明細書
FO— 6 97 9類物質及びそれらの製造法 技術分野
本発明はァシルコェンザィム Aコレステロールァシル転移酵素阻害作用を有す る FO— 6 9 79類物質及びそれらの製造法に関する。
本発明において、 FO— 6 9 7 9類物質とは FO— 6 9 7 9— M0物質、 FO - 6 9 79 -M 1物質、 FO— 6 9 7 9— M 2物質、 FO - 6 9 79— M3物質 及び FO— 6 979一 M4物質を包含するものである。 背景技術
近年、 食生活の向上に伴い成人の高脂血症や動脈硬化などコレステロール蓄積 に起因する症状が現代病として問題視されている。 コレステロールはァシルコェ ンザィ厶 Aのァシル基転位によりコレステロ.一ルエステルとなり、 細胞内および 血中リポ蛋白に蓄積される。 このァシル基 ¾位反応を触媒する酵素がァシルコェ ンザィム Aコレステロールァシル転移酵素であり、 コレステロールの腸管からの 吸収、 肝臓でのリボタンパク質生成および冠動脈における泡末細胞の形成に深く かかわつている (S 1 i s k 0 V i c, D. R. と Wh i t e, A. D. T r e n d Ph a rm. S c i . 1 2巻、 1 94〜 1 9 9頁、 1 9 9 1年) 。
従って、 ァシルコェンザィム Aコレステロールアジル転移酵素を阻害する物質 は、 かかる疾病に有効であることが推察される。 発明の開示
このような作用機構に基づく医薬品の開発が望まれており、 かかる実情におい て、 ァシルコェンザィム Aコレステロールアジル転移酵素阻害活性を有する物質 を提供することは、 高脂血症やそれに基づく動脈硬化などの成人病の新しい予防
および治療法を提供するものであり有用なことである。
本発明者らは、 微生物の生産する代謝産物について研究を続けた結果、 土壌か ら分離した F〇— 6 9 79株の培養中にァシルコェンザィム Aコレステロールァ シル転移酵素阻害活性を有する物質が産生されることを既に見出した。 本発明者 らは該物質を FO— 6 9 79物質と命名し、 該物質を新規 FO— 6 9 79物質お よびその製造法として出願した (特開平 1 1— 27 9 1 9 5号公報参照) 。
そして、 更に本発明者らは本 FO— 6 9 7 9株の代謝産物について研究を続け た結果、 FO— 6 97 9株の培養物中に新たにァシルコェンザィム Aコレステロ 一ルァシル転移酵素阻害活性を有する物質が産生されることを見出した。 次いで 、 該培養物から該ァシルコェンザィム Aコレステロールァシル転移酵素阻害活性 物質を分離、 精製した結果、 このような化学構造を有する物質は従来まったく知 られていないことから、 本物質を FO— 6 9 7 9一 M0物質、 FO— 6 9 7 9 - M 1物質、 FO— 6 9 7 9— M2物質、 F◦— 6 9 7 9—M 3物質及び F 0— 6 9 7 9— M4物質 (以下 FO— 6 9 79類物質または FO— 6 979物質、 — M 0物質、 —M l物質、 — M2物質、 一 M3物質及び M4物質と総称することもあ る) と称することにした。 '
本発明は、 かかる知見に基づいて完成されたものであり、 本物質がァシルコェ ンザィム Aコレステロールァシル転移酵素阻害活性を有し、 マクロファージ内で の油滴形成を阻害することにより、 高脂血症やそれに基づく動脈硬化などの成人 病の新しい予防に大いに期待されるものである。
本発明は、 下記式 [ I]
[ I ]
で表される化合物である新規 FO— 6979—M0物質を提供するものである。 本発明はさらに、 ポーべリア属に属し、 FO— 6979— M0物質を生産する 能力を有する微生物を培地に培養し、 培養液中に FO - 6979 - M0物質を蓄 積せしめ、 該培養物から FO— 6979— M0物質を採取する新規 FO— 697 9一 M0物質の製造法を提供するものである。
本発明の F 0— 6979—M0物質を生産する能力を有する微生物は、 ボーべ リア エスピー FO— 6979 (Be auve r i a s p. FO- 6979
FER BP- 668 1) が用いられ、 得られた物質はァシルコェンザィム Aコレステロールァシル転移酵素に対して阻害作用を有し、 またコレステリルェ ステル生成に対する阻害作用およびマクロファージ内での油滴形成に対する阻害 作用を有するものである。
本発明はさらに、 下記式 [I]
で表される化合物である新規 FO— 6979一 Ml物質を提供するものである。 本発明はさらに、 ポーべリア属に属し、 FO— 6979一 Ml物質を生産する 能力を有する微生物を培地に培養し、 培養液中に F 0 - 6979 - Ml物質を蓄 積せしめ、 該培養物から FO— 6979— Ml物質を採取する新規 FO— 697
9 -Ml物質の製造法を提供するものである。
本発明の F 0— 6979一 Ml物質を生産する能力を有する微生物は、 ボーべ リア エスピー FO— 6979 (Be auve r i a s p. FO- 6979 FERM BP— 668 1) が用いられ、 得られた物質はァシルコェンザィム
Aコレステロールァシル転移酵素に対して阻害作用を有し、 またコレステリルェ ステル生成に対する阻害作用およびマクロファージ内での油滴形成に対する阻害 作用を有するものである。
本発明はさらに、 下記式 [ΠΕ]
で表される化合物である新規 FO— 6 9 7 9—M2物質を提供するものである。 本発明はさらに、 ボーべリア属に属し、 FO— 6 9 7 9— M2物質を生産する 能力を有する微生物を培地に培養し、 培養液中に F 0- 6 919 - M2物質を蓄 積せしめ、 該培養物から FO— 6 9 7 9— M.2物質を採取する新規 F〇一 6 9 7 9—M 2物質の製造法を提供するものである。
