光変換装置1は、第1光L1を、当該第1光L1の波長スペクトルとは異なる波長スペクトルを有する第2光L2に変換することが可能である。以下に、光変換装置1の複数の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係る光変換装置1(光変換装置1Aともいう)の構成の一例を示す概略図である。図1に示されるように、光変換装置1Aは、例えば、出射部材2、波長変換部3、入射部材4及び反射部材5を備える。
出射部材2は第1光L1を出射する。出射部材2は、第1光L1を自ら生成して出射する光源であってもよい。また、出射部材2は、光源から出力される第1光L1を伝送して出射する光ファイバであってもよい。また、出射部材2は、光源から出力される第1光L1が入射され、入射された第1光L1を出射するレンズであってもよい。
第1光L1は、例えばレーザ光である。第1光L1は、例えば、波長が460nm以下の短波長レーザ光であってもよいし、波長が440nm以下の短波長レーザ光であってもよい。第1光L1は、例えば405nmの紫色のレーザ光であってもよい。
波長変換部3は、第1光L1の照射に応じて、当該第1光L1の波長スペクトルとは異なる波長スペクトルを有する第2光L2を発することが可能である。第2光L2は例えば可視光である。
波長変換部3の形状は例えば直方体である。したがって、波長変換部3の表面は、例えば6個の矩形状の平面で構成される。波長変換部3の表面における一の矩形状の平面30には第1光L1が照射される。つまり、当該一の矩形状の平面30は、第1光L1が照射される被照射面30を構成する。波長変換部3は、被照射面30に照射される第1光L1を第2光L2に変換し、第2光L2を被照射面30から出射する。なお、被照射面30の形状は、例えば、円形であってもよいし、多角形であってもよい。また、被照射面30は曲面であってもよい。
波長変換部3としては、例えば、蛍光体を含む蛍光体部分300が採用される。蛍光体部分300が含む蛍光体は、第1光L1の照射に応じて蛍光を発することができる。蛍光体は、第1光L1によって励起されることによって発光する。蛍光体が発する蛍光の波長スペクトルにおけるピークを示す波長(ピーク波長ともいう)は、第1光L1の波長スペクトルのピーク波長よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
蛍光体部分300は例えば多数の蛍光体を含む。多数の蛍光体には、例えば1種類以上の蛍光体が含まれる。蛍光体部分300には、互いに異なるピーク波長を有する複数種類の蛍光体が含まれてもよい。この場合、蛍光体部分300には、例えば、第1光L1の照射に応じて赤色(R)の蛍光を発する蛍光体(赤色蛍光体ともいう)と、第1光L1の照射に応じて緑色(G)の蛍光を発する蛍光体(緑色蛍光体ともいう)と、第1光L1の照射に応じて青色(B)の蛍光を発する蛍光体(青色蛍光体ともいう)とが含まれてもよい。赤色蛍光体には、例えば、第1光L1の照射に応じて発する蛍光の波長スペクトルのピーク波長が620nmから750nm程度の範囲にある蛍光体が適用される。緑色蛍光体には、例えば、第1光L1の照射に応じて発する蛍光の波長スペクトルのピーク波長が495nmから570nm程度の範囲にある蛍光体が適用される。青色蛍光体には、例えば、第1光L1の照射に応じて発する蛍光の波長スペクトルのピーク波長が450nmから495nm程度の範囲にある蛍光体が適用される。
蛍光体部分300に複数種類の蛍光体が含まれる場合には、当該複数種類の蛍光体が発する蛍光が、蛍光体部分300が発する第2光L2を構成する。つまり、第2光L2は複数種類の色成分で構成される。蛍光体部分300に、赤色蛍光体、緑色蛍光体及び青色蛍光体が含まれる場合には、赤色蛍光体、緑色蛍光体及び青色蛍光体が発する蛍光が第2光L2を構成する。
蛍光体部分300に複数種類の蛍光体が含まれる場合には、第2光L2の波長スペクトルは、互いに異なる複数の波長ピークを有する。例えば、蛍光体部分300に3種類以上の蛍光体が含まれる場合には、第2光L2の波長スペクトルは、互いに異なる3つ以上の波長ピークを有する。蛍光体部分300に、赤色蛍光体、緑色蛍光体及び青色蛍光体が含まれる場合には、第2光L2の波長スペクトルは、赤色蛍光体が発する蛍光の波長ピークと、緑色蛍光体が発する蛍光の波長ピークと、青色蛍光体が発する蛍光の波長ピークとが含まれる。第2光L2は、疑似的な白色光であってもよいし、他の色温度の可視光であってもよい。
