WO2007123213A1

WO2007123213A1 - 害虫防除剤

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Publication number: WO2007123213A1
Application number: PCT/JP2007/058664
Authority: WO
Inventors: Shigeharu Yamashita
Original assignee: Amtec Corp
Current assignee: Amtec Corp
Priority date: 2006-04-20
Filing date: 2007-04-20
Publication date: 2007-11-01
Anticipated expiration: 2008-10-20
Also published as: AU2007241835A1; AU2007241835B2

Abstract

　トロポロン誘導体と、周期表２族元素の塩化物と、水とを含む害虫防除剤を開示する。さらに、周期表２族元素の塩化物と水を含む害虫防除剤であって、添加剤として、界面活性剤、防錆剤、硫酸塩、およびアルギン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも１種を含む害虫防除剤を開示する。この害虫防除剤は、土壌処理と木部処理の双方に使用することができ、家害虫、特にシロアリに対する防除効果が高く、かつ、人体に対して安全である。

Description

明細書

害虫防除剤

技術分野

[0001] 本発明は、シロアリ、ダニ、ゴキブリ、ハエ（ウジ）、蚊等の家害虫の防除 (駆除および予防）に用いられる害虫防除剤に関する。

背景技術

[0002] シロアリ、ダニ、ゴキブリ、ハエ、蚊等の家害虫と呼ばれる害虫の駆除や予防には、従来力も化学薬品が使用されてきた。特にシロアリに対しては、有機リン系等の強力な薬剤が用いられてきた。しかし、薬品に対する耐性の発現や人体に対する安全性が問題となり、安全性の高い害虫防除剤の開発が求められている。

これまでに、有効成分として塩化カルシウムを使用する家害虫駆除および忌避剤が知られている（特許文献 1：特許第 2799859号公報、特許文献 2：特開平 10— 16 7916号公報)。この駆除ないし忌避作用は、塩ィ匕カルシウムが家害虫の細胞内に吸収されると、細胞内の電解バランスが崩れて、細胞膜が破壊されてしまうことによる。

[0003] 一方、ヒバ材の榭皮の水蒸気蒸留により得られるヒバ油の抗菌効果が確認され、ヒノキチオールを用いた害虫防除剤が知られてヽる（特許文献 3：特開 2001— 48715 号公報、特許文献 4：特開 2004— 155694号公報)。

発明の開示

[0004] しかし、発明者の検討によれば、特に厳、防除効果 (ここで、防除とは駆除と予防の双方を含む。）が求められるシロアリ防除剤としては、上記特許文献 1および 2の塩化カルシウムの濃度を飽和濃度にまで高めても、充分な防除効果が得られず、木材食害試験および土壌貫通試験において、シロアリの死虫率を 100%とすることはできなかった。すなわち、塩化カルシウムは、シロアリのなかでもャマトシロアリに対しては、ある程度の防除効果 (土壌貫通阻止効果）は認められるものの、イエシロアリに対しては土壌貫通を阻止することができず、容易に家屋への侵入を許して甚大な損害を与えるおそれがある。

[0005] また、ヒノキチオールの防除効果はもともと弱いため、たとえば上記特許文献 3では、ヒノキチオールの含有量を、通常の 2重量％から 10重量％以上に高めたヒバ油を用いるようにしている。しかし、このようにヒノキチオール含有量を高めるには、非常な労力とコストを費やさなければならず、 1回に多量の散布を要する防除剤としては、実用上の問題があった。

また、ヒバ油は忌避作用が強いため、シロアリがヒバ油と接触せず、したがってシロァリの駆除剤としては有効ではないとともに、ヒバ油は臭気が強いため、処理量が多くなると不快感を与えるとの問題もある。

[0006] さらに、シロアリ駆除は、通常、土壌処理と木部処理の双方を行う必要があり、それぞれ適用箇所に合致した防除剤が選択 '使用されていた。たとえば、上記ヒノキチォールを含む従来の防除剤は、木部処理に用!、られてヽた。

しかし、土壌処理と木部処理とで異なる防除剤を使用する場合、それぞれを散布する噴霧器を複数、現場に用意するか、あるいは、薬液を変えるたびに噴霧器の洗浄等を行う必要があり、コスト面でも、労力面でも改善が求められていた。

そこで本発明は、上記問題点を解決し、家害虫、特にシロアリに対する防除効果が高ぐかつ、人体に対して安全な防除剤を提供することを目的とする。

[0007] 第 1の本発明は、トロボロン誘導体、周期表 2族元素の塩化物、および水を含む害虫防除剤に関する。

第 2の本発明は、周期表 2族元素の塩化物と水を含む害虫防除剤であって、添カロ剤として、界面活性剤、防鲭剤、硫酸塩、およびアルギン酸塩力もなる群力選ばれる少なくとも 1種を含む害虫防除剤に関する。

