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JP2007276846A - 積載物固定装置 - Google Patents

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JP2007276846A
JP2007276846A JP2006107528A JP2006107528A JP2007276846A JP 2007276846 A JP2007276846 A JP 2007276846A JP 2006107528 A JP2006107528 A JP 2006107528A JP 2006107528 A JP2006107528 A JP 2006107528A JP 2007276846 A JP2007276846 A JP 2007276846A
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JP2006107528A
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Takaaki Uchiumi
孝映 内海
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Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
Original Assignee
Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
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Abstract

【課題】車両などに積んで輸送する積載物をワイヤなどの線状体を用いて固定する積載物固定装置において、線状体に捻れが発生しにくくする技術を提供する。
【解決手段】積載物固定装置10は、収納ケース内で前後方向に配置された一対の巻き取り機構から引出されるワイヤ15,16の先端部である13,14がそれぞれ着脱可能に装着されるリング部35と積載物の一部に着脱可能に装着される把持部33とを有する取付部材30を備える。このうちリング部35には、部材本体31の取付孔31aに取り付けるための円筒状の回転軸35bが形成されている。一方、部材本体31の両側には、リング部35を回転可能に取り付けるための取付孔31aが形成されている。そして、リング部35の回転軸35bが、部材本体31の取付孔31aに取り付けられており、リング部35が部材本体31に対して回転可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両などに積んで輸送する積載物をワイヤなどの線状体を用いて固定する積載物固定装置に関し、特に、線状体の先端に取り付けた取付部材の回転などによって線状体に捻れが発生しにくくする技術に関する。
従来より、車両などの床に固定される積載物に連結するワイヤなどの索条体を巻き取る巻き取り機構を備える積載物固定装置が知られている。
このような積載物固定装置の中には、上述のような巻き取り機構を4つ備えるものがある。具体的には、積載物固定装置の内部に、4つの巻き取り機構が左右一対を一組として前後方向に二組並べて配置され、各巻き取り機構から引出される線状体の先端部を積載物の左右両側へ取り付けることでその積載物を車両などの床に固定することができる。
しかしながら、上述のような巻き取り機構を4組備える積載物固定装置においては、積載物を床に固定する際に4本の索条体を巻き取り機構からそれぞれ引出して4つのフックを一つずつ積載物のフレームなどに引っ掛けねばならず、手間取りがちで固定作業に時間がかかり作業性が劣る不都合がある。とりわけ、積載物に対してフックを引っ掛けたり外したりする動作を繰り返さなければならない場合に時間がかかって作業性が低下しがちである。
そこで、図5(a)に例示するように、2つのフックを連結可能な連結部335および積載物に装着可能な湾曲状の把持部333を有する取付部330を備える積載物固定装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような積載物固定装置では、装置内部に前後方向に並べて配置された2つの巻き取り機構から引き出された索条体315の先端部(フック、図5(b)参照)を取付部330の連結部335にそれぞれ連結し、積載物を床に固定する際には取付部330を収納ケースから取り出すことで索条体315を2つの巻き取り機構から同時に引出し、取付部330の把持部333を積載物に装着可能である。このように構成された積載物固定装置によれば、従来のように複数の索条体315を各巻き取り機構から引出して先端部を一つずつ積載物に引っ掛ける必要がなくなり、簡単な操作で迅速に積載物を床に固定することができて固定作業が短時間で済み作業性が大幅に向上する。
特開2004−159720号公報(第4頁、図3)
