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JP2001011319A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

Info

Publication number
JP2001011319A
JP2001011319A JP11185798A JP18579899A JP2001011319A JP 2001011319 A JP2001011319 A JP 2001011319A JP 11185798 A JP11185798 A JP 11185798A JP 18579899 A JP18579899 A JP 18579899A JP 2001011319 A JP2001011319 A JP 2001011319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
polymer
curable composition
functional group
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11185798A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Nakagawa
佳樹 中川
Nobuhiro Hasegawa
伸洋 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP11185798A priority Critical patent/JP2001011319A/ja
Publication of JP2001011319A publication Critical patent/JP2001011319A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】(メタ)アクリル系重合体に代表されるビニル
系重合体の硬化性組成物は、耐熱耐候性に優れ、湿分透
過性も有するので湿分硬化型一液硬化が可能であるが、
ガスバリア性はあまり高くない。ポリイソブチレン系重
合体に代表される飽和炭化水素系重合体は、同じく耐熱
耐候性に優れ、またガスバリア性が高いが、湿分も通さ
ないので湿分硬化型一液硬化が困難である。このように
これらの重合体は、それぞれ異なった特徴を有する。 【解決手段】架橋性官能基を少なくとも1個有するビニ
ル系重合体(I)と、架橋性官能基を少なくとも1個有
する飽和炭化水素系重合体(II)をブレンドすること
により、それぞれの重合体が有する特徴を制御した硬化
性組成物が得られる。具体的には、硬化性の改良、ガス
バリア性の改良、粘度の調整等の効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架橋性官能基を少なく
とも1個有するビニル系重合体(I)、及び、架橋性官
能基を少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体(I
I)、を必須成分とする硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン重合や縮重合で得られる重合体の
一方で、ラジカル重合で得られるビニル系の重合体で官
能基、特に末端に官能基を有するものは、まだほとんど
実用化されていない。ビニル系重合体の中でも、(メ
タ)アクリル系重合体は、高い耐候性、透明性等、上記
のポリエーテル系重合体や炭化水素系重合体、あるいは
ポリエステル系重合体では得られない特性を有してお
り、アルケニル基や架橋性シリル基を側鎖に有するもの
は高耐候性の塗料等に利用されている。その一方で、ア
クリル系重合体の重合制御は、その副反応のために容易
でなく、末端への官能基の導入などは非常に困難であ
る。
【0003】アルケニル基を分子鎖末端に有するビニル
系重合体を簡便な方法で得ることができれば、側鎖に架
橋性基を有するものに比較して硬化物物性の優れた硬化
物を得ることができる。従って、これまで多くの研究者
によって、その製造法が検討されてきたが、それらを工
業的に製造することは容易ではない。例えば特開平1−
247403号公報、特開平5−255415号公報に
は連鎖移動剤としてアルケニル基含有ジスルフィドを用
いる、末端にアルケニル基を有する(メタ)アクリル系
重合体の合成法が開示されている。
【0004】特開平5−262808号公報には、ヒド
ロキシル基を有するジスルフィドを用いて、両末端にヒ
ドロキシル基を有するビニル系重合体を合成し、さらに
ヒドロキシル基の反応性を利用して、末端にアルケニル
基を有する(メタ)アクリル系重合体の合成法が開示さ
れている。
【0005】特開平5−211922号公報には、ヒド
ロキシル基を有するポリスルフィドを用いて、両末端に
ヒドロキシル基を有するビニル系重合体を合成し、さら
にヒドロキシル基の反応性を利用して、末端にシリル基
を有する(メタ)アクリル系重合体の合成法が開示され
ている。
【0006】これらの方法では、両末端に確実に官能基
を導入することは困難であり、満足な特性を有する硬化
物を得ることはできない。両末端に確実に官能基を導入
するためには、連鎖移動剤を大量に使用しなければなら
ず、製造工程上問題である。また、これらの方法では通
常のラジカル重合が用いられているため、得られる重合
体の分子量、分子量分布(数平均分子量と数平均分子量
の比)のコントロ−ルは困難である。
【0007】このような従来の技術に対し、発明者ら
は、これまでに様々な架橋性官能基を末端に有するビニ
ル系重合体、その製造法、硬化性組成物、及び用途に関
して数々の発明を行ってきた(特開平11−08024
9、特開平11−080250、特開平11−0058
15、特開平11−116617、特開平11−116
606、特開平11−080571、特開平11−08
0570、特開平11−130931、特開平11−1
00433、特開平11−116763、特開平9−2
72714号、特開平9−272715号等を参照)。
【0008】例えば、ケイ素原子に結合した水酸基また
は加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成すること
により架橋し得るケイ素含有基(以下、「架橋性シリル
基」とも言う)を有するビニル系重合体、あるいはその
組成物から得られる硬化物は、耐熱性あるいは耐候性に
優れ、シーリング材、塗料、コーティング材、封止材等
種々の用途に用いられる。
【0009】また、発明者らは、同様に官能基、特に末
端に官能基を有する炭化水素系架橋性重合体、その製造
法、硬化性組成物、及び用途に関して数々の発明を行っ
てきた(特開昭63−006041、特開昭63−00
6003、特開昭63−205304、特開昭63−2
05305、特開平8−134220等を参照)。これ
らの重合体も同様に、架橋性シリル基の加水分解反応等
に続くシロキサン結合の形成等によって架橋し、ゴム状
硬化物が得られるという興味深い性質を有する。この重
合体は主鎖が熱や光によって劣化しにくい飽和炭化水素
から構成されているため、優れた耐熱性、耐候性、ガス
バリヤー性を有する硬化物を与えることが可能である。
そのため、複層ガラス用シーリング材や建築用弾性シー
ラント等に用いることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】(メタ)アクリル系重
合体に代表されるビニル系重合体の硬化性組成物は、耐
熱耐候性に優れ、湿分透過性も有するので湿分硬化型一
液硬化が可能であるが、ガスバリア性はあまり高くな
い。ポリイソブチレン系重合体に代表される飽和炭化水
素系重合体は、同じく耐熱耐候性に優れ、またガスバリ
ア性が高いが、湿分も通さないので湿分硬化型一液硬化
が困難である。このようにこれらの重合体は、それぞれ
異なった特徴を有する。
【0011】
【問題点を解決する為の手段】本発明者らは、架橋性官
能基を少なくとも1個有するビニル系重合体(I)と、
架橋性官能基を少なくとも1個有する飽和炭化水素系重
合体(II)をブレンドすることにより、それぞれの重
合体が有する特徴を制御した硬化性組成物が得られるこ
とを見出した。
【0012】ビニル系重合体(I)としては、限定はさ
れないが、(メタ)アクリル系重合体であることが好ま
しい。
【0013】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基は、
好ましくは末端に位置する。
【0014】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基とし
ては、限定はされないが、架橋性シリル基、アルケニル
基、水酸基、アミノ基、重合性の炭素−炭素二重結合、
エポキシ基等が好ましい。
【0015】ビニル系重合体(I)は、限定はされない
が、リビングラジカル重合により製造されることが好ま
しく、原子移動ラジカル重合であることがより好まし
い。さらに、原子移動ラジカル重合は、限定はされない
が、周期律表第7族、8族、9族、10族、または11
族元素を中心金属とする遷移金属錯体より選ばれる錯体
を触媒とすることが好ましく、銅、ニッケル、ルテニウ
ム、又は鉄の錯体からなる群より選ばれる錯体がより好
ましく、中でも銅の錯体が特に好ましい。
【0016】飽和炭化水素系重合体(II)としては、
限定はされないが、ポリイソブチレン系重合体であるこ
とが好ましい。
【0017】飽和炭化水素系重合体(II)の架橋性官
能基は、好ましくは末端に位置する。
【0018】飽和炭化水素系重合体(II)の架橋性官
能基としては、限定はされないが、架橋性シリル基、ア
ルケニル基、水酸基を有する基等が好ましい。
【0019】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基と、
飽和炭化水素系重合体(II)の架橋性官能基は、同種
のものでも異種のものでも構わないが、同種のものであ
ることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。
【0021】本発明は、以下の二成分:架橋性官能基を
少なくとも1個有するビニル系重合体(I)、及び、架
橋性官能基を少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合
体(II)、を必須成分とする硬化性組成物に関する。
【0022】まず、架橋性官能基を少なくとも1個有す
るビニル系重合体(I)、及び、架橋性官能基を少なく
とも1個有する飽和炭化水素系重合体(II)のそれぞ
れについて説明し、最後にこれらの組成物について説明
する。 <<ビニル系重合体(I)>>重合体(I)の架橋性官
能基の位置は、限定はされないが、末端が好ましい。そ
の他に主鎖内部に同様の官能基を有しても構わないが、
架橋させた硬化物にゴム弾性を求める場合等には末端の
みに官能基を有することが好ましい。
【0023】重合体(I)の架橋性官能基の数は、特に
限定されないが、より架橋性の高い硬化物を得るために
は、平均して1個以上、好ましくは1.2個以上、より
好ましくは1.5個以上である。 <主鎖>本発明のビニル系重合体(I)の主鎖を構成す
るビニル系モノマーとしては特に限定されず、各種のも
のを用いることができる。例示するならば、(メタ)ア
クリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリ
ル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピル、(メ
タ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸−n
−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)ア
クリル酸−tert−ブチル、(メタ)アクリル酸−n
−ペンチル、(メタ)アクリル酸−n−ヘキシル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸−
n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸−n−オクチル、
(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)ア
クリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)
アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸フェニル、
(メタ)アクリル酸トルイル、(メタ)アクリル酸ベン
ジル、(メタ)アクリル酸−2−メトキシエチル、(メ
タ)アクリル酸−3−メトキシブチル、(メタ)アクリ
ル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2
−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ステアリ
ル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル
酸2−アミノエチル、γ−(メタクリロイルオキシプロ
ピル)トリメトキシシラン、(メタ)アクリル酸のエチ
レンオキサイド付加物、(メタ)アクリル酸トリフルオ
ロメチルメチル、(メタ)アクリル酸2−トリフルオロ
メチルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロエ
チルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロエチ
ル−2−パーフルオロブチルエチル、(メタ)アクリル
酸2−パーフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフ
ルオロメチル、(メタ)アクリル酸ジパーフルオロメチ
ルメチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロメチル
−2−パーフルオロエチルメチル、(メタ)アクリル酸
2−パーフルオロヘキシルエチル、(メタ)アクリル酸
2−パーフルオロデシルエチル、(メタ)アクリル酸2
−パーフルオロヘキサデシルエチル等の(メタ)アクリ
ル酸系モノマー;スチレン、ビニルトルエン、α−メチ
ルスチレン、クロルスチレン、スチレンスルホン酸及び
その塩等のスチレン系モノマー;パーフルオロエチレ
ン、パーフルオロプロピレン、フッ化ビニリデン等のフ
ッ素含有ビニルモノマー;ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン等のケイ素含有ビニル系モノ
マー;無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸のモノ
アルキルエステル及びジアルキルエステル;フマル酸、
フマル酸のモノアルキルエステル及びジアルキルエステ
ル;マレイミド、メチルマレイミド、エチルマレイミ
ド、プロピルマレイミド、ブチルマレイミド、ヘキシル
マレイミド、オクチルマレイミド、ドデシルマレイミ
ド、ステアリルマレイミド、フェニルマレイミド、シク
ロヘキシルマレイミド等のマレイミド系モノマー;アク
リロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル基含有
ビニル系モノマー;アクリルアミド、メタクリルアミド
等のアミド基含有ビニル系モノマー;酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル、
桂皮酸ビニル等のビニルエステル類;エチレン、プロピ
レン等のアルケン類;ブタジエン、イソプレン等の共役
ジエン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩化アリル、
アリルアルコール等が挙げられる。これらは、単独で用
いても良いし、複数を共重合させても構わない。なかで
も、生成物の物性等から、スチレン系モノマー及び(メ
タ)アクリル酸系モノマーが好ましい。より好ましく
は、アクリル酸エステルモノマー及びメタクリル酸エス
テルモノマーであり、特に好ましくはアクリル酸エステ
ルモノマーであり、更に好ましくは、アクリル酸ブチル
である。本発明においては、これらの好ましいモノマー
を他のモノマーと共重合、更にはブロック共重合させて
も構わなく、その際は、これらの好ましいモノマーが重
量比で40%含まれていることが好ましい。なお上記表
現形式で例えば(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸お
よび/あるいはメタクリル酸を表す。
【0024】本発明の重合体(I)の分子量分布、すな
わち、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定
した重量平均分子量と数平均分子量の比は、特に限定さ
れないが、好ましくは1.8未満であり、好ましくは
1.7以下であり、より好ましくは1.6以下であり、
さらに好ましくは1.5以下であり、特に好ましくは
1.4以下であり、最も好ましくは1.3以下である。
本発明でのGPC測定においては、通常、移動相として
クロロホルムを用い、測定はポリスチレンゲルカラムに
ておこない、数平均分子量等はポリスチレン換算で求め
ることができる。
【0025】本発明のビニル系重合体の数平均分子量は
特に制限はないが、500〜1,000,000の範囲
が好ましく、1000〜100,000がさらに好まし
い。 <主鎖の合成法>本発明の ビニル系重合体(I)の合
成法は、限定はされないが、制御ラジカル重合が好まし
く、リビングラジカル重合がより好ましく、原子移動ラ
ジカル重合が特に好ましい。以下にこれらについて説明
する。制御ラジカル重合 ラジカル重合法は、重合開始剤としてアゾ系化合物、過
酸化物などを用いて、特定の官能基を有するモノマーと
ビニル系モノマーとを単に共重合させる「一般的なラジ
カル重合法」と末端などの制御された位置に特定の官能
基を導入することが可能な「制御ラジカル重合法」に分
類できる。
【0026】「一般的なラジカル重合法」は簡便な方法
であるが、この方法では特定の官能基を有するモノマー
は確率的にしか重合体中に導入されないので、官能化率
の高い重合体を得ようとした場合には、このモノマーを
かなり大量に使う必要があり、逆に少量使用ではこの特
定の官能基が導入されない重合体の割合が大きくなると
いう問題点がある。またフリーラジカル重合であるた
め、分子量分布が広く粘度の高い重合体しか得られない
という問題点もある。
【0027】「制御ラジカル重合法」は、更に、特定の
官能基を有する連鎖移動剤を用いて重合をおこなうこと
により末端に官能基を有するビニル系重合体が得られる
「連鎖移動剤法」と重合生長末端が停止反応などを起こ
さずに生長することによりほぼ設計どおりの分子量の重
合体が得られる「リビングラジカル重合法」とに分類す
ることができる。「連鎖移動剤法」は、官能化率の高い
重合体を得ることが可能であるが、開始剤に対してかな
り大量の特定の官能基を有する連鎖移動剤が必要であ
り、処理も含めて経済面で問題がある。また上記の「一
般的なラジカル重合法」と同様、フリーラジカル重合で
あるため分子量分布が広く、粘度の高い重合体しか得ら
れないという問題点もある。
【0028】これらの重合法とは異なり、「リビングラ
ジカル重合法」は、重合速度が高く、ラジカル同士のカ
ップリングなどによる停止反応が起こりやすいため制御
の難しいとされるラジカル重合でありながら、停止反応
が起こりにくく、分子量分布の狭い(Mw/Mnが1.
