ここでは、本発明の特定の実施形態についての詳細について参照を行い、これらの例を、付随する構造式及び式に示す。本発明は、列挙する実施形態と共に記載されるが、これらは、本発明をそれらの実施形態に限定することを意図するものではないことが理解されよう。これに対して本発明は、特許請求の範囲により規定される本発明の範囲内に含まれ得る、あらゆる代替物、修正物、及び等価物に及ぶことが意図される。当業者は、本発明の実施で用いることが可能である、本明細書で記載されるものに類似する、または等価な多くの方法及び材料を認識するであろう。
明示的に否定されない限り、または不適切でない限り、本明細書で記載される実施形態のいずれかを、本発明の1つ以上の他の実施形態と組み合わせることができると理解されるべきである。実施形態の組み合わせは、多数従属請求の範囲により特許請求されるこれらの特定の組み合わせに限定されない。
定義
本明細書で使用する場合、用語「細胞結合剤」または「CBA」とは、好ましくは特定の方法で、(例えば細胞表面のリガンドで)細胞に結合することができるか、または、その細胞に関係もしくは隣接するリガンドに結合することができる化合物を意味する。特定の実施形態において、細胞上、またはその付近における細胞またはリガンドへの結合は、特異的である。CBAとしては、ペプチド及び非ペプチドが挙げられる。
本明細書で使用する「直鎖または分枝鎖アルキル」とは、1〜20個の炭素原子の、飽和直鎖または分枝鎖状一価炭化水素ラジカルを意味する。アルキルの例としては、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−メチル−1−プロピル、−CH2CH(CH3)2、2−ブチル、2−メチル−2−プロピル、1−ペンチル、2−ペンチル3−ペンチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−1−ブチル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、2,3−ジメチル−2−ブチル、3,3−ジメチル−2−ブチル、1−ヘプチル、1−オクチル等が挙げられるが、これらに限定されない。アルキルは1〜10個の炭素原子を有するのが好ましい。アルキルは1〜4個の炭素原子を有するのがより好ましい。
「直鎖または分枝鎖アルケニル」とは、少なくとも1つの不飽和部位(即ち、炭素−炭素二重結合)を有する、2〜20個の炭素原子の直鎖または分枝鎖一価炭化水素ラジカルを意味し、アルケニルラジカルとしては、「シス」及び「トランス」配置、あるいは「E」及び「Z]配置を有するラジカルが挙げられる。例としては、エチレニルまたはビニル(−CH=CH2)、アリル(−CH2CH=CH2)等が挙げられるが、これらに限定されない。アルケニルは2〜10個の炭素原子を有するのが好ましい。アルキルは2〜4個の炭素原子を有するのが好ましい。
「直鎖または分枝鎖アルキニル」とは、少なくとも1つの不飽和部位(即ち、炭素−炭素三重結合)を有する、2〜20個の炭素原子の直鎖または分枝鎖一価炭化水素ラジカルを意味する。例としては、エチニル、プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、ヘキシニル等が挙げられるが、これらに限定されない。アルキニルは2〜10個の炭素原子を有するのが好ましい。アルキニルは2〜4個の炭素原子を有するのがより好ましい。
用語「炭素環」「カルボシクリル」及び「炭素環式環」とは、単環式環として3〜12個の炭素原子、または二環式環として7〜12個の炭素原子を有する一価の非芳香族飽和または部分的不飽和環を意味する。7〜12個の原子を有する二環式炭素環を、例えばビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]、または[6,6]系として配置することが可能であり、9または10個の環原子を有する二環式炭素環を、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン及びビシクロ[3.2.2]ノナン等の、ビシクロ[5,6]または[6,6]系、あるいは架橋系として配置することが可能である。単環式炭素環の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペント−1−エニル、1−シクロペント−2−エニル、1−シクロペント−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキス−1−エニル、1−シクロヘキス−2−エニル、1−シクロヘキス−3−エニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、シクロドデシル等が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「環状アルキル」及び「シクロアルキル」は、同じ意味で用いることができる。これらは、一価の飽和炭素環式環ラジカルを意味する。環状アルキルは、3〜7員環の単環式環ラジカルであることが好ましい。環状アルキルはシクロヘキシルであることがより好ましい。
用語「環状アルケニル」とは、環状構造に少なくとも1つの二重結合を有する炭素環式環ラジカルを意味する。
用語「環状アルキニル」とは、環状構造に少なくとも1つの三重結合を有する炭素環式環ラジカルを意味する。
「アリール」とは、親芳香環系の1個の炭素原子から1個の水素原子を取り除くことにより誘導される、6〜18個の炭素原子の一価の芳香族炭化水素ラジカルを意味する。アリール基の中には、例示的な構造として「Ar」で表されるものもある。アリールは、飽和、部分的不飽和環、または芳香族炭素環式もしくは複素環に縮合した芳香環を含む、二環式ラジカルを含む。典型的なアリール基としては、ベンゼン(フェニル)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、インデニル、インダニル、1,2−ジヒドロナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル等に由来するラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。アリールはフェニル基であることが好ましい。
用語「複素環(heterocycle)」、「ヘテロシクリル」、及び「複素環(heterocyclic ring)」は、本明細書では同じ意味で用いられ、少なくとも1個の環原子が、窒素、酸素、リン、及び硫黄から選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子がCである、3〜18個の環原子の飽和または部分的不飽和(即ち、環内に1つ以上の二重及び/または三重結合を有する)炭素環式ラジカルを意味し、1個以上の環原子が独立して、以下に記載する1種以上の置換基で任意に置換されている。複素環は、3〜7個の環員(2〜6個の炭素原子、ならびにN、O、P、及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子)を有する単環、または、7〜10個の環員(4〜9個の炭素原子、ならびにN、O、P、及びSから選択される1〜6個のヘテロ原子)を有する二環、例えばビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]、または[6,6]系であってよい。複素環は、Paquette,Leo A.;“Principles of Modern Heterocyclic Chemistry”(W.A.Benjamin,New York,1968)、特に第1、3、4、6、7、及び9章;“The Chemistry of Heterocyclic Compounds,A series of Monographs”(John Wiley & Sons,New York,1950〜現在)、特に13、14、16、19、及び28巻;ならびにJ.Am.Chem.Soc.(1960)82:5566に記載されている。「ヘテロシクリル」は、複素環ラジカルが飽和、部分的不飽和環、または芳香族炭素環式もしくは複素環と縮合したラジカルもまた含む。複素環の例としては、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、及びアザビシクロ[2.2.2]ヘキサニルが挙げられるが、これらに限定されない。スピロ部位もまた、この定義の範囲に含まれる。環原子がオキソ(=O)部位で置換された複素環基の例は、ピリミジノニル(pyrimidinonyl)及び1,1−ジオキソチオモルフォリニルである。
用語「ヘテロアリール」とは、5または6員環の一価芳香族ラジカルを意味し、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される1つ以上のヘテロ原子を含有する、5〜18個の原子の縮合環系を含む(このうちの少なくとも1つが芳香族である)。ヘテロアリール基の例としては、ピリジニル(例えば2−ヒドロキシピリジニルを含む)、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、ピリミジニル(例えば4−ヒドロキシピリミジニルを含む)、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、及びフロピリジニルがある。
複素環またはヘテロアリール基は、結合が可能な、炭素(炭素結合)または窒素(窒素結合)であってよい。限定されるものではないが、例えば、炭素結合複素環またはヘテロアリールは、ピリジンの2、3、4、5、もしくは6位、ピリダジンの3、4、5、もしくは6位、ピリミジンの2、4、5、もしくは6位、ピラジンの2、3、5、もしくは6位、フラン、テトラヒドロフラン、チオフラン、チオフェン、ピロールもしくはテトラヒドロピロールの2、3、4、もしくは5位、オキサゾール、イミダゾールもしくはチアゾールの2、4もしくは5位、イソオキサゾール、ピラゾール、もしくはイソチアゾールの3、4、もしくは5位、アジリジンの2もしくは3位、アゼチジンの2、3、もしくは4位、キノリンの2、3、4、5、6、7、もしくは8位、または、イソキノリンの1、3、4、5、6、7、もしくは8位にて結合している。限定されるものではないが、例えば、窒素結合複素環またはヘテロアリールは、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの1位、イソインドール、またはイソインドリンの2位、モルホリンの4位、及びカルバゾールまたはO−カルボリンの9位にて結合している。
ヘテロアリールまたはヘテロシクリル(heterocyclcyl)に存在するヘテロ原子としては、NO、SO、及びSO2等の酸化形態が挙げられる。
用語「ハロ」または「ハロゲン」とは、F、Cl、BrまたはIを意味する。
上述のアルキル、アルケニル、アルキニル、環状アルキル、環状アルケニル、環状アルキニル、カルボシクリル、アリール、ヘテロシクリル及びヘテロアリールは、1個以上の(例えば、2、3、4、5、6個以上の)置換基で任意に置換されることができる。
置換基が「置換された」と説明されている場合、非水素置換基が水素置換基の代わりに、置換基の炭素、酸素、硫黄または窒素上に存在する。したがって例えば、置換アルキル置換基はアルキル置換基であり、少なくとも1個の非水素置換基が水素置換基の代わりに、アルキル置換基上に存在する。例えば、モノフルオロアルキルは1個のフルオロ置換基で置換されたアルキルであり、ジフルオロアルキルは2個のフルオロ置換基で置換されたアルキルである。2個以上の置換が置換基上に存在する場合、それぞれの非水素置換基は(他の記述がなされない限り)同一または異なってよいことが理解されるべきである。
置換基が「任意に置換された」と記述されている場合、置換基は(1)非置換であるか、(2)置換されているかのいずれかである。置換基の炭素が一覧の置換基の1つ以上で任意に置換されていると記述される場合、炭素上の1つ以上(から存在する任意の程度まで)の水素は、独立して選択される任意の置換基により個別に、かつ/または共に置換されてよい。置換基の窒素が一覧の置換基の1つ以上で任意に置換されていると記述される場合、窒素上の1つ以上(から存在する任意の程度まで)の水素は、独立して選択される任意の置換基でそれぞれ置換されてよい。1つの代表的置換基は、−NR’R’’と記述されてよい(式中、R’及びR’’はそれらが結合している窒素原子と共に、複素環を形成し得る)。R’及びR’’が結合している窒素原子と共にR’及びR’’から形成される複素環は、部分的に、または完全に飽和していてよい。一実施形態では、複素環は3〜7個の原子からなる。別の実施形態では、複素環は、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、ピリジル及びチアゾリルからなる群から選択される。
置換基の群が一括して、一覧の置換基の1つ以上で任意に置換されていると記述される場合、その群としては、(1)置換不可能な置換基、(2)任意の置換基により置換されない、置換可能な置換基、及び/または(3)任意の置換基の1つ以上により置換される、置換可能な置換基を挙げてもよい。
置換基が、最大で特定の数の非水素置換基で任意に置換されていると記述されている場合、その置換基は、(1)置換されていないか、または、(2)最大でその特定の数の非水素置換基により、もしくは、置換基上の置換可能な位置の最大数(より少ないいずれか)により置換されるかのいずれかであってよい。
したがって、例えば置換基が、最大3個の非水素置換基で任意に置換されているヘテロアリールと記述されている場合、3個未満の置換可能な位置を有する任意のヘテロアリールは、最大で、ヘテロアリールが置換可能な位置を有するのと同数の非水素置換基により任意に置換される。非限定的例において、このような置換基は、1〜10個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニル;アリール;ヘテロアリール;ヘテロシクリル;ハロゲン;グアニジウム[−NH(C=NH)NH2];−OR100;NR101R102;−NO2;−NR101COR102;−SR100;−SOR101で表されるスルホキシド;−SO2R101で表されるスルホン;スルホネート−SO3M;スルフェート−OSO3M;−SO2NR101R102で表されるスルホンアミド;シアノ;アジド;−COR101;−OCOR101;−OCONR101R102及びポリエチレングリコール単位(−CH2CH2O)nR101(式中、MはHまたはカチオン(Na+またはK+等)であり、R101、R102及びR103はそれぞれ、H;1〜10個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニル;ポリエチレングリコール単位(−CH2CH2O)n−R104(式中、nは1〜24の整数である);6〜10個の炭素原子を有するアリール;3〜10個の炭素原子を有する複素環;及び5〜10個の炭素原子を有するヘテロアリールから独立して選択され、R104はH、または1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルであり、R100、R101、R102、R103及びR104により表される基の中のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクリルは、ハロゲン、−OH、−CN、−NO2、及び1〜4個の炭素原子を有する非置換の直鎖または分枝鎖アルキルから独立して選択される1個以上(例えば2、3、4、5、6個以上)の置換基で任意に置換されている)から選択することができる。好ましくは、上述した任意に置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、環状アルキル、環状アルケニル、環状アルキニル、カルボシクリル、アリール、ヘテロシクリル及びヘテロアリール用の置換基としては、ハロゲン、−CN、−NR102R103、−CF3、−OR101、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、−SR101、−SOR101、−SO2R101及び−SO3Mが挙げられる。
用語「化合物」または「細胞毒性化合物」「細胞毒性二量体」及び「細胞毒性二量体化合物」は、同じ意味で用いられる。これらは、構造もしくは式、もしくはそれらの任意の誘導体が本発明で開示されている化合物、または、参照により組み込まれている構造もしくは式、もしくはそれらの任意の誘導体を含むことを意図している。この用語は、本発明で開示する式全ての立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝産物、塩(例えば製薬上許容できる塩)及びプロドラッグ、ならびに、化合物のプロドラッグ塩もまた含む。この用語は、前述のいずれかの任意の溶媒和物、水和物、及び多形体もまた含む。本出願で記載する本発明の特定の態様における、「立体異性体」、「幾何異性体」、「互変異性体」、「溶媒和物」、「代謝産物」、「塩」、「プロドラッグ」、「プロドラッグ塩」、「コンジュゲート」、「コンジュゲート塩」、「溶媒和物」、「水和物」、または「多形体」の特定の引用は、本発明の他の態様におけるこれらの形態を意図して省略するものとして解釈されるべきではなく、用語「化合物」は、これらの他の形態の引用なしに用いられる。
本明細書で使用する場合、用語「細胞結合剤に結合可能な」または「細胞毒性化合物を細胞結合剤に共有結合可能な」とは、これらの化合物またはそれらの誘導体を細胞結合剤に結合するのに好適な、本明細書で記載される化合物、または、少なくとも1個の連結基もしくはその前駆体を含む、本明細書で記載される化合物の誘導体を意味する。
用語に関して、所与の基の「前駆体」とは、任意の脱保護、化学修飾、または結合反応によりその基をもたらし得る、任意の群を意味する。
用語「キラル」とは、鏡像相手に重ね合わせられない性質を有する分子を意味し、一方、用語「アキラル」とは、鏡像相手に重ね合わせられる分子を意味する。
用語「立体異性体」とは、同一の化学構造及び結合性を有しながら、単結合を中心とする回転により相互交換不可能な空間に異なる配置の原子を有する化合物を意味する。
「ジアステレオマー」とは、2つ以上のキラル中心を有し、キラル中心の分子が互いに鏡像ではない立体異性体を意味する。ジアステレオマーは、異なる物理的性質、例えば、融点、沸点、分光特性、及び反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、高解像度の分析操作、例えば結晶化、電気泳動及びクロマトグラフィーにより、分離してもよい。
「エナンチオマー」とは、互いに重なり合うことができない鏡像の化合物の、2つの立体異性体を意味する。
本明細書で使用する立体化学の定義及び慣例は通常、S.P.Parker,Ed.,McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw−Hill Book Company,New York;及びEliel,E.and Wilen,S.,“Stereochemistry of Organic Compounds,”John Wiley & Sons,Inc.,New York,1994に従う。本発明の化合物は、非対称な中心、即ちキラル中心を含有してよく、そのため、異なる立体異性体が存在する。ジアステレオマー、エナンチオマー及びアトロプ異性体、ならびに、ラセミ混合物等のこれらの混合物を含むがこれらに限定されない、本発明の化合物のあらゆる立体異性体は、本発明の一部を形成することが意図される。多くの有機化合物は光学的に活性な形態で存在する、即ちこれらは、平面偏光の平面を回転させる能力を有する。光学的に活性な化合物の記述において、接頭辞D及びL、またはR及びSは、キラル中心(複数可)を中心にした分子の絶対配置を示すために使用される。接頭辞d及びl、または(+)及び(−)は、化合物の平面偏光の回転記号を示すために用いられ、(−)またはlは、化合物が左旋性であることを示す。(+)またはdの接頭辞が付いた化合物は、右旋性を示す。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、互いの鏡像であることを除いて、同一である。特定の立体異性体はまた、エナンチオマーと呼ばれてもよく、このような異性体の混合物は多くの場合、エナンチオ混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50混合物はラセミ混合物またはラセミ体と呼ばれ、これは、化学反応またはプロセスにおいて立体選択または立体特異性が存在しない場合に生じ得る。用語「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」とは、光学活性を欠く、2つのエナンチオ種の等モル混合物を意味する。
用語「互変異性体」または「互変異性形態」とは、低エネルギーバリアにより相互転換可能な、異なるエネルギーを持つ構造異性体を意味する。例えば、プロトン互変異性体(プロトン移動性互変異性体としても知られている)としては、プロトンの移動による相互転換、例えばケト−エノール及びイミン−エナミン異性化が挙げられる。原子価互変異性体としては、結合電子のいくつかの再編成による相互転換を含む。
用語「イミン反応性試薬」とは、イミン基と反応可能な試薬を意味する。イミン反応性試薬の例としては、亜硫酸塩(H2SO3、H2SO2、もしくはカチオンと共に形成されるHSO3 −、SO3 2−もしくはHSO2 −の塩)、メタ重亜硫酸塩(H2S2O5、もしくはカチオンと共に形成されるS2O5 2−の塩)、モノ、ジ、トリ、及びテトラチオリン酸塩(PO3SH3、PO2S2H3、POS3H3、PS4H3、もしくはカチオンと共に形成されるPO3S3−、PO2S2 3−、POS3 3−もしくはPS4 3−の塩)、チオリン酸エステル((RiO)2PS(ORi)、RiSH、RiSOH、RiSO2H、RiSO3H)、種々のアミン(ヒドロキシルアミン(例えば、NH2OH)、ヒドラジン(例えば、NH2NH2)、NH2O−Ri、Ri’NH−Ri、NH2−Ri)、NH2−CO−NH2、NH2−C(=S)−NH2’、チオ硫酸塩(H2S2O3、もしくはカチオンと共に形成されるS2O3 2−の塩)、亜ジチオン酸塩(H2S2O4、もしくはカチオンと共に形成されるS2O4 2−の塩)、ジチオリン酸塩(P(=S)(ORk)(SH)(OH)、もしくはカチオンと共に形成されるその塩)、ヒドロキサム酸(RkC(=O)NHOH、もしくはカチオンと共に形成される塩)、ヒドラジド(RkCONHNH2)、ホルムアルデヒドスルホキシル酸塩(HOCH2SO2H、もしくはカチオンと共に形成されるHOCH2SO2 −の塩、例えばHOCH2SO2 −Na+)、糖化ヌクレオチド(GDP−マンノース等)、フルダラビン、またはこれらの混合物(式中、Ri及びRi’は、それぞれ独立して、1〜10個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルであり、−N(Rj)2、−CO2H、−SO3H及び−PO3Hから選択される少なくとも1つの置換基で置換されており;Ri及びRi’は更に、本明細書で記載されるアルキル用の置換基で任意に置換されることが可能であり;Rjは1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルであり;Rkは1〜10個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニル、アリール、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールである(好ましくは、Rkは1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルであり;より好ましくは、Rkはメチル、エチルまたはプロピルである))が挙げられるがこれらに限定されない。カチオンはNa+またはK+等の一価のカチオンであることが好ましい。イミン反応性試薬は、亜硫酸塩、ヒドロキシルアミン、尿素及びヒドラジンから選択されることが好ましい。イミン反応性試薬は、NaHSO3またはKHSO3であることがより好ましい。
本明細書で使用する場合、用語「イミン還元試薬」とは、イミン官能基をアミン官能基に還元可能な試薬を意味する。特定の実施形態において、イミン還元試薬は水素化物還元試薬である。このようなイミン還元試薬の例としては、ホウ化水素(例えばホウ化水素ナトリウム、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、ホウ化水素カリウム(KBH4))、水素ガス、及びリチウムアルミニウム水素化物、ギ酸アンモニウム、ボラン、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN)、ジイソブチルアルミニウム水素化物(DIBAL)、及びナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム水素化物(Red−Al)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、イミン還元試薬はトリアセトキシホウ化水素ナトリウムである。
用語「保護基」または「保護部位」とは、特定の官能性をブロックまたは保護しながら、化合物、その誘導体、またはそのコンジュゲートの他の官能基を反応させるために一般に用いられる置換基を意味する。例えば、「アミン保護基」または「アミノ保護部位」とは、化合物中のアミノ官能性をブロックまたは保護する、アミノ基に結合した置換基である。このような基は当該技術分野において周知であり(例えば、P.Wuts and T.Greene,2007,Protective Groups in Organic Synthesis,Chapter 7,J.Wiley & Sons,NJを参照)、メチル及びエチルカルバメート、FMOC、置換エチルカルバメート、1,6−β−脱離(「自壊性」とも呼ばれる)により切断されたカルバメート等のカルバメート、尿素、アミド、ペプチド、アルキル及びアリール誘導体により例示される。好適なアミノ保護基としては、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)、及び9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)、2−トリメチルシリルエチル、(2−フェニル−2−トリメチルシリル)エチル、トリイソプロピルシロキシ、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、または2,2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルが挙げられるが、これらに限定されない。保護基及びそれらの使用についての一般的な説明については、P.G.M.Wuts & T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,New York,2007を参照のこと。
「アルコール保護基」または「アルコール保護部位」とは、化合物中のアルコール官能性をブロックまたは保護するアルコール基に結合した置換基である。このような基は、当該技術分野において周知である(例えば、P.Wuts and T.Greene,2007,Protective Groups in Organic Synthesis,Chapter 2,J.Wiley & Sons,NJを参照のこと)。好適なアルコール保護基としては、ピバロイル、メトキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメチオキシベンジル、2,6−ジメチオキシベンジル、ジフェニルメチル、ベンジルオキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ベンジル、ベンゾイル、p−フェニルベンゾイル、2,4,6−トリメチルベンゾイル、p−ブロモベンゾイル、p−ニトロベンゾイル、ピコリノイル、ニコチノイル、5−ジベンゾスベリル、トリチル/トリフェニルメチル、または、トリス(4−tert−ブチルフェニル)メチル及び種々のシリル保護基(例えば、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルヘキシルシリル、トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、トリベンジルシリル、トリフェニルシリル、2−ノルボルニルジメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、2−トリメチルエチルシリル(TEOC)または[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、アルコール保護基は立体障害を有する。特定の実施形態において、アルコール保護基は、メトキシメチル、テトラヒドロピラニル、2−メトキシエトキシメチル、p−メトキシベンジル、ベンジルオキシメチル、または2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルであることが好ましい。アルコール保護基は2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルであることがより好ましい。特定の実施形態において、アルコール保護基はシリル保護基、好ましくはトリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、またはtert−ブチルジメチルシリルである。アルコール保護基はtert−ブチルジメチルシリルであることがより好ましい。
本明細書で使用する場合、「アルコール保護試薬」とは、アルコール保護基をアルコール基に導入する試薬を意味する。
「酸不安定性アルコール保護基」とは、酸性条件下で安定しておらず、アルコール保護基を分離させて遊離アルコールを形成するアルコール保護基である。酸不安定性アルコール保護基の例としては、アセテート、アリル、メトキシメチル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、5−ジベンゾスベリル、1−エトキシエチル、1−メチル−1−メトキシエチル、2−(フェニルセレニル)エチル、トリチル/トリフェニルメチル、トリス(4−tert−ブチルフェニル)メチル、及び、種々のシリル保護基(例えば、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルヘキシルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、トリベンジルシリル、トリフェニルシリル、2−ノルボルニルジメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、または2−トリメチルエチルシリル(TEOC)、[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、アルコール保護基はシリル保護基、好ましくはトリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、またはtert−ブチルジメチルシリルである。アルコール保護基はtert−ブチルジメチルシリルであることがより好ましい。
本明細書で使用する場合、用語「アルコール脱保護試薬」とは、アルコール保護基を切断して遊離アルコールを形成可能な試薬を意味する。このような試薬は、当該技術分野において周知である(例えば、P.Wuts and T.Greene,2007,Protective Groups in Organic Synthesis,Chapter 2,J.Wiley & Sons,NJを参照のこと)。このようなアルコール脱保護試薬の例としては、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウムジフルオロトリメチルシリケート、フッ化水素またはその溶媒和物、フッ化水素ピリジン、四フッ化ケイ素、ヘキサフルオロケイ酸、フッ化セシウム、塩化水素、酢酸、トリフルオロ酢酸、ピリジニウムp−トルエンスルホネート、p−トルエンスルホン酸(p−TsOH)、ギ酸、過ヨウ素酸が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、アルコール脱保護試薬は塩酸またはテトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム(TBAF)である。特定の実施形態において、アルコール脱保護剤はフッ化水素−ピリジン(HF−ピリジン)である。
本明細書で使用する場合、「アミン脱保護基」とは、アミン保護基を切断して遊離アミンを形成可能な試薬を意味する。このような試薬は、当該技術分野において周知である(例えば、P.Wuts and T.Greene,2007,Protective Groups in Organic Synthesis,Chapter 7,J.Wiley & Sons,NJを参照のこと)。このようなアミン脱保護試薬の例としては、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、酢酸、フッ化水素ピリジン、フッ化セシウム、ピペリジン、モルホリン、またはトリフルオロ酢酸が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「アルコール活性化剤」とは、ヒドロキシル基の反応性を増加させることで、ヒドロキシル基をより好適な脱離基にする試薬を意味する。このようなアルコール活性化剤の例としては、p−トルエンスルホニルクロリド、塩化チオニル、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、塩化メシル、メシル無水物、トリフェニルホスフィン、塩化アシル、4−ジメチルアミノピリジン等が挙げられる。特定の実施形態において、アルコール活性化剤は塩化チオニルである。特定の実施形態において、アルコール活性化剤はトリフェニルホスフィンである。
本明細書で使用する場合、語句「製薬上許容できる塩」とは、本発明の化合物の製薬上許容できる有機または無機塩を意味する。代表的な塩としては、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチジン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩「メシレート」、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、パモ酸塩(即ち、1,1'−メチレンビス−(2−ヒドロキシ3−ナフトエ酸))塩、アルカリ金属(例えばナトリウム及びカリウム)塩、アルカリ土類金属(例えばマグネシウム)塩、ならびにアンモニウム塩が挙げられるが、これらに限定されない。製薬上許容できる塩には、酢酸イオン、コハク酸イオンまたは他の対イオン等の、別の分子が含まれてもよい。対イオンは、親化合物の電荷を安定させる任意の有機または無機部位であってよい。更に、製薬上許容できる塩は、その構造に2つ以上の荷電原子を有してもよい。複数の荷電原子が製薬上許容できる塩の一部となっている例においては、複数の対イオンを有することができる。したがって、製薬上許容できる塩は、1個以上の荷電原子及び/または1個以上の対イオンを有することができる。
本発明の化合物が塩基である場合、所望の製薬上許容できる塩を、当該技術分野において利用可能な任意の好適な方法、例えば、遊離塩基を無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、リン酸等)、または、有機酸(例えば酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、ピラノシジル酸(例えばグルクロン酸もしくはガラクツロン酸)、αヒドロキシ酸(例えばクエン酸もしくは酒石酸)、アミノ酸(例えばアスパラギン酸もしくはグルタミン酸)、芳香族酸(例えば安息香酸もしくはケイ皮酸)、スルホン酸(例えばp−トルエンスルホン酸もしくはエタンスルホン酸)等)で処理することによって、調製してよい。
本発明の化合物が酸である場合、所望の製薬上許容できる塩は、任意の好適な方法、例えば、遊離酸を無機または有機塩基、例えばアミン(第一級、第二級もしくは第三級)、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物等で処理することにより調製してよい。好適な塩の実例としては、アミノ酸(グリシン及びアルギニン等)、アンモニア、第一級、第二級、及び第三級アミン、ならびに環状アミン(ピペリジン、モルホリン及びピペラジン等)に由来する有機塩、ならびに、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム及びリチウムに由来する無機塩が挙げられるが、これらに限定されない。
語句「製薬上許容できる」とは、物質または組成物が、配合物を含む他の成分、及び/またはそれらの成分で治療される哺乳類と化学的かつ/または毒物学的に適合性がなければならないことを示す。
用語「脱離基」とは、求核置換(substitution)または置換(displacement)の間に分離する、荷電または非荷電部位の群を意味する。このような脱離基は当該技術分野において周知であり、ハロゲン、エステル、アルコキシ、ヒドロキシル、トシレート、トリフレート、メシレート、ニトリル、アジド、カルバメート、ジスルフィド、チオエステル、チオエーテル、及びジアゾニウム化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「二官能性架橋剤」「二官能性リンカー」または「架橋剤」とは、2個の反応性基(一方は細胞結合剤と反応可能であり、他方は細胞毒性化合物と反応して2つの部位を互いに結合する)を有する改質剤を意味する。このような二官能性架橋剤は当該技術分野において周知である(例えば、Isalm and Dent in Bioconjugation chapter 5,p218−363,Groves Dictionaries Inc.New York,1999を参照のこと)。例えば、チオエーテル結合を介する結合を可能にする二官能性架橋剤としては、マレイミド基を導入するためのN−サクシニミジル−4−(N−マレイミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボキシレート(SMCC)、または、ヨードアセチル基を導入するためのN−サクシニミジル−4−(ヨードアセチル)−アミノベンゾエート(SIAB)が挙げられる。マレイミド基またはハロアセチル基を細胞結合剤に導入する他の二官能性架橋剤は当該技術分野において周知であり(Pierce Biotechnology Inc.P.O.Box 117,Rockland,IL 61105,USAから入手可能な米国特許出願第2008/0050310号、同20050169933号を参照のこと)、ビス−マレイミドポリエチレングリコール(BMPEO)、BM(PEO)2、BM(PEO)3、N−(β−マレイミドプロピルオキシ)スクシンイミドエステル(BMPS)、γ−マレイミド酪酸N−スクシンイミジルエステル(GMBS)、ε−マレイミドカプロン酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(EMCS)、5−マレイミド吉草酸NHS、HBVS、SMCCの「長鎖」類似体(LC−SMCC)であるN−スクシンイミジル−4−(N−マレイミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボキシ(6−アミノカプロエート)、m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBS)、4−(4−N−マレイミドフェニル)−酪酸ヒドラジドまたは塩酸塩(MPBH)、N−スクシンイミジル3−(ブロモアセトアミド)プロピオナート(SBAP)、N−スクシンイミジルヨードアセテート(SIA)、κ−マレイミドウンデカン酸N−スクシンイミジルエステル(KMUA)、N−スクシンイミジル4(p−マレイミドフェニル)ブチレート(SMPB)、スクシンイミジル−6−(β−マレイミドプロピオンアミド)ヘキサノエート(SMPH)、スクシンイミジル−(4−ビニルスルホニル)ベンゾエート(SVSB)、ジチオビス−マレイミドエタン(DTME)、1,4−ビス−マレイミドブタン(BMB)、1,4−ビスマレイミジル−2,3−ジヒドロキシブタン(BMDB)、ビス−マレイミドヘキサン(BMH)、ビス−マレイミドエタン(BMOE)、スルホスクシンイミジル4−(N−マレイミド−メチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(スルホ−SMCC)、スルホスクシンイミジル(4−ヨードアセチル)アミノベンゾエート(スルホ−SIAB)、m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスルホスクシンイミドエステル(スルホ−MBS)、N−(γ−マレイミドブチロキシ(butryloxy))スルホスクシンイミドエステル(スルホ−GMBS)、N−(ε−メレイミドカプロイロキシ)スルホスクシンイミド(sulfosuccimido)エステル(スルホ−EMCS)、N−(κ−マレイミドウンデカノイロキシ)スルホスクシンイミドエステル(スルホ−KMUS)、及びスルホスクシンイミジル4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート(スルホ−SMPB)が含まれるが、これらに限定されない。
