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JP2018100150A - コンベアベルト用織物及びパイプコンベアベルト - Google Patents

コンベアベルト用織物及びパイプコンベアベルト Download PDF

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JP2018100150A JP2016245915A JP2016245915A JP2018100150A JP 2018100150 A JP2018100150 A JP 2018100150A JP 2016245915 A JP2016245915 A JP 2016245915A JP 2016245915 A JP2016245915 A JP 2016245915A JP 2018100150 A JP2018100150 A JP 2018100150A
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清 池原
Kiyoshi Ikehara
清 池原
康郎 岡崎
Yasuro Okazaki
康郎 岡崎
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Abstract

【課題】幅方向の剛性に優れ、経時でのへたりを防止することができるコンベアベルト用織物、及び幅方向の剛性及び経時での耐久性に優れるパイプコンベアベルトを提供する。【解決手段】有機繊維を含み、前記有機繊維の融点が140℃以下である経糸と、金属コードを含む緯糸とを有し、前記緯糸1本あたりの前記金属コードの総断面積Sが0.04mm2≦S≦0.4mm2であり、前記Sと前記緯糸の打込み本数T(本/5cm)とが、0.3≦S×T≦3.3を満たすコンベアベルト用織物である。【選択図】図1

Description

本発明は、コンベアベルト用織物及びパイプコンベアベルトに関する。
コンベアベルト等の長尺の製品は、耐久性を得るために、内部に帯状の補強体を供えており、補強体として、金属コード、有機繊維織物等が用いられている。
例えば、特許文献1には、長期間の使用によりベルトが劣化し、特にベルトの両側部が早期に痛むことを防止するために、長手方向と直交する方向を向き、かつ長手方向に所要の間隔を隔てた多数の補強コードよりなる、ほぼ一直線状の緯糸を、長手方向を向く多数の経糸に、長手方向に位置ずれ不能なように絡ませて織り込み、織物組織を、機械編み構造とし、かつ前記経糸が前記緯糸に巻回された交差部分で、1個毎に結び目をもって結ばれたコンベヤベルトの補強帯を、芯体の上下いずれかの面に配設し、その周囲をゴムにより囲繞したベルトが開示されている。特許文献1では、補強コードをスチールコード、合成繊維又はアラミド繊維とし得ること、及び経糸を合成繊維又はアラミド繊維とし得ることが開示されている。
従来、ベルトコンベアは、コンベアベルト上の置かれた輸送物資が露出したまま輸送される形態のものが多かったが、輸送物資を保護するために、コンベアベルトの長手方向にコンベアベルトが筒状になった丸め構造のパイプコンベアベルトが開発されている。前記特許文献1では、上記ベルトをパイプコンベアベルトに適用することが開示されている。
特許4969757号
しかし、特許文献1のベルト構成では、補強コードとしてスチールコードを用いた場合にはベルト幅方向の剛性が得られるものの、アラミド繊維等の剛性の高い合成繊維を経糸に用いているため、ベルト輸送方向の剛性が過剰となり易く、ベルトを長時間使用することにより、ベルトに負荷がかかり易かった。
上記事情に鑑み、コンベアベルトの補強体となるコンベアベルト用織物と、それを用いて得られるパイプコンベアベルトを改良した。
本発明は、幅方向の剛性に優れ、経時でのへたりを防止することができるコンベアベルト用織物、及び幅方向の剛性及び経時での耐久性に優れるパイプコンベアベルトを提供することを目的とする。