1〜1.5程度)重合体が得られるとともに、モノマー
と開始剤の仕込み比によって分子量は自由にコントロー
ルすることができる。
【0029】従って「リビングラジカル重合法」は、分
子量分布が狭く、粘度が低い重合体を得ることができる
上に、特定の官能基を有するモノマーを重合体のほぼ任
意の位置に導入することができるため、上記特定の官能
基を有するビニル系重合体の製造方法としてはより好ま
しいものである。
【0030】なお、リビング重合とは狭義においては、
末端が常に活性を持ち続けて分子鎖が生長していく重合
のことをいうが、一般には、末端が不活性化されたもの
と活性化されたものが平衡状態にありながら生長してい
く擬リビング重合も含まれる。本発明における定義も後
者である。
【0031】「リビングラジカル重合法」は近年様々な
グループで積極的に研究がなされている。その例として
は、たとえばジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
ソサエティー(J.Am.Chem.Soc.)、19
94年、116巻、7943頁に示されるようなコバル
トポルフィリン錯体を用いるもの、マクロモレキュール
ズ(Macromolecules)、1994年、2
7巻、7228頁に示されるようなニトロキシド化合物
などのラジカル捕捉剤を用いるもの、有機ハロゲン化物
等を開始剤とし遷移金属錯体を触媒とする「原子移動ラ
ジカル重合」(Atom Transfer Radi
cal Polymerization:ATRP)な
どがあげられる。
【0032】「リビングラジカル重合法」の中でも、有
機ハロゲン化物あるいはハロゲン化スルホニル化合物等
を開始剤、遷移金属錯体を触媒としてビニル系モノマー
を重合する「原子移動ラジカル重合法」は、上記の「リ
ビングラジカル重合法」の特徴に加えて、官能基変換反
応に比較的有利なハロゲン等を末端に有し、開始剤や触
媒の設計の自由度が大きいことから、特定の官能基を有
するビニル系重合体の製造方法としてはさらに好まし
い。この原子移動ラジカル重合法としては例えばMat
yjaszewskiら、ジャーナル・オブ・アメリカ
ン・ケミカルソサエティー(J.Am.Chem.So
c.)1995年、117巻、5614頁、マクロモレ
キュールズ(Macromolecules)1995
年、28巻、7901頁,サイエンス(Scienc
e)1996年、272巻、866頁、WO96/30
421号公報,WO97/18247号公報、WO98
/01480号公報,WO98/40415号公報、あ
るいはSawamotoら、マクロモレキュールズ(M
acromolecules)1995年、28巻、1
721頁、特開平9−208616号公報、特開平8−
41117号公報などが挙げられる。
【0033】本発明において、これらのリビングラジカ
ル重合のうちどの方法を使用するかは特に制約はない
が、原子移動ラジカル重合法が好ましい。
【0034】以下にリビングラジカル重合について詳細
に説明していくが、その前に、後に説明する重合体
(I)の製造に用いることができる制御ラジカル重合の
うちの一つ、連鎖移動剤を用いた重合について説明す
る。連鎖移動剤(テロマー)を用いたラジカル重合とし
ては、特に限定されないが、本発明に適した末端構造を
有したビニル系重合体を得る方法としては、次の2つの
方法が例示される。
【0035】特開平4−132706号公報に示されて
いるようなハロゲン化炭化水素を連鎖移動剤として用い
てハロゲン末端の重合体を得る方法と、特開昭61−2
71306号公報、特許2594402号公報、特開昭
54−47782号公報に示されているような水酸基含
有メルカプタンあるいは水酸基含有ポリスルフィド等を
連鎖移動剤として用いて水酸基末端の重合体を得る方法
である。
【0036】以下に、リビングラジカル重合について説
明する。
【0037】そのうち、まず、ニトロキシド化合物など
のラジカル捕捉剤を用いる方法について説明する。この
重合では一般に安定なニトロキシフリーラジカル(=N
−O・)をラジカルキャッピング剤として用いる。この
ような化合物類としては、限定はされないが、2,2,
6,6−置換−1−ピペリジニルオキシラジカルや2,
2,5,5−置換−1−ピロリジニルオキシラジカル
等、環状ヒドロキシアミンからのニトロキシフリーラジ
カルが好ましい。置換基としてはメチル基やエチル基等
の炭素数4以下のアルキル基が適当である。具体的なニ
トロキシフリーラジカル化合物としては、限定はされな
いが、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニ
ルオキシラジカル(TEMPO)、2,2,6,6−テ
トラエチル−1−ピペリジニルオキシラジカル、2,
2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−1−ピペリジ
ニルオキシラジカル、2,2,5,5−テトラメチル−
1−ピロリジニルオキシラジカル、1,1,3,3−テ
トラメチル−2−イソインドリニルオキシラジカル、
N,N−ジ−t−ブチルアミンオキシラジカル等が挙げ
られる。ニトロキシフリーラジカルの代わりに、ガルビ
ノキシル(galvinoxyl)フリーラジカル等の
安定なフリーラジカルを用いても構わない。
【0038】上記ラジカルキャッピング剤はラジカル発
生剤と併用される。ラジカルキャッピング剤とラジカル
発生剤との反応生成物が重合開始剤となって付加重合性
モノマーの重合が進行すると考えられる。両者の併用割
合は特に限定されるものではないが、ラジカルキャッピ
ング剤1モルに対し、ラジカル開始剤0.1〜10モル
が適当である。
【0039】ラジカル発生剤としては、種々の化合物を
使用することができるが、重合温度条件下で、ラジカル
を発生しうるパーオキシドが好ましい。このパーオキシ
ドとしては、限定はされないが、ベンゾイルパーオキシ
ド、ラウロイルパーオキシド等のジアシルパーオキシド
類、ジクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシ
ド等のジアルキルパーオキシド類、ジイソプロピルパー
オキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘ
キシル)パーオキシジカーボネート等のパーオキシカー
ボネート類、t−ブチルパーオキシオクトエート、t−
ブチルパーオキシベンゾエート等のアルキルパーエステ
ル類等がある。特にベンゾイルパーオキシドが好まし
い。さらに、パーオキシドの代わりにアゾビスイソブチ
ロニトリルのようなラジカル発生性アゾ化合物等のラジ
カル発生剤も使用しうる。
【0040】Macromolecules 199
5,28,2993で報告されているように、ラジカル
キャッピング剤とラジカル発生剤を併用する代わりに、
下図のようなアルコキシアミン化合物を開始剤として用
いても構わない。
【0041】
【化1】 アルコキシアミン化合物を開始剤として用いる場合、そ
れが上図で示されているような水酸基等の官能基を有す
るものを用いると末端に官能基を有する重合体が得られ
る。これを本発明の方法に利用すると、末端に官能基を
有する重合体が得られる。
【0042】上記のニトロキシド化合物などのラジカル
捕捉剤を用いる重合で用いられるモノマー、溶媒、重合
温度等の重合条件は、限定されないが、次に説明する原
子移動ラジカル重合について用いるものと同様で構わな
い。原子移動ラジカル重合 次に、本発明のリビングラジカル重合としてより好まし
い原子移動ラジカル重合法について説明する。
【0043】この原子移動ラジカル重合では、有機ハロ
ゲン化物、特に反応性の高い炭素−ハロゲン結合を有す
る有機ハロゲン化物(例えば、α位にハロゲンを有する
カルボニル化合物や、ベンジル位にハロゲンを有する化
合物)、あるいはハロゲン化スルホニル化合物等が開始
剤として用いられる。具体的に例示するならば、 C65−CH2X、C65−C(H)(X)CH3、C6
5−C(X)(CH32 (ただし、上の化学式中、C65はフェニル基、Xは塩
素、臭素、またはヨウ素) R1−C(H)(X)−CO22、R1−C(CH3
(X)−CO22、R1−C(H)(X)−C(O)
2、R1−C(CH3)(X)−C(O)R2、 (式中、R1、R2は水素原子または炭素数1〜20のア
ルキル基、アリール基、またはアラルキル基、Xは塩
素、臭素、またはヨウ素) R1−C64−SO2X (上記の各式において、R1は水素原子または炭素数1
〜20のアルキル基、アリール基、またはアラルキル
基、Xは塩素、臭素、またはヨウ素)等が挙げられる。
【0044】原子移動ラジカル重合の開始剤として、重
合を開始する官能基以外の官能基を有する有機ハロゲン
化物又はハロゲン化スルホニル化合物を用いることもで
きる。このような場合、一方の主鎖末端に官能基を、他
方の主鎖末端に原子移動ラジカル重合の生長末端構造を
有するビニル系重合体が製造される。このような官能基
としては、アルケニル基、架橋性シリル基、ヒドロキシ
ル基、エポキシ基、アミノ基、アミド基等が挙げられ
る。
【0045】アルケニル基を有する有機ハロゲン化物と
しては限定されず、例えば、一般式1に示す構造を有す
るものが例示される。 R45C(X)−R6−R7−C(R3)=CH2 (1) (式中、R3は水素、またはメチル基、R4、R5は水
素、または、炭素数1〜20の1価のアルキル基、アリ
ール基、またはアラルキル、または他端において相互に
連結したもの、R6は、−C(O)O−(エステル
基)、−C(O)−(ケト基)、またはo−,m−,p
−フェニレン基、R7は直接結合、または炭素数1〜2
0の2価の有機基で1個以上のエーテル結合を含んでい
ても良い、Xは塩素、臭素、またはヨウ素) 置換基R4、R5の具体例としては、水素、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。R4とR5は他
端において連結して環状骨格を形成していてもよい。
【0046】一般式1で示される、アルケニル基を有す
る有機ハロゲン化物の具体例としては、XCH2
(O)O(CH2nCH=CH2、H3CC(H)(X)
C(O)O(CH2nCH=CH2、(H3C)2
(X)C(O)O(CH2nCH=CH2、CH3CH2
C(H)(X)C(O)O(CH2nCH=CH2
【0047】
【化2】 (上記の各式において、Xは塩素、臭素、またはヨウ
素、nは0〜20の整数) XCH2C(O)O(CH2nO(CH2mCH=C
2、H3CC(H)(X)C(O)O(CH2nO(C
2mCH=CH2、(H3C)2C(X)C(O)O
(CH2nO(CH2mCH=CH2、CH3CH2
(H)(X)C(O)O(CH2nO(CH2mCH=
CH2
【0048】
【化3】 (上記の各式において、Xは塩素、臭素、またはヨウ
素、nは1〜20の整数、mは0〜20の整数) o,m,p−XCH2−C64−(CH2n−CH=C
2、o,m,p−CH3C(H)(X)−C64−(C
2n−CH=CH2、o,m,p−CH3CH2
(H)(X)−C64−(CH2n−CH=CH2
(上記の各式において、Xは塩素、臭素、またはヨウ
素、nは0〜20の整数) o,m,p−XCH2−C64−(CH2n−O−(C
2m−CH=CH2、o,m,p−CH3C(H)
(X)−C64−(CH2n−O−(CH2m−CH=
CH2、o,m,p−CH3CH2C(H)(X)−C6
4−(CH2n−O−(CH2mCH=CH2、(上記の
各式において、Xは塩素、臭素、またはヨウ素、nは1
〜20の整数、mは0〜20の整数) o,m,p−XCH2−C64−O−(CH2n−CH
=CH2、o,m,p−CH3C(H)(X)−C64
O−(CH2n−CH=CH2、 o,m,p−CH3CH2C(H)(X)−C64−O−
(CH2n−CH=CH 2、(上記の各式において、X
は塩素、臭素、またはヨウ素、nは0〜20の整数) o,m,p−XCH2−C64−O−(CH2n−O−
(CH2m−CH=CH2、o,m,p−CH3C(H)
(X)−C64−O−(CH2n−O−(CH2m−C
H=CH2、o,m,p−CH3CH2C(H)(X)−
64−O−(CH2n−O−(CH 2m−CH=CH
2、(上記の各式において、Xは塩素、臭素、またはヨ
ウ素、nは1〜20の整数、mは0〜20の整数) アルケニル基を有する有機ハロゲン化物としてはさらに
一般式2で示される化合物が挙げられる。 H2C=C(R3)−R7−C(R4)(X)−R8−R5 (2) (式中、R3、R4、R5、R7、Xは上記に同じ、R
8は、直接結合、−C(O)O−(エステル基)、−C
(O)−(ケト基)、または、o−,m−,p−フェニ
レン基を表す) R6は直接結合、または炭素数1〜20の2価の有機基
(1個以上のエーテル結合を含んでいても良い)である
が、直接結合である場合は、ハロゲンの結合している炭
素にビニル基が結合しており、ハロゲン化アリル化物で
ある。この場合は、隣接ビニル基によって炭素−ハロゲ
ン結合が活性化されているので、R8としてC(O)O
基やフェニレン基等を有する必要は必ずしもなく、直接
結合であってもよい。R7が直接結合でない場合は、炭
素−ハロゲン結合を活性化するために、R8としてはC
(O)O基、C(O)基、フェニレン基が好ましい。
【0049】一般式2の化合物を具体的に例示するなら
ば、CH2=CHCH2X、CH2=C(CH3)CH
2X、CH2=CHC(H)(X)CH3、CH2=C(C
3)C(H)(X)CH3、CH2=CHC(X)(C
32、CH2=CHC(H)(X)C25、CH2=C
HC(H)(X)CH(CH32、CH2=CHC
(H)(X)C65、CH2=CHC(H)(X)CH2
65、CH2=CHCH2C(H)(X)−CO2R、
CH2=CH(CH22C(H)(X)−CO2R、CH
2=CH(CH23C(H)(X)−CO2R、CH2
CH(CH28C(H)(X)−CO2R、CH2=CH
CH2C(H)(X)−C65、CH2=CH(CH22
C(H)(X)−C65、CH2=CH(CH23
(H)(X)−C65、(上記の各式において、Xは塩
素、臭素、またはヨウ素、Rは炭素数1〜20のアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基)等を挙げることがで
きる。
【0050】アルケニル基を有するハロゲン化スルホニ
ル化合物の具体例を挙げるならば、o−,m−,p−C
2=CH−(CH2n−C64−SO2X、o−,m
−,p−CH2=CH−(CH2n−O−C64−SO2
X、(上記の各式において、Xは塩素、臭素、またはヨ
ウ素、nは0〜20の整数)等である。
【0051】上記架橋性シリル基を有する有機ハロゲン
化物としては特に限定されず、例えば一般式3に示す構
造を有するものが例示される。 R45C(X)−R6−R7−C(H)(R3)CH2−[Si(R92-b(Y)b O]m−Si(R103-a(Y)a (3) (式中、R3、R4、R5、R6、R7、Xは上記に同じ、
9、R10は、いずれも炭素数1〜20のアルキル基、
アリール基、アラルキル基、または(R’)3SiO−
(R’は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であって、
3個のR’は同一であってもよく、異なっていてもよ
い)で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R9
たはR10が2個以上存在するとき、それらは同一であっ
てもよく、異なっていてもよい。Yは水酸基または加水
分解性基を示し、Yが2個以上存在するときそれらは同
一であってもよく、異なっていてもよい。aは0,1,
2,または3を、また、bは0,1,または2を示す。
mは0〜19の整数である。ただし、a+mb≧1であ
ることを満足するものとする)一般式3の化合物を具体
的に例示するならば、XCH2C(O)O(CH2n
i(OCH33、CH3C(H)(X)C(O)O(C
2nSi(OCH33、(CH32C(X)C(O)
O(CH2nSi(OCH33、XCH2C(O)O
(CH2nSi(CH3)(OCH32、CH3C(H)
(X)C(O)O(CH2nSi(CH3)(OCH3
2、(CH32C(X)C(O)O(CH2nSi(C
3)(OCH32、(上記の各式において、Xは塩
素、臭素、ヨウ素、nは0〜20の整数、) XCH2C(O)O(CH2nO(CH2mSi(OC
33、H3CC(H)(X)C(O)O(CH2n
(CH2mSi(OCH33、(H3C)2C(X)C
(O)O(CH2nO(CH2mSi(OCH33、C
3CH2C(H)(X)C(O)O(CH2nO(CH
2mSi(OCH33、XCH2C(O)O(CH2n
O(CH2mSi(CH3)(OCH32、H3CC
(H)(X)C(O)O(CH2nO(CH2m−Si
(CH3)(OCH32、(H3C)2C(X)C(O)
O(CH2nO(CH2m−Si(CH3)(OCH3
2、CH3CH2C(H)(X)C(O)O(CH2n
(CH2m−Si(CH3)(OCH32、(上記の各
式において、Xは塩素、臭素、ヨウ素、nは1〜20の
整数、mは0〜20の整数) o,m,p−XCH2−C64−(CH22Si(OC
33、o,m,p−CH3C(H)(X)−C64
(CH22Si(OCH33、o,m,p−CH3CH2
C(H)(X)−C64−(CH22Si(OC
33、o,m,p−XCH2−C64−(CH23
i(OCH33、o,m,p−CH3C(H)(X)−
64−(CH23Si(OCH33、o,m,p−C
3CH2C(H)(X)−C64−(CH23Si(O
CH33、o,m,p−XCH2−C64−(CH22
−O−(CH23Si(OCH33、o,m,p−CH
3C(H)(X)−C64−(CH22−O−(CH2
3Si(OCH33、o,m,p−CH3CH2C(H)
(X)−C64−(CH22−O−(CH23Si(O
CH33、o,m,p−XCH2−C64−O−(C
23Si(OCH33、o,m,p−CH3C(H)
(X)−C64−O−(CH23Si(OCH33
o,m,p−CH3CH2C(H)(X)−C64−O−
(CH23−Si(OCH33、o,m,p−XCH2
−C64−O−(CH22−O−(CH23−Si(O
CH33、o,m,p−CH3C(H)(X)−C64
−O−(CH22−O−(CH23Si(OCH33
o,m,p−CH3CH2C(H)(X)−C64−O−
(CH22−O−(CH 23Si(OCH33、(上記
の各式において、Xは塩素、臭素、またはヨウ素)等が
挙げられる。
【0052】上記架橋性シリル基を有する有機ハロゲン
化物としてはさらに、一般式4で示される構造を有する
ものが例示される。 (R103-a(Y)aSi−[OSi(R92-b(Y)bm−CH2−C(H)( R3)−R7−C(R4)(X)−R8−R5 (4) (式中、R3、R4、R5、R7、R8、R9、R10、a、
b、m、X、Yは上記に同じ)このような化合物を具体
的に例示するならば、(CH3O)3SiCH2CH2
(H)(X)C65、(CH3O)2(CH3)SiCH2
CH2C(H)(X)C65、(CH3O)3Si(C
22C(H)(X)−CO2R、(CH3O)2(C
3)Si(CH22C(H)(X)−CO2R、(CH
3O)3Si(CH23C(H)(X)−CO2R、(C
3O)2(CH3)Si(CH23C(H)(X)−C
2R、(CH3O)3Si(CH24C(H)(X)−
CO2R、(CH3O)2(CH3)Si(CH24
(H)(X)−CO2R、(CH3O)3Si(CH29
C(H)(X)−CO2R、(CH3O)2(CH3)Si
(CH29C(H)(X)−CO2R、(CH3O)3
i(CH23C(H)(X)−C65、(CH3O)
2(CH3)Si(CH23C(H)(X)−C65
(CH3O)3Si(CH24C(H)(X)−C65
(CH3O)2(CH3)Si(CH24C(H)(X)
−C65、(上記の各式において、Xは塩素、臭素、ま
たはヨウ素、Rは炭素数1〜20のアルキル基、アリー
ル基、アラルキル基)等が挙げられる。
【0053】上記ヒドロキシル基を持つ有機ハロゲン化
物、またはハロゲン化スルホニル化合物としては特に限
定されず、下記のようなものが例示される。HO−(C
2n−OC(O)C(H)(R)(X)(上記の各式
において、Xは塩素、臭素、またはヨウ素、Rは水素原
子または炭素数1〜20のアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基、nは1〜20の整数)上記アミノ基を持つ
有機ハロゲン化物、またはハロゲン化スルホニル化合物
としては特に限定されず、下記のようなものが例示され
る。 H2N−(CH2n−OC(O)C(H)(R)(X) (上記の各式において、Xは塩素、臭素、またはヨウ
素、Rは水素原子または炭素数1〜20のアルキル基、
アリール基、アラルキル基、nは1〜20の整数)上記
エポキシ基を持つ有機ハロゲン化物、またはハロゲン化
スルホニル化合物としては特に限定されず、下記のよう
なものが例示される。
【0054】
【化4】 (上記の各式において、Xは塩素、臭素、またはヨウ
素、Rは水素原子または炭素数1〜20のアルキル基、
アリール基、アラルキル基、nは1〜20の整数)本発
明の末端構造を1分子内に2つ以上有する重合体を得る
ためには、2つ以上の開始点を持つ有機ハロゲン化物、
またはハロゲン化スルホニル化合物が開始剤として用い
るのが好ましい。具体的に例示するならば、
【0055】
【化5】
【0056】
【化6】 等があげられる。
【0057】この重合において用いられるビニル系モノ
