WO2008053960A1

WO2008053960A1 - Accélérateurs de synthèse de céramides, préparation cosmétique, préparation pour la peau pour un usage externe, procédé anti-vieillissement, et procédé de diminution des rides

Info

Publication number: WO2008053960A1
Application number: PCT/JP2007/071311
Authority: WO
Inventors: Kazuyuki Imamura; Shigeru Machida
Original assignee: Mercian Corp
Current assignee: Mercian Corp
Priority date: 2006-11-02
Filing date: 2007-11-01
Publication date: 2008-05-08
Anticipated expiration: 2009-05-02
Also published as: CN101583345A; JPWO2008053960A1; KR20090103869A; EP2092934A1

Description

明細書

セラミド合成促進剤、化粧料、皮膚外用剤、老化防止方法およびしゎ改善方法

関連出願の相互参照

[0001] 本出願は、 2006年 11月 2日出願の日本特願 2006— 299401号の優先権を主張し、その全記載は、ここに特に開示として援用される。

技術分野

[0002] 本発明は、皮膚のノリア機能維持に重要なセラミドの合成を促進し得るセラミド合成促進剤、ならびに、セラミド合成を促進することにより皮膚のバリア機能を高め得る化粧料および皮膚外用剤に関する。

更に本発明は、上記セラミド合成促進剤を使用する皮膚老化防止方法およびしわ改善方法に関する。

背景技術

[0003] 乾燥肌、老人性乾皮症、アトピー性皮膚炎などは皮膚のバリア機能異常に起因する皮膚障害である。近年、これら皮膚障害を改善するための保湿成分としてセラミドが注目されている。セラミドは人の肌表面 (角質層)で細胞と細胞をつなぎ止めている細胞間脂質で、角質層の全脂質の 40〜65%を占めている。このセラミドが加齢やある種の原因で減少すると、肌の水分保持ができなくなり乾燥するだけでなぐノリア機能が低下し、様々な皮膚障害を起すことになる。そこでセラミドを化粧料に配合し外部から与える化粧料が多く提案されている（特開平 7— 165690号公報（以下、「文献 1」という）ならびにその英語ファミリーメンバー米国特許第 5, 665, 778号および米国特許第 5, 959, 127号、特開平 7— 187987号公報（以下、「文献 2」という）、特開平 9— 241143号公報（以下、「文献 3」という）参照、それらの全記載は、ここに特に開示として援用される）。

[0004] 上記皮膚化粧料以外に、皮膚の保湿性に優れた化粧料として、ブドウの樹液を含有する化粧料が知られている（特開平 10— 45564号公報（以下、「文献 4」という）、その全記載は、ここに特に開示として援用される）。発明の開示

[0005] 上記文献;!〜 3に記載の皮膚化粧料等においては、セラミドは水に不溶性で分子量も大きいため肌に浸透し難ぐ肌自身のセラミド合成能力を高める成分が期待されていた。しかし、これらの皮膚化粧料等の効果は十分ではなぐまた合成品を使用する場合には安全性に対する懸念もあった。また、文献 4に記載のブドウの樹液を含有する化粧料は、一定の保湿効果や肌荒れ改善効果を有して!/、るがより優れた効果をもつ化粧料を期待する市場のニーズがある。

[0006] かかる状況下、本発明は、皮膚バリア機能を安全かつ効果的に改善し得る手段を提供することを目的としてなされたものである。

[0007] 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、驚くべきことに、ブドウの樹から採取される樹液が、皮膚のバリア機能維持に最も重要なセラミド合成酵素系を亢進することによってセラミド合成を高めることを見出し、本発明を完成するに至った。

