WO2002065193A1

WO2002065193A1 - Eyeglasses frame and method for assembling/manufacturing the same, structure for fixing eyegasses lenses

Info

Publication number: WO2002065193A1
Application number: PCT/JP2001/007702
Authority: WO
Inventors: Takeji Shiokawa; Mitsuya Mikawa; Toshiaki Ichinose; Yasuhisa Sunai; Masafumi Kamura
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2001-02-13
Filing date: 2001-09-05
Publication date: 2002-08-22
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Description

メガネフレーム及びその組立製造方法、メガネレンズの取付構造技術分野

本発明は、メガネフレーム及びその組立製造方法、メガネレンズの取付明

構造に係り、特に智もしくはプリッジ等のメガネフレーム部品の取付部分、田

リムロック、テンプルと智の連結部分等、そして縁無しメガネのメガネレンズとメガネフレーム部品における、メガネ部品同士の結合構造に関するものである。背景技術

一般的なメガネのレンズ取付構造は図 24及び図 25に示すように、レンズ 4にドリル等で開けられた貫通孔 41及び智 5にドリル等で開けられた貫通孔 5 0に、雄ネジ 7をレンズ 4の表面側から貫通させ、レンズ 4の裏面側に突出した雄ネジ 7をナット 8で螺合することにより、レンズ 4を智 5に対し結合するものである。

特開 2000— 1 05356号公報に記載されたメガネのレンズ取付構造においては、智と一体的に形成され、その内周面には雌ネジが形成された楕円柱状の揷嵌柱状体を、メガネのレンズに開けられた楕円状の貫通孔にレンズの一方側から嵌合し、レンズの他方側から雄ネジを有する留め具を揷嵌柱状体の雌ネジに螺合することでレンズと智を結合する。特に、当該公報の図 1 6およびそれを説明する段落 [0029] と、同じく当該公報の図 1 9およびそれを説明する段落 [00 33] から [0034] には、揷嵌柱状体と智がそれぞれ別の部品からなる例が示されている。また、パッドとパッド足、リムロック等の結合構造やテンプルと智の連結部分等では、これら結合する部材それぞれの一部に貫通孔を設け、これらの貫通孔に雄ネジを通しナツトにて結合する方法や、結合する部材を貫通する孔の内部に直接雌ネジを形成し、この雌ネジに雄ネジを係合することで複数の部材を結合する方法が一般的である。

特開平 1 0— 1 7 0 8 7 2号公報に記載されたメガネフレームのネジロック構造においては、リムロック部分に貫通した孔に、内周面に雌ネジを形成したパイプを一方側から揷嵌して、この雌ネジに他方側から雄ネジを螺合することで上下のリムを結合する。このパイプには、ネジの締め付けによる抜けを防ぐために、つばもしくは外周面にテーパが形成されている。メガネの軽量化に伴いブリッジ、リム、テンプル等のメガネフレーム部品には、より軽量な素材が求められており、例えばマグネシウムの適用が考えられている。このマグネシウムは軽量であるが、従来のメガネ部品に用いらている他の金属類と比較して硬度が低い。このように硬度の低い材質からなるメガネ部品をネジにより結合すると、ネジを通すために部材に貫通したネジ孔に加わる大きな応力のため、メガネを長い間使用しているとネジが緩んだり、，ネジ孔がくずれるなどし、引いてはメガネ部品が破損する恐れがある。

メガネ部品の破損を防ぐには、ネジ孔を補強する方法が考えられる。先に挙げた特開平 2 0 0 0 - 1 0 5 3 5 6号公報のレンズ取付構造では、楕円柱状の揷嵌柱状体を用いてネジ孔を補強している。

このレンズ取付構造では、メガネレンズに開けられた揷嵌柱状体を揷嵌する孔はストレート状の孔である。このため揷嵌柱状体の外周面は、雄ネジを締め付ける方向に生じる力を孔の内周面に伝えず、雄ネジ及び揷嵌柱状体がレンズと接するレンズおよびメガネフレーム部品それぞれの表面部分にその力が集中し、特に軟質な材料からなるメガネフレーム部品を締付ける場合には部品の破損もしくは部品の塑性変形による雄ネジの緩みが生じる恐れがある。さらに揷嵌柱状体を智と係合させるため、揷嵌柱状体のつば部分に複数の段部を形成するなどその係合部分は複雑な形状をなし、加工が容易では無い。また、レンズ面はカーブを描いているため、智の平面とレンズ面を完全に密着して向かい合わせることは難しく、智とレンズ面の間のわずかな隙間がネジの緩み原因となるおそれがある。この隙間を無くすためにパッドゃヮッシャ等の密着部材を用いると、部品点数が多くなり、その分製造工程及びコストが増加する。

特開平 1 0— 1 7 0 8 7 2号公報に記載されたメガネフレームのネジロック構造では、つば付きのパイプでネジ孔を補強するが、このつば付きのパイプには揷嵌柱状体の補強部材と同様に、ネジを締付ける方向に対して力が集中するため、ネジを締付け過ぎると部材に損傷を与えるという問題点がある。つまり、ネジの締付け力がメガネ部品に作用するのはパイプのつば部分でしかなく、ここに大きな力が用するとメガネ部品に傷をつけ、部品同士を結合する際にもパイプとメガネ部品の係合という観点からは十分ではない。

特開平 1 0— 1 7 0 8 7 2号公報により開示されたもう一つの補強部材である外周面にテーパの付いたパイプでは、ネジを締付ける方向に対する応力はテーパの角度の分だけ孔の外周面に対して分散されるため、結合する部材を損傷する可能性は低い。しかし、テーパの角度が鋭角すぎるとネジの締付けによりパイプが貫通孔から抜けてしまう。また、テーパの'角度が鈍角であると、結合するメガネ部品にそれだけ大きな孔を開けことになり、メガネ自体の強度を低下させることになる。よって、メガネ部品に対し補強部材がほどよく締まりばめになるためには、補強部材に設けるテ —パの角度や補強部材そのものの大きさ等を検討する必要がある。発明の開示

本発明の目的は、メガネに用いられるネジの緩みを防止することである。また本発明の他の目的は、ツーポイント支持のメガネにおいて、メガネレンズとメガネフレーム部品とを結合する際に、メガネレンズとメガネフレーム部品とがネジ結合部を中心に回転することを防止することである。

本発明では、メガネレンズやメガネフレーム部品等のメガネ部品同士を結合するため、雄ネジと雌ネジを螺合する部分にテーパナツトを用いる。テーパナツトは、メガネ部品に設けられたテーパを有する孔に嵌め込まれることにより、メガネレンズやメガネフレーム部品中で容易に回動しないよう固定される。そして、別のメガネ部品に設けた貫通孔に雄ネジ（ポルト）を通し、テーパナットの中心軸線上に設けた雌ネジと貫通孔に通した雄ネジを係合することにより、 2つまたはそれ以上のメガネ部品同士を結合する。 ' メガネ部品に設けられるテーパを有する孔のテ一パ角はテーパナツトのテ一パ角とほぼ等しく、このテーパの傾斜角を考慮することにより、テーパナットは一度部メガネ品中に嵌め込まれたら容易に回転をせず、またメガネ部品から容易に抜け落ちることは無い。また、テーパナットはテーパが拡大する側の端部に「つば」を有するため、ネジにより強く締め付けてもテ一パナツトがメガネ部品中に必要以上に潜り込むことは無い。また、この「つば」は、ネジによる締め付けの力を、メガネ部品同士を結合する方向に伝える。

このテーパナツトをメガネ部品同士の結合に用いれば、メガネ部品中に摺動することなくしっかりと固定されたテ一パナツ卜がネジの締め付けの力をメガネ部品に確実に伝えるため、より強固にメガネ部品同士を固定することが可能となる。また、テーパナットがメガネ部品中で容易に回転しないよう固定されているため、単純な結合構造にてメガネ部品同士の回転を防ぐことが可能となる。これによりメガネの結合部分、特にメガネレンズと智やブリッジ等のメガネフレーム部品との結合構造がシンプルになるため、メガネのデザインの自由度が増し、今までに無いデザインのメガネを製作することが可能となる。

