JP2001507364A

JP2001507364A - 睡眠時無呼吸を治療するための方法及び組成物

Info

Publication number: JP2001507364A
Application number: JP54431498A
Authority: JP
Inventors: キースシーメイアー; エムサフワンバードル
Original assignee: ウィスコンシンアラムニリサーチファンデーション
Priority date: 1997-04-16
Filing date: 1998-04-16
Publication date: 2001-06-05
Also published as: BR9809090A; PL336326A1; HUP0002645A2; IL132133A0; AU6975598A; NO994613L; US20020099033A1; SK143199A3; TWI221771B; EP1009411A1; DE69830660D1; KR20010006384A; AU722866B2; TR199902577T2; CN1252727A; ATE298241T1; CA2285574A1; CO4940399A1; IL132133A; AR012221A1

Abstract

(57)【要約】睡眠前に、咽頭後方領域に人工または天然産の肺界面活性剤を塗布すると、無呼吸または減呼吸により生ずる睡眠障害が減少する。本発明は、使用及び貯蔵が容易でかつ便利な塗布容器中の肺界面活性剤を提供する。酸素脱飽和が減少するため、無呼吸に関連する病状の危険が低下する。

Description

【発明の詳細な説明】睡眠時無呼吸を治療するための方法及び組成物発明の分野本発明は、咽頭の粘膜の塗布に天然または合成の肺界面活性剤を使用する睡眠時無呼吸の治療に関する。それにより本発明は、健康上非常に悪影響を及ぼす内科治療を要する状態を治療して軽減する。界面活性剤の治療的投与のための装置も提供する。発明の背景睡眠障害の疾患のうち最も迷惑なことは、持続するいびき、及びそれに伴う酸素欠乏症を生じるのに十分な時間通常の呼吸が遮断される睡眠時無呼吸である。無呼吸は、平穏な睡眠の通常の利点が奪われるのに十分な頻度で起こり、しばしば深い昼間の眠気、精神的疲労、及び脱力感に苦しむ。いびきは、軟口蓋、口蓋垂、扁桃、扁桃柱、及び咽頭の筋肉及び粘膜を含む喉頭蓋から後鼻孔への気道の虚脱部分で起こる。無呼吸では、気道が完全に閉塞され、呼吸が遮断される。典型的には大きないびきは、気道が閉塞される静かな期間で中断され、その後復活した大きないびきが呼吸を回復して眠っている人を不完全に目覚めさせる。いびき及び無呼吸が軽い場合には容易に許容される迷惑であるが、重い場合には研究及び理解され始めたばかりの健康上の危険を伴う。無呼吸が１０秒以上続き、１時間に７〜１０回以上起こる場合には病的な状態が存在する。気流が通常の３０％に低下する場合には減呼吸となる。事態の重要性を評価する場合には、無呼吸及び減呼吸を合わせた回数が考慮される。１時間当たりに起こる無呼吸及び減呼吸の総数は、無呼吸−減呼吸指数または呼吸障害指数と呼ばれる。睡眠時無呼吸は、動脈高血圧症、心電図の変化及び不整脈を伴い、突然死さえも伴う。統計学的評価による睡眠時無呼吸に関連する病理学の一般的な総説は、Sleep and Breathing ，ed．N．A．Saunders，2 ed.，Marcel Dekker，N．Y.:199 4を参照されたい。脳性喘息、脳梗塞、及びその他の神経系の異常間には別の相関関係がある。フィンランド人の一研究においては、研究された卒中の患者の６８％が重いいびき及び睡眠時無呼吸の経歴を有した。習慣性睡眠時無呼吸及び動脈高血圧症、卒中に関連する別の健康状態間にはまた別の相関関係がある。 Cahan，et al.，Chest，1990;98:122sには、中程度の無呼吸−減呼吸指数（＞１５）及びインシュリン量の増大間に有意な相関関係が報告されている。