[0008] 本発明は、ブドウ樹液を有効成分として含有するセラミド合成促進剤に関する。

[0009] 本発明の別の態様は、ブドウ樹液およびセリンを有効成分として含有するセラミド合成促進剤に関する。

[0010] 本発明の別の態様は、上記セラミド合成促進剤を含有する化粧料に関する。

[0011] 一態様によれば、上記化粧料は、ブドウ樹液を 1質量％以上含有する。

[0012] 一態様によれば、上記化粧料は、ブドウ樹液を 1質量％以上およびセリンを 0. 1質量％以上含有する。

[0013] 一態様によれば、上記化粧料は、セリンを 0.；!〜 5質量％含有する。

[0014] 一態様によれば、上記化粧料は、皮膚老化防止用化粧料である。

[0015] 一態様によれば、上記化粧料は、しわ改善用化粧料である。

[0016] 本発明の別の態様は、上記記載のセラミド合成促進剤を含有する皮膚外用剤に関する。

[0017] 一態様によれば、上記皮膚外用剤は、ブドウ樹液を 1質量％以上含有する。

[0018] 一態様によれば、上記皮膚外用剤は、ブドウ樹液を 1質量％以上およびセリンを 0.

1質量％以上含有する。 [0019] 一態様によれば、上記皮膚外用剤は、セリンを 0. ；!〜 5質量％含有する。

[0020] 一態様によれば、上記皮膚外用剤は、皮膚老化防止のために使用される。

[0021] 一態様によれば、上記皮膚外用剤は、しわ改善のために使用される。

[0022] 本発明の別の態様は、上記セラミド合成促進剤を使用する皮膚老化防止方法に関する。

[0023] 本発明の別の態様は、上記セラミド合成促進剤を使用するしわ改善方法に関する

〇

[0024] 本発明のセラミド合成促進剤及びこれを含有する化粧料及び皮膚外用剤は、皮膚のノリア機能維持に最も重要なセラミド合成酵素系を亢進する効果が高い。本発明のセラミド合成促進剤及びこれを含有する化粧料及び皮膚外用剤は、保湿性に優れ、肌荒れを防ぎ、また、しわを目立ちに《する改善効果を与えるものである。

[0025] 発明を実施するための最良の形態

以下に、本発明について詳細に説明する。

[0026] ブドウ樹液は、ブドウ (Vitis科)の木の生体内を流れる植物導管水である。本発明にぉレヽて用いられるブドウ樹液は、ブドウに属する植物の樹液であれば特にその種属は限定されないが、ブドウ、ャマブドウ等の樹液を利用できる。例えば、ブドウとしては、巨峰、甲州、甲斐路、マスカット 'ベリー A、デラウェア、キャンベル ·アーリー、ピオーネ、ネオ'マスカット、ナイアガラ、コンコード、スチューベン、力べノレネ 'ソーヴィニョン、ピノ'ノワール、メルロ一、セミヨン、リースリング、シャルドネ等の品種を挙げること力 Sできる。また、栽培されている地域、栽培方法等も限定されないが、中でも、春先の発芽期前に、剪定されたブドウの枝より溢出する樹液であることが好ましい。特に、ブドウの木から春先の 2週間ほど採取されるブドウ樹液が特に有効で効果が高い。

[0027] ブドウ樹液は、ブドウの茎を切って流出する樹液を採取して得ることができる。樹液の採取方法は、特に限定されず、例えば、小さな容器等を樹液が流れるよう剪定された箇所に取り付けて流れ出てくる樹液を採取し、これを防腐剤等が投入された大きめの保存容器に集めることによって行うことができる。一度に種々の位置から樹液を採取できる装置、例えば、特開平 10-295207号公報記載の採取装置、特開 2005-11803 5号公報に記載の受液器を用いて採取することが、作業効率が高ぐまた、品質劣化を防ぐことができ好ましい。

[0028] 採取したブドウ樹液は、必要に応じて防腐剤等と混合して液状物質として用いることができ、または、凍結乾燥品として用いることができる。また、採取したブドウ樹液には、必要に応じて加熱処理、清澄処理を施してもよい。これにより、樹液の白濁ゃ褐変を防止することができる。加熱処理は、ブドウ樹液を、例えば 60〜； 100°C、好ましくは 80〜90°Cで、例えば 10分以上加熱することによって行うことができる。なお、加熱処理は、採取後のブドウ樹液に対して行ってもよぐまたは製品とした後に行ってもよい。また、清澄処理は、公知の清澄剤、例えば、活性炭、ベントナイト、シリカゲル、シリカゾノレ、 PVPP(polyvinyl polypyrrolidone)等を用いて行うことができる。