本発明では、リムロックにおいてリム同士を結合するのにテーパナットを用いる。この場合、テーパナットが嵌め込まれていない方のリムに対し、テ一パナツトの先端部が到達している場合と到達していない場合について発明の開示を行なっている。

本発明では、メガネ部品である智とテンプルを結合するのにテーパナツトを用いる。枝分かれした智の一部によりテンプルを挟み込み、この智の一部およびテンプルに貫通孔を設ける。智の一部に設けられた貫通孔にはテーパが設けられており、このテーパに、テンプルを挟み込んだ状態でテ —パナットを嵌め込む。そして、智の一部に対し、テーパナットを嵌め込んだのとは反対側から雄ネジ（ポルト）を通し、テーパナットの雌ネジ部と締め付けることにより、智とテンプルを結合する。

本発明により、テンプルと智が自由に回動し、かつ智に対し締まりばめとなっているテ一パナツ卜により両メガネ部品を強固に固定することが可能となる。

本発明ではメガネレンズと、智ゃプリッジ等のメガネフレーム部品との結合にテーパナットを用いている。メガネレンズもしくはメガネフレーム部品の":方にはテーパを有する孔が開いており、その孔にはテーパナツトが嵌め込まれている。もう一方のメガネ部品には貫通孔が開けられており、テーパを有する孔と貫通孔が揃うようにメガネレンズとメガネフレーム部品とが向かい合わされている。テーパナツトの内周面には雌ネジが形成されており、その雌ネジに対してテーパナットのつばのついていない先端部の方から雄ネジ（ポルト）が係合し、メガネレンズとメガネフレーム部品とを結合している。'

もしくは本発明では、メガネレンズとメガネフレーム部品の双方にテーパを有する孔を開け、この孔の位置が合うようにこれらメガネ部品をつきあわせた状態で双方の部品に対してテーパナツトを嵌め込み、テーパナツトのつばのついていない先端部の方から雄ネジ（ポルト）を締め付けることで、メガネレンズとメガネフレーム部品とを結合している。

本発明により、余計な部品を装填することなくシンプルな構成にてメガネレンズとメガネフレーム部品を結合することが可能となる。また、メガネレンズとメガネフレーム部品双方にテーパを有する孔を開ける場合は、双方の部品がテーパナットにより固定されるため、メガネレンズとメガネフレーム部品相互の回転を防止するための特別な機構を設けることなく、それらの回転を防止することが可能となる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の一実施形態によるテーパナットを用いてリムロックを結合したメガネである。

図 2は、図 1の X部の拡大図であって、本発明の一実施形態によるテーパナツトを用いたリムロックの結合構造である。

図 3は、本発明で用いるテ一パナットの概略図である。

図 4は、図 1の X部の拡大図であって、本発明の図 2とは異なる一実施形態によるテーパナットを用いたリムロックの結合構造である。

図 5は、メガネレンズとブリッジ、智の結合関係を示した図である。図 6は、本発明の一実施形態によるテ一パナットを用いたメガネレンズ及びプリッジ又は智の結合関係を示す横断面図である。

図 7は、図 6の Y部の拡大図であって、本発明の一実施形態によるテーパナツトを用いたメガネレンズの結合構造である。図 8は、図 6の Y部の拡大図であって、本発明の一実施形態によるテーパナツトを用いたメガネレンズとメガネフレーム部品の結合構造である。図 9は、図 8に示す実施形態について、テーパナットを揷嵌する方向を変えた場合の実施形態を示す図である。

図 1 0は、図 8に示す実施形態について、ヮッシャを用いた場合の実施形態を示す図である。

図 1 1は、図 8に示す実施形態について、テーパナットに軟質な部材を用いた場合の実施形態を示す図である。

図 1 2は、テ一パナツトとテ一パ付きポルトを用いてメガネレンズ及びブリッジ又は智を結合する様子を示した図である。

図 1 3は、図 1 2に示す実施形態において、ナットを用いた場合の実施形態を示す図である。

図 1 4は、内周面にテーパが形成された孔を有するテーパナツ卜を用いてメガネレンズ及びプリッジ又は智を結合する様子を示した図である。図 1 5は、図 1 4に示す実施形態について、テーパナットを揷嵌する方向を変えた場合の実施形態を示す図である。

図 1 6は、本発明の一実施形態によるテーパナットを用いたメガネレンズ及びプリッジ又は智の結合関係を示す横断面図である。

図 1 7は、図 6とは異なる本発明の一実施形態によるテ一パナットを用いたメガネレンズ、ブリッジ、智の結合関係を示す横断面図である。図 1 8は、図 1 7の V部の拡大図であって、本発明の一実施形態によるテーパナツトを用いたメガネレンズの結合構造である。

図 1 9は、テンプルと智を連結する丁番ねじを示した図である。

図 2 0は、図 1 9の Ζ部の拡大図であって、本発明の一実施形態によるテーパナツ小を用いた丁番ネジの断面拡大図（その 1 ) である。

図 2 1は、図 1 9の Ζ部の拡大図であって、本発明の一実施形態によるテーパナツトを用いた丁番ネジの断面拡大図（その 2) である。

図 22は、本発明の一実施形態によるテーパナツトを用いたメガネ部品結合構造における、ネジの締付け強度の調整方法（その 1) である。

図 23は、本発明の一実施形態によるテーパナットを用いたメガネ部品結合構造における、ネジの締付け強度の調整方法（その 2) である。

図 24は、従来の、メガネレンズとブリッジ、智との連結構造である。図 25は、図 24の W部の拡大図であって、従来のメガネレンズとプリッジ、智との連結構造である。発明を実施するための最良の形態

図 1は一点鎖線で囲んだ X部に示すリムロックに、本発明の一実施形態による雌ネジ付きのテーパコマであるテーパナットを用いたメガネを図示したものであり、図 2は X部の拡大図である。雌ネジ付きのテーパコマあるテーパナツト 1は、図 3に示すようにテーパ部 12とつば部 1 1を有し、この部分の作用については本出願人の出願による特開平 9一 2876 09号公報の図 1及び段落 [0027]から [0034]に開示されている。つまり、テーパ部 12はその外側表面が円錐台形状を有し、つば部 11はテーパ部の拡大側部に形成されている。また、つば部 1 1の下面はテ一パ部 12の軸方向に直行している。さらにテーパナット 1の内部には、予め雌ネジ 121が形成されており、雌ネジ 121の中心軸はテーパ部 12の中心軸線上に存在する。'

テーパナツトを結合部材に嵌着させる概略的な動作は、特開平 9— 28 7609号公報の図 5及び段落 [0041] から [0050] に示されている。つまり、専用の総形ドリルを用いて被結合部材（図 2においてはリム 21) にテーパナツ 1を揷入するための孔 23を加工成形する。すると、孔 23には孔テーパ部と、孔段部が成形される。この孔には特開平 9一 2 8 7 6 0 9号公報の図 4及び段落 [ 0 0 3 8 ] から [ 0 0 3 9 ] に示すように、雌ネジガイド孔部と孔終端面取り部が形成されても良い。この孔 2 3に挿入されるテーパナツト 1のテ一パ部 1 2 は、嵌合される孔 2 3の孔テ一パ部に対して軽く締まりばめになる寸法となっている。すなわち、孔 2 3にテーパナット 1を単にかぶせた状態では、つば部 1 1の下面は孔 2 3の孔段部から浮き上がる。孔 2 3の孔テ一パ部とテーパナット 1のテーパ部 1 2が係合するため、孔 2 3の中心軸とテーパナット 1の中心軸は、一致する。従って、孔 2 3をリム 2 1の表面に対して直交するように形成することにより、テーパナット 1の軸中心は、リム 2 1の表面に直交することになる。テーパナット 1中に形成した雌ネジ 1 2 1の軸中心をテーパナット 1のテ一パ部 1 2の軸中心と一致させておくことにより、容易に、雌ネジ 1 2 1の中心軸をリム 2 1の表面に対して直交させることができる。そして、テーパナット 1のつば部 1 1の上面を打ち込み用ハンマー等を用いて叩くことにより、テーパナツト 1がリム 2 1に形成された孔 2 3の中に打ち込まれ、つば部 1 1の下面が孔 2 3の孔段部に当たって停止する。

