WO1998058741A1 - Mobile crushing machine - Google Patents

Description

明細書 自走式破砕機械 技術分野

本発明は、 コンク リ ー トガラ、 岩石等を破砕する 自走式の破砕 機械に関する。 背景技術

自走式破砕機械と しては、 特開平 5 — 1 1 5 8 0 9号公報に示 すよ う に、 走行体を備えた車体に、 ホ ツ バ、 グ リ ズ リ 付振動 フ ィ ーダ、 クラ ッ シャ、 コ ンペャ等を取付けたものが知られてい この自走式破砕機械であれば、 ホツバに投入した被破砕物をグ リ ズリ付振動フ ィ ーダで選別 して、 小さいものをコ ンペャに落下 させ、 大きいものをク ラ ッ シャに投入し、 ク ラ ッ シ ャで破砕した 破砕片をコンペャに落下させて搬送することができる。

自走式破砕機械は、 狭い作業現場等で走行するので前後方向長 さを短く することが重要であるので、 グリ ズリ付振動フ ィ ーダの 上にホッパを配設して前後方向長さを短く している。

グリ ズリ付振動フ ィ ーダの上にホ ッパを配設したこ とによ って そのグリ ズリ付振動フ ィ ーダは、 ホツバに投入された被破砕物を 受ける平板と、 この平板と連続したグリ ズリバ一と、 それらを振 動する加振機を有する構造となってお り 、 その平板と グリ ズ リ バーを加振機によって振動して、 ホツバに投入された被破砕物を 平板の振動によってグリ ズリバ一に搬送し、 グリ ズリバ一の振動 によって被破砕物を選別しながらクラッ シ ャまで搬送している。 前記平板及びグリ ズリバ一を振動する加振機は、 それぞれ一対 の回転軸に偏心ロールを取付け、 この偏心ロールの押圧作用に よって一方向の振動を発生させる ものである。 そ して、 振動の方 向が水平に近く なるにつれて平板の搬送能力が大でグリ ズリバー の選別能力が小とな り、 振動の方向が垂直に近く なるにつれて平 板の搬送能力が小でグリ ズリバーの選別能力が大となる。

そ して、 ク ラ ッ シ ャの破砕効率、 処理能力を向上させる には、 大きな被破砕物を最大処理能力に応じた量だけ投入すれば良い。 前述のこ とから、 従来の自走式破砕機械では、 グリ ズリ付振動 フィ ーダの平板の搬送能力をク ラ ッ シャの最大処理能力に応じた 値にして破砕効率、 処理能力を向上させている。

ところが、 通常の被破砕物であれば、 前述のよう に して自走式 破砕機械で被破碎物を破砕効率、 処理能力を向上して破砕できる が、 土砂、 小石等が多量に混合した岩石を破砕する場合にはグリ ズリバーによる選別能力が小さ く 、 土砂、 小石等を十分に選別で きずに土砂、 小石等の一部がク ラ ッ シ ャに投入される と共に、 グ リ ズリバ一上に多量の被破砕物が溜ってク ラ ッ シ ャにこぼれ落ち ク ラ ッ シ ャに投入される被破砕物の量が多 く な りすぎる （つま り 過投入となる） 。

さ らに、 クラ ッ シ ャに土砂、 小石等が投入される と共に、 過投 入となる と破砕効率、 処理能力が著し く 低下するばかり か、 ク ラ ッ シャ歯の寿命が短く なる。

一方、 このことを解消するために、 グリ ズリバ一による選別能 力を大き く して土砂、 小石等を十分に選別 してク ラ ッ シ ャに投入 されないよう にすると、 前述のよう に平板の搬送能力が小さ く な るので、 クラ ッ シャへの投入量が減少して処理能力が低下して し ま う。

そこで、 本発明は前述の課題を解決できるよ う に した自走式破 砕機械を提供することを目的とする。 発明の開示

本発明による一態様は、

走行体を備えた機体と、

前記機体上に設け られた、 ホ ツバ、 フ ィ ーダ、 選別フ ィ ーダ クラ ッ シャと、

前記機体下に設けられたコ ンペャと、

前記フ ィ ーダ、 選別フ ィ ーダ、 ク ラ ッ シャ 、 コ ンペャを個別に 制御する制御装置とを備え、

前記フ ィ ーダは、 前記ホ ッパ内の被破砕物を前記選別フ ィ ーダ に搬送し、

前記選別フ ィ ーダは、 前記フ ィ ーダで搬送された被破砕物を選 別し土砂、 小石等を落下させる と共に大きな岩石等を前記ク ラ ッ シャに搬送し、

前記コ ンペャは、 前記選別された土砂、 小石等及び前記ク ラ ッ シャで破砕した破砕片を排出する、 自走式破砕機械である。

こ の構成によれば、 ホ ッパ内の被破砕物を フ ィ ー ダで選別 フ ィ ーダに搬送し、 その選別フ ィ ーダで土砂、 小石等と大きな岩 石等に選別して大きな岩石等をク ラ ッ シ ャに投入し、 ク ラ ッ シ ャ で破砕する。 そ して、 選別された土砂、 小石等と破砕片をコ ンペ ャで排出する。

