WO2003013284A1 - Double wrapper cigarette, and machine and method for manufacturing the cigarette - Google Patents

Description

明 細 書

ダブルラッパ一シガレット、 その製造機及び製造方法 技術分野

本発明はダブルラッパ一シガレットに係わり、 より詳しくは、 副流煙の臭気を 改善するダブルラッパーシガレツト、 その製造機及び製造方法に関する。 背景技術

シガレットの喫煙時、 副流煙は喫煙者のみならず、 その周囲の人々にも不快感 を与えることがあり、 喫煙者は快く喫煙することができない。

このような事情から副流煙を低減したシガレツトが開発され、 この種のシガレ ッ卜のラッパ一には特殊の添加剤が含まれている。 特殊な添加剤は副流煙の低減 には有効であるものの、 副流煙の臭気を通常のシガレツトにおける副流煙の臭気 よりも強くしてしまうことが多い。

副流煙の臭気は、 シガレット内に香料を付加することで緩和されるものと考え られる。 具体的には、 香料は、 シガレットの充填材ゃラッパ一のシーム糊に付加 することができる。

しかしながら、 香料が充填材に付加されると、 充填材本来の香りや風味が損な われる。 一方、 香料がシーム糊に付加される場合、 シーム糊の接着力を低下させ ることなく、 シーム糊に十分な量の香料を付加することは困難である。 発明の開示

本発明の目的は、 上述の不具合を被ることなく、 副流煙の臭気を好適に緩和す ることができるダブルラッパーシガレツト、 その製造方法および製造機を提供す ることにある。

上述の目的を達成するダブルラッパーシガレットは、 喫煙材料からなるロッド 状の充填材と、 この充填材を包み込むインナラッパ一と、 このインナラッパ一を 囲むァゥ夕ラッパ一と、 インナラッパーとァゥタラッパーとの間に設けられた香 料発生層とを備え、 この香料発生層は、 副流煙の臭気を緩和するための香料を含 む。

上述のダブルラッパ一シガレットによれば、 喫煙時、 香料発生層は香気を解放 し、 この香気は副流煙の臭気を緩和する。 香料発生層は、 インナラッパ一とァゥ 夕ラッパ一と間にあるので、 香気が主流煙に侵入することはない。 それ故、 充填 材本来の風味や味覚が香気により阻害されることはない。 また、 香気発生層はィ ンナラッパ一とァウタラッパ一との間の広い領域に形成可能であるから、 副流煙 の臭気を緩和するうえで、 十分な量の香料を含むことができる。

ィンナラッパー及びァゥタラッパ一は、 副流煙を低減するための充填剤を含む ことができる。 この場合、 喫煙時、 ダカレラッパ一シガレットから発生する副流 煙は低減される。

具体的には、 香料が溶解性を有していれば、 香気発生層は、 インナラッパ一又 はァウタラッパ一の少なくとも一方に香料を含む香気発生液を塗布することで形 成される。

しかしながら、 香料が溶解性を有していなければ、 香料発生層は香料を担持す る糊を含むことができ、 糊はポリビニールアセテート糊であるのが好ましい。 こ の場合、 香料は粉状又は粒状であるのが望ましい。

上述したダブルラッパ一シガレットの製造機は、 インナウエブを送出する第 1 送出経路と、 ァウタウェブを送出する第 2送出経路と、 第 1及び第 2送出経路か らィンナウェブ及びァウタウェブをそれぞれ受け取って、 ィンナウェブ及びァゥ タウエブを互いに重ね合わせたダブルウェブを形成する一方、 ダブルウェブ上に 喫煙材料からなる充填材の供給を受け、充填材をダブルウェブにより包み込んで、 たばこ口ッドを連続的に成形するラッピングセクションと、 ラッピングセクシ 3 ンにて成形されたたばこロッドを所定の長さ毎に切断する切断セクションと、 第 1及び第 2送出経路の少なくとも一方に設けられた香料供給装置とを備えており、 香料供給装置は、一方の送出経路のウェブに香料を含んだ材料を層状に付着させ、 ダブルウェブのインナウエブとァゥ夕ウェブとの間に香気発生層を形成する。 上述の製造機によれば、 充填材が香気発生層を有するダカレウェブにより包み 込まれることでたばこロッドが成形され、 この後、 たばこロッドを切断すること により、 ダブルラッパ一シガレットが製造される。