尚、本発明の一実施形態にかかるメガネ用のテーパナツトは小さいため、打ち込み用ハンマーを用いずに人力にてテーパナット 1を孔 2 3に揷入することも可能である。このようにテーパ形状をなすナツトをメガネ部品に圧入する作業は容易であるため、メガネの製造工程を複雑化することなくネジの緩みを抑えることが可能になる。また、リム 2 1に嵌着されたテーパナツトは雄ネジ 3による締付けが無い状態でもリム 2 1から抜け落ちることは無く、メガネの使用中に仮に雄ネジ 3との螺合が外れても、テーパナット 1がリム 2 1から外れて紛失することは無い。

図 2のリムロックに用いられるテーパナツト 1の長さは孔 2 3の深さよりも短く、リム 2 1に打ち込まれたテーパナット 1の先端はリム 2 1の中途に達して停止する。つまり、テ一パナット 1のテーパが縮小する側の端部である先端部がリム 2に接触しない。図 2の実施形態に限らず、テーパナットを嵌着する方のメガネ部品からテーパナツトのテーパ部の縮小側端部である先端部が突出しない場合は、もう一方の部品（図 2においてはリム 2 ) には雄ネジが貫通するだけの孔径を有する孔を形成すれば良い。つまり、図のリム 2 1にはテーパナツト 1を嵌着するために専用の総形ドリルを用いて孔 2 3を開け、リム 2には雄ネジ 3を通すための孔 2 2をそれぞれ別工程で開ければ良い。こ 0ように、リム 2 1に開けられる孔 2 3 とリム 2に開けられる孔 2 2の孔径を合わせる必要が無いため、リム 2、 2 1を揃え合わせてドリル等で同時に孔を加工する必要が無く、孔を加工する工程を単純化することが出来る。また、図 2の実施形態に限らないがテーパナット 1は孔 2 3とテ一パ部 1 2にて面接触し、かつ、リム 2 1中に締まりばめされた状態にあるため、リム 2 1に対しテーパナット 1が緩んだり回動することは無く、雄ネジ 3にてリム 2、 2 1同士を結合する場合においてもネジの緩みが生じにくくなる。

図 4 (A) 及ぴ（B ) では上述の方法により、リム 2 1に開けられたテーパ状の孔 2 3 0にテーパナット 1 0 0が嵌合されている。リム 2には、雄ネジ 3及びテ一パナツト 1 0 0のテーパ部とほぼ同じテーパ形状を有する孔 2 2 0が専用の総形ドリルにより開けられており、この孔 2 2 0を通して雄ネジ 3とテ一パナット 1 0 0が螺合される。雄ネジ 3には、メガネ用ネジとしてその大きさが規格化されている M l . 4 (雄ネジ部分の外径が 1 . 4 mm) のネジを用いれば、既に流通している部品を流用できるため、新たにテーパナット専用のネジを開発する時間的、経済的コストを縮小することができる。

メガネ用ネジのような M 2 . 0 (雄ネジ部分の外径が 2 . 0 mm) 以下の微小なネジにテーパナツトを適用する際には、テーパナットをテーパの Π

付いた孔に軽くかぶせた時にテーパナツトのつば部が孔から浮き上がっている量である締まりばめ代は、 0 . 0 5〜0 . 3 mm程度が適当である。また、テーパナットが打ち込まれやすく、しかも打ち込んだあと信頼性良く保持されるためには、テーパの値は 1 / 3 0〜1 1 5程度が好ましい。図 4 ( B ) に示すテーパナット 1 0 0は図 2のテーパナット 1よりもその全長が長く、テーパナツト 1 0 0の先端がリム 2の中途にまで達している。このため、リム 2に設けられる孔 2 2 0はテーパナット 1 0 0の先端部が収まる程度の孔径を有する。この実施形態では、リム 2、 2 1を付き合わせた状態で専用の総計ドリルを用いて孔 2 3 0 , 2 2 0を同時に形成しても良い。この場合、孔 2 2 0は貫通せず途中まで形成し、別工程で、雄ネジ 3を通すための孔をテーパが形成されている方とは反対側からリム. 2に開ける。これにより孔 2 2 0の一部にテーパが形成され、リム 2、 2 1を付き合わせた状態でテ一パナツト 1 0 0を嵌着すると、リム 2 1のみならずリム 2に対してもテーパナツト 1 0 0が締まりばめの状態となり、さらに孔 2 2 0に通した雄ネジ 3によって締付けることでより強固にリム 2、 2 1を結合することが可能となる。尚、孔 2 2 0はテ一パを有さないストレ一ト形状の孔でも良い。

メガネフレームの一部であるリム 2、 2 1の材料にはメガネの軽量化のためチタンやマグネシウムが用いられることが想定されるが、この場合、テ一パナット 1の材料にはリム 2、 2 1に用いられる材料と同等もしくはそれよりも硬度の高い材料が適当である。リム 2、 2 1にチタンが用いら ' れる場合は、テーパナット 1の材料にはチタンもしくはそれ以上の硬度を有する材料が相応しい。また、リム 2、 2 1にマグネシウムやステンレス、加工性が良いョーハク、コバルトやプラスチック等が用いられるなら、テーパナット 1の材料にはそれらよりも硬度の高いチタンやステンレス、硬

'等を選択することが望ましい。図 5は縁無しメガネにおいて、ブリッジ 6とメガネレンズ 4、及びメガネレンズ 4と智 5をネジを用いて結合した様子を示している。図 2 4及び図 2 4の一点鎖線で囲んだ W部を拡大した図 2 5に示す従来の方法では、智 5及びメガネレンズ 4にそれぞれ孔 5 0、 4 1を開け、この孔 5 0、 4 1に雄ネジ 7をメガネレンズ 4が顔と面する方とは逆側から通し、メガネレンズ 4が顔と面する方からナツト 8を雄ネジ 7と螺合することで、メガネレンズ 4と智 5を結合している。ここで、雄ネジ 7が顔の方向に突出する場合は、キャップ 9を着ける等してメガネ装着時の安全性を高める。しかし、この従来の方法では少なくともナツト 8の厚み分だけ雄ネジ 7が顔方向に突出するため、メガネの清掃がしづらく、またメガネをかけた人間が転倒などした際には、この突出部分により顔に傷がつく、突出部分が目に入る等の危険性がある。

これに対し、図 6及び図 6の一点鎖線で囲んだ Y部を拡大した図 7に示すテーパナツト 1 0を用いてメガネレンズ 4と智 5もしくはメガネレンズとブリッジ 6を結合する構造では、メガネレンズ 4には専用の総形ドリルを用いてテーパナツト 1 0を嵌合するための孔 4 2が形成され、テーパナット 1 0はこの孔 4 2の中に埋め込まれる。孔 4 2は、それに嵌合されるテーパナツト 1 0のテーパ部とほぼ等しい角度のテーパを有する孔であり、専用の総形ドリル等で形成される。

