明細書 セフエム化合物の製造法 技術分野
この発明は、 7— [ 2 - ( 2—ァミノチアゾールー 4 _ィル) 一 2—低級アルコキシカルボニルメ トキシイ ミノアセ トアミ ド] — 3 —セフヱム化合物またはその塩の製造法に関する。
さらに詳しくは、 この発明は、 下記一般式で示される 7— [ 2 _ ( 2—ァミノ'チアゾ一ルー 4 _ィル) _ 2—低級アルコキシカルボ ニルメ トキシイ ミ ノアセトアミ ド] — 3—セフヱム化合物またはそ の塩の、 対応する 7—アミノー 3—セフヱム化合物またはその塩お よび 2—( 2—ァミノチアゾ一ルー 4 —ィル) 一 2 —低級アルコキシ カルボニルメ トキシィ ミ ノァセチルハロゲン化物又はその塩からの 高収率での新規製造法に関する。
( I )
(式中、 R 1は有機基、 R 2はカルボキシ基または保護されたカルボ キシ基、 R 3は低級アルキル機を意味する) 。 すなわちこの発明の目的は 7— [ 2 - ( 2—ァミノチアゾ一ル一 4 一ィル) 一 2 —低級アルコキシカルボニルメ トキシイ ミノアセト
ァ.ミ ド] 一 3—セフヱム化合物 ( I ) またはその塩の新規工業的製 造法を提供することである。 ■
発明の開示
従来、 7— [ 2 - ( 2 —ァミノチアゾールー 4 一ィル) 一 2 _低 鈒アルコキシカルボニルメ トキシイ ミ ノアセ トアミ ド] — 3—セフ ェム化合物 ( I ) は、 例えば下記の方法により製造されていた。 方法 1 :
しかしながら、 方法 1に関しては、 二つの余分な工程、 すなわち
、 ァミ ノ保護基の導入およびアミノ保護基の脱離が必要であり、 従 つて目的セフエム化合物の総収率がそれ程高くない。
方法 2に関しては、 高価なセフエム化合物を初期に使用しなけれ ばならず、 従って最終化合物を得るのに非常にコス ト高となり、 さ
らにこの方法ではォキシム部分におけるァンチ異性体も生成するの で、 さらに追加してアンチ異性体の分離工程も必要となる。
この発明の発明者等は、 7— C 2 - ( 2—ァミノチアゾールー 4 —ィル) 一 2—アルコキシカルボニルメ トキシイ ミ ノアセトアミ ド ] 一 3—セフ ム化合物の工業的製造のため種々の方法を鋭意研究 し、 その結果として 2— ( 2 —ァミノチアゾ一ルー 4 一ィル) 一 2 一アルコキシカルボニルメ トキシィ ミソァセチルハロゲン化物また はその酸付加塩を安定的な形で分離して、 この発明の新規製造法を 完成することに成功した。
この発明の製造法は、 式 :
(式中、 および R 2はそれぞれ前と同じ意味) で示される 7—ァ ミノー 3—セフヱム化合物またはァミノ基におけるその反応性誘導 体またはその塩を、 式 :
(式中、 R
3および Xは前と同じ意味) で示される 2— ( 2—ァミノ チアゾール— 4 _ィル) 一 2 —低級アルコキシカルボニルメ トキシ ィ ミ ノァセチルハロゲン化物またはその塩と反応させて、 式 :
(式中、 R R 2および R 3はそれぞれ前と同じ意味) で示される 7 一〔2— ( 2—ァミノチアゾ一ル一 4 一ィル) 一 2 —低級アルコキシ カルボニルメ トキシイ ミノアセトアミ ド) 一 3—セフエム化合物を 得ることを特徴とする。
原料化合物 ( I I ) および目的化合物 ( I ) の好適な塩としては セファロスポリ ンおよびべニシリ ン分野で使用される常用の塩が挙 げられ、 無機塩基との塩、 その例として、 例えばナトリ ゥム塩、 力 リウム塩等のアルカリ金属塩、 例えばカルシウム塩、 マグネシウム 塩等のアルカリ土類金属塩 ; 有機塩基との塩、 その例として、 例え ばト リエチルァミ ン塩、 ピリ ジン塩、 ピコリ ン塩、 エタノールアミ ン塩、 ト リエタノールアミ ン塩、 ジシクロへキシルァミ ン塩、 N, N ' —ジベンジルェチレンジアミ ン塩等の有機ァミ ン塩等; 例えば 塩酸塩、 臭化水素酸塩、 硫酸塩、 燐酸塩等の無機酸付加塩; 例えば ギ酸塩、 酢酸塩、 ト リ フルォロ酢酸塩、 マレイ ン酸塩、 酒石酸塩、 メタンスルホン酸塩、 ベンゼンスルホン酸塩、 ρ — トルエンスルホ ン酸塩等の有機カルボン酸付加塩または有機スルホン酸付加塩等の ような塩基との塩または酸付加塩が挙げられ、 原料化合物 (III) の 好適な塩としては上記で例示したような酸付加塩が挙げられる。