本発明者らは、経糸に溶融し易い有機繊維を用い、緯糸に剛性に優れた金属コードを用い、かつ、緯糸の総断面積と単位長さあたりの緯糸の本数を特定の構成とすることで、コンベアベルト用織物の幅方向に優れた剛性を与え、経時でのへたりを防止することができることを見出した。
また、かかる構成のコンベアベルト用織物を用いて、パイプコンベアベルトを製造することで、パイプコンベアベルトの輸送方向(ベルト長手方向)の剛性過剰を抑制すると共に、幅方向に優れた剛性を与え、経時での耐久性に優れることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
<1> 有機繊維を含み、前記有機繊維の融点が140℃以下である経糸と、
金属コードを含む緯糸とを有し、
前記緯糸1本あたりの前記金属コードの総断面積Sが0.04mm≦S≦0.4mmであり、前記Sと前記緯糸の打込み本数T(本/5cm)とが、0.3≦S×T≦3.3を満たすコンベアベルト用織物である。
<2> 前記金属コードが、素線径0.06mm〜0.5mmの素線を1本用いた単線又は、2〜27本撚り合わせた撚り線である<1>に記載のコンベアベルト用織物である。
<3> 前記有機繊維がポリエチレン系樹脂を含む<1>又は<2>に記載のコンベアベルト用織物である。
<4> 前記経糸の太さが100dtex〜4000dtexである<1>〜<3>のいずれか1つに記載のコンベアベルト用織物である。
<5> 前記経糸の太さA(dtex)と、前記経糸の打込み本数B(本/5cm)とが、10000≦A×B≦70000を満たす<1>〜<4>のいずれか1つに記載のコンベアベルト用織物である。
<6> 前記金属コードがスチールを含む<1>〜<5>のいずれか1つに記載のコンベアベルト用織物である。
<7> 前記金属コードが亜鉛を含む金属でメッキされている<1>〜<6>のいずれか1つに記載のコンベアベルト用織物である。
<8> 前記金属コードが、炭素を炭素原子濃度で0.70%以上含む<1>〜<7>のいずれか1つに記載のコンベアベルト用織物である。
<9> 前記緯糸の打込み本数T(本/5cm)と、前記経糸の打込み本数B(本/5cm)とが、2.5<(50/B)×(50/T)<200(mm)を満たす<1>〜<8>のいずれか1つに記載のコンベアベルト用織物である。
<10> 帆布を含む帯状の芯体1層以上と、<1>〜<9>のいずれか1つに記載のコンベアベルト用織物の緯糸とを有し、
前記芯体の片面上又は複数層の前記芯体の層間に、前記緯糸が、前記緯糸の長さ方向と、コンベアベルト幅方向とが平行して備えられ、前記緯糸及び前記芯体の周囲がゴムにより囲繞されたパイプコンベアベルトである。
本発明によれば、幅方向の剛性に優れ、経時でのへたりを防止することができるコンベアベルト用織物、及び幅方向の剛性及び経時での耐久性に優れるパイプコンベアベルトを提供することができる。
本発明のパイプコンベアベルトの製造工程の一実施形態を説明するための、パイプコンベアベルト用積層体の一部を破断した斜視図である。
<コンベアベルト用織物>
本発明のコンベアベルト用織物は、有機繊維を含み、前記有機繊維の融点が140℃以下である経糸と、金属コードを含む緯糸とを有し、前記金属コードの総断面積Sが0.04mm≦S≦0.4mmであり、前記Sと前記緯糸の打込み本数T(本/5cm)とが、0.3≦S×T≦3.3を満たす。
以下、コンベアベルト用織物を、単に「織物」と称することがある。
経糸は、コンベアベルト用織物の長手方向に平行し、緯糸はコンベアベルト用織物の幅方向(コンベアベルト用織物の長手方向に直交する方向)に平行する。なお、本明細書において、「平行」とは、厳密な平行(基準となる線に対し180°となる方向)及び、一部又は全部が略平行(基準となる線に対し180°±3°以内となる方向)となる場合を含む。また、「直交」とは、厳密な直交(基準となる線に対し90°となる方向)となる場合及び一部又は全部が略直交(基準となる線に対し90°±3°以内となる方向)となる場合を含む。
また、「緯糸の打込み本数」とは、織物の長手方向の単位長さ(本発明では5cm)あたりに存在する緯糸の本数をいう。後述する「経糸の打込み本数」は、織物の幅方向の単位長さ(本発明では5cm)あたりに存在する経糸の本数をいう。