ヘテロ二官能性架橋剤は、2個の異なる反応性基を有する二官能性架橋剤である。アミン反応性N−ヒドロキシスクシンイミド基(NHS基)及びカルボニル反応性ヒドラジン基の両方を含有するヘテロ二官能性架橋剤を使用して、本明細書で記載される細胞毒性化合物を細胞結合剤(例えば抗体)に結合させることもできる。このような市販されているヘテロ二官能性架橋剤の例としては、スクシンイミジル6−ヒドラジノニコチンアミドアセトンヒドラゾン(SANH)、スクシンイミジル4−ヒドラジドテレフタレート塩酸塩(SHTH)及びスクシンイミジルヒドラジニウムニコチネート塩酸塩(SHNH)が挙げられる。酸に不安定な結合を有するコンジュゲートはまた、本発明のヒドラジンを有するベンゾジアゼピン誘導体を使用して調製することもできる。使用可能な二官能性架橋剤の例としては、スクシンイミジル−p−ホルミルベンゾエート(SFB)及びスクシンイミジル−p−ホルミルフェノキシアセテート(SFPA)が挙げられる。
ジスルフィド結合を介して細胞結合剤を細胞毒性化合物と結合させることが可能な二官能性架橋剤は、当技術分野において周知であり、ジチオピリジル基を導入するためのN−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオナート(SPDP)、Nスクシンイミジル−4−(2−ピリジルジチオ)ペンタノエート(SPP)、N−スクシンイミジル−4−(2−ピリジルジチオ)ブタノエート(SPDB)、N−スクシンイミジル−4−(2−ピリジルジチオ)2−スルホブタノエート(スルホ−SPDB)が挙げられる。ジスルフィド基を導入するのに使用可能な他の二官能性架橋剤は当技術分野において周知であり、米国特許第6,913,748号及び同6,716,821号、ならびに米国特許出願第20090274713号及び同20100129314号(それら全てが、参照により本明細書に組み込まれている)に開示されている。あるいは、チオール基を導入する2−イミノチオラン、ホモシステインチオラクトンまたはS−アセチルスクシン無水物等の架橋剤もまた、使用することができる。
本明細書で定義する「リンカー」「リンカー部位」または「連結基」とは、2個の基(例えば細胞結合剤と細胞毒性化合物)を互いに接続する部位を意味する。通常、接続している2個の基が連結している条件下にて、リンカーは実質的に不活性である。特定の実施形態において、連結基は、本明細書で記載される細胞毒性化合物の一部である。連結基は、細胞結合剤、またはその前駆体と反応可能な反応性基を含んでよい。連結部位は、特定の箇所で細胞毒性部位の分離を可能にする化学結合を含有してよい。好適な化学結合は当該技術分野において周知であり、ジスルフィド結合、チオエーテル結合、酸に不安定な結合、感光性結合、ペプチダーゼに不安定な結合、及びエステラーゼに不安定な結合が挙げられる(例えば、米国特許第5,208,020号、同第5,475,092号、同第6,441,163号、同第6,716,821号、同第6,913,748号、同第7,276,497号、同第7,276,499号、同第7,368,565号、同第7,388,026号、及び同第7,414,073号を参照のこと)。ジスルフィド結合、チオエーテル及びペプチダーゼに不安定な結合が好ましい。切断不可能な連結部位もまた使用可能である。
本明細書で定義される「反応性基」または「反応性部位」とは、細胞結合剤との共有結合(例えば、抗体のリジンアミン基または二官能性架橋剤との、例えばチオエーテルまたはジスルフィド結合を介してのアミド結合)を速やかに形成する部位を意味する。反応性基は、本発明の方法に記載される反応に対して不活性である。反応性基に転換可能な官能基もまた含まれる。例えば、反応性基は、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、またはN−ヒドロキシスクシンイミドエステルに転換可能なメチルエステル基であることができる。別の例において、反応性基は、ジスルフィド結合またはチオエーテル結合を介して、二官能性架橋剤との共有結合を速やかに形成可能なチオール(−SH)基であることができる。反応性基は、チオール基に転換可能なアルキルジスルフィドまたはピリジルジスルフィド(R−S−S−、式中Rはアルキルまたはピリジルである)であることもまた可能である。
一実施形態では、片端に結合した反応性基(例えば反応性エステル)を有する連結基は、以下から選択される:
−O(CR20R21)m(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−O(CR20R21)m(CR26=CR27)m’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−O(CR20R21)m(アルキニル)n’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−O(CR20R21)m(ピペラジノ)t’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−O(CR20R21)m(ピローロ)t’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−O(CR20R21)mA’’m’’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−S(CR20R21)m(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−S(CR20R21)m(CR26=CR27)m’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−S(CR20R21)m(アルキニル)n’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−S(CR20R21)m(ピペラジノ)t’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−S(CR20R21)m(ピローロ)t’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−S(CR20R21)mA’’m’’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−NR33(C=O)p’’(CR20R21)m(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−NR33(C=O)p’’(CR20R21)m(CR26=CR27)m’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−NR33(C=O)p’’(CR20R21)m(アルキニル)n’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q−(CO)tX’’、
−NR33(C=O)p’’(CR20R21)m(ピペラジノ)t’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−NR33(C=O)p’’(CR20R21)m(ピローロ)t’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q−(CO)tX’’、
−NR33(C=O)p’’(CR20R21)mA’’m’’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−(CR20R21)m(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−(CR20R21)m(CR26=CR27)m’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−(CR20R21)m(アルキニル)n’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−(CR20R21)m(ピペラジノ)t’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−(CR20R21)mA’’m’’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−(CR20R21)m(CR29=N−NR30)n’’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
−(CR20R21)m(CR29=N−NR30)n’’(CR26=CR27)m’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’
(CR24R25)q(CO)tX’’、
−(CR20R21)m(CR29=N−NR30)n’’(アルキニル)n’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q−(CO)tX’’、
−(CR20R21)m(CR29=N−NR30)n’’A’’m’’(CR22R23)n(OCH2CH2)p(CR40R41)p’’Y’’(CR24R25)q(CO)tX’’、
(式中、
m、n、p、q、m’、n’、t’は1〜10の整数、または所望により0であり、
t、m’’、n’’、及びp’’は0または1であり、
X’’はOR36、SR37、NR38R39から選択され(式中、R36、R37、R38、R39はH、または1個〜20個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖、もしくは環状アルキル、アルケニルもしくはアルキニル、及び、または、ポリエチレングリコール単位−(OCH2CH2)nであり、R37は所望により、t=1の場合にチオール保護基である)、COX’’は、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、N−ヒドロキシフタルイミドエステル、N−ヒドロキシスルホ−スクシンイミドエステル、p−ニトロフェニルエステル、ジニトロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステル及びこれらの誘導体から選択される反応性エステルを形成し(前記誘導体はアミド結合形成を促進する)、
Y’’は存在しないか、またはO、S、S−SもしくはNR32から選択される(式中、R32はRについて上で与えられるものと同じ定義である)か、あるいは、
Y’’がS−Sではなく、t=0の場合、X’’はマレイミド基、ハロアセチル基またはSR37から選択され(式中、R37は上のものと同じ定義である)、
A’’はアミノ酸残基、または2〜20個のアミノ酸残基を含有するポリペプチドであり、
R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、及びR27は同一または異なり、−H、または1〜5個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルであり、
R29及びR30は同一または異なり、−Hまたは1〜5個の炭素原子を有するアルキルであり、
R33は−H、もしくは1〜12個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖もしくは環状アルキル、アルケニルもしくはアルキニル、ポリエチレングリコール単位R−(OCH2CH2)n−であるか、または、R33は−COR34、−CSR34、−SOR34、もしくは−SO2R34であり(式中、R34はH、または1個〜20個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖もしくは環状アルキル、アルケニルもしくはアルキニル、またはポリエチレングリコール単位−(OCH2CH2)nである)、
R40及びR41の1つは所望により、マイナスまたはプラスに荷電した官能基であり、他はHまたは1〜4個の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルである。)
上述の連結基のいずれかは、本発明の化合物、薬剤−リンカー化合物、またはコンジュゲートのいずれかに存在してよく、本明細書で記載される式のいずれかの連結基を置換することを含む。
用語「アミノ酸」とは、天然アミノ酸または非天然アミノ酸を意味する。一実施形態では、アミノ酸はNH2−C(Raa’Raa)−C(=O)OHで表され、式中、Raa’及びRaaはそれぞれ独立してH、1〜10個の炭素原子を有する任意に置換された直鎖、分枝鎖もしくは環状アルキル、アルケニルもしくはアルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリルであるか、またはRaa及びN末端窒素原子は一緒に、(例えば、プロリンにおけるような)ヘテロ環式環を形成可能である。用語「アミノ酸残基」とは、1つの水素原子が、アミノ酸のアミン及び/またはカルボキシ末端から取り除かれた場合の対応する残基、例えば−NH−C(Raa’Raa)−C(=O)O−を意味する。
用語「カチオン」とは、正電荷を持つイオンを意味する。カチオンは一価(例えばNa+、K+等)、二価(例えばCa2+、Mg2+等、または多価(例えばAl3+等)であることができる。カチオンは一価であることが好ましい。
本明細書で使用する場合、用語「ハロゲン化試薬」とは、アルコール基をハロゲン化物基に転換する試薬を意味する。「臭素化試薬」とは、アルコール基を臭化物基に転換する試薬である。「ヨウ化試薬」とは、アルコール基をヨウ化物基に転換する試薬である。「塩素化試薬」とは、アルコール基を塩化物基に転換する試薬である。代表的な臭素化試薬としては、臭素、臭化水素酸、四臭化炭素、三臭化リン、及び臭化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。代表的なヨウ化試薬としては、ヨウ化水素酸、ヨウ素、四ヨウ化炭素、三ヨウ化リン、ヨウ化ナトリウム、またはヨウ化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。代表的な塩素化試薬としては、四塩化炭素、塩化メタンスルホニル、塩化スルフリル、塩化チオニル、塩化シアヌル、N−クロロコハク酸イミド、オキシ塩化リン(V)、五塩化リン、及び三塩化リンが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態においては、塩素化試薬は塩化メタンスルホニルである。
本明細書で使用する場合、「スルホン酸化試薬」とは、アルコール基をスルホン酸エステル基に転換する試薬を意味する。スルホン酸化試薬は、スルホン酸無水物(メタンスルホン酸無水物等)、またはスルホン酸塩化物(塩化メタンスルホニル(MsCl)等)であることが好ましい。
本明細書で使用する場合、「活性化エステル」とは、ヒドロキシルまたはアミン基により速やかに置換可能なエステル基を意味する。代表的な活性化エステルとしては、ニトロフェニル(例えば、2または4−ニトロフェニル)エステル、ジニトロフェニル(例えば、2,4−ジニトロフェニル)エステル、スルホ−テトラフルオロフェニル(例えば、4−スルホ−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)エステル、ペンタフルオロフェニルエステル、ニトロピリジル(例えば、4−ニトロピリジル)、トリフルオロ酢酸エステル、及び酢酸エステルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「エステル化試薬」とは、アルコール基をエステル基に転換する試薬を意味する。代表的なエステル化試薬としては、ニトロ安息香酸(nitrobenzoid acid)(例えば、2または4−ニトロ安息香酸)、ジニトロ安息香酸(dinitrobenzoid acid)(例えば、2,4−ジニトロ安息香酸)、スルホ−テトラフルオロ安息香酸(sulfo−tetraflurobenzoid acid)(例えば、4−テトラフルオロ−2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸)、ペンタフルオロ安息香酸、ニトロピリジンカルボン酸(例えば、4−ニトロ−2−ピリジンカルボン酸)、トリフルオロ酢酸、及び酢酸、または塩化アシル、酸無水物、もしくはこれらの他の活性化カルボン酸誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の方法
本発明は、1個のイミン官能基及び1個のアミン官能基を有するインドリノベンゾジアゼピン二量体化合物を調製するための新規の方法を提供する。当該技術分野において既知の方法と比較して、本方法は所望の二量体化合物をより高い収率で、かつHPLC精製を用いることなく調製することができる。
第1の実施形態において、本発明は、式(2)
の化合物、またはその塩の調製方法であって、式(I)の化合物をアルコール保護試薬を反応させることにより、アルコール保護基を式(1)
の化合物の一級アルコールの1つに導入することを含み、
式中、
L’、L’’、及びL’’’は同一または異なっており、独立して−H、1〜10個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖、分枝鎖もしくは環状アルキル、アルケニルもしくはアルキニル、ポリエチレングリコール単位−(OCH2CH2)n’−Rc、ハロゲン、グアニジウム[−NH(C=NH)NH2]、−OR、−NR’R’’、−NO2、−NR’COR’’、−SR、−SOR’、−SO2R’、−SO3M、−OSO3M、−SO2NR’R’’、シアノ、アジド、−COR’、−OCOR’、−OCONR’R’’、または、細胞毒性化合物を細胞結合剤(CBA)に共有結合可能な、反応性基が結合した連結基であるが、但し、L’、L’’、及びL’’’の1つのみが、反応性基が結合した前記連結基であることを条件とし、
Mは−Hまたはカチオンであり、
Rは、それぞれの存在に関して、−H、1〜10個の炭素原子を有する任意に置換された直鎖、分枝鎖もしくは環状アルキル、アルケニルもしくはアルキニル、ポリエチレングリコール単位−(CH2CH2O)n−Rc、6〜18個の炭素原子を有する任意に置換されたアリール、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する任意に置換された5〜18員のヘテロアリール環、または、O、S、N及びPから独立して選択される1〜6個のヘテロ原子を含有する任意に置換された3〜18員の複素環からなる群から独立して選択され、
R’及びR’’はそれぞれ独立して、−H、−OH、−OR、−NHR、−N(R)2、−COR、1〜10個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖、分枝鎖または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ポリエチレングリコール単位−(CH2CH2O)n’−Rc、ならびに、O、S、N及びPから独立して選択される1〜6個のヘテロ原子を有する任意に置換された3〜18員の複素環から選択され、
Rcは−H、もしくは1〜4個の炭素原子を有する置換もしくは非置換の直鎖もしくは分枝鎖アルキル、または反応性基が結合した前記連結基であり、
n’は1〜24の整数であり、
Gは−CH−または−N−から選択され、
P1はアルコール保護基である、方法を提供する。
一実施形態では、式(1)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
特定の実施形態においては、アルコール保護基は立体障害を有する。別の特定の実施形態において、アルコール保護基は、ピバロイル、メトキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメチオキシベンジル、2,6−ジメチオキシベンジル、ジフェニルメチル、ベンジルオキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ベンジル、ベンゾイル、p−フェニルベンゾイル、2,4,6−トリメチルベンゾイル、p−ブロモベンゾイル、p−ニトロベンゾイル、ピコリノイル、ニコチノイル、5−ジベンゾスベリル、トリチル/トリフェニルメチル、またはトリス(4−tert−ブチルフェニル)メチルである。アルコール保護基は、メトキシメチル、テトラヒドロピラニル、2−メトキシエトキシメチル、p−メトキシベンジル、ベンジルオキシメチル、または2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルであることが好ましい。アルコール保護基は2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルであることが、更により好ましい。
別の特定の実施形態において、アルコール保護基はシリル保護基である。例えば、シリル保護基は、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルヘキシルシリル、トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、トリベンジルシリル、トリフェニルシリル、2−ノルボルニルジメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、2−トリメチルエチルシリル(TEOC)、または[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルである。シリル保護基は、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、またはtert−ブチルジメチルシリルであることが好ましい。シリル保護基はtert−ブチルジメチルシリルであることがより好ましい。
シリル保護基は、塩基の存在下において、式(1)の化合物をR3−Cl、R3−Br、R3−I、またはR3−OSO2CF3(一括してアルコール保護試薬)と反応させることにより導入することができ、式中、R3はジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルヘキシルシリル、トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、トリベンジルシリル、トリフェニルシリル、2−ノルボルニルジメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、または[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルである。特定の実施形態において、式(1)の化合物に対するアルコール保護試薬のモル比は0.8〜1.2、1〜5、1〜2、1〜1.5、1〜1.4、1〜1.3、1〜1.2、または1〜1.1である。特定の実施形態において、式(I)の化合物に対して、2モル当量未満のアルコール保護試薬を使用する。式(1)の化合物に対して1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、または1.0モル当量のアルコール保護試薬を使用するのが好ましい。
一実施形態では、塩基は非求核性塩基であることができる。非求核性塩基の例としては、イミダゾール、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、1,8−ジアザビシクロウンデカ−7−エン、またはテトラメチルピペリジンが挙げられるが、これらに限定されない。非求核性塩基はイミダゾールであることが好ましい。モル過剰量の塩基を使用することができる。特定の実施形態において、式(1)の化合物に対して、2モル当量を超える塩基(例えば非求核性塩基)を使用する。
別の実施形態では、式(1)の化合物とR3−Cl、R3−Br、R3−IまたはR3−OSO2CF3との反応は、シリル保護基の導入を促進する触媒の存在下において実施する。当該技術分野において既知の任意の好適な触媒(例えば、P.Wuts and T.Greene,2007,Protective Groups in Organic Synthesis,Chapter 2,J.Wiley & Sons,NJを参照のこと)を、反応で使用することができる。代表的な触媒としては、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)が挙げられるが、これらに限定されない。
任意の好適な有機溶媒を、第1の実施形態の方法に使用することができる。代表的な溶媒としては、DMF、CH2Cl2、ジクロロエタン、THF、ジメチルアセトアミド等が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、DMFを溶媒として使用する。
第2の実施形態では、本発明は、式(3)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(2)
の化合物をハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬、またはエステル化試薬と反応させることを含み、
式中、L’、L’’、L’’’、G及びP1は第1の実施形態で定義されたとおりであり、X1は、−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステル、及び活性化エステルからなる群から選択される脱離基である、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(2)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
別の特定の実施形態において、上記式(3d)または(3A)の化合物の調製方法に関して、X1は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
別の特定の実施形態において、X1はメシレート、トシレート、ブロシレート、またはトリフレートである。X1はメシレートであることが好ましい。
別の特定の実施形態において、第2の実施形態の方法は、式(2)の化合物をハロゲン化試薬と反応させることを含む。代表的なハロゲン化試薬としては、臭素、臭化水素酸、四臭化炭素、三臭化リン、臭化カリウム、ヨウ化水素酸、ヨウ素、四ヨウ化炭素、三ヨウ化リン、ヨウ化ナトリウム、またはヨウ化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。
更に別の特定の実施形態において、第2の実施形態の方法は、式(2)の化合物をスルホン酸化試薬と反応させることを含む。スルホン酸化試薬は、スルホン酸無水物(メタンスルホン酸無水物等)、またはスルホン酸塩化物(塩化メタンスルホニル(MsCl)等)であることが好ましい。
特定の実施形態において、式(2)の化合物とスルホン酸化試薬との反応は、塩基の存在下において実施することができる。一実施形態では、塩基は非求核性塩基である。代表的な非求核性塩基としては、トリエチルアミン、イミダゾール、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、ジメチルホルムアミド、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、またはテトラメチルピペリジンが挙げられるが、これらに限定されない。塩基はトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンであることが好ましい。
任意の好適な有機溶媒を、第2の実施形態の方法で使用することができる。一実施形態では、溶媒はジクロロメタンである。
第3の実施形態において、本発明は、式(4)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(3)
の化合物を式(a)
のモノマー化合物と反応させることを含み、
式中、
R1、R2、R3及びR4はそれぞれ、−H、1〜10個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖、分枝鎖または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ポリエチレングリコール単位−(CH2CH2O)n’−Rc、ハロゲン、グアニジウム[−NH(C=NH)NH2]、−OR、−NR’R’’、−NO2、−NCO、−NR’COR’’、−SR、−SOR’、−SO2R’、−SO3 −H、−OSO3H、−SO2NR’R’’、シアノ、アジド、−COR’、−OCOR’、及び−OCONR’R’’からなる群から独立して選択され、
R6は−H、−R、−OR、−SR、−NR’R’’、−NO2、またはハロゲンであり、残りの可変要素は、第2の実施形態で記載したとおりである、方法を提供する。)
あるいは、第3の実施形態は、式(8)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(3’)
の化合物を、式(b)
のモノマー化合物と反応させることを含み、
式中、R1’、R2’、R3’及びR4’はそれぞれ、−H、1〜10個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖、分枝鎖、または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ポリエチレングリコール単位−(CH2CH2O)n’−Rc、ハロゲン、グアニジウム[−NH(C=NH)NH2]、−OR、−NR’R’’、−NO2、−NCO、−NR’COR’’、−SR、−SOR’、−SO2R’、−SO3 −H、−OSO3H、−SO2NR’R’’、シアノ、アジド、−COR’、−OCOR’、及び−OCONR’R’’からなる群から独立して選択され、R6は−H、−R、−OR、−SR、−NR’R’’、−NO2、またはハロゲンであり、残りの可変要素は、第2の実施形態で記載したとおりである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(3)の化合物は、以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
特定の実施形態においては、第3の実施形態の方法に関して、X1は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
特定の実施形態においては、式(3)の化合物を塩基の存在下において式(b)のモノマー化合物と反応させる。任意の好適な塩基を使用することができる。代表的な塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、塩基は炭酸カリウムである。
第4の実施形態では、本発明は、式(5)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(4)
の化合物を、イミン還元剤と反応させることを含み、可変要素は、第3の実施形態で記載したとおりである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(4)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
特定の実施形態においては、イミン還元試薬は水素化物還元試薬である。
別の特定の実施形態において、イミン還元試薬は、ホウ化水素ナトリウム、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、リチウムアルミニウム水素化物、水素ガス、ギ酸アンモニウム、ボラン、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN)、ジイソブチルアルミニウム水素化物(DIBAL)、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、ホウ化水素カリウム(KBH4)、またはナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム水素化物(Red−Al)である。イミン還元試薬はトリアセトキシホウ化水素ナトリウム(NaBH(OAc)3)であることが好ましい。
任意の好適な溶媒を、第4の実施形態の方法で使用することができる。一実施形態では、溶媒はジクロロエタンである。
第5の実施形態では、本発明は、式(6)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(5)
の化合物を、アルコール脱保護試薬と反応させることを含み、可変要素は、第4の実施形態で記載したとおりである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(5)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
特定の実施形態においては、アルコール脱保護試薬は、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウムジフルオロトリメチルシリケート、フッ化水素もしくはその溶媒和物、フッ化水素ピリジン、四フッ化ケイ素、ヘキサフルオロケイ酸、フッ化セシウム、塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、ピリジニウムp−トルエンスルホネート、p−トルエンスルホン酸(p−TsOH)、ギ酸、または過ヨウ素酸である。アルコール脱保護試薬は塩酸またはテトラ−n−フッ化ブチルアンモニウムであることが好ましい。
任意の好適な溶媒を、上述の脱保護反応で使用することができる。一実施形態では、溶媒はTHFである。
第6の実施形態では、本発明は、式(7)
の化合物またはその塩の調製方法であって、ハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を、式(6)
の一級アルコール化合物と反応させることを含み、
式中、X2は−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、残りの可変要素は、第5の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(6)の化合物は以下から選択される式で表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
特定の実施形態においては、第6の実施形態の方法に関して、X2は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
特定の実施形態においては、X2はメシレート、トシレート、ブロシレート、またはトリフレートである。X2はメシレートであることが好ましい。
別の特定の実施形態において、第6の実施形態の方法は、式(6)の化合物をハロゲン化試薬と反応させることを含む。代表的なハロゲン化試薬としては、臭素、臭化水素酸、四臭化炭素、三臭化リン、臭化カリウム、ヨウ化水素酸、ヨウ素、四ヨウ化炭素、三ヨウ化リン、ヨウ化ナトリウム、またはヨウ化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。
更に別の特定の実施形態において、第6の実施形態の方法は、式(6)の化合物をスルホン酸化試薬と反応させることを含む。スルホン酸化試薬は、スルホン酸無水物(メタンスルホン酸無水物等)、またはスルホン酸塩化物(塩化メタンスルホニル(MsCl)等)であることが好ましい。
一実施形態では、式(6)の化合物とスルホン酸化試薬との反応は、塩基の存在下において実施される。塩基は、非求核性(non−nucleophiclic)塩基であることが好ましい。代表的な非求核性(non−nucleophic)塩基としては、トリエチルアミン、イミダゾール、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、ジメチルホルムアミド、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、またはテトラメチルピペリジンが挙げられるが、これらに限定されない。塩基はトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンであることが好ましい。
任意の好適な溶媒を、上述した反応で使用することができる。一実施形態では、溶媒はジクロロメタンである。
第7の実施形態では、本発明は、式(7’’)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(5’’)
の化合物を、アルコール脱保護試薬及びハロゲン化試薬と反応させることを含み、
式中、P1’は酸不安定性アルコール保護基であり、X2’は−Brまたは−Iであり、残りの可変要素は、第6の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(5’’)の化合物は、以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
第7の実施形態の方法では、第5の実施形態で記載したアルコール脱保護工程と、第6の実施形態で記載した、得られたアルコールのハロゲン化反応を1つの工程に組み合わせる。
特定の実施形態においては、第7の実施形態の方法に関して、式(7’’)の化合物は以下の式:
で表され、前記方法は、式(5’’)の化合物をアルコール脱保護試薬及び臭素化試薬と反応させることを含む。
一実施形態では、酸不安定性アルコール保護基はアセテート、アリル、メトキシメチル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、5−ジベンゾスベリル、1−エトキシエチル、1−メチル−1−メトキシエチル、2−(フェニルセレニル)エチル、トリチル/トリフェニルメチル、またはトリス(4−tert−ブチルフェニル)メチルである。
