[go: up one dir, main page]

JP7758884B2 - 冶金用コークスの製造方法および軟化溶融特性の評価方法 - Google Patents

冶金用コークスの製造方法および軟化溶融特性の評価方法

Info

Publication number
JP7758884B2
JP7758884B2 JP2024542221A JP2024542221A JP7758884B2 JP 7758884 B2 JP7758884 B2 JP 7758884B2 JP 2024542221 A JP2024542221 A JP 2024542221A JP 2024542221 A JP2024542221 A JP 2024542221A JP 7758884 B2 JP7758884 B2 JP 7758884B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isolated lignin
coke
isolated
lignin
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2024542221A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2024181325A1 (ja
Inventor
孝徳 ▲高▼嶋
健 川内
貴 松井
拓斗 杓野
豊 塗木
正一 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Nippon Paper Industries Co Ltd
Original Assignee
JFE Steel Corp
Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp, Nippon Paper Industries Co Ltd filed Critical JFE Steel Corp
Publication of JPWO2024181325A1 publication Critical patent/JPWO2024181325A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7758884B2 publication Critical patent/JP7758884B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
    • C10B57/00Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general
    • C10B57/04Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general using charges of special composition
    • C10B57/06Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general using charges of special composition containing additives
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N11/00Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties
    • G01N11/02Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties by measuring flow of the material
    • G01N11/04Investigating flow properties of materials, e.g. viscosity, plasticity; Analysing materials by determining flow properties by measuring flow of the material through a restricted passage, e.g. tube, aperture

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Coke Industry (AREA)

Description

本発明は、冶金用コークス(metallurgical coke)の製造方法および軟化溶融特性(thermoplasticity)の評価方法に関する。
高炉を用いた銑鉄(pig iron)の製造では、鉄鉱石の還元および高炉内の通気性確保のためにコークスが使用されている。このような目的で使用されるコークスを、冶金用コークスという(以下、単にコークスと言った場合、冶金用コークスを指すものとする)。前記コークスは、一般的には、原料としての石炭を、コークス炉(coke oven)で乾留することによって製造されている。
高炉で発生するCOの半分以上はコークス中の炭素に由来する。したがって、コークスの原料として使用される石炭を、カーボンニュートラルな材料であるバイオマスで代替できれば、高炉からのCO排出量の削減に大きく寄与できる。そこで、コークスの原料として石炭に代わりバイオマス原料を使用する技術が求められている。
しかし、非特許文献1、2で報告されるように、バイオマスを石炭と混合してコークス炉に装入すると、乾留時の石炭の流動性が大幅に低下し、その結果、得られるコークスの強度が低下する。そのため、バイオマスを特別な前処理なしにコークスの原料に使用することは困難である。バイオマスにより石炭の流動性が低下する原因は完全には明らかになっていないが、バイオマスに比較的多く含まれる酸素原子が、乾留中の石炭の溶融性を低下させるためと考えられている。
そこで、コークスの強度を低下させることなくバイオマスをコークス原料として使用するために、酸素含有率の低いバイオマスを用いることが検討されている。
例えば、特許文献1、2では、バイオマスを熱分解して得たチャーを石炭に添加してコークスを製造する方法が提案されている。また、非特許文献2では、木質バイオマスの主成分の一つであるリグニンの酸素含有率が他の成分に比べて低いことに注目し、木質バイオマスから抽出したリグニンをコークス原料として使用することが検討されている。
特開2014-77086号公報 特開2014-214268号公報 特開2012-73239号公報