テーパナツト 1 0は孔 4 2に埋め込まれるため、テーパナツト 1 0の上端部をメガネレンズ 4の表面と一平面上に、もしくはそれよ 0下に位置させることが可能である。また、雄ネジ 7 2の長さを調整することで、雄ネジ 7 2が顔の方向に突出することを無くす、もしくはその突出する大きさを抑えることができる。これによりメガネをかけた際に視野が広がり、レンズの清掃も容易となり、また転倒時やメガネに衝撃が加わった時にテーパナット 1 0や雄ネジ 7 2により顔や目を傷つける恐れも無い。さらに、メガネレンズ 4はその度数やデザインにより、表面にそれぞれ固有の曲率のカーブが形成されているため、従来のようにメガネレンズ 4 を智 5ゃブリッジ 6の一部で挟み込む機構でメガネレンズ 4を固定する方法ではそのはさみこみの部分に空隙を生じる場合があり、その空隙の分だけメガネ部品が摺動することでネジの緩みの原因となる恐れがある。しかし図 7に示す実施形態では、メガネレンズ 4中にテーパナット 1 0を埋め込んで使用するため、メガネレンズ 4に形成された孔 4 2の締まりばめによりテ一パナット 1 0はメガネレンズ 4中に固定されるため、緩みが生じにくくなる。

一方、図 8に示す実施形態では、メガネレンズ 4に対し、テーパナット

1 0 1を嵌着するためのテ一パを有する孔 4 0 1が、メガネレンズ 4の顔に面する側に拡大開口するように開けられている。同様に智 5には、メガネレンズ 4と接する側に拡大開口するように、テーパを有する孔 5 0 1が開けられている。この実施形態では、テーパナット 1 0 1がこれら孔 4 0 1と孔 5 0 1にしまりばめとなるように嵌着される。そして、智 5のメガネレンズ 4と面さない側から雄ネジ 7 2 0を孔 5 0 1に貫通させ、これをテ一パナツト 1 0 1の内周面に形成された雌ネジ 1 0 1 3に対し係合して締め付けることでメガネレンズ 4と智 5を結合する。

智 5に設ける孔 5 0 1については、孔段部を形成しないように総形ドリルの中途までを智 5に貫通させる。最終的に、メガネレンズ 4と智 5とがテーパナット 1 0 1にしつかり嵌着されるようにするために、智 5に設ける孔 5 0 1はドリルを手作業にて回す等の微調整を行なう等してもよい。上述のように図 8に示す実施形態では、テーパナツト 1 0 1はメガネレンズ 4と智 5に対してしまりばめの状態となっている。つまりテーパナツト 1 0 1は、メガネレンズ 4の孔 4 0 1と智 5の孔 5 0 1に嵌め込まれた状態で、孔 4 0 1と孔 5 0 1のテ一パ面からの反発力による押力で回転できないように固定される。これは逆にメガネレンズ 1及び智 2の、テーパナット 5に対する回転が防止されることを意味する。このように、メガネレンズ 4と智 5に開けられたテーパ状の孔にテーパナット 1 0 1を嵌合することで、両方のメガネ部品の回転を防止しつつ、両部品を結合することが可能となる。

図 9は、メガネレンズ 4に対し顔に面する側の方に智 5を配置して、テーパナツト 1 0 1を用いて両部品を結合した様子を示す断面図である。図 8との違いは図に示すとおり、メガネレンズ 4の顔に面さない側に拡大開口する孔 4 0 2を開けている点である。これに伴い、智 5の孔 5 0 2についてもメガネレンズ 4の孔 4 0 2に設けたテーパの方向にあわせて、図 8 に示す孔 5 0 1とは反対の方向にテ一パを設ける。メガネレンズ 4と智 5 の回転を防止する作用は図 8において説明したように、両メガネ部品に嵌着されたテーパナツト 1 0 1と、孔 4 0 2及び孔 5 0 2との反発力から生じる強い摩擦力によるものである。

また、図 8及び図 9に示すように、メガネレンズとメガネフレーム部品とを結合する実施形態においては、メガネのデザィンとの関係から必ずしもテ一パナツトがメガネレンズもしくはメガネフレーム部品に対し直交するように嵌め込まれるとは限らない。

図 1 0は、図 8'に示した取付構造において、テ一パナツト 1 0 1の先端部が智 5から飛び出している場合の対応策を示している。この場合、図 1 0に示すようにヮッシャ 2 7 1を雄ネジ 7 2 0の下に敷くことで、テーパナット 1 0 1の雌ネジに締めつけられた雄ネジ 7 2 0の締め付け力がヮッシャ 2 7 1を介して智 5に伝わり、メガネレンズ 4と智 5は図 8に示した実施形態のように強固に固定される。この実施形態におけるメガネレンズ 4と智 5の回転防止作用も、図 8で説明したように、テーパナット 1 0 1 とメガネレンズ 4および智 5に対するしまりばめによるものである。図 1 0に示す実施形態は図 8の実施形態に対応するものであるが、同様に図 9の実施形態に対応してテーパナツトを嵌着する方向が図 1 0と反対 -である場合も、ヮッシャ 2 7 1を用いてメガネレンズ 4と智 5のようなメガネフレーム部品を結合することは可能である。

図 1 1は、取付構造は図 8で説明した実施形態と似ているが、テ一パナット 1 0 2の材料に、変形しやすい軟質な部材を用いた場合の実施形態を示す図である。図 1 1 (A) では、図 1 0で説明した実施形態のように、テーパナット 1 0 2の下端が智 5から飛び出している。ここで、智 5に形成された孔の開口部には面取り部 5 0 4が設けてある。そして、テーパナット 1 0 2の材質にポリアセタ一ルゃジユラコン等のナイロン系樹脂材を用いることで、雄ネジ 7 3 0の締め付けに対し図 1 1 ( B ) に示すようにテーパナツト 1 0 2の先端部 1 0 2 4が面取り部 5 0 4を塞ぐように拡がりながら変形する。この変形した先端部 1 0 2 4が、雄ネジ 7 3 0が生み出すメガネレンズ 4の方向への締め付け力を、面取り部 5 0 4を介して智 5に伝えるため、メガネレンズ 4と智 5は強固に固定される。

図 1 2は、雄ネジ 7 4 0がテーパ部 7 4 2を有する場合の実施形態を説明するものである。このテーパ部 7 4 2には、ネジ頭 7 4 3からネジ部 7 4 1の方向、つまり雄ネジ 7 4 0を締めると雄ネジ 7 4 0が進む方向に縮小するテーパが形成されている。図 1 2 (A) に示すように、メガネレンズ 4には、智 5と接しない側の面に拡大開口するようにテーパを有する孔 4 2が設けられ、この孔 4 2にテ一パナット 1 0 3が嵌着される。この実施形態では、図 1 2 ( C ) に示すように、メガネレンズ 4に嵌め込まれたテーパナツト 1 0 3のテーパ部 1 0 3 2の縮小方向の先端部はメガネレンズ 4の中途に達して止まり、智 5まで到達しない。また、智 5には図 1 2 ( B ) に示すように、メガネレンズ 4と接しない側の面に拡大開口するようにテーパを有する孔 5 0 5が開けられる。図 1 2に示す実施形態では、孔 5 0 5に孔段部 5 0 6が設けられているが、必要に応じて孔段部 5 0 6 を設けないようにしても良い。

そして図 1 2 ( C ) に示すように、メガネレンズ 4に嵌合されたテーパナット 1 0 3の雌ネジ部 1 0 3 3に、孔 5 0 5を通した雄ネジ 7 4 0を螺合することで、メガネレンズ 4と智 5を結合する。ここで、テーパナット 1 0 3のテーパ面の摩擦力により、メガネレンズ 4はテーパナツト 1 0 3 に対して自由に回動しないように固定される。また、雄ネジ 7 4のテーパ部 7 4 2と孔 5 0 5のテーパ面との間の摩擦力により、雄ネジ 7 4に対して智 5は容易に回転することができない。つまりこの実施形態においても、テ一パナット 1 0 3と雄ネジ 7 4をしつかりと締め付けることにより、両部品は結合されると同時にそれぞれのメガネ部品は容易に回動しないように固定される。