既述のように、コンベアベルトには、補強体として、金属コード、有機繊維織物等が用いられているが、金属コードのみで構成された織物は柔軟性が低く、コンベアベルトを曲げて物資を輸送する輸送ラインを設計しにくかった。有機繊維のみで構成された織物を補強体として用いることで、コンベアベルトに柔軟性を与えることはできるものの、経時でのへたりが生じ易かった。
これに対し、特許文献1では、長手方向と直交する方向に、スチールコード、合成繊維、アラミド繊維等の補強コードを用い、経糸に、合成繊維、アラミド繊維等を用いている。従って、織物の幅方向に剛性が得られて、パイプコンベアベルトではパイプ形状が潰れにくくなるものの、長手方向の柔軟性が低く、緯糸と経糸が交差する部分に負荷がかかり易かった。その結果、交差部分に疲労が蓄積し、経時での亀裂が生じ易かった。
しかし、本発明の織物は、幅方向に金属コードを含む緯糸を備え、幅方向の剛性を得るのに対し、長手方向には、有機繊維を含み、前記有機繊維の融点が140℃以下である経糸を備えている。経糸として融点が140℃以下となり、加硫後の製品では長手方向の剛性をほとんど持たなくなることで、長手方向に柔軟性があり、緯糸と経糸が交差する部分に負荷がかかりにくくなる結果、経時での亀裂発生を防止し得るものと考えられる。
更に、本発明の織物では、緯糸の太さに近似される緯糸1本あたりの金属コードの総断面積Sが0.04mm≦S≦0.4mmであり、緯糸の幅方向の密度を現す緯糸の打込み本数T(本/5cm)が、総断面積Sと共に、0.3≦S×T≦3.3を満たす構成にて緯糸が備えられている。織物の緯糸がかかる構成であることで、織物の幅方向の剛性を得ながら、織物のたわみを防止することができると考えられる。
以下、本発明のコンベアベルト用織物について、詳細に説明する。
〔経糸〕
本発明のコンベアベルト用織物は、有機繊維を含み、前記有機繊維の融点が140℃以下である経糸を有する。
有機繊維の融点の下限は特に制限されないが、通常、80℃以上である。
有機繊維の融点は、100℃〜140℃であることが好ましい。
有機繊維の融点は、示差走査熱量測定(Differential scanning calorimetry;DSC)により測定されるDSC曲線の融解ピークの温度として測定される。
有機繊維は、融点が140℃以下であれば特に制限されず、例えば、ポリエチレン系樹脂等が挙げられる。コンベアベルト用織物には、融点が140℃以下の有機繊維を1種のみを用いてもよいし、融点が140℃以下の有機繊維を2種以上用いてもよい。これらの有機繊維を用いることで、織物に柔軟性を与え、本発明の織物を用いてパイプコンベアベルトを製造するときに、有機繊維がゴムの加硫熱で十分に溶解し易くなる。
有機繊維は、強度及び入手性の観点から、ポリエチレン系樹脂であることが好ましい。
ポリエチレン系樹脂は、エチレン単量体のみからなるポリエチレン単重合体であってもよいし、エチレン単量体と他の単量体との共重合体であってもよい。
経糸は、本発明の効果を損なわない限度において、融点が140℃以下の有機繊維以外の成分を含んでいてもよいが、本発明の効果を十分に発現する観点から、融点が140℃以下の有機繊維からなることが好ましい。
経糸は、太さ(繊度と称することもある)が100dtex〜4000dtexであることが好ましい。太さが100dtex以上であることで、幅方向に張力のばらつきが生じたときに、経糸が切れにくい。また、経糸の太さが4000dtex以下であることで、織物の長手方向の剛性過剰を抑制することができ、緯糸の金属コードの並びを損ねにくい。
経糸の太さは、200dtex以上であることがより好ましく、また、2300dtex以下であることがより好ましい。
経糸は、更に、経糸の太さA(dtex)と、経糸の打込み本数B(本/5cm)とが、10000≦A×B≦70000を満たすことが好ましい。
