JP7774521B2 - 水性塗料組成物及び複層塗膜の製造方法 - Google Patents
水性塗料組成物及び複層塗膜の製造方法Info
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Description
特許文献2には、水酸基含有アクリル樹脂及び/又は水酸基含有ポリエステル樹脂と、オリゴマーと、アルキルエーテル化メラミン樹脂を含み、前記オリゴマーは、数平均分子量200~800、溶解性パラメータ10.0~13.5であり、前記アルキルエーテル化メラミン樹脂におけるメチル基とブチル基のモル比(メチル基/ブチル基)が50/50~0/100である水性塗料組成物が記載されている。
特許文献3には、水酸基含有ポリエステル樹脂、水酸基含有アクリル樹脂、水酸基含有ポリウレタン樹脂及びメラミン樹脂を含む水性塗料が記載されている。
[1]塗膜形成樹脂(A)及び硬化剤(B)を含み、
前記塗膜形成樹脂(A)が、アクリル樹脂水分散体(A1)を含み、
前記アクリル樹脂水分散体(A1)中のアクリル樹脂が、水酸基を有し、
前記硬化剤(B)は、メラミン樹脂(B1)を含み、
前記メラミン樹脂(B1)は、重量平均分子量が6,000以上のメラミン樹脂(B1a)及び重量平均分子量が6,000未満のメラミン樹脂(B1b)を含む、水性塗料組成物。
[2]前記アクリル樹脂水分散体(A1)の水酸基価は、1mgKOH/g以上150mgKOH/g以下である、[1]に記載の水性塗料組成物。
[3]前記メラミン樹脂(B)の含有量は、前記塗膜形成樹脂(A)の固形分及び硬化剤(B)の固形分の合計100質量部中、10質量部以上50質量部以下である、[1]又は[2]に記載の水性塗料組成物。
[4]前記メラミン樹脂(B1a)の含有率は、前記メラミン樹脂(B1)の合計中、1質量%以上20質量%以下である、[1]~[3]のいずれか1つに記載の水性塗料組成物。
[5]前記塗膜形成樹脂(A)は、ウレタン樹脂(A2)及び/又はポリエステル樹脂(A3)を更に含む、[1]~[4]のいずれか1つに記載の水性塗料組成物。
[6]被塗物上に、[1]~[5]のいずれか1つに記載の水性塗料組成物を塗装して、塗装膜を形成する工程と、
前記塗装膜の上にクリヤー塗料をウェットオンウェットで塗装し、クリヤー塗装膜を形成する工程と、
前記塗装膜とクリヤー塗装膜とを当時に加熱硬化させて複層塗膜を形成する工程と、を含む複層塗膜の製造方法。
塗膜形成樹脂(A)及び硬化剤(B)を含み、
前記塗膜形成樹脂(A)が、アクリル樹脂水分散体(A1)を含み、
前記アクリル樹脂水分散体(A1)中のアクリル樹脂が、水酸基を有し、
前記硬化剤(B)は、メラミン樹脂(B1)を含み、
前記メラミン樹脂(B1)は、重量平均分子量が6,000以上のメラミン樹脂(B1a)及び重量平均分子量が6,000未満のメラミン樹脂(B1b)を含む。
前記塗膜形成樹脂(A)は、後述する硬化剤(B)と反応することにより、塗膜を形成しうる樹脂であり、アクリル樹脂水分散体(A1)を含む。
前記アクリル樹脂水分散体(A1)に含まれるアクリル樹脂は水酸基を有する。塗膜形成樹脂(A)としてアクリル樹脂水分散体(A1)を含むことで、塗膜形成樹脂(A)と硬化剤(B)とが硬化反応し、塗膜が形成される。アクリル樹脂水分散体は、水性媒体に分散しているアクリル樹脂であり、エマルション又はディスパージョンであってよく、水性媒体中において、アクリル樹脂は粒子状であってよい。
なお、本開示において、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及びメタクリル酸を表す。
ラジカル重合開始剤として1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
