WO2003013814A1 - Betonniere - Google Patents

Description

明 細 書 コンク リ一 ト ミキサ 技術分野

本発明は、 砂利、 砂、 セメ ント、 水、 及び混和剤などの材料を練り混ぜて生コ ンク リートを製造するコンク リー ト ミキサに関する。 . 背景技術

従来から、 コンク リートは水、 セメ ント、 骨材や各種混合剤を配合し、 これを コンク リート ミキサによって混練して製造おり、 この種のコンク リ ー トの製造に 用いられる骨材と しては、 砂利、 採石などの粗骨材及び砂、 細砂など細骨材が一 般的である。

ところで、 近年、 産業廃棄物、 例えば、 スラッジ、 石粉、 焼却灰、 セラミ ック 粉、 ガラス粉、 一部に古紙、 廃パルプを含む現場発生土等は、 その大部分が埋立 用に廃棄処分せざるを得ないが、 処分場不足や不法投棄による環境汚染が増々深 刻化し、 その処理が問題となっている。 一方、 自然保護、 環境保全の観点から、 コンク リ一トの骨材と して使用される川砂や山砂の採集は限定され、 また海砂は 含有塩分がコンク リートの劣化をもたらすことからコンク リー トの骨材としての 使用には適さない。 そこで、 従来、 廃棄せざるを得なかったスラッジ、 石粉、 焼 却灰、 セラミ ック粉、 ガラス粉、 現場発生土等の一部に古紙、 廃パルプを含む産 業廃棄物をコンク リートの骨材と して利用することの試みも行われているが、 こ のようなセラミ ック粉、 ガラス粉、 現場発生土等の一部に古紙、 廃パルプは一般 的に含水率が高く、 吸水率も高くなるものであるので、 セメント と攪拌混合する 際、 抵抗性が高くなつてしまい、 効果的に攪拌混合することが極めて困難となつ ていた。

本発明は、 このような課題を解決してコンク リート構造体の原材料をコンク リ 一ト ミキサで練混する際、 原材料の流動性を高めてコンク リー トを確実かつ効果 的に練り混ぜることが可能なコンク リ一トミキサを提供することを目的とする。 発明の開示

上記の目的を達成するために、 請求項 1のコンク リート ミキサは、 取付フレー ムに ドラムを軸支し、 この ドラムを駆動用モータによりに回転させて前記ドラム 内の各種材料を混練するコンク リー ト ミキサにおいて、 少なく とも前記取付フレ ームに振動装置を固定すると ともに、 前記取付フレームに、 前記振動装置の振動 を前記ドラムに伝達するための振動伝達手段を設けたものである。

請求項 1 の構成によ り、 コンク リート ミキサによ り生コンク リートを混練する 際、 駆動用モータを駆動して ドラムを回転する。 この時、 水が ドラム内に行き渡 るにつれて混練物は粘性を有した状態になり、 特に、 骨材としてスラッジ、 石粉, 焼却灰、 セラミ ック粉、 ガラス粉、 現場発生土等の一部に古紙、 廃パルプを含む 産業廃棄物を用いた場合、 混練物は粘性が高くなるが、 振動伝達手段によって振 動装置からの振動を ドラムに伝えて ドラムを振動させることによって、 ドラム内 の混練物が液状化され、 高品質の生コンク リー トを製造することが可能となる。 請求項 2のコンク リート ミキサは、 前記請求項 1記載のコンク リート ミキザに おいて、 前記ドラムが一端を開口した有底筒型に形成され、 そのドラムの內部に 攪拌羽根を固定するとともに、 前記取付フレームの中央に前記ドラムの底部に突 設した回転軸を軸支する軸受を設け、 この軸受に近接して前記振動装置を固定し たものである。

請求項 2の構成によ り、 ドラムは取付フレームの中央に位置して回転軸を中心 として回転し、 攪拌羽根によってドラム内の混練物が混練される。 この時、 振動 装置からの振動は、 回転軸などの部分において取付フレームかドラムへと伝達さ れ、 さ らに、 振動伝達手段から ドラムに伝達されるが、 振動装置は取付フレーム の中央に固定され、 振動装置の振動が取付フレーム全体に効果的に伝達し、 この 取付フレームから ドラムに振動を効果的に伝達することが可能である。

