明 細 書
シクロォキシゲナーゼ阻害作用を有する医薬
技術分野
[0001] 本発明は、シクロォキシゲナーゼ (以下、「cox」と略す場合がある)、特にシクロォ キシゲナーゼ—2 (以下、「COX— 2」と略す場合がある)を選択的に阻害することに より、解熱、鎮痛、消炎、及び抗癌作用などを有する医薬に関する。
背景技術
[0002] アスピリン、インドメタシンに代表される抗炎症薬は COXを阻害することにより、プロ スタグランジンの生成を抑制し、その結果、消炎、解熱、鎮痛作用を示すことが知ら れている。しかしながら、副作用として消化管障害が高頻度に生じるといった問題を 有していた。これまでの研究により、 COXにはシクロォキシゲナーゼ— l (COX— 1) と COX— 2の 2種類が存在し、 COX— 1は平常時でも常に発現し、生命維持に必要 なプロスタノイドの生成にかかわって 、ること、 COX— 2は平常時には殆ど発現して おらず、炎症時に強く発現されることが解明された。従って、 COX— 2の選択的阻害 剤は消化管障害の少ない解熱、抗炎症剤となりうることが示唆されている。この考え 方に基づいて、これまでにセレコキシブ等の COX— 2選択的阻害剤が開発されてお り、欧米ですでに上巿されている。
[0003] 一方、 N—ァリールサリチルアミド誘導体及び Z又は N—へテロァリールサリチルァ ミド誘導体は、例えば、植物成長阻害剤 (特許文献 1参照);抗炎症剤 (特許文献 2〜 4参照);並びに NF— κ Β阻害剤(特許文献 5参照)として開示されている。しかしな がら、これらの誘導体が COX、特に COX— 2選択的阻害作用を有することは上記刊 行物には示唆な 、し教示されて ヽな 、。
[0004] また、 N—ァリールサリチルアミド誘導体及び N—へテロァリールサリチルアミド誘導 体は、炎症性サイト力イン産生遊離抑制剤 (特許文献 6参照); NF— κ B活性化阻害 剤 (特許文献 7参照);免疫関連プロテインキナーゼ阻害剤 (特許文献 8参照); AP - 1及び NFAT活性化阻害剤 (特許文献 9参照);抗アレルギー薬 (特許文献 10参照) ;糖尿病治療薬 (特許文献 11参照);癌治療剤 (特許文献 12参照);並びに神経変性
疾患治療剤 (特許文献 13参照)として開示されている。し力しながら、これらの誘導体 が COX、特に COX— 2選択的阻害作用を有することは上記刊行物には示唆な 、し 教示されていない。
下記式:
(式中、 Xは、 NOまたは Hである。一方、 X=NOの場合、 Rは 1ないし 18個の炭素
2 2
原子からなる直鎖アルキル及びシクロへキシル、置換フエ-ル、並びに 1ないし 5個 の炭素原子を有するフエニルアルキル及び 2ないし 10個の炭素原子を有する置換フ エノキシアルキル、置換フエノキシフエ-ルであり、また、 X=Hの場合、 Rは 6ないし 1 0個の炭素原子力 なる直鎖アルキル並びに 2ないし 10個の炭素原子を有する置換 フエノキシアルキル、置換フエノキシフエ-ルである。)で表されるサリチルアミド誘導 体が COX阻害活性を有することが開示されている (特許文献 14参照)。しかしながら 、上記式で表される化合物が COX— 2選択的阻害作用を有することは上記刊行物 には示唆な 、し教示されて ヽな 、。
また、 3己式:
[化 2]
で表されるピリジン誘導体が開示されている(特許文献 15参照)。この文献には、上 記式で表されるピリジン誘導体に包含されるサリチルアミド誘導体として、下記 N ピ リジルサリチルアミド誘導体が例示されて 、る。
•2— (4 クロ口一 2—メチルフエノキシ) 5— ( (2 ァセトキシフエ-ル)カルボ-ル
ァミノ)ピリジン;
•2- (4—クロ口一 3—メチルフエノキシ)一5— ( (2—ァセトキシフエ-ル)カルボ-ル ァミノ)ピリジン;
•2— (4—クロ口一 2—シクロへキシルフエノキシ)一5— ( (2—ァセトキシフエ-ル)力 ルポ-ルァミノ)ピリジン;
•2— (4—クロ口一 3, 5—ジメチルフエノキシ)一5— ( (2—ァセトキシフエ-ル)カルボ -ルァミノ)ピリジン;
•2— (ピリドー 3—ィルォキシ)—5— ( (2—ァセトキシフエ-ル)カルボ-ルァミノ)ピリ ジン;
•2— (4—ブロモフエノキシ)—5— ( (2—ァセトキシフエ-ル)カルボ-ルァミノ)ピリジ ン;
•2— (4—クロ口— 2—メチルフエ-ルチオ)—5— ( (2—ァセトキシフエ-ル)カルボ- ルァミノ)ピリジン;および
•2— (4—クロ口— 2—メチルァ-リノ)—5— ( (2—ァセトキシフエ-ル)カルボ-ルァ ミノ)ピリジン
また、この文献には、 COX— 1および COX— 2の阻害活性の測定方法、並びに上記 式で表されるピリジン誘導体の阻害活性の測定結果が開示されている。しかしながら 、 COX阻害活性の測定結果が記載されたィ匕合物は、唯一、 2— (2, 4—ジメチルフ ェニルァミノ)—5— (2, 6—ジクロロフエ-ルカルポ-ルァミノ)ピリジンだけであり、サ リチルアミド誘導体が COX— 1及び Z又は COX— 2阻害作用を有することを示す具 体的な試験結果は開示されて ゝな 、。
この他、 N—ァリールサリチルアミド誘導体及び Z又は N—へテロァリールサリチル アミド誘導体としては、 NF— κ B阻害剤 (特許文献 16参照);サイト力イン産生抑制 剤 (特許文献 17参照);イノシン一 5' —一リン酸脱水素酵素阻害剤 (特許文献 18参 照);抗炎症剤 (特許文献 19参照)などが開示されている。 しかしながら、これらの誘 導体が COX、特に COX— 2選択的阻害作用を有することは上記刊行物には示唆な いし教示されていない。
特許文献 1:米国特許第 4358443号明細書
特許文献 2:欧州特許出願公開第 0221211号明細書
特許文献 3:特開昭 62— 99329号公報
特許文献 4:米国特許第 6117859号明細書
特許文献 5:国際公開第 99Z65449号パンフレット
特許文献 6:国際公開第 02Z49632号パンフレット
特許文献 7 :国際公開第 03Z103654号パンフレット
特許文献 8 :国際公開第 03Z103658号パンフレット
特許文献 9 :国際公開第 03Z103647号パンフレット
特許文献 10 :国際公開第 03Z103665号パンフレット
特許文献 11:国際公開第 03Z103655号パンフレット
特許文献 12:国際公開第 03Z103657号パンフレット
特許文献 13:国際公開第 03Z103658号パンフレット
特許文献 14:特開平 4 217916号公報
特許文献 15:国際公開第 99Z24404号パンフレット
特許文献 16 :国際公開第 02Z076918号パンフレット
特許文献 17 :国際公開第 02Z051397号パンフレット
特許文献 18:国際公開第 99Z55663号パンフレット
特許文献 19 :国際公開第 02Z28819号パンフレット
非特許文献 1 :「ザ'ランセット'オンコロジ一(The Lancet Oncology)」, (英国), 2003 年,第 4卷,第 10号, p.605-615
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0008] 本発明の課題は、 COX、特に COX— 2を選択的に阻害することにより、解熱、鎮痛 、消炎、及び抗癌作用などを有する医薬を提供することにある。より具体的には、有 効性に優れ、かつ副作用が軽減された COX阻害剤を提供することが本発明の課題 である。
課題を解決するための手段
[0009] 本発明者らは一般的に毒性の低いと言われているサリチルアミド誘導体の COX阻
害作用について鋭意研究した結果、 N 置換サリチルアミド誘導体、とりわけ N ァリ ールサリチルアミド誘導体が強力な COX阻害作用を有しており、特に COX— 2に対 して選択的かつ強力な阻害作用を持つことを見出した。本発明者らは、さらにその類 縁体であるヒドロキシァリール誘導体にっ 、ても同様な検討を行 ヽ、本発明を完成す るに至った。
[0010] すなわち、本発明は、
(1) COX阻害作用を有する医薬であって、下記一般式 (I):
[化 3]
(式中、
Xは、主鎖の原子数が 2な 、し 5である連結基 (該連結基は置換基を有して!/、てもよ い)を表し、
Aは、水素原子又はァセチル基を表し、
Eは、置換基を有して!/、てもよ 、ァリール基又は置換基を有して 、てもよ 、ヘテロァリ 一ル基を表し、
環 Zは、式 O— A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有していてもよ ぃァレーン、又は式 O— A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有し て!、てもよ 、ヘテロァレーンを表す)で表される化合物及び薬理学的に許容されるそ の塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物力 なる群力 選ばれる物質を 有効成分として含む医薬を提供するものである。
[0011] 本発明の好ましい態様によれば、
(2) Xが、下記式:
[化 4]
― N—
II I
0 H
(式中、左側の結合手が環 Zに結合し右側の結合手が Eに結合する)
で表される基であり、
A力 水素原子又はァセチル基であり、
環 Z力 式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有していてもよ ぃァレーン、又は式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有し て!、てもよ 、ヘテロァレーンであり、
E力 置換基を有して!/、てもよ 、ァリール基又は置換基を有して 、てもよ 、ヘテロァリ ール基である上記の医薬;
(3) Aが、水素原子又はァセチル基であり、
環 Z力 式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有していてもよ ぃァレーン、又は式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有し て!、てもよ 、ヘテロァレーンであり、
Eが、 2, 5 ジ置換フ -ル基又は 3, 5 ジ置換フ -ル基である上記(2)に記載 の医薬;
(4) Aが、水素原子であり、
環 Z力 式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有していてもよ ぃァレーン、又は式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有し て!、てもよ 、ヘテロァレーンであり、
E力 2, 5 ジ置換フエニル基である上記(3)に記載の医薬;
(5) Aが、水素原子であり、
環 Z力 式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有していてもよ ぃァレーン、又は式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有し て!、てもよ 、ヘテロァレーンであり、
E力 2, 5 ジ置換フエニル基 (但し、該置換基の少なくとも 1個はトリフルォロメチル 基である)である上記 (4)に記載の医薬;
(6) Aが、水素原子であり、
環 Zが、 C〜C のァレーン (該ァレーンは、式 O A及び式 X— Eで表される基
6 10
の他に更に置換基を有して 、てもよ 、)であり、
E力 2, 5 ジ置換フエニル基 (但し、該置換基の少なくとも 1個はトリフルォロメチル
基である)である上記(5)に記載の医薬;
(7)Aが、水素原子であり、
環 Z力 式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有していてもよ いベンゼン環であり、
E力 2, 5 ジ置換フエニル基 (但し、該置換基の少なくとも 1個はトリフルォロメチル 基である)である上記(6)に記載の医薬;
(8)Aが、水素原子であり、
環 Zを含む下記部分構造式 (Iz— 1):
[化 5]
が下記式 (Iz
[化 6]