第 3の本発明は、上記第 1および第 2の本発明に係る害虫防除剤を土壌処理および Zまたは木部処理に使用するシロアリ防除方法に関する。

発明を実施するための最良の形態

[0008] 以下に、本発明の好ましい実施形態について説明する力本発明はこれらの実施形態に限定されることはない。

第 1の本発明では、有効成分としてトロボロン誘導体と周期表 2族元素の塩ィ匕物を組み合わせて使用することにより、両者の相乗的効果として顕著に高い防除効果を得ることができる。その結果、ャマトシロアリのみならずイエシロアリを含む様々なシロァリに対して高い殺虫効果を示し、家屋を有効に予防することができる。また、両有効成分は、どちらも安全性が高ぐ入手も容易であるため、安全であり、かつ、安価な害虫防除剤を提供することができる。

さらに、本発明に係る害虫防除剤は、土壌処理と木部処理の双方に適用できるため、現場での施工を容易に、効率よく行うことができる。

[0009] トロボロン誘導体は、下記一般式（1)で示される化合物である。 7員環の水酸基やカルボニル基が金属錯体ゃ金属塩を形成したり、水酸基がエステルまたはエーテルを形成したりして、てもよ!/、。

[化 1]

(式（1)において、

R²、 R³はそれぞれ独立に、水素、アルキル基、ァルケ-ル基

、アルキ-ル基、シクロアルキル基を示す。 )

[0010] R²、 R³のアルキル基、ァルケ-ル基、アルキ-ル基は、直鎖状でも分岐状でもどちらでもよく、それぞれ、炭素数 1〜 12程度であることが好ましい。シクロアルキル基は、炭素数 1〜12程度であることが好ましぐさらにアルキル基等の置換基を有していてもよいし、不飽和結合を有していてもよい。

[0011] 上記トロボロン誘導体のなかでも、 4 イソプロピルトロボロン（ β ツヤプリシン）であるヒノキチオールを用いることが好ましい。ヒノキチオールは、青森ヒバやタイワンヒノキの精油中に含まれる天然物である。ここでは、天然抽出品でもよいし、化学合成品を使用することもできる。

好ましくは、ヒノキチオールとして、青森ヒバ等のヒバ材 (端材、大鋸屑等)の水蒸気蒸留等により得られるヒバ油（ヒバ精油）を使用できる。ヒバ油は、通常、ヒノキチォールを約 2重量％含み、その他に様々な成分を含んでいる。これらのヒノキチオール以外の成分も、害虫防除効果に寄与することが考えられるため、好ましい実施形態として、ヒバ油と塩ィ匕カルシウムと水とを含む構成が挙げられる。

[0012] 本発明では、周期表 2族元素の塩化物、特に好ましくは塩ィ匕カルシウムおよび Zまたは塩ィ匕マグネシウムと組み合わせることにより、トロボロン誘導体の配合量を、従来に比べ非常に低くすることができる。そして、非常に低量であるにもかかわらず、その微量のトロボロン誘導体の配合により、周期表 2族元素の塩ィ匕物との相乗効果が得られ、その結果、極めて強い防除効果 (殺虫効果および土壌貫通阻止効果)が得られることが本発明の特徴である。

[0013] 具体的には、ヒノキチオール等のトロボロン誘導体の害虫防除剤への配合量は、 1 ppm (0. 0001重量％)以上であることが好ましぐ 5ppm以上であることがより好ましく、 lOppm以上であることがさらに好ましぐ 20ppm以上であることがより一層好ましい。その配合量の上限値は、特に限定はされないが、あまり多量に配合しても得られる効果に相違はないため、 1000ppm(0. 1重量％)以下程度であることが好ましぐ 400ppm (0. 04重量％)以下程度であることがより好ましぐ 200ppm(0. 02重量％ )以下程度であることがさらに好ましぐ lOOppm以下程度であることが一層好ましい

[0014] ヒバ油の配合量としては、 0. 005重量％以上であることが好ましぐ 0. 025重量％以上であることがより好ましぐ 0. 05重量％以上であることがさらに好ましぐ 0. 1重量％以上であることがより一層好ましい。その配合量の上限値は、特に限定はされないが、あまり多量に配合しても得られる効果に相違はないため、 5. 0重量％以下程度であることが好ましぐ 2. 0重量％以下程度であることがより好ましぐ 1. 0重量％以下程度であることがさらに好ましぐ 0. 5重量％以下程度であることが一層好ましいこのように、害虫防除剤中のヒバ油の配合量を従来に比べて極めて低量に、最少量に抑えることができるため、処理後に不快感を与えることがない。

[0015] 周期表 2族元素の塩ィ匕物としては、塩ィ匕カルシウムおよび Zまたは塩ィ匕マグネシゥムを好ましく使用することができ、最も好ましくは塩ィ匕カルシウムを使用できる。

