WO2005115867A1 - 結束バンドおよび結束バンドセット - Google Patents

Abstract

　結束バンド１０は、帯部１１と、帯部１１の一方端側に設けられた吊下げ用フック部１７と、帯部１１の他方端側に設けられ、帯部１１を上下方向に通過させる通路３５を有する囲い壁部２０とを備え、囲い壁部２０は、帯部１１を側方から通路３５内に挿入するためのスリット３３を有する。

Description

明 細 書

結束バンドおよび結束バンドセット

技術分野

[0001] この発明は、結束バンドおよび結束バンドセットに関し、特に、壁や柱などに吊下げ ることのできる結束バンドおよび結束バンドセットに関する。

背景技術

[0002] 従来の結束バンド力 たとえば、特開 2003— 237823号公報に記載されている。

[0003] 結束バンドは、細長で長手方向に沿って列設された複数の歯を有するバンド部と、 バンド部の一端に、バンド部を揷通する揷通穴を有するとともに、挿通穴の一部に歯 とかみ合う係止歯を有する枠状のノ ックル部とを備える。

[0004] 特開 2003— 237823号公報は、結束時にバンド部が容易に抜けることなぐかつ 簡単な操作でバンド部を引き抜くことができる結束バンドを開示している。

[0005] 従来の結束バンドは上記のように構成されていた。結束バンドの結束部において色 々工夫はされていた力 結束した後のことは考慮されていなかった。

発明の開示

[0006] この発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、結束バンドで物品を結束 後に所望の処理が可能な結束バンドおよび結束バンドセットを提供することを目的と する。

[0007] この発明にかかる結束バンドは、帯部と、帯部の一方端側に設けられた接続部と、 帯部の他方端側に設けられ、帯部を上下方向に通過させる通路を有する囲い壁部と を備え、囲い壁部は、帯部を側方力も通路内に挿入するためのスリットを有する。

[0008] 帯部をスリットを介して囲い壁部に通すことができるとともに、帯部の一方端側に設 けた接続部を介して、結束バンドを別途設けられた任意の接続装置で保持できる。

[0009] その結果、結束バンドで物品を結束後に所望の処理が可能な結束バンドを提供す ることがでさる。

[0010] 好ましくは、スリットは第 1の開口寸法を有し、帯部は、第 1の開口寸法より小さい第 2の幅寸法を有する首部と、第 1の開口寸法より大きい第 3の幅寸法を有する帯本体 部とを含み、通路は、第 3幅寸法より大きい幅寸法を有する。

[0011] さらに好ましくは、接続部は、第 3幅寸法より大きい第 4幅寸法を有する。

帯本体部には連続した複数の歯が設けられてもよいし、囲い壁部は、歯に係合する 係止部を備えてもよい。

[0012] 首部は、帯部の一方端側で、帯本体部と、接続部との間に設けられるのが好ましい

[0013] なお、接続部は吊下げ用フック部であってもよいし、吊下げ用フック部は、帯部に対 して回転可能であってもよい。また、吊下げ用フック部は、帯部に対して着脱可能で あるのが好ましい。

[0014] さらに好ましくは、接続部は、所定の接続具に着脱自在に接続され得る形状を有し ている。

[0015] この発明の一実施の形態においては、帯本体部は、囲い壁部側に設けられた第 1 帯本体部と、第 1帯本体部に接続された第 2帯本体部とを含む。

[0016] 第 1帯本体部と第 2帯本体部との間には、第 1首部と同じ幅寸法を有する第 2首部 が設けられてもよい。

[0017] 第 2帯本体部には、第 2帯本体部全体が通路を通過するのを妨げる停止部材が設 けられてもよい。

[0018] この発明の他の局面においては、結束バンドセットは、第 1および第 2の結束バンド と、第 1および第 2の結束バンドを着脱自在に接続する結束バンド接続具とを含む。 結束バンドの各々は、帯部と、帯部の一方端側に設けられた接続部と、帯部の他方 端側に設けられ、帯部を上下方向に通過させる通路を有する囲い壁部とを備え、囲 い壁部は、帯部を側方力も通路内に挿入するためのスリットを有し、結束バンド接続 具は、第 1結束バンドの接続部と、第 2結束バンドの接続部とを着脱自在に接続する