請求項 3のコンク リート ミキサは、 請求項 2記載のコンク リートミキサにおい て、 前記振動伝達手段が前記取付フレームから一体的に突設されたアームと、 こ のアームの先端側に軸支した回転体によって構成され、 この回転体を前記ドラム に接触させたものである。 請求項 3の構成によ り、 振動装置からの振動が取付フレームとその取付フレ一 ムから一体的に突設されたアームへと伝達され、 さらに、 そのアームに軸支した 回転体から ドラムへと振動装置からの振動を効果的に伝達することができる。 請求項 4のコンク リートミキサは、 請求項 3記載のコンク リート ミキザにおい て、 前記アームが前記取付フレームに重ね合せて固定した取付板の両端から突設 され、 この一対のアームを前記振動装置を中心として左右対称に配置するととも に、 その各アームの先端に前記回転体を軸支したものである。

請求項 4の構成によ り、 コンク リートミキサに振動を与える振動装置は、 ドラ ムの回転中心となる回転軸に近接して取付フレームの中央に固定されているため、 振動装置の振動が取付フレーム全体に伝達されるとともに、 取付フレームから突 設したアームを振動装置を中心として左右対称に配置することで、 各アームに振 動装置の振動が均一的に伝達される。 これによつて、 回転時の ドラムを効果的に 振動させることができる。

請求項 5のコンクリートミキサは、 取付フレームに ドラムを取り付け、 この ド ラム内に設けた攪拌羽根を回転させて前記ドラム内の各種材料を混練するコンク リート ミキサにおいて、 前記ドラムに振動装置を設けたものである。

請求項 5の構成によ り、 コンク リート ミキサによ り生コンク リートを混練する 際、 攪拌羽根を回転する。 この時、 水が ドラム内に行き渡るにつれて混練物は粘 性を有した状態になり、 特に、 骨材としてスラッジ、 石粉、 焼却灰、 セラミ ック 粉、 ガラス粉、 現場発生土等の一部に古紙、 廃パルプを含む産業廃棄物を用いた 場合、 混練物は粘性が高くなるが、 振動装置でドラムを振動させることによって, ドラム内の混練物が液状化され、 高品質の生コンク リートを製造することが可能 となる。

請求項 6のコンク リート ミキサは、 請求項 5のコンク リート ミキサにおいて、 前記攪拌羽根を昇降させる昇降駆動手段を設けたものである。

請求項 6の構成によ り、 請求項 5に記載のコンク リート ミキサにおいて、 攪拌 羽根で材料を攪拌した後'、 この攪拌羽根を上昇させる。 こ うすれば、 ドラムで攪 拌した材料を取り出し易いし、 再びドラムの内部に材料を投入する際にも容易で ある。 そして、 ドラムに材料を投入した後、 攪拌羽根を降下して ドラム内の材料 を攪拌することができる。

請求項 7のコンク リートミキサは、 請求項 5記載のコンク リート ミキザにおい て、 前記取付フレームに前記ドラムと前記攪拌羽根を取り付ける傾斜部を形成し たものである。

請求項 7のコンク リート ミキサは、 ドラムと攪拌羽根を傾斜させることで、 攪 拌羽根の回転によって上方に向かった後、 自重により落下し、 このような材料の 流れによっても材料が攪拌されることになる。

請求項 8のコンク リート ミキサは、 請求項 7記載のコンク リート ミキサにおい て、 前記ドラムを前記傾斜部に回動自在に設けたものである。

請求項 8のコンク リ一ト ミキサは、 攪拌羽根で材料を攪拌した後、 攪拌羽根を 上昇させることによ り、 ドラムを垂直方向に回転することが可能となる。 こ う し て ドラムを回転すれば攪拌した材料を外部に簡単に排出することができる。 請求項 9のコンク リートミキサは、 請求項 8記載のコンク リート ミキサにおい て、 前記ドラムが一端を開口した有底筒型に形成され、 このドラムの底部を湾曲 させるとともに、 その ドラムの底部に前記振動装置を設けたものである。

ドラムに供給した材料は、 湾曲したドラムの底部に溜まり、 その底部に溜まつ た材料を攪拌羽根で効果的に攪拌することができる。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の第 1実施例を示すコンク リート ミキサの斜視図である。 図 2は、 同上コンク リート ミキサの断面図である。