経糸の打込み本数Bは、いわば、経糸の長手方向の密度(打込み密度)を現し、A×Bは、織物の長手方向における経糸の密集度合いを表す。A×Bが10000以上であることで、加工時にコンベアベルト用織物としての形状を保ち易く、長手方向の張力が大きくなった際に、経糸が切れにくい。また、A×Bが70000以下であることで、長手方向の剛性過剰を抑制し易く、パイプコンベアベルト製造の加硫熱で溶解し易い。
A×Bは、10000≦A×B≦50000であることがより好ましい。
なお、経糸同士の間隔は、異なっていてもよいし、等間隔であってもよいが、織物の強度が偏らないように、等間隔であることが好ましい。また、織物の端部は織物の性状を保つため、打込み密度を高めることも可能である。
経糸は、太さAが100dtex〜4000dtexであって、かつ、10000≦A×B≦70000を満たすことが好ましい。
〔緯糸〕
本発明のコンベアベルト用織物は、金属コードを含む緯糸を有する。緯糸は、更に、緯糸1本あたりの金属コードの総断面積Sが0.04mm≦S≦0.4mmであり、Sと緯糸の打込み本数T(本/5cm)とが、0.3≦S×T≦3.3を満たす。
緯糸が金属コードを含むことで、織物の幅方向の剛性を高め、織物の経時によるへたりを防止することができる。
金属コードを構成する金属の種類は特に制限されず、例えば、鉄、銅、アルミニウム、SUS(ステンレス鋼)、真鍮等が挙げられる。
金属コードの強度及び入手性の観点から、金属コードは、鉄に炭素が含まれるスチール(鋼)を含むことが好ましい。スチールコードに含まれる炭素量は、炭素原子濃度で0.70%以上となる高炭素鋼であることが好ましく、スチールコードの脆化を抑制する観点から炭素原子濃度は1.00%以下であることが好ましい。炭素原子濃度は、スチールコード全質量中、0.70〜0.90%であることがより好ましい。
更に、金属コードは、耐腐蝕性、及びコンベアベルトを、ゴムを用いて製造する場合のゴムとの接着性を高める観点から、亜鉛を含む金属でメッキされていることが好ましい。メッキ用の金属は、亜鉛を含めば特に制限されず、亜鉛1種のみを用いてもよいし、亜鉛と、銅等の他の金属との混合物または合金(亜鉛合金)であってもよい。例えば、黄銅メッキ(銅:55〜65質量%、亜鉛:45〜35質量%)等が挙げられる。
金属コードは、1本の素線を用いた単線であってもよいし、2本以上(好ましくは2〜27本、より好ましくは3〜12本)の素線を撚り合わせた撚り線であってもよい。
素線は、素線径が0.06mm〜0.5mmであることが好ましく、0.15mm〜0.30mmであることがより好ましい。素線径が0.06mm以上であることで、織物の成型加工時に金属コード同士がこすれ合っても素線が切れにくく、また、0.5mm以下であることで、金属コードの曲げ剛性が高くなりすぎず、織物を製織する際の作業性がよい。
本発明の織物において、緯糸は、緯糸1本あたりの金属コードの総断面積Sが0.04mm≦S≦0.4mmであり、Sと緯糸の打込み本数T(本/5cm)とが、0.3≦S×T≦3.3を満たす。
金属コードの総断面積Sが0.04mm未満であると、幅方向の剛性が得られず、0.4mmを超えると、織物の適正な剛性を得るために緯糸間隔が広くなりすぎて、織物の性状を悪くする。S×Tが0.3未満であると、織物の幅方向の十分な剛性と強度が得られず、3.3を超えると、剛性が高くなりすぎ、また、織物の質量が重くなるため、織物をコンベアベルトに適用したときに、輸送物資の輸送性が低下する。また、S×Tが3.3を超えると、織物をコンベアベルトに適用したときに、織物と共に積層される他の層を座屈させ、層間剥離を起こす可能性がある。
総断面積Sは、0.07mm以上であることがより好ましく、また、0.22mm以下であることが更に好ましい。
S×Tは、0.45以上であることがより好ましく、また、1.5以下であることがより好ましい。
なお、緯糸同士の間隔は、異なっていてもよいし、等間隔であってもよいが、織物の強度が偏らないように、等間隔であることが好ましい。