本発明の FO— 6 979一 M2物質を生産する能力を有する微生物は、 ポーべ リア エスピー FO— 6 9 7 9 (B e a u v e r i a s p. FO— 6 9 7 9
FERM B P— 6 68 1 ) が用いられ、 得られた物質はァシルコェンザィム Aコレステロールァシル転移酵素に対して阻害作用を有し、 またコレステリルェ ステル生成に対する阻害作用およびマクロファージ内での油滴形成に対する阻害 作用を有するものである。
本発明はさらに、 下記式 [W]
で表される化合物である新規 FO— 6 9 7 9—M3物質を提供するものである。 本発明はさらに、 ボーべリア属に属し、 FO— 6 9 7 9—M3物質を生産する 能力を有する微生物を培地に培養し、 培養液中に FO— 6 9 7 9— M3物質を蓄 積せしめ、 該培養物から FO— 6 9 79一 M 3物質を採取する新規 FO— 6 9 7 9—M 3物質の製造法を提供するものである。
本発明の FO— 6 9 7 9—M3物質を生産する能力を有する微生物は、 ボーべ リア エスピー FO— 6 97 9 (B e a uv e r i a s . FO- 6 97 9
FERM BP— 6 6 8 1 ) が用いられ、 得られた物質はァシルコェンザィム Aコレステロールァシル転移酵素に対して阻害作用を有し、 またコレステリルェ ステル生成に対する阻害作用およびマクロファージ内での油滴形成に対する阻害 作用を有するものである。
本発明はさらに、 下記式 [V]
で表される化合物である新規 FO— 6 9 79—M4物質を提供するものである,
本発明はさらに、 ボ一ベリア属に属し、 F〇— 6 9 7 9— M4物質を生産する 能力を有する微生物を培地に培養し、 培養液中に F〇一 6 9 7 9 - M4物質を蓄 積せしめ、 該培養物から FO— 6 9 7 9—M 4物質を採取する新規 FO— 6 9 7 9—M 4物質の製造法を提供するものである。
本発明の F〇— 6 9 7 9一 M 4物質を生産する能力を有する微生物は、 ボーべ リア エスピー F〇一 6 979 (B e a u v e r i a s p. F 0— 6 9 7 9
FERM B P- 6 6 8 1 ) が用いられ、 得られた物質はァシルコェンザィ厶 Aコレステロールァシル転移酵素に対して阻害作用を有し、 またコレステリルェ ステル生成に対する阻害作用およびマクロファージ内での油滴形成に対する阻害 作用を有するものである。
前記の FO— 6 9 79— M0物質、 —Ml物質、 — M2物質、 —M 3物質及び 一 M 4物質を生産する能力を有する微生物 (以下、 「FO— 6 9 79物質生産菌 」 と称する) は、 ボーべリア属に属するが、 例えば本発明者らが土壌から分離し たボ一ベリア エスピー (B e a u V e r i a s p . ) F 0— 6 9 79株は、 本発明において最も有効に使用される株の一. である。 本 FO— 6 9 79株の菌 学的性状を示すと以下の通りである。
1. 形態的性質
本菌株は、 バレイショ 'ブドウ糖寒天培地、 コーン ' ミール寒天培地、 麦芽汁 寒天培地、 三浦寒天培地などで良好に生育し、 分生子の着生も良好である。 また 、 イーストエキストラクト ■ソルブルスタ"チ寒天培地での生育は良好であるが 、 分生子の着生は観察されなかった。 コ一ン ' ミール寒天培地に生育したコロニ —を顕微鏡で観察すると、 菌糸は透明で隔壁を有している。 分生子柄は基底菌糸 より直接、 あるいは短い枝から生じる。 分生子柄の基部は球状あるいはフラスコ 状に膨らんで大きさ 2. 0〜3, 3 X2. 5〜3. 7 mとなる。 先端は細く伸 長し、 分生子形成にしたがってジグザグ状になり、 長さ 1 2〜20 mとなる。 分生子は分生子柄の小突起 (約 1 m)上に出芽形成し、 球形あるいは、 幅広い
楕円形でときに基部はとがり、 無色で大きさ 1. 8〜2. 5 X 2. 5〜3. 3 / mである。
2. 各種培地上での培養性状
本菌株を各種寒天培地上で 2 5°C、 1 4日間培養した場合の肉眼的に観察した 結果は下記に示すとおりである。 なお、 下記の培地において、 菌核または菌核様 の構造は形成されない。 培地 培地上の生育状態 コロニー表 コロニー裏 可溶性
(コロニーの直径) 面の色調 面の色調 バレイショ ■ブドウ糖寒天培地
良好 (4 Omm) 白色 淡黄白色 し 羊毛状、 周辺一部隆起、
周辺平滑 コーン . ミ一ル寒天培地
良好 ( 5 4mm) 白色 淡黄白色- S£し 羊毛状、 平坦、
周辺乱糸状 麦芽汁寒天培地
良好 ( 3 2mm) 白色 無し 羊毛状、 中央隆起、
周辺平滑
三浦寒天培地
良好 (6 Omm) 白色 白色 無し 粉状、 平坦、
周辺平滑 イーストェクストラクト . ソルブルスターチ寒天培地
良好 (5 3mm) 白色 淡黄白色〜 無し ピロ—ド状、 隆起、
周辺平滑
3. 生理的、 生態的性状
( 1 ) 最適生育条件
本菌株の最適生育条件は、 pH4〜7、 温度 1 5〜3 0°Cである。
( 2 ) 生育範囲
本菌株の生育範囲は、 pH4〜l 0、 温度 1 1〜32°Cである。
(3) 好気性、 嫌気性の区別 好気性 以上のように、 本菌株 F 0— 6 9 7 9株の形態的特徴、 培養性状および生理的 性状に基づき、 既知菌種との比較を試みた結果、 本菌株はボーべリア (B e a u V e r i a) 属に属するー菌株と同定し、 ボーべリア エスピー FO— 6 9 7 9と命名した。 本菌株はボーべリア エスピー FO— 6 9 7 9 (B e a u V e r i a s p. FO- 6 9 7 9 ) として、 平成 1 0年 3月 1 8日に日本国茨城県 つくば巿東 1丁目 1番 3号に在する工業技術院生命工学工業技術研究所に F E R M P- 1 6 7 1 6として寄託された。 その後、 本菌株は平成 1 1年 3月 1 6日 に原寄託よりブダぺスト条約に基づく寄託への移管請求が、 日本国茨城県つくば 市東 1丁目 1番地 1 中央第 6 (郵便番号 3 0 5— 8 5 6 6 ) [A I ST T s
