JP2018168107A - 製造工程分解物の少ないイミダフェナシンを含有する造粒物 - Google Patents
製造工程分解物の少ないイミダフェナシンを含有する造粒物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018168107A JP2018168107A JP2017067519A JP2017067519A JP2018168107A JP 2018168107 A JP2018168107 A JP 2018168107A JP 2017067519 A JP2017067519 A JP 2017067519A JP 2017067519 A JP2017067519 A JP 2017067519A JP 2018168107 A JP2018168107 A JP 2018168107A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drying
- granulated product
- imidafenacin
- pharmaceutically acceptable
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
【解決手段】
イミダフェナシンを含有する造粒物を製造する方法であり、
以下の工程a)及び工程b)を経由して得られた造粒物を、工程c)−1又はc)−2のいずれかの乾燥工程を経由して、前記造粒物を製造する方法。
a)イミダフェナシンを薬学的に許容される溶媒に溶解又は懸濁させ溶液又は懸濁液を製造する工程
b)流動層造粒機中、流動させた1又は2種類以上の薬学的に許容される賦形剤に、工程a)で得られた溶液又は懸濁液を噴霧し造粒物を製造する工程
c)−1 工程b)で得られた造粒物を減圧下で乾燥する工程
c)−2 工程b)で得られた造粒物を、流動層造粒機中、100分以内に乾燥する工程
【選択図】なし
Description
[1]イミダフェナシンを含有する造粒物を製造する方法であり、
以下の工程a)及び工程b)を経由して得られた造粒物を、工程c)−1又はc)−2のいずれかの乾燥工程を経由して、前記造粒物を製造する方法。
a)イミダフェナシンを薬学的に許容される溶媒に溶解又は懸濁させ、溶液又は懸濁液を製造する工程
b)流動層造粒機中、流動させた1又は2種類以上の薬学的に許容される賦形剤に、工程a)で得られた溶液又は懸濁液を噴霧し造粒物を製造する工程
c)−1 工程b)で得られた造粒物を減圧下で乾燥する工程
c)−2 工程b)で得られた造粒物を、流動層造粒機中、100分以内に乾燥する工程
[2]乾燥工程がc)−1である、[1]に記載の製造方法。
[3]−0.15MPaG以上−0.05MPaG以下の条件で減圧乾燥を行う、[2]に記載の製造方法。
[4]乾燥終了時の乾燥減量が2%以上7%以下である、[2]又は[3]に記載の製造方法。
[5]減圧下での乾燥は、振動乾燥機を用いて行い、振動乾燥機における、熱媒の設定温度範囲が、60℃以上90℃以下である、[2]乃至[4]に記載の製造方法。
[6]熱媒の設定温度範囲が、80℃以上90℃以下であり、乾燥時間が60分以内である、[5]に記載の製造方法。
[7]乾燥工程が工程c)−2であり、乾燥工程での給気温度が75℃以上100℃以下であり、造粒物の乾燥時間が60分以内である、[1]に記載の製造方法。
[8]工程a)の溶液又は懸濁液中に、薬学的に許容される結合剤を用いる、[1]乃至[7]に記載の製造方法。
[9][1]乃至[8]で得られた造粒物と、薬学的に許容される添加剤とを混合した後、圧縮成型することにより、イミダフェナシンを含有する錠剤を製造する方法。
本発明においては、成形性がよいという点から、セルロース系賦形剤及びデンプン類の組合せが好ましい。より好ましくは、結晶セルロース及び部分アルファー化デンプンの組合せが挙げられる。
流動性と成形性の観点から、セルロース系賦形剤は、デンプン類1質量部に対して、1質量部以上10質量部以下、より好ましくは、2質量部以上7質量部以下、さらに好ましくは3質量部以上5質量部以下、より好ましくは4質量部用いる。
減圧下で乾燥を行う場合、乾燥時間の短縮という点で、加熱条件下で乾燥を行うことが好ましい。伝導電熱乾燥機の場合、乾燥機に備わっているジャケット部分に、熱した気体又は液体を通すことで、間接的に装置内部の金属板を温める仕組みとなっているものが多い。ジャケット部分に通して、試料の加熱を仲介するための気体又は液体を「熱媒」と呼ぶ。熱媒として、好ましくは水(温水、水蒸気を含む)が挙げられる。熱媒の設定温度範囲として、好ましくは、60℃以上90℃以下が挙げられる。工程分解物を生成させることなく、乾燥時間が短縮できるという点で、より好ましくは80℃以上90℃以下、さらに好ましくは83℃以上85℃以下が挙げられる。