(Π) - ■
またはアミノ基における
その反応性誘導体または
その塩
またはその塩
(式中、 R R2および R3はそれぞれ前と同じ意味) 。
原料化合物 2 _ (2—ァミ ノチアゾ一ルー 4 _ィル) 一 2—低級 アルコキシカルボニルメ トキシィ ミ ノァセチルハロゲン化物 (III) には新規化合物が含まれており、 これらは下記反応式で示す方法に よって製造することができる。
またはその塩 またはその塩
(式中、 R3および Xはそれぞれ前と同じ意味) 。
この発明の製造法によって得られる目的化合物 ( I ) の R3を脱離 することによって得られる 7— [2 - (2—ァミノチアゾ一ル一 4
一ィル) _ 2 —カルボキシメ トキシイ ミノアセ トアミ ド] — 3—セ フエム化合物は強い抗菌作用を発揮して、 グラム陽性菌およびグラ ム陰性菌を含む広汎な病原菌の生育を阻止し、 抗菌薬として有用で める。
この明細書の上記記載に.おける R R2および)?3の定義の好適な例 および説明を以下詳細に述べる。
この明細書で使用する 「低級」 とは、 特に指示がなければ、 炭素 原子 1個ないし 6個、 好ましくは 1個ないし 4個を有する基を意味 するものとする。
好適な 「低級アルキル基」 としては、 メチル、 ェチル、 プロピル 、 イソプロピル、 プチル、 イソプチル、 第三級ブチル、 ペンチル、 ネオペンチル、 第三級ペンチル、 へキシル等の低級アルキル基が挙 げられる。
好適な 「保護されたカルボキシ基」 としては、 ペニシリ ンまたは セファロスポリ ン化合物においてそれらの 3位または 4位に常用さ れるエステル化されたカルボキシ基が挙げられる。
「エステル化されたカルボキシ基」 の好適な 「エステル部分」 と しては、 例えばメチルエステル、 ェチルエステル、 プロピルエステ ル、 イソプロピルエステル、 ブチルエステル、 イソブチルエステル 、 第三級ブチルエステル、 ペンチルエステル、 第三級ペンチルエス テル、 へキシルエステル等の低級アルキルエステル、 例えばビニル エステル、 ァリルエステル等の低級アルケニルエステル、 例えばェ チニルエステル、 プロピニルエステル等の低級アルキニルエステル 、 例えばメ トキシメチルエステル、 エトキシメチルエステル、 ィソ プロポキシメチルエステル、 1ーメ トキシェチルエステル、 1—ェ トキシェチルエステル等の低級アルコキシ (低級) アルキルエステ ル、 例えばメチルチオメチルエステル、 ェチルチオメチルエステル
、 ェチルチオェチルエステル、 イソプロピルチオメチルエステル等 の低級アルキルチオ (低級) アルキルエステル、 例えば 2—ョウ ド ェチルエステル、 2, 2, 2 _ ト リ クロ口ェチルエステル等のモノ (また はジまたはト リ) ハロ (低級) アルキル: Cステル、 例えばァセ トキ シメチルエステル、 プロピオニルォキシメチルエステル、 プチリル ォキシメチルエステル、 イソブチリルォキシメチルエステル、 ノ レ リルォキシメチルエステル、 ビバロイルォキシメチルエステル、 へ キサノィルォキシメチルエステル、 2—ァセ トキシェチルエステル 、 2—プロピオニルォキシェチルエステル、 1 —ァセ トキシプロピ ルエステル等の低級アルカノィルォキシ (低級) アルキルエステル
