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WO2011001662A1 - Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板とその製造方法 - Google Patents

Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板とその製造方法 Download PDF

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    • C23C2/36Elongated material
    • C23C2/40Plates; Strips

Definitions

  • Non-Patent Document 1 a laminar flow model is used for analyzing the amount of plating adhesion during wiping. Therefore, conventionally, when the plating adhesion amount is controlled to be thick, the state of pear skin may be lowered.
  • the annealing atmosphere was a mixed gas atmosphere of 10 volume% hydrogen and 90 volume% nitrogen, the annealing temperature was 750 ° C., and the annealing time was 3 minutes.
  • the plating adhesion amount was adjusted by N 2 gas wiping after being immersed in a plating bath having the composition shown in Table 1 for 3 seconds.
  • the cooling after plating was air cooling.
  • Other test conditions were those shown in Table 2. In Table 2, the solidification start temperature of the plated metal was 428 ° C.

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Abstract

 このZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板は、鋼板と;4質量%以上22質量%以下のAlと、1質量%以上5質量%以下のMgとを含有し、残部がZn及び不可避的不純物を含む溶融めっき層と;を備え、前記溶融めっき層の表面に平行な前記溶融めっき層の断面における、Al相の(200)面のX線回折強度I(200)とAl相の(111)面のX線回折強度I(111)との比である回折強度比I(200)/I(111)が、0.8以上である。

Description

Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板とその製造方法
 本発明は、例えば家電用や自動車用、建材用の鋼板として種々の用途に適用できる高耐食性Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板に関する。特に、外観に優れたZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板とその製造方法に関する。
 本願は、2009年6月30日に、日本に出願された特願2009-156018号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板は、耐食性が優れているため近年その使用量が増加している。しかし、多元系合金による溶融めっきの凝固反応が複雑であるため、Zn-Al-Mg系溶融めっきに様々な外観不良が起きやすい。従来、Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の外観を良好にするために種々の技術が提案されている。
 例えば、三元共晶点近傍のめっき浴組成を採用した場合には、めっき層の金属組織中に、変色しやすく表面外観を悪くするZn11Mg系の相が局部的に晶出するという問題がある。
 この問題を解決するために、特許文献1には、めっき浴の浴温を470℃以上、めっき後の冷却速度を0.5℃/秒以上に制御して、〔Al/Zn/ZnMgの三元共晶組織〕の素地中に〔初晶Al相〕または〔初晶Al相〕と〔Zn単相〕とが混在した金属組織を有するめっき層を形成させることにより、変色しやすく表面外観を悪くするZn11Mg系の相が局部的に晶出することを抑制する技術が開示されている。
 特許文献2にも、めっき層中のAl/Zn/MgZn合金の三元共晶組織の結晶の60%以上が円相当径100μm以上であるようにすると変色しにくい組織が得られることが開示されている。
