チップ状電子部品
技術分野
[0001] 本発明は、各種電子機器に利用されるチップ状電子部品に関する。特に微小なチ ップ状電子部品に関する。
背景技術
[0002] 電子機器の軽薄短小化に対する要求がますます増大していく中、回路基板の配線 密度を高めるため、電子機器には非常に小型のチップ状電子部品が多く用いられる ようになつてきた。特に近年では長さ 1. Omm X幅 0. 5mmX厚み 0. 25mmという非 常に小型のチップ状電子部品が主流となりつつある。
[0003] 従来のチップ状電子部品について、角形チップ抵抗器を一例として説明する。
[0004] 図 3は従来の角形チップ抵抗器の構造を示す斜視図、図 4は同角形チップ抵抗器 の断面図である。
[0005] 図 3、図 4において、 1は 96アルミナ基板力もなる基板、 2は基板 1の上面の両端部 に形成された一対の上面電極層である。この一対の上面電極層 2は銀系の厚膜電 極により構成されている。 3は前記一対の上面電極層 2に電気的に接続されるように 形成された抵抗体層である。この抵抗体層 3はルテニウム系厚膜抵抗により構成され ている。 4は抵抗体層 3を完全に覆うように形成された保護層である。この保護層 4は エポキシ系榭脂により構成されている。 5は前記基板 1の両端面に前記一対の上面 電極層 2と電気的に接続するように設けられた一対の端面電極層である。この一対の 端面電極層 5は導電性粒子と榭脂の混合材料により構成されている。 6は前記端面 電極層 5と上面電極層 2の露出部を覆うように設けられたニッケルめっき層、 7は前記 ニッケルめっき層 6を覆うように設けられたはんだまたは錫めつき層である。前記ニッ ケルめっき層 6と前記はんだまたは錫めつき層 7とにより外部電極を形成している。
[0006] なお、この出願の発明に関する先行技術文献としては、例えば、特許文献 1が知ら れている。
[0007] 上記した角形チップ抵抗器に代表されるチップ状電子部品をガラスエポキシ基板
などに実装を行った場合、はんだを溶融させるためにチップ状電子部品は 250°C程 度の温度雰囲気下に数秒間さらされる。この場合、上記した角形チップ抵抗器に代 表されるチップ状電子部品では、導電性粒子と榭脂の混合材料により構成された端 面電極層 5の上に形成されているニッケルめっき層 6やはんだまたは錫めつき層 7に 穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が生じた。特に、近年の高密度実装 化に伴ってチップ状電子部品間の実装間隔が狭まるにつれ、上記問題によって導通 不良などが多く発生するようになった。
[0008] そこで、本発明者らは上記の課題を解決するために種々検討を重ねた。その結果 、ニッケルめっき層 6やはんだまたは錫めつき層 7に穴が空いたり、はんだが飛び散る などの不具合は、端面電極層 5から発生するガスが影響することが見出された。この 場合のガス発生は残存水分や加熱分解ガスなどが原因として考えられる。しカゝしなが ら、その特定は困難であり、複数の因子が混在していると考えられる。
特許文献 1:特開平 7— 283004号公報
発明の開示
[0009] 本発明は上記課題を解決するためになされたもので、はんだ溶融時の加熱におい て、ニッケルめっき層やはんだまたは錫めつき層に穴が空いたり、はんだが飛び散る などの不具合が低減され、量産性に優れたチップ状電子部品を提供することを目的 とする。
[0010] 本発明の一局面は、基板と、この基板の端面に設けられた端面電極層とを備え、前 記端面電極層は、導電性粒子として、カーボン粉末、表面が導電膜で被覆したウイ スカ状無機フィラー、及びフレーク状導電粉末と、重量平均分子量 (以下、単に分子 量という)が 1, 000〜80, 000のエポキシ榭脂とが混合された混合材料を含有する チップ状電子部品である。
[0011] 本発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによつ て、より明白となる。
図面の簡単な説明
[0012] [図 1]本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器の斜視図である。
[図 2]図 1における I I線の断面図である。
[図 3]従来のチップ抵抗器の斜視図である。
[図 4]図 3における II II線の断面図である。
発明を実施するための最良の形態
[0013] (実施の形態 1)
以下、本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器について、図面を参照し ながら説明する。
[0014] 図 1は本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器の斜視図、図 2は同角形 チップ抵抗器の断面図である。
[0015] 図 1、及び図 2において、 11は 96アルミナ基板からなる基板、 12は基板 11の上面 の両端部に形成された一対の上面電極層である。この一対の上面電極層 12は銀系 の厚膜電極により構成されている。 13は前記一対の上面電極層 12に電気的に接続 されるように形成された抵抗体層である。この抵抗体層 13はルテニウム系厚膜抵抗 により構成されて 、る。 14は抵抗体層 13を完全に覆うように形成された保護層である 。この保護層 14はエポキシ系榭脂により構成されている。 15は前記基板 11の両端 面に一対の上面電極層 12と電気的に接続されるように設けられた一対の端面電極 層である。この一対の端面電極層 15は導電性粒子と榭脂との混合材料により構成さ れて 、る。 16は前記端面電極層 15と上面電極層 12の露出部を覆うように設けられ たニッケルめっき層である。 17は前記ニッケルめっき層 16を覆うように設けられたは んだまたは錫めつき層である。前記ニッケルめっき層 16とはんだまたは錫めつき層 17 とにより外部電極を形成している。
[0016] 次に、上記構成における角形チップ抵抗器の製造方法について説明する。
[0017] まず、耐熱性および絶縁性に優れた 96アルミナ基板力もなるシート状の基板を準 備する。このシート状の基板には、短冊状および個片状に分割するための溝 (前記 溝は、グリーンシートの金型成形時に形成される)が予め形成されている。
[0018] 次に、シート状の基板の上面に厚膜銀ペーストをスクリーン印刷し、そのペーストを 乾燥させる。そしてベルト式連続焼成炉で温度 850°C、ピーク時間 6分、 IN -OUT 時間 45分のプロファイルによって厚膜銀ペーストを焼成することにより、上面電極層 1 2を形成する。
[0019] 次に、上面電極層 12に電気的に接続されるようにシート状の基板の上面に、酸ィ匕 ルテニウムを主成分とする厚膜抵抗ペーストをスクリーン印刷し、そのペーストを乾燥 させる。そしてベルト式連続焼成炉で温度 850°C、ピーク時間 6分、 IN— OUT時間 4 5分のプロファイルによって厚膜抵抗ペーストを焼成することにより、抵抗体層 13を形 成する。
[0020] 次に、上面電極層 12間の抵抗体層 13の抵抗値を揃えるために、レーザー光によ つて、抵抗体層 13の一部を切除して抵抗値修正(Lカット、 30mmZ秒、 12kHz、 5 W)を行う。
[0021] 次に、少なくとも抵抗体層 13を完全に覆うように、エポキシ系榭脂ペーストをスクリ ーン印刷する。そしてベルト式連続硬化炉で、温度 200°C、ピーク時間 30分、 IN— OUT時間 50分の硬化プロファイルによってエポキシ系榭脂ペーストを硬化させるこ とにより、保護層 14を形成する。
[0022] 次に、端面電極層 15を形成するための準備工程で、シート状の基板を短冊状に分 割し、端面電極層 15を形成するための端面部を露出させる。
[0023] 次に、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるよう に固定する。
[0024] 次に、 lg当たり 800平方メートルの表面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機 フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力状のチタン酸カリウム (平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク 状の銀粉末(平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 8 00のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 194°Cのメチ ルカルビトール,溶剤含有率: 55体積%)を、 14 : 5 : 6 : 75の体積比率で混合し、さら にこれに 0. 006 (1/s)のズリ速度での粘度が 800Pa · sとなるように適量のブチルカ ルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 65体積%)を 3本口 ールミルで混練することにより端面電極ペーストを調製する。上記混合材料中の導電 性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 77 : 23である。そして、あらかじめ 約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、 このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることによ
り、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、ステンレスローラー上の端面電極べ 一ストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布す る。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極 形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認できた基 板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが 約 5〜 10 mの端面電極層 15を形成する。
[0025] 最後に、電気めつきの準備工程として、短冊状基板を個片状に分割する。そして、 この個片状基板上の露出した上面電極層 12と端面電極層 15の上にニッケルめっき 層 16と、はんだまたは錫めつき層 17とをバレル方式の電気めつきでそれぞれ形成す ることにより、角形チップ抵抗器を製造する。
[0026] 上記した本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器においては、 200°C加 熱時の端面電極層の重量減少率が 0. 09%であり、かつ、はんだ爆ぜ発生率も 0% である。また、その他の特性に関しては、下記の表 1に示す。
[0027] (実施の形態 2)
次に、本発明の実施の形態 2における角形チップ抵抗器について説明する。
[0028] 本発明の実施の形態 2における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0029] 以下、本発明の実施の形態 2における角形チップ抵抗器の製造工程について説明 する。
[0030] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0031] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 800平方メートルの表面積 を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力
状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 800のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂 含有溶液 (溶剤:沸点が約 194°Cのメチルカルビトール,溶剤含有率: 55体積%)を 10 : 3 : 6 : 81の体積比率で混合し、さらにこれに 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 800Pa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られる混合 材料 (溶剤含有率: 65体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記 混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 72 : 28である。 そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー 上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を 移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端 面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置 を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥な く端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外 線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルに よって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極 層 15を形成する。
[0032] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0033] 上記した本発明の実施の形態 2にお 、ては、カーボン粉末と、表面が銀で被覆され たウイスカ状無機フィラーと、フレーク状の銀粉末と、エポキシ榭脂含有溶液とが 10 : 3 : 6 : 81の体積比率で混合されているため、本発明の実施の形態 1と比較して、電極 強度を向上させることができる。また、その他の特性に関しては、下記の表 1に示す。
[0034] (実施の形態 3)
次に、本発明の実施の形態 3における角形チップ抵抗器について説明する。
[0035] 本発明の実施の形態 3における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0036] 以下、本発明の実施の形態 3における角形チップ抵抗器の製造工程について説明 する。
[0037] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0038] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 800平方メートルの表面積 を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力 状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比:100)、及び分子量 1, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭 脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 194°Cのメチルカルビトール,溶剤含有率: 60体積0 /0) を 10 : 3 : 6 : 81の体積比率で混合し、さら〖ここれ〖こ 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度 力 S800Pa · sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られる混 合材料 (溶剤含有率: 70体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上 記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 74: 26であ る。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスロー ラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治 具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の 端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装 置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥 なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤 外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイル によって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電 極層 15を形成する。
[0039] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0040] 上記した本発明の実施の形態 3にお ヽては、端面電極層 15を構成するエポキシ榭 脂の分子量が 1, 000 (1, 000〜80, 000の範囲の分子量が好ましい)であるため、
溶剤含有率が 60体積% (60体積%以上の溶剤含有率が好ま 、)のエポキシ榭脂 含有溶液を使用することができる。これにより、本発明の実施の形態 2と比較して、基 板エッジ部の被覆性が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表 1に示す
[0041] (実施の形態 4)
次に、本発明の実施の形態 4における角形チップ抵抗器について説明する。
[0042] 本発明の実施の形態 4における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0043] 以下、本発明の実施の形態 4における角形チップ抵抗器の製造工程について説明 する。
[0044] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0045] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 800平方メートルの表面積 を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力 状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 194°Cのメチルカルビトール,溶剤含有率: 66体積 %)を 10 : 3 : 6 : 81の体積比率で混合し、さら〖ここれ〖こ 0. 006 (lZs)のズリ速度での 粘度力 00Pa · sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られ る混合材料 (溶剤含有率: 74体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する 。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 77 : 23 である。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレス ローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保
持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基 板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認 識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布 欠陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続 遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロフ アイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端 面電極層 15を形成する。
[0046] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0047] 上記した本発明の実施の形態 4にお ヽては、端面電極層 15を構成するエポキシ榭 脂の分子量が 50, 000 (1, 000〜80, 000の範囲の分子量が好ましい)であるため 、溶剤含有率が 66体積% (60体積%以上の溶剤含有率が好ま 、)のエポキシ榭 脂含有溶液を使用することができる。これにより、本発明の実施の形態 2と比較して、 基板エッジ部の被覆性が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表 1に示 す。
[0048] (実施の形態 5)
次に、本発明の実施の形態 5における角形チップ抵抗器について説明する。
[0049] 本発明の実施の形態 5における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0050] 以下、本発明の実施の形態 5における角形チップ抵抗器の製造工程について説明 する。
[0051] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0052] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 800平方メートルの表面積 を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力
状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 80, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 194°Cのメチルカルビトール,溶剤含有率: 75体積 %)を 10 : 3 : 6 : 81の体積比率で混合し、さら〖ここれ〖こ 0. 006 (lZs)のズリ速度での 粘度力 00Pa · sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られ る混合材料 (溶剤含有率: 84体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する 。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 82 : 18 である。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレス ローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保 持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基 板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認 識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布 欠陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続 遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロフ アイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端 面電極層 15を形成する。
[0053] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0054] 上記した本発明の実施の形態 5にお ヽては、端面電極層 15を構成するエポキシ榭 月旨の分子量力 80, 000 (1, 000〜80, 000の範囲の分子量力 子ましい)であるため 、溶剤含有率が 75体積% (60体積%以上の溶剤含有率が好ま 、)のエポキシ榭 脂含有溶液を使用することができる。これにより、本発明の実施の形態 2と比較して、 基板エッジ部の被覆性が向上する。また、その他の特性に関しては、下記の表 1に示 す。
[0055] (実施の形態 6)
次に、本発明の実施の形態 6における角形チップ抵抗器について説明する。
[0056] 本発明の実施の形態 6における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端
面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0057] 以下、本発明の実施の形態 6における角形チップ抵抗器の製造工程について説明 する。
[0058] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0059] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 800平方メートルの表面積 を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力 状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 100, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 194°Cのメチルカルビトール,溶剤含有率: 80体積 %)を 10 : 3 : 6 : 81の体積比率で混合し、さら〖ここれ〖こ 0. 006 (lZs)のズリ速度での 粘度力 00Pa · sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られ る混合材料 (溶剤含有率: 89%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上 記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 85 : 15であ る。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスロー ラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治 具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の 端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装 置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥 なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤 外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイル によって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電 極層 15を形成する。
[0060] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0061] 上記した本発明の実施の形態 6にお ヽては、端面電極層 15を構成するエポキシ榭 脂の分子量が 100, 000であるため、溶剤含有率が 80体積% (60体積%以上の溶 剤含有率が好ましい)のエポキシ榭脂含有溶液を使用することができる。しかしながら 、エポキシ榭脂の分子量が 100, 000と大きすぎるため、膜厚が全体的に薄くなる。こ のため、本発明の他の実施の形態に比べ、基板エッジ部の被覆性が全体的に低下 する傾向がある。また、その他の特性に関しては、下記の表 1に示す。
[0062] [表 1]
〔 -〕i^I0063Q^
はんだ爆ぜ: n= 1 000(@での発生数
めっき付き性 :良好 (7 μ ml?の基準めつき条件で 1 00%程度の膜厚),薄い(7 /J m厚の基準めつき条件で 70%程度以下の膜厚)
めっき密着性:良好 (テープ 錐で 10個中剥離なし)、弱い (テープ剥離で 1 0個中 1個以上剥離あり)
電極強度 :200N以上で有れぱ問題なし。(5 5mmのバタ一ンの引っ張リ強度)
エッジ膜厚 :良好(2 以上)、薄い( 2 未満)
基板上での混台材料の流れ :良好(基準とする 100 mの流; 量に対して 1 00%未満)、大きい(基準とする1 00 mの流れ量に対して 1 00¾以上) 塗布形状 (膜 5精度) :良好(±5 / m未満)、大きい(± 5 m 上)
材料コスト: © (基準となる比較例 1のコストの 90%レ:!下)、 0(基準となる比較洌 1のコストの 1 00%程度)、厶(基準となる比較 1のコストの 1 1 0%以上)