塩ィ匕カルシウムは、無水塩でも含水塩（1〜6水塩)でも、どちらも用いることができる。その配合量は、害虫の種類に応じて適宜設定すればよいが、一般には 10〜50重量％であることが好ましぐ 15〜45重量％であることがより好ましぐ 20〜40重量％であることがさらに好ましぐ 25〜35重量％以上であることが一層好ましぐ 27-33 重量％であることがより一層好ましい。塩ィ匕カルシウムを 50重量％より多く配合しても、飽和溶液となってしまうため、さらなる効果の向上は見られない。一方、 10重量％に満たない場合は、特にシロアリに対しては、充分な防除効果が得られない恐れがある。

[0016] 塩化マグネシウムは、無水塩でも含水塩（1〜6水塩）でも、どちらも用いることができる。

塩ィ匕マグネシウムの配合量は、害虫の種類に応じて適宜設定すればよいが、一般には無水塩換算で、害虫防除剤中に 1〜35重量％であることが好ましぐ 5〜30重量％であることがより好ましぐ 10〜25重量％であることがさらに好ましい。塩化マグネシゥムを 35重量％より多く配合しても、飽和溶液となってしまうため、さらなる効果の向上はみられない。一方、 1重量％に満たない場合は、特にシロアリに対しては、十分な防除効果が得られな、恐れがある。

[0017] 上記 2種類の有効成分に加えて、害虫防除剤には、特にトロボロン誘導体の効果の持続性を高めるために、キレート剤 (錯体形成化合物）が配合されることが好ま Uヽ。キレート剤としては、キレート効果 (錯体形成能)を備えたィ匕合物であれば、特に限定はされないが、たとえばエチレンジァミン四酢酸、ヒドロキシェチルエチレンジァミン三酢酸、ジヒドロキシェチルエチレンジァミン二酢酸、 1, 3—プロパンジァミン四酢酸、シクロへキサンジァミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ヒドロキシェチルイミノ二酢酸、ユトリロ酸酢酸、ホスホン酸、ヒドロキシェタンホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸、ポリリン酸、ポリアミノ酸（ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸等）、クェン酸、ダルコン酸、コハク酸、ァスコルビン酸、酒石酸、ァクリル酸系（共)重合体、ならびにそれらの塩 (ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩、アンモ-ゥム塩等）が挙げられる。なかでも、エチレンジァミン四酢酸塩（2ナトリウム塩、 4 ナトリウム塩等）およびその類似化合物を用いることが好ましい。これらは単独で、または 2種以上を組み合わせて使用される。 [0018] キレート剤の配合量は、特に限定はされないが、害虫防除剤中に 0. 1〜10重量％程度であることが好ましぐ 0. 5〜5重量％程度であることがより好ましい。

なお、キレート剤のもたらす作用機序については明らかではないが、その一理由として、次のように推測することができる。すなわち、トロボロン誘導体は、土壌や木部中に存在する鉄等の金属イオンとキレートイ匕して、その効果が発揮されなくなる恐れがあるが、害虫防除剤にキレート剤が含まれることにより、そのキレート剤が優先的に鉄等と錯体化するので、トロボロン誘導体の効果の持続性が保たれるのではな、かと考えられる。

[0019] 上記 2種類の有効成分に加えて、有効成分の木部への浸透性を高め、かつ、水系での調製を可能とするために、さらにはシロアリ等の害虫体内への薬剤移行性を高めるために、害虫防除剤には界面活性剤が配合されることが好ましい。界面活性剤を組み合わせることにより、塩ィ匕カルシウム、塩ィ匕マグネシウム等の周期表 2族元素の塩ィ匕物の展着性および付着性が高まり、より高い防除効果が得られる。

[0020] 界面活性剤の種類は特に限定されず、ァニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤等を使用することができる。なかでも、浸透性、乳化 ·分散性などの観点から、非ィォン界面活性剤が好ましぐポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルフエニルエーテル等のエーテル型の非イオン界面活性剤が特に好ましい。

[0021] また、環境面への配慮から、生分解性の界面活性剤を使用することが好ましい。生分解性の界面活性剤としては、たとえば、「SC— Magic Pan (マジックパン）」（インフィ-ティ株式会社)等の市販品を使用することができる。これは、植物性の界面活性剤、脂肪酸およびその他の成分から構成される界面活性剤である。