 また、特許文献2には、めっき層中に特定の格子面を持つ金属間化合物を含有させ、Al相のデンドライトの一次アームを<110>方向に多数成長させることにより、Al相の結晶として微細で均一な等軸晶が得られることも開示されている。この結果、Al相のデンドライトの不均一な成長によるめっきの凹凸がなくなり、平滑な外観が得られることが特許文献2に開示されている。
 Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板には、以上のような外観不良とは別に梨肌の問題もある。Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の表面は、図1に示すように、不定形状の白色部と円形状の光沢部とが混在して細かく点在した梨の肌のような表面外観を呈している。より詳細には、図2に示すように、白色部は、めっき表面に露出したAl相のデンドライトであり、光沢部は、三元共晶組織である。
 この梨肌は、一般的には美麗でないため、めっき表面が上記のような外観不良(めっきの凹凸)を有していなくても、さらに美麗な外観が要求される場合には、この梨肌の状態を改善する必要がある。
 より好ましい梨肌は、上記の白色部と光沢部とのそれぞれが細かく分散した、いわゆる肌のキメが細かい外観を有し、平滑な光沢部が多い。梨肌の光沢部は、三元共晶によって構成されており、白色部に比べて平滑な表面状態を有する。
 しかし、梨肌の状態は、製品ごとに大きくばらつく。特に、めっき付着量が多いと、個々の白色部の面積と個々の光沢部の面積とが大きくなって、美麗でない状態の梨肌が増える傾向がある。
 従来の技術では、安定的にキメが細かい好ましい梨肌のめっき表面を形成することは、困難であった。
日本国特許第3179401号公報 日本国特開2006-283155号公報
鉄と鋼、第81巻、1995年、第6号、p.643
 そこで、本発明では、Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板において、必要な溶融めっき層の条件を明らかにして、キメが細かく、かつ平滑な光沢部が多い梨肌を得るとともに、そのような梨肌を有する溶融めっき鋼板を安定的に製造することを目的とする。
 本発明者らは、梨肌の状態が異なるZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板を作製し、その特徴を調べた。その結果、単位面積当たりの白色部の個数が多い場合、及び、光沢部の面積の割合が大きい場合に良好な梨肌が得られる傾向にあることが分かった。特に、白色部の個数が多くなると梨肌の状態が良くなることを見出した。
 そこで、本発明者らは、鋼板表面の白色部を構成しているAl相の方位及び樹枝結晶(デンドライト結晶)の構造について調査した。まず、X線回折(XRD)測定によりAl相の方位について調査した結果、良好な梨肌を呈する鋼板では、良好な梨肌を呈さない鋼板と比べて、(200)面が鋼板表面と平行である結晶粒が多く、(111)面が鋼板表面と平行である結晶粒が少ないことを見出した。
 また、EBSD法あるいは走査電子顕微鏡(SEM)によりAl相の樹枝結晶の構造を解析した結果、良好な梨肌を呈する鋼板のめっき層表面に平行な面には、十字形状に見える樹枝結晶が多く、六角形状に見える樹枝結晶が少ないことも見出した。
 本発明者らは、以上のような検討を行い、本発明を完成した。本発明の要旨は、以下のとおりである。
(1)本発明の一態様に係るZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板は、鋼板と;4質量%以上22質量%以下のAlと、1質量%以上5質量%以下のMgとを含有し、残部がZn及び不可避的不純物を含む溶融めっき層と;を備え、前記溶融めっき層の表面に平行な前記溶融めっき層の断面における、Al相の(200)面のX線回折強度I(200)とAl相の(111)面のX線回折強度I(111)との比である回折強度比I(200)/I(111)が、0.8以上である。
(2)上記(1)に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板では、前記溶融めっき層が、0.0001質量%以上2.0質量%以下のSiを含有してもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板では、前記溶融めっき層が、さらにFe、Sb、Pb、Sn、Ca、Co、Mn、P、B、Bi、Cr、3族元素、REM、Hf、不可避的不純物を単独あるいは複合で0.0001%質量以上0.5%質量以下含有してもよい。
(4)上記(1)または(2)に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板では、前記溶融めっき層が、さらにNi、Ti、Zr、Srを単独あるいは複合で0.0001質量%以上0.5質量%以下含有してもよい。
(5)上記(1)または(2)に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板では、前記溶融めっき層の表面に平行な前記溶融めっき層の断面におけるAl相の十字形状に見える樹枝結晶の面積率が、前記溶融めっき層の全断面積の5%以上であってもよい。