図 3は、 同上振動装置付近の要部の斜視図である。

図 4は、 本発明の第 2実施例を示すコンク リート ミキザの正面図である。 図 5は、 同上コンク リートミキザの正面図であり、 ドラム内の材料を排出した 状態を示している。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。 図 1〜図 3は本発明の 第 1実施例を示し、 同図において、 1は砂利、 砂、 セメント、 水、 混和剤等の材 料を混練してコンク リートを製造する回転式のコンク リート ミキザであって、 前 記材料を投入する前面を開口した有底筒型のドラム 2 と、 このドラム 2を支持す る基台フレーム 3によって構成されている。 前記ドラム 2の胴部 2 Aはドラム 2 の底部 2 Bに向って拡径するテーパ状に形成されるとともに、 胴部 2 Aの下部か ら底部 2 Bに掛けて滑らかに湾曲している。 また、 ドラム 2 の内部には攪拌羽根 4が固定されている。

前記基台フレーム 3はキャスタを備えた移動自在な枠状のベースフ レーム 5 と、 このベースフ レーム 5に立設した左右一対の支持フ レーム 6， 6 と、 この支持フ レーム 6， 6の間に架設した取付フ レーム 7 とで構成されている。 取付フ レーム 7は前記ドラム 2を回動自在に支持するものであって、 ドラム 2の胴部 2 Aから 底部 2 Bにほぼ沿うように弓型に湾曲して形成されている。 この取付フ レーム 7 の両端は前記支持フ レーム 6 , 6に軸支され、 こ う して左右の支持フ レーム 6， 6の間に取付フ レーム 7が取り付られる。 また、 前記ドラム 2の底部中心には回 転軸 9がー体的に突設され、 この回転軸 9を前記取付フレーム 7の中央に固定し た軸受 10 に枢着している。 これにより、 取付フ レーム 7に ドラム 2が回動自在 に支持される。 そして、 取付フ レーム 7の一端側に駆動軸 11 を貫通させ、 その 駆動軸 11 の端部に固着したギヤ 12を前記ドラム 2の胴部 2 Aの外周に固着した ギヤ 12Aに嚙合させる。 そして、 駆動軸 11 に固定したプーリ 13 と駆動モータ 14 とをベルト 15によって連結し、 駆動モータ 14の回転をベルト 15 とプーリ 13 によって駆動軸 11 に伝達し、 駆動軸 11 に固着したギヤ 12 と ドラム 2の外周に 固着したギヤ 12 Aとの嚙合によって取付フ レーム 7に軸支された ドラム 2を回 転させている。

また、 前記取付フ レーム 7の中央上面に両側に一対のアーム 20， 20 を有する 取付板 21を重ね合わせ、 この取付板 21 と取付フ レーム 7 とを溶接などによって 一体的に固着している。 この取付板 21にはバイブレータなどの振動装置 25がポ ノレト 26 によって固定されている。 また、 振動装置 25 を固定する前記取付板 21 の先端には、 回転体として金属製の回転ローラ 24 が回転可能に支持されている _c この回転ローラ 24 は、 前記ドラム 2の回転中心である前記回転軸 9を中心とし て左右対称位置に取り付けられている。 これとともに、 前記ドラム 2は、 回転口 —ラ 24 と常に接触して回転し、 この回転ローラ 24 から前記振動装置 25 の振動 が伝達される。 すなわち、 本実施例では振動装置 25を固定する取付板 21の両端 に突設するアーム 20, 20 と、 この各アーム 20， 20 に軸支する回転ローラ 24 に よって振動伝達手段を構成している。 また、 前記基台フレーム 3のベースフレー ム 5、 支持フレーム 6、 取付フレーム 7及び該取付フレーム 7に固着された取付 板 21 とその左右のアーム 20, 20、 回転ローラ 24、 ドラム 2は振動を伝達しやす い金属材料によって構成され、 振動装置 25からの振動は、 その振動装置 25を固 定する取付フレーム 7、 この取付フレーム 7の先端に軸支する回転ローラ 24 へ と伝達され、 その各回転ローラ 24から ドラム 2へと振動装置 25の振動が伝達さ れる。 なお、 図中、 30 は支持フレーム 6に設けたハン ドルであり、 このハン ド ノレ 30 を回転させることによって前記取付フムーレ 7を回動させて ドラム 2の角 度が可変することが可能である。