Flue, 2014, Vol.116, No.15, p.175-182. Energies, 2017, Vol.10, No.11, 1850 鉄と鋼, 2015, Vol.101, No.8, p.407-415 燃料協会誌, 1975, Vol.54, Vol.12, p.983-993
上述の通り、バイオマスをコークス原料として使用することで、高炉からのCO排出量の削減に貢献できる。
しかし、特許文献1、2で提案されている技術では、コークス強度の低下を抑制するためには、バイオマスチャーの添加量を全原料の5wt%以下とする必要があった。また、非特許文献2では、リグニンを原料として使用すると、空隙を生じ、コークス強度が低下することが報告されている。
このように、従来技術では、コークス強度を維持しながら、多量のバイオマスをコークス原料として使用することはできなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、従来技術に比べて多量のバイオマスをコークス原料として使用しながら、高炉での使用に耐えうる強度のコークスを製造することができる手法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を行った結果、特定の条件を満たす単離リグニンを用いることにより上記課題を解決出来ることを見出した。
本発明は上記知見を元に完成されたものであり、その要旨は、次の通りである。
1.室炉式コークス炉で原料を乾留して冶金用コークスとする、冶金用コークスの製造方法であって、
前記原料が、浸透距離(permeation distance)が12mm以上である、単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を、前記原料全体に対して30wt%以下含有する、冶金用コークスの製造方法。
2.室炉式コークス炉で原料を乾留して冶金用コークスとする、冶金用コークスの製造方法であって、
前記原料が、重量平均分子量が3100以下である、単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を、前記原料全体に対して30wt%以下含有する、冶金用コークスの製造方法。
3.原料を乾留して冶金用コークスとする、冶金用コークスの製造方法であって、
単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方の浸透距離を測定し、
測定された前記浸透距離が予め定めた基準値以上である単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を、前記原料の一部として使用する、冶金用コークスの製造方法。
4.原料を乾留して冶金用コークスとする、冶金用コークスの製造方法であって、
単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方の重量平均分子量を測定し、
測定された前記重量平均分子量が予め定めた基準値以下である単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を、前記原料の一部として使用する、冶金用コークスの製造方法。
5.単離リグニンまたは単離リグニンからの有機溶媒抽出物の浸透距離を測定することにより前記単離リグニンまたは単離リグニンからの有機溶媒抽出物の軟化溶融特性を評価する、軟化溶融特性の評価方法。
本発明によれば、従来技術に比べて多量のバイオマスをコークス原料として使用しながら、高炉使用に耐えうる強度のコークスを製造することができる。すなわち、先に述べたように、従来技術では、コークス強度の低下を抑制するためにバイオマスの添加量を全原料の5wt%以下とする必要があった。これに対し、本発明ではバイオマス由来の成分である単離リグニンを、全原料の30wt%まで使用することができる。また、本発明では、特定の条件を満たす単離リグニンを使用することにより、従来の知見とは反対に、多量の単離リグニンを使用しても、高炉使用に耐えうる強度を有するコークスを製造することができる。
発明例No.4において得られたコークスの断面を偏光顕微鏡で観察した画像である。 比較例No.8において得られたコークスの断面を偏光顕微鏡で観察した画像である。
次に、本発明を実施する方法について具体的に説明する。なお、以下の説明は、本発明の好適な実施態様の例を示すものであり、本発明は、以下の説明によって何ら限定されるものではない。
(第一の実施形態)
まず、本発明の第一の実施形態における冶金用コークスの製造方法について説明する。本実施形態の冶金用コークスの製造方法では、室炉式コークス炉で原料を乾留することにより冶金用コークスを製造する。
前記室炉式コークス炉としては、とくに限定されることなく、任意の構造の室炉式コークス炉を使用することができる。本発明では、バイオマス原料を使用しない従来の一般的なコークスの製造に使用される室炉式コークス炉を使用することができる。
前記乾留についてもとくに限定されず、室炉式コークス炉を用いた一般的な乾留方法を適用することができる。
本実施形態では、前記原料の一部として、単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を使用する。なお、本明細書では、「単離リグニン」と「単離リグニンからの有機溶媒抽出物」の両者を「単離リグニン」と総称する場合がある。
浸透距離:12mm以上
本実施形態では、前記原料に配合される前記単離リグニンの浸透距離が12mm以上であることが重要である。以下、その理由を説明する。
本発明者らは、原料を乾留してコークスを製造する際における前記原料中の単離リグニンの挙動と、得られたコークスの強度との関係を検討した。その結果、使用する単離リグニンの種類によって、加熱時の挙動が大きく異なることが分かった。すなわち、単離リグニンの多くは加熱時の軟化溶融特性が劣っているため、原料に単離リグニンを配合するとコークスの強度が低下する。一方、一部の単離リグニンは加熱時の軟化溶融特性に優れており、むしろコークスの強度を向上させる作用を有していることが分かった。
そして、さらなる検討の結果、単離リグニンの軟化溶融特性を、浸透距離に基づいて定量的に評価できることを見出した。単離リグニンの浸透距離が12mm未満であると、該単離リグニンの軟化溶融特性が不十分であり、その結果、十分なコークスの強度を得ることができない。そのため、本実施形態では前記浸透距離が12mm以上である単離リグニンを用いることとする。コークス強度をさらに高めるという観点からは、前記浸透距離が13mm以上であることが好ましく、15mm以上であることがより好ましい。一方、コークス強度の観点からは、浸透距離は長ければ長いほどよいため、前記浸透距離の上限はとくに限定されない。しかし、単離リグニンの入手および調製の容易さの観点からは、前記浸透距離が40mm以下であることが好ましい。
