JP5848981B2 - 加煙試験器 - Google Patents
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Description
特許文献1においては、油貯蓄部の上方に電気ヒータを配置して、液状のままの試験油全体あるいは試験油を浸透させた浸透材全体を加熱して油煙を発生させるようにしている。
そこで、出願人は先願(特願2011−034314)において、上記課題を解決するために、円柱状の多孔質材を用いてタンク部から霧化するのに必要な分だけ発煙剤を引き上げ、その発煙剤を加熱して霧化して煙感知器の動作試験に使用する加煙試験器を出願している。
前記霧化部は、一端側が前記タンク部内に挿入されて、該タンク部に収容された前記発煙剤を他端側に引き上げる発煙剤引上げ部材と、
該発煙剤引上げ部材の他端側に設けられて引き上げられた発煙剤を加熱する加熱手段とを有し、
該加熱手段は、引き上げられた前記発煙剤に直接接触しないように隔壁を介して取り付けられていることを特徴とするものである。
図1は実施の形態1に係る加煙試験器1を示す模式図である。
図1において、実施の形態1における加煙試験器1の外観は、例えば、下部側に仕切板3を有する円筒形状の第1ケーシング5と、第1ケーシング5の下部に着脱自在に取り付けられた有底の円筒形状の第2ケーシング7と、第1ケーシング5の上部に着脱自在に装着され、軸心方向に伸縮可能なシリコンカバー9とで構成されている。第1ケーシング5の外周面には、互いに対向する2個の軸(図示せず)が取り付けられている。その2個の軸は、図示していないが、支持棒の先端に固定されたU字形状の支持体に回転自在に取り付けられる。これにより、加煙試験器1そのものを支持棒に対して自在に傾けることができる。
前述の支持棒は、所定の長さからなり、一端に支持体を介して加煙試験器1が設けられ、他端を作業者が保持し、天井Cに取り付けられた煙感知器SDまで加煙試験器1を持って行くものである。その後、作業者は、天井Cに加煙試験器1を押し当て、後述する作動スイッチ29をオンし、発煙剤31が霧化して煙感知器SDが作動するまで保持する。
図2は、霧化部33がタンク部13に設置されている状態の立断面を図示したものである。図2(a)は霧化部33を動作させていない状態であり、図2(b)は霧化部33を作動させ発煙剤31を霧化させている状態を説明するものである。
なお、タンク部13の上部中央には差し込み口11が設けられ、差し込み口11には発煙剤31がこぼれ出ないようにゴム栓41が設置されている。そして、細管35はゴム栓41に設けられた貫通孔に挿入して設置され、安定した起立状態を保持している。
細管35は、本発明の発煙剤引上げ部材の一態様であり、その材質は特に限定されないが例えばガラス製のものが挙げられる。細管35の内径は、タンク部13に貯留された発煙剤31を毛細管現象によって引き上げることができる程度の、極めて小径に設定されている。
細管35の下端部は、常時タンク部13に貯留された発煙剤31内に挿入され、発煙剤31は細管35上端部に常時引き上げられている。
コイルヒータ37は、細管35の上端部、又はタンク部13より露出した細管35の上部全体を加熱して、細管35の上端部に引き上げられた発煙剤31を霧化させるためものであり、本発明の加熱手段の一態様である。コイルヒータ37は、例えばニクロム線によって形成されるが、その材質は特に限定されない。
本実施の形態においては、コイルヒータ37はセラミック製の筒体39に巻回されている。
発煙剤31はガラス製の細管35内にあり、かつコイルヒータ37は細管35の外周に設置されたセラミック製の筒体39に巻回されているので、コイルヒータ37が発煙剤31に接触することがない。
コイルヒータ37を発煙剤31に接触させない理由は次のとおりである。
発煙剤31を加熱して霧化させると、発煙剤31に含まれるタール等の不純物が残渣となる。残渣がコイルヒータ37に付着するとコイルヒータ37が劣化し、発煙剤31の霧化を継続して安定的に行うことができなくなる。
もっとも、筒体39にコイルヒータ37を巻回し、細管35と筒体39を抜き差し可能にすることで、細管35が残渣で汚損された場合の交換作業が容易になるという効果が得られる。
また、筒体39は、細管35が折れる等の破損を防止する補強材としても機能している。
円テーパ状の円筒状筒体40を用いることで、筒状筒体40が本発明の加熱温度調整手段として機能する。
加熱温度調整手段としの円筒状筒体40を設ける理由は以下の通りである。
細管35の基端側及び中間部で発煙材31を暖めることで、先端側に供給された発煙材31の温度をあらかじめ上昇させ、霧化しやすくすることができる。その一方、細管35の基端側及び中間部の温度を高くしすぎると、細管35の基端側及び中間部で発煙剤31が霧化してしまうことが考えられる。そこで、加熱温度調整手段としての円筒状筒体40を設け、先端部ほど温度が高く、基端部ほど温度が低くなるようにすることで、細管35の基端側及び中間部での霧化を抑制しつつ先端部での霧化を確実に行うことができる。
加煙試験器1のシリコンカバー9により天井Cに取り付けられた煙感知器SDの煙流入部SD1を覆って、前述の支持棒で加煙試験器1そのものを押し上げると、そのシリコンカバー9は軸心方向に縮み、作動スイッチ29が煙感知器SDに接触してオンする。その時、回路基板27によって、コイルヒータ37に電池電圧が印加され、そして、送風ファン23に電池電圧が印加される。