c)−1の減圧下で乾燥する場合、含量均一性の高い造粒物が得られるという点で、乾燥減量を2%以上7%以下に調整することが好ましい。さらに、乾燥減量が3%以上5%以下であることがより好ましい。乾燥減量とは、一定重量の試料を乾燥した際に、乾燥後の重量が、乾燥前の重量と比べて、どの程度減少したかを表す値であり、以下の式で計算される値である。
、などの流動層造粒機を用いることができる。流動層造粒機中で乾燥する場合は、流動さ
せた造粒物に空気を吹きかけて乾燥を行う。造粒物に吹きかける空気の温度(以下、給気温度とも記載する)として好ましくは50℃以上、より好ましくは60℃以上100℃以下、さらに好ましくは75℃以上100℃以下が挙げられる。
本発明において、薬学的に許容されるコーティング剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、メチルセルロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、カルボキシメチルエチルセルロース、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート及びヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどのセルロース類、アミノアルキルメタクリレートコポリマー(E、RS)、メタクリル酸コポリマー(L、S、LD)、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液などのアクリル系高分子物質、ポビドン、ステアリルアルコール、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、などが挙げられる。
本発明において、薬学的に許容される光沢剤としては、カルナウバロウなどが挙げられる。
本発明において、薬学的に許容される嬌味剤としては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、酒石酸、フマル酸などが挙げられる。
本発明において、薬学的に許容される香料としてメントール、オレンジ油などが挙げられる。
(比較例1)
1錠あたり、部分アルファー化デンプン26.4mg、結晶セルロース105.7mgをとり(75万錠スケールとして部分アルファー化デンプン19.8kg、結晶セルロース79.275kgをとり)、流動層造粒装置(ニューマルメライザー NQ−750、ダルトン)を用いて、これにイミダフェナシン0.1mg相当のエタノール水溶液を噴霧し(噴霧液速度約896mL/分)、イミダフェナシンの乾燥前造粒物を得た。同装置内で、210分間乾燥を行い(給気温度40℃、初期風量42m3/分、後期風量37m3/分)、イミダフェナシン乾燥後造粒物を得た。乾燥終了時の乾燥減量は7.6%であった。
(実施例1)
1錠あたり、部分アルファー化デンプン26.4mg、結晶セルロース105.7mgをとり(75万錠スケールとして部分アルファー化デンプン19.8kg、結晶セルロース79.275kgをとり)、流動層造粒装置(ニューマルメライザー NQ−750、ダルトン)を用いて、これにイミダフェナシン0.1mg相当のエタノール水溶液を噴霧し(噴霧液速度約833mL/分)、イミダフェナシンの乾燥前造粒物を得た。同装置内で、58分間乾燥を行い(給気温度80℃、初期風量40m3/分、後期風量34m3/分)、イミダフェナシン乾燥後造粒物を得た。乾燥終了時の乾燥減量は7.9%であった。
(実施例2)
1錠あたり、部分アルファー化デンプン26.4mg、結晶セルロース105.7mgをとり(1回の操作につき75万錠分として部分アルファー化デンプン19.8kg、結晶セルロース79.275kgをとり)、流動層造粒装置(ニューマルメライザー NQ−750、ダルトン)を用いて、これにイミダフェナシン0.1mg相当のエタノール水溶液を噴霧し(噴霧液速度約833mL/分)、イミダフェナシンの乾燥前造粒物を得た。同装置内で、55分間乾燥を行い(給気温度100℃、初期風量37m3/分、後期風量31m3/分)、イミダフェナシン乾燥後造粒物を得た。乾燥終了時の乾燥減量は5.4%であった。
(試験例1)純度試験
比較例1及び実施例1〜2で得られた乾燥後造粒物について、以下の純度試験を行った。結果を表2に示す。