別の実施形態では、酸不安定性アルコール保護基はシリル保護基である。代表的なシリル保護基としては、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルヘキシルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、トリベンジルシリル、トリフェニルシリル、2−ノルボルニルジメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、2−トリメチルエチルシリル(TEOC)、または[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルが挙げられるが、これらに限定されない。シリル保護基は、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、またはtert−ブチルジメチルシリルであることが好ましい。シリル保護基はtert−ブチルジメチルシリルであることがより好ましい。
一実施形態では、アルコール脱保護試薬は、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウムジフルオロトリメチルシリケート、フッ化水素もしくはその溶媒和物、フッ化水素ピリジン、四フッ化ケイ素、ヘキサフルオロケイ酸、フッ化セシウム、塩酸、酢酸、ピリジニウムp−トルエンスルホネート、ギ酸、過ヨウ素酸、トリフルオロ酢酸、またはp−トルエンスルホン酸(p−TsOH)である。アルコール脱保護試薬は酢酸であることが好ましい。
更に他の実施形態では、臭素化試薬はHBrである。
特定の一実施形態において、第7の実施形態の方法は、式(5’’)の化合物を、酢酸とHBrとの混合物と反応させて式(7’’)の化合物を得ることを含む。
第8の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、式(7)
の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させることを含み、
式中、R1’、R2’、R3’及びR4’はそれぞれ、−H、1〜10個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖、分枝鎖または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ポリエチレングリコール単位−(CH2CH2O)n−Rc、ハロゲン、グアニジウム[−NH(C=NH)NH2]、−OR、−NR’R’’、−NO2、−NCO、−NR’COR’’、−SR、−SOR’、−SO2R’、−SO3 −H、−OSO3H、−SO2NR’R’’、シアノ、アジド、−COR’、−OCOR’、及び−OCONR’R’’からなる群から独立して選択され、残りの可変要素は、第7の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(7)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、X2は−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステル、及び活性化エステルからなる群から選択される脱離基であり、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
一実施形態では、第8の実施形態の方法に関して、X2は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
一実施形態では、式(7)の化合物を、塩基の存在下において式(b)のモノマー化合物と反応させる。塩基の例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、塩基は炭酸カリウムである。
任意の好適な溶媒を、上述の方法で使用することができる。一実施形態では、溶媒はDMFである。
第9の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)式(1)
の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して、式(2)
の化合物を形成する工程と、
(2)式(2)の化合物をハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬と反応させて式(3)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(3)の化合物を式(a)
のモノマー化合物と反応させて、式(4)
の化合物を形成する工程と、
(4)式(4)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(5)
の化合物を形成する工程と、
(5)式(5)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて式(6)
の化合物を形成する工程と、
(6)第2のハロゲン化試薬、第2のスルホン酸化試薬または第2のエステル化試薬を式(6)の化合物と反応させて式(7)
の化合物を形成する工程と、
(7)式(7)の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させて、式(I’)の化合物を形成する工程と、を含み、可変要素は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。
特定の一実施形態において、第9の実施形態の方法は、式(Ib’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、
(1)式(1b)の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して式(2b)の化合物を形成する工程と、
(2)式(2b)の化合物をハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬と反応させて式(3b)の化合物を形成する工程と、
(3)式(3b)の化合物を式(a)のモノマー化合物と反応させて式(4b)の化合物を形成する工程と、
(4)式(4b)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(5b)の化合物を形成する工程と、
(5)式(5b)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて式(6b)の化合物を形成する工程と、
(6)式(6b)の化合物を第2のハロゲン化試薬、第2のスルホン酸化試薬または第2のエステル化試薬と反応させて式(7b)の化合物を形成する工程と、
(7)式(7b)の化合物を式(b)のモノマー化合物と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程と、を含む。
特定の一実施形態において、第9の実施形態の方法は、式(Ic’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(1c)の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して式(2c)の化合物を形成する工程と、
(2)式(2c)の化合物をハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬と反応させて式(3c)の化合物を形成する工程と、
(3)式(3c)の化合物を式(a)のモノマー化合物と反応させて式(4c)の化合物を形成する工程と、
(4)式(4c)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(5c)の化合物を形成する工程と、
(5)式(5c)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて式(6c)の化合物を形成する工程と、
(6)式(6c)の化合物を第2のハロゲン化試薬、第2のスルホン酸化試薬または第2のエステル化試薬と反応させて式(7c)の化合物を形成する工程と、
(7)式(7c)の化合物を式(b)のモノマー化合物と反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程と、を含む。
特定の一実施形態において、第9の実施形態の方法は式(IA)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(1A)の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して式(2A)の化合物を形成する工程と、
(2)式(2A)の化合物をハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬と反応させて式(3A)の化合物を形成する工程と、
(3)式(3A)の化合物を式(a)のモノマー化合物と反応させて式(4A)の化合物を形成する工程と、
(4)式(4A)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(5A)の化合物を形成する工程と、
(5)式(5A)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて式(6A)の化合物を形成する工程と、
(6)式(6A)の化合物を第2のハロゲン化試薬、第2のスルホン酸化試薬または第2のエステル化試薬と反応させて式(7A)の化合物を形成する工程と、
(7)式(7A)の化合物を式(b)のモノマー化合物と反応させて式(IA)の化合物を形成する工程と、を含む。
一実施形態では、第9の実施形態の方法に関して、X1及びX2は、それぞれ独立して−Br、−Clまたはスルホン酸エステルである。
第9の実施形態の方法における各工程についての反応条件及び試薬は、第1、第2、第3、第4、第5、第6及び/もしくは第8の実施形態、またはこれらの実施形態で記載する任意の特定の実施形態で記載したとおりである。
第10の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)式(1)
の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して、式(2’’)
の化合物を形成する工程と、
(2)式(2’’)の化合物をハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬と反応させて式(3’’)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(3’’)の化合物を式(a)
のモノマー化合物と反応させて式(4’’)
の化合物を形成する工程と、
(4)式(4’’)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(5’’)
の化合物を形成する工程と、
(5)式(5’’)の化合物をアルコール脱保護試薬及びハロゲン化試薬と反応させて式(7’’)
の化合物を形成する工程と、
(6)式(7’’)の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させて、式(I’)の化合物を形成する工程と、を含み、
式中、X2’は−Brまたは−Iであり、残りの可変要素は第9の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。
一実施形態では、第10の実施形態の方法は、式(Ib’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(1b)の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して式(2b’’)
の化合物を形成する工程と、
(2)式(2b’’)の化合物を、ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬と反応させて式(3b’’)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(3b’’)の化合物を式(a1)
のモノマー化合物と反応させて式(4b’’)
の化合物を形成する工程と、
(4)式(4b’’)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(5b’’)の化合物を形成する工程と、
(5)式(5b’’)の化合物を、アルコール脱保護試薬及びハロゲン化試薬と反応させて式(7b’’)の化合物を形成する工程と、
(6)式(7b’’)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程と、を含む。
別の実施形態では、第10の実施形態の方法は、式(Ic’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(1c)の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して式(2c’’)
の化合物を形成する工程と、
(2)式(2c’’)の化合物を、ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬と反応させて式(3c’’)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(3c’’)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(4c’’)
の化合物を形成する工程と、
(4)式(4c’’)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(5c’’)の化合物を形成する工程と、
(5)式(5c’’)の化合物を、アルコール脱保護試薬及びハロゲン化試薬と反応させて式(7c’’)の化合物を形成する工程と、
(6)式(7c’’)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程と、を含む。
更に別の実施形態において、第10の実施形態の方法は、式(IA)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(1A)の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して式(2A’’)
の化合物を形成する工程と、
(2)式(2A’’)の化合物を、ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬と反応させて式(3A’’)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(3A’’)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(4A’’)
の化合物を形成する工程と、
(4)式(4A’’)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(5A’’)の化合物を形成する工程と、
(5)式(5A’’)の化合物を、アルコール脱保護試薬及びハロゲン化試薬と反応させて式(7A’’)の化合物を形成する工程と、
(6)式(7A’’)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(IA’)の化合物を形成する工程と、を含む。
第10の実施形態の方法における条件及び試薬は、第1、第2、第3、第4、第7、及び/または第8の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態で記載する任意の特定の実施形態に記載されるとおりである。
第11の実施形態において、本発明は、式(9)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(8)
の化合物を、アルコール脱保護試薬と反応させることを含み、可変要素は、第3の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(8)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
特定の実施形態においては、アルコール脱保護試薬は、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウムジフルオロトリメチルシリケート、フッ化水素もしくはその溶媒和物、フッ化水素ピリジン、四フッ化ケイ素、ヘキサフルオロケイ酸、フッ化セシウム、塩酸、酢酸、ピリジニウムp−トルエンスルホネート、ギ酸、過ヨウ素酸、トリフルオロ酢酸、またはp−トルエンスルホン酸(p−TsOH)である。より具体的には、アルコール脱保護試薬は塩酸またはテトラ−n−フッ化ブチルアンモニウムである。
第12の実施形態において、本発明は、式(10)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(9)
の化合物をハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬と反応させることを含み、
式中、X2は−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、残りの可変要素は第11の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。
一実施形態では、式(9)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
特定の実施形態においては、第12の実施形態の方法に関して、X2は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
特定の実施形態においては、X2はメシレート、トシレート、ブロシレート、またはトリフレートである。X2はメシレートであることが好ましい。
別の特定の実施形態において、第6の実施形態に記載されている方法は、式(9)の化合物をハロゲン化試薬と反応させることを含む。代表的なハロゲン化試薬としては、臭素、臭化水素酸、四臭化炭素、三臭化リン、臭化カリウム、ヨウ化水素酸、ヨウ素、四ヨウ化炭素、三ヨウ化リン、ヨウ化ナトリウム、またはヨウ化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。
更に別の特定の実施形態において、第6の実施形態の方法は、式(9)の化合物をスルホン酸化試薬と反応させることを含む。スルホン酸化試薬は、スルホン酸無水物(メタンスルホン酸無水物等)、またはスルホン酸塩化物(塩化メタンスルホニル(MsCl)等)であることが好ましい。
一実施形態では、式(9)の化合物とスルホン酸化試薬との反応は、塩基の存在下において実施される。塩基は、非求核性(non−nucleophiclic)塩基であることが好ましい。代表的な非求核性(non−nucleophic)塩基としては、トリエチルアミン、イミダゾール、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、ジメチルホルムアミド、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、またはテトラメチルピペリジンが挙げられるが、これらに限定されない。塩基はトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンであることが好ましい。
第13の実施形態において、本発明は、式(18)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(10)
の化合物を式(d)
のモノマー化合物と反応させることを含み、
式中、X2は−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステル、及び活性化エステルからなる群から選択される脱離基であり、P3はHまたはP2であり、P2はアミン保護基であり、R1’、R2’、R3’及びR4’はそれぞれ、−H、1〜10個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖、分枝鎖または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ポリエチレングリコール単位−(CH2CH2O)n−Rc、ハロゲン、グアニジウム[−NH(C=NH)NH2]、−OR、−NR’R’’、−NO2、−NCO、−NR’COR’’、−SR、−SOR’、−SO2R’、−SO3 −H、−OSO3H、−SO2NR’R’’、シアノ、アジド、−COR’、−OCOR’、及び−OCONR’R’’からなる群から独立して選択され、残りの可変要素は第12の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。一実施形態では、X2は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
特定の実施形態においては、式(10)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
特定の実施形態においては、P3はHであり、(10)の化合物を(d)のモノマー化合物と反応させて、(I’):
の化合物を形成する。
別の特定の実施形態において、P3はP2であり、モノマー化合物は式(c):
により表され、式(18)の化合物は式(11)
により表される。
任意の好適なアミン保護基を、上述の方法で使用することができる。一実施形態では、アミン保護基は、2−トリメチルシリルエチル、(2−フェニル−2−トリメチルシリル)エチル、トリイソプロピルシロキシ、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、または2,2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルである。
特定の実施形態においては、塩基の存在下において、式(10)の化合物を式(d)または(c)のモノマー化合物と反応させる。塩基の例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。
任意の好適な溶媒を上述の反応で使用することができる。一実施形態では、溶媒はDMFである。
第14の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、式(11)
の化合物を、アミン脱保護試薬と反応させることを含み、可変要素は、第13の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(11)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
任意の好適なアミン脱保護試薬を、上述の方法で使用することができる。一実施形態では、アミン脱保護試薬は、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、酢酸、フッ化水素ピリジン、フッ化セシウム、ピペリジン、モルホリン、またはトリフルオロ酢酸である。
第15の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)式(1)
の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して、式(2)
の化合物を形成する工程と、
(2)ハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(2)の化合物と反応させて式(3)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(3)の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させて、式(8)
の化合物を形成する工程と、
(4)式(8)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて式(9)
の化合物を形成する工程と、
(5)第2のハロゲン化試薬、第2のスルホン酸化試薬または第2のエステル化試薬を式(9)の化合物と反応させて式(10)
の化合物を形成する工程と、
(6)式(10)の化合物を式(d)
のモノマー化合物と反応させて、式(18)
の化合物を形成する工程と、
(7)P3がアミン保護基である場合に、式(18)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(I’)の化合物を形成する工程と、を含み、
可変要素は第14の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。一実施形態では、X1及びX2はそれぞれ独立して、−Br、−Iまたはスルホン酸エステルである。
一実施形態では、第15の実施形態の方法は、式(Ib’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(1b)の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して式(2b)の化合物を形成する工程と、
(2)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(2b)の化合物と反応させて式(3b)の化合物を形成する工程と、
(3)式(3b)の化合物を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(4b)の化合物を形成する工程と、
(4)式(4b)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて式(9b)の化合物を形成する工程と、
(5)第2のハロゲン化試薬または第2のスルホン酸化試薬を式(9b)の化合物と反応させて式(10b)の化合物を形成する工程と、
(6)式(10b)の化合物を式(d1)
のモノマー化合物と反応させ、式(18b)の化合物を形成する工程と、
(7)P3がアミン保護基である場合に、式(18b):
の化合物をアミン脱保護試薬と反応させ、式(Ib’)の化合物を形成する工程と、を含む。
別の実施形態では、第15の実施形態の方法は、式(Ic’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(1c)の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して式(2c)の化合物を形成する工程と、
(2)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(2c)の化合物と反応させて式(3c)の化合物を形成する工程と、
(3)式(3b)の化合物を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(4c)の化合物を形成する工程と、
(4)式(4c)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて式(9c)の化合物を形成する工程と、
(5)第2のハロゲン化試薬または第2のスルホン酸化試薬を式(9c)の化合物と反応させて式(10c)の化合物を形成する工程と、
(6)式(10c)の化合物を式(d1)のモノマー化合物と反応させて式(18c)の化合物を形成する工程と、
(7)P3がアミン保護基である場合に、式(18c)
の化合物をアミン脱保護試薬と反応させ、式(Ic’)の化合物を形成する工程と、を含む。
更に別の実施形態において、第15の実施形態の方法は、式(IA)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(1A)の化合物の第一級アルコールの1つにアルコール保護基を導入して式(2A)の化合物を形成する工程と、
(2)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(2A)の化合物と反応させて式(3A)の化合物を形成する工程と、
(3)式(3A)の化合物を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(4A)の化合物を形成する工程と、
(4)式(4A)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて式(9A)の化合物を形成する工程と、
(5)第2のハロゲン化試薬または第2のスルホン酸化試薬を式(9A)の化合物と反応させて式(10A)の化合物を形成する工程と、
(6)式(10A)の化合物を式(d1)のモノマー化合物と反応させて式(18A):
の化合物を形成する工程と、
(7)P3がアミン保護基である場合に、式(18A)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(IA’)の化合物を形成する工程と、を含む。
一実施形態では、P3はHであり、(10)の化合物を(d)のモノマー化合物と反応させて、(I’)の化合物を形成する。
別の実施形態では、P3はP2であり、モノマー化合物は式(c)
により表され、式(18)の化合物は式(11)
により表され、式中、P2はアミン保護基である。
第16の実施形態において、本発明は、式(12)
の化合物のまたはその塩調製方法であって、式(1)
の化合物を、ハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬と反応させることを含み、式中、X1は−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、残りの可変要素は第1の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。一実施形態では、X1は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
一実施形態では、式(1)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
特定の実施形態においてはX1は−Brまたは−Iである。別の特定の実施形態において、X1は−Clである。
別の特定の実施形態において、ハロゲン化試薬は、アルコール活性化剤の存在下において、式(1)の化合物の第一級アルコールと反応する。一実施形態では、アルコール活性化剤は塩化チオニルである。
別の特定の実施形態において、ハロゲン化試薬は臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、またはヨウ化ナトリウムである。別の特定の実施形態において、ハロゲン化試薬は、四塩化炭素/トリフェニルホスフィン、メタンスルホニル塩化(メシル)/塩化リチウム、またはメタンスルホニル塩化(メシル)/ピリジンである。
更に別の特定の実施形態において、本方法は、塩化チオニルの存在下において式(1)の化合物をLiBrと反応させることを含む。
任意の好適な溶媒を上述の方法で使用することができる。代表的な溶媒としてはDMF、CH2Cl2、THF、ジクロロエタン等が挙げられるが、これらに限定されない。
第17の実施形態では、本発明は、式(10’)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(12)
の化合物を、式(b)
のモノマー化合物と反応させることを含み、式中、L’、L’’、L’’’、X1、Gは第17の実施形態で上述したとおりであり、R1’、R2’、R3’、R4’及びR6は第11の実施形態で上述したとおりである、方法を提供する。一実施形態では、X1は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
特定の実施形態においては、式(12)の化合物は以下から選択される式により表される。
(式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。)
第17の実施形態では、式(7−1)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(12)の化合物を式(d)のモノマー化合物と反応させることを含み、式中、X1は−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、P3はHまたはアミン保護基であり、R100は(C1−C3)アルコキシである、方法もまた提供する。
特定の実施形態においては、式(12)の化合物は式(12b)、(12c)または(12A)により表される。
特定の実施形態においては、式(7−1’)に関して、P3はHである。別の特定の実施形態において、P3は本明細書に記載したアミン保護基である。
特定の実施形態においては、第17の実施形態の方法に関して、式(12)の化合物を塩基の存在下において式(b)のモノマー化合物と反応させる。好適な塩基の例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、塩基は炭酸カリウムである。
別の特定の実施形態において、式(12d)または(12A)の化合物を塩基の存在下において式(d)のモノマー化合物と反応させる。好適な塩基の例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、塩基は炭酸カリウムである。
第17の実施形態の方法に関して、任意の好適な溶媒を使用することができる。一実施形態では、溶媒はDMFである。
別の特定の実施形態において、式(b)のモノマー化合物に対して過剰モル当量の式(12)の化合物を反応で使用する。
第18の実施形態において、本発明は、式(7’)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(10’)
の化合物またはその塩をイミン還元剤と反応させることを含み、式中、X1は−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、残りの可変要素は第11の実施形態で記載したものと同じである、方法を提供する。一実施形態では、X1は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
特定の実施形態においては、式(10’)の化合物は以下の式:
の1つにより表される。
特定の実施形態においては、第18の実施形態の方法に関して、X1はスルホン酸エステルである。X1はメシレートであることが好ましい。
一実施形態では、第18の実施形態の方法に関して、イミン還元試薬は水素化物還元試薬である。あるいは、イミン還元試薬は、ホウ化水素ナトリウム、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、リチウムアルミニウム水素化物、水素ガス、ギ酸アンモニウム、ボラン、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN)、ジイソブチルアルミニウム水素化物(DIBAL)、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、ホウ化水素カリウム(KBH4)、またはナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム水素化物(Red−Al)である。好ましい実施形態では、イミン還元試薬はトリアセトキシホウ化水素ナトリウム(NaBH(OAc)3)である。
任意の好適な溶媒を第18の実施形態の方法で使用することができる。一実施形態では、溶媒はジクロロエタンである。
第19の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)ハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(1)
の化合物と反応させて、
式(12)
の化合物を形成する工程と、
(2)式(12)の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させて、式(10’)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(10’)の化合物を式(d)
のモノマー化合物と反応させて、式(18)
の化合物を形成する工程と、
(4)P3がアミン保護基である場合に、式(18)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(I’)の化合物を形成する工程と、を含み、式中、X1は−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は第11の実施形態で記載したものと同じである、方法を提供する。一実施形態では、X1は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
一実施形態では、第19の実施形態の方法は、式(Ib’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(1b)の化合物と反応させて式(12b)の化合物を形成する工程と、
(2)式(12b)の化合物を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(10b’)の化合物を形成する工程と、
(3)式(10b’)の化合物を式(d1)のモノマー化合物と反応させて式(18b)の化合物を形成する工程と、
(4)P3がアミン保護基である場合に、式(18b)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程と、を含む。
別の実施形態では、第19の実施形態の方法は、式(Ic’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(1c)の化合物と反応させて式(12c)の化合物を形成する工程と、
(2)式(12c)の化合物を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(10c’)の化合物を形成する工程と、
(3)式(10c’)の化合物を式(d1)のモノマー化合物と反応させて式(18c)の化合物を形成する工程と、
(4)P3がアミン保護基である場合に、式(18c)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程と、を含む。
更に別の実施形態において、第19の実施形態の方法は、式(IA)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製する方法を含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(1A)の化合物と反応させて式(12A)の化合物を形成する工程と、
(2)式(12A)の化合物を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(10A’)の化合物を形成する工程と、
(3)式(10A’)の化合物を式(d1)のモノマー化合物と反応させて式(18A)の化合物を形成する工程と、
(4)P3がアミン保護基である場合に、式(18A)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(IA’)の化合物を形成する工程と、を含む。
一実施形態では、第19の実施形態の方法に関して、P3はHであり、(10’)の化合物を(d)のモノマー化合物と反応させて(I’)の化合物を形成する。
