WO1996036780A1

WO1996036780A1 - Ossature provisoire utilisee dans la construction d'un batiment

Info

Publication number: WO1996036780A1
Application number: PCT/JP1995/002761
Authority: WO
Inventors: Tatsuya Wakisaka; Kyoichi Hishikawa; Noriyuki Furuya; Kyoji Yoshino; Hiroaki Ikeda; Hideo Ono; Kohei Kurita; Toshimitsu Sakai
Original assignee: Obayashi Corp
Current assignee: Obayashi Corp
Priority date: 1995-05-15
Filing date: 1995-12-28
Publication date: 1996-11-21
Anticipated expiration: 1997-11-15
Also published as: EP0771916A4; US5881504A; EP0771916A1

Description

糸田建設用仮設架構装置技術分野

二の発明は、建設作業を悪天候下でも行うことができる全天候型の建設用仮設 m構*装置に関する, 背景技術

R C構造の高層ビルの建設用仮設足場として、全天候型の仮設架構が提案されている。この仮設架構は、構築予定構造物の周囲に立設された複数本の仮設支柱と、各仮設支柱間の上部に支持されて予定構造物の上面全体を覆うに足りる形状を有した屋根架構とを備え、建設される構造物の高さ上昇に伴って仮設支柱を上方に継ぎ足しつつ屋根架構を上昇することにより、天候に影響されることなくェ事を遂行できるようになつている。

また、屋根架構の下面には天井クレーンが配置され、貨物リフトゃ人貨エレべ一夕等の揚重機により揚重された建設用資材が天井クレーンによって各部に搬送され、その組立が行われる。

天井クレーンは、メインレールを往復移動可能なメインガ一ダと、メインレールの側方に平行配置されるサブレールを往復移動可能なサブガーダと、該メインガーダ及びサブガーダに沿って移動可能に取付けられ、これら両ガーダを一直線状に一致させた状態でそれぞれのガーダ間に乗移り可能なホイス卜とを備える。一般に、ホイストは 2機備えられ、一方のホイストがメインガ一ダに乗移った状態で、揚重機から施工階に楊重された資材を吊込み、この状態でメインガーダがメインレールを移動して、サブガーグの一方と一直線状に並んだ状態でホイストを乗り移し、ホイストが乗り移つたサブガ一ダをサブレールに沿つて移動することにより、目的とする部位に資材を搬送するようになっている。

ところで、仮設架構は施工階の直上に常時配置されるべく施工の進埗度合いに応じて順次上昇させることが必要であり、従来、例えば日本国の特開平 4一 2 2 1 1 7 2号公報に示すように、地上部において仮設支柱（仮設櫓）の周囲に配置した揚重手段により仮設支柱を持ち上げ、下部に新たな支柱材を継ぎ足す方法が提案されている。

また、例えば日本国の特開平 5— 5 9 8 1 7号公報に示すように、仮設支柱を伸縮自在な複数のテレスコピック状のロングポストにより構成し、このロングポス卜の上部に作業ステ一ションを配置し、ロングポストを順次伸張することによつて作業ステーションを上昇させる方法も提案されている。

しかしながら、前者の発明は、仮設架構を上昇させる毎に継ぎ足される仮設支柱材の重量が増加し、揚重手段の負荷が順次増加するため、揚重手段に揚重すべき最終重量を設定した大きな駆動力を予め設定しておく必要がある。

一方、後者の発明は、揚重開始時からロングポストに全荷重が加わるためやはり大きな駆動力が必要であり、ロングボストを伸張する毎に繰出し長さが長くなるため、ポストの継ぎ部分における支持モーメントが不安定になる。

また、いずれの発明にあっても、仮設支柱自体が移動するのでその支持を建設中の構造物からとることはできず、高層の構造物になればなるほど個々の仮設支柱単体の自立が不安定となる。自立不安定を解消するためには、各仮設支柱間に補強材としてブレースを掛け渡すことが考えられるが、ブレースの掛け渡し作業が面倒であるばかりか、ブレースの荷重が増加し、楊重のためにさらに大きな動力を必要とするという問題がある。

