WO2002000531A1 - Reinforcing band for conveyer belts, and conveyer belt using the same - Google Patents

Description

明 細 書

コンペャベルトの補強帯、 及びそれを用いたコンべャベルト 背景技術

本発明は、 コンペャベルトの補強帯、 及ぴそれを用いたコンペャベルトに関す る。

無端の平ベルトの一部をパイプ状に丸めて、 その中に荷を入れて搬送するよう にしたパイプコンペャにおいては、 長期間の使用によりベルトが劣化し、 パイプ 形状が潰れたり、 捩れが生じたりして、 ベルトの閉じ合わせ部分が開き、 そこか ら荷がこぼれ出るおそれがある。

また、 無端の平ベルト状のまま、 その上に荷を載せて回走させる通常のコンペ ャベルトにおいても、 長期間の使用によりベルトが劣化し、 特にベルトの両側部 が早期に痛むおそれがある。

このようなおそれを防止するため、 従来のコンペャベルト、 特にパイプコンペ ャ用ベルトには、 種々の芯材ゃ補強帯を内部に設けている。

従来この種のベルトに用いられている芯材ゃ補強材として、 最も一般的なもの は帆布であるが、 従来の帆布は、 緯糸が蛇行しており、 横方向に伸縮性があるた め、 ベルト使用時にベルトの進行方向に対して直角方向（横方向）に変位し易く、 ベルトの横剛性が低くなりがちであるとともに、 形状維持性能に乏しいという問 題がある。

また、 ベルトの長手方向にワイヤ等の硬質コードを埋設することが考えられる が、 これをベルトの長手方向に配設すると、 テンションローラ等を回走する際、 ベルトの走行抵抗が大となり、 ベルトの長手方向と直交する方向に配設すると、 多数の補形ローラ等の通過時に、 それらがベルトの長手方向に位置ずれするおそ れカ ^Sある。

発明の要約

本発明は、 従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、 硬質コードをベル トの長手方向と直交する方向に配設することにより、 ベルトの横剛性及び形状維 持性能を高めることができ、 しかも、 硬質コードがベルトの長手方向に位置ずれ することがないようにした、 耐久性のよいコンペャベルトの補強帯、 及ぴそれを 用いたコンペャベルト、 特にパイプコンペャ用ベルトを提供することを目的とし ている。

本発明によると、 上記課題は次のようにして解決される。

コンペャベルトの補強帯を、長手方向と直交する方向を向き、かつ長手方向に 所要の間隔を隔てた多数の硬質コードを、 長手方向を向く多数の経糸に、 長手方 向に位置ずれ不能なように絡ませて織り込んだものとする。

コンペャベルトの製造時に、 捕強帯をベルトの長手方向に向けて配設すると、 多数の硬質コードがベルトの長手方向と直交する方向を向き、 ベルトの横剛性及 ぴ形状維持性能を高めることができ、 しかも、 経糸が硬質コードに絡ませて織り 込まれているので、 ベルトのガイ ドローラ等の通過時に、 硬質コードがベルトの 長手方向に位置ずれすることがない。

また、 パイプコンペャ用ベルトの製造時に、 この補強帯をベルトの長手方向に 向けて配設すると、多数の硬質コードがベルトの長手方向と直交する方向を向き、 ベルトをパイプ状に丸めたとき、 各硬質コードが肋骨状をなして、 パイプ形状を 長期にわたって維持することができるとともに、 硬質コード同士が経糸により一 定ピッチを保つように連係されているので、 各硬質コードが、 補形ローラの通過 時等に、 ベルトの長手方向に位置ずれするのを確実に防止することができる。 図面の簡単な説明

本発明の特徴及びその作用効果について、 添付した図面に開示された実施例に 基づく以下の説明より明らかにする。

図 1は、 本発明のコンペャベルトの一実施形態の一部を破断して示す斜視図で ある。

図 2は、 本発明のパイプコンペャ用ベルトの一実施形態の一部を破断して示す 斜視図である。

図 3は、 本発明のコンペャベルトの補強帯の織物組織の一例を略示する縦断面 図である。

図 4は、 同じく、 捕強帯の織物組織の別の例を略示する縦断面図である。

図 5は、 同じく、 補強帯の織り方の一例を示す斜視図である。

図 6は、 同じく、 補強帯の上下面に薄いゴム層を形成するときの状況を示す縦 断側面図である。

好適な実施形態の詳細な説明

以下、 本発明の一実施形態を、 添付図面を参照して説明する。

図 1は、 本発明のコンペャベルトの一実施形態の一部を破断して示す斜視図、 図 2は、 本発明のパイプコンペャ用ベルトの一実施形態の一部を破断して示す斜 視図である。 .