(式中、 Rzは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、メチル基、又はメトキシ基を表す) であり、
Eが、下記「置換基群 δ—3e」から選択される基である上記(7)に記載の医薬; [置換基群 δ—3e] 2 クロ口一 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2, 5 ビス(トリ フルォロメチル)フエ-ル基、 2 フルオロー 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— ニトロ 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—メチルー 5 (トリフルォロメチル)フ ェ-ル基、 2—メトキシ— 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—メチルスルファ-ル —5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (1—ピロリジ -ル)—5 (トリフルォロメ チル)フエ-ル基、 2 モルホリノ 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 ブロモー
5- (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—(2 ナフチルォキシ) 5 (トリフルォロメ チル)フエ-ル基、 2— (2, 4 ジクロロフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ- ル基、 2— [4 (トリフルォロメチル)ピぺリジン 1ーィル ] 5 (トリフルォロメチル) フエ-ル基、 2—(2, 2, 2 トリフルォロエトキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル 基、 2—(2—メトキシフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—(4 クロ ロー 3, 5 ジメチルフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 ピペリジノ —5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (4—メチルフエノキシ) 5 (トリフルォ ロメチル)フエ-ル基、 2— (4—クロロフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル 基、 2— (4 シァノフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (4—メトキ シフエノキシ) 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基
[0014] (9)Aが、水素原子であり、
Rzが、ハロゲン原子であり、
Eが、上記「置換基群 δ—3e」から選択される基である上記 (8)に記載の医薬;
(10) Aが、水素原子であり、
Rzが、ハロゲン原子であり、
E力 2, 5 ビス(トリフルォロメチル)フエニル基である上記(9)に記載の医薬;
(11) Aが、水素原子であり、
Rzが、臭素原子であり、
E力 2, 5 ビス(トリフルォロメチル)フエニル基である上記(10)に記載の医薬;
(12) Eが、 2, 5 ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル基である上記(5)ないし(8)のい ずれ力 1項に記載の医薬;
(13) Aが、水素原子であり、
環 Zは、式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有していてもよ ぃァレーン、又は式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有し て!、てもよ 、ヘテロァレーンであり、
E力 3, 5—ジ置換フエニル基である上記(3)に記載の医薬;
[0015] (14)Aが、水素原子であり、
環 Zは、式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有していてもよ
ぃァレーン、又は式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有し て!、てもよ 、ヘテロァレーンであり、
E力 3, 5 ジ置換フエニル基 (但し、該置換基の少なくとも 1個はトリフルォロメチル 基である)である上記(13)に記載の医薬;
(15) Aが、水素原子であり、
環 Zが、 C〜C のァレーン (該ァレーンは、式 O A及び式 X— Eで表される基
6 10
の他に更に置換基を有して 、てもよ 、)であり、
E力 3, 5 ジ置換フエニル基 (但し、該置換基の少なくとも 1個はトリフルォロメチル 基である)である上記(14)に記載の医薬;
(16) Aが、水素原子であり、
環 Z力 式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換基を有していてもよ いベンゼン環であり、
E力 3, 5 ジ置換フエニル基 (但し、該置換基の少なくとも 1個はトリフルォロメチル 基である)である上記(15)に記載の医薬;
(17)Aが、水素原子であり、
環 Zを含む下記部分構造式 (Iz— 1):
[化 7]
が下記式 (Iz
[化 8]
(式中、 Rzは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シァノ基、メトキシ基、メチル基、ィ
ソプロピル基、 tert ブチル基、 1, 1, 3, 3—テトラメチルブチル基、 2 フエ-ルェ テン— 1—ィル基、 2, 2—ジシァノエテン— 1—ィル基、 2—シァノ— 2— (メトキシカ ルポ-ル)ェテン— 1ーィル基、 2—カルボキシ 2—シァノエテン 1ーィル基、ェ チュル基、フエ-ルェチュル基、(トリメチルシリル)ェチュル基、トリフルォロメチル基 、ペンタフルォロェチル基、フエ-ル基、 4 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4ーフ ルォロフエ-ル基、 2, 4 ジフルオロフェ-ル基、 2 フエネチル基、 1ーヒドロキシェ チル基、 1— (メトキシィミノ)ェチル基、 1— [ (ベンジルォキシ)ィミノ]ェチル基、 2— チェ-ル基、 3 チェ-ル基、 1 ピロリル基、 2—メチルチアゾールー 4ーィル基、ィ ミダゾ [1, 2— a]ピリジン 2—ィル基、 2—ピリジル基、ァセチル基、イソブチリル基、 ピペリジノカルボ-ル基、 4 ベンジルピペリジノカルボ-ル基、(ピロ一ルー 1ーィル )スルホ-ル基、カルボキシ基、メトキシカルボ-ル基、 N— [3, 5—ビス(トリフルォロ メチル)フエ-ル]力ルバモイル基、 N, N ジメチルカルバモイル基、スルファモイル 基、 N—[3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル]スルファモイル基、 N, N ジメチ ルスルファモイル基、アミノ基、 N, N ジメチルァミノ基、ァセチルァミノ基、ベンゾィ ルァミノ基、メタンスルホ -ルァミノ基、ベンゼンスルホ -ルァミノ基、 3—フエ-ルウレ イド基、(3—フエ-ル)チォウレイド基、(4 -トロフエ-ル)ジァゼ-ル基、又は { [4 (ピリジン 2—ィル)スルファモイル]フエ-ル}ジァゼ -ル基を表す)であり、 Eが、下記「置換基群 δ—5e」から選択される基である上記(16)に記載の医薬; [置換基群 δ— 5e] 3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3—フルオロー 5— ( トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3—ブロモー 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3 ーメトキシ 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3—メトキシカルボ-ルー 5—(トリフ ルォロメチル)フエ-ル基、 3—カルボキシ 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基 (18)Aが、水素原子であり、
Rzが、ハロゲン原子であり、
Eが、上記「置換基群 δ 5e」から選択される基である上記(17)に記載の医薬; (19) Aが、水素原子であり、
Rzが、ハロゲン原子であり、
E力 3, 5 ビス(トリフルォロメチル)フエニル基である上記(18)に記載の医薬;
(20) Aが、水素原子であり、
Rzが、塩素原子であり、
E力 3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエニル基である上記(19)に記載の医薬;並 びに、
(21) Eが、 3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル基である上記(14)ないし(17)の いずれか 1項に記載の医薬が提供される。
更に好ましい態様によれば、
(22) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(1)な 、し (21)の 、ずれか 1項に記載 の医薬;
(23) COX— 2選択的阻害作用を有する上記 (4)な 、し(12)の 、ずれか 1項に記載 の医薬;
(24) COX— 2選択的阻害作用を有する上記 (6)に記載の医薬;
(25) COX— 2選択的阻害作用を有する上記 (7)に記載の医薬;
(26) COX— 2選択的阻害作用を有する上記 (8)に記載の医薬;
(27) COX— 2選択的阻害作用を有する上記 (9)に記載の医薬;
(28) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(10)に記載の医薬;
(29) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(11)に記載の医薬;
(30) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(12)に記載の医薬;
(31) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(13)ないし(21)のいずれか 1項に記 載の医薬;
(32) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(15)に記載の医薬;
(33) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(16)に記載の医薬;
(34) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(17)に記載の医薬;
(35) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(18)に記載の医薬;
(36) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(19)に記載の医薬;
(37) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(20)に記載の医薬;
(38) COX— 2選択的阻害作用を有する上記(21)に記載の医薬;
(39)解熱剤である上記(1)な 、し (38)の 、ずれか 1項に記載の医薬;
(41)鎮痛剤である上記(1)な 、し (38)の 、ずれか 1項に記載の医薬;
(42)消炎剤である上記(1)な 、し (38)の 、ずれか 1項に記載の医薬;並びに、
(43)癌治療剤である上記(1)な 、し (38)の 、ずれか 1項に記載の医薬が提供され る。
[0019] 本発明の別の観点力 は、上記一般式 (I)で表される化合物及び薬理学的に許容 され
るその塩、並びにそれらの水和物及び溶媒和物からなる群力 選ばれる物質を含む COX阻害剤、好ましくは COX— 2選択的阻害剤;上記の医薬の製造のための上記 一般式 (I
