JP7611485B2 - 非水電解質二次電池用負極、非水電解質二次電池および非水電解質二次電池用負極の製造方法 - Google Patents
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Description
本開示は、非水電解質二次電池用負極、非水電解質二次電池および非水電解質二次電池用負極の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池は、正極と、負極と、非水電解質とを備える。負極は、負極集電体と、負極集電体に担持された負極合剤層と、を備える。負極合剤層は、電気化学的にリチウムイオンを吸蔵および放出可能な負極活物質を含む。
特許文献1では、結晶性シリコンを粉砕することにより形成されるシリコン微細粒子をリチウムイオン二次電池の負極活物質に用いることが提案されている。
電子機器の高性能化等に伴い、その電源に用いられる非水電解質二次電池のサイクル特性の向上が求められている。
以上に鑑み、本開示の一側面は、負極集電体と、前記負極集電体に担持された負極合剤層と、を備え、前記負極合剤層は、電気化学的にリチウムイオンを吸蔵および放出可能な負極活物質と、結着剤と、導電剤と、を含み、前記負極活物質は、フレーク状のシリコン粒子を含み、前記結着剤は、ケイ酸塩を含む、非水電解質二次電池用負極に関する。
本開示の別の側面は、正極と、負極と、非水電解質と、を備え、前記負極は、上記負極である、非水電解質二次電池に関する。
本開示の更に別の側面は、有機分散媒と、前記有機分散媒中に分散しているフレーク状のシリコン粒子と、を含む第1スラリを得る第1工程と、結着剤としてケイ酸塩と、導電剤と、水と、を含む第2スラリを得る第2工程と、負極集電体の表面に前記第1スラリを塗布し、前記シリコン粒子を含む第1塗膜を形成する第3工程と、前記第1塗膜の表面に前記第2スラリを塗布し、前記ケイ酸塩と前記導電剤とを含む第2塗膜を形成する第4工程と、を含む、非水電解質二次電池用負極の製造方法に関する。
本開示によれば、非水電解質二次電池のサイクル特性を高めることができる。
[非水電解質二次電池用負極]
本開示の一実施形態に係る非水電解質二次電池用負極は、負極集電体と、負極集電体に担持された負極合剤層と、を備える。負極合剤層は、電気化学的にリチウムイオンを吸蔵および放出可能な負極活物質と、結着剤と、導電剤と、を含む。負極活物質はフレーク状のシリコン(Si)粒子を含み、結着剤はケイ酸塩を含む。なお、ここでいうフレーク状は、鱗片状、扁球状を含む。
本開示の一実施形態に係る非水電解質二次電池用負極は、負極集電体と、負極集電体に担持された負極合剤層と、を備える。負極合剤層は、電気化学的にリチウムイオンを吸蔵および放出可能な負極活物質と、結着剤と、導電剤と、を含む。負極活物質はフレーク状のシリコン(Si)粒子を含み、結着剤はケイ酸塩を含む。なお、ここでいうフレーク状は、鱗片状、扁球状を含む。
フレーク状Si粒子と導電剤と結着剤とを含む負極合剤層において、結着剤にケイ酸塩を用いることにより、サイクル特性が大幅に向上する。その詳細な理由は不明であるが、以下のように推測される。
負極合剤層内において複数のフレーク状Si粒子は、負極合剤層の厚み方向に積み重なるように充填されている。すなわち、複数のフレーク状Si粒子は、その厚み方向が負極合剤層の厚み方向に向いた状態で堆積している。Si粒子間の空隙は、負極合剤層の面方向に分布している。上記のフレーク状Si粒子の堆積形態は、負極合剤層の形成過程でのドクターブレード法等によるSi粒子を含む塗膜の形成や塗膜の圧縮により生じる。このような負極合剤層では、充放電時のSi粒子の膨張収縮に伴い生じる応力が効果的に緩和され、充放電(Si粒子の膨張収縮)の繰り返しに伴う負極合剤層(特に表面)でのSi粒子の孤立化が抑制されるものと推測される。
一方、ケイ酸塩はSi粒子(Si粒子表面の二酸化ケイ素の膜を含む。)と相性がよく、充放電サイクル時にSi粒子同士の間での安定した結着性が確保され易い。ケイ酸塩は水に溶けやすく、負極合剤層の作製時にケイ酸塩を水に溶解させて用いることで、微細なSi粒子の表面をケイ酸塩で覆い易い。また、先にSi粒子の膜(フレーク状Si粒子が厚み方向に堆積した膜)を形成しておき、その後、ケイ酸塩を水に溶解させて当該膜内のSi粒子間の小さな空隙に充填することができる。結着剤がCMCの場合、CMCは分子サイズが大きく、水を含むと膨潤し、上記膜内の空隙に入り込み難い。更に、ケイ酸塩は、良好なリチウムイオン伝導性を有し、Si粒子の表面がケイ酸塩である程度覆われても、ケイ酸塩を介してSi粒子によるリチウムイオンの吸蔵放出がスムーズに行われる。また、フレーク状Si粒子は、表面が酸化し難い二酸化ケイ素の膜で覆われており、ケイ酸塩と結合し易い状態となっている。この結合は化学結合であり、Si粒子の膨張収縮に耐え得る。
上記のフレーク状Si粒子による作用と、ケイ酸塩による作用とが相俟って、充放電の繰り返しに伴う容量低下が大幅に抑制される。
(フレーク状Si粒子)
フレーク状Si粒子は、ナノレベルの微細な粒子であることが好ましい。フレーク状Si粒子は、厚みTが30nm以上、250nm以下であり、かつ、長径LDが500nm以上、5000nm以下であってもよい。厚みTが250nm以下である場合、粒子が小さいため応力が緩和され易く、充放電時のSi粒子の膨張収縮に伴う亀裂の発生が抑制され易い。厚みTが30nm以上である場合、Si粒子の強度が確保され易く、適度な大きさの比表面積が得られ易い。比表面積が過度に大きい場合、Si粒子と非水電解質との副反応が過剰になり、Si粒子表面にリチウムが残存し、正極へのリチウムイオンの移動を妨げ、反応効率が低下することがある。長径LDが500nm以上である場合、フレーク状Si粒子の作製時の湿式粉砕工程での粉砕時間を短縮でき、製造コストおよび生産性の面で有利である。
フレーク状Si粒子は、ナノレベルの微細な粒子であることが好ましい。フレーク状Si粒子は、厚みTが30nm以上、250nm以下であり、かつ、長径LDが500nm以上、5000nm以下であってもよい。厚みTが250nm以下である場合、粒子が小さいため応力が緩和され易く、充放電時のSi粒子の膨張収縮に伴う亀裂の発生が抑制され易い。厚みTが30nm以上である場合、Si粒子の強度が確保され易く、適度な大きさの比表面積が得られ易い。比表面積が過度に大きい場合、Si粒子と非水電解質との副反応が過剰になり、Si粒子表面にリチウムが残存し、正極へのリチウムイオンの移動を妨げ、反応効率が低下することがある。長径LDが500nm以上である場合、フレーク状Si粒子の作製時の湿式粉砕工程での粉砕時間を短縮でき、製造コストおよび生産性の面で有利である。
充放電時のSi粒子の膨張収縮に伴う亀裂発生の抑制の観点から、厚みTは、200nm以下であってもよく、150nm以下であってもよい。また、長径LDは、2000nm以下であってもよく、1000nm以下であってもよい。
また、フレーク状Si粒子は、厚みTが30nm以上、150nm以下、かつ、長径LDが60nm以上、300nm以下の、より微細な粒子であってもよい。この場合、Si粒子がより微細であることで、充放電時のSi粒子の亀裂発生が抑制され易い。ただし、フレーク状Si粒子の作製時の湿式粉砕工程での粉砕時間が長くなり、コストが増大し易い。
Si粒子が負極合剤層の厚み方向に積み重なるように充填され易い観点から、厚みTに対する長径LDの比:LD/T(以下、アスペクト比とも称する。)は、好ましくは2以上であり、より好ましくは3以上である。また、Si粒子の折損が抑制され易い観点から、アスペクト比は15以下であることが好ましい。アスペクト比は、2以上、15以下であってもよく、3以上、15以下であってもよい。アスペクト比が2以上、3以下の場合、厚みTは、30nm以上、150nm以下であってもよい。
フレーク状Si粒子の厚みTおよび長径LDは、以下の方法により求めることができる。
走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて負極合剤層の厚み方向の断面(負極集電体の主面と垂直な断面)の画像を得、Si粒子がフレーク状であり、フレーク状Si粒子が負極合剤層の厚み方向に積み重なるように充填されていることを確認する。Si粒子を判別し難い場合は、エネルギー分散型X線分析法により元素分析を行う。次に、フレーク状Si粒子の厚みTおよび長径LDを求める。