更に、本発明の織物は、緯糸の打込み本数T(本/5cm)と、経糸の打込み本数B(本/5cm)とが、2.5<(50/B)×(50/T)<200(mm)を満たすことが好ましい。なお「50/B」及び「50/T」の「50」は、打込み本数の単位長さである5cm、すなわち、50mmを意味する。以下「(50/B)×(50/T)」を「メッシュ面積」と称することがある。メッシュ面積が2.5を超えることで、織物をパイプコンベアベルトに適用したときに、金属コードとゴムとが剥離しにくくなり、200未満であることで、経糸と緯糸が乱れにくくなる。
<コンベアベルト用織物の製造方法>
本発明のコンベアベルト用織物の製造方法は、格子状の織物を織る、常法の織り方に準じて製造すればよい。
例えば、融点が140℃以下である有機繊維を含む経糸と、金属コードを含む緯糸とを用い、既述の素線径を有する金属コード素線を1本又は複数本用いて単線または撚り線とし、緯糸の打込み本数T(本/5cm)を2〜8として緯糸を打ち込むことで、緯糸1本あたりの金属コードの総断面積Sが0.04mm≦S≦0.4mmであり、総断面積Sと緯糸の打込み本数T(本/5cm)とが、0.3≦S×T≦3.3を満たすコンベアベルト用織物を得ることができる。
以上のようにして製造される本発明の織物は、幅方向の剛性に優れ、経時でのへたりを防止することができるため、コンベアベルトの補強体に適している。特に、幅方向の剛性に優れることから、コンベアベルトを筒状にした丸め構造を有するパイプコンベアベルトの補強体に適しており、幅方向の優れた剛性により、丸め構造を潰れにくくすることができ、経時でのへたりを抑制することができることから、経時での耐久性に優れるパイプコンベアベルトを得易い。
<パイプコンベアベルト及び製造方法>
本発明のパイプコンベアベルトは、帆布を含む帯状の芯体1層以上と、本発明のコンベアベルト用織物の緯糸とを有し、芯体の片面上又は複数層の芯体の層間に、緯糸が、緯糸の長さ方向と、コンベアベルト幅方向とが平行して備えられ、緯糸及び芯体の周囲がゴムにより囲繞されている。
本発明のパイプコンベアベルトの構成を、図1を用い、パイプコンベアベルトの製造方法に沿って説明する。なお、図1に示す実施形態は、本発明の一実施形態であって、これに限定されない。
図1には、帆布を複数層積層して形成した芯体2の下面に、芯体2より幅の狭いコンベアベルト用織物3を積層したパイプコンベアベルト製造用の積層体1が示されている。
コンベアベルト用織物3は、ベルトの長手方向に、融点が140℃以下である有機繊維を含む経糸7を備え、ベルト幅方向に金属コードを含む緯糸6を備えている。コンベアベルト用織物3は、緯糸1本あたりの金属コードの総断面積Sが0.04mm≦S≦0.4mmであり、総断面積Sと緯糸6の打込み本数T(本/5cm)とが、0.3≦S×T≦3.3を満たす。
積層体1は、コンベアベルト用織物3及び芯体の周囲がゴム5により囲繞したものよりなっている。
帯状の芯体2に含まれる帆布の材質は、特に制限されず、ポリエステル繊維、ナイロン繊維等の合成繊維を用いることができる。
コンベアベルト用織物3は、芯体2の片面上に積層してもよいし、複数層の芯体2の層間に介在させてもよい。芯体2の片面とは、芯体2が複数層ある場合、露出している2つの面のいずれか一方をいう。芯体2が複数層あるとき、芯体2の層数は特に制限されないが、通常、2〜6層である。
コンベアベルト用織物3の積層数は特に制限されないが、パイプコンベアベルトの剛性過剰を回避する観点から、1層とすることが好ましい。
コンベアベルト用織物3の上、下の両方、または、一方に、左右1対の厚さ調整用のブレーカー(Breaker)4を用いてもよい。
コンベアベルト用織物3及び芯体の周囲を囲繞するゴム5は、ジエン系ゴムを主成分とするゴム成分を含むゴム組成物であることが好ましい。
主成分とは、ゴム組成物全質量に対して、ジエン系ゴムを70質量%以上含むことをいい、ジエン系ゴムとしては、天然ゴムのほか、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、クロロプレンゴム、ハロゲン化ブチルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム等の合成ゴムが挙げられる。ジエン系ゴムは、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