u k u b a C en t r a l 6, 1 - 1 , H i g a s h i 1— chome Ts ukub a-s h i, I b a r ak i— ken 305 - 8566 Jap an] に在する独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター (I n t e r na t i ona l Pa t en t Or gan i sm Dep o s i t a r y Na t i on a l I n s t i t u t e o f Advanc e d I n du s t r i a l Sc i en c e an d Te chno l ogy) により受 領された。 受託番号は FERM BP— 668 1。 本発明で使用される FO— 6979物質生産菌は、 前述のボ一ベリア エスピ - (B e auv e r i a s p. ) FO- 6979菌株が好ましい例として挙げ られるが、 菌の一般的性状として菌学上の性状は極めて変異し易く、 一定したも のではなく、 自然的にあるいは通常行われる紫外線照射または変異誘導体、 例え ば N—メチルー N' —ニトロ一 N—二トロソグァ二ジン、 ェチルメタンスルホネ ―ト等を用いる人工的変異手段により変異することは周知の事実であり、 このよ うな人工的変異株は勿論、 自然変異株も含め、 ポーべリア属に属し、 FO— 69 79— M0物質、 —Ml物質、 一 M2物質、 一 M 3物質及び一 M 4物質を生産す る能力を有する菌株はすべて本発明に使用することができる。 また、 細胞融合、 遺伝子操作などの細胞工学的に変異させた菌株も含め、 ボーべリア属に属し、 F 0— 6979— M0物質、 一 Ml物質、 一 M2物質、 — M3物質及び— M4物質 を生産する菌株は、 全て本発明において使用することができる。 本発明を実施するに当たっては、 先ずポ一ベリア属に属する F0— 6979物 質生産菌を培地に培養することにより行われる。 上記 F 0— 6979— M0物質 、 —Ml物質、 — M2物質、 一 M3物質及び一 M4物質生産に適した栄養源とし ては、 微生物が同化し得る炭素源、 消化し得る窒素源、 さらに必要に応じて無機 塩、 ビ夕ミン等を含有させた栄養培地が使用される。
炭素源としてはグルコース、 フラクト一ス、 マルト一ス、 ラクト一ス、 ガラク
トース、 デキストリン、 澱粉等の糖類、 大豆油等の植物性油脂類が単独または組 み合わせて用いられる。
窒素源としては、 ペプトン、 酵母エキス、 肉エキス、 大豆粉、 綿実粉、 コーン
•スチープ · リ力一、 麦芽エキス、 カゼィン、 ァミノ酸、 尿素、 アンモニゥム塩 類、 硝酸塩類等が単独または組み合わせて用いられる。 その他必要に応じてリン 酸塩、 マグネシウム塩、 カルシウム塩、 ナトリウム塩、 カリウム塩等の塩類、 鉄 塩、 マンガン塩、 銅塩、 コバルト塩、 亜鉛塩などの重金属塩類やビタミン類、 そ の他本 F O— 6 9 7 9一 M 0物質、 — M 1物質、 一 M 2物質、 一 M 3物質及び一 M 4物質の生産に好適なものが適宜添加される。 培養するに当たり、 発泡の激しいときには、 必要に応じて液体パラフィン、 動 物油、 植物油、 シリコン等、 界面活性剤等の消泡剤を添加してもよい。 上記の培 養は上記の栄養源を含有すれば、 培地は液体でも固体でもよいが、 通常は液体培 地を用い、 培養するのがよい。 少量生産の場合にはフラスコを用いる培養が好適 である。 培養を大きなタンクで行う場合は、 産工程において、 菌の生育遅延を 防止するため、 はじめに比較的少量の培地に生産菌を接種培養した後、 次に培養' 物を大きなタンクに移して、 そこで生産培養するのが好ましい。 この場合、 前培 養に使用する培地および生産培養に使用する培地の組成は、 両者ともに同一であ つてもよいし、 必要があれば両者を変えてもよい。 培養を通気攪拌条件で行う場合は、 例えぱプロペラやその他機械による攪拌、 ファメータ—の回転または振とう、 ポンプ処理、 空気の吹き込み等既知の方法が 適宜使用される。 通気用の空気は滅菌したものを使用する。 培養温度は、 本 F O - 6 9 7 9物質生産菌が本 F 0— 6 9 7 9—M 0物質、 —M l物質、 — M 2物質 、 一 M 3物質及び— M 4物質を生産する範囲内で適宜変更し得るが、 通常は 2 0 〜3 0 °C、 好ましくは 2 7 °C前後で培養するのがよい。 培養 p Hは、 通常は 5〜 8、 好ましくは 7前後で培養するのがよい。 培養時間は、 培養条件によっても異
なるが、 通常は 1 0〜20日程度である。 このようにして得られた FO— 6979—M0物質、 —Ml物質、 一 M2物質 、 一 M3物質及び - M4物質は培養菌体および培養ろ液に存在する。 培養物から 目的とする FO— 6979— M0物質、 —Ml物質、 — M2物質、 — M3物質及 び— M 4物質を採取するには、 全培養物をァセトン等の水混和性有機溶媒で抽出 し、 抽出液を減圧下有機溶媒を留去後、 続いて残渣を酢酸ェチル等の水不混和性 有機溶媒で抽出することによって行われる。 上記の抽出法に加え、 脂溶性物質の 採取に用いられる公知の方法、 例えば吸着クロマトグラフィー、 ゲル濾過クロマ トグラフィ一、 薄層クロマトグラフィー、 遠心向流分配クロマトグラフィー、 高 速液体クロマトグラフィ一等を適宜組み合わせ、 あるいは繰り返すことにより、 FO - 6979— M0物質、 一 Ml物質、 一 M2物質、 — M3物質及び一 M4物 質を分離、 精製することができる。 次に、 本発明の FO— 6 9 7 9類物質の理ヒ学的性状について説明する。