４０より大きい指数値では、空腹時高血糖症及びインシュリン過剰症が観察された。Fa irbanks,et al.，Snoring and Obstructive Sleep Apnea，2ed.，Raven Press， Ltd.，New York:1994に記載されているように、クッシング病及び先端巨大症もまた睡眠時無呼吸及びインシュリン抵抗性の両方と関連する２つの病気である。いびき及び睡眠時無呼吸に関しては多くの治療法が提案された。米国特許商標局では３００以上の装置及び治療法が特許権を認められた。これらには、例えば米国特許第1,216,679号(あおむけで睡眠することを妨げるように設計されたスノアボール)、同第2,339,998号(あごのひも)、同第3,696,377号(いびき活性化マイクロホン)、同第3,998,209号(電気ショックを発するいびき訓練用具)、同第5,28 4,829号(口に保持される器具)、及び同第5,154,184号（いびき調整装置）に開示されているような体の付属品が含まれる。興味深い装置の一は、舌の上面を前方に引っ張り、それにより舌を咽頭の後壁から離しておく舌保持装置である。これらの装置の大部分は、いびき及び気道の閉塞の解剖学的根拠のごくうわべだけを言及しているか、またはいびき及び無呼吸より不愉快な装着状態を引き起こすので、その価値には限界がある。最も成功した治療装置は、Sanders，et al.，Chest，1984;86:839に記載されているような連続した正の気道圧力の使用である。しかしながら、口及び咽頭の通路内に連続して管が存在するので装置を許容する患者はほとんどいない。結局この方法はある種の患者には有効であるが、しばしば十分には許容されず、この方法に従うことは困難である。気管切開により妨害する領域にバイパスを形成するか、または切除により妨害物を除去することによる外科的な方法が広く用いられている。後者の切除には、水腫の口蓋垂、咽頭壁の余分な粘膜のひだ、軟口蓋中の過剰な組織、過剰に大きい扁桃、及び余分な柱状粘膜のような過剰な口咽頭の組織の除去が含まれうる。気道の閉塞に関連する特定の構造物に依存して、多くの外科的方法が開発された。そのような方法の一般的な記述は、例えばSnoring and Obstructive Sleep Ap nea ， 2ed．（前述）におけるFujita,“Pharyngeal Surgery for Obstructive Sleep A pnea and Snoring,”を参照されたい。外科的な方法の欠点には、いびき及び無呼吸を軽減することなしにえん下、話すこと、及びその他の昼間の活動に関する問題を生ずる上に観血的手段の通常の危険が含まれる。観察される解剖学的欠陥は通常正常からあまりはずれていないので、外科的手術の利点はしばしば微々たるものである。公知の睡眠時無呼吸の危険因子を、場合によっては問題量から許容量に減少させるのに十分に効果的である良好な内科的治療も推薦される。これらには、肥満の除去(Smith，et al.，Ann ．Int．Med.，1985，102：850)、アルコール消費の節減(Issa，et al.，J ．Neurol．Neurosurq．Psychiatry 1982，45:353)、flura zepam及びその他のベンゾジアゼピン類のような問題を悪化させることが知られているある種の薬剤の回避、及び睡眠の位置の操作が含まれる。前述の多くの装置の使用は、いびき及び睡眠時無呼吸を軽減または除去する状況に体を強いる試みを示す。結局、治療剤の投与によりいびき及び睡眠時無呼吸を軽減または除去する努力がなされた。いくつかの研究では、非鎮静剤である三環状抗うつ薬であるprotri ptylineが投与された。無呼吸の期間及び回数の軽減はいくらか示されたが、無呼吸に伴うREM睡眠が短くなることに対応する減呼吸が対応して増大した。更に、排尿躊躇、インポテンス、発疹、及び運動失調を含む副作用が観察された。Me droxyprotesteroneアセテートも使用されたが、満足に有意な利点がなかった。