WO1992000663A1 - Terre de couverture pour cultiver des champignons et procede de culture - Google Patents

Description

明 細 書

マ ッ シュルームの栽培用覆土および栽培法

[産業上の利用分野 ]

本発明はマ ッ シュルーム （つく り たけ） の人口栽培に 使用する覆土およびこれらの覆土を用いる栽培法に関す る 。

[背景技術 ]

マ ッ シュルームの栽培は種菌のコ ンポス トへの接種に は じま り 、 栄養菌糸の育成過程、 覆土によ る被覆後の子 実体の形成、 成長等、 いく つかの過程を経て行われる 。 これらの過程は連続的に行われる ものであるが、 栽培技 術の面では、 基本的にはコ ンボス トの製造段階と原基を 誘導 （子実体化） するための覆土による被覆の段階が特 に重要である 。

種菌がコ ンポス ト に话着後、 いわゆる食品用のマ ツ シ ュルームを形成するに至るには栄養生長から生殖生長へ の転換が起き なければならない ₄ マ ッ シュルームのこの 生体変化を誘導するために十分菌糸が繁殖した菌床上に 覆土を置く こ と が行われて いる ，

覆土が原基を誘導するメカニズム と しては、 覆土め物 理化学的性質、 た と えば保水性、 通気性、 塩濃度、 P H、 炭酸ガスの濃度勾配、 コ ンポス ト と覆土間の栄養濃度の 落差など、 または覆土中の微生物と の閲係が考え られて いるが、 覆土が原基の発生を促進する経緯の詳 しいメ カ 二ズムは未だ充分には明らかにされて いない。 一般に、 きのこの収穫量の増加を ざせるための試みと して 、 コ ンポス ト製造時に各種無機塩を添加する方法は、 従来、 知られて いるが、 マ ッ シュルームの人工栽培用覆 土に閩しては、 これまでは土壌中和のために石灰を加え る こ と 、 水分維持のための吸水性ポリ マーを添加する方 法が知られている程度にすぎない。

[発明の開示 ]

本発明はマ ッ シュルームの原基誘導 （子実体の形成） に適した覆土を提供する こ と を 目的とする ものである 。

本発明者らは、 上記の目的を達成するために鋭意研究 した結果、 マ ッシュルーム栽培時に通常使用される覆土 にメ タ ケイ 酸アルミ ン酸マグネシウムを含有せしめる こ と によ り 、 高品質のマ ッシュルームが好収量で得られる こ と を見い出 した。 本発明は、 かかる知見に基づいてな された ものである 。

すなわち、 本発明は、 土壌にメ タ ケイ 酸アルミ ン酸マ グネシゥムを含有せ しめたこ と を特徴とするマ ッシュル ーム栽培用覆土を提供する ものである 。

本発明に係わるマ ッ シュルーム栽培用覆土は、 マ ツ シ ュ /レームの栽培において通常、 覆土と して用いられる土 壌に、 メ タ ケイ 酸アルミ ン酸マグネシウムを含有させる こ と を特徴とする ものであるが、 このメ タ ケイ 酸ァ /レミ ン酸マグネシウム と と もに、 ケィ 酸アルミ ン酸マグネシ ゥム 、 ケィ 酸アルミ ニウム、 ケィ 酸マグネシウム、 合成 ハイ ド口タルサイ トおよび合成ゼォライ トからなる群か ら選ばれた 1 種または 2種以上の混合物を混合 して用い て も よ い。

こ こで用いられる土壌と は、 通常、 マ ッ シュルームの 栽培時に覆土と して用いられて いる土壌またはそれにか えて用いられる もの、 例えば、 天然土壌、 赤玉土、 鹿沼 土、 ピー ト ， モ ス等を挙げる こ と ができ 、 通常は、 これ ら を単独でまたは混合 して用いる こ と ができ る 。

以下に、 本発明に係わる覆土の調製法について具体的 に説明する 。

先ず、 通常、 覆土と して使用される土壌、 例えばピー ト - モ ス 、 赤玉土、 石灰な どの重量当た り G . 5〜 5 % ( 最適量は 1 〜 2 % ) のメ タ ケイ 酸アル ミ ン酸マグネシ ゥムを加えた後、 よ く 撹拌し、 水を加えて混練 （ ほんね り ） する こ と によ り得る こ と ができ る 。