これによ つて、 土砂、 小石等を混合 した被破砕物を破砕効率、 処理能力を向上させて破砕できる し、 その破砕片を選別した土砂、 小石等をコ ンべャで排出できる。

また、 フ ィ ーダの搬送能力と、 選別フ ィ ーダの搬送能力、 選別 能力をそれぞれ個別に設定できるから、 選別フ ィ 一ダの選別能力 を大き く 、 フ ィ ーダと選別フ ィ ーダの搬送能力を同等とする こ と が可能である。

これによつて、 被破砕物に混合する土砂、 小石等の量に応じて 選別 フ ィ ーダの選別能力を設定する と共に、 フ ィ ーダ、 選別 フ ィ ーダの搬送能力をク ラ ッ シ ャの最大処理能力に応じた値に設 定するこ とができる。

したがって、 土砂、 小石等が多量に混合した被破砕物を破砕効 率、 処理能力を低下する こ とな しに破砕できる し、 ク ラ ッ シ ャの クラ ッ シ ャ歯の寿命か短く なることもない。

上記一態様において、

前記フ ィ ーダは、 平板を有し且つ第 1 加振機で水平に対して斜 め上向き方向に振動させられるようになつており、

前記選別フ ィ ーダは、 グリ ズリバ一を有し且つ第 2加振機で水 平に対して斜め上向き方向に振動させられるようになつていて、 前記第 1 加振機の振動方向を前記第 2加振機の振動方向よ り も 水平に近い方向とする と共に、 前記第 1 加振機の振動よ り も前記 第 2加振機の振動を大き く して、 前記選別フ ィ ーダの選別能力を 大き くする と共に、 前記フ ィ ーダと前記選別フ ィ ーダの搬送能力 をほぼ同一とするのが好ま しい。

この構成によれば、 フ ィ ーダと選別フ ィ ーダを第 1 及び第 2 加 振機を用いた単純な形状 と して両者の搬送能力を同一で、 選別 フ ィ ーダの選別能力を大き く できる。

これによ つて、 土砂、 小石等を多量に混合 した被破砕物を、 そ の土砂、 小石等を十分に選別 して破砕効率、 処理能力を向上させ て破砕する こ とができる。

上記一態様において、

前記ク ラ ッ シャの過負荷を検出する ク ラ ッ シ ャ過負荷手段と、 前記フ ィ ーダの搬送能力を可変とする手段と、

前記ク ラ ッ シ ャが過負荷の時に前記フ ィ ーダの搬送能力を低下 させる制御手段とを設けるのが好ま しい。

この構成によれば、 ク ラ ッ シ ャが過負荷となる と フ ィ ーダの搬 送能力が低下 して選別フ ィ ーダに搬送される被破砕物の量が減少 する。 一方、 選別フ ィ ーダの選別能力は低下しない。

これによ つて、 選別フ ィ ーダで土砂、 小石等を十分に選別 しな がら、 大きな岩石等のみを少量だけク ラ ッ シャに投入する。

したがっ て、 被破砕物に混合 していた土砂、 小石等がク ラ ッ シ ャに投入される こ とな しに ク ラ ッ シ ャの負荷を低減 して正常負 荷状態とする こ とができる。

上記一態様において、

前記選別フ ィ ーダの過負荷を検出する選別フ ィ ーダ過負荷検出 手段と、

前記フ ィ ーダの搬送能力を可変とする手段と、

前記選別フ ィ ーダが過負荷の時に前記フ ィ ーダの搬送能力を低 下させる制御手段とを設けるのが好ま しい。

この構成によれば、 選別フ ィ ーダが過負荷となる とフ ィ ーダの 搬送能力が低下して選別フ ィ ーダへの搬入量が低減する。 一方、 選別フィ ーダの選別能力は低下しない。