なお、コークス原料の軟化溶融特性を評価する指標としては、JIS M 8801「石炭類-試験方法(coal-testing methods)」に規定されているギーセラープラストメータ法(Gieseler plastometer method)で測定される最高流動度(maximum fluidity, MF)がある。しかし、前記ギーセラープラストメータ法は石炭類の特性を評価するために考案された方法であるため、単離リグニンの軟化溶融特性の評価には用いることができない。例えば、単離リグニン単独での最高流動度をギーセラープラストメータ法で測定しようとしても、単離リグニンと石炭類とでは特性がまったく異なるため、そもそも正常に測定を行うことができない。また、単離リグニンと石炭とを混合した状態で最高流動度を測定した場合、浸透距離が長い単離リグニンを用いたとしても最高流動度の値はゼロのように著しく低い値となる。この測定結果から、通常であれば、単離リグニンを原料に用いたコークスの強度が著しく低いことが予測されるが、実際には本明細書に示すように特定の単離リグニンを原料に用いることで、コークス強度は石炭のみの場合よりも向上する。
上記の通り、一般的に知られている軟化溶融特性の指標である最高流動度では、単離リグニンの軟化溶融特性およびコークス強度への影響を適切に評価することができない。したがって、本発明で提案する浸透距離および後述する重量平均分子量に基づく単離リグニンの評価方法は、従来の手法とはまったく異なる新規な手法であり、コークス原料として用いる単離リグニンを選定する上で極めて有効である。
なお、本実施形態における単離リグニンの浸透距離は、以下の手順で測定される浸透距離を指すものと定義する。
まず、測定対象の単離リグニンを篩目2mmの篩にかけ、篩上と篩下に分離する。篩上に残った単離リグニンを乳棒と乳鉢で粉砕し、再度、前記篩にかける操作を、単離リグニンの全量が前記篩を通過するまで繰り返す。次に、粉砕され、前記篩を通過した単離リグニン1.0gを、内径:20mm×高さ100mmの石英容器に充填する。その後、充填された単離リグニンの20mm上方から200gの重りを5回落下させる。さらに、前記充填された単離リグニンの上に、ガラスビーズ(直径:2.0mm、材質:ソーダガラス、比重:2.5)を、層厚が50~55mmとなるように充填する。このとき充填したガラスビーズの重量をG(g)とする。
前記ガラスビーズの層の上に、石英フィルター(直径:19mm×厚さ:5mm)、および重り(1.6kg)を順に載せる。
その後、前記単離リグニンが充填された石英容器を、電気炉中、窒素雰囲気で、室温から550℃まで3oC/minで昇温する。加熱された単離リグニンは、溶融、膨張し、前記ガラスビーズの層へ浸透した後、再固化し、ガラスビーズの一部と固着する。窒素雰囲気中で自然冷却した後、単離リグニンと固着しなかったガラスビーズを前記石英容器から取り出し、そのガラスビーズの重量M(g)を測定する。
測定されたガラスビーズの重量から、下記(1)式により浸透距離D(mm)を算出する。
浸透距離D(mm)=H×(G-M) …(1)
ここで、
H:石英容器内における単位ガラスビーズ重量当たりの充填高さ(mm/g)
G:充填したガラスビーズの重量(g)
M:単離リグニンと固着しなかったガラスビーズの重量(g)
なお、上記浸透距離の測定方法は、特許文献3および非特許文献3に記載された方法を参考に定めたものである。ただし、特許文献3および非特許文献3では、この方法を石炭および粘結材(caking additive)の軟化溶融特性の評価に用いているのみであり、単離リグニンに適用することは開示されていない。
前記条件を満たす単離リグニンの調製方法については後述する。
配合量:30wt%以下
上記条件を満たす単離リグニンは、軟化溶融特性に優れるため、従来技術にくらべて多量に原料に添加することができる。しかし、全原料に対する配合量が30wt%を超えると、コークス強度の低下を招く。そのため、前記単離リグニンの原料全体に対する配合量は、30wt%以下とする。一方、前記配合量の下限はとくに限定されないが、CO排出量削減の観点からは、2wt%超とすることが好ましく、5wt%超とすることがより好ましく、6wt%以上とすることがさらに好ましく、10wt%以上とすることが最も好ましい。
なお、単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の両方を原料として使用する場合には、前記原料中における単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の合計配合量を30wt%以下とする。
上記単離リグニンのサイズはとくに限定されず、任意のサイズの単離リグニンを使用することができる。一般に単離リグニンの粒径は、コークス製造に使用される石炭の粒径と比べて細かく、粉砕などの工程を経ずにそのまま使用してよい。しかし、原料中の単離リグニンの均一分散性を高め、コークス強度のばらつきを低減させる観点からは、単離リグニンを予め粉砕して、細粒の割合を高めることも好ましい。
具体的には、前記単離リグニンに含まれる粒径3mm以下の粒子の割合が80wt%以上であることが好ましく、粒径2mm以下の粒子の割合が80wt%以上であることがより好ましい。なお、粒径3mm以下の粒子の割合が80wt%以上であるとは、前記単離リグニンを篩目3mmの篩にかけ、篩上と篩下に分離した場合に、篩下の重量割合が単離リグニン全体の80wt%以上であることを意味する。また、粒径2mm以下の粒子の割合が80wt%以上であるとは、前記単離リグニンを篩目2mmの篩にかけ、篩上と篩下に分離した場合に、篩下の重量割合が単離リグニン全体の80wt%以上であることを意味する。
一方、上記細粒の割合は高ければ高いほどよいため、上限は特に限定されない。そのため、単離リグニンに含まれる粒径3mm以下の粒子の割合は100wt%以下であればよい。同様に、粒径2mm以下の粒子の割合は100wt%以下であればよい。