図 1 2 ( C ) において、雄ネジ 7 4 0のネジの先端部がテーパナット 1 0 3から突出する場合は、図 1 3に示すように雄ネジ 7 4のネジの先端部とナット 9を係合させて締め付けることで、メガネレンズ 4とメガネフレーム部品の結合をより強固なものとしても良い。どの場合、ナット 9とテ —パナット 1 0 3又はメガネレンズ 4との間にヮッシャ等を適宜介在させても良い。

図 1 2及び図 1 3に示す実施例では、メガネレンズ 4の顔に面する側からテーパナット 1 0 3を嵌め込んでいる。しかし、これとは逆に図 9に示すようにメガネレンズ 4と智 5を位置させ、智 5の顔に面する側からテーパナツト 5を嵌め込んでも良い。

図 1 4は、テーパナット 1 0 4及びテーパナット 1 0 5を用いてメガネレンズ 4と智 5を結合する実施形態を説明するものである。図 1 4 (A) に示すように、テ一パナット 1 0 4の内周面には、テーパナット 1 0 4の外周面のテーパ部 1 0 4 2とは逆の向き、つまりつば部 1 0 4 1に向けて縮小するテーパが形成されたテーパ孔 1 0 4 3が設けられている。そして、このテーパナツト 1 0 4はメガネレンズ 4の、智 5とは接しない側に拡大開口するようテーパが設けられた孔 4 0 3に嵌合される。そして、図 1 4 (B ) に示すように、智 5のメガネレンズ 4とは接しない側に拡大開口するテ一パが設けられた孔 5 0 7に対し、内部に雌ネジ 1 0 4 3を有するテ —パナツト 1 0 4が嵌着される。

そして図 1 4 ( C) に示すように、テーパナット 1 0 4のテーパ部 1 0 4 3を貫通する雄ネジ 7 5 0と、テーパナツト 1 0 5の雌ネジ部 1 0 5 3 とを螺合することで、メガネレンズ 4と智 5を結合する。このとき、テーパナツト 1 0 5のテーパ部 1 0 5 2の先端部分は、テーパナツト 1 0 4のテーパ孔 1 0 4 3に嵌合し、テーパナツト 1 0 4とテーパナツト 1 0 5は互いに自由に回転しないように固定される。 '

メガネ部品に用いられる雄ネジ 7 5 0には前述のように、 M l . 4 (直径が 1 . 4 mm) に規格化されたものが一般的に用いられる。また、智 5 の方にテーパナットを嵌め込んで使用する場合には、メガネのデザインによっては智 5のサイズが小さく、メガネの強度を考慮すると智 5には大きな孔 5 0 7を開けることができなくなる。これらの要因によりテーパナツト 1 0 5の大きさは限定されるが、テーパナット 1 0 5のテーパ部はその面積が大きいほど強い摩擦力を生み、結果として固定力は強くなるため、部品同士の回転を抑制するという目的を達成するには周囲面積の大きなテーパナットを用いることが望ましい。

そこで、本実施形態のようにテーパナツト 1 0 5よりも周囲面積の大きなテーパナット 1 0 4をテーパナット 1 0 5と共に用いることで、テーパナット 1 0 4とメガネレンズ 4との間の回転に対する固定力を強化することができる。ここで、テーパナツ卜 1 0 4とテーパナット 1 0 5に同じ材質の金属材料を用いると、「がじり」という現象によりテ一パナット同士が強固に固定されるため、部品同士の回転を防止するという作用にとってより有利な効果を得ることができる。また、テーパナット 1 0 5と智 5が接する孔 5 0 7に接着材を塗布し、テーパナット 1 0 5と智 5との固定をさらに強化しても良い。

図 1 5は図 1 4 ( C) に示す実施形態について、 2つのテーパナット 1

0 4、 1 0 5と雄ネジ 7 5 0を揷入する方向を入れ替えたものを示しており、その作用や効果については図 1 4で説明した実施形態と同様である。またメガネレンズ 4の厚さが薄く、智 5の強度が十分である場合等は、テーパナツト 1 0 4を智 5側に、テ一パナツト 1 0 5をメガネレンズ 4に嵌着する形態で使用しても良い。

図 1 6は、テーパ部 1 0 6 3及びテーパ部 1 0 6 4の 2つのテ一パ部を有するテーパナツト 1 0 6 0を用いてメガネレンズ 4と智 5を結合する実施形態を説明する図である。テーパナット 1 0 6 0は図 1 1 (A) に示すように、つば部 1 0 6 1を境につば部 1 0 6 1から遠ざかるに従い縮小するテーパからなる、テーパ部 1 0 6 3およびテーパ部 1 0 6 4を有している。また、テ一パナット 1 0 6 0の中心軸上には、ポルト 7 6 0を通すための貫通孔 1 0 6 2が開けられている。一方、メガネレンズ 4には智 5と向かい合う側の面に拡大開口する孔テーパ部 4 0 4 1を有する孔 4 0 4が開けられている。同様に、智 5にはメガネレンズ 4と向かい合う側の面に拡大開口する孔テーパ部 5 0 8 1を有する孔 5 0 8が設けられている。図 1 6に示すようにテーパナツト 1 0 6 0のテーパ部 1 0 6 3をメガネレンズ 4の孔テーパ部 4 0 4 1に嵌合させ、同様にテーパ部 1 0 6 4を智 5の孔テーパ部 5 0 8 1に嵌合させた状態で、ポルト 7 6 0を貫通孔 1 0 6 2に通し、反対側からナツト 9 0 1で締め付けることでメガネレンズ 4 と智 5を結合する。このとき、メガネレンズ 4と智 5は締まりばめされているテーパナット 1 0 6 0により、互いに回転しないよう固定される。また、図 1 6 ( C ) において一点鎖線で囲んだ U部には隙間が生じている。これは、メガネレンズ 4と智 5が接触すると、テーパナット 1 0 6 0が両メガネ部品に対し十分に嵌め込まれない可能性があるためである。しかし、孔 4 0 4および孔 5 0 8を微調整等することにより、この隙間を無くすことは可能である。

図 1 6では智 5側からポルト 7 6 0を通す実施形態について説明をしたがメガネレンズ 4側からポルト 7 6 0を通し、智 5の側からナット 9 0 1 で締め付けるようにしても良い。

図 1 4、 1 5及び 1 6に示した実施形態はメガネレンズとメガネフレーム部品の結合に限るものでは無く、メガネ以外の部材ゃ部品同士を結合させることにも当然に適用可能である。

この他に、図 1 7及び図 1 7の一点鎖線で囲んだ V部を拡大した図 1 8 に示す、智 5もしくはプリッジ 6に総形ドリルで孔 4 3を開けてテーパナット 1 0 1を嵌着し、メガネレンズ 4に雄ネジ 7 1を貫通させる孔 5 2を開けて両部品を結合する実施形態も可能である。しかしこの実施形態ではメガネレンズ 4が顔と面する方向に雄ネジ 7 1のネジ頭が突出する。また、視界の確保やメガネ全体のデザイン上の都合により、智 5やブリッジ 6の大きさを小さく抑える必要が生じる場合もあり、そこにテーパナットを嵌着するための孔を開けると部品の強度が低下する恐れがある。その一方メガネ.レンズ 4はその度数にもよるが一定の幅及び厚さがあるため、テーパナット 4を嵌着するための孔 4 2を形成するための場所を確保することが容易である。これらの理由によりメガネレンズ 4にテーパコマを嵌着する実施形態は優れている。

メガネレンズ 4の材料にはガラスもしくはプラスチックが多く用いられ、これらの場合にはテーパナット 1 0の材料としてチタン、ステンレス、硬鉄等を選択することが望ましい。図 1 8及び図 2 0に示す実施形態においては、前述のリムロックの場合と同じ材質を選択することが望ましい。