これによつて、 選別フ ィ ーダに送られた被破砕物を十分に選別 して選別フ ィ ーダを通常負荷状態とすることができる。

上記構成において、

前記選別フ ィ ーダ過負荷検出手段が、 前記グリ ズリバー上に所 定高さ以上被破砕物が溜ったこ とを検出する手段であるのが望ま しい。

この構成によれば、 選別フ ィ ーダのグリ ズリバ一上に所定高さ 以上に被破砕物が溜る と フ ィ 一ダの搬送能力が低下 して選別 フ ィ ーダへの搬入量が低減する。 一方、 選別フ ィ ーダの選別能力 は低下しない。

これによつて、 選別し難い粘性度の高い土砂が含有している被 破砕物を、 選別フ ィ ーダで十分に選別 して大きな岩石等のみをク ラ ッ シャに投入できる。

したがって、 選別し難い粘性度の高い土砂が混合している被破 砕物を破砕効率、 処理能力を低下せずに破砕できる。

上記一態様において、

前記ク ラ ッ シ ャ に被破砕物が過投入されたこ とを検出する ク ラ ッ シャ過投入検出手段と、

前記フィ ーダの搬送能力を可変とする手段と、

前記クラ ッ シ ャが過投入の時に前記フ ィ ーダの搬送能力を低下 させる制御手段とを設けるのが好ま しい。 この構成によれば、 クラ ッ シ ャに被破砕物が過投入された状態 となるとフ ィ ーダの搬送能力が低下して選別フ ィ ーダに搬送され る被破砕物の量が減少する。 一方、 選別フ ィ ーダの選別能力は低 下しない。

これによつて、 選別フ ィ ーダで土砂、 小石等を十分に選別 しな がら、 大きな岩石等のみを少量だけクラ ッ シ ャに投入する。

したがって、 クラ ッ シ ャへの投入量が減少して通常投入状態と なる。

上記一態様において、

前記コ ンペャの過負荷を検出するコ ンペャ過負荷検出手段と、 前記フ ィ ーダの搬送能力を可変とする手段と、

前記コ ンペャが過負荷の時に前記フ ィ ーダの搬送能力を低下さ せる制御手段とを設けるのが好ま しい。

この構成によれば、 コ ンペャが過負荷状態となる とフ ィ ーダ 5 の搬送能力が低下して選別フ ィ ーダに搬送される被破砕物の量が 減少する。

これによつて、 選別フ ィ ーダで選別される土砂、 小石等の量が 減少する し、 クラ ッ シ ャに投入される量が減少する。

したがって、 コ ンペャに供給される量が減少して通常負荷状態 となる。 図面の簡単な説明

本発明は、 以下の詳細な説明及び本発明の実施例を示す添付図 面によ り、 よ り良く 理解される ものとなろう。 なお、 添付図面に 示す実施例は、 発明を特定する こ とを意図する ものではな く 、 単 に説明及び理解を容易とするものである。

図中、

図 1 は、 本発明の一実施の形態を示す自走式破砕機械の正面図 である。

図 2は、 上記一実施の形態の平面図である。

図 3は、 上記一実施の形態の動作制御回路図である。

図 4 は、 上記一実施の形態のク ラ ッ シャ過投入検出手段の一例 を示す斜視図である。

図 5 は、 上記一実施に形態の選別フ ィ ーダ過負荷検出手段の第 1 例を示す斜視図である。

図 6 は、 上記一実施の形態のシ リ ンダ内圧力の変化を示す図表 である。

図 7は、 選別フィ ーダ過負荷検出手段の第 2 例を示す側面図で ある。

図 8 は、 選別フ ィ ーダ過負荷検出手段の第 3 例を示す側面図で ある。

図 9は、 選別フ ィ ーダ過負荷検出手段の第 4例を示す正面図で ある。

図 1 0 は、 図 9の X— X線に沿う断面図である。

図 1 1 は、 クラ ッ シ ャ過負荷検出手段の他の例を示す説明図で ある。

図 1 2 は、 ク ラ ッ シ ャ過負荷検出手段の更に他の例を示す正面 図である。 発明を実施するための好適な態様 以下に、 本発明の好適実施の形態による 自走式破砕機械を添付 図面を参照しながら説明する。

図 1 と図 2 に示すよう に、 自走式破砕機械 Aでは、 走行体 1 を 備えた機体 2 にホッパ 4 、 フ ィ ーダ 5 、 選別フ ィ ーダ 6 、 ク ラ ッ シ ャ 3、 コ ンペャ 7が前後方向に並べて取付けてある。 機体 2 の クラ ッ シ ャ 3 より も後方寄り にはエンジン等の動力源 8が取付け られ、 それらはカバー 9で覆われている。 機体 2 には梯子 1 0 力 取付けられ、 それによ り動力源 8、 ク ラ ッ シ ャ 3 などの点検時に 人が乗降できるようにしてある。