単離リグニン以外の原料については特に限定されることなく、任意の原料を用いることができる。典型的には、前記単離リグニン以外の原料としては、石炭を使用することができる。前記石炭としては、とくに限定されることなく任意の石炭を使用することができる。前記石炭としては、コークス製造に一般的に使用する原料炭に加え、粘結性の無いあるいは乏しい無煙炭、半無煙炭、瀝青炭、亜瀝青炭、褐炭等を含めて使用できる。また、前記原料としては、粉コークス、オイルコークス、プラスチック、単離リグニン以外のバイオマス、単離リグニン以外のバイオマスを熱処理して得られた炭化物などを、1種または複数混合して使用することもできる。これらの原料と石炭を混合して用いることもできる。ただし、プラスチックおよび単離リグニン以外のバイオマス(熱処理していないもの)には揮発分が多く含まれるため、過度に配合するとコークスの気孔が増加するなど、品質の低下を招く。そのため、全原料に対する、プラスチックおよび単離リグニン以外のバイオマスの合計配合量は10wt%以下とすることが好ましく、5wt%以下とすることがより好ましい。プラスチックおよびバイオマスの合計配合量の下限値は0%であってよい。
また、コークス強度をさらに高めるために、前記原料の一部として粘結材を添加してもよい。前記粘結材としては、例えば、コールタールピッチ、タール、タール滓(tar sludge)、アスファルトピッチ、および溶剤精製炭(solvent-refined coal)などを、1種または複数使用することができる。
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態における冶金用コークスの製造方法について説明する。なお、特に言及しない事項については、上記第一の実施形態と同様とすることができる。
重量平均分子量:3100以下
本実施形態では、前記原料に配合される前記単離リグニンの重量平均分子量が3100以下であることが重要である。以下、その理由を説明する。
上述したように、本発明者らは、単離リグニンの軟化溶融特性を、浸透距離に基づいて定量的に評価できることを見出した。その後、さらに検討を進めた結果、単離リグニンの軟化溶融特性は、単離リグニンの重量平均分子量とも相関があることが分かった。具体的には、単離リグニンの重量平均分子量が小さいほど軟化溶融特性が優れており、したがってコークスの強度が高くなる。
反対に、前記重量平均分子量が3100より大きいと、単離リグニンの軟化溶融特性が不十分となり、その結果、十分なコークスの強度を得ることができない。そのため、本実施形態では、重量平均分子量が3100以下である単離リグニンを使用する。コークス強度をさらに高めるという観点からは、前記重量平均分子量を3000以下とすることが好ましく、2900以下とすることがより好ましく、2700以下とすることがさらに好ましい。一方、コークス強度の観点からは、重量平均分子量が低ければ低いほどよいため、前記重量平均分子量の下限はとくに限定されない。しかし、単離リグニンの入手および調製の容易さの観点からは、前記重量平均分子量は1500以上であることが好ましい。
なお、本発明における単離リグニンの重量平均分子量として、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法により測定した値を用いるものとする。より具体的には、実施例に記載した方法で測定することができる。
前記条件を満たす単離リグニンの調製方法については後述する。
本実施形態においても、単離リグニンの原料全体に対する配合量は、30wt%以下とする。その理由は、第一の実施形態において説明したとおりである。また、単離リグニンの好ましい配合量についても、第一の実施形態と同様である。
なお、上記単離リグニンは、さらに、浸透距離が12mm以上であってもよい。言い換えると、本発明の別の実施形態においては、重量平均分子量が3100以下であり、かつ浸透距離が12mm以上である、単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を用いることができる。
(第三の実施形態)
次に、本発明の第三の実施形態における冶金用コークスの製造方法について説明する。なお、特に言及しない事項については、上記第一の実施形態と同様とすることができる。
本実施形態においては、原料を乾留することにより冶金用コークスを製造する。その際、単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方の浸透距離を測定し、測定された前記浸透距離が予め定めた基準値以上である単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を、前記原料の一部として使用する。
上述したように、単離リグニンの軟化溶融特性は、浸透距離に基づいて定量的に評価することができる。したがって、単離リグニンの浸透距離を測定し、予め定めた基準値以上の浸透距離を有する単離リグニンを選択して用いることにより、コークスの強度を向上させることができる。
本実施形態は、上記の通り、単離リグニンの浸透距離を測定し、その測定結果に基づいて使用する単離リグニンを選択する点を特徴とするものである。したがって、単離リグニンを選別する際に用いる基準値は、とくに限定されず、任意の値とすることができる。前記基準値は、要求されるコークスの強度に応じて予め定めておけばよい。例えば、前記基準値は12mmであってよく、13mm以上であってよく、15mm以上であってもよい。また、前記浸透距離の上限は特に限定されない。しかし、単離リグニンの入手および調製の容易さの観点からは、前記浸透距離が40mm以下である単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を用いることが好ましい。
同様に、本実施形態では、前記原料全体に対する単離リグニンの配合量はとくに限定されないが、30wt%以下であることが好ましい。一方、前記配合量の下限についてもとくに限定されないが、CO排出量削減の観点からは、2wt%超とすることが好ましく、5wt%超とすることがより好ましく、6wt%以上とすることがさらに好ましく、10wt%以上とすることが最も好ましい。
(第四の実施形態)
次に、本発明の第四の実施形態における冶金用コークスの製造方法について説明する。なお、特に言及しない事項については、上記第二の実施形態と同様とすることができる。
本実施形態においても、上記第二の実施形態と同様に、原料を乾留することにより冶金用コークスを製造する。その際、単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方の重量平均分子量を測定し、測定された前記重量平均分子量が予め定めた基準値以下である単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を、前記原料の一部として使用する。