香料が溶解性を有していれば、 香料供給装置は、 ウェブに香料を含んだ香気発 生液を塗布するノズル型塗布器を含むことができる。

これに対し、 香料が溶解性を有していなければ、 香料供給装置は、 ウェブに糊 を塗布して、 接着面を形成する糊塗布器と、 ウェブの接着面に粉状又は粒状の香 気発生材料を散布する散布器とを含むことができる。

更に、 散布器は、 送出経路の下方に回転可能に配置され、 ウェブの接着面に向 けて香気発生材料を吹き上げる第 1ブラシローラと、 第 1ブラシローラの下流に 回転可能に配置され、 接着面に付着した余剰の香気発生材料を搔き落とす第 2ブ ラシローラとを有することができる。

上述した吹き上げ型の散布器によれば、 ウェブの接着面への香気発生材料の付 着量を容易に制御することができる。

更に、 ダブルラッパ一シガレットの製造方法は、 シガレット製造機のラッピン グセクションに向けてィンナウェブ及びァウタウェブをそれぞれ供給して、 ラッ ピングセクションの入口にてィンナウェブ及びァウタウェブが互いに重なり合つ たダブルウェブを形成する工程と、 ィンナウェブ及びァゥタウエブの供給過程に て、 インナウエブ及びァゥ夕ウェブの少なくとも一方に香料を含んだ材料を層状 に付着させ、 ダブルウェブのィンナウェブとァウタウェブとの間に香気発生層を 形成する工程と、 ラッピングセクションの入口にてダブルウェブに喫煙材料から なる充填材を供給する工程と、 ダブルウェブが充填材とともにラッピンクセクシ ヨンを通過する際、 ダブルウェブにより充填材を包み込み、 たばこロッドを連続 して形成する工程と、 この後、 たばこロッドを所定長さ毎に切断する工程とを含 む。

上述したダブルラッパ一シガレツトの製造機及び製造方法によれば、 ラッピン グセクションに向けてインナウエブ及びァゥ夕ウェブが供給されるとき、 これら ィンナウェブ及びァゥ夕ウェブの少なくとも一方に香気発生層を形成するだけで、 ダブルラッパ一シガレツトを簡単に製造することができる。 図面の簡単な説明

第 1図は、 一実施例のダブルラッパ一シガレツトを有するフィルタシガレツト の斜視図、

第 2図は、 第 1図のダブルラッパーシガレツトの横断面図、

第 3図は、 第 2図中 I I I部の拡大図、

第 4図は、 第 1図のダブルラッパ一シガレツトを製造するための製造機の概略 図、

第 5図は、 第 4図の製造機におけるラッピングセクションの入口に供給された インナラッパー及びァウタラッパーを示す横断面図である。

第 6図は、 一方のウェブに粉状又は粒状の香料を供給する供給器を備えた製造 機の概略図、 及び

第 7図は、 他の供給装置を示す概略図である。 発明を実施するための最良の形態

第 1図はフィルタシガレツ卜を示す。 このフィルタシガレツトはダブルラッパ ーシガレツト 2を有し、 ダブルラッパーシガレット 2の一端にはフィル夕チップ 4がチップべーパ片 5を介して接続されている。

ダブルラッパ一シガレツト 2はインナラッパ一 6及びァウタラッパ一 8を有し、

；— 6は充填材 Kを直接に包み込み、充填刻 Kをロッド状に成形する。 一方、 ァゥ夕ラッパ一 8はインナラッパ一 6を外側から同心的に囲んでいる。 第 2図から明かなように、 ァゥ夕ラッパ一 8の両側縁は互いに重ね合わされ、 そして、 シーム糊 （図示しない） により接着されている。 しかしながら、 インナ ラッパ一 6の両側縁は重なり合っていない。 即ち、 展開してみたとき、 インナラ ッパー 6の幅はァゥ夕ラッパ一 8の幅よりも狭い。

充填材 Kは、 タバコラミナや中骨を裁刻して得られる刻みたばこ、 再生シート たばこを裁刻して得られる再生刻みたばこ、 膨化処理された刻みたばこの混合物 である。