同様に、セロトニンの前駆物質であるトリプトファンの投与でもほとんど有効性は示されなかった。 Am ．J．Otolaarygol.，8:236(1987)に記載されているように、ヒト被験者に局所的滑剤としてphophocholinaminを用いるといびきがいくらか軽減されることが示された。米国特許第5,569,679号には、いびきを軽減するためにディスペンサーから鼻の通路にメチルスルホニルエタンを塗布して局所的に使用することが開示されている。Widdlcombe，et al.，Eur ．Respir．J.，1:785(1988)には、上方気道抵抗を低下させることが報告された。しかしながら、現在までヒトにおいて睡眠時無呼吸に特異的に有効な薬剤治療は示されていない。発明の要約いびき及び睡眠時無呼吸間の関係は、関連はあるが必ずしも因果関係はない。したがって、いびきを軽減することに集中した治療は、減呼吸及び無呼吸の期間及び回数を有意に減少させないかもしれない。いびき自体は眠っている人にはわずらわしくて仲間たちには迷惑であるが、必ずしも病理学上有害でも危険でもない。したがって、付随していびきが減少するか否かに関わらず、睡眠時無呼吸及び減呼吸の期間及び回数を有意に減少させるような治療を開発することが本発明の目的である。観血的でも散漫でもない治療、または不快を生じる治療のための便宜的な方法及び装置を提供することが別の目的である。通常の７乃至９時間の睡眠中眠っている人を妨げることなく、簡単な睡眠前治療で睡眠時減呼吸及び無呼吸の期間及び回数を軽減するのに有効な治療を提供することが更に別の目的である。本発明によれば、生理学的に混和性の液体ビヒクル中の肺胞界面活性剤製剤を、睡眠前に患者の咽頭後方領域に薬学的に有効量塗布する。そのような薬学的に有効な量は、咽喉に過度に排出されることなく患部に塗布するのに十分な量であり、一般的には０．７５乃至１．２５ml中に分散させた０．２５乃至２．７５mg である。更に、水の表面張力を約１５乃至５０nM^*-1に低下させうるリン脂質を含む成分を含む界面活性剤物質を塗布する方法もある。本発明の方法の界面活性剤製剤は、任意に薬学的に有効な投与量中にSP-A、SP-B、SP-C、及びSP-Dから選択されたアポタンパク質を含みうるし、更に任意に中性脂質を含みうる。アポタンパク質の薬学的有効量は１０乃至１５０μｇであるが、機能的には咽頭組織に界面活性剤中に含まれるリン脂質部分が固定する範囲である。リン脂質は典型的には、飽和ホスファチジルコリン、不飽和ホスファチジルコリン、ホスファチジルグリセロール、ジパルミトイルホスファチジルコリン、及びそれらの組み合わせから選択される。本発明の装置においては、前述の成分を含む液体を、液体を保持する貯蔵部分、被験者の咽喉の咽頭後方領域にエーロゾルを向けるように配列させうるノズル手段部分、及び使用法が書かれた容器の貯蔵部分に貼り付けられたラベルを有する、液体をエーロゾル状で噴射しうる投薬容器中に入れる。ノズルすなわち送出手段は、従来の吸入先端でも加圧流バルブ開口でもよい。好ましい実施態様の詳細な説明本発明においては、ヒト被験者において咽頭後方領域に肺胞界面活性剤製剤を塗布すると、睡眠障害指数（睡眠中の１時間当たりの減呼吸及び無呼吸期間及び回数の合計）が有意に低下し、かつ酸素脱飽和の発生率が低下する。界面活性剤製剤は、天然産または人工的に配合した、市販されておりかつ乳児呼吸障害症候群またはその成人の対応する症候群の治療に使用するのに食物及び薬物管理局より認可されている組成物のいずれでもよい。表１は主な市販の製品の商標名、源、製造業者、及び活性成分を提供する。好ましい組成物は、リン脂質、中性脂質、脂肪酸、SP-B及びSP-Cを含む界面活性剤結合タンパク質を含み、天然の肺界面活性剤の表面張力を低下させる性質を模倣するために、colfoscerilパルミテート(ジパルミトイルホスファチジルコリン，DPPC)、パルミチン酸、及びトリパルミチンを補った天然のウシの肺抽出物を変性したものであるSurvanta(berectant )である。