蛍光体部分300には、赤色蛍光体、緑色蛍光体及び青色蛍光体以外の蛍光体が含まれてもよい。蛍光体部分300には、例えば、第1光L1の照射に応じて青緑色の蛍光を発する蛍光体(青緑色蛍光体ともいう)が含まれてもよい。また、蛍光体部分300には、例えば、第1光L1の照射に応じて黄色の蛍光を発する蛍光体(黄色蛍光体ともいう)が含まれてもよい。蛍光体部分300には、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体、青緑色蛍光体及び黄色蛍光体の少なくとも1種類の蛍光体が含まれてもよい。
青緑色蛍光体には、例えば、第1光L1の照射に応じて発する蛍光の波長スペクトルのピーク波長が495nm程度の蛍光体が適用される。黄色蛍光体には、例えば、第1光L1の照射に応じて発する蛍光の波長スペクトルのピーク波長が570nmから590nm程度の範囲にある蛍光体が適用される。
蛍光体部分300は、例えば、多数の蛍光体を含む低融点ガラスで構成されてもよい。あるいは、蛍光体部分300は、多数の蛍光体を含む結晶化ガラスで構成されてもよい。あるいは、蛍光体部分300は、多数の蛍光体を含むセラミックで構成されてもよい。あるいは、蛍光体部分300は、蛍光性を有するバルク状のセラミックで構成されてもよい。この場合には、蛍光体部分300は蛍光体だけで構成されていると言える。
入射部材4は、第2光L2が入射される。入射部材4は、第2光L2が集光する集光面40を有する。反射部材5は、波長変換部3が発する第2光L2を反射して集光面40に集光させる反射面50を有する。第2光L2は、集光面40に向かって集光されて入射部材4に入射する。
入射部材4は、入射される第2光L2を伝送する光ファイバであってもよい。また、入射部材4は、ロッドレンズであってもよい。また、入射部材4は、入射される第2光L2の配光角を調整するレンズであってもよいし、結像レンズであってもよい。入射部材4がコアを有する光ファイバである場合、集光面40はコアの入射側の端面となる。また、入射部材4がレンズである場合、集光面40はレンズの入射面となる。集光面40は、平面であってもよいし、曲面であってもよい。
図2は反射部材5の外観の一例を示す概略斜視図である。図3は、図2に示される反射部材5を、図2の下側から平面視した様子の一例を示す概略図である。図1では、反射部材5の断面が示されている。
図1~3に示されるように、反射部材5は概ね直方体を成している。反射部材5の形状は、この限りではなく、概ね、円柱状であってもよいし、円錐台状であってもよいし、角柱状であってもよいし、角錐台状であってもよいし、楕円球体状の一部であってもよいし、球体の一部であってもよい。
反射部材5の表面に含まれる一の平面5aには凹部53が形成されている。凹部53の表面が反射面50を構成している。また、反射部材5には、出射部材2が発する第1光L1が通る孔55が設けられている。孔55は、反射部材5の表面において、例えば、一の平面5aと対向する一の平面5bから反射面50まで達しており、凹部53に向かって開口している。第1光L1は、反射部材5の外側から孔55に入り、孔55を通った後に波長変換部3に照射される。
反射面50は、波長変換部3の被照射面30から発する第2光L2を反射して集光面40に集光させる。反射面50は研磨された鏡面で構成されてもよい。この場合、反射部材5は、例えば、アルミニウム等の金属で構成されてもよい。また、反射部材5が、基材と当該基材に設けられた反射膜とで構成される場合には、当該反射膜が反射面50を構成してもよい。基材は、例えば、ガラスで構成されてもよいし、樹脂で構成されてもよい。反射膜は、単層膜であってもおいし、多層膜であってもよい。反射膜は、例えばコーティング加工で形成されてもよい。反射膜は、例えば、アルミニウム、銀あるいは金等の金属から成る金属膜を含んでもよいし、誘電体膜を含んでもよい。反射面50での第2光L2の反射率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。
図4は反射面50の形状を説明するための概略図である。反射面50は、例えば、長軸501が回転軸とされた回転楕円面500の一部で構成されている。回転楕円面500は、楕円100(図4と図1参照)の長軸101を回転軸として楕円100を回転させることで得られる回転楕円体の表面である。当該回転楕円体は、長球あるいは偏長楕円体とも呼ばれる。回転楕円面500の長軸501は楕円100の長軸101と一致する。なお、楕円100の短軸102を回転軸として楕円100を回転させることで得られる回転楕円体は、偏球あるいは偏平楕円体とも呼ばれる。
