JP2012054365A - 太陽電池用カバーフィルム及びそれを用いて作製された太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】耐候層と、特定の熱特性を有するエチレン−α−オレフィンランダム共重合体及びエチレン−α−オレフィンブロック共重合体を含有する樹脂組成物を用いた封止樹脂層とを積層してなる太陽電池用カバーフィルムの作製。
【選択図】なし
Description
これらの太陽電池モジュールは主に屋外で使用されるため、その構成や材質構造等に種々の特性が必要とされる。このうち、封止材には、太陽電池素子を保護する為の柔軟性や耐衝撃性、太陽電池モジュールが発熱した際の耐熱性、太陽電池素子へ太陽光が効率的に届く為の透明性(全光線透過率など)、耐久性、寸法安定性、難燃性、水蒸気バリア性等が主に要求される。
太陽電池の表面側透明保護部材に求められる要求特性としては、紫外線に対する耐久性に優れることが第一であり、加えて、湿気ないし水の透過による内部の導線や電極の発錆を防止するために、防湿性に優れることが重要な要件となる。このため、従来の表面側透明保護部材としては前述のようにガラスが広く用いられている。
しかし、ガラス板は耐候性や防湿性に優れる反面、重量が重く、また衝撃に弱く割れ易いという欠点がある。
また、EVAシートを用いる太陽電池素子の封止材は、長期間における使用に際して、EVAの加水分解等により発生する酢酸による太陽電池の回路腐食やその懸念があり、さらには、架橋剤や架橋助剤、あるいは発生した酢酸などが原因となり、太陽電池素子との界面やフロントシートとの界面、または、バックシートとの界面で剥離が発生することがある等の問題があった。
また、特許文献4には、少なくとも一種のポリオレフィン系共重合体と、少なくとも一種の結晶性ポリオレフィンからなるポリマーブレンドまたはポリマーアロイであることを特徴とする太陽電池封止材が開示されており、具体的には、低融点のEVAと高融点のEVAとのポリマーブレンド(実施例1参照)、エチレン−メタクリル酸共重合体と汎用の結晶性ポリエチレンとのポリマーブレンド(実施例2参照)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体と汎用の結晶性ポリプロピレンとのポリマーブレンド(実施例3参照)が用いられている。
さらに、フロントシート、封止材、太陽電池素子、バックシート等を別々に積層して太陽電池モジュールを製造する工程においては、積層時の部材が多様になり、これらを所定の位置に重ねて積層するという作業が煩雑で工程数も多く、生産性に劣りコスト面でも高価となるという問題があった。
そこで特許文献5には、架橋剤を必須とし、さらにその他の添加剤を含有する充填材層と、フロントカバーフィルム、具体的には耐候層とバリア層を有する多層積層フィルムとを積層してなる太陽電池のカバーフィルムが開示されている。
(a)示差走査熱量測定における加熱速度10℃/分で測定される結晶融解熱量が0〜70J/g
(b)示差走査熱量測定における加熱速度10℃/分で測定される結晶融解ピーク温度が100℃以上であり、かつ結晶融解熱量が5〜70J/g
<耐候層>
本発明における耐候層は特に限定されるものではなく、太陽電池モジュールに通常具備される耐候性等の特性を有するものであればよいが、本発明においては、耐候性、防湿性、透明性、耐熱性、及び後述する封止樹脂層との接着性に優れた層であることが好ましい。この観点から、耐候層は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、及びポリエチレンナフタレート樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂と紫外線吸収剤とを含有する樹脂組成物、もしくはフッ素樹脂、を主成分とする層であることが好ましい。これらのうち、特に、耐候性に優れる理由からフッ素樹脂を主成分とする層であることがより好ましい。
このうち、ETFEが耐候性、防湿性、透明性に優れる上、防汚性、難燃性も具備することから特に好ましく用いられる。ここで用いられるETFEは、特に耐熱性の観点から融点が150〜270℃のものであることが望ましい。
紫外線吸収剤は、前記耐候層を構成する樹脂100質量部に対して通常0.05〜10質量部添加することが好ましい。