1. FO— 6979— M0物質
( 1 ) 性状 白色粉末。
( 2 ) 融点 244〜 246。C。
( 3 ) 分子式 C
22H
33N
3 〇
5 FAB-MS (m/z) : 426 [M+H] 、 4 4 8 [M + Na] +、 HRFAB— MS (m/z) MF+Na C22H39N3 0
5 Na 計算値:、448. 27873、 実測値: 448
(4)分子量: 425 (高速原子衝擊質量分析による) 。
(5)紫外部吸収スぺクトル: Amax 209 nm (CH3 0H、 1 o g ε= 1 821 6) に極大吸収を有する。
(6)赤外部吸収スペクトル (KB r錠) : max l 535、 1 639、 1 683、 1 724 cm— 1に極大吸収を有する。
(7) 比旋光度: [ ] 。 23 =— 4 4。 (c = 0. 4 1、 クロ口ホルム: メタ ノ一ル= 2 : 1 ) 。
( 8) 溶剤に対する溶解性: メタノール、 ベンゼン、 クロ口ホルム、 酢酸ェチ ルに可溶。 水、 へキサンに難溶。
( 9 ) 呈色反応:硫酸、 リンモリブデン酸に陽性。
( 1 0) 酸性、 中性、 塩基性の区別:中性物質。
( 1 1 ) 1H—プロトン核磁気共鳴スペク トルの測定 [XL— 4 0 0 (バリアン 社製、 日本国) を用いて測定し、 溶媒は重クロ口ホルム:重メタノール = 1 : 2] :第 1図に示すとおり。
( 1 2) 13C—核磁気共鳴スペク トルの測定には XL— 4 0 0 (バリアン社製、 日本国) を用いて測定し、 溶媒は重クロ口ホルム:重メタノール = 2 : 1を用いて測定した。 その測定結果は、 1 3. 4、 1 4. 6、 1 5. 0 、 1 8. 2、 1 8. 4、 1 8. 5、 1 8. 7、 2 2. 5、 2 7. 7、 2 9. 1、 3 0. 1、 3 0. 4、 3 5. 1、 3 5. 4、 4 9. 2、 6 0. 2、 6 2. 1、 7 6. 3、 1 6 9. .0、 1 7 1. 4、 1 7 1. 8及び 1 7 1. 9 p p mに 2本のシグナル与えた。
以上述べたように、 本 FO— 6 9 7 9—M0物質の各種理化学的性状やスぺクト ルデータを検討した結果、 本 FO— 6 9 7 9—M0物質は次の化学構造であるこ とが決定された。
( 1 ) 性状 白色粉末。
( 2 ) 融点 24 0〜 24 2 °C。
( 3 ) 分子式 C23H41N3 〇5 FAB-MS (m/z) : 440 CM + H] 、 4 6 2 CM + Na] + ; HR FAB - MS (m/z) MF + Na C23H41N3 05 Na 計算値: 4 62. 2 94 3 8、 実測値: 4 62 . 2 9 4 4 ο
(4) 分子量: 43 9 (高速原子衝撃質量分析による) 。
(5) 紫外部吸収スぺクトル: ; Ima X 2 0 8 nm (CH3 OH、 1 o g ε = 24 1 0 0 ) に極大吸収を有する。
( 6) 赤外部吸収スペクトル (KB r錠) : リ ma x l 5 3 7、 1 6 39、 1 6 8 1、 1 724 cm— 1に極大吸収を有する。
(7) 比旋光度: [ ] 。 23 =— 3 7 ° (c = 0. 5、 クロ口ホルム : メタノ —ル = 2 : 1 ) 。
(8) 溶剤に対する溶解性: メタノール、 ンゼン、 クロ口ホルム、 酢酸ェチ ルに可溶。 水、 へキサンに難溶。
( 9 ) 呈色反応:硫酸、 リンモリブデン酸に陽性。
( 1 0) 酸性、 中性、 塩基性の区別:中性物質。
( 1 1 ) 1H—プロトン核磁気共鳴スペク トルの測定 [XL— 400 (バリアン 社製、 日本国) を用いて測定し、 溶媒は重クロ口ホルム:重メタノール = 1 : 2) :第 2図に示すとおり。
( 1 ) 13C—核磁気共鳴スペクトルの測定には XL— 4 0 0 (バリアン社製、 日本国) を用いて測定し、 溶媒は重クロ口ホルム:重メタノール = 1 : 2を用いて測定した。 その測定結果は、 1 0. 5、 1 3. 6、 1 4. 3 、 1 4. 7、 1 5. 1、 1 8. 7、 1 8. 9、 23. 0、 25. 9、 2 8. 2、 29. 6、 2 9. 8、 3 0. 5、 3 5. Ί 35. 8、 37. 0、 4 9. 6、 5 9. 5、 76. 8、 1 6 9. 6、 ,1 72. 1、 1 72
. 3及び 1 72. 6 ρ pmに 23本のシグナルを与えた。
以上述べたように、 本 FO— 6979— Ml物質の各種理化学的性状やスぺク トルデータを検討した結果、 本 FO— 6 9 7 9— Ml物質は次の化学構造である ことが決定された。
[互]
3. F 0 - 6 979— M 2物質
( 1 ) 性状 :白色粉末。
( 2 ) 融点 243〜 246
( 3 ) 分子式 C23H4iN3 05 FAB-MS (m/z) : 440 [M + H] - 、 462 [M + Na] + ; HRFAB-MS (m/z) MF,+ H C23H42N3 〇5 計算値: 440. 3 1 242、 実測値: 440. 3
(4) 分子量: 4 39 (高速原子衝擊質量分析による) 。
(5) 紫外部吸収スぺクトル: Amax 209 nm (CH3 OH、 l og
£ = 1 5027 ) に極大吸収を有する。
( 6) 赤外部吸収スペクトル (KB r錠) : リ max l 5 3 7、 1 6 3 9、 1 6 8 1、 1 724 cm— 1に極大吸収を有する。
(7) 比旋光度: [ ] 。 25 =— 65° (c = 0. 47、 クロ口ホルム: メタ ノール- 2 : 1) 。
(8) 溶剤に対する溶解性: メタノール、 ベンゼン、 クロ口ホルム、 酢酸ェチ
ルに可溶。 水、 へキサンに難溶。
( 9 ) 呈色反応:硫酸、 リンモリブデン酸に陽性。 .