乳化剤は1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、本開示において、平均粒子径は、動的光散乱法によって決定される体積平均粒子径であり、具体的には、電気泳動光散乱光度計ELSZシリーズ(大塚電子社製)等を使用して測定することができる。
なお、本開示において、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)の測定結果を、ポリスチレン標準として換算した値である。
なお、本開示において、酸価及び水酸基価は、いずれも固形分換算値であり、JIS K 0070に準拠した方法により測定される。
なお、本開示において、塗膜形成樹脂(A)及び後述する水性塗料組成物の固形分は、JIS K 5601-1-2:2008に定義される加熱残分を意味し、105℃で60分間加熱した後の残差の質量の、元の質量に対する百分率を測定することにより算出される。
ウレタン樹脂(A2)は、主鎖にウレタン結合を有する樹脂であり、代表的には、水性媒体に分散している水性ウレタン樹脂である。特定の理論に拘束されないが、前記ウレタン樹脂(A2)は、硬化の際、自己及び他の成分と融着しうると考えられる。そのため、ウレタン樹脂(A2)を用いると、水性中塗り塗料及び本開示の水性塗料組成物(水性ベース塗料)を順次塗装し、低温硬化条件で焼き付け硬化させた場合であっても、強靭な塗膜を形成することが可能であり、塗膜間密着性、耐水密着性等に優れた複層塗膜を得ることができる。また、ウレタン樹脂(A2)を含むことで、リコートにおける高い層間密着性や、上塗り塗膜とウインドダイレクトボンド(WDB)との間の高い接着性が発揮されうる。
ポリエステル樹脂(A3)は、主鎖にエステル結合を有する樹脂であり、代表的には、水性媒体に分散している水性ポリエステル樹脂である。ポリエステル樹脂(A3)を更に含むことで、塗料安定性、塗装作業性及び得られる塗膜物性が良好になりうる。
ポリエステル樹脂(A3)の固形分水酸基価は、好ましくは35mgKOH/g以上170mgKOH/g以下、より好ましくは50mgKOH/g以上150mgKOH/g以下である。
ポリエステル樹脂(A3)の重量平均分子量、固形分酸価及び固形分水酸基価が前記範囲内であることにより、塗料安定性、塗装作業性及び得られる塗膜物性等が良好となる利点がある。
前記硬化剤(B)は、メラミン樹脂(B1)を含む。メラミン樹脂(B1)を含むことで、メラミン樹脂(B1)の自己重合及びメラミン樹脂(B1)に含まれるアミノ基とアクリル樹脂分散体(A1)に含まれる水酸基との反応により、塗膜を形成することができる。
メラミン樹脂(B1)は、メラミン等のアミノ化合物と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等のアルデヒド化合物との縮合体を、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の低級アルコールを用いて変性させることによって得られる。メラミン樹脂(B1)は、トリアジン核1分子中に反応性官能基として、以下の式で表される反応性官能基を3つ有する化合物又はその重縮合体であることが好ましい。
-NX1X2
[X1、X2は、それぞれ独立に、水素原子、メチロール基又は-CH2-OR1を表す。
R1は、炭素数1~8のアルキル基、好ましくは炭素数1~8の直鎖状又は分枝鎖状アルキル基を表す。
同一分子中に複数の-CH2-OR1が含まれる場合、複数のR1は、同一であっても異なっていてもよい。]
なお、本開示において、SP値の単位は、(cal/cm3)1/2である。