上述したように、単離リグニンの軟化溶融特性と重量平均分子量との間には相関がある。したがって、単離リグニンの重量平均分子量を測定し、予め定めた基準値以下の重量平均分子量を有する単離リグニンを選択して用いることにより、コークスの強度を向上させることができる。
本実施形態は、上記の通り、単離リグニンの重量平均分子量を測定し、その測定結果に基づいて使用する単離リグニンを選択する点を特徴とするものである。したがって、単離リグニンを選別する際に用いる基準値は、とくに限定されず、任意の値とすることができる。前記基準値は、要求されるコークスの強度に応じて予め定めておけばよい。例えば、前記基準値は3100以下であってよく、3000以下であってよく、2900以下であってもよい。一方、前記重量平均分子量の下限はとくに限定されないが、1500以上であることが好ましい。
同様に、本実施形態では、前記原料全体に対する単離リグニンの配合量はとくに限定されないが、30wt%以下であることが好ましい。一方、前記配合量の下限についてもとくに限定されないが、CO排出量削減の観点からは、2wt%超とすることが好ましく、5wt%超とすることがより好ましく、6wt%以上とすることがさらに好ましく、10wt%以上とすることが最も好ましい。
(第五の実施形態)
本発明の第五の実施形態は、単離リグニンまたは単離リグニンからの有機溶媒抽出物の軟化溶融特性を評価する方法に関するものである。本実施形態の評価方法では、単離リグニンまたは単離リグニンからの有機溶媒抽出物の浸透距離を測定することにより前記単離リグニンまたは単離リグニンからの有機溶媒抽出物の軟化溶融特性を評価する。
なお、上記第三の実施形態および第五の実施形態において、浸透距離の測定方法は、とくに限定されないが、以下の手順で行うことが好ましい。
まず、測定対象の単離リグニンを粉砕する。粉砕した単離リグニンは、必要に応じて篩に掛け、一定の粒径以下に調整することが好ましい。次に、粉砕された単離リグニンを測定容器に充填する。前記測定容器としては任意のものを使用できるが、円筒形の容器を用いることが好ましい。円筒形の容器を用いる場合、該容器の内径は10mm以上であることが好ましい。また、前記内径は50mm以下であることが好ましい。前記容器の材質についてもとくに限定されないが、石英製であることが好ましい。
次に、前記測定容器内に充填された単離リグニンの上方から圧力をかける。圧力をかける方法はとくに限定されないが、測定の再現性を確保するために、測定ごとに同じ条件で圧力をかける。例えば、前記測定容器内に充填された単離リグニンの上方から、重りを落下させて圧力をかけてもよい。
次いで、前記充填された単離リグニンの上に、複数のガラスビーズを充填し、所定の厚さのガラスビーズ層を形成する。前記複数のガラスビーズとしては、サイズと材質が同じのものを使用する。好ましい直径は、1.0~3.0mmである。前記ガラスビーズ層の厚さはとくに限定されないが、40mm~70mmであることが好ましい。
さらに、前記ガラスビーズ層の上に重りを載せて、前記単離リグニンに荷重をかける。前記重りは、容器の内径に応じて5~80kPaの荷重となる重量の重りであることが好ましい。前記ガラスビーズ層と重りとの間には、板状部材を設置することも好ましい。板状部材を介して重りを載せることにより、荷重をより均一にガラスビーズへ伝え、測定精度を向上させることができる。前記板状部材は石英製であることが好ましい。加熱時に発生するガスが抜けやすくするという観点からは、前記板状部材が多孔質であることが好ましい。多孔質の板状部材としては、例えば、石英フィルターなどを用いることができる。前記板状部材が多孔質ではない場合には、ガスを抜けやすくするために、前記測定容器の内壁と前記板状部材との間に隙間を設けることが好ましい。
その後、前記単離リグニンが充填された測定容器を、所定の温度まで加熱する。加熱された単離リグニンは、溶融、膨張し、前記ガラスビーズの層へ浸透した後、再固化し、ガラスビーズの一部と固着する。前記加熱は、不活性雰囲気中で行うことが好ましく、窒素雰囲気中で行うことがより好ましい。加熱温度は500℃以上であれば試験結果に影響はなく、とくに限定されないが、単離リグニンの軟化溶融特性を適切に評価するためには500℃~600℃とすることが好ましい。
冷却後、単離リグニンと固着しなかったガラスビーズを前記石英容器から取り出し、そのガラスビーズの重量M(g)を測定する。測定されたガラスビーズの重量から、下記(1)式により浸透距離D(mm)を算出する。
浸透距離D(mm)=H×(G-M) …(1)
ここで、
H:石英容器内における単位ガラスビーズ重量当たりの充填高さ(mm/g)
G:充填したガラスビーズの重量(g)
M:単離リグニンと固着しなかったガラスビーズの重量(g)
上記浸透距離の測定は、第一の実施形態で説明した方法で行うことが好ましい。
(単離リグニンの調製方法)
次に、単離リグニンの調製方法について説明する。本発明では、とくに限定されることなく任意の方法で得た単離リグニンを用いることができる。例えば、化学パルプ化法(chemical pulping method)において蒸解工程の副産物として生じる黒液(black liquor)から析出させた単離リグニンを用いることができる。前記黒液からの単離リグニンの析出は、例えば、黒液に炭酸や硫酸などの酸を添加することによって行うことができる。
単離リグニンを製造するために用いる木材原料としては、とくに限定されることなく任意のものを用いることができる。前記木材原料としては、広葉樹と針葉樹のいずれも用いることができる。
例えば、前記単離リグニンとしては、木材をクラフト蒸解して得た単離リグニン(クラフトリグニン)を用いることもできる。クラフト蒸解の条件はとくに限定されないが、クラフト蒸解液の硫化度は、5~75%とすることが好ましく、15~45%とすることがより好ましい。有効アルカリ添加率は、絶乾木材重量当り5~30重量%とすることが好ましく、10~25重量%とすることがより好ましい。蒸解温度は、130~170℃とすることが好ましい。蒸解方式は、連続蒸解法およびバッチ蒸解法のいずれであってもよい。連続蒸解釜を用いる場合は、蒸解液を多点で添加する修正蒸解法を用いることもでき、その方式は特に問わない。