( 1 0) 酸性、 中性、 塩基性の区別:中性物質。
( 1 1 ) —プロトン核磁気共鳴スペクトル [XL— 4 0 0 (バリアン社製、 曰本国) を用いて測定し、 溶媒は重クロ口ホルム:重メタノール = 1 : 2] 第 3図に示すとおり。
( 1 2) 13 C—核磁気共鳴スぺクトルの測定には XL— 4 0 0 (バリアン社製、 日本国) を用いて測定し、 溶媒は重クロ口ホルム:重メタノール = 1 : 2を用いた。 その測定結果は、 1 4. 3、 1 5. 6、 1 5. 9、 1 9. 4、 1 9. 6、 22. 6、 2 2. 6、 2 3. 7、 2 5. 7、 2 9. 0、 3 0. 3、 3 0. 4、 3 1. 5、 3 6. 4、 3 6. 6、 4 1. 9、 5 0
. 2、 5 3. 5、 7 7. 3、 1 7 0. 7、 1 7 2. 6、 1 7 3. 2及ぴ 1 7 3. 2 p pmに 2本のシグナルを与えた。
以上述べたように、 本 F〇— 6 9 7 9— M 2物質の各種理化学的性状やスぺク トルデータを検討した結果、 本 F 0— 6 9 7...9— M 2物質は次の化学構造である ことが決定された。
4. FO- 6 9 7 9一 M3物質
( 1 ) 性状 :白色粉末。
( 2 ) 融点 : 2 4 9〜 2 5 1。C。
(3) 分子式: C26H39N3 〇5 FAB-MS (m/z) : 474 [ + H] ' 、 4 9 6 CM + Na] + ; HRF AB-MS (m/z) MF + H
C26H4。N3 05 計算値: 4 74. 2 9 6 77、 実測値: 4 74. 2 9 68 ο
(4) 分子量: 47 3 (高速原子衝撃質量分析による) 。
(5) 紫外部吸収スぺクトル: ; Ima X 20 9 nm (CH3 0H、 1 o g
ε = 2 8 04 4 ) に極大吸収を有する。
( 6) 赤外部吸収スペクトル (KB r錠) : リ ma x l 5 3 7、 1 6 3 9、 1 6 87、 1 7 26 cm— 1に極大吸収を有する。
(7) 比旋光度: [a] D 23 =— 9. 0° (c = 0. 20、 クロ口ホルム: メ タノ一ル= 2 : 1 ) 。
( 8) 溶剤に対する溶解性: メタノール、 ベンゼン、 クロ口ホルム、 酢酸ェチ ルに可溶。 水、 へキサンに難溶。
( 9 ) 呈色反応:硫酸、 リンモリブデン酸に陽性。
( 1 0) 酸性、 中性、 塩基性の区別:中性物質。
( 1 1 ) !H—プロトン核磁気共鳴スペクトルの測定には [XL— 4 0 0 (バリ アン社製、 日本国) を用いて測定し、 溶媒は重クロ口ホルム:重メ夕ノ —ル = 4 : 1 ] :第 4図に示すとおり
( 1 2) 13C—核磁気共鳴スペクトルの測定には XL— 6 0 0 (バリアン社製、 日本国) を用いて測定し、 溶媒は重クロ口ホルム:重メタノール = 4 : 1を用いて測定した。 その測定結果は、 1 3. 6、 1 4. 6、 1 5. 2
、 1 8. 4、 1 8. 6、 22. 6、 29. 2、 3 0. 3、 3 0. 6、 3 5. 3、 3 5. 4、 35. 7、 4 9. 2、 5 6. 8、 6 0. 3、 76. 3、 1 26. 7、 1 28. 3 ( 2炭素分) 、 1 28. 8 (2炭素分) 、 1 3 6. 2、 1 6 9. 1、 1 7 1. 3、 1 7 1. 9及び 1 8 3. 5 p p mに 2 4本 (26炭素分) のシグナルを与えた。
以上述べたように、 本 FO— 6 9 7 9一 M 3物質の各種理化学的性状やスぺク
トルデ一夕を検討した結果、 本 F 0— 6 9 7 9— M 3物質は次の化学構造である ことが決定された。
5. FO— 6 9 7 9— M4物質
( 1 ) 性状 白色粉末
( 2 ) 融点 244〜24 6。C
( 3 ) 分子式 C25H45N3 05 FAB-MS (m/z) : 4 68 [M + H] 、 4 9 0 CM + Na] + ; HRFAB-MS (m/z) MF + H C25H4SN3 05 計算値: 4 6 8. 34 3 72、 実測値: 46 8. 3 4 3 7
(4) 分子量: 4 6 7 (高速原子衝撃質量分析による)
(5) 紫外部吸収スぺク トル: ima X 20 7 nm (CH3 0H、 1 o g ε = 2 1 4 0 0) に極大吸収を有する
(6) 赤外部吸収スぺクトル (KB r錠) : リ ma x 1 5 37、 1 6 3 9、 1 6 85、 1 722 cm 1に極大吸収を有する
(7) 比旋光度: [ ] 。 28 =— 4 5° (c = 0. 30、 クロ口ホルム: メタ ノール = 2 : 1)
(8) 溶剤に対する溶解性: メタノール、 ベンゼン、 クロ口ホルム、 酢酸ェチ ルに可溶。 水、 へキサンに難溶
( 9 ) 呈色反応:硫酸、 リンモリブデン酸に陽性
( 1 0) 酸性、 中' [生、 塩基性の区別:中性物質
( 1 1 ) —プロトン核磁気共鳴スペク トルの測定 [XL— 4 0 0 (バリアン 社製、 日本国) を用いて測定し、 溶媒は重クロ口ホルム:重メタノール = 1 : 2] :第 5図に すとおり