前記クラ ッ シャ 3 は機体 2 の前後方向 （走行方向） 中間部に取 付けてあり、 平面矩形状の本体 2 0 に動歯 2 1 と固定歯 2 2 を縦 断面 V字状に取付けて上方に投入口 2 3 を下方に排出口 2 4 をそ れぞれ形成したジョ一式破砕機である。 動歯 2 1 はその下端部が 枢支され且つその上端部が偏心回転軸に連結されていて、 その動 歯 2 1 を偏心回転軸で固定歯 2 2 に向けて揺動する こ とで、 投入 口 2 3 から投入された被破砕物を破砕 し、 その破砕片を排出口 2 4からコンペャ 7上に落下させる。

前記ホッパ 4 は機体 2 の前端部寄り に支持柱 2 5 で取付けてあ る。 このホッパ 4の底部排出口 2 6 よ り も下方にフ ィ ーダ 5 が配 設してある。 フ ィ ーダ 5 は枠体 2 7 に平板 2 8 を取付けて成る も のであり、 その枠体 2 7 に加振機 2 9 を取付けてある。 枠体 2 7 は機体 2 の前端部寄りに弾性部材 3 0 を介して取付けてあり、 そ の平板 2 8がホッパ 4の底部排出口 2 6の下方に位置している。 前記選別フィ ーダ 6 は枠体 3 1 に搬送方向に並ぶ 3つのグリ ズ リバ一 3 2 と加振機 3 3 を取付けたもので、 その枠体 3 1 が弾性 部材 3 4を介して機体 2 の前部寄り に取付けてある。 搬入側のグ リ ズリバ一 3 2の搬入側端にフ ィ ーダ 5 の平板 2 8がオーバラ ッ プし、 搬出側のグリ ズ リ バ一 3 2 の搬出側端は斜めの投入用プ レ一 ト 3 5 にオーバラ ップしている。

グ リ ズ リ バー 3 2 間よ り 落下 した土砂、 小石等の選別物は シュ一 ト 3 6でコンペャ 7上に落下させられる。

前記フ ィ ーダ 5の加振機 2 9 は枠体 2 7 にほぼ 4 5度方向の振 動力 F l を付与するものであって、 その振動力 F l の水平方向成分 F l— Hを大き く して搬送能力を大と している。 選別フィ ーダ 6の 加振機 3 3 は枠体 3 i に 4 5度よ り も大きい、 例えば 6 0度方向 の振動力 F 2 を付与するものであって、 その振動力 F 2 の垂直方向 成分 F 2— Vを大き く して選別能力を大と している。 こ の加振機 3 3 の振動力 F 2 の大きさは前記加振機 2 9 の振動力 F l より も大 き く 、 その水平方向成分 F 2— Hは前記加振機 2 9 の水平方向成分 F 1— Hとほぼ同一である。

以上のようであるから、 ホ ッパ 4 内の被破砕物はフ ィ 一ダ 5 で 選別フ ィ ーダ 6 に搬送され、 その選別フ ィ ーダ 6 で選別された土 砂、 小石等がシュー ト 3 6 でコ ンペャ 7上に落下させられ、 選別 されない大きな岩石等が投入用プレー 卜 3 5 でクラ ッ シ ャ 3 の投 入口 2 3 に投入される。 そ して、 ク ラ ッ シ ャ 3 内に投入された大 きな岩石等が破砕され、 その破砕片がコ ンペャ 7上に落下排出さ れる。

また、 選別フ ィ ーダ 6 はフ ィ ーダ 5 とほぼ同一の搬送能力を有 すると共に、 大きな選別能力を有するので、 被破砕物に混合して いる多量の土砂、 小石等を十分に選別 し、 大きな岩石等をフ ィ 一 ダ 5 と同一の搬送速度でクラ ッ シャ 3 に搬送するこ とができる。 次に、 上記実施の形態の制御装置について説明する。

図 3 に示すように、 油圧ポンプ 4 0 の吐出圧油は、 ク ラ ッ シ ャ 用方向制御弁 4 1 、 フ ィ ーダ用方向制御弁 4 2 、 選別フ ィ ーダ用 方向制御弁 4 3、 コ ンペャ用方向制御弁 4 4 によってク ラ ッ シ ャ 用油圧モータ 4 5、 フ ィ ーダ用油圧モータ 4 6 、 選別フ ィ ーダ用 油圧モータ 4 7 、 コ ンペャ用油圧モータ 4 8 にそれぞれ供給され る。