インナラッパ一 6及びァゥタラッパー 8は共に、 亜麻パルプ、 木材パルプ又は 他の草木の植物パルプに、 副流煙を低減するための充填剤を付加して得られる。 ここで、充填剤には例えば炭酸カルシウムやマグネシウム化合物等が使用される。 更に、 インナラッパ一 6及びァウタラッパ一 8は有機酸塩等の燃焼調節剤や、 リ ン酸塩等の灰調節剤をも含むことができる。 インナ及びァウタラッパ一 6， 8の 坪量は 1 0〜： 1 0 0 g/m²である。

第 3図に示されるようにダブルラッパ一シガレット 2は香気発生層 1 0を更に 含み、 この香気発生層 1 0はインナラッパ一 6とァウタラッパ一 8との間に配置 されている。 香気発生層 1 0はインナラッパ一 6の外周面全域又はその一部に塗 布されている。 香気発生層 1 0は香料を含有し、 この香料は、 喫煙時、 ダブルラ ッパーシガレツトの燃焼端から発生する副流煙の臭気を緩和する。 具体的には、 ここでの香料は、 テンペル類、 エステル類、 リナロール、 ネロールゃゲラニォ一 ル等のアルコール類、 ァネトール等のフエノール類、 バニリンゃェチルバ二リン 等のアルデヒド類、 ラクトン類、 植物及び果実抽出物等の何れか、 又は、 これら の混合物である。 ，

第 4図は上述したダブルラッパーシガレツトのための製造機を示し、 この製造 機について以下に説明する。

製造機は、インナウエブ のロール 1^及びァウタウェブ W₂のロール R ₂をそ れぞれ備える。 インナラッパ一 6はインナウエブ から得られ、 ァゥ夕ラッパ 一 8はァゥ夕ウェブ W₂から得られる。 ロール R ₂からは送出経路 1 2， 1 4がそれぞれ延びている。 これら送出経路 1 2 , 1 4は複数のガイドローラから 規定され、 ラッピングセクション 1 6の入口に連なる終端を有する。

送出経路 1 2， 1 4の途中にはフィードローラ （図示しない） やリザーバ 1 5 がそれぞれ介挿されており、 フィードローラはロール Rい R ₂からインナウエブ 及びァウタウェブ W₂を送出経路 1 2 , 1 4に沿い、 ラッピングセクション 1 6に向けて供給する。

ラッピングセクション 1 6は無端状のガニチヤテープ 1 8を有し、 このガニチ ャテープ 1 8はラッピングセクション 1 6の成形べッドを水平に通過する部分と、 駆動ドラム 2 0に掛け回された部分とを有する

ァウタウェブ W₂及びィンナウェブ がラッピングセクション 1 6に導かれ ると、 第 5図に示されるように、 ァゥ夕ウェブ W₂及びインナウエブ はラッピ ングセクシヨン 1 6の成形べッド 2 2上にて、 ガニチヤテープ 1 8に順次重ね合 わされ、 これにより、 ダブルウェブが形成される。

このような状態にて、 駆動ドラム 2 0が回転されると、 ガニチヤテープ 1 8は ダブルウェブとともに一方向に走行する。 即ち、 ダブルウェブはガニチヤテープ 1 8とともにラッピングセクション 1 6の成形べッド 2 2を通過する。 より詳し くは、 成形べッド 2 2はガニチヤテープ 1 8及びダブルウェブの走行を案内する 成形溝 （図示しない） を有する。 この成形溝の幅や底の曲率半径は、 ラッピング セクション 1 6の入口から出口に向けて徐々に減少し、 ラッピングセクション 1 6の出口にて、 成形溝はほぼ半円の断面形状を有する。

一方、 ラッピングセクション 1 6の入口にて、 ダブルウェブ、 即ち、 インナウ エブ 上に充填材層 K Lが供給される。 より詳しくは、 充填材層 K Lは無端状 のたばこバンド 2 4の下面に充填材を層状に吸着して形成される。 充填材層 K L はたばこパンド 2 4の走行に伴い、 ラッピングセクション 1 6の入口に向けて移 送され、 そして、 ラッピングセクション 1 6の入口にて、 トングシユー 2 6によ りたばこバンド 2 4から剥離されてインナウエブ W;L上に乗り移る。