本開示の水性塗料組成物は、水性媒体を含む。本開示における水性媒体は、水;親水性溶媒;水と親水性溶媒との混合物であってよい。前記親水性溶媒としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール等のグリコール系溶剤;エチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロソルブ)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール系溶剤;ジオキサン、テトラヒドロフラン等の環状エーテル系溶剤;アセトン等のケトン系溶剤;N-メチル-2-ピロリドン等が挙げられる。
本開示における水性塗料組成物は、必要に応じて、前記以外の塗料組成物として公知の各種添加剤を含んでもよい。各種添加剤としては、例えば、体質顔料、着色顔料、防錆顔料等の顔料、タレ止め・沈降防止剤、硬化触媒(有機金属触媒)、色分れ防止剤、分散剤、消泡・ワキ防止剤、増粘剤、粘性調整剤、レベリング剤、ツヤ消し剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、造膜助剤、有機溶剤等を挙げることができる。これらの構成要素の配合量は、本開示の効果を損なわない範囲で、適宜調整される。
水性塗料組成物は、前記各成分を、通常用いられる手段によって混合することによって、調製することができる。水性塗料組成物は、水性ベース塗料、とりわけ自動車用水性ベース塗料として好適に使用することができるものである。このため、水性塗料組成物は、自動車車体、部品等に適用する複層塗膜形成方法に適用することができる。
本開示に係る塗膜は、本開示に係る水性塗料組成物から形成される。かかる塗膜は、例えば、水性塗料組成物を塗布して得られる未硬化の塗装膜を加熱し、硬化させた硬化塗膜である。本開示に係る塗膜は、例えば自動車塗装等におけるベース塗膜として好適である。本開示に係る塗膜は、他の塗膜と組み合わせて複層塗膜を構成していてもよい。
本開示に係る複層塗膜の製造方法は、
被塗物上に、本開示の水性塗料組成物を塗装して、未硬化の塗装膜を形成する工程と、
前記未硬化の塗装膜の上にクリヤー塗料をウェットオンウェットで塗装し、未硬化のクリヤー塗装膜を形成する工程と、
前記塗装膜とクリヤー塗装膜とを同時に加熱硬化させて複層塗膜を形成する工程と、を含む。
なお、本開示において、塗料組成物を塗装した後、乾燥乃至硬化前の膜を塗装膜ともいい、乾燥乃至硬化した後の膜を塗膜ともいう。
ステンレス容器に、モノマーとしてアクリル酸メチル24.5質量部、アクリル酸エチル48.9質量部、スチレン4.8質量部、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル11.6質量部、メタクリル酸1.5質量部及びメタクリル酸アリル8.7質量部をかくはん混合後、乳化剤としてアクアロンHS-10(ポリオキシエチレンアルキルプロペニルフェニルエーテル硫酸エステル、第一工業製薬社製)0.7質量部、アデカリアソープNE-20(α-[1-[(アリルオキシ)メチル]-2-(ノニルフェノキシ)エチル]-ω-ヒドロキシオキシエチレン、旭電化社製)0.5質量部と脱イオン水80.0質量部を添加し、ホモミキサーを用いて、室温で15分間撹拌し、モノマー乳化混合物181.2質量部を得た。
ステンレス容器に、第1モノマーとしてメタクリル酸メチル35.8質量部、スチレン15.1質量部、アクリル酸n-ブチル15.2質量部、アクリル酸2-エチルヘキシル12.9質量部及びメタクリル酸2-ヒドロキシエチル21.0質量部をかくはん混合後、乳化剤としてアクアロンHS-10 25.00質量部、アデカリアソープNE-20 5.0質量部と脱イオン水80.0質量部を添加し、ホモミキサーを用いて、室温で15分間かくはんし、第1モノマー乳化混合物190.0質量部を得た。