界面活性剤の配合量は、特に限定はされないが、害虫防除剤中に 1〜5重量％程度であることが好ましぐ 2〜4重量％程度であることがより好ましい。

[0022] 塩ィ匕カルシウムは弱酸性で、かつ強い吸湿性を有するため、その水溶液を家屋の床下へ土壌処理した場合、飛散した塩化カルシウムによって建築構造物の金属部材が腐食を受けてしまうという問題がある。そこで、床下内で使用されている金属部材への鲭の発生を防止するために、害虫防除剤には防鲭剤が配合されることが好ましい。防鲭剤を配合することにより、害虫防除剤の防除効果を高めることもできる。防鲭剤の種類は特に限定されず、無機系、有機系のどちらの化合物でもよい。具体的には、たとえば、タングステン酸ナトリウム、モリブデン酸ナトリウム、亜硝酸ナトリゥム、安息香酸ナトリウム、モノエタノールァミン、ジエタノールァミン、トリエタノールァミン、 1, 2, 3—べンゾトリアゾール等が挙げられる。

たとえば市販品として、東栄化成株式会社製「レスコール W-716」および「レスコール W-880P」なども好ましく使用できる。

[0023] 害虫体内への薬剤移行性を向上させて防除効果を高める観点力は、有機系の防鲭剤を用いることが好まし、。

さらに、乳化'分散性、操作性の観点から、界面活性剤系の防鲭剤 (あるいは、防鲭効果を有する界面活性剤）を用いることが好ま、。防鲭効果を有するものである限り、特に限定はされないが、非イオン界面活性剤系防鲭剤が好ましぐなかでも、アルキルァミンの忌避効果も加わるために、ポリオキシエチレンアルキルァミン、ジポリオキシエチレンアルキルアミン等のアルキルアミン系防鲭剤を好ましく用いることができる。

界面活性剤系の防鲭剤を使用することにより、防鲭効果に加えて、上述の界面活性剤の効果も得られるため、防除効果をより高めることができる。

[0024] これらの防鲭剤は、単独で用いられるほカゝ、複数種を組み合わせて併用してもよヽ防鲭剤の配合量は、特に限定されないが、害虫防除剤中に 0. 1〜20重量％程度であることが好ましぐ 0. 2〜 10重量％であることがより好ましぐ 0. 5〜5重量％であることが一層好ましい。

[0025] さらに別の好まし、実施形態にぉ、ては、塩ィ匕カルシウム、塩ィ匕マグネシウム等の周期表 2族元素の塩ィ匕物に特定の補助剤を組み合わせることにより、両者の相乗的効果として顕著に高、防除効果を得ることができる。

この特定の補助剤は、硫酸塩またはアルギン酸塩であり、たとえば硫酸カルシウム、硫酸バリウム、またはアルギン酸ナトリウムを用いることが好ましい。これらの 2種以上の化合物を併用してもょ、。

その配合量は、 1〜20重量％であることが好ましぐ 5〜15重量％であることがより好ましい。

[0026] 害虫防除剤には、上記成分に加えて任意に、防菌剤、防かび剤、防虫剤、安定ィ匕剤、分散剤、増粘剤、消泡剤、有機溶剤、香料、着色剤、 PH調整剤等を配合することができる。これらの添加剤としては、公知のものを使用することができ、その配合量は適宜設定すればよぐ特に限定はされない。

[0027] 害虫防除剤は、トロボロン誘導体と周期表 2族元素の塩ィ匕物と水に、必要に応じて添加される上記任意の成分を混合して、水溶液または分散液の形態で調製される。実際の施工には大量の薬剤の散布が必要となるため、害虫防除剤の調製は、施工現場で行うようにすることが好まし、。

[0028] 本発明に係る害虫防除剤は、これらの成分と水を含む。従来ヒノキチオールを有効成分とする防除剤は、有機溶媒系であったのに対し、本発明は、ヒノキチオールを含み、水系に調製されることが特徴の一つである。それにより、シックハウス症候や化学物質過敏症の原因とされて!/ヽる揮発性有機物質を発散させな!/ヽ、と!ヽぅ有利な効果が得られる。

[0029] この害虫防除剤は、シロアリ、ダニ、ゴキブリ、ハエ、蚊等の家害虫と呼ばれる害虫の駆除や予防に使用することができる。なかでも、シロアリ（ャマトシロアリ、イエシロアリ等）に対して高い防除効果を得ることができる。以下、シロアリ駆除に使用する場合を例に、適用方法等を説明する。

[0030] シロアリ駆除に対し、本発明に係る害虫防除剤は、土壌処理と木部処理の双方に適用できる。

土壌処理の場合は、一般に、土壌表面に薬剤を散布して防蟻層 (バリア層）を形成するようにする。すなわち、地下生息性の昆虫であるシロアリは、床下の土の中からトンネルを掘って床下内に侵入するため、シロアリの防除には、床下土壌表面に薬剤を散布してノリア層を形成させる「バリア工法」が非常に有用である。

木部処理は、木材表面に薬剤を噴霧器を用いて吹き付け処理する力、あるいは、刷毛等で塗布する方法と、木材や壁体に穿孔して薬液を注入する方法がある。または、害虫防除剤をシートに適用し、そのシートを土壌表面に敷設することもできる。