このように、従来の全天候型の架設架構にあっては、特に超高層ビルなどの階数の多い構造物建設用の仮設架構として不適当であった。

さらに、従来の天井クレーンに設けたホイス卜にあっては、メインガ一ダが 1 つしか設けられていないため、揚重機によって資材を楊重してきても、搬送作業を終えた空のホイストがメインガーダに乗移って楊重機に到達し、資材を吊上げるまで、この楊重機は待機する必要がある。従って、資材の搬送作業の効率が悪くなり、ェ期の長期化が来されるという課題があった。

本発明は、既存の装置を有効活用することができながら、屋根架構の上昇のための駆動力を小さく、かつ常時一定とすることができ、仮設支柱の支持を構造物からとることができ、屋根架構の上昇時における撓みを抑制し、最上部の仮設支柱の継足し作業を建設作業に競合することなく行うことを第一の目的とする。また、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、メインガーダを 2連式としてこれらメインガーダの少なくとも一方を空状態としておくことにより、資材の受取りを迅速に行い、もって搬送効率を向上することを第二の目的とする。発明の開示

かかる目的を達成するために、本発明は、構造物の建設予定位置に近接してまたは該予定位置内に立設され、かつ建設高さの増加に応じて順次上方に継ぎ足される 1ないし複数の仮設支柱と、該仮設支柱の周囲に上下のガイドロ一ラを介して昇降可能に揷通するとともに昇降用のジャッキを配置したクライミング機構と、該クライミング機構の前記上下のガイドローラ間に支持され前記構造物の上面全体を覆う屋根架構とを備えたことを特徴とするものである。

また、本発明は、構造物の建設予定位置に近接してまたは該予定位置内に立設され、かつ建設高さの増加に応じて順次上方に継ぎ足される 1ないし複数の仮設支柱と、該仮設支柱の周囲に上下のガイドローラを介して昇降可能に揷通するとともに、昇降用のジャッキを配置したクライミング機構と、該クライミング機構の下部に吊下状態に支持され、前記構造物の上面全体を水平に覆う屋根架構とを備えたことを特徴とする。

上記発明において、前記仮設支柱はタワークレーンのマストであり、前記仮設支柱は水平控えを介して構造物側に支持され、前記屋根架構の下面に資材搬送用の天井クレーンを配置することがそれぞれ好ましい。

さらに、本発明は、前記天井クレーンが、メインレールを往復移動可能なメインガーグと、メインレールの側方に平行配置されるサブレ一ルを往復移動可能なサブガ一ダとからなり、メインガーダ及びサブガーダに沿って移動可能に取付けられ、これら両ガーダを一直線状に一致させた状態でそれぞれのガーダ間に乗移り可能な荷吊り用のホイストを備え、前記資材を前記メインガーダに位置させたホイストとの間で受渡しするようにし、前記メィンガ一ダをメィンレールの延設方向に 2つ設けた 2連式とすると共に、ホイストを複数設けたことを特徴とするものとすることができる。

この発明において、前記 2連式のメインガーダは一体的に移動可能であることが好ましく、前記メインレールとサブレールとの間に配設され、かつ各クレーンガ一ダと直線状になりうる移乗用の固定ガーダを設け、被搬^!物が各クレーンガーダ及び固定ガーダを経由して移乗しつつ目的とする搬送位置まで吊上げ搬送することが好ましい。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明による一実施形態にかかる仮設架構装置の側面図である。第 2図は、同正面図である。