この後、 充填材層 K Lはダブルウェブとともにラッピングセクション 1 6のト ングシユー 2 6、 ショートホルダ 2 8、 糊塗布ノズル 3 0及び口ッドホルダ 3 2 を順次通過する。 この過程にて、 充填材層 K Lはダブルウェブに包み込まれ、 こ の結果、 たばこロッド T Rが連続して成形され、 たばこロッド T Rはラッピング セクション 1 6の出口から送出される。

より詳しくは、 トングシュ一 2 6は充填材層 K Lを上方から圧縮して、 充填材 層 K Lの上部を半円形の断面形状に成形し、 一方、 成形ベッド 2 2の成形溝はガ 二チヤテープ 1 8を介してダブルウェブを断面 U字形に曲成する。 これにより、 充填材層 K Lの下部もまた半円形の断面形状に成形される。 つまり、 充填材層 K Lは上下から圧縮され、 円形の断面形状に成形される。

ショートホルダ 2 8はガニチヤテープ 1 8を介して、 ダブルウェブ、 即ち、 ィ ンナ及びァウタウェブ W₂の一側縁部を円弧状に曲成し、 これら一側縁部を 充填材層 K Lの上部半分に被せる。 一方、 糊塗布ノズル 3 0はダブルウェブの他 側縁、 即ち、 ァゥ夕ウェブ W₂の他側縁にシーム糊を塗布する。

この後、 ロングホルダ 3 2はガニチヤテープ 1 8を介して、 ダブルウェブの他 側縁部を同様に円弧状に曲成して、 この他側縁部を充填材層 K Lの残りの上部半 分に被せる。 従って、 ァウタウェブ W₂の他側縁がシーム糊を介してァゥタウェ ブ W₂の一側縁に重ね合わされることで、 ァウタウェブ W₂の両側縁は互いに接着 され、 この結果、 たばこロッド T Rが成形される。

ラッピングセクション 1 6から送出されたたばこロッド T Rは、 ヒータ 3 4の 下側を通過する際、 シーム糊の乾燥処理が行われる。 この後、 たばこロッド T R が切断セクション 3 6を通過する際、 切断セクション 3 6の口一タリナイフ 3 8 はたばこロッド T Rを所定長毎に切断し、 シガレットロッド C Rを成形する。 こ こで、 シガレットロッド C Rは前述したダブルラッパーシガレツト 2の 2倍の長 さを有する。 この後、 シガレットロッド C Rはキッ力一 4 0により、 フィルタシ ガレット製造機 （図示しない） に向けて供給される。

フィル夕シガレツト製造機にシガレットロッド C Rが供給されると、 シガレツ トロッド C Rは先ず 2本のダブルラッパ一シガレツト 2に切断され、 これらダブ ルラッパ一シガレット 2間にフィルタプラグが配置される。 この後、 これら 2本 のダブルラッパーシガレツト及びフィル夕プラグはチップぺ一パ片の巻付けによ り相互に接続され、 これにより、 ダブルフィルタシガレットが成形される。更に、 ダブルフィル夕シガレットは等分に切断され、 第 1図のフィルタシガレットが得 られる。

第 1図の製造機はノズルタイプの塗布器 4 2を更に備えており、 塗布器 4 2は ァウタウェブ W₂の送出経路 1 4に配置されている。 より詳しくは、 塗布器 4 2 はリザーバ 1 5とラッピングセクション 1 6との間に位置付けられている。

塗布器 4 2はァゥ夕ウェブ W₂の片面、 即ち、 その内面に香気発生液を塗布す る。 ここで、 香気発生液の塗布域は、 前述したシ一ム糊が塗布されるァウタゥェ ブ W 2の他側縁を除いた領域に設定される。 第 5図に示されるようにラッピング セクション 1 6の入口にて、 香気発生液が塗布されたァウタウェブ W₂とインナ ウェブ とが互いに重ね合わされると、 これらウェブ W_{l s} W₂間に香気発生液 の塗布層 4 4が形成される。

ここで、 香気発生液は、 シ一ム糊として使用される E VA糊や P VA C糊を担 持体とし、 この担持体に前述した香料を混合して得られる。 それ故、 塗布層 4 4 はィンナウェブ とァウタウェブ W₂とを接着する接着剤としての機能をも有 する。