次に、本発明の実施の形態 7における角形チップ抵抗器について説明する。
[0064] 本発明の実施の形態 7における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0065] 以下、本発明の実施の形態 7における角形チップ抵抗器の製造工程について説明 する。
[0066] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0067] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 800平方メートルの表面積 を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力 状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 202°Cのェチルカルビトール,溶剤含有率: 66体積 %)を 10 : 3 : 6 : 81の体積比率で混合し、さら〖ここれ〖こ 0. 006 (lZs)のズリ速度での 粘度力 00Pa · sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られ る混合材料 (溶剤含有率: 74体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する 。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 77 : 23 である。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレス ローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保 持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基 板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認 識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布 欠陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続 遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロフ
アイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: LO mの端 面電極層 15を形成する。
[0068] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0069] 上記した本発明の実施の形態 7にお ヽては、端面電極層 15を構成するエポキシ榭 脂含有溶液中の溶剤が、約 202°Cの沸点を有するェチルカルビトール (沸点 200°C 以上の溶剤が好ましい)であるため、端面電極ペースト中の溶剤の揮発が少なくなる 。これにより、製造工程中の端面電極ペーストの粘性変化を小さくすることができる。 このため、本発明の実施の形態 1〜6と比較して、安定した形状で端面電極ペースト の塗布が可能になる。また、その他の特性に関しては、下記の表 2に示す。
[0070] (実施の形態 8)
次に、本発明の実施の形態 8における角形チップ抵抗器について説明する。
[0071] 本発明の実施の形態 8における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0072] 以下、本発明の実施の形態 8における角形チップ抵抗器の製造工程について説明 する。
[0073] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0074] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 800平方メートルの表面積 を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力 状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積0 /0)を 10: 3 : 6 : 81の体積比率で混合し、さらにこれに 0. 006 (lZs)のズリ
速度での粘度が 800Pa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カロし て得られる混合材料 (溶剤含有率: 74体積%)を 3本ロールミルで混練することにより 調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は 、 77 : 23である。そして、あらかじめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをス テンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸 状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短 冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、 画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体 に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト 式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度 プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜10 mの端面電極層 15を形成する。
[0075] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0076] 上記した本発明の実施の形態 8にお ヽては、端面電極層 15を構成するエポキシ榭 脂含有溶液中の溶剤が、約 247°Cの沸点を有するプチルカルビトールアセテート( 沸点 200°C以上の溶剤が好ましい)であるため、端面電極ペースト中の溶剤の揮発 が少なくなる。これにより、製造工程中の端面電極ペーストの粘性変化を小さくするこ とができる。このため、本発明の実施の形態 1〜6と比較して、安定した形状で端面電 極ペーストの塗布が可能になる。また、その他の特性に関しては、下記の表 2に示す
[0077] (実施の形態 9)
次に、本発明の実施の形態 9における角形チップ抵抗器について説明する。
[0078] 本発明の実施の形態 9における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0079] 以下、本発明の実施の形態 9における角形チップ抵抗器の製造工程について説明 する。
[0080] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0081] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 800平方メートルの表面積 を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力 状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積0 /0)を 9: 5: 6: 80の体積比率で混合し、さらにこれに 0. 006 (1/s)のズリ速 度での粘度が 800Pa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して 得られる混合材料 (溶剤含有率: 74体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調 製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 8 2 : 18である。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステ ンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸 状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短 冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、 画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の側面全体に塗布欠陥 なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤 外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイル によって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電 極層 15を形成する。
[0082] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0083] 上記した本発明の実施の形態 9においては、カーボン粉末と、ウイスカ状無機フイラ 一として表面が銀で被覆されたゥイス力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m 、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)と、フレーク状導電粉末としてフレーク状の 銀粉末(平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)と、分子量 50, 000
のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのブチル カルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)とが、 9: 5: 6: 80の体積比率で混 合されているため、本発明の実施の形態 7, 8と比較して、面積抵抗値が低くなる。こ れにより、めっき付き性が向上するとともに、電極強度が向上する。また、その他の特 性に関しては、下記の表 2に示す。
[0084] (実施の形態 10)
次に、本発明の実施の形態 10における角形チップ抵抗器について説明する。
[0085] 本発明の実施の形態 10における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0086] 以下、本発明の実施の形態 10における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0087] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0088] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 800平方メートルの表面積 を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力 状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積%)を 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で混合し、さらにこれに 0. 006 (lZs)のズリ速 度での粘度が 800Pa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して 得られる混合材料 (溶剤含有率: 74体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調 製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 8 1: 19である。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステ
ンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸 状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短 冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、 画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の側面全体に塗布欠陥 なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤 外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイル によって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電 極層 15を形成する。
[0089] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0090] 上記した本発明の実施の形態 10においては、カーボン粉末と、ウイスカ状無機フィ ラーとして表面が銀で被覆されたゥイス力状のチタン酸カリウム (平均繊維径: 0. 5 μ m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60)と、フレーク状導電粉末としてフレーク状 の銀粉末(平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)と、分子量 50, 0 00のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチ ルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)とが、 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で 混合されているため、本発明の実施の形態 7, 8と比較して、面積抵抗値が低くなる。 これにより、めっき付き性が向上するとともに、電極強度が向上する。また、その他の 特性に関しては、下記の表 2に示す。
[0091] (実施の形態 11)
次に、本発明の実施の形態 11における角形チップ抵抗器について説明する。
[0092] 本発明の実施の形態 11における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0093] 以下、本発明の実施の形態 11における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0094] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0095] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 800平方メートルの表面積 を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス力 状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積%)を 4 : 7 : 9 : 80の体積比率で混合し、さらにこれに 0. 006 (lZs)のズリ速 度での粘度が 800Pa ' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して 得られる混合材料 (溶剤含有率: 74体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調 製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 8 3 : 17である。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステ ンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸 状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短 冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして、 画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の側面全体に塗布欠陥 なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤 外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイル によって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電 極層 15を形成する。
[0096] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0097] 上記した本発明の実施の形態 11にお ヽては、カーボン粉末と、ウイスカ状無機フィ ラーとして表面が銀で被覆されたゥイス力状のチタン酸カリウム (平均繊維径: 0. 5 μ m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60)と、フレーク状導電粉末としてフレーク状 の銀粉末(平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)と、分子量 50, 0 00のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチ ルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)とが、 4: 7: 9: 80の体積比率で
混合されているため、本発明の実施の形態 7, 8と比較して、面積抵抗値が低くなる。 これにより、めっき付き性が向上するとともに、電極強度が向上する。また、その他の 特性に関しては、下記の表 2に示す。
[0098] (実施の形態 12)
次に、本発明の実施の形態 12における角形チップ抵抗器について説明する。
[0099] 本発明の実施の形態 12における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0100] 以下、本発明の実施の形態 12における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0101] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0102] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、以下のようにして少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように端 面電極ペーストを形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 1, 000平方メートルの表 面積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥ イス力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト 比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと 粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポ キシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含 有率: 66体積%)を 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で混合し、さらにこれに 0. 006 (lZs)のズ リ速度での粘度が 1 , OOOPa · sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添 加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 77体積%)を 3本ロールミルで混練することに より調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比) は、 81: 19である。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストを ステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹 凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを
短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そし て、画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面 全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベ ルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の 温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜1 0 μ mの端面電極層 15を形成する。
[0103] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0104] 上記した本発明の実施の形態 12においては、カーボン粉末が lg当たり 1, 000平 方メートルの表面積( lg当たり 1 , 000平方メートル以上の表面積が好ま 、)を有す るため、 0. 006 (lZs)のズリ速度で 1, OOOPa' sの粘度を有する混合材料が得られ る(1, OOOPa' s以上の粘度が好ましい)。これにより、本発明の実施の形態 9〜: L 1と 比較して、基板上への混合材料の流れを小さく抑えることができる。また、その他の 特性に関しては、下記の表 2に示す。
[0105] [表 2]
はんだ爆ぜ: n= 1000個での発生数
めっき付き性 :良好: 7 i m厚の基準めつき条件で 100%程度の膜厚)、薄い(7 m厚 Φ基準めつき条件で 7C%g度以下の膜厚)
めっき密着性:良好 (テープ剥離で 10個中剥離ない、弱い (亍一プ剥離で 10 中1個以上剥離ぁリ)
電極強度 :200N以上で有れば問題なし。(5 5mmのパターンの引っ張り強度)
エッジ膜厚 : &好 (2 以上)、薄い (2 μ 未 ¾)
基板上での混合材料の流れ :良好(基準とする 100 iirnの流.れ量に対して 100¾>未満),大きい(基準とする 100 imの流れ量に対して 100%以上) 塗布形状 (膜厚精度) :良好( ± 5 i 未満)、大きい( ± 5 m以上)
材料コス ◎ (基準となる比較例 1のコストの 90%以下)、 0〈基準となる比較例 1のコストの 100%程度)、 Δ (基準となる比較例 1のコストの 110%以上)
次に、本発明の実施の形態 13における角形チップ抵抗器について説明する。
[0107] 本発明の実施の形態 13における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0108] 以下、本発明の実施の形態 13における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0109] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0110] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率 66%)を 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で混合し、さらにこれに 0. 006 (lZs)のズリ速度 での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して 得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調 製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 8 1: 19である。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステ ンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸 状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短 冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして 画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体 に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト 式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度
プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜10 mの端面電極層 15を形成する。
[0111] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0112] 上記した本発明の実施の形態 13においては、カーボン粉末は lg当たり 2, 000平 方メートルの表面積(1, 000平方メートル以上の表面積が好ましい)を有するため、 0 . 006 (lZs)のズリ速度で 2, OOOPa' sの粘度を有する混合材料が得られる(1, 000 Pa' s以上の粘度が好ましい)。これにより、本発明の実施の形態 9〜11と比較して、 混合材料の基板上への流れを小さく抑えることができる。また、その他の特性に関し ては、下記の表 3に示す。
[0113] (実施の形態 14)
次に、本発明の実施の形態 14における角形チップ抵抗器について説明する。
[0114] 本発明の実施の形態 14における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0115] 以下、本発明の実施の形態 14における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0116] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0117] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング
剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適 量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体 積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒 子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 /z mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして、画像認識装置を用いて、塗布状態を確 認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗 布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以 上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0118] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0119] 上記した本発明の実施の形態 14においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 3に示す。
[0120] (実施の形態 15)
次に、本発明の実施の形態 15における角形チップ抵抗器について説明する。
[0121] 本発明の実施の形態 15における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0122] 以下、本発明の実施の形態 15における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0123] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0124] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな
るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のシリカ(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60)、フレ ーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子径のァ スぺタト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含 有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体 積0 /0)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を 1体 積%、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチ ルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積0 /0)を 3 本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とェポキ シ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均 一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレス ローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレス口 一ラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材 料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短 冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されてい ることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 3 0分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程に より、端面部の厚みが約 5〜 10 μ mの端面電極層 15を形成する。
[0125] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0126] 上記した本発明の実施の形態 15においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 3に示す。
[0127] (実施の形態 16)
次に、本発明の実施の形態 16における角形チップ抵抗器について説明する。
[0128] 本発明の実施の形態 16における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し
た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0129] 以下、本発明の実施の形態 16における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0130] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0131] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のウォラストナイト(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0132] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0133] 上記した本発明の実施の形態 16においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 3に示す。
[0134] (実施の形態 17)
次に、本発明の実施の形態 17における角形チップ抵抗器について説明する。
[0135] 本発明の実施の形態 17における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0136] 以下、本発明の実施の形態 17における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0137] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0138] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のセピオライト(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60) 、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径 のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭 脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50
mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0139] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0140] 上記した本発明の実施の形態 17においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 3に示す。
[0141] (実施の形態 18)
次に、本発明の実施の形態 18における角形チップ抵抗器について説明する。
[0142] 本発明の実施の形態 18における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0143] 以下、本発明の実施の形態 18における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0144] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0145] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状の酸化亜鉛(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60)、
フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径 のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭 脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0146] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0147] 上記した本発明の実施の形態 18においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 3に示す。
はんだ爆ぜ: π = 1000(1での発生数
めっき付き性 :良好 (7 i/rti厚の基準めつき条件で 100%程度の膜厚〉,薄い(7 i/m厚の基準めつき条件でフ 0%程度以下の膜厚)
めっき密着性:良好 (テープ剥離で 10個中剥離なし)、弱い (亍一プ剥離で 10個中 1個以上剥離あ W
電極強度 :200N以上で有れば問題なし。(5 X 5mmのバタ一ンの弓 |つ張り強度)
エッジ膜厚 :良好:2 /m以上)、薄い(2〃 m朱満)
基板上での混合材料の流れ :良好 (基準とする 100iJmの流れ量に対して 100%未; S)、大きい (基準とする 100 jlimの流れ量に対して 100%以上) 塗布形状 (膜厚精度) :良好(±5i m未満)、大きい (±5/im以上)
材斜コスド◎ (基準となる比較例 1のコストの 90%以下:'、 0(基準となる比較例 1のコストの 100%程度)、 Δ (基準となる比較 )511のコストの 110%以上)
次に、本発明の実施の形態 19における角形チップ抵抗器について説明する。
[0150] 本発明の実施の形態 19における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0151] 以下、本発明の実施の形態 19における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0152] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0153] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状の炭酸カルシウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング 剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適 量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体 積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒 子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 /z mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、この ステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、 ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触さ せ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確 認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗 布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間
160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以 上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0154] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0155] 上記した本発明の実施の形態 19においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 4に示す。
[0156] (実施の形態 20)
次に、本発明の実施の形態 20における角形チップ抵抗器について説明する。
[0157] 本発明の実施の形態 20における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0158] 以下、本発明の実施の形態 20における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0159] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0160] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状の酸化チタン(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60) 、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径 のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭 脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積
%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0161] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0162] 上記した本発明の実施の形態 20においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 4に示す。
[0163] (実施の形態 21)
次に、本発明の実施の形態 21における角形チップ抵抗器について説明する。
[0164] 本発明の実施の形態 21における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0165] 以下、本発明の実施の形態 21における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0166] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0167] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面
積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状の硫酸バリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60 )、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0168] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0169] 上記した本発明の実施の形態 21においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 4に示す。
[0170] (実施の形態 22)
次に、本発明の実施の形態 22における角形チップ抵抗器について説明する。
[0171] 本発明の実施の形態 22における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ
れらと異なっている。
[0172] 以下、本発明の実施の形態 22における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0173] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0174] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状の水酸化アルミニウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト 比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと 粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポ キシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含 有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリン グ剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように 適量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80 体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性 粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、こ のステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより 、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触 させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を 確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが 塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時 間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。 以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0175] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0176] 上記した本発明の実施の形態 22においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較
して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 4に示す。
[0177] (実施の形態 23)
次に、本発明の実施の形態 23における角形チップ抵抗器について説明する。
[0178] 本発明の実施の形態 23における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0179] 以下、本発明の実施の形態 23における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0180] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0181] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状の酸化アルミニウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比 : 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング 剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適 量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体 積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒 子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 /z mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、この ステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、
ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触さ せ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確 認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗 布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以 上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0182] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0183] 上記した本発明の実施の形態 23においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 4に示す。
[0184] (実施の形態 24)
次に、本発明の実施の形態 24における角形チップ抵抗器について説明する。
[0185] 本発明の実施の形態 24における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0186] 以下、本発明の実施の形態 24における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0187] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0188] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状の水酸化マグネシウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト 比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと 粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポ
キシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含 有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリン グ剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように 適量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80 体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性 粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、こ のステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより 、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触 させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を 確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが 塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時 間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。 以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0189] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0190] 上記した本発明の実施の形態 24においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 4に示す。
[0191] [表 4]
〔〕
[0193] 本発明の実施の形態 25における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1と異 なっている。
[0194] 以下、本発明の実施の形態 25における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0195] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0196] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のゾノトライト(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60)、 フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径 のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭 脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上
の工程により、端面部の厚みが約 5〜: LO /z mの端面電極層 15を形成する。
[0197] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0198] 上記した本発明の実施の形態 25においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 5に示す。
[0199] (実施の形態 26)
次に、本発明の実施の形態 26における角形チップ抵抗器について説明する。
[0200] 本発明の実施の形態 26における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1と異 なっている。
[0201] 以下、本発明の実施の形態 26における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0202] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0203] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のホウ酸アルミニウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト 比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと 粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポ キシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含 有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリン グ剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように 適量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80 体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性
粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、こ のステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより 、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触 させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を 確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが 塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時 間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。 以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0204] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0205] 上記した本発明の実施の形態 26においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 5に示す。
[0206] (実施の形態 27)
次に、本発明の実施の形態 27における角形チップ抵抗器について説明する。
[0207] 本発明の実施の形態 27における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0208] 以下、本発明の実施の形態 27における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0209] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0210] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス
力状の硫酸マグネシウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比 : 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング 剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適 量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 82体 積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒 子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 /z mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、この ステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、 ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触さ せ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確 認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗 布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以 上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0211] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0212] 上記した本発明の実施の形態 27においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 5に示す。
[0213] (実施の形態 28)
次に、本発明の実施の形態 28における角形チップ抵抗器について説明する。
[0214] 本発明の実施の形態 28における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0215] 以下、本発明の実施の形態 28における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0216] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0217] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のケィ酸カルシウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比 : 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング 剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適 量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 78体 積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒 子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 /z mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、この ステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、 ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触さ せ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確 認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗 布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以 上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0218] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0219] 上記した本発明の実施の形態 28においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混
合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 5に示す。
[0220] (実施の形態 29)
次に、本発明の実施の形態 29における角形チップ抵抗器について説明する。
[0221] 本発明の実施の形態 29における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0222] 以下、本発明の実施の形態 29における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0223] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0224] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状の窒化ケィ素(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60) 、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径 のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭 脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ
、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0225] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0226] 上記した本発明の実施の形態 29においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 5に示す。
[0227] (実施の形態 30)
次に、本発明の実施の形態 30における角形チップ抵抗器について説明する。
[0228] 本発明の実施の形態 30における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0229] 以下、本発明の実施の形態 30における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0230] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0231] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状の炭化ケィ素(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 60) 、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径 のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭 脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率:
66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0232] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0233] 上記した本発明の実施の形態 30においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 5に示す。
[0234] [表 5]
[0236] 本発明の実施の形態 31における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0237] 以下、本発明の実施の形態 31における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0238] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0239] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面をニッケルで被覆したゥ イス力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト 比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと 粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポ キシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含 有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリン グ剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように 適量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80 体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性 粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、こ のステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより 、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触 させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を 確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが 塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時 間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。
以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: LO /z mの端面電極層 15を形成する。
[0240] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0241] 上記した本発明の実施の形態 31においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 6に示す。
[0242] (実施の形態 32)
次に、本発明の実施の形態 32における角形チップ抵抗器について説明する。
[0243] 本発明の実施の形態 32における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0244] 以下、本発明の実施の形態 32における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0245] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0246] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面を金で被覆したウイスカ 状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 m、平均繊維長: 30 m、アスペクト比: 6 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子
とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0247] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0248] 上記した本発明の実施の形態 32においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 6に示す。
[0249] (実施の形態 33)
次に、本発明の実施の形態 33における角形チップ抵抗器について説明する。
[0250] 本発明の実施の形態 33における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0251] 以下、本発明の実施の形態 33における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0252] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0253] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が錫で被覆されたゥイス
力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング 剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適 量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体 積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒 子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 /z mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、この ステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、 ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触さ せ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確 認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗 布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以 上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0254] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0255] 上記した本発明の実施の形態 33においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 6に示す。
[0256] (実施の形態 34)
次に、本発明の実施の形態 34における角形チップ抵抗器について説明する。
[0257] 本発明の実施の形態 34における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0258] 以下、本発明の実施の形態 34における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0259] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0260] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銅で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング 剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適 量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体 積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒 子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 /z mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、この ステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、 ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触さ せ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確 認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗 布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以 上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0261] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0262] 上記した本発明の実施の形態 34においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混
合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 6に示す。
[0263] (実施の形態 35)
次に、本発明の実施の形態 35における角形チップ抵抗器について説明する。
[0264] 本発明の実施の形態 35における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0265] 以下、本発明の実施の形態 35における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0266] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0267] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が白金で被覆されたゥ イス力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト 比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと 粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポ キシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含 有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリン グ剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように 適量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80 体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性 粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、こ のステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより 、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触
させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を 確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが 塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時 間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。 以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0268] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0269] 上記した本発明の実施の形態 35においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 6に示す。
[0270] (実施の形態 36)
次に、本発明の実施の形態 36における角形チップ抵抗器について説明する。
[0271] 本発明の実施の形態 36における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0272] 以下、本発明の実施の形態 36における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0273] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0274] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面がはんだで被覆された ウイスカ状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、ァスぺ タト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚 みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有する エポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶
剤含有率: 66体積0 /0)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カツ プリング剤を 1体積%、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなる ように適量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有 率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の 導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あらか じめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。 次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させるこ とにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面 に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布 状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極べ一 ストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピ ーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を 行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜 10 mの端面電極層 15を形成する
[0275] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0276] 上記した本発明の実施の形態 36においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 6に示す。
[0277] [表 6]
〔 ^〕≠30278d
はんだ爆ぜ: η = 1000個での発生数
めっき付き性 :良奸 (7 μ m厚の基準めつき条件で 100%程度の膜厚)、薄い(7 m厚の基準めつき条件でフ 0%程度以下の牍厚)
めっき密着性:良好 (テープ剥離で 10個中剁雜なし)、弱い (テープ剥離で 10個中 1個以上剥離ぁリ)
電 ffi強度 :200N以上で有れば。題なし。 (5 5mmのパターンの引っ張り強度)
エッジ膜厚 :良好 ( 2 m以上)、薄い( 2 μ m未満)
基板上での混合材料の流れ :良好':基準とする ·100 ΓΤ>の流れ量に対して 100%朱满).大きい(基準とする 100 jumの流れ量に対して 100%以上) 塗布形状 (膜厚精虔> :良好ほ 5i/m未満)、大きい (±5 m以上:'
材料コスト :©(墓準となる比較例 1のコストの 90¾以下)、 0(基準となる比較例 1のコストの 100%程度:'、 Δ (基準となる比較例 1のコストの 110½以上)
[0279] 本発明の実施の形態 37における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0280] 以下、本発明の実施の形態 37における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0281] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0282] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. l ^ m,平均繊維長:: m,アスペクト比: 1 0)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上
の工程により、端面部の厚みが約 5〜: LO /z mの端面電極層 15を形成する。
[0283] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0284] 上記した本発明の実施の形態 37においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 7に示す。
[0285] (実施の形態 38)
次に、本発明の実施の形態 38における角形チップ抵抗器について説明する。
[0286] 本発明の実施の形態 38における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0287] 以下、本発明の実施の形態 38における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0288] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0289] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径:: m,平均繊維長: 100 /z m,アスペクト比: 1 00)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング 剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適 量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体 積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒
子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 /z mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、この ステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、 ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触さ せ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確 認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗 布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以 上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0290] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0291] 上記した本発明の実施の形態 38においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 7に示す。
[0292] (実施の形態 39)
次に、本発明の実施の形態 39における角形チップ抵抗器について説明する。
[0293] 本発明の実施の形態 39における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0294] 以下、本発明の実施の形態 39における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0295] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0296] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス
力状のチタン酸カリウム(平均繊維径:: m,平均繊維長: 10 /z m,アスペクト比: 10 )、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒子 径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0297] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0298] 上記した本発明の実施の形態 39においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 7に示す。
[0299] (実施の形態 40)
次に、本発明の実施の形態 40における角形チップ抵抗器について説明する。
[0300] 本発明の実施の形態 40における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0301] 以下、本発明の実施の形態 40における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0302] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0303] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状の黒鉛(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレ ーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子径のァ スぺタト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含 有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体 積0 /0)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を 1体 積%、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチ ルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積0 /0)を 3 本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とェポキ シ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均 一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレス ローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレス口 一ラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材 料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短 冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されてい ることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 3 0分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程に より、端面部の厚みが約 5〜 10 μ mの端面電極層 15を形成する。
[0304] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0305] 上記した本発明の実施の形態 40においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混
合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 7に示す。
[0306] (実施の形態 41)
次に、本発明の実施の形態 41における角形チップ抵抗器について説明する。
[0307] 本発明の実施の形態 41における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0308] 以下、本発明の実施の形態 41における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0309] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0310] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銅粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング 剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適 量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体 積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒 子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 /z mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、この ステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、 ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触さ
せ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確 認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗 布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以 上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0311] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0312] 上記した本発明の実施の形態 41においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 7に示す。
[0313] (実施の形態 42)
次に、本発明の実施の形態 42における角形チップ抵抗器について説明する。
[0314] 本発明の実施の形態 42における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0315] 以下、本発明の実施の形態 42における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0316] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0317] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状のニッケル粉末 (平均粒子径: 5 m、厚 みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有する エポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶
剤含有率: 66体積0 /0)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カツ プリング剤を 1体積%、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなる ように適量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有 率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の 導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あらか じめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。 次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させるこ とにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面 に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布 状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極べ一 ストが塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピ ーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を 行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜 10 mの端面電極層 15を形成する
[0318] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0319] 上記した本発明の実施の形態 42においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 7に示す。
[0320] [表 7]
[0322] 本発明の実施の形態 43における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0323] 以下、本発明の実施の形態 43における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0324] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0325] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の錫粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング 剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適 量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体 積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒 子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 /z mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、この ステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、 ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触さ せ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確 認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗 布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以
上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: LO /z mの端面電極層 15を形成する。
[0326] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0327] 上記した本発明の実施の形態 43においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 8に示す。
[0328] (実施の形態 44)
次に、本発明の実施の形態 44における角形チップ抵抗器について説明する。
[0329] 本発明の実施の形態 44における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0330] 以下、本発明の実施の形態 44における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0331] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0332] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末として表面が銀で被覆されたフレーク状の銅粉末 (平均粒 子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ 榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトー ルアセテート,溶剤含有率: 66体積0 /0)を 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で混合し、さらにこ れにシラン系カップリング剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2 , OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られる混合 材料 (溶剤含有率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記
混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。 そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー 上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を 移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端 面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置 を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥な く端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外 線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルに よって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極 層 15を形成する。
[0333] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0334] 上記した本発明の実施の形態 44においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 8に示す。
[0335] (実施の形態 45)
次に、本発明の実施の形態 45における角形チップ抵抗器について説明する。
[0336] 本発明の実施の形態 45における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0337] 以下、本発明の実施の形態 45における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0338] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0339] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面
積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末として表面が金で被覆されたフレーク状の銅粉末 (平均粒 子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ 榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトー ルアセテート,溶剤含有率: 66体積0 /0)を 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で混合し、さらにこ れにシラン系カップリング剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2 , OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られる混合 材料 (溶剤含有率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記 混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19である。 そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー 上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を 移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端 面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置 を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥な く端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外 線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルに よって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極 層 15を形成する。
[0340] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0341] 上記した本発明の実施の形態 45においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 8に示す。
[0342] (実施の形態 46)
次に、本発明の実施の形態 46における角形チップ抵抗器について説明する。
[0343] 本発明の実施の形態 46における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端
面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0344] 以下、本発明の実施の形態 46における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0345] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0346] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末として表面が白金で被覆されたフレーク状の銅粉末 (平均 粒子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のェポキ シ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビト ールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)を 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で混合し、さらに これにシラン系カップリング剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られる混 合材料 (溶剤含有率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上 記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19であ る。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスロー ラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治 具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の 端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装 置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥 なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤 外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 INOUT時間 40分の温度プロファイルに よって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極 層 15を形成する。
[0347] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0348] 上記した本発明の実施の形態 46においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 8に示す。
[0349] (実施の形態 47)
次に、本発明の実施の形態 47における角形チップ抵抗器について説明する。
[0350] 本発明の実施の形態 47における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0351] 以下、本発明の実施の形態 47における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0352] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0353] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末として表面がはんだで被覆されたフレーク状の銅粉末 (平 均粒子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のェポ キシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビ トールアセテート,溶剤含有率: 66体積0 /0)を 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で混合し、さら にこれにシラン系カップリング剤を 1体積%、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度 が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られる 混合材料 (溶剤含有率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。 上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19で
ある。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレス口 一ラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持 治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板 の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識 装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠 陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠 赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロフアイ ルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜10 /ζ πιの端面 電極層 15を形成する。
[0354] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0355] 上記した本発明の実施の形態 47においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Νに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 8に示す。
[0356] (実施の形態 48)
次に、本発明の実施の形態 48における角形チップ抵抗器について説明する。
[0357] 本発明の実施の形態 48における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0358] 以下、本発明の実施の形態 48における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0359] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0360] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス
力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末として表面が銀で被覆されたフレーク状のニッケル粉末( 平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のェ ポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのブチルカル ビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積0 /0)を 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で混合し、さら にこれにシラン系カップリング剤を 1体積%、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度 が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られる 混合材料 (溶剤含有率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。 上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19で ある。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレス口 一ラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持 治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板 の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識 装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠 陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠 赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロフアイ ルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜10 /ζ πιの端面 電極層 15を形成する。
[0361] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0362] 上記した本発明の実施の形態 48においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Νに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 8に示す。
[0363] [表 8]
〔 ^〕M3§s0364^
はんだ爆ぜ: π = 1000個での発生数
めっき付き性 :良好 (フ/ im厚の基準めつき条件で 100%程度の Κ厚),薄い(フ jum厚の基準めつき条件で 70%程度以下の膜厚)
めっき密着性:良好 (亍一プ剥離で 1 Q個中剥離なし)、弱い (テープ剥離で 10個中 1個以上剥離あり.)