本発明における封止樹脂層は、柔軟性、透明性、及び耐熱性に優れ、太陽電池素子を封止するのに好適な層であって、下記(a)の条件を満足するエチレン−α−オレフィンランダム共重合体(A)と下記(b)の条件を満足するエチレン−α−オレフィンブロック共重合体(B)を含有する樹脂組成物(C)からなることが必要である。
(a)示差走査熱量測定における加熱速度10℃/分で測定される結晶融解熱量が0〜70J/g
(b)示差走査熱量測定における加熱速度10℃/分で測定される結晶融解ピーク温度が100℃以上であり、かつ結晶融解熱量が5〜70J/g
本発明に用いられるエチレン−α−オレフィンランダム共重合体(A)は、上記の条件(a)を満足すれば特に限定されるものではないが、通常、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとのランダム共重合体が好適に用いられる。ここでエチレンと共重合するα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、3−メチル−ブテン−1、4−メチル−ペンテン−1等が例示される。本発明においては、工業的な入手し易さや諸特性、経済性などの観点からエチレンと共重合するα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−へキセン、1−オクテンが好適に用いられる。エチレンと共重合するα−オレフィンは1種のみを単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもかまわない。
当該結晶融解熱量は、示差走査熱量計を用いて、JIS K7122に準じて加熱速度10℃/分で測定することができる。
当該結晶融解ピーク温度は、示差走査熱量計を用いて、JIS K7121に準じて加熱速度10℃/分で測定することができる。
本発明に用いられるエチレン−α−オレフィンブロック共重合体(B)は、既述の条件(b)を満足すれば特に限定されるものではないが、通常、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとのブロック共重合体が好適に用いられる。ここでエチレンと共重合するα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−へプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、3−メチル−ブテン−1、4−メチル−ペンテン−1等が例示される。本発明においては、工業的な入手し易さや諸特性、経済性などの観点からエチレンと共重合するα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−へキセン、1−オクテンが好適に用いられる。エチレンと共重合するα−オレフィンは1種のみを単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもかまわない。
該マルチブロック構造を有するエチレン−α−オレフィンブロック共重合体は、本発明において好適に使用でき、α−オレフィンとして1−オクテンを共重合成分とするエチレン−オクテンマルチブロック共重合体が好ましい。該ブロック共重合体としては、エチレンに対してオクテン成分が多く(約15〜20モル%)共重合されたほぼ非晶性のソフトセグメントと、エチレンに対してオクテン成分が少なく(約2モル%未満)共重合された結晶融解ピーク温度が110〜145℃である高結晶性のハードセグメントが、各々2つ以上存在するマルチブロック共重合体が好ましい。これらのソフトセグメントとハードセグメントの連鎖長や比率を制御することにより、柔軟性と耐熱性の両立を達成することができる。
該マルチブロック構造を有する共重合体の具体例としては、ダウ・ケミカル(株)製の商品名「インフューズ(Infuse)」が挙げられる。
樹脂組成物(C)は、上述したエチレン−α−オレフィンランダム共重合体(A)とエチレン−α−オレフィンブロック共重合体(B)を含有する。ここで、これらの共重合体(A)及び共重合体(B)の各々に用いられるα−オレフィンの種類は、同一であってもよいし、異なっていてもよいが、本発明においては、同一である方が、混合した際の相溶性や透明性が向上する、すなわち、太陽電池の光電変換効率が向上するため好ましい。