反射面50は、例えば、回転楕円面500を長軸501に沿って2つに分割したときの片側の半回転楕円面510の少なくとも一部で構成されてもよい。本例では、反射面50は、例えば、概ね半回転楕円面510で構成されている。具体的には、反射面50は、半回転楕円面510において、第1光L1が通る孔55の開口に相当する領域以外で構成されている。なお、図4では、反射面50に形成される孔55の開口の記載は省略されている。
波長変換部3は、図1に示されるように、例えば、被照射面30が回転楕円面500の一方の焦点F1を含むように配置されてもよい。言い換えれば、波長変換部3は、焦点F1が被照射面30上に位置するように配置されてもよい。被照射面30の中心は、例えば焦点F1と一致してもよい。
また、波長変換部3は、図1に示されるように、被照射面30が反射面50に向くように配置されてもよい。被照射面30は、図1に示されるように回転楕円面500の長軸501と平行であってもよいし、平行でなくてもよい。また、被照射面30は、図1に示されるように長軸501上に位置してもよいし、長軸501と離れていてもよいし、長軸501と交わってもよい。
ここで、図1及び4に示されるように、半回転楕円面510の楕円状の開口縁511を含む仮想平面515を考える。長軸501は仮想平面515上に位置する。被照射面30は、図1に示されるように仮想平面515と平行であってもよいし、仮想平面515と平行でなくてもよい。また、被照射面30は、図1に示されるように仮想平面515上に位置してもよいし(言い換えれば仮想平面515に含まれてもよいし)、仮想平面515と離れていてもよいし、仮想平面515と交わってもよい。被照射面30は、図1の例とは異なり、仮想平面515に対して、集光面40側(図1の右側)に、言い換えれば入射部材4側に傾斜してもよいし、他の方向に傾斜してもよい。
入射部材4は、図1に示されるように、例えば、集光面40が回転楕円面500の他方の焦点F2を含むように配置されてもよい。言い換えれば、入射部材4は、焦点F2が集光面40上に位置するように配置されてもよい。集光面40の中心は、例えば焦点F2と一致してもよい。
また、入射部材4は、図1に示されるように、集光面40が反射面50に向くように配置されてもよい。集光面40は、図1に示されるように長軸501と平行でなくてもよいし、平行であってもよい。また、集光面40は、図1に示されるように長軸501と交差してもよいし、長軸501と離れていてもよい。また、集光面40は、図1に示されるように仮想平面515と平行でなくてもよいし、平行であってもよい。また、集光面40は、図1に示されるように仮想平面515と交わってもよいし、仮想平面515上に位置してもよいし、仮想平面515と離れていてもよい。集光面40は、仮想平面515に対して、図1に示されるように被照射面30側(図1の左側)に、言い換えれば波長変換部3側に傾斜してもよいし、他の方向に傾斜してもよい。
本例では、図1及び4に示されるように、回転楕円面500の2つの焦点F1及びF2の間の距離dは、回転楕円面500の長軸半径a以下となっている。これにより、2つの焦点F1及びF2の間の距離dを小さくすることができる。その結果、集光面40に第2光L2が集光し易くなり、第2光L2を効率良く集光することができる。以下にこの点について詳細に説明する。
図5は、本例に係る光変換装置1Aと比較される比較対象装置1000の構成の一例を示す概略図である。比較対象装置1000では、回転楕円面500の2つの焦点F1及びF2の間の距離dが、回転楕円面500の長軸半径aよりも大きくなっている。比較対象装置1000の他の構成について光変換装置1Aと同じである。
ここで、波長変換部3が発する第2光L2のある光線(言い換えれば、第2光L2のある成分)が被照射面30から反射面50まで到達するまでの光路長(第1光路長ともいう)をI1とし、当該ある光線が反射面50で反射して集光面40まで到達するまでの光路長(第2光路長ともいう)をI2とする。第2光L2の光線の結像倍率はI2/I1で表される。図5には、第2光L2の3つの光線についての第1光路長I1及び第2光路長I2が示されている。第2光L2は、波長変換部3の被照射面30から四方に向かって広範囲に出射される。