( 1 2) 13C—核磁気共鳴スペクトルの測定には XL— 4 0 0 (バリアン社製、 日本国) を用いて測定し、 溶媒は重クロ口ホルム:重メタノール = 1 : 2を用いて測定した。 その測定結果は、 1 1. 3、 1 4. 3、 1 5. 1 、 1 5. 5、 1 5. 9、 1 9. 4、 1 9. 6、 2 3. 3、 2 6. 7、 2 8. 2、 2 8. 9、 3 0. 4、 3 1. 6、 3 2. 6、 3 6. 5、 3 6. 6、 3 7. 8、 5 0. 4、 6 0. 4、 6 2. 8、 7 7. 6、 1 7 0. 3 、 1 7 0. 3、 1 7 3. 1及び 1 7 3. 4 p p mに 2 5本のシグナルを 与えた。
以上述べたように、 本 FO - 6 9 7 9— M 4物質の各種理化学的性状やスぺク トルデータを検討した結果、 本 FO— 6 9 7 9—M4物質は次の化学構造である ことが決定された。
次に、 本発明の FO— 6 9 7 9— M0物質、 一 M l物質、 一 M2物質、 一 M3 物質及び一 M 4物質 (以下 FO— 6 9 7 9類物質と総称する) のマウス由来ァシ ルコェンザィム Aコレステロールァシル転移酵素に対する阻害作用について説明 する。
ァシルコェンザィム Aコレステロールァシル転移酵素活性は、 Ue lmenら の方法 (J. B i o l. Ch em. 270巻、 26 1 92〜 2620 1頁、 1 9 95年) を一部改変して行った。 酵素源としては、 マウス肝ミクロソーム由来の 膜画分を用いた。 マウス肝は緩衝液 A [5 OmMトリス塩酸液 (pH7. 8)、 ImM EDTA及び 1 mNlフ χニルメタンスルフォニルフルオリ ド] 中でポッ 夕一型ホモジナイザー (Tokyo— R I KO社製) でホモジナイズする。
これを 1 2000 xgで遠心した上清を 1 00000 xgで超遠心した沈渣を ミクロソーム画分とし、 この画分を 5mg/m 1の蛋白質濃度となるように緩衝 液 Aで調製した。 ァシルコェンザィム Aコレステロールァシル転移酵素活性の測 定は、 緩衝液 A中で酵素源 200 dg蛋白量、 20 OmM牛血清アルブミン、 [ 1— 14C] ォレオイルコェンザィム A (最終濃度 1 70 zM、 0. 09 zC i) と各々の F O— 6979類物質を加え全量 1 00 1として、 37 °C、 1 0分間 、 反応させた。
次いでそこに、 0. 5m 1エタノールを加えて反応を停止させ、 1. 5mlへ キサンを加えてよく攪拌した。 へキサン層 l..m 1を乾固後、 TLC (シリカゲル プレート、 厚さ 5mm、 メルク社製、 米国) にスポッ トし、 石油エーテルノ ジェチルェ一テル/酢酸 (90 : 1 0 : 1、 v/v) の溶媒で展開した。 次に生 成した [i4C] コレステリルォレートの量をラジオスキャナー (アンビス社製) で定量した。 その結果は、 FO— 6979類物質 (― M0物質〜— M4物質) の ァシルコェンザィム Aコレステロールァシル転移酵素活性を 50 %阻害する濃度 ( I C5。) は以下のとおり測定された。 ' 化合物 I Cso (^M)
F〇— 6979— M0物質 > 50
FO - 6979 - Ml物質 > 50
FO- 6979一 M2物質 50
F〇一 6979— M3物質 40 FO- 6979— M4物質 50
次に、 本発明の FO— 6979類物質のマウス腹腔マクロファージ内でのコレ ステリルエステル生成に対する阻害作用について説明する。
マウス腹腔マクロファージ内でのコレステリルエステル形成および油滴形成は 生田目らの方法 (J. B i o chem. 1 25巻、 31 9〜327頁、 1 999 年) に従い行った。 マウス腹腔より単離したマクロファージを 6. 8%リポ蛋白 質欠乏血清を含むダルベッコ改変イーグル培地 (6. 8%LPDS— DMEM培 地) に 2. 0 X 1 06 c e l l sZmlで懸濁して、 48穴マイクロプレート ( C 0 r n i n g社製) に 0. 25mlずつまいた。
次に 5 %炭酸ガスィンキュベ—夕一内で 37 °Cで 2時間培養を行った後、 付着 しない細胞をハンクス液 (Hank s' s o l u t i on) で洗浄することによ り除去する。 洗净後、 6. 8%LPDS— ElMEM培地で一時間培養した後、 各 々の FO— 69· 79類物質 (2. 5 1メタノール溶液) 、 リポソ一厶 [ 1 0 1の 0. 3 Mグルコース中にホスファチジルコリン ホスファチジルセリン ジ セチルホスフエ一ト /コレステロール = 1 0 : 1 0 : 2 : 1 5 (nmo 1 ) の組 成から構成されている] 及び [1—14C] ォレイン酸 (5 1、 0. 05 zC i 、 1 nmo 1 ) を添加し、 さらに 1 4時間培養した。