ここで、図1は、負極合剤層の厚み方向の断面のSEM画像により観察されるフレーク状Si粒子を模式的に示す図である。SEM画像内のフレーク状Si粒子20の輪郭に接する2本の平行線L1、L2の最大距離を求め、長径LDとする。更に、長径LDと直交し、かつ、フレーク状Si粒子20の輪郭に接する2本の平行線L3、L4の距離を求め、厚みTとする。
上記において、負極合剤層の厚み方向の断面のSEM画像より50個のSi粒子を任意に選出し、50個のフレーク状Si粒子についてそれぞれ長径LDを求め、それらの平均値を求める。更に、50個のフレーク状Si粒子についてそれぞれ厚みTを求め、それらの平均値を求める。
透過型電子顕微鏡(TEM)を用いたシリコン粒子の暗視野(DF)像において、シリコン粒子の面積に対する、結晶を示す白色部分の面積の割合は、好ましくは20%以下であり、より好ましくは10%以下である。この場合、リチウムイオンとの反応性が高いアモルファスの部分の割合が大きく、負荷特性やサイクル特性が向上し易い。
上記の面積の比は、以下の方法により求めることができる。
TEM(日本電子社製、JEM-F200)の電子線回折モードにおいて直径40μmの対物絞りを回折点に挿入し、暗視野像を取得する。当該像を用いて、Si粒子の総面積に対する、Si粒子中の結晶部分を示す白色部分の面積の割合を求める。30個以上のSi粒子について、それぞれ上記の面積の割合を求め、それらを平均化する。
フレーク状Si粒子の表面の少なくとも一部は、二酸化ケイ素(SiO2)の膜で覆われていることが好ましい。Si粒子の表面が二酸化ケイ素の膜により保護され、Si粒子の非水電解質との接触による浸食劣化が抑制され、サイクル特性がより向上する。二酸化ケイ素の膜は、充電でリチウムシリケートとリチウムシリサイドを生成するため、初期容量が増大し易い。また、二酸化ケイ素の膜は、良好なリチウムイオン伝導性を有し、Si粒子によるリチウムイオンの吸蔵放出が円滑に行われる。
Si粒子の保護およびSi粒子によるリチウムイオンの円滑な吸蔵放出の観点から、Si粒子表面を覆う二酸化ケイ素の膜の厚みは、例えば、2nm以上、50nm以下が好ましい。
二酸化ケイ素の膜の厚みは、以下の方法により求めることができる。
集束イオンビーム(FIB)加工装置(例えば、日立ハイテクサイエンス社製のFIB-SEM複合装置「NX5000」)を用い、加速電圧を30kVに設定し、負極合剤層の断面加工を行う。その後、TEM(日本電子社製、JEM-F200)を用い、加速電圧を200kVに設定し、負極合剤層の断面を観察する。エネルギー分散型X線(EDX)分析法によるマッピング分析を行い、Si粒子表面を覆う二酸化ケイ素の膜を確認する。EDX分析には、例えば、日本電子社製の分析装置(JED-2300T)が用いられる。マッピング分析の画像を用いて、Si粒子の表面を覆っている二酸化ケイ素の膜の任意の20箇所の厚みを測定し、それらの平均値を算出する。
Si粒子表面の二酸化ケイ素の膜による被覆率は、3%以上、30%以下が好ましい。上記の被覆率が3%以上である場合、Si粒子の浸食劣化が抑制され易い。上記の被覆率が30%以下である場合、Si粒子によるリチウムイオンの吸蔵放出が円滑に行われ易い。
Si粒子表面の二酸化ケイ素の膜による被覆率は、以下の方法により求めることができる。
上記の二酸化ケイ素の膜を確認する際のEDX分析で得られたマッピング分析画像を用い、Si粒子の輪郭の全長LAと、当該Si粒子の輪郭のうち二酸化ケイ素で覆われている部分の長さLPと、を求める。LP/LAを被覆率として算出する。任意に選出された20個のSi粒子についてそれぞれ被覆率を求め、それらの平均値を算出する。
Si粒子は、その全てがシリコンで構成されていてもよく、一酸化シリコン(SiO)などのシリコン以外の成分を含んでいてもよい。Si粒子中に占めるシリコンの割合は、例えば50質量%以上であり、100質量%であってもよい。
Si粒子は、ダイヤモンド、アモルファスカーボン、ジルコニウム酸化物、アルミニウム酸化物およびイットリウム酸化物からなる群より選択される少なくとも1種の成分を含んでもよい。ダイヤモンドを含む場合、シリコン内部の結合が強化される。アルミニウム酸化物等の酸化物を含む場合、当該酸化物がシリコン粒子と二酸化ケイ素の膜との界面部に位置し、両者の結合を強固なものにすることができる。アモルファスカーボンを含む場合は、Si粒子の膨張収縮の応力が緩和され易い。上記成分はSi粒子内部に包含されていてもよく、Si粒子の表面において上記成分の一部が露出していてもよい。上記成分の含有量は、上記成分を含むSi粒子の全体に対して、例えば、0.5質量%以上、5質量%以下である。
負極合剤層中のフレーク状Si粒子の含有量は、負極合剤層の全体に対して、20質量%以上、94質量%以下であってもよい。負極合剤層中のフレーク状Si粒子の含有量が、負極合剤層の全体に対して20質量%以上である場合、高容量化し易い。負極合剤層中のフレーク状Si粒子の含有量が、負極合剤層の全体に対して94質量%以下である場合、結着剤および導電剤を十分に含ませることができ、フレーク状Si粒子とケイ酸塩によるサイクル特性の向上効果が得られ易い。
負極合剤層が導電剤として炭素材料を含む場合、負極合剤層中のフレーク状Si粒子の含有量は、例えば、以下の方法により求めることができる。
負極合剤層の一部を採取して試料を得、加熱した酸溶液(例えばフッ化水素酸と硝酸の混酸)中で全溶解し、溶解残渣の炭素をろ過して除去し、試料溶液を得る。得られた試料溶液について誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)による分析を行い、試料中の総Si量を求める。後述の方法により求められる試料中のケイ酸塩の量をケイ酸塩由来のSi量に換算する。総Si量からケイ酸塩由来のSi量を差し引いた値を、Si粒子の量として求める。
(ケイ酸塩)
Si粒子は充放電時の膨張収縮の度合いが大きい。負極合剤層にケイ酸塩を含ませることにより、負極合剤層内のSi粒子同士の間および負極合剤層と負極集電体との間の結着性が向上し、Si粒子の膨張収縮に伴うSi粒子の孤立化や負極合剤層と負極集電体との間の接触抵抗の増大が抑制される。
Si粒子は充放電時の膨張収縮の度合いが大きい。負極合剤層にケイ酸塩を含ませることにより、負極合剤層内のSi粒子同士の間および負極合剤層と負極集電体との間の結着性が向上し、Si粒子の膨張収縮に伴うSi粒子の孤立化や負極合剤層と負極集電体との間の接触抵抗の増大が抑制される。
ケイ酸塩は、アルカリ金属塩を含むことが好ましく、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムおよびケイ酸リチウムからなる群より選択される少なくとも1種を含むことがより好ましい。被膜の耐水性はLi>K>Na、密着性はNa>K>Liであり、両者のバランスの観点から、ケイ酸カリウムが特に好ましい。
ケイ酸のアルカリ金属塩は、例えば、M2O・nSiO2(元素Mはアルカリ金属元素、nはM2Oに対するSiO2のモル比)で表される組成を有し得る。アルカリ金属元素Mは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)およびカリウム(K)からなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。ケイ酸ナトリウムは、Na2O・nSiO2で表され、nは、例えば0.5~4.0である。ケイ酸カリウムは、K2O・nSiO2で表され、nは、例えば1.0~5.0である。ケイ酸リチウムは、Li2O・nSiO2で表され、nは、例えば2.0~10である。
換言すれば、ケイ酸塩は、二酸化ケイ素(SiO2)と、アルカリ金属元素Mの酸化物(M2O)と、を含むことが好ましい。ケイ酸塩は、更に、第2族元素の酸化物を含んでもよい。第2族元素の酸化物は、例えば、BeO、MgO、CaO、SrOおよびBaOからなる群より選択される少なくとも1種を含む。また、ケイ酸塩は、更に、Al2O3、B2O3、P2O5およびZrO2等の他の成分を含んでもよい。
負極合剤層中のケイ酸塩の含有量は、負極合剤層の全体に対して、3質量%以上、20質量%以下であってもよい。負極合剤層中のケイ酸塩の含有量が、負極合剤層の全体に対して3質量%以上である場合、ケイ酸塩による結着性向上の効果が得られ易い。負極合剤層中のケイ酸塩の含有量が、負極合剤層の全体に対して20質量%以下である場合、負極合剤層中にフレーク状Si粒子を十分に含ませることができ、ケイ酸塩とフレーク状Si粒子によるサイクル特性の向上効果が得られ易い。