別の実施形態では、第19の実施形態の方法に関して、P3はP2であり、モノマー化合物は式(c)
により表され、式(18)の化合物は式(11)
により表され、
式中、P2はアミン保護基である。
第19の実施形態の方法における条件及び試薬は、第16、第17、第13及び/または第14の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態で記載されている任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第20の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)ハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(1)
の化合物と反応させて、式(12)
の化合物を形成する工程と、
(2)式(12)の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させて、式(10’)
の化合物を形成する工程と、
(3)前記化合物(10’)をイミン還元試薬と反応させて化合物(7’)
の化合物を形成する工程と、
(4)式(7’)の化合物を式(a)
のモノマー化合物と反応させて、式(I’)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、X1は−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、残りの可変要素は第11の実施形態で記載したものと同じである、方法を提供する。一実施形態では、X1は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
一実施形態では、第20の実施形態の方法は、式(Ib’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(1b)の化合物と反応させて式(12b)の化合物を形成する工程と、
(2)式(12b)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(10b’)の化合物を形成する工程と、
(3)化合物(10b’)をイミン還元試薬と反応させて化合物(7b’)を形成する工程と、
(4)式(7b’)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程と、を含む。
別の実施形態では、第20の実施形態の方法は、式(Ic’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(1c)の化合物と反応させて式(12c)の化合物を形成する工程と、
(2)式(12c)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(10c’)の化合物を形成する工程と、
(3)化合物(10c’)をイミン還元試薬と反応させて化合物(7c’)を形成する工程と、
(4)式(7c’)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程と、を含む。
更に別の実施形態において、第20の実施形態の方法は式(IA’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(1A)の化合物と反応させて式(12A)の化合物を形成する工程と、
(2)式(12A)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(10A’)の化合物を形成する工程と、
(3)化合物(10A’)をイミン還元試薬と反応させて化合物(7A’)を形成する工程と、
(4)式(7A’)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(IA’)の化合物を形成する工程と、を含む。
特定の実施形態においては、X1はメシレートである。
第20の実施形態の方法における条件及び試薬は、第16、第17、第18、及び/または第8の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態で記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第21の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)ハロゲン化試薬、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(1)
の化合物と反応させて、式(12)
の化合物を形成する工程と、
(2)式(12)の化合物を式(d)
のモノマー化合物を反応させて、式(7−1)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(7−1)の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させて、
式(18)
の化合物を形成する工程と、
(4)P3がアミン保護基である場合に、式(18)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(I’)の化合物を形成する工程と、を含み、式中、X1は−Br、−I、−Cl、スルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は第11の実施形態で記載したものと同じである、方法を提供する。一実施形態では、X1は−Br、−I、またはスルホン酸エステルである。
一実施形態では、第21の実施形態の方法は、式(Ib’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(1b)の化合物と反応させて式(12b)の化合物を形成する工程と、
(2)式(12b)の化合物を式(d1)のモノマー化合物と反応させて式(7b−1)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(7b−1)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(18b)の化合物を形成する工程と、
(4)P3がアミン保護基である場合に、式(18b)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程と、を含む。
別の実施形態では、第21の実施形態の方法は、式(Ic’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は
(1)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(1c)の化合物と反応させて式(12c)の化合物を形成する工程と、
(2)式(12c)の化合物を式(d1)のモノマー化合物と反応させて式(7c−1)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(7c−1)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(18c)の化合物を形成する工程と、
(4)P3がアミン保護基である場合に、式(18c)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程と、を含む。
更に別の実施形態において、第21の実施形態の方法は、式(IA’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬またはスルホン酸化試薬を式(1A)の化合物と反応させて式(12A)の化合物を形成する工程と、
(2)式(12A)の化合物を式(d1)のモノマー化合物と反応させて式(7A−1)
の化合物を形成する工程と、
(3)式(7A−1)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて式(18A)の化合物を形成する工程と、
(4)P3がアミン保護基である場合に、式(18A)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(IA’)の化合物を形成する工程と、を含む。
一実施形態では、第21の実施形態の方法に関して、P3はHである。
一実施形態では、P3はHであり、(7−1)の化合物を(b)のモノマー化合物と反応させて(I’)の化合物を形成する。
別の実施形態では、P3はP2であり、モノマー化合物は式(c):
により表され、式(18)の化合物は式(11)
により表され、
式中、P2はアミン保護基である。
特定の実施形態においては、X1はメシレートである。
第21の実施形態の方法における条件及び試薬は、第16、第17、第18、第8、及び/または第14の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態で記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第22の実施形態において、本発明は、式(13)
の化合物またはその塩の調製方法であって、塩素化試薬を式(2)
の化合物と反応させることを含み、
式中、X3はClであり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(2)の化合物は、
からなる群から選択され、
式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
別の特定の実施形態において、アルコール保護基は、ピバロイル(pivoloyl)、メトキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメチオキシベンジル、2,6−ジメチオキシベンジル、ジフェニルメチル、ベンジルオキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ベンジル、ベンゾイル、p−フェニルベンゾイル、2,4,6−トリメチルベンゾイル、p−ブロモベンゾイル、p−ニトロベンゾイル、ピコリノイル、ニコチノイル、5−ジベンゾスベリル、トリチル/トリフェニルメチル、またはトリス(4−tert−ブチルフェニル)メチルである。アルコール保護基は、メトキシメチル、テトラヒドロピラニル、2−メトキシエトキシメチル、p−メトキシベンジル、ベンジルオキシメチル、または2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルであることが好ましい。アルコール保護基は2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルであることが、更により好ましい。
別の特定の実施形態において、アルコール保護基はシリル保護基である。例えば、シリル保護基は、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルヘキシルシリル、トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、トリベンジルシリル、トリフェニルシリル、2−ノルボルニルジメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、2−トリメチルエチルシリル(TEOC)、または[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルである。シリル保護基は、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、またはtert−ブチルジメチルシリルであることが好ましい。シリル保護基はtert−ブチルジメチルシリルであることがより好ましい。
一実施形態では、塩基を使用する。塩基は非求核性塩基であることができる。非求核性塩基の例としては、トリエチルアミン、イミダゾール、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、ピリジン、2,6−ルチジン、ジメチルホルムアミド、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、またはテトラメチルピペリジンが挙げられるが、これらに限定されない。非求核性塩基はピリジンであることが好ましい。
任意の好適な有機溶媒を、第20の実施形態の方法に使用することができる。代表的な溶媒としては、DMF、CH2Cl2、ジクロロエタン、THF、ジメチルアセトアミド等が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、DMFを溶媒として使用する。
第23の実施形態において、本発明は、式(14)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(13)
の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させることを含み、可変要素は第20の実施形態で記載したものと同じである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(13)の化合物は、
からなる群から選択され、
式中、R100及びR101は上述したものと同じである。
別の特定の実施形態において、アルコール脱保護試薬は、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウムジフルオロトリメチルシリケート、フッ化水素もしくはその溶媒和物、フッ化水素ピリジン、四フッ化ケイ素、ヘキサフルオロケイ酸、フッ化セシウム、塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、ピリジニウムp−トルエンスルホネート、p−トルエンスルホン酸(p−TsOH)、ギ酸、または過ヨウ素酸である。アルコール脱保護試薬はフッ化水素ピリジンであることが好ましい。
第24の実施形態において、本発明は、式(15)
の化合物またはその塩の調製方法であって、スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(14)
の化合物と反応させることを含み、
式中、X4はスルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、残りの可変要素は第20の実施形態で記載したものと同様である、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(14)の化合物は、
からなる群から選択され、
式中、R100及びR101は上述したものと同じである。
特定の実施形態においては、第24の実施形態の方法に関して、X4はスルホン酸エステルである。
別の特定の実施形態において、無水メタンスルホニル、塩化メタンスルホニル、パラ塩化トルエンスルホニル、4−塩化ブロモベンゼンスルホニル、または無水トリフルオロメタンスルホニルである。
別の特定の実施形態において、スルホン酸エステルはメシレート、トシレート、ブロシレート、またはトリフレートである。スルホン酸エステルはメシレートであることが好ましい。
別の実施形態において、塩基が使用される。塩基は非求核性塩基であることができる。非求核性塩基の例としては、トリエチルアミン、イミダゾール、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、ジメチルホルムアミド、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、またはテトラメチルピペリジンが挙げられるが、これらに限定されない。非求核性塩基はジイソプロピルエチルアミンであることが好ましい。
第25の実施形態において、本発明は、式(20)
の化合物またはその塩の調製方法であって、臭素化試薬またはヨウ化試薬を式(14)
の化合物と反応させることを含み、
式中、可変要素は上述のものと同じである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(14)の化合物は、
からなる群から選択され、
式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
特定の実施形態では、臭素化試薬またはヨウ化試薬は、臭素、臭化水素酸、四臭化炭素、三臭化リン、臭化カリウム、ヨウ化水素酸、ヨウ素、四ヨウ化炭素、三ヨウ化リン、ヨウ化ナトリウム、またはヨウ化カリウムである。
第26の実施形態において、本発明は、式(16)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(15)
の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させることを含み、式中、X3、X4、L’、L’’、L’’’、及びGの可変要素は、第25の実施形態で記載したとおりであり、R1’、R2’、R3’、R4’、及びR6の可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。一実施形態では、X4はスルホン酸エステルである。
特定の実施形態においては、式(15)の化合物は、
からなる群から選択され、式(b)のモノマー化合物は以下の式:
で表され、式中、R100及びR101は上述したものと同じである。
一実施形態では、塩基が使用される。特定の実施形態では、塩基は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムである。塩基は炭酸カリウムであることが好ましい。
任意の好適な有機溶媒を、第20の実施形態の方法に使用することができる。代表的な溶媒としては、DMF、CH2Cl2、ジクロロエタン、THF、ジメチルアセトアミド等が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、ジメチルアセトアミドを溶媒として使用する。
第27の実施形態において、本発明は、式(16):
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(20)
の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させることを含み、
式中、可変要素は上述のものと同じである、方法を提供する。
一実施形態では、式(20)の化合物は、
からなる群から選択され、式(b)のモノマー化合物は以下の式:
で表され、式中、X3は−Clであり、X5は−Brまたは−Iであり、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
特定の実施形態では、式(20)の化合物を塩基の存在下において式(b)のモノマー化合物と反応させる。好適な塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムが挙げられる。好ましい実施形態では、塩基は炭酸カリウムである。
別の実施形態において、式(20)の化合物を極性中性溶媒の存在下において式(b)のモノマー化合物と反応させる。好ましい実施形態では、極性中性溶媒はジメチルアセトアミドである。
第28の実施形態において、本発明は、式(16)
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(14)
の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させることを含み、式中、可変要素は上述のものと同じである、方法を提供する。
一実施形態では、式(14)の化合物は、
からなる群から選択され、式(b)のモノマー化合物は以下の式:
で表され、式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
一実施形態では、第28の実施形態の方法に関して、式(14)の化合物をアルコール活性化剤の存在下において式(b)のモノマーと反応させる。一実施形態では、アルコール活性化剤はトリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィン、またはトリヘテロアリールホスフィンである。特定の実施形態においては、アルコール活性化剤は、トリメチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリ(m−トリル)ホスフィン、トリ(p−トリル)ホスフィン、トリ(2−ピリジル)ホスフィン、トリ(3−ピリジル)ホスフィン、トリ(4−ピリジル)ホスフィン、または[4−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)フェニル]ジフェニルホスフィンである。別の実施形態において、アルコール活性化剤は、(トリブチルホスホラニルインデン)アセトニトリル、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)、または(シアノメチレン)トリメチルホスホラン(CMMP)等の、ホスフィン様試薬とすることができる。更に特定の実施形態においては、アルコール活性化剤はトリフェニルホスフィンである。一実施形態では、アルコール活性化剤は、ポリマーと結合またはポリマーに担持されていることが可能であり、例えば、ポリマー結合またはポリマー担持トリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィン(例えばトリフェニルホスフィン)、またはトリヘテロアリールホスフィンである。
別の実施形態では、第28の実施形態の方法に関して、式(14)の化合物をアゾジカルボキシレートの存在下において式(b)のモノマーと反応させる。一実施形態では、アゾジカルボキシレートは、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)、1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADDP)、ジtert−ブチルアゾジカルボキシレート(DTAD)、1,6−ジメチル−1,5,7−ヘキサヒドロ−1,4,6,7−テトラゾチン−2,5−ジオン(DHTD)、ジ(4−クロロベンジル)アゾジカルボキシレート(DCAD)、アゾジカルボキシルジモルホリド、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド(TMAD)、N,N,N’,N’−テトライソプロピルアゾジカルボキサミド(TIPA)、4,4’−アゾピリジン、ビス(2,2,2−トリクロロエチル)アゾジカルボキシレート、o−(tert−ブチルジメチルシリル)−N−トシルヒドロキシアミン、ジ(4−クロロベンジル)アゾジカルボキシレート、環状1,6−ジメチル−1,5,7−ヘキサヒドロ−1,4,6,7−テトラゾチン−2,5−ジオン(DHTD)、ジメチルアセチレンジカルボキシレート(DMAD)、ジ−2−メトキシエチルアゾジカルボキシレート、ジ(4−クロロベンジル)アゾジカルボキシレート、及びビス(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−トリデカフルオロノニルアゾジカルボキシレートからなる群から選択される。より具体的には、アゾジカルボキシレートはDIADである。一実施形態では、アゾジカルボキシレートはポリマーに結合またはポリマーに担持されており、例えば、ポリマー担持アルキルアゾジカルボキシレート(例えばポリマー結合DEAD、DIAD、DTADまたはADDP)である。
更に別の特定の実施形態において、第28の実施形態の方法に関して、式(14)の化合物をトリフェニルホスフィン及びアゾジカルボキシレートの存在下において式(b)のモノマーと反応させる。一実施形態では、アゾジカルボキシレートは、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)、1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADDP)、及びジtert−ブチルアゾジカルボキシレート(DTAD)からなる群から選択される。より具体的には、アゾジカルボキシレートはDIADである。
第29の実施形態において、本発明は、式(18):
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、式(16):
の化合物を式(d):
の還元モノマーと反応させることを含み、
式中、R1、R2、R3、R4、R6及びP2は、第23の実施形態で記載したとおりであり、式中、
R1、R2、R3及びR4はそれぞれ、−H、1〜10個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖、分枝鎖または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ポリエチレングリコール単位−(CH2CH2O)n−Rc、ハロゲン、グアニジウム[−NH(C=NH)NH2]、−OR、−NR’R’’、−NO2、−NCO、−NR’COR’’、−SR、−SOR’、−SO2R’、−SO3 −H、−OSO3H、−SO2NR’R’’、シアノ、アジド、−COR’、−OCOR’、及び−OCONR’R’’からなる群から独立して選択され、
R6は−H、−R、−OR、−SR、−NR’R’’、−NO2、またはハロゲンであり、
P3はHまたはアミン保護基である、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(16)の化合物は、
からなる群から選択され、式(d)の還元モノマーは、以下の式:
で表され、式中、X3は−Clであり、P3はHまたはアミン保護基であり、R100及びR101は上述したものと同じである。
一実施形態では、第29の実施形態の方法に関して、式(16d)または(16A)の化合物と、式(d1)の還元モノマーとの反応は、塩基の存在下で実施される。特定の実施形態では、塩基は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムである。塩基は炭酸カリウムであることが好ましい。
任意の好適な有機溶媒を、第20の実施形態の方法に使用することができる。代表的な溶媒としては、ジメチルホルムアミド(DMF)、CH2Cl2、ジクロロエタン、THF、ジメチルアセトアミド等が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドを、溶媒として使用する。
第24の実施形態の特定の実施形態においては、式(16)の化合物を式(d)の還元モノマー(式中、P3はHである)と反応させ、式(I’):
の化合物を形成する。
第24の実施形態の別の特定の実施形態において、P3はアミン保護基である。任意の好適なアミン保護基を上述の方法で使用することができる。一実施形態では、アミン保護基は、2−トリメチルシリルエチル、(2−フェニル−2−トリメチルシリル)エチル、トリイソプロピルシロキシ、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、または2,2,2,2,−トリクロロエトキシカルボニルである。
P3がアミン保護基である場合、式(18)の化合物をアミン脱保護試薬と更に反応させて式(I’):
の化合物を形成する。
好適なアミン脱保護試薬の例としては、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、酢酸、フッ化水素ピリジン、フッ化セシウム、ピペリジン、モルホリン、またはトリフルオロ酢酸からなる群から選択されるアミン脱保護試薬が挙げられるが、これらに限定されない。
第30の実施形態において、本発明は、式(17):
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(15)
の化合物を式(d)
のモノマー化合物と反応させることを含み、式中、X3は−Clであり、X4はスルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、P3はHまたはアミン保護基であり、L’、L’’、L’’’、及びGは第22の実施形態に記載したとおりであり、可変要素R1、R2、R3、R4、R6及びP3は、第24の実施形態に記載しているものと同じである、方法を提供する。一実施形態では、X4は活性化エステルである。
特定の実施形態においては、式(15)の化合物は、
からなる群から選択され、式中、X3は−Clであり、X4はスルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、R100及びR101は上述したものと同じである。一実施形態では、X4は活性化エステルである。
一実施形態では、第30の実施形態の方法に関して、塩基を使用する。特定の実施形態では、塩基は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムである。塩基は炭酸カリウムであることが好ましい。
第30の実施形態の方法に関して、任意の好適な有機溶媒を使用することができる。代表的な溶媒としては、DMF、CH2Cl2、ジクロロエタン、THF、ジメチルアセトアミド等が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、ジメチルアセトアミドを溶媒として使用する。
第30の実施形態の特定の実施形態においては、P3はHであり、式(15)の化合物を式(d)のモノマー化合物と反応させて式(17’)の化合物を形成する。
第30の実施形態の別の特定の実施形態において、P3はアミン保護基であり、本方法は更に、式(17)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(17’):
の化合物を形成する工程を含む。
好適なアミン脱保護試薬の例としては、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、酢酸、フッ化水素ピリジン、フッ化セシウム、ピペリジン、モルホリン、またはトリフルオロ酢酸からなる群から選択されるアミン脱保護試薬が挙げられるが、これらに限定されない。
特定の実施形態においては、式(17)の化合物は、
からなる群から選択され、式中、R100及びR101は上述したものと同じである。
第31の実施形態において、本発明は、式(17):
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(14)
の化合物を式(d)
のモノマー化合物と反応させることを含み、
式中、X3は−Clであり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は上述したとおりである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(14)の化合物は、
からなる群から選択され、式(d)のモノマー化合物は式(d1)で表され、式中、X3は−Clであり、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
特定の実施形態においては、式(14)の化合物をアルコール活性化剤の存在下において式(b)のモノマーと反応させる。一実施形態では、アルコール活性化剤はトリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィン、またはトリヘテロアリールホスフィンである。特定の実施形態においては、アルコール活性化剤は、トリメチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリ(m−トリル)ホスフィン、トリ(p−トリル)ホスフィン、トリ(2−ピリジル)ホスフィン、トリ(3−ピリジル)ホスフィン、トリ(4−ピリジル)ホスフィン、または[4−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)フェニル]ジフェニルホスフィンである。別の実施形態において、アルコール活性化剤は、(トリブチルホスホラニルインデン)アセトニトリル、(シアノメチレン)トリブチルホスホラン(CMBP)、または(シアノメチレン)トリメチルホスホラン(CMMP)等の、ホスフィン様試薬とすることができる。更に特定の実施形態においては、アルコール活性化剤はトリフェニルホスフィンである。一実施形態では、アルコール活性化剤は、ポリマーと結合またはポリマーに担持されていることが可能であり、例えば、ポリマー結合またはポリマー担持トリアルキルホスフィン、トリアリールホスフィン(例えばトリフェニルホスフィン)、またはトリヘテロアリールホスフィンである。
別の特定の実施形態において、式(14)の化合物をアゾジカルボキシレートの存在下において式(b)のモノマーと反応させる。一実施形態では、アゾジカルボキシレートは、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)、1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADDP)、ジtert−ブチルアゾジカルボキシレート(DTAD)、1,6−ジメチル−1,5,7−ヘキサヒドロ−1,4,6,7−テトラゾチン−2,5−ジオン(DHTD)、ジ(4−クロロベンジル)アゾジカルボキシレート(DCAD)、アゾジカルボキシルジモルホリド、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド(TMAD)、N,N,N’,N’−テトライソプロピルアゾジカルボキサミド(TIPA)、4,4’−アゾピリジン、ビス(2,2,2−トリクロロエチル)アゾジカルボキシレート、o−(tert−ブチルジメチルシリル)−N−トシルヒドロキシアミン、ジ(4−クロロベンジル)アゾジカルボキシレート、環状1,6−ジメチル−1,5,7−ヘキサヒドロ−1,4,6,7−テトラゾチン−2,5−ジオン(DHTD)、ジメチルアセチレンジカルボキシレート(DMAD)、ジ−2−メトキシエチルアゾジカルボキシレート、ジ(4−クロロベンジル)アゾジカルボキシレート、及びビス(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−トリデカフルオロノニルアゾジカルボキシレートからなる群から選択される。より具体的には、アゾジカルボキシレートはDIADである。一実施形態では、アゾジカルボキシレートはポリマーに結合またはポリマーに担持されており、例えば、ポリマー担持アルキルアゾジカルボキシレート(例えばポリマー結合DEAD、DIAD、DTADまたはADDP)である。
更に別の特定の実施形態において、第28の実施形態の方法に関して、式(14)の化合物をトリフェニルホスフィン及びアゾジカルボキシレートの存在下において式(d)のモノマーと反応させる。一実施形態では、アゾジカルボキシレートは、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)、1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADDP)、及びジtert−ブチルアゾジカルボキシレート(DTAD)からなる群から選択される。より具体的には、アゾジカルボキシレートはDIADである。
更に他の実施形態では、式(15)の化合物を式(d)のモノマー化合物(式中、P3はHである)と反応させ、式(17’):
の化合物を形成する。
特定の実施形態においては、P3はアミン保護基であり、本方法は更に、式(17)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(17’):
の化合物を形成する工程を含む。
特定の実施形態においては、式(17)の化合物は、
からなる群から選択され、式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
好適なアミン脱保護試薬の例としては、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、酢酸、フッ化水素ピリジン、フッ化セシウム、ピペリジン、モルホリン、またはトリフルオロ酢酸が挙げられるが、これらに限定されない。
第32の実施形態において、本発明は、式(17):
の化合物またはその塩の調製方法であって、式(20)
の化合物を式(d)
のモノマー化合物と反応させることを含み、
式中、X3は−Clであり、X5は−Brまたは−Iであり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(20)の化合物は、
からなる群から選択され、式中、X3は−Clであり、X5は−Brまたは−Iであり、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
一実施形態では、式(20)の化合物を塩基の存在下において式(d)のモノマー化合物と反応させる。任意の好適な塩基を使用することができる。好適な塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。塩基は炭酸カリウムであることが好ましい。
別の実施形態では、式(20)の化合物を極性中性溶媒の存在下において式(d)のモノマー化合物と反応させる。極性中性溶媒はジメチルアセトアミドであることが好ましい。
特定の実施形態においては、式(20)の化合物を式(d)のモノマー化合物(式中、P3はHである)と反応させ、式(17’):
の化合物を形成する。
別の特定の実施形態において、P3はアミン保護基であり、本方法は更に、式(17)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(17’):
の化合物を形成する工程を含む。
一実施形態では、式(17)の化合物は、
からなる群から選択され、式中、X3は−Clであり、P3はHまたはアミン保護基であり、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
好適なアミン脱保護試薬としては、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、酢酸、フッ化水素ピリジン、フッ化セシウム、ピペリジン、モルホリン、またはトリフルオロ酢酸が挙げられるが、これらに限定されない。
第33の実施形態において、本発明は、式(17’):
の化合物またはその塩の調製方法であって、前記方法は、式(19)
の化合物を反応させることを含み、
式中、X3は−Clであり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、式(19)の化合物は、
からなる群から選択され、
式中、X3は−Clであり、R100及びR101は上述したものと同じである。
別の特定の実施形態において、イミン還元剤は水素化物還元剤である。好適な水素化物還元剤の例としては、ホウ化水素ナトリウム(odium borohydride)、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、リチウムアルミニウム水素化物、水素ガス、ギ酸アンモニウム、ボラン、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN)、ジイソブチルアルミニウム水素化物(DIBAL)、水素化ホウ素リチウム(LiBH4)、ホウ化水素カリウム(KBH4)、またはナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム水素化物(Red−Al)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の一実施形態では、水素化物還元剤はトリアセトキシホウ化水素ナトリウム(NaBH(OAc)3)である。