呼吸困難症候群におけるこれらの製品の性能は、Merrit，et al.，Ped iatric Pulmonology ，14:1(1992)において評価されている。表１界面活性剤肺界面活性剤はまた、精製リン脂質、脂肪酸、及びアポタンパク質（その非常に高い疎水性のためにリン脂質成分を咽頭の粘膜表面に固定するのを助ける）を配合して合成しうる。化学者たちは、これらの界面活性剤成分をイオン的会合または共有結合的会合させるために工夫した。カナダ国特許第2,042,635号(Sarin ら)には、リン脂質及びその他の界面活性剤成分とともに使用しうる脂肪酸／SP- C複合体が開示されている。複合体は、表面張力の値を低下させて安定させる疎水性部分を提供する利点を有すると同時に極性溶媒を提供する。本発明を実施するのに有用な別の合成界面活性剤組成物は米国特許第4,826,821号に開示されており、ジパルミトイルホスファチジルコリン、C-14乃至C-18脂肪アルコール及び非イオン界面活性剤、好ましくはtyloxapolを含む。天然産の界面活性剤のリン脂質フラクションを分析すると、plasmenylcholine 、ホスファチジルコリン、コリングリセロリン脂質、スフィンゴミエリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリン及びリゾホスファチジルエタノールアミン（しばしば分離するのが困難である）を含む複雑な組成物であることが分かった。Dugan，et al.，J ．Chromatography，378:317(1986)及び本明細書に参考として導入されている米国特許第4,826,821号を参照されたい。SP-A、SP- BまたはSP-Cを含むかまたは省略して、多量の界面活性剤成分、ジパルミトイルホスファチジルコリン（約２８乃至５３容量％）とともに少量の（約０．５乃至約１５容量％）精製した形の前述のリン脂質のいずれかを組み合わせて使用するのが本発明に適用しうる合成の形の界面活性剤である。SP-Cのような精製疎水性タンパク質の調製は、本明細書に参考として導入されているWO87/06943に開示されている方法に従って実施しうる。米国特許第5,547,937号（Sarin）及び関連した一連のその他の特許に開示されているように、界面活性剤タンパク質フラグメントは異常な界面張力を示すので、それらを使用することも有効である。親水性アポタンパク質SP-A及び疎水性アポタンパク質SP-B、Cの薬学的に有効な量は、各々０．２５乃至２．５％であり、総量は４乃至６％である。中性界面活性剤の組織塗布及び接着性が模倣される限り、そして最も重要なことは、フィルムの表面張力の値が１０mN以下（好ましくは約０．５乃至７mN）に効果的に低下する限り、前述の成分のいかなる組み合わせも本発明において有効であろう。これらの物質の治療的使用は、Hoffstein，et al.，Am ．J．Otolarygol.，8:2 36 (1987)に記載されている、わずかな炭化水素フラクションと複合したレシチンの混合物の商標名であるphosphocholinaminのような、いびきの軽減にいくらか効果的なオイルをベースとする滑剤とは異なる。本発明の方法はまた、米国特許第 5,569,679号に教示されているような、軽い麻酔薬と組み合わせてメチルスルホニルメタンを使用するような、いびきを特異的に軽減するその他のヒトの治療法とも異なる。界面活性剤溶液は、便宜的に約０．５乃至１．５mlの投与量で使用される。微細なエーロゾル吹きつけを使用する場合には、容量は０．２ml程度に減少させうる。咽頭の後方表面に一様に連続した塗膜が得られる限りいかなる量でも効果的である。過剰量は溜まるか排出されて飲み込まれるので、約１．５ml以上の量は回避されるべきである。種々の成分の濃度は、一般的には、好ましい実施態様においてはジパルミトイルホスファチジルコリンが３７乃至４８％の主要な成分である、天然の界面活性剤をまねる。