[0031] 害虫防除剤は、液状タイプあるいはスプレータイプとして使用することが好ましぐ液状タイプの場合は、噴霧器を使って散布することができる。あるいは、液状の害虫防除剤を含む粒剤を形成し、それを散布する方法で適用してもよい。粒剤としては、多孔質体等の粒状担体に害虫防除剤を含浸させた形態、粒状担体を害虫防除剤で被覆した形態、増量剤と害虫防除剤を混練して造粒させた形態、カプセル内に害虫防除剤を内包させた形態等の、ずれでもよ!、。

[0032] 害虫防除剤による処理量は、特に限定されず、その有効成分の濃度や適用箇所により適宜設定すればよい。たとえば、土壌処理の場合、目安としては 1〜： LOリットル Z m²程度の量を散布することができ、 3〜7リットル Zm²程度であることが好ましぐ 4〜 6リットル Zm²程度であることがさらに好ましい。木部処理の場合は、 100〜500mlZ m²程度であることが好ましぐ 200〜400mlZm²程度であることがさらに好ましい。

[0033] 塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の周期表 2族元素の塩化物の重量（無水塩換算）としては、 0. l〜3kgZm²の散布量となるように処理することが好ましぐ 0. 2 〜2kgZm²の散布量となるように処理することがより好ま、。

[0034] この害虫防除剤を用いた処理 (散布または塗布)の際に、補助剤として硫酸塩またはアルギン酸塩、好ましくは硫酸カルシウム、硫酸バリウム、またはアルギン酸ナトリウムを、事前 (害虫防除剤による処理の前）に、同時 (害虫防除剤による処理と同時）に、または事後（害虫防除剤による処理の後）に、散布または塗布することが好ましい。これらの補助剤を散布または塗布することにより、顕著に高い防除効果を得ることができる。これは、補助剤による物理的な層が形成されて、シロアリと周期表 2族元素の塩ィ匕物との接触時間を増やすことで相乗効果が得られるためであると推測される。こうした補助剤による処理は、特に、使用する害虫防除剤がこれらの補助剤を成分中に含まない場合に好ましい。

[0035] 補助剤を事前散布する場合は、補助剤を粉体の形態のままで散布が可能である。

一方、事後散布の場合は、補助剤を水溶液または水との懸濁液等として散布することが好ましい。

硫酸カルシウム、硫酸バリウム、またはアルギン酸ナトリウムの処理量は、特に限定されず、その有効成分の濃度や適用箇所により適宜設定すればよい。たとえば、粉体形態での事前散布の場合は、 0. l〜lkgZm²程度の補助剤を用いることが好ましぐ水溶液または水懸濁液での事後散布の場合は、 0. 1〜： LkgZm²程度の補助剤が散布されるように、その散布量 (通常は l〜5LZm²程度）と濃度を調整することが好ましい。

[0036] 第 2の本発明は、周期表 2族元素の塩化物を特定の添加剤、すなわち界面活性剤、防鲭剤、硫酸塩、およびアルギン酸塩力もなる群力選ばれる少なくとも 1種の添カロ剤と組み合わせて用いる発明であり、周期表 2族元素の塩ィ匕物を単独で用いるよりも、格段に優れた防除効果を得ることができる。

特に、周期表 2族元素の塩ィ匕物として塩ィ匕カルシウムを用い、塩ィ匕カルシウムに界面活性剤および防鲭剤を組み合わせることにより、塩ィ匕カルシウムの展着性を高めて高い防除効果が得られるとともに、床下の金属部材に対して金属腐食性の問題のない害虫防除剤を得ることができる。

[0037] さらに、硫酸塩またはアルギン酸塩、たとえば硫酸カルシウム、硫酸バリウム、またはアルギン酸ナトリウムを併用することにより、害虫と塩ィ匕カルシウムとの接触時間を増やすことで相乗効果が得られ、顕著に高い防除効果を得ることができる。その結果、ャマトシロアリのみならずイエシロアリを含む様々なシロアリに対して高い殺虫効果を示し、家屋を有効に予防することができる。

[0038] 上記第 1の本発明の場合と同様に、第 2の本発明に係る害虫防除剤の材料も安全性が高ぐ入手も容易であるため、安全かつ安価な害虫防除剤を提供することができる。

さらに、この害虫防除剤も、土壌処理と木部処理の双方に適用できるため、現場での施工を容易に、効率よく行うことができる。

実施例

[0039] 以下、本発明に係る害虫防除剤の効果を、シロアリを対象とする土壌貫通試験、木材食害試験、および防鲭試験により確認した。

<土壌貫通試験 1 >

直径 1. 8cmの円筒に植壌土を 4cmの高さに詰め、上部から処理量 5LZm²の試験液をしみこませた。風乾後、 2. 5mlの水で土壌を適度にしめらせた後、円筒の一端に松の木粉の入った容器を、他端にイエシロアリの職蟻 40頭を入れた。 4日後までのイエシロアリによる土壌の穿孔の程度（穿孔長）とイエシロアリの死虫数を調べた