前記ク ラ ッ シ ャ用油圧モータ 4 5 はク ラ ッ シ ャ 3 の動歯 2 1 を 揺動する。 前記フ ィ ーダ用油圧モータ 4 6 はフ ィ ーダ 5 の加振機 2 9の一対の回転軸を回転する。 前記選別フ ィ ーダ用油圧モータ 4 7 は選別フ ィ ーダ 6 の加振機 3 3 の一対の回転軸を回転する _c 前記コ ンペャ用油圧モータ 4 8 はコ ンペャ 7 の駆動プー リ を回転 する。

前記各方向制御弁 4 1 ， 4 2 , 4 3 , J 4 は、 スプリ ングで中 立位置 a にそれぞれ保持され、 各受圧部 4 1 a , 4 2 a , 3 a , 4 4 aにそれぞれ供給される圧油の圧力に比例 して各圧力によ り 供給位置 b に向けてそれぞれ押動さ れる。 こ の受圧部 4 1 a , 4 2 a , 4 3 a , 4 4 a には、 それぞれ第 1 · 第 2 ' 第 3 ' 第 4 電磁比例圧力制御弁 4 9 , 5 0 , 5 1 , 5 2で油圧ポンプ 5 3 の 吐出圧油が供給される。

前記第 1 · 第 2 · 第 3 · 第 4 電磁比例圧力制御弁 4 9 , 5 0 , 5 1 , 5 2 は、 各ソ レノ イ ド 4 9 a , 5 0 a , 5 1 a , 5 2 aへ の通電量に比例した圧力をそれぞれ出力する。 その各ソ レノ イ ド 4 9 a , 5 0 a , 5 1 a , 5 2 a は、 コ ン ト ローラ 5 4 でそれぞ れ通電制御される。

前記コ ン ト ロ一ラ 5 4 には操作パネル 5 5 か ら起動 ' 停止信号 が入力される。 コ ン ト ロ ーラ 5 4 にはク ラ ッ シ ャ過負荷検出手段 5 6 から ク ラ ッ シ ャ過負荷信号が入力 される。 コ ン ト ロー ラ 5 4 には選別フ ィ ーダ過負荷検出手段 5 7 か ら選別フ ィ ーダ過負荷検 出信号が入力される。 コ ン ト ロ ーラ 5 4 にはコ ンペャ過負荷検出 手段 5 8 か ら コ ンペャ過負荷信号が入力 さ れる。 コ ン ト ロ ー ラ 5 4 にはク ラ ッ シ ャ過投入検出手段 5 9 か ら ク ラ ッ シ ャ過投入信 号が入力される。

次に、 上記実施の形態の作動を説明する。

操作パネル 5 5 から起動信号を コ ン ト ロ ーラ 5 4 に入力する と、 コ ン ト ロ ー ラ 5 4 は 各 ソ レ ノ イ ド 4 9 a , 5 0 a , 5 1 a , 5 2 a に所定値の電流をそれぞれ与える。 する と、 各電磁比例制 御弁 4 9 , 5 0 , 5 1 ， 5 2 は所定圧力を出力するので、 各方向 制御弁 4 1 , 4 2 , 4 3 , 4 4 は供給位置 b とな り 、 各油圧モー タ 4 5 , 4 6 , 4 7 , 4 8 は所定速度で駆動される。

こ れによ つ て、 ク ラ ッ シ ャ 3 、 フ ィ ー ダ 5 、 選別 フ ィ ー ダ 6 、 コ ンペャ 7 は設定 した通常状態で駆動されるので、 前述のよ う に ホ ッパ 4 に投入された被破砕物をク ラ ッ シ ャ 3 で破砕 して選別 し た物、 破砕片をコ ンペャ 7 で排出するよ う になる。

また、 操作パネル 5 5 か ら停止信号をコ ン ト ロ ーラ 5 4 に入力 す る と 、 コ ン ト ロ ー ラ 5 4 は 各 ソ レ ノ イ ド 4 9 a , 5 0 a , 5 1 a , 5 2 aへの通電を止める。 する と、 各電磁比例圧力制御 弁 4 9 , 5 0 , 5 1 , 5 2 は圧力を出力 しないので、 各方向制御 弁 4 1 , 4 2 , 4 3 , 4 4 は 中立位置 a と な り 、 各油圧モー タ 4 5 ， 4 6 , 4 7 , 4 8 が停止する。