更に、前記第2モノマー乳化混合物152.0質量部と、反応開始剤として過硫酸アンモニウム0.6質量部及び脱イオン水20.0質量部からなる開始剤溶液を別々の滴下ロートから、同時に1.5時間かけて滴下した。滴下が終了してから反応容器中の温度を80℃で2時間維持した。
その後、40℃まで冷却し、400メッシュフィルターで濾過した後、脱イオン水20.0質量部及びジメチルアミノエタノール0.3質量部を加えpH6.5に調整し、アクリル樹脂水分散体(A1-2)を得た(コアシェル型、平均粒子径:150nm、固形分酸価:17mgKOH/g、固形分水酸基価:90mgKOH/g、固形分濃度:35質量%)。
モノマー配合量を表1に記載の量に変更したこと以外は製造例1と同様にして、アクリル樹脂水分散体(A1-3)を得た(単層型、平均粒子径:120nm、固形分酸価:20mgKOH/g、固形分水酸基価:40mgKOH/g、固形分濃度:25質量%)。
第1モノマー及び第2モノマー配合量を表1に記載の量に変更したこと以外は製造例2と同様にして、アクリル樹脂水分散体(A1-4)を得た(コアシェル型、平均粒子径:150nm、固形分酸価:17mgKOH/g、固形分水酸基価:67mgKOH/g、固形分濃度:35質量%)。
かくはん機、還流冷却器及び温度計を取り付けた反応容器に、イソフタル酸25.6質量部、無水フタル酸22.8質量部、アジピン酸5.6質量部、トリメチロールプロパン19.3質量部、ネオペンチルグリコール26.7質量部、ε-カプロラクトン17.5質量部及びジブチルスズオキサイド0.1質量部を加え、窒素気流中で混合かくはんしながら170℃まで昇温した。その後3時間かけて220℃まで昇温しつつ、生成する水を留去しながら、反応生成物の固形分酸価が8mgKOH/gとなるまで縮合反応を行った。次に、そこに無水トリメリット酸7.9質量部を加え、150℃で1時間反応させて、ポリエステル樹脂(固形分酸価:40mgKOH/g)を得た。更に、それを100℃まで冷却後、ブチルセロソルブ11.2質量部を加え、均一になるまでかくはんした。その後、それを60℃まで冷却し、イオン交換水98.8質量部及びジメチルエタノールアミン5.9質量部を加えて、水性ポリエステル樹脂(A3)(固形分酸価:40mgKOH/g、固形分水酸基価:110mgKOH/g、数平均分子量:2,870、ガラス転移温度:-3℃、固形分濃度:50質量%)を得た。
かくはん機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を取り付けた反応容器にトリプロピレングリコールメチルエーテル23.89質量部及びプロピレングリコールメチルエーテル16.11質量部を加え、窒素気流中で混合かくはんしながら105℃に昇温した。次いで、メタクリル酸メチル13.1質量部、アクリル酸エチル68.4質量部、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル11.6質量部及びメタクリル酸6.9質量部を含むモノマー混合物100質量部と、トリプロピレングリコールメチルエーテル10.0質量部及びターシャルブチルパーオキシ2-エチルヘキサノエート1質量部からなる開始剤溶液とを、反応容器内のかくはんを継続しながら、3時間にわたり並行して反応容器に滴下した。滴下終了後、同温度で30分間、反応容器内のかくはんを継続し、その後室温まで冷却し、水溶性アクリル樹脂(重量平均分子量:27,000、固形分濃度:30質量%)を得た。
<製造例7:着色顔料ペーストの調製>
シャニンブルーG314(フタロシアニン着色顔料、山陽色素社製)52.5質量部、製造例4で得られた水溶性アクリル樹脂溶液83.5質量部、EFKA4550(ノニオン系顔料分散剤、EFKA社製、固形分濃度:50%)50.0質量部及びイオン交換水155.5質量部を、ディスパーを用いて予備混合した後、SGミル(分散媒:ジルコンビーズ)を用いて、3,000rpmで5時間分散処理を行い、ジルコンビーズを濾別し、着色顔料ペースト(顔料質量濃度(PWC):23質量%、固形分濃度:42質量%)を得た。