[0040] <土壌貫通試験 2 >

直径 5cm、高さ 3cmのポリエチレン容器に、砂壌土を lcmの高さに詰めた。その砂壌土の中心部分に、内径 1. 5cmの透明アクリル円筒を立て、その中に砂壌土を 4c mの高さに詰めて、上部力処理量 5LZm²の試験液をしみこませた。風乾後、透明アクリル円筒の砂壌土には 2. 5mlの水を、ポリエチレン容器内の砂壌土には lmlの水をそれぞれ加えて湿らせ、透明アクリル円筒の上部に、シロアリの餌となる aーセルロースを lcmの高さに詰め、上端をラップフィルムで密封した。ポリエチレン容器内にイエシロアリ職蟻 50頭を入れ、 21日後までの土壌貫通状態を調べた。

シロアリが透明アクリル円筒内の土壌処理層を貫通しな力つた場合を〇、シロアリが土壌処理層を貫通し、 OC セルロース層へ到達した場合を Xとして評価した。

[0041] <木材食害試験 >

スギ辺材木片（2 X 2 X lcm)に所定量（100、 200、 300gZm²相当）の試験液を刷毛で塗布し、室内で 1週間放置した。 1週間後に、処理した木片を放虫容器 (底面に石膏を張った直径 7cm、高さ 6cmのアクリル榭脂製円筒容器）に入れ、イエシロアリ (職蟻 150頭、兵蟻 50頭)を放虫した。 3週間、水分補給しながらこれを放置して、 3 週間後の木片の食害量 (重量減少率)とイエシロアリの死虫数を調べた。

[0042] <防鲭試験 >

試験液 25mlを 50ml蓋付ガラス瓶に入れ、鉄製テストピース（SS— 400、 40mm X 20mm X 2mm)を浸漬後、密閉し 40°C、 30日間恒温機内で静置した。その後、テストピースを取り出し、鲭の発生程度を観察した。

鉄腐食の程度は、以下の基準に従って判断した。 5 :極めて激しい腐食あり、 4 :激しい腐食あり、 3 :腐食あり、 2 :わずかに腐食あり、 1 :ほとんど腐食なし。

[0043] <実施例 Aおよび比較例 A >

表 1に示す各実施例 Aおよび比較例 Aの試験液を調製した。表 1に示す試験液の配合成分は、以下のとおりである。

ヒバ油：ヒバ油を含む（有）キセィテック製「キセィ PROSOL · N」（ヒノキチオール含有量 0. 5重量％;ヒバ油、ヒノキ油等の天然精油を含むイソパラフィン系炭化水素）塩ィ匕カルシウム:讃岐ィ匕成株式会社製試薬 (CaCl )

2

界面活性剤：ポリオキシエチレンアルキルエーテル (ミヨシ油脂株式会社製「ペレソフト NSC」)

コントロールとして、試験液で処理しない土壌および木材も試験した。試験区はそれぞれ 3区とした。

得られた結果を、表 2〜5に示す。表 2および表 3は、土壌貫通試験 1の結果である

[0044] [表 1] 実施例 A ：試験液の組成

[0045] [表 2] 表 2 土壌貫通試験 1 (実施例 A)

(注）表中、「一」は貫通を示す。表 3] 表 3 土壌貫通試験 1 (比較例 A)

(注）表中、「一」は貫通を示す。 4]

表 4 木材食害試験（実施例 A)

[0048] [表 5] 表 5 木材食害試験（比較例 A)

[0049] 上記結果にみるように、 2種類の有効成分（トロボロン誘導体と周期表 2族元素の塩化物)を組み合わせた実施例 Αの試験液では、非常に高い防除効果が得られた。シロアリに対しては、死虫率が 100%でなければ、実用に耐えることができないことから、これらの試験液の有用性は明らかである。

これに対し、どちらか一方の有効成分のみを含む比較例 Aの試験液では、その配合量を増加させても、充分な防除効果は得られな力つた。これより、実施例 Aの試験液にぉ、ては、極少量であってもヒノキチオールを配合したことの技術的意義は大きく、トロボロン誘導体と周期表 2族元素の塩ィ匕物の相乗的な効果が奏されて、ることが半 lj明した。

[0050] 上記実施例 Aの試験液にさらに、キレート剤としてエチレンジァミン四酢酸 2ナトリウム塩等を配合したものを用い、耐候操作を行ってその有効性を調べた結果、キレート剤を配合することによる効果の持続性向上効果を確認できた。