この際、 メ タ ケイ 酸アル ミ ン酸マグネシウム と と もに ケィ 酸アルミ ン酸マグネシウム、 ケィ 酸アル ミ ニウム、 ケィ 酸マグネシウム、 合成ハイ ドロタルサイ トおよび合 成ゼォライ トからなる群から選ばれた 1 種または 2種以 上の適量を混合して用いる こ と ができ る 。

上記の方法で得られた土壌混合物を覆土と して使用す るには、 通常の方法で製造したコ ンポス トからなる菌床 上に十分菌糸が繁殖 した時点で、 通常の方法で、 例えば、 厚さ約 3 αα程度の層と して覆土すればよい。

本発明に係わる覆土のマ ッ シュルーム栽培に及ぼす効 果は、 覆土についての、 1 ) P Hの変動および 2 )カビの発生 状況並びに得られたマ ッ シュルームについての 3 )品質お よび 4)収穫量を下記に述べる よ う に して調查する こ と に よ り確認する こ とができ る 。

1) PHめ変動は、 毎週 1 回定期的に特定の栽培床の特定 の場所から覆土を採取し、 通常の PH測定法で測定する 。

2) カビの発生状態は各栽培床を 80区分に分け、 毎週 1 回定期的にカビの出た区分数を数え、 全体数に対する カビ発生区分数を百分率で表わす。

3) 品質調査は毎週 1 回定期的に収穫したマ ッ シュルー ムについて 、 一定の親格を基準にして 、 正常品と規格 外品の 2種類に分類する 。

さ らに具体的に言えば、 上記の規格と しては、 病気、 虫害、 変色、 悪臭などがなく 、 膜が硬く 、 柄の長さが 2 cm以下、 傘の径が 2.5〜 6 cmのものを正常品と し、 その規格をはずれる もの、 例えば傘は開き 、 柄の長さ は 2.5〜 3 αη、 傘の径は 5 〜 7 cmの も のを規格外品 (等外品） と した。

4) 収獲量調査は、 毎週 1 回定期的に収穫し、 品質調査 の結果に従って正常品と規格外品と の 2種類に分類し、 各重量を求めた。

これらの細目のさ らに詳細な点は下記の実施例中で述 ベる通 り である 。

実施例

メ タ ケイ 酸アルミ ン酸マグネシウム （富士化学工業社 製、 商品名ノイ シ リ ン ） を含有する覆土を用いたマ ツ シ ュルーム栽培方法

麦篥 （乾燥時水分含量 8 〜 10% ) 1 ト ン当た り にコ ッ ト ン ミル 105ke、 鶏糞 132 、 石 72k_e、 尿素 7.8^を 用いて製造 したコ ンポス トを表面積 4.5坪 （約 15m ² ) の大き さの栽培棚 （ 5段 X 2列 ） に深さ 25αηと なる よ う に詰め、 種菌 32ι¾を植え付けた。

菌糸が十分に繁殖した時点でピー ト ■ モス 264 、 ノ イ シ リ ン .2te、 炭酸カルシウム 12k_ff および赤玉土 290 ^を混ぜ、 よ く撹拌 した後、 水 800リ ッ トルを加えて約 30分間、 混練して調製した覆土 （ 2 %のノイ シ リ ンを含 有、 以下 2 %添加品と 略記する ） を上記コ ンポス ト上に 厚さ 3 onと なる よ う に覆い室温 25で前後に保持し、 3週 閤後、 に低下せしめ、 子実体の形成を観察し、 同時 に、 前記の方法に従って 、 1)PHの変動、 2)カビの発生状 態、 3)マ ッ シュルームの品質調査、 4)収穫置の調査を行 つた ,

また上記と 同様の方法でノイ シ リ ン 1 %を含有せしめ た覆土 （以下 1 %添加品と 略記する ） を調製し、 上記め ノイ シ リ ン 2 %添加品を用いた場合と比較し、 効果を対 比 した。

対照と しては、 上記の覆土にノ ィ シ リ ンを含有せしめ ず、 その他は上記 した ものと 同樣の構成を有する対照用 覆土 （ 以下、 対照品と 略記する ） が用いられた。 1) f)Hの変動