硫黄系としては、ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオプロピオネートなどを挙げることができる。
ヒンダードアミン系光安定化剤としては、前述の耐候層で用いられるものと同様のものを挙げることができる。該ヒンダードアミン系光安定化剤の添加量は、樹脂組成物(C)100質量部に対し、通常、0.01〜0.5質量部程度であり、0.05〜0.3質量部添加することが好ましい。
本発明における封止樹脂層の厚みは、特に限定されるものではないが、好ましくは50〜1000μmの範囲であり、より好ましくは100〜700μmの範囲である。
本発明の太陽電池用カバーフィルムは、前記耐候層と前記封止樹脂層とを積層することにより得ることができる。
積層する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば耐候層と封止樹脂層とを別々に製膜した上で、熱ラミネーション法、ドライラミネーション法等により積層する方法や、耐候層を製膜した上で、封止樹脂層を押出ラミネーション法、押出コート法、カレンダーコート法等により耐候層の上に積層する方法、耐候層と封止樹脂層を共押出して積層する方法を選択することができる。本発明においては、厚みの制御が容易な点や外観(透明性など)および生産性などの観点から、共押出法や押出ラミネーション法が好ましく用いられる。
また、耐候層と各種添加剤を加えた封止樹脂層とを、フィードブロックもしくはマルチマニホールドダイなどで膜状に積層し、チルロールで冷却、圧着して積層する方法を用いることで、層間接着性に優れたシートが得られる。
熱ラミネーション法は、予めフィルム状に製膜された2枚のフィルム、この場合、耐候層と、封止樹脂層とを、重ねて加熱ロールなどで加熱加圧して熱接着させる方法である。
ドライラミネーション法は、予めフィルム状に製膜された2枚のフィルム、即ち、耐候層と、封止樹脂層とを、2液硬化型のポリウレタン系接着剤などを用いて、これを一方のフィルム、例えば耐候層の積層面に塗布し、熱風乾燥などにより溶剤成分を除去し、硬化前のタック(粘着性)のある状態で、その上にもう一方のフィルム、即ち、封止樹脂層を重ねて圧着し、通常、ロール状に巻き上げ、常温または比較的低い加熱温度で保存して、経時的に接着剤を硬化させて貼り合わせる方法である。
押出コート法は、予め製膜されたフィルム、この場合、耐候層を基材とし、その積層面に、必要に応じてアンカーコート(プライマーコートの一種)を施し、その上に前記樹脂組成物(C)を、Tダイなどで膜状に溶融押出コートしながら、チルロールで冷却、圧着して積層する方法である。
カレンダーコート法は、例えば熱可塑性樹脂、この場合、前記樹脂組成物(C)を、カレンダーで加熱して膜状に成形すると同時に、これを耐候層の積層面に重ねて被覆し、圧着、冷却して積層する方法である。この場合も耐候層の積層面には、必要に応じてアンカーコートを施すことができる。
共押出法は、耐候層と封止樹脂層とを、フィードブロックもしくはマルチマニホールドダイなどで膜状に積層し、チルロールで冷却、圧着して積層する方法である。場合によっては、2層の間に接着層を介在させても良い。
例えば、耐候層/封止樹脂層といった2種2層構成や、耐候層/接着層/封止樹脂層といった3種3層構成、耐候層/封止樹脂層/耐候層/封止樹脂層といった2種4層構成などが好ましく挙げられる。
カバーフィルムの総厚みは、特に限定されるものではないが、好ましくは55〜1200μmの範囲であり、より好ましくは110〜800μmの範囲である。
また、耐候層/封止樹脂層の厚み比は、好ましくは1/200〜1/5の範囲であり、より好ましくは1/100〜1/10の範囲である。
以上より、本発明の上記太陽電池用カバーフィルムは、太陽電池モジュールの上部保護材及び/又は下部保護材として好適に用いることができる。
本発明の太陽電池用カバーフィルム(以下、「本発明のカバーフィルム」という)を用い、例えば太陽電池素子の上部を本発明のカバーフィルム、下部の保護材である封止材及び裏面封止用シート(バックシート)で固定することにより本発明の太陽電池モジュールを作製することができる。また、太陽電池素子の上部の保護材である透明基材(フロントシート)及び封止材、下部を本フィルムで固定することもでき、さらには上部、下部とも本発明のカバーフィルムを用いて本発明の太陽電池モジュールを作製することもできる。このような太陽電池モジュールとしては、種々のタイプのものを例示することができる。