マーとしては特に制約はなく、既に例示したものをすべ
て好適に用いることができる。
【0058】重合触媒として用いられる遷移金属錯体と
しては特に限定されないが、好ましくは周期律表第7
族、8族、9族、10族、または11族元素を中心金属
とする金属錯体錯体である。更に好ましいものとして、
0価の銅、1価の銅、2価のルテニウム、2価の鉄又は
2価のニッケルの錯体が挙げられる。なかでも、銅の錯
体が好ましい。1価の銅化合物を具体的に例示するなら
ば、塩化第一銅、臭化第一銅、ヨウ化第一銅、シアン化
第一銅、酸化第一銅、過塩素酸第一銅等である。銅化合
物を用いる場合、触媒活性を高めるために2,2′−ビ
ピリジル及びその誘導体、1,10−フェナントロリン
及びその誘導体、テトラメチルエチレンジアミン、ペン
タメチルジエチレントリアミン、ヘキサメチルトリス
(2−アミノエチル)アミン等のポリアミン等の配位子
が添加される。また、2価の塩化ルテニウムのトリスト
リフェニルホスフィン錯体(RuCl2(PPh33
も触媒として好適である。ルテニウム化合物を触媒とし
て用いる場合は、活性化剤としてアルミニウムアルコキ
シド類が添加される。更に、2価の鉄のビストリフェニ
ルホスフィン錯体(FeCl2(PPh32)、2価の
ニッケルのビストリフェニルホスフィン錯体(NiCl
2(PPh32)、及び、2価のニッケルのビストリブ
チルホスフィン錯体(NiBr2(PBu32)も、触
媒として好適である。
【0059】重合は無溶剤または各種の溶剤中で行うこ
とができる。溶剤の種類としては、ベンゼン、トルエン
等の炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン等のエーテル系溶媒、塩化メチレン、クロロホル
ム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶
媒、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、n−ブチルアルコール、tert−ブチルア
ルコール等のアルコール系溶媒、アセトニトリル、プロ
ピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒、酢
酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、エチレンカ
ーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート
系溶媒等が挙げられ、単独または2種以上を混合して用
いることができる。また、限定はされないが、重合は0
℃〜200℃の範囲で行うことができ、好ましくは50
〜150℃である。<官能基>ビニル系重合体(I)の
架橋性官能基としては、限定はされないが、架橋性シリ
ル基、アルケニル基、水酸基、アミノ基、重合性の炭素
−炭素二重結合、エポキシ基等が好ましい。
【0060】以下にこれらの官能基について説明する。架橋性シリル基 本発明の架橋性シリル基としては、一般式5; −[Si(R92-b(Y)bO]m−Si(R103-a(Y)a (5) {式中、R9、R10は、いずれも炭素数1〜20のアル
キル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20
のアラルキル基、または(R’)3SiO−(R’は炭
素数1〜20の1価の炭化水素基であって、3個のR’
は同一であってもよく、異なっていてもよい)で示され
るトリオルガノシロキシ基を示し、R9またはR10が2
個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異
なっていてもよい。Yは水酸基または加水分解性基を示
し、Yが2個以上存在するときそれらは同一であっても
よく、異なっていてもよい。aは0,1,2,または3
を、また、bは0,1,または2を示す。mは0〜19
の整数である。ただし、a+mb≧1であることを満足
するものとする。}で表される基があげられる。
【0061】加水分解性基としては、たとえば、水素原
子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート
基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト
基、アルケニルオキシ基などの一般に使用されている基
があげられる。これらのうちでは、アルコキシ基、アミ
ド基、アミノオキシ基が好ましいが、加水分解性がマイ
ルドで取り扱い易いという点から、アルコキシ基がとく
に好ましい。
【0062】加水分解性基や水酸基は、1個のケイ素原
子に1〜3個の範囲で結合することができ、(a+Σ
b)は1〜5個の範囲が好ましい。加水分解性基や水酸
基が架橋性シリル基中に2個以上結合する場合には、そ
れらは同じであってもよいし、異なってもよい。架橋性
シリル基を形成するケイ素原子は1個以上であるが、シ
ロキサン結合などにより連結されたケイ素原子の場合に
は、20個以下であることが好ましい。とくに、一般式
6 −Si(R103-a(Y)a (6) (式中、R10、Y、aは前記と同じ。)で表される架橋
性シリル基が、入手が容易であるので好ましい。アルケニル基 本発明におけるアルケニル基は、限定はされないが、一
般式7で表されるものであることが好ましい。 H2C=C(R11)− (7) (式中、R11は水素原子あるいは炭素数1〜20の炭化
水素基である)一般式7において、R11は水素原子ある
いは炭素数1〜20の炭化水素基であり、具体的には以
下のような基が例示される。 −(CH2n−CH3、−CH(CH3)−(CH2n
CH3、−CH(CH2CH3)−(CH2n−CH3、−
CH(CH2CH32、−C(CH32−(CH2n
CH3、−C(CH3)(CH2CH3)−(CH2n−C
3、−C65、−C65(CH3)、−C65(C
32、−(CH2n−C65、−(CH2n−C65
(CH3)、−(CH2n−C65(CH32 (nは0以上の整数で、各基の合計炭素数は20以下) これらの内では、水素原子が好ましい。
【0063】さらに、限定はされないが、重合体(I)
のアルケニル基が、その炭素−炭素二重結合と共役する
カルボニル基、アルケニル基、芳香族環により活性化さ
れていないことが好ましい。
【0064】アルケニル基と重合体の主鎖の結合形式
は、特に限定されないが、炭素−炭素結合、エステル結
合、エステル結合、カーボネート結合、アミド結合、ウ
レタン結合等を介して結合されていることが好ましい。アミノ基 本発明におけるアミノ基としては、限定はされないが、 −NR12 2 (R12は水素または炭素数1〜20の1価の有機基であ
り、2個のR12は互いに同一でもよく異なっていてもよ
く、また、他端において相互に連結し、環状構造を形成
していてもよい。)が挙げられるが、 −(NR12 3+- (R12は上記と同じ。X-は対アニオン。)に示される
アンモニウム塩であっても何ら問題はない。上記式中、
12は水素または炭素数1〜20の1価の有機基であ
り、例えば、水素、炭素数1〜20のアルキル基、炭素
数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル
基等が挙げられる。2個のR12は互いに同一でもよく、
異なっていてもよい。また、他端において相互に連結
し、環状構造を形成していてもよい。重合性の炭素−炭素二重結合 重合性の炭素−炭素二重結合を有する基は、好ましく
は、一般式8: −OC(O)C(R13)=CH2 (8) (式中、R13は水素、または、炭素数1〜20の一価の
有機基を表す。)で表される基であり、更に好ましく
は、R13が、水素、または、メチル基である基である。
【0065】一般式8において、R13の具体例としては
特に限定されず、例えば、−H、−CH3、−CH2CH
3、−(CH2nCH3(nは2〜19の整数を表す)、
−C 65、−CH2OH、−CN等が挙げられるが、好
ましくは−H、−CH3である。 <官能基導入法>以下に、本発明のビニル系重合体
(I)への官能基導入法について説明するが、これに限
定されるものではない。
【0066】まず、末端官能基変換により架橋性シリル
基、アルケニル基、水酸基を導入する方法について記述
する。これらの官能基はお互いに前駆体となりうるの
で、架橋性シリル基から溯る順序で記述していく。
【0067】架橋性シリル基を少なくとも1個有するビ
ニル系重合体の合成方法としては、(A)アルケニル基
を少なくとも1個有するビニル系重合体に架橋性シリル
基を有するヒドロシラン化合物を、ヒドロシリル化触媒
存在下に付加させる方法(B)水酸基を少なくとも1個
有するビニル系重合体に一分子中に架橋性シリル基とイ
ソシアネート基のような水酸基と反応し得る基を有する
化合物を反応させる方法(C)ラジカル重合によりビニ
ル系重合体を合成する際に、1分子中に重合性のアルケ
ニル基と架橋性シリル基を併せ持つ化合物を反応させる
方法(D)ラジカル重合によりビニル系重合体を合成す
る際に、架橋性シリル基を有する連鎖移動剤を用いる方
法(E)反応性の高い炭素−ハロゲン結合を少なくとも
1個有するビニル系重合体に1分子中に架橋性シリル基
と安定なカルバニオンを有する化合物を反応させる方
法;などがあげられる。
【0068】(A)の方法で用いるアルケニル基を少な
くとも1個有するビニル系重合体は種々の方法で得られ
る。以下に合成方法を例示するが、これらに限定される
わけではない。
【0069】(A−a)ラジカル重合によりビニル系重
合体を合成する際に、例えば下記の一般式9に挙げられ
るような一分子中に重合性のアルケニル基と重合性の低
いアルケニル基を併せ持つ化合物を第2のモノマーとし
て反応させる方法。 H2C=C(R14)−R15−R16−C(R17)=CH2 (9) (式中、R14は水素またはメチル基を示し、R15は−C
(O)O−、またはo−,m−,p−フェニレン基を示
し、R16は直接結合、または炭素数1〜20の2価の有
機基を示し、1個以上のエーテル結合を含んでいてもよ
い。R17は水素、または炭素数1〜20のアルキル基、
炭素数6〜20のアリール基または炭素数7〜20のア
ラルキル基を示す) なお、一分子中に重合性のアルケニル基と重合性の低い
アルケニル基を併せ持つ化合物を反応させる時期に制限
はないが、特にリビングラジカル重合で、ゴム的な性質
を期待する場合には重合反応の終期あるいは所定のモノ
マーの反応終了後に、第2のモノマーとして反応させる
のが好ましい。
【0070】(A−b)リビングラジカル重合によりビ
ニル系重合体を合成する際に、重合反応の終期あるいは
所定のモノマーの反応終了後に、例えば1,5−ヘキサ
ジエン、1,7−オクタジエン、1,9−デカジエンな
どのような重合性の低いアルケニル基を少なくとも2個
有する化合物を反応させる方法。
【0071】(A−c)反応性の高い炭素−ハロゲン結
合を少なくとも1個有するビニル系重合体に、例えばア
リルトリブチル錫、アリルトリオクチル錫などの有機錫
のようなアルケニル基を有する各種の有機金属化合物を
反応させてハロゲンを置換する方法。
【0072】(A−d)反応性の高い炭素−ハロゲン結
合を少なくとも1個有するビニル系重合体に、一般式1
0に挙げられるようなアルケニル基を有する安定化カル
バニオンを反応させてハロゲンを置換する方法。 M+-(R18)(R19)−R20−C(R17)=CH2 (10) (式中、R17は上記に同じ、R18、R19はともにカルバ
ニオンC-を安定化する電子吸引基であるか、または一
方が前記電子吸引基で他方が水素または炭素数1〜10
のアルキル基、またはフェニル基を示す。R20は直接結
合、または炭素数1〜10の2価の有機基を示し、1個
以上のエーテル結合を含んでいてもよい。M+はアルカ
リ金属イオン、または4級アンモニウムイオンを示す) R18、R19の電子吸引基としては、−CO2R、−C
(O)Rおよび−CNの構造を有するものが特に好まし
い。
【0073】(A−e)反応性の高い炭素−ハロゲン結
合を少なくとも1個有するビニル系重合体に、例えば亜
鉛のような金属単体あるいは有機金属化合物を作用させ
てエノレートアニオンを調製し、しかる後にハロゲンや
アセチル基のような脱離基を有するアルケニル基含有化
合物、アルケニル基を有するカルボニル化合物、アルケ
ニル基を有するイソシアネート化合物、アルケニル基を
有する酸ハロゲン化物等の、アルケニル基を有する求電
子化合物と反応させる方法。
【0074】(A−f)反応性の高い炭素−ハロゲン結
合を少なくとも1個有するビニル系重合体に、例えば一
般式(11)あるいは(12)に示されるようなアルケ
ニル基を有するオキシアニオンあるいはカルボキシレー
トアニオンを反応させてハロゲンを置換する方法。 H2C=C(R17)−R21−O-+ (11) (式中、R17、M+は上記に同じ。R21は炭素数1〜2
0の2価の有機基で1個以上のエーテル結合を含んでい
てもよい) H2C=C(R17)−R22−C(O)O-+ (12) (式中、R17、M+は上記に同じ。R22は直接結合、ま
たは炭素数1〜20の2価の有機基で1個以上のエーテ
ル結合を含んでいてもよい)などが挙げられる。
【0075】上述の反応性の高い炭素−ハロゲン結合を
少なくとも1個有するビニル系重合体の合成法は、前述
のような有機ハロゲン化物等を開始剤とし、遷移金属錯
体を触媒とする原子移動ラジカル重合法が挙げられるが
これらに限定されるわけではない。
【0076】またアルケニル基を少なくとも1個有する
ビニル系重合体は、水酸基を少なくとも1個有するビニ
ル系重合体から得ることも可能であり、以下に例示する
方法が利用できるがこれらに限定されるわけではない。
水酸基を少なくとも1個有するビニル系重合体の水酸基
に、 (A−g)ナトリウムメトキシドのような塩基を作用さ
せ、塩化アリルのようなアルケニル基含有ハロゲン化物
と反応させる方法。
【0077】(A−h)アリルイソシアネート等のアル
ケニル基含有イソシアネート化合物を反応させる方法。
【0078】(A−i)(メタ)アクリル酸クロリドの
ようなアルケニル基含有酸ハロゲン化物をピリジン等の
塩基存在下に反応させる方法。
【0079】(A−j)アクリル酸等のアルケニル基含
有カルボン酸を酸触媒の存在下に反応させる方法;等が
挙げられる。
【0080】本発明では(A−a)(A−b)のような
アルケニル基を導入する方法にハロゲンが直接関与しな
い場合には、リビングラジカル重合法を用いてビニル系
重合体を合成することが好ましい。制御がより容易であ
る点から(A−b)の方法がさらに好ましい。
【0081】反応性の高い炭素−ハロゲン結合を少なく
とも1個有するビニル系重合体のハロゲンを変換するこ
とによりアルケニル基を導入する場合は、反応性の高い
炭素−ハロゲン結合を少なくとも1個有する有機ハロゲ
ン化物、またはハロゲン化スルホニル化合物を開始剤、
遷移金属錯体を触媒としてビニル系モノマーをラジカル
重合すること(原子移動ラジカル重合法)により得る、
末端に反応性の高い炭素−ハロゲン結合を少なくとも1
個有するビニル系重合体を用いるのが好ましい。制御が
より容易である点から(A−f)の方法がさらに好まし
い。
【0082】また、架橋性シリル基を有するヒドロシラ
ン化合物としては特に制限はないが、代表的なものを示
すと、一般式13で示される化合物が例示される。 H−[Si(R92-b(Y)bO]m−Si(R103-a(Y)a (13) {式中、R9、R10は、いずれも炭素数1〜20のアル
キル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20
のアラルキル基、または(R’)3SiO−(R’は炭
素数1〜20の1価の炭化水素基であって、3個のR’
は同一であってもよく、異なっていてもよい)で示され
るトリオルガノシロキシ基を示し、R9またはR10が2
個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異
なっていてもよい。Yは水酸基または加水分解性基を示
し、Yが2個以上存在するときそれらは同一であっても
よく、異なっていてもよい。aは0,1,2,または3
を、また、bは0,1,または2を示す。mは0〜19
の整数である。ただし、a+mb≧1であることを満足
するものとする。}これらヒドロシラン化合物の中で
も、特に一般式14 H−Si(R103-a(Y)a (14) (式中、R10、Y、aは前記に同じ)で示される架橋性
基を有する化合物が入手容易な点から好ましい。
【0083】上記の架橋性シリル基を有するヒドロシラ
ン化合物をアルケニル基に付加させる際には、遷移金属
触媒が通常用いられる。遷移金属触媒としては、例え
ば、白金単体、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等
の担体に白金固体を分散させたもの、塩化白金酸、塩化
白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン等との錯体、
白金−オレフィン錯体、白金(0)−ジビニルテトラメ
チルジシロキサン錯体が挙げられる。白金化合物以外の
触媒の例としては、RhCl(PPh33,RhC
3,RuCl3,IrCl3,FeCl3,AlCl3
PdCl2・H2O,NiCl2,TiCl4等が挙げられ
る。
【0084】(B)および(A−g)〜(A−j)の方
法で用いる水酸基を少なくとも1個有するビニル系重合
体の製造方法は以下のような方法が例示されるが、これ
らの方法に限定されるものではない。
【0085】(B−a)ラジカル重合によりビニル系重
合体を合成する際に、例えば下記の一般式15に挙げら
れるような一分子中に重合性のアルケニル基と水酸基を
併せ持つ化合物を第2のモノマーとして反応させる方
法。 H2C=C(R14)−R15−R16−OH (15) (式中、R14、R15、R16は上記に同じ) なお、一分子中に重合性のアルケニル基と水酸基を併せ
持つ化合物を反応させる時期に制限はないが、特にリビ
ングラジカル重合で、ゴム的な性質を期待する場合には
重合反応の終期あるいは所定のモノマーの反応終了後
に、第2のモノマーとして反応させるのが好ましい。
【0086】(B−b)リビングラジカル重合によりビ
ニル系重合体を合成する際に、重合反応の終期あるいは
所定のモノマーの反応終了後に、例えば10−ウンデセ
ノール、5−ヘキセノール、アリルアルコールのような
アルケニルアルコールを反応させる方法。 (B−c)例えば特開平5−262808に示される水
酸基含有ポリスルフィドのような水酸基含有連鎖移動剤
を多量に用いてビニル系モノマーをラジカル重合させる
方法。 (B−d)例えば特開平6−239912、特開平8−
283310に示されるような過酸化水素あるいは水酸
基含有開始剤を用いてビニル系モノマーをラジカル重合
させる方法。 (B−e)例えば特開平6−116312に示されるよ
うなアルコール類を過剰に用いてビニル系モノマーをラ
ジカル重合させる方法。 (B−f)例えば特開平4−132706などに示され
るような方法で、反応性の高い炭素−ハロゲン結合を少
なくとも1個に有するビニル系重合体のハロゲンを加水
分解あるいは水酸基含有化合物と反応させることによ
り、末端に水酸基を導入する方法。 (B−g)反応性の高い炭素−ハロゲン結合を少なくと
も1個有するビニル系重合体に、一般式16に挙げられ
るような水酸基を有する安定化カルバニオンを反応させ
てハロゲンを置換する方法。 M+-(R18)(R19)−R20−OH (16) (式中、R18、R19、R20、は上記に同じ) R18、R19の電子吸引基としては、−CO2R、−C
(O)Rおよび−CNの構造を有するものが特に好まし
い。
【0087】(B−h)反応性の高い炭素−ハロゲン結
合を少なくとも1個有するビニル系重合体に、例えば亜
鉛のような金属単体あるいは有機金属化合物を作用させ
てエノレートアニオンを調製し、しかる後にアルデヒド
類、又はケトン類を反応させる方法。
【0088】(B−i)反応性の高い炭素−ハロゲン結
合を少なくとも1個有するビニル系重合体に、例えば一
般式17あるいは18に示されるような水酸基を有する
オキシアニオンあるいはカルボキシレートアニオンを反
応させてハロゲンを置換する方法。 HO−R21−O-+ (17) (式中、R21およびM+は前記に同じ) HO−R22−C(O)O-+ (18) (式中、R22およびM+は前記に同じ) (B−j)リビングラジカル重合によりビニル系重合体
を合成する際に、重合反応の終期あるいは所定のモノマ
ーの反応終了後に、第2のモノマーとして、一分子中に
重合性の低いアルケニル基および水酸基を有する化合物
を反応させる方法。
【0089】このような化合物としては特に限定されな
いが、一般式19に示される化合物等が挙げられる。 H2C=C(R14)−R21−OH(19) (式中、R14およびR21は上述したものと同様であ
る。) 上記一般式19に示される化合物としては特に限定され
ないが、入手が容易であるということから、10−ウン
デセノール、5−ヘキセノール、アリルアルコールのよ
うなアルケニルアルコールが好ましい。等が挙げられ
る。
【0090】本発明では(B−a)〜(B−e)及び
(B−j)のような水酸基を導入する方法にハロゲンが
直接関与しない場合には、リビングラジカル重合法を用
いてビニル系重合体を合成することが好ましい。制御が
より容易である点から(B−b)の方法がさらに好まし
い。
【0091】反応性の高い炭素−ハロゲン結合を少なく
とも1個有するビニル系重合体のハロゲンを変換するこ