(6)上記(1)または(2)に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板では、前記溶融めっき層の表面の白色部の個数が100個/cm以上、かつ前記溶融めっき層の表面の光沢部の面積率が前記溶融めっき層の全表面積の94%以上であってもよい。
(7)上記(1)または(2)に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板では、前記溶融めっき層における片面あたりのめっき付着量が50~300g/mであってもよい。
(8)上記(1)または(2)に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の製造方法では、ワイピング直前の前記溶融めっき層の温度が、Zn-Al-Mg系溶融めっき金属の凝固開始温度を超える温度であり、ワイピング直後の前記溶融めっき層の温度が、前記Zn-Al-Mg系溶融めっき金属の凝固開始温度よりも10℃低い温度以下である。
(9)上記(8)に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の製造方法では、ワイピング後、前記Zn-Al-Mg系溶融めっき金属の前記Al相の凝固完了温度まで、10℃/sec以下の冷却速度で冷却してもよい。
(10)上記(8)または(9)に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の製造方法では、前記溶融めっき層における片面あたりのめっき付着量を50~300g/mに制御してもよい。
 本発明によれば、キメが細かく、かつ平滑部分が多い梨肌を有する外観に優れたZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板を、製品ごとの品質のばらつきなく安定的に提供することができる。
写真を用いたZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板表面の梨肌の説明図である。 電子顕微鏡写真を用いた梨肌の説明図である。 電子顕微鏡写真を用いた梨肌の説明図である。 梨肌表面の白色部の個数及び光沢部の面積と梨肌評点との関係を示す図である。 溶融めっき鋼板の表面に平行な面のXRD測定により得られた回折パターンの一例を示す図である。 めっき層における回折強度比I(200)/I(111)とめっき鋼板表面の梨肌評点との関係を示す図である。 EBSD法によりめっき層を測定した結果、得られた画像の一例である。 図7Aに示す画像を(200)面方位の部分が白色になるように2値化した画像の一例である。 めっき層表面における十字形状に見える樹枝結晶の面積率とめっき鋼板表面の梨肌評点との関係を示す図である。 めっき層における回折強度比I(200)/I(111)及び十字形に見える樹枝結晶の面積率と梨肌評点との関係を示す図である。
 本発明の一実施形態における溶融めっき浴は、溶融Zn浴にAlを添加し、更に必要に応じてSi、Mgの一種または二種を添加した浴である。
 本実施形態において、Alの含有量を4質量%以上22質量%以下に限定した理由は、4質量%未満のAlでは、耐食性を向上させる効果が十分でなく、22質量%以上では、耐食性を向上させる効果が飽和するためである。また、Alの含有量が4質量%未満では、初晶としてAl相が晶出しないため、初晶Al相によって発生する梨肌の問題は起こらない。
 このように、Alの含有量が4質量%未満では、耐食性を向上させる効果が不十分である。また、Alの含有量が22質量%を超えると、耐食性を向上させる効果が飽和する。そのため、Alの含有量は、4質量%以上22質量%以下である。より耐食性を向上させるために、Alの含有量が5質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがより好ましい。また、めっき浴の融点を低下させたり、めっき密着性を高めたりするために、Alの含有量が20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。
 Mgの含有量が1質量%未満では、耐食性を向上させる効果が不十分である。また、Mgの含有量が5質量%を超えると、めっき層が脆くなって密着性が低下する。そのため、Mgの含有量は、1質量%以上5質量%以下である。より耐食性を向上させるために、Mgの含有量は、2質量%以上であることが好ましく、3質量%以上であることがより好ましい。さらに、めっき層の密着性をより高めるために、Mg含有量は、4.5質量%以下であることが好ましく、4質量%以下であることがより好ましい。
 Al及びMg以外の元素を添加しない場合には、その残部がZn及び不可避的な不純物からなる。
 さらに、上記の基本の組成に、Siを0.0001質量%以上2質量%以下添加しためっき層とすることも可能である。Siは、耐食性を向上させるために含有させるが、Siを2質量%以上添加しても耐食性を向上させる効果は飽和する。Siの下限濃度を0.0001質量%とした理由は、Siが0.0001質量%以下の濃度では、工業的に濃度制御が困難なためである。
