明 細 書
光学活性 2—二トロイミダゾール誘導体、 その製造法及びその製造中間体 技術分野
本発明は腫瘍の放射線治療の際に併用する薬剤として有用な光学活性 2—二ト ロイミダゾール誘導体及びそれを有効成分とする放射線増感剤、 該誘導体の製造 法並びにその製造中間体に関する。
背景技術
次の式 (5 )
で表わされる 2—ニトロイミダゾール誘導体は、.腫瘍内にある低酸素性細胞の放 射線感受性を髙める作用、 すなわち、 優れた放射線増感作用を有し、 かつ安全性 が髙いため、 腫瘍の放射線治療の際に併用する薬剤として有用であることが知ら れている (特開平 3— 2 2 3 2 5 8号公報) 。
この 2—ニトロイミダゾール誘導体 ( 5 ) の製造法としては以下の反応式で表 わされる方法が知られている。
( 5 ) この方法は、 原料化合物であるエリ トリ トールの 4個の氷酸基のうち、 一級水 酸基 2個、 二級水酸基 1個の計 3個の水酸基を選択的に了シル化する工程を経る ものであり、 一級水酸基と二級水酸基の反応性に差異を設けるためには、 低温に て反応させる必要があるが、 原料化合物の溶解性が低いため、 大量の溶媒を必要 とする。 また、 この工程による生成物は、 テトラ了シル化物、 トリ了シル化物、 ジ了シル化物、 モノ了シル化物及び未反応物の混合物として得られ、 目的とする トリ了シル化物のみを選択的に得るには力ラムクロマトグラフィ一等による精製 が必要となる。 また、 この工程における単離収率が低いため、 全体の収率も低い という欠点を有する。 さらに、 光学活性 2—二トロイミダゾール誘導体を製造す るためには、 D—エリ トリ トールや L—エリ トリ トール等の高価な原料を用いな ければならないという問題点を有していた。
—方、 上記 2—二トロイミダゾール誘導体 ( 5 ) には 2個の不斉炭素原子が存 在し、 その光学活性体の分離は函難であり、 未だ成功した例は報告されておらず、 当該光学活性体の薬理作用についても全く知られていない。
従って、 本発明の目的は、 2—二トロイミダゾール誘導体 (5 ) の光学活性体 及びそれを有効成分とする医薬を提供することにある。
本発明の目的は、 さらに、 2—ニトロイミダゾール誘導体 (5 ) の新規な製造 法及びその製造中間体を提供することにある。
発明の開示
本発明者らは、 かかる実情に鑑み鋭意検討した結果、 安価な酒石酸ジエステル を原料とし、 ジォキソラン化合物を開環して得られる 2—ハロメ トキシー 1, 3, 4 -トリ了シロキシブタンを中間体として経由すれば、 髙収率で、 工業的に有利 に 2—二トロイ ミダゾ一ル誘導体及びその光学活性体が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
すなわち、 本発明は、 次の式 (1) 〜 (4)
のいずれかで表わされる光学活性 2—二ト πイ ミダゾール誘導体及びこれを有効 成分とする放射線増感剤に係るものである。
本発明は、 さらに、 次の反応式
ルイス酸
(6) (7)
(8) (9)
5
(式中、 R R2 及び R3 は、 同一又は異なって、 脂肪族基又は芳香族基を示 し、 Xはハロゲン原子を示す)
で表わされる 2—二ト イミダゾール誘導体の製造法及びその製造中間体に係る ものである。
すなわち、 本発明は酒石酸ジエステル (6) より容易に製造できる 1, 3—ジ ォキソラン誘導体 (9) に了シルハライ ド (10) を反応させることを特徴とす る 2—ハロメ トキシ一 1, 3, 4—ト リ了シロキシブタン誘導体 (11) の製造 法に係るものである。
― A―
また、 本発明は当該 2—ハロメ トキシー 1, 3, 4—トリァシロキシブタン誘 導体 (1 1) に 2—二トロイミダゾールを反応させることを特徴とする 2—ニト σィミダゾール誘導体 (1 2) の製造法に係るものである。
さらに本発明は 2—ハロメ トキシー 1, 3, 4—トリァシロキシブタン誘導体 (1 1) に 2—二トロイミダゾールを反応させ、 得られた化合物 (1 2) を脱了 シル化することを特徴とする 2—二トロイミダゾール誘導体 (5) の製造法に係 るものである。
発明を実施するための最良の形態
以下、 上記反応式に従って、 本発明を説明する。
上記反応式において、 R R2及び R3 で示される脂肪族基としては、 炭素 数 1〜 2 4の直鎖、 分岐鎖若しくは環状のアルキル又はアルケニル基が挙げられ る。 その具体例としてはメチル基、 ェチル基、 n—プ ピル基、 イソプロピル基、 ΤΊ—ブチル基、 イソブチル基、 n—ォクチル基、 パルミチル基等が挙げられる。 また、 芳香族基としては、 フヱニル基、 ナフチル基等が挙げられる。 また、 Xで 示されるハ IDゲン原子としては、 フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原 子が挙げられる。
まず、 化合物 (6) から化合物 (7) を得る反応は、 化合物 (6) とジメ トキ シメタンの混合物に、 室温又は加温下、 五酸化リンを少量ずつ添加することによ り行なうのが好ましい。
化合物 (7) から化合物 (8) を得る反応は、 化合物 (7) にルイス酸を反応 させて閉環させる反応である。 化合物 (7) に反応させるルイス酸としては、 三 フッ化ホウ素、 三フッ化ホウ素エーテラート、 無水塩化亜鉛、 無水塩化アルミ二 ゥム、 無水塩化スズ等が挙げられる。 化合物 (7) とルイス酸との反応は、 化合 物 (7) に触媒量から等量のルイス酸を加え、 室温又は加温下に攪拌すればよい。 なお、 化合物 (6) とジメ トキシメタンの反応において、 五酸化リンの作用によ り一部閉環反応が生起し、 1, 3—ジォキソラン誘導体 (8) が生成するまで進 行するが、 これを分離することなくそのままルイス酸を加えて閉環反応を完了さ せることができる。
一般に、 ジオールの閉環を 1, 3—ジォキソラン環へ誘導するには、 パラホル
ムアルデヒ ド、 1 , 3 , 5—ト リオキサン等が用いられるが、 化合物 (6 ) の場 合、 これらの試薬を用いてもほとんど 1 , 3—ジォキソラン環が形成されないか 又は収率が非常に低い。 しかし、 上記方法によれば化合物 (6 ) から 3—ジ ォキソラン誘導体 (8 ) が 9 0 %以上の髙収率で得られる。
化合物 (8 ) から化合物 (9 ) を得る反応は、 化合物 (8 ) を還元した後、 脂 肪族若しくは芳香族の力ルポン酸又はその反応性誘導体を反応させることにより 行なうことができる。
還元反応は、 水素化リチウムアルミニウム、 水素化ホウ素ナトリウム等の還元 剤を用いるのが好ましい。 また、 脂肪族カルボン酸又は芳香族カルボン酸の反応 性誘導体としては酸ハライ ド、 酸無水物等が挙げられる。 ァシル化反応は、 常法 に従い、 例えばピリジン等の塩基の存在下、 室温から加温下に行なうのが好まし い。
得られた 1 , 3—ジォキソラン誘導体 (9 ) とァシルハライド (1 0 ) との反 応は、 無触媒下でも、 ルイス酸の存在下に行なうこともできる。 また無溶媒下で も、 溶媒中で行なってもよい。 溶媒としては、 ベンゼン、 トルエン、 クロ口ホル 厶、 ジクロルメタン、 酢酸ェチル、 ァセトニト リル等を用いることができ、 ルイ ス酸としては無水塩化亜鉛、 無水臭化亜鉛、 塩化第二スズ、 無水塩化アルミニゥ ム等を用いることができる。 反応温度は、 一 3 0〜1 0 0でで行なわれるが、 通 常は発熱反応であるため、 水冷下に行なうのが望ましい。
得られた 2—ハロメ トヰシ一 1 , 3 , 4—ト リ了シロキシブタン誘導体 (1 1 ) と 2—二トロイミダゾールとの反応は塩基の存在下に行なうことが好ましい。 用 いられる塩基としては、 炭酸ナトリゥ 'ム、 炭酸水素ナトリウム、 炭酸力リウム、 炭酸水素力リゥム、 炭酸セシゥム、水素化ナトリゥム等の無機塩基; トリェチル ァミン、 ピリジン、 トリプチルァミン等の有機塩基が挙げられる。 反応は、 通常、 有機溶媒中で行なわれ、 用いられる溶媒としてはメタノール、 エタノール、 イソ プロパノール、 テトラヒ ドロフラン、 ジメチルホルムアミ ド、 ジメチルスルホキ シド等の極性溶媒が挙げられる。 反応温度は、 低温にしても加熱してもよいが、 室温が好ましい。
化合物 (1 2 ) の脱ァシル化は常法により行なうことができ、 当該脱ァシル化
反応により、 放射線増感剤として有用な化合物 (5) が得られる。
脱ァシル化は、 例えばナトリウ厶アルコラ一トを舍む無水アルコール中、 ある いはアンモニアガスを飽和させた無水アルコール中で、 0 〜室温にて数時間〜
—夜処理する方法、 又は含水アルコ一ル中、 ト リェチル了ミ ン、 ピリジン等の有 機塩基中で室温〜 80 tにて処理する方法等が行なわれる。
前記の反応において、 反応終了後、 目的物は常法に従い反応液から分雛精製さ れる。 例えば反 E液を濃縮し、結晶化させるか、 抽出洗浄後濃縮し、 残留物をク 口マトグラフィ一等によって分雜精製すれば目的物が得られる。
本発明の反応において、 原料である化合物 (6) として光学活性体を用いれば、 立体配置の保持された化合物 (7) 、 (8) 、 (9) 、 (11) 、 (12) 及び (5) が得られる。
なお、 一般式 (11) において、 R1 及び R2 がそれぞれ脂肪族基 R1 '及 R2 'である下記一般式 (11 a) の化合物は文献未記載の新規化合物である。
本発明の光学活性 2—二トロイミダゾール誘導体のうち、 式 (1) で表わされ る化合物は、 例えば光学活性な酒石酸ジエステルを出発原料として用い、 次の反 応式に従って製造される。 ルイス
(9' ) (9" )
(式中、 R R2及び R3 はそれぞれ前記と同義である)
すなわち、 D— (一) 一酒石酸ジエステル (6' ) に、 五酸化リ ンの存在下、 ジメ トキシメタンを反応させて化合物 (7' ) を得、 次いでこれにルイス酸を反 応させることにより閉環し、 1, 3—ジォキソラン誘導体 (8' ) とする。 1,
』
3—ジォキソラン誘導体 (8' ) を還元後、 了シル化することに NHより化合物 (9' ) を得、 これにルイス酸の存在下に酸無水物を反応させることにより化合 物 (9 ) を得る α化合物 (9" ) に 2—二トロイミダゾールを反応させて化合 物 (12' ) を得、 これを脱ァシル化すれば RR体 (1) が得られる。
^下、 上記反応式に従い、 各工程について説明する。
D— (-) 一酒石酸ジエステル (6' ) から化合物 (7' ) を得る反応は、 D 一 (一) 一酒石酸ジエステル (6' ) とジメ トキシメ'タンの混合物に、 室温又は 加温下、 五酸化リンを少量ずつ添加することにより行なうのが好ましい。
化合物 (7' ) から 1, 3—ジォキソラン誘導体 (8' ) を得る反応は、 化合 物 (7' ) にルイス酸を反応させて閉環させる反応である。 化合物 ( ) に反 応させるルイス酸としては、 三フッ化ホウ素、 三フッ化ホウ素エーテラート、 無 水塩化亜鉛、 無水塩化アルミニウム、 無水塩化スズ等が挙げられる。 化合物
( 7 ' ) とルイス酸との反応は、 化合物 (7 ' ) に触媒量から等量のルイス酸を 加え、 室温又は加温下に攪拌すればよい。 なお、 D— (一) 一酒石酸ジエステル
( 6 ' ) とジメ トキシメタンとの反応において五酸化リンの作用により一部閉環 反応が生起し、 1 , 3—ジォキソラン誘導体 (8 ' ) が生成するまで進行するが、 これを分離することなくそのままルイス酸を加えて閉環反応を完了させることが できる。
1, 3—ジォキソラン誘導体 (8 ' ) から化合物 (9 ' ) を得る反応は、 1 , 3—ジォキソラン誘導体 (8 ' ) を還元して化合物 (8 " ) を得、 これに脂肪酸 無水物を反応させることにより行なう。
還元反応は、 水素化リチウムアルミニウム、 水素化ホウ素ナトリウム等の還元 剤を用いるのが好ましい。 また、 脂肪酸無水物によるァシル化反応は、 常法に従 い、 例えばピリジン等の塩基の存在下、 室温から加温下に行なうのが好ましい。 化合物 (9 ' ) と酸無水物との反応は、 ルイス酸の存在下に行なう。 ルイス酸 としては、 無氷塩化亜鉛、 無水臭化亜鉛、 塩化第二スズ、無水塩化アルミニウム 等を用いることができる。 反応は無溶媒下又は溶媒中のいずれで行なつてもよく、 溶媒としては、 ベンゼン、 トルエン、 クロ口ホルム、 ジクロルメタン、 酢酸ェチ ル、 了セトニトリル等を用いることができる。 反応温度は低温にしても加熱して もよいが、 通常室温が好ましい。
得られる化合物 (9 ) と 2—二トロイミダゾールとの反応は、 酸触媒の存在 下、 減圧しながらこれらの化合物を溶融することにより行なう。 ここで用いる酸' 触媒としては、 例えばパラトルエンスルホン酸、 メタンスルホン酸、 トリクロル 酢酸等のプロトン酸や無水塩化亜鉛、'無水塩化アルミニウム、無水塩化第二鋦等 のルイス酸が挙げられる。 化合物 (9 ) と 2—二トロイミダゾールの使用割合 は任意に定めることができるが、 通常は前者を等モルな (/ヽし小過剰用いるのがよ い。 反応温度は通常 5 0〜1 5 が好ましく、 また反応時間は反応試薬、 溶媒、 温度、 酸触媒等によって異なるが、 通常は 3 0分〜 6時間が好ましい。
化合物 (1 2 ' ) の脱ァシル化は、 例えばナト リウムアルコラートを含む無水 アルコール中、 あるいは了ンモニ了ガスを飽和させた無水了ルコール中で、 ないし室温にて数時間ないし一夜処理する方法、 又は含水アルコール中、 トリエ
チルァミン、 ピリジン等の有機塩基中で、 室温ないし加温下、 加水分解する方法 等により行なう。 アルコールとしては、 メタノール、 エタノール、 プロパノール 等の低級アルコールが好ましい。
本発明の光学活性 2—二トロイミダゾール誘導体のうち、 式 (2 ) で表わされ る化合物は、 前記反応式において出発原料として D— (—) 一酒石酸ジエステル ( 6 ' ) の代わりに L— (+) —酒石酸ジエステルを用いて同様の反応を行なう ことにより製造される。
また、 光学活性 2—二トロイミダゾール誘導体のうち、 式 (3 ) で表わされる 化合物及び式 (4 ) で表わされる化合物は、 前記反応式において出発原料として D - (一) 一酒石酸ジエステル (6 ' ) の代わりに m e s 0 —酒石酸ジエステル を用いて同様の反応を行なうことにより、 あるいは特開平 1— 1 1 0 6 7 5号公 報記載の方法により得られたラセミ 2—二トロイミダゾール誘導体 (5 ) の 3個 の水酸基をベンゾィル化し、 得られたトリベンゾエート体を光学分割した後、 脱 ベンゾィル化することにより製造することができる。
ラセミ 2—二トロイミダゾール誘導体 (5 ) のベンゾィル化は、 例えばピリジ ンのような塩基の存在下、 塩化べンゾィルを作用させ室温にて攪拌すれば髙収率 で反応は進行する。 ここで得られるラセミ トリベンゾェ一ト体はキラルカラムを 用いた HPLCにて光学分割され、 光学活性なトリベンゾエート体が得られる。 脱べ ンゾィル化は、 トリェチル了ミン等の有機塩基を用いて、 含水アルコール中.、 室 温で加水分解する方法等により行なうことができる。
前記の反応において、 反応終了後、 目的物を常法に従い反応液から分離精製す る。 例えば反応液を抽出し、 洗浄後濃縮し、 残留物をクロマトグラフィー等によ つて分雜精製することにより目的物を得ることができる。
かくして得られる本発明化合物 (1 ) 〜 (4 ) は、 後記試験例に示すように毒 性が低く、 かつィンビポ及びィンビトロのいずれにおいても優れた放射線増感作 用を有し、 腫瘍の放射線療法における放射線増感剤として有用である。
本発明の放射線増感剤は、 患者に放射線を照射する 5分ないし 5時間前に投与 するのが好ましく、 投与は経口あるいは非経口によって行なわれる。 製剤は、 賦 形剤、 安定剤、 保存剤、 緩衝剤などの適当な添加剤を加えた形で、 錠剤、 カプセ
ル剤、 顆粒剤、 散剤、 坐剤、 又は注射剤とする。 投与量は、 年齢、 腫瘍の発生部 位、種類、 症状等によって異なるが、 通常 0. 2〜5. OgZm2体表が好まし い。
実施例
以下に実施例により本発明を具体的に説明するが、 本発明はこれらに限定され るものではない。
実施例 1
(S, S) 一ビス (0—メ トキシメチル) 酒石酸ジェチルの合成:
D- (一) 一酒石酸ジェチル 25. 76 gをジメ トキシメタン 5 Om£に完全に 混合溶解した。 室温下、 攪拌しながら五酸化リンを少量ずつ添加し反応させた。 反応の進行を TLC (展開溶媒; CHC 13 : CH3〇H= 1 9 : 1、 検出; ヨウ 素) でチヱックし、 1¾ 値0. 88に単一スポッ トになるまで五酸化リンを添加 した。 反応終了後、 反応液を分液ロートに移し、 酢酸ェチル:ベンゼン =5 : 1 の混合溶液 7 0 Om£にて抽出した。 水、飽和塩化ナトリウム氷溶液で洗浄後、 無 水硫酸ナトリウムで乾燥し、 攄過後溶媒をエバポレーターにて留去し、 標題化合 物をオイル状物質として得た。
MS : 294( +)
NMR(CDCla) 6:
1.30 (6H, t, -0CH2CH3 2).
4.16-4.30 (4H, m, - OC H3x2)、
4.66-4.79 (6H, m, >CH0- 2及び一 O y)CH3 x 2)
実施例 2
(4 S, 5 S) —4, 5—ビス (エトキシカルボニル) 一1, 3—ジォキソラ ンの合成:
実施例 1で得た (S, S) —ビス (0—メ トキシメチル) 酒石酸ジェチル 30. 07 gにベンゼン 300m£を加え溶解した中に、 三フッ化ホウ素エーテラ ート 16. 12 gを加え室温にて攪拌し、 反応させた。 一晩反応させた後、 酢酸 ェチル 500m£を加え抽出し、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。 その
後、 水及び飽和塩化ナトリウム水溶液 洗浄し、 無水硫酸ナトリウムにて乾燥し た。 濾過後、 溶媒を留去した。 このものは、 このまま次の反応に用いることがで きるが、 シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製すると、 無色透明オイル として標題化合物がほぼ定量的に得られた。
S:218( +)
N R(CDC13)<5:
1.3K6H, t, - CH2 x2)、
4.26 (4H, q, - CH3x2)、
4.76 (2H, s, >C -x2)、
5.26 (2H, s, -OCH2O- 2)
実施例 3
(4 R, 5R) -4, 5—ビス (ヒドロキシメチル) 一 1, 3—ジォキソラン の合成:
水素化リチウムアルミニウム 25. 75 gにジェチルエーテル 30 Omlを加え 加熱し還流させた。 そこへ、 実施例 2で得た (4 S, 5 S) 一 4, 5—ビス (ェ トヰシカルボニル) 一 1, 3—ジォキソラン 130. 46 gをエーテル 100m£ に溶かしたものを徐々に滴下した。 滴下終了後、 約 1時間還流を続け反応させた。 放冷冷却後、 氷冷下徐々に水 30 m£を加え過剰の水素化リチウム了ルミ二ゥムを 分解した。 次いで 4 N水酸化ナトリウム水溶液 30m£、 水 90m£を滴下した。 反 応混合物を吸引濾過し、 沈澱部分を約 6 のエタノールとジォキサンの混合液
1000 mre抽出し、 吸引濾過を行なった。 この操作を 3回繰り返した。 濾液は エバポレーターで濃縮し、 粗製の (4R, 5 R) -4, 5—ビス (ヒドロキシメ チル) 一 1, 3—ジォキソランを得た。
実施例 4
(4 R, 5R) -4, 5—ビス (ァセトキシメチル) 一 1, 3—ジォキソラン の合成:
実施例 3で得た粗製の (4R, 5R) —4, 5—ビス (ヒドロキシメチル) 一 1, 3—ジォキソランをピリジン 30 Om^こ溶解し、 水冷下過剰の無水酢酸 150 gを加え、 室温下約 16時間攪拌し、 反応させた。 氷浴で冷却しながら、
過剰の無水酢酸を分解するためエタノール 2 Omgを少量ずつ滴下した。 エバポレ 一ターで濃縮後、 酢酸ェチル 500m£を加え抽出し水で洗淨しエバポレーターで 溶媒を留去した。 このまま次の反応に用いることもできるが、 シリカゲルカラム クロマトグラフィー (n «キサン:酢酸ェチルで溶出) で精製し淡黄色オイル として (4R, 5 R) -4, 5—ビス (ァセトキシメチル) 一 1, 3—ジォキソ ラン 79. 29 gを得た。
MS: 218 ( +)
N R(CDC13) d:
2.1K6H, s,— C0CH3x2)、
4.00-4.04 (2H, m, >CH0- 2).
4.21-4.謂, d, - 0C0-x2)、
5.06 (2H, s, -DCH2O-)
実施例 5
(2 R, 3 R) —2—ブ nモメ トキシー 1, 3, 4—トリ了セトキシブタンの 合成:
臭化ァセチル 25. 0g、 実施例 4で得た (4R, 5R) — 4, 5—ビス (了 セトキシメチル) 一 1, 3—ジォキソラン 42. 0 gを氷冷下混合攪拌し、 無水 塩化亜鉛 1. 0gを加えた。 30分間反応させた後、 氷氷浴を外し、 さらに 1時 間室温下に攪拌し反応させた。 反応終了後ベンゼン 50 を加え不溶物を濾別し、 低温下 (室温以下).でベンゼンをエバポレーターで留去した。 反応物の NMR測 定では原料のピークは全く認められず、 定量的に開環しており、 標題化合物が生 成していることが認められた。
刚 R(CDC13) δ:
2.0-2.2 (9Η, -C0CHaX3).
4.0-4.4(5H, -CH2OACX2, >CH0CH2-).
5.3QH, >C C0- )、
5.7-5.8 (2H, -OCHaBr)
実施例 6
(Γ R, 2' R) 一 1一 〔 ( —了セトキシメチルー 2' , 3' —ジ了セ
トキシ) プ σポキシ〕 メチル一 2—二ト ϋイ ミダゾ一ルの合成:
実施例 5で得た粗製の (2 R, 3 R) —2—プロモノ トキシ一 1, 3, 4 - h リアセトキシブタン全量に、 2—ニトロイ ミダゾール 21. 5g、 ト リェチルァ ミン 20. 0 gのジメチルホルムアミ ド 50m£溶液を加えると発熱して反応しト リエチルァミン臭素酸塩の白色沈澱を生じた。 反応温度が 40tを超えないよう に冷却した。 室温下さらに数時間攪捽し、 反応させた。 生成した臭素酸塩を吸引 濾過し、 沈澱物を酢酸ェチルで洗浄した。 濾液と洗浄液を一つにし、 エバポレー ターで濃縮した。 ジメチルホルムアミドをほとんど留去した後酢酸ェチルを加え て抽出した。 酢酸ェチル層を飽和炭酸水素ナトリゥム水溶液で 2—ニトロイミダ ゾ―ルの黄色液の生成がなくなるまで充分洗浄した。 水洗後、 乾燥、 濃縮した。 シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ベンゼン :酢酸ェチル = 9 : 1で溶出) で精製し標題化合物 49. 7 g (収率 70. 0%) を得た。
MS :37304+)
NMR(CDC13)5:
2.0-2.2 (9H, -C0CH3 3).
4.0-4.4 (5H, m, -COCO- x 2, >CHQCH2-)、
5.1- 5.2 (1H, m, >CH0C0-).
5.8-6. K2H, nq, -DCHsNiil)).
7.2— 7.3 (dx 2,環プロトン)
実施例 7
(Γ R, R) — 1一 〔 (2' , 3' ージヒ ドロキシー 1' —ヒ ドロキシ メチル) プロボキシ〕 メチル一2—二トロイ ミダゾ一ルの合成:
実施例 6で得た (Γ R, 2' R) -1 - [ (Γ —了セトキシメチル一 2' , 3' —ジァセトキシ) プロボキシ〕 メチルー 2—ニト口イ ミダゾール 1 1. 58 gをメタノール 100m£に溶解し室温下に攪拌した。 トリエチルアミン 10m£、 水 20m£を加え、 攪拌を続け加水分解した。 TLC (展開溶媒;クロロホルム : メタノール =9 : 1、 検出; 11¥吸収) で反応完了をチヱックした後、 エバポレ 一ターで溶媒を留去し、 結晶化させた。 エタノールから再結晶し、 黄白色柱状晶 として標題化合物 4. 30 gを得た。
融点: 99〜: L01. .
S(m/e): 248 ( +l)
N R(DMSO) δ:
3.25-3.33 (2H, ra, -CH (OH) CM) .
3.39-3.64 (4H, m, - (: 2及び- CH (0CH2-) CH2OH)、
4.46 (1H, t, -CH(0H)CH20H).
4.59 (1H, d, -圆且) -)、
4.64 (1H, t, -CH(0CH2-)CH20H).
5.88(2H, nq,— CH2N (環))、
7.21.(1H, s,環プロトン)、
7..83(lH,s,環プロトン)
IRicm-1) : 3385 (0H), 1540 (N02), 1370 (N02)
旋光度: [α]¾5 =-12.09° (c=l.0, eOH)
0] =—9.2。 (C=2.0, H2O)
実施例 8
(2 RS, 3 SR) 一 2—ァセトキシ一 3—ブ σモメ トキシ一 1, 4—ジベン ゾィルォキシブタンの合成:
(4RS, 5 SR) -4, 5—ビス (ペンゾィルォキシメチル) 一1, 3—ジ ォキソラン 34. 2 g、 臭化ァセチルを氷冷下攪拌混合させた。 臭化亜鉛 1. 0 gを加えさらに反応させた。 氷氷浴を取り除いたのち、 ジクロルメタン 50ηι£を 加え室温下に攪拌し反応させた。 2時間反応させた後不溶物を濾別し、 低温 (室 温以下) 下にエバポレーターで濃縮し、 標題化合物を得た。
固 R(CDC13) δ:
4.0-4.7 (5Η, m, -CHaOBz x 2, >CH0CH2)、
5. QH, m, >CH0C0-).
5.7(2H, s, -QCHsBr).
7.2-8.K10H, m,芳香族)
実施例 9
(Γ S, S) —1— 〔 (Γ —ァセトキシメチルー 2' , 3' ージァセ
トキシ) プロボキシ〕 メチル一 2—二トロイ ミダゾールの合成:
( 2 S, 3 S) — 2—ブロモメ トキシ一 1 , 3, 4—ト リ了セ トキシブタン 17. 0 g、 2—二トロイ ミダゾ一ル 5. 7 g、 炭酸カ リウム 8. 8g、 ェチル アルコール 100m£を混合し、 室温下に一昼夜攪拌し反応させた。 不溶物を濾過 後エバポレーターにて濃縮し、 酢酸ェチル 100m£を加えて攪拌混合した。 不溶 分を濾別し、 濾液を飽和炭酸氷素ナトリゥム水溶液で 2—二トロイミダゾールの 黄色溶液がなくなるまで充分に洗净した。 水洗後乾燥しエバポレータ一で溶媒を 留去した。 シリカゲルカラムを用いて精製 (ベンゼン :酢酸ェチル =9 : 1で溶 出) し、 標題化合物を 7. 9 g (収率 43. 0%) 得た。
S: 373(M+)
NMR(CDC13) δ:
2.0-2.2(9H,sX3, -C0CHaX3).
4.0- 4.4 (5H, m, -CHaOCO- 2, >CHDCH2-) 、
5.1- 5.2 (1H, m, -CH-0C0-).
5.8-6. K2H, nq, - 0 曙))、
7.2 - 7.3(dx2,環プロトン)
実施例 10
(Γ S, V S) — 1一 〔 (2' , 3' 一ジヒ ド aキシ一 1' —ヒ ドロキシ メチル) プロポキシ〕 メチル一 2—ニトロイ ミダゾールの合成:
実施例 9で得た (Γ S, 2' S) -1 - C (Γ —了セトキシメチルー 2' , 3' —ジァセトキシ) プロボキシ〕 メチル一2—二トロイミダゾール 68. 9 g をメタノール 200m£に混合溶解した。 トリエチルアミン 100 gを加え、 室温 下に攪拌した。 水 30» ^を加え一昼夜攪拌して反応させ加水分解した。 TLC
(酢酸ェチル展開 UV検出) でチェックし、 反応が完結したことを確認後エバポ レーターで濃縮した。 濃縮液にイソプロパノール、 トルエンを加えて濃縮を繰り 返し、 完全に生成した酢酸及びトリエチルアミンを留去した。 エタノール 50m£ を加えて溶解し、 グラスフィルタ一で濾別した後種結晶を加えて結晶化させ、 濾 別後、 乾燥して淡黄色結晶として標題化合物 26. 2 g (収率 57. 0%) を得
融点: 97〜98
S : 248(M+)
NMR(DMSO) 6 :
3.2-3.7鼠 m, -CH2OH 2, >CH0- 2)、
4.50 (1H, t, -CH20H).
4.6-4.7 (2H, m, -CH20HRC >CH0H).
5.85 (2H, nq, - 0C|yK環))、
7.18aH,d,環プ トン)、
7.80(lH,d,環プロトン)
, [α]ο° =+9.4° (c=2.0, H2Q)
光学純度: 99.5%ee
元素分析
実測値 (%) : C;16.93 H;38.88 N;5.35
計算値 {%) : C;17.00 H;38.87 N;5.30
実施例 1 1
(2 R, 3 R) — 2—了セトキシメ トキシー 1, 3, 4一ト リァセトキシブタ ンの合成:
実施例 4で得た (4 R, 5 R) -4, 5—ビス (ァセトキシメチル) 一 1, 3 —ジォキソラン 7 0. 1 2 gに無水酢酸 1 0 0m£を加え、 室温下に混合溶解した。 無水塩化亜鉛 3. 0 5 g、 氷酢酸 1 を加え一晩攪拌を続けた。 酢酸ェチル 7 0 0m£を加え抽出し、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて中和分解した。 水、 次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムにて乾燥、 濾過、 溶媒留去を行ない、赤茶色ォィルとして標題化合物 9 9. 48 gを得た。
MS : 3200Π
NMR(CDC13) δ :
2.07 (3Η, s, -COCH3).
2.0K3H, s, -C0CH3)、
2.12(3H, s, -COCHs).
4.04-4.38 (5H, m, -CH2OCO x 2及び〉 C )CH2- )、
5.21-5.27 (1H, m, >CHDC0-),
実施例 12
(2 R, 3R) —ビス (0—メ トキシメチル) 酒石酸ジェチルの合成:
L- (+) 一酒石酸ジェチル 20. 6 gをジメ トキシメタン 60. 8gに完全 に混合溶解した。 室温下に攪拌しながら五酸化リンを少量ずつ添加し反応させた。 反応の進行を TLC (展開溶媒;ベンゼン:酢酸ェチル =3 : 2、 検出; ヨウ素) でチユックし R f値 0. 63にワンスポッ卜になるまで五酸化リンを添加した。 反応終了後上澄み液を分液ロートに移し、 酢酸ェチル 20 を加えて抽出した。 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、 次いで水で数回洗浄後、 乾煶し、 エバポレータ 一にて濃縮し、 シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製 (溶雜液:ベンゼン) し、 標題化合物 23. 7 g (収率 80. 8%) を得た。
MS: 29 ( +)
NMR(CDC13)5:
1.32 (6H, t, -CH3X2).
3.35 (6H, s, -OCH3X2).
4.25 (4H, m, - CH3x 、
4.6-4.9 (6H, m, - OC^OCHaXS及び〉 C 0CH2- x2)
実施例 13
(4 R, 5R) — 4, 5—ビス (エトキシカルボニル) 一1, 3—ジォキソラ ンの合成:
実施例 12で得た (2R, 3R) —ビス (0—メ トキシメチル) 酒石酸ジェチ ル 2 3. 7 gをベンゼン 5 0m£に溶解した。 三フッ化ホウ素エーテラ一 ト 11. 5 gを加え攪拌し反応させた。 室温下に一晩反応させた後分液ロートに移 し、 酢酸ェチル 200m£を加え抽出した。 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和 後、 水洗、 乾燥後エバポレーターにて濃縮した。 このままでも次の反応に用いる ことができるが、 シリカゲルカラムを用いて、 ベンゼンで溶出させて精製し、 標
題化合物 1 7. 6 g (収率 99. 8%) を得た。
MS: 218(M+)
NMR(CDC13) d :
1.35 (6H, t, -CH2CH3X2).
4.30(4H, q, -CH2CH3X2).
4.75 (2H, s, >CH0- 2).
実施例 1 4
(4 S, 5 S) —4, 5—ビス (ヒ ドロキシメチル) 一 1, 3—ジォキソラン の合成:
水素化リチウムアルミニウム 43. 6 1 gにテトラヒ ド σフラン 30 を氷 冷しながら滴下した。 実施例 1 3で得た (4 R, 5 R) -4, 5—ビス (ェトキ シカルボ二ル) 一 1, 3—ジォキソラン 1 2 5. 3 gをテ トラヒ ドロフラン 200m£に溶解したものを氷冷下に激しく攪拌しながら滴下し、 反応させた。 滴 下終了後、 還流下に 1時間反応させた。 次いで氷冷下に水を一滴ずつ加え過剰の 水素化リチウムアルミニウムを分解した。 4モル の水酸化ナトリウム 0. 5 mを滴下した後 30分間攪拌し、 吸引濾過した。 沈澱部分にエタノール 700m£ を加え、 60〜7 0 :に加温、 攪拌、 吸引攄過を 3回くり返した。 全部の濾液を 集めてエバポレーターにて濃縮し、 粗製の標題化合物を得た。
実施例 1 5
(4 S, 5 S) -4, 5—ビス (了セトキシメチル) 一 1, 3—ジォキソラン の合成:
実施例 1 4で得た粗製の (4 S, 5 S) -4, 5—ビス (ヒ ド キシメチル) 一 1 , 3—ジォキソランにピリジン 200 を加え溶解させた。 過剰の無水酢酸 200 gを水冷下に滴下し、反応させた。 数時間反応後エチルアルコールを滴下 し、 過剰の無水酢酸を分解した。 反応混合物をエバポレーターにて濃縮し、 ほと んどのピリジンを留去した。 濃縮液に齚酸ェチル 500 を加えて抽出した。 飽 和炭酸水素ナトリウム水溶液、 次いで水で洗浄後、 乾燥し、 ヱバポレーターにて 濃縮した。 濃縮物をシリカゲルカラムク マトグラフィー (ベンゼン:酢酸ェチ
ル =9 : 1で溶出) で精製し、 無色液体として標題化合物を 9 0. 0 g得た。
MS: 218 (M+)
NMR(CDC13) δ :
4.02 (2Η, ra, >CH0-x2),
4.25 (4H, m, -C^CO-xg
実施例 1 6
(2 S, 3 S) — 2—ァセトキシメ トキシー 1, 3, 4—ト リァセ トキシブタ ンの合成:
実施例 1 5で得た (4 S, 5 S) -4. 5—ビス (ァセトキシメチル) 一 1, 3—ジォキソラン 6 1. 0 gに無水酢酸 1 0 0. 2 g、 氷酢酸 1 1. 8 gを加え、 混合溶解した。 無水塩化亜鉛 3. 4 gを加え攙捭を続けると塩化亜鉛は徐々に溶 け黄色溶液が茶褐色になった。 一晩反応後、 酢酸ェチル 5 0 0m£を入れた分液口 一トに反応液を注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え中和し分解した。 水 洗乾燥後エバポレーターにて濃縮した。 未分解の無水酢酸はケミ力ルポンプにて 留去し黄色油状物として標題化合物 9 1. 9 g (収率 8 7. 1% ) を得た。
MS: 320 ( +)
NMR(CDC13) 6 :
2.05-2.15(12H,s 4,CH3C0- 4)
4.1-4.4 (5H, m, -CH2O- x 2, >CH0CH2-)、
実施例 1 7
(2 RS, 3 SR) —ビス (0—メ トキシメチル) 酒石酸ジェチルの合成: me s 0—酒石酸ジェチル 2 0. 6 gをジメ トキシメタンに完全に混合溶解し た。 室温下に攪拌しながら五酸化リンを少量ずつ添加し反応させた。 反応の進行 を TLC (展開溶媒:ベンゼン :酢酸ェチル =3 : 2、 検出; ヨウ素) でチヱッ クし、 R f値 0. 6 2にワンスポッ トになるまで五酸化リンを添加した。 反応終
了後、 反応液を分液ロートに移し、 酢酸ェチル 200m£にて抽出した。 飽和炭酸 水素ナトリウム水溶液、 次いで水で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、腿 後溶媒をエバポレータ一にて留去し、 標題化合物をオイル状物質として得た。
MS: 294 OH
NMR(CDC13)5:
1.35鼠 t, -OCH2CH3 2).
4.1-4.4 (4H, m, - CH3x2)、
実施例 18
(4 RS, 5 SR) -4, 5—ビス (エトキシカルボ二ル) 一 1, 3—ジォキ ソランの合成:
実施例 17で得た (2RS, 3SR) —ビス (0—メ トキシメチル) 酒石酸ジ ェチル 29. 4 gにベンゼン 10 Om£を加え溶解した中に、 三フッ化ホウ素エー テラート 14. 2 gを加え室温にて攪拌し反応させた。 一晩反応させた後、 酌酸 ェチル 20 Om£を加え抽出し、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。 その 後、 水で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。 濾過後、 溶媒留去した。 こ のものは、 このまま次の反応に用いることができるが、 シリカゲルカラムクロマ トグラフィ一にて精製し、 無色透明オイルとして標題化合物をほぼ定量的に得た c MS: 218 (M+)
匪 R(CDC13) 6:
1.35 (6H, t, -CH2C]^x2)、
4.25(4H, q, -CM 3x2).
4.80 (2H, s, >CH0-x2).
5.2QH, s, -0CH20-).
実施例 19
(4 RS, 5 SR) -4, 5—ビス (ヒド口キシメチル) 一1, 3—ジォキソ ランの合成:
水素化リチウムアルミニウム 11. 4gにテトラヒドロフラン 10 Οπώを加え 加熱し還流させた。そこへ実施例 18で得た (4 RS, 5 SR) -4, 5—ビス (エトキシカルボニル) 一 1, 3—ジォキソラン 21. 8gをテトラヒドロフラ ン 30m£に溶かしたものを徐々に滴下した。 滴下終了後、 約 1時間還流を続け反 応させた。 放冷冷却後、 氷冷下徐々に水 30m£を加え過剰の水素化リチウム了ル ミニゥムを分解し次いで 4 N水酸化ナトリウム水溶液 30m^、 水 90m£を滴下し た。 反応混合物を吸引濾過し、 沈殿部分を約 6 のエタノールとジォキサンの 混合液 1000m£で抽出し、 吸引濾過を行なった。 この操作を 3回繰り返した。 濾液はヱバポレーターで濃縮し、 粗製の標題化合物を得た。
実施例 20
(4 RS, 5 SR) -4, 5—ビス (ァセトキシメチル) 一1, 3—ジォキソ ランの合成:
実施例 19で得た (4RS, 5 SR) — 4, 5—ビス (ヒド σキシメチル) 一 1, 3—ジォキソランをピリジン 1 00m£に溶解し、 水冷下過剰の無水酢酸 30. 6 gを加え、 室温下約 4時間攪拌し反応させた。 氷浴で冷却しながら、 過 剰の無水酢酸を分解するためエタノール 10m£を少量ずつ滴下した。 エバポレー ターで濃縮後、 酢酸ェチル 300m£を加え抽出し水で洗浄しエバポレーターで溶 媒を留去した。 このものは、 このまま次の反応に用いることもできるが、 シリカ ゲルカラムクロマトグラフィー (ベンゼン:酢酸ェチル =95 : 5で溶出) で精 製し、 淡黄色オイルとして標題化合物 18. 5 g (収率 85. 0%) を得た。
S:218(M+)
圖 R(CDC13) δ:
4.1-4.2 (2Η, m, >CH0-x2).
4.3-4.4 (4H, d, -CH2DC0 2).
4.9(1H, s, -0CH20-).
5.2QH, s, -0CH20-)
実施例 21
(2 RS, 3 SR) —2—ァセトキシメ トキシー 1, 3, 4—トリ了セトキシ
ブタンの合成:
実施例 20で得た (4RS, 5 SR) — 4, 5—ビス (了セトキシメチル) 一 1, 3—ジォキソラン 12. 2 gに無水酢酸 2 Ora£を加え、 室温にて混合溶解し た。 無水塩化亜鉛 0. 7 g、 氷酢酸 2 m£を加え一晩攪拌を続け酢酸ェチル 300 m£を加え抽出し、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて中和し分解した。 次いで水 で洗浄後、 無水硫酸ナトリウムにて乾燥、 濾過、 溶媒留去を行ない、 標題化合物 19. 0 g (収率 92. 0%) を得た。
MS: 320 (M+)
圆 R(CDC13) δ :
2.08 (3Η, s, -COCHa)^
2.09 (3H, s, -CQCHa)
2.10 (3H, s, -COCHa).
4.1-4.5 (5H, m, - C]^[ x2及び >C CH2-)、
5.1一 5.2(1H, m, >C - CO -)、
5.32 (2H, q, -OCH2O-)
実施例 2 2
(Γ RS, SR) 一 1一 〔 (Γ ーァセトキシメチル一 2' , 3' —ジ 了セトキシ) プロポキシ〕 メチルー 2—二トロイ ミダゾールの合成:
実施例 21で得た (2RS, 3 SR) —2—了セトキシメ トキシ一 1, 3, 4 一トリァセトキシブタン 23. 8 gに 2—二トロイ ミダゾール 8. 4g、 触媒量 のパラ トルエンスルホン酸 0. 2 gを加え、 反応中に生成する酢酸を除くために 了スピレーターで吸引しながら徐々に加熱攪拌した。 油浴の温度が 8 0〜9 0で 位から酢酸が留去し始め、 1 4 位でほぽ留去し終わり反応が終了する。 放冷 後、 1 0 0? ^を加え抽出し、 飽和炭酸水素ナトリゥム水溶液で洗液の 2—二ト π ィミダゾールの黄色が消えるまで充分洗浄した。 次いで水で洗浄し、 無水硫酸ナ トリウムにて乾燥後、 濾過、 溶媒留去を行なった。 シリカゲルカラムクロマトグ ラフィー (ベンゼン :酢酸ェチル =9 : 1) にて精製し、 標題化合物を淡黄色ォ ィルとして 13. 8 g (収率 50. 0%) 得た。
MS: 373 ( +)
N R(CDC13) δ :
2.03 (3H, s, -CHa)
2.08 (3H, s, -M
3.95-4.50 (5H, m, -Cjy)COx2及び〉 ( CH2 -)、
5.05-5.15 (1H, m, >CH0C0-). '
7.20(111,3,環プロトン)、
7.30 (1H, s,環プロトン)
実施例 23
( RS, 1' SR) —1— 〔 (2' , 3' —ジヒ ドロキシー —ヒ ドロ キシメチル) プロボキシ〕 メチル一 2—二ト口イ ミダゾ一ルの合成:
実施例 22で得た (Γ RS, 2' SR) — 1一 〔 (Γ —ァセトキシメチル — 2' , 3' —ジァセ トキシ) プロボキシ〕 メチル一 2—ニトロイ ミダゾール 6. 9 gをメタノール 3 0m£に溶解し室温にて攪拌した。 トリェチルァミ ン 1 0 ra£及び水 5m£を加え、 攪拌を続け加水分解した。 TLC (展開溶媒;酢酸ェチル, 検出; UV吸収) で反応完了をチユックした後、 エバポレーターで溶媒を留去し 結晶化させた。 ェタノールから再結晶し、 淡黄色結晶として標題化合物 2. 6 g (収率 5 7. 0%) を得た。
融点: 136.0〜137. O :
MS : (m/e) : 284 (M+l)
N R(DMSO) δ :
3.15-3.70 (6Η, m, -CH (OH) CH2OH, -CHx 2及び- CH (0CH2-) CH2OH)、
4.40 (1H, t, -CH(0H)CH20H).
4.75 (1H, d-CH(OH)-).
4.65 (1H, t, -CH(0CH2-) CH20H),
5.85 (2H, s, - 0 嶋)、
7.15(lH,s,環プ n トン)、
7.80(lH,s,環プロトン)
IRicm-^^SSSiOH), 1540 (N02), 1370 (N02)
実施例 24
(Γ R, r s) / (r s, r R) — I— 〔 (r —ベンゾィルォキシ メチルー 2' , 3' ージベンゾィルォキシ) プロボキシ〕 メチル一2—二トロイ ミダゾ一ルの合成及び光学分割:
実施例 23で得た (1' RS, 2' SR) -1 - C (2' , 3' —ジヒドロキ シー 1' —ヒド αキシメチル) プ ϋポキシ〕 メチル一 2—二トロイ ミダゾ一ル
4. 59gにピリジン 100m£を加え水浴下に攪拌し、 塩化ベンゾィル 10m£を 滴下した。 約一昼夜攪拌した後溶媒をエバポレーターにて留去し、 酢酸ェチル Z ベンゼン (4/1) の混合液 50 Omgを加え抽出した。 水、 d—塩酸、 飽和炭酸 水素ナトリウム、 水及び飽和塩化ナトリゥムにて洗浄し、 無水硫酸ナトリウムに て乾燥後、 濾過、 溶媒留去を行なった。 シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ベンゼン:酢酸工チル) にて精製し、 定量的に標題化合物を淡黄色オイルとし し ¼/^0
得られた標題化合物はキラルカラム (AS 0. 60x2. 5L) を用いた HP LCにて光学分割し、 光学活性体 (式 (3) 及び式 (4) の化合物のトリベ ンゾエート体) を単離した。
MS: 559 (M+)
N R(CDC13)5:
3.42-4.85 (5H, m, - C ]C0x2及び- (^((]CH2 -) CH2- )、
5.68-5.73 (1H, m, -CH(0C0-)CH2-).
5.95-6.07 (2H, nq, - 0CH2N (環))、
7.00 (1H, d,ィ ミダゾール環プロ トン)、
7.27 (1H, d,ィ ミダゾ一ル環プロ トン)、
7.39- 7.48(6H,m,m-ベンゼン環プロ トン)、
7.53- 7.62(3H,m,p-ベンゼン環プロ トン)、
7.93-8.02 (6H, m, o -ベンゼン環プロトン)
実施例 25
(1' R, ' S) / (Γ S, V R) —1— C (2' , 3' ージヒ ドロキ シ一 1' —ヒ ドロキシメチル) プロボキシ〕 メチルー 2—ニトロイ ミダゾ一ルの 合成:
実施例 24で光学分割した (Γ R, 2' S) Z ( S. 2' R) — 1一 [ (Γ 一^?ンゾィルォキシメチルー 2' , 3' ージベンゾィルォキシ) プロボ キシ〕 メチル一2—二トロイミダゾールの片方 15. 99 gをエタノール 150 m£と酢酸ェチル 1 Ora£に溶かし室温下に攪拌した。 水 50m£、 トリエチルァミン 15m£を加え、 攪拌を続け加水分解した。 TLC (展開溶媒;クロ口ホルム:メ タノール =19 : 1) にて反応終了をチェックした後、 エバポレーターで溶媒を 留去し結晶化させた。 また、 同様に光学分割した他方も同様に処理して結晶化さ せた。 これらをそれぞれエタノールにて再結晶を行ない、 白色針状晶として標題 化合物を得た。
融点: 129〜 5*C
S:248(M+1)
NMR(DMSO) δ:
3.16-3.63 (6Η, m, >CH0- x 2及び— Cj^OH x 2)、
4.22 (1H, t, -CH(0H)CH20H).
4.95 (1H, t, -CH(0CH2-)CH20H).
4.68UH, d, -CH0H-).
5.83 (2H, nq, -ΟΜ(ίΙ)).
7.19 aH,d,環プロトン)、
7.78aH,d,環プロトン)
,20
旋光度: (1' 2' S*) 体 [ ] D = + 4.7° (c=2, H2Q)
(Γ S*. 2' R*) 体 -4.5° (c=2, H20)
IR(cm- ^^SISOIH), 1545 (N02), 1365 (N02)
試験例 1 (インビト口における低酸素性細胞増感効果)
SR— RSラセミ体は特開平 3— 223258号に示すようにミソニダゾール と同程度の低酸素性細胞放射線増感効果を有していることが知られている。 本発 明の光学活性体が、 ラセミ体に比しどの程度の低酸素性細胞増感効果を有してい
るかィンビトロの了ッセ一で調べた。
すなわち、 Ba 1 b/cマウス由来の乳ガン細胞 EMT6ZKUを用いて放射 線増感効果を検討した。 すなわち、 最終濃度が ImMになるように被験化合物を加 えた 4 X I 05個 Zm£の濃度の EMT6ZKU細胞の MEM懸濁液を、 5%C02 含有の窒素ガス気流下、 室温で 1時間軽く振とうして低酸素性細胞懸濁液を得た これに対してガンマ線照射を行ない、 コロニー形成法により、 線量一生存率曲線 を求めた。 この線量一生存率曲線より被験化合物無添加時の低酸素性細胞の生存 率を 1 %下げる放射線量を、 被験化合物添加時の低酸素性細胞の生存率を 1 %下 げさせる放射線量で除した値を求めて増感率とした。 結果を表 1に示す。
表 1
表 1に示す結果より明らかなように本発明の光学活性化合物はラセミ体と同程 度に優れた低酸素性細胞増感効果を有しており、 癌放射線治療に有益である。 試験例 2 (ィンビボーインビト πでの低酸素性細胞放射線増感効果)
ィンビボーインビトロ系でも同様に低酸素性細胞放射線増感効果を RS— SR ラセミ体を対照として調べた。 すなわち、 EMT6ZKU担癌 Ba 1 b/cマウ スを用いて、 ィンビボーインビト π法による低酸素性細胞放射線増感効果を検討 した。 各被験物質は 20 OmgZkg投与し、 投与後 30分にガンマ線を 2 OGy照 射し、 癌を取り出してトリブシン処理を行ない、 細胞浮遊液を作り、 コロニー形 成法により生存率を求めた。 対照には、 生理食塩水を投与した。 結果を表 2に示 す。
表 2 検 体 低酸素性細胞生存率 (%) 非照射生理食塩水投与 36.21
照射生理食塩水投与 0.81
SR— R Sラセミ体 0.08
S S体 0.07
RR体 0.07
SR体, R S体のうち旋光度 (+) のもの 0.08
SR体, R S体のうち旋光度 (一) のもの 0.08 表 2に示す結果より明らかなように、 本発明の光学活性化合物はラセミ体と同 程度の低酸素性細胞放射線増感効果を示した。 従って、 本発明化合物は癌放射線 治療に有益であることがわかる。
試験例 3 (溶解性試験)
S S体, RR体, SR体, R S体, SR— RSラセミ体について水及び生理食 塩水に対する溶解度を調べた。 結果を表 3に示す。
表 3
表 3に示す結果より明らかなように、 S S体, RR体, SR体及び R S体はい ずれも SR— R Sラセミ体に比し著しく溶解度が増していることがわかる。 この ことは、 一回の投与量が多く、 しかも想定される最も好ましい剤型が注射剤であ る低酸素性細胞放射線増感剤にとつて水性担体量を著しく減少させることができ るという意味で非常に有益である。
試験例 4 (ォクタノールーリン酸塩緩衝液分配係数の決定)
神経組織への配向の度合いの 1つの指標であるォクタノ一ルーリン酸塩緩衝液 平衡系における分配係数を求めた。 すなわち、 各サンプルのォクタノールに対す る溶解度の 1. 4倍量と 0. 7倍量を正確に量りとり、 これらに日本薬局方に定 める 0. 2モルリン酸塩緩衝液 (PH 7. 4) 1 0m£とォクタノール 1 0m£とをそ れぞれに加え、 遮光下 20 :で 24時間振とうし、 ォクタノール相とリン酸塩相 を分液し、 それぞれの相の吸光度を測定し、 その比より、 ォクタノールに対する 溶解度の 1. 4倍量における分配係数と 0. 7倍量における分配係数を求めた。 これらの分配係数を平均してその試料の分配係数とした。 結果を表 4に示す。 表 4
表 4に示す結果より明らかなように、 光学活性体のうち S S体及び R R体はォ クタノール相へ配向しにくく、 従って神経毒の発現もしにくいことがわかる。 試験例 5 (急性毒性試験)
生後 5週の I CR系雄性マウスを用い、 生理食塩液又は 1 0%DMSOを含む 生理食塩液に溶解した化合物を静脈内又は腹腔内投与し、 投与後 1 4日間にわた り観察し、 5 0%致死率 (LD5D/M) を求めた。 結果を表 5に示す。
表 5
本発明化合物 (1) 6, 000
本発明化合物 (2) 6, 000
本発明化合物 (3) 5, 900
本発明化合物 (4) 5,900
試験例 6 (急性毒性試験)
5週齢雄性 I C Rマウス (2 5 g— 3 0 g ) を各群 5匹用いて、 急性毒性を調 ベた。 検体は生理食塩水に溶かし、 尾静脈より投与した。 生死の判定は投与後 1 4日に行なった。 結果は死亡例数 Z実験動物数で表わし、 表 6に示す。
表 6
表 6に示す結果より明らかなよ όに、 光学活性体のうち S S体は他よりもさら に優れた安全性を有していることがわかる。
試験例 7 (急性毒性試験)
S R— R Sラセミ体と S S体についてビーグル犬に対する 5 0 O mg静脈注射に よる毒性の発現について調べた。 結果を表 7に示す。
表 7
表 7に示す結果より明らかなように、 S S体は、 ラセミ体に比し、 神経毒性の 発現が著しく抑制されていることがわかる。
産業上の利用可能性
本発明によれば、 安価な酒石酸ジエステルを原料として髙収率で髙純度の光学 活性 2—二トロイミダゾ一ル誘導体を製造することができる。 ここに、 得られる 2—二トロイミダゾールは優れた放射線増感作用を有し、 かつ安全性が髙いこと から、 各種腫瘍を放射線治療する際に併用薬として好適に使用される。