[0029] 本発明のセラミド合成促進剤は、ブドウ樹液を有効成分として含有するものである、セラミド合成促進効果を有効に得るという観点から、ブドウ樹液は、未調整樹液換算で 1質量％以上、より好ましくは 3質量％〜100質量％、さらに好ましくは 5質量％〜80質量％含むことができる。本発明では、ブドウ樹液そのものを、セラミド合成促進斉 IJとして用いることあでさる。

[0030] 本発明のセラミド合成促進剤は、ブドウ樹液を液体のまま含むことができ、または、凍結乾燥物として含むこともできる。剤型は特に限定されず、ローション剤、乳剤、ゲノレ剤、クリーム剤、軟膏剤、粉末剤、顆粒剤等の種々の剤型で提供することができる

〇

[0031] 本発明のセラミド合成促進剤は、ブドウ樹液に加えて、セリンを有効成分として含有することもできる。セリンをさらに含有することで、ブドウ樹液が有するセラミド合成促進効果を向上させることができる。セリンの含有量は、ブドウ樹液の含有量を考慮して決定され、ブドウ樹液 (未調整樹液換算）の質量の 0.；!〜 1倍程度とすることが、ブドゥ樹液が有するセラミド合成促進効果を向上させるという観点から適当である。

[0032] 本発明のセラミド合成促進剤は、ブドウ樹液またはその凍結乾燥物に、必要に応じて、通常医薬品、医薬部外品、皮膚化粧料等に配合される油性成分、界面活性剤、保湿剤、顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、色素、抗菌剤、防黴剤、アルコール、水等を適宜配合することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲にお V、て、他のセラミド合成促進剤と併用することもできる。 [0033] 本発明のセラミド合成促進剤を粉末剤、顆粒剤等の経口投与薬として用いることもでき、その場合の投与量は、被投与者の年齢、肌状態等の条件に応じて適宜選択すること力 Sできる。投与量は、例えば、成人 1人当たり 100〜； !OOOmg (有効成分量（凍結乾燥品の重量換算）として）の範囲である。ただし、上記の投与量は、上記の条件に応じて適宜増減することができる。

[0034] 本発明のセラミド合成促進剤は、化粧料及び皮膚外用剤に適用することができる。

更に、肌の乾燥やはりを改善することにより皮膚の老化を防止するために使用することができ、しわ改善のために使用することもできる。

特に、本発明のセラミド合成促進剤は、優れたセラミド合成促進効果を有することから、従来の単なる化粧料としての用途以外に、乾燥肌、老人性乾皮症、アトピー性皮膚炎などの皮膚のバリア機能異常に起因する皮膚障害を改善するために用いられる、皮膚外用剤としての新たな用途にも適用できる。

[0035] 本発明は、セラミド合成促進効果が高いブドウ樹液とセリンを組み合わせて使用することで、肌の保湿効果を高め、肌荒れを改善し、しわを目立ちにくくする効果がより優れた化粧料及び皮膚外用剤を提供できる。尚、ブドウ樹液には、天然成分としてセリンが微量 (例えば、 10〜30ppm程度)含まれている場合がある。しかし、本発明では、ブドウ樹液に天然成分として本来含まれているセリン含有量に比べて、格段に多 V、量のセリンを添加し、それによりブドウ樹液が有するセラミド合成促進効果を補強するものでる。

[0036] ブドウ樹液を含む本発明のセラミド合成促進剤を化粧料または皮膚外用剤とする場合のブドウ樹液配合量は、セリンを加える場合も加えない場合も、未調整樹液換算で 1質量％以上が好ましい。ブドウ樹液配合量は、好ましくは、未調整樹液換算で 2 質量％〜80質量％、より好ましくは 3〜50質量％の範囲とする。