 めっき浴中には、上記成分(Zn、Al、Mg、Si)以外にFe、Sb、Pb、Sn、及び不可避不純物を単独あるいは複合で0.0001質量%以上0.5質量%以下含有させても良い。また、Ca、Co、Mn、P、B、Bi、Cr、3族元素、REM、Hfを単独あるいは複合で0.0001質量%以上0.5質量%以下めっき浴中に含有させても本発明の効果を損なわず、その量によっては更に耐食性が改善される等好ましい場合もある。上記成分(Fe、Sb、Pb、Sn、不可避不純物、Ca、Co、Mn、P、B、Bi、Cr、3族元素、REM、Hf)の下限濃度を0.0001質量%とした理由は、これらの成分が0.0001質量%以下の濃度では、工業的に濃度制御が困難なためである。
 さらに、Ni、Ti、Zr、Srを単独あるいは複合で0.0001質量%以上0.5質量%以下めっき浴中に含有させても良い。これらの元素は、いずれもAlとの間で金属間化合物を晶出させ、表面平滑性を向上させる効果がある。しかしながら、それぞれの元素(Ni、Ti、Zr、Sr)が上限の含有量を超えると、めっき後の外観が粗雑になり、外観不良が発生することがある。Ni、Ti、Zr、Srの下限濃度を0.0001質量%とした理由は、これらの成分が0.0001質量%以下の濃度では、工業的に濃度制御が困難なためである。
 本発明において、Al相は、めっき層中に明瞭な境界をもって島状またはデンドライト状に見える相である。Al相は、例えばZn-Al-Mgの三元系平衡状態図における高温での「Al相」(Znを固溶するAl固溶体)に相当する。この高温でのAl相は、めっき浴のAl濃度に応じて固溶するZn量が相違する。この高温でのAl相は、常温では微細なAl相と微細なZn相とに分離するが、常温で見られる島状あるいはデンドライト状の形状は、高温でのAl相の形骸を留めたものであると見てよい。この高温でのAl相(Al初晶と呼ばれる)に由来しかつ形状的にはAl相の形骸を留めている相を本明細書ではAl相と呼ぶ。
 Al相は、Al-Zn-Mgの3元系、Al-Zn-Mg-Siの4元系において、めっき浴の合金濃度に応じて固溶する元素量が相違し、常温での相形態も相違する。いずれの場合においても、Al相は、Al初晶に由来する形骸を留めており、顕微鏡観察において明瞭に区別できるため、本明細書ではこれをAl相と呼ぶ。
 ここで、好ましくない梨肌の状態は、図1に示すように、不定形な白色部と円形状の光沢部とが混在して表面に点在した梨の肌のような表面外観を呈している状態である。この状態では、白色部が大きく、且つ光沢部の面積率が低い。よって、梨肌外観の程度を白色部のサイズとその白色部のめっき表面に占める割合にて評価することができる。本実施形態では、溶融めっき層の表面が光沢部を面積率で94%以上含有し、白色部の個数が100個/cm以上であることが好ましい。このようにして、外観が良好なZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板を提供することができる。任意の鋼板上において、より詳細には、図2、3に示すように、白色部は、めっき表面に露出したAl相のデンドライトが集まった部分であり、光沢部は、めっき表面が三元共晶組織で覆われている部分である。本発明者らが観察しためっき表面にAl相のデンドライトが露出した部分は、長辺10~100μm程度のサイズで、デンドライトの枝の太さは、5~50μm程度のサイズであった。
 本明細書でいう梨肌の白色部は、めっき表面に露出したAl相のデンドライトが集まった部分である。また、梨肌の白色部の数を評価する際は、目視上、一体化しているように見えるこの梨肌の白色部を一つの白色部として評価する。
 ここで、三元共晶は、Zn-Al-Mgの3元系、またはZn-Al-Mg-Siの4元系のめっき鋼板において、上記成分濃度範囲内のめっき層が最終凝固する際に生成する凝固組織である。
 本発明者らは、めっき組成やめっき後の冷却速度等の条件を変化させることにより多数のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板を作製し、その中から梨肌の状態が異なる試料を採取してその特徴を調べた。
 採取した試料の梨肌の状態に応じて、好ましい状態から順に1~6の評点(梨肌評点)を各試料に付与した。なお、「良好」と判定できる境界の梨肌を基準の評点3に設定した。各試料における光沢部の面積率と白色部の個数との関係を調べた。その結果を図4に示す。
 図4から分かるように、白色部(Al相を含む部分)の個数が100個/cm以上、かつ光沢部(三元共晶を含む部分)の面積率が94%以上(100%を含まない)であると、Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板は、評点が3以下の良好な梨肌を呈する傾向にあった。白色部が細かく分散すると、白色部の個数が多くなる。また、光沢部の面積率が高くなると、白色部の面積率が小さくなる。よって、単位面積あたりの白色部の個数と光沢部の面積率とから、白色部が細かく、かつ平滑な光沢部が多い梨肌を表現できる。
 梨肌の白色部は、上記のように樹枝状に生成する初晶のAl相であることが知られている。本発明者らは、このAl相の結晶構造が白色部の分散状態によって異なるのではないかと考えた。
 そこで、本発明者らは、XRD測定によりZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板表面のX線回折パターンを調べた。その結果、評点が3以下の良好な梨肌を呈する鋼板では、Al結晶(初晶のAl相)の(200)面が鋼板表面と平行である結晶粒が多く、Al結晶の(111)面が鋼板表面と平行である結晶粒が少ないことを見出した。