電極強度 :200N以上で有れば問題なし。(5 5mmのバタ一ンの引っ張り強度)
エッジ膜厚 :良好 (2tim以上)、薄い(2iim未満)
基板上での混合材料の流れ :良好 (基準とする 100 mの流れ量に対して 100%未溝)、大きい (基準とする lOOjirnの流れ量に対して 100%以上) 塗布形状 (膜厚精度) :良好(±5iim未満)、大きい(±5i/m以上)
材料コスト: © (基 となる比較例 1のコストの 90<¼以下)、 O【基準となる比較例 1のコス卜の 100%程度)、 Δ (基準となる比較 のコストの 110%以上)
[0365] 本発明の実施の形態 49における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0366] 以下、本発明の実施の形態 49における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0367] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0368] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末として表面が金で被覆されたフレーク状のニッケル粉末( 平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のェ ポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのブチルカル ビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積0 /0)を 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で混合し、さら にこれにシラン系カップリング剤を 1体積%、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度 が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得られる 混合材料 (溶剤含有率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。 上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81: 19で ある。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレス口 一ラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持 治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板 の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識 装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠 陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続遠 赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロフアイ
ルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜10 /ζ πιの端面 電極層 15を形成する。
[0369] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0370] 上記した本発明の実施の形態 49においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Νに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 9に示す。
[0371] (実施の形態 50)
次に、本発明の実施の形態 50における角形チップ抵抗器について説明する。
[0372] 本発明の実施の形態 50における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0373] 以下、本発明の実施の形態 50における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0374] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0375] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末として表面が白金で被覆されたフレーク状のニッケル粉末 (平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000の エポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカ ルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積0 /。)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、 さらにこれにシラン系カップリング剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での 粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得ら
れる混合材料 (溶剤含有率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製す る。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 1 9である。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレス ローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保 持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基 板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認 識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布 欠陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続 遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロフ アイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端 面電極層 15を形成する。
[0376] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0377] 上記した本発明の実施の形態 50においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 9に示す。
[0378] (実施の形態 51)
次に、本発明の実施の形態 51における角形チップ抵抗器について説明する。
[0379] 本発明の実施の形態 51における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0380] 以下、本発明の実施の形態 51における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0381] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0382] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして
端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末として表面がはんだで被覆されたフレーク状のニッケル粉 末(平均粒子径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000 のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのブチル カルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し 、さらにこれにシラン系カップリング剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での 粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビトールアセテートを添カ卩して得ら れる混合材料 (溶剤含有率: 80体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製す る。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 1 9である。そして、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレス ローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保 持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基 板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認 識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布 欠陥なく端面電極ペーストが塗布されて ヽることが確認できた基板を、ベルト式連続 遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロフ アイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端 面電極層 15を形成する。
[0383] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0384] 上記した本発明の実施の形態 51においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 9に示す。
[0385] (実施の形態 52)
次に、本発明の実施の形態 52における角形チップ抵抗器について説明する。
[0386] 本発明の実施の形態 52における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し
た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0387] 以下、本発明の実施の形態 52における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0388] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0389] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 1 μ m、厚みと粒 子径のアスペクト比:10)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 80体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0390] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0391] 上記した本発明の実施の形態 52においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 9に示す。
[0392] (実施の形態 53)
次に、本発明の実施の形態 53における角形チップ抵抗器について説明する。
[0393] 本発明の実施の形態 53における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0394] 以下、本発明の実施の形態 53における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0395] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0396] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 50 m、厚みと 粒子径のアスペクト比: 5)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ 榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率 : 66体積%)を 7: 5: 8: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤 を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量 のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 76体積 %)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子 とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 81 : 19である。そして、あら力じめ約 50
mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このス テンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ス テンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ 、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認 する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布 されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 16 0°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上 の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0397] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0398] 上記した本発明の実施の形態 53においては、本発明の実施の形態 12, 13と比較 して、混合材料中にシラン系カップリング剤が 1体積%添加されているため、基板と混 合材料との密着力が向上する。これにより、電極強度を 320Nに向上させることがで きる。また、その他の特性に関しては、下記の表 9に示す。