[0019] 好ましくは、結束バンド接続具は、第 1結束バンド接続部を着脱自在に受入れる第 1受入開口と、第 2結束バンド接続部を着脱自在に受入れる第 2受入開口とを有する

[0020] この発明のさらに他の局面においては、結束バンドは、第 1の寸法を有する第 1お よび第 2首部と、第 1および第 2首部に挟まれた領域に設けられ、第 1寸法より大きい 第 2幅寸法を有する第 1帯本体部と、第 1帯本体部に対して第 2首部を介して接続さ れ、第 2幅寸法より小さい第 3幅寸法を有する第 2帯本体部と、第 2帯本体部の第 1帯 本体部と逆方向の端部に設けられ、第 2幅寸法より小さぐ第 3幅寸法より大きい寸法 を有する通路を備えた囲 、壁部とを含む。

図面の簡単な説明

[0021] [図 1]この発明に力かる結束バンドの平面図である。

[図 2]この発明に力かる結束バンドの側面図である。

[図 3]囲い壁部の詳細を示す図である。

[図 4]結束バンドの使用状態を示す図である。

[図 5]帯部を囲い壁部に通す手順を示す図である。

[図 6]帯部を囲い壁部に通す手順を示す図である。

[図 7]吊下げフック部の他の実施の形態を示す図である。

[図 8]吊下げフック部と首部との係合状態の他の実施の形態を示す図である。

[図 9]図 8において、 IX-IXで示す部分の矢視図である。

[図 10]接続部を有する 2本の結束バンドを接続具で接続した結束バンドセットを示す 図である。

[図 11]接続具を示す図である。

[図 12]接続具と結束バンドの接続方法を示す図である。

[図 13]結束バンドセットの使用方法を示す図である。

[図 14]結束バンドセットの使用方法を示す図である。

[図 15]広がり防止輪を設けた吊下げフック部を示す図である。

[図 16]結束バンドの他の実施の形態を示す平面図である。

[図 17]結束バンドの他の実施の形態を示す側面図である。

[図 18A]他の実施の形態に係る結束バンドの使用状態を示す図である。

[図 18B]他の実施の形態に係る結束バンドの使用状態を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0022] 以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して、説明する。図 1は、この発明の 一実施の形態に力かる結束バンドの平面図であり、図 2は、図 1において、 Π— Πで示 す部分の断面図であり、図 3は、図 1において、 ΠΙ— ΙΠで示す部分の断面図である。 なお、図 2においては、理解の容易のために、その一部（図中 Aで示す部分)を拡大 している。

[0023] 図 1〜図 3を参照して、結束バンド 10は、帯部 11と、帯部 11の一方端側に設けられ た接続部の一例としてのフック部 17と、帯部 11の他方端側に設けられ、帯部 11を上 下方向に通過させる通路を有する囲 、壁部 20とを備える。

[0024] 帯部 11は、帯本体部 12と帯部 11のフック部 18側に設けられた首部 18とを含む。

首部 18は円柱状であり、帯部 11は扁平状である。

[0025] 帯部 11は、図 1に示すように、所定の幅 d2を有し、扁平状の帯本体部 12に、長手 方向に連続して設けられた複数の歯 15を有している。図 2の Aで示す部分を参照し て、歯 15は、帯本体部 12の面に垂直な垂直面 15aと、首部 18に向力つて次第に厚 みを減少する傾斜面 15bとを有する。

[0026] 囲い壁部 20は、内部に、帯部 11を通過させる通路 35を有する。通路 35の厚み寸 法は、帯部 11の厚み寸法とほぼ同じか、それより多少大きい寸法を有している。囲い 壁部 20の通路 35の先端部には、帯部 11の幅方向寸法 d2より小さい幅寸法 dlのス リット 33が形成されている。通路 35およびスリット 33を形成するために、囲い壁部 20 は、相互に間隔をあけて、対向して設けられた門形の一対の壁部 22a、 22bを含む。 一対の壁部 22a、 22bの間には、空間が設けられ、その空間には、係止部 24が設け られる。