以上のように構成される本実施例においては、 コンク リート ミキサ 1により生 コンク リートを混練する場合、 駆動用モータ 14 により、 ベルト 15 とプーリ 13 を介して駆動軸 11 を回転させて取付フレーム 7に軸支する ドラム 2を回転させ る。 ここで、 振動装置 25 を起動させることによって、 その振動は、 取付フレー ム 7に固着された取付板 21、 その取付板 21 の両端に一体形成する左右のアーム 20， 20、 その各アーム 20， 20にそれぞれ軸支された回転ローラ 24， 24へと伝達 され、 この回転ローラ 24， 24 から ドラム 2に高周波の振動が伝達される。 そし て所定量計量した砂利、 砂、 セメント、 水、 混和剤を、 ドラム 2内に順次投入し て攪拌羽根 4によ り混練を開始する。

この時、 そして水が槽内に行き渡るにつれて混練物は粘性を有した状態になり、 攪拌羽根 4にかかる負荷も大きくなつてく る。 特に、 骨材としてスラッジ、 石粉、 焼却灰、 セラミ ック粉、 ガラス粉、 現場発生土等の一部に古紙、 廃パルプを含む 産業廃棄物を用いた場合、 混練物は粘性が高くなるが、 取付フ レーム 7に固定し た振動装置 25の振動を回転ローラ 24， 24から ドラム 2に伝達させ、 その ドラム 2に高周波の振動を与えることで、 混練物が液状化させて高品質の生コンク リー トを製造することができる。

以上のように、 本実施例では、 コンク リート ミキサ 1の ドラム 2にコンク リー 卜の原材料となる水、 セメ ント、 骨材 3 と混合材などを材料を投入し、 コンク リ 一トミキサ 1を回転させて材料を練混する際、 取付フレーム 7に固定した振動装 置 25 によって ドラム 2を振動させることによって、 材料を液状化させて材料の 流動性を高めることができる。 このため、 産業廃棄物として捨てられるセラミ ツ ク粉、 ガラス粉、 一部に古紙、 廃パルプを含む現場発生土を骨材として用いたと しても優れた流動性が得られるから、 高価な高性能 A E減水剤などといった高価 な混合添加剤を添加する必要もなく、 また、 セメ ン トに対する水の比率も少なく 抑えることができるため、 同一強度のコンク リートを製造する場合、 セメ ントの 使用量も少なくなるから、 コンク リート構造体の製造コス トも安価に抑えること ができる。 また、 コンク リー ト ミキサ 1に振動を与える振動装置 25 は、 ドラム 2の回転中心となる回転軸 9の軸受 10 に近接して取付フレーム 7の中央に固定 されているため、 振動装置 25 の振動が取付フレーム 7全体に効果的に伝達され るとともに、 回転軸 9から ドラム 2に振動装置 25 からの振動を伝達することが 可能である。 さらに、 振動装置 25 を固定する取付板 21 の両側にアーム 20， 20 を一体形成し、 その各アーム 20, 20に軸支した回転ローラ 24， 24をドラム 2に 接触させることによって、 回転ローラ 24， 24 から常に回転する ドラム 2に振動 を伝達させることができるため、 振動装置 25 の振動が減衰することなく、 ドラ ム 2に効果的に伝達することができる。

図 4及び図 5は、 本発明の第 2実施例を示しており、 同図において、 30 は砂 利、 砂、 セメント、 水、 混和剤等の材料を混練してコンク リー トを製造するコン ク リート ミキサであって、 前記材料を投入するための上面を開口した有底筒型の ドラム 31 と、 この ドラム 31 を支持する左右一対の取付フレーム 32 によって構 成されている。 本実施例においては、 前記ドラム 31 の胴部 31 Aがほぼ直線状に 成形され、 その胴部 31 Aの下部から底部 31 Bに掛けて滑らかに湾曲している。 前記取付フレーム 32 は図示しない連結部材で連結して全体と して枠状に形成 されている。 また。 取付フレーム 32 は設置面に固定する水平部 32Aと、 この水 平部 32 Aの一端から立設した垂直部 32 B と、 この垂直部 32 Bから前記水平部 32 Aに架設された傾斜部 32 Cとからなる。 傾斜部 32 Cには前記ドラム 31を軸支す る取付アーム 35が固定され、 その取付アーム 35 の先端に前記ドラム 31 を回動 自在に枢着している。 なお、 本実施例では、 傾斜部 32 Cの傾斜角はほぼ 4 5度 に設定され、 その傾斜部 32 Cに装着する ドラム 31 をほぼ 4 5度傾斜させて取付 けているが、 ドラム 31の開口部 31 Cは水平に形成されている。