 図5に、Zn-Al-Mg系溶融めっき層における鋼板の表面に平行な面のXRD測定により得られた回折パターンの一例を示す。
 CuKα線を使用した場合には、Al結晶からの回折パターン中の2θが38.4°の位置と2θが44.8°の位置とにピークが生じる。2θが38.4°の位置(結晶面格子間隔dが2.34Å)が、Al結晶の(111)面に対応する。2θが44.8°の位置(結晶面格子間隔dが2.02Å)が、Al結晶の(200)面に対応する。このため、38.4°のピークの回折強度の値が高いと、(111)面が鋼板表面と平行である結晶粒が多い。また、44.8°のピークの回折強度の値が高いと、(200)面が鋼板表面と平行である結晶粒が多い。
 さらに、本発明者らは、梨肌評点が異なるZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の溶融めっき層の表面に平行なめっき層(溶融めっき層)の断面についてXRD測定を行い、得られたX線回折パターンから、Al相の(200)面のX線回折強度I(200)とAl相の(111)面のX線回折強度I(111)との比、すなわち回折強度比I(200)/I(111)を求め、回折強度比と鋼板の梨肌評点との関係を調べた。ここで、X線回折強度I(200)及びX線回折強度I(111)は、それぞれ各ピークの面積から求めている。
 なお、鋼板両面で100~350g/mの目付になるようにめっき付着量を調整している。回折強度比I(200)/I(111)と鋼板の梨肌評点との関係を図6に示す。図6の結果より、回折強度比I(200)/I(111)の値が0.8以上であると、鋼板の梨肌評点の値が3以下の良好なZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板が得られることが分かる。ここで、回折強度比I(200)/I(111)の上限は、特に制限しない。そのため、回折強度比I(200)/I(111)の上限は、無限大である。
 また、回折強度比I(200)/I(111)の値が0.8以上であり、鋼板の梨肌評点の値が3以下である鋼板について、白色部の個数を測定したところ、いずれの鋼板も白色部の個数が100個/cm以上であった。なお、白色部は、溶融めっき層の表面を肉眼により計数した。ここで、肉眼で計数できる白色部の個数の上限を、10000個/cmとしてもよい。
 次に、特許文献2と同様に、EBSD法によってAl相の樹枝結晶のめっき表面に平行な面の構造を調べた。その結果、X線回折強度比I(200)/I(111)が大きく、評点が3以下の良好な梨肌を呈するZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板では、十字形状に見える樹枝結晶(十字形樹枝結晶)が多く、六角形状に見える樹枝結晶が少ないこともわかった。
 なお、EBSD(Electron Back Scattering Diffraction Pattern)法は、SEM(走査電子顕微鏡)の鏡筒内にセットされた試料に、一定の間隔(一定の照射点間の距離)で収束電子ビームを照射し、照射点から発生する後方散乱電子回折像(EBSD像)から多結晶材料を構成する個々の結晶の構造や方位を解析する方法である。なお、このEBSD法では、溶融めっき層の表面を鏡面研磨した試料が使用される。すなわち、溶融めっき層の表面に平行な溶融めっき層の断面の結晶の構造や方位が解析される。
 梨肌評点が異なるZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板について、EBSD法による測定の結果得られたEBSD像から、十字形状に見える樹枝結晶の部分だけを画像処理で抽出して十字形状に見える樹枝結晶の面積率を評価した。図7Aに、EBSD法により得られた画像の一例を示す。また、図7Bに、図7Aの画像を(200)面方位の部分が白色になるように2値化した画像の一例を示す。
 EBSD像の画像解析により得られた十字形状に見える樹枝結晶の面積率と鋼板の梨肌評点との関係を図8に示す。図8の結果より、Al相の十字形状に見える樹枝結晶の面積率が溶融めっき層の全断面積の5%以上であると、鋼板の梨肌評点の値が3以下の良好なZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板が得られることが分かる。なお、Zn-Al-Mg系溶融めっき層の合金組成を考慮すると、十字形状に見える樹枝結晶の面積率の上限が、50%以下であってもよい。
 また、十字形状に見える樹枝結晶の面積率が5%以上である鋼板について、白色部の個数を測定したところ、いずれの鋼板も白色部の個数が100個/cm以上であった。
 つぎに、本発明者らは、X線回折強度比I(200)/I(111)と十字形状に見える樹枝結晶の面積率との関係を調べた。図9に、得られたX線回折強度比I(200)/I(111)及び十字形状に見える樹枝結晶の面積率と梨肌評点との関係を示す。図9より、梨肌評点が3以下の良好な鋼板では、X線回折強度比I(200)/I(111)の値が0.8以上の範囲にあり、十字形状に見える樹枝結晶の面積率が5%以上の範囲にあることが確認できた。