負極合剤層がケイ酸塩および炭素材料を含み、ケイ酸塩がアルカリ金属塩である場合、負極合剤層中のケイ酸塩の含有量は、例えば、以下の方法により求めることができる。
負極合剤層の一部を採取して試料を得、加熱した酸溶液(例えば塩酸)中で全溶解し、溶解残渣の炭素をろ過して除去し、試料溶液を得る。その後、得られた試料溶液について誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)による分析を行い、試料中のアルカリ金属元素Mの量を求める。得られたアルカリ金属元素Mの量を、後述で求められるケイ酸塩(M2O・nSi2O)の量に換算する。
ケイ酸塩の組成は、例えば、以下の方法により求めることができる。
電池を分解し、負極を取り出し、エチレンカーボネート等の非水溶媒で洗浄し、乾燥した後、クロスセクションポリッシャー(CP)により負極合剤層の断面加工を行い、試料を得る。電界放射型走査型電子顕微鏡(FE-SEM)を用いて、試料断面の反射電子像を得、ケイ酸塩の粒子を観察する。オージェ電子分光(AES)分析装置を用いて、観察されたケイ酸塩の粒子の中央部の一定の領域について元素分析を行い、ケイ酸塩の組成を求める。
例えばケイ酸塩がアルカリ金属塩の場合、ケイ素およびアルカリ金属元素Mの量を求める。アルカリ金属元素Mの全てが酸化物M2Oであると仮定して、上記分析で得られたM量をM2O量に換算する。Siの全てがSiO2であると仮定して、上記分析で得られたSi量をSiO2量に換算する。上記で得られたM2O量およびSiO2量に基づいて、M2O・nSi2Oのn値を求める。観察した10個のケイ酸塩の粒子に対して同様の分析を行い、n値の平均値を求める。
(導電剤)
Si粒子は後述の炭素材料と比べて導電性が低い。負極合剤層に導電剤を含ませることにより、負極合剤層内のSi粒子同士の間および負極合剤層と負極集電体との間の導電性が向上する。充放電の繰り返しの際にSi粒子間の導電ネットワークが維持され、Si粒子の膨張収縮に伴う孤立化が抑制される。
Si粒子は後述の炭素材料と比べて導電性が低い。負極合剤層に導電剤を含ませることにより、負極合剤層内のSi粒子同士の間および負極合剤層と負極集電体との間の導電性が向上する。充放電の繰り返しの際にSi粒子間の導電ネットワークが維持され、Si粒子の膨張収縮に伴う孤立化が抑制される。
導電剤としては、導電性を有する炭素材料を用いることが好ましい。電気化学的にリチウムイオンを吸蔵および放出可能な炭素材料であってもよい。このような炭素材料としては、例えば、黒鉛、易黒鉛化炭素(ソフトカーボン)、難黒鉛化炭素(ハードカーボン)が挙げられる。黒鉛とは、黒鉛型結晶構造を有する材料を意味し、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛、黒鉛化メソフェーズカーボン粒子等が含まれる。
中でも、充放電が可能であり、導電性があり、フレーク状のシリコン粒子と同様の形状であることから導電接点も保ち易い観点から、黒鉛がより好ましく、鱗片状の黒鉛が更に好ましい。黒鉛は、導電性が高く、充放電の安定性に優れている。また、黒鉛は、フレーク状Si粒子よりも不可逆容量が小さく、かつ、膨張収縮に伴う体積変化も小さい。
導電性を有する炭素材料としては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等のカーボン類、カーボンナノチューブ等の炭素繊維を用いてもよい。
負極合剤層中の導電剤の含有量は、負極合剤層の全体に対して、3質量%以上、60質量%以下であってもよい。負極合剤層中の導電剤の含有量が、負極合剤層の全体に対して3質量%以上である場合、導電剤による導電性向上の効果が得られ易い。負極合剤層中の導電剤の含有量が、負極合剤層の全体に対して60質量%以下である場合、負極合剤層中にフレーク状Si粒子およびケイ酸塩を十分に含ませることができ、フレーク状Si粒子とケイ酸塩によるサイクル特性の向上効果が得られ易い。
導電剤が炭素材料である場合、負極合剤層中の導電剤の含有量は、例えば、以下の方法により求めることができる。
負極合剤層の一部を採取して試料を得、塩酸などの酸で溶解した後、0.5μm以下のメンブランフィルターで濾過し、濾物を100℃で1時間以上乾燥する。乾燥物の質量を測定後、燃焼式炭素濃度計(非分散型赤外線吸収法)で炭素含有量を測定する。
ここで、図2は、本開示の一実施形態に係る非水電解質二次電池用負極の一例を模式的に示す断面図である。図2中のX方向は、負極合剤層12(第1合剤層12aおよび第2合剤層12b)の厚み方向(負極集電体11の主面と垂直な方向)を示す。
負極10は、負極集電体11と、負極集電体11の両面に担持された負極合剤層12と、を備える。図2に示すように、負極合剤層12は、負極集電体11の表面に配される第1合剤層12aと、第1合剤層12aの表面を覆う第2合剤層12bと、を有してもよい。第1合剤層12aは、フレーク状のSi粒子を含む。第2合剤層12bは、結着剤および導電剤を含む。第2合剤層12bは、フレーク状Si粒子を含まない層である。第1合剤層12aは、更に、結着剤および導電剤を含んでいることが好ましい。図2では負極集電体11の両面に負極合剤層12が形成されているが、負極集電体の一方の表面に負極合剤層が形成されていてもよい。
ここで、図3は、図2の負極10のY部分の拡大断面図である。Y部分は、第1合剤層および負極集電体の一部を示す。図3中のX方向は、図2の第1合剤層12aの厚み方向を示す。第1合剤層12a内において、複数のフレーク状Si粒子13が、X方向に積み重なるように充填されている。フレーク状Si粒子13の厚み方向は、X方向に向いている。Si粒子13間の小さな空隙14は、負極合剤層12(第1合剤層12a)の面方向に形成され易い。空隙14内には、ケイ酸塩またはケイ酸塩および導電剤が存在していることが好ましい。
充放電時のSi粒子の膨張収縮に伴い、特に負極合剤層の表面において、Si粒子間に空隙が形成され易く、Si粒子と非水電解質とが接触し易い。第1合剤層を第2合剤層で覆うことにより、Si粒子と非水電解質との接触による副反応が抑制され、Si粒子表面で被膜形成が過剰に進むことによるSi粒子の浸食劣化が抑制される。
第2合剤層中のケイ酸塩と導電剤は良好なリチウムイオン伝導性、電子伝導性を有するため、第1合剤層が第2合剤層である程度覆われても、Si粒子によるリチウムイオンの吸蔵および放出が円滑に行われる。第2合剤層は、第1合剤層の表面と非水電解質との接触が抑制される程度に第1合剤層の表面を覆っていればよく、第1合剤層よりも厚みは十分に小さくてもよい。
第1合剤層12aの厚みT1は、例えば、1μm以上、100μm以下である。第2合剤層12bの厚みT2は、例えば、0.1μm以上、5μm以下である。
第1合剤層12aの厚みT1および第2合剤層12bの厚みT2は、例えば、以下の方法により求められる。
負極合剤層の厚み方向の断面(負極集電体の主面と垂直な断面)をSEMで観察し、エネルギー分散型X線(EDX)分析により元素マッピングを行い、Si元素の分布を得る。Si元素が多く分布する領域の任意の10箇所の厚さを測定し、それらの平均値を算出し、第1合剤層の厚みT1とする。Si元素が少ない領域の任意の10箇所の厚さを測定し、それらの平均値を算出し、第2合剤層の厚みT2とする。
[非水電解質二次電池用負極の製造方法]
本開示の一実施形態に係る非水電解質二次電池用負極の製造方法は、第1スラリを得る第1工程と、第2スラリを得る第2工程と、第1スラリを用いて第1塗膜を形成する第3工程と、第2スラリを用いて第2塗膜を形成する第4工程と、を含む。第1スラリは、有機分散媒と、有機分散媒に分散しているフレーク状Si粒子と、を含む。第2スラリは、結着剤であるケイ酸塩と、導電剤と、水と、を含む。第3工程では、負極集電体の表面に第1スラリを塗布し、フレーク状Si粒子を含む第1塗膜を形成する。第4工程では、第1塗膜の表面に第2スラリを塗布し、ケイ酸塩と導電剤とを含む第2塗膜を形成する。