とにより水酸基を導入する場合は、有機ハロゲン化物、
またはハロゲン化スルホニル化合物を開始剤、遷移金属
錯体を触媒としてビニル系モノマーをラジカル重合する
こと(原子移動ラジカル重合法)により得る、末端に反
応性の高い炭素−ハロゲン結合を少なくとも1個有する
ビニル系重合体を用いるのが好ましい。制御がより容易
である点から(B−i)の方法がさらに好ましい。
【0092】また、一分子中に架橋性シリル基とイソシ
アネート基のような水酸基と反応し得る基を有する化合
物としては、例えばγ−イソシアナートプロピルトリメ
トキシシラン、γ−イソシアナートプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−イソシアナートプロピルトリエトキ
シシラン等が挙げられ、必要により一般に知られている
ウレタン化反応の触媒を使用できる。
【0093】(C)の方法で用いる一分子中に重合性の
アルケニル基と架橋性シリル基を併せ持つ化合物として
は、例えばトリメトキシシリルプロピル(メタ)アクリ
レート、メチルジメトキシシリルプロピル(メタ)アク
リレートなどのような、下記一般式20で示すものが挙
げられる。 H2C=C(R14)−R15−R23−[Si(R92-b(Y)bO]m−Si(R103-a(Y)a (20) (式中、R9、R10、R14、R15、Y、a、b、mは上
記に同じ。R23は、直接結合、または炭素数1〜20の
2価の有機基で1個以上のエーテル結合を含んでいても
よい。) 一分子中に重合性のアルケニル基と架橋性シリル基を併
せ持つ化合物を反応させる時期に特に制限はないが、特
にリビングラジカル重合で、ゴム的な性質を期待する場
合には重合反応の終期あるいは所定のモノマーの反応終
了後に、第2のモノマーとして反応させるのが好まし
い。(D)の連鎖移動剤法で用いられる、架橋性シリル
基を有する連鎖移動剤としては例えば特公平3−140
68、特公平4−55444に示される、架橋性シリル
基を有するメルカプタン、架橋性シリル基を有するヒド
ロシランなどが挙げられる。
【0094】(E)の方法で用いられる、上述の反応性
の高い炭素−ハロゲン結合を少なくとも1個有するビニ
ル系重合体の合成法は、前述のような有機ハロゲン化物
等を開始剤とし、遷移金属錯体を触媒とする原子移動ラ
ジカル重合法が挙げられるがこれらに限定されるわけで
はない。一分子中に架橋性シリル基と安定化カルバニオ
ンを併せ持つ化合物としては一般式21で示すものが挙
げられる。 M+-(R18)(R19)−R24−C(H)(R25)−CH2−[Si(R92-b (Y)bO]m−Si(R103-a(Y)a (21) (式中、R9、R10、R18、R19、Y、a、b、m、は
前記に同じ。R24は直接結合、または炭素数1〜10の
2価の有機基で1個以上のエーテル結合を含んでいても
よい、R25は水素、または炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数6〜10のアリール基または炭素数7〜10
のアラルキル基を示す。) R18、R19の電子吸引基としては、−CO2R、−C
(O)Rおよび−CNの構造を有するものが特に好まし
い。エポキシ基 本発明において反応性官能基を末端に有するビニル系重
合体は、限定はされないが、以下の工程: (1)ビニル系モノマーをリビングラジカル重合法によ
り重合することによってビニル系重合体を製造し; (2)続いて反応性官能基とエチレン性不飽和基を併せ
持つ化合物を反応させる;ことにより製造される。
【0095】また、原子移動ラジカル重合において、重
合終期にアリルアルコールを反応させ、その後、水酸基
とハロゲン基でエポキシ環化させる方法も挙げられる。アミノ基 アミノ基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビニル系重
合体を製造する方法としては、以下の工程が挙げられ
る。 (1)ハロゲン基を少なくとも1つ主鎖末端に有するビ
ニル系重合体を製造し、 (2)末端ハロゲンを、アミノ基含有化合物を用いてア
ミノ基を有する置換基に変換する。
【0096】アミノ基を有する置換基としては、特に限
定されないが、一般式22に示される基が例示される。 −O−R26−NR12 2 (22) (式中、R26は、1個以上のエーテル結合又はエステル
結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
を表す。R12は水素または炭素数1〜20の1価の有機
基であり、2個のR12は互いに同一でもよく異なってい
てもよく、また、他端において相互に連結し、環状構造
を形成していてもよい。) 上記一般式22において、R26は1個以上のエーテル結
合又はエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜20
の2価の有機基であり、例えば炭素数1〜20のアルキ
レン基、炭素数6〜20のアリーレン基、炭素数7〜2
0のアラルキレン基などが挙げられるが、 −C64−R27− (式中、C64はフェニレン基、R27は、直接結合また
は1個以上のエーテル結合又はエステル結合を含んでい
てもよい炭素数1〜14の2価の有機基を表す。) または、 −C(O)−R28− (式中、R28は、直接結合または1個以上のエーテル結
合又はエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜19
の2価の有機基を表す。)が好ましい。
【0097】ビニル系重合体の末端ハロゲンを変換する
ことにより、重合体末端にアミノ基を導入することがで
きる。置換方法としては特に限定されないが、反応を制
御しやすいという点からアミノ基含有化合物を求核剤と
する求核置換反応が好ましい。このような求核剤として
例えば、一般式23に示される水酸基とアミノ基を併せ
持つ化合物が挙げられる。 HO−R26−NR12 2 (23) (式中、R26は、1個以上のエーテル結合又はエステル
結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
を表す。R12は水素または炭素数1〜20の1価の有機
基であり、2個のR12は互いに同一でもよく異なってい
てもよく、また、他端において相互に連結し、環状構造
を形成していてもよい。) 上記一般式23において、R26は1個以上のエーテル結
合又はエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜20
の2価の有機基であり、例えば炭素数1〜20のアルキ
レン基、炭素数6〜20のアリーレン基、炭素数7〜2
0のアラルキレン基などが挙げられる。これらの水酸基
とアミノ基を併せ持つ化合物の中で、R 26が、 −C64−R27− (式中、C64はフェニレン基、R27は、直接結合また
は1個以上のエーテル結合又はエステル結合を含んでい
てもよい炭素数1〜14の2価の有機基を表す)で表さ
れるアミノフェノール類; −C(O)−R28− (式中、R28は、直接結合または1個以上のエーテル結
合又はエステル結合を含んでいてもよい炭素数1〜19
の2価の有機基を表す)で表されるアミノ酸類;が好ま
しい。
【0098】具体的な化合物として、例えばエタノール
アミン;o,m,p−アミノフェノール;o,m,p−
NH2−C64−CO2H;グリシン、アラニン、アミノ
ブタン酸等が挙げられる。
【0099】アミノ基とオキシアニオンを併せ持つ化合
物を求核剤として用いることもできる。このような化合
物としては特に限定されないが、例えば、一般式24に
示される化合物が挙げられる。 M+-−R26−NR12 2 (24) (式中、R26は、1個以上のエーテル結合又はエステル
結合を含んでいてもよい炭素数1〜20の2価の有機基
を表す。R12は水素または炭素数1〜20の1価の有機
基であり、2個のR12は互いに同一でもよく異なってい
てもよく、また、他端において相互に連結し、環状構造
を形成していてもよい。M+はアルカリ金属イオンまた
は4級アンモニウムイオンを表す。) 上記一般式24において、M+は、オキシアニオンの対
カチオンであり、アルカリ金属イオン又は4級アンモニ
ウムイオンを表す。上記アルカリ金属イオンとしては、
リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン等
が挙げられ、好ましくは、ナトリウムイオン又はカリウ
ムイオンである。上記4級アンモニウムイオンとして
は、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラエチルア
ンモニウムイオン、トリメチルベンジルアンモニウムイ
オン、トリメチルドデシルアンモニウムイオン、テトラ
ブチルアンモニウムイオン、ジメチルピペリジニウムイ
オン等が挙げられる。
【0100】上記のアミノ基とオキシアニオンを併せ持
つ化合物のうち、置換反応のコントロールがし易い、入
手が容易であるという点から、一般式25に示すアミノ
フェノール類の塩、または一般式26に示すアミノ酸類
の塩が好ましい。 M+-−C64−R27−NR12 2 (25) M+-−C(O)−R28−NR12 2 (26) (式中、C64はフェニレン基、R2は、直接結合また
は1個以上のエーテル結合又はエステル結合を含んでい
てもよい炭素数1〜14の2価の有機基、R3は、直接
結合または1個以上のエーテル結合又はエステル結合を
含んでいてもよい炭素数1〜19の2価の有機基を表
す。R12は水素または炭素数1〜20の1価の有機基で
あり、2個のR12は互いに同一でもよく異なっていても
よく、また、他端において相互に連結し、環状構造を形
成していてもよい。M+は上記と同じ。) 一般式24〜26に示されるオキシアニオンを有する化
合物は、一般式23に示される化合物を塩基性化合物と
作用させることにより容易に得られる。
【0101】塩基性化合物としては各種のものを使用で
きる。例示すると、ナトリウムメトキシド、カリウムメ
トキシド、リチウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムエトキシド、リチウムエトキシド、ナトリ
ウム−tert−ブトキシド、カリウム−tert−ブ
トキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウ
ム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、メチルリ
チウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、ter
t−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、
リチウムヘキサメチルジシラジド等が挙げられる。上記
塩基の使用量は、特に制限はないが、上記前駆体に対し
て、0.5〜5当量、好ましくは0.8〜1.2当量で
ある。
【0102】上記前駆体と上記塩基を反応させる際に用
いられる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン等
の炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル系溶媒;塩化メチレン、クロロホルム
等のハロゲン化炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒;
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコ
ール等のアルコール系溶媒;アセトニトリル、プロピオ
ニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒;酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;エチレンカーボ
ネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート系溶
媒;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド系溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド
系溶媒等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を
混合して用いることができる。
【0103】M+が4級アンモニウムイオンであるオキ
シアニオンを有する化合物は、M+がアルカリ金属イオ
ンであるものを調製し、これに4級アンモニウムハライ
ドを作用させることによって得られる。上記4級アンモ
ニウムハライドとしては、テトラメチルアンモニウムハ
ライド、テトラエチルアンモニウムハライド、トリメチ
ルベンジルアンモニウムハライド、トリメチルドデシル
アンモニウムハライド、テトラブチルアンモニウムハラ
イド等が例示される。
【0104】重合体末端ハロゲンの置換反応に用いられ
る溶媒は各種のものが使用されてよい。例えば、ベンゼ
ン、トルエン等の炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;塩化メチレ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒;アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブチルアルコール、ter
t−ブチルアルコール等のアルコール系溶媒;アセトニ
トリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリ
ル系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶
媒;エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等
のカーボネート系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等のアミド系溶媒;ジメチルスルホキシ
ド等のスルホキシド系溶媒等が挙げられる。これらは、
単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0105】反応温度は0〜150℃で行うことができ
る。また、アミノ基含有化合物の使用量は、特に制限さ
れないが、重合体末端ハロゲンに対して、1〜5当量で
あり、好ましくは1〜1.2当量である。求核置換反応
を加速するために、反応混合物中に塩基性化合物を添加
してもよい。このような塩基性化合物としては既に例示
したもののほかに、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン等のアルキルアミン;テトラメチ
ルエチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミ
ン等のポリアミン;ピリジン、ピコリン等のピリジン系
化合物等が挙げられる。
【0106】求核置換反応に用いられるアミノ基含有化
合物のアミノ基が、求核置換反応に影響を及ぼす場合に
は、適当な置換基により保護することが好ましい。この
ような置換基としては、ベンジルオキシカルボニル基、
tert−ブトキシカルボニル基、9−フルオレニルメ
トキシカルボニル基等が例示される。
【0107】また、アジドアニオンによりビニル系重合
体のハロゲン末端を置換した後、LAH等により還元す
る方法が挙げられる。重合性の炭素−炭素二重結合 本発明の重合体(I)に重合性の炭素−炭素二重結合を
導入する方法としては、限定はされないが、以下のよう
な方法が挙げられる。 ビニル系重合体のハロゲン基を、ラジカル重合性の炭
素−炭素二重結合を有する化合物で置換することにより
製造する方法。具体例としては、一般式24で表される
構造を有するビニル系重合体と、一般式25で示される
化合物との反応による方法。 −CR2930X (24) (式中、R29、R30は、ビニル系モノマーのエチレン性
不飽和基に結合した基。Xは、塩素、臭素、又は、ヨウ
素を表す。) M+-OC(O)C(R13)=CH2 (25) (式中、R13は水素、または、炭素数1〜20の有機基
を表す。M+はアルカリ金属、または4級アンモニウム
イオンを表す。) 水酸基を有するビニル系重合体と、一般式26で示さ
れる化合物との反応による方法。 XC(O)C(R13)=CH2 (26) (式中、R13は水素、または、炭素数1〜20の有機基
を表す。Xは塩素、臭素、または水酸基を表す。) 水酸基を有するビニル系重合体に、ジイソシアネート
化合物を反応させ、残存イソシアネート基と一般式27
で示される化合物との反応による方法。 HO−R31−OC(O)C(R13)=CH2 (27) (式中、R13は水素、または、炭素数1〜20の有機基
を表す。R31は炭素数2〜20の2価の有機基を表
す。)以下にこれらの各方法について詳細に説明する。
【0108】上記の方法について説明する。 一般式24で表される末端構造を有するビニル系重合
体と、一般式25で示される化合物との反応による方
法。 −CR2930X (24) (式中、R29、R30は、ビニル系モノマーのエチレン性
不飽和基に結合した基。Xは、塩素、臭素、又は、ヨウ
素を表す。) M+-OC(O)C(R13)=CH2 (25) (式中、R13は水素、または、炭素数1〜20の有機基
を表す。M+はアルカリ金属、または4級アンモニウム
イオンを表す。) 一般式24で表される末端構造を有するビニル系重合体
は、上述した有機ハロゲン化物、またはハロゲン化スル
ホニル化合物を開始剤、遷移金属錯体を触媒としてビニ
ル系モノマーを重合する方法、あるいは、ハロゲン化合
物を連鎖移動剤としてビニル系モノマーを重合する方法
により製造されるが、好ましくは前者である。
【0109】一般式25で表される化合物としては特に
限定されないが、R13の具体例としては、例えば、−
H、−CH3、−CH2CH3、−(CH2nCH3(nは
2〜19の整数を表す)、−C65、−CH2OH、−
CN、等が挙げられ、好ましくは−H、−CH3であ
る。M+はオキシアニオンの対カチオンであり、M+の種
類としてはアルカリ金属イオン、具体的にはリチウムイ
オン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、および4級
アンモニウムイオンが挙げられる。4級アンモニウムイ
オンとしてはテトラメチルアンモニウムイオン、テトラ
エチルアンモニウムイオン、テトラベンジルアンモニウ
ムイオン、トリメチルドデシルアンモニウムイオン、テ
トラブチルアンモニウムイオンおよびジメチルピペリジ
ニウムイオン等が挙げられ、好ましくはナトリウムイオ
ン、カリウムイオンである。一般式25のオキシアニオ
ンの使用量は、一般式24のハロゲン基に対して、好ま
しくは1〜5当量、更に好ましくは1.0〜1.2当量
である。この反応を実施する溶媒としては特に限定はさ
れないが、求核置換反応であるため極性溶媒が好まし
く、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチ
ルエーテル、アセトン、ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチル
ホスホリックトリアミド、アセトニトリル、等が用いら
れる。反応を行う温度は限定されないが、一般に0〜1
50℃で、重合性の末端基を保持するために好ましくは
室温〜100℃で行う。
【0110】上記の方法について説明する。 水酸基を有するビニル系重合体と、一般式26で示さ
れる化合物との反応による方法。 XC(O)C(R13)=CH2 (26) (式中、R13は水素、または、炭素数1〜20の有機基
を表す。Xは塩素、臭素、または水酸基を表す。) 一般式26で表される化合物としては特に限定されない
が、R13の具体例としては、例えば、−H、−CH3
−CH2CH3、−(CH2nCH3(nは2〜19の整
数を表す)、−C65、−CH2OH、−CN、等が挙
げられ、好ましくは−H、−CH3である。
【0111】水酸基を、好ましくは末端に、有するビニ
ル系重合体は、上述した有機ハロゲン化物、またはハロ
ゲン化スルホニル化合物を開始剤、遷移金属錯体を触媒
としてビニル系モノマーを重合する方法、あるいは、水
酸基を持つ化合物を連鎖移動剤としてビニル系モノマー
を重合する方法により製造されるが、好ましくは前者で
ある。これらの方法により水酸基を有するビニル系重合
体を製造する方法は限定されないが、以下のような方法
が例示される。
【0112】(a)リビングラジカル重合によりビニル
系重合体を合成する際に、下記一般式27等で表される
一分子中に重合性のアルケニル基および水酸基を併せ持
つ化合物を第2のモノマーとして反応させる方法。 H2C=C(R32)−R33−R34−OH (27) (式中、R32は炭素数1〜20の有機基で水素またはメ
チル基が好ましく、互いに同一であっても異なっていて
もよい。R33は−C(O)O−(エステル基)、または
o−,m−もしくはp−フェニレン基を表す。R34は直
接結合、または1個以上のエーテル結合を有していても
よい炭素数1〜20の2価の有機基を表す。R33がエス
テル基のものは(メタ)アクリレート系化合物、R33
フェニレン基のものはスチレン系の化合物である。) なお、一分子中に重合性のアルケニル基および水酸基を
併せ持つ化合物を反応させる時期に制限はないが、特に
ゴム的な性質を期待する場合には重合反応の終期あるい
は所定のモノマーの反応終了後に、第2のモノマーとし
て反応させるのが好ましい。