しかし、上述のような積載物固定装置においては、取付部330を収納ケースから取り出すことで索条体315を2つの巻き取り機構から同時に引出した場合において、取付部330の把持部333を積載物に装着していないときに、例えば2本の索条体315の先端部を上述の連結部335に引っ掛けた状態で取付部330が回転することがあり、そのような場合には、回転モーメントが作用することで索条体315が捻れてしまうおそれがあった。なお、このように索条体315が捻れると、素線ゆるみや、浮き、キンク等が索条体315に発生する原因となりやすい。
なお、上述のような取付部330を用いない場合であっても、フックを積載物に引っ掛ける際に索条体315が捻れるおそれがあり、同様に、素線ゆるみや、浮き、キンク等が索条体315に発生する原因となりやすいという問題があった。また、索条体315の代わりに単線を用いる場合においても、その単線に捻りが発生すると単線が変形したり劣化したりするなどの問題があった。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、車両などに積んで輸送する積載物をワイヤなどの線状体を用いて固定する積載物固定装置において、線状体に捻れが発生しにくくする技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る積載物固定装置は、積載物の一部に着脱可能に装着されるフックと、前記フックにその先端部が取り付けられた線状体と、前記線状体の後端部が連結され、前記線状体を巻き取り可能で、且つ前記線状体を巻き取る巻き取り方向へ付勢手段によって付勢力を与えられた巻き取りプーリと、を一組以上備える積載物固定装置であって、前記一組以上の巻き取りプーリから引出される前記線状体の先端部に取り付けられた前記フックがそれぞれ着脱可能に装着される連結部と前記積載物の一部に着脱可能に装着される湾曲状の把持部とを有する取付部材と、前記線状体を捻るための外部動力の入力に起因して前記線状体が捻れるのを防止する捻れ防止部と、を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明の積載物固定装置によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、一組以上の巻き取りプーリから引出される線状体の先端部に取り付けられたフックを取付部材の連結部にそれぞれ着脱可能に装着し、且つ取付部材の把持部を積載物の一部に着脱可能に装着することで、線状体が取付部材を介して積載物の一部に着脱可能に装着される。そして、例えば取付部材が回転するといった具合に、線状体を捻るための外部動力の入力に起因して線状体に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときであっても、線状体が捻れるのを捻れ防止部が防止する。このことにより、巻き取りプーリから引出されるワイヤなどの線状体に捻れが発生しにくくすることができる。
なお、上述の捻れ防止部については、(イ)取付部材に形成される場合や、(ロ)線状体に形成される場合などが考えられる。以下順に説明する。
(イ)捻れ防止部が取付部材に形成される場合については、具体的には、請求項2のように、上述の取付部材が、連結部を把持部に対して回動可能とする構成を捻れ防止部として有することが考えられる。
このように構成すれば、上述のような本発明の取付部材を、線状体および巻き取りプーリなどを備える積載物固定装置に追加することにより、既存の積載物固定装置に対してより少ない費用で、巻き取りプーリから引出されるワイヤなどの線状体に捻れが発生しにくくすることができる。
なお、上述のような連結部を把持部に対して回動を可能とする構成(捻れ防止部)については、例えば線状体よりも捻じれやすい材料で構成されることが考えられる(請求項3)。このように構成すれば、線状体に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、上述の捻れ防止部が捻れるので、より少ない部品点数で、線状体に捻れが発生しにくくすることができる。
また、上述のような連結部を把持部に対して回動を可能とする構成(捻れ防止部)については、連結部に固定される部分が他の部分に対して回転可能に構成されることが考えられる(請求項4)。このように構成すれば、線状体に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、捻れ防止部における連結部に固定される部分が他の部分に対して回転することで、その回転モーメントを解放する。つまり、その回転モーメントが捻れ防止部内に蓄積されないので、線状体や取付部材、捻れ防止部が変形することを防止することができる。
(ロ)また、捻れ防止部が線状体に形成される場合については、具体的には、請求項5のように、上述のフックが、線状体の長手方向の廻りにフックを線状体に対して回動可能とする構成を捻れ防止部として有することが考えられる。このように構成すれば、上述のような取付部材を有しない積載物固定装置であっても、上述のように、線状体に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、ワイヤなどの線状体に捻れが発生しにくくすることができる。