本開示の一実施形態に係る非水電解質二次電池用負極の製造方法は、第1スラリを得る第1工程と、第2スラリを得る第2工程と、第1スラリを用いて第1塗膜を形成する第3工程と、第2スラリを用いて第2塗膜を形成する第4工程と、を含む。第1スラリは、有機分散媒と、有機分散媒に分散しているフレーク状Si粒子と、を含む。第2スラリは、結着剤であるケイ酸塩と、導電剤と、水と、を含む。第3工程では、負極集電体の表面に第1スラリを塗布し、フレーク状Si粒子を含む第1塗膜を形成する。第4工程では、第1塗膜の表面に第2スラリを塗布し、ケイ酸塩と導電剤とを含む第2塗膜を形成する。
(第1工程)
第1スラリでは、Si粒子を有機分散媒中に分散させているため、Si粒子と、空気との接触が抑制される。有機分散媒には、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール、n-ヘキサン、アセトン等が用いられる。
第1スラリでは、Si粒子を有機分散媒中に分散させているため、Si粒子と、空気との接触が抑制される。有機分散媒には、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール、n-ヘキサン、アセトン等が用いられる。
第1工程では、原料シリコンを有機分散媒に分散させて湿式粉砕し、第1スラリを得ることが好ましい。湿式粉砕には、ビーズミルやボールミルの粉砕装置が用いられる。例えば、ポットに原料シリコンおよび有機分散媒を投入し、ポットにビーズまたはボールを複数個入れて蓋を閉め、ポットを回転させて粉砕処理を行う。ポットには、例えば、ステンレス鋼製の円筒形容器が用いられる。ビーズまたはボールには、例えば、タングステンカーバイド製、ステンレス製、アルミナ製またはジルコニア製のものが用いられる。
湿式粉砕で得られるフレーク状Si粒子の分散液をそのまま負極集電体に塗布して、フレーク状Si粒子を含む膜を形成できる。Si粒子を乾燥させて分散媒を除去したり、洗浄したりする工程が不要であり、製造コストおよび生産性の面で有利である。Si粒子を負極集電体に充填するまでの間、Si粒子と空気との接触が抑制され、Si粒子の品質を維持し易い。
フレーク状Si粒子のサイズおよびアスペクト比は、例えば、ビーズまたはボールのサイズや個数、ポットの回転速度、粉砕時間等により調節することができる。上記の湿式粉砕は、不活性雰囲気中で行ってもよい。
上記の湿式粉砕の間に、フレーク状Si粒子の表面に二酸化ケイ素の膜が適度に形成され得る。二酸化ケイ素の膜は、良好なリチウムイオン伝導性を有し、除去せずにそのままSi粒子の保護膜として利用することができる。炭素をコートする工程や酸化膜を除去する工程が不要であり、製造コストおよび生産性の面で有利である。
原料シリコンとしては、例えば、太陽電池や半導体で使用される高純度のシリコンインゴットをジェットミルなどで粉末化したシリコン粒子を用いることができる。その他に、例えば、太陽電池や半導体デバイスに用いられるシリコンウエハの製造過程で廃棄されるシリコンの切削屑(切粉)を用いることができる。この場合、コスト面で有利である。シリコンの切削屑は、結晶性シリコンのインゴットの切削工程で排出される。切削加工には、固定砥粒ワイヤ(ダイヤモンドワイヤ等)が用いられる。切削屑を用いた場合は、切削屑自体が扁平しており、ビーズミルなどで粉砕した後にアモルファスのシリコンに易く、特性向上に寄与し易い。また、原料シリコンには、球状のシリコン粒子を用いてもよい。
シリコンの切削屑は、洗浄(インゴットの切削工程で付着するSi以外の成分を除去)せずにそのまま用いてもよい。シリコンの切削屑に含まれるSi以外の成分によっては、サイクル特性が向上することがある。例えばシリコン粒子表面に存在するカーボンは、シリコン粒子の膨張収縮を緩和してサイクル特性を向上させることができる。
(第2工程)
第2工程では、ケイ酸塩および導電剤に水を加えて、撹拌し、第2スラリを得る。ケイ酸塩にケイ酸のアルカリ金属塩を用い、導電剤に黒鉛を用いることが好ましい。第2スラリにおいてケイ酸塩は水に溶解している。これにより、親水性の活物質や導電剤の粒子表面がケイ酸塩で覆われ易く、第1塗膜内の空隙にケイ酸塩が入り込み易い。第2スラリにより負極全体において優れた結着性が安定して得られ易い。
第2工程では、ケイ酸塩および導電剤に水を加えて、撹拌し、第2スラリを得る。ケイ酸塩にケイ酸のアルカリ金属塩を用い、導電剤に黒鉛を用いることが好ましい。第2スラリにおいてケイ酸塩は水に溶解している。これにより、親水性の活物質や導電剤の粒子表面がケイ酸塩で覆われ易く、第1塗膜内の空隙にケイ酸塩が入り込み易い。第2スラリにより負極全体において優れた結着性が安定して得られ易い。
(第3工程)
第3工程では、負極集電体の表面に第1スラリを塗布し、フレーク状Si粒子を含む第1塗膜を形成する。
第3工程では、負極集電体の表面に第1スラリを塗布し、フレーク状Si粒子を含む第1塗膜を形成する。
第1スラリの塗布には、例えば、バーコータ、ブレードコータ、ロールコータ、コンマコータ、ダイコータ、リップコータ等の塗布装置が用いられる。上記で例示する塗布装置の場合、フレーク状Si粒子が第1塗膜の厚み方向に積み重なるように、当該Si粒子を負極集電体の上に充填し易い。また、第1塗膜の厚みを制御し易い。
(第4工程)
第4工程では、第1塗膜の上に第2スラリを塗布し、ケイ酸塩と導電剤とを含む第2塗膜を形成する。第4工程では、第2スラリ(ケイ酸塩および導電剤)の一部を、第1塗膜に含ませてもよい。すなわち、第2スラリの一部を、第1塗膜内のSi粒子間の隙間に充填してもよい。第4工程では、第2スラリ(ケイ酸塩および導電剤)の大部分を第1塗膜内のSi粒子間の隙間に充填し、第2塗膜を薄く形成してもよい。第1塗膜が第2スラリーを弾いて第2スラリが塗り難い場合は、界面活性剤を添加してもよい。
第4工程では、第1塗膜の上に第2スラリを塗布し、ケイ酸塩と導電剤とを含む第2塗膜を形成する。第4工程では、第2スラリ(ケイ酸塩および導電剤)の一部を、第1塗膜に含ませてもよい。すなわち、第2スラリの一部を、第1塗膜内のSi粒子間の隙間に充填してもよい。第4工程では、第2スラリ(ケイ酸塩および導電剤)の大部分を第1塗膜内のSi粒子間の隙間に充填し、第2塗膜を薄く形成してもよい。第1塗膜が第2スラリーを弾いて第2スラリが塗り難い場合は、界面活性剤を添加してもよい。
第2スラリの塗布には、例えば、バーコータ、ブレードコータ、ロールコータ、コンマコータ、ダイコータ、リップコータ等の塗布装置が用いられる。上記で例示する塗布装置の場合、第2スラリの一部が、第1合剤層内のSi粒子間の隙間に充填され易い。
第1塗膜(Si粒子)と水との接触抑制の観点から、第2塗膜の乾燥は、第2スラリの塗布後、速やかに行うことが好ましい。
第1スラリの塗布後、第1塗膜を乾燥させる。第2スラリの塗布後、第2塗膜を乾燥させる。必要に応じて、乾燥後の第1塗膜および第2塗膜を圧縮(圧延)してもよい。第1塗膜の乾燥は、第2スラリの塗布前に行ってもよく、第2スラリの塗布後、第2塗膜の乾燥とともに行ってもよい。第1塗膜の乾燥を第2スラリの塗布前に行う場合、第2スラリの塗布時に第2スラリの一部が第1塗膜内のSi粒子間の隙間に充填され易い。
上記の第1塗膜および第2塗膜の乾燥、または乾燥後の圧縮により、第1合剤層および第2合剤層が形成される。第1合剤層は、第1スラリにより形成され、第1スラリおよび第2スラリにより形成されていてもよい。すなわち、第1合剤層は、Si粒子を含む層であり、ケイ酸塩および導電剤を更に含んでもよい。第2合剤層は、第2スラリにより形成され、Si粒子を含まない層であり、ケイ酸塩および導電剤を含む。
[非水電解質二次電池]
本開示の実施形態に係る非水電解質二次電池は、正極と、負極と、非水電解質と、を備え、負極には、上記の負極合剤層を備えた負極が用いられる。
本開示の実施形態に係る非水電解質二次電池は、正極と、負極と、非水電解質と、を備え、負極には、上記の負極合剤層を備えた負極が用いられる。
[負極]
負極は、負極集電体と、負極集電体の表面に担持された負極合剤層と、を備える。負極合剤層は、負極活物質と結着剤と導電剤と分散媒とを含む負極スラリを調製し、負極スラリを負極集電体の表面に塗布し、乾燥させて形成してもよい。乾燥後の塗膜を、必要により圧縮してもよい。上記の負極の製造方法により、第1合剤層と第2合剤層を含む負極合剤層を形成してもよい。負極合剤層は、負極集電体の一方の表面に形成してもよく、両方の表面に形成してもよい。
負極は、負極集電体と、負極集電体の表面に担持された負極合剤層と、を備える。負極合剤層は、負極活物質と結着剤と導電剤と分散媒とを含む負極スラリを調製し、負極スラリを負極集電体の表面に塗布し、乾燥させて形成してもよい。乾燥後の塗膜を、必要により圧縮してもよい。上記の負極の製造方法により、第1合剤層と第2合剤層を含む負極合剤層を形成してもよい。負極合剤層は、負極集電体の一方の表面に形成してもよく、両方の表面に形成してもよい。