第 3図（a )は第 1図の A— A線断面図であり、同（b ) は同 B— B線断面図であり、同（c ) は同 C— C線断面図である。

第 4図は、発明による他の実施形態にかかる仮設架構装置の初期組立状態の側面図である。

第 5図は、同装置を用いた建設中の側面図である。

第 6図は、本発明にかかる天井クレーンの作用を説明するための概略平面図である。発明を実施するための最良の形態

第 1図及び第 2図において、仮設架構装置は、建設予定の構造物 1の外側に配置され、地上部に配置された基礎上に立設された 4本（図においては 2本のみ示されている）のマスト 2と、各マスト 2に昇降可能に取付けられたクライミング機構 3と、各クライミング機構 3に四隅を固定され、構造物 1の上面全体を水平に覆う屋根架構 4と、屋根架構 4の下面に配置された天井クレーン 5と、屋根架構 4の上面に設けたガイドレール 6に沿って移動可能に配置したジブクレーン 7 を備えている（ガイドレール 6は、例えば屋根架構 4の中央に配置される）。また、構造物 1の一側面中央には貨物リフトゃ人貨エレベータ等の揚重機（以下、単に揚重機とする） 8が配置され、ごの揚重機 8によって揚重されたプレキャスト部材などの建設用資材は天井クレーン 5を走行するホイスト 9に受け渡され、構造物 1の各部に供給される。

前記マスト 2及びクライミング機構 3は、タワークレーンに用いられる既存の機構を適用したものであり、マスト 2はトラス組柱状体の他に円筒形柱状体を選択でき、第 2図に示すように、適宣構造物 1側に一端が固定された水平控え 1 0 に支持されて自立安定性を保ちつつ、施工階の上昇に応じてジブクレーン 7で揚重されたマスト材 2 aを上方に継ぎ足すことで順次高さを増すことができる。クライミング機構 3は、マスト 2の外周に揷通されたガイドスリーブ 3 aと、ガイドスリーブ 3 aの上下に一体化され、マス卜 2の周囲を包囲した上部フレーム 3 b及び中間フレーム 3 cとを備え、ガイドスリーブ 3 aの下面と中間フレーム 3 cの上面との間に屋根架構 4の隅部を挾み込んで固定している。また、中間フレーム 3 cの下部には同じくマスト 2の周囲を包囲する下部フレーム 3 dが配置され、両フレーム 3 c， 3 d間を複数の昇降用油圧ジャッキ 3 eで連結してい o

各フレーム 3 b , 3 c， 3 dの内側には第 3図（a ) 〜（）に断面して示すように前記マスト 2の外側部に接して転動する複数のガイドロ一ラ 1 1が配置され、各フレーム 3 b〜3 cを昇降可能にガイドする。また中間フレーム 3 cと下部フレーム 3 dには同図（b ) , ( c ) に示すようにそれぞれ鉛直荷支持用の一対のピン 1 2がマスト 2に抜き差し可能に揷通され、クライミング機構 3をマスト 2の周囲に支持固定している。

以上の構成において、クライミング機構 3の停止状態では油圧ジャッキ 3 eは縮小し、各ピン 1 2によりマスト 2の所定高さ位置に支持されている。

上昇するためには、中間フレーム 3 cのピン 1 2を抜き、油圧ジャッキ 3 eを伸長させることにより、中間フレーム 3 cから上の部分はジャッキストローク分だけ上昇する。次いで中間フレーム 3 cにピン 1 2を揷通してマスト 2に鉛直支持させた後、下部フレーム 3 dのピン 1 2を抜き、油圧ジャッキ 3 eを縮小させれば、下部フレーム 3 dも追随して上昇する。この後ピン 1 2を揷通して下部フレーム 3 dをマスト 2に鉛直支持させれば、上昇作業が完了する。

このように、マス卜 2を順次上方に継ぎ足すため、既設のマス卜 2はその状態のまま固定されるので、マスト 2の支持を水平控え 1 0により構造物 1側にとることができる。また、上昇作業時にクライミング機構 3は屋根架構 4のみの重量を支えた状態で上昇させるため、屋根架構 4の上昇のための駆動力を小さく、かつ常時一定とすることができる。さらに、マスト 2は水平控え 1 0により自立安定性を確保でき、マスト 2間を連結するブレースを減少したり、不要とできるので、重量低減効果もある。

以上のクライミング機構 3を用いて屋根架構 4を上昇させるには、建設用資材の搬送作業がない工程のときに、 4つのクライミング機構 3を同時に上昇動作ざせることによって行われる。