なお、上述のような線状体の先端部を線状体に対してその長手方向の廻りに回動可能とする構成(捻れ防止部)については、例えば線状体よりも捻じれやすい材料で構成されることが考えられる(請求項6)。このように構成すれば、フックを線状体に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、上述の捻れ防止部が捻れるので、より少ない部品点数で、線状体に捻れが発生しにくくすることができる。
また、上述のような線状体の先端部を線状体に対してその長手方向の廻りに回動可能とする構成(捻れ防止部)については、フックにおける連結部に固定される部分が他の部分に対して回転可能に構成されることなどが考えられる(請求項7)。このように構成すれば、フックを線状体に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、フックにおける連結部に固定される部分が他の部分に対して回転することで、その回転モーメントを解放する。つまり、その回転モーメントが捻れ防止部内に蓄積されないので、線状体や取付部材、捻れ防止部が変形することを防止することができる。
ところで、上述の線状体の具体例としては、単線や、より線などの索条体などが挙げられる。なお、このうち線状体としての索条体については、その長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、素線ゆるみや、浮き、キンク等がワイヤに発生する原因となりやすいという特有の問題があった。これに対して、芯材に対して複数の線材を巻きつけた構成を有する索条体を線状体することが考えられる。このように構成すれば、線状体としての索条体に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、特に索条体が捻れた際に発生しやすい素線ゆるみや、浮き、キンク等を発生しにくくすることができる。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1(a)は第一実施形態の積載物固定装置10を車両2の床3に取り付けた様子を示す説明図である。また、図1(b)は取付部材30を示す概略説明図であり、図1(c)は取付部材30の内部構造を示す概略構造図である。また、図2(a)は第一実施形態の積載物固定装置10の巻き取り機構19を示す概略構造図(1)であり、図2(b)は第一実施形態の積載物固定装置10の巻き取り機構19を示す概略構造図(2)である。
なお、以降、この積載物固定装置10においては、図1(a)に示すように、フック14およびワイヤ16に対してフック13およびワイヤ15が配されている側を「前側」とし、その反対側を「後側」とする。また、図1(a)の手前側を「左側」とし、その反対側を「右側」とする。
[積載物固定装置10の構成の説明]
図1(a)に示すように、積載物固定装置10は、自動車などの車両2の床3に取り付けられ、車椅子1などの積載物を床3に対して固定するのに用いられる。
具体的には、この積載物固定装置10は、装置本体11と、積載物に引っ掛けるための4つのフックと、その一端にフックがかしめなどでそれぞれ取り付けられた4つのワイヤと、2つの取付部材と、を備える。
なお、図1では、積載物固定装置10の左側に配置されたフック13,14、ワイヤ15,16、および取付部材30のみを図示し、積載物固定装置10の右側に配置されたフック、ワイヤおよび取付部材の図示は省略する。また、本実施形態では、ワイヤ15,16については、金属製の芯材に対して金属製の複数の線材を巻きつけた構成を有する索条体を用いているが、単線を用いてもよい。また、ワイヤ15,16については、金属製以外の索条体でもよい。一例を挙げると、布製のロープや樹脂製のロープなどである。
[装置本体11の構成の説明]
図2(a)に示すように、装置本体11は、その一部が開口する箱形状に形成された収納ケース12の中に、左右方向に並べられた一対の巻き取り機構を前後方向に2組配置するとともに、ワイヤを方向転換するための左右一対の転向プーリを前後方向に2組配置する構成を有している。なお、図2(a)では、収納ケース12の内部の前方左側に配置された巻き取り機構19、および巻き取り機構19から引き出されたワイヤ15を方向転換するため転向プーリ17のみを図示し、他の巻き取り機構および転向プーリの図示は省略する。
以下、収納ケース12の内部の前方左側に配置された巻き取り機構19について説明する。なお、収納ケース12の内部の前方右側に配置された巻き取り機構については、上述の巻き取り機構19とは左右対称に構成されているのでここでは詳細な説明は省略する。また、収納ケースの内部の後方左側および後方右側に配置された巻き取り機構については、上述の収納ケース12の内部の前方に配置された2つの巻き取り機構とは前後対称に構成されているのでここでは詳細な説明は省略する。
[巻き取り機構19の構成の説明]
上述のように収納ケース12の内部の前方左側に配置された巻き取り機構19は、順逆両方向に回転可能でワイヤ15を巻き取り可能な巻き取りプーリ21と、巻き取りプーリ21の中央部に組み込まれたゼンマイ23と、を備えている。