[0051] <実施例 Bおよび比較例 B >

表 6に示す各実施例 Bおよび比較例 Bの試験液を調製した。表 6に示す試験液の配合成分は、以下のとおりである。

塩ィ匕カルシウム:讃岐ィ匕成株式会社製試薬 (CaCl )

2

界面活性剤：ポリオキシエチレンアルキルエーテル (ミヨシ油脂株式会社製「ペレソフト NSC」）

防鲭剤：ポリオキシエチレンアルキルアミン (ミヨシ油脂株式会社「ミューロン」 ) 補助剤 A：硫酸カルシウム：和光純薬工業株式会社製試薬 (CaSO )

4

補助剤 B：硫酸バリウム：和光純薬製工業株式会社試薬 (BaSO )

4

補助剤 c：アルギン酸ナトリウム：和光純薬工業株式会社製試薬

コントロールとして、試験液で処理しない土壌も試験した。試験区はそれぞれ 3区とした。

得られた結果を表 7〜9に示す。表 7および表 8は、土壌貫通試験 1の結果である。

[0052] [表 6]

表 6 実施例 B: 試験液の組成

表 7 土壌貫通試験" 1 (実施例 B)

(注)表中、「― Jは貫通を示す。

0055 表 8 土壌貫通試験 1 (比較例 B)

(注)表 Φ、「一」は貫通を示す。

表 9 防鎬試験 (実施例 Bおよび比較例 B)

[0056] 上記の結果にみるように、実施例 Bの試験液では、非常に高い防除効果が得られた。シロアリに対しては、死虫率が 100%でなければ、実用上耐えることができないことから、これら試験液の有用性は明らかである。補助剤の物理的な層を作る作用により、シロアリと周期表 2族元素の塩ィ匕物 (塩ィ匕カルシウム）との接触時間を増やすことで相乗効果が得られ、顕著に高、防除効果を得られることが判明した。

これに対し、比較例 Bの試験液では、十分な防除効果が得られな力つた。

[0057] <実施例 Cおよび比較例 C >

表 10に示す各実施例 Cおよび参考例 Cの試験液を調製した。コントロールとして、試験液で処理しな、土壌も試験した。試験区はそれぞれ 3区とした。

補助剤の事前散布は、粉体形態で行い、 0. 5kgZm²となる量の補助剤を砂壌土に散布し、その後試験液をしみこませるようにした。補助剤の事後散布は、補助剤を水懸濁液として調製し、試験液を砂壌土にしみこませてから、 0. 5kgZm²となる量の補助剤が散布されるように砂壌土に加えた。

[0058] 表 10に示す試験液の配合成分は、以下のとおりである。

塩化マグネシウム：和光純薬工業株式会社製試薬 (MgCl )

2

防鲭剤：ポリオキシエチレンアルキルアミン (ミヨシ油脂株式会社「ミューロン」 ) ヒバ油：ヒバ油を含む（有）キセィテック製「キセィ PROSOL · N」（ヒノキチオール含有量 0. 5重量％;ヒバ油、ヒノキ油等の天然精油を含むイソパラフィン系炭化水素）補助剤 A：硫酸カルシウム：和光純薬工業株式会社製試薬 (CaSO ) 補助剤 B：硫酸バリウム：和光純薬製工業株式会社試薬 (BaSO )

4 補助剤 c：アルギン酸ナトリウム：和光純薬工業株式会社製試薬

得られた結果を表 11〜 12に示す。表 11は、土壌貫通試験 2の結果である。

[表 10]

表 10 実施例 C:試験液の組成

表 11 土壌貫通試験 2

[0061] [表 12] 表 1 2 防鲭試験

[0062] 上記の結果にみるように、実施例 Cの試験液では、非常に高い防除効果が得られた。これに対し、参考例 Cの試験液では、イエシロアリに対しては十分な防除効果が得られなかった。

[0063] <実施例 D>

表 13に示す各実施例 Dおよび比較例 Dの試験液を調製した。コントロールとして、試験液で処理しな、土壌も試験した。試験区はそれぞれ 3区とした。

[0064] 表 13に示す試験液の配合成分は、以下のとおりである。

塩ィ匕カルシウム (讃岐ィ匕成株式会社製試薬; CaCl )

2

界面活性剤：ポリオキシエチレンアルキルエーテル (ミヨシ油脂株式会社製「ペレソフト NSC」）防鲭剤：ポリオキシエチレンアルキルアミン (ミヨシ油脂株式会社「ミューロン」 ) 補助剤 A：硫酸カルシウム：和光純薬工業株式会社製試薬 (CaSO ) 補助剤 B：硫酸バリウム：和光純薬製工業株式会社試薬 (BaSO )

4

得られた結果を表 14〜 15に示す。表 14は、土壌貫通試験 2の結果である。

[表 13]