このとき各部の上昇速度の過小により屋根架構 4に撓もうとする力が発生するが、屋根架構 4はスリーブ 3 a間に挾まれて固定されており、また上部フレーム 3 bと中間フレーム 3 cのガイドローラ 1 1がその傾き方向に対して互いに逆方向の反カローラとして作用するため、上下に位置するガイドローラ 1 1間の距離が長くなることと相俟って、屋根架構 4の撓みを抑制することができる。このように、屋根架構 4が撓もうとする力は天井クレーン 5が資材を移送する際にも発生するが、ガイドローラ 1 1が反カローラとして作用することにより屋根架構 4 の撓みを抑制することができる。

上昇停止後、荷重をマスト 2に預けることにより屋根架構 4の四隅はマスト 2 の高さで位置決めされ、水平に支持される。この後建設用資材の搬送作業を再開できる。

このように、建設に必要な資材の搬入、据付は天井クレーン 5で行い、上面のジブクレーン 7は専らマスト 2を揚重し順次上方に継ぎ足す作業を行うため、マスト 2の増設作業と構造物 1の建設作業との競合がない。

構造物 1の建設完了後は、天井クレーン 5及びクライミング機構 3間に架け渡される架構部分を残した屋根架構 4を解体してこれらを構造物 1の屋上に残したジブクレーンで撤去することにより構造物 1に干渉しな L、状態とした後、各クラィミング機構 3を逆クライミングさせることによりこれらの間に架け渡される架構部分を下降させ、このとき前記ジブクレーンによりマス卜 2を上方から順に撒去する。最後に、ジブクレーンを解体してこれを比較的小さなクレーンで撤去し、該小さなクレーンを構造物 1のエレベータ等で下降させることにより、仮設架構装置全体を撤去する。

なお、以上の実施例では構造物 1が矩形状断面であるだめ、マスト 2を構造物 1の外側 4箇所に配置した場合を説明したが、構造物の床面積に応じて 1〜 3本のみ配置し、その上部を屋根架構で覆ってもよいし、床面積が大きい場合にはさらに多数設けてもよいことは勿論である。

次に、第 4図及び第 5図に基づき、他の実施形態について説明する。

この実施形態では、屋根架構 4がクライミング機構 3の下部に四隅を吊下状態に支持されている。具体的には、クライミング機構 3カ^ マスト 2の外周に揷通されたガイドスリーブ 3 aと、ガイドスリーブ 3 aの下部に一体化された上部フレーム 3 bと、上部フレーム 3 bの下方に配置された下部フレーム 3 cと、上下フレーム 3 b , 3 c間を連結した複数の昇降用油圧ジャッキ 3 eとを備え、下部フレーム 3 cの下面にマスト 2を貫通した状態で屋根架構 4が吊下状態に支持されている。また屋根架構 4の下面側においてマスト 2の外周には支持フレーム 3 f が固定されている。ジブクレーン 7は、固定式のもが採用されている。なお、第 5図中で、 A— A , B— B , C— Cの各線が図示されているが、これは前述の実施形態の第 3図（a ) , ( b ) , ( c ) にそれぞれが対応している。

このため、屋根架構 4の組立、及びジブクレーン 7の据付にあたっては第 5図に示すように、マスト 2の基礎の直上で行えるため、地上からの作業高さが低く、作業能率、安全性が高いものとなる。そしてクライミング機構 3を四隅上部に組付けた後これを駆動して上昇させた後、天井クレーン 5 , ホイスト 9等を組付ければ、組立てが完了し、その後は屋根架構 4を上昇させつつ、構造物 1の建設を行うことができる。

このように、屋根架構 4の組立てを地上に近接或いは接した状態で行うことができ、組立作業性が良く、高い精度の架構が得られるとともに、組立時における屋根架構 4の地上高さを低くすることができるので作業を安全に行うことができる o