比較対象装置1000では、焦点F1及びF2の間の距離dが大きいことから、第2光L2には、結像倍率が非常に大きい光線(例えば図5において被照射面30から左側に向かう光線)と結像倍率が非常に小さい光線(例えば図5において被照射面30から集光面40の上側に向かう光線)とが含まれるようになり、第2光L2では、光線の結像倍率のばらつきが大きくなる。そのため、集光面40のサイズを小さくした場合、あるいは集光面40が焦点F2から離れて配置された場合等には、第2光L2が集光面40に集光されにくくなる。
図6は、光変換装置1Aにおいて、第2光L2に含まれる複数の光線が反射面50で反射する様子の一例を示す概略図である。図6では、第2光L2の3つの光線についての第1光路長I1及び第2光路長I2が示されている。光変換装置1Aでは、焦点F1及びF2の間の距離dが小さいことから、光変換装置1Aでは、比較対象装置1000とは異なり、結像倍率が非常に大きい光線及び結像倍率が非常に小さい光線が第2光L2には含まれない。これにより、第2光L2での光線の結像倍率のばらつきが小さくなる。その結果、第2光L2が集光面40に集光されやすくなり、第2光L2を効率良く集光することができる。
図1の例では、波長変換部3の被照射面30の中心は焦点F1と一致しているが、被照射面30の中心は焦点F1から離れていてもよい。この場合、被照射面30の中心は、焦点F1に対して、例えば、図1の左側に位置してもよいし、図1の右側に位置してもよいし、図1の紙面手前側に位置してもよいし、図1の紙面奥側に位置してもよい。また図1の例では、入射部材4の集光面40の中心は焦点F2と一致しているが、集光面40の中心は焦点F2から離れていてもよい。この場合、集光面40の中心は、焦点F2に対して、例えば、図1の左側に位置してもよいし、図1の右側に位置してもよいし、図1の紙面手前側に位置してもよいし、図1の紙面奥側に位置してもよい。
被照射面30の中心と焦点F1との間の距離が第1の値以下となり、かつ集光面40の中心と焦点F2との間の距離が第2の値以下となるように、波長変換部3及び入射部材4が配置されてもよい。ただし、この場合、被照射面30の中心と集光面40の中心とが互いに離れるように波長変換部3及び入射部材4が配置される。例えば、被照射面30の中心と集光面40の中心との間の距離がd/2以上となるように、波長変換部3及び入射部材4が配置される。
第1の値は、例えば、d/2であってもよいし、d/3であってもよいし、d/4であってもよいし、d/5であってもよいし、d/6であってもよい。また、第1の値は、例えば、d/7であってもよいし、d/8であってもよいし、d/9であってもよいし、d/10であってもよい。第2の値は、例えば、d/2であってもよいし、d/3であってもよいし、d/4であってもよいし、d/5であってもよいし、d/6であってもよい。また、第2の値は、例えば、d/7であってもよいし、d/8であってもよいし、d/9であってもよいし、d/10であってもよい。第2の値は、第1の値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、第1の値及び第2の値のそれぞれがd/2である場合、被照射面30の中心と焦点F1との間の距離がd/2以下となり、かつ集光面40の中心と焦点F2との間の距離がd/2以下となり、かつ被照射面30の中心と集光面40の中心との間の距離がd/2以上となるように、波長変換部3及び入射部材4が配置される。
本例では、反射面50が、回転楕円面500を長軸501に沿って2つに分割したときの片側の半回転楕円面510の少なくとも一部で構成されている。これに対して、反射面50が、図7に示されるように、回転楕円面500を短軸に沿って2つに分割したときの片側の半回転楕円面の少なくとも一部で構成されることも可能である。図1の例のように、反射面50が、回転楕円面500を長軸501に沿って2つに分割したときの片側の半回転楕円面510の少なくとも一部で構成される場合には、図7の例と比較して、被照射面30から出射された第2光L2が反射面50によって集光面40に集光し易くなる。よって、第2光L2を効率良く集光することができる。なお、反射面50は、図7に示されるように回転楕円面500を短軸に沿って2つに分割したときの片側の半回転楕円面で構成されてもよいし、当該半回転楕円面の一部で構成されてもよい。
実施の形態2.