表 14 土壌貫通試験 2

ί0066 [0067] [表 15] 表 1 5 防鑌試験

[0068] 上記の結果にみるように、実施例 Dの試験液では、非常に高い防除効果が得られた。これに対し、比較例 Dの試験液では、十分な防除効果が得られな力つた。

さらに、上記各実施例 Dの試験液を用いて、ャマトシロアリ 100頭に対し、同様の土壌貫通試験 2を行った結果、土壌処理層の貫通は見られなカゝつた。

[0069] 本願の開示は、 2006年 4月 20日に出願された特願 2006— 116985号、 2006年 5月 2日に出願された特願 2006— 128373号、 2006年 7月 13日に出願された特願 2006— 193408号、および 2006年 7月 13日に出願された特願 2006— 193409号に記載の主題と関連しており、それらのすべての開示内容は引用によりここに援用される。

既に述べられたもの以外に、本発明の新規かつ有利な特徴から外れることなぐ上記の実施形態に様々な修正や変更を加えてもよいことに注意すべきである。従って、そのような全ての修正や変更は、添付の請求の範囲に含まれることが意図されている

Claims

請求の範囲

[I] トロボロン誘導体、周期表 2族元素の塩化物、および水を含むことを特徴とする害虫防除剤。

[2] 前記トロボロン誘導体としてヒノキチオールを含む、請求項 1記載の害虫防除剤。

[3] 前記トロボロン誘導体の含有量が 0. 0001〜0. 1重量％である、請求項 1記載の害虫防除剤。

[4] 前記周期表 2族元素の塩化物が、塩ィ匕カルシウムおよび塩ィ匕マグネシウム力選ばれる少なくとも 1種を含む、請求項 1記載の害虫防除剤。

[5] 前記塩化カルシウムが含まれる場合の塩化カルシウムの含有量が 10〜50重量⁰ /₀ であり、前記塩ィ匕マグネシウムが含まれる場合の塩ィ匕マグネシウムの含有量が 1〜3

5重量％である、請求項 4記載の害虫防除剤。

[6] さらにキレート剤、界面活性剤、防鲭剤、硫酸塩、およびアルギン酸塩カゝらなる群から選ばれる少なくとも 1種を含む、請求項 1記載の害虫防除剤。

[7] シロアリに対する防除剤である、請求項 1記載の害虫防剤剤。

[8] 請求項 7記載の害虫防除剤を土壌処理および Zまたは木部処理に使用するシロアリ防除方法。

[9] 前記害虫防除剤を散布または塗布する際に、硫酸塩またはアルギン酸塩を事前に、同時に、または事後に散布または塗布する請求項 8記載のシロアリ防除方法。

[10] 前記硫酸塩またはアルギン酸塩力硫酸カルシウム、硫酸バリウム、およびアルギン酸ナトリウム力なる群力選ばれた 1種以上の塩である請求項 9記載のシロアリ防除方法。

[II] 周期表 2族元素の塩化物と水を含む害虫防除剤であって、添加剤として、界面活性剤、防鲭剤、硫酸塩、およびアルギン酸塩力なる群力選ばれる少なくとも 1種を含むことを特徴とする害虫防除剤。

[12] 前記周期表 2族元素の塩化物が、塩ィ匕カルシウムおよび塩ィ匕マグネシウム力選ばれる少なくとも 1種を含む、請求項 11記載の害虫防除剤。

[13] 前記塩化カルシウムが含まれる場合の塩化カルシウムの含有量が 10〜50重量⁰ /₀ であり、前記塩ィ匕マグネシウムが含まれる場合の塩ィ匕マグネシウムの含有量が 1〜3 5重量％である、請求項 12記載の害虫防除剤。

[14] 前記界面活性剤の含有量が 1〜5重量％である、請求項 11記載の害虫防除剤。

[15] 前記防鲭剤の含有量が 0. 1〜20重量％である、請求項 11記載の害虫防除剤。

[16] 前記硫酸塩またはアルギン酸塩力硫酸カルシウム、硫酸バリウム、およびアルギン酸ナトリウム力なる群力選ばれた 1種以上の塩であって、その含有量が 1〜20 重量％である請求項 11記載の害虫防除剤。

[17] シロアリに対する防除剤である、請求項 11記載の害虫防剤剤。

[18] 請求項 17記載の害虫防除剤を土壌処理および Zまたは木部処理に使用するシロァリ防除方法。

[19] 前記害虫防除剤を散布または塗布する際に、硫酸塩またはアルギン酸塩を事前に、同時に、または事後に散布または塗布する請求項 18記載のシロアリ防除方法。

[20] 前記硫酸塩またはアルギン酸塩力硫酸カルシウム、硫酸バリウム、およびアルギン酸ナトリウム力なる群力も選ばれた 1種以上の塩である請求項 19記載のシロアリ防除方法。