 このように、微細な白色部の個数が増加して、全体として白色部が減少する梨肌の改善と、Al結晶の(200)面がめっき表面と平行である結晶粒の増加と(すなわち、十字形状に見える樹枝結晶の面積率の増加)が対応している。この理由は、以下のように考えられる。
 Zn-Al-Mgの3元系の凝固過程において、Al相のデンドライトが成長しやすい面は、特許文献2にも記載されているように、(110)面であることが知られている。このため、Al相のデンドライトが鋼板表面に平行に成長すると、鋼板表面から見たAl結晶は、(n00)面((100)面、(200)面、など)または、(mmm)面((111)面、(222面)、など)への配向性が強くなる。
 (mmm)面への配向性が強い時には、Al相のデンドライトの(mmm)面がめっき表面に対して平行となっているため、めっき表面方向からAl相のデンドライトを観察すると、結晶核から6方向に枝を伸ばした六角形状の樹枝結晶に見える。また、(n00)面への配向性が強い時には、Al相のデンドライトの(n00)面がめっき表面に対して平行となっているため、めっき表面方向からAl相のデンドライトを観察すると、結晶核から4方向に枝を伸ばした十字形状の樹枝結晶に見える。
 以上のように、相対的に(n00)面の配向性が高い条件では、めっき表面に垂直な方向から見ると、Al相のデンドライトは、微細な十字形に見える向きに配向している。
 デンドライトは、一次枝、二次枝、三次枝と枝分かれして成長していくが、これらは、1つの結晶であり、結晶の成長方向は、(110)方向で変わらない。そのため、めっき層をめっき表面に平行な面で切ると、どの枝も同じ形に見え、(n00)面に配向性した結晶は、どの枝も十字形状に見える。
 六角形状の結晶に比べて十字形状の結晶の方が枝と枝とのなす角度が広いため、めっき表面に垂直な方向に貫通した融液の流路ができやすいと考えられる。そのため、めっきの凝固過程においてAl相のデンドライトが(200)面に配向し、めっき表面から見て十字形状になっている方が、めっき表面に垂直な方向のめっき液の流動性が良いため、めっき表面のAl相のデンドライトがめっき融液に覆われやすい。つまり、めっき表面のAl相が最後に凝固する三元共晶によって覆われやすいため、最終的にめっき表面の白色部が少なくなって、梨肌が良好になると推定される。
 Al相のデンドライトが(200)面に配向するメカニズムは、明らかではない。しかしながら、ワイピング直前の溶融めっき層の温度をZn-Al-Mg系溶融めっき金属の凝固開始温度を超える温度とし、続いてワイピング通過1秒後の平均鋼板温度をZn-Al-Mg系溶融めっき金属の凝固開始温度-10℃以下になるように冷却することによって、Al相のデンドライトが(200)面に配向していたことから考えれば、凝固開始段階において、ある一定粒径以下の微細なAl相の結晶核を多数晶出させることがAl相の配向性に影響していると思われる。微細なAl相は、粗大な結晶に比べてめっき融液中で回転し易いため、めっき融液の流動性を確保し易い方向、つまりめっき層の凝固収縮過程にて重要となるめっき表面に垂直な方向のめっき融液の流動性が確保し易い方向に配向されて、めっき表面から見ると十字形に見えるAl相が生じやすくなると考えられる。
 一般的に、微細な結晶核を多数発生させるためには、凝固開始点での過冷度を大きくすることが重要である。そのため、ガスジェットの衝突力によってめっきの付着量を制御するワイピング位置にて凝固を開始させることで凝固開始点での過冷度を最も大きくすることができ、Al相の結晶核が多数発生して、めっき表面から見ると十字形状に見えるAl相が生じやすくなると推定される。
 本発明において、めっき層の厚みは、特に制限されない。しかしながら、薄目付けのめっき鋼板では、ワイピング後の冷却を特に制御しなくても、表面外観が良好であることが多い。また、片面のめっき付着量が50~300g/mの範囲である場合には、梨肌の状態が悪化することがある。そのため、めっき層の白色部が制御されるZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の片面のめっき付着量が、50~300g/mであることが好ましい。めっき付着量を厚く制御する場合には、ワイピング後の鋼板温度(溶融めっき層の温度)が下がり難いので、梨肌の状態が良くないと考えられる。
 以上のような良好な梨肌を有するZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板を製造するには、基本的に溶融めっき層の凝固過程を制御する。この凝固過程の制御により、(200)面方位に配向し、めっき表面に垂直な方向から見ると微細な十字形状に見える樹枝結晶であるAl結晶の割合を増加させる。
 すなわち、以下の方法により、溶融めっき層の凝固過程を制御する。まず、溶融めっき浴より引き上げられた鋼板に対し、ガスを吹き付けて、過剰のめっき金属(Zn-Al-Mg系めっき金属)を払拭するワイピングを行う。このワイピングの際の冷却を制御して、ワイピング直後の鋼板温度(溶融めっき層の温度)をZn-Al-Mg系めっき金属の凝固開始温度よりも10℃低い温度以下(凝固開始温度-10℃以下)にする。ワイピング直後の鋼板温度を制御するために、例えば、めっき浴の温度やワイピングガスの温度及び量等の条件を制御してもよい。さらに、ワイピングの後、めっき鋼板を放冷するか、もしくは、10℃/sec以下で冷却してもよい。なお、ワイピング直後の鋼板温度が凝固開始温度よりも10℃低い温度以上である場合には、梨肌が良好なめっき鋼板を得ることはできなかった。