図8は本実施の形態に係る光変換装置1(光変換装置1Bともいう)の構成の一例を示す概略図である。光変換装置1Bは、上述の光変換装置1Aにおいて、反射部材5の形状を変更したものである。
光変換装置1Bでは、反射面50が、半回転楕円面510の楕円状の開口縁511(図4参照)の少なくとも一部を含んでいない。言い換えると、開口縁511の少なくとも一部は第2光L2を透過する。図8の例では、反射面50が、半回転楕円面510の開口縁511のすべてを含んでいない。この場合、回転楕円面500の長軸501を通る切断面で反射面50を切った場合、当該切断面に垂直な方向から見たときの反射面50の断面形状は、回転楕円面500の短軸に対して、図8に示されるように線対称であってもよいし、線対称でなくてよい。また、反射面50は、図9に示されるように、開口縁511の一部を含んでもよい。
ここで、半回転楕円面510において、開口縁511とその近傍は、例えばコーティング加工しにくい。光変換装置1Bでは、反射面50が、半回転楕円面510の開口縁511の少なくとも一部を含んでいないことから、例えば、反射面50を構成する反射膜をコーティング加工によって形成し易くなる。
実施の形態3.
本実施の形態に係る光変換装置1(光変換装置1Cともいう)は、波長変換部3から出射される第2光L2の広がりを小さくして第2光L2を反射面50に照射する光学部材60を備える。ここで、第2光L2の広がりが小さくなるとは、光学部材60が存在しない場合と比べて第2光L2の広がりが小さくなることを意味する。光学部材60は、第2光L2を反射する反射部材61でもよいし、第2光L2を屈折するレンズ62でもよい。
図10は、光学部材60として反射部材61を備える光変換装置1Cの構成の一例を示す概略図である。図11は反射部材61の一例を示す概略図である。図10では、反射部材61の断面が示されている。図12は、光学部材60としてレンズ62を備える光変換装置1Cの構成の一例を示す概略図である。図10及び12に示され光変換装置1Cは、上述の光変換装置1Aにおいて、光学部材60をさらに備えるものである。
図11に示されるように、反射部材61は、例えば環状部材である。反射部材61は、例えば中空の円柱状を成している。反射部材61の環状の内周面は、例えば鏡面となっており、第2光L2を反射することが可能である。反射部材61の環状の内周面は、反射面50と同様に、第2光L2を反射する反射膜で構成されてもよい。反射部材61の環状の内周面は、例えば、断面円形状であり、かつテーパ状となっている。これにより、反射部材61の両端の開口では、一方の径が他方の径よりも小さくなっている。なお、反射部材61の構造は図11の例に限られない。
図10に示されるように、環状の反射部材61は、例えば、径が小さい方の開口が波長変換部3の被照射面30を取り囲むように配置される。反射部材61のテーパ状の内周面の径は、被照射面30から離れるほど大きくなっている。発光角度(言い換えれば出射角)が大きい第2光L2は、反射部材61の内周面で反射して反射面50に照射される。これにより、波長変換部3から出射される第2光L2の広がりが小さくなって第2光L2が反射面50に照射される。
図12の例では、レンズ62が、被照射面30の前に配置されており、被照射面30から出射する第2光L2が入射する。レンズ62は、例えば、被照射面30を覆うように配置されている。レンズ62は、発光角度が大きい第2光L2を屈折して出射する。これにより、図10の例と同様に、波長変換部3から出射される第2光L2の広がりが小さくなって第2光L2が反射面50に照射される。
このように、光変換装置1Cでは、波長変換部3から出射される第2光L2の広がりを小さくして第2光L2を反射面50に照射する光学部材60が設けられている。これにより、集光面40に対する第2光L2の入射角を小さくすることができる。さらに、第2光L2での光線の結像倍率のばらつきを小さくすることができる。よって、第2光L2が入射部材4に入射しやすくなり、その結果、入射部材4に入射する第2光L2の光量を大きくすることができる。なお、光学部材60は、実施の形態2に係る光変換装置1Bに設けられてもよい。
実施の形態4.