第34の実施形態において、本発明は、式(18)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、式(17):
の化合物を式(b):
のモノマーと反応させることを含み、式中、X3は−Clであり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。
一実施形態では、式(17)の化合物を塩基の存在下において式(b)のモノマー化合物と反応させる。好適な塩基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、または水素化カリウムが挙げられるが、これらに限定されない。塩基は炭酸カリウムであることが好ましい。
別の実施形態では、式(17)の化合物を、極性中性溶媒の存在下で式(b)のモノマー化合物と反応させる。好ましい極性中性溶媒としては、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドが挙げられる。
更に他の実施形態では、式(17)の化合物を式(b)の還元モノマー(式中、P3はHである)と反応させて式(I’):
の化合物を形成する。
特定の実施形態においては、P3はアミン保護基である。好適なアミン保護基としては、2−トリメチルシリルエチル、(2−フェニル−2−トリメチルシリル)エチル、トリイソプロピルシロキシ、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、または2,2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルが挙げられるが、これらに限定されない。
更に別の実施形態において、P3がアミン保護基である場合、式(18)の化合物をアミン脱保護試薬と更に反応させて式(I’):
の化合物を形成する。
好適なアミン脱保護試薬の例としては、テトラ−n−フッ化ブチルアンモニウム、酢酸、フッ化水素ピリジン、フッ化セシウム、ピペリジン、モルホリン、またはトリフルオロ酢酸からなる群から選択されるアミン脱保護試薬が挙げられるが、これらに限定されない。
第35の実施形態において、本発明は、式(18)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(14)
の化合物と反応させて、式(15):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(15)の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させて、式(16):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(16)の化合物を式(d):
の還元モノマーと反応させて、式(18)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、X3は−Clであり、X4はスルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、P1はアルコール保護基であり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。一実施形態では、X4はスルホン酸エステルである。
特定の実施形態においては、第35の実施形態の方法は、式(Ib’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(14b)の化合物と反応させて式(15b)の化合物を形成する工程と、
(2)式(15b)の化合物を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(16b)の化合物を形成する工程と、
(3)式(16b)の化合物を式(d)の還元モノマーと反応させて式(18b)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(16b)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により、式(Ib’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18b)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程を更に含む。
別の特定の実施形態において、第35の実施形態の方法は、式(Ic’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(14c)の化合物と反応させて式(15c)の化合物を形成する工程と、
(2)式(15c)の化合物を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(16c)の化合物を形成する工程と、
(3)式(16c)の化合物を式(d1)の還元モノマーと反応させて式(18c)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(16c)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により、式(Ib’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18c)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程を更に含む。
更に別の特定の実施形態において、第35の実施形態の方法は、式(IA)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(14b)の化合物と反応させて式(15A)の化合物を形成する工程と、
(2)式(15A)の化合物を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(16A)の化合物を形成する工程と、
(3)式(16A)の化合物を式(d1)の還元モノマーと反応させて式(18A)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(16A)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により式(IA)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18A)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(IA)の化合物を形成する工程を更に含む。
第35の実施形態の方法における条件及び試薬は、第24、第26及び/または第29の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態で記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第36の実施形態において、本発明は、式(18)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)式(14):
の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させて式(16):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(16)の化合物を式(d):
の還元モノマーと反応させて、式(18)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、
式中、X3は−Clであり、P1はアルコール保護基であり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、第36の実施形態の方法は、式(Ib’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)式(14b)の化合物をアルコール活性化剤の存在下において式(b1)のモノマー化合物と反応させて、式(16b)の化合物を形成する工程と、
(2)式(16b)の化合物を式(d1)の還元モノマーと反応させて式(18b)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(16b)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により、式(Ib’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18b)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程を更に含む。
別の特定の実施形態において、第36の実施形態の方法は、式(Ic’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)式(14c)の化合物をアルコール活性化剤の存在下において式(b1)のモノマー化合物と反応させて、式(16c)の化合物を形成する工程と、
(2)式(16c)の化合物を式(d1)の還元モノマーと反応させて式(18c)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(16c)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により式(Ic’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18c)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程を更に含む。
更に別の特定の実施形態において、第36の実施形態の方法は、式(IA)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)式(14A)の化合物をアルコール活性化剤の存在下において式(b1)のモノマー化合物と反応させて、式(16A)の化合物を形成する工程と、
(2)式(16A)の化合物を式(d1)の還元モノマーと反応させて式(18A)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(16A)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により式(IA)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18A)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(IA)の化合物を形成する工程を更に含む。
第36の実施形態の方法における条件及び試薬は、第28及び/または第29の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態に記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第37の実施形態において、本発明は、式(18)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)ハロゲン化試薬を式(14)
の化合物と反応させて、式(20):
またはその塩の化合物を形成する工程と、
(2)式(20)の化合物またはその塩を式(b)
のモノマー化合物と反応させて、式(16):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(16)の化合物を式(d):
の還元モノマーと反応させて、式(18)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、X3は−Clであり、X5は−Brまたは−Iであり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、第37の実施形態の方法は、式(Ib’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬を式(14b)の化合物と反応させて式(20b)の化合物を形成する工程と、
(2)式(20b)の化合物またはその塩を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(16b)の化合物を形成する工程と、
(3)式(16b)の化合物を式(d1)の還元モノマーと反応させて式(18b)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(16b)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により、式(Ib’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18b)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程を更に含む。
別の特定の実施形態において、第37の実施形態の方法は、式(Ic’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬を式(14c)の化合物と反応させて式(20c)の化合物を形成する工程と、
(2)式(20c)の化合物またはその塩を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(16c)の化合物を形成する工程と、
(3)式(16c)の化合物を式(d1)の還元モノマーと反応させて式(18c)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、P3がHである場合、(16c)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により、式(Ib’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18b)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程を更に含む。
更に別の特定の実施形態において、第37の実施形態は、式(IA)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)ハロゲン化試薬を式(14A)の化合物と反応させて式(20A)の化合物を形成する工程と、
(2)式(20A)の化合物またはその塩を式(b1)のモノマー化合物と反応させて式(16A)の化合物を形成する工程と、
(3)式(16A)の化合物を式(d1)の還元モノマーと反応させて式(18A)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(16A)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により式(IA)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18A)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(IA)の化合物を形成する工程を更に含む。
第37の実施形態の方法における条件及び試薬は、第25、第27、及び/または第29の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態に記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第35、第36、または第37の実施形態の特定の実施形態においては、式(16)の化合物を式(d)の還元モノマー(式中、P3はHである)と反応させ、式(I’):
の化合物を形成する。
第35、第36、または第37の実施形態の別の特定の実施形態において、P3はアミン保護基であり、式(18)の化合物をアミン脱保護試薬と更に反応させて、式(I’):
の化合物を形成する。
第38の実施形態において、本発明は、式(18)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(14)
の化合物と反応させて、式(15):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(15)の化合物を式(d)
の還元モノマー化合物と反応させて、式(17):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(17)の化合物を式(b):
のモノマーと反応させて、式(18)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、X3は−Clであり、X4はスルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、P1はアルコール保護基であり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。一実施形態では、X4はスルホン酸エステルである。
特定の実施形態においては、第38の実施形態の方法は、式(Ib’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(14b)の化合物と反応させて式(15b)の化合物を形成する工程と、
(2)式(15b)の化合物またはその塩を式(d1)の還元モノマー化合物と反応させて式(17b)の化合物を形成する工程と、
(3)式(17b)の化合物を式(b1)のモノマーと反応させて式(18b)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(17b)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により、式(Ib’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18b)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程を更に含む。
別の特定の実施形態において、第38の実施形態の方法は、式(Ic’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(14b)の化合物と反応させて式(15c)の化合物を形成する工程と、
(2)式(15c)の化合物またはその塩を式(d1)の還元モノマー化合物と反応させて式(17c)の化合物を形成する工程と、
(3)式(17c)の化合物を式(b1)のモノマーと反応させて式(18c)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(17c)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により式(Ic’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18c)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程を更に含む。
更に別の特定の実施形態において、第38の実施形態の方法は、式(IA)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(14A)の化合物と反応させて式(15A)の化合物を形成する工程と、
(2)式(15A)の化合物またはその塩を式(d1)の還元モノマー化合物と反応させて式(17A)の化合物を形成する工程と、
(3)式(17A)の化合物を式(b1)のモノマーと反応させて式(18A)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(17A)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により式(IA)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18A)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(IA)の化合物を形成する工程を更に含む。
第38の実施形態の方法における条件及び試薬は、第25、第30及び/または第34の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態に記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第39の実施形態において、本発明は、式(18)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)式(14):
の化合物を式(d)
の還元モノマー化合物と反応させて、式(17):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(17)の化合物を式(b):
のモノマーと反応させて、式(18)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、X3は−Clであり、P1はアルコール保護基であり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、第39の実施形態の方法は、式(Ib’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)式(14b)の化合物を式(d1)の還元モノマー化合物と反応させて式(17b)の化合物を形成する工程と、
(2)式(17b)の化合物を式(b1)のモノマーと反応させて式(18b)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(17b)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により、式(Ib’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18b)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程を更に含む。
別の特定の実施形態において、第39の実施形態の方法は、式(Ic’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)式(14c)の化合物を式(d1)の還元モノマー化合物と反応させて式(17c)の化合物を形成する工程と、
(2)式(17c)の化合物を式(b1)のモノマーと反応させて式(18c)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(17c)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により式(Ic’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18c)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程を更に含む。
更に別の特定の実施形態において、第39の実施形態の方法は、式(IA)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)式(14A)の化合物を式(d1)の還元モノマー化合物と反応させて式(17A)の化合物を形成する工程と、
(2)式(17A)の化合物を式(b1)のモノマーと反応させて式(18A)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(17A)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により式(IA’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18A)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(IA)の化合物を形成する工程を更に含む。
第39の実施形態の方法における条件及び試薬は、第31及び/または第34の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態に記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第40の実施形態において、本発明は、式(18)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)ハロゲン化試薬を式(14)
の化合物と反応させて、式(20):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(20)の化合物を式(d)
の還元モノマー化合物と反応させて、式(17):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(17)の化合物を式(b):
のモノマーと反応させて、式(18)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、
式中、X3は−Clであり、X5は−Brまたは−Iであり、P1はアルコール保護基であり、P3はHまたはアミン保護基であり、可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。
特定の実施形態においては、第40の実施形態の方法は、式(Ib’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)臭素化試薬またはヨウ化試薬を式(14b)の化合物と反応させて式(20b)の化合物を形成する工程と、
(2)式(20b)の化合物を式(d1)の還元モノマー化合物と反応させて式(17b)の化合物を形成する工程と、
(3)式(17b)の化合物を式(b1)のモノマーと反応させて式(18b)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(17b)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により、式(Ib’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18b)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程を更に含む。
別の特定の実施形態において、第40の実施形態の方法は、式(Ic’)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)臭素化試薬またはヨウ化試薬を式(14c)の化合物と反応させて式(20c)の化合物を形成する工程と、
(2)式(20c)の化合物を式(d1)の還元モノマー化合物と反応させて式(17c)の化合物を形成する工程と、
(3)式(17c)の化合物を式(b1)のモノマーと反応させて式(18c)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(17c)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により式(Ic’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18c)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程を更に含む。
更に別の特定の実施形態において、第40の実施形態の方法は、式(IA)の化合物の調製方法を含み、前記方法は、
(1)臭素化試薬またはヨウ化試薬を式(14A)の化合物と反応させて式(20A)の化合物を形成する工程と、
(2)式(20A)の化合物を式(d1)の還元モノマー化合物と反応させて式(17A)の化合物を形成する工程と、
(3)式(17A)の化合物を式(b1)のモノマーと反応させて式(18A)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、P3がHである場合、(17A)の化合物と還元モノマー(d1)との反応により、式(Ib’)の化合物が形成され、P3がアミン保護基である場合、本方法は、式(18A)の化合物をアミン脱保護試薬と反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程を更に含む。
第40の実施形態の方法における条件及び試薬は、第25、第32及び/または第34の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態に記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第38、第39または第40の実施形態の特定の実施形態においては、式(17)の化合物を式(d)の還元モノマー(式中、P3はHである)と反応させて式(I’):
の化合物を形成する。
第36、第37、または第38の実施形態の別の特定の実施形態において、P3はアミン保護基である。P3がアミン保護基である場合、式(18)の化合物をアミン脱保護試薬と更に反応させて式(I’):
の化合物を形成する。
第41の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)スルホン酸化試薬またはエステル化試薬を式(14)
の化合物と反応させて、式(15):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(15)の化合物を式(a)
のモノマー化合物と反応させて、式(19):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(19)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(17’):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(6)式(17’)の化合物を式(B):
のモノマーと反応させて、式(I’)の化合物、または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含み、式中、X3は−Clであり、X4はスルホン酸エステルまたは活性化エステルであり、P1はアルコール保護基であり、P2はアミン保護基であり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。一実施形態では、X4はスルホン酸エステルである。
一実施形態では、第41の実施形態の方法は、式(Ib’)の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)スルホン酸化試薬を式(14b)の化合物と反応させて、式(15b)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(15b)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて、式(16b)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(16b)の化合物をイミン還元剤と反応させて、式(17b’)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(6)式(17b’)の化合物を式(a1)のモノマーと反応させて、式(Ib’)の化合物または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含む。
別の実施形態では、第41の実施形態の方法は、式(Ic’)の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)スルホン酸化試薬を式(14c)の化合物と反応させて、式(15c)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(15c)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて、式(16c)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(16c)の化合物をイミン還元剤と反応させて、式(17c’)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(6)式(17c’)の化合物を式(a1)のモノマーと反応させて、式(Ic’)の化合物または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含む。
更に別の実施形態において、第41の実施形態の方法は、式(IA’)の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)スルホン酸化試薬を式(14A)の化合物と反応させて、式(15A)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(15A)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて、式(16A)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(16A)の化合物をイミン還元剤と反応させて、式(17A’)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(6)式(17A’)の化合物を式(a1)のモノマーと反応させて、式(IA’)の化合物または製薬上許容できるその塩を形成する工程と、を含む。
第42の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)式(14):
の化合物を式(b)
のモノマー化合物と反応させて式(19):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(19)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(17’):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(17’)の化合物を式(a):
のモノマーと反応させて式(I’)の化合物を形成する工程と、を含み、式中、X3は−Clであり、P1はアルコール保護基であり、可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。
一実施形態では、第42の実施形態の方法は、式(Ib’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(14b)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて、式(19b)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(19b)の化合物をイミン還元剤と反応させて、式(17b’)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(17b’)の化合物を式(a1)のモノマーと反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程と、を含む。
別の実施形態では、第42の実施形態の方法は、式(Ic’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(14c)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて、式(19c)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(19c)の化合物をイミン還元剤と反応させて、式(17c’)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(17c’)の化合物を式(a1)のモノマーと反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程と、を含む。
更に別の実施形態において、第42の実施形態の方法は、式(IA)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)式(14A)の化合物を式(a1)のモノマー化合物と反応させて、式(19A)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(19A)の化合物をイミン還元剤と反応させて、式(17A’)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(3)式(17A’)の化合物を式(a1)のモノマーと反応させて式(IA’)の化合物を形成する工程と、を含む。
第42の実施形態の方法における条件及び試薬は、第28、第33及び/または第34の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態に記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第43の実施形態において、本発明は、式(I’)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法であって、
(1)臭素化試薬またはヨウ化試薬を式(14):
の化合物またはその塩と反応させて、式(20):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(20)の化合物またはその塩を式(a):
のモノマー化合物と反応させて、式(19):
の化合物を形成する工程と、
(3)式(19)の化合物をイミン還元剤と反応させて式(17’):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(4)(17’)の化合物を式(b):
のモノマーと反応させて、式(I’)の化合物を形成する工程と、を含み、式中、X3は−Clであり、X5は−Brまたは−Iであり、残りの可変要素は上述したものと同じである、方法を提供する。
一実施形態では、第43の実施形態の方法は、式(Ib’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)臭素化試薬またはヨウ化試薬を式(14b)の化合物またはその塩と反応させて、式(20b)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(20b)の化合物またはその塩を式(a1)のモノマー化合物と反応させて、式(19b)の化合物を形成する工程と、
(3)式(19b)の化合物をイミン還元剤と反応させて、式(17b’)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(4)(17b’)の化合物を式(a1)のモノマーと反応させて式(Ib’)の化合物を形成する工程と、を含む。
別の実施形態では、第43の実施形態の方法は、式(Ic’)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)臭素化試薬またはヨウ化試薬を式(14c)の化合物またはその塩と反応させて、式(20c)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(20c)の化合物またはその塩を式(a1)のモノマー化合物と反応させて、式(19c)の化合物を形成する工程と、
(3)式(19c)の化合物をイミン還元剤と反応させて、式(17c’)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(4)(17c’)の化合物を式(a1)のモノマーと反応させて式(Ic’)の化合物を形成する工程と、を含む。