このように加煙試験器1は、発煙剤31の供給に機械的な手段を用いることなく細管35の内部に引き上げることができ、引き上げられた発煙剤31のみを加熱するので少ない加熱量で霧化させることができ、効率よく煙感知器SDの動作試験を行うことができる。さらに、発煙剤31の加熱を筒体39に巻き付けたコイルヒータ37で行うようにしているので、構造の簡単な加煙試験器1を提供できる。
また、隔壁によってコイルヒータ37に発煙剤31が直接接触しないためコイルヒータ37が劣化することなく、長寿命でかつ、長時間使用しても安定的に霧化することができる。
また、伸縮性のあるシリコンカバー9により煙感知器SDの一部である煙流入部SD1を覆うようにしているので、余り力を加えることなく、煙感知器SDとの密閉性を保つことができ、作業性の良い加煙試験器1を提供できる
発煙剤31引上げ部材を多孔質材で形成した霧化部の一例を図4に示す。図4に示す霧化部43は、円柱状の多孔質部材45と、多孔質部材45の上部に設置されて隔壁となる浸透防止部材47を有している。浸透防止部材47は筒状のものでもよいし、多孔質部材45に巻きつけるようなものでもよく、多孔質部材45の外周を覆う形状で、発煙剤31が浸み出さなく熱伝導性のある材質であれば特に限定されない。
図5は実施の形態2に係る加煙試験器61を示す模式図である。
加煙試験器61は、主に外部への煙Sの排出方法が実施の形態1の加煙試験器1と異なり、他の構成は共通している。そこで、図5において実施の形態1の加煙試験器1と同一のものには同一の符号を付し、以下において実施の形態1と異なる部分のみを説明する。
なお、タンク部13には発煙剤31が収容されており、実施の形態1の加煙試験器1と同一の霧化部33が設置されている。
前述したように、加煙試験器61のシリコンカバー9により天井Cに取り付けられた煙感知器SDの煙流入部SD1を覆って、前述の支持棒で加煙試験器61そのものを押し上げると、そのシリコンカバー9は軸心方向に縮み、作動スイッチ29が煙感知器SDに接触してオンする。その時、回路基板27によって、コイルヒータ37に電池電圧が印加され、そして、送風ファン23に電池電圧が印加される。
図6は実施の形態3に係る加煙試験器81を示す模式図である。
上記の実施の形態1の加煙試験器1および実施の形態2の加煙試験器61では、加煙試験器で煙感知器SDをシリコンカバー9で覆うようにして密閉して煙Sを煙感知器SDに流入させるものであったが、加煙試験器81は主に、所定の距離だけ離れた位置から煙Sを吹き付けるという点で、実施の形態1および実施の形態2で大きく異なる。
なお、実施の形態1に係る加煙試験器1および実施の形態2に係る加煙試験器61と同一のものには、図6において同一の符号を付している。
なお、タンク部13には発煙剤31が収容されており、実施の形態1の加煙試験器1と同一の霧化部33が設置されている。
加煙試験器81の肩紐87を肩にかけて伸縮式延長管85の先端を煙感知器SDの煙流入部SD1に向け、手動スイッチ89をオンすると、回路基板27によって、コイルヒータ37に電池電圧が印加され、そして、送風ファン23に電池電圧が印加される。
なお、本実施の形態の加煙試験器81においても、上述した実施の形態1、2の有する効果を奏することができるのは言うまでもない。
S 煙
SD 煙感知器
SD1 煙流入部
1 加煙試験器
3 仕切板
5 第1ケーシング
7 第2ケーシング
9 シリコンカバー
11 差し込み口
13 タンク部
15 霧化部ケーシング
17 吸気口
19 通気口
21 煙循環路
23 送風ファン
25 ノズル
27 回路基板
29 作動スイッチ
31 発煙剤
33 霧化部
35 細管
37 コイルヒータ
39 筒体
40 円筒状筒体
41 ゴム栓
43 霧化部
45 多孔質部材
47 浸透防止部材
49 電池
51 脱脂綿
61 加煙試験器
63 煙誘導路
65 排気口
67 外気吸込口
69 煙放出孔
81 加煙試験器
83 接続口
85 伸縮式延長管
87 肩紐
89 手動スイッチ
Claims (3)
- タンク部に収容された発煙剤を加熱して霧化する霧化部を備え、該霧化部で霧化された霧状の発煙剤を煙感知器に放出して動作試験を行う加煙試験器であって、
前記霧化部は、一端側が前記タンク部内に挿入されて、該タンク部に収容された前記発煙剤を他端側に引き上げる発煙剤引上げ部材と、
該発煙剤引上げ部材の他端側に設けられて引き上げられた発煙剤を加熱する加熱手段とを有し、
該加熱手段は、引き上げられた前記発煙剤に直接接触しないように隔壁を介して取り付けられ、
前記発煙剤引上げ部材と前記加熱手段との間に設けられ、前記発煙剤引上げ部材の先端部ほど温度が高くなるように加熱温度を調整する加熱温度調整手段を設けたことを特徴とする加煙試験器。 - 前記発煙剤引上げ部材は、毛細管現象により発煙剤を引き上げることができる細管からなり、前記加熱手段は前記細管の外周部に設けられ、前記細管の管壁が隔壁を構成していることを特徴とする請求項1記載の加煙試験器。
- 前記発煙剤引上げ部材は、多孔質材を棒状に形成してなり、前記隔壁は前記多孔質材の外周部に設置された発煙剤が浸透しない材質によって形成された浸透防止部材からなることを特徴とする請求項1記載の加煙試験器。
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