乾燥後造粒物約2.672 g [イミダフェナシン(C20H21N3O)2 mgに対応する量]を精密に量り、薄めたリン酸(1→1000)/液体クロマトグラフィー用アセトニトリル混液(7:3)10 mLを正確に加え、60分間振り混ぜる。この液を遠心分離(毎分3000回転、20分間)し、上澄液を孔径0.45 μmのメンブランフィルターでろ過し、ろ液を試料溶液とする。別にイミダフェナシン標準品約20 mg(別途水分を測定しておく)を精密に量り、薄めたリン酸(1→1000)/液体クロマトグラフィー用アセトニトリル混液(7:3)に溶かして正確に100 mLとし、標準原液とする。この液2 mLを正確に量り、薄めたリン酸(1→1000)/液体クロマトグラフィー用アセトニトリル混液(7:3)を加えて正確に20 mLとする。この液5 mLを正確に量り、薄めたリン酸(1→1000)/液体クロマトグラフィー用アセトニトリル混液(7:3)を加えて正確に100 mLとし、標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液20 μLずつを正確にとり、次の条件で液体クロマトグラフィーにより試験を行い、それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定した。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相A:薄めたリン酸(1→200)にジエチルアミンを加え、pHを6.0に調整する。
移動相B:液体クロマトグラフィー用アセトニトリル
移動相C:液体クロマトグラフィー用メタノール
移動相の送液:移動相A,移動相B及び移動相Cの混合比を表1のように変えて濃度勾配制御する。
この条件でイミダフェナシンの保持時間は約32分である。化合物Aは、イミダフェナシンのピーク対する相対保持時間が約1.2である。
面積測定範囲:溶媒ピークの後からイミダフェナシンの保持時間の約1.5倍の範囲
ただし、プラセボ由来のピーク(イミダフェナシンに対する相対保持時間;約0.38及び0.39)は除く。
(実施例4)
1錠あたり、部分アルファー化デンプン26.4mg、結晶セルロース105.7mgをとり(1回の操作につき7万錠分として部分アルファー化デンプン1848g、結晶セルロース7399gをとり)、流動層造粒装置(フローコーター FLO−15、フロイント産業)を用いて、これにイミダフェナシン0.1mg相当のエタノール水溶液を噴霧し(噴霧液速度205mL/分)、イミダフェナシンの乾燥前造粒物を得た。(これを2つに均等に分け、片方については実施例5にて使用した。)同装置内で、32〜34分間乾燥を行い(給気温度75℃、初期風量2.7m3/分、後期風量1.9m3/分)、イミダフェナシン乾燥後造粒物を得た。同様の操作を8回行った。
(実施例5)
実施例4で分けた乾燥前造粒物の2回分ずつの)得られた前記造粒物を、振動乾燥機(振動乾燥機VU−45、中央化工業株式会社)に移し、以下の条件で、80〜90分間乾燥を行い、イミダフェナシン乾燥後造粒物を得た。乾燥終了時の乾燥減量は3.0〜4.5%であった。同様の操作を4回行った。
乾燥条件
温水設定温度:75℃
乾燥機側バルブ開度:全開
振動:常時
(試験例2)純度試験2
実施例4及び5で得られた造粒物について純度試験を行った。純度試験の手法は試験例1と同様に行った。結果を表3に示す。
表3から分かる通り、減圧乾燥を行わなかった実施例4では0.05〜0.47%の化合物Aが生成したが、減圧下で乾燥を行うことで、化合物Aの生成を高度に抑制することができる。さらに、実施例4では、ロットごとに化合物Aの生成量にバラツキがあるが、実施例5ではそのようなバラツキもなく、どのロットにおいても、化合物Aが検出されない結果となった。
(実施例6)
温水設定温度を82℃にした以外は、実施例5と同様に行い、乾燥減量が4%になったところで、乾燥を終了した。乾燥時間は約50分であった。
実施例5及び実施例6から分かる通り、温水設定温度を75℃から82℃に上げることで、乾燥時間を80〜90分から50分に短縮できる。温水設定温度を上げたことにより、化合物Aの生成量は増加せず、品質的に同等なイミダフェナシン造粒物を、短時間で製造することに成功した。
(比較例1)
1錠あたり、部分アルファー化デンプン26.4mg、結晶セルロース105.7mgをとり(75万錠スケールとして部分アルファー化デンプン19.8kg、結晶セルロース79.275kgをとり)、流動層造粒装置(ニューマルメライザー NQ−750、ダルトン)を用いて、これにイミダフェナシン0.1mg相当のエタノール水溶液を噴霧し(噴霧液速度約896mL/分)、イミダフェナシンの乾燥前造粒物を得た。同装置内で、210分間乾燥を行い(給気温度40℃、初期風量42m3/分、後期風量37m3/分)、イミダフェナシン乾燥後造粒物を得た。乾燥終了時の乾燥減量は7.6%であった。
(参考例1)