更に別の実施形態において、第43の実施形態の方法は、式(IA)
の化合物または製薬上許容できるその塩を調製することを含み、前記方法は、
(1)臭素化試薬またはヨウ化試薬を式(14A)の化合物またはその塩と反応させて、式(20A)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(20A)の化合物またはその塩を式(a1)のモノマー化合物と反応させて、式(19A)の化合物を形成する工程と、
(3)式(19A)の化合物をイミン還元剤と反応させて、式(17A’)の化合物またはその塩を形成する工程と、
(4)(17A’)の化合物を式(a1)のモノマーと反応させて式(IA’)の化合物を形成する工程と、を含む。
第43の実施形態の方法における条件及び試薬は、第25、第27、第33及び/または第34の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態に記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第35〜第43の実施形態のいずれか1つの実施形態において、式(14)の化合物またはその塩を、
(1)塩素化試薬を式(2):
の化合物と反応させて式(13):
の化合物またはその塩を形成する工程と、
(2)式(13)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて、式(14)の化合物またはその塩を形成する工程と、を含む方法により調製し、式中、X3は−Clであり、P1アルコール保護基である。
特定の実施形態においては、式(14b)の化合物またはその塩を、(1)塩素化試薬を式(2b)の化合物と反応させることで、式(13b)の化合物またはその塩を形成する工程と、(2)式(13b)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて、式(14b)の化合物またはその塩を形成する工程と、を含む方法により調製する。
別の特定の実施形態において、式(14c)の化合物またはその塩を、(1)塩素化試薬を式(2c)の化合物と反応させることで、式(13c)の化合物またはその塩を形成する工程と、(2)式(13c)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて、式(14c)の化合物またはその塩を形成する工程と、を含む方法により調製する。
更に別の特定の実施形態において、式(14A)の化合物またはその塩を、(1)塩素化試薬を式(2A)の化合物と反応させることで、式(13A)の化合物またはその塩を形成する工程と、(2)式(13A)の化合物をアルコール脱保護試薬と反応させて、式(14A)の化合物またはその塩を形成する工程と、を含む方法により調製する。
上の式(14)、(14b)、(14c)または(14A)の化合物の調製方法のための条件及び試薬は、第22及び/または第23の実施形態(複数可)、ならびにこれらの実施形態に記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
別の実施形態では、式(2)の化合物を、式(1)
の化合物をアルコール保護試薬と反応させることにより調製する。
特定の実施形態においては、式(2b)の化合物を、式(1b)の化合物をアルコール保護試薬と反応させることにより調製する。
別の特定の実施形態において、式(2c)の化合物を、式(1c)の化合物をアルコール保護試薬と反応させることにより調製する。
更に別の特定の実施形態において、式(2A)の化合物を、式(1A)の化合物をアルコール保護試薬と反応させることにより調製する。
上の式(2)、(2b)、(2c)または(2A)の化合物の調製方法のための条件及び試薬は、第1の実施形態、及びこの実施形態に記載した任意の特定の実施形態で上述したとおりである。
第44の実施形態において、本発明は、式(IA)の化合物を還元剤と反応させる工程を含む、式(IB)
の化合物または製薬上許容できるその塩の調製方法を提供する。任意の好適な還元剤を使用することができる。一実施形態では、還元剤は、水素ガス、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、塩化スズ(stanneous chloride)、塩化チタン(II)、亜鉛、鉄及びヨウ化サマリウムからなる群から選択される。特定の実施形態においては、還元剤はFe/NH4ClまたはZn/NH4Clである。
一実施形態では、式(Ic’)の化合物は、式(IB)の化合物を式(Lc’):
の化合物と反応させることにより調製することができ、式中、Eは−OH、ハロゲン化物であるか、または−C(=O)Eは活性化エステルであり、R100は(C1−C3)アルコキシである。
特定の実施形態においては、Eは−OHであり、式(IB)の化合物と式(Lc’)の化合物との反応を、活性剤の存在下において実施する。
一実施形態では、活性剤はカルボジイミド、ウロニウム、活性エステル、ホスホニウム、2−アルキル−1−アルキルカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン、2−アルコキシ−1−アルコキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン、またはアルキルクロロ炭酸塩である。特定の実施形態においては、活性剤はカルボジイミドである。更に特定の実施形態においては、活性剤はジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)、またはジイソプロピルカルボジイミド(DIC)である。別の特異的な実施形態において、活性剤はN−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリンである。
一実施形態では、上述の方法に関して、R100はメトキシであり、R101はメチルである。
本発明の方法はまた、上述の方法(例えば、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、第23、第24、第25、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、第33、第34(thirty−forth)、第35、第36、第37、第38、第39、第40、第41、第42または第43の実施形態の方法)の任意の組み合わせとすることも可能である。例えば、第1及び第2の実施形態の方法の組み合わせ、第1、第2、及び第3の実施形態の方法の組み合わせ、第4及び第5の実施形態の方法の組み合わせ、第4、第5及び第6の実施形態の方法の組み合わせ、第6及び第8の実施形態の方法の組み合わせ、第13及び第14の実施形態の方法の組み合わせ、第13、第14及び第15の実施形態の方法の組み合わせ、ならびに、第17及び第18の実施形態の方法の組み合わせもまた、本発明に含まれる。以下の特定の実施形態のいずれかで記載する可変要素の定義は、上述の方法の任意の組み合わせにもまた適用可能である。
本発明の方法における、本明細書で記載される反応は、任意の好適な溶媒(複数可)中で実施することができる。一実施形態では、溶媒は有機溶媒である。代表的な有機溶媒としては、ジクロロメタン、ジクロロエタン、DMF、DMA、アセトン、アセトニトリル、THF、DMSO、酢酸エチル等、またはこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の方法における、本明細書で記載される反応は、任意の好適な温度で実施することができる。一実施形態では、反応を室温で実施することができる。別の実施形態では、反応を低温、例えば0℃で実施することができる。更に他の実施形態では、反応は高温、例えば約40℃、約50℃等で実施することができる。
第1の特定の実施形態では、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19の実施形態、第20、第21、第22、第23、第24、第25、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、第33、第34(thirty−forth)、第35、第36、第37、第38、第39、第40、第41、第42、または第43の実施形態の方法に関して、L’、L’’及びL’’’の1つは、以下の式:
−Z1−P−Z2−Rx−J(A)
で表され、他の2つは同一または異なり、−H、1〜10個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖、分枝鎖または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニル、ポリエチレングリコール単位−(CH2CH2O)n’−Rc、ハロゲン、グアニジウム[−NH(C=NH)NH2]、−OR、−NR’R’’、−NO2、−NR’COR’’、−SR、−SOR’、−SO2R’、−SO3H、−OSO3H、−SO2NR’R’’、シアノ、アジド、−COR’、−OCOR’、及び−OCONR’R’’から独立して選択され、式中、
Z1及びZ2の1つは−C(=O)−であり、他方は−NR5−であり、
Pはアミノ酸残基、または2〜20個のアミノ酸残基を含有するペプチドであり、
Jは、細胞毒性化合物を細胞結合剤に共有結合可能な反応性基を含む部位であり、
Rxは1〜10個の炭素原子を有する、任意に置換された直鎖、分枝鎖または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、
R5は−H、または1〜10個の炭素原子を有する任意に置換された直鎖もしくは分枝鎖アルキルである。
更に特定の実施形態においては、L’、L’’及びL’’’の1つは式(A)で表され、他はそれぞれ独立して、−H、1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキル、ハロゲン、−OH、(C1−C6)アルコキシ、または−NO2である。
別のより特定の実施形態においては、L’、L’’及びL’’’の1つは式(A)で表され、他は−Hである。
更に別のより特定の実施形態では、L’は式(A)で表され、L’’及びL’’’は共に−Hである。
別のより特定の実施形態においては、式(A)に関して、Rxは、ハロゲンで任意に置換されている、1〜6個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖もしくは環状アルキル、−OH、(C1−C3)アルキル、(C1−C3)アルコキシ、ハロ(C1−C3)アルキル、または荷電置換基もしくはイオン性基Qである。
より特定の実施形態においては、JはNHRc1、−COORc1または−COEであり、式中、−COEは反応性エステルを表し、Rc1は、−H、またはハロゲン、−OHもしくは(C1−C3)アルコキシで任意に置換されている、1〜4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルである。更により具体的には、Jは−COORc1であり、Rc1は(C1−C3)アルキルである。
第2の特定の実施形態においては、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、第23、第24、第25、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、第33、第34(thirty−forth)、第35、第36、第37、第38、第39、第40、第41、第42、もしくは第43の実施形態、または第1の特定の実施形態の方法に関して、L’は以下の式:
−NR5−P−C(=O)−(CRaRb)m−J (B1);
−NR5−P−C(=O)−Cy−(CRaRb)m’−J (B2);
−C(=O)−P−NR5−(CRaRb)m−J (C1)、または
−C(=O)−P−NR5−Cy−(CRaRb)m’−J (C2)
で表され、式中、
Jは−COORc1であり、
Rc1は−H、または、ハロゲン、−OHもしくは(C1−C3)アルコキシで任意に置換されている、1〜4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルであり、
Ra及びRbはそれぞれの存在に関して、−H、(C1−C3)アルキル、または荷電置換基もしくはイオン性基Qであり、
mは1〜6の整数であり、
m’は0または1〜6の整数であり、
Cyは、ハロゲン、−OH、(C1−C3)アルキル、(C1−C3)アルコキシ、またはハロ(C1−C3)アルキルで任意に置換されている、5または6環炭素原子を有する環状アルキルである。
より特定の実施形態においては、Ra及びRbは共にHであり、Cyはシクロヘキサンであり、R5はHまたはMeである。
更に別の特定の実施形態においては、m’は0または1である。
第3の特定の実施形態においては、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、第23、第24、第25、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、第33、第34(thirty−forth)、第35、第36、第37、第38、第39、第40、第41、第42、もしくは第43の実施形態、または第1の特定の実施形態の方法に関して、L’は以下の式:
−NR5−P−C(=O)−(CRaRb)m−S−Zs(B3);または
−C(=O)−P−NR5−(CRaRb)m−S−Zs(C3)
で表され、式中、
Ra及びRbはそれぞれの存在に関して、−H、(C1−C3)アルキル、または荷電置換基もしくはイオン性基Qであり、
mは1〜6の整数であり、
Zsは−H、−SRd、−C(=O)Rd1であるか、または以下の式:
のいずれか1つから選択され、式中、
qは1〜5の整数であり、
n’は2〜6の整数であり、
Uは−HまたはSO3Mであり、
MはH+、Na+またはK+であり、
Rdは1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルであるか、またはフェニル、ニトロフェニル(例えば2もしくは4−ニトロフェニル)、ジニトロフェニル(例えば2,4−ジニトロフェニル)、カルボキシニトロフェニル(例えば、3−カルボキシ−4−ニトロフェニル)、ピリジルもしくはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)から選択され、
Rd1は1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルである。
より特定の実施形態においては、Zsは−SRdであり、Rdは(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
より特定の実施形態においては、荷電置換基またはイオン性基Qは、i)−SO3H、−Z’−SO3H、−OPO3H2、−Z’−OPO3H2、−PO3H2、−Z’−PO3H2、−CO2H、−Z’−CO2H、−NR11R12、もしくは−Z’−NR11R12、もしくは製薬上許容できるこれらの塩、または、ii)−N+R14R15R16XA−もしくは−Z’−N+R14R15R16XA−であり、Z’は任意に置換されたアルキレン、任意に置換されたシクロアルキレンまたは任意に置換されたフェニレンであり、R11、R12、R14〜R16はそれぞれ独立してHまたは任意に置換されたアルキルであり、XA−は製薬上許容できるアニオンである。更により具体的には、QはSO3Hまたは製薬上許容できるその塩である。
別のより特定の実施形態においては、Ra及びRbは共に−Hであり、R5はHまたはMeである。
更に別のより特定の実施形態では、−(CRaRb)m−は−(CH2)m’’−C(Me2)−であり、m’’は1〜5の整数である。
第4の特定の実施形態においては、式(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)または(C3)に関して、Pは2〜10個のアミノ酸残基を含有するペプチドであり、残りの可変要素は、第2もしくは第3の特定の実施形態、またはこれらの実施形態に記載した任意のより特定の実施形態で上述したとおりである。
より特定の実施形態においては、Pは2〜5個のアミノ酸残基を含有するペプチドである。
別のより特定の実施形態においては、Pは、Gly−Gly−Gly、Ala−Val、Val−Ala、Val−Cit、Val−Lys、Phe−Lys、Lys−Lys、Ala−Lys、Phe−Cit、Leu−Cit、Ile−Cit、Trp、Cit、Phe−Ala、Phe−N9−トシル−Arg、Phe−N9−ニトロ−Arg、Phe−Phe−Lys、D−Phe−Phe−Lys、Gly−Phe−Lys、Leu−Ala−Leu、Ile−Ala−Leu、Val−Ala−Val、Ala−Leu−Ala−Leu、β−Ala−Leu−Ala−Leu及びGly−Phe−Leu−Gly、Val−Arg、Arg−Val、Arg−Arg、Val−D−Cit、Val−D−Lys、Val−D−Arg、D−Val−Cit、D−Val−Lys、D−Val−Arg、D−Val−D−Cit、D−Val−D−Lys、D−Val−D−Arg、D−Arg−D−Arg、Ala−Ala、Ala−D−Ala、D−Ala−Ala、D−Ala−D−Ala、Ala−Met、またはMet−Alaである。更により具体的には、PはGly−Gly−Gly、Ala−Val、Ala−Ala、Ala−D−Ala、D−Ala−Ala、またはD−Ala−D−Alaである。
第5の特定の実施形態においては、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、第23、第24、第25、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、第33、第34(thirty−forth)、第35、第36、第37、第38、第39、第40、第41、第42または第43の実施形態の方法に関して、L’は以下の式:
で表され、式中、
R100は(C1−C3)アルコキシであり、
Zsは−SR101であり、
R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
第6の特定の実施形態においては、第8、第9、第10、第15、第16または第19の実施形態の方法に関して、式(I’)の化合物は以下の式:
または製薬上許容できるその塩で表され、式中、
R100は(C1−C3)アルコキシであり、
Zsは−SR101であり、
R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
第7の特定の実施形態においては、第5または第6の特定の実施形態で記載した方法に関して、R100は−OMeであり、R101はMeまたはピリジルである。
第8の特定の実施形態においては、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、第23、第24、第25、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、第33、第34(thirty−forth)、第35、第36、第37、第38、第39、第40、第41、第42または第43の実施形態の方法に関して、L’、L’’及びL’’’の1つは、以下の式:
−N(Re)−C(=O)−Rx−S−Zs(B);
で表され、式中、
Rxは、荷電置換基またはイオン性基Qで任意に置換されている、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキレンであり、
Qは、i)−SO3H、−Z’−SO3H、−OPO3H2、−Z’−OPO3H2、−PO3H2、−Z’−PO3H2、−CO2H、−Z’−CO2H、−NR11R12、もしくは−Z’−NR11R12、もしくは製薬上許容できるその塩であるか、または、ii)−N+R14R15R16XA−もしくは−Z’−N+R14R15R16XA−であり、Z’は任意に置換されたアルキレン、任意に置換されたシクロアルキレンまたは任意に置換されたフェニレンであり、R11、R12、R14、R15及びR16はそれぞれ独立してHまたは任意に置換されたアルキルであり、XA−は製薬上許容できるアニオンであり、
Reは−H、または1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルであり、
Zsは−H、−SRd、−C(=O)Rd1であるか、または以下の式:
のいずれか1つから選択され、式中、
qは1〜5の整数であり、
Rdは1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルであるか、またはフェニル、ニトロフェニル、ジニトロフェニル、カルボキシニトロフェニル、ピリジル及びニトロピリジルから選択され、
Rd1は1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルであり、
n’’は2〜6の整数であり、
Uは−Hまたは−SO3Mであり、
Mは−Hまたはカチオンである。
より特定の実施形態においては、L’、L’’及びL’’’の1つは式(B)で表され、他はそれぞれ独立して、−H、1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキル、ハロゲン、−OH、(C1−C6)アルコキシ、または−NO2である。
別のより特定の実施形態においては、L’、L’’及びL’’’の1つは式(B)で表され、他は−Hである。
別のより特定の実施形態においては、L’は式(B)で表され、L’’及びL’’’は共に−Hである。
別のより特定の実施形態においては、式(B)に関して、Zsは−SRdであり、Rdは(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
第9の特定の実施形態においては、式(B)に関して、Rxは−(CH2)p−(CRfRg)−であり、式中、Rf及びRgはそれぞれ独立して、−H、または1〜4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルから選択され、pは0、1、2または3であり、残りの可変要素は、第8の特定の実施形態、またはこの実施形態に記載した任意のより特定の実施形態で記載したとおりである。
より特定の実施形態においては、Rf及びRgは同一または異なっており、−H及び−Meから選択される。
別のより特定の実施形態においては、Rf及びRgは共に−Meであり、pは2である。
第10の特定の実施形態においては、式(B)に関して、Rxは、荷電置換基またはイオン性基Qで置換された、1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキレンであり、残りの可変要素は、第8の特定の実施形態、またはこの実施形態に記載した任意のより特定の実施形態で記載したとおりである。
より特定の実施形態においては、荷電置換基またはイオン性基Qは、i)−SO3H、−Z’−SO3H、−OPO3H2、−Z’−OPO3H2、−PO3H2、−Z’−PO3H2、−CO2H、−Z’−CO2H、−NR11R12、もしくは−Z’−NR11R12、もしくは製薬上許容できるその塩であるか、または、ii)−N+R14R15R16XA−もしくは−Z’−N+R14R15R16XA−であり、Z’は任意に置換されたアルキレン、任意に置換されたシクロアルキレンまたは任意に置換されたフェニレンであり、R11、R12、R14〜R16はそれぞれ独立してHまたは任意に置換されたアルキルであり、XA−は製薬上許容できるアニオンである。より具体的には、Qは−SO3Hまたは製薬上許容できるその塩である。
第11の特定の実施形態においては、Reは−Hまたは−Meであり、残りの可変要素は第9もしくは第10の特定の実施形態、またはこれらの実施形態に記載した任意のより特定の実施形態で記載したとおりである。
第12の特定の実施形態においては、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、第23、第24、第25、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、第33、第34(thirty−forth)、第35、第36、第37、第38、第39、第40、第41、第42、または第43の実施形態の方法に関して、L’は以下の式:
で表され、式中、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)であり、MはH+、Na+またはK+である。
第13の特定の実施形態においては、第8、第10、第14、第15、第19、第20、第21、第41、第42、及び第43の実施形態の方法に関して、式(I’)の化合物は以下:
のいずれか1つまたは製薬上許容できるその塩で表され、式中、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)であり、MはH+、Na+またはK+である。
第14の特定の実施形態においては、第12または第13の特定の実施形態で記載した方法に関して、R101はメチルである。
第15の特定の実施形態において、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、第23、第24、第25、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、第33、第34(thirty−forth)、第35、第36、第37、第38、第39、第40、第41、第42、または第43の実施形態の方法に関して、L’、L’’及びL’’’の1つは、以下の式:
−W’−Rx−S−Zs(C);
で表され、式中、
W’は−N(Re)−であり、
Reは−H、1〜10個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖、もしくは環状アルキル、アルケニルもしくはアルキニル、または−(CH2−CH2−O)n−Rkであり、式中、Rkは、−H、任意に第二級アミノ(例えば−NHR101)もしくは第三級アミノ(−NR101R102)基を有する、1〜6個の炭素原子を有する直鎖、分枝環状アルキル、または、ピペリジンもしくはモルホリン等の、5もしくは6員の窒素含有複素環であり、式中、R101及びR102はそれぞれ独立して、1〜10個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖、または環状アルキル、アルケニルまたはアルキニルであり、
Rxは1〜10個の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖または環状アルキルであり、
Zsは−H、−SRd、−C(=O)Rd1であるか、または以下の式:
のいずれか1つから選択され、式中、
Rdは1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルであるか、またはフェニル、ニトロフェニル(例えば2もしくは4−ニトロフェニル)、ジニトロフェニル(例えば2もしくは4−ニトロフェニル)、カルボキシニトロフェニル(例えば3−カルボキシ−4−ニトロフェニル)、ピリジルもしくはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)から選択され、
Rd1は1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルであり、
qは1〜5の整数であり、
nは2〜6の整数であり、
n’は1〜24の整数であり、
Uは−Hまたは−SO3Mであり、
Mは−H、またはNa+もしくはK+等のカチオンである。
より特定の実施形態においては、L’、L’’及びL’’’の1つは式(C)で表され、他はそれぞれ独立して、−H、1〜6個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキル、ハロゲン、−OH、(C1−C6)アルコキシ、または−NO2である。
別のより特定の実施形態においては、L’、L’’及びL’’’の1つは式(C)で表され、他は−Hである。
更に別のより特定の実施形態では、L’は式(C)で表され、L’’及びL’’’は共に−Hである。
別のより特定の実施形態においては、Zsは−SRdであり、Rdは(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)である。
第16の特定の実施形態においては、Rxは1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルであり、残りの可変要素は、第14の特定の実施形態、またはこの実施形態に記載した任意のより特定の実施形態で記載したとおりである。より具体的には、Rxは−(CH2)p−(CRfRg)−であり、式中、Rf及びRgはそれぞれ独立して−H、または1〜4個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖アルキルであり、pは0、1、2または3である。更により具体的には、Rf及びRgは同一または異なっており、−H及び−Meから選択され、pは1である。
第17の特定の実施形態においては、Rkは−Hまたは−Meであり、nは3であり、残りの可変要素は第15または第16の特定の実施形態で上述したとおりである。
第18の特定の実施形態においては、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18、第19、第20、第21、第22、第23、第24、第25、第26、第27、第28、第29、第30、第31、第32、第33、第34(thirty−forth)、第35、第36、第37、第38、第39、第40、第41、第42または第43の実施形態の方法に関して、L’は以下の式:
で表され、式中、R100は(C1−C3)アルコキシであり、残りの可変要素は第1〜第17の特定の実施形態で上述したとおりである。別の実施形態では、L’はNO2である。更に他の実施形態では、L’は以下の式:
で表される。
特定の実施形態において、式(I’)のインドリノベンゾジアゼピン二量体化合物を、以下に示すスキーム1〜12に従って調製することができる。
本発明の化合物
本発明はまた、本明細書で記載される新規の化合物(compouns)を提供する。特定の実施形態において、本発明の化合物は、式(1)、(2)、(2’’)、(3)、(3’’)、(4)、(4’’)、(5)、(5’’)、(6)、(7)、(7’)、(7−1)、(7’’)、(7’’’)、(8)、(9)、(10)、(10’)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(17’)、(18)、(19)、(20)、(a)、(b)、(d)、(I’)、(IA)、及び(IB)の化合物であり、式中、可変要素は、第1〜第43の実施形態、または第1〜第18の特定の実施形態、またはこれらの実施形態で記載したより特定の実施形態で記載したとおりである。
第19の特定の実施形態においては、本発明の化合物に関して、存在する場合、R100は(C1−C3)アルコキシであり、R101は(C1−C3)アルキル、ピリジルまたはニトロピリジル(例えば4−ニトロピリジル)であり、P1はアルコール保護基であり、X1及びX2は、それぞれの存在に関して−Br、−I、及びスルホン酸エステルであり、P2はアミン保護基であり、P3はHまたはアミン保護基であり、残りの可変要素は第1〜第44の実施形態、及び第1〜第18の特定の実施形態のいずれか1つに記載したとおりである。
第20の特定の実施形態においては、本発明の化合物に関して、存在する場合、R100は−OMeであり、R101はMeまたはピリジルであり、残りの可変要素は第1〜第44の実施形態、及び第1〜第19の特定の実施形態のいずれか1つに記載したとおりである。
第21の特定の実施形態においては、本発明の化合物に関して、存在する場合、P1はシリル保護基であり、残りの可変要素は、第1〜第44の実施形態、及び第1〜第20の特定の実施形態のいずれか1つで記載したとおりである。より具体的には、シリル保護基は、ジメチルイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルヘキシルシリル、トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、トリベンジルシリル、トリフェニルシリル、2−ノルボルニルジメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、または[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルである。更により具体的には、シリル保護基はトリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、またはtert−ブチルジメチルシリルである。別の更により特定の実施形態においては、シリル保護基はtert−ブチルジメチルシリルである。
第22の特定の実施形態においては、本発明の化合物に関して、存在する場合、X1及びX2はそれぞれの存在に関して、それぞれ独立してスルホン酸エステルであり、残りの可変要素は第1〜第44の実施形態、及び第1〜第21の特定の実施形態のいずれか1つで記載したとおりである。より具体的には、スルホン酸エステルはメシレート、トシレート、ブロシレート、またはトリフレートである。更により具体的には、スルホン酸エステルはメシレートである。
第23の特定の実施形態においては、本発明の化合物に関して、存在する場合、X3は塩素であり、残りの可変要素は第1〜第44の実施形態、及び第1〜第22の特定の実施形態のいずれか1つで記載したとおりである。
第24の特定の実施形態において、本発明の化合物に関して、存在する場合、X4はスルホン酸エステルであり、残りの可変要素は第1〜第44の実施形態、及び第1〜第23の特定の実施形態のいずれか1つに記載したとおりである。より具体的には、スルホン酸エステルはメシレート、トシレート、ブロシレート、またはトリフレートである。更により具体的には、スルホン酸エステルはメシレートである。
第25の特定の実施形態においては、本発明(presnt invention)の化合物に関して、P2は、2−トリメチルシリルエチル、(2−フェニル−2−トリメチルシリル)エチル、トリイソプロピルシロキシ、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、アリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、及び2,2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルから選択されるアミン保護基であり、残りの可変要素は第1〜第44の実施形態、及び第1〜第24の特定の実施形態のいずれか1つで記載したとおりである。
第26の特定の実施形態においては、本発明の化合物に関して、存在する場合、P3はH、または、2−トリメチルシリルエチル、(2−フェニル−2−トリメチルシリル)エチル、トリイソプロピルシロキシ、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、及びアリルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、及び2,2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルから選択されるアミン保護基であり、残りの可変要素は第1〜第44の実施形態、及び第1〜第25の特定の実施形態のいずれか1つに記載したとおりである。
第27の特定の実施形態においては、本発明の化合物に関して、存在する場合、X5は−Brであり、残りの可変要素は第1〜第44の実施形態、及び第1〜第26の特定の実施形態のいずれか1つに記載したとおりである。
一実施形態では、本明細書で記載される本発明の方法及び化合物に関して、L’は、
では表されない。
別の実施形態では、本明細書で記載される本発明の方法及び化合物に関して、L’は、
では表されない。
本明細書、及び以下の実施例で引用する全ての参照文献は、それら全体が参照により明示的に組み込まれている。
ここで、本発明を非限定的実施例を参照することにより例証する。特に指示しない限り、全ての百分率、比率、部等は、重量によるものである。試薬は全て、Aldrich Chemical Co.,New Jersey、または他の民間の供給元から購入した。核磁気共鳴(1H NMR)スペクトルはBruker 400 MHz機器から得た。質量スペクトルはBruker Daltonics Esquire 3000機器で得、LCMSは、エレクトロスプレーイオン化を使用して、Agilent 6120シングル四重極MSを備えたAgilent 1260 Infinity LCで得、UPLCは、シングル四重極MSZspray(商標)備えたWaters,Acquityシステムで得た(カラム:Acquity BEH C18、2.1x50mm、1.7μm、方法:2.5分、流速0.8mL/分、溶媒A:水、溶媒B:MeCN、MeCNを5〜95%で2.0分、及び95%MeCNを0.5分)。
以下の溶媒、試薬、保護基、部位及び他の表記は、括弧内の略称により示されてもよい。
Me=メチル;Et=エチル;Pr=プロピル;i−Pr=イソプロピル;Bu=ブチル;t−Bu=tert−ブチル;Ph=フェニル、及びAc=アセチル
AcOHまたはHOAc=酢酸
ACNまたはCH3CN=アセトニトリル
Ala=アラニン
Ar=アルゴン
aq=水性
Bn=ベンジル
BocまたはBOC=tert−ブトキシカルボニル
CBr4=四臭化炭素
CbzまたはZ=ベンジルオキシカルボニル
DCMまたはCH2Cl2=ジクロロメタン
DCE=1,2−ジクロロエタン
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
DI水=脱イオン水
DIBAL=水素化ジイソブチルアルミニウム
DIEAまたはDIPEA=N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMA=N,N−ジメチルアセトアミド
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
DTT=ジチオスレイトール
EDC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
EEDQ=N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン
ESIまたはES=エレクトロスプレーイオン化
EtOAc=酢酸エチル
Gly=グリシン
g=グラム
h=時間
HATU=N,N,N’,N’−テトラメチルの−O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)ウロニウム六リン酸
HPLC=高性能液体クロマトグラフィー
HOBtまたはHOBT=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
LAH=リチウムアルミニウム水素化物
LC=液体クロマトグラフィー
LCMS=液体クロマトグラフィー質量分析
min=分
mg=ミリグラム
mL=ミリリットル
mmol=ミリモル
μg=マイクログラム
mL=マイクロリットル
μmol=マイクロモル
Me=メチル
MeOH=メタノール
MeI=ヨウ化メチル
MS=質量分析
MsCl=塩化メタンスルホニル(塩化メシル)
Ms2O=メタンスルホン酸無水物
MTBE=メチルtert−ブチルエーテル