【0113】(b)リビングラジカル重合によりビニル
系重合体を合成する際に、重合反応の終期あるいは所定
のモノマーの反応終了後に、第2のモノマーとして、一
分子中に重合性の低いアルケニル基および水酸基を有す
る化合物を反応させる方法。
【0114】このような化合物としては特に限定されな
いが、一般式28に示される化合物等が挙げられる。 H2C=C(R32)−R35−OH (28) (式中、R32は上述したものと同様である。R35は1個
以上のエーテル結合を含んでいてもよい炭素数1〜20
の2価の有機基を表す。)上記一般式28に示される化
合物としては特に限定されないが、入手が容易であると
いうことから、10−ウンデセノール、5−ヘキセノー
ル、アリルアルコールのようなアルケニルアルコールが
好ましい。 (c)特開平4−132706号公報などに開示される
ような方法で、原子移動ラジカル重合により得られる一
般式24で表されるような炭素−ハロゲン結合を少なく
とも1個に有するビニル系重合体のハロゲンを、加水分
解あるいは水酸基含有化合物と反応させることにより、
末端に水酸基を導入する方法。 (d)原子移動ラジカル重合により得られる一般式24
で表されるような炭素−ハロゲン結合を少なくとも1個
有するビニル系重合体に、一般式29に挙げられるよう
な水酸基を有する安定化カルバニオンを反応させてハロ
ゲンを置換する方法。 M+-(R36)(R37)−R35−OH (29) (式中、R35は上述したものと同様である。R36および
37はともにカルバニオンC-を安定化する電子吸引
基、または一方が上記電子吸引基で他方が水素または炭
素数1〜10のアルキル基もしくはフェニル基を表す。
36およびR37の電子吸引基としては、−CO2R(エ
ステル基)、−C(O)R(ケト基)、−CON
(R2)(アミド基)、−COSR(チオエステル
基)、−CN(ニトリル基)、−NO2(ニトロ基)等
が挙げられる。置換基Rは炭素数1〜20のアルキル
基、炭素数6〜20のアリール基または炭素数7〜20
のアラルキル基であり、好ましくは炭素数1〜10のア
ルキル基もしくはフェニル基である。R36およびR37
しては、−CO2R、−C(O)Rおよび−CNが特に
好ましい。) (e)原子移動ラジカル重合により得られる一般式24
で表される炭素−ハロゲン結合を少なくとも1個有する
ビニル系重合体に、例えば亜鉛のような金属単体あるい
は有機金属化合物を作用させてエノレートアニオンを調
製し、しかる後にアルデヒド類、又はケトン類を反応さ
せる方法。
【0115】(f)重合体末端のハロゲン、好ましくは
一般式24で表されるハロゲンを少なくとも1個有する
ビニル系重合体に、下記一般式29等で表される水酸基
含有オキシアニオン又は下記一般式30等で表される水
酸基含有カルボキシレートアニオンを反応させて、上記
ハロゲンを水酸基含有置換基に置換する方法。 HO−R35−O-+ (29) (式中、R35およびM+は上述したものと同様であ
る。) HO−R35−C(O)O-+ (30) (式中、R35およびM+は上述したものと同様であ
る。) 本発明では(a)〜(b)のような水酸基を導入する方
法にハロゲンが直接関与しない場合、制御がより容易で
ある点から(b)の方法がさらに好ましい。
【0116】また(c)〜(f)のような炭素−ハロゲ
ン結合を少なくとも1個有するビニル系重合体のハロゲ
ンを変換することにより水酸基を導入する場合は、制御
がより容易である点から(f)の方法がさらに好まし
い。
【0117】上記の方法について説明する。 水酸基を有するビニル系重合体に、ジイソシアネート
化合物を反応させ、残存イソシアネート基と一般式31
で示される化合物との反応による方法。 HO−R31−OC(O)C(R13)=CH2 (31) (式中、R13は水素、または、炭素数1〜20の有機基
を表す。R31は炭素数2〜20の2価の有機基を表
す。) 一般式31で表される化合物としては特に限定されない
が、R13の具体例としては、例えば、−H、−CH3
−CH2CH3、−(CH2nCH3(nは2〜19の整
数を表す)、−C65、−CH2OH、−CN、等が挙
げられ、好ましくは−H、−CH3である。具体的な化
合物としては、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピルが
挙げられる。
【0118】末端に水酸基を有するビニル系重合体は、
上記の通り。
【0119】ジイソシアネート化合物は、特に限定され
ないが、従来公知のものをいずれも使用することがで
き、例えば、トルイレンジイソシアネート、4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチルジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、メタキシ
リレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシ
アネート、水素化ジフェニルメタンジイソシアネート、
水素化トルイレンジイソシアネート、水素化キシリレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等のイ
ソシアネート化合物;等を挙げることができる。これら
は、単独で使用しうるほか、2種以上を併用することも
できる。またブロックイソシアネートを使用しても構わ
ない。
【0120】よりすぐれた耐候性を生かすためには、多
官能イソシアネート化合物(b)としては、例えば、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタ
ンジイソシアネート等の芳香環を有しないジイソシアネ
ート化合物を用いるのが好ましい。 <<飽和炭化水素系重合体(II)>>本発明の架橋性
基を有する飽和炭化水素系重合体(II)は単独あるい
は2種以上併用することができる。 <主鎖>本発明の飽和炭化水素系重合体(II)の主鎖
は、芳香環以外の炭素ー炭素不飽和結合を実質的に含有
しない重合体であり、たとえば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリイソブチレン、水素添加ポリブタジエ
ン、水素添加ポリイソプレンなどがあげられる。
【0121】本発明の飽和炭化水素系重合体(II)の
主鎖は、(1)エチレン、プロピレン、1ーブテン、イ
ソブチレンなどのような炭素数1〜6のオレフィン系化
合物を主モノマーとして重合させるか、(2)ブタジエ
ン、イソプレンなどのようなジエン系化合物を単独重合
又は共重合させ、あるいは、上記オレフィン系化合物と
を共重合させた後、水素添加するなどの方法により得る
ことができるが、イソブチレン系重合体や水添ポリブタ
ジエン系重合体は、末端に官能基を導入しやすく、分子
量を制御しやすく、また、末端官能基の数を多くするこ
とができるので好ましい。
【0122】イソブチレン系重合体は、単量体単位のす
べてがイソブチレン単位から形成されていてもよいし、
イソブチレンと共重合性を有する単量体単位をイソブチ
レン系重合体中の好ましくは50%以下(重量%、以下
同じ)、さらに好ましくは30%以下、とくに好ましく
は10%以下の範囲で含有してもよい。このような単量
体成分としては、たとえば、炭素数4〜12のオレフィ
ン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合物、ビニルシラ
ン類、アリルシラン類などがあげられる。このような共
重合体成分としては、たとえば1ーブテン、2ーブテ
ン、2ーメチルー1ーブテン、3ーメチルー1ーブテ
ン、ペンテン、4ーメチルー1ーペンテン、ヘキセン、
ビニルシクロヘキセン、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、スチレ
ン、αーメチルスチレン、ジメチルスチレン、モノクロ
ロスチレン、ジクロロスチレン、βーピネン、インデ
ン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシ
ラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメ
トキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニルジク
ロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジメ
チルシラン、1,3−ジビニルー1,1,3,3−テト
ラメチルジシロキサン、トリビニルメチルシラン、テト
ラビニルシラン、アリルトリクロロシラン、アリルメチ
ルジクロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、アリ
ルジメチルメトキシシラン、アリルトリメチルシラン、
ジアリルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラン、
ジアリルジメチルシラン、γーメタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γーメタクリロイルオキシ
プロピルメチルジメトキシシランなどがあげられる。
【0123】また、イソブチレンと共重合性を有する単
量体として、ビニルシラン類やアリルシラン類を使用す
ると、ケイ素含有量が増加しシランカップリング剤とし
て作用しうる基が多くなり、得られる組成物の接着性が
向上する。水添ポリブタジエン系重合体や他の飽和炭化
水素系重合体においても、上記イソブチレン系重合体の
ばあいと同様に、主成分となる単量体単位の他に他の単
量体単位を含有させてもよい。
【0124】また、本発明の飽和炭化水素系重合体(I
I)の主鎖には、本発明の目的が達成される範囲で、ブ
タジエン、イソプレンなどのポリエン化合物のような重
合後二重結合の残るような単量体単位を少量、好ましく
は10%以下、さらには5%以下、とくには1%以下の
範囲で含有させてもよい。飽和炭化水素系重合体、好ま
しくはイソブチレン系重合体または水添ポリブタジエン
系重合体の数平均分子量は500〜50,000程度で
あるのが好ましく、とくに1,000〜30,000程
度の液状ないし流動性を有するものが取扱いやすいなど
の点から好ましい。 <主鎖の合成法>本発明の飽和炭化水素系重合体(I
I)の主鎖を合成する方法は限定されないが、分子量や
官能基導入の制御のしやすさからリビングカチオン重合
が好ましい。リビングカチオン重合 リビングカチオン重合とは、カチオン重合の問題点であ
る、成長カルベニウムイオンの異性化や連鎖移動反応、
停止反応を抑えた重合法で、生長末端が見かけ上失活す
ることなく、重合が進行していく重合のことである。見
かけ上というのは、上述したリビングラジカル重合と同
様に、末端が不活性化されたものと活性化されたものが
平衡状態にありながら生長していくものも含まれる。リ
ビングカチオン重合の報告例としては、東村ら(Mac
romolecules,17,265,1984)の
ヨウ化水素とヨウ素を組み合わせた開始剤を用いてビニ
ルエーテルを重合したもの、ケネディら(特開昭62−
48704、特開昭64−62308)の、有機カルボ
ン酸やエステル類あるいはエーテル類を開始剤として、
ルイス酸と組み合わせて、イソブチレンなどのオレフィ
ン単量体を重合したもの等が挙げられる。
【0125】リビングカチオン重合は、限定はされない
が、下記一般式32で表わされる化合物の存在下に、カ
チオン重合性単量体を重合させるものである。 (CR3839X)nR40 (32) (式中Xはハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシ基
またはアシロキシ基から選ばれる置換基、R38、R39
それぞれ水素原子または炭素数1〜6の1価炭化水素基
でR38、R39は同一であっても異なっていても良く、R
40は多価芳香族炭化水素基または多価脂肪族炭化水素基
であり、nは1〜6の自然数を示す。)リビングカチオン重合のモノマー 本発明のリビングカチオン重合に用いられるモノマーは
特に限定されないが、上記の重合体(II)の主鎖を構
成するモノマーを用いることができ、好ましくはイソブ
チレンである。リビングカチオン重合の開始剤 上記一般式32で表わされる化合物は開始剤となるもの
でルイス酸等の存在下炭素陽イオンを生成し、カチオン
重合の開始点になると考えられる。本発明で用いられる
一般式32の化合物の例としては、次のような化合物等
が挙げられる。 (1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン C65C(CH32Cl 1,4−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼ
ン 1,4−Cl(CH32CC64C(CH32Cl 1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼ
ン 1,3−Cl(CH32CC64C(CH32Cl 1,3,5−トリス(1−クロル−1−メチルエチル)
ベンゼン 1,3,5−(ClC(CH32363 1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)−5−
(tert−ブチル)ベンゼン 1,3−(C(CH
32Cl)2-5−(C(CH33)C63 これらの中でも特に好ましいのはビス(1−クロル−1
−メチルエチル)ベンゼン[C64(C(CH32
l)2]である[なおビス(1−クロル−1−メチルエ
チル)ベンゼンは、ビス(α−クロロイソプロピル)ベ
ンゼン、ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼンあ
るいはジクミルクロライドとも呼ばれる]。これは2官
能開始剤であり、これから重合を開始すると両末端が成
長末端となる重合体が得られる。リビングカチオン重合の触媒 リビングカチオン重合に際し、さらにルイス酸触媒を共
存させることもできる。このようなルイス酸としてはカ
チオン重合に使用できるものであれば良く、TiCl4
TiBr4、BCl3、BF3、BF3・OEt2、SnCl4、S
bCl5、SbF 5、WCl6、TaCl5、VCl5、FeCl
3、ZnBr2、AlCl3、AlBr3等の金属ハロゲン化
物;Et2AlCl、EtAlCl2等の有機金属ハロゲ
ン化物を好適に使用することができる。中でも触媒とし
ての能力、工業的な入手の容易さを考えた場合、TiC
4、BCl3、SnCl4が好ましい。ルイス酸の使用量
は、特に限定されないが、使用する単量体の重合特性あ
るいは重合濃度等を鑑みて設定することができる。通常
は一般式32で表される化合物に対して0.1〜100
モル当量使用することができ、好ましくは1〜60モル
当量の範囲である。 リビングカチオン重合の電子供与体成分 リビングカチオン重合に際しては、さらに必要に応じて
電子供与体成分を共存させることもできる。この電子供
与体成分は、カチオン重合に際して、成長炭素カチオン
を安定化させる効果があるものと考えられており、電子
供与体の添加によって分子量分布の狭い構造が制御され
た重合体が生成する。使用可能な電子供与体成分として
は特に限定されないが、例えば、ピリジン類、アミン
類、アミド類、スルホキシド類、エステル類、または金
属原子に結合した酸素原子を有する金属化合物等を挙げ
ることができる。リビングカチオン重合の重合条件 リビングカチオン重合は必要に応じて溶剤中で行うこと
ができ、このような溶剤としてはカチオン重合を本質的
に阻害しなければ特に制約なくどれでも使用することが
できる。具体的には、塩化メチル、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、塩化エチル、ジクロロエタン、n−プロピ
ルクロライド、n−ブチルクロライド、クロロベンゼン
等のハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼ
ン等のアルキルベンゼン類;エタン、プロパン、ブタ
ン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナ
ン、デカン等の直鎖式脂肪族炭化水素類;2−メチルプ
ロパン、2−メチルブタン、2,3,3−トリメチルペ
ンタン、2,2,5−トリメチルヘキサン等の分岐式脂
肪族炭化水素類;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、エチルシクロヘキサン等の環式脂肪族炭化水素類;
石油留分を水添精製したパラフィン油等を挙げることが
できる。これらの中では、トルエン混合溶媒が、環境に
対する安全性と重合物性等から好ましい。また、炭素数
3〜8の1級及び/又は2級のモノハロゲン化炭化水素
も好適に使用できる。この具体例としては、例えば、1
−クロロプロパン、1−クロロ−2−メチルプロパン、
1−クロロブタン、1−クロロ−2−メチルブタン、1
−クロロ−3−メチルブタン、1−クロロ−2,2−ジ
メチルブタン、1−クロロ−3,3−ジメチルブタン、
1−クロロ−2,3−ジメチルブタン、1−クロロペン
タン、1−クロロ−2−メチルペンタン、1−クロロ−
3−メチルペンタン、1−クロロ−4−メチルペンタ
ン、1−クロロヘキサン、1−クロロ−2−メチルヘキ
サン、1−クロロ−3−メチルヘキサン、1−クロロ−
4−メチルヘキサン、1−クロロ−5−メチルヘキサ
ン、1−クロロヘプタン、1−クロロオクタン、2−ク
ロロプロパン、2−クロロブタン、2−クロロペンタ
ン、2−クロロペンタン、2−クロロヘキサン、2−ク
ロロヘプタン、2−クロロオクタン、クロロベンゼン等
が使用でき、これらは1種又は2種以上を組み合わせて
使用できる。これらの中でも、重合体の溶解度、分解に
よる無害化の容易さ、コスト等のバランスから、1−ク
ロロブタンが好ましく使用できる。
【0126】これらの溶剤は、重合体を構成する単量体
の重合特性及び生成する重合体の溶解性等のバランスを
考慮して単独又は2種以上を組み合わせて使用される。
溶剤の使用量は、得られる重合体溶液の粘度や除熱の
容易さを考慮して、重合体の濃度が1〜50wt%、好
ましくは5〜35wt%となるように決定される。
【0127】実際の重合を行うに当たっては、各成分を
冷却下例えば−100℃以上0℃未満の温度で混合す
る。エネルギーコストと重合の安定性を釣り合わせるた
めに、特に好ましい温度範囲は−30℃〜−80℃であ
る。 <官能基>飽和炭化水素系重合体(II)の架橋性官能
基としては、限定はされないが、架橋性シリル基、アル
ケニル基、水酸基、重合性の炭素−炭素二重結合を有す
る基等が好ましい。これらの基の説明は、上記のビニル
系重合体(I)の架橋性官能基について説明したものと
同様である。
【0128】これらの基の重合体(II)への導入法を
以下に説明する。架橋性シリル基 以下に架橋性シリル基を有する飽和炭化水素系重合体の
製法について説明する。架橋性シリル基を有する飽和炭
化水素系重合体のうち、分子鎖末端に架橋性シリル基を
有する飽和炭化水素系重合体は、イニファー法と呼ばれ
る重合法(イニファーと呼ばれる開始剤と連鎖移動剤を
兼用する特定の化合物を用いるカチオン重合法)で得ら
れた末端官能型、好ましくは、全末端官能型飽和炭化水
素系重合体を用いて製造することができる。架橋性シリ
ル基を有する飽和炭化水素系重合体の製法としては、例
えば重合反応により得られる三級炭素−塩素結合を有す
る重合体の末端の脱ハロゲン化水素反応や、三級炭素−
塩素結合を有する重合体の末端とアリルトリメチルシラ
ンとの反応等により末端に不飽和基を有するポリイソブ
チレンを得た後、一般式13; H−[Si(R92-b(Y)bO]m−Si(R103-a(Y)a (13) {式中、R9、R10は、いずれも炭素数1〜20のアル
キル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20
のアラルキル基、または(R’)3SiO−(R’は炭
素数1〜20の1価の炭化水素基であって、3個のR’
は同一であってもよく、異なっていてもよい)で示され
るトリオルガノシロキシ基を示し、R9またはR10が2
個以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異
なっていてもよい。Yは水酸基または加水分解性基を示
し、Yが2個以上存在するときそれらは同一であっても
よく、異なっていてもよい。aは0,1,2,または3
を、また、bは0,1,または2を示す。mは0〜19
の整数である。ただし、a+mb≧1であることを満足
するものとする。} これらヒドロシラン化合物の中でも、好ましくは、一般
式14; H−Si(R103-a(Y)a (14) (式中、R10、Y、aは前記に同じ)で表されるヒドロ
シラン化合物を白金触媒を用いて付加させる反応(ヒド
ロシリル化反応)により得ることができる。ヒドロシラ
ン化合物としては、たとえば、トリクロロシラン、メチ
ルジクロロシラン、ジメチルクロロシラン、フェニルジ
クロロシランのようなハロゲン化シラン類;トリメトキ
シシラン、トリエトキシシラン、メチルジエトキシシラ
ン、メチルジメトキシシラン、フェニルジメトキシシラ
ンのようなアルコキシシラン類;メチルジアセトキシシ
ラン、フェニルジアセトキシシランのようなアシロキシ
シラン類;ビス(ジメチルケトキシメート)メチルシラ
ン、ビス(シクロヘキシルケトキシメート)メチルシラ
ンのようなケトキシメートシラン類などがあげられる
が、これらに限定されるものではない。これらのうちで
はとくにハロゲン化シラン類、アルコキシシラン類が好