40 は前記ドラム 31 の内部に配置した攪拌羽根、 41 は攪拌羽根 40 を駆動する 駆動ュニッ トである。 駆動ュニッ ト 41 は前記攪拌羽根 40 の駆動モータ 42 を内 蔵し、 この駆動モータ 42 の駆動軸 42 Aの先端部に前記攪拌羽根 40 が取付けら れている。 すなわち、 前記実施例では、 ドラム 2が回転したが、 本実施例では、 ドラム 31 は回転せず、 ドラム 31 の内部に設けた攪拌羽根 40が回転する。 さら に、 攪拌羽根 40は昇降ュニッ ト 50によって前記取付フレーム 32 の傾斜部 32 C に沿って昇降するように構成している。 この昇降ユニッ ト 50は、 前記傾斜部 32 Cにそれぞれ固定した左右一対のラック 51 と、 前記駆動ュニッ ト 41に設けたピ 二オンギア 52及びこのピニオンギア 52 を回転するモータ 53 とから成り、 これ らラック 51、 ピニオンギア 52、 モータ 53によって昇降駆動手段を構成している _c そして、 前記ピニオンギア 52 はラック 51 と嚙み合し、 モータ 53 によってピニ オンギア 52を回転させることによって昇降ュニッ ト 50が昇降する。 なお、 図示 はしないが、 昇降ユニッ ト 50 と取付フレーム 32 の傾斜部 32 Cとは例えば、 案 內ローラと案内レールなどの適宜な案内機構によって案内され、 傾斜部 32 Cに 沿って昇降ュニッ ト 50が安定的に案内されるようになている。

なお、 図中 54 は、 ドラム 31 の底部 31 Bに取り付けた振動装置、 55 はコンク リ一ト ミキサ 30 によって攪拌 · 混合した生コンク リートを移し返るバケツ トで ある。

以上のように構成される本実施例においては、 コンク リート ミキサ 30 により 生コンク リー トを混練する場合、 駆動モータ 42により攪拌羽根 40を回転する。 これとともに ドラム 31 の底部 31 Bに取り付けた振動装置 54 を起動させること によって、 その振動が ドラム 31 に直接的に伝達される。 そして所定量計量した 砂利、 砂、 セメ ント、 水、 混和剤を、 ドラム 31内に順次投入して攪拌羽根 40に より混練を開始する。

この時、 そして水が槽内に行き渡るにつれて混練物は粘性を有した状態になり， 攪拌羽根 4にかかる負荷も大きくなつてくる。 特に、 骨材と してスラッジ、 石粉. 焼却灰、 セラ ミ ック粉、 ガラス粉、 現場発生土等の一部に古紙、 廃パルプを含む 産業廃棄物を用いた場合、 混練物は粘性が高くなるが、 ドラム 31 の底部 31 Bに 取り付けた振動装置 54 の振動を ドラム 31 に伝達させ、 その ドラム 31 に高周波 の振動を与えることで、 混練物が液状化させて高品質の材料を製造することがで きる。 また、 本実施例においては、 ドラム 31 と攪拌羽根 40を傾斜させることに より、 図 4において矢印 bで示すように、 攪拌羽根 40 の回転によって搔き上げ られた材料が自重により落下するため、 材料を効果的に攪拌することができる。 また、 攪拌羽根 40を昇降させる昇降ユニッ ト 50が設けられているから、 攪拌羽 根 40で材料を攪拌した後、 図 5に示すように攪拌羽根 40を上昇させることがで きる。 これにより、 ドラム 31 内への材料の投入が容易であるとともに、 ドラム 31 を垂直方向に回転させ、 攪拌した材料をバケッ ト 55 に簡単に移し返ることが できる。