また、前記透明基板としては、ガラス、又はアクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル、フッ素樹脂などの単層もしくは多層のシートを挙げることができる。プラスチックの場合は、ガスバリア性を付与する目的で、これに当該太陽電池用積層シートを構成するガスバリア性層と同様にして無機薄膜を形成したり、耐熱性、耐候性、機械強度、帯電性、寸法安定性などを改良する目的で、架橋剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、強化繊維、難燃剤、防腐剤などを添加したり、また、これに各種シートを積層することができる。透明基板の厚みは、強度、ガスバリア性、耐久性などの点から適宜設定できる。
(株)パーキンエルマー製の示差走査熱量計、商品名「Pyris1 DSC」を用いて、JIS K7121に準じて、試料約10mgを加熱速度10℃/分で−40℃から200℃まで昇温し、200℃で5分間保持した後、冷却速度10℃/分で−40℃まで降温し、再度、加熱速度10℃/分で200℃まで昇温した時に測定されたサーモグラムから結晶融解ピーク温度(Tm)(℃)を求めた。
(株)パーキンエルマー製の示差走査熱量計、商品名「Pyris1 DSC」を用いて、JIS K7122に準じて、試料約10mgを加熱速度10℃/分で−40℃から200℃まで昇温し、200℃で5分間保持した後、冷却速度10℃/分で−40℃まで降温し、再度、加熱速度10℃/分で200℃まで昇温した時に測定されたサーモグラムから結晶融解熱量(ΔHm)(J/g)を求めた。
厚みが0.5mmのシート状の封止樹脂層について、アイティ計測(株)製の粘弾性測定装置、商品名「粘弾性スペクトロメーターDVA−200」を用いて、試料(縦4mm、横60mm)を振動周波数10Hz、ひずみ0.1%、昇温速度3℃/分、チャック間25mmで横方向について、−150℃から150℃まで測定し、得られたデータから20℃における貯蔵弾性率(E´)(MPa)を求めた。
厚み3mmの白板ガラス(サイズ;縦75mm、横25mm)と厚み5mmのアルミ板(サイズ;縦120mm、横60mm)の間に厚みが0.5mmのシート状の封止樹脂層を重ね、真空プレス機を用いて、150℃、15分の条件で積層プレスした試料を作製し、該試料を100℃の恒温槽内で60度に傾斜して設置し500時間経過後の状態を観察し、下記の基準で評価した。
(○)ガラスが初期の基準位置からずれなかったもの
(×)ガラスが初期の基準位置からずれたり、シートが溶融したもの
厚み3mmの白板ガラス(サイズ;縦75mm、横25mm)2枚の間に厚みが0.5mmのシート状の封止樹脂層を重ね、真空プレス機を用いて、150℃、15分の条件で積層プレスした試料を作製し、JIS K7105に準じて全光線透過率を測定し、その値を記載するとともに、下記の基準で評価した結果も併記した。
(◎)全光線透過率が90%以上
(○)全光線透過率が85%以上、90%未満
(×)全光線透過率が85%未満、あるいは、明らかに白濁している場合(未測定)
エチレン−α−オレフィンランダム共重合体(A)として、エチレン−オクテンランダム共重合体(ダウ・ケミカル(株)製、商品名:エンゲージ8200、オクテン含有量:7.3モル%(24質量%)、MFR:5、Tm:65℃、ΔHm:53J/g)(以下、A−1と略する)を95質量部とエチレン−α−オレフィンブロック共重合体(B)として、エチレン−オクテンブロック共重合体(ダウ・ケミカル(株)製、商品名:インフューズD9100.05、オクテン含有量:12.8モル%(37質量%)、MFR:1、Tm:119℃、ΔHm:38J/g)(以下、B−1と略する)を5質量部の割合で混合した樹脂組成物(C)をTダイを備えた40mmφ単軸押出機を用いて設定温度200℃で溶融混練し、20℃のキャストロールで急冷製膜することにより厚みが0.5mmのシート状の封止樹脂層(以下、単にシートと略する)を得た。このシートを用いて評価した結果を表1に示す。
参考例1において、樹脂組成物(C)を表1に示すように、(A−1)80質量部とエチレン−オクテンブロック共重合体(ダウ・ケミカル(株)製、商品名:インフューズD9507.15、オクテン含有量:16.4モル%(44質量%)、MFR:5、Tm:123℃、ΔHm:21J/g)(以下、B−2と略する)を20質量部との樹脂組成物に変更した以外は、参考例1と同様にして、厚みが0.5mmのシートを得た。このシートを用いて、評価した結果を表1に示す。