、 例えばメチルメ シルエステル、 2—メ シルェチルエステル等の低 級アルカンスルホニル (低級) アルキルエステル、 例えばべンジル エステノレ、 4ーメ トキシベンジノレエステノレ、 4 _ニ トロペンジノレエ ステノレ、 フエネチノレエステノレ、 ベンズヒ ドリルエステノレ、 ト リチル エステル、 ビス (メ トキシフヱニル) メチルエステル、 3, 4—ジメ ト キシベンジルエステル、 4—ヒ ドロキシ _ 3,5—ジ第三級ブチルベン ジルエステル等の適当な置換基 1個以上を有していてもよいモノ ( またはジまたは ト リ) フヱニル (低級) アルキルエステルのような 置換基 1個以上を有していてもよいアル (低級) アルキルエステル 、 例えばフヱニルエステル、 ト リルエステル、 第三級ブチルフエ二 ルエステル、 キシリルエステル、 メ シチルエステル、 クメニルエス テル、 サリチルエステル等の適当な置換基 1個以上を有していても よいァリールエステル、 例えばフタ リ ジルエステル等の複素環エス テル、 例えばト リ メチルシリル、 ト リェチルシリル、 ィソプロピル ジメチルシリル、 第三級プチルジメチルシリル、 ジイソプロピルメ チルシリル等の ト リ (低級) アルキルシリルのような ト リ置換シリ ル、 例えばト リ フヱニル等の ト リァリ一ルシリル、 例えばト リベン
ジルシリル等の ト リアル (低級) アルキルシリル等が挙げられる。 好適な 「有機基」 としてはセファロスポリ ン化合物の三位に常用 される基が挙げられ、 脂肪族基、 芳香族基および複素環基、 例えば メチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 ブチル、 イソプチル、 第三級プチル、 ペンチル、 ネオペンチル、 第三級ペンチル、 へキシ ル等の低級アルキル基 ;
例えばビニル、 1 一プロぺニル、 ァリル、 1—メチルァリル、 1 または 2または 3—ブテニル、 1または 2または 3または 4一ペン テニル、 1または 2または 3または 4または 5—へキセニル等の低 級アルケニル基 ;
例えばフヱニル、 トリル、 キシリル、 クメニル、 ナフチル等のァ リール基 ;
例えばフリルチオメチル、 チアゾリルチオメチル、 チアジアゾリ ルチオメチル、 テトラゾリルチオメチル等の複素環チオメチル基 ; 例えば 1 —メチルピロリ ジニオメチル、 1 —ェチルピロリ ジニォ メチル、 1—メチル一 2—ヒ ドロキシメチルピロリ ジニオメチル、 1—メチル一 2—力ルバモイルォキシメチルピロリ ジニオメチル等 のような 1—低級アルキルピロリジニオメチル等の第四級窒素原子 を有する複素環メチル基がその例として挙げられる。
好適な 「ハロゲン」 としては塩素、 臭素、 沃素等が挙げられる。 R1 . R2、 および R3の好ましい実施態様は下記のとおりである。 R1は例えばビニル等の低級アルケニル基; または複素環チオメチ ル基、 好ましく は例えば 1, 2, 4—チアジアゾリル等のィォゥ原子 1個 および窒素原子 1個ないし 2個を含む 5員芳香族複素環基;
R2はカルボキシ基またはエステル化されたカルボキシ基、 好まし くはト リ (低級) アルキルシリルォキシカルボ二ル基、 好ましくは 例えばトリメチルシリルォキシカルボニル等の トリ ( ー ) アル
キルシリルォキシ力ルボ二ル基;
R3は低級アルキル基、 好ましくはメチル等の 一 C4アルキル基で める。
この発明の目的化合物 ( I ) の製造法を以下詳細に説明する。 製造法 1
化合物 ( I ) またはその塩は、 化合物 (I I) またはアミノ基にお けるその反応性誘導体またはその塩を、 2 — ( 2—ァミ ノチアゾ一 ル一 4 一ィル) 一 2 —アルコキシカルボニルメ トキシイ ミノアセチ ルハロゲン化物 (III) またはその塩と反応させることにより製造す ることができる。
化合物 (I I) のァミ ノ基における好適な反応性誘導体としては、 化合物 (I I) とビス (ト リメチルシリル) ァセ トアミ ド、 モノ (ト リメチルシリル) ァセ トアミ ド等のようなシリル化合物との反応に よって生成するシリル誘導体が挙げられる。