[0027] 係止部 24は、周囲に空間部を開けた状態で、支持部 31によって、一対の壁部 22a 、 22bに弹性的に支持されている。また、係止部 24は、通路 35に交差するように配 置されている。

[0028] ここで、スリット 33の幅寸法 dlは、首部 18の幅寸法より広い。したがって、結束バン ド 10の首部 18およびそれに続く帯本体部 12は、後に図 4から図 6を参照して説明す るように、囲い壁部 20の通路 35を通過する。

[0029] 係止部 24は、帯部 11に設けられた歯 15の垂直面 15に当接する係止歯 26を有す る。係止部 24には、係止歯 26を支持部 31に対して所定の位置に保つように、リブ 27 (図 3参照）が設けられている。

[0030] 上記したように、帯本体部 12に設けられた歯 15が、首部 18から次第に厚みを増す 傾斜面 15bと、その傾斜面に続く垂直面 15aとを有している。帯本体部 12が通路 35 を通るとき、厚みの薄い部分力 順に係止部 24に係合するため、通路 35を通した吊 下げフック部 17を引張ることにより、物品を容易に結束できるとともに、一度結束して 歯 15が係止歯 26と係合すると、逆方向に緩めることは困難である。

[0031] 次に、接続部の一例としてのフック部 17を有する結束バンドの使用方法について 説明する。図 4は、結束バンド 10が、物品を結束して、係止部 24の係止歯 26を帯部 11の歯 15と嚙み合わせた状態を示す図である。図 4に矢印で示すように、フック部 1 7および首部 18を囲い壁部 20に近づけ、首部 18をスリット 33に通し、その後、帯本 体部 12を通路 35に通す。

[0032] 具体的な揷通方法を図 5および図 6を参照して説明する。図 5は、結束バンド 10の 首部 18をスリット 33に近づけた状態を示す図であり、図 6は、結束バンド 10の首部 1 8をスリット 33に通した状態を示す図である。

[0033] 図 5および図 6を参照して、結束バンド 10の首部 18をまず囲い壁部 20のスリット 33 に入れ、その後、帯部 11を通路 35に通す。そして、吊下げフック部 17を引張る。そ の結果、図 4に示すように、帯部 11は、囲い壁部 20と一体ィ匕される。なお、ここでは、 帯部 11で保持される物品につ 、ては、省略して!/、る。

[0034] 図 4を参照して、結束バンド 10が吊下げフック部 17を有しているため、物品を結束 した後で、吊下げフック部 17を任意の突出部に吊下げることができる。

[0035] 次に、吊下げフック部 17について説明する。図 1に示すように、吊下げフック部 17 はフックの形状を有している。結束バンド 10のフック部 17がフック形状を有しているた め、外部の任意の凸部の位置に結束バンド 10を引っ掛けることができる。

[0036] なお、吊下げフック部 17は、図 1に示したフック状に限らず、図 7に示すように、リン グ状の吊下げフック 51であってもよい。リング状の吊下げフック部 51であれば、突出 した釘や、棒等に容易に結束バンド 10を掛けることができるとともに、多少振動しても 外れにくくなる。

[0037] なお、図 1においては、吊下げフック部 17のフックは、帯部 11の扁平な面において フック形状となる場合が示されている力 これに限らず、吊下げフック部 17のフックは 帯部 11の扁平な面に対して、任意の方向に向けてもょ 、。

[0038] 次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図 8および図 9は、この発明 の他の実施の形態を示す図である。図 8は、他の実施の形態におけるフック部 41お よび首部 18の近傍を示す断面図であり、図 9は、図 8において、 IX— IXで示す部分 の矢視図である。