このうち巻き取りプーリ21は、軸45によって回転可能に支持されており、外周部にワイヤ15の一端が連結されている。そして、巻き取りプーリ21は、順方向(図2(b)中の矢印A1方向、巻き取り方向)へ回転した際にはワイヤ15を巻き取ることによってワイヤ15を図2(a)中の矢印B1方向へ引っ張る一方、ワイヤ15が図2(a)中の矢印B2方向へ引っ張られた際には逆方向(図2(b)中の矢印A2方向、引出方向)へ回転することによって巻き取っていたワイヤ15を繰り出すよう構成されている。
また、ゼンマイ23は、内側にある一端が軸39に固定されるとともに、外側にある一端が巻き取りプーリ21に固定され、いくらか締まる方向へ変形した状態で組み込まれることにより、常に巻き取りプーリ21を順方向に回転させるように付勢している。ワイヤ15が図2(a)中の矢印B2方向へ引っ張られた際には、ゼンマイ23の付勢力に逆らって巻き取りプーリ21が逆方向へ回転し、ゼンマイ23がさらに締まるため、ワイヤ15を引っ張り出す方向への力をゆるめると、ゼンマイ23の力で巻き取りプーリ21が順方向へ回転し、ワイヤ15が巻き取りプーリ21に巻き取られる。
なお、上述の巻き取り機構19のその他の構成は、公知技術に従っているので、ここでは詳細な説明は省略する。
[取付部材30の構成の説明]
図1(b)に示すように、取付部材30は、部材本体31と、積載物の一部に着脱可能に装着される把持部33と、巻き取りプーリから引出されるワイヤに取り付けられたフックがそれぞれ着脱可能に装着される連結部としての2つのリング部35と、を備える。
このうち部材本体31はブロック状の金属材料で構成され、その両側には、リング部35を回転可能に取り付けるための取付孔31aが形成されている。なお、この取付孔31aの内部については、リング部35の回転軸35b(後述)に対応する形状に形成されている(図1(c)参照)。また、部材本体31の上部には、把持部33を取り付けるための取付孔31bが、当該部材本体31の上部を左右方向に貫通するよう形成されている。
把持部33は、シャフト状の金属部材で構成され、水平な中央部33aの両端を垂直上方へそれぞれ折り曲げ、その折り曲げた部分33b,33cの先端部33d,33eそれぞれが鉤状となるよう形成されており、把持部33の先端部33d,33eを積載物に引っ掛けることができるよう構成されている。そして、把持部33は、その中央部33aが部材本体31の取付孔31bに挿入されることで、部材本体31に取り付けられている。
リング部35の中央部には、フック13,14を取り付けるための取付孔35aが形成されている。また、リング部35の側部からは、部材本体31の取付孔31aに取り付けるための軸状の回転軸35bが突出されている。なお、この回転軸35bの先端部35cは円盤状に形成されている。そして、リング部35は、その回転軸35bが部材本体31の取付孔31aに挿入されることで、部材本体31に対して回転可能に取り付けられている。
なお、上述の部材本体31の取付孔31aおよびリング部35の回転軸35bは、特許請求の範囲における「捻れ防止部」に該当する。
なお、本実施形態の積載物固定装置10のその他の構成は、公知技術に従っているので、ここでは詳細な説明は省略する。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態の積載物固定装置10によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、積載物固定装置10は、収納ケース20内で前後方向に配置された一対の巻き取り機構から引出されるワイヤ15,16の先端部であるフック13,14がそれぞれ着脱可能に装着されるリング部35と積載物の一部に着脱可能に装着される把持部33とを有する取付部材30を備える。このうちリング部35には、部材本体31の取付孔31aに取り付けるための軸状の回転軸35bが形成されており、この回転軸35bの先端部35cは円盤状に形成されている。一方、部材本体31の両側には、リング部35を回転可能に取り付けるための取付孔31aが形成されている。なお、この取付孔31aの内部については、リング部35の回転軸35bに対応する形状に形成されている。そして、リング部35の回転軸35bが、部材本体31の取付孔31aに取り付けられており、リング部35が部材本体31に対して回転可能である。また、ワイヤ15,16の先端部であるフック13,14を取付部材30の2つのリング部35,35にそれぞれ着脱可能に装着し、且つ取付部材30の把持部33を積載物の一部に着脱可能に装着することで、フック13,14が取付部材30を介して積載物の一部に着脱可能に装着される。そして、例えば取付部材30が回転するといった具合に、ワイヤ15,16を捻るための外部動力の入力に起因してワイヤ15,16に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときであっても、リング部35が回転することで、ワイヤ15,16が捻れるのを防止する。このことにより、巻き取りプーリから引出されるワイヤに捻れが発生しにくくすることができる。
(2)また、第一実施形態の積載物固定装置10によれば、ワイヤに対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、特にワイヤが捻れた際に発生しやすい素線ゆるみや、浮き、キンク等を発生しにくくすることができる。