[0037] ブドウ樹液およびセリンを含む本発明のセラミド合成促進剤を化粧料または皮膚外用剤とする場合のセリン配合量は、 0. 1質量％以上が好ましい。セリンの含有量は、セラミド合成促進剤の場合と同様に、ブドウ樹液の含有量を考慮して決定され、ブドゥ樹液 (未調整樹液換算）の質量の 0. ；!〜 1倍程度とすることが、ブドゥ樹液が有するセラミド合成促進効果を向上させるという観点から適当である。セリンの配合効果は漸次増加するので明確な上限はないが、 0.；!〜 5質量％が常用の範囲であり、好ましくは 0. 3〜3質量％、より好ましくは 0. 5〜2質量％の範囲とすることが適当である。ブドウ樹液およびセリン配合量は、化粧料または皮膚外用剤の全成分の合計を 100 質量％としたときの割合である。

[0038] 本発明のセラミド合成促進剤の皮膚外用剤としての適用方法は、外用剤の種類に応じて適宜選択することができる。一般に、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤として調製された外用剤として適用する場合には、顔等の皮膚に対し、 1日 1 〜2回程度塗布することが好ましい。本発明のセラミド合成促進剤は、化粧料としても利用でき、ローション、乳液、美容液、クリーム、リキッドファンデーション、パウダーフアンデーシヨン、口紅などに応用できる。

実施例

[0039] 以下、本発明の実施例について説明する。本発明はこれらに限定されるものではない。

[0040] 実施例 1

ブドウ樹液のセラミド合成促進効果を検証する目的で、ヒト表皮細胞を用いたセラミド合成律速酵素 (セリンパルミトリルトランスフェラーゼ（SPT)) mRNA発現量を測定した。 SPTは L-セリンとパルミトイル CoAから 3-ケトスフィンガニンを生じる縮合反応を触媒する酵素で、この物質がセラミドに変化する。つまりこの SPTの量が多いほどセラミド合成が促進される。そこでこの SPT量を、 SPTmRNA発現量で評価した。

[0041] 表皮細胞におけるセラミド合成律速酵素（SPT)mRNAの発現量変化は RT-PCR法によって評価した。コントロールのハウスキーピング遺伝子としてシクロフイリンを用いた。

[0042] 正常ヒト表皮細胞を HuMedia KG2培地を用いて 6穴プレートに 5.0 X 10⁴ cells /wel 1の細胞密度にて播種した。 4 日間培養後、所定の濃度の試料を含むゥシ脳下垂体抽出物未含有 HuMeia_KG2培地に交換し、 48時間培養した。細胞は PBS (-)にて洗浄したのち、 500 μ Lの TRIzol (登録商標） reagent (invitrogen社）を用いて細胞を破砕した。 100 しのクロ口ホルムを添加して、十分に混和したのち、遠心操作によって上清の水層を得、 2-プロパノール沈殿法にて Total RNAを得た。 RNAは冷 75 %エタノールで洗浄したのち、 DEPC (ジェチルピロカルボネート）水に溶解して RT-PCRに供した。

[0043] 逆転写反応は、 Super Script First-Strand Synthesisキット（Invitrogen社)のプロトコールに準じ、 Total RNA 1 ,i gを用いて実施した。また PCR反応は、逆転写にて得られた cDNAを铸型として、 Taq DNA Polymerase (Roche社)を用い、下記に示すプライマーとその反応条件下にて実施した。

[0044] [表 1]

[0045] PCR産物はァガロースゲルにて電気泳動後、 SYBR Gold (登録商標）（invitrogen社 )により染色して泳動画像を得た。得られた泳動画像の各バンドの輝度を CS Analyz er Version 2·0 (アト一社）を用いて定量し、各遺伝子の発現量とした。 SPTをシクロフィリン遺伝子の発現量にて除することにより補正した後、無添加培養細胞（コントローノレ)の補正値を 100とした百分率、 Index (%)で表した。それぞれの遺伝子発現量は Stu dent t検定を用いて有意差検定を行い、コントロールとの差を評価した。結果を表 2に示す。ブドウ樹液凍結乾燥物 500 g/mL以上で試料濃度に依存した有意な SPT mR NAの発現増加が認められた。なお、ブドウ樹液 lOOOmLを凍結乾燥処理すると凍結乾燥物 3.6gが得られた。