以上の二つの実施形態に用いられる天井クレーン 5は、第 6図に示すような形態となつている。

天井クレーン 5は、前記楊重機 8に対応して屋根架構 4の下面中央部に位置するメインレール 20と、このメインレール 20の両側に位置してメインレール 2 0と平行配置されるサブレール 22, 22 aとを備え、メインレール 20にはメィンガーダとしての搬送ガーダ 2.4が移動可能に支持されると共に、サブレール 22， 22 aにはサブガーダとしての建込みガーダ 26， 26 aが移動可能に支持される。

そして、本実施例では前記天井クレーン 5に 3つの第 1 , 第 2, 第 3ホイスト 9 a, 9 b, 9 cを設けてあり、第 1ホイスト 9 aが搬送ガーダ 24に位置し、かつ、第 2, 第 3ホイスト 9 b, 9 cは両側の建込みガーダ 26, 26 aに位置している場合を示す。

ここで、本実施例では前記搬送ガーダ 24をメインレール 20の延設方向に並設した 2連式として構成し（同図では、 2連式のメインガーグが一体となっている）、 2つの第 1, 第 2ガーダ 24 a, 24 bを設けてある。第 1 , 第 2ガーダ 24 a, 24 bは連結部 28， 28を介して互いに連結され、それぞれが一体となってメインレール 20を移動するようになっている。

そして、前記 2連式ガーダを構成する第 1，第 2ガーダ 24 a, 24 bの少なくとも一方に、各ホイス小 9 a, 9 b, 9 cのうち、空となった 1つのホイス卜を位置させて、楊重機 8で揚重した資材を常時取り可能状態とする。

従って、本実施例の天井クレーン 5に設けた乗移り式ホイストは、搬送ガーダ 24を第1, 第 2ガ一ダ 24 a, 24 bによって 2連式としたので、これら第 1，第 2ガ一ダ 24 a, 24 bの少なくとも一方は空状態、つまり、ホイストが乗り移っていない状態とすることができる。このため、揚重機 8から揚重された資材を、第 1, 第 2ガ一ダ 24 a, 24 bの一方に位置するホイス卜で受取ってメインレール 20を移動し、建込みガ一ダ 26, 26 aの一方に前記資材を渡す場合にも、例え、この建込みガーダ 26, 26 aにホイストが位置していたとしても、この建込みガーダ 26, 26 aのホイストを前記第 1, 第 2ガーダ 24 a, 24 bの空となっている側に乗り移した後、第 1 , 第 2ガーダ a, bの荷吊りしたホイストを前記建込みガーダ 26， 26 aに移すことができる。そして、このように吊荷を建込みガーダ 26, 26 aに移した後、第 1 , 第 2ガーダ 24 a， 24 bを空のホイストを伴って揚重機 8側へと移動させることにより、この揚重機 8 で楊重された資材を直ちに空のホイストに取り込むことができる。

以下、本実施例にかかる搬送方法の基本的な制御例を述べる。即ち、本実施例の天井クレーン 5はホイストとして 3個の第 1 , 第 2，第 3ホイスト 9 a , 9 b , 9 cが設けられており、建込みガーダ 2 6 , 2 6 aに位置する第 2 , 第 3ホイスト 9 b， 9 cの作動中に、揚重機 8で揚重した資材を搬送ガーグの第 1ガーダ 2 4 aに位置する第 1ホイス卜 9 aに吊込む。

次に、前記第 2 , 第 3ホイスト 9 b， 9 cのうち、第 2ホイスト 9 bの作業が終了して次の作業が可能である場合は、搬送ガーダ 2 4を移動して第 2ガーダ 2 4 bを一方の建込みガーダ 2 6と一直線状に配置し、この建込みガーダ 2 6に位置している第 2ホイスト 9 bを前記第 2ガ一ダ 2 4 bに乗り移す。次に、荷吊り状態にある第 1ホイスト 9 aが位置している第 1ガーダ 2 4 aを前記建込みガーダ 2 6に一致させて、この第 1ホイスト 9 aを建込みガーダ 2 6に乗り移す。この状態で第 1ホイスト 9 aは建込みガーダ 2 6に沿って移動すると共に、この建込みガーダ 2 6がサブレール 2 2を移動することにより、第 1ホイスト 9 aはメィンレール 2 0から図中左半分の領域の任意位置に移動して資材を下ろすことができる。

従って、かかる状態で搬送ガーダ 2 4には空の第 2ホイスト 9 bが位置しており、次に揚重機 8で揚重される資材をこの第 2ホイスト 9 bに直ちに吊込むことができる。尚、前記第 1ホイスト 9 aは同様にして他方の建込みガーダ 2 6 aに乗り移すことができることは勿論である。また、搬送ガーダ 2 4の第 2ガーダ 2 4 bに、荷吊りした第 1ホイスト 9 aを位置させると共に、建込みガーダ 2 6または 2 6 aの空となった第 2または第 3ホイスト 9 b , 9 cを第 1ガーダ 2 4 a に取込むことによつても、搬送ガーダ 2 4 .と建込みガーダ 2 6または 2 6 aとの間で、第 1ホイスト 9 aと第 2または第 3ホイス卜 9 b , 9 cとの交換をスム一ズに行うことができる。

このように、サブレ一ル 2 2 , 2 2 aを往復移動する建込みガ一ダ 2 6 , 2 6 aにホイスト 9が位置している場合にも、 2連式メインガーダ 2 4の少なくとも —方にホイスト 9を位置させることが可能となる。このため、揚重機 8から資材が揚重された場合に、建込みガーダ 2 2 , 2 2 aに位置したホイス卜 9での仕事を終えるのを待つことなく、資材を 2連式メィンガ一ダ 2 4の一方に位置させたホイスト 9で受取るごとができる。そして、資材を受取った状態で搬送ガ一ダ 2 4から建込みガ一ダ 2 6， 2 6 aに吊荷状態のホイスト 9を乗移す場合に、まず建込みガーダ 2 6 , 2 6 aから搬送ガーダ 2 4の他方に空のホイスト 9を移すことにより、荷吊り状態のホイス卜と空のホイス卜との入れ替えをスムーズに行うことができる。従って、揚重機 8で揚重された資材の受取りを迅速に行うことが可能になって、資材の搬送効率を著しく向上することができるという優れた効果を奏する。

なお、前記実施例では搬送ガーダを構成する第 1 , 第 2ガーダ 2 4 a , 2 4 b の一方にホイストを位置させる場合を開示し、これにより、駆動源が一つでよく、また二つの搬送ガーダを個別に制御する場合に比べてその制御が著しく容易であるため、駆動手段を簡素にすることができ、もって装置全体の簡素化に寄与することができるが、本発明はこれに限ること無く第 1 , 第 2ガーダ 2 4 a , 2 4 b 両者に空のホイスト 9を位置させた状態で揚重機 8まで持ち帰り、それぞれのホィスト 9に資材を吊込むようにすることもできる。

また、前記搬送ガーダは第 1 , 第 2ガ一ダ 2 4 a , 2 4 bを連結して構成し、それぞれが一体に移動する場合を開示したが、このように一体化することなく、前記第 1 , 第 2ガーダ 2 4 a， 2 4 bを分離して、それぞれのガーダに走行制御装置を組込むことで独立して移動可能とすることにより、建方ガーダ 2 6 , 2 6 aに位置するホイスト 9の吊荷の建方状況ゃ揚重機 8による荷物の揚重状況に応じて搬送の自由度を向上することができる。

さらに、前記揚重機 8は前記搬送ガーダのー側（第 6図中で下側）のみに設けられているものを開示したが、構造物 1の床面積が大きい場合には揚重して搬送すべき資材の量が多いため、揚重機 8を搬送レールの両側（同図中で上側にも）設けることが好ましい。この場合、一つの搬送ガ一ダに対して二つの揚重機から資材が楊重されるが、搬送ガーダは二つのガ一ダを備えているので、資材を効率よく搬送させることができる結果、全体として、資材の搬送効率を著く向上させることができ、さらなるェ期短縮に寄与することができる。またこの場合、搬送レールを 2台にし、これに伴って建込みレールを合計 4台にすることもできるし、必要に応じて、搬送レールを 3台以上とし、建込みレールの台数もこれに伴って増やすことができ、必ずしもすべての搬送レールの両側に建込みレールを設置することなく、 1台の搬送レールに対して 1台の建込みレールを設置することもできる。

さらにまた、建設現場において、構造物 1上の所定位置に柱を有し、その結果その柱が障害となって各クレーンガーダの両端を直線状に一致させることができない場合には、メインレール 2 0及びサブレール 2 2， 2 2 aと直交して当該柱間に配置された固定ガーダを設け、この固定ガーダを介して搬送ガ一ダ 2 4及び建込みガ一ダ 2 6 , 2 6 aを直線状に一致させてホイス卜の移乗を可能とすることができる。また、この場合、メインレール 2 0とサブレール 2 2 , 2 2 aとの間（柱が配置されている）には、搬送ガ一ダ 2 4及び建込みガーダ 2 6 , 2 6 a のホイスト 9が到達することはできないため、ガ一ダ 2 4 , 2 6， 2 6 aの下部に該ガーダの延長方向と同方向に滑り出しが可能な滑り出しガーダを設ければ、構造物 1上のあらゆる箇所に資材を吊上げ搬送することができることとなる。そして、上記実施形態では、建設用資材を搬送する場合を例示したが、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、被搬送物として例えばゴミ清掃工場における廃棄処分物、一般工場における部品，完成品その他の物を吊上げ搬送する場合にも適用することができる。そして、例えば本発明をゴミ清掃工場にて適用する場合には、広大なゴミ集積穴の適宜箇所に立設された柱を避ける位置に上述した固定ガ一ダを配置することは勿論である（換言すれば、固定ガ一ダ間に柱が配置されることになる）。

Claims

請求の範囲

1 . 構造物の建設予定位置に近接してまたは該予定位置内に立設され、かつ建設高さの増加に応じて順次上方に継ぎ足される 1ないし複数の仮設支柱と、該仮設支柱の周囲に上下のガイドローラを介して昇降可能に揷通するとともに昇降用のジャッキを配置したクライミング機構と、該クライミング機構の前記上下のガィドローラ間に支持され前記構造物の上面全体を覆う屋根架構とを備えたことを特徴とする建設用仮設架構装置。

2 . 構造物の建設予定位置に近接してまたは該予定位置内に立設され、かつ建設高さの増加に応じて順次上方に継ぎ足される 1ないし複数の仮設支柱と、該仮設支柱の周囲に上下のガイドロ一ラを介して昇降可能に揷通するとともに、昇降用のジャッキを配置したクライミング機構と、該クライミング機構の下部に吊下状態に支持され、前記構造物の上面全体を水平に覆う屋根架構とを備えたことを特徴とする建設用仮設架構装置。

3 . 前記仮設支柱は、タワークレーンのマストであることを特徴とする請求項 1または 2に記載の建設用仮設架構装置。

4 . 前記屋根架構の下面に、メインレールを往復移動可能なメインガーダと、メインレールの側方に平行配置されるサブレールを往復移動可能なサブガ一ダとを配置し、該メインガーダ及びサブガーグに沿って移動可能に取付けられ、これら両ガーダを一直線状に一致させた状態でそれぞれのガーダ間に乗移り可能な荷吊り用のホイストを備え、前記資材をメインガーダに位置させたホイストとの間で受渡しするようにし、前記メインガ一ダをメインレールの延設方向に 2つ設けた 2連式とすると共に、ホイストを複数設けたことを特徴とする請求項 1ないし 3のいずれかに記載の建設用仮設架構装置。

5 . 前記 2連式のメィンガーダは一体的に移動可能であることを特徴とする請求項 1ないし 4のいずれかに記載の建設用仮設架構装置。

6 . 前記メインレールとサブレールとの間に配設され、かつ各クレーンガ一ダと直線状になりうる移乗用の固定ガーダを設け、被搬送物が各クレーンガーダ及び固定ガーダを経由して移乗しつつ目的とする搬送位置まで吊上げ搬送することを特徴とする請求項 1ないし 5の t、ずれかに記載の建設用仮設架構装置。