(3)また、従来の積載物固定装置については、上述の取付部材30を追加することにより、より少ない費用で、ワイヤに捻れが発生しにくくすることができる。
(4)また、第一実施形態の積載物固定装置10によれば、リング部35の回転軸35bが、部材本体31の取付孔31aに取り付けられており、リング部35が、部材本体31に対して回転可能である。このことにより、ワイヤ15,16に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、リング部35が部材本体31に対して回転することで、その回転モーメントを解放する。つまり、その回転モーメントが取付部材30の内部に蓄積されないので、ワイヤ15,16や取付部材30、特にリング部35および部材本体31が変形することを防止することができる。
(5)また、第一実施形態の積載物固定装置10によれば、2つのリング部35,35が他方からは独立して回転可能に部材本体31に対して取り付けられている。このことにより、取付部材30に連結された2つのワイヤの一方が既に捻れていても、リング部35を回転させることでそのワイヤの捻れを解消することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、収納ケース20内で前後方向に配置された一対の巻き取り機構から引出されるワイヤ15,16の先端部であるフック13,14をそれぞれ取付部材30に着脱可能に装着する場合を例に挙げたが、一つの巻き取り機構から引出されるワイヤの先端部であるフックを、把持部33を介さないで取付部材30に直接取り付ける場合にも適用可能である。このようにしても、例えば取付部材30が回転するといった具合に、ワイヤを捻るための外部動力の入力に起因してワイヤに対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときであっても、リング部35が回転することで、ワイヤが捻れるのを防止する。このことにより、巻き取りプーリから引出されるワイヤに捻れが発生しにくくすることができる。
(2)上記実施形態では、取付部材30において、リング部35の回転軸35bが、部材本体31の取付孔31aに取り付けられており、リング部35が部材本体31に対して回転可能に構成されているが、これには限られず、上述のような連結部を把持部に対して回動を可能とする構成(捻れ防止部)については、取付部材30の部材本体31とリング部35との連結部分を例えばワイヤ15,16よりも捻じれやすい材料で構成するなど、リング部35を部材本体31に対して回動可能に構成してもよい。なお、上述のようなワイヤ15,16よりも捻じれやすい材料の具体例としては、樹脂材料やゴム材料などが挙げられる。このように構成すれば、ワイヤ15,16に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、上述の取付部材30の部材本体31とリング部35との連結部分が捻れるので、より少ない部品点数で、ワイヤ15,16に捻れが発生しにくくすることができる。
(3)上記実施形態では、取付部材30において、2つのリング部35,35それぞれが他方から独立して回転可能に部材本体31に対して取り付けられているが、これには限られず、図3(a)に例示するように、2つのフックを取り付けるための2つの取付孔を有するリング部135が一体となって部材本体131に対して回転可能に取り付けてもよい。以下に、この取付部材130の構成について説明する。
[取付部材130の構成の説明]
図3(a)に示すように、取付部材130は、部材本体131と、積載物の一部に着脱可能に装着される把持部33と、ワイヤ134を円環状に束ねることで2つのリング部135aが形成された連結部135と、連結部135が外挿される円筒状のシャフト137と、を備える。なお、把持部33については、上述したのでここでは詳細な説明は省略する。
部材本体131はブロック状の金属材料で構成され、その下部には、シャフト137を回転可能に外挿するための取付孔131aが形成されている。また、部材本体131の上部には、把持部33を取り付けるための取付孔131bが、当該部材本体131の上部を左右方向に貫通するよう形成されている。
ワイヤ134については、金属製の芯材に対して金属製の複数の線材を巻きつけた構成を有する索条体を用いている。なお、このワイヤ134については、単線を用いてもよい。また、ワイヤ134については、金属製以外の索条体でもよい。一例を挙げると、布製のロープや樹脂製のロープなどである。
シャフト137は、円筒状の金属材料で構成されており、このシャフト137の両端については、シャフト137内に連結部135を挿入した状態でかしめられている。このことにより、上述の連結部135は、シャフト137が部材本体131の取付孔131aに挿入されることで、部材本体131に対して回転可能に取り付けられている。
なお、上述の部材本体131の取付孔131a、連結部135およびシャフト137は、特許請求の範囲における「捻れ防止部」に該当する。