ましい。
【0129】このような製造法は、たとえば、特公平4
−69659号、特公平7−108928号、特開昭6
3−254149号、特開昭64−22904号、特許
公報第2539445号の各明細書などに記載されてい
る。また、分子鎖内部に架橋性シリル基を有するイソブ
チレン系重合体は、イソブチレンを含有するモノマー中
に、架橋性シリル基を有するビニルシラン類やアリルシ
ラン類を添加し、共重合せしめることにより製造され
る。
【0130】さらに、分子鎖末端に架橋性シリル基を有
するイソブチレン系重合体を製造する重合反応の際に、
主成分であるイソブチレンモノマー以外に架橋性シリル
基を有するビニルシラン類やアリルシラン類などを共重
合せしめたのち末端に架橋性シリル基を導入することに
より、末端および分子鎖内部に架橋性シリル基を有する
イソブチレン系重合体が製造される。
【0131】架橋性シリル基を有するビニルシラン類や
アリルシラン類としては、たとえば、ビニルトリクロロ
シラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチル
クロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ジビニ
ルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、アリル
トリクロロシラン、アリルメチルジクロロシラン、アリ
ルジメチルクロロシラン、アリルジメチルメトキシシラ
ン、ジアリルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラ
ン、γーメタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γーメタクリロイルオキシプロピルメチルジメト
キシシランなどがあげられる。
【0132】また本発明において、架橋性シリル基を有
する飽和炭化水素系重合体として、架橋性シリル基を有
する水添ポリブタジエン重合体を挙げることができる。
架橋性シリル基を有する水添ポリブタジエン重合体は、
オレフィン基を有する水添ポリブタジエン重合体のヒド
ロシリル化反応により得ることができる。末端オレフィ
ン基を有する水添ポリブタジエン系重合体は、たとえ
ば、まず、末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合体
の水酸基を−ONaや−OKなどのオキシメタル基にし
た後、一般式33: CH2=CH−R41−Y (33) 〔式中、Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハ
ロゲン原子、R41は−R 42−、−R42−OCO−または
−R42−CO−(R42は炭素数1〜20の2価の炭化水
素基で、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレ
ン基、アラルキレン基が好ましい)で示される2価の有
機基で、−CH2−、−R43−C64−CH2−(R43
炭素数1〜10の炭化水素基)より選ばれる2価の基が
とくに好ましい〕で示される有機ハロゲン化合物を反応
させることにより得ることができる。
【0133】末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合
体の末端水酸基をオキシメタル基にする方法としては、
Na、Kのごときアルカリ金属;NaHのごとき金属水
素化物;NaOCH3のごとき金属アルコキシド;Na
OH、KOHなどのアルカリ水酸化物などと反応させる
方法があげられる。前記方法では、出発原料として使用
した末端ヒドロキシ水添ポリブタジエン系重合体とほぼ
同じ分子量をもつ末端オレフィン水添ポリブタジエン系
重合体が得られるが、より高分子量の重合体を得たい場
合には、一般式33の有機ハロゲン化合物を反応させる
前に、塩化メチレン、ビス(クロロメチル)ベンゼン、
ビス(クロロメチル)エーテルなどのごとき、1分子中
にハロゲンを2個以上含む多価有機ハロゲン化合物と反
応させれば分子量を増大させることができ、その後一般
式33で示される有機ハロゲン化合物と反応させれば、
より高分子量でかつ末端にオレフィン基を有する水添ポ
リブタジエン系重合体を得ることができる。
【0134】前記一般式33で示される有機ハロゲン化
合物の具体例としては、たとえばアリルクロライド、ア
リルブロマイド、ビニル(クロロメチル)ベンゼン、ア
リル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチ
ル)ベンゼン、アリル(クロロメチル)エーテル、アリ
ル(クロロメトキシ)ベンゼン、1ーブテニル(クロロ
メチル)エーテル、1ーヘキセニル(クロロメトキシ)
ベンゼン、アリルオキシ(クロロメチル)ベンゼンなど
があげられるが、それらに限定されるものではない。こ
れらのうちではアリルクロライドが安価であり、しかも
容易に反応するので好ましい。
【0135】前記末端オレフィン水添ポリブタジエン重
合体への架橋性シリル基の導入方法としては、分子鎖末
端に架橋性シリル基を有するイソブチレン系重合体の場
合と同様、ヒドロシラン化合物を白金系触媒を用いて付
加反応をおこなうものが挙げられる。前記のように架橋
性シリル基を有する飽和炭化水素系重合体が、芳香環で
ない不飽和結合を分子中に実質的に含有しない場合に
は、不飽和結合を有する有機系重合体やオキシアルキレ
ン系重合体のような従来のゴム系重合体よりなるシーリ
ング剤などとくらべて、著しく耐候性がよくなる。ま
た、該重合体は炭化水素系重合体であるので耐水性がよ
く、湿気透過性の低い硬化物になる。アルケニル基 リビングカチオン重合により製造される重合体に、アル
ケニル基を導入する方法は、特に限定されないが、以下
のような方法が挙げられる。 アリルシランを用いる方法 特開昭63−105005号公報に開示。イニファー法
のリビングカチオン重合で得られる重合直後あるいは生
成後のポリマーをアリルトリメチルシランと反応させる
ことにより、末端にアリル基を有するポリマーを得る。 非共役ジエンを用いる方法 特開平4−288309号公報に開示。イニファー法の
リビングカチオン重合系に1、7−オクタジエンのよう
な非共役ジエンを添加することにより、末端にアリル基
を有するポリマーを得る。 有機金属試薬を用いる方法 特開平4−311705号公報に開示。グリニャール試
薬、アルキルリチウムを用いて、ポリイソブチレン系ポ
リマーの塩素原子末端のアルキル化を行う。アルケニル
基を有するグリニャール試薬を用いるとアルケニル基が
導入される。 水酸基を変換する方法 末端、主鎖、あるいは側鎖の水酸基を−ONaや−OK
などの基にしたのち一般式34 CH2=CH−R44−X (34) 〔式中、Xは塩素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原
子、R44は−R45−、−R 45−OC(=O)−または−
45−C(=O)−(R45は炭素数1〜20の2価の炭
化水素基で、好ましい具体例としてはアルキレン基、シ
クロアルキレン基、アリレ−ン基、アラルキレン基が挙
げられる〕で示される2価の有機基で、
【0136】
【化7】 (R46は炭素数1〜10の炭化水素基)より選ばれた2
価の基が特に好ましい。〕で示される有機ハロゲン化合
物を反応させることにより、末端アルケニル基を有する
飽和炭化水素系重合体が製造される。
【0137】末端ヒドロキシ飽和炭化水素系重合体の末
端水酸基をオキシメタル基にする方法としては、Na、
Kのごときアルカリ金属;NaHのごとき金属水素化
物;NaOCH3のごとき金属アルコキシド;苛性ソ−
ダ、苛性カリのごとき苛性アルカリなどと反応させる方
法が挙げられる。
【0138】前記方法では、出発原料として使用した末
端ヒドロキシ飽和炭化水素系重合体とほぼ同じ分子量を
もつ末端アルケニル基含有飽和炭化水素系重合体が得ら
れるが、より高分子量の重合体を得たい場合には、一般
式34の有機ハロゲン化合物を反応させる前に、塩化メ
チレン、ビス(クロロメチル)ベンゼン、ビス(クロロ
メチル)エーテルなどのごとき、1分子中にハロゲン原
子を2個以上含む多価有機ハロゲン化合物 と反応させ
れば分子量を増大させることができ、そののち一般式3
4で示される有機ハロゲン化合物と反応させれば、より
高分子量でかつ末端にアルケニル基を有する水添ポリブ
タジエン系重合体を得ることができる。
【0139】前記一般式34で示される有機ハロゲン化
合物の具体例としては、例えばアリルクロライド、アリ
ルブロマイド、ビニル(クロロメチル)ベンゼン、アリ
ル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチル)
ベンゼン、アリル(クロロメチル)エ−テル、アリル
(クロロメトキシ)ベンゼン、1−ヘキセニル(クロロ
メトキシ)ベンゼン、アリルオキシ(クロロメチル)ベ
ンゼンなどが挙げられるが、それらに限定されるもので
はない。これらのうちでは安価で、かつ容易に反応する
ことからアリルクロライドが好ましい。 フリーデルクラフツ反応を利用する方法 種々のアルケニルフェニルエ−テル類とCl基のフリ−
デルクラフツ反応を行い、アルケニル基を導入する。お
よび種々のフェノ−ル類とCl基のフリ−デルクラフツ
反応を行い水酸基を導入した上で、さらに前記のアルケ
ニル基導入方法を併用する方法。 脱離反応による方法 USP4,316,973号公報に開示。イニファー法
のリビングカチオン重合により合成された末端にハロゲ
ン原子を持つポリイソブチレン系ポリマーから脱ハロゲ
ン化水素し、末端にアルケニル基を導入する。 アルケニル基含有開始剤を利用する方法 J.Polym.Sci.:PartA:Polym.
Chem.2699,(1994)に開示。 シリルエノールエーテルを利用する方法 J.Polym.Sci.:PartA:Polym.
Chem.2531,(1994)に開示。トリメチル
シリルメタクリレートをリビングカチオン重合末端に反
応させ、メタクリロイル基を導入。
【0140】これらの方法の内では、限定はされない
が、との方法が好ましい。水酸基 水酸基末端の飽和炭化水素系重合体を得る方法として
は、リビングカチオン重合によって合成される塩素基を
末端に有するポリイソブチレンをまず合成し、次いで
tBuOKを用いて末端の脱塩酸反応をおこなうことに
よりイソプロペニル基末端基に誘導したり、あるいは
四塩化チタン存在下でアリルトリメチルシランを反応さ
せることでアリル基末端のポリイソブチレンを合成した
後に、BH 3または9−BBNといったヒドリド−ボラ
ン試薬と過酸化水素を用いることによって定量的に末端
に水酸基を導入する方法が挙げられる。(例えばB.I
van,J.P.Kennedy,and V.S.
C.Chang,J.Polym.Sci.,Poly
m.Chem,Ed.,1980,18,3177およ
びB.Ivan,and J.P.Kennedy,P
olym.Mater.Sci.Eng.,1988,
58,866など)。
【0141】更に、水酸基末端の飽和炭化水素系重合体
を得る方法としては、炭素−炭素単結合を形成するカチ
オン重合によって得られるハロゲン末端炭化水素系重合
体と、保護された水酸基および炭素−炭素二重結合を有
する化合物との反応により、保護された水酸基を末端に
有する重合体を得る方法がある。
【0142】保護された水酸基を末端に有する飽和炭化
水素系重合体の構造は、カチオン重合によって得られる
ハロゲン末端炭化水素系重合体が一般式35: R47(A−X)a (35) (式中、R47は単環または複数の芳香環を含む1価から
4価までの炭化水素基、Xは塩素基または臭素基、aは
1から4の整数。Aは一種又は二種以上のカチオン重合
性単量体の重合体で、aが2以上の時は同じでも異なっ
ていてもよい。)で表され、保護された水酸基および炭
素−炭素二重結合を有する化合物が式36: CH2=C(R48)−B−OG (36) (式中、R48は水素または炭素数1から18の飽和炭化
水素基を、Bは炭素数1から30の2価の炭化水素基
を、Gは1価の置換基を表す。)で表されるものである
ことが好ましい。
【0143】また前記一般式36の化合物としては、一
般式37: CH2=C(R48)−(CH2b―{−CH=CH−(CH2cn−OG (3 7) (式中、R48は水素または炭素数1から18の飽和また
は不飽和の1価の炭化水素基を、bおよびc同一であっ
ても異なっていても良い、1から30の整数を、nは0
から5の整数を、Gは1価の置換基を表す。)で表され
るものであることがより好ましい。
【0144】この方法によって得られる保護した水酸基
を末端に有する重合体主鎖が飽和な炭化水素系重合体は
脱保護によって容易に水酸基を末端に有する重合体主鎖
が飽和な炭化水素系重合体に変換することが可能であ
る。 <<硬化性組成物>>本発明の硬化性組成物において、
その必須成分である末端に架橋性官能基を少なくとも1
個有するビニル系重合体(I)、及び、末端に架橋性官
能基を少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体(I
I)の架橋性官能基はそれぞれ同じでも異なっていても
よいが、好ましくは同種のものである。
【0145】各架橋性官能基に応じて、硬化触媒や硬化
剤が必要になるものがある。また、目的とする物性に応
じて、各種の配合剤を添加しても構わない。 <硬化触媒・硬化剤>架橋性シリル基の場合 架橋性シリル基を有する重合体は、従来公知の各種縮合
触媒の存在下、あるいは非存在下にシロキサン結合を形
成することにより架橋、硬化する。硬化物の性状として
は、重合体の分子量と主鎖骨格に応じて、ゴム状のもの
から樹脂状のものまで幅広く作成することができる。
【0146】このような縮合触媒としては、例えば、ジ
ブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブ
チル錫ジエチルヘキサノレート、ジブチル錫ジオクテー
ト、ジブチル錫ジメチルマレート、ジブチル錫ジエチル
マレート、ジブチル錫ジブチルマレート、ジブチル錫ジ
イソオクチルマレート、ジブチル錫ジトリデシルマレー
ト、ジブチル錫ジベンジルマレート、ジブチル錫マレエ
ート、ジオクチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジステ
アレート、ジオクチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジ
エチルマレート、ジオクチル錫ジイソオクチルマレート
等の4価のスズ化合物類;テトラブチルチタネート、テ
トラプロピルチタネート等のチタン酸エステル類;アル
ミニウムトリスアセチルアセトナート、アルミニウムト
リスエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミ
ニウムエチルアセトアセテート等の有機アルミニウム化
合物類;ジルコニウムテトラアセチルアセトナート、チ
タンテトラアセチルアセトナート等のキレート化合物
類;オクチル酸鉛;ブチルアミン、オクチルアミン、ラ
ウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、オレイル
アミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエ
チルアミノプロピルアミン、キシリレンジアミン、トリ
エチレンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジ
ン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェ
ノール、モルホリン、N−メチルモルホリン、2−エチ
ル−4−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7(DBU)等のアミン系
化合物、あるいはこれらのアミン系化合物のカルボン酸
等との塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる
低分子量ポリアミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ
化合物との反応生成物;γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(β−アミノエチル)アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン等のアミノ基を有するシランカッ
プリング剤;等のシラノール縮合触媒、さらには他の酸
性触媒、塩基性触媒等の公知のシラノール縮合触媒等が
例示できる。
【0147】これらの触媒は、単独で使用してもよく、
2種以上併用してもよい。この縮合触媒の配合量は、架
橋性シリル基を有する重合体100部(重量部、以下同
じ)に対して0.1〜20部程度が好ましく、1〜10
部が更に好ましい。シラノール縮合触媒の配合量がこの
範囲を下回ると硬化速度が遅くなることがあり、また硬
化反応が十分に進行し難くなる場合がある。一方、シラ
ノール縮合触媒の配合量がこの範囲を上回ると硬化時に
局部的な発熱や発泡が生じ、良好な硬化物が得られ難く
なるほか、ポットライフが短くなり過ぎ、作業性の点か
らも好ましくない。
【0148】本発明の硬化性組成物においては、縮合触
媒の活性をより高めるために、一般式38 R49 aSi(OR504-a (38) (式中、R49およびR50は、それぞれ独立に、炭素数1
〜20の置換あるいは非置換の炭化水素基である。さら
に、aは0、1、2、3のいずれかである。)で示され
るシラノール基をもたないケイ素化合物を添加しても構
わない。
【0149】前記ケイ素化合物としては、限定はされな
いが、フェニルトリメトキシシラン、フェニルメチルジ
メトキシシラン、フェニルジメチルメトキシシラン、ジ
フェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン、トリフェニルメトキシシラン等の一般式(1)中の
49が、炭素数6〜20のアリール基であるものが、組
成物の硬化反応を加速する効果が大きいために好まし
い。特に、ジフェニルジメトキシシランやジフェニルジ
エトキシシランは、低コストであり、入手が容易である
ために最も好ましい。
【0150】このケイ素化合物の配合量は、架橋性シリ
ル基を有する重合体100部に対して0.01〜20部
程度が好ましく、0.1〜10部が更に好ましい。ケイ
素化合物の配合量がこの範囲を下回ると硬化反応を加速
する効果が小さくなる場合がある。一方、ケイ素化合物
の配合量がこの範囲を上回ると、硬化物の硬度や引張強
度が低下することがある。アルケニル基の場合 アルケニル基を用いて架橋させる場合は、限定はされな
いが、ヒドロシリル基含有化合物を硬化剤とし、ヒドロ
シリル化触媒を用いてヒドロシリル化反応により架橋さ
せることが好ましい。
【0151】ヒドロシリル基含有化合物としては、アル
ケニル基を有する重合体と架橋により硬化できるヒドロ
シリル基含有化合物であれば特に制限はなく、各種のも
のを用いることができる。例えば、一般式39または4
0で表される鎖状ポリシロキサン; R51 3SiO−[Si(R512O]a−[Si(H)(R52)O]b−[Si(R 52 )(R53)O]c−SiR51 3 (39) HR51 2SiO−[Si(R512O]a−[Si(H)(R52)O]b−[Si( R52)(R53)O]c−SiR51 2H (40) (式中、R51およびR52は炭素数1〜6のアルキル基、
または、フェニル基、R 53は炭素数1〜10のアルキル
基またはアラルキル基を示す。aは0≦a≦100、b
は2≦b≦100、cは0≦c≦100を満たす整数を
示す。) 一般式41で表される環状シロキサン;
【0152】
【化8】 (式中、R54およびR55は炭素数1〜6のアルキル基、
または、フェニル基、R 56は炭素数1〜10のアルキル
基またはアラルキル基を示す。dは0≦d≦8、eは2
≦e≦10、fは0≦f≦8の整数を表し、かつ3≦d
+e+f≦10を満たす。)等の化合物を用いることが
できる。
【0153】これらは単独で用いても2種以上を混合し
て用いてもかまわない。これらのシロキサンの中でも
(メタ)アクリル系重合体との相溶性の観点から、フェ
ニル基を有する下記一般式42、43で表される鎖状シ
ロキサンや、一般式44、45で表される環状シロキサ
ンが好ましい。 (CH33SiO−[Si(H)(CH3)O]g−[Si(C652O]h−S i(CH33 (42) (CH33SiO−[Si(H)(CH3)O]g−[Si(CH3){CH2C( H)(R57)C65}O]h−Si(CH33 (43) (式中、R57は水素またはメチル基を示す。gは2≦g
≦100、hは0≦h≦100の整数を示す。C65
フェニル基を示す。)
【0154】
【化9】 (式中、R57は水素、またはメチル基を示す。iは2≦
i≦10、jは0≦j≦8、かつ3≦i+j≦10を満
たす整数を示す。C65はフェニル基を示す。)ヒドロ
シリル基含有化合物としてはさらに、分子中に2個以上
のアルケニル基を有する低分子化合物に対し、一般式3
9から45に表されるヒドロシリル基含有化合物を、反
応後にも一部のヒドロシリル基が残るようにして付加反
応させて得られる化合物を用いることもできる。分子中
に2個以上のアルケニル基を有する化合物としては、各
種のものを用いることができる。例示するならば、1,
4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘ
プタジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエ
ン、1,9−デカジエン等の炭化水素系化合物、O,
O’−ジアリルビスフェノールA、3,3’−ジアリル
ビスフェノールA等のエーテル系化合物、ジアリルフタ
レート、ジアリルイソフタレート、トリアリルトリメリ
テート、テトラアリルピロメリテート等のエステル系化
合物、ジエチレングリコールジアリルカーボネート等の
カーボネート系化合物が挙げられる。
【0155】上記一般式39から45に示した過剰量の
ヒドロシリル基含有化合物に対し、ヒドロシリル化触媒
の存在下、上に挙げたアルケニル基含有化合物をゆっく
り滴下することにより該化合物を得ることができる。こ
のような化合物のうち、原料の入手容易性、過剰に用い
たシロキサンの除去のしやすさ、さらには(A)成分の
重合体への相溶性を考慮して、下記のものが好ましい。
【0156】
【化10】 重合体と硬化剤は任意の割合で混合することができる
が、硬化性の面から、アルケニル基とヒドロシリル基の
モル比が5〜0.2の範囲にあることが好ましく、さら
に、2.5〜0.4であることが特に好ましい。モル比
が5以上になると硬化が不十分でべとつきのある強度の
小さい硬化物しか得られず、また、0.2より小さい
と、硬化後も硬化物中に活性なヒドロシリル基が大量に
残るので、クラック、ボイドが発生し、均一で強度のあ
る硬化物が得られない。
【0157】重合体と硬化剤との硬化反応は、2成分を
混合して加熱することにより進行するが、反応をより迅
速に進めるために、ヒドロシリル化触媒を添加すること
ができる。このようなヒドロシリル化触媒としては特に
限定されず、例えば、有機過酸化物やアゾ化合物等のラ
ジカル開始剤、および遷移金属触媒が挙げられる。
【0158】ラジカル開始剤としては特に限定されず、
例えば、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)−3−ヘキシン、ジクミルペルオキシド、t−ブチ
ルクミルペルオキシド、α,α’−ビス(t−ブチルペ
ルオキシ)イソプロピルベンゼンのようなジアルキルペ
ルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、p−クロロベン
ゾイルペルオキシド、m−クロロベンゾイルペルオキシ
ド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロ
イルペルオキシドのようなジアシルペルオキシド、過安
息香酸−t−ブチルのような過酸エステル、過ジ炭酸ジ
イソプロピル、過ジ炭酸ジ−2−エチルヘキシルのよう
なペルオキシジカーボネート、1,1−ジ(t−ブチル
ペルオキシ)シクロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチル
ペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
のようなペルオキシケタール等を挙げることができる。
【0159】また、遷移金属触媒としても特に限定され
ず、例えば、白金単体、アルミナ、シリカ、カーボンブ
ラック等の担体に白金固体を分散させたもの、塩化白金
酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン等と
の錯体、白金−オレフィン錯体、白金(0)−ジビニル
テトラメチルジシロキサン錯体が挙げられる。白金化合
物以外の触媒の例としては、RhCl(PPh33,R
hCl3,RuCl3,IrCl3,FeCl3,AlCl
3,PdCl2・H2O,NiCl2,TiCl4等が挙げ
られる。これらの触媒は単独で用いてもよく、2種類以
上を併用してもかまわない。触媒量としては特に制限は
ないが、重合体のアルケニル基1molに対し、10-1
〜10-8molの範囲で用いるのが良く、好ましくは1
-3〜10-6molの範囲で用いるのがよい。10-8
olより少ないと硬化が十分に進行しない。またヒドロ
シリル化触媒は高価であるので10-1mol以上用いな
いのが好ましい。
【0160】硬化温度については特に制限はないが、一
般に0℃〜200℃、好ましくは30℃〜150℃、さ
らに好ましくは80℃〜150℃で硬化させるのがよ
い。水酸基の場合 本発明の水酸基を有する重合体は、水酸基と反応し得る
官能基を2個以上有する化合物を硬化剤として用いるこ
とにより、均一に硬化する。硬化剤の具体例としては、
例えば、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有す
る多価イソシアネート化合物、メチロール化メラミンお
よびそのアルキルエーテル化物または低縮合化物等のア
ミノプラスト樹脂、多官能カルボン酸およびそのハロゲ
ン化物等が挙げられる。これらの硬化剤を使用して硬化
物を作成する際には、それぞれ適当な硬化触媒を使用す
ることができる。アミノ基の場合 本発明のアミノ基を有する重合体は、アミノ基と反応し
得る官能基を2個以上有する化合物を硬化剤として用い
ることにより、均一に硬化する。硬化剤の具体例として
は、例えば、1分子中に2個以上のイソシアネート基を
有する多価イソシアネート化合物、メチロール化メラミ
ンおよびそのアルキルエーテル化物または低縮合化物等
のアミノプラスト樹脂、多官能カルボン酸およびそのハ
ロゲン化物等が挙げられる。これらの硬化剤を使用して
硬化物を作成する際には、それぞれ適当な硬化触媒を使
用することができる。エポキシ基の場合 本発明のエポキシ基を有する重合体の硬化剤としては特
に限定されないが、例えば、脂肪族アミン類、脂環族ア
ミン類、芳香族アミン類;酸無水物;ポリアミド;イミ
ダゾール類;アミンイミド;ユリア;メラミンとその誘
導体;ポリアミンの塩;フェノール樹脂;ポリメルカプ
タン、ポリスルフィド;芳香族ジアゾニウム塩、ジアリ
ルヨードニウム塩、トリアリルスルホニウム塩、トリア
リルセレニウム塩等の光・紫外線硬化剤等が用いられ
る。重合性の炭素−炭素二重結合の場合 重合性の炭素−炭素二重結合を有する重合体は、その重
合性の炭素−炭素二重結合の重合反応により架橋させる
ことができる。架橋の方法としては、活性エネルギー線
で硬化するもの、あるいは、熱で硬化するものが挙げら
れる。活性エネルギー線硬化性組成物においては、光重
合開始剤が光ラジカル開始剤、あるいは、光アニオン開
始剤であることが好ましい。熱硬化性組成物において
は、熱重合開始剤が、アゾ系開始剤、過酸化物、過硫酸
物、及びレドックス開始剤からなる群より選択されるも
のであるが好ましい。
【0161】以下に詳細にこれらの架橋反応について説
明する。
【0162】重合性の炭素−炭素二重結合を有する重合
体を架橋させる場合には、その目的に応じて、重合性の
モノマー及び/又はオリゴマーや各種添加剤を併用して
も構わない。重合性のモノマー及び/又はオリゴマーと
しては、ラジカル重合性の基を持つモノマー及び/又は
オリゴマー、あるいはアニオン重合性の基を持つモノマ
ー及び/又はオリゴマーが好ましい。ラジカル重合性の
基としては、(メタ)アクリル基等のアクリル官能性
基、スチレン基、アクリロニトリル基、ビニルエステル
基、N−ビニルピロリドン基、アクリルアミド基、共役
ジエン基、ビニルケトン基、塩化ビニル基等が挙げられ
る。なかでも、本発明の重合体と類似する(メタ)アク
リル基を持つものが好ましい。アニオン重合性の基とし
ては、(メタ)アクリル基、スチレン基、アクリロニト
リル基、N−ビニルピロリドン基、アクリルアミド基、
共役ジエン基、ビニルケトン基、等が挙げられる。なか
でも、アクリル官能性基を持つものが好ましい。
【0163】上記のモノマーの具体例としては、(メ
タ)アクリレート系モノマー、環状アクリレート、N−
ビニルピロリドン、スチレン系モノマー、アクリロニト
リル、N−ビニルピロリドン、アクリルアミド系モノマ
ー、共役ジエン系モノマー、ビニルケトン系モノマーな
どが挙げられる。(メタ)アクリレート系モノマーとし
ては、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオク
チル、(メタ)アクリル酸イソノニルや下式の化合物な
どを挙げることができる。
【0164】
【化11】
【0165】
【化12】
【0166】
【化13】
【0167】
【化14】
【0168】
【化15】 スチレン系モノマーとしてはスチレン、α−メチルスチ
レン等が、アクリルアミド系モノマーとしてはアクリル
アミド、N,N−ジメチルアクリルアミド等が、共役ジ
エン系モノマーとしてはブタジエン、イソプレン等が、
ビニルケトン系モノマーとしてはメチルビニルケトン等
が挙げられる。
【0169】多官能モノマーとしては、ネオペンチルグ
リコールポリプロポキシジアクリレート、トリメチロー
ルプロパンポリエトキシトリアクリレート、ビスフェノ
ールFポリエトキシジアクリレート、ビスフェノールA
ポリエトキシジアクリレート、ジペンタエリスリトール
ポリヘキサノリドヘキサクリレート、トリス(ヒドロキ
シエチル)イソシアヌレートポリヘキサノリドトリアク
リレート、トリシクロデカンジメチロールジアクリレー
ト2−(2−アクリロイルオキシ−1,1−ジメチル)
−5−エチル−5−アクリロイルオキシメチル−1,3
−ジオキサン、テトラブロモビスフェノールAジエトキ
シジアクリレート、4,4−ジメルカプトジフェニルサ
ルファイドジメタクリレート、ポリテトラエチレングリ
コールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアク
リレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレー
ト等が挙げられる。オリゴマーとしては、ビスフェノー
ルA型エポキシアクリレート樹脂、フェノールノボラッ
ク型エポキシアクリレート樹脂、クレゾールノボラック
型エポキシアクリレート樹脂等のエポキシアクリレート
系樹脂、COOH基変性エポキシアクリレート系樹脂、
ポリオール(ポリテトラメチレングリコール、エチレン
グリコールとアジピン酸のポリエステルジオール、ε−
カプロラクトン変性ポリエステルジオール、ポリプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ポリカーボ
ネートジオール、水酸基末端水添ポリイソプレン、水酸
基末端ポリブタジエン、水酸基末端ポリイソブチレン
等)と有機イソシアネート(トリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート等)から得られたウレタン樹
脂を水酸基含有(メタ)アクリレート{ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート等}を反応
させて得られたウレタンアクリレート系樹脂、上記ポリ
オールにエステル結合を介して(メタ)アクリル基を導
入した樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂等が挙げ
られる。
【0170】これらのモノマー及びオリゴマーは、用い
られる開始剤及び硬化条件により選択される。
【0171】また、アクリル官能性基を有するモノマー
及び/又はオリゴマーの数平均分子量は、2000以下
であることが好ましく、1000以下であることが、相
溶性が良好であるという理由からさらに好ましい。
【0172】重合性の炭素−炭素二重結合を有する重合
体の架橋の方法としては、UVや電子線などの活性エネ
ルギー線によることが好ましい。
【0173】活性エネルギー線により架橋させる場合に
は、光重合開始剤を含有することが好ましい。
【0174】本発明に用いられる光重合開始剤としては
特に制限はないが、光ラジカル開始剤と光アニオン開始
剤が好ましく、特に光ラジカル開始剤が好ましい。例え
ば、アセトフェノン、プロピオフェノン、ベンゾフェノ
ン、キサントール、フルオレイン、ベンズアルデヒド、
アンスラキノン、トリフェニルアミン、カルバゾール、
3−メチルアセトフェノン、4−メチルアセトフェノ
ン、3−ペンチルアセトフェノン、4−メトキシアセト
フェン、3−ブロモアセトフェノン、4−アリルアセト
フェノン、p−ジアセチルベンゼン、3−メトキシベン
ゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、4−クロロベ
ンゾフェノン、4,4‘−ジメトキシベンゾフェノン、
4−クロロ−4’−ベンジルベンゾフェノン、3−クロ
ロキサントーン、3,9−ジクロロキサントーン、3−
クロロ−8−ノニルキサントーン、ベンゾイル、ベンゾ
インメチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ビス
(4−ジメチルアミノフェニル)ケトン、ベンジルメト
キシケタール、2−クロロチオキサントーン等が挙げら
れる。これらの開始剤は単独でも、他の化合物と組み合
わせても良い。具体的には、ジエタノールメチルアミ
ン、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン
などのアミンとの組み合わせ、更にこれにジフェニルヨ
ードニウムクロリドなどのヨードニウム塩と組み合わせ
たもの、メチレンブルーなどの色素及びアミンと組み合
わせたものが挙げられる。
【0175】また、近赤外光重合開始剤として、近赤外
光吸収性陽イオン染料を使用しても構わない。近赤外光
吸収性陽イオン染料としては、650〜1500nmの
領域の光エネルギーで励起する、例えば特開平3−11
1402号、特開平5−194619号公報等に開示さ
れている近赤外光吸収性陽イオン染料−ボレート陰イオ
ン錯体などを用いるのが好ましく、ホウ素系増感剤を併
用することがさらに好ましい。
【0176】光重合開始剤の添加量は系をわずかに光官
能化するだけでよいので、特に制限はないが、この組成
物の重合体100部に対して、0.001〜10重量部
が好ましい。
【0177】本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を
硬化させる方法は特に限定されないが、その光重合開始
剤開始剤の性質に応じて、高圧水銀灯、低圧水銀灯、電
子線照射装置、ハロゲンランプ、発光ダイオード、半導
体レーザー等による光及び電子線の照射が挙げられる。
【0178】また、重合性の炭素−炭素二重結合を有す
る重合体の架橋の方法としては、熱によることが好まし
い。
【0179】活性エネルギー線により架橋させる場合に
は、熱重合開始剤を含有することが好ましい。
【0180】本発明に用いられる熱重合開始剤としては
特に制限はないが、アゾ系開始剤、過酸化物、過硫酸
酸、及びレドックス開始剤が含まれる。
【0181】適切なアゾ系開始剤としては、限定される
わけではないが、2,2′−アゾビス(4−メトキシ−
2,4−ジメチルバレロニトリル)(VAZO 3
3)、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)二
塩酸塩(VAZO 50)、2,2′−アゾビス(2,
4−ジメチルバレロニトリル)(VAZO 52)、
2,2′−アゾビス(イソブチロニトリル)(VAZO
64)、2,2′−アゾビス−2−メチルブチロニト
リル(VAZO 67)、1,1−アゾビス(1−シク
ロヘキサンカルボニトリル)(VAZO 88)(全て
DuPont Chemicalから入手可能)、2,
2′−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオニトリ
ル)、及び2,2′−アゾビス(メチルイソブチレ−
ト)(V−601)(和光純薬より入手可能)等が挙げ
られる。
【0182】適切な過酸化物開始剤としては、限定され
るわけではないが、過酸化ベンゾイル、過酸化アセチ
ル、過酸化ラウロイル、過酸化デカノイル、ジセチルパ
ーオキシジカーボネート、ジ(4−t−ブチルシクロヘ
キシル)パーオキシジカーボネート(Perkadox
16S)(Akzo Nobelから入手可能)、ジ
(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、t
−ブチルパーオキシピバレート(Lupersol 1
1)(Elf Atochemから入手可能)、t−ブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(Trig
onox 21−C50)(Akzo Nobelから
入手可能)、及び過酸化ジクミル等が挙げられる。
【0183】適切な過硫酸塩開始剤としては、限定され
るわけではないが、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウ
ム、及び過硫酸アンモニウムが挙げられる。
【0184】適切なレドックス(酸化還元)開始剤とし
ては、限定されるわけではないが、上記過硫酸塩開始剤
のメタ亜硫酸水素ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム
のような還元剤との組み合わせ;有機過酸化物と第3級
アミンに基づく系、例えば過酸化ベンゾイルとジメチル
アニリンに基づく系;並びに有機ヒドロパーオキシドと
遷移金属に基づく系、例えばクメンヒドロパーオキシド
とコバルトナフテートに基づく系等が挙げられる。
【0185】他の開始剤としては、限定されるわけでは
ないが、テトラフェニル1,1,2,2−エタンジオー
ルのようなピナコール等が挙げられる。
【0186】好ましい熱ラジカル開始剤としては、アゾ
系開始剤及び過酸化物系開始剤からなる群から選ばれ
る。更に好ましいものは、2,2′−アゾビス(メチル
イソブチレ−ト)、t−ブチルパーオキシピバレート、
及びジ(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジ
カーボネート、並びにこれらの混合物である。
【0187】本発明に用いられる熱開始剤は触媒的に有
効な量で存在し、このような量は、限定はされないが、
典型的には、本発明の少なくとも一つの末端にアクリル
官能性基を有する重合体及び他に添加されるモノマー及
びオリゴマー混合物の合計量を100重量部とした場合
に約0.01〜5重量部、より好ましくは約0.025
〜2重量部である。開始剤の混合物が使用される場合に
は、開始剤の混合物の合計量は、あたかもただ1種の開
始剤が使用されるかのような量である。
【0188】本発明の熱硬化性組成物を硬化させる方法
は特に限定されないが、その温度は、使用する熱開始
剤、重合体(I)及び添加される化合物等の種類により
異なるが、通常50℃〜250℃の範囲内が好ましく、
70℃〜200℃の範囲内がより好ましい。硬化時間
は、使用する重合開始剤、単量体、溶媒、反応温度等に
より異なるが、通常1分〜10時間の範囲内である。 <接着性付与剤>本発明の組成物には、シランカップリ
ング剤や、シランカップリング剤以外の接着性付与剤を
添加することができる。シランカップリング剤の具体例
としては、γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−イソシアネートプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラ
ン等のイソシアネート基含有シラン類;γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−
(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−ウレイドプ
ロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−ベンジル−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−ビニルベンジル−
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノ基含
有シラン類;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルメチルジエトキシシラン等のメルカプト
基含有シラン類;γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリエトキシシラン等のエポキシ基含有シ
ラン類;β−カルボキシエチルトリエトキシシラン、β
−カルボキシエチルフェニルビス(2−メトキシエトキ
シ)シラン、N−β−(カルボキシメチル)アミノエチ
ル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のカルボ
キシシラン類;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−アクロイルオキシプロピル
メチルトリエトキシシラン等のビニル型不飽和基含有シ
ラン類;γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等のハ
ロゲン含有シラン類;トリス(トリメトキシシリル)イ
ソシアヌレート等のイソシアヌレートシラン類等を挙げ
ることができる。また、これらを変性した誘導体であ
る、アミノ変性シリルポリマー、シリル化アミノポリマ
ー、不飽和アミノシラン錯体、フェニルアミノ長鎖アル
キルシラン、アミノシリル化シリコーン、シリル化ポリ
エステル等もシランカップリング剤として用いることが
できる。
【0189】本発明に用いるシランカップリング剤は、
通常、架橋性シリル基含有重合体100部に対し、0.