化合物 ( I I ) の好適な塩としては、 化合物 ( I ) について例示 したような塩が挙げられる。
反応は通常、 水、 ァセトン、 ジォキサン、 ァセトニト リル、 クロ 口ホルム、 塩化メチレン、 塩化工チレン、 テトラヒ ドロフラン、 酢 酸ェチル、 N,N—ジメチルホルムァミ ド、 ピリ ジンのような常用の溶 媒中で行われるが、 反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればその他 のいかなる有機溶媒中でも反応を行うことができる。 これらの常用 の溶媒は水との混合物として使用してもよい。
反応はアルカリ金属炭酸水素塩、 トリ (低級) アルキルァミ ン、 ピリ ジン、 N— (低級) アルキルモルホリ ン、 N,N—ジ (低級) アル キルベンジルァミ ン等のような無機塩基または有機塩基を存在させ て行ってもよいし、 存在させずに行ってもよい。
反応温度は特に限定されないが、 通常は冷却下または常温で反応
が行われる。
この反応において、 R2のカルボキシ保護基が反応中またはこの製 造法の後処理中に脱離される場合も、 その範囲内に包含される。
この反応に使用される化合物 (III) またはその塩はこの発明の発 明者等によって初めて安定な形で単離され、 それによつて反応は高 収率で進行し、 副生成物の回収工程が不必要となるので非常に便利 になり、 反応物の量を最良の条件で容易に管理することができる。
出発物質の 2— (2 —ァミノチアゾ一ルー 4 _ィル) 一 2 —低級 アルコキシカルボニルメ トキシイ ミノアセチルハロゲン化物 (III) またはその塩の製造法を以下に説明する。
出発化合物 (III) またはその塩は化合物 (Ilia) をハロゲン化剤 と反応させて製造することができる。
化合物 (III) の好適な塩は塩基との塩であり、 化合物 (Ilia) の 好適な塩は化合物 ( I ) について例示したような塩基との塩または 酸付加塩が挙げられる。
化合物 (Ilia) は後述の製造法で記された方法または常用の方法 によつて製造することができる。
この反応で使用される好適なハロゲン化剤は五塩化燐、 ォキシ塩 化燐、 塩化チォニル、 ホスゲン等のカルボン酸を酸ハロゲン化物に 変換できる常用のものが挙げられる。
反応は通常、 塩化メチレン、 クロ口ホルム等のような常用の溶媒 中で行われるが、 反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればその他の いかなる溶媒中でも反応を行うことができる。
反応温度は特に限定されないが、 通常は冷却下または常温で反応 が行われる。
化合物 (III) の塩酸塩のような酸付加塩は安定な結晶形で単離さ れることができ、 特に本発明の反応には好ましい。
以下この発明を実施例に従って説明する。
実施例 1
7—ァミ ノ 一 3 _ビニル一 3—セフエム一 4—カルボン酸べンズ ヒ ドリル塩酸塩 (4g) のジクロ口メタン溶液 (20ml) に蟻酸 (1.2m 1) とメタンスルホン酸 (1.34g) を加え、 30分間反応する。 冷水 (4 Oml) を加え、 0〜5°Cで攪拌し、 安水を用いて pH8.5に調整した後静 置する。 分液しジクロロメタンを除き水層を希塩酸で pH4.5に調整し 、 次いで五酸化二燐存在下、 真空乾燥して、 7 _アミノー 3—ビニ ル— 3—セフユムー 4 _カルボン酸 (シン異性体) (2.05g) (収率 97%) を得る。
I R (ヌジヨール) : 2620, 2050, 1810, 1790, 1640, 1610 cm—1 NMR (MSO- dい (5) : 3.51, 3.82 (2H, ABq, J =18Hz) , 4.77 (1H, d, J =5Hz) , 5.01 (lH,d,J=5Hz) , 5.26 (1H, d, J=llHz) , 5.54 (1H ,d,J=18Hz) , 6.88 (1H, dd, J=18Hz, 11Hz)