[0399] (実施の形態 54)
次に、本発明の実施の形態 54における角形チップ抵抗器について説明する。
[0400] 本発明の実施の形態 54における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0401] 以下、本発明の実施の形態 54における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0402] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0403] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子 径: 5 m、厚みと粒子径のアスペクト比: 100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭
脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトール アセテート,溶剤含有率: 66体積%)を 7 : 13 : 80の体積比率で混合し、さらにこれに シラン系カップリング剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, 000 Pa · sとなるように適量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 ( 溶剤含有率: 76体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合 材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 83 : 17である。そし て、あらかじめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に 設ける。次に、このステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動 させることにより、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電 極形成面に接触させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用 いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端 面電極ペーストが塗布されて 、ることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬 化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによつ て熱処理を行う。以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: LO /z mの端面電極層 15 を形成する。
[0404] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0405] 上記した本発明の実施の形態 54にお ヽては、混合材料中に導電膜で被覆された ウイスカ状の無機フィラーが配合されてないため、電極強度が 200Nとなり、電極強 度の低下が認められる。また、その他の特性に関しては、下記の表 9に示す。
[0406] [表 9]
s〔s3^§04c
はんだ爆ぜ: π = 1 000饀での発生数
めっき付き性 :良好 (7 mliの基準めつき条件で" ! 00%程度の膜厚),薄い (7 jtm厚の基準めつき条件で 70%程度以下の摸厚)
めっき密着性:良好 (亍一プ剥離で 1 0個中剥離なし)、弱い (于一プ剥雜で" I 0個中 1個以上剥離あり)
電極強度 :200N以上で有れば問題なし。(5 X 5mmのパターンの引っ張り強度)
エッジ膜厚 :良好 (2 f/ m以上)、薄い 未満)
基板上での混合材料の流れ :良好 (基準とする 1 0O il mの流れ量に対して 1 00%未満)、大きい (基準とする 1 00 μ mの流れ量に対して 1 00%以上: 塗布形状 (膜厚精度) :良好(±5 未 )、大きい(±5 m以上)
材料コスト:◎ (基準となる比較伊 11のコストの 90%以下)、 0(基準となる比較例 1のコストの 100%程度)、△ (基準となる比較例 1のコストの1 10%以上)
[0408] 本発明の実施の形態 55における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0409] 以下、本発明の実施の形態 55における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0410] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0411] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液 (溶剤 :沸点が約 247°Cのブチルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)を 7 : 13 : 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を 1体積%、及び 0. 0 06 (1/s)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビトール アセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 76体積0 /0)を 3本ロールミルで 混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂との配 合比率 (質量比)は、 77 : 23である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚の端 面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラーを回 転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー上の 端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基板端 面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基板の 端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが確認 できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN— O UT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端面部 の厚みが約 5〜 10 mの端面電極層 15を形成する。
[0412] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0413] 上記した本発明の実施の形態 55においては、混合材料中にフレーク状導電粉末 が配合されてないため、前記導電粉末の端面電極の表面での露出量が少ない。この ため、めっき密着性の低下が認められる。また、その他の特性に関しては、下記の表 10に示す。
[0414] (実施の形態 56)
次に、本発明の実施の形態 56における角形チップ抵抗器について説明する。
[0415] 本発明の実施の形態 56における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0416] 以下、本発明の実施の形態 56における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0417] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0418] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比: 60)、球状の銀粉末からなる導電粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒子径のァスぺ タト比: 1)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するエポキシ榭脂含有溶液( 溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有率: 66体積%)を 7 : 5 : 8 : 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリング剤を 1体積%、及 び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように適量のブチルカルビ トールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 76体積0 /。)を 3本ロール ミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性粒子とエポキシ榭脂と の配合比率 (質量比)は、 81: 19である。そして、あら力じめ約 50 mの均一な膜厚
の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、このステンレスローラー を回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより、ステンレスローラー 上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触させ、混合材料を基 板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を確認する。短冊状基 板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが塗布されていることが 確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時間 160°C— 30分、 IN OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。以上の工程により、端 面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0419] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0420] 上記した本発明の実施の形態 56においては、フレーク状の導電粉末でなく球状の 銀導電粉末が使用されているため、抵抗値が高い。このため、めっき付き性が薄ぐ まためつき密着性も弱くなつている。また、その他の特性に関しては、下記の表 10に 示す。
[0421] (実施の形態 57)
次に、本発明の実施の形態 57における角形チップ抵抗器について説明する。
[0422] 本発明の実施の形態 57における角形チップ抵抗器の構造は図 1および図 2に示し た本発明の実施の形態 1における角形チップ抵抗器のそれと同じである。ただし、端 面電極層 15に用いる端面電極ペーストの配合および製造方法が実施の形態 1のそ れらと異なっている。
[0423] 以下、本発明の実施の形態 57における角形チップ抵抗器の製造工程について説 明する。
[0424] 短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平になるように固 定するまでの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0425] すなわち、短冊状基板を凹凸状の保持治具を用いて端面電極形成面が水平にな るように固定した後、少なくとも上面電極層 12の一部を覆うように、以下のようにして 端面電極層を形成する。端面電極ペーストは、 lg当たり 2, 000平方メートルの表面 積を有するカーボン粉末、ウイスカ状無機フイラ一として表面が銀で被覆されたゥイス 力状のチタン酸カリウム(平均繊維径: 0. 5 /ζ πι、平均繊維長:30 m、アスペクト比:
60)、フレーク状導電粉末としてフレーク状の銀粉末 (平均粒子径: 5 μ m、厚みと粒 子径のアスペクト比:100)、及び分子量 50, 000のエポキシ榭脂を含有するェポキ シ榭脂含有溶液 (溶剤:沸点が約 247°Cのプチルカルビトールアセテート,溶剤含有 率: 66体積%)を 1: 8: 11: 80の体積比率で混合し、さらにこれにシラン系カップリン グ剤を 1体積0 /0、及び 0. 006 (lZs)のズリ速度での粘度が 2, OOOPa' sとなるように 適量のプチルカルビトールアセテートを添加して得られる混合材料 (溶剤含有率: 76 体積%)を 3本ロールミルで混練することにより調製する。上記混合材料中の導電性 粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 85 : 15である。そして、あら力じめ約 50 μ mの均一な膜厚の端面電極ペーストをステンレスローラー上に設ける。次に、こ のステンレスローラーを回転させるとともに凹凸状の保持治具を移動させることにより 、ステンレスローラー上の端面電極ペーストを短冊状基板の端面電極形成面に接触 させ、混合材料を基板端面に塗布する。そして画像認識装置を用いて、塗布状態を 確認する。短冊状基板の端面電極形成面全体に塗布欠陥なく端面電極ペーストが 塗布されていることが確認できた基板を、ベルト式連続遠赤外線硬化炉で、ピーク時 間 160°C— 30分、 IN— OUT時間 40分の温度プロファイルによって熱処理を行う。 以上の工程により、端面部の厚みが約 5〜: L0 mの端面電極層 15を形成する。
[0426] 最後の電気めつきの工程は、本発明の実施の形態 1と同じである。
[0427] 上記した本発明の実施の形態 57においては、カーボン粉末が少ないため、カーボ ン粉末の表面を濡らしている溶剤量が少ない。このため、混合材料の塗布'硬化時に 発生する混合材料中の榭脂成分あるいは溶剤成分の基板上へのしみだし現象を抑 制できず、基板上へのこれら成分の流れが大きくなる傾向がある。また、その他の特 性に関しては、下記の表 10に示す。