1錠あたり、部分アルファー化デンプン26.4mg、結晶セルロース105.7mgをとり(75万錠スケールとして部分アルファー化デンプン19.8kg、結晶セルロース79.275kgをとり)、流動層造粒装置(ニューマルメライザー NQ−750、ダルトン)を用いて、これにイミダフェナシン0.1mg相当のエタノール水溶液を噴霧し(噴霧液速度約833mL/分)、イミダフェナシンの乾燥前造粒物を得た。同装置内で、58分間乾燥を行い(給気温度80℃、初期風量40m3/分、後期風量34m3/分)、イミダフェナシン乾燥後造粒物を得た。乾燥終了時の乾燥減量は7.9%であった。
(参考例2)
1錠あたり、部分アルファー化デンプン26.4mg、結晶セルロース105.7mgをとり(1回の操作につき75万錠分として部分アルファー化デンプン19.8kg、結晶セルロース79.275kgをとり)、流動層造粒装置(ニューマルメライザー NQ−750、ダルトン)を用いて、これにイミダフェナシン0.1mg相当のエタノール水溶液を噴霧し(噴霧液速度約833mL/分)、イミダフェナシンの乾燥前造粒物を得た。
同装置内で、55分間乾燥を行い(給気温度100℃、初期風量37m3/分、後期風量31m3/分)、イミダフェナシン乾燥後造粒物を得た。乾燥終了時の乾燥減量は5.4%であった。
(試験例1)純度試験
比較例1及び参考例1〜2で得られた乾燥後造粒物について、以下の純度試験を行った。
結果を表2に示す。
乾燥後造粒物約2.672 g [イミダフェナシン(C20H21N3O)2 mgに対応する量]を精密に量り、薄めたリン酸(1→1000)/液体クロマトグラフィー用アセトニトリル混液(7:3)10 mLを正確に加え、60分間振り混ぜる。この液を遠心分離(毎分3000回転、20分間)し、上澄液を孔径0.45 μmのメンブランフィルターでろ過し、ろ液を試料溶液とする。別にイミダフェナシン標準品約20 mg(別途水分を測定しておく)を精密に量り、薄めたリン酸(1→1000)/液体クロマトグラフィー用アセトニトリル混液(7:3)に溶かして正確に100 mLとし、標準原液とする。この液2 mLを正確に量り、薄めたリン酸(1→1000)/液体クロマトグラフィー用アセトニトリル混液(7:3)を加えて正確に20 mLとする。この液5 mLを正確に量り、薄めたリン酸(1→1000)/液体クロマトグラフィー用アセトニトリル混液(7:3)を加えて正確に100 mLとし、標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液20 μLずつを正確にとり、次の条件で液体クロマトグラフィーにより試験を行い、それぞれの液の各々のピーク面積を自動積分法により測定した。
この条件でイミダフェナシンの保持時間は約32分である。分解物Aは、イミダフェナシンのピーク対する相対保持時間が約1.2である。
面積測定範囲:溶媒ピークの後からイミダフェナシンの保持時間の約1.5倍の範囲
ただし、プラセボ由来のピーク(イミダフェナシンに対する相対保持時間;約0.38及び0.39)は除く。
(参考例4)
1錠あたり、部分アルファー化デンプン26.4mg、結晶セルロース105.7mgをとり(1回の操作につき7万錠分として部分アルファー化デンプン1848g、結晶セルロース7399gをとり)、流動層造粒装置(フローコーター FLO−15、フロイント産業)を用いて、これにイミダフェナシン0.1mg相当のエタノール水溶液を噴霧し(噴霧液速度205mL/分)、イミダフェナシンの乾燥前造粒物を得た。(これを2つに均等に分け、片方については実施例5にて使用した。)同装置内で、32〜34分間乾燥を行い(給気温度75℃、初期風量2.7m3/分、後期風量1.9m3/分)、イミダフェナシン乾燥後造粒物を得た。同様の操作を8回行った。
(実施例5)
実施例4で分けた乾燥前造粒物の2回分ずつの)得られた前記造粒物を、振動乾燥機(振動乾燥機VU−45、中央化工業株式会社)に移し、以下の条件で、80〜90分間乾燥を行い、イミダフェナシン乾燥後造粒物を得た。乾燥終了時の乾燥減量は3.0〜4.5%であった。同様の操作を4回行った。
乾燥条件
温水設定温度:75℃
乾燥機側バルブ開度:全開
振動:常時
(試験例2)純度試験2
参考例4及び実施例5で得られた造粒物について純度試験を行った。純度試験の手法は試験例1と同様に行った。結果を表3に示す。
表3から分かる通り、減圧乾燥を行わなかった参考例4では0.05〜0.47%の分解物Aが生成したが、減圧下で乾燥を行うことで、分解物Aの生成を高度に抑制することができる。
さらに、参考例4では、ロットごとに分解物Aの生成量にバラツキがあるが、実施例5ではそのようなバラツキもなく、どのロットにおいても、分解物Aが検出されない結果となった。
(実施例6)
温水設定温度を82℃にした以外は、実施例5と同様に行い、乾燥減量が4%になったところで、乾燥を終了した。乾燥時間は約50分であった。