[0046] [表 2] 試料の SPT mRNA発現に対する作用（n=3)

ブドウ樹液相対強度（コラーゲン al/GAPDH)

凍結乾燥物

濃度 Index (%) SD

crq

0 100. 0 士 23. 6 1. 000

P. C. ²⁾ 214. 9 ± 57. 0 0 032*

500 214. 2 士 66. D 0, 049*

1000 267. 4 ± 100. 1 0. 048*

1) 試料未処理細胞に対する有意差（Student t_検定）

2) 陽性コントロール（P. C. ) ： 200 μ Μ ニコチン酸ァミド

* ：有意な発現量の増加を示す。

[0047] 表 2に示す結果から、ブドウ樹液には、セラミド合成促進効果があることが分かり、本発明のブドウ樹液を有効成分として含有するセラミド合成促進剤は、セラミド合成促進に有用であることが分かる。そして、本発明のセラミド合成促進剤は、セラミド合成促進効果があることから、従来の単なる化粧料としての用途以外に、乾燥肌、老人性乾皮症、アトピー性皮膚炎などの皮膚のバリア機能異常に起因する皮膚障害を改善するために用いられる、皮膚外用剤としての新たな用途にも適用できることが分かる。

[0048] 実施例 2

セリン配合効果

[試験サンプルの調製]

本発明のセラミド合成促進剤を含有する組成物の効果を確認するため、表 3に示す処方のクリーム組成物を調製し、下記に示す官能評価試験及び小じわ評価試験に供した。表 3に示す組成物の配合量は全て％で示す。

[0049] [表 3] 原料名比較例 1 例 1 例 2 例 3

ブドウ樹液 0. 00 5. 00 5. 00 5. 00

Lーセリン 1. 00 0. 00 0. 50 1. 00 キサンタンガム（2 %水溶液） 5. 00 5. 00 5. 00 5. 00 ボリエチレングリコ一ノレ 1 0 0 0 2. 50 2. 50 2. 50 2. 50 アタリル酸 · メタタリル酸アルキル共重合体

15. 00 15. 00 15. 00 15. 00

( 2 %水溶液）

カルボキシビ-ルポリマー（ 2 %水溶液） 20. 00 20. 00 20. 00 20. 00 精製水 33. 50 29. 50 29. 00 28. 50 グリチルリチン酸ジカリゥム 0. 10 0. 10 0. 10 0. 10 ジブロピレングリコ一ノレ 3. 00 3. 00 3. 00 3. 00

1， 3—ブチレングリコール 5. 00 5. 00 5. 00 5. 00 濃グリセリン 4. 00 4. 00 4. 00 4. 00 フエノキシエタノール 0. 40 0. 40 0. 40 0. 40 モノミリスチン酸デカグリセリル 0. 50 0. 50 0. 50 0. 50 トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル 1. 00 1. 00 1. 00 1. 00 植物性スクヮラン 2. 00 2. 00 2. 00 2. 00 デカメチ/レシクロペンタシロキサン 2. 00 2. 00 2. 00 2. 00 メチ /レポリシロキサン 1. 00 1. 00 1. 00 1. 00 水酸化力リゥム 0. 35 0. 35 0. 35 0. 35 精製水 3. 65 3. 65 3. 65 3. 65

Aき 100. 00 100. 00 100. 00 100. 00

[0050] [官能評価試験]

肌の乾燥やはりのなさを訴える 30代から 50代の 60人の女性を被験者として、年齢が偏らないように 15名ずつ 4群に分け、表 3に示した比較例 1、例 1〜3の 4種類の処方例のクリームをそれぞれの群の被験者に、朝夜 1日 2回、連続 30日間使用してもらい、使用感：しっとり感 (湿潤性）、はり感（弾力性）、すべすべ感 (潤滑性）につ!/、ての官能評価試験を行った。評価基準は表 4にする。さらに、官能試験の評価結果を表 5 に示す。