 従来、ワイピングによるめっき層の冷却制御は、一般的に行われていない。すなわち、ワイピング中及びワイピング直後では、容易にめっき量の制御を行うことができるように、めっき層が完全な溶融状態であることが多い。特に、ワイピング中では、めっきの粘度を低くするために、めっき温度が凝固開始温度よりも十分に高い温度に設定される。例えば、非特許文献1に示すように、ワイピング時のめっき付着量の解析には、層流のモデルが使用されている。そのため、従来では、めっき付着量を厚く制御する場合に、梨肌の状態が低下することがあった。
 ワイピング直後の鋼板(めっき鋼板)を凝固開始温度よりも10℃低い温度以下まで冷却すると、微細かつ均一な核生成に伴い、めっき表面に垂直な方向から見ると微細な十字形状に見える樹枝結晶が生成する。
 一方、ワイピング直後の鋼板温度(溶融めっき層の温度)を凝固開始温度よりも10℃低い温度以上にすると、引き続く温度低下に伴う凝固過程において、めっき表面に大きなAl相のデンドライトが成長しやすく、めっき表面に垂直な方向から見ると六角形状に見える樹枝結晶が生成しやすい。
 また、ワイピング後に、めっき金属が最終凝固温度になるまで放冷すると、平滑部分の面積が増加して梨肌が更に改善する傾向にある。
 冷却速度が遅くなると、めっき表面に垂直な方向から見ると微細な十字形状に見える樹枝結晶であるデンドライトの隙間から、めっき層表面にめっき融液が湧き出る時間を十分に確保できるため、平滑部分の面積が増加すると推定される。
 実用上、生産性を確保するためには、ある程度の冷却速度が必要である。しかしながら、梨肌がより良好なZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板を得るためには、10℃/sec以下の冷却速度で冷却することが好ましい。従来では、生産性を確保するため、ワイピング後に10℃/sec以上の冷却速度で冷却を行い、Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板を製造することが多い。この場合には、梨肌が良好なめっき鋼板を得ることは難しかった。なお、Al相のデンドライトの成長(核成長)を考慮すると、10℃/sec以下の冷却速度での冷却は、Zn-Al-Mg系めっき金属のAl相の凝固開始温度まで行われればよい。
 なお、めっき金属の凝固開始温度よりもワイピングの開始温度(ワイピング直前の鋼板温度)を高くする必要がある。すなわち、ワイピング直前の鋼板温度が、Zn-Al-Mg系めっき金属の凝固開始温度を超えるように、鋼板温度を制御する。
 ワイピングの開始温度がめっき金属の凝固開始温度よりも低いと、Al相の分布が不均一になり、不良な梨肌以外の外観欠陥が起きる。
 ワイピング直後の温度調整を容易に行うためには、凝固開始温度を超え、凝固開始温度よりも10℃高い温度以下(凝固開始温度+10℃以下)の温度範囲でワイピングを開始することが好ましい。
 ここで、ワイピング直前の鋼板温度は、ワイピングガスによる冷却開始点でのめっき鋼板の平均温度である。また、ワイピング直後の鋼板温度は、ワイピングガスによる冷却開始から1秒後のめっき鋼板の平均温度である。鋼板温度は、放射温度計により間接的に測定されてもよく、接触板温計により直接測定されてもよい。
 なお、上記Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の製造方法は、薄目付(0g/m超50g/m未満)のめっき鋼板及び厚目付(50g/m以上300g/m以下)のめっき鋼板の両方に使用することができる。特に、上記Zn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の製造方法は、厚目付のめっき鋼板に対して好適に用いられる。
 以下、本発明の実施例を説明するが、実施例で採用した条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するための一条件例である。そのため、本発明は、この例に限定されない。
 厚さ0.8mmの冷延鋼板を準備し、無酸化炉タイプの連続溶融めっきラインを使用して、加熱、焼鈍、Zn-Al-Mg系溶融めっきを行い、めっき鋼板を作成した。焼鈍雰囲気を10体積%水素、90体積%窒素の混合ガス雰囲気にし、焼鈍温度を750℃、焼鈍時間を3分にした。溶融めっき処理では、表1に示す組成を有する430℃のめっき浴に鋼板を3秒浸漬後、Nガスワイピングでめっき付着量を調整した。溶融めっき処理後、放冷(空冷)または10℃/sec以下のガス冷却を行った。その他のテスト条件は、表1に示す条件であった。
 めっきの外観は、めっき鋼板からサンプルを切り出し、サンプル表面の梨地(梨肌)を、評点によって評価した。「良好」と判定できる境界の梨肌を基準の評点3に設定し、採取した試料の梨肌の状態に応じて、好ましい状態から順に1~6の評点を各サンプルに付与し、各サンプルを評価した。
 また、目視により白色部の個数を数えた。
 各サンプルからXRD測定用の試料とEBSD測定用の試料とを作製し、それぞれXRD測定とEBSD測定とを行った。