実施例 2
2 - (2—ァミノチアゾ一ルー 4 _ィル) 一 2—メ トキシカルボ ニルメ トキシィ ミ ノ酢酸 (シン異性体) (68.8g)のジクロロメタン ( 350ml) 溶液に五塩化燐 (58. Og) を加え- 25〜- 30°Cで 60分間攪拌を 続ける。 反応液にジイソプロピルエーテル (1240πι1) を 60分かけて 加える。 生成する沈殿を濾過してジィソプロピルエーテルで洗浄し 、 次いで五酸化二燐存在下真空乾燥して 2— (2—ァミ ノチアゾー ル _ 4 _ィル) 一 2—メ トキシカルボニルメ トキシイ ミノアセチル クロ リ ド ·塩酸塩 (シン異性体) (83.4g) を得る。
I R (ヌジヨール) : 3375, 3200, 1780, 1750, 1650, 1630, 1600,
1580 cm-1
mp: 91°C
実施例 3
7—ァミ ノ _ 3—ビニル一 3—セフエムー 4—カルボン酸 (30. Og ) と1[, N—ビス トリメチルシリル尿素 (54.2 g) をジクロ口メタ ン (450m l ) に懸濁し、 90分間還流しシリル化して溶解する。 反応 液を- 20°Cに冷却し、 2— (2—ァミ ノチアゾールー 4一ィル) — 2 ーメ トキシカルボニルメ トキシイ ミノアセチルクロリ ド塩酸塩 (シ ン異性体) を加え、 30分間反応する。 反応液に冷水 (450m l ) を加 え、 10%炭酸ナトリウム水溶液を用いて、 p H6〜7になるまで滴下 し析出した結晶を溶解する。 ジクロロメタン層を分液して取り除き 、 水層を希塩酸で p H3.0に調整し、 次いで 0〜5°Cで 30分間攪拌する 。 沈殿を濾取して冷水で洗浄し、 次いで五酸化二燐存在下真空乾燥 して 7— [2 - (2—ァミ ノチアゾ一ルー 4一ィル) 一 2—メ トキ シ力ルポニルメ トキシイ ミ ノアセ トアミ ド] 一 3—ビニルー 3—セ フヱム一 4一力ルボン酸 (55.55 g) を得る (収率 89.6%) 。
I R (ヌジヨール) : 3575, 3250, 1760, 1730, 1660, 1550 cm"1 NMR (DMS0-d6, <5 ) : 3.57,3.85 (2H, ABq, J=18Hz), 3.68 (3H, s),
4.69 (2H,s), 5.20 (1H, d, J=5Hz), 5.32 (1H, d, J=llHz), 5.60 (1H ,d, J=18Hz), 5.79 (1H, dd, J=5, 8Hz), 6.80 (lH,s), 6.92 (1H, dd, J= ll,18Hz), 7.27 (2H,s), 9.63 (1H, d, J=8Hz)
実施例 4
7 - [2— (2—ァミノチアゾ一ルー 4一ィル) 一 2—メ トキシ カルボニルメ トキシィ ミ ノァセ トアミ ド] 一 3—ビニル一 3—セフ ェムー4一力ルボン酸 (35.4g) を水 (400ml) に懸濁し!)〜 5°Cで攪 拌する。 10%炭酸ナトリウム水溶液を用いて、 PH7とし、 結晶を溶 解する。 メタノール (150 ml) を加え、 -12°Cまで冷却する。 24 水酸 化ナトリゥム水溶液を用いて p H 14として 5分間攪拌する。 反応 終了後、 濃塩酸を用いて p Hを 5にする。 水 (450ml) を加え、 20°C で攪拌下、 希塩酸を用いて P Hを 2. 2とする。 0〜5°Cで攪拌後
、 沈殿物を濾過し、 水洗し、 次いで五酸化二燐存在下真空乾燥して
、 7— [2 - ( 2—ァミ ノチアゾール一 4—ィル) _.2 _カルボキ シメ トキシイ ミ ノアセトアミ ド] 一 3 _ビニルー 3—セフエム一 4 一力ルボン酸 (シン異性体) (32.9g) (収率 95.9%) で得る。