(実施例1)
製造例1で得られたアクリル樹脂水分散体(A1-1)40.1質量部、硬化剤(B1a-1)としてサイメル247-10 4.3質量部、硬化剤(B1b-1)としてマイコート263 33.9質量部、ウレタン樹脂(A2-1)13.0質量部、製造例5で得られた水性ポリエステル樹脂(A3-1)8.7質量部及び製造例5で得られた着色顔料ペースト20.0質量部を、ディスパーを用いてかくはん混合し、水性塗料組成物1を得た。なお、各成分の配合量は、固形分換算量(質量部)である。
各成分の種類及び量を、下記表に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にして水性塗料組成物を調製した。
塗膜形成樹脂(A2);
塗膜形成樹脂(A2-1):ユーコートN800T(ポリウレタン樹脂、三洋化成工業社製)、固形分濃度:37質量%
塗膜形成樹脂(A2-2):UH650(ポリウレタン樹脂、コベストロ社製)、固形分濃度:50質量%
塗膜形成樹脂(A3);
塗膜形成樹脂(A3-2):NC3000(ポリエステル樹脂、東洋紡社製)、固形分濃度:40質量%
硬化剤(B);
硬化剤(B1a-1):サイメル247-10(メチロール基型メラミン樹脂、オルネクス社製)、重量平均分子量:11,600、SP値:9.20、固形分濃度:64質量%
硬化剤(B1a-2):サイメル651(メチロール基型メラミン樹脂、オルネクス社製)、重量平均分子量:15,400、SP値:9.20、固形分濃度:64質量%
硬化剤(B1b-1)マイコート263(イミノ型メチル/ブチル混合エーテル化メラミン樹脂、オルネクス社製)、重量平均分子量:1,300、SP値:10.40、固形分濃度:70質量%
硬化剤(B1b-2)サイメル202(イミノ型メチル/ブチル混合エーテル化メラミン樹脂、オルネクス社製)、重量平均分子量:1,170、SP値:11.36、固形分濃度:80質量%
硬化剤(B1b-3)サイメル211(イミノ基型メラミン樹脂、オルネクス社製)、重量平均分子量:780、SP値:11.9、固形分濃度:80質量%
SPC鋼板(日本テストパネル製、35mm×150mm×0.8mm)に、カチオン電着塗料PN-1010(日本ペイント・オートモーティブコーティングス社製)を、乾燥膜厚が15μmとなるように電着塗装し、170℃で20分間の加熱硬化後、冷却して、硬化電着塗膜を調製した。得られた電着塗膜表面に、水性中塗り塗料AR-630(水性塗料組成物、日本ペイント・オートモーティブコーティングス社製)を、エアスプレー塗装にて、乾燥膜厚が15μmとなるように塗装し、80℃で3分間プレヒートを行った。次に、実施例及び比較例で調製した水性塗料組成物を、エアスプレー塗装にて、乾燥膜厚が13μmとなるように塗装して、ベース塗膜を形成し、80℃で3分間プレヒートを行った。その後、クリヤー塗料O-1860(溶剤系塗料組成物、日本ペイント・オートモーティブコーティングス社製)をエアスプレー塗装にて、乾燥膜厚が30μmとなるように塗布し、クリヤー塗装膜を形成し、ジェットオーブンを用いて、140℃で18分間の加熱硬化を行い、複層塗膜を有する評価用塗板を得た。
実施例及び比較例で得られた評価用塗板の外観を、micro wave scan-T(BYK Gardner社製)を用いて、W1値(測定波長:2.4mm以上)を測定し評価した。ここで、前記装置により測定されるW1値は、数値が小さい程、塗膜表面の平滑性が高いことを示す。