(NaBH(OAc)3)=トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
NHS=N−ヒドロキシスクシンアミド
NMR=核磁気共鳴分光法
PPh3=トリフェニルホスフィン
PTLC=分取薄層クロマトグラフィー
rac=ラセミ混合物
Rf=遅延因子
RPHPLCまたはRP−HPLC=逆相高性能液体クロマトグラフィー
RTまたはrt=室温(周囲、約25℃)
satまたはsat’d=飽和
STAB=トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(NaBH(OAc)3)
TBSClまたはTBDMSCl=tert−ブチルジメチルシリルクロリド
TBS=tert−ブチルジメチルシリル
TCEP・HCl=トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩
TEA=トリエチルアミン(Et3N)
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
実施例1
(5−アミノ−1,3−フェニレン)ジメタノール(1.01g、6.59mmol)の無水ジメチルホルムアミド(16.48mL)及び無水テトラヒドロフラン(16.48mL)攪拌溶液に、4−メチル−4−(メチルジスルファニル)ペンタン酸(1.281g、6.59mmol)、EDC・HCl(2.53g、13.19mmol)、及びDMAP(0.081g、0.659mmol)を添加した。得られた混合物を室温で18時間攪拌した。反応を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した(3x50mL)。有機抽出物を水、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを介して乾燥させた。溶液を減圧下で濾過及び濃縮し、得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製し、化合物1aを白色固体として得た(0.70g、収率35%)。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 9.90 (s, 1H), 7.43 (s, 2H), 6.93 (s, 1H), 5.16 (t, 2H, J = 5.7 Hz), 4.44 (d, 4H, J = 5.7 Hz), 2.43 (s, 3H), 2.41−2.38 (m, 2H), 1.92−1.88 (m, 2H), 1.29 (s, 6H)。MS (m/z)、実測値330.0(M + H)+。
ジオール1a(1.0g、3.04mmol)をDMF(10.12mL)に溶解させた。TBSCl(503mg、3.34mmol)及びイミダゾール(238mg、3.49mmol)を溶液に添加し、反応物を室温で一晩攪拌した。追加のTBSCl(600mg)及びイミダゾール(220mg)を反応混合物に添加し、更に5時間、室温で攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、飽和塩化アンモニウム、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、勾配)により精製し、無色の油として1bを得た(710mg、収率53%)。LCMS(8分法)==6.967分。質量観測値(ESI+):445.95(M+H)+及び467.90(M+Na)+。
化合物1b(200mg、0.451mmol)をDCM(4.51mL)に溶解させ、0℃まで冷却した。Et3N(82μL、0.586mmol)をアルゴン下で反応混合物に添加し、続いて塩化メタンスルホニル(mehanesulfonyl)(42.1μL、0.541mmol)を滴加した。反応混合物を0℃にて2時間攪拌した。溶液をEtOAcで希釈し、冷水で洗浄した(2x)。有機層を硫酸ナトリウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮してメシレートを得た。粗メシレートを、精製することなく、次工程にて使用した。LCMS(8分法)=7.444分。質量観測値(ESI+):521.8(M+H)+及び543.8(M+Na)+。粗メシレート(210mg、0.402mmol)をDMF(2.68mL)に溶解させた。IGNモノマーA(130mg、0.443mmol)及び炭酸カリウム(111mg、0.805mmol)を混合物に添加し、アルゴン下にて室温で一晩攪拌した。水(15mL)を添加して、生成物を沈殿させた。スラリーを5分間攪拌して濾過した。濾塊を水で洗浄し(3x)、真空/N2下にて乾燥させて、化合物1cを固体として得た(270mg、収率93%)。LCMS(8分法)=7.624分。質量観測値(ESI+):719.8(M+H)+。
化合物1c(686mg、0.953mmol)をDCE(6.35mL)に溶解させた。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(400mg、1.91mmol)を反応混合物に添加し、室温で3時間攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、飽和塩化アンモニウム、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮して還元イミン生成物を得た。LCMS(8分法)=4.363分。質量観測値(ESI+):720.75(M+H)+。
粗還元イミン(680mg、0.942mmol)をTHF(5.23mL)に溶解させた。HCl(水溶液、5M)(3.77mL、9.42mmol)を添加し、室温で4時間攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配、MeOH/DCM)により粗生成物を精製し、化合物1dを得た(420mg、収率73%、2工程)。LCMS(8分法)=5.905分。質量観測値(ESI+):607.8(M+H)+。
化合物1d(420mg、0.691mmol)をDCMに溶解させた(4.61mL)。溶液を−5℃(氷−食塩水浴)に冷却し、TEA(125μL、0.898mmol)、続いてアルゴン下でメタンスルホン酸無水物(144mg、0.829mmol)を添加した。反応混合物をアルゴン下で1.5時間、−5℃で攪拌した。反応混合物を−5℃でクエンチし、室温まで温めた。混合物をEtOAcで抽出し(2x)、有機層を水で洗浄した(2x)。有機物を硫酸ナトリウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮し、メシレート化生成物を茶色の泡として得た。LCMS(8分法)=6.380分。質量観測値(ESI+):685.7(M+H)+。
メシレート(470mg、0.582mmol)をDMF(3.88mL)に溶解させた。室温でIGNモノマーA(189mg、0.641mmol)、続いて炭酸カリウム(121mg、0.874mmol)を添加し、反応物を一晩攪拌した。水(約5mL)を添加し、生成物を沈殿させた。スラリーを5分間攪拌した後、真空/N2下にて濾過及び乾燥させた。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(chromatographgy)(勾配、MeOH/DCM)により精製し、化合物1eを黄色固体として得た(543mg、収率53%)。LCMS(8分法)=6.804分。質量観測値(ESI+):883.7(M+H)+。
(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパン酸(5g、22.40mmol)及び(S)−tert−ブチル2−アミノプロパノエート塩酸塩(4.48g、24.64mmol)を無水DMF(44.8mL)に溶解させた。EDC・HCl(4.72g、24.64mmol)、HOBt(3.43g、22.40mmol)、及びDIPEA(9.75mL、56.0mmol)を添加した。反応物をアルゴン下、室温で一晩攪拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、次いで飽和塩化アンモニウム、飽和重炭酸ナトリウム、水、及び食塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムを介して乾燥させ濃縮した。粗油をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、化合物2aを得た(6.7g、収率85%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.38−7.31 (m, 5H), 6.53−6.42 (m, 1H), 5.42−5.33 (m, 1H), 5.14 (s, 2H), 4.48−4.41 (m, 1H), 4.32−4.20 (m, 1H), 1.49 (s, 9H), 1.42 (d, 3H, J = 6.8 Hz), 1.38 (d, 3H, J = 7.2 Hz)。
化合物2a(6.7g、19.12mmol)をメタノール(60.7mL)及び水(3.03mL)中に溶解させた。溶液をアルゴンで5分間パージした。パラジウム炭素(湿潤、10%)(1.017g、0.956mmol)をゆっくりと添加した。水素雰囲気下で一晩、反応物を攪拌した。溶液をセライトに通して濾過し、メタノールで洗い流して濃縮した。得た物質をメタノール及びアセトニトリルで共沸し、得られた油を高真空に直接配置し化合物2b(4.02g、収率97%)を得、これを次工程にて直接使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.78−7.63 (m, 1H), 4.49−4.42 (m, 1H), 3.55−3.50 (m, 1H), 1.73 (s, 2H), 1.48 (s, 9H), 1.39 (d, 3H, J = 7.2 Hz), 1.36 (d, 3H, J = 6.8 Hz)。
化合物2b(4.02g、18.59mmol)及びモノメチルアジペート(3.03mL、20.45mmol)を無水DMF(62.0mL)に溶解させた。EDC・HCl(3.92g、20.45mmol)、HOBt(2.85g、18.59mmol)及びDIPEA(6.49mL、37.2mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をジクロロメタン/メタノール(150mL、5:1)で希釈し、飽和塩化アンモニウム、飽和重炭酸ナトリウム、及び食塩水で洗浄した。得た物質を硫酸ナトリウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮した。化合物をアセトニトリルで共沸し(5x)、次いで35℃で高真空にポンプで通し、化合物2cを得た(6.66g、収率100%)。粗物質を、精製することなく次工程で使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 6.75 (d, 1H, J = 6.8 Hz), 6.44 (d, 1H, J = 6.8 Hz), 4.52−4.44 (m, 1H), 4.43−4.36 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 2.35−2.29 (m, 2H), 2.25−2.18 (m, 2H), 1.71−1.60 (m, 4H), 1.45 (s, 9H), 1.36 (t, 6H, J = 6.0 Hz)。
化合物2c(5.91g、16.5mmol)をTFA(28.6mL、372mmol)及び脱イオン水(1.5mL)中で、室温で3時間攪拌した。反応混合物をアセトニトリルで濃縮し、高真空に配置して粗化合物2dを粘着性固体として得た(5.88g、収率100%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.21 (d, 1H, J = 6.8 Hz), 6.81 (d, 1H, J = 7.6 Hz), 4.69−4.60 (m, 1H), 4.59−4.51 (m, 1H), 3.69 (s, 3H), 2.40−2.33 (m, 2H), 2.31−2.24 (m, 2H), 1.72−1.63 (m, 4H), 1.51−1.45 (m, 3H), 1.42−1.37 (m, 3H)。
化合物2d(5.6g、18.52mmol)を無水ジクロロメタン(118mL)及び無水メタノール(58.8mL)に溶解させた。(5−アミノ−1,3−フェニレン)ジメタノール(2.70g、17.64mmol)及びEEDQ(8.72g、35.3mmol)を添加し、反応物を室温で一晩攪拌した。溶媒を濃縮し、酢酸エチルを添加した。得られたスラリーを濾過し、酢酸エチルで洗浄して、真空/N2下にて乾燥させ、化合物2eを得た(2.79g、収率36%)。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 9.82 (s, 1H), 8.05, (d, 1H, J = 9.2 Hz), 8.01 (d, 1H, J = 7.2 Hz), 7.46 (s, 2H), 6.95 (3, 1H), 5.21−5.12 (m, 2H), 4.47−4.42 (m, 4H), 4.40−4.33 (m, 1H), 4.33−4.24 (m, 1H), 3.58 (s, 3H), 2.33−2.26 (m, 2H), 2.16−2.09 (m, 2H), 1.54−1.46 (m, 4H), 1.30 (d, 3H, J = 7.2 Hz), 1.22 (d, 3H, J = 4.4 Hz)。
ジオール2e(1.0g、2.286mmol)を無水DMF(7.6mL)に溶解させた。TBSCl(0.482g、3.20mmol)及びイミダゾール(0.467g、6.86mmol)を添加し、反応物を室温で2時間攪拌した。飽和塩化アンモニウムで反応物をクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。水層をEtOAcで一度抽出し、合一させた有機層を水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製し、化合物2fを得た(360mg、収率28%)。LCMS(8分法、40〜98%)=2.35分。質量観測値(ESI+):574.4(M+Na)+。
化合物2f(360mg、0.652mmol)を無水ジクロロメタン(6.52mL)に溶解させ、アセトン/氷浴中で冷却した。トリエチルアミン(227μL、1.631mmol)及びメタンスルホン酸無水物(146mg、0.816mmol)を添加した。反応物をアセトン/氷浴中で1時間、−10℃で攪拌した。反応物を冷却EtOAcで希釈し、氷水でクエンチした。有機層を氷水で洗浄した後、硫酸ナトリウム及び硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮して粗化合物2gをふわふわした固体として得た(390mg、収率95%)。LCMS(8分法、40〜98%)=2.81分;5.86分(8分法、5〜98%)。質量観測値(ESI−):628.0(M−H)−。
メシレート2g(390mg、0.619mmol)及びIGNモノマーA(264mg、0.897mmol)を無水DMA(7.47mL)に溶解させた。炭酸カリウム(207mg、1.495mmol)及びヨウ化カリウム(51.4mg、0.310mmol)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を水で沈殿させ、濾過し、濾塊を水で洗浄した。固体をDCMに再溶解させ、水で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、濃縮して粗化合物2hを得た(568mg、収率111%)。生成物を更に精製することなく使用した。LCMS(8分法、5〜98%)=6.23分。質量観測値(ESI+):827.8(M+H)+。
化合物2h(0.513g、0.619mmol)をDCE(7.74mL)に溶解させた。(NaBH(OAc)3)(0.276g、1.239mmol)を添加し、混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応物をDCMで希釈し、飽和塩化アンモニウムでクエンチして食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮して化合物2iを得た。LCMS(15分法)=9.93分。
化合物2i(514mg、0.619mmol)をTHF(3.44mL)に溶解させた。5MのHCl水溶液(1.24mL、6.19mmol)を室温で添加し、反応物を1時間攪拌した。反応混合物をDCM/MeOH(20:1)で希釈し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製し、化合物2jを得た(210mg、収率47%)。LCMS(8分法、5〜98%)=4.56分。質量観測値(ESI+):715.8(M+H)+。
化合物2j(210mg、0.293mmol)をDCM(3.95mL)及びDMF(500のμL)に溶解させ、−10℃まで冷却した(氷−アセトン浴)。TEA(57.2μL、0.411mmol)及びメタンスルホン酸無水物(46.6mg、0.260mmol)を添加し、反応物をアルゴン下で3時間攪拌した。反応物を冷水で−5℃でクエンチし、EtOAcで希釈した。水層を冷却EtOAcで抽出し(2x)、合一させた有機物を冷水で洗浄した(2x)。有機層を無水ナトリウム/硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗生成物2kをポンプで高真空に通し、精製することなく次工程で使用した。LCMS(8分法、5〜98%)=5.06分。質量観測値(ESI−):791.8(M−H)−。
化合物2k(233mg、0.293mmol)をDMA(1.95mL)に溶解させた。IGNモノマーA(103mg、0.352mmol)及び炭酸カリウム(60.7mg、0.440mmol)を室温で添加し、反応物を一晩攪拌した。脱イオン水を反応混合物に添加し、得られた固体を濾過し水で洗浄した。固体をDCM/MeOH(20:1)に再溶解させ水で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物をRPHPLC(ACN/H2O)により精製し、2lを得た(44mg、収率15%)。LCMS(8分法、5〜98%)=5.4分。質量観測値(ESI+):991.7(M+H)+。
IGNモノマーA(1.0g、3.4mmol)のDCE(10mL)及びDMF(4mL)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.1g、5.1mmol、1.5当量)を添加し、反応物を出発物質がなくなるまで攪拌した。2時間後、室温で出発物質がなくなると、飽和塩化アンモニウム(10mL)で反応をクエンチし、次いで層を分離した。水層をジクロロメタン(10mL)により一度で抽出し、合一させた有機層を水(2x10mL)及び食塩水(10mL)で洗浄した。有機(orgnaic)層を硫酸マグネシウムを介して乾燥させ濾過し、溶媒を減圧下で除去し、白色/茶色粉末を得た。粉末をEtOAcで洗浄し(2x10mL)真空下で乾燥させ、還元IGNモノマーAを白色固体として得(0.87g、2.9mmol、収率87%)、これを更に精製することなく次工程にて使用した。UPLCMS(2.5分法)=1.34分。質量観測値(ESI+):297.4(M+H)+。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 9.44 (s, 1H), 8.20 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.30 − 7.23 (m, 2H), 7.22 − 7.12 (m, 1H), 7.01 (td, J = 7.4, 1.1 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 6.17 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 4.37 (tdd, J = 10.1, 4.4, 1.9 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.58 − 3.39 (m, 2H), 3.31 − 3.15 (m, 2H), 2.88 (dd, J = 16.9, 4.4 Hz, 1H)。
2eのDCM(81mL)及びDMF(64.9mL)溶液(5.53g、12.6mmol)を0℃まで冷却し、DIPEA(6.13mL、37.9mmol、3.0当量)、続いてメタンスルホン酸無水物(5.06g、29.1mmol、2.3当量)のDCM(15mL)/DMF(1mL)を滴加した。反応物を1時間攪拌した後、冷水でクエンチした。水及び食塩水で洗浄した後、溶液を硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去してオレンジ色の油を得、この物質をジエチルエーテル中で粉砕し、ビスメシレート2mを得た(6.4g、10.8mmol、収率85%)。LCMS(8分法)=4.019分。質量観測値(ESI+):594.8(M+H)+。粗物質を更に精製することなく、次工程で使用した。
2m(0.52g、0.88mmol)及びIGNモノマーA(0.18g、0.61mmol、0.7当量)のDMF(7mL)溶液に、炭酸カリウム(0.24g、1.75mmol、2.0当量)を添加し、反応物を室温で12時間攪拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、DCMで抽出した(3x15mL)。有機層(Thehe organic layers)を合一させ、水(3x60mL)、食塩水(60mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去して黄色の粗油を得た。材料をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeCN/MeOH(4/1)100/0〜65/35)で精製し、所望の生成物2nを得た(0.09g、0.12mmol、収率13%)。UPLCMS(2.5分法)=1.46分。質量観測値(ESI+):792.6(M+H)+。
2n(0.05g、0.06mmol)のDMF(0.48mL、6.2mmol)溶液に、炭酸カリウム(0.02g、0.12mmol、2.0当量)、続いて還元IGNモノマーA(0.02g、0.07mmol、1.1当量)を添加した。反応物を室温で12時間攪拌した。水で反応をクエンチし、得られた固体を濾過して水で洗浄した。固体をDCM/MeOH(20:1)に再溶解させて水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物をRPHPLC(ACN/H2O)により精製し、2lを得た(0.03g、0.04mmol、収率55%)。LCMS(8分法、5〜98%)=5.4分。質量観測値(ESI+):991.7(M+H)+。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6、水付加物の混合物として報告される): δ 10.10 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.21 − 8.10 (m, 1H), 8.05 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.78 (dt, J = 8.5, 1.8 Hz, 2H), 7.43 − 7.13 (m, 7H), 7.16 − 6.98 (m, 2H), 6.49 (s, 1H), 6.36 (d, J = 13.1 Hz, 0.4H), 6.16 (d, J = 6.2 Hz, 0.4H), 5.80 (s, 0.4H), 5.67 (s, 0.4H), 5.57 (d, J = 5.6 Hz, 0.4H), 5.35 − 5.09 (m, 2H), 5.03 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 4.81 − 4.72 (m, 0.4H), 4.60 (dt, J = 9.7, 5.0 Hz, 0.2H), 4.51 − 4.36 (m, 2H), 4.39 − 4.23 (m, 1H), 4.17 (td, J = 9.7, 2.9 Hz, 0.4H), 3.93 (s, 0.4H), 3.83 − 3.74 (m, 5H), 3.62 (s, 2H), 3.75 − 3.44 (m, 2H), 3.32 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 3.19 − 3.07 (m, 1H), 2.95 (dd, J = 17.1, 4.3 Hz, 1H), 2.38 − 2.29 (m, 1H), 2.18 (m, 1H),1.56 (m, J = 3.9 Hz, 4H), 1.41 − 1.31 (m, 3H), 1.30 − 1.14 (m, 3H)。
実施例4
2m(0.88g、1.47mmol)のDMF(11mL)溶液に、還元IGNモノマーA(0.26g、0.88mmol、0.6当量)、続いて炭酸カリウム(0.41mg、2.95mmol、2.0当量)を添加した。反応物を12時間攪拌した後、反応物を水(50mL)及びEtOAc(30mL)で希釈した。水層をEtOAc(3x10mL)で抽出した。合一させた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を除去し、粗混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH)により精製して所望の生成物2k(0.11g、0.14mmol、収率10%)を得た。LCMS(8分法)=5.013分。質量観測値(ESI+):794.3(M+H)+。
2k(0.11g、0.14mmol)のDMF(2mL)溶液に炭酸カリウム(0.04g、0.29mmol、2.0当量)を添加した。IGNモノマーA(0.04g、0.14mmol、1.0当量)を添加し、反応物を室温で12時間攪拌した。水(10mL)で反応をクエンチし、得られた固体を濾過して水で洗浄した。固体をDCM/MeOH(20:1)に再溶解させて水(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物をRPHPLC(ACN/H2O)により精製し、2lを得た(0.08g、0.09mmol、収率59%)。LCMS(8分法、5〜98%)=5.4分。質量観測値(ESI+):991.7(M+H)+。
実施例5
2n(0.1g、0.13mmol)のDCE(2mL)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.03g、0.13mmol、1.0当量)を添加し、反応物を室温で2時間攪拌した。反応を飽和塩化アンモニウム(2mL)でクエンチし、層を分離した。水層をDCM(5mL)で抽出し、合一させた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。黄色の粗油を、シリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH(95/5))を使用して精製し、所望の還元生成物2k(0.035g、0.044mmol、収率35%)を得た。LCMS(8分法)=5.021分。質量観測値(ESI+):794.3(M+H)+。
2k(0.035g、0.044mmol)のDMF(1.0mL)溶液に炭酸カリウム(0.013g、0.09mmol、2.0当量)を添加した。IGNモノマーA(0.013g、0.04mmol、1.0当量)を添加し、反応物を室温で12時間攪拌した。水(10mL)で反応をクエンチし、得られた固体を濾過して水で洗浄した。固体をDCM/MeOH(20:1、20mL)に再溶解させて水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過及び濃縮した。粗残留物をRPHPLC(ACN/H2O)により精製し、2lを得た(0.017g、0.01mmol、収率38%)。LCMS(8分法、5〜98%)=5.4分。質量観測値(ESI+):991.7(M+H)+。
実施例6
2f(8.8g、16.0mmol)のDMF(100mL)溶液にピリジン(4.51ml、55.8mmol、3.5当量)を添加した。反応物を0℃まで冷却した後、塩化メタンスルホニル(2.5mL、31.9mmol、2.0当量)を滴加し、反応物を2時間攪拌した。混合物を飽和重炭酸ナトリウム(30mL)でクエンチし、EtOAcを添加して層を分離した。水層をEtOAcで抽出し(3x50mL)、合一させた有機層を水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を除去し、白色の粗固体2oを、精製することなく次工程で使用した(6.2g、10.9mmol、68%)。UPLCMS(2.5分法)=1.96分。質量観測値(ESI+):570.7(M+H)+。
2o(1.7g、2.98mmol)のTHF(36.6mL)溶液にDIPEA(2.1mL、11.9mmol、4.0当量)、続いてHF−ピリジン(0.84mL、6.0mmol、2.0当量)を添加した。反応物を室温で3時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム(20mL)で反応をクエンチし、層を分離した。水層をEtOAc(3x10mL)で抽出した。合一させた有機層を食塩水(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去して白色の粗油を得、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH)で精製して、所望の生成物2pを白色固体として得た(0.75g、1.6mmol、収率55%)。UPLCMS(2.5分法)=1.23分。質量観測値(ESI+):456.4(M+H)+。
2p(0.65g、1.43mmol)のDCM(10mL)及びDMF(2mL)溶液にDIPEA(0.51mL、2.85mmol、2.0当量)を添加し、反応物を0℃まで冷却した。メタンスルホン酸無水物(0.3g、1.71mmol)のDCM(2mL)をゆっくりと添加した。30分後に反応を完了させて水(20mL)でクエンチし、層を抽出して水層をDCMで洗浄した(2x10mL)。有機層を合一させ、水(20mL)、食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去して所望の生成物2qを得(0.76g、1.42mmol、収率100%)を得、これを更に精製することなく粗のまま次工程で使用した。UPLCMS(2.5分法)=1.37分。質量観測値(ESI+):534.4(M+H)+。
2q(0.76g、1.42mmol)のDMA(13mL)溶液に炭酸カリウム(0.59g、4.27mmol)、続いてIGNモノマーA(0.5g、1.71mmol)のDMA(1mL)溶液を添加した。反応物を室温で12時間攪拌した。水(30mL)で反応をクエンチし、混合物を10分間攪拌した。固体を濾過した後DCM/MeOH(9/1、20mL)に溶解させ、食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を分離して硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、減圧下で濾過及び濃縮して黄色の粗油2rを得(0.76g、1.04mmol、収率73%)、これを更に精製することなく次工程で粗のまま使用した。UPLCMS(2.5分法)=1.55分。質量観測値(ESI+):732.9(M+H)+。
2r(0.26g、0.36mmol)のDMA(10mL)溶液にヨウ化カリウム(0.06g、0.355mmol、1.0当量)、還元IGNモノマーA(0.1g、0.37mmol、1.05当量)及び炭酸カリウム(0.15g、1.06mmol、3.0当量)を添加した。反応物を40℃まで温めて4時間攪拌した。水(20mL)で反応をクエンチし、混合物を10分間攪拌した。得られた固体を濾過した。固体をDCM/MeOH(20:1、20mL)に再溶解させて水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて濾過及び濃縮した。粗残留物をRPHPLC(ACN/H2O)により精製し、2lを得た(0.097g、0.097mmol、収率28%)。LCMS(8分法、5〜98%)=5.4分。質量観測値(ESI+):991.7(M+H)+。
実施例7
2r(0.76g、1.04mmol)のDCE(10mL)溶液にDMF(3.0mL)を添加し、続いて0℃でトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.33g、1.56mmol)を添加した。反応物を室温で4時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム(20mL)で反応をクエンチさせて、層を分離した。水層をDCMで抽出し(3x10mL)、合一させた有機層を水(10mL)、食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去して所望の粗物質2sを油として得(0.65g、0.88mmol、収率85%)、これを更に精製することなく次工程にて使用した。UPLCMS(2.5分法)=1.80分。質量観測値(ESI+):735.3(M+H)+。
2s(0.65g、0.88mmol)のDMA(15mL)溶液に炭酸カリウム(0.25g、1.78mmol、2.0当量)、続いてヨウ化カリウム(0.073g、0.44mmol、0.5当量)を添加し、IGNモノマーA(0.29g、0.974mmol、1.1当量)のDMA(2mL)溶液を室温で反応混合物に添加した。反応物を40℃で5時間加熱した。水(30mL)で反応をクエンチし、固体を濾過した。固体をDCM/MeOH(20:1、30mL)に再溶解させて水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物(0.78g)をRPHPLC(ACN/H2O)により精製し、2l(0.43g、0.43mmol、収率49%)を得た。LCMS(8分法、5〜98%)=5.4分。質量観測値(ESI+):991.7(M+H)+。
実施例8
2q(0.14g、0.27mmol)のDMA(3mL)溶液に炭酸カリウム(0.11g、0.81mmol)、続いて還元IGNモノマーA(0.084g、0.28mmol)のDMA(1mL)溶液を添加した。反応物を室温で12時間攪拌した。水(20mL)で反応をクエンチし、混合物を10分間攪拌した。固体を濾過した後DCM/MeOH(9/1、20mL)に溶解させ、食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を分離して硫酸マグネシウムを介して乾燥させ濾過し、溶媒を減圧下で除去した。DCM(MeOH/EtOAc、1/4)を使用して、シリカゲルクロマトグラフィーにより粗物質を精製し、所望の生成物2sを得た(0.08g、0.11mmol、収率40%)。UPLCMS(2.5分法)=1.63分。質量観測値(ESI+):735.2(M+H)+。
2s(0.06g、0.09mmol)のDMA(2mL)溶液に炭酸カリウム(0.025g、0.18mmol)、続いてヨウ化カリウム(0.007g、0.044mmol)を添加した。IGNモノマーA(0.03g、0.097mmol)のDMA(1mL)溶液を室温で反応混合物に添加した。反応物を40℃で5時間加熱した。反応物を冷却し、水(20mL)でクエンチして固体を濾過した。固体をDCM/MeOH(20:1、20mL)に再溶解させて水(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物(0.07g)をRPHPLC(ACN/H2O)により精製し、2l(0.035g、0.035mmol、収率51%)を得た。LCMS(8分法、5〜98%)=5.4分。質量観測値(ESI+):991.7(M+H)+。
実施例9
2h(0.85g、1.027mmol)のTHF(9mL)溶液に、室温でDIPEA(0.54mL、3.1mmol、3.0当量)、続いてHF−ピリジン(0.3mL、2.053mmol、2.0当量)を添加した。反応物を室温で3時間攪拌した。反応を飽和重炭酸ナトリウム(10mL)でクエンチし、層を分離して水層をDCMで抽出した(3x10mL)。合一させた有機層を食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去して粗生成物を固体として得、これをEtOAcで洗浄して所望の生成物2tを得た(0.64g、0.89mmol、収率87%)。UPLCMS(2.5分法)=1.36分。質量観測値(ESI+):714.6(M+H)+。
2t(0.23g、0.322mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、DIPEA(0.11ml、0.644mmol、2.0当量)、続いてメタンスルホン酸無水物(0.084g、0.48mmol、1.5当量)を、DCM(1mL)溶液として0℃で添加した。反応物を1時間攪拌した。反応を水(3mL)でクエンチし、DCM(3mL)で希釈した。層を分離して有機層を食塩水(3mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗物質2n(0.25g、0.31mmol、収率98%)を更に精製することなく次工程にて使用した。UPLCMS(2.5分法)=1.45分。質量観測値(ESI+):792.5(M+H)+。
2n(0.02g、0.027mmol)のDMF(0.2mL)溶液に炭酸カリウム(0.007g、0.053mmol、2.0当量)、続いて還元IGNモノマーA(0.009g、0.029mmol、1.1当量)を添加し、反応物を室温で18時間攪拌した。水(3mL)を反応混合物に添加し、得られた固体を濾過した。固体をDCM/MeOH(20:1、5mL)に再溶解させて水(5mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物をRPHPLC(ACN/H2O)により精製し、2lを得た(0.005g、0.005mmol、収率19%)。LCMS(8分法、5〜98%)=5.4分。質量観測値(ESI+):991.7(M+H)+。
実施例10
2t(0.02g、0.031mmol)のTHF(2mL)溶液に、DIPEA(0.016mL、0.092mmol、3.0当量)、続いてジブロモトリフェニルホスホラン(0.03g、0.062mmol、2.0当量)のTHF(0.5mL)溶液を添加した。反応物を室温で12時間攪拌した。溶媒を蒸発させることにより反応を停止し、シリカゲルクロマトグラフィーにより粗物質を精製し、2uを得た(0.006g、0.007mmol、収率25%)。UPLCMS(2.5分法)=1.56分。質量観測値(ESI+):778.2(M+H)+。