担持体としての P VA C糊は E VA糊や C MC糊に比べて、 香料の保持能力に 優れ、 副流煙に向けて香料を良好に解放することができる。

上述したようにァウタラッパ一材 ₂の内面に塗布層 4 4が形成されると、 こ の塗布層 4 4はダブルラッパーシガレツト 2の香気発生層 1 0となる。 本発明は上述の一実施例に制約されるものではなぐ種々の変形が可能である。 例えば、 塗布器 4 2はァウタウェブ W₂の内面に筋状の塗布層 4 4を複数形成 することができる。

また、 第 4図中 2点鎖線で示されるように、 塗布器 4 2が送出経路 1 2に配置 されていれば、 塗布器 4 2は、 インナウエブ の片面、 即ち、 そのァウタゥェ ブ W₂側の内面に塗布層 4 4を形成することができる。 この場合、 塗布層 4 4は インナウエブ の内面全域に亘つて拡がることができる。

更に、 塗布器 4 2は送出経路 1 2， 1 4のそれぞれに配置することもできる。 この場合、 インナ及びァゥ夕ウェブ W₂の双方に塗布層 4 4がそれぞれ形成 され、 インナラッパ一 6とァゥ夕ラッパ一 8との間により多くの香料を介在させ ることができる。

上述のノズルタイプの塗布器 4 2に代えて、 ローラタイプの塗布器を使用する こともできる。 ローラタイプの塗布器は転写ローラを有し、 この転写ローラは、 インナウエブ 又はァウタウェブ W₂に香料液を転写し、塗布層 4 4を形成する。 更にまた、 製造機は、 粉状又は粒状の香気発生材料を供給する供給装置を備え ることができる。 具体的には、 第 6図に示されるように、 供給装置は送出経路 1 4に配置された糊塗布器 4 6及び散布器 4 8を含み、 散布器 4 8は糊塗布器 4 6 によりも下流に配置されている。 糊塗布器 4 6は、 ァウタウェブ W₂の内面に P VA C糊を塗布し、 これにより、 ァゥ夕ウェブ W₂の内面は接着面に形成される。 この後、 散布器 4 8は粉状又は粒状の香気発生材料をァウタウェブ W₂の接着面 に散布し、 香気発生材料は接着面に層状に付着される。

ここでの香気発生材料としては、 デキストリン系の粉末香料又はカードラン粉 末、 更には、 i3—サイクロデキストリン等の担持体に前述した香料が含有された 粉末香料を使用することができる。

上述したような香気発生材料を使用しても、 インナウエブ とァウタウェブ w₂との間に香気発生層を形成することができ、 前述したダブルラッパーシガレ ット 2が得られる。

第 6図中 2点鎖線で示されているように、 供給装置は送出経路 1 2に配置され ていてもよいし、 送出経路 1 2 , 1 4の双方にそれぞれ配置されていてもよい。 前述した供給装置に代えて、 第 7図の供給装置を使用することもできる。

第 7図の供給装置は糊塗布器 5 0を含み、 この糊塗布器 5 0は送出経路 1 2 , 1 4の少なくとも一方に配置され、 糊ポット及び転写ローラを有する。 糊塗布器 5 0の転写ローラは糊ポット内の P VA C糊をウェブの片面に塗布し、 ウェブに 接着面を形成する。

送出経路は、糊塗布器 5 0の下流に上方に向けて斜めに延びる傾斜経路を有し、 この傾斜経路に吹き上げ型の散布器 5 2が配置されている。 この散布器 5 2はハ ウジング 5 4及びカバー 5 6を有し、 これらハウジング 5 4及びカバ一 5 6は傾 斜経路を上下に挟み、 且つ、 傾,斜経路に沿って配置されている。 より詳しくは、 ハウジング 5 4は送出経路の下側に配置され、 ハウジング 5 4の上面は部分的に 開口されている。 一方、 カバ一 5 6はハウジング 5 4の上面を覆い、 ウェブはハ ウジング 5 4とカバ一 5 6との間を走行する。

ハウジング 5 4内には粉状又は粒状の香気発生材料が収容されている一方、 一 対のブラシローラ 5 8 , 6 0が回転可能に配置されている。 これらブラシローラ 5 8 , 6 0はウェブの走行方向に離間し、 ブラシローラ 5 8のみが香気発生材料 中に部分的に埋まつた状態にある。