培養後上清を除去し、 細胞内中性 質をへキサン 0. 6mlとイソプロパノ一 ル 0. 4m 1を加えて 2回抽出した。 これを濃縮後、 TLC (シリカゲルプレー ト、 メルク社製、 厚さ 5mm) にスポッ トし、 へキサン ジェチルエーテル ノ酢酸 ( 70 : 30 : 1、 v/v) の溶媒で展開し、 分離した [14C] コレステ リルォレートと [14C] トリァシルグリセロールの量をラジオスキャナ一 (アン ビス社製) で定量した。 その結果は、 [14C] コレステリルォレートの生成を選 択的に阻害し、 その I C 5C値は下記のとおり測定された。
化合物 I C50 C M)
F〇— 6979— MO物質 > 25
F〇一 6979— Ml物質 > 45
(45 / Mで 20 %阻害)
FO- 6979—M2物質 > 25
FO— 6979 - M3物質 21
FO- 6979一 M4物質 > 25
次に、 本発明の F 0— 6979類物質のマウス腹腔マクロファ一ジ内での油滴 形成に対する阻害作用について説明する。
マウス腹腔マクロファージ内での油滴形成は生田目らの方法 (J. B i o c h em. 1 25巻、 3 1 9〜327頁、 1 9 9.9年) に従い行った。 マウス腹腔よ り単離したマクロファージを 6. 8 %リポ蛋白質欠乏血清を含むダルべッコ改変 イーグル培地 (6. 8%LPDS— DMEM培地) に 2. 0 x 1 06 c e l l s /mlで懸濁して、 スライドチャンバ一 (Nun c社製) に 0. 25m lずつま いた。
次に 5%炭酸ガスインキュベーター内で 37 °Cで 2時間培養を行った後、 付着 しない細胞をハンクス液 (Hank s' s o 1 u t i o n)で洗浄することによ り除去する。 洗浄後、 6. 8%LPDS— DMEM培地で 1時間塔養した後、 F 〇一 6 979— M3物質 (2. 5 p, 1メタノ一ル溶液) 、 リボソーム [ 1 0 / 1 の 0. 3 Mグルコース中にホスファチジルコリン /ホスファチジルセリン/ジセ チルホスフエ一トメコレステロール = 1 0 : 1 0 : 2 : 1 5 (nm 01 ) の組成 から構成されている] を添加し、 さらに 1 4時間培養した。
その後、 マクロファージ内の油滴及び核をそれぞれオイルレツド 0 (0 i 1 r
2 l
e d 0) 及びへマトキシリンで二重染色し、 光学顕微鏡 (オリンパス光学社製 、 日本国) で観察した。 その結果、 FO— 6 97 9— M3物質 20〃M存在下で 、 細胞質に蓄積する油滴の量は薬剤無添加 (コントロール) と比較すると約 50 %に減少し、 F〇— 6 9 79— M0物質、 一 Ml物質、 — M2物質及び— M4物 質では 4 0〃M存在下で油滴の量は 1 0〜2 0%の減少が認められた。 次に本発明の FO— 6 9 79類物質の毒性試験について説明する。
前記 FO— 6 9 7 9— M0物質、 — M 1物質、 —M2物質、 一 M 3物質及び— M4物質のいずれも、 マウス腹腔マクロファージの生育に対して最終濃度 5 0 a Mでも全く毒性を示さなかった。 FO— 6 9 79—M0物質、 — M 1物質、 — M 2物質、 — M3物質及び— M4物質のいずれも 1 0 Omg/k gでマウス腹腔内 に投与したが、 何ら毒性変化は認められなかった。 以上述べたように、 本発明の F 0— 6 9 7 9— M0物質、 — M 1物質、 —M2 物質、 —M 3物質及び— M4物質は毒性が低く、 ァシルコェンザィム Aコレステ ロールァシル転移酵素に対して特異的な阻害を示し、 マクロファージ内での油滴 形成を阻害することから、 ヒトのコレステロール蓄積に起因する疾病の予防治療 に有用であると期待される。 図面の簡単な説明
第 1図は本発明の F 0— 6 9 79一 M0物質の —プロトン核磁気共鳴スぺ クトル (重クロ口ホルム:重メタノール- 1 : 2) である。
第 2図は本発明の F 0— 6 9 7 9一 Ml物質の —プロトン核磁気共鳴スク トル (重クロ口ホルム:重メタノール = 1 ; 2) である。
第 3図は本発明の F 0— 6 9 79一 Μ2物質の !Η—プロトン核磁気共鳴スク トル (重クロ口ホルム:重メタノール = 1 : 2) である。
第 4図は本発明の F 0— 6 9 79— Μ3物質の —プロトン核磁気共鳴スク
トル (重クロ口ホルム:重メタノール = 1 : 2) である。
第 5図は本発明の F〇— 6 9 7 9— M4物質の ifi—プロトン核磁気共鳴スク トル (重クロ口ホルム:重メタノール = 1 : 2) である。 発明を実施するための最良の形態
5 0 Om 1容三角フラスコにグルコース 2. 0%、 ポリペプトン 0. 5 %、 ィ 一ストエキストラクト 0. 2%、 KH2 P 04 0. 1 %、 ァガ一 0. 1 %、 Mg S O4 · 7H2 0 0. 0 5 %を水道水で溶解した培地 (pH 6. 0に調整) 1 0 Om lを仕込み、 綿栓後、 蒸気滅菌し、 寒天培地上に生育させたボーべリア エスピー (B e a uv e r i a s . ) FO- 6 9 7 9 (FERM BP— 6 6 8 1 ) の胞子懸濁液 ( 1 07 s p o r e s Zm l ) を 1 0 0 1を無菌的に植 菌し、 2 7°Cで 3日間振とう培養して種培養液を得た。