薬学的に有効な量は、０．７５乃至１．５ml の溶液中に全部で０．２５乃至２．７５mlの成分を分散させた界面活性剤の量である。組成物は希釈しない。本発明の一実施態様においては、界面活性剤組成物を、咽頭後方領域に界面活性剤エーロゾルを放出するような容器に入れる。容器には３種類ある。すなわち、加圧エアゾール缶、スクィーズボトル、またはポンプボトルである。界面活性剤は典型的には口腔から塗布するが、被験者が仰向けに寝ている場合には鼻からでもよい。鼻から放出するのに適する容器の例は、参考として導入されている米国特許第5,569,679号に図示されている。口から投与する場合には、ポンプまたはスクィーズボトルは、界面活性剤を咽頭領域に局所的に直接塗布するための長いテーパ状のノズル（長さ１５cm(６インチ))を具備してもよい。便宜上、適する使用法のラベルが貼り付けられた、予め測定された量の界面活性剤を含む吹き付けびんが市販品として流通している。無菌条件下で充填されれば、界面活性剤は冷蔵状態または室温で貯蔵しうる。本発明の更なる利点は、以下の実施例から明らかになろう。実施例異なる程度の睡眠時無呼吸の６人について、Uiversity of Wisconsin Human Subjects Committeeにより推奨された研究案にしたがって、少なくとも五日離した二晩に研究した。これらの有志の被験者に一晩は生理食塩水（対照）を、もう一晩にはベレクタット（berectat）(Survanta；天然のウシの界面活性剤)を用いた。被験者がEEGにより示されるように寝入ったときに何も投与せずに６０分間追跡した。次いで、被験者が脳波（EEG）の追跡により確認されて寝入った後、小さなカテーテル（外径２．５mmで経鼻的に位置する）により咽頭後方に１mlの生理食塩水またはベレクタットを放出した。生理食塩水またはベレクタットを滴下する前の６０分及び滴下後の６０分に、EEGにより睡眠段階（I、II、III、IV 、またはREM）を追跡し、ぴったりつけた鼻のマスクに付けた呼吸流量計で吸気及び呼気の気流を追跡し、吸息筋の活動をわきの下の前方の右肋骨の縁の上２乃至４cmのところに２個の表面電極を有する筋電図により追跡し、動脈内のオキシヘモグロビンの飽和を耳の酸素飽和度測定により連続的に追跡し、かつ呼吸毎に (breath to breath)呼吸終期のCO₂を測定した。減呼吸は、その前の呼吸と比較した３回以上の連続した呼吸における一回呼吸量の２０％減少として定義し、無呼吸は≧５秒の流れの中断として定義し、かつ脱飽和は酸素飽和におけるベースラインからの≧２％減少として定義した。呼吸障害指数（RDI）は、睡眠１時間当たりの減呼吸、無呼吸、及び脱飽和の数として定義した。各々の場合の脱飽和度（ΔSPO₂％）も計算した。睡眠評価技術の詳細な論述については、例えばSleep Diaturbances，Yancy Press，NY:1991におけるMitler，et al.，“Sleep Scoring Technique”,を参照されたい。睡眠段階II、III、及びIVの合計のRDI、または睡眠段階II単独のRDIは、ベレクタットの滴下後には有意に減少したが、生理的食塩水の滴下後にはそうではなかった(表２及び３)。睡眠段階II、III、及びIVの合計、または睡眠段階II単独の脱飽和の回数も減少した(表４及び５)。更に、各々の場合の脱飽和度（ΔSpO₂ ％）は、その変化は満足な程度に達しなかったが、ベレクタットの場合には減少したが、生理的食塩水の場台には減少しなかった(p＝０．０９、表６)。呼吸に睡眠障害のある（睡眠時無呼吸／減呼吸）有志の被験者の上方気道に人工の界面活性剤を滴下すると、RDIは大きくではないが満足な程度低下する。粘膜の表面因子は睡眠時無呼吸／減呼吸の患者の上方気道開通性を調節でき、粘膜の表面張力の低下への関与が睡眠時無呼吸／減呼吸症候群の多くの患者において補助的な治療として役立ちうる。表２呼吸障害指数（睡眠段階II、III、及びIV） ^*p<0.05 表３呼吸障害指数（睡眠段階II）表４脱飽和（睡眠段階II、III、及びIV）表５脱飽和（睡眠段階II）表６ ΔSpO₂%