2u(0.006g、7.73のμmol)のDMA(1mL)溶液に還元IGNモノマーA(0.003g、9.27のμmol)、続いて炭酸カリウム(0.002g、0.015mmol)を添加し、反応物を室温で18時間攪拌した。水(3mL)を反応混合物に添加し、得られた固体を濾過して水で洗浄した。固体をDCM/MeOH(20:1、5mL)に再溶解させて水(5mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物をRPHPLC(ACN/H2O)により精製し、2lを得た(0.001g、0.001mmol、収率13%)。LCMS(8分法、5〜98%)=5.4分。質量観測値(ESI+):991.7(M+H)+。
実施例11
(5−ニトロ−1,3−フェニレン)ジメタノール3a(4.0g、21.84mmol)のDCM(40mL)及びDMF(5mL)溶液にDIPEA(3.86mL、21.84mmol、1.0当量)、続いてTBSCl(3.29g、21.84mmol、1.0当量)をDMF(5mL)溶液として添加した。反応物を0℃で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム(20mL)で反応をクエンチさせて、層を分離した。水層をDCMで抽出し(2x20mL)、合一させた有機層を水(2x50mL)、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去して黄色の粗油を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH)により精製し、所望の生成物3bを得た(3.69g、12.41mmol、収率57%)。UPLCMS(2.5分法)=1.96分。質量観測値(ESI+):298.5(M+H)+。
3b(2.0g、6.72mmol)のDMF(50mL)溶液にピリジン(1.6mL、20.17mmol、3.0当量)、続いて塩化メタンスルホニル(1.1mL、13.45mmol、2.0当量)を0℃で添加した。反応物を室温まで温め、3時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム(20mL)で反応をクエンチし、層を分離した。水層をEtOAc(3x30mL)で抽出した。合一させた有機層を水(2x100mL)、食塩水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗物質3c(2.0g、6.7mmol、収率94%)を次工程に粗のまま使用した。UPLCMS(2.5分法)=2.22分。質量観測値(ESI+):316.7(M+H)+。
3c(2.0g、6.33mmol)のTHF(38.9mL)溶液にDIPEA(5.5mL、31.6mmol、5.0当量)、続いてHF−ピリジン(2.7mL、19.0mmol、3.0当量)を添加し、反応物を室温で2時間攪拌した。次に、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)で反応をクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(3x20mL)。次に合一させた有機層を水(30mL)、食塩水(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。過剰の溶媒を減圧下で除去し、所望の生成物3d(1.1g、5.46mmol、収率86%)を得た。UPLCMS(2.5分法)=1.31分。質量観測値(ESI+):202.4(M+H)+。
3d(1.0g、4.96mmol)のDCM(10mL)溶液にDIPEA(2.6mL、14.9mmol、3.0当量)を0℃で添加し、その後、メタンスルホン酸無水物(1.1g、6.45mmol、1.3当量)のDCM溶液を反応混合物に添加した。反応物を1時間攪拌した。水(10mL)で反応をクエンチし、層を分離し、水層をDCMで抽出した(2x20mL)。合一させた有機層を飽和重炭酸ナトリウム(10mL)、食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗物質3e(1.3g、4.65mmol、収率94%)を更に精製することなく次工程にて使用した。UPLCMS(2.5分法)=1.51分。質量観測値(ESI+):280.6(M+H)+。
3e(0.4g、1.43mmol)及び炭酸カリウム(0.6g、4.29mmol、3.0当量)のDMA(13.4mL)溶液に、IGNモノマーA(0.46g、1.57mmol、1.1当量)のDMA(2mL)溶液を室温(tempertaure)で添加し、反応物を5時間攪拌した。水(30mL)で反応をクエンチし、層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(3x30mL)。合一させた有機層を水(30mL)、食塩水(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。DCM/MeOHを使用したシリカゲルクロマトグラフィーにより粗油を精製し、化合物3fを得た(0.37g、0.77mmol、収率54%)。UPLCMS(2.5分法)=1.69分。質量観測値(ESI+):478.3(M+H)+。
3f(0.11g、0.23mmol)のDMA(3.0mL)溶液に炭酸カリウム(0.095g、0.69mmol、3.0当量)、続いてヨウ化カリウム(0.02g、0.11mmol、0.5当量)を添加した。還元IGNモノマーA(0.07g、0.25mmol、1.1当量)のDMA(1mL)溶液を添加した。次に反応物を穏やかに35℃にて5時間加熱した。水で反応をクエンチし、固体を濾過した。固体をDCM/MeOH(20:1)に再溶解させて水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物(0.13g)をRPHPLC(ACN/H2O)により精製し、3g(0.063g、0.085mmol、収率36%)を得た。UPLCMS(2.5分法)=1.79分。質量観測値(ESI+):738.3(M+H)+。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6、水付加物の混合物として報告) 1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 8.43 − 8.36 (m, 2H), 8.27 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.13 − 8.02 (m, 2H), 7.44 − 7.14 (m, 6H), 7.14 − 6.99 (m, 2H), 6.79 (s, 0.5H), 6.56 (s, 0.5H), 6.50 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.39 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.17 (d, J = 6.8 Hz, 0.5H), 5.69 (s, 0.5H), 5.59 (d, J = 5.7 Hz, 0.5H), 5.47 − 5.27 (m, 4H), 5.03 (t, J = 6.1 Hz, 0.5H), 4.77 (dd, J = 9.1, 6.8 Hz, 0.5H), 4.61 (dt, J = 9.7, 5.1 Hz, 0.15H), 4.50 − 4.39 (m, 0.5H), 4.27 (dd, J = 10.9, 4.2 Hz, 0.5H), 4.16 (td, J = 9.6, 2.9 Hz, 0.5H), 3.95 (s, 0.5H), 3.89 − 3.76 (m, 6H), 3.76 − 3.44 (m, 4H), 3.20 − 3.08 (m, 1H), 2.96 (dd, J = 17.0, 4.4 Hz, 1H)。
実施例12
3e(0.45g、1.61mmol)のDMA(15.1mL)溶液に炭酸カリウム(0.67g、4.83mmol、3.0当量)、続いて還元IGNモノマーA(0.5g、1.69mmol、1.1当量)のDMA(2mL)溶液を添加した。反応物を室温で5時間攪拌した。水(30mL)で反応をクエンチし、混合物を10分間攪拌した。固体を濾過した後DCM/MeOH(9/1、30mL)に溶解させ、食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離して硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、濾過して溶媒を減圧下で除去した。ヘキサン/EtOAcを使用したシリカゲルクロマトグラフィーにより粗物質を精製し、化合物3h(0.28g、0.58mmol、収率36%)を無色の油として得た。UPLCMS(2.5分法)=1.82分。質量観測値(ESI+):480.3(M+H)+。
3h(0.27g、0.56mmol)のDMA(10mL)溶液に炭酸カリウム(0.16g、1.12mmol、2.0当量)、続いてヨウ化カリウム(0.05g、0.28mmol、0.05当量)を添加した。IGNモノマーA(0.18g、0.62mmol、1.1当量)のDMA(2mL)溶液を室温で反応混合物に添加した。次に反応物を40℃で3時間攪拌した。水(20mL)で反応をクエンチし、固体を濾過して水で洗浄した。黄色の粗固体をDCM/MeOH(9/1、30mL)に溶解させ、次に水(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去し、黄色の粗固体を得た。DCM/MeOH(0%〜5% MeOH/DCM)を使用したシリカゲルクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、3gを黄色粉末(0.35g、0.48mmol、収率86%)として得た。UPLCMS(2.5分法)=1.79分(2.5分法)。質量観測値(ESI+):738.4(M+H)+。
実施例13
3f(0.15g、0.31mmol)のDCE(2mL)溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.067g、0.31mmol、1.0当量)を添加し、反応物を室温で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム(1mL)で反応をクエンチし、層を分離した。水層をDCMで抽出し(3x10mL)、合一させた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。茶色の粗油をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物3h(0.08g、0.16mmol、収率52%)を得た。UPLCMS(2.5分法)=1.80分。質量観測値(ESI+):480.5(M+H)+。
3h(0.07g、0.16mmol)のDMA(2mL)溶液に炭酸カリウム(0.07g、0.47mmol、3.0当量)、続いてヨウ化カリウム(0.013g、0.08mmol、0.05当量)を添加し、次にIGNモノマーA(0.05g、0.17mmol、1.1当量)のDMA(0.5mL)溶液を添加した。反応物を室温で12時間攪拌した。水(20mL)を混合物に添加して混合物を10分間攪拌し、その時点で固体を濾過した。固体をDCM(10mL)に可溶化した後、食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を除去して黄色の油(0.09g、0.12mmol、収率80%)を得た。UPLCMS(2.5分法)=1.79分(2.5分法)。質量観測値(ESI+):738.5(M+H)+。
実施例14
3b(1.00g、3.4mmol)のDCM(33mL)溶液にDIPEA(1.781mL、10.09mmol、3.0当量)、続いてメタンスルホン酸無水物(0.703g、4.03mmol、1.2当量)の溶液を0℃で添加した。反応物を1時間攪拌した。溶媒を蒸発させて粗生成物3j(1.2g、3.2mmol、収率95%)を得、これを更に精製することなく次工程にて使用した。UPLCMS(2.5分法)=2.04分。質量観測値(ESI+):376.5(M+H)+。
3j(1.24g、3.30mmol)のDMF(26mL)溶液に炭酸カリウム(0.91g、6.60mmol、2.0当量)、続いてIGNモノマーA(0.97g、3.30mmol、1.0当量)を室温で12時間添加した。水(60mL)で反応をクエンチして固体を濾過し、次にDCM/MeOH(20/1、20mL)を溶解させた。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去して、シリカゲルクロマトグラフィーにより粗物質を精製し、所望の生成物3kを得た(1.3g、2.27mmol、収率69%)。UPLCMS(2.5分法)=2.12分(2.5分法)。質量観測値(ESI+):574.4(M+H)+。
3k(0.63g、1.1mmol)を無水DCE(11mL)に溶解させた。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.70g、3.3mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム(10mL)でクエンチした。層を分離し、水層をDCMで抽出した(2x20mL)。合一させた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過及び濃縮し、3lを得た(0.58g、1.0mmol、収率92%)。UPLCMS(8.0分法)=7.797分(8.0分法)。質量観測値(ESI+):576.3(M+H)+。
3l(0.58g、1.0mmol)を無水THF(5mL)に溶解させ、5Mの塩酸(2.01mL、10.07mmol)を添加した。混合物を室温で2時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム(5mL)で反応をクエンチし、層を分離し、水層をDCMで抽出した(2x10mL)。合一させた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて濃縮し、光沢のあるオレンジ色の固体を得た。得られた固体をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH)により精製し、化合物3m(0.33g、0.71mmol、収率71%)を得た。UPLCMS(8.0分法)=5.166分。質量観測値(ESI+):462.1(M+H)+。
3m(0.1g、0.22mmol)を無水DCM(1.5mL)、及び無水DMF(0.7mL)に溶解させた。反応物を0℃まで冷却し、トリエチルアミン(0.12mL、0.88mmol)及びメタンスルホン酸無水物(0.08g、0.44mmol)を添加した。反応物を0℃で1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水で洗浄して(2x20mL)硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮した。化合物をまず、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/EtOAc)により精製し、続いて更に、RPPHPLC(MeCN/水)により精製して、所望の生成物3nを得た(0.041g、0.076mmol、収率34%)。質量観測値(ESI+):540.3(M+H)+。
化合物3n(0.041g、0.076mmol)及びIGNモノマーA(0.027g、0.091mmol)を、無水DMA(0.5mL)に溶解させた。炭酸カリウム(0.012g、0.091mmol)及びヨウ化カリウム(0.006g、0.038mmol)を添加し、混合物を12時間攪拌した。水(5mL)を反応混合物に添加した。固体を濾過した後、DCM(20mL)に再溶解させて水(10mL)で洗浄した。硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過及び濃縮した後、固体をRPHPLC((ACN/H2O))により精製し、3gを得た(0.012g、0.016mmol、収率21%)。UPLCMS(2.5分法)=1.79分。質量観測値(ESI+):738.5(M+H)+。
化合物3g(0.017g、0.023mmol)を無水THF(1mL)、無水MeOH(0.5mL)及び水(0.1mL)に溶解させた。塩化アンモニウム(0.012g、0.23mmol、10.0当量)及び鉄(0.006g、0.115mmol、5.0当量)を添加した。混合物を60℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、セライトに通して濾過して20%MeOH/DCM(10mL)で洗い流した。濾液を濃縮し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH)により精製して化合物3oを白色固体として得た(0.012g、0.018mmol、収率76%)。UPLCMS(2.5分法)=1.84分。質量観測値(ESI+):708.5(M+H)+。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6、水付加物の混合物として報告、T = 330K): δ 8.26 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.17 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.42 − 7.33 (m, 2H), 7.36 − 7.08 (m, 4H), 7.09 − 6.95 (m, 2H), 6.76 − 6.64 (m, 3H), 6.47 (s, 1H), 6.15 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 5.11 (m, 2H), 4.98 (m, 2H), 4.58 (dt, J = 9.9, 4.7 Hz, 1H), 4.47 − 4.36 (m, 1H), 3.87 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.71 −3.46 (m, 4H), 3.39 − 3.28 (m, 1H), 2.93 (dd, J = 16.8, 4.7 Hz, 1H)。
実施例15
4a(5.6g、12.9mmol、1.0当量)のDCM(83mL)溶液にDIPEA(6.77mL、38.7mmol、3.0当量)、続いてTBS−Cl(2.336g、15.50mmol、1.2当量)のDCM(10mL)溶液を0℃で添加した。反応物を室温で3時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム(30mL)で反応をクエンチさせて、層を分離した。水溶液をDCMで抽出し(2x30mL)、合一させた有機層を水(2x50mL)、食塩水(50mL)で洗浄して硫酸マグネシウムを介して乾燥させ濾過し、溶媒を減圧下で除去し、黄色の粗油を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製し、所望の生成物4bを得た(3.0g、5.48mmol、収率43%)。UPLCMS(2.5分法)=2.29分。質量観測値(ESI+):549.0(M+H)+。
4b(3.00g、5.48mmol、1.0当量)のDMF(30mL)溶液にピリジン(1.33mL、16.4mmol、3.0当量)、続いて塩化メタンスルホニル(0.64mL、8.21mmol、1.5当量)の溶液を0℃で添加した。反応物を1時間攪拌して飽和重炭酸ナトリウム(30mL)でクエンチし、EtOAc(40mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(2x30mL)。合一させた有機層を水(2x40mL)、食塩水(40mL)で洗浄して硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去して粗生成物4cを得た(2.5g、4.41mmol、収率81%)。UPLCMS(10.0分法)=8.23分。質量観測値(ESI+):567.6(M+H)+。
4c(2.5g、4.41mmol、1.0当量)のTHF(43mL)溶液にDIPEA(2.46mL、14.1mmol、4.0当量)、続いてHF−ピリジン(1.48mL、10.6mmol、3.0当量)を添加し、反応物を室温で2時間攪拌した。飽和重炭酸ナトリウム(100mL)で反応をクエンチして層を分離した。水層をEtOAcで抽出し(3x20mL)、合一させた有機層を水(30mL)、食塩水(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去して、所望の生成物4dを得た(0.9g、2.0mmol、収率56%)。UPLCMS(10.0分法)=5.20分。質量観測値(ESI+):435.4(M+H)+。
4d(0.9g、2.0mmol、1.0当量)のDCM(10mL)溶液にDIPEA(0.69mL、3.98mmol、2.0当量)を0℃で添加し、続いてメタンスルホン酸無水物(0.52g、2.99mmol、1.5当量)のDCM(2mL)溶液を添加した。反応物を1時間攪拌した。水(10mL)で反応をクエンチして層を分離し、水層をDCMで抽出した(2x20mL)。合一させた有機層を飽和重炭酸ナトリウム(10mL)、食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過した。溶媒を減圧下で除去し、粗物質4e(1.0g、1.88mmol、収率95%)を更に精製することなく次工程にて使用した。UPLCMS(10分法)=5.7分。質量観測値(ESI+):531.4(M+H)+。
4e(0.21g、0.39mmol、1.0当量)のDMA(2.0mL)溶液に炭酸カリウム(0.16g、1.19mmol、3.0当量)、続いて還元IGNモノマーA(0.12g、0.41mmol、1.05当量)のDMA(1mL)溶液を添加した。反応物を室温で5時間攪拌した。水(30mL)で反応をクエンチし、混合物を10分間攪拌した。固体を濾過してDCM/MeOH(9/1、30mL)に溶解させて、食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離して硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、濾過して溶媒を減圧下で除去した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製し、所望の生成物4f(0.11g、0.15mmol、収率38%)を無色の油として得た。UPLCMS(10分法)=6.55分。質量観測値(ESI+):730.9(M+H)+。
4f(0.11g、0.15mmol、1.0当量)及びIGNモノマーA(0.053g、0.18mmol)の溶液を、無水DMA(1.0mL)に溶解させた。炭酸カリウム(0.041g、0.30mmol)及びヨウ化カリウム(0.025g、0.15mmol)を添加した。混合物を40℃で4時間攪拌した。水(5mL)を反応混合物に添加して固体を濾過し、DCM(20mL)に再度溶解させて水(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過し、濃縮した。粗固体をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製し、4gを得た(0.099g、0.10mmol、収率66%)。UPLCMS(10分法)=6.38分。質量観測値(ESI+):988.7(M+H)+。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 8.22 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.38 − 7.25 (m, 2H), 7.24 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.24 − 7.06 (m, 2H), 7.11 − 6.94 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 6.91 (d, J = 15.2 Hz, 2H), 6.79 (s, 1H), 6.45 (s, 1H), 6.32 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.18 (q, J = 12.3 Hz, 2H), 5.01 (m, 2H), 4.54 (dt, J = 9.7, 5.2 Hz, 1H), 4.37 (dt, J = 10.6, 5.4 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.60 (m, 6H), 3.57 − 3.50 (m, 2H), 3.47 (qd, J = 4.3, 1.0 Hz, 4H), 3.47 (s, 3H), 3.42 − 3.33 (m, 2H), 3.32 − 3.16 (m, 2H), 3.21 (s, 3H), 2.97 − 2.85 (m, 1H), 2.44 (s, 3H), 1.30 (s, 6H)。
実施例16
4e(0.52g、0.98mmol、1.0当量)及び炭酸カリウム(0.41g、2.94mmol、3.0当量)のDMA(10mL)溶液にIGNモノマーA(0.30g、1.03mmol、1.05当量)のDMA(2mL)溶液を室温で添加し、反応物を5時間攪拌した。水(30mL)で反応をクエンチして層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(3x30mL)。合一させた有機層を水(30mL)、食塩水(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて過剰の溶媒を減圧下で除去した。粗油をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製し、所望の生成物4h(0.35g、0.48mmol、収率49%)を得た。UPLCMS(10分法)=6.19分。質量観測値(ESI+):728.7(M+H)+。
4h(0.18g、0.25mmol、1.0当量)のDMA(5.0mL)溶液に炭酸カリウム(0.10g、0.74mmol、3.0当量)、続いてヨウ化カリウム(0.04g、0.2mmol、1.0当量)を添加した。還元IGNモノマーA(0.08g、0.27mmol、1.1当量)のDMA(1mL)溶液を添加し、次に反応物を40℃で5時間加熱した。水で反応をクエンチして固体を濾過した。固体をDCM/MeOH(20:1)に再溶解させ水で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させ、濾過及び濃縮した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製し、4gを得た(0.05g、0.05mmol、収率21%)。UPLCMS(10分法)=6.39分。質量観測値(ESI+):989.0(M+H)+。
実施例17
化合物4h(0.17g、0.24mmol、1.0当量)を無水DCE(3mL)に溶解させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.10g、0.48mmol、3.0当量)を室温で添加した。反応混合物を1時間攪拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム(10mL)でクエンチした。層を分離し、水層をDCMで抽出した(2x20mL)。合一させた有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過及び濃縮し、4f(0.13g、0.18mmol、収率77%)を得て、これを更に精製することなく次工程にて使用した。UPLCMS(2.5分法)=2.13分。質量観測値(ESI+):731.2(M+H)+。
化合物4f(0.19g、0.26mmol、1.0当量)及びIGNモノマーA(0.084g、0.28mmol、1.1当量)を、無水DMA(4.0mL)に溶解させた。炭酸カリウム(0.11g、0.78mmol、3.0当量)及びヨウ化カリウム(0.043g、0.26mmol、1.0当量)を添加した。混合物を40℃で4時間攪拌した。水(5mL)を反応混合物に添加した。固体を濾過してDCM(20mL)に再度溶解させ、水(10mL)で洗浄した。硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過及び濃縮した後、固体をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製し、4gを得た(0.065g、0.06mmol、収率25%)。UPLCMS(10分法)=6.38分。質量観測値(ESI+):988.7(M+H)+。
実施例18
化合物2p(0.03g、0.066mmol、1.0当量)及びIGNモノマーA(0.021g、0.072mmol、1.1当量)を、THF(0.65mL)及びDMF(0.3mL)に溶解させた。トリフェニルホスフィン(0.021g、0.079mmol、1.2当量)を添加し、続いてDIAD(0.015mL、0.079mmol、1.2当量)をゆっくりと添加した。反応物をアルゴン下で2時間室温にて攪拌した。反応混合物を濃縮し、水(約2mL)を添加して生成物を粉砕した。沈殿物を濾過し、残っている固体を水で洗浄した。粗残留物をRPHPLC(C18カラム、MeCN/水、勾配40%〜60%)により精製し、化合物2rをふわふわした白色固体として得た(0.015g、0.02mmol、収率31%)。UPLCMS(2.5分法)=1.62分。質量観測値(ESI+)=732.9(M+H)+。
実施例19
化合物2p(0.03g、0.066mmol、1.0当量)及び還元IGNモノマーA(0.02g、0.072mmol、1.1当量)を、THF(0.66mL)及びDMF(0.1mL)に溶解させた。トリフェニルホスフィン(0.021g、0.079mmol、1.2当量)を添加し、続いてDIAD(0.015mL、0.079mmol、1.2当量)をゆっくりと添加した。反応混合物をアルゴン下で2時間室温にて攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した(2x)。有機層を硫酸マグネシウムを介して乾燥させて、濾過及び濃縮した。粗残留物をRPHPLC(C18カラム、MeCN/水、勾配40%〜65%)により精製し、2sをふわふわした白色固体として得た(0.017g、0.02mmol、収率35%)。UPLCMS(2.5分法)=1.71分。質量観測値(ESI+)=735.4(M+H)+。
実施例20
化合物3d(0.03g、0.149mmol、1.0当量)及びIGNモノマーA(0.046g、0.156mmol、1.05当量)を、THF(1.5mL)及びDMF(0.3mL)に溶解させた。トリフェニルホスフィン(0.047g、0.179mmol、1.2当量)を添加し、続いてDIAD(0.032mL、0.164mmol、1.1当量)をゆっくりと添加した。反応物をアルゴン下で室温にて12時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、水(約2mL)を添加して生成物を粉砕した。沈殿物を濾過し、残っている固体を水で洗浄した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製し、化合物3fを白黄色固体として得た(0.013g、0.027mmol、収率18%)。UPLCMS(2.5分法)=1.80分。質量観測値(ESI+)=478.4(M+H)+。
実施例21
化合物3d(0.03g、0.149mmol、1.0当量)及び還元IGNモノマーA(0.046g、0.156mmol、1.05当量)を、THF(1.5mL)に溶解させた。トリフェニルホスフィン(0.047g、0.179mmol、1.2当量)を添加し、続いてDIAD(0.032mL、0.164mmol、1.1当量)をゆっくりと添加した。反応物をアルゴン下で2時間室温にて攪拌した。反応混合物を濃縮し、トルエンと共に蒸発させた(2x)。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製し、化合物3hを橙黄色の固体として得た(0.055g、0.115mmol、収率77%)。UPLCMS(2.5分法)=1.90分。質量観測値(ESI+)=480.5(M+H)+。
実施例22
2d(0.024g、0.078mmol、1.1当量)のDCM(1mL)溶液にEEDQ(0.019g、0.078mmol、1.1当量)を添加した。反応物を5分間攪拌してMeOH(0.1mL)を添加し、続いて3o(0.05g、0.071mmol)のDCM(1mL)溶液を添加した。反応物を、室温で2時間、または出発物質がなくなるまで攪拌した。反応物を濃縮して白色沈殿物を形成し、この物質にMTBE(5mL)を添加し、得られた混合物を室温で30分間攪拌した。固体を濾過して化合物2lを得、次にこの化合物をRPHPLC(C18カラム、MeCN/水)により精製して2lを得た(0.023g、0.023mmol、収率33%)。UPLCMS(2.5分法)=1.75分。質量観測値(ESI+)=993.2(M+H)+。
実施例23
2p(0.05g、0.110mmol、1.0当量)のDMA(1mL)溶液に四臭化炭素(0.044g、0.132mmol、1.2当量)、続いてトリフェニルホスフィン(0.043g、0.164mmol、1.5当量)を添加し、反応物を室温で2時間攪拌した。溶媒を除去して白色固体を得、これをMTBEにより粉砕して固体を濾過し、化合物2vを得て(0.03g、0.058mmol、収率57%、純度52%)、これを更に精製することなく次工程で使用した。UPLCMS(2.5分法)=1.59分。質量観測値(ESI+)=518.2(M+H)+。
2v(0.03g、0.043mmol、1.0当量)のDMA(0.5mL)溶液に炭酸カリウム(0.012g、0.087mmol、2.0当量)、続いてIGNモノマーA(0.013g、0.046mmol、1.05当量)を添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、固体を濾過した。固体をDCM/MeOH(9/1、2mL)に溶解させた。有機層を水(10mL)、食塩水(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させた。濾過して溶媒を除去した後、粗生成物をRPHPLC(C18カラム、MeCN/水)により精製して2rを得た(0.011g、0.015mmol、収率35%)。UPLCMS(2.5分法)=1.62分。質量観測値(ESI+)=733.3(M+H)+。
実施例24
化合物2v(14.7g、0.052mol、1.0当量、文献に記載の通りに調製:Beilstein J.Org.Chem.2014,10,535−543を参照)のDCM(100mL)及びDMF(1mL)のスラリーに、SOCl2(12.6g、0.104mol、2.0当量)を1回で充填した。得られた溶液を35℃で一晩攪拌して、粘度が高い黄褐色のスラリーを得た。スラリーを濾過し、固体を乾燥させて7.5gをオフホワイト固体として得た。NMRにより、Boc保護基の切断が明らかとなった。黒ずんだ濾液に固体の炭酸ナトリウム(10.6g、0.1mol)を充填し、続いて、重炭酸ナトリウムを更に添加しることによりpHを約6〜7に緩衝した。得られた溶液にBoc2O(12.7g,0.058mol、1.1当量)を添加し、0.5時間攪拌した。濾過した固体(7.5g)を反応混合物に添加し、続いてBoc2O(6.5g、0.030mol、1.7当量)(pH約6)を添加して、室温で一晩攪拌を続けた。次に、飽和重炭酸ナトリウム(10mL)を添加してpHを6〜7にした。追加のBoc2O(9.3g、42.6mmol)、及びDMAP(0.2g、1.63mmol)を添加して、一晩攪拌を続けた。黒ずんだ反応物を濾過し、若干の沈殿物を除去した。DCM層を1NのHClで洗浄して非Boc生成物を除去し、これを塩基性にしてDCMで抽出し、3.0gの無色のパリッとした固体(非Boc生成物)を回収した。DCM層を食塩水で洗浄し、濃縮して黒ずんだスラッシュにした。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)により精製し、2wを淡い茶色固体として得た(9.5g、0.031mmol、収率62%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 7.84 (m, 2H), 7.75 (m, 1H), 6.60 (s, 1H, NH), 4.58 (s, 2H), 3.91 (s, 3H), 1.53 (s, 9H)。
LAH/THF溶液(0.6M、60mL、1.15当量)を室温で30分間攪拌し、次いでアセトン−ドライアイス浴により−65℃まで冷却した。化合物2w(9.3g、0.031mol、1.0当量)を少量ずつゆっくりと添加し(Ti約−60℃)、黄褐色のスラリーを得、これを4時間攪拌した。反応物を水(1.3mL)、15%のNaOH(1.3mL)、及び水(4mL)でクエンチし、20分間攪拌した(Ti〜5℃)。反応物を濾過して酢酸エチル(約90mL)で洗い流した。濾液を食塩水で洗浄し、濃縮して2xを茶色の油として得た(8.0g、0.029mol、収率93%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) : δ 7.45 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.60 (s, 1H, NH), 4.75 (s, 2H), 4.50 (s, 2H), 1.53 (s, 9H)。
化合物2x(8.0g、0.029モル、1.0当量)をDCM(20mL)に溶解させて、氷水浴で冷却した。4NのHCL/ジオキサン(15mL、1.5当量)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間加熱した後、室温まで冷却した。スラリーを濃縮し、溶媒をヘプタンに切り替えた。スラリーを濾過してヘキサンで洗い流し、オーブン(60℃)で乾燥させて2yを薄茶色の固体として得た(5.4g、0.026mol、収率88%)。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ 7.45 (s, 1H), 7.25 (s, 2H), 4.76 (s, 2H), 4.52 (s, 2H)。
2d(0.969g、3.20mmol、1.1当量)のDCM(25mL)溶液にEEDQ(0.79g、3.2mmol、1.1当量)を室温で添加した。8分後、2y(0.5g、2.91mmol、1.0当量)、DIPEA(0.51mL、2.91mmol、1.0当量)のMeOH(5mL)溶液を1分間にわたり滴加した。反応物を2時間攪拌した。反応混合物を水(30mL)でクエンチし、層を分離し、水層をDCMで抽出した(2x20mL)。合一させた有機層を飽和重炭酸ナトリウム(20mL)、食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムを介して乾燥させて濾過及び濃縮すると、最少量の溶媒が残った。得られた白色固体をMBTEで希釈して濾過し、所望の生成物2pを白色固体として得た(0.64g、1.40mmol、収率48%)。UPLCMS(2.5分法)=1.30分。質量観測値(ESI+)=456.3(M+H)+。