図 1 9は、メガネの丁番ネジ 1 3を表したものであり、図 1 9の一点鎖線で囲んだ Z部を拡大し、その一部断面図を示したものが図 2 0及び図 2 1である。智 1 7 3にはテーパナット 1 5専用の総形ドリルにてテーパを有する孔 1 3 4が開けられており、テーパナツト 1 5は孔 1 3 4に嵌着されている。また、テンプル 1 6 1にはテ一パの無いストレート状の孔 1 3 5が開けられ、智 1 7 2には雄ネジ 1 4のための座繰りのついたテーパの無いストレート状の孔 1 3 6が開けられている。テ一パナツト 1 5がこれらの孔を孔 1 3 4、孔 1 3 5、孔 1 3 6の順に貫通し、雄ネジ 1 4を孔 1 3 6側から貫通させテーパナツト 1 5の雌ネジと螺合することで、智 1 7 とテンプル 1 6は連結される。

以上、孔 1 3 6にテーパが無い場合について説明したが、孔 1 3 6にはテーパがついていても良い。この場合、孔 1 3 4、 1 3 6は総形ドリルにて形成される。孔 1 3 6がテーパを有する場合はテーパナット 1 5の先端部と智 1 7 2とが締まりばめにより密着するため、智 1 7 2とテーパナツト 1 5又は雄ネジ 1 4との擦り合わせが小さくなり、智 1 7 2の磨耗を防ぐため好適である。また、智 1 7とテンプル 1 6が摺動可能となるためには、テンプル 1 6 1に開けられた孔 1 3 5にはテ一パを形成しない方が好ましい。

この実施形態においても、テーパナツト 1 5が智 1 7 3に対してテーパ部により面接触するため、テンプル 1 6 1の摺動による応力が丁番ネジ 1 3にかかっても、結合が緩みにくくなる。また、テーパナツ卜 1 5の先端が雄ネジ 1 4のネジ頭に接するまで雄ネジ 1 4を締め付けるが、この締め付けた状態において雄ネジ 1 4のネジ頭の先端が智 1 7 2と接触するように、テ一パナット 1 5の全長と孔 1 3 4、 1 3 5、 1 3 6の全長及び形状を管理すれば、雄ネジ 1 4の締め付けによる智 1 7 2の変形を防ぐことができる。

また、雄ネジ 1 4のネジ頭とテ一パナツトの先端部とが接触するようネジを締付けるためネジの緩みが生じにくく、智 1 7とテンプル 1 6を強固に連結することが可能である。

図 2 1では、二股に分かれた智 1 7 2がテンプル 1 6 1を挟み込む構成となっているが、その逆で二股に分かれたテンプル 1 6 1が智 1 7 2を挟み込む構成であっても良い。

図 2 2はテーパナツト 1 9と雄ネジ 1 8によるメガネ部品 2 0、 2 4の結合が緩んだ場合に、再び結合を強める方法を図示したものである。この図においては、テーパナット 1 9は専用の総形ドリルにてメガネ部品 2 4 にカロェ形成された孔 2 4 1に嵌着されており、テーパナツト 1 9の先端はメガネ部品 2 0に形成された、テーパの無い孔 2 0 1の中途に達している c そして、メガネ部品 2 0の孔 2 0 1を貫通するように雄ネジ 1 8とテ一パナット 1 9を螺合することで、メガネ部品 2 0、 2 4は結合されている。図 2 2 (A) では、メガネ部品 2 0、 2 4の間に隙間 2 5が生じており、両部品の結合が緩んだ状態を示している。この緩みは、雄ネジ 1 8とメガネ部品 2 0、もしくはテ一パナツト 1 9とメガネ部品 2 0との接触によりメガネ部品 2 0が磨耗したり、雄ネジ 1 8とテ一パナツト 1 9の雌ネジの螺合が緩むために生じる。ここで、テーパナット 1 9のテ一パ部分の中心軸に沿った長さを Lとすると、図 2 2 ( B ) に示すように同じテーパ角度を持ちテーパ部分の中心軸に沿った長さが Lよりも L 1だけ短いテーパナット 2 6をテーパナット 1 9の替わりに用いれば、雄ネジ 1 8が L 1の長さ分だけテーパナット 2 6に深く螺合され、図 2 2. (C ) に示すようにメガネ部品 2 0、 2 5は再び強固に結合される。

図 2 3は、テーパナット 1 9と雄ネジ 1 8によるメガネ部品 2 0、 2 4の結合が緩んだ場合に再び結合を強める、その他の方法を図示したものである。メガネ部品 2 0、 2 4の結合構造については、図 2 2と同様である。図 2 3に示す方法では、テーパナツト 1 9の中心軸方向の長さを短いものに交換するのではなく、図 2 3 ( B ) に示す厚さ L 1のカラー 2 7をテ一パナット 1 9のつばとメガネ部品 2 4の間に介在させる。これにより、テ —パナツト 1 9の先端がメガネ部品 2 0の孔 2 0 1内において到達するのは L 1の長さだけ、雄ネジ 1 8の側から奥まった場所となるため、雄ネジ 1 8が L 1の長さ分だけテーパナット 1 9に深く蝶合され、図 2 3 ( C ) に示すようにメガネ部品 2 0、 2 4は再び強固に結合される。

本明細書において用いたメガネ部品を指す用語は、 J I S規格（J I S 7 2 8 0 ) に対応するものであるが、本規格において図示により定義されているメガネ部品以外であっても、 J I S規格に示されるメガネ部品と同じ機能を有する部品であれば、本発明の実施形態をそれら部品に適用することは可能である。また、メガネレンズと、智又はブリッジとの結合や、リムロック、丁番ネジの部分以外についても、メガネ部品同士の締結に本発明を用いることは可能である。

また、本発明はメガネに関するものであるが、ウェアラブル*コンピュ一夕のために使用されるような頭部に装着するディスプレイ、モニタ等についても本発明を適用することが可能である。

Claims

請求の範囲

1 . リムロックを構成する第 1 のリムと第 2のリムの、前記第 1 のリムの前記第 2のリムに面さない側に拡大開口する孔テーパ部に、外側表面が円錐台形状を有するテーパ部と前記テーパ部の中心軸線上に形成された雌ネジと前記テーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテーパナットを、前記テーパ部の縮小側端部である先端部が前記第 2のリムに接触しない位置で係止されているよう嵌着し、前記第 2のリムに設けられた貫通孔に通した雄ネジを前記雌ネジに揷入 · 締め付けることにより前記第 1 のリムと前記第 2のリムを結合するリム口ックを有することを特徴とするメガネフレーム。

2 . リムロックを構成する第 1のリムと第 2のリムの前記第 1 のリムに設 , けられた、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす孔テーパ部に、円錐台の側面形状をなすテーパ部と前記テーパ部の中心軸上に形成された雌ネジと前記テーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテ一パナットを、前記つば部の表面が前記第 1 のリムの表面より埋没するよう嵌着し、前記第 2のリムに設けられた貫通孔に通した雄ネジを前記雌ネジに揷入し、前記雄ネジのネジ頭が前記第 1 のリムの表面に対し埋没しているよう締め付けることにより前記第 1 のリムと前記第 2のリムを結合するリムロックを有することを特徴とするメガネフレーム。

3 . リムロックを構成する第 1 のリム及び第 2のリムを付き合わせた状態で少なくとも前記第 1 のリムに設けられた、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす孔テーパ部に、外周表面が円錐台形状を有するテーパ部と前記テーパ部の中心部に形成された雌ネジと前記テーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテーパナツトを、前記孔テーパ部が拡大開口する側から前記第 1 のリムを貫通し前記第 2のリムの中途にまで達しているように嵌着し、前記第 2のリムに設けられた貫通孔に通された雄ネジを前記雌ネジに揷入し、前記テーパナツトの先端に前記雄ネジのネジ頭が当接するまで締め付けることで前記第 1 のリム及び前記第 2のリムを結合するリムロックを有することを特徴とするメガネフレーム。