実施例5及び実施例6から分かる通り、温水設定温度を75℃から82℃に上げることで、乾燥時間を80〜90分から50分に短縮できる。温水設定温度を上げたことにより、分解物Aの生成量は増加せず、品質的に同等なイミダフェナシン造粒物を、短時間で製造することに成功した。
Claims (9)
- イミダフェナシンを含有する造粒物を製造する方法であり、
以下の工程a)及び工程b)を経由して得られた造粒物を、工程c)−1又はc)−2のいずれかの乾燥工程を経由して、前記造粒物を製造する方法。
a)イミダフェナシンを薬学的に許容される溶媒に溶解又は懸濁させ、溶液又は懸濁液を製造する工程
b)流動層造粒機中、流動させた1又は2種類以上の薬学的に許容される賦形剤に、工程a)で得られた溶液又は懸濁液を噴霧し造粒物を製造する工程
c)−1 工程b)で得られた造粒物を減圧下で乾燥する工程
c)−2 工程b)で得られた造粒物を、流動層造粒機中、100分以内に乾燥する工程 - 乾燥工程がc)−1である、請求項1に記載の製造方法。
- −0.15MPaG以上−0.05MPaG以下の条件で減圧乾燥を行う、請求項2に記載の製造方法。
- 乾燥終了時の乾燥減量が2%以上7%以下である、請求項2又は3に記載の製造方法。
- 減圧下での乾燥は、振動乾燥機を用いて行い、振動乾燥機における、熱媒の設定温度範囲が、60℃以上90℃以下である、請求項2乃至4に記載の製造方法。
- 熱媒の設定温度範囲が、80℃以上90℃以下であり、乾燥時間が60分以内である、請求項5に記載の製造方法。
- 乾燥工程が工程c)−2であり、乾燥工程での給気温度が75℃以上100℃以下であり、造粒物の乾燥時間が60分以内である、請求項1に記載の製造方法。
- 工程a)の溶液又は懸濁液中に、薬学的に許容される結合剤を用いる、請求項1乃至7に記載の製造方法。
- 請求項1乃至8で得られた造粒物と、薬学的に許容される添加剤とを混合した後、圧縮成型することにより、イミダフェナシンを含有する錠剤を製造する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017067519A JP6423033B2 (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 製造工程分解物の少ないイミダフェナシンを含有する造粒物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017067519A JP6423033B2 (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 製造工程分解物の少ないイミダフェナシンを含有する造粒物 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018190993A Division JP2018203789A (ja) | 2018-10-09 | 2018-10-09 | 製造工程分解物の少ないイミダフェナシンを含有する造粒物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018168107A true JP2018168107A (ja) | 2018-11-01 |
| JP6423033B2 JP6423033B2 (ja) | 2018-11-14 |
Family
ID=64017709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017067519A Active JP6423033B2 (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 製造工程分解物の少ないイミダフェナシンを含有する造粒物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6423033B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018203789A (ja) * | 2018-10-09 | 2018-12-27 | 杏林製薬株式会社 | 製造工程分解物の少ないイミダフェナシンを含有する造粒物 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001034147A1 (en) * | 1999-11-11 | 2001-05-17 | Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. | Oral solid preparation |
-
2017
- 2017-03-30 JP JP2017067519A patent/JP6423033B2/ja active Active