—方、 3 0リツ トル容ジャー培養装置 (三ッヮ社製、 日.本国) にグルコース 1 . 0 トリプトン 0. 5 %、 イーストェクストラクト 0. 3%、 ァガ一 0. 1 %を水道水で溶解した培地 (p H 6. 0に調整) を 2 0リツ トルに仕込み、 蒸気 滅菌し、 上記の種培養液 20 0 m 1を無菌的に移 ¾した。 これを 27 °Cで 5日間 攪拌培養後、 培養液 20リットルを国産式 S型超遠心分離機 S— 6型 (国産精ェ 社製、 日本国) を用いて、 1 0 0 0 0回転で上清と菌体に分離し、 菌体を 1 8リ ットルのアセトンで処理してろ過した後、 ろ液を減圧濃縮して水溶液および析出 物を得た。 この析出物を 20 0 m 1へキサンで洗浄し、 不溶の粗物質 6 gを得た 。 これをシリカゲル ( 6 0 0 g、 シリカゲル 6 0、 メルク社製、 米国) のカラム にチャージし、 クロ口ホルム一メタノール ( 1 0 0 : 0、 1 0 0 : 1、 1 0 0 : 2、 1 0 0 : 3、 0 : 1 0 0) の溶液各 3. 6リットルで段階的に溶出させた。 溶出された F 0— 6 979— Ml成分、 一 M 2成分及び— M 4成分を含むクロ 口ホルム—メタノール ( 1 0 0 : 2) 画分を集め、 減圧乾固して白色物質 1 6 8 mgを得た。 これをさらに高速液体クロマトグラフィー [装置は RAN I N社製 のモデル SD— 2 0 0、 カラムは資生堂社製の CAP CELL— P AC C 1 8
UG ( 2 0 X 2 5 Omm) 、 検出は UV2 1 0 nm、 流速は 6 m 1 Z分、 溶出 条件は 5 0分まで 5 0%のァセトニトリル水で溶出し、 その後、 25分間に 75 %ァセトニトリル水になるよう直線的に濃度を変化させた] で繰り返し精製する ことにより、 溶出時間 4 5分のピークから本発明の FO— 6 9 79一 M l物質 4 7. 6mg、 溶出時間 4 9分のピークから F〇— 6 9 79—M2物質 44. 5 m g、 溶出時間 77分のピークから F〇— 6 97 9—M4物質 27. 2mgをそれ ぞれ得た。
—方、 3 0リツ トル容ジャー培養装置 (三ッヮ社製、 日本国) にグルコース 1 . 0%、 トリプトン 0. 5%、 イーストェクストラク ト 0. 3%、 モルトェクス トラクト 0. 3 %、 ァガ一 0. 1 %を水道水で溶解した培地 ( p H 6. 0に調整 ) を 2 0リツトル仕込み、 蒸気滅菌し、 前記の種培養液 2 0 0 m lを無菌的に移 植し、 27 °Cで攪拌培養を開始した。 24時間後、 この培養液にろ過滅菌した L —パリン水溶液を最終濃度 0. 3%で無菌的に添加した。 これをさらに 27°Cで
4日間攪拌培養して得られた培養液 20 リッ,トルを、 同様に遠心により集めた菌 体をアセトン処理し、 ろ過して得られたろ液を減圧濃縮して析出物を得た。 これ を 2 0 0 m 1へキサンで洗浄し、 得られた不溶の粗物質 1. 8 gをシリカゲル (
1 8 0 g、 シリカゲル 6 0、 メルク社製、 米国) のカラムにチャージし、 クロ口 ホルム一メタノール ( 1 00 : 0、 1 0 0 : 1、 1 0 0 : 2、 1 00 : 3、 0 :
1 0 0) の溶液各 1. 1 リツトルで段階的に溶出させた。
溶出された FO— 6 9 79—M 3成分を多く含む画分 (クロ口ホルム—メ夕ノ ール 1 0 0 : 2溶出液の前半部分) と F 0— 6 97 9 - M 0成分を多く含む画分
(クロ口ホルム一メタノール 1 0 0 : 2溶出液の後半部分) とを集め、 減圧乾固 して、 それぞれ白色物質 1 0 Omgと 3 5 7 mgを得た。 これをさらに個々に高 速液体クロマトグラフィー (装置は RAN I N社製のモデル SD— 20 0、 カラ ムは資生堂社製の CAP CELL— P AC C 1 8 UG ( 20 X 25 Omm) 、 検出は UV2 1 O nm、 流速は 6 m 1 分、 溶出条件は 5 0分まで 5 0 %のァ
セトニトリル水で溶出し、 その後、 2 5分間に 7 5 %ァセトニトリル水になるよ う直線的に濃度を変化させた) で繰り返し精製することにより、 溶出時間 27分 のピークから本発明の FO— 6 9 79— M0物質 1 8 2mg、 溶出時間 5 2分の ピークから FO— 6 9 79—M3物質 1 0. 5 mgをそれぞれ得た。 産業上の利用分野
以上説明したように、 本発明の F 0— 6 9 7 9— 物質、 一 M l物質、 — M 2物質、 — M3物質及び— M4物質は、 毒性が低く、 ァシルコェンザィム Aコレ ステロ一ルァシル転移酵素に対して特異的な阻害を示し、 またコレステリルエス テルに対する阻害作用及びマクロファ一ジ内での油滴形成を阻害することから、 ヒ卜のコレステロール蓄積に起因する疾病の予防および治療に有用であると期待 される。