(負極活物質)
負極活物質は、少なくともフレーク状Si粒子を含み、フレーク状Si粒子以外の他の材料を更に含んでもよい。フレーク状Si粒子以外の他の負極活物質としては、例えば、電気化学的にリチウムイオンを吸蔵および放出可能な炭素材料が挙げられる。高容量化の観点から、負極活物質に占めるフレーク状Si粒子の割合は、好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは100質量%である。
負極活物質は、少なくともフレーク状Si粒子を含み、フレーク状Si粒子以外の他の材料を更に含んでもよい。フレーク状Si粒子以外の他の負極活物質としては、例えば、電気化学的にリチウムイオンを吸蔵および放出可能な炭素材料が挙げられる。高容量化の観点から、負極活物質に占めるフレーク状Si粒子の割合は、好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは100質量%である。
結着剤は、少なくともケイ酸塩を含み、ケイ酸塩以外の他の材料を更に含んでもよい。サイクル特性の向上の観点から、結着剤に占めるケイ酸塩の割合は、好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは100質量%である。
ケイ酸塩以外の他の結着剤としては、樹脂材料、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂;アラミド樹脂等のポリアミド樹脂;ポリイミド、ポリアミドイミド等のポリイミド樹脂;ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチル、エチレン-アクリル酸共重合体等のアクリル樹脂;ポリ酢酸ビニル等のビニル樹脂;スチレン-ブタジエン共重合ゴム(SBR)等のゴム状材料等が例示できる。
また、ケイ酸塩以外の他の結着剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)およびその変性体(Na塩等の塩も含む)、メチルセルロース等のセルロース誘導体(セルロースエーテル等);ポリビニルアルコール等の酢酸ビニルユニットを有するポリマーのケン化物等を用いてもよい。結着剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
導電剤は、上記の炭素材料を含むことが好ましく、黒鉛を含むことがより好ましい。サイクル特性の向上の観点から、導電剤に占める炭素材料の割合は、好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは100質量%である。導電剤としては、上記の炭素材料以外に、アルミニウム等の金属粉末、金属繊維等を用いてもよい。導電剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
負極スラリの分散媒としては、例えば、水、エタノール等のアルコール、テトラヒドロフラン等のエーテル、ジメチルホルムアミド等のアミド、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)を用いることができる。分散媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。アルコールは化学的に活性な酸素があり、シリコンが適度に酸化し特性向上に寄与するが、n-ヘキサンは酸素を含まず、特性向上への寄与が少ない。
(負極集電体)
負極集電体としては、無孔の導電性基板(金属箔等)、多孔性の導電性基板(メッシュ体、ネット体、パンチングシート等)が使用される。負極集電体の材質としては、ステンレス鋼、ニッケル、ニッケル合金、銅、銅合金等が例示できる。負極集電体の厚さは、特に限定されないが、負極の強度と軽量化とのバランスの観点から、1~50μmが好ましく、5~20μmがより望ましい。
負極集電体としては、無孔の導電性基板(金属箔等)、多孔性の導電性基板(メッシュ体、ネット体、パンチングシート等)が使用される。負極集電体の材質としては、ステンレス鋼、ニッケル、ニッケル合金、銅、銅合金等が例示できる。負極集電体の厚さは、特に限定されないが、負極の強度と軽量化とのバランスの観点から、1~50μmが好ましく、5~20μmがより望ましい。
負極集電体に用いられる金属箔の表面粗さ(算術平均粗さ)Raは、0.5μm以上、5μm以下であることが好ましい。なお、算術平均粗さRaは、JIS B 0601(2013)に準拠して求められる。
金属箔の表面粗さRaが0.5μm以上である場合、充放電時に負極合剤層と金属箔との間の良好な密着性が強固に維持され易い。その詳細な理由は不明であるが、以下のように推測される。フレーク状Si粒子が負極合剤層の厚み方向に積み重なるように充填されていることにより、Si粒子の膨張収縮に伴い生じる応力は、負極合剤層の厚み方向よりも面方向の方が大きい。上記Raが0.5μm以上の場合、金属箔近傍において、Si粒子の膨張収縮に伴い生じる負極合剤層の面方向の応力が、金属箔表面の凸部により受け止められ易く、それにより負極合剤層と金属箔との境界面にかかる応力が緩和され易い。また、金属箔の表面粗さRaが5μm以下である場合、凹凸によるアンカー効果が生じ負極合剤層との密着性が向上する。
[正極]
正極は、例えば、正極集電体と、正極集電体の表面に担持された正極合剤層と、を具備する。正極合剤層は、正極合剤を分散媒に分散させた正極スラリを、正極集電体の表面に塗布し、乾燥させて形成できる。乾燥後の塗膜を、必要により圧縮してもよい。正極合剤層は、シート状の正極集電体の一方の表面に形成してもよく、両方の表面に形成してもよい。正極合剤は、必須成分として正極活物質を含み、任意成分として、結着剤、導電剤等を含んでもよい。正極スラリの分散媒としては、NMP等が用いられる。
正極は、例えば、正極集電体と、正極集電体の表面に担持された正極合剤層と、を具備する。正極合剤層は、正極合剤を分散媒に分散させた正極スラリを、正極集電体の表面に塗布し、乾燥させて形成できる。乾燥後の塗膜を、必要により圧縮してもよい。正極合剤層は、シート状の正極集電体の一方の表面に形成してもよく、両方の表面に形成してもよい。正極合剤は、必須成分として正極活物質を含み、任意成分として、結着剤、導電剤等を含んでもよい。正極スラリの分散媒としては、NMP等が用いられる。
正極活物質としては、例えば、リチウムと遷移金属とを含む複合酸化物が用いられる。遷移金属としては、例えば、Ni、Co、Mn等が挙げられる。リチウムと遷移金属とを含む複合酸化物としては、例えば、LiaCoO2、LiaNiO2、LiaMnO2、LiaCobNi1-bO2、LiaCobMe1-bOc、LiaNi1-bMebOc、LiaMn2O4、LiaMn2-bMebO4、LiMePO4、Li2MePO4F(Meは、Na、Mg、Sc、Y、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Cr、Pb、Sb、Bからなる群より選択される少なくとも1種である。)が挙げられる。ここで、a=0~1.2、b=0~0.9、c=2.0~2.3である。なお、リチウムのモル比を示すa値は、活物質作製直後の値であり、充放電により増減する。
中でも、LiaNibMe1-bO2(Meは、Mn、Co、Al、Fe、Ti、SrおよびBからなる群より選択される少なくとも1種であり、0<a≦1.2であり、0.3≦b≦1である。)で表されるリチウムニッケル複合酸化物が好ましい。高容量化の観点から、0.85≦b≦1を満たすことがより好ましい。結晶構造の安定性の観点からは、MeとしてCoおよびAlを含むLiaNibCocAldO2(0<a≦1.2、0.85≦b<1、0<c<0.15、0<d≦0.1、b+c+d=1)が更に好ましい。
結着剤および導電剤としては、負極について例示したものと同様のものが使用できる。
正極集電体の形状および厚みは、負極集電体に準じた形状および範囲からそれぞれ選択できる。正極集電体の材質としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン等が例示できる。
[非水電解質]