参考例1において、樹脂組成物(C)を表1に示すように、(A−1)をエチレン−プロピレン−ヘキセン3元ランダム共重合体(日本ポリエチレン(株)製、商品名:カーネルKJ640T、プロピレン含有量:7.4モル%(10質量%)、ヘキセン含有量:4.4モル%(10質量%)、MFR:30、Tm:53℃、ΔHm:58J/g)(以下、A−2と略する)に変更した以外は、参考例1と同様にして、厚みが0.5mmのシートを得た。このシートを用いて、評価した結果を表1に示す。
参考例1において、樹脂組成物(C)を表1に示すように、(A−1)100質量部に変更した以外は、参考例1と同様にして、厚みが0.5mmのシートを得た。このシートを用いて、評価した結果を表1に示す。
参考例1において、樹脂組成物(C)を表1に示すように、(B−1)を汎用の結晶性ポリエチレン樹脂であるエチレン−オクテンランダム共重合体((株)プライムポリマー製、商品名:モアテック0238CN、オクテン含有量:1モル%(4質量%)、MFR:2.1、Tm:121℃、ΔHm:127J/g)(以下、P−1と略する)に変更した以外は、参考例1と同様にして、厚みが0.5mmのシートを得た。このシートを用いて、評価した結果を表1に示す。
参考例1において、樹脂組成物(C)を表1に示すように、(P−1)100質量部に変更した以外は、参考例1と同様にして、厚みが0.5mmのシートを得た。このシートを用いて、評価した結果を表1に示す。
耐候層と封止樹脂層のフィルム(縦75mm、横15mm)を重ね合わせ、2層の界面にテフロン(商品名)シート(縦30mm、横25mm 厚み300μ)を挟み、真空プレス機を用いて、150℃、15分の条件で積層プレスした試料を作製した。JIS K6854に準じて、試験速度50mm/minにて、ピール剥離強度を評価した。
(○)10N/cm幅以上
(×)10N/cm幅未満
耐候層と封止樹脂層とを積層したカバーフィルム(縦75mm、横25mm)2枚を封止樹脂層同士が長さ25mm重なるように合わせて、その重なり合う部分に標線を入れた。真空プレス機を用いて、150℃、15分の条件で積層プレスした試料を作製し、該試料の下端に10gの重石を取り付け、100℃の恒温槽内で鉛直方向に吊り下げて静置し、500時間経過後の状態を観察し、下記の基準で評価した。
(○)重なり合う部分に設けた標線がずれなかったもの
(×)重なり合う部分に設けた標線からずれたり、シートが剥離したもの
耐候層と封止樹脂層とを積層したカバーフィルム(縦75mm、横25mm)について、JIS K7105に準じて全光線透過率を測定し、その値を記載するとともに、下記の基準で評価した結果も併記した。
(◎)全光線透過率が90%以上
(○)全光線透過率が85%以上、90%未満
(×)全光線透過率が85%未満、あるいは、明らかに白濁している場合(未測定)
参考例1に記載される封止樹脂層の樹脂組成物(C)を100質量部とシランカップ
リング剤としてγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製 商品名:KBM−503)を0.5質量部の割合で混合した混合物を、Tダイを備えた40mmφ単軸押出機を用いて設定温度200℃で溶融混練し、予めコロナ処理したETFEフィルム(旭硝子(株)製、商品名:アフレックスETFE、厚み25μm、水蒸気透過率:厚み100μmで7g/cm2・day)をゴムロールで圧着し、20℃のキャストロールで急冷製膜することにより厚みが0.525mmのシート状の太陽電池用カバーフィルムを押出ラミネート法にて得た。このカバーフィルムを用いて評価した結果を表2に示す。
実施例1において、樹脂組成物(C)を参考例2において用いたものに変更した以外は、実施例1と同様にして、太陽電池用カバーフィルムを押出ラミネート法にて得た。このカバーフィルムを用いて、評価した結果を表2に示す。
実施例1において、樹脂組成物(C)を参考例3において用いたものに変更した以外は、実施例1と同様にして、太陽電池用カバーフィルムを押出ラミネート法にて得た。このカバーフィルムを用いて、評価した結果を表2に示す。