[0039] 図 8および図 9を参照して、この発明の他の実施の形態においては、接続部として 首保持部 48を設け、首支持部 48を介して吊下げフック部 41が設けられる。吊下げフ ック部 41は、首部 18に対して、任意の方向に回転できるとともに、首部 18から取り外 すことができる。

[0040] 図 8および図 9を参照して、この実施の形態においては、首部 18は、その先端部に 首部 18よりも径の大きい、円柱状の首支持部 48を有する。一方、吊下げフック部 41 は、その首部 18と係合する部分に、フック部固定部 42を有する。

[0041] 図 9に示すように、フック部固定部 42は、その首部 18側の端部に円柱状の首支持 部 48を回転可能に保持する首部支持部 44を有する。首部支持部 44は、その円周 方向の一方向において、首部 18を取り出し可能なように、 U字形状を有している。ま た、首部 18が抜けないように、首部支持部 44に抜け止めストッパ 45が設けられてい る。

[0042] 首部 18と吊下げフック部 17とをこのような形状にすることにより、帯部 11の扁平部 分の向きに対して、吊下げフック部 17を任意の方向に向けることが可能になる。また 、結束バンドでまず物品を結束した後で、吊下げフック部 17を首部 18に設けて、束 ねた物品を任意の位置に保持できる。

[0043] なお、上記実施の形態においては、吊下げフック部をフック状や、リング状にした例 について説明したが、これに限らず、外部に保持できる形状であれば、任意の形状と してちよい。

[0044] また、上記実施の形態においては、首部が円柱状である場合について説明したが 、これに限らず、扁平状であっても、扁平状から円柱状に変化する形状であってもよ い。 [0045] また、上記実施の形態にお!、ては、係止歯が歯と係合したあとは、ロックされる場合 について説明したが、これに限らず、ロックを解除できる構成としてもよい。

[0046] 次にこの発明のさらに他の実施の形態について説明する。この実施の形態におい ては、図 8に示した接続部としての首支持部 48を有する 2本の結束バンドを接続具で 接続して結束バンドセットを構成する。その接続状態を図 10に示す。図 10を参照し て、 2本の結束バンド 40aと 40bとが接続具 50で接続される。接続具 50の詳細を図 1 1に示す。図 11は、図 10において、 XIで示す部分の拡大図である。図 11を参照して 、接続具 50は、一方の結束バンド 40aの首支持部 48aを着脱自在に受入れる第 1受 入開口 51と、もう一方の結束バンド 40bの首支持部 48bを着脱自在に受入れる第 2 受入開口 52とを有している。第 1受入開口 51および第 2受入開口 52の各々は、結 束バンド 40の首支持部 48を受入れる首支持部受入部 5 la, 52aと首部 18を受入る 首部スリット 51b, 52bとを含む。

[0047] 図 12は、接続具 50に 2本の結束バンド 40a, 40bが接続される状態を示す図であ る。図 12に矢印で示すように、結束バンド 40a, 40bの首支持部 48a, 48bが接続具 50の受入開口 51, 52の設けられた方向力 接続具 50の受入開口 51, 52に挿入さ れて接続される。

[0048] 次に、図 10に示した結束バンドセットの具体的な使用方法について説明する。図 1 3および図 14は、結束バンドセットの使用方法の一例を示す図である。図 13および 図 14に示すように、一方の結束バンド 40bを予め吊下げるための吊下げ棒 54に取 付けておく。そして他方の結束バンド 40aで吊り下げられる物、たとえば、ロープ等 55 を束ねる。そして結束バンド 40aで束ねられたロープ等 55と、吊下げ棒 54に取付け られた結束バンド 40bとを接続具 55で接続する。