非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解したリチウム塩と、を含む。非水電解質中のリチウム塩の濃度は、例えば、0.5mol/L以上、2mol/L以下が好ましい。リチウム塩濃度を上記範囲とすることで、イオン伝導性に優れ、適度の粘性を有する非水電解質を得ることができる。ただし、リチウム塩濃度は上記に限定されない。
非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解したリチウム塩と、を含む。非水電解質中のリチウム塩の濃度は、例えば、0.5mol/L以上、2mol/L以下が好ましい。リチウム塩濃度を上記範囲とすることで、イオン伝導性に優れ、適度の粘性を有する非水電解質を得ることができる。ただし、リチウム塩濃度は上記に限定されない。
非水溶媒としては、例えば、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、環状カルボン酸エステル、鎖状カルボン酸エステル等が用いられる。環状炭酸エステルとしては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)等が挙げられる。鎖状炭酸エステルとしては、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチルカーボネート(DMC)等が挙げられる。環状カルボン酸エステルとしては、γ-ブチロラクトン(GBL)、γ-バレロラクトン(GVL)等が挙げられる。鎖状カルボン酸エステルとしては、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル等が挙げられる。非水溶媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
リチウム塩としては、例えば、LiClO4、LiBF4、LiPF6、LiAlCl4、LiSbF6、LiSCN、LiCF3SO3、LiCF3CO2、LiAsF6、LiB10Cl10、低級脂肪族カルボン酸リチウム、LiCl、LiBr、LiI、ホウ酸塩類、イミド塩類等が挙げられる。ホウ酸塩類としては、ビス(1,2-ベンゼンジオレート(2-)-O,O’)ホウ酸リチウム、ビス(2,3-ナフタレンジオレート(2-)-O,O’)ホウ酸リチウム、ビス(2,2’-ビフェニルジオレート(2-)-O,O’)ホウ酸リチウム、ビス(5-フルオロ-2-オレート-1-ベンゼンスルホン酸-O,O’)ほう酸リチウム等が挙げられる。イミド塩類としては、ビスフルオロスルホニルイミドリチウム(LiN(FSO2)2)、ビストリフルオロメタンスルホン酸イミドリチウム(LiN(CF3SO2)2)、トリフルオロメタンスルホン酸ノナフルオロブタンスルホン酸イミドリチウム(LiN(CF3SO2)(C4F9SO2))、ビスペンタフルオロエタンスルホン酸イミドリチウム(LiN(C2F5SO2)2)等が挙げられる。リチウム塩は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。非水電解液中のリチウム塩の濃度は、例えば、0.5mol/L以上、2mol/L以下である。リチウム塩は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
[セパレータ]
通常、正極と負極との間には、セパレータを介在させることが望ましい。セパレータは、イオン透過度が高く、適度な機械的強度および絶縁性を備えている。セパレータとしては、微多孔薄膜、織布、不織布等を用いることができる。セパレータの材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンが好ましい。
通常、正極と負極との間には、セパレータを介在させることが望ましい。セパレータは、イオン透過度が高く、適度な機械的強度および絶縁性を備えている。セパレータとしては、微多孔薄膜、織布、不織布等を用いることができる。セパレータの材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンが好ましい。
非水電解質二次電池の構造の一例としては、正極および負極がセパレータを介して巻回されてなる電極群と、非水電解質とが外装体に収容された構造が挙げられる。或いは、巻回型の電極群の代わりに、正極および負極がセパレータを介して積層されてなる積層型の電極群等、他の形態の電極群が適用されてもよい。非水電解質二次電池は、例えば円筒型、角型、コイン型、ボタン型、ラミネート型等、いずれの形態であってもよい。
以下、本開示に係る非水電解質二次電池の一例として角形の非水電解質二次電池の構造を、図1を参照しながら説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る非水電解質二次電池の一部を切欠いた概略斜視図である。
電池は、有底角形の電池ケース4と、電池ケース4内に収容された電極群1および電解液とを備えている。電極群1は、長尺帯状の負極と、長尺帯状の正極と、これらの間に介在し、かつ直接接触を防ぐセパレータとを有する。電極群1は、負極、正極、およびセパレータを、平板状の巻芯を中心にして捲回し、巻芯を抜き取ることにより形成される。
負極の負極集電体には、負極リード3の一端が溶接等により取り付けられている。負極リード3の他端は、樹脂製の絶縁板を介して、封口板5に設けられた負極端子6に電気的に接続されている。負極端子6は、樹脂製のガスケット7により、封口板5から絶縁されている。正極の正極集電体には、正極リード2の一端が溶接等により取り付けられている。正極リード2の他端は、絶縁板を介して、封口板5の裏面に接続されている。すなわち、正極リード2は、正極端子を兼ねる電池ケース4に電気的に接続されている。絶縁板は、電極群1と封口板5とを隔離するとともに負極リード3と電池ケース4とを隔離している。封口板5の周縁は、電池ケース4の開口端部に嵌合しており、嵌合部はレーザー溶接されている。このようにして、電池ケース4の開口部は、封口板5で封口される。封口板5に設けられている電解液の注入孔は、封栓8により塞がれている。
<実施例>
以下、本開示の実施例について具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
以下、本開示の実施例について具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
《実施例1》
[第1スラリの調製]
原料シリコンを有機分散媒に分散させて湿式粉砕し、有機分散媒にフレーク状Si粒子が分散している第1スラリを得た(第1工程)。
[第1スラリの調製]
原料シリコンを有機分散媒に分散させて湿式粉砕し、有機分散媒にフレーク状Si粒子が分散している第1スラリを得た(第1工程)。
原料シリコンには、シリコンウエハの製造過程に用いられるシリコンをジェットミルで粉砕したものを用いた。有機分散媒にはイソプロピルアルコールを用いた。湿式粉砕には、ビーズミル装置(アイザワファインテック社製、LMZ015)を用いた。ポットに原料シリコン75gおよび有機分散媒425gを投入し、さらにジルコニア製のビーズ(直径0.3mm)を0.5kg入れて蓋を閉め(充填率90%)、不活性雰囲気中で、1時間粉砕処理を行った。周速は14m/s、流量は0.5L/分とした。スクリーン目開きは0.1mmを使用した。
[第2スラリの調製]
結着剤および導電剤に水を添加した後、混合機(プライミクス社製、T.K.ハイビスミックス)を用いて攪拌し、第2スラリを得た(第2工程)。結着剤には、ケイ酸カリウム(K2O・nSiO2)の粉末(n=3)を用いた。導電剤には、アセチレンブラック(AB)の粉末(デンカ製のデンカブラックLi100、平均粒径(D50)35nm)を用いた。結着剤と導電剤の質量比は、1:1とした。
結着剤および導電剤に水を添加した後、混合機(プライミクス社製、T.K.ハイビスミックス)を用いて攪拌し、第2スラリを得た(第2工程)。結着剤には、ケイ酸カリウム(K2O・nSiO2)の粉末(n=3)を用いた。導電剤には、アセチレンブラック(AB)の粉末(デンカ製のデンカブラックLi100、平均粒径(D50)35nm)を用いた。結着剤と導電剤の質量比は、1:1とした。
[負極の作製]