[0051] [表 4] 使用感評価点評価

しっとり感（湿潤性） 5 非常にしつとりしている

4 しつとりしている

3 普通

2 しつとりしていない

1 まったくしっとりしていないはり感（弾力性） 5 非常にはりがある

4 はりがある

3 普通

2 はりがない

1 まったくはりがない

すべすべ感（潤滑性） 5 非常にすベすべしている

4 すべすべしている

3 普通

2 すべすべしていない

1 まったくすべすべしていない [表 5]

*各例 15名の平均評価スコァ値、及び 3評価項目のト一タル平均値

[小じわ改善評価試験]

肌のしわ（特に目じりの小じわ）が気になる 40代から 60代の 40人の女性を被験者として、年齢が偏らないように 10名ずつ 4群に分け、表 3で示した比較例 1及び例;!〜 3 の 4種類の処方例のクリームをそれぞれの群の被験者に、朝夜 1日 2回、しわができやすい目の周りを中心に連続 30日間使用してもらい、塗布前後の目じりの小じわを 2 次元画像解析法により測定し、小じわ率を比較した。その結果を表 6に示す。 2次元画像解析法は、以下の文献に記載の方法に従って実施した [武田克之他監修「化粧品の有用性-評価技術の進歩と将来展望-」薬事日報社 P170 (2001)]

[表 6]

◎平均小じわ率：被験者各 10名の小じわ率の平均値

◎改善率：（塗布前の小じわ率-塗布後の小じわ率） /塗布前の小じわ率 X 100 (%) [0055] [試験結果]

表 5に示す官能評価試験結果においても、表 6に示す小じわ評価試験結果においても、セリンのみを含有する処方のクリーム（比較例 1 )に比べてブドウ樹液を含有する処方のクリーム（例 1 )は、乾燥、はり、しわ等に対する改善効果が高ぐさらに、ブドゥ樹液とセリンを組み合わせた処方のクリーム（例 2及び 3)は、それぞれを単独で用いる場合より、乾燥、はり、しわ等に対する改善効果はさらに高力、つた。

[0056] 本発明は、化粧料や皮膚外用剤等の分野に有用である。

Claims

請求の範囲

[I] ブドウ樹液を有効成分として含有するセラミド合成促進剤。

[2] ブドウ樹液およびセリンを有効成分として含有するセラミド合成促進剤。

[3] 請求項 1または 2に記載のセラミド合成促進剤を含有する化粧料。

[4] ブドウ樹液を 1質量％以上含有する請求項 3に記載の化粧料。

[5] ブドウ樹液を 1質量％以上およびセリンを 0. 1質量％以上含有する請求項 3に記載の化粧料。

[6] セリンを 0.；!〜 5質量％含有する請求項 5に記載の化粧料。

[7] 皮膚老化防止用化粧料である請求項 3〜6のいずれ力、 1項に記載の化粧料。

[8] しわ改善用化粧料である請求項 3〜6のいずれ力、 1項に記載の化粧料。

[9] 請求項 1または 2に記載のセラミド合成促進剤を含有する皮膚外用剤。

[10] ブドゥ樹液を 1質量％以上含有する請求項 9に記載の皮膚外用剤。

[I I] ブドウ樹液を 1質量％以上およびセリンを 0. 1質量％以上含有する請求項 9に記載の皮膚外用剤。

[12] セリンを 0.；!〜 5質量％含有する請求項 11に記載の皮膚外用剤。

[13] 皮膚老化防止のために使用される請求項 9〜； 12のいずれか 1項に記載の皮膚外用剤。

[14] しわ改善のために使用される請求項 9〜； 12のいずれか 1項に記載の皮膚外用剤。

[15] 請求項 1または 2に記載のセラミド合成促進剤を使用する皮膚老化防止方法。

[16] 請求項 1または 2に記載のセラミド合成促進剤を使用するしわ改善方法。