[0049] 図 14は、図 10に示した結束バンドセットで、たとえば電線等 56を連続して保持する 場合を示す。

[0050] なお、結束バンドセットは、上記以外に任意の使用態様で使用してもよいのは、いう までもない。

[0051] 次に、吊下げフック部 41の拡がりの防止方法について説明する。図 1や図 8に示し た吊下げフック部 41を有する結束バンド 10において、吊下げ中に吊下げフック部 41 の強度が低下してフック部 41が広がって、吊下げた物が落下する可能性がある。図 15はこのようなことが生じないように広がり防止輪 43を設けた吊下げフック部 41を示 す図である。図 15に示すように、吊下げフック部 41のフック部固定部 42との接続部 に穴 41aを設け、その穴 41aを通って、その穴 41aを中心として回転可能な広がり防 止輪 43を設ける。この広がり防止輪 43の他方端部を吊下げフックの先端に設けた係 合突出部 41bに係合させ、それによつて、フック部 41を吊下げたときの、フック部 41 の広がりを防止する。

[0052] 次に、この発明のさらに他の実施の形態について説明する。図 16および図 17は、 それぞれ、この発明のさらに他の実施の形態に係る結束バンドを示す平面図および 側面図である。図 16および図 17を参照して、この実施の形態に係る結束バンド 60は 、図 10に示した結束バンド 40の帯本体部 12と首部 18との間に、第 2首部 62と第 2帯 本体部 61とを設けたものである。この実施の形態においては、第 2帯本体部 61およ び第 2首部 62とが設けられるため、以下の実施の形態においては、先の実施の形態 における帯本体部 12および首部 18のことを第 1帯本体部および第 1首部という場合 がある。

[0053] ここで、第 2帯本体部 61および第 2首部 62の形状および寸法は第 1帯本体部 12お よび第 1首部 18の形状および寸法に等しい。したがって、第 2首部 62は囲い壁部 20 のスリット 33を通過可能である。

[0054] 第 2帯本体部 61は第 1帯本体部 12と同じ幅 d2を有する通過部 63と、第 1帯本体部 12より大きぐ通路 35を通過しない幅を有する停止部 64とを有し、通過部 63と停止 部 64の間には段部 65が設けられる。また、第 2帯本体部 61の中央部には、係止部 2 4と係合する段部を構成するための凹部 66が設けられている（図 17において矢印に 接続された丸で囲んだ部分を参照)。

[0055] 次にこの結束バンド 60の使用方法について説明する。この結束バンド 60は、第 2 首部 62をスリット 33を介して囲い壁部 20の通路 35に通すと、先の実施の形態と同様 に結束バンド 60を用いて束ねたものを絞って保持することができる。一方、第 1首部 18をスリット 33を介して囲い壁部 20の通路 35を通しても、段部 65から先の停止部 6 4は通路 35を通らないため、束ねたものを絞ることなく保持できる。この状態を図 18A および図 18Bに示す。

[0056] 図 18Aは、第 1首部 18を囲い壁部 20のスリット 33に通した場合の結束バンド 60の 結束物の結束状態を示す図であり、図 18Bは、図 18Aにおいて矢印 B— Bで示す方 向から見た矢視図である。図 18Aに示すように、この実施の形態においては、結束 バンド 60で保持された部材 68を絞りきることなぐゆったりと保持できる。なお、図 18 Aにおいては、首支持部 48は、幅方向に広い、楕円形に近い形状の吊下げ部材 71 に着脱自在に保持されて！、る。

[0057] 以上のように、この実施の形態においては、結束バンドに 2つの首部をもうけ、 2つ の首部のいずれかを、囲い壁部 20の通路 35に通すことによって、束ねた部材を絞り 切って保持するか、絞りきらずに保持するかのいずれかに選択的に保持できる結束 バンドを提供できる。

[0058] なお、上記実施の形態においては、第 2帯本体部 61の一部の幅寸法を通路 35の 幅寸法より大きい寸法とすることによって停止部を設けたが、これに限らず、厚さ等の 寸法を変えて停止部を設けてもょ 、。

[0059] また、上記実施の形態においては、第 1帯本体部の長さを第 2帯本体部の長さより 長い場合について説明したが、第 1帯本体部の長さおよび第 2帯本体部の長さは任 意の寸法にしてもよい。