このように構成すれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、ワイヤ15,16の先端部であるフック13,14を取付部材130の連結部135の2つのリング部135,135にそれぞれ着脱可能に装着し、且つ取付部材130の把持部33を積載物の一部に着脱可能に装着することで、フック13,14が取付部材130を介して積載物の一部に着脱可能に装着される。そして、例えば取付部材130が回転するといった具合に、ワイヤ15,16を捻るための外部動力の入力に起因してワイヤ15,16に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときであっても、取付部材130の連結部135およびシャフト137が回転することで、ワイヤ15,16が捻れるのを防止する。このことにより、巻き取りプーリから引出されるワイヤに捻れが発生しにくくすることができる。
(4)また、上述の取付部材130では、シャフト137が、円筒状の金属材料で構成されており、このシャフト137の両端については、シャフト137内に連結部135を挿入した状態でかしめられているが、これには限られず、図3(b)に例示するように、シャフト137の代わりに2つのリング139を用いて、ワイヤ134を円環状に束ねることで2つのリング部135aが形成された状態の連結部135のリング部135a近傍部にリング139を外挿させて、このリング139をかしめるようにしてもよい。この場合、上述の連結部135は、リング139が固定された状態で部材本体131の取付孔131aに挿入されることで、部材本体131に対して回転可能に取り付けられている。このように構成しても、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
[第二実施形態]
上記第一実施形態では、取付部材30において、リング部35の回転軸35bが、部材本体31の取付孔31aに取り付けられており、リング部35が部材本体31に対して回転可能に構成されている。つまり、取付部材30が、ワイヤ15,16を捻るための外部動力の入力に起因してワイヤ15,16が捻れるのを防止する捻れ防止部を備える。これに対して第二実施形態では、ワイヤ15,16が、ワイヤ15,16を捻るための外部動力の入力に起因してワイヤ15,16が捻れるのを防止する捻れ防止部を備えることを特徴とする。
図4(a)は第二実施形態の積載物固定装置110を車両2の床3に取り付けた様子を示す説明図であり、図4(b)は索条体の内部構造を示す概略構造図である。
なお、以降、この積載物固定装置110においては、図4(a)に示すように、フック114およびワイヤ16に対してフック113およびワイヤ15が配されている側を「前側」とし、その反対側を「後側」とする。また、図4(a)の手前側を「左側」とし、その反対側を「右側」とする。
[積載物固定装置110の構成の説明]
図4(a)に示すように、積載物固定装置110は、装置本体11と、積載物に引っ掛けるための4つのフックと、その一端にフックがかしめなどでそれぞれ取り付けられた4つのワイヤと、を備える。なお、図4(a)では、積載物固定装置110の左側に配置されたフック113,114、およびワイヤ15,16のみを図示し、積載物固定装置110の右側に配置されたフックおよびワイヤの図示は省略する。また、装置本体11およびワイヤ15,16については、上述したのでここでは詳細な説明は省略する。
[フック113,114の構成の説明]
図4(b)に示すように、フック113は、積載物の一部に着脱可能に装着される把持部としてのフック本体113a、シャフト113b、円筒形状の回転軸113c、を有している。このうちフック本体113aは、金属材料で構成され、その先端部が鉤状となるよう形成されている。
また、シャフト113bは、円筒形状の金属材料で構成される。このシャフト113bの一端は、フック本体113aが挿入された状態でかしめられている。また、シャフト113bの内部については、端部の開口部よりもその内径寸法が大きく形成されている。そして、シャフト113bの内部には、ワイヤ15の一端が固定された回転軸113cが挿入されている。
また、回転軸113cは、円筒形状の金属材料で構成される。この回転軸113cの外径寸法については、シャフト113bの内部の内径寸法よりも若干大きく形成されている。また、この回転軸113cは、ワイヤ15の一端が挿入された状態でかしめられている。そして、回転軸113cは、ワイヤ15の一端が固定された状態でシャフト113bの内部に挿入されることで、シャフト113bに対して回転可能に取り付けられている。また、シャフト113bの端末部113dは内径がシャフト113bの一般径よりも小径となっている。このため、回転軸113cは回動可能であるが、ワイヤ15の引っ張り方向の負荷に対して抜けることはない。
なお、上述のフック113のシャフト113bおよび回転軸113cは、特許請求の範囲における「捻れ防止部」に該当する。
なお、フック114については、上述のフック113と同様の構成を有するのでここでは詳細な説明は省略する。
[第二実施形態の効果]