これらのベルト（ 1 ) ( 1 ')は、帆布等を複数枚重合して形成した芯体（ 2 )の下面 に、 それより若干狭い幅の補強帯（3)を重合し、 図 2のパイプコンペャ用ベルト においては、 さらに、 左右 1対の厚さ調整用のブレーカー（4)を、 補強帯（3)の 両側部下面を覆うように重合し、 それらの周囲をゴム（5)により囲繞したものよ りなっている。

補強帯（3)は、ベルト（1) (1')の長手方向と直交する方向 (横方向）を向き、か つ長手方向に所要の間隔を隔てた多数の硬質コード（6)を、ベルト（1) ( )の長 手方向を向く多数の経糸（ 7 )に、 長手方向に位置ずれ不能なように絡ませて織り 込むことにより、 細長いすだれ状に形成されている。

硬質コード（6)は、 ベルト（1)を樋状またはパイプ状等に丸めた際に、 パイプ 形状を維持できるようするための必要十分な剛性と可撓性、 及び弾性を有するよ うに、 例えば、 合成繊維、 ァラミ ド繊維、 またはスチールコード等により形成す るのがよい。

経糸（7)は、 例えば、 硬質コード（6)より線径の小さい合成繊維、 またはァラ ミ ド繊維等とするのがよい。

捕強帯（3)の織物組織は、 基本的には、 図 3に略示するように、各経糸（7)が、 緯糸となる各硬質コード（6)との各交差部分で、 硬質コード（6)に卷回され、 か つ 1個毎に結び目（8)をもって結ばれるようにするカ または図 4に略示するよ うに、 各硬質コード（6)が、 各経糸（7)の 2個の結び目（9) (10)間に挟み込まれ るようなパターンとするのがよい。

図 5は、 より具体的な補強帯（3)の織り方（または編み方）を示すもので、 この 例では、 緯糸となる硬質コード（6)に対して、 多数の経糸（7)を、 ガイドバー（1 1)と、 開閉蓋（12)付きのフック針（13)とを用いて、 硬質コード（6)がほぼ一直線 状をなすようにして、 これに絡ませた機械編み構造としている。

織物組織をこのような構造とすることにより、各硬質コード（6 )は、補強帯（3 ) の長手方向に相対的に位置ずれしないようになる。

図 6は、 上述のようにして形成した補強帯（ 3 )を長手方向に引張した状態で、 その上下面に薄い帯状のゴム層（14) (15)を、 上下 2対の圧着ローラ（16) (16)をも つて上下から押圧しつつ、 接着剤（図示略）により貼着する状況を示すもので、 こ のように、 捕強帯（3 )の両面をゴム層（14) (15)で覆うと、 補強帯（3 )を、 図 1ま たは図 2に示すように、芯体（2 )等に重ねて、その周囲をゴム（5 )により囲繞し、 ベルト（ 1 ) ( 1 ' )を形成する際に、硬質コード（ 6 )と経糸（ 7 )との関係が崩れるこ とがなく、 製造作業が容易になるとともに、 品質が向上する。

なお、 補強帯（3 )の両面へのゴム層（14) (15)の形成方法は、 上述のような貼着 に限らず、 例えば、 加硫その他の適宜の方法によってもよい。

以上は、 本発明の単なる実施形態であり、 請求の範囲を逸脱しない限り、 当業 者により、 さまざまな変更及び修正がゆるされるものとする。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 長手方向と直交する方向を向き、かつ長手方向に所要の間隔を隔てた多数の 硬質コードを、 長手方向を向く多数の経糸に、 長手方向に位置ずれ不能なように 絡ませて織り込んだことを特徴とするコンペャベルトの補強帯。

2 . 織物組織を、硬質コードをほぼ一直線状の緯糸として、 これに経糸を絡ませ た機械編み構造とした、 請求項 1記載のコンペャベルトの補強帯。

3 . 硬質コードを、合成繊維とした請求項 1または 2記載のコンペャベルトの補 強帯。

4 . 経糸を、合成繊維とした請求項 1〜3のいずれかに記載のコンペャベルトの 補強帯。

5 . 帆布等よりなる芯体の上下いずれかの面に、請求項 1〜4のいずれかに記載 の補強帯を配設し、 その周囲をゴムにより囲繞したことを特徴とするコンペャべ ルト。

6 . 帆布等よりなる芯体の上下いずれかの面に、請求項 1〜4のいずれかに記载 の捕強帯を配設し、 その周囲をゴムにより囲繞したことを特徴とするパイプコン ベャ用ベルト。