表 1 ノイ シ リ ンの添加量と土壌の PHとの関係

1 %添加品と対照品と の対比では顕著な差は見られな かったが、 2 %添加品に開しては収穫期に入ってから高 く なる傾向が見られた。

2) カビめ発生状態

表 2 ノイ シリ ン添加量と カビの発生と の関係

用 い た 覆土 の種類

収穫

週 2 % 1 %

対照品

回数 添加品 添加品

1

2

3

4 1 回

5 2 回 15 53 73

6 3 回 10 14 54 カビの発生率 （ ％ ) = ( カビの生えた区分数 Z全体の 区分数） X 1 00

表 2 の結果から、 カビの発生はノ イ シ リ ンを添加した 場合には抑え られ、 特に 2 %添加品では著 し く抑え られ る こ と が観察された。

3 ) マ ッ シュルームの品質調査

マ ッ シュルームの品質におよぼすノィ シ リ ンの添加の 効果は、 ノイ シ リ ン 1 %添加品、 2 %添加品および対照 品を用いた各区分の栽培床から毎週 1 回定期的に収穫し たマ ッ シュルームについて 、 前述の一定の規格を基準に して観察し、 正常品と規格外品の 2種類に分類した結果 から、 本発明に係わる覆土を用いた場合、 品質において 優れたマ ッ シュルームが多く 得られる こ と が判明 した， 特に、 2 %添加品の場合は対照と較べて 、 堅く て 、 粒 が大き く 、 高品質のものが多量に得られる こ と が観察さ れた。

また、 2 %添加品の場合と対照品の場合と を比較する と 2 %添加品の場合に、 生育が促進されて いる傾向が見 られた。

4 ) 収穫量調査

対照品、 1 %添加品および 2 %添加品の各場合につい て 、 毎週定期的に収穫を行った。 ノイ シ リ ン添加の収量 におよぼす効果は正常品の重量および、 正常品と規格外 品と の合計収穫量を対照品の場合と比較 して表わ した。

結果は表 3 に示す通 り である 。 ノイ シ リ ン添加量と収穫量と の関係

リ

ンを 2 %添加した場合の収穫量は、 対照品の場合に対 し て 44 %の増収となってお り 、 また、 正常品と規格外品の 合計の収穫量について 46 %の増収と著し く增加している こ とが認められた。

また、 ノイ シ リ ンを添加した場合には第 1 回目 と 2 回 目の収穫時に多量の正常品が得られてお り 、 生育が促進 されている こ とが判明した。

以上述べた と ころから明らかなよ う に、 本発明は、 高

D 質のマ ツ ン ルームを、 従来品に比較 して短期日に 多量に、 安定して供耠し う るマ ッ シュルーム栽培用覆土 およびそれを用いた優れたマ ッ シュルームの栽培法を提 供する ものと して極めて有用なものである 。

Claims

請 求 の 範 囲

(1) 土壌にメ タ ケイ 酸アルミ ン酸マグネシウムを含有せ しめたこ と を特徴とするマ ッ シュルーム栽培用覆土。

(2) 前記の覆土がメ タ ケイ酸アルミ ン酸マグネシウム と と もにケィ 酸アルミ ン酸マグネシウム、 ケィ 酸アルミ 二ゥム、 ケィ 酸マグネシウム、 合成ハイ ドロタルサイ トおよび合成ゼォライ 卜からなる群から選ばれた 1 種 または 2種以上を含有する こ と を特徴とする請求項 1 に記載のマ ッ シュルーム栽培用覆土。

(3) 前記のメ タ ケイ 酸アルミ ン酸マグネシウムの含量が、 土壌の全重量当た り 0.5〜 5 %でぁる請求項 1 ぉょび 2各項に記載のマ ッ シュルーム栽培用覆土。

(4) マ ッシュルームの人工栽培において 、 土壌にメ タ ケ ィ 酸アル ミ ン酸マグネシウムを含有させた覆土を使用 する こ と を特徴とするマ ッシュルーム栽培法。

(5) 前記の覆土と してメ タ ケイ 酸アルミ ン酸マグネシゥ ム と と もにケィ 酸アルミ ン酸マグネシウム、 ケィ 酸ァ ルミ 二ゥム、 ケィ 酸マグネシウム、 合成ハイ ドロタル サイ トおよび合成ゼォライ トからなる群から選ばれた 1 種または 2種以上を含有する覆土を使用する請求項 4 に記載のマ ッ シュルーム栽培方法。

(6) 前記のメ タ ケイ 酸アルミ ン酸マグネシウムの含量が 土壌の全重量当た り 、 0.5〜 5 %である覆土を使用す る請求項 4 および 5各項に記載のマ ッ シュルーム栽培 方法。