加熱した際の端面電極層の重量減少率はいずれも 0. 1質量%以下であり、またはん だ爆ぜ不具合はいずれも n= l, 000個中 0個である。また、表面を導電物で被覆し たゥイス力状の無機フィラーを添加することにより、 200〜320Nという非常に強い強 度が得られて 、ることも確認できる。
[0430] 比較例 1として、本発明の実施の形態 1におけるエポキシ榭脂をエポキシ変成フエ ノール榭脂に置き換えて角形チップ抵抗器を作製した。この比較例 1にお ヽては、表 10からも明らかなように、 200°Cまで加熱した際の端面電極層の重量減少率が約 0. 3質量%となり、またはんだ爆ぜ不具合は n= l, 000個中 12個である。
[0431] なお、上記本発明の実施の形態 1〜57においては、チップ状電子部品の一例とし て、角形チップ抵抗器により説明したが、これに限定されるものではない。上記以外 の端面電極を有するチップ状電子部品に適用した場合でも、上記本発明の実施の 形態 1〜57と同様の効果が得られる。
[0432] また、導電性を向上させるために、本発明の実施の形態に球状の導電性粒子をさ らに添加した場合でも、上記本発明の実施の形態 1〜57と同様の効果が得られる。
[0433] 以上詳述したように、本発明の一局面は、基板と、この基板の端面に設けられた端 面電極層とを備え、前記端面電極層が、導電性粒子として、カーボン粉末、表面が 導電膜で被覆したウイスカ状無機フィラー、及びフレーク状導電粉末と、分子量が 1, 000〜80, 000のエポキシ榭脂とが混合された混合材料を含有するチップ状電子部 品である。
[0434] この構成によれば、端面電極層の構成材料としてエポキシ榭脂を用いて ヽるため、 200°Cまでチップ状電子部品が加熱された際にも、 0. 1質量%以上の端面電極層 の重量減少が抑えられる。その結果、このチップ状電子部品を実装基板に実装する 際のはんだ溶融工程においても、 -ッケノレめつき層や、はんだめつき層または錫めつ き層に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が低減される。また、このェポ キシ榭脂は、 1, 000-80, 000の分子量を有するため、チップ状電子部品の形成 時に、チップ状電子部品の基板エッジ部の被覆性に優れる。これにより、基板エッジ 部での端面電極切れ等の不具合が発生しに《なる。このため、部品交換などのェ 程も不要となり、量産性を向上させることができる。そしてまた、混合材料中に表面が
導電膜で被覆されたウイスカ状無機フィラーを含有するため、端面電極層の破壊靭 性強度を向上させることができる。これにより、端面電極層の強度を向上させることが できる。さらには、混合材料中にフレーク状導電粉末も含有するため、導電性も向上 させることができる。そして、フレーク状導電粉末の添カ卩により端面電極層の表面に は金属が多く露出するため、端面電極層を形成した後に電気めつき工法により-ッケ ルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層を端面電極層との密着性が良好 な状態で形成できる。また、安定して均一な膜が形成できる。
[0435] 上記ウイスカ状無機フイラ一としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、 チタン酸カリウム、シリカ、ウォラストナイト、セピオライト、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、 酸化チタン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化マグネシ ゥム、ゾノトライト、ホウ酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、ケィ酸カルシウム、窒化ケ ィ素、黒鉛、及び炭化ケィ素カゝらなる群カゝら選ばれる少なくとも 1種が挙げられる。こ のようなウイスカ状無機フイラ一としては、例えば、大塚ィ匕学社製のデントール BK40 0 (チタン酸カリウム)、四国化成社製のアルボレックス Y (ホウ酸アルミニウム)、宇部 マテリアルズ社製のモスハイジ(硫酸マグネシウム)、丸尾カルシウム社製のウイスカ ル (炭酸カルシウム)、 J 11鉄工業社製のウォラストナイト KH - 30 (ウォラストナイト)等 が挙げられる。
[0436] 特に、前記ウイスカ状無機フイラ一はチタン酸カリウムを含有することが好ま 、。こ の構成によれば、ウイスカ状無機フィラーとしてチタン酸カリウムを混合材料中に含有 するため、混合材料の破壊靭性強度を向上させることができる。これにより、端面電 極層の強度を向上させることができる。
[0437] また、前記ウイスカ状無機フィラーの表面を被覆する導電膜としては、特に限定され ないが、具体的には、例えば、銀、ニッケル、金、錫、銅、白金、及びはんだからなる 群力 選ばれる少なくとも 1種が挙げられる。
[0438] 特に、前記ウイスカ状無機フィラーの表面を被覆する導電膜は銀を含有することが 好ましい。この構成によれば、表面が銀で被覆されたウイスカ状無機フィラーを含有 することにより混合材料の導電性が向上するため、端面電極層を形成した後に電気 めっき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、安定して、均一な膜のニッケル
めっき層が形成できる。
[0439] なお、前記ウイスカ状無機フイラ一は、特に限定されないが、 0. 1〜2 μ mの平均繊 維径、 5〜30 mの平均繊維長、及び 10〜: L00のアスペクト比(平均繊維長 Z平均 繊維径)を有することが好ましい。上記平均繊維径及び平均繊維長は SEM観察によ つて求められる値である。
[0440] また、前記エポキシ榭脂は、エポキシ榭脂含有溶液として前記導電性粒子と混合 することが好ましい。このようなエポキシ榭脂含有溶液としては、特に限定されないが 、具体的には、例えば、ジャパンエポキシレジン社製のェピコート 1000番シリーズ、 大日本インキ社製のェピクロン 9000番シリーズ等が挙げられる。なお、エポキシ榭脂 の分子量は、ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフィを用いて、 0. 1質量0 /0の濃度でェ ポキシ榭脂をテトラヒドロフランに溶解し、それを 0. 5 mのメンブランフィルターに通 して調製した溶液を測定したときの値 (ポリスチレン換算)である。
[0441] 特に、エポキシ榭脂含有溶液の溶剤含有率は 60体積%以上が好ま U、。この構成 によれば、エポキシ榭脂含有溶液が 60体積%以上の溶剤含有率を有するため、導 電性粒子とエポキシ榭脂とを含有する混合材料を基板の端面に塗布して硬化させた 場合、得られる電極の体積が小さくなる。これにより、塗布時の形状のばらつきが低 減されるため、チップ状電子部品の寸法精度を向上させることができる。溶剤含有率 の上限は特に限定されないが、 80体積%以下の溶剤含有率が好ましい。
[0442] 前記カーボン粉末は、表面積の大きなカーボン粉末が好ましい。このようなカーボ ン粉末としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、コロンビアンカーボン日 本社製の ROYAL SPECTRA,ケッチェンブラックインターナショナル社製の EC6 00JD、三菱化学社製の # 3950、キャボット社製の Black Pearl 2000等が挙げら れる。
[0443] 特に、カーボン粉末は lg当たり 1, 000平方メートル以上の表面積を有することが 好ましい。この構成によれば、導電性粒子とエポキシ榭脂とを含有する混合材料に添 加する溶剤の量を多くしても、溶剤がカーボン粉末の表面に十分に吸着される。これ により、混合材料の塗布 '硬化時に発生する混合材料中の榭脂成分あるいは溶剤成 分の基板上へのしみだし現象を抑制できる。表面積の上限は特に限定されな ヽが、
2, 000平方メートル以下の表面積が好ましい。上記表面積は、カーボン粉末の試料 を BET法 (流動法)により、吸着質に窒素を用い、脱気温度 200°Cで測定したときの 値である。
[0444] 上記導電性粒子とエポキシ榭脂含有溶液を混合して混合材料を調製する場合、各 構成材料の添加量を調整することが好ましい。特に、導電性粒子とエポキシ榭脂含 有溶液との配合比率 (体積比)は、 10 : 90〜30 : 70が好ましい。この構成によれば、 端面電極層の面積抵抗値を低くすることができる。このため、端面電極層を形成した 後に電気めつき工法によりニッケルめっき層を形成する場合、安定して、均一な膜の ニッケルめっき層が形成できる。また、端面電極層の電極強度も高くできる。なお、導 電性粒子とエポキシ榭脂との配合比率 (質量比)は、 51 :49〜85: 15が好ましい。
[0445] 導電性粒子の各構成材料の添加量は調整することが好ましい。特に、カーボン粉 末と(ウイスカ状無機フィラー +フレーク状導電粉末)との配合比率 (体積比)は、 10 : 90〜50 : 50が好ましい。この構成によれば、端面電極層の面積抵抗値を低くするこ とができる。このため、端面電極層を形成した後に電気めつき工法によりニッケルめつ き層を形成する場合、安定して、均一な膜としてニッケルめっき層が形成できる。また 、端面電極層の電極強度も高くできる。なお、上記において、ウイスカ状無機フィラー とフレーク状導電粉末との配合比率 (体積比)は、 25: 75〜50: 50が好ま 、。
[0446] 前記混合材料は、さらにカップリング剤を含有することが好ましい。この構成によれ ば、基板と端面電極層の密着力を向上させることができる。このため、端面電極層の 電極強度を高くできる。
[0447] カップリング剤としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、 γ—グリシドキ グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のシラン系カップリング剤が挙げられる。これ らは単独又は 2種以上を併用してもよい。これらの中でも、 y—グリシドキシプロビルト リメトキシシランが特に好ましい。カップリング剤の含有量としては、特に限定されない 力 導電性粒子とエポキシ榭脂の合計量に対して、体積比で 99. 9 : 0. 1〜90 : 10 が好ましい。
[0448] そして、溶剤が混合された前記混合材料を前記基板の端面に塗布し、前記塗布さ
れた混合材料を硬化して前記端面電極層の形成する際に、前記溶剤を含有する混 合材料は、 0. 006 (lZs)のズリ速度で 800Pa' s以上の粘度を有することが好ましい 。この構成によれば、混合材料の塗布直後で、かつ硬化前における混合材料の基板 上への流れを抑えることができる。このため、端面電極層の寸法精度を向上させるこ とができる。粘度の上限は特に限定されないが、 2, OOOPa' s以下の粘度が好ましい 。なお、上記粘度は、低ずり制御型粘度計を用い、 4° コーンで、 25°Cの条件下測 定したときの値である。
[0449] 前記フレーク状導電粉末としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、フ レーク状銀粉末、フレーク状銅粉末、フレーク状ニッケル粉末、及びフレーク状錫粉 末力 なる群力 選ばれる少なくとも 1種が挙げられる。このようなフレーク状導電粉 末としては、例えば、デグサ社製の Silver Flake # 4M (銀粉末)、福田金属箔粉 工業社製の XF301 (銀粉末)、徳カ本店社製の TC— 25A (銀粉末)、インコ社製の HCA- 1 (ニッケル粉末)、三井金属鉱業社製の MA—CF (銅粉末)等が挙げられる
[0450] 特に、前記フレーク状導電粉末としてフレーク状銀粉末を含有することが好ましい。
この構成によれば、フレーク状導電粉末としてフレーク状銀粉末を含有するため、導 電性を向上させることができる。また、端面電極層の表面に金属が多く露出するため 、端面電極層を形成した後に電気めつき工法によりニッケルめっき層を形成する場合 、そのニッケルめっき層は端面電極層との密着性が良好な状態で形成できる。また、 安定して、均一な膜が形成できる。
[0451] さらに、上記フレーク状導電粉末は、表面を導電膜で被覆してもよい。このような導 電膜としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、銀、ニッケル、金、錫、銅 、白金、及びはんだ力 なる群力 選ばれる少なくとも 1種が挙げられる。
[0452] 前記フレーク状導電粉末は、 1〜50 μ mの平均粒子径を有することが好ま 、。こ の構成によれば、 1〜50 mの平均粒子径を有するフレーク状導電粉末が用いられ るため、導電性を向上させることができる。また、端面電極層の表面に金属が多く露 出するため、端面電極層を形成した後に電気めつき工法によりニッケルめっき層を形 成する場合、そのニッケルめっき層は端面電極層との密着性が良好な状態で形成で
きる。また、安定して、均一な膜が形成できる。
[0453] また、前記フレーク状導電粉末は、 5以上の厚みと粒子径とのアスペクト比を有する ことが好ましい。この構成によれば、厚みと粒子径とのアスペクト比が 5以上のフレー ク状導電粉末が用いられるため、導電性を向上させることができる。また、端面電極 層の表面に金属が多く露出するため、端面電極層を形成した後に電気めつき工法に よりニッケルめっき層を形成する場合、そのニッケルめっき層を端面電極層との密着 性が良好な状態で形成できる。また、安定して、均一な膜が形成できる。
[0454] 前記フレーク状導電粉末の平均粒子径は、レーザー回折'散乱法を用いて求めら れる粒度分布の D50の値である。また、厚みと粒子径とのアスペクト比は、 SEM観察 によって測定した平均厚みと上記 D50の平均粒子径との比(平均粒子径 Z平均厚 み)である。
産業上の利用可能性
[0455] 本発明にかかるチップ状電子部品は、端面電極層を構成する榭脂としてエポキシ 榭脂を用いているため、 200°Cまで加熱した際に 0. 1質量%以上の端面電極層の 重量減少が抑制できる。その結果、このチップ状電子部品を実装基板に実装する際 のはんだ溶融工程においても、ニッケルめっき層やはんだめつき層または錫めつき層 に穴が空いたり、はんだが飛び散るなどの不具合が低減される。またこの不具合が減 少することにより、部品交換などの工程が不必要となるため、量産性を向上させること ができる。また、混合材料中に表面が導電膜で被覆されたウイスカ状無機フィラーを 添加しているため、端面電極層の破壊靭性強度が向上する。このため、端面電極層 の強度を向上させることができる。さらに、混合材料中にフレーク状導電粉末も添カロ しているため、端面電極層を形成した後に電気めつき工法によりニッケルめっき層を 形成する場合、そのニッケルめっき層を端面電極層との密着性が良好な状態で形成 できる。また、安定して、均一な膜を形成できる。