)で表される化合物及び薬理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及び 溶媒和物からなる群力 選ばれる物質の使用;ヒトを含む哺乳類動物において COX を阻害する方法であって、上記物質の予防及び Z又は治療有効量をヒトを含む哺乳 類動物に投与する工程を含む方法;ヒトを含む哺乳類動物にお ヽて COX— 2を選択 的に阻害する方法であって、上記物質の予防及び Z又は治療有効量をヒトを含む哺 乳類動物に投与する工程を含む方法;ヒトを含む哺乳類動物における発熱性疾患の 予防及び Z又は治療方法であって、上記物質の予防及び Z又は治療有効量をヒト を含む哺乳類動物に投与する工程を含む方法;ヒトを含む哺乳類動物における疼痛 の予防及び Z又は治療方法であって、上記物質の予防及び Z又は治療有効量をヒ トを含む哺乳類動物に投与する工程を含む方法;ヒトを含む哺乳類動物における炎 症の予防及び Z又は治療方法であって、上記物質の予防及び Z又は治療有効量を ヒトを含む哺乳類動物に投与する工程を含む方法;並びに、ヒトを含む哺乳類動物に おける癌の治療方法であって、上記物質の予防及び Z又は治療有効量をヒトを含む 哺乳類動物に投与する工程を含む方法が提供される。
発明の効果
[0020] 本発明の医薬は、 COX阻害作用、好ましくは COX— 2選択的阻害作用を有してお り、 COXや COX— 2が関与する疾患の予防及び Z又は治療のための医薬として有 用である。
発明を実施するための最良の形態
[0021] 一般式 (I)で表される化合物及び薬理学的に許容されるその塩、並びにそれらの 水和物及びそれらの溶媒和物は、例えば、特許文献 6〜13に開示されている。本発 明の理解のために特許文献 6〜13の開示の全てを参照として本明細書の開示に含 める。一般式 (I)で表される化合物における各官能基の好ましい例、及び一般式 (I) で表される化合物として好まし 、化合物は上記特許文献に記載されて 、る。一般式( I)で表される化合物は上記文献に記載された方法、又はそれに準じた方法により合 成することができる。
[0022] また、一般式 (I)で表される化合物及び薬理学的に許容されるその塩、並びにそれ らの水和物及びそれらの溶媒和物の具体例として、特許文献 1〜5及び 14〜19に 記載された物質を挙げることができる。これらの物質は上記特許文献に記載された方 法、又はそれに準じた方法により合成することができる。本発明の理解のために特許 文献 1〜5及び 14〜19の開示の全てを参照として本明細書の開示に含める。
[0023] Xの定義における「主鎖の原子数が 2ないし 5である連結基」とは、環 Zと Eの間に、 主鎖の原子が 2な 、し 5個連なって 、る連結基を意味する。上記「主鎖の原子数」は 、ヘテロ原子の有無に関わらず、環 Zと Eとの間に存在する原子の数が最小となるよう に数えるものとする。例えば、 1, 2 シクロペンチレンの原子数を 2個、 1, 3 シクロ ペンチレンの原子数を 3個、 1, 4 フエ-レンの原子数を 4個、 2, 6 ピリジンジィル の原子数を 3個として数える。
[0024] 上記「主鎖の原子数が 2な 、し 5である連結基」は、下記 2価基群 ζ 一 1より選択さ れる基 1個で形成されるか、或いは、下記 2価基群 ζ 一 2より選択される基 1ないし 4 種が 2な ヽし 4個結合して形成される。
[2価基群 ζ— 1]下記式:
[2価基群 ζ— 2]下記式:
o c=
該 2価基が 2個以上結合する場合、各基は同一であっても異なって!/、てもよ!/、。 上記「主鎖の原子数が 2ないし 5である連結基」としては、好適には、下記連結基群 αより選択される基である。 O CM
[連結 群 α]下記式:
[化 11]
Η
— C-N— — C-N-N=C— — C N— N_C—
Η Η O H H H H O
- -C-N- -C-N-N-C- -C-O^
(式中、左側の結合手が環 Zに結合し右側の結合手が Eに結合する)
最も好適には、下記式:
[化 12]
—— C——N——
II I
0 H
(式中、左側の結合手が環 Zに結合し右側の結合手が Eに結合する)
で表される基である。
[0027] 上記「主鎖の原子数が 2な 、し 5である連結基」は置換基を有して 、てもよ 、。本明 細書において、ある官能基について「置換基を有していてもよい」という場合には、特 に言及する場合を除き、その官能基が、化学的に可能な位置に 1個又は 2個以上の 「置換基」を有する場合があることを意味する。官能基に存在する置換基の種類、置 換基の個数、及び置換位置は特に限定されず、 2個以上の置換基が存在する場合 には、それらは同一であっても異なっていてもよい。官能基に存在する「置換基」とし ては、例えば、ハロゲン原子、ォキソ基、チォキソ基、ニトロ基、ニトロソ基、シァノ基、 イソシァノ基、シアナト基、チオシアナト基、イソシアナト基、イソチオシアナト基、ヒドロ キシ基、スルファ-ル基、カルボキシ基、スルファ-ルカルボ-ル基、ォキサ口基、メソ ォキサ口基、チォカルボキシ基、ジチォカルボキシ基、力ルバモイル基、チォカルバ モイル基、スルホ基、スルファモイル基、スルフィノ基、スルフイナモイル基、スルフエノ 基、スルフエナモイル基、ホスホノ基、ヒドロキシホスホ-ル基、炭化水素基、ヘテロ環 基、炭化水素 ォキシ基、ヘテロ環 ォキシ基、炭化水素 スルファ-ル基、ヘテロ 環一スルファ-ル基、ァシル基、アミノ基、ヒドラジノ基、ヒドラゾノ基、ジァゼ-ル基、 ウレイド基、チォウレイド基、グァ -ジノ基、カルバモイミドイル基 (アミジノ基)、アジド 基、イミノ基、ヒドロキシァミノ基、ヒドロキシィミノ基、アミノォキシ基、ジァゾ基、セミカ ルバジノ基、セミカルバゾノ基、ァロファ-ル基、ヒダントイル基、ホスファノ基、ホスホ ロソ基、ホスホ基、ボリル基、シリル基、スタニル基、セラ-ル基、ォキシド基等を挙げ ることがでさる。
[0028] 上記「置換基を有して!/ヽてもよ!/ヽ」の定義における「置換基」が 2個以上存在する場 合、該 2個以上の置換基は、それらが結合している原子と一緒になつて環式基を形 成してもよい。このような環式基には、環系を構成する原子 (環原子)として、酸素原 子、硫黄原子及び窒素原子等から選択されたへテロ原子 1ないし 3種が 1個以上含 有されていてもよぐ該環上には 1個以上の置換基が存在していてもよい。該環は、 単環式又は縮合多環式の!、ずれであってもよく、芳香族又は非芳香族の!、ずれで あってもよい。
[0029] 上記「置換基を有して 、てもよ 、」の定義における「置換基」は、該置換基上の化学 的に可能な位置で、上記「置換基」によって置換されていてもよい。置換基の種類、
置換基の個数、及び置換位置は特に限定されず、 2個以上の置換基で置換される 場合には、それらは同一であっても異なっていてもよい。そのような例として、例えば 、ハロゲン化アルキル カルボ-ル基(具体例:トリフルォロアセチル等の基)、ハロゲ ン化アルキルースルホ -ル基(具体例:トリフルォロメタンスルホ-ル等の基)、ァシル ーォキシ基、ァシルースルファニル基、 N—炭化水素基ーァミノ基、 N, N ジ (炭化 水素)ーァミノ基、 N へテロ環ーァミノ基、 N 炭化水素 N へテロ環ーァミノ基 、ァシル—アミノ基、ジ (ァシル)—ァミノ基等の基が挙げられる。また、上記「置換基」 上での「置換」は複数次にわたって繰り返されてもよ!/、。
上記炭化水素基、ヘテロ環基、ァシル基、及びこれらの基を含む他の置換基の具 体例は、例えば、特許文献 7に記載されている。
[0030] 「主鎖の原子数が 2な 、し 5である連結基」の定義における「該連結基は置換基を 有して 、てもよ 、」の置換基としては、上記「置換基を有して 、てもよ 、」の定義にお ける「置換基」と同様の基が挙げられ、好適には、 c 1〜c 6のアルキル基であり、さらに 好適には、メチル基である。該置換基は、環 Z又は Eが有する置換基と一緒になつて 、それらが結合している原子と共に、置換基を有していてもよい環式基を形成しても よい。このような例としては、一般式 (I)で表される化合物力 下記式:
[化 13]
[0031] 上記一般式 (I)にお 、て、 Aとしては、水素原子又はァセチル基を挙げることができ 、好適には水素原子である。
環 Zの定義における「式 O A及び式 X— Eで表される基の他にさらに置換基 を有して!/ヽてもよ ヽァレーン」の「ァレーン」としては、単環式又は縮合多環式芳香族 炭化水素が挙げられ、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、アンラセン環、フエナント
レン環、ァセナフチレン環等が挙げられる。好適には、ベンゼン環、ナフタレン環等の c〜c のァレーンであり、さらに好適には、ベンゼン環及びナフタレン環であり、最も
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好適には、ベンゼン環である。
上記環 Zの定義における「式 O A及び式 X— Eで表される基の他にさらに置 換基を有して 、てもよ 、ァレーン」の「置換基」としては、上記「置換基を有して ヽても よい」の定義における「置換基」と同様の基が挙げられる。該置換基のアレーン上で の置換位置は特に限定されない。また、該置換基が 2個以上存在する場合、それら は同一であっても異なって!/、てもよ!/、。
上記環 Zの定義における「式 O A及び式 X— Eで表される基の他にさらに置 換基を有していてもよいアレーン」力 ^式—O— A及び式—X—Eで表される基の他に さらに置換基を有していてもよいベンゼン環」である場合、好適には、「式一 O— A及 び式 X— Eで表される基の他に更に 1ないし 3個の置換基を有するベンゼン環」で あり、更に好適には、「式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に 1個の置 換基を有するベンゼン環」である。このとき、該置換基としては、好適には、下記「置 換基群 γ— lz」から選択される基であり、更に好適には、ハロゲン原子及び tert ブ チル基〔(1, 1—ジメチル)ェチル基〕であり、最も好適には、ハロゲン原子である。
[置換基群 0 —lz]ハロゲン原子、ニトロ基、シァノ基、ヒドロキシ基、メトキシ基、メチ ル基、イソプロピル基、 tert ブチル基、 1, 1, 3, 3—テトラメチルブチル基、 2 フエ -ルェテン— 1—ィル基、 2, 2—ジシァノエテン— 1—ィル基、 2—シァノ— 2— (メト キシカルボ-ル)ェテン— 1—ィル基、 2—カルボキシ— 2—シァノエテン— 1—ィル 基、ェチュル基、フエ-ルェチュル基、(トリメチルシリル)ェチュル基、トリフルォロメ チル基、ペンタフルォロェチル基、フエ-ル基、 4 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4 フルオロフェ-ル基、 2, 4 ジフルオロフェ-ル基、 2 フエネチル基、 1ーヒドロ キシェチル基、 1― (メトキシィミノ)ェチル基、 1― [ (ベンジルォキシ)ィミノ]ェチル基 、 2 チェ-ル基〔チォフェン 2—ィル基〕、 3 チェ-ル基〔チォフェン 3—ィル 基〕、 1 ピロリル基〔ピロ一ルー 1ーィル基〕、 2—メチルチアゾールー 4ーィル基、ィ ミダゾ [1, 2— a]ピリジン 2—ィル基、 2—ピリジル基〔ピリジン 2—ィル基〕、ァセ チル基、イソブチリル基、ピペリジノカルボ-ル基、 4 ベンジルピペリジノカルボ-ル
基、(ピロ一ルー 1 ィル)スルホ-ル基、カルボキシ基、メトキシカルボ-ル基、 N— [ 3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル]力ルバモイル基、 N, N ジメチルカルバモ ィル基、スルファモイル基、 N— [3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル]スルファモ ィル基、 N, N ジメチルスルファモイル基、アミノ基、 N, N ジメチルァミノ基、ァセ チルァミノ基、ベンゾィルァミノ基、メタンスルホ -ルァミノ基、ベンゼンスルホ-ルアミ ノ基、 3—フエ-ルゥレイド基、(3—フエ-ル)チォウレイド基、(4 -トロフエ-ル)ジ ァゼ-ル基、 { [4 (ピリジンー2 ィル)スルファモイル]フエ-ル}ジァゼ -ル基 上記環 Zの定義における「式 O A及び式 X— Eで表される基の他にさらに置 換基を有していてもよいアレーン」力 ^式—O— A及び式—X—Eで表される基の他に さらに置換基を有していてもよいベンゼン環」である場合、該置換基が 1個であり、一 般式 (I)における環 Zを含む下記部分構造式 (Iz— 1):