[0060] 以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明した力 この発明は、図示した実 施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範 囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが 可能である。

産業上の利用可能性

[0061] この発明は、壁や柱などに吊下げることのできる結束バンドとして有利に利用され 得る。

Claims

請求の範囲

[1] 帯部と、

前記帯部の一方端側に設けられた接続部と、

前記帯部の他方端側に設けられ、前記帯部を上下方向に通過させる通路を有する 囲い壁部とを備え、

前記囲い壁部は、前記帯部を側方力 前記通路内に挿入するためのスリットを有 する、結束バンド。

[2] 前記スリットは第 1の開口寸法を有し、前記帯部は、前記第 1の開口寸法より小さい第 2の幅寸法を有する第 1首部と、第 1の開口寸法より大きい第 3の幅寸法を有する帯 本体部とを含み、

前記通路は、前記第 3幅寸法より大きい幅寸法を有する、請求項 1に記載の結束バ ンド。

[3] 前記接続部は、前記第 3幅寸法より大きい第 4幅寸法を有する、請求項 2に記載の結 束バンド。

[4] 前記帯本体部には連続した複数の歯が設けられ、

前記囲い壁部は、前記歯に係合する係止部を備える、請求項 2に記載の結束バン ド、。

[5] 前記第 1首部は、前記帯部の一方端側で、前記帯本体部と、前記接続部との間に設 けられる、請求項 2に記載の結束バンド。

[6] 前記接続部は吊下げ用フック部である、請求項 1に記載の結束バンド。

[7] 前記吊下げ用フック部は、前記帯部に対して回転可能である、請求項 6に記載の結 束バンド。

[8] 前記吊下げ用フック部は、前記帯部に対して着脱可能である、請求項 6に記載の結 束バンド。

[9] 前記接続部は、所定の接続具に着脱自在に接続され得る形状を有して!/ヽる、請求項 1に記載の結束バンド。

[10] 前記帯本体部は、前記囲い壁部側に設けられた第 1帯本体部と、前記第 1帯本体部 に接続された第 2帯本体部とを含む、請求項 2に記載の結束バンド。

[11] 前記第 1帯本体部と前記第 2帯本体部との間には、前記第 1首部と同じ幅寸法を有 する第 2首部が設けられる、請求項 10に記載の結束バンド。

[12] 前記第 2帯本体部には、前記第 2帯本体部全体が前記通路を通過するのを妨げる 停止部材が設けられる、請求項 10に記載の結束バンド。

[13] 第 1および第 2の結束バンドと、前記第 1および第 2の結束バンドを着脱自在に接続 する結束バンド接続具とを含む結束バンドセットあって、

前記結束バンドの各々は、

帯部と、

前記帯部の一方端側に設けられた接続部と、

前記帯部の他方端側に設けられ、前記帯部を上下方向に通過させる通路を有する 囲い壁部とを備え、

前記囲い壁部は、前記帯部を側方力 前記通路内に挿入するためのスリットを有し 前記結束バンド接続具は、前記第 1結束バンドの接続部と、前記第 2結束バンドの 接続部とを着脱自在に接続する、結束バンドセット。

[14] 前記結束バンド接続具は、前記第 1結束バンド接続部を着脱自在に受入れる第 1受 入開口と、前記第 2結束バンド接続部を着脱自在に受入れる第 2受入開口とを有す る、請求項 13に記載の結束バンドセット。

[15] 第 1の寸法を有する第 1および第 2首部と、

前記第 1および第 2首部に挟まれた領域に設けられ、前記第 1寸法より大きい第 2 幅寸法を有する第 1帯本体部と、

前記第 1帯本体部に対して前記第 2首部を介して接続され、前記第 2幅寸法より小 さ 、第 3幅寸法を有する第 2帯本体部と、

前記第 2帯本体部の前記第 1帯本体部と逆方向の端部に設けられ、前記第 2幅寸 法より小さぐ前記第 3幅寸法より大きい寸法を有する通路を備えた囲い壁部とを含 む、結束バンド。