(1)このように第二実施形態の積載物固定装置110によれば、フック113の回転軸113cは、ワイヤ15の一端が固定された状態でシャフト113bの内部に挿入されることで、シャフト113bに対して回転可能に取り付けられている。このことにより、そして、例えばフック113が回転するといった具合に、ワイヤ15を捻るための外部動力の入力に起因してワイヤ15に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときであっても、フック113の回転軸113cがシャフト113bに対して回転することで、ワイヤ15が捻れるのを防止する。なお、このことはフック114についても同様である。したがって、巻き取りプーリから引出されるワイヤに捻れが発生しにくくすることができる。
(2)また、第二実施形態の積載物固定装置110によれば、ワイヤに対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、特にワイヤが捻れた際に発生しやすい素線ゆるみや、浮き、キンク等を発生しにくくすることができる。
(3)また、第二実施形態の積載物固定装置110によれば、上述のようにフック113の回転軸113cは、ワイヤ15の一端が固定された状態でシャフト113bの内部に挿入されることで、シャフト113bに対して回転可能に取り付けられているので、ワイヤ15に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、フック113の回転軸113cがシャフト113bに対して回転することで、その回転モーメントを解放する。なお、このことはフック114についても同様である。つまり、その回転モーメントがフック113,114の内部に蓄積されないので、フック113,114やワイヤ15,16が変形することを防止することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記実施形態では、ワイヤ15,16については、金属製の芯材に対して金属製の複数の線材を巻きつけた構成を有する索条体で構成されるが、これには限られず、ワイヤ15,16を、単線を用いて構成してもよい。また、ワイヤ15,16については、金属製以外の索条体でもよい。一例を挙げると、布製のロープや樹脂製のロープなどである。
(1)上記実施形態では、フック113が、フック本体113a、シャフト113b、回転軸113c、を有しており、シャフト113bの一端が、フック本体113aが挿入された状態でかしめられているが、これには限られず、図4(c)に例示するように、フック本体とシャフトとを一体に構成してもよい。具体的には、フック213が、フック本体213aおよび回転軸113c、を有しており、フック本体213aについては、円筒形状の金属材料で構成され、その先端部を鉤状となるよう形成するとともに、その内部については、後端部213bの開口部よりもその内径寸法が大きく形成するといった具合である。このような場合、ワイヤ15の一端が固定された回転軸113cをフック本体213aの内部に挿入したあと、フック113の後端部213bをかしめ加工することにより縮径化することで、回転軸113cがシャフト113bに対して回転可能となる。このように構成すれば、フック213を構成する部品点数を少なくすることができ、その製造コストを低減することができる。
(2)積載物固定装置110が上述の取付部材30を備えるようにしてもよい。この場合、ワイヤ15,16の先端部であるフック113,114を取付部材30の2つのリング部35,35にそれぞれ着脱可能に装着し、且つ取付部材30の把持部33を積載物の一部に着脱可能に装着することで、フック113,114が取付部材30を介して積載物の一部に着脱可能に装着される。そして、例えば取付部材30が回転するといった具合に、ワイヤ15,16を捻るための外部動力の入力に起因してワイヤ15,16に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときであっても、フック113の回転軸113cがシャフト113bに対して回転することで、ワイヤ15が捻れるのを防止する。なお、このことはフック114についても同様である。また、取付部材30のリング部35が回転することでもワイヤ15,16が捻れるのを防止する。このことにより、巻き取りプーリから引出されるワイヤに捻れが発生しにくくすることができる。
また、積載物固定装置110が、図5(a)に例示するような取付部330を備えるようにしてもよい。この場合、ワイヤ15,16の先端部であるフック113,114を取付部330の連結部335にそれぞれ着脱可能に装着し、且つ取付部330の把持部333を積載物の一部に着脱可能に装着することで、フック113,114が取付部330を介して積載物の一部に着脱可能に装着される。そして、例えば取付部330が回転するといった具合に、ワイヤ15,16を捻るための外部動力の入力に起因してワイヤ15,16に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときであっても、フック113の回転軸113cがシャフト113bに対して回転することで、ワイヤ15が捻れるのを防止する。なお、このことはフック114についても同様である。したがって、巻き取りプーリから引出されるワイヤに捻れが発生しにくくすることができる。