[化 14]
、0
が下記式 (Iz— 2) :
[化 15]
で表される場合の Rzの位置に存在することが最も好ましい。このとき、該置換基を と 定義することができる。 Rzとしては、好適には、下記「置換基群 γ— 2ζ」から選択され る基であり、更に好適には、ハロゲン原子及び tert ブチル基であり、最も好適には 、ハロゲン原子である。
[置換基群 0 —2z]ハロゲン原子、ニトロ基、シァノ基、メトキシ基、メチル基、イソプロ ピル基、 tert ブチル基、 1, 1, 3, 3—テトラメチルブチル基、 2 フエ-ルェテン 1ーィル基、 2, 2—ジシァノエテン— 1—ィル基、 2—シァノ— 2— (メトキシカルボ-
ル)ェテン— 1—ィル基、 2—カルボキシ— 2—シァノエテン— 1—ィル基、ェチュル 基、フエ-ルェチュル基、(トリメチルシリル)ェチュル基、トリフルォロメチル基、ペン タフルォロェチル基、フエ-ル基、 4 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4 フルォロ フエ-ル基、 2, 4 ジフルオロフェ-ル基、 2 フエネチル基、 1ーヒドロキシェチル 基、 1— (メトキシィミノ)ェチル基、 1— [ (ベンジルォキシ)ィミノ]ェチル基、 2—チェ -ル基、 3 チェ-ル基、 1 ピロリル基、 2—メチルチアゾールー 4ーィル基、イミダ ゾ [1, 2— a]ピリジン— 2—ィル基、 2—ピリジル基、ァセチル基、イソプチリル基、ピ ペリジノカルボ-ル基、 4 ベンジルピペリジノカルボ-ル基、(ピロ一ルー 1 ィル) スルホ-ル基、カルボキシ基、メトキシカルボ-ル基、 N— [3, 5—ビス(トリフルォロメ チル)フエ-ル]力ルバモイル基、 N, N ジメチルカルバモイル基、スルファモイル基 、N—[3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル]スルファモイル基、 N, N ジメチル スルファモイル基、アミノ基、 N, N ジメチルァミノ基、ァセチルァミノ基、ベンゾィル アミノ基、メタンスルホ -ルァミノ基、ベンゼンスルホ -ルァミノ基、 3—フエ-ルゥレイ ド基、(3—フエ-ル)チォウレイド基、(4 -トロフエ-ル)ジァゼ-ル基、 { [4 (ピリ ジン 2—ィル)スルファモイル]フエ-ル}ジァゼ -ル基
上記環 Zの定義における「式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更に置換 基を有していてもよいアレーン」力 ^式 O A及び式 X— Eで表される基の他に更 に置換基を有していてもよいナフタレン環」である場合、好適には、ナフタレン環であ る。
環 Zの定義における「式 O A及び式 X— Eで表される基の他にさらに置換基 を有して!/、てもよ 、ヘテロァレーン」の「ヘテロァレーン」としては、環系を構成する原 子 (環原子)として、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子等から選択されたへテロ原子 1ないし 3種を少なくとも 1個含む単環式又は縮合多環式芳香族複素環が挙げられ、 例えば、フラン環、チォフェン環、ピロール環、ォキサゾール環、イソォキサゾール環 、チアゾール環、イソチアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、 1, 2, 3 ォキサ ジァゾール環、 1, 2, 3 チアジアゾール環、 1, 2, 3 トリアゾール環、ピリジン環、 ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、 1, 2, 3 トリアジン環、 1, 2, 4 トリアジン 環、 1H ァゼピン環、 1, 4 ォキセピン環、 1, 4 チアゼピン環、ベンゾフラン環、
イソべンゾフラン環、ベンゾ〔b〕チォフェン環、ベンゾ〔c〕チォフェン環、インドール環 、 2H—イソインドール環、 1H—インダゾール環、 2H—インダゾール環、ベンゾォキ サゾール環、 1, 2—べンゾイソォキサゾール環、 2, 1—べンゾイソォキサゾール環、 ベンゾチアゾール環、 1, 2—べンゾイソチアゾール環、 2, 1—べンゾイソチアゾール 環、 1, 2, 3 ベンゾォキサジァゾール環、 2, 1, 3 ベンゾォキサジァゾール環、 1, 2, 3 べンゾチアジアゾーノレ環、 2, 1, 3 べンゾチアジアゾーノレ環、 1H べンゾト リアゾーノレ環、 2H—べンゾトリァゾーノレ環、キノリン環、イソキノリン環、シンノリン環、 キナゾリン環、キノキサリン環、フタラジン環、ナフチリジン環、 1H- 1, 5 ベンゾジァ ゼピン環、力ルバゾール環、 α カルボリン環、 j8—カルボリン環、 γ カルボリン環 、アタリジン環、フエノキサジン環、フエノチアジン環、フエナジン環、フエナントリジン 環、フエナント口リン環、チアントレン環、インドリジン環、フエノキサチイン環等の 5ない し 14員の単環式又は縮合多環式芳香族複素環が挙げられる。好適には、 5ないし 1 3員の単環式又は縮合多環式芳香族複素環であり、さらに好適には、チォフェン環、 ピリジン環、インドール環、キノキサリン環、及び力ルバゾール環である。
[0035] 上記環 Ζの定義における「式 Ο Α及び式 X— Εで表される基の他にさらに置 換基を有して 、てもよ 、ヘテロァレーン」の「置換基」としては、上記「置換基を有して V、てもよ 、」の定義における「置換基」と同様の基が挙げられる。該置換基のへテロア レーン上での置換位置は特に限定されない。また、該置換基が 2個以上存在する場 合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
上記環 Zの定義における「式 O A及び式 X— Eで表される基の他にさらに置 換基を有していてもよいへテロアレーン」の「置換基」としては、好適には、ハロゲン原 子である。
[0036] Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ァリール基」の「ァリール基」としては、 上記「炭化水素基」の定義における「ァリール基」と同様の基が挙げられ、好適には、 フエニル基、 1 ナフチル基、 2—ナフチル基等の C〜C のァリール基であり、最も
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好適には、フヱニル基である。
上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ァリール基」の「置換基」としては 、上記「置換基を有して 、てもよ 、」の定義における「置換基」と同様の基が挙げられ
る。該置換基のァリール基上での置換位置は特に限定されず、該置換基が 2個以上 存在する場合、それらは同一であっても異なって 、てもよ!/、。
上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ァリール基」が「置換基を有して いてもよいフエ-ル基」である場合、好適には、「モノ置換フエ-ル基」、「ジ置換フエ -ル基」、及び「3個以上の置換基を有するフエニル基」であり、更に好適には、「ジ置 換フヱ-ル基」である。
上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ァリール基」が「ジ置換フエ-ル基 」である場合、好適な基の具体例としては、下記「置換基群 δ - lejに示す基が挙げ られる。
[置換基群 δ— le] 3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3, 4—プロピレンジ ォキシフエ-ル基、 3, 5 ジクロロフエ-ル基、 2, 4 ジヒドロキシフエ-ル基、 2, 5 —ジメトキシフエ-ル基、 2 クロ口一 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3, 5 ビス [ ( 1 , 1 ジメチル)ェチル]フエ-ル基、 2, 5 ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4 クロ口一 2— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 フルオロー 3— (トリフルォロメチ ル)フエ-ル基、 4—フルオロー 3— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4—クロ口— 3— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3—フルオロー 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3 ブロモ—5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 フルオロー 5— (トリフルォロメ チル)フエ-ル基、 4 -トロー 3 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 -トロー 5— ( トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4ーシァノー 3 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 ーメチルー 3—(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4ーメチルー 3—(トリフルォロメチル )フエ-ル基、 2—メチルー 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4ーメトキシー3 (ト リフルォロメチル)フエ-ル基、 3—メトキシ 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— メトキシ— 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—メチルスルファ -ル— 5— (トリフル ォロメチル)フエ-ル基、 2—(1 ピロリジ -ル) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基 、 2 モルホリノ一 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 クロ口一 4— (トリフルォロ メチル)フエ-ル基、 2, 5 ジクロロフエ-ル基、 3, 4 ジクロロフエ-ル基、 3, 5 ジ フルオロフェ-ル基、 3, 5 ジ-トロフエ-ル基、 2, 5 ビス [ (1, 1—ジメチル)ェチ ル]フエ-ル基、 5—[ (1, 1ージメチル)ェチル ] 2—メトキシフヱ-ル基、 3, 5 ジ