本実施の形態に係る光変換装置1(光変換装置1Dともいう)は、反射面50で反射して集光面40の外側に向かう第2光L2を集光面40に導く光学部材70を備える。光学部材70は、第2光L2を反射する反射部材71でもよいし、第2光L2を屈折するレンズ72でもよい。
図13は、光学部材70として反射部材71を備える光変換装置1Dの構成の一例を示す概略図である。図13では、反射部材71の断面が示されている。図14は、光学部材70としてレンズ72を備える光変換装置1Dの構成の一例を示す概略図である。図13及び14に示され光変換装置1Dは、上述の光変換装置1Aにおいて、光学部材70をさらに備えるものである。
反射部材71は、例えば、上述の反射部材61と同様の構造を有している。図13に示されるように、環状の反射部材71は、例えば、径が小さい方の開口が入射部材4の集光面40を取り囲むように配置される。反射部材71のテーパ状の内周面の径は、集光面40から離れるほど大きくなっている。反射面50で反射して集光面40の外側に向かう第2光L2は、反射部材71の内周面で反射して集光面40に導かれる。
図14の例では、レンズ72が集光面40の前に配置されている。反射面50で反射して集光面40の外側に向かう第2光L2はレンズ72で屈折して集光面40に導かれる。
このように、光変換装置1Dでは、反射面50で反射して集光面40の外側に向かう第2光L2を集光面40に導く光学部材70が設けられている。これにより、集光面40に入射する第2光L2の光量を大きくすることができる。
なお、光学部材70は、実施の形態2に係る光変換装置1Bに設けられてもよい。また、光学部材70は、実施の形態3に係る光変換装置1Cに設けられてもよい。図15は、光学部材60としての反射部材61と、光学部材70として反射部材71とを備える光変換装置1Cの構成の一例を示す概略図である。図16は、光学部材60としてのレンズ62と、光学部材70としてレンズ72とを備える光変換装置1Cの構成の一例を示す概略図である。図15及び16の例とは異なり、光変換装置1Cは、反射部材61とレンズ72とを備えてもよいし、レンズ62と反射部材71とを備えてもよい。
実施の形態5.