(3)上記実施形態では、フック113の回転軸113cは、ワイヤ15の一端が固定された状態でシャフト113bの内部に挿入されることで、シャフト113bに対して回転可能に取り付けられているが、これには限られず、上述のようなフック113,114をワイヤ15,16に対して回動を可能とする構成(捻れ防止部)については、フック113,114の後端部を例えばワイヤ15,16よりも捻じれやすい材料で構成するなど、フック113,114をワイヤ15,16に対して回動可能に構成してもよい。なお、上述のようなワイヤ15,16よりも捻じれやすい材料の具体例としては、樹脂材料やゴム材料などが挙げられる。このように構成すれば、ワイヤ15,16に対してその長手方向の廻りに捻れるよう回転モーメントが作用したときに、上述のフック113,114の後端部が捻れるので、より少ない部品点数で、ワイヤ15,16に捻れが発生しにくくすることができる。
(a)は第一実施形態の積載物固定装置を車両の床に取り付けた様子を示す説明図であり、(b)は取付部材を示す概略説明図であり、(c)は取付部材の内部構造を示す概略構造図である。 (a)は第一実施形態の積載物固定装置の巻き取り機構を示す概略構造図(1)であり、(b)は第一実施形態の積載物固定装置の巻き取り機構を示す概略構造図(2)である。 (a)は別実施形態(1)の取付部材の内部構造を示す概略構造図であり、(b)は別実施形態(2)の取付部材の内部構造を示す概略構造図である。 (a)は第二実施形態の積載物固定装置を車両の床に取り付けた様子を示す説明図であり、(b)はフックの内部構造を示す概略構造図であり、(c)は別実施形態のフックの内部構造を示す概略構造図である。 (a)は従来の積載物固定装置の取付部材を示す説明図であり、(b)は従来の積載物固定装置の索条体を示す説明図である。
符号の説明
1…車椅子、2…車両、3…床、10…積載物固定装置、11…装置本体、
12…収納ケース、13,14…フック、15,16…ワイヤ、17…転向プーリ、
19…巻き取り機構、21…巻き取りプーリ、23…ゼンマイ、
30…取付部材、31…部材本体、31a,31b…取付孔、33…把持部、
33a…把持部の中央部、33b,33c…把持部の折り曲げた部分、
33d,33e…把持部の折り曲げた部分の先端部、
35…リング部、35a…取付孔、35b…回転軸、35c…回転軸の先端部、
39,45…軸、
110…積載物固定装置、113,114,213…フック、
113a,213a…フック本体、113b…シャフト、113c…回転軸、
113d…シャフトの端末部、130…取付部材、131…部材本体、
131a,131b…取付孔、134…ワイヤ、135…連結部、135a…リング部、
137…シャフト、213b…フックの後端部、
315…索条体、330…取付部、333…把持部、335…連結部

Claims (7)

  1. 積載物の一部に着脱可能に装着されるフックと、
    前記フックにその先端部が取り付けられた線状体と、
    前記線状体の後端部が連結され、前記線状体を巻き取り可能で、且つ前記線状体を巻き取る巻き取り方向へ付勢手段によって付勢力を与えられた巻き取りプーリと、
    を一組以上備える積載物固定装置であって、
    前記一組以上の巻き取りプーリから引出される前記線状体の先端部に取り付けられた前記フックがそれぞれ着脱可能に装着される連結部と前記積載物の一部に着脱可能に装着される湾曲状の把持部とを有する取付部材と、
    前記線状体を捻るための外部動力の入力に起因して前記線状体が捻れるのを防止する捻れ防止部と、
    を備えることを特徴とする積載物固定装置。
  2. 請求項1に記載の積載物固定装置において、
    前記取付部材は、前記連結部を前記把持部に対して回動可能とする構成を前記捻れ防止部として有することを特徴とする積載物固定装置。
  3. 請求項2に記載の積載物固定装置において、
    前記捻れ防止部については、前記線状体よりも捻じれやすい材料で構成されることを特徴とする積載物固定装置。
  4. 請求項2に記載の積載物固定装置において、
    前記捻れ防止部については、前記連結部に固定される部分が他の部分に対して回転可能に構成されることを特徴とする積載物固定装置。
  5. 請求項1に記載の積載物固定装置において、
    前記フックは、前記フックを前記線状体の長手方向の廻りに前記線状体に対して回動可能とする構成を前記捻れ防止部として有することを特徴とする積載物固定装置。
  6. 請求項5に記載の積載物固定装置において、
    前記捻れ防止部については、前記線状体よりも捻じれやすい材料で構成されることを特徴とする積載物固定装置。
  7. 請求項5に記載の積載物固定装置において、
    前記捻れ防止部については、前記フックにおける前記連結部に固定される部分が他の部分に対して回転可能に構成されることを特徴とする積載物固定装置。
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