これに よ つ て、 ク ラ ッ シ ャ 3 、 フ ィ ー ダ 5 、 選別 フ ィ ー ダ 6 、 コ ンペャ 7 が停止する。

また、 前述の通常駆動状態でク ラ ッ シ ャ過負荷検出手段 5 6 か ら ク ラ ッ シ ャ過負荷信号がコ ン ト ロ ーラ 5 4 に入力 される と、 コ ン ト ローラ 5 4 はソ レノ ィ ド 5 0 a への通電量をゼロ又は減少 し て第 2 電磁比例圧力制御弁 5 0 の出力圧をゼロ又は低下さ せる c する と、 フ ィ ーダ用方向制御弁 4 2 が中立位置 a 又は中立位置 a 近 く にな ってフ ィ ーダ用油圧モータ 4 6 は停止又は低速回転とな る。

これによ つて、 フ ィ ーダ 5 の加振機 2 9 の回転軸が停止又は低 速回転とな ってフ ィ ーダ 5 の搬送能力がゼロ又は小さ く なるので - 選別フ ィ ーダ 6 への被破砕物搬送量がゼロ又は減少するか ら、 ク ラ ッ シ ャ 3 への投入量がゼロ又は減少 して ク ラ ッ シ ャ 3 を通常負 荷状態とする。

この時、 選別フ ィ ーダ 6 の加振機 3 3 は設定値で駆動されるか ら、 選別能力が低下する こ とがな く 、 土砂、 小石等を十分に選別 し、 大きな岩石等をク ラ ッ シ ャ 3 に投入するので、 土砂、 小石等 がク ラ ッ シャ 3 に投入される こ とがない。

また、 前述の通常駆動状態でコ ンペャ過負荷検出手段 5 8 か ら コ ンペャ過負荷信号がコ ン ト ローラ 5 4 に入力される と、 コ ン ト ローラ 5 4 は前述と同様に してフ ィ ーダ 5 の搬送能力をゼロ又は 低下させる。

これによ つて、 選別フ ィ ーダ 6 に搬送される被破砕物がゼロ又 は減少 し、 ク ラ ッ シ ャ 3 に投入さ れる被破砕物 も減少する ので - コ ンペャ 7上に落下される土砂、 小石等や破砕片の量が減少 し、 コンペャ 7を通常負荷状態とする。

また、 前述の通常駆動状態でク ラ ッ シ ャ過投入検出手段 5 9か ら過投入信号がコン ト ローラ 5 4 に入力される と、 コ ン ト ローラ 5 4 は前述と同様に してフ ィ ーダ 5 の搬送能力をゼロ又は低下さ せる。

これによつて、 前述と同様にク ラ ッ シ ャ 3 に投入される被破砕 物がゼロ又は減少するので、 クラ ッ シャ 3 は通常投入状態となる。

また、 前述の通常駆動状態で選別フ ィ ーダ過負荷検出手段 5 7 から選別フ ィ ーダ過負荷信号がコ ン ト ローラ 5 4 に入力された時、 例えば粘性度の大きな土砂が多量に混合 した被破砕物が選別 フ ィ ーダ 6 に搬送されて、 大きな上下方向振動 （大きな選別能 力） によっても土砂を十分に選別できない時には、 コ ン ト ローラ

5 4 は前述と同様に してフ ィ ーダ 5 の搬送能力をゼロ又は低下さ せて選別フ ィ ーダ 6への搬送量を減少 し、 選別フ ィ ーダ 6 を通常 負荷状態とする。

前記クラ ッ シ ャ過負荷検出手段 5 6 は、 図 3 に示すよう に、 ク ラ ッ シャ用油圧モータ 4 5 への供給圧力を検出する圧力セ ンサ

6 0であり、 この圧力センサ 6 0 の検出圧力が設定圧以上の時に 過負荷と判断する。

前記ク ラ ッ シャ過投入検出手段 5 9 は、 図 4 に示すよ う に、 ク ラ ッ シ ャ 3 の本体 2 0 の投入口 2 3 近く に投入器 6 1 と受光器 6 2 を対向 して取付けて成る光セ ンサ 6 3 である。 こ の投入器 6 1 と受光器 6 2 の高さまで被破砕物が投入されて受光器 6 2が 所定時間以上受光しない時に過投入と判断する。 前記コ ンペャ過負荷検出手段 5 8 は、 図 3 に示すよ う に、 コ ン べャ用油圧モー夕 4 8 の駆動油圧を検出する圧力セ ンサ 6 4 であ り、 その圧力セ ンサ 6 4 の検出圧力が設置圧以上の時に過負荷と 判断する。