光変換装置1では、入射部材4に対して第1光L1を積極的に入射させることがある。例えば、第1光L1と第2光L2が混ざった光を入射部材4から出射させたい場合、集光面40に対して第2光L2だけではなく第1光L1も積極的に入射される。
一方で、上記の光変換装置1では、第1光L1の波長変換部3に対する入射角は0°である。つまり、第1光L1は被照射面30に対して垂直に入射される。そのため、第1光L1の正反射成分は、反射部材5の孔55に向かって進んで、孔55から光変換装置1の外側に出射されやすい。そのため、上記の光変換装置1では、第1光L1が入射部材4に入射しにくい。
そこで、本実施の形態では、第1光L1が入射部材4に入射しやすくなるような光変換装置1について説明する。図17は、本実施の形態に係る光変換装置1(光変換装置1Eともいう)の構成の一例を示す概略図である。
光変換装置1Eは、実施の形態1に係る光変換装置1Aにおいて、波長変換部3の配置姿勢を変更したものである。光変換装置1Eでは、波長変換部3の被照射面30は、第1光L1が通る孔55に向いていない。被照射面30は、半回転楕円面510の楕円状の開口縁511を含む仮想平面515に対して傾斜している。図17の例では、被照射面30は、仮想平面515に対して集光面40側(図17の右側)に傾斜している。なお、被照射面30は、仮想平面515に対して他の方向に傾斜してもよい。
光変換装置1Eでは、第1光L1の波長変換部3に対する入射角αは0°よりも大きくなっている。言い換えれば、第1光L1の被照射面30に対する入射角αは0°よりも大きくなっている。被照射面30は、第1光L1の入射方向に対して傾斜しているともいえる。入射角αは、例えば、5°以上であってもよいし、10°以上であってもよいし、20°以上であってもよい。また、入射角αは、例えば、60°以下であってもよいし、50°以下であってもよいし、45°以下であってもよい。なお、上述の光変換装置1B~1Dにおいても、入射角αを0°よりも大きくしてもよい。
このように、光変換装置1Eでは、第1光L1の波長変換部3に対する入射角αが0°よりも大きくなっていることから、波長変換部3で反射した第1光L1が孔55に入りにくくなる。これにより、第1光L1は、波長変換部3及び反射面50を順次反射して集光面40に入射しやすくなる。よって、例えば、第1光L1と第2光L2が混ざった光を入射部材4から出射させることができる。なお、入射部材4に第1光L1を入射させたくない場合であっても、入射角αは0°よりも大きくてもよい。
実施の形態6.
光変換装置1では、実施の形態5とは異なり、入射部材4に対して第1光L1を入射させたくない場合がある。
そこで、本実施の形態では、第1光L1が入射部材4に入射しにくくなるような光変換装置1について説明する。図18は、本実施の形態に係る光変換装置1(光変換装置1Fともいう)の構成の一例を示す概略図である。
光変換装置1Fは、実施の形態2に係る光変換装置1Bにおいて、光学フィルタ80を設けたものである。光学フィルタ80は、第1光L1を吸収し、第2光L2を透過させることが可能である。光学フィルタ80は、例えば、集光面40を覆うように集光面40の近傍に配置される。これにより、光学フィルタ80は、波長変換部3(詳細には被照射面30)及び反射面50で順次反射した第1光L1を吸収し、反射面50で反射した第2光L2を透過させることができる。
光学フィルタ80は、例えば、板状、シート状あるいは膜状に形成されてもよい。実施の形態4のようにレンズ72が配置される場合には、光学フィルタ80は、レンズ72上に成膜されていてもよい。光学フィルタ80での第1光L1の吸収率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。光学フィルタ80での第2光L2の透過率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。光学フィルタ80は、例えば、ガラス等の誘電体で構成されてもよいし、誘電体と他の材料とで構成されてもよいし、誘電体以外の材料で構成されてもよい。光学フィルタ80は、単層で構成されてもよいし、多層で構成されてもよい。
このように、光変換装置1Fには、波長変換部3及び反射面50で順次反射した第1光L1を吸収し、反射面50で反射した第2光L2を透過させる光学フィルタ80が設けられている。これにより、第1光L1が入射部材4に入射しにくくなるとともに、第2光L2を適切に入射部材4に入射することができる。
なお、光学フィルタ80は、光変換装置1A,1C,1D,1Eに設けられてもよい。また、光学フィルタ80は、第1光L1を吸収するのではなく、第1光L1を反射してもよい。この場合、第1光L1が入射部材4に入射しにくくなるとともに、図19に示されるように、光学フィルタ80で反射した第1光L1を反射面50で反射させて波長変換部3の被照射面30に再度照射することができる。これにより、波長変換部3の発光効率が向上する。光学フィルタ80での第1光L1の反射率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。
実施の形態7.