蒸解に際しては蒸解助剤を用いることが好ましい。前記蒸解助剤としては、公知の環状ケト化合物、例えばベンゾキノン、ナフトキノン、アントラキノン、アントロン、フェナントロキノンおよび前記キノン系化合物のアルキル基、アルデヒド基、アミノ基、フッ素基等の置換体、あるいは前記キノン系化合物の還元型であるアントラヒドロキノンのようなヒドロキノン系化合物、更にはディールスアルダー法によるアントラキノン合成法の中間体として得られる安定な化合物である9,10-ジケトヒドロアントラセン化合物等から選ばれた1種あるいは2種以上を用いることが好ましい。前記蒸解助剤の添加率は0.001~1.0重量%とすることが好ましい。
得られた単離リグニンの重量平均分子量または浸透距離が基準を満たさない場合には、単離リグニンの一部を有機溶媒で抽出してもよい。得られた有機溶媒抽出物が上述の基準を満たす場合には、当該有機溶媒抽出物をコークス原料として使用することができる。前記有機溶媒としては、任意の溶媒を使用できる。前記有機溶媒としては、アセトンを用いることが好ましい。
抽出を行う方法はとくに限定されないが、例えば、単離リグニンを有機溶媒中で攪拌することで、単離リグニンの一部を有機溶媒中に抽出することができる。その後、有機溶媒を揮発させることで単離リグニンの有機溶媒抽出物が得られる。得られた有機溶媒抽出物の分子量または浸透距離が基準を満たす場合には、コークス原料として使用することができる。
次に、本発明の効果を確認するために、以下の試験を行った。
(実施例1)
異なる浸透距離および重量平均分子量を有する10種類の単離リグニンを原料の一部として使用し、コークスの製造を行った。使用した10種類の単離リグニンの種別を表1に示す。No.1~8は単離リグニンであり、No.9はNo.6の単離リグニンの一部をアセトンで抽出して得た抽出物である。一方、No.10は、前記抽出を行った際の残渣である。
各単離リグニンの浸透距離および重量平均分子量を、それぞれ以下の方法で測定した。測定結果を表1に併記する。
(浸透距離)
単離リグニンの浸透距離は、第一の実施形態において説明した方法で測定した。
(重量平均分子量)
単離リグニンの重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法により測定した。測定条件を以下に示す。
・分析装置:高速液体クロマトグラフ LcSolution Multi-PDA(島津製作所)
・カラム:HM-55F特注カラム(東ソー)
・分離液:0.5M NaOH
・流速:1.0mL/min
・検出器:UV検出器(280nm)
上記単離リグニンを原料の一部として使用し、以下の手順でコークスを製造した。なお、以下の試験は、室炉式コークス炉における乾留条件を模擬した条件で実施した。
まず、表1に示した単離リグニンのそれぞれと、石炭とを、-0.5mm100%に粉砕した。粉砕された単離リグニンと石炭を、石炭:80wt%、単離リグニン20wt%の割合で混合し、円柱形に成型した。前記成型は、石炭と単離リグニンの混合物1.0g-dryを、直径12mmのモールドに装入した後、2tfの圧縮力をかけることで実施した。また、前記石炭としては、最高流動度MF:29ddpm、反射率Ro:1.23%である石炭A(表2参照)を使用した。
得られた成型物を、N気流中、昇温速度3℃/minで1000℃まで昇温し、コークスを製造した。その後、得られた円柱形コークスの強度を測定した。前記コークス強度としては、非特許文献4に記載の間接引張強度を測定した。測定結果を表1に示す。
なお、比較のため、単離リグニンを添加せずに石炭Aのみでコークスの製造を行った場合の結果をNo.11として表1に併記した。
単離リグニンを添加せずに石炭Aのみでコークスの製造を行ったNo.11におけるコークス強度は3.5MPaであった。一般的なコークスから円柱形にくり抜いた円柱形コークスの間接引張強度は、ばらつきは大きいが、平均して5MPa程度である。
表1に示した結果から分かるように、本発明の条件を満たす単離リグニンを使用した発明例では、単離リグニンを用いない場合(No.11)に比べてコークス強度が顕著に向上していた。これに対して本発明の条件を満たさない単離リグニンを使用した比較例では、コークス強度が、単離リグニンを用いない場合(No.11)と同程度であるか、または劣っていた。
上記発明例No.4および比較例No.8で得られたコークスの断面を偏光顕微鏡で観察した画像を図1、2に示す。図1、2において、白色部分は石炭、灰色部分は単離リグニン、黒色の部分は空隙である。図1示すように、発明例No.4のコークスでは、単離リグニンが石炭粒子間に流れ込んで結合を形成していることが分かる。これに対して比較例No.8のコークスでは、図2に示したように石炭粒子および単離リグニンが空隙に囲まれており、両者が結合していないことが分かる。このようなコークス内部の構造の違いにより、コークス強度に差が生じたと考えられる。そして、この構造の違いは、先に述べたように使用した単離リグニンの軟化溶融特性の違いに起因すると考えられる。
(実施例2)
次に、様々な炭材と単離リグニンとを組み合わせてコークスの製造を行った。具体的には、原料として、表2に示す炭材と、実施例1の発明例No.1で用いた単離リグニンとを混合したものを使用した。前記炭材と前記単離リグニンの配合量は表2に示したとおりとした。
前記炭材と単離リグニンを、実施例1と同様の手順で円柱形に成型した。その後、実施例1と同様の条件で円柱形に成型された原料を乾留し、円柱形コークスを得た。得られた円柱形コークスのコークス強度(間接引張強度)を、実施例1と同様の方法で測定した。測定結果を表2に示す。
表2に示したように、本発明の条件を満たす単離リグニンを添加した発明例では、用いた炭材の種類によらずコークス強度が顕著に向上した。とくに、バイオマスチャーのような全く溶融性を示さない炭材を用いた場合でも、本発明の条件を満たす単離リグニンを添加することで、一般的なコークス(5MPa)と同程度の強度を有するコークスが製造できた。これは、単離リグニンが軟化溶融してバイオマスチャーの粒子の間に結合を形成しているためであると考えられる。これに対し、単離リグニンを添加せずにバイオマスチャーのみを原料とした比較例では、乾留後、塊状とならず、コークス強度を測定できなかった。
(実施例3)
次に、単離リグニンの配合量を変化させてコークスの製造を行った。具体的には、原料として、表2に示す石炭Aと、実施例1の発明例No.1および比較例No.6で用いた単離リグニンとを混合したものを使用した。前記炭材と前記単離リグニンの配合量は表3に示したとおりとした。
前記石炭Aと単離リグニンを、実施例1と同様の手順で円柱形に成型した。その後、実施例1と同様の条件で円柱形に成型された原料を乾留し、円柱形コークスを得た。得られた円柱形コークスのコークス強度(間接引張強度)を、実施例1と同様の方法で測定した。測定結果を表3に示す。