以上のように、 本実施例では、 コンク リート ミキサ 30のドラム 31にコンク リ ー トの原材料となる水、 セメ ン ト、 骨材と混合材などを材料を投入し、 コンク リ 一トミキサ 30 を回転させて材料を練混する際、 ドラム 31 の底部 31 Bに固定し た振動装置 54によって ドラム 30を振動させることによって、 材料を液状化させ て材料の流動性を高めることができる。 このため、 産業廃棄物として捨てられる、 セラミ ック粉、 ガラス粉、 一部に古紙、 廃パルプを含む現場発生土を骨材として 用いたとしても優れた流動性が得られるから、 高価な高性能 A E減水剤などとい つた高価な混合添加剤を添加する必要もなく、 また、 セメ ントに対する水の比率 も少なく抑えることができるため、 同一強度のコンク リー トを製造する場合、 セ メ ン トの使用量も少なくなるから、 コンク リー ト構造体の製造コス トも安価に抑 えることができる。 また、 ドラム 31 と攪拌羽根 40を傾斜させることにより、 攪 拌羽根 40 の攪拌される材料に乱流が生じ、 より効果的に材料を攪拌することが できる。 また、 昇降ユニッ ト 50 により攪拌羽根 40 が昇降するから、 攪拌羽根 40で材料を攪拌した後、 この攪拌羽根 40 を上昇させることができ、 こ うように 材料を攪拌後、 攪拌羽根 40を上昇させることによ り、 攪拌羽根 40で攪拌した ド ラム 31内の材料を取り出し易い。 特に、 本実施例では、 ドラム 31を取付フレー ム 32 に回動自在に取り付けられているから、 攪拌羽根 40 で攪拌した ドラム 31 内の材料をバケツ ト 55 に移し変える際、 極めて効率的である。 また、 取付フレ —ム 32の傾斜部 32 Cに ドラム 31 と攪拌羽根 40を取り付けることによ り、 ドラ ム 31内の材料の一部は、 攪拌羽根 40の回転によって上方に向かった後、 自重に より落下し、 このような材料の流れによっても材料が攪拌されるから、 効率的に 材料を攪拌することができる。

以上、 本発明の各実施例について説明したが、 本実施例では、 前記実施例に限 定されるものではなく、 本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能となる。 例えば、 前記実施例では単動型のコンク リー ト ミキサの構造を示したが、 複動型 のコンク リート ミキサにも適用可能である。 さらに、 ドラムを支持する取付フレ —ムの形状や、 このドラムに接触する回転ローラの数なども前記実施例に限定さ れるものではない。 また、 第 2実施例で振動装置を ドラムの底部に設けた例を示 したが、 ドラムの胴部に取り付けるようにしてもよい。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 取付フレームに ドラムを軸支し、 このドラムを駆動用モータによ りに回転さ せて前記ドラム内の各種材料を混練するコンク リー ト ミキザにおいて、 少なく と も前記取付フレームに振動装置を固定するとともに、 前記取付フレームに、 前記 振動装置の振動を前記ドラムに伝達するための振動伝達手段を設けたことを特徴 とするコンク リー ト ミキサ。

2 . 前記ドラムが一端を開口した有底筒型に形成され、 その ドラムの内部に攪拌 羽根を固定するとともに、 前記取付フレームの中央に前記ドラムの底部に突設し た回転軸を軸支する軸受を設け、 この軸受に近接して前記振動装置を固定したこ とを特徴とする請求項 1記載のコンク リート ミキサ。

3 . 前記振動伝達手段が前記取付フレームから一体的に突設されたアームと、 こ のアームの先端側に軸支した回転体によって構成され、 この回転体を前記ドラム に接触させたことを特徴とする請求項 2記載のコンク リー ト ミキサ。

4 . 前記アームが前記取付フレームに重ね合せて固定した取付板の両端から突設 され、 この一対のアームを前記振動装置を中心と して左右対称に配置するととも に、 その各アームの先端に前記回転体を軸支したことを特徴とする請求項 3記載 のコンク リー ト ミ キサ。

5 . 取付フレームにドラムを取り付け、 この ドラム内に設けた攪拌羽根を回転さ せて前記ドラム内の各種材料を混練するコンク リート ミキサにおいて、 前記ドラ ムに振動装置を設けたことを特徴とするコンク リート ミキサ。

6 . 前記攪拌羽根を昇降させる昇降駆動手段を設けたことを特徴とする請求項 5 に記載のコンク リート ミキサ。

7 . 前記取付フレームに前記ドラムと前記攪拌羽根を取り付ける傾斜部を形成し たことを特徴とする請求項 5記載のコンク リート ミキサ。

8 . 前記ドラムを前記傾斜部に回動自在に設けたことを特徴とする請求項 7記載 のコンク リ一 ト ミキサ。

9 . 前記ドラムが一端を開口した有底筒型に形成され、 この ドラムの底部を湾曲 させるとともに、 そのドラムの底部に前記振動装置を設けたことを特徴とする請 求項 8記載のコンク リートミキサ。