メチルフエ-ル基、 4ーメトキシビフエ-ルー 3—ィル基、 3, 5—ジメトキシフエ-ル基 、 3, 5 ビス(メトキシカルボ-ル)フエ-ル基、 2 ブロモー 5 (トリフルォロメチル) フエ-ル基、 3—メトキシカルボ-ルー 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3—カル ボキシ—5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (2 ナフチルォキシ)—5— (トリフ ルォロメチル)フエ-ル基、 2— (2, 4ージクロロフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル) フエ-ル基、 2— [4 (トリフルォロメチル)ピぺリジン 1ーィル ] 5 (トリフルォロメ チル)フエ-ル基、 2—(2, 2, 2 トリフルォロエトキシ) 5 (トリフルォロメチル)フ ェ-ル基、 2— (2—メトキシフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (4 —クロ口一 3, 5 ジメチルフエノキシ) 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 ピ ベリジノー 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—(4ーメチルフエノキシ) 5 (トリ フルォロメチル)フエ-ル基、 2— (4—クロロフエノキシ) 5— (トリフルォロメチル)フ ェ-ル基、 3, 5 ジカルボキシフエ-ル基、 5 イソプロピルー2 メチルフエ-ル基 、 2, 5 ジエトキシフエ-ル基、 2, 5 ジメチルフエ-ル基、 5 クロ口 2 シァノ基 、 5 ジェチルスルファモイルー 2—メトキシフエ-ル基、 2 クロ口一 5 -トロフエ- ル基、 2—メトキシ— 5— (フエ-ルカルバモイル)フエ-ル基、 5 ァセチルァミノ 2 ーメトキシフエ-ル基、 5—メトキシー 2 メチルフエ-ル基、 2, 5 ジブトキシフエ- ル基、 2, 5 ジイソペンチルォキシ基、 5—力ルバモイルー 2—メトキシフエ-ル基、 5 — [ ( 1 , 1 ジメチル)プロピル] 2 フエノキシフエ-ル基、 2 -へキシルォキシ 5 メタンスルホ-ル基、 5—(2, 2 ジメチルプロピオ-ル) 2 メチルフエ-ル基、 5—メトキシ— 2— (1—ピロリル)フエ-ル基、 5 クロ口 2— (p トルエンスルホ-ル )フエ-ル基、 2 クロ口 5— (p トルエンスルホ -ル)フエ-ル基、 2 フルオロー 5 メタンスルホ-ル基、 2—メトキシー5 フエノキシ基、 4ーメチルビフエ-ルー 3—ィ ル基、 2—メトキシー 5—(1ーメチルー 1 フエ-ルェチル)フエ-ル基、 5 モルホリ ノー 2 -トロフエ-ル基、 5 フルオロー 2—(1 イミダゾリル)フエ-ル基、 2 ブチ ルー 5 -トロフエ-ル基、 5— [ (1, 1—ジメチル)]プロピル— 2 ヒドロキシフエ-ル 基、 2—メトキシー5 メチルフエ-ル基、 2, 5 ジフルオロフェ-ル基、 4 イソプロ ピル 2 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 -トロー 4 (トリフルォロメチル)フエ -ル基、 4 ブロモ—3— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4 ブロモ—2— (トリフル
ォロメチル)フエ-ル基、 2 ブロモー 4 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4 フルォ ロー 2 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4 イソプロポキシー2 (トリフルォロメチ ル)フエ-ル基、 4 シァノ 2— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2, 6 ジイソプロピ ルフヱ-ル基、 2, 6 ジメチルフヱ-ル基、 3, 4 ジメチルフヱ-ル基、 2, 4 ジクロ 口フエ-ル基、 2, 3 ジメチルフヱ-ル基、インダンー5—ィル基、 2, 4 ジメチルフ ェ-ル基、 2, 6 ジクロロフエ-ル基、 4 ブロモ 2— (トリフルォロメトキシ)フエ-ル 基、 3, 4—エチレンジォキシフエ-ル基、 3—クロ口一 4—シァノフエ-ル基、 3—クロ 口一 4— (トリフルォロメトキシ)フエ-ル基、 2 クロ口一 4 シァノフエ-ル基、 2, 3— ジクロロフエ-ル基、 4—イソプロピル— 3—メチルフエ-ル基、 4— [ (1, 1—ジメチル )プロピル]— 2 ヒドロキシフエ-ル基、 3 クロ口一 2 シァノフエ-ル基、 2 シァノ 4 メチルフエ-ル基、 2, 2 ジフルオロー 1, 3 ベンゾジォキソールー 4ーィル 基、 2, 2, 3, 3—テトラフルォ口一 1, 4 ベンゾジォキセン一 5—ィル基、 3 クロ口 —4— (トリフルォロメチルスルファ -ル)フエ-ル基、 2— -トロ— 4— (トリフルォロメト キシ)フエ-ル基、 2, 2 ジフルオロー 1, 3 ベンゾジォキソールー 5—ィル基、 2— メチルー 4 (トリフルォロメトキシ)フエ-ル基、 4ーブロモー 2 フルオロフェ-ル基、 2, 4 ビス(メタンスルホ -ル)フエ-ル基、 2, 2, 3, 3—テトラフルオロー 1, 4 ベン ゾジォキセン— 6—ィル基、 2 ベンゾィル—4 クロ口フエ-ル基、 2 ブロモ—4— フルオロフェ-ル基、 3, 4—ジメトキシフエ-ル基、 3, 4—ジフルオロフェ-ル基、 3 —クロ口一 4—メトキシフエ-ル基、 2 クロ口一 4 -トロフエ-ル基、 2, 4 ジフルォ 口フエ-ル基、 2—ベンゾィル—5—メチルフエ-ル基、 2—ブロモ—4— (トリフルォロ メトキシ)フエ-ル基、 3, 4 ジへキシルォキシフエ-ル基、 2, 4 ビス(トリフルォロメ チル)フエ-ル基、 4—シァノ— 2— (トリフルォロメトキシ)フエ-ル基、 2— (4—シァノ フエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (4—メトキシフエノキシ) 5— (トリフルォロメチル)フエニル基
上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ ヽァリール基」が「ジ置換フエ-ル 基」である場合、更に好適には、「2, 5 ジ置換フエニル基」及び「3, 5 ジ置換フエ -ル基」である。
上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ァリール基」が「2, 5 ジ置換フ
ェニル基」である場合、好適な基の具体例としては、下記「置換基群 δ - 2ejに示す 基が挙げられる。
[置換基群 δ—2e] 2, 5 ジメトキシフエ-ル基、 2 クロロー 5 (トリフルォロメチル )フエ-ル基、 2, 5 ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 フルオロー 5 (トリフ ルォロメチル)フエ-ル基、 2 -トロー 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—メチ ルー 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—メトキシー 5 (トリフルォロメチル)フエ -ル基、 2—メチルスルファ -ル— 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (1—ピロ リジ -ル) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 モルホリノ 5 (トリフルォロメ チル)フエ-ル基、 2, 5 ジクロロフェニル基、 2, 5 ビス [ (1, 1ージメチル)ェチル] フエ-ル基、 5— [ (1, 1—ジメチル)ェチル ]—2—メトキシフエ-ル基、 4—メトキシビ フエ-ルー 3—ィル基、 2 ブロモー 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—(2 ナ フチルォキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (2, 4ージクロロフエノキシ ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— [4 (トリフルォロメチル)ピぺリジン 1 —ィル ]—5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (2, 2, 2 トリフルォロエトキシ) —5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (2—メトキシフエノキシ) 5 (トリフルォ ロメチル)フエ-ル基、 2— (4—クロ口一 3, 5—ジメチルフエノキシ) 5— (トリフルォ ロメチル)フエ-ル基、 2 ピベリジノー 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—(4 メチルフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (4—クロロフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 5 イソプロピルー2 メチルフエ-ル基、 2, 5 ジエトキシフエ-ル基、 2, 5 ジメチルフエ-ル基、 5 クロ口 2 シァノ基、 5 -ジェチルスルファモイル 2 メトキシフエ-ル基、 2 クロ口一 5 トロフエ-ル 基、 2—メトキシ— 5— (フエ-ルカルバモイル)フエ-ル基、 5 ァセチルァミノ 2— メトキシフエ-ル基、 5—メトキシー2 メチルフエ-ル基、 2, 5 ジブトキシフエ-ル 基、 2, 5 ジイソペンチルォキシ基、 5—力ルバモイルー 2—メトキシフエ-ル基、 5— [ ( 1 , 1 ジメチル)プロピル] 2 フエノキシフエ-ル基、 2 -へキシルォキシ 5— メタンスルホ-ル基、 5—(2, 2 ジメチルプロピオ-ル) 2 メチルフエ-ル基、 5 —メトキシ— 2— (1—ピロリル)フエ-ル基、 5 クロ口 2— (p トルエンスルホ -ル) フエ-ル基、 2 クロ口一 5— (p トルエンスルホ -ル)フエ-ル基、 2 フルォロ一 5
—メタンスルホ-ル基、 2—メトキシ一 5 フエノキシ基、 2—メトキシ一 5— (1—メチル —1—フエ-ルェチル)フエ-ル基、 5 モルホリノ 2 -トロフエ-ル基、 5 フル オロー 2—(1 イミダゾリル)フエ-ル基、 2 ブチルー 5 -トロフエ-ル基、 5—[ (1 , 1—ジメチル)プロピル]— 2 ヒドロキシフエ-ル基、 2—メトキシ— 5—メチルフエ- ル基、 2, 5 ジフルオロフェ-ル基、 2 べンゾィルー 5 メチルフエ-ル基、 2—(4 —シァノフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (4—メトキシフエノキ シ)ー5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基
上記 Eの定義における「置換基を有していてもよいァリール基」が「2, 5 ジ置換フ ェニル基」である場合、更に好適には、「2, 5 ジ置換フエニル基 (但し、該置換基の 少なくとも 1個はトリフルォロメチル基である)」であり、特に更に好適には、下記「置換 基群 δ—3e」から選択される基であり、最も好適には、 2, 5 ビス(トリフルォロメチル )フエ-ル基である。