SPC鋼板(日本テストパネル製、50mm×160mm×0.8mm)に、カチオン電着塗料PN-1010(日本ペイント・オートモーティブ社製)を、乾燥膜厚が15μmとなるように電着塗装し、170℃で20分間の加熱硬化後、冷却して、硬化電着塗膜を調製した。得られた電着塗膜表面に、シーラーSN-2650-2(アイシン化工社製)を、アプリケーターにて、乾燥膜厚が1mmとなるように塗装し、シーラー塗膜を形成した。次に、得られたシーラー塗膜の表面上に、実施例及び比較例で調製した水性塗料組成物を、エアスプレー塗装にて、乾燥膜厚が10μmとなるように塗装して、ベース塗膜を形成し、80℃で3分間プレヒートを行った。その後、クリヤー塗料O-1860(溶剤系塗料組成物、日本ペイント・オートモーティブコーティングス社製)をエアスプレー塗装にて、乾燥膜厚が10μmとなるように塗布し、クリヤー塗装膜を形成し、ジェットオーブンを用いて、130℃で12分間の加熱硬化を行い、その試験板を、23±2℃、50±5%RHの環境下で24時間又は240時間放置し、複層塗膜を有する試験板を得た。
前記で得られた試験板の塗膜に、カッターで1mmの間隔で縦横11本ずつの切れ目を入れ、その上にセロハンテープ(登録商標)(ニチバン社製)を貼付してはがし、100個のマス目のうち、残存したマス目の数をカウントした(碁盤目試験)。碁盤目試験は、前記放置時間が24時間である試験板のそれぞれについて実施した。なお、0/100は、塗膜のはく離面積が0%である場合を示し、例えば、10/100は、塗膜のはく離面積が10%である場合を示し、50/100は、塗膜のはく離面積が50%である場合を示す。0/100を合格とした。
手順1:SPC鋼板(日本テストパネル製、35mm×150mm×0.8mm)に、カチオン電着塗料PN-1010(日本ペイント・オートモーティブ社製)を、乾燥膜厚が15μmとなるように電着塗装し、170℃で20分間の加熱硬化後、冷却して、硬化電着塗膜を調製した。得られた電着塗膜表面に、水性中塗り塗料AR-630(水性塗料組成物、日本ペイント・オートモーティブコーティングス社製)を、エアスプレー塗装にて、乾燥膜厚が15μmとなるように塗装し、80℃で3分間プレヒートを行った。次に、実施例及び比較例で調製した水性塗料組成物を、エアスプレー塗装にて、乾燥膜厚が13μmとなるように塗装して、ベース塗膜を形成し、80℃で3分間プレヒートを行った。その後、クリヤー塗料O-1860(溶剤系塗料組成物、日本ペイント・オートモーティブコーティングス社製)をエアスプレー塗装にて、乾燥膜厚が30μmとなるように塗布し、クリヤー塗装膜を形成し、ジェットオーブンを用いて、140℃で18分間の加熱硬化を行い、中塗り塗装膜、ベース塗装膜、クリヤー塗装膜を同時に乾燥させて複層塗膜とし、試験片を得た。
手順2:クリヤー塗膜の表面に、ボンドHamatite WS-373(ウレタンシーラント、横浜ゴム社製)を、ボンドの乾燥後の膜厚が3mm、幅が約15mm、長さが約100mmとなるよう帯状に塗布した後、ボンドの上に離型紙を置き、離型紙の上から圧力を印加しながら室温で72時間ボンドを硬化させて試験板を得た。
手順3:試験板を40℃の温水中に240時間浸漬した後、室温の水に1~2時間浸漬して試験板を冷却した。
手順4:1回目の試験として、ボンドの端部を、塗膜面(水平面)から試験板の長さ方向に90°以上となる角度で引っ張り上げ、ボンドを凝集破壊させた。
手順5:ボンドが凝集破壊して試験板の表面に残留している箇所に、カッターナイフを用い、塗膜面(水平面)から試験板の長さ方向に60°の角度で素地(SPC鋼板)に達する深さまで切込みを入れた。カッターナイフによる切込みは、帯状のボンドにおける幅方向一端から他端にわたる。
手順6:カッターナイフによる切込み線(帯状のボンドにおける幅方向一端から他端にわたる線)上で、塗膜がはがれている部分の長さを定規で測るとともに、ボンドの端部から切込み線までの領域で塗膜がはがれている部分の面積の割合を求めて、WDBの接着性を評価した。塗膜がはがれている場合、その部分は、ベース塗膜に凝集破壊が生じている箇所である。