前記選別フ ィ ーダ過負荷検出手段 5 7 は、 種々 の ものが考え ら れる。 例えば、 図 5 に示すよ う に、 選別 フ ィ ー ダ 6 を シ リ ン ダ 6 5 を介 して機体 2 に取付け、 こ のシ リ ンダ 6 5 の内部 6 5 a の 圧力 を圧力 セ ンサ 6 5 b で検出 し、 そ の圧力 を大き さ で選別 フ ィ ーダ 6 の過負荷を検出する。

具体的には、 シ リ ンダ 6 5 の内部 6 5 a の圧力は、 加振機 3 3 を停止 した時に図 6 に太線で示すよ う にグ リ ズ リ バ一 3 2 上の被 搬送物の重量で変化 し、 加振機 3 3 を駆動する と太線に沿っ て細 線で示すよ う に変動する。

そこで、 所定圧力 P a 以上の時にはグ リ ズ リ バ一 3 2 上の被搬 送物の重量が大であるから、 過負荷と判断する。

また、 前記シ リ ンダ 6 5 の代 り に ロー ドセルを取付けて も良い ₍ その口一 ドセルの変位信号はグ リ ズ リ バ一 3 2 上の被搬送物の重 量によ っ て図 6 に示すシ リ ンダ内圧力 と同様に変化するので、 所 定変位以上の時に過負荷と判断する。

また、 図 7 に示すよ う に、 機体 2 にポテ ン シ ョ メ ータ 6 6 を取 付け、 その回転部 6 6 a に取付けた レバー 6 7 を選別フ ィ ーダ 6 の枠体 3 1 に揺動自在に連結 し、 そのポテ ン シ ョ メ ータ 6 6 の出 力をコ ン ト ローラ 5 4 に送り 、 所定の出力値以上の時に過負荷と 判断する よ う に して も良い。

また、 図 8 に示すよ う に、 機体 2 に リ ミ ッ ト スィ ッ チ 6 8 を取 付け、 その可動片 6 9 を選別フ ィ ーダ 6 の枠体 3 1 の ド ッ ク 7 0 と対向させ、 枠体 3 1 が所定ス ト ロ ー ク 下方に移動する と リ ミ ッ ト スイ ッ チ 6 8 が 0 Nする よ う に し、 その " ミ ッ ト スイ ッ チ 6 8 の O N信号で過負荷と判断するよ う に して も良い。

ま た、 図 9 と図 1 0 に示すよ う に、 枠体 3 1 の左右に発光部 7 1 と受光部 7 2 よ り成る光セ ンサ 7 3 を取付け、 グ リ ズ リ ノく一 3 2 上に所定高さ以上被破砕物が溜っ た ら受光部 7 2 が光を受光 せずに過負荷と判断するよう に しても良い。

前記ク ラ ッ シ ャ過負荷検出手段 5 6 は、 次のよ う に構成 して も 良い。 図 1 1 に示すよ う に、 ク ラ ッ シ ャ用油圧モー タ 4 5 に回転 検出プレー 卜 8 0 を取付け、 こ の回転検出プレー ト 8 0 と対向 し た回転セ ンサ 8 1 でク ラ ッ シ ャ用油圧モー タ 4 5 の回転数を検出 し、 その回転セ ンサ 8 1 の検出回転数が設定回転数以下の時に過 負荷と判断する。

さ らに、 前記ク ラ ッ シ ャ過負荷検出手段 5 6 は次のよ う に構成 して も良い。 図 1 2 に示すよ う に、 ク ラ ン ク軸に固着されていて ク ラ ッ シ ャ用油圧モータ 4 5 に回転されて該ク ラ ン ク軸を介 して 動歯 2 1 を揺動する ク ラ ッ シ ャ フ ラ イ ホイ ール δ 2 に回転検出プ レー ト 8 3 を取付け、 こ の回転検出プレー 卜 8 3 と対向 した回転 セ ンサ 8 4 でク ラ ッ シ ャ ホイ ール 8 2 の回転数を検出 し、 その回 転セ ンサ 8 4 の検出回転数が設定回転数以下の時に過負荷と判断 する。

前述のフ ィ ーダ 5 は加振機 2 9 で平板 2 8 を振動する ものに限 る こ とはない。 例えば、 プレー ト を往復動する プレー ト フ ィ ーダ コ ンペャを駆動 して搬送する コ ンペャ式のフ ィ ーダ、 駆動される 無端状帯に受部を多数設けたエプロン式のフィ ーダと しても良い。 なお、 本発明は例示的な実施の形態について説明 したが、 開示 した実施例に関して、 本発明の要旨及び範囲を逸脱する こ とな く 種々の変更、 省略、 追加が可能である こ とは、 当業者において自 明である。 従って、 本発明は、 上記の実施の形態に限定される も のではな く 、 請求の範囲に記載された要素によって規定される範 囲及びその均等範囲を包含する ものと して理解されなければなら ない。