表3に示したように、本発明の条件を満たす単離リグニンNo.1を添加した発明例では、単離リグニンの配合量が30wt%以下の条件ではコークス強度が向上した。しかし、単離リグニンの配合量が30wt%を超えた比較例では、乾留中にサンプルが変形し、円柱形でなくなったため、強度を測定することができなかった。一方、本発明の条件を満たさない単離リグニンNo.6を用いた比較例では、配合量にかかわらずコークス強度の顕著な向上が認められなかった。
(実施例4)
さらに、上記実施例3と同様の石炭および単離リグニンの組み合わせを原料として使用し、大型試験を実施した。具体的には、石炭Aおよび単離リグニン(No.1またはNo.6)を-3mm100%に粉砕した。前記粉砕の後、石炭Aと単離リグニンを異なる表3に示した割合で混合し、得られた混合物15kg-dryをステンレス鋼製容器に750kg-dry/mの密度となるよう充填した。次いで、1050℃で6時間乾留することによりコークスを製造した。
上記の手順で得られたコークスの強度を評価するために、JIS K2151:2004に規定されているドラム試験を行い、150回転、粒度15mm以上の条件における
ドラム強度指数(DI 150/15)を測定した。測定結果を表3に併記する。
本実施例においても、実施例3と同様に、本発明の条件を満たす単離リグニンNo.1を添加した発明例では、単離リグニンの配合量が30wt%以下の条件ではドラム強度指数が向上した。しかし、単離リグニンの配合量が30wt%を超えると、かえってドラム強度指数が低下した。これは、単離リグニンには石炭に比べて揮発分が多く含まれるためであると考えられる。すなわち、単離リグニンの配合量が30wt%を超えると、揮発分による強度低下が、単離リグニンによる強度向上効果を上回るためである。

Claims (4)

  1. 室炉式コークス炉で原料を乾留して冶金用コークスとする、冶金用コークスの製造方法であって、
    前記原料が、浸透距離が12mm以上である、単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を、前記原料全体に対して30wt%以下含有する、冶金用コークスの製造方法。
  2. 室炉式コークス炉で原料を乾留して冶金用コークスとする、冶金用コークスの製造方法であって、
    前記原料が、重量平均分子量が3100以下である、単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を、前記原料全体に対して30wt%以下含有する、冶金用コークスの製造方法。
  3. 原料を乾留して冶金用コークスとする、冶金用コークスの製造方法であって、
    単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方の浸透距離を測定し、
    測定された前記浸透距離が予め定めた基準値以上である単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を、前記原料の一部として使用する、冶金用コークスの製造方法。
  4. 原料を乾留して冶金用コークスとする、冶金用コークスの製造方法であって、
    単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方の重量平均分子量を測定し、
    測定された前記重量平均分子量が予め定めた基準値以下である単離リグニンおよび単離リグニンからの有機溶媒抽出物の一方または両方を、前記原料の一部として使用する、冶金用コークスの製造方法。
JP2024542221A 2023-03-01 2024-02-22 冶金用コークスの製造方法および軟化溶融特性の評価方法 Active JP7758884B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023031433 2023-03-01
JP2023031433 2023-03-01
PCT/JP2024/006648 WO2024181325A1 (ja) 2023-03-01 2024-02-22 冶金用コークスの製造方法および軟化溶融特性の評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2024181325A1 JPWO2024181325A1 (ja) 2024-09-06
JP7758884B2 true JP7758884B2 (ja) 2025-10-22

Family

ID=92590539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024542221A Active JP7758884B2 (ja) 2023-03-01 2024-02-22 冶金用コークスの製造方法および軟化溶融特性の評価方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7758884B2 (ja)
WO (1) WO2024181325A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029985A1 (ja) 2010-09-01 2012-03-08 Jfeスチール株式会社 石炭及び粘結材の軟化溶融特性評価方法およびコークスの製造方法
JP2012072390A (ja) 2010-09-01 2012-04-12 Jfe Steel Corp 冶金用コークスの製造方法および冶金用コークス製造用粘結材
JP2014052276A (ja) 2012-09-07 2014-03-20 Jfe Steel Corp 石炭及び粘結材の軟化溶融特性の測定方法並びにその装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5699287A (en) * 1980-01-10 1981-08-10 Kawasaki Steel Corp Manufacture of molded coal for manufacture of coke for blast furnace
JPS6053590A (ja) * 1983-09-05 1985-03-27 Kawasaki Steel Corp 冶金用コ−クスの製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029985A1 (ja) 2010-09-01 2012-03-08 Jfeスチール株式会社 石炭及び粘結材の軟化溶融特性評価方法およびコークスの製造方法