4 . 前記第 2のリムに設けられた貫通孔はストレート状の孔であることを特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 3項のいずれかの項に記載のメガネフレーム。

5 . 前記第 2のリムに設けられた貫通孔の一部が、前記第 2のリムの前記第 1 のリムと当接する面の側に拡大開口する、前記第 1 のリムに設けられた前記孔テーパ部と連続する別の孔テーパ部を有することを特徴とする請求の範囲第 3項に記載のメガネフレーム。

6 . 前記第 1 のリムには、前記つば部の少なくとも一部が収納される孔段部を、前記孔テーパ部の拡大側終端に設けてあることを特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 3項のいずれかの項に記載のメガネフレーム。

7 . 前記雄ネジは、'前記テ一パナツトの前記先端部の側から前記雌ネジに螺合していることを特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 3項のいずれかの項に記載のメガネフレーム。

8 . 枝分かれした智の間にテンプルの一部を挟み、前記枝分かれした智及びその間に挟まれた前記テンプルの一部にネジを通すことで両部品を連結する智とテンプルの連結構造を有するメガネフレームにおいて、

少なくとも上下枝分かれしたうちの一方の智に形成された拡大開口する孔テーパ部に、円錐台の側面形状をなすテーパ部と、前記テーパ部の中心軸上に形成された雌ネジと、前記テーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテーパナツ卜を、前記枝分かれした智の間に挟まれた前記テンプルの一部に設けられた第 1 の貫通孔を前記テーパ部の縮小側端部である先端部が貫通 ·通過するよう嵌着し、前記テーパナツトを嵌着した方とは反対側の智に設けられた第 2の貫通孔に雄ネジを通し、前記雌ネジと螺合することで前記智とテンプルを連結することを特徴とするメガネフレーム。

9 . 前記雄ネジのネジ頭の先端部が、前記テーパナットの前記先端部と接触するよう螺合されていることを特徴とする請求の範囲第 8項に記載のメガネフレーム。

1 0 . 前記第 1 の貫通孔にはテーパが形成されておらず、前記テンプルは前記テーパナットに対して摺動自在であることを特徴とする請求の範囲第

8項に記載のメガネフレーム。

1 1 . 前記第 2の貫通孔の一部にテーパが形成されており、前記第 2の貫通孔には前記テーパナツ卜の前記先端部が嵌着していることを特徴とする請求の範囲第 8項に記載のメガネフレーム。

1 2 . 前記テーパナットは前記リム又は前記智よりも硬い材質を用いて作成されていることを特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 1 1項のいずれかの項に記載のメガネフレーム。

1 3 . 前記雄ネジの外径が 1. 4mmであり、前記テーパナットのテーパ部と前記孔テーパ部のテ一パの値が等しく、そのテーパの値が 1/ 3 0以上 1

/ 1 5以下であることを特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 1 2項のいずれかの項に記載のメガネフレーム。

1 4 . メガネレンズの顔に面する側の表面に拡大開口するよう形成された、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす孔テーパ部に、外周表面が円錐台形状をなすテーパ部と、前記テーパ部の中心軸上に形成された雌ネジと、前記テーパ部の拡大側端部に前記テ一パ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテーパナットが嵌着され、リム又はブリッジに形成された貫通孔に貫通した雄ネジを前記雌ネジに螺合することで前記メガネレンズと前記リムもしくは前記メガネレンズと前記ブリッジが結合されることを特徴とするメガネ。

1 5 . 前記孔テーパ部には、前記つば部の少なくとも一部が収納される孔段部が前記孔テーパ部の拡大側終端に連結して設けられ、前記つば部の表面が前記メガネレンズの顔に面する側の表面から突出しないように、前記テーパナツトが前記メガネレンズに嵌着されていることを特徴とする請求の範囲第 1 4項に記載のメガネ。

1 6 . 前記テーパ部の縮小側端部である先端部が前記リム又は前記プリッジに接触しない位置で係止するよう嵌着されていて、前記貫通孔はストレート状の穴であることを特徴とする請求の範囲第 1 4項に記載のメガネ。

1 7 . メガネレンズの顔に面さない側の表面に拡大開口するよう形成された、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす孔テーパ部に、外周表面が円錐台形状をなすテーパ部と、前記テーパ部の中心軸上に形成された雌ネジと、前記テーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテーパナットが嵌着され、リム又はブリッジに形成された貫通孔に貫通した雄ネジを前記雌ネジに螺合することで前記メガネレンズと前記リムもしくは前記メガネレンズと前記ブリッジが結合されることを特徴とするメガネ。

1 8 . 前記テーパナツ卜は前記メガネレンズよりも硬い材質を用いて作成されていることを特徴とする請求の範囲第 1 4項乃至第 1 7項のいずれかの項に記載のメガネ。

1 9 . 前記雄ネジの外径が 1. 4mmであり、前記テ一パナットのテーパ部と前記孔テーパ部のテーパの値が等しく、そのテーパの値が 1Z 3 0以上 1

/ 1 5以下であることを特徴とする請求の範囲第 1 4項乃至第 1 8項のいずれかの項に記載のメガネ。

2 0 . 複数のフレーム部品の連結を要するメガネフレームの製造方法において、

外側表面が円錐台形状を有するテーパ部と前記テーパ部の中心軸上に形成された雌ネジと前記テーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテーパナツ卜を用意するステップと、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす孔テーパ部を有する第 1 のフレ —ム部品を用意するステップと、

貫通孔を有する第 2のフレーム部品を用意するステップと、

前記第 1 のフレーム部品の前記孔テーパ部に前記テ一パナットを嵌着するステップと、

前記第 2のフレーム部品の前記貫通孔に雄ネジを貫通せしめるステップと、前記孔テーパ部の中心軸と前記貫通孔の中心軸が一致するように前記第 1 のフレーム部品と前記第 2のフレーム部品を対峙させるステップと、前記雄ネジを前記雌ネジに螺合し、締め付けるステップと、

を有することを特徴とするメガネフレームの製造方法。

2 1 . 前記テーパ部の縮小側端部である先端部が前記第 2のフレーム部品に接触しない位置で係止するように、前記テーパナットを前記第 1 のフレーム部品に嵌着することを特徴とする請求の範囲第 2 0項に記載のメガネフレームの製造方法。

2 2 . 前記孔テーパ部の拡大側終端に設けてある孔段部に前記つば部の少なくとも一部を収納することで前記つば部の表面が前記第 1 のフレーム部品の表面から突出しないよう嵌着し、前記雄ネジのネジ頭が前記第 2のフレーム部品の表面から突出しないよう前記テーパナットに螺合し、締め付けることを特徴とする請求の範囲第 2 0項に記載のメガネフレームの製造方法。

2 3 . メガネレンズの智又はブリッジへの結合を要する縁の無いメガネの製造方法において、

外側表面が円錐台形状を有するテ一パ部と前記テ一パ部の中心軸上に形成された雌ネジと前記テーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテーパナットを用意するステップと、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす孔テ一パ部が形成された孔テ一パ部を有するメガネレンズを用意するステップと、

貫通孔が形成された前記智又は前記ブリッジを用意するステップと、前記テーパナットを前記メガネレンズの前記孔テーパ部に嵌着するステツプと、

前記智又は前記プリッジに形成された貫通孔に雄ネジを貫通するステップと、

前記孔テーパ部の中心軸と前記貫通孔の中心軸が一致するように前記メガネレンズと前記智又は前記プリッジを対峙させるステップと、 .