[置換基群 δ—3e] 2 クロ口一 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2, 5 ビス(トリ フルォロメチル)フエ-ル基、 2 フルオロー 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— ニトロ 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—メチルー 5 (トリフルォロメチル)フ ェ-ル基、 2—メトキシ— 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—メチルスルファ-ル —5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (1—ピロリジ -ル)—5 (トリフルォロメ チル)フエ-ル基、 2 モルホリノ 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 ブロモー 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—(2 ナフチルォキシ) 5 (トリフルォロメ チル)フエ-ル基、 2— (2, 4 ジクロロフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ- ル基、 2— [4 (トリフルォロメチル)ピぺリジン 1 ィル] 5 (トリフルォロメチル) フエ-ル基、 2—(2, 2, 2 トリフルォロエトキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル 基、 2—(2—メトキシフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2—(4 クロ ロー 3, 5 ジメチルフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2 ピペリジノ —5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (4—メチルフエノキシ) 5 (トリフルォ ロメチル)フエ-ル基、 2— (4—クロロフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル 基、 2— (4 シァノフエノキシ) 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2— (4—メトキ シフエノキシ) 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基
[0040] 上記 Eの定義における「置換基を有していてもよいァリール基」が「3, 5 ジ置換フ ェニル基」である場合、好適な基の具体例としては、下記「置換基群 δ -4ejに示す 基が挙げられる。
[置換基群 δ -4e] 3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3, 5—ジクロロフエ -ル基、 3, 5 ビス [ (1, 1—ジメチル)ェチル]フエ-ル基、 3 フルオロー 5— (トリ フルォロメチル)フエ-ル基、 3—ブロモー 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3—メ トキシー 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3, 5—ジフルオロフェ-ル基、 3, 5—ジ ニトロフエ-ル基、 3, 5—ジメチルフヱ-ル基、 3, 5—ジメトキシフヱ-ル基、 3, 5—ビ ス(メトキシカルボ-ル)フエ-ル基、 3—メトキシカルボ-ルー 5—(トリフルォロメチル )フエ-ル基、 3—カルボキシ— 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3, 5—ジカルボ キシフヱ-ル基
[0041] 上記「置換基を有していてもよいァリール基」が「3, 5 ジ置換フエ-ル基」である場 合、更に好適には、「3, 5 ジ置換フエ-ル基 (但し、該置換基の少なくとも 1個はトリ フルォロメチル基である)」であり、特に更に好適には、下記「置換基群 δ—5e」から 選択される基であり、最も好適には、 3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル基であ る。
[置換基群 δ— 5e] 3, 5—ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3—フルオロー 5— ( トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3—ブロモー 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3 ーメトキシ 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3—メトキシカルボ-ルー 5—(トリフ ルォロメチル)フエ-ル基、 3—カルボキシ 5—(トリフルォロメチル)フエ-ル基
[0042] 上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ァリール基」が「モノ置換フエ- ル基」である場合、好適な基の具体例としては、下記「置換基群 δ - 6eJに示す基が 挙げられる。
[置換基群 δ—6e] 4—メトキシフエ-ル基、 4 クロ口フエ-ル基、 2—メトキシフエ- ル基、 2 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 3—クロ口フエ-ル基、ビフエ-ルー 3—ィル基、 3— ァセチルフヱ-ル基、 3—(ァセチルァミノ)フエ-ル基、 3—力ルバモイルフヱ-ル基 、 3—メチルカルバモイルフエ-ル基、 4 メチルフエ-ル基、 3—(トリフルォロメトキ
シ)フエ-ル基、 2 べンジルフエ-ル基、 4 (トリフルォロメトキシ)フエ-ル基、 4一 [ (1, 1ージメチル)ェチル]フエ-ル基、 3 イソプロポキシフエ-ル基、 4 イソプロボ キシフエ-ル基、 4—へキシルフェ-ル基、 3—メチルフエ-ル基、 4—シクロへキシル フエ-ル基、 4 ベンジルフエ-ル基、 2 クロ口フエ-ル基、 2—メチルフエ-ル基、 4 ブチルフエ-ル基、 4一べンジルォキシフエ-ル基、 3—べンジルフエ-ル基、 4 —へキシルォキシフエ-ル基、 3—イソプロピルフエ-ル基、 4—シァノフエ-ル基、 3 —シァノフエ-ル基、 4— (エトキシカルボ-ルメチル)フエ-ル基、 3— (トリフルォロメ チルスルファ -ル)フエ-ル基、 4 (トリフルォロメチルスルファ -ル)フエ-ル基、 4 (トリフルォロメタンスルホ -ル)フエ-ル基、 3 ェチュルフエ-ル基、 4一(1ーメチ ルプロピル)フエ-ル基、 3—ベンゾィルフエ-ル基、 3—メトキシフエ-ル基、 4 (ァ セチルァミノ)フエ-ル基、 4ースルファモイルフヱ-ル基、 4 (ジフルォロメトキシ)フ ェ-ル基、 3—メチルスルファユルフェ-ル基、 4—メタンスルホユルフェ-ル基、 3— ( ブチルスルファモイル)フエ-ル基、 3—ベンジルォキシフエ-ル基、 4— (p トルェ ンスルホ-ルァミノ)フエ-ル基、 4 -モルホリノフエ-ル基、 3— [ ( 1 , 1 ジメチル)ェ チル]フエ-ル基、 3—(5—メチルフラン 2 ィル)フエ-ル基、 3—スルファモイル フエ-ル基、 3— (トリフルォロメタンスルホ -ル)フエ-ル基、 3—へキシルォキシフエ -ル基、 4 ァセチルフエ-ル基、ビフエ-ルー 2—ィル基、ビフエ-ルー 4—ィル基 、 3— [5 フエ-ルー 3 (トリフルォロメチル)ピラゾールー 1 ィル]フエ-ル基、 3 - { 5 - [ (1 , 1 ジメチル)ェチル] 3 (トリフルォロメチル)ピラゾールー 1ーィル } フエ-ル基、 4 [3, 5 ビス(トリフルォロメチル)ピラゾールー 1 ィル]フエ-ル基、 3—[3, 5 ビス(トリフルォロメチル)ピラゾールー 1 ィル]フエ-ル基、 4 [5 フ ェ-ル 3 - (トリフルォロメチル)ピラゾールー 1—ィル]フエ-ル基
上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ァリール基」が「3個以上の置換 基を有するフエニル基」である場合、好適な基の具体例としては、下記「置換基群 δ - 7ejに示す基が挙げられる。
[置換基群 δ - 7e] 3, 5 ビス(トリフルォロメチル) 2 ブロモフエ-ル基、 3, 4, 5 —トリクロ口フエ-ル基、 3, 5—ジクロロ一 4—ヒドロキシフエ-ル基、ペンタフルォロフ ェ-ル基、 3, 5, 5, 8, 8 ペンタメチル一 5, 6, 7, 8—テトラヒドロナフタレン一 2—ィ
ル基、 3, 5 ビス(トリフルォロメチル) 2 メチルフエ-ル基、 2, 6 ジクロロー 4 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2, 4 ジメトキシー 5 (トリフルォロメチル)フエ-ル 基、 2, 4 ジフルオロー 5— (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 4 クロ口一 2— (4 ク ロロベンゼンスルホ -ル)—5 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 5 クロ口 2 -ト ロー 4 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2, 3 ジフルオロー 4 (トリフルォロメチル )フエ-ル基、 2, 3, 5, 6—テトラフルオロー 4 (トリフルォロメチル)フエ-ル基、 2, 4, 6 トリメチルフエ-ル基、 2 シァノ 4, 5 ジメトキシフエ-ル基、 2, 4 ジクロ ロー 5 イソプロポキシフエ-ル基、 2, 3, 5 トリフルオロフェ-ル基、 2, 4, 5 トリク ロロフエ-ル基、 5—エトキシ 4 フルォロ 2 ニトロフエ-ル基
[0044] 上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ァリール基」が「置換基を有して いてもよいナフチル基」である場合、好適な基の具体例としては、 1 ナフチル基、 4 ーメトキシナフタレン 2—ィル基、及び 4ーヒドロキシー3—メチルナフタレン 1ーィ ル基が挙げられる。
Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ヘテロァリール基」の「ヘテロァリール 基」としては、上記「ヘテロ環基」の定義における「単環式へテロァリール基」及び「縮 合多環式へテロァリール基」と同様の基が挙げられる。好適には、 5ないし 13員のへ テロアリール基であり、このとき、好適な基の具体例としては、チェ-ル基、ピラゾリル 基、ォキサゾリル基、 1, 3, 4 チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、インド リル基、キノリル基、カルバゾリル基、チアゾリル基、及びピラジュル基が挙げられる。
Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ヘテロァリール基」の「ヘテロァリール 基」としては、更に好適には、 5員のへテロアリール基であり、特に更に好適には、チ ェニル基、ピラゾリル基、ォキサゾリル基、 1, 3, 4ーチアジアゾリル基、及びチアゾリ ル基であり、最も好適には、チアゾリル基である。
[0045] 上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ヘテロァリール基」の「置換基」と しては、上記「置換基を有して 、てもよ 、」の定義における「置換基」と同様の基が挙 げられる。該置換基のへテロアリール基上での置換位置は特に限定されず、該置換 基が 2個以上存在する場合、それらは同一であっても異なって ヽてもよ ヽ。
上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ヘテロァリール基」が「置換基を
有していてもよいチアゾリル基」である場合、好適には、「置換基を有していてもよい チアゾールー 2—ィル基」であり、更に好適には、「モノ置換チアゾールー 2—ィル基」 、及び「ジ置換チアゾールー 2—ィル基」であり、特に更に好適には、「ジ置換チアゾ 一ルー 2—ィル基」であり、最も好適には、「4, 5 ジ置換チアゾールー 2—ィル基」 である。
上記 Eの定義における「置換基を有していてもよいへテロアリール基」が「4, 5—ジ 置換チアゾール—2—ィル基」である場合、好適には、下記「置換基群 δ 8e」から 選択される基であり、最も好適には、 4— [ (1 , 1—ジメチル)ェチル ]—5— [ (2, 2- ジメチル)プロピオ-ル]チアゾール— 2—ィル基である。