手順7:n回目の試験として、手順4と同様に、ボンドの端部を塗膜面(水平面)から試験板の長さ方向に90°以上となる角度で引っ張り上げ、ボンドを凝集破壊させた。手順5と同様に、カッターナイフを用い、n-1回目の試験で入れた切込み線から長さ方向に2~3mmの間隔をあけ、塗膜面(水平面)から試験板の長さ方向に60°の角度で素地(SPC鋼板)に達する深さまで切込みを入れた。手順6と同様に、新たに形成した切込み線上で、塗膜がはがれている部分の長さを定規で測るとともに、n-1回目の試験の切込み線からn回目の試験の切込み線までの領域で塗膜がはがれている部分の面積の割合を求め、WDBの接着性を評価した。以上の手順を繰り返し、10回以上の試験を実施した(図1)。
手順8:前記手順による評価結果の平均に基づき、ウインドウダイレクトボンド(WDB)接着性を評価した。
A:塗膜のはがれが全く認められない。
B:1mm未満の塗膜のはがれが認められる。
C:1mm以上2mm未満の塗膜のはがれが認められる。
D:2mm以上の塗膜のはがれが認められるが、はがれた面積は全体の50%未満である。
E:はがれた面積が全体の50%以上70%未満である。
F:はがれた面積が全体の70%以上100%未満である。
G:はがれた面積が全体の100%(塗膜全体)である。
前記ウインドウダイレクトボンド接着性試験1の手順3において、試験板を40℃の温水中に240時間浸漬する代わりに、ニッケミ ウィンドウウォッシャーフルードJCW-34(日本ケミカル工業社製)と脱イオン水とを質量比1:1で混合した混合液中に、室温で240時間浸漬したこと以外は、前記と同様にしてWDBの接着性を評価した。
比較例1は、重量平均分子量が6,000以上のメラミン樹脂(B1a)を含まない例であり、層間密着性が十分に満足できるものではなかった。
比較例2は、重量平均分子量が6,000未満のメラミン樹脂(B1b)を含まない例であり、シーラーNSR性が十分に満足できるものではなく、シーラー部でのリコートにおける層間密着性が十分に満足できるものではなかった。
2 ベース塗膜
3 中塗り塗膜
4 電着塗膜
5 SPC鋼板
6 ボンド
10 切込み
Claims (6)
- 塗膜形成樹脂(A)及び硬化剤(B)を含み、
前記塗膜形成樹脂(A)が、アクリル樹脂水分散体(A1)を含み、
前記アクリル樹脂水分散体(A1)中のアクリル樹脂が、水酸基を有し、
前記硬化剤(B)は、メラミン樹脂(B1)を含み、
前記メラミン樹脂(B1)は、重量平均分子量が6,000以上のメラミン樹脂(B1a)及び重量平均分子量が6,000未満のメラミン樹脂(B1b)を含む、水性塗料組成物。 - 前記アクリル樹脂水分散体(A1)の水酸基価は、1mgKOH/g以上150mgKOH/g以下である、請求項1に記載の水性塗料組成物。
- 前記メラミン樹脂(B)の含有量は、前記塗膜形成樹脂(A)の固形分及び硬化剤(B)の固形分の合計100質量部中、10質量部以上50質量部以下である、請求項1に記載の水性塗料組成物。
- 前記メラミン樹脂(B1a)の含有率は、前記メラミン樹脂(B1)の合計中、1質量%以上20質量%以下である、請求項1に記載の水性塗料組成物。
- 前記塗膜形成樹脂(A)は、ウレタン樹脂(A2)及び/又はポリエステル樹脂(A3)を更に含む、請求項1に記載の水性塗料組成物。
- 被塗物上に、請求項1~5のいずれか1項に記載の水性塗料組成物を塗装して、塗装膜を形成する工程と、
前記塗装膜の上にクリヤー塗料をウェットオンウェットで塗装し、クリヤー塗装膜を形成する工程と、
前記塗装膜とクリヤー塗装膜とを同時に加熱硬化させて複層塗膜を形成する工程と、を含む複層塗膜の製造方法。
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