ブラシローラ 5 8， 6 0が回転されると、 上流側、 即ち、 下側のブラシローラ 5 8はハウジング 5 4内の香気発生材料をウェブに向けて吹き上げ、これにより、 香気発生材がウェブの接着面に層状に付着される。 この後、 下流側、 即ち、 上側 のブラシローラ 6 0はウェブの接着面から余剰の香気発生材料を搔き落とし、 こ の結果、 ウェブに所望の量の香気発生材料が付着される。

Claims

請求の範囲

1 . ダブルラッパーシガレットは、

喫煙材料からなるロッド状の充填材と、

前記充填材を包み込むインナラッパ一と、

前記インナラッパ一を囲むァウタラッパ一と、

前記ィンナラッパ一と前記ァゥタラッパ一との間に設けられた香料発生層と を備え、

前記香料発生層は、 副流煙の臭気を緩和するための香料を含む。

2 . 請求項 1のダブルラッパ一シガレツトにおいて、

前記ィンナラッパ一及びァゥタラッパ一は、 副流煙を低減するための充填剤を 含む。

3 . 請求項 1のダブルラッパ一シガレツトにおいて、

前記香料発生層は、 前記香料を担持する糊を更に含む。

4. 請求項 3のダブソレラッパ一シガレットにおいて、

前記糊は、 ポリビニールアセテート糊である。

5 . 請求項 3のダブルラッパ一シガレツトにおいて、

前記香料は粉状及び粒状の一方の形態を有する。

6 . ダブルラッパ一シガレットの製造機は、

ィンナウェブを送出する第 1送出経路と、

ァウタウェブを送出する第 2送出経路と、

前記第 1及び前記第 2送出経路から前記ィンナウェブ及び前記ァウタウェブを それぞれ受け取って、 前記ィンナウェブ及び前記ァウタウェブを互いに重ね合わ せたダブルウェブを形成する一方、 前記ダブルウェブ上に喫煙材料からなる充填 材の供給を受け、 前記充填材を前記ダブルウェブにより包み込んで、 たばこ口ッ ドを連続的に成形するラッピングセクションと、

前記ラッピングセクションにて成形された前記たばこロッドを所定の長さ毎に 切断する切断セクションと、

前記第 1及び第 2送出経路の少なくとも一方に設けられた香料供給装置と を備え、

前記香料供給装置は、 前記一方の送出経路のウェブに香料を含んだ材料を層状 に付着させ、 前記ダブルウェブの前記インナウエブと前記ァゥタウエブとの間に 香気発生層を形成する。

7 . 請求項 6の製造機において、

前記香料供給装置は、

前記ウェブに前記香料を含んだ香気発生液を塗布するノズル型塗布器を含む。

8 . 請求項 6の製造機において、

前記香料供給装置は、

前記ウェブに糊を塗布して、 接着面を形成する糊塗布器と、

前記ウェブの前記接着面に粉状又は粒状の香気発生材料を散布する散布器と を含む。

9 . 請求項 8の製造機において、

前記散布器は、

前記送出経路の下方に回転可能に配置され、 前記ウェブの前記接着面に向けて 前記香気発生材料を吹き上げる第 1ブラシローラと、

前記第 1ブラシローラの下流に回転可能に配置され、 前記接着面に付着した余 剰の香気発生材料を搔き落とす第 2ブラシローラと

を含む。

1 0. ダブルラッパ一シガレットの製造方法は、

シガレツト製造機のラッピングセクションに向けてインナウエブ及びァゥタウ エブをそれぞれ供給して、 前記ラッピングセクションの入口にて前記インナウェ ブ及び前記ァゥ夕ウェブが互いに重なり合ったダブルウェブを形成する工程と、 前記ィンナウェブ及び前記ァゥ夕ウェブの供給過程にて、 前記ィンナウェブ及 び前記ァゥ夕ウェブの少なくとも一方に香料を含んだ材料を層状に付着させ、 前 記ダブルウェブの前記インナウエブと前記ァゥタウエブとの間に香気発生層を形 成する工程と、

前記ラッピングセクションの入口にて前記ダカレウェブに喫煙材料からなる充 填材を供給する工程と、

前記ダブルウェブが前記充填材とともに前記ラッピンクセクションを通過する 際、 前記ダブルウェブにより前記充填材を包み込み、 たばこロッドを連続して形 成する工程と、

この後、 前記たばこロッドを所定長さ毎に切断する工程と

を備える。