耐候層としての変性ETFE樹脂(接着性ETFE樹脂)(ダイキン(株)製、商品名:ネオフロンEFEP RP−4020)、封止樹脂層としての参考例1で用いた樹脂組成物(C)を100質量部とシランカップリング剤として2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(信越化学(株)製 商品名:KBM−303)を0.5質量部の割合で混合した混合物を、フィードブロックとTダイを用いて、口金温度200℃にて耐候層の厚みが0.025mm、封止樹脂層の厚みが0.5mmとなるように共押出により積層して太陽電池用カバーフィルムを共押出法にて得た。このカバーフィルム用いて、評価した結果を表2に示す。
実施例1において、樹脂組成物(C)を参考例4において用いたものに変更した以外は、実施例1と同様にして、太陽電池用カバーフィルムを押出ラミネート法にて得た。このカバーフィルムを用いて、評価した結果を表2に示す。
実施例1において、樹脂組成物(C)を参考例5において用いたものに変更した以外は、実施例1と同様にして、太陽電池用カバーフィルムを押出ラミネート法にて得た。このカバーフィルムを用いて、評価した結果を表2に示す。
実施例1において、樹脂組成物(C)を参考例6において用いたものに変更した以外は、実施例1と同様にして、太陽電池用カバーフィルムを得た。このカバーフィルムを用いて、評価した結果を表2に示す。
10B・・・カバーフィルムの封止樹脂層
12A,12B・・・太陽電池素子
14・・・封止材
16・・・裏面封止用シート
18・・・ジャンクションボックス
20・・・配線
Claims (7)
- 耐候層と、下記(a)の条件を満足するエチレン−α−オレフィンランダム共重合体(A)及び下記(b)の条件を満足するエチレン−α−オレフィンブロック共重合体(B)を含有する樹脂組成物(C)からなる封止樹脂層とを積層してなる太陽電池用カバーフィルム。
(a)示差走査熱量測定における加熱速度10℃/分で測定される結晶融解熱量が0〜70J/g
(b)示差走査熱量測定における加熱速度10℃/分で測定される結晶融解ピーク温度が100℃以上であり、かつ結晶融解熱量が5〜70J/g - 前記耐候層が、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、及びポリエチレンナフタレート樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂と紫外線吸収剤とを含有する樹脂組成物、もしくはフッ素樹脂、を主成分とすることを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池用カバーフィルム。
- 前記フッ素樹脂が、ポリテトラフルオロエチレン、4−フッ化エチレン−パークロロアルコキシ共重合体、4−フッ化エチレン−6−フッ化プロピレン共重合体、2−エチレン−4−フッ化エチレン共重合体、ポリ3−フッ化塩化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、及びポリフッ化ビニルからなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂であることを特徴とする、請求項2に記載の太陽電池用カバーフィルム。
- エチレン−α−オレフィンブロック共重合体(B)がエチレン−オクテンマルチブロック共重合体であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池用カバーフィルム。
- エチレン−α−オレフィンランダム共重合体(A)及びエチレン−α−オレフィンブロック共重合体(B)の各々を構成するα−オレフィンの種類が同一であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池用カバーフィルム。
- 前記耐候層と前記封止樹脂層とを共押出法又は押出ラミネーション法を用いて積層することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の太陽電池用カバーフィルム。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の太陽電池用カバーフィルムを用いて作製された太陽電池モジュール。
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