【手続補正書】【提出日】平成１２年１０月１６日（２０００．１０．１６）【補正内容】請求の範囲１．薬学的に有効量の肺胞界面活性剤を含む、睡眠時無呼吸を治療するための組成物。２．薬学的に有効量の、水の表面張力を約１５乃至５０mN^*-1に低下させ得るリン脂質を含む界面活性剤を含む、睡眠時無呼吸を治療するための組成物。３．薬学的に有効量の、SP-A、SP-B、SP-C、及びSP-Dからなる群から選択されたタンパク質部分をさらに含む、請求の範囲第２項記載の組成物。４．前記リン脂質が、飽和ホスファチジルコリン、不飽和ホスファチジルコリン、ホスファチジルグリセロール、ジパルミトイルホスファチジルコリン、及びそれらの組合せからなる群から選択される、請求の範囲第２項記載の組成物。５．さらに中性脂肪を含む、請求の範囲第２項記載の組成物。６．液体をエーロゾル状で噴射しうる容器である、貯蔵部分およびノズル部分を有する吸入容器、リン脂質界面活性剤の組成物を有する前記容器内の液体、及び睡眠時無呼吸の治療における使用法を提供する前記吸入容器に貼り付けられたラベル、を含む睡眠時無呼吸を治療するための製品であって、前記ノズル部分が、患者の咽頭後方領域の塗膜を提供するように前記エーロゾルを向けるように配置されている製品。７．液体をエーロゾル状で噴射しうる吸入容器を含む睡眠時無呼吸を治療する装置であって、前記吸入容器が、液体を保持しうる貯蔵部分、患者の咽頭後方領域にエーロゾルを向けるように配置させうるノズル部分、リン脂質界面活性剤の組成物を有する液体、及び睡眠時無呼吸の治療における使用法を提供する前記貯蔵部分に貼り付けられたラベル、を含む装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ａ６１Ｐ 43/00 Ａ６１Ｋ 37/22 (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者バードルエムサフワンアメリカ合衆国ミシガン州 48324 ウェストブルームフィールドオルダードライヴ 1780

Claims

【特許請求の範囲】１．睡眠期間前に薬学的に有効量の肺胞界面活性剤製剤を患者の咽頭後方領域に塗布することを含む睡眠時無呼吸を治療する方法。２．睡眠期間前に薬学的に有効量の、水の表面張力を約１５乃至５０mN^*-1に低下させうるリン脂質を含む界面活性剤製剤を患者の咽頭後方領域に塗布することを含む睡眠時無呼吸を治療する方法。３．前記界面活性剤製剤が、薬学的に有効量の、SP-A、SP-B、SP-C、及びSP-Dからなる群から選択されたタンパク質部分を更に含む請求の範囲第２項記載の方法。４．前記リン脂質が、飽和ホスファチジルコリン、不飽和ホスファチジルコリン、ホスファチジルグリセロール、ジパルミトイルホスファチジルコリン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される請求の範囲第２項記載の方法。５．前記界面活性剤製剤が更に中性脂質を含む請求の範囲第２項記載の方法。６．液体をエーロゾル状で噴射しうる容器である、貯蔵部分およびノズル部分を有する吸入容器、リン脂質界面活性剤の組成物を有する前記容器内の液体、及び睡眠時無呼吸の治療における使用法を提供する前記吸入容器に貼り付けられたラベル、を含む睡眠時無呼吸を治療するための製品であって、前記ノズル部分が、患者の咽頭後方領域の塗膜を提供するように前記エーロゾルを向けるように配置されている製品。７．液体をエーロゾル状で噴射しうる吸入容器を含む睡眠時無呼吸を治療する装置であって、前記吸入容器が、液体を保持しうる貯蔵部分、患者の咽頭後方領域にエーロゾルを向けるように配置させうるノズル部分、リン脂質界面活性剤の組成物を有する前記容器内の液体、及び睡眠時無呼吸の治療における使用法を提供する前記吸入容器に貼り付けられたラベル、を含む装置。