ゴム組成物は、加硫剤及びゴム業界で通常使用される配合剤、例えば、カーボンブラック、シリカ等の無機充填材;亜鉛化合物等の加硫促進剤;加硫遅延剤;アロマティックオイル等のプロセスオイル;ワックス等の可塑剤;ステアリン酸等の脂肪酸;老化防止剤等を、含有させることができる。
加硫剤は、特に制限はなく、通常、硫黄を用い、例えば、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、表面処理硫黄、不溶性硫黄等を挙げることができる。ゴム組成物中の加硫剤の含有量は、パイプコンベアベルトの強度の観点からゴム成分100質量部に対して、0.1〜10質量部が好ましい。
ゴム組成物は、ゴム成分、加硫剤及び配合剤をバンバリーミキサー、ロール、インターナルミキサー等の混練り機を用いて混練りすることによって、製造することができる。
本発明のパイプコンベアベルトは、上記構成の積層体1を加熱し、ゴム5を加硫することにより得られる。ゴム5を加硫するために積層体1を加熱する加熱温度の最高温度は、140〜180℃とすることが好ましい。
コンベアベルト用織物3に含まれる経糸は、融点が140℃以下である有機繊維を含むため、ゴム5の加硫により、溶融し、得られるパイプコンベアベルトは、帆布を含む帯状の芯体1層以上と、本発明のコンベアベルト用織物の緯糸とを有し、芯体の片面上又は複数層の芯体の層間に、緯糸が、緯糸の長さ方向と、コンベアベルト幅方向とが平行して備えられ、緯糸及び芯体の周囲がゴムにより囲繞されている。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によって、なんら限定されるものではない。
<実施例1〜12及び比較例1>
〔コンベアベルト用織物の製造〕
1.経糸
次の経糸を用意した。
1)経糸1:太さ(繊度)667dtex、ポリエチレン単独重合体(PE)
2)経糸2:太さ(繊度)2222dtex、ポリエチレン単独重合体(PE)
3)経糸3:太さ(繊度)1880dtex、ポリエチレンテレフタラート単独重合体(PET)
経糸1及び2のポリエチレン単独重合体の融点は、いずれも132℃である。経糸3のポリエチレンテレフタラート単独重合体の融点は260℃である。融点は熱流束示差走査熱量測定により測定した。
2.緯糸
次の緯糸を用意した。
1)緯糸1:素線径0.12mm、素線9本の撚り線、亜鉛めっきスチール製
2)緯糸2:素線径0.15mm、素線9本の撚り線、亜鉛めっきスチール製
3)緯糸3:素線径0.30mm、素線1本の単線、亜鉛めっきスチール製
4)緯糸4:素線径0.50mm、素線1本の単線、亜鉛めっきスチール製
5)緯糸5:素線径0.08mm、素線9本の撚り線、亜鉛めっきスチール製
6)緯糸6:素線径0.165mm、素線7本の撚り線、亜鉛めっきスチール製
7)緯糸7:素線径0.30mm、素線5本の撚り線、亜鉛めっきスチール製
緯糸1〜7の亜鉛めっきスチールの炭素原子濃度は、いずれも0.725%である(メーカーカタログ値)。
表1及び表2に示される組成の経糸と緯糸とを、表1及び表2に示す打ち込み本数にて、常法により織り込み、実施例及び比較例のコンベアベルト用織物を製造した。
各コンベアベルト用織物における経糸の繊度(A)と経糸の打ち込み本数(B)から算出されるA×Bの値;緯糸1本あたりの金属コードの総断面積S;総断面積Sと緯糸の打ち込み本数(T)から算出されるS×Tの値;経糸の打ち込み本数(B)と緯糸の打ち込み本数(T)から算出されるメッシュ面積の値を表1及び表2に示す。
〔パイプコンベアベルトの製造〕
1.ゴム組成物
バンバリーミキサーにて、天然ゴム、カーボンブラック、アロマティックオイル、マイクロクリスタンWAX、ステアリン酸、老化防止剤6PPDを混練し、ゴム組成物を得た。更に、得られたゴム組成物を板状に成形した。
2.積層体の製造とパイプコンベアベルトの製造