Claims

請求の範囲

1 . 走行体 （ 1 ) を備えた機体 （ 2 ) と、

前記機体上に設けられた、 ホッパ （ 4 ) 、 フ ィ ーダ （ 5 ) 、 選 別フ ィ ーダ （ 6 ) 、 クラ ッ シャ （ 3 ) と、

前記機体下に設けられたコンペャ （ 7 ) と、

前記フ ィ ーダ、 選別フ ィ ーダ、 ク ラ ッ シャ 、 コ ンペャを個別に 制御する制御装置とを備え、

前記フ ィ ーダは、 前記ホ ッパ内の被破砕物を前記選別フ ィ ーダ に搬送し、

前記選別フ ィ ーダは、 前記フ ィ ーダで搬送された被破砕物を選 別し土砂、 小石等を落下させると共に大きな岩石等を前記ク ラ ッ シャに搬送し、

前記コ ンペャは、 前記選別された土砂、 小石等及び前記ク ラ ッ シャで破砕した破砕片を排出する、 自走式破砕機械。

2. 前記フ ィ ーダ （ 5 ) は、 平板 （ 2 8 ) を有し且つ第 1 加振機 ( 2 9 ) で水平に対して斜め上向き方向に振動させられるよ う に なっており、

前記選別フ ィ ーダ （ 6 ) は、 グリ ズリバ一 （ 3 2 ) を有し且つ 第 2加振機 （ 3 3 ) で水平に対して斜め上向き方向に振動させら れるようになっていて、

前記第 1 加振機 （ 2 9 ) の振動方向を前記第 2加振機 （ 3 3 ) の振動方向よ り も水平に近い方向とする と共に、 前記加振機 ( 2 9 ) の振動よ り も前記加振機 （ 3 3 ) の振動を大き く して 前記選別フ ィ ーダの選別能力を大き く する と共に、 前記フ ィ ーダ と前記選別フ ィ 一ダの搬送能力をほぼ同一と した、 請求項 1 に記 載の自走式破砕機械。

3. 前記ク ラ ッ シ ャ （ 3 ) の過負荷を検出する ク ラ ッ シ ャ過負荷 手段 （ 5 6 ) と、

前記フ ィ ーダ （ 5 ) の搬送能力を可変とする手段と、

前記ク ラ ッ シ ャが過負荷の時に前記フ ィ ーダの搬送能力を低下 させる制御手段 （ 5 4 ) とを設けた、 請求項 1 に記載の 自走式破 砕機械。

4 . 前記選別フ ィ ーダ （ 6 ) の過負荷を検出する選別フ ィ ーダ過 負荷検出手段 （ 5 7 ) と、

前記フ ィ ーダ （ 5 ) の搬送能力を可変とする手段と、

前記選別フ ィ ーダが過負荷の時に前記フ ィ ーダの搬送能力を低 下させる制御手段 （ 5 4 ) とを設けた、 請求項 1 に記載の 自走式 破砕機械。

5. 前記選別フ ィ ーダ過負荷検出手段 （ 5 7 ) が、 前記グ リ ズ リ バー （ 3 2 ) 上に所定高さ以上被破砕物が溜っ た こ とを検出する 手段 （ 7 3 ) である、 請求項 4 に記載の自走式破砕機械。

6. 前記ク ラ ッ シ ャ （ 3 ) に被破砕物が過投入されたこ とを検出 する ク ラ ッ シャ過投入検出手段 （ 5 9 ) と、

前記フ ィ ーダ （ 5 ) の搬送能力を可変とする手段と、

前記ク ラ ッ シ ャが過投入の時に前記フ ィ ーダの搬送能力を低下 させる制御手段 （ 5 4 ) とを設けた、 請求項 1 に記載の自走式破 砕機械。

7., 前記コ ンペャ （ 7 ) の過負荷を検出する コ ンペャ過負荷検出 手段 （ 5 8 ) と、

前記フ ィ ーダ （ 5 ) の搬送能力を可変とする手段と、

前記コ ンペャが過負荷の時に前記フ ィ ーダの搬送能力を低下さ せる制御手段 （ 5 4 ) とを設けた、 請求項 1 に記載の自走式破砕 機械。