負極集電体である銅箔(厚み10μm)の表面に第1スラリを塗布し、第1塗膜を乾燥させ、第1塗膜の表面に第2スラリを塗布し、第2塗膜を乾燥させた(第3工程、第4工程)。乾燥後の第1塗膜および第2塗膜を圧縮した。このようにして、銅箔の両面に、Si粒子を含む第1合剤層と、ケイ酸塩と導電剤とを含む第2合剤層(Si粒子を含まない層)とを、この順に形成し、負極を得た。第1合剤層は、更に、第2スラリに由来するケイ酸塩および導電剤を含んでいた。第2スラリの塗布量は、銅箔の単位面積1cm2当たりに充填されるケイ酸塩と導電剤の合計質量が、銅箔の単位面積1cm2当たりに充填されるSi粒子の質量の2/8となるように調節した。すなわち、負極合剤層(第1合剤層と第2合剤層との合計)中のSi粒子の含有量は、負極合剤層の全体に対して80質量%とした。負極合剤層中のケイ酸塩の含有量は、負極合剤層の全体に対して10質量%とした。負極合剤層中のABの含有量は、負極合剤層の全体に対して10質量%とした。
負極集電体である銅箔(厚み10μm)の表面に第1スラリを塗布し、第1塗膜を乾燥させ、第1塗膜の表面に第2スラリを塗布し、第2塗膜を乾燥させた(第3工程、第4工程)。乾燥後の第1塗膜および第2塗膜を圧縮した。このようにして、銅箔の両面に、Si粒子を含む第1合剤層と、ケイ酸塩と導電剤とを含む第2合剤層(Si粒子を含まない層)とを、この順に形成し、負極を得た。第1合剤層は、更に、第2スラリに由来するケイ酸塩および導電剤を含んでいた。第2スラリの塗布量は、銅箔の単位面積1cm2当たりに充填されるケイ酸塩と導電剤の合計質量が、銅箔の単位面積1cm2当たりに充填されるSi粒子の質量の2/8となるように調節した。すなわち、負極合剤層(第1合剤層と第2合剤層との合計)中のSi粒子の含有量は、負極合剤層の全体に対して80質量%とした。負極合剤層中のケイ酸塩の含有量は、負極合剤層の全体に対して10質量%とした。負極合剤層中のABの含有量は、負極合剤層の全体に対して10質量%とした。
既述の方法により求められた第1合剤層の厚みT1および第2合剤層の厚みT2は、それぞれ20μmおよび1μmであった。負極合剤層(第1合剤層)の断面をSEMにより観察した。微細なフレーク状のSi粒子が負極合剤層の厚み方向に積み重なるように充填されていた。
既述の方法により求められたフレーク状Si粒子の厚みTは、100nmであった。既述の方法により求められたフレーク状Si粒子の長径LDは、1000nmであった。(長径LD/厚みT)の比は、10であった。既述の方法により求められたフレーク状Si粒子表面の二酸化ケイ素の膜の厚みは9nmであった。
[正極の作製]
正極合剤にN-メチル-2-ピロリドン(NMP)を添加した後、混合機(プライミクス社製、T.K.ハイビスミックス)を用いて攪拌し、正極スラリを調製した。正極合剤には、正極活物質(LiNi0.8Co0.18Al0.02O2)と、導電剤であるアセチレンブラックと、結着剤であるポリフッ化ビニリデンとの混合物(質量比95:2.5:2.5)を用いた。次に、アルミニウム箔(厚み20μm)の表面に正極スラリを塗布し、塗膜を乾燥させた後、圧縮して、アルミニウム箔の両面に正極合剤層を形成し、正極を得た。
正極合剤にN-メチル-2-ピロリドン(NMP)を添加した後、混合機(プライミクス社製、T.K.ハイビスミックス)を用いて攪拌し、正極スラリを調製した。正極合剤には、正極活物質(LiNi0.8Co0.18Al0.02O2)と、導電剤であるアセチレンブラックと、結着剤であるポリフッ化ビニリデンとの混合物(質量比95:2.5:2.5)を用いた。次に、アルミニウム箔(厚み20μm)の表面に正極スラリを塗布し、塗膜を乾燥させた後、圧縮して、アルミニウム箔の両面に正極合剤層を形成し、正極を得た。
[非水電解質の調製]
非水溶媒にリチウム塩を溶解させて非水電解質を調製した。非水溶媒には、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)との混合溶媒(体積比3:7)を用いた。リチウム塩にはLiPF6を用い、非水電解質中のLiPF6の濃度は1.0mol/Lとした。
非水溶媒にリチウム塩を溶解させて非水電解質を調製した。非水溶媒には、エチレンカーボネート(EC)と、ジメチルカーボネート(DMC)との混合溶媒(体積比3:7)を用いた。リチウム塩にはLiPF6を用い、非水電解質中のLiPF6の濃度は1.0mol/Lとした。
[非水電解質二次電池の作製]
各電極にタブをそれぞれ取り付け、タブが最外周部に位置するように、セパレータを介して正極および負極を渦巻き状に巻回することにより電極群を作製した。電極群をアルミニウムラミネートフィルム製の外装体内に挿入し、105℃で2時間真空乾燥した後、非水電解質を注入し、外装体の開口部を封止して、電池A1を得た。
各電極にタブをそれぞれ取り付け、タブが最外周部に位置するように、セパレータを介して正極および負極を渦巻き状に巻回することにより電極群を作製した。電極群をアルミニウムラミネートフィルム製の外装体内に挿入し、105℃で2時間真空乾燥した後、非水電解質を注入し、外装体の開口部を封止して、電池A1を得た。
上記で作製した電池について、以下の評価を行った。
[評価1:初回充電容量]
各電池について、25℃で、1It(800mA)の電流で電圧が4.2Vになるまで定電流充電を行い、その後、4.2Vの電圧で電流が1/20It(40mA)になるまで定電圧充電し、初回充電容量を求めた。初回充電容量を、比較例1の電池B1の初回充電容量を100とした指数として表した。
各電池について、25℃で、1It(800mA)の電流で電圧が4.2Vになるまで定電流充電を行い、その後、4.2Vの電圧で電流が1/20It(40mA)になるまで定電圧充電し、初回充電容量を求めた。初回充電容量を、比較例1の電池B1の初回充電容量を100とした指数として表した。
[評価2:100サイクル目の容量維持率]
下記条件で充放電を繰り返し行った。
下記条件で充放電を繰り返し行った。
<充電>
25℃で、1It(800mA)の電流で電圧が4.2Vになるまで定電流充電を行い、その後、4.2Vの電圧で電流が1/20It(40mA)になるまで定電圧充電した。
25℃で、1It(800mA)の電流で電圧が4.2Vになるまで定電流充電を行い、その後、4.2Vの電圧で電流が1/20It(40mA)になるまで定電圧充電した。
<放電>
25℃で、1It(800mA)の電流で電圧が2.75Vになるまで定電流放電を行った。
25℃で、1It(800mA)の電流で電圧が2.75Vになるまで定電流放電を行った。
充電と放電との間の休止期間は10分とした。1サイクル目の放電容量に対する100サイクル目の放電容量の割合を、容量維持率とし、比較例1の電池B1の容量維持率を100とした指数として表した。
《実施例2》
第1スラリの作製において、シリコンウエハの製造過程で生じる切削屑のシリコンを洗浄した粉体を原料シリコンに用いたこと以外、実施例1の電池A1と同様の方法により、実施例2の電池A2を作製し、評価した。既述の方法により求められたフレーク状Si粒子の表面の二酸化ケイ素の膜による厚みは、10nmであった。
第1スラリの作製において、シリコンウエハの製造過程で生じる切削屑のシリコンを洗浄した粉体を原料シリコンに用いたこと以外、実施例1の電池A1と同様の方法により、実施例2の電池A2を作製し、評価した。既述の方法により求められたフレーク状Si粒子の表面の二酸化ケイ素の膜による厚みは、10nmであった。
《実施例3》
第1スラリの作製において、シリコンウエハの製造過程で生じる切削屑のシリコンを洗浄した粉体を原料シリコンに用いた。第2スラリの作製において、導電剤としてABの代わりに黒鉛(日本黒鉛社製、黒鉛UP-5α)を用いた。上記以外、実施例1の電池A1と同様の方法により、実施例3の電池A3を作製し、評価した。既述の方法により求められたフレーク状Si粒子の表面の二酸化ケイ素の膜による厚みは、8nmであった。
第1スラリの作製において、シリコンウエハの製造過程で生じる切削屑のシリコンを洗浄した粉体を原料シリコンに用いた。第2スラリの作製において、導電剤としてABの代わりに黒鉛(日本黒鉛社製、黒鉛UP-5α)を用いた。上記以外、実施例1の電池A1と同様の方法により、実施例3の電池A3を作製し、評価した。既述の方法により求められたフレーク状Si粒子の表面の二酸化ケイ素の膜による厚みは、8nmであった。
《比較例1》
第1スラリの作製において、原料シリコンには、シリコンウエハの製造過程に用いられるシリコンをジェットミルで粉砕した平均粒径10μmの粉体を用い、有機分散媒には、n-ヘキサンを用いた。周速は18m/sとし、流量は0.75L/分とした。