 評価結果を表1に示す。実施例のめっき鋼板は、梨肌が良好であった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 厚さ0.4~2.0mmの冷延鋼板を準備し、無酸化炉タイプの連続溶融めっきラインを使用して、加熱、焼鈍、Zn-Al-Mg系溶融めっきを行い、めっき鋼板を作成した。焼鈍雰囲気を10体積%水素、90体積%窒素の混合ガス雰囲気にし、焼鈍温度を750℃、焼鈍時間を3分にした。溶融めっき処理では、表1に示す組成を有するめっき浴に3秒浸漬後、Nガスワイピングでめっき付着量を調整した。めっき後の冷却は、空冷であった。その他のテスト条件は、表2に示す条件であった。なお、表2の場合、めっき金属の凝固開始温度は、428℃であった。
 めっきの外観は、実施例1と同様に評点によって評価した。
 各サンプルからXRD測定用の試料をめっき表面の鏡面研磨によって作成し、それぞれXRD測定を行った。
 また、ワイピング後1秒後における鋼板温度を、接触板温計を用いて測定した。測定されたこの鋼板温度を、ワイピング直後の鋼板温度として評価した。
 評価結果を表2に示す。水準3~5の実施例のめっき鋼板は、梨肌が良好であった。しかしながら、水準6~9の比較例のめっき鋼板は、ワイピング直後の鋼板温度が高い(418℃超)ため、梨肌の状態が悪化した。また、水準1及び2の参考例のめっき鋼板は、目付量が小さいため、梨肌が良好であった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 キメが細かく、かつ平滑部分が多い梨肌を有する外観に優れたZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板を安定的に製造することができる。

Claims (10)

  1.  鋼板と;
     4質量%以上22質量%以下のAlと、1質量%以上5質量%以下のMgとを含有し、残部がZn及び不可避的不純物を含む溶融めっき層と;
    を備え、
     前記溶融めっき層の表面に平行な前記溶融めっき層の断面における、Al相の(200)面のX線回折強度I(200)とAl相の(111)面のX線回折強度I(111)との比である回折強度比I(200)/I(111)が、0.8以上である
    ことを特徴とするZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板。
  2.  前記溶融めっき層が、0.0001質量%以上2.0質量以下のSiを含有することを特徴とする請求項1に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板。
  3.  前記溶融めっき層が、さらにFe、Sb、Pb、Sn、Ca、Co、Mn、P、B、Bi、Cr、3族元素、REM、Hf、不可避的不純物を単独あるいは複合で0.0001%質量以上0.5%質量以下含有することを特徴とする請求項1または2に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板。
  4.  前記溶融めっき層が、さらにNi、Ti、Zr、Srを単独あるいは複合で0.0001質量%以上0.5質量%以下含有することを特徴とする請求項1または2に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板。
  5.  前記溶融めっき層の表面に平行な前記溶融めっき層の断面におけるAl相の十字形状に見える樹枝結晶の面積率が、前記溶融めっき層の全断面積の5%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板。
  6.  前記溶融めっき層の表面の白色部の個数が100個/cm以上、かつ前記溶融めっき層の表面の光沢部の面積率が前記溶融めっき層の全表面積の94%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板。
  7.  前記溶融めっき層における片面あたりのめっき付着量が50~300g/mであることを特徴とする請求項1または2に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板。
  8.  ワイピング直前の前記溶融めっき層の温度が、Zn-Al-Mg系溶融めっき金属の凝固開始温度を超える温度であり、ワイピング直後の前記溶融めっき層の温度が、前記Zn-Al-Mg系溶融めっき金属の凝固開始温度よりも10℃低い温度以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の製造方法。
  9.  ワイピング後、前記Zn-Al-Mg系溶融めっき金属の前記Al相の凝固完了温度まで、10℃/sec以下の冷却速度で冷却することを特徴とする請求項8に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の製造方法。
  10.  前記溶融めっき層における片面あたりのめっき付着量を50~300g/mに制御することを特徴とする請求項8または9に記載のZn-Al-Mg系溶融めっき鋼板の製造方法。
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