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001034147A1 (en) * | 1999-11-11 | 2001-05-17 | Kyorin Pharmaceutical Co., Ltd. | Oral solid preparation |
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| HERALD OF MEDICINE, vol. 31, no. 10, JPN6018031319, 2012, pages 1350 - 1354, ISSN: 0003858402 * |
| HERALD OF MEDICINE, vol. 31, no. 10, JPN7018002738, 2012, pages 1350 - 1354, ISSN: 0003858403 * |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP6423033B2 (ja) | 2018-11-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6906308B2 (ja) | 4環性化合物の非晶質体 | |
| US7351429B1 (en) | Oral solid preparation | |
| JP4656672B2 (ja) | イミダフェナシンを有効成分とする口腔内速崩錠の製造方法 | |
| KR20160098508A (ko) | 경구용 약학 조성물 | |
| JP2019214625A (ja) | 酢酸亜鉛水和物錠及びその製造方法 | |
| KR102333463B1 (ko) | 리바록사반을 포함하는 경구 투여용 약학 조성물 및 이의 제조방법 | |
| JPWO2005097070A1 (ja) | 安定性の向上した固形製剤およびその製造方法 | |
| JP6423033B2 (ja) | 製造工程分解物の少ないイミダフェナシンを含有する造粒物 | |
| JP2011162531A (ja) | フェキソフェナジン含有フイルムコーテイング経口製剤 | |
| RU2654703C2 (ru) | Таблетки, содержащие 5-гидрокси-1н-имидазол-4-карбоксамид | |
| CN108348617A (zh) | 用于口服用途的含有无定形索非那新的固体制剂及其制备方法 | |
| JP2018203789A (ja) | 製造工程分解物の少ないイミダフェナシンを含有する造粒物 | |
| JP2016033133A (ja) | モンテルカストナトリウム製剤 | |
| WO2020111089A1 (ja) | 医薬組成物 | |
| JP2021046380A (ja) | ラメルテオン含有被覆製剤 | |
| JP6435363B2 (ja) | 湿式造粒法によるイミダフェナシンを含有する造粒物の製造方法 | |
| JP2016155777A (ja) | モンテルカスト又はその塩を含む組成物 | |
| CN107865826B (zh) | 一种e构型苯甲酰胺类化合物的固体分散体 | |
| JP6303045B1 (ja) | 攪拌造粒法を用いたイミダフェナシンを含有する製剤の製造方法 | |
| JP6435362B2 (ja) | 保存安定性に優れたイミダフェナシンを含有する製剤 | |
| JP6831645B2 (ja) | ガランタミン含有医薬組成物、医薬組成物におけるガランタミンの安定化方法、及びガランタミンの安定化剤 | |
| JP6303044B1 (ja) | 押出し造粒法を用いたイミダフェナシンを含有する製剤の製造方法 | |
| JP6127295B2 (ja) | イミダフェナシン含有口腔内速崩錠 | |
| JP2021066715A (ja) | イミダフェナシンを含む粒子の製造方法及びその利用 | |
| JP6423034B2 (ja) | イミダフェナシン含有錠剤 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180821 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20180914 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181017 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6423033 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |