WO1993012762A1 - Preparation destinee au soin des ongles - Google Patents

Description

明

技術分野

本発明は新規な美爪料に関し、 更に詳し く は有機変性モ ン モ リ ロナイ ト、 シ リ 力及び非芳香族系溶剤、 好ま し く は更に ァニオ ン界面活性剤を配合した美爪料に関する。

すなわち、 本発明は人体に安全で顔料やパール剤の沈降が な く、 経時安定性に優れ、 しかも塗膜物性、 使用性の良好な 美爪料に関する。 背景技術

従来から、 美爪料において有機変性モ ンモ リ 口ナイ トを配 合し、 このものの粘土鉱物に由来する良好なチキソ ト ロ ピー 付与性を利用して顔料やパール剤の沈降を防ぐこ とが行われ そして、 この場合に溶剤と して トルエ ン、 キシレン等の芳香 族炭化水素溶剤が使用されてきた。 ト ルェ ン等の芳香族炭化 水素系溶剤は、 該ク レーを膨潤させ最.も良好なゲルを構築し. このよう なゲルを舍む美爪料は比較的良好な分散安定性を示 し経時的に沈降、 分離するこ とがないため、 ト ルエ ン等はこ の種の美爪料の溶剤と して不可欠なものとされていた。 又、 疎水性シリ 力を配合し分散安定性、 経時安定性を更に改良し た例 （特開昭 62— 174003号公報参照） があるが、 これらは ト ルェ ンが必須のゲル組成物を使用するため、 必然的に美爪料 にも トルエ ンが含有されている。 一方トルヱ ン、 キ シレン等 の芳香族炭化水素溶剤を舍有しない美爪料用ゲル組成物とし て、 水酸基舍有極性物質とフ ニル基舍有有機シリ コ ー ン化 合物を特定配合した例 （特公昭 61— 001044号公報参照） があ り人体に安全な美爪料についての技術が確立している。

トルェ ン、 キシレン等芳香族炭化水素溶剤は人体への安全 性上の問題があり、 特に美爪料を頻繁に使用した場合、 爪に 損傷や痛みを与える懇念のあることが知られている。 又、 ト ルェ ン、 キシレン等の芳香族炭化水素溶剤をまつたく舍有し ないとする特公昭 61— 001044号公報に記載の美爪料は人体に 安全でチキソ ト ロ ピー性を付与し、 分散安定性、 経時安定性 もやや良好ではあつたが、 安定性面でば必ずしも十分ではな かった o 発明の開示

従って、 本発明は前記した従来技術の現状に鑑み、 人体に 安全で分散安定性、 経時安定性に優れ、 しかも塗膜物性、 使 用性に優れた美爪料を開発することを目的とする。

本発明のその他の目的及び本発明によつて られる利点は 以下の記述から明らかな通りである。

本 明に従えば、 有機変性モ ンモ リ ロナイ ト、 シ リ カ、 及 び非芳香族系溶剤を必須成分として舍有する、 人体に安全で、 顔料やパール剤の沈降がなく、 経時安定性に優れ、 しかも塗 膜物性、 使用性の良好な美爪料が提供される。 .

本発明に従えば、 更に、 有機変性モ ンモ リ ロナイ ト、 シ リ 力、 ァニォ ン界面活性剤及び非芳香族系溶剤を必須と して舍 有する、 更に長期安定性に優れた美爪料が提供される。 発明を実施するための具体的な形態

従来、 使用されていた ト ルエ ン、 キ シ レ ン等の芳香族炭化 水素溶剤やフ ユ二ル基舍有有機シ リ コ ー ン等はク レーを膨潤 させ、 チキソ ト ロ ピー性を付与する物質であった。 しかし、 本発明は トルェ ン、 キ シレン等をま つた く 使用せず、 人体に 安全な非芳香族系溶剤を用い、 有機変性モ ンモ リ ロナイ ト と シ リ カの相互作用により美爪料に優れたチキソ ト ロ ピー性を 付与し、 また、 ァニオ ン界面活性剤を配合した場合には、 長 期安定性を更に向上させるものである。

本発明で用いられる有機変性モ ンモ リ ロナイ ト は、 粘土鉱 物であるモ ンモ リ ロナイ トに第 4級ア ンモニゥム塩型のカチ ォ ン活性剤、 又は非ィ ォ ン性の高級有機極性化合物を化学的 に結合させた物質であって、 市販品と して例えばベン ト ン (ナ シ ョ ナノレレ ッ ド社製のベン ト ン 2 7 、 ベン ト ン 3 4 、 ベ ン ト ン 3 8等） が挙げられ、 これらの何れも利用できる。 こ れらは必要に応じて任意に選択でき、 1.種または 2種以上を 配合する こ とができる。 これら成分の好ま しい配合量は 0. 2 〜 3. 0重量％であり、 さ らに好ま し く は 0. 8 〜 2. 0重量％で ある。 配合量が 0. 2重量％未満では良好なチキソ ト ロ ピー性 が得られに く く なり、 逆に 3. 0重量％を越える と美爪料の塗 膜の光沢や経時のもち （ハガレ） が悪く なる傾向にある。 本発明で用いられる シリ 力は周知のものでよ く 例えば、 市 販品と してはァエ ロ ジル # 200 、 ァェ 口 ジル # 300 、 ァエ ロ ジル # 380 などの親水性シ リ カ、 或はァエロジル R 972 等の 疎水性シリ カが挙げられる。 これらの中でもァエロジル # 200 、 ァェ α ジル # 300 、 ァエ ロ ジル # 380 等の粒径が 0. 01卿未潢のものがチキソ ト π ピー性の点で好ましい。

これら成分の好ましい配合量は 0. 1 〜 2. 0重量％であり、 さらに好ましく は 0. 5〜 1. 5重量％である。 配合量が 0. 1重 量％未満では良好なチキソ ト口ピー性が得られにく く経時安 定性が悪くなるおそれがある。 逆に 2. 0重量％を越えると、 使用性においてェナメル塗膜の光沢が悪く経時の持ち （ハガ レ） も劣ってく る。

本発明の好ましい態様において用いられるァニォン界面活 性剤は周知のものでよ く、 例えばジォクチルスルホコハク酸 ソ一ダ、 ジォク チルスルホコハク酸カルシウム、 ジォクチル スフレホコノ \ク酸ノ リ ゥム、 ジー 2 —ェチルへキ シゾレスノレホコ ハク酸ナ ト リ ゥム、 ジ一 n ·キシルスルホコ ノヽク酸ナ ト リ ゥム等のスルホコ ハク酸塩、 ラウ ロ イ ルサルコ シンナ 卜 リ ゥ ム、 ラ ウ ロ イ ノレサルコ シ ンカルシウ ム、 ノヽ 'ゾレ ミ ト イ ルサノレコ シンナ ト リ ゥム等の N—ァ シルサルコ ン塩、 ラ ウ リ ル硫酸 ナ ト リ ウム、 ラ ウ リ ル硫酸カルシウム、 ミ リ スチル硫酸ナ ト リ ウム、 セチル硫酸ナ ト リ ウ ム等のァルキル硫酸エステル塩、 ポリ オキシエチレン （以下、 P 0 E と略記する ） ラ ウ リ ルェ ―テル硫酸ナ ト リ ウム、 P 0 E ラウ リ ルェ一テル硫酸ト リ ェ タノ ールア ミ ン、 P O Eノ ニルフエニルエーテル硫酸 卜 リ エ タノ ールァ ミ ン等の P O Eアルキルエーテル硫酸エステル塩 等が挙げられる。

ァニォ ン界面活性剤の配合量は、 0. 01〜 1. 5重量％が好ま し く 、 さ らに好ま し く は 0. 1 〜 1. 0重量％である。 配合量が 0. 01重量％未満では、 長期安定性が必ずしも十分でな く 、 逆 に 1. 5重量％を越える と経時における もち （ハガレ） が悪 く なる傾向にある。

本発明で用いられる非芳香族系溶剤とは、 ト ルエ ン、 キシ レ ン等の芳香族炭化水素以外の有機溶剤を広 く 指称し、 例え ば酢酸 n プチル、 酢酸イ ソプチル、 酢酸ェ チル、 メ チルェ チ ノレケ ト ン、 ア セ ト ン、 nブタノ 一ノレ、 イ ソプロ ピノレアノレコ 一 ル、 エチルアルコ ール等をあげる こ とができる。 これら溶剤 の 1 種または 2種以上を配合できる。 これら成分の好ま しい 配合量は 60〜85重量％である。

更に本発明の美爪料には、 上記必須成分に加えて通常美爪 料に使用される皮膜形成剤、 樹脂、 可塑剤、 顔料、 パール剤 等の汎用添加剤が配合され、 また、 紫外線吸収剤、 保湿剤、 薬剤、 香料、 そ して水分等も適量配合する こ とができる。 も ちろん、 これらは本発明の目的を損なわない質的、 量的条件 下で使用されなければならない。

本発明は人体に安全で顔料やパール剤の沈降がな く 経時安 定性に優れ、 しかも、 塗膜物性、 使用性の良好な美爪料に関 する。 従来技術の ト ルエ ン、 キシレ ン等の芳香族炭化水素系 溶剤を使用したものに比べて、 人体に対する安全性が高く 爪 の損傷や痛みを与える こ とが極めて少な く 、 経.時のもち （ハ ガレ） の点でも優れている。 また、 ト ルエ ン、 キシレ ン等の 芳香族炭化水素系溶剤を舍有しない美爪料に比べてもパール 剤の沈殺、 経時安定性、 塗膜物性、 使用性の点で更に優れた 質となっている。

以下、 実施例に従って本発明を更に詳細に説明するが、 本 発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものでないことは いうまでもない。 なお配合量ば重量％である。 実施例に先立 ち、 効果試験方法及び評価方法について詳述する。

粘 度

B L型粘度計口一ター No. 2、 6 rpm 3 0 '(：、 1分間測定。 経時安定性

美爪料を容器に充隳し経時 （ 5 0 'C 2 ヶ月） の沈殺、 及 び分離を肉眼で観察する。

◎ 沈殺、 分離が全く認められない

〇 沈殺、 分離が僅かに認められる

@ 沈澱、 分離が認められる。

△ 沈毅、 分離が非常に認められる

塗膜の光沢

実際の使用において官能で評価

◎ 非常に光沢がある

〇 やや光沢がある

@ やや光沢がない

△ 光沢がない

X 全く光沢がない 経時のもち （ハガレ）

実際の使用 （ 3 日間） において官能で評価。 .

◎ 非常にもちが良い

〇 ややもちが良い

@ ややもちが悪い

厶 もちが悪い

X 非常にもちが悪い

人体への安全性 （爪の異常）

実際の使用において官能で評価。 n = 50

◎ 爪の異常を認めた人 3未満

〇 爪の異常を認めた人 3 〜 5

@ 爪の異常を認めた人 6 〜10

△ 爪の異常を認めた人 1 1〜： 15

X 爪の異常を認めた人 16以上

実施例 1及び 2、 比較例 1

表一 1 に示す組成で常法により、 美爪料を製造し、 それぞ れの品質評価を行なった。

ァエロ ジル R "粒径 0.016 ァエロ ジル 380*一² "粒径 0.007 表 - 1 の結果から明らかなよう に実施例 1 及び 2 は人体に 安全で顔料やパール剤の沈降がな く 経時安定性に優れ、 しか も、 塗膜物性、 使用性が良好である こ とが判る。 これに対し トルエ ン及びシリ カを配合した美爪料 （比較例 1 ) は安定性 面では優れている ものの、 経時のもち、 人体への安全性の点 で劣り、 爪への異常が認められている。

実施例 3 〜 5

表一 2 に示す組成で常法によ り、 美爪料を製造し、 それぞ れの品質評価を行なつた。

表一 2

表一 2 の結果から明らかなよう に実施例 3 〜 5 の美爪料は-、 人体に安全で、 顔料やパール剤の沈降がな く 、 経時安定性に 優れ、 しかも塗膜物性、 使用性が非常に優れていた。

室施例 6及び 7 、 比較例 2

表一 3 に示す組成で常法により、 美爪料を製造し、 それぞ れの品質評価を行なつた。

表一 3

ァエ ロ ジル R972*— ¹ …粒径 0.016 β ァ エ ロ ジル 380*一 ² …粒径 0.007 11 表一 3 の結果から明らかなよう に実施例 6及び Ί は比較例 2 に比べて、 人体に安全で顔料やパール剤の沈降がな く 、 長 期の経時安定性に優れ、 しかも、 塗膜物性、. 使用性が良好で あるこ とが判る。

宰旆例 8 及び 9

表一 4 に示す組成で常法により、 美爪料を製造し、 それぞ れの品質評価を行なつた。

表一 4

1

ί [ 実施例 i [ p Q

0

― Γ7 Π, Γ7 - "2 j 丄 d - li 上 0 * υ マノ iレ i"- ソ r i tsiijfガ Hg日 ϋ . Ό ς η 1 マ ソ力 Π ！レ

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パール剤 1.0 1.0 シリ カ 2.0 •0.1 粒径 （ ） (0.012) (0.007) ミ リスチン酸硫酸ナ ト リ ウム 0.1 1.5 粘 fe (ops) '700 2000 経時安定性 ® ◎ 塗膜の光沢 ◎ ◎ 経時のもち （ハガレ） ◎ ◎ 人体への安全性 〇 〇 表一 4 の結果から明らかなよう に実施例 8及び 9 の美爪料 は、 人体に安全で、 顔料やパール剤の沈降がな く 、 経時安定 性に優れ、 しかも塗膜物性、 使用性が非常に優れていた。

Claims

請 求 の 範 囲

L 有機変性モ ンモ リ ロナイ ト、 シリ カおよび非芳香族系 溶剤を舍有する美爪料。

2. 有機変性モ ンモ リ 口ナイ ト含量が 0. 2〜 3. 0重量％で ある請求の範囲 1記載の美爪料。

3. シリ カ舍量が 0. 1 〜 2. 0重量％である請求の範囲 1 記 載の美爪料。

4. 非芳香族系溶剤舍量が 60〜85重量％である請求の範囲 1記載の美爪料。

5. 有機変性モ ンモ リ ロナイ ト、 シリ カ、 ァニオ ン界面活 性剤および非芳香族系溶剤を舍有する美爪料。

6. 有機変性モ ンモ リ ロナイ ト舍量が 0. 2〜 3. 0重量％で ある請求の範囲 5記載の美爪料。

7. シリ力含量が 0. 1 〜 2. 0重量％である請求の範西 5記 載の美爪料。

8. 非芳香族系溶剤含量が 60〜85重量％である請求の範囲 5記載の美爪料。