JP2012072390A (ja) 2010-09-01 2012-04-12 Jfe Steel Corp 冶金用コークスの製造方法および冶金用コークス製造用粘結材
JP2014052276A (ja) 2012-09-07 2014-03-20 Jfe Steel Corp 石炭及び粘結材の軟化溶融特性の測定方法並びにその装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2024181325A1 (ja) 2024-09-06
JPWO2024181325A1 (ja) 2024-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Seo et al. Carbonization characteristics of biomass/coking coal blends for the application of bio-coke
Koveria et al. Metallurgical coke production with biomass additives. Part 1. A review of existing practices
Castro-Díaz et al. Evaluation of demineralized lignin and lignin-phenolic resin blends to produce biocoke suitable for blast furnace operation
Sharma et al. Effect of binder amount on the development of coal-binder interface and its relationship with the strength of the carbonized coal-binder composite
Sharma et al. Influence of properties of bituminous binders on the strength of formed coke
US3403989A (en) Production of briquettes from calcined char employing asphalt binders and such briquettes
Benk et al. Investigation of resole, novalac and coal tar pitch blended binder for the production of metallurgical quality formed coke briquettes from coke breeze and anthracite
JP7758884B2 (ja) 冶金用コークスの製造方法および軟化溶融特性の評価方法
EP2871226A1 (en) Coke and method for producing same
US4318779A (en) Method of manufacture of blast furnace cokes containing substantial amounts of low grade coals
Zubkova et al. The influence of composition of coal briquettes on changes in volume of the heated coal charge
JP5444709B2 (ja) 高炉用コークスの製造方法
JP6227482B2 (ja) 高炉用コークスの製造方法及び高炉用コークス
JPS5845995B2 (ja) 人造粘結炭の製造法
JP6241336B2 (ja) 高炉用コークスの製造方法
Somasundaram et al. High temperature viscoelastic behaviour of sugarcane bagasse char and coal blends: role of oxygen and porosity of char on fluidity reduction
Somasundaram et al. Biocoke: Carrying capacity of coking coals for sugarcane bagasse char in terms of viscoelastic behaviour during co-carbonization
Mochizuki et al. Preparation of coke from biomass char modified by vapour deposition of tar generated during pyrolysis of woody biomass
Lu Utilization parameters of coal for metallurgical applications
JP4892930B2 (ja) フェロコークスの製造方法
RU2005770C1 (ru) Способ получения топливных брикетов
JP7493121B1 (ja) コークスの製造方法
JPH09241653A (ja) 粘結剤添加による高炉用コークス製造方法
JP6241337B2 (ja) 高炉用コークスの製造方法
Koskela Utilisation of lignin-based biocarbon in pyrometallurgical applications

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20240809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20250812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20251007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20251009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7758884

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150