実施例及び比較例のコンベアベルト用織物と、板状のゴム組成物を用い、更に、ナイロン製の帆布の芯体を4層用い、4層の芯体の片面上にコンベアベルト用織物を積層して、図1に示す構成のパイプコンベアベルト製造用の積層体を得た。次いで、積層体を150℃に加熱し、パイプコンベアベルトを得た。
<評価>
製造したパイプコンベアベルトについて、以下の方法で耐久性評価を行った。
製造したパイプコンベアベルトの中央付近を250mm幅で採取し、ドイツ工業規格のコンベアベルトエンドレス部の試験方法DIN22110−3:2015−04に従い1万回転させた後、サンプルをコンベアベルト用織物と芯体の間で、コンベアベルト用織物に沿って剥ぎ、周辺のゴムの亀裂の有無を目視で観察した。結果を表1及び表2に示す。
表1及び表2に示す結果から分かるように、織物の経糸として、融点が140℃を超える有機繊維を用いると、織物及びパイプコンベアベルトの長手方向に負荷がかかるためか、亀裂が発生し、経時での耐久性に優れなかった。また、比較例のパイプコンベアベルトの亀裂は、パイプコンベアベルトを構成するゴムの加硫熱で、経糸の有機繊維が十分融解せず、核となってゴム中に残存してしまい、その結果、有機繊維由来の核に起因して亀裂が生じた可能性もある。
これに対し、実施例のパイプコンベアベルトは経時の耐久性に優れた。これは、経糸として融点が140℃以下となる有機繊維を用いたことで、経糸が十分に融解し、織物及びパイプコンベアベルトの長手方向に負荷がかからず、また、亀裂を誘発する核を生じなかったためと考えられる。
1 パイプコンベアベルト製造用の積層体
2 芯体
3 コンベアベルト用織物
4 ブレーカー
5 ゴム
6 緯糸
7 経糸

Claims (10)

  1. 有機繊維を含み、前記有機繊維の融点が140℃以下である経糸と、
    金属コードを含む緯糸とを有し、
    前記緯糸1本あたりの前記金属コードの総断面積Sが0.04mm≦S≦0.4mmであり、前記Sと前記緯糸の打込み本数T(本/5cm)とが、0.3≦S×T≦3.3を満たすコンベアベルト用織物。
  2. 前記金属コードが、素線径0.06mm〜0.5mmの素線を1本用いた単線又は、2〜27本撚り合わせた撚り線である請求項1に記載のコンベアベルト用織物。
  3. 前記有機繊維がポリエチレン系樹脂を含む請求項1又は2に記載のコンベアベルト用織物。
  4. 前記経糸の太さが100dtex〜4000dtexである請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンベアベルト用織物。
  5. 前記経糸の太さA(dtex)と、前記経糸の打込み本数B(本/5cm)とが、10000≦A×B≦70000を満たす請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンベアベルト用織物。
  6. 前記金属コードがスチールを含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンベアベルト用織物。
  7. 前記金属コードが亜鉛を含む金属でメッキされている請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンベアベルト用織物。
  8. 前記金属コードが、炭素を炭素原子濃度で0.70%以上含む請求項1〜7のいずれか1項にコンベアベルト用織物。
  9. 前記緯糸の打込み本数T(本/5cm)と、前記経糸の打込み本数B(本/5cm)とが、2.5<(50/B)×(50/T)<200(mm)を満たす請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンベアベルト用織物。
  10. 帆布を含む帯状の芯体1層以上と、請求項1〜9のいずれか1項に記載のコンベアベルト用織物の緯糸とを有し、
    前記芯体の片面上又は複数層の前記芯体の層間に、前記緯糸が、前記緯糸の長さ方向と、コンベアベルト幅方向とが平行して備えられ、前記緯糸及び前記芯体の周囲がゴムにより囲繞されたパイプコンベアベルト。
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