I R (ヌジヨール) : 3450, 3275, 3180, 1780, 1660, 1620, 1540 cm
NMR (DMS0-d6, δ :3.57, 3.85 (2Η, dd, J=18Hz), 4.59 (2H,s), 5.21 (1H, d, J=5Hz), 5.32 (1H, d, J=llHz), 5.60 (1H, d, J=17Hz), 5. 81 (1H, dd, J=5, 8Hz), 6.81 ((lH,s), 6.92 (1H, dd, J=ll, 17Hz) 7.27
(2H,s), 9.56 (lH,d,8Hz))
実施例 5 '
7—ァミ ノ一 3—ビニルー 3—セフエムー 4一 ルボン酸べンズ ヒ ドリル塩酸塩 (50· Og) をアセ トン (750ml) に懸濁し、 0〜5°Cで 攪拌する。 2— (2—ァミ ノチアゾール _ 4一ィル) 一 2—メ トキシ カルボニルメ トキシィ ミ ノァセチルク口リ ドー塩酸塩 (シン異性体 ) (73.24g) を加え、 20%炭酸ソーダ水溶液を用いて pH6〜7に保持 する。 反応終了後、 冷水 (200ml) を添加し、 反応液中のアセ トンを 減圧下、 留去する。 留去液に水 (300ml) を加え、 0〜5°Cで 1時間攪 拌する。 沈殿物を慮取して冷水で洗浄し、 次いで五酸化二燐で真空 乾燥して、 7—〔2— (2—ァミノチアゾールー 4一ィル) — 2—メ トキシカルボニルメ トキシイ ミノアセトアミ ド〕一 3—ビニルー 3— セフヱム一 4—カルボン酸べンズヒ ドリル (70· Og) (94.7%) を得 る。
I R (ヌジョ一ル) : 1780, 1750, 1730, 1710, 1670, 1620, 1530 cm" 1
NMR (DMS 0-d6, (5) :3.62, 3.91 (2H, ABq, J=18Hz), 3.68 (3 H,s), 4.69 (2H,s), 5.28 (1H, d, J=5Hz), 5.32 (1H, d, J=llHz), 5.6
6 (lH,d, J=18Hz), 5.90 (1H, dd, J=5, 8Hz), 6.75 (1H, dd, J= 11, 18Hz ), 6.81 (lH,s), 6.95 (lH,s), 7.27-7.50 (12H, m) , 9.67 (1H, d, J=8Hz)
実施例 6
7 - [2— (2—ァミ ノチアゾール一 4—ィル) 一 2—メ トキシ カルボニルメ トキシイ ミ ノアセ トアミ ド] _ 3—ビニル一 3—セフ ェム _ 4一力ルボン酸べンズヒ ドリル (48. Og) をァニソール (150m 1) に懸濁し、 - 20°Cで攪拌する。 三弗化ホウ素エーテル錯塩 (37.6g ) を加え反応する。 反応終了液を水 (450ml) に注ぎ入れ、 24%水酸 化ナト リゥム水溶液を用いて、 pH7とする。 反応液を分液し、 水層を 希塩酸で pH3とし、 0〜5°Cで 1時間攪拌する。 沈殿物を瀘取し、 水洗 後、 次いで五酸化二燐存在下真空乾燥して、 7— [2— (2—アミ ノチアゾールー 4一ィル) 一 2—メ トキシカルボニルメ トキシィ ミ ノアセ トアミ ド] 一 3—ビニル一 3—セフエム一 4—カルボン酸 (3 3.6g) (収率 95%)を得る。
I R (ヌ ジヨール) : 3575, 3250, 1760, 1730, 1660, 1550 cm'1 NMR (DMS0-d6, <5 ) : 3.57, 3.85 (2H, dd, J=18Hz), 3.68 (3H, s), 4.69 (2H,s), 5.20 (1H, d, J=5,Hz), 5.32 (1H, d, J=llHz), 5.60(1H, d, J=18Hz), 5.79(lH,dd, J=5, 8Hz), 6.80(1H, s), 6.92 (1H, dd, J=ll, 18Hz), 7.27 (2H,s), 9.63 (1H, d, J=8Hz)