[置換基群 δ—8e] 5—ブロモー 4 [ (1, 1ージメチル)ェチル]チアゾールー 2—ィ ル基、 5 ブロモー 4 (トリフルォロメチル)チアゾールー 2—ィル基、 5 シァノー 4 [ (1, 1ージメチル)ェチル]チアゾールー 2—ィル基、 5—メチルチアゾールー 2— ィル基、 4, 5 ジメチルチアゾールー 2—ィル基、 5—メチルー 4 フエ-ルチアゾー ルー 2—ィル基、 5—(4 フルオロフェ -ル) 4ーメチルチアゾールー 2—ィル基、 4 ーメチルー 5— [3 (トリフルォロメチル)フエ-ル]チアゾールー 2—ィル基、 4 [ (1 , 1ージメチル)ェチル ] 5 ェチルチアゾールー 2—ィル基、 4ーェチルー 5 フエ -ルチアゾールー 2—ィル基、 4 イソプロピル 5 フエ-ルチアゾールー 2—ィル 基、 4ーブチルー 5 フエ-ルチアゾールー 2—ィル基、 4 [ (1, 1ージメチル)ェチ ル ]ー5—[ (2, 2 ジメチル)プロピオ-ル]チアゾールー 2—ィル基、 4 [ (1, 1 ジメチル)ェチル ]ー5 (エトキシカルボ-ル)チアゾールー 2—ィル基、 4 [ (1, 1 -ジメチル)ェチル] 5 ピペリジノチアゾール - 2-ィル基、 4— [ ( 1 , 1 ジメチル )ェチル ] 5 モルホリノチアゾールー 2—ィル基、 4 [ (1, 1ージメチル)ェチル] 5—(4ーメチルビペラジン 1 ィル)チアゾールー 2—ィル基、 4 [ (1, 1ージメ チル)ェチル ]ー5—(4 フエ-ルビペラジン 1 ィル)チアゾールー 2—ィル基、 5 カルボキシメチルー 4 フエ-ルチアゾールー 2—ィル基、 4, 5 ジフエ-ルチア ゾールー 2—ィル基、 4一べンジルー 5 フエ-ルチアゾールー 2—ィル基、 5 フエ -ル— 4— (トリフルォロメチル)チアゾール—2—ィル基、 5—ァセチルー 4—フエ- ルチアゾール 2 ィル基、 5 -ベンゾィル 4 フエ-ルチアゾール - 2-ィル基、
5 ェトキシカルボニル 4 フエ二ルチアゾール 2 ィル基、 5 エトキシカルボ -ルー 4 (ペンタフルォロフエ-ル)チアゾールー 2—ィル基、 5—メチルカルバモイ ルー 4 フエ-ルチアゾール 2 ィル基、 5 -ェチルカルバモイル 4—フエニル チアゾール 2 ィル基、 5 イソプロピル力ルバモイル 4 フエ二ルチアゾール 2—ィル基、 5—(2 フエ-ルェチル)力ルバモイルー 4 フエ-ルチアゾールー 2— ィル基、 5 エトキシカルボ-ルー 4 (トリフルォロメチル)チアゾールー 2—ィル基、 5—カルボキシ— 4— [ (1, 1—ジメチル)ェチル]チアゾール—2—ィル基、 5— (エト キシカルボニル)メチル 4 フエ二ルチアゾール 2 ィル基、 5 カルボキシ 4 フエ-ルチアゾール 2—ィル基、 5 プロピル力ルバモイル 4 フエ-ルチアゾ 一ルー 2—ィル基
[0047] 上記 Eの定義における「置換基を有して 、てもよ 、ヘテロァリール基」が「モノ置換 チアゾールー 2—ィル基」である場合、好適な基の具体例としては、下記「置換基群 δ 9e」に示す基が挙げられる。
[置換基群 δ—9e]4—[ (l, 1—ジメチル)ェチル]チアゾールー 2—ィル基、 4ーフ ェ-ルチアゾールー 2—ィル基、 4 [3, 5 ビス(トリフルォロメチル)フエ-ル]チア ゾールー 2—ィル基、 4 (2, 4ージクロ口フエ-ル)チアゾールー 2—ィル基、 4 (3 , 4ージクロ口フエ-ル)チアゾールー 2—ィル基、 4 [4 (トリフルォロメチル)フエ- ル]チアゾールー 2—ィル基、 4 (2, 5 ジフルオロフェ -ル)チアゾールー 2—ィル 基、 4一(4ーメトキシフエ-ル)チアゾールー 2—ィル基、 4 [3 (トリフルォロメチル )フエ-ル]チアゾールー 2—ィル基、 4 (ペンタフルォロフエ-ル)チアゾールー 2— ィル基
[0048] 上記一般式 (I)で表される化合物は塩を形成することができる。薬理学的に許容さ れる塩としては、酸性基が存在する場合には、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリ ゥム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の金属塩、又はアンモ-ゥム塩、メチルアン モ -ゥム塩、ジメチルアンモ -ゥム塩、トリメチルアンモ -ゥム塩、ジシクロへキシルァ ンモ-ゥム塩等のアンモ-ゥム塩をあげることができ、塩基性基が存在する場合には 、例えば、塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の鉱酸塩、あるいはメタンス ルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩、酢酸塩、プロピオン
酸塩、酒石酸塩、フマール酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩、シユウ酸塩、コハク酸塩 、クェン酸塩、安息香酸塩、マンデル酸塩、ケィ皮酸塩、乳酸塩等の有機酸塩をあ げることができる。グリシンなどのアミノ酸と塩を形成する場合もある。本発明の医薬の 有効成分としては、薬学的に許容される塩も好適に用いることができる。
[0049] 上記一般式 (I)で表される化合物又はその塩は、水和物又は溶媒和物として存在 する場合もある。本発明の医薬の有効成分としては、上記のいずれの物質を用いて もよい。さらに一般式 (I)で表される化合物は 1以上の不斉炭素を有する場合があり、 光学活性体ゃジァステレオマーなどの立体異性体として存在する場合がある。本発 明の医薬の有効成分としては、純粋な形態の立体異性体、光学対掌体又はジァステ レオマーの任意の混合物、ラセミ体などを用いてもょ 、。
[0050] また、一般式 (I)で表される化合物が例えば 2—ヒドロキシピリジン構造を有する場 合、その互変異性体 (tautomer)である 2—ピリドン構造として存在する場合がある。 本発明の医薬の有効成分としては、純粋な形態の互変異性体又はそれらの混合物 を用いてもよい。また、一般式 (I)で表される化合物がォレフィン性の二重結合を有 する場合には、その配置は Z配置又は E配置のいずれでもよぐ本発明の医薬の有 効成分としては!、ずれかの配置の幾何異性体又はそれらの混合物を用いてもょ ヽ。
[0051] 本発明の医薬の有効成分として一般式 (I)に包含される化合物を以下に例示する 力 本発明の医薬の有効成分は下記の化合物に限定されることはない。尚、下記表 において用いられる略語の意味は下記のとおりである。
Me:メチル基、 Et:ェチル基。
[0052] [表 1]
Z.TM0/S00Zdf/X3d εε ε.8ειο/9θοζ OAV
6 Z
8 Z
L Z
9 Z
9 Z
Z ε z
ZLl lO/SOOZdT/lDd 9£ C.8CT0/900Z OAV
化合物番号
48 OH CF3
Z.TM0/S00Zdf/X3d 0ャ ε.8ειο/9θοζ OAV
Z.TM0/S00Zdf/X3d ε.8ειο/9θοζ OAV
Z.TM0/S00Zdf/X3d zv ε.8ειο/9θοζ OAV
L L
9 L
9 L L
ε L
Z L
ZLl lO/SOOZdT/lDd C.8CT0/900Z OAV
8 ε 8
Z 8
I 8
0 8
6 L
8 L
ZLl lO/SOOZdT/lDd C.8CT0/900Z OAV
ZLl lO/SOOZdT/lDd 9 C.8CT0/900Z OAV
Z.TM0/S00Zdf/X3d 9ャ ε.8ειο/9θοζ OAV
ε o I
s o x
I o I
o o T
66
86
L 6
ZLl lO/SOOZdT/lDd IP C.8CT0/900Z OAV
化合物番号
104
105
106
107
108
09 OH
92 1
9 2 1
S S I
I Z I
0 Z I
6 I T
09 CZ.8ei /900C OAV
1 2 7
1 28
1 29
1 30
1 3 1
1 3 2
1 3 3
1 34
8 ε τ
ζ ε τ
9 ε τ
s ε ι
1 3 9
1 40
1 4 1
1 4 2
43 OH
ε g I
Ζ 9 l
Τ 9 I
ο 9 τ
6 ^ 1
8 ^ 1
L V \
9 I
9 I
ZLl lO/SOOZdT/lDd 9 ε.8ειο/9θοζ OAV
1 9 1
09 1
6 3 1
89 1
1 1
9 S T
9 9 T
9 I
Z.TM0/S00Zdf/X3d 99 ε.8ειο/9θοζ OAV
Z.TM0/S00Zdf/X3d 99 ε.8ειο/9θοζ Ο
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691
ZLl lO/SOOZdT/lDd 19 C.8CT0/900Z OAV
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1 80
8
1 8 2
1 83
1 84
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O/ίA ε/-8εϊο900/vo 09sooifcld z/JHO
ZLl lO/SOOZdT/lDd 1-9 C.8CT0/900Z OAV
I 0 z
90 Z
90 Z 0 Z
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Z 0 Z
I 0 z
ZLl lO/SOOZdT/lDd 39 C.8CT0/900Z OAV
I Z
£ I Z
Z I Z
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0 T 2
60 S
80 S
ZLl lO/SOOZdT/lDd 89 C.8CT0/900Z OAV
ZLino/soozdr/Ud P9 ε.8ειο/9θοζ OAV
[z [seoo]
ZLl lO/SOOZdT/lDd 99 C.8CT0/900Z OAV
化合物番号
30 1
302
303
304
305
306
307
Z I s o I ε
60 S
80 S
Z.TM0/S00Zdf/X3d Z9 C.8CT0/900Z OAV
ZLino/soozdr/Ud 89 ε.8ειο/9θοζ OAV
OAV/vu ZZJHOsoozfcld
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Z.TM0/S00Zdf/X3d ZL ε.8ειο/9θοζ OAV
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ZLino/soozdr/Ud 9Z ε.8ειο/9θοζ OAV
ZLino/soozdr/Ud 9Z ε.8ειο/9θοζ OAV
ZLino/soozdr/Ud LL ε.8ειο/9θοζ OAV
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ZLino/soozdr/Ud ε8 ε.8ειο/9θοζ OAV
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ZLino/soozdr/Ud 06 ε.8ειο/9θοζ OAV
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9
0 1 2
60 S
809
1 09
909
ZLl lO/SOOZdT/lDd V6 ε.8ειο/9θοζ OAV
ZLino/soozdr/Ud 36 ε.8ειο/9θοζ OAV
5 2 3
5 2 4
5 2 5
5 2 6
5 2 7
5 2 8
5 2 9
5 3 0
53 1
53 2
533
534
535
536
537
538
ZLl lO/SOOZdT/lDd 96 C.8CT0/900Z OAV
ZLl lO/SOOZdT/lDd 96 C.8CT0/900Z OAV
人ス
[0054] 一般式 (I)で表される化合物は COX阻害作用、好ましくは COX— 2選択的阻害作 用を有しており、解熱、鎮痛、消炎、癌治療のための医薬の有効成分として有用であ る。上記の医薬の癌治療における作用メカニズムは、腫瘍の血管新生抑制作用によ るものと考えられ、 COX— 2高発現癌において強く作用を示し、また、従来の抗癌剤 の感受性も増強するものと考えられる (非特許文献 1参照)。上記の医薬は、 COX- 2を阻害することにより治療可能な疾患、より具体的には、例えば慢性関節リウマチ、 変形性脊椎症、変形性関節症、腰痛症、痛風発作、肩胛関節周囲炎、急性中耳炎 、症候性神経痛、膀胱炎、前立腺炎、歯痛、顎関節症、歯槽骨膜炎、多形滲出性紅 斑、結節性紅斑、掌躕膿疱症、子宮内膜症等の解熱、鎮痛、消炎に有用である。