第1スラリの作製において、原料シリコンには、シリコンウエハの製造過程に用いられるシリコンをジェットミルで粉砕した平均粒径10μmの粉体を用い、有機分散媒には、n-ヘキサンを用いた。周速は18m/sとし、流量は0.75L/分とした。
第2スラリの作製において、結着剤を添加せずに導電剤に水を添加した後、混合機(プライミクス社製、T.K.ハイビスミックス)を用いて攪拌した。
上記以外、実施例1の電池A1と同様の方法により、比較例1の電池B1を作製し、評価した。Si粒子は、粒径が約30nmのほぼ球状に近い形状であった。
《比較例2》
第1スラリの作製において、原料シリコンには、シリコンウエハの製造に用いられるシリコンをジェットミルにより粉砕した平均粒径10μmの粉体を用い、有機分散媒には、n-ヘキサンを用いた。周速は18m/sとし、流量は0.75L/分とした。
第1スラリの作製において、原料シリコンには、シリコンウエハの製造に用いられるシリコンをジェットミルにより粉砕した平均粒径10μmの粉体を用い、有機分散媒には、n-ヘキサンを用いた。周速は18m/sとし、流量は0.75L/分とした。
上記以外、実施例1の電池A1と同様の方法により、比較例2の電池B2を作製し、評価した。
《比較例3》
第1スラリの作製において、原料シリコンには、シリコンウエハの製造に用いられるシリコンをジェットミルにより粉砕した平均粒径10μmの粉体を用い、有機分散媒には、n-ヘキサンを用いた。
第1スラリの作製において、原料シリコンには、シリコンウエハの製造に用いられるシリコンをジェットミルにより粉砕した平均粒径10μmの粉体を用い、有機分散媒には、n-ヘキサンを用いた。
第2スラリの作製において、結着剤としてケイ酸カリウムの代わりにカルボキシメチルセルロースのナトリウム塩(CMC-Na)およびスチレンブタジエンゴム(SBR)を用いた。
上記以外、実施例1の電池A1と同様の方法により、比較例3の電池B3を作製し、評価した。
《比較例4》
第1スラリの作製において、原料シリコンには、シリコンウエハの製造に用いられるシリコンをジェットミルにより粉砕した平均粒径10μmの粉体を用い、有機分散媒には、n-ヘキサンを用いた。
第1スラリの作製において、原料シリコンには、シリコンウエハの製造に用いられるシリコンをジェットミルにより粉砕した平均粒径10μmの粉体を用い、有機分散媒には、n-ヘキサンを用いた。
第2スラリの作製において、結着剤としてケイ酸塩の代わりにCMC-Naを用いた。
上記以外、実施例1の電池A1と同様の方法により、比較例4の電池B4を作製し、評価した。
実施例1~3の電池A1~A3では、比較例1~4の電池B1~B4と比べて、高い初期充電容量が得られ、サイクル特性が向上した。実施例2、3の電池A2、A3では、より高い初期充電容量が得られ、サイクル特性が更に向上した。
本開示に係る非水電解質二次電池は、移動体通信機器、携帯電子機器等の主電源に有用である。
1 電極群
2 正極リード
3 負極リード
4 電池ケース
5 封口板
6 負極端子
7 ガスケット
8 封栓
10 負極
11 負極集電体
12 負極合剤層
12a 第1合剤層
12b 第2合剤層
13,20 フレーク状Si粒子
14 空隙
2 正極リード
3 負極リード
4 電池ケース
5 封口板
6 負極端子
7 ガスケット
8 封栓
10 負極
11 負極集電体
12 負極合剤層
12a 第1合剤層
12b 第2合剤層
13,20 フレーク状Si粒子
14 空隙
Claims (19)
- 負極集電体と、前記負極集電体に担持された負極合剤層と、を備え、
前記負極合剤層は、電気化学的にリチウムイオンを吸蔵および放出可能な負極活物質と、結着剤と、導電剤と、を含み、
前記負極活物質は、フレーク状のシリコン粒子を含み、
前記結着剤は、ケイ酸塩を含む、非水電解質二次電池用負極。 - 前記シリコン粒子の厚みTは、30nm以上、250nm以下であり、かつ、
前記シリコン粒子の長径LDは、500nm以上、5000nm以下である、請求項1に記載の非水電解質二次電池用負極。 - 前記シリコン粒子の表面の少なくとも一部は、二酸化ケイ素の膜で覆われている、請求項1または2に記載の非水電解質二次電池用負極。
- 前記二酸化ケイ素の膜の厚みが2nm以上、50nm以下である、請求項3に記載の非水電解質二次電池用負極。
- 透過型電子顕微鏡を用いた前記シリコン粒子の暗視野像において、前記シリコン粒子の面積に対する、結晶を示す白色部分の面積の割合が20%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極。
- 前記シリコン粒子は、ダイヤモンド、アモルファスカーボン、ジルコニウム酸化物、アルミニウム酸化物およびイットリウム酸化物からなる群より選択される少なくとも1種の成分を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極。
- 前記ケイ酸塩は、ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸リチウムからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極。
- 前記導電剤は、黒鉛を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極。
- 前記負極合剤層中の前記シリコン粒子の含有量は、前記負極合剤層の全体に対して、20質量%以上、94質量%以下である、請求項1~8のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極。
- 前記負極合剤層中の前記ケイ酸塩の含有量は、前記負極合剤層の全体に対して、3質量%以上、20質量%以下である、請求項1~9のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極。
- 前記負極合剤層中の前記導電剤の含有量は、前記負極合剤層の全体に対して、3質量%以上、60質量%以下である、請求項1~10のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極。
- 前記負極合剤層は、前記負極集電体の表面に配される第1合剤層と、前記第1合剤層の表面を覆う第2合剤層と、を有し、
前記第1合剤層は、前記シリコン粒子と、前記ケイ酸塩と、前記導電剤と、を含み、
前記第2合剤層は、前記ケイ酸塩と、前記導電剤と、を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極。 - 前記負極集電体は、金属箔を含み、
前記金属箔の表面粗さRaは、0.5μm以上、5μm以下である、請求項1~12のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極。 - 正極と、負極と、非水電解質と、を備え、
前記負極は、請求項1~13のいずれか1項に記載の負極である、非水電解質二次電池。 - 有機分散媒と、前記有機分散媒中に分散しているフレーク状のシリコン粒子と、を含む第1スラリを得る第1工程と、
結着剤としてケイ酸塩と、導電剤と、水と、を含む第2スラリを得る第2工程と、
負極集電体の表面に前記第1スラリを塗布し、前記シリコン粒子を含む第1塗膜を形成する第3工程と、
前記第1塗膜の表面に前記第2スラリを塗布し、前記ケイ酸塩と前記導電剤とを含む第2塗膜を形成する第4工程と、
を含む、非水電解質二次電池用負極の製造方法。 - 前記第1工程では、原料シリコンを前記有機分散媒に分散させて湿式粉砕し、前記第1スラリを得る、請求項15に記載の非水電解質二次電池用負極の製造方法。
- 前記第4工程では、前記第2スラリの一部を前記第1塗膜に含ませる、請求項15または16に記載の非水電解質二次電池用負極の製造方法。
- 前記ケイ酸塩は、アルカリ金属塩を含む、請求項15~17のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極の製造方法。
- 前記導電剤は、黒鉛を含む、請求項15~18のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用負極の製造方法。
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