前記雄ネジを前記雌ネジに螺合し、締め付けるステップと、

を有することを特徴とする縁の無いメガネの製造方法。

2 4 . 前記テーパ部の縮小側端部である先端部が前記智又は前記プリッジに接触しない位置で係止するように、前記テーパナットを前記智又は前記ブリッジに嵌着することを特徴とする請求項 2 3に記載のメガネの製造方法。 ·

2 5 . 前記孔テーパ部の拡大側終端に設けてある孔段部に前記つば部の少なくとも一部を収納することで前記つば部の表面が前記メガネレンズの表面から突出しないよう嵌着し、前記雄ネジのネジ頭が前記智又は前記ブリッジの表面から突出しないよう前記テーパナツトに螺合し、締め付けることを特徴とする請求の範囲第 2 3項に記載のメガネの製造方法。

2 6 . 請求の範囲第 2 0項の方法により製造されるメガネフレーム。

2 7 . 請求の範囲第 2 3項の方法により製造されるメガネ。

2 8 . メガネレンズとメガネフレーム部品を結合してなるメガネにおいて、外周表面が円錐台形状をなすテーパ部と、前記テーパ部の中心軸線を含んで形成された雌ネジと、前記テーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテーパナットが、

メガネレンズの、メガネフレーム部品を取り付ける面とは反対側の面に拡大開口するよう形成された、 '中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす第 1のテーパ孔と、

メガネフレーム部品の、メガネレンズと接触する側の表面に拡大開口するよう形成されたテーパ状の孔を有する第 2のテーパ孔に、それぞれ嵌着され、

前記第 2の孔テーパ部を貫通する雄ネジであって、前記雄ネジは前記テ ' ーパナットの雌ネジに係合されていることを特徴とするメガネ。

2 9 . 前記テーパナットのテーパ部が縮小する側の先端は、前記第 2のテ一パ孔の中途に達して留まることを特徴とする請求の範囲第 2 8項に記載のメガネ。

3 0 . 前記テ一パナツトのテーパ部が縮小する側の先端は、前記第 2のテ —パ孔から突出し、

前記メガネフレーム部品と前記雄ネジの間にヮッシャを介在させてなることを特徴とする請求の範囲第 2 8項に記載のメガネ。

3 1 . 前記テーパナットのテーパが縮小する方向の先端部は、前記第 2のテーパ孔から突出し、

前記突出した先端部は前記雄ネジの締め付けにより変形させてなることを特徴とする請求の範囲第 2 8項に記載のメガネ。

3 2 . 前記第 2のテーパ孔の、前記テーパナツ卜の先端部が突出している側の開口部は面取り部を有し、前記変形したテーパナツトの先端部が前記面取り部を覆うことを特徴とする請求の範囲箄 3 1項に記載のメガネ。

3 3 . 前記雄ネジはネジ頭の下に、ネジ部からネジ頭の方向へ拡開する反りを形成したコーナ部を有し、

前記コーナ部は前記雄ネジの締め付けにより前記テーパナツトの先端部を変形させることを特徴とする請求の範囲第 3 1項に記載のメガネ。

3 4 . メガネレンズとメガネフレーム部品を対峙させ、両者を結合してなるメガネにおいて、

外周表面が円錐台形状をなす第 1 のテ一パ部と、前記第 1のテーパ部の中心軸上に形成された雌ネジと、前記第 1のテーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテーパナットが、前記メガネフレーム部品を結合する側とは反対側の表面へ拡大開口するよう形成された、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす、前記メガネレンズに形成された第 1のテーパ状の孔に嵌合され、

ネジ頭とネジ部の間に、ネジ頭からネジ部へ向けて縮小するテーパを有する第 2のテーパ部を有する雄ネが、

前記メガネレンズと結合する側の反対側の表面へ拡大開口するよう形成された、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす、前記メガネフレーム部品に形成された第 2のテーパ状の孔に嵌合され、

前記雌ネジと前記雄ネジが係合していることを特徴とするメガネ。

3 5 . メガネレンズとメガネフレーム部品を有するメガネにおいて、

外周表面が円錐台形状をなす第 1 のテーパ部と、前記第 1のテーパ部の中心軸上に形成され、前記第 1のテーパ部の拡大側端部の方向へ縮小するテ一パ状の孔を有する第 1のテーパ孔と、前記第 1のテーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有する第 1のテーパナットが、

前記メガネフレーム部品を結合する側の反対側の表面へ拡大開口するよう形成された、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす、前記メガネレンズに形成された第 2のテ一パ孔に嵌めこまれ、

外周表面が円錐台形状をなす第 2のテーパ部と、前記第 2のテーパ部の中心軸上に形成された雌ネジと、前記第 2のテ一パ部の拡大側端部に前記テ一パ部に対して突出して形成されたつば部と、を有する第 2のテ一パナッ卜が、

前記メガネレンズと結合する側の反対側の表面へ拡大開口するよう形成された、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす、前記メガネフレーム部品に形成された第 3のテーパ孔に嵌めこまれ、 .

前記第 2のテーパ部の少なくとも一部が前記第 1のテーパ孔に嵌合していて、

前記第 2のテーパ孔を貫通する雄ネジと前記雌ネジが係合されていることを特徴とするメガネ。

3 6 .メガネレンズとメガネフレーム部品を有するメガネにおいて、

外周表面が円錐台形状をなす第 1 のテーパ部と、前記第 1 のテーパ部のテーパが縮小する方向と反対方向に縮小するテーパを有する第 2のテ一パ部と、前記第 1 のテーパ部及び前記第 2のテーパ部の中心軸線上に形成された貫通孔と、前記第 1 のテーパ部と前記第 2のテーパ部の間に前記第 1 のテーパ部及び前記第 2のテーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテーパナットの、

前記第 1 のテーパ部が、メガネレンズの、メガネフレーム部品を取り付ける面に拡大開口するよう形成された、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす第 1のテーパ状の孔に嵌着されており、

前記第 2のテーバ部が、メガネフレーム部品の、メガネレンズと接触する側の表面に拡大開口するよう形成されたテ一パ状の孔を有する第 2の孔テ》パ状の孔に嵌着されており、前記第 2のテーパ部の側から前記貫通孔を貫通するポルトが、前記第 1 のテーパ部の側からナットと係合していることを特徴とするメガネ。

3 7 . 外周表面が円錐台形状をなす第 1 のテ一パ部と、前記第 1のテーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、前記第 1のテーパ部の中心軸線上に形成され、前記第 1 のテーパ部の縮小側端部から前記つ部の方向へ縮小するテーパ状の孔を有する第 1のテーパ孔と、を有する第 1のテーパナットが、

第 1 の部材に形成された、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす第 2のテ一パ孔に嵌めこまれ、

外周表面が円錐台形状をなす第 2のテパ部と、前記第 2のテーパ部の中心軸上に形成された雌ネジと、前記第 2のテーパ部の拡大側端部に前記テーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有する第 2のテーパナットが、

第 2の部材に拡大開口するよう形成された、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす、前記メガネフレーム部品に形成された第 3のテーパ孔に嵌めこまれ、

前記第 2のテーパ部の少なくとも一部が前記第 1のテーパ孔に嵌め込まれていて、

前記第 2のテーパ孔を貫通する雄ネジと前記雌ネジが係合されていることを特徴とする部材の締結構造。

3 8 . 外周表面が円錐台形状をなす第 1 のテーパ部と、前記第 1 のテーパ部のテーパが縮小する方向と反対方向に縮小するテ一パを有する第 2のテーパ部と、前記第 1 のテーパ部及び前記第 2のテーパ部の中心軸線上に形成された貫通孔と、前記第 1 のテーパ部と前記第' 2のテーパ部の間に前記第 1 のテ一パ部及び前記第 2のテーパ部に対して突出して形成されたつば部と、を有するテ一パナットの、前記第 1 のテーパ部が、第 1 の部材に拡大開口するよう形成された、中心軸方向の断面形状が円錐台形状をなす第 1 のテーパ状の孔に嵌着されており、 '

前記第 2のテーパ部が、メガネフレーム部品の、第 2の部材に拡大開口するよう形成されたテーパ状の孔を有する第 2の孔テーパ状の孔に嵌着されており、

前記第 1の部材の側から前記貫通孔を貫通するポルトが、前記第 2の部材の側にてナットと係合していることを特徴とする部材の結合構造。