[0055] また、上記の医薬は NF— κ B阻害活性も有して 、ることから(特許文献 6及び 7参 照)、更には NF— κ Bがかかわる疾患、より具体的には、慢性関節リウマチ、変形性 関節症、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、多発性筋炎、シエーダレン症候群 、血管炎症候群、抗リン脂質抗体症候群、スティル病、ベーチ ット病、結節性動脈
周囲炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、活動性慢性肝炎、糸球体腎炎などの自己免疫 疾患、慢性腎炎、慢性脾炎、痛風、ァテローム硬化症、多発性硬化症、動脈硬化、 血管内膜肥厚、乾癬、乾癬性関節炎、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、搔痒、花 粉症等のアレルギー疾患、喘息、気管支炎、間質性肺炎、肉芽腫を伴う肺疾患、慢 性閉塞性肺疾患、慢性肺血栓塞栓症、炎症性大腸炎、インスリン抵抗性、肥満症、 糖尿病とそれに伴う合併症(腎症、網膜症、神経症、高インスリン血症、動脈硬化、高 血圧、末梢血管閉塞等)、高脂血症、網膜症等の異常血管増殖を伴った疾患、肺炎 、アルツハイマー症、脳脊髄炎、てんかん、急性肝炎、慢性肝炎、薬物中毒性肝障 害、アルコール性肝炎、ウィルス性肝炎、黄疸、肝硬変、肝不全、心房粘液腫、キヤ ッスルマン症候群、メサンギゥム増殖性腎炎、腎臓癌、肺癌、肝癌、乳癌、子宮癌、 膝癌、その他の固形癌、肉腫、骨肉腫、癌の転移浸潤、炎症性病巣の癌化、癌性悪 液質、癌の転移、急性骨髄芽球性白血病等の白血病、多発性骨髄腫、レンネルトリ ンパ腫、悪性リンパ腫、癌の抗癌剤耐性化、ウィルス性肝炎および肝硬変等の病巣 の癌化、大腸ポリープからの癌化、脳腫瘍、神経腫瘍、サルコイドーシス、エンドトキ シンショック、敗血症、サイトメガロウィルス性肺炎、サイトメガロウィルス性網膜症、ァ デノウィルス性感冒、アデノウイルス性プール熱、アデノウイルス性眼炎、結膜炎、ェ ィズ、ぶどう膜炎、歯周病、その他バクテリア 'ウィルス '真菌等感染によって惹起され る疾患または合併症、全身炎症症候群等の外科手術後の合併症、経皮的経管的冠 状動脈形成術後の再狭窄、虚血再灌流障害等の血管閉塞開通後の再灌流障害、 心臓または肝臓または腎臓等の臓器移植後拒絶反応及び再灌流障害、搔痒、脱毛 症、食欲不振、倦怠感、慢性疲労症候群などの疾患の予防及び Z又は治療に有用 である。また、炎症性サイト力インならびに NF— κ Bが破骨細胞の分化と活性ィ匕に関 与していることから、本発明の医薬は、骨粗鬆症、骨癌性疼痛等の代謝性骨疾患な どの予防及び Z又は治療にも有用である。移植前臓器保存時の臓器の劣化を防ぐ 用途にも利用可能である。
本発明の医薬の有効成分としては、一般式 (I)で表される化合物及び薬理学的に 許容されるそれらの塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群か ら選ばれる物質の 1種又は 2種以上を用いることができる。本発明の医薬としては上
記の物質自体を用いてもよいが、好適には、本発明の医薬は有効成分である上記の 物質と 1又は 2以上の薬学的に許容される製剤用添加物とを含む医薬組成物の形態 で提供される。上記医薬組成物において、製剤用添加物に対する有効成分の割合 は、 1重量%から 90重量%程度である。
[0057] 本発明の医薬は、例えば、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、 シロップ剤、乳剤、懸濁剤、又は液剤などの経口投与用の医薬組成物として投与し てもよいし、静脈内投与、筋肉内投与、若しくは皮下投与用の注射剤、点滴剤、坐剤 、経皮吸収剤、経粘膜吸収剤、点鼻剤、点耳剤、点眼剤、吸入剤などの非経口投与 用の医薬組成物として投与することもできる。粉末の形態の医薬組成物として調製さ れた製剤を用時に溶解して注射剤又は点滴剤として使用してもよい。
[0058] 医薬用組成物の製造には、固体又は液体の製剤用添加物を用いることができる。
製剤用添加物は有機物質又は無機物質のいずれであってもよい。すなわち、経口 用固形製剤を製造する場合は、主薬に賦形剤、さらに必要に応じて結合剤、崩壊剤 、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤などを加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤 、散剤、カプセル剤などの形態の製剤を調製することができる。用いられる賦形剤とし ては、例えば、乳糖、蔗糖、白糖、ブドウ糖、コーンスターチ、デンプン、タルク、ソル ビット、結晶セルロース、デキストリン、カオリン、炭酸カルシウム、二酸化ケイ素などを 挙げることができる。結合剤としては、例えば、ポリビュルアルコール、ポリビュルエー テル、ェチルセルロース、メチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチン、シェ ラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クェン酸 カルシウム、デキストリン、ぺクチンなどを挙げることができる。滑沢剤としては、例え ば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化直物油な どを挙げることができる。着色剤としては、通常医薬品に添加することが許可されてい るものであればいずれも使用することができる。矯味矯臭剤としては、ココア末、ハツ 力脳、芳香酸、ハツ力油、龍脳、桂皮末などを使用することができる。これらの錠剤、 顆粒剤には、糖衣、ゼラチン衣、その他必要により適宜コーティングを付することがで きる。また、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤等を添加することができる。
[0059] 経口投与のための液体製剤、例えば、乳剤、シロップ剤、懸濁剤、液剤の製造には
、一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば水又は植物油を用いることができる。 この製剤には、不活性な希釈剤以外に、補助剤、例えば湿潤剤、懸濁補助剤、甘味 剤、芳香剤、着色剤又は保存剤を配合することができる。液体製剤を調製した後、ゼ ラチンのような吸収されうる物質のカプセル中に充填してもよ!/、。非経口投与用の製 剤、例えば注射剤又は坐剤等の製造に用いられる溶剤又は懸濁剤としては、例えば 、水、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ベンジルアルコール、ォレイン 酸ェチル、レシチンを挙げることができる。坐剤の製造に用いられる基剤としては、例 えば、カカオ脂、乳化カカオ脂、ラウリン脂、ウイテツブゾールを挙げることができる。 製剤の調製方法は特に限定されず、当業界で汎用されている方法はいずれも利用 可能である。
[0060] 注射剤の形態にする場合には、担体として、例えば、水、エチルアルコール、マクロ ゴール、プロピレングリコール、クェン酸、酢酸、リン酸、乳酸、乳酸ナトリウム、硫酸及 び水酸ィ匕ナトリウム等の希釈剤;クェン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム及びリン酸ナトリウ ム等の pH調整剤及び緩衝剤;ピロ亜硫酸ナトリウム、エチレンジァミン四酢酸、チォ グリコール酸及びチォ乳酸等の安定化剤等が使用できる。なお、この場合、等張性 の溶液を調製するために十分な量の食塩、ブドウ糖、マン-トール又はグリセリンを 製剤中に配合してもよぐ通常の溶解補助剤、無痛化剤又は局所麻酔剤等を使用す ることちでさる。
[0061] 軟膏剤、例えば、ペースト、クリーム及びゲルの形態にする場合には、通常使用さ れる基剤、安定剤、湿潤剤及び保存剤等を必要に応じて配合することができ、常法 により成分を混合して製剤化することができる。基剤としては、例えば、白色ワセリン、 ポリエチレン、パラフィン、グリセリン、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリ コン及びベントナイト等を使用することができる。保存剤としては、ノ ラオキシ安息香 酸メチル、パラォキシ安息香酸ェチル、パラォキシ安息香酸プロピル等を使用するこ とができる。貼付剤の形態にする場合には、通常の支持体に上記軟膏、クリーム、ゲ ル又はペースト等を常法により塗布することができる。支持体としては、綿、スフ及び 化学繊維力 なる織布又は不織布;軟質塩ィ匕ビニル、ポリエチレン及びポリウレタン 等のフィルム又は発泡体シートを好適に使用できる。
[0062] 本発明の医薬の投与量は特に限定されないが、経口投与の場合には、成人一日 あたり有効成分である上記物質の重量として通常 0. 01-5, OOOmgである。この投 与量を患者の年令、病態、症状に応じて適宜増減することが好ましい。前記一日量 は一日に一回、又は適当な間隔をおいて一日に 2〜3回に分けて投与してもよいし、 数日おきに間歇投与してもよい。注射剤として用いる場合には、成人一日あたり有効 成分である上記物質の重量として 0. 001〜100mg程度である。
実施例
[0063] 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の 実施例に限定されることはない。
例 1: COX- 1阻害作用の測定
「ザ ·ジャーナル ·ォブ ·フアルマコロジ^ ~ ·アンド'ェクスペリメンタル ·セラピューティ クス (The Journal of Pharmacology ana Experimental Therapeutics)」 , 、未国) , 1999 年,第 290卷,第 2号, ρ.551-560及び「ザ'ジャーナル'ォブ 'バイオロジカル 'ケミスト リー(The Journal of Biological Chemistry)」, (米国), 1997年,第 272卷,第 19号, p.l 2953-12956に記載の方法に従い、被験化合物の存在または非存在下、ァラキドン 酸からヒト血小板由来の COX— 1により生成したプロスタグランジン H2をプロスタグラ ンジン E2へ変換、 enzyme immunoassay法により定量し、本発明の化合物の COX— 1阻害作用を測定した。
[0064] 例 2 : COX— 2阻害作用の測定
「カナディアン ·ジャーナル ·ォブ ·フィジオロジ^ ~ ·アンド'フアルマコロジー(Canadia n Journal of Physiology and Pharmacology)」, (カナダ), 1997年,第 75卷,第 9号, p. 1088-1095及び「プロシーディングス ·ォブ ·ザ ·ナショナル ·ァカデミ一 ·ォブ ·サイエ ンシズ ·ォブ 'ジ'ユナイテッド'ステイツ ·ォブ ·アメリカ(Proceedings of the National A cademy of Sciences of the United States of America)」 , (米国) , 1999年,弟 9b卷,第 13号, p.7563-7568に記載の方法に従い、被験化合物の存在または非存在下、ァラ キドン酸から昆虫細胞である Sf9細胞により産生された組み換えヒト COX— 2により生 成したプロスタグランジン H2をプロスタグランジン E2へ変換、 enzyme immunoassay 法により定量し、本発明の化合物の COX— 2阻害作用を測定した。
[0065] 被験化合物として下記の化合物を用いた場合の結果を以下に示す。 COX阻害活 性は IC 値 M)又は被験化合物 1 μ Μにおける阻害率(%)で表す。
50
[1]アスピリン
[2]インドメタシン
[3]セレコキシブ
[4]化合物番号 50の化合物
[5]化合物番号 101の化合物
[0066] [表 3]
産業上の利用可能性
本発明の医薬は、 COX阻害作用、好ましくは COX— 2選択的阻害作用を有してお り、 COXや COX— 2が関与する疾患の予防及び Z又は治療のための医薬として有 用である。