1〜20部の範囲で使用される。特に、0.5〜10部
の範囲で使用するのが好ましい。上記シランカップリン
グ剤は1種類のみで使用しても良いし、2種類以上混合
使用しても良い。本発明の硬化性組成物に添加されるシ
ランカップリング剤の効果は、各種被着体、すなわち、
ガラス、アルミニウム、ステンレス、亜鉛、銅、モルタ
ルなどの無機基材や、塩ビ、アクリル、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネートなど
の有機基材に用いた場合、ノンプライマー条件またはプ
ライマー処理条件下で、著しい接着性改善効果を示す。
ノンプライマー条件下で使用した場合には、各種被着体
に対する接着性を改善する効果が特に顕著である。充填剤 本発明の硬化性組成物には、各種充填材が必要に応じて
用いられる。前記充填材の具体例としては、たとえば、
木粉、パルブ、木綿チップ、アスベスト、ガラス繊維、
炭素繊維、マイカ、クルミ殻粉、もみ殻粉、グラファイ
ト、ケイソウ土、白土、ヒュームシリカ、沈降性シリ
カ、結晶性シリカ、溶融シリカ、ドロマイト、無水ケイ
酸、カーボンブラック、炭酸カルシウム、クレー、タル
ク、酸化チタン、炭酸マグネシウム、アルミニウム微粉
末、フリント粉末、亜鉛末などがあげられる。これら充
填材のうちでは沈降性シリカ、ヒュームシリカ、結晶性
シリカ、溶融シリカ、ドロマイト、カーボンブラック、
炭酸カルシウム、酸化チタン、タルクなどが好ましい。
これらの充填材は単独で用いてもよく、2種以上併用し
てもよい。充填材を用いる場合の使用量は、限定はされ
ないが、重合体(I)及び(II)の合計成分100部
に対して10〜1000部が好ましく、50〜300部
がさらに好ましい。可塑剤 本発明の硬化性組成物には、各種可塑剤が必要に応じて
用いられる。可塑剤としては物性の調整、性状の調節等
の目的により、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレ
ート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ブチルベ
ンジルフタレート等のフタル酸エステル類;ジオクチル
アジペート、ジオクチルセバケート等の非芳香族二塩基
酸エステル類;ジエチレングリコールジベンゾエート、
トリエチレングリコールジベンゾエート等のポリアルキ
レングリコールのエステル類;トリクレジルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート等のリン酸エステル類;塩
化パラフィン類;アルキルジフェニル、部分水添ターフ
ェニル等の炭化水素系油等を単独、または2種以上混合
して使用することができるが、必ずしも必要とするもの
ではない。なおこれら可塑剤は、重合体製造時に配合す
ることも可能である。その他の添加剤 本発明の硬化性組成物には、必要に応じて各種添加剤が
添加される。このような添加物の例としては、たとえ
ば、生成する硬化物の引張特性を調整する物性調整剤、
可塑剤、老化防止剤、ラジカル禁止剤、紫外線吸収剤、
金属不活性化剤、オゾン劣化防止剤、光安定剤、リン系
過酸化物分解剤、滑剤、顔料、発泡剤、光硬化性樹脂、
チクソ性付与剤などがあげられる。
【0190】このような添加物の具体例は、たとえば、
特公平4−69659号、特公平7−108928号、
特開昭63−254149号、特開昭64−22904
号の各明細書などに記載されている。 <用途>本発明の硬化性組成物は、限定はされないが、
建築用弾性シーリング材や複層ガラス用シーリング材等
のシーリング材、太陽電池裏面封止材などの電気・電子
部品材料、電線・ケーブル用絶縁被覆材などの電気絶縁
材料、粘着剤、接着剤、弾性接着剤、塗料、粉体塗料、
発泡体、電気電子用ポッティング剤、フィルム、ガスケ
ット、各種成形材料、および、網入りガラスや合わせガ
ラス端面(切断部)の防錆・防水用封止材等の様々な用
途に利用可能である。
【0191】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例を比較例
と併せて説明するが、この発明は、下記実施例に限定さ
れない。
【0192】下記実施例および比較例中「部」および
「%」は、それぞれ「重量部」および「重量%」を表
す。
【0193】下記実施例中、「数平均分子量」および
「分子量分布(重量平均分子量と数平均分子量の比)」
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)を用いた標準ポリスチレン換算法により算出した。
ただし、GPCカラムとしてポリスチレン架橋ゲルを充
填したもの、GPC溶媒としてクロロホルムを用いた。 (製造例1)500mlの耐圧ガラス製容器に、三方コ
ックを取り付け、容器内を窒素置換した後、注射器を用
いて容器内に、エチルシクロヘキサン(モレキュラーシ
ーブス3Aとともに1夜間以上放置することにより乾燥
したもの)54mlおよびトルエン(モレキュラーシー
ブス3Aとともに1夜間以上放置することにより乾燥し
たもの)126ml、1,4−ビス(α−クロロイソプ
ロピル)ベンゼン〔以下、p−DCCという〕1.16
g(5.02mmol)を加えた。
【0194】次にイソブチレンモノマー56mlが入っ
ているニードルバルブ付耐圧ガラス製液化採取管を、三
方コックに接続して、重合容器を−70℃のドライアイ
ス/エタノールバス中につけて冷却した後、真空ポンプ
を用いて容器内を減圧にした。ニードルバルブを開け、
イソブチレンモノマーを液化ガス採取管から重合容器内
に導入した後、三方コック内の一方から窒素を導入する
ことにより容器内を常圧に戻した。次に、2−メチルピ
リジン0.093g(1.0mmol)を加えた。次
に、四塩化チタン1.65ml(15.1mmol)加
えて重合を開始した。反応時間70分後に、アリルトリ
メチルシラン1.22g(10.8mmol)を加えて
ポリマー末端にアリル基の導入反応を行った。反応時間
120分後に、反応溶液を水200mlで4回洗浄した
あと、溶剤を留去することによりアリル末端イソブチレ
ン系重合体を得た。
【0195】次いで、こうして得られたアリル末端イソ
ブチレンポリマ−40gを、n−ヘプタン20mlに溶
解し、約70℃まで昇温した後、メチルジメトキシシラ
ン1.5[eq/ビニル基]、白金(ビニルシロキサン)
錯体1x10-4[eq/ビニル基]を添加し、ヒドロシリ
ル化反応を行った。FT−IRにより反応追跡を行い、
約4時間で1640cm-1のオレフィン吸収が消失した。
【0196】反応溶液を減圧濃縮することにより、目的
とする両末端に架橋性シリル基を有するイソブチレンポ
リマ−が得られた。
【0197】こうして得られたポリマ−の収量より収率
を算出するとともに、Mn及びMw/MnをGPC法に
より、また末端構造を300MHz1H−NMR分析に
より各構造に帰属するプロトン(開始剤由来のプロト
ン:6.5〜7.5ppm、ポリマ−末端由来のケイ素
原子に結合したメチルプロトン:0.0〜0.1ppm
及びメトキシプロトン:3.4〜3.5)の共鳴信号の
強度を測定、比較することにより求めた。1H−NMR
は、VarianGemini300(300MHzf
or 1H)を用い、CDCl3中で測定した。
【0198】なお、FT−IRは島津製作所製IR−4
08、GPCは送液システムとしてWatersLCM
odule1、カラムはShodexK−804を用い
て行った。分子量はポリスチレンスタンダードに対する
相対分子量で与えられる。ポリマーの分析値は、Mn=
11400、Mw/Mn=1.23、Fn(シリル)=
1.76であった。(数平均分子量はポリスチレン換
算、末端シリル官能基数はイソブチレンポリマー1分子
当たりの個数)。 (製造例2)添加量を、p−DCC2.32g(10.
0mmol)、アリルトリメチルシラン14.4g(1
26.0mmol)に変えた以外は製造例1と同様にし
て架橋性シリル基を有するイソブチレン系重合体を合成
した。
【0199】ポリマーの分析値は、Mn=5780、M
w/Mn=1.28、Fn(シリル)=1.93であっ
た。 (製造例3)製造例1及び2と同様にして製造されたシ
リル末端ポリイソブチレン10.0g(分子量約170
00)に、粘度を下げるため炭化水素系可塑剤(プロセ
スオイル)5.0gを添加混練した。 (製造例4)還流管および攪拌機付きの10Lのセパラ
ブルフラスコに、CuBr(42.0g、0.293m
ol)を仕込み、反応容器内を窒素置換した。アセトニ
トリル(559mL)を加え、オイルバス中70℃で4
5分間攪拌した。これにアクリル酸ブチル(1.00k
g)、2、5−ジブロモアジピン酸ジエチル(176
g、0.488mol)、ペンタメチルジエチレントリ
アミン(4.00mL、3.32g、19.2mmo
l)(これ以降トリアミンと表す)を加え、反応を開始
した。70℃で加熱攪拌しながら、アクリル酸ブチル
(4.00kg)を190分かけて連続的に滴下した。
アクリル酸ブチルの滴下途中にトリアミン(4.00m
L、3.32g、0.0192mol)を追加した。反
応開始より310分経過後に1,7−オクタジエン
(1.44L、1.07kg、9.75mol)、トリ
アミン(20.5mL、17.0g、98.1mol)
を加え、引き続き70℃で210分加熱攪拌した。
【0200】反応混合物をヘキサンで希釈し、活性アル
ミナカラムを通した後、揮発分を減圧留去することによ
りアルケニル基末端重合体(重合体[1])を得た。重
合体[1]の数平均分子量は14000、分子量分布は
1.3であった。
【0201】還流管付10Lセパラブルフラスコに、重
合体[1](2.7kg)、安息香酸カリウム(142
g)、N,N−ジメチル酢酸アミド(2.7L)を仕込
み、窒素気流下70℃で25時間加熱攪拌した。加熱減
圧下でN,N−ジメチル酢酸アミドを除去した後、トル
エンで希釈した。トルエンに不溶な固体分(KBrおよ
び余剰な安息香酸カリウムを活性アルミナカラムで濾過
した。ろ液の揮発分を減圧留去することにより重合体
[2]を得た。
【0202】還流管付2L丸底フラスコに、重合体
[2](2.7kg)、珪酸アルミ(540g、協和化
学製、キョーワード700PEL)、トルエン(2.7
L)を仕込み、窒素気流下100℃で5時間加熱攪拌し
た。珪酸アルミを濾過により除去した後、ろ液のトルエ
ンを減圧留去することにより重合体[3]を得た。
【0203】1L耐圧反応容器に重合体[3](760
g)、ジメトキシメチルヒドロシラン(46.3mL、
0.38mol)、オルトぎ酸メチル(13.7mL、
0.13mmol)、および0価白金の1,1,3,3
−テトラメチル−1,3−ジビニルジシロキサン錯体を
仕込んだ。ただし、白金触媒の使用量は、重合体のアル
ケニル基に対してモル比で10-3当量とした。反応混合
物を100℃で1時間加熱した。混合物の揮発分を減圧
留去することにより、シリル基末端重合体(重合体
[4])を得た。得られた重合体の数平均分子量はGP
C測定(ポリスチレン換算)により15000、分子量
分布は1.4であった。重合体1分子当たりに導入され
た平均のシリル基の数を1H NMR分析により求めた
ところ、2.0個であった。 (比較例1)製造例3の混合物10.0gに、更にジブ
チル錫ジアセチルアセトナート(日東化成製U−22
0)0.1gを混練し室温で硬化させたところ、ゴム弾
性を有する硬化物が得られた。 (比較例2)製造例4と同様にして製造されたシリル末
端ポリブチルアクリレート(分子量約12000)1
0.0gにジブチル錫ジアセチルアセトナート(日東化
成製U−220)0.1gを混練し室温で硬化させたと
ころ、ゴム弾性を有する硬化物が得られた。 (実施例1)比較例2で用いたものと同じシリル末端ポ
リブチルアクリレート(分子量約12000)4.0g
と製造例3のシリル末端ポリイソブチレン混合物6.0
gを混練した。更にジブチル錫ジアセチルアセトナート
(日東化成製U−220)0.1gを混練し室温で硬化
させたところ、充分な強度と伸びを持った硬化物が得ら
れた。その強度は実施例1〜2から想定されるよりも大
きかった。
【0204】それぞれ比較例1、2と実施例1の硬化物
を室温で7日と50℃で3日養生した後、引張試験を行
なった。その結果を表1に示した。
【0205】
【表1】 実施例1の硬化物物性が比較例1及び2の硬化物物性よ
りも向上しているのは明らかである。
【0206】なお、通常のシリル末端ポリイソブチレン
は硬化させるために空気中の湿分だけでは不充分であ
り、直接ないしは結晶水を含んだ化合物として水分を添
加しなければならないが、本発明では何れの実施例とも
水分の添加はせずに実施した。そのため比較例1は非常
に硬化が遅く、養生に時間を費やしたが、実施例1と比
較例2はすぐに硬化し、翌日には上記の様に充分な硬化
物が得られた。この結果から実施例1における硬化性の
改善効果が明らかである。
【0207】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、架橋性官能基
を有する(メタ)アクリル系重合体に代表されるビニル
系重合体と、架橋性官能基を有するポリイソブチレン系
重合体に代表される飽和炭化水素系重合体の両重合体の
特徴を制御した硬化性組成物を与える。具体的には、硬
化性の改良、ガスバリア性の改良、粘度の調整等の効果
がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 123/22 C09J 123/22 133/04 133/04 157/00 157/00 // C09K 3/10 C09K 3/10 G Fターム(参考) 4H017 AA04 AA31 AB01 AB16 AC05 AD05 AE03 4J002 AC11W AC11X BB20W BB20X BC03W BC08W BC09W BC11W BC12W BD17W BF01W BF02W BG01W BG04W BG05W BG06W BG07W BG08W BG10W BG13W BH02W BQ00W GH01 GJ01 GJ02 GQ00 GQ01 4J038 CB031 CB032 CB091 CB092 CB121 CB122 CB131 CB132 CG141 CG142 GA01 GA03 GA07 GA09 GA15 JC38 KA03 KA04 NA08 4J040 CA061 CA062 CA111 CA112 DA031 DA032 DA111 DA112 DA131 DA132 DA141 DA142 DF041 DF042 DF051 DF052 GA02 GA05 GA11 GA14 GA15 GA31 HD43 KA12 KA14 LA01 LA11

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の二成分:架橋性官能基を少なくとも
    1個有するビニル系重合体(I)、及び、架橋性官能基
    を少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体(I
    I)、を必須成分とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】ビニル系重合体(I)が、(メタ)アクリ
    ル系重合体であることを特徴とする請求項1記載の硬化
    性組成物。
  3. 【請求項3】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基が、
    末端にあることを特徴とする請求項1または2記載の硬
    化性組成物。
  4. 【請求項4】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基が、
    架橋性シリル基であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基が、
    アルケニル基であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の硬化性組成物。
  6. 【請求項6】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基が、
    水酸基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の硬化性組成物。
  7. 【請求項7】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基が、
    アミノ基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の硬化性組成物。
  8. 【請求項8】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基が、
    重合性の炭素−炭素二重結合を有する基であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の硬化性組成
    物。
  9. 【請求項9】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基が、
    エポキシ基であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の硬化性組成物。
  10. 【請求項10】ビニル系重合体(I)がリビングラジカ
    ル重合により製造されることを特徴とする請求項1〜9
    のいずれかに記載の硬化性組成物。
  11. 【請求項11】リビングラジカル重合が、原子移動ラジ
    カル重合であることを特徴とする請求項10記載の硬化
    性組成物。
  12. 【請求項12】原子移動ラジカル重合が、周期律表第7
    族、8族、9族、10族、または11族元素を中心金属
    とする遷移金属錯体より選ばれる錯体を触媒とすること
    を特徴とする請求項11記載の硬化性組成物。
  13. 【請求項13】触媒とする金属錯体が銅、ニッケル、ル
    テニウム、又は鉄の錯体からなる群より選ばれる錯体で
    あることを特徴とする請求項12記載の硬化性組成物。
  14. 【請求項14】触媒とする金属錯体が銅の錯体であるこ
    とを特徴とする請求項13記載の硬化性組成物。
  15. 【請求項15】飽和炭化水素系重合体(II)が、ポリ
    イソブチレン系重合体であることを特徴とする請求項1
    〜14のいずれかに記載の硬化性組成物。
  16. 【請求項16】飽和炭化水素系重合体(II)の架橋性
    官能基が、末端にあることを特徴とする請求項1〜15
    のいずれかに記載の硬化性組成物。
  17. 【請求項17】飽和炭化水素系重合体(II)の架橋性
    官能基が、架橋性シリル基であることを特徴とする請求
    項1〜16のいずれかに記載の硬化性組成物。
  18. 【請求項18】飽和炭化水素系重合体(II)の架橋性
    官能基が、アルケニル基であることを特徴とする請求項
    1〜16のいずれかに記載の硬化性組成物。
  19. 【請求項19】飽和炭化水素系重合体(II)の架橋性
    官能基が、水酸基であることを特徴とする請求項1〜1
    6のいずれかに記載の硬化性組成物。
  20. 【請求項20】ビニル系重合体(I)の架橋性官能基
    と、飽和炭化水素系重合体(II)の架橋性官能基が、
    同種のものであることを特徴とする請求項1〜19のい
    ずれかに記載の硬化性組成物。
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