本実施の形態では、上述の実施の形態6と同様に、第1光L1が入射部材4に入射しにくくなるような光変換装置1について説明する。図20は、本実施の形態に係る光変換装置1(光変換装置1Gともいう)の構成の一例を示す概略図である。
光変換装置1Gは、実施の形態1に係る光変換装置1Aにおいて、第2光L2を反射し、第1光L1を吸収する光学フィルタ57で反射面50が構成されているものである。光変換装置1Gでは、反射部材5は、例えば、基材56と、当該基材56に設けられた光学フィルタ57とで構成されている。光学フィルタ57は、例えば膜状に形成されている。光学フィルタ57は、例えば、基材56の表面にコーティング加工されることによって形成されてもよい。光学フィルタ57は、例えば、ガラス等の誘電体で構成されてもよいし、誘電体と他の材料とで構成されてもよいし、誘電体以外の材料で構成されてもよい。光学フィルタ57は、単層膜であってもおいし、多層膜であってもよい。
基材56は概ね直方体を成している。基材56の形状は、この限りではなく、概ね、円柱状であってもよいし、円錐台状であってもよいし、角柱状であってもよいし、角錐台状であってもよい。基材56は、例えば、ガラスで構成されてもよいし、樹脂で構成されてもよい。
基材56の表面に含まれる一の平面には凹部が形成されている。この凹部の表面に光学フィルタ57が膜状に形成されている。反射面50は、光学フィルタ57の基材56側の主面とは反対側の主面で構成される。第1光L1が通る孔55は、基材56及び光学フィルタ57を貫通して反射面50に達している。
光学フィルタ57での第2光L2の反射率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。また、光学フィルタ57での第1光L1の吸収率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。
このように、光変換装置1Gでは、第2光L2を反射し、第1光L1を吸収する光学フィルタ57で反射面50が構成されている。これにより、第1光L1が入射部材4に入射しにくくなるとともに、第2光L2を適切に入射部材4に入射することができる。なお、光学フィルタ57は、光変換装置1B,1C,1D,1E,1Fに設けられてもよい。
実施の形態8.
図21は本実施の形態に係る光変換装置1(光変換装置1Hともいう)の構成の一例を示す概略図である。光変換装置1Hは、実施の形態2に係る光変換装置1Bにおいて、孔55を設けずに、第1光L1を反射して波長変換部3に照射する反射部材90を設けたものである。
光変換装置1Hでは、反射部材5に、第1光L1が通る孔55が設けられていない。出射部材2から出射される第1光L1は、反射部材5を通らずに反射部材90に照射される。反射部材90は、例えば、波長変換部3の被照射面30の近傍に配置されている。反射部材90は、反射部材5を通らずに進む第1光L1を反射して波長変換部3の被照射面30に照射する。
反射部材90は、例えば、板状、シート状あるいは膜状に形成されてもよい。反射部材90での第1光L1の反射率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。反射部材90は、アルミニウム等の金属で構成されてもよい。また、反射部材90は、基材と当該基材に設けられた反射膜とで構成されてもよい。基材は、例えば、ガラスで構成されてもよいし、樹脂で構成されてもよい。反射膜は、単層膜であってもよいし、多層膜であってもよい。反射膜は、例えばコーティング加工で形成されてもよい。反射膜は、例えば、アルミニウム、銀あるいは金等の金属から成る金属膜を含んでもよいし、誘電体膜を含んでもよい。反射膜での第1光L1の反射率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。
このように、光変換装置1Hでは、反射部材5を通らずに進む第1光L1を反射して波長変換部3に照射する反射部材90が設けられている。そのため、反射部材5に対して第1光L1が通る孔55を設ける必要がない。これにより、孔55がない分、反射面50を大きくすることができる。よって、集光面40に集光される第2光L2の光量を大きくすることができる。
ここで、図21の例のように、被照射面30が反射面50に向く場合、出射部材2からまっすぐ進む第1光L1を被照射面30に照射するためには、第1光L1が通る孔55を反射部材5に設ける必要がある。本例では、第1光L1が進む方向を反射部材90によって変更していることから、反射部材5に孔55を設けなくても、反射面50に向く被照射面30に対して第1光L1を適切に照射することができる。
なお、反射部材90は、光変換装置1A,1C,1D,1E,1F,1Gに設けてもよい。この場合、第1光L1が通る孔55が不要となる。
また、反射部材90は、第1光L1を反射し、第2光L2を透過させる光学フィルタであってもよい。この場合、反射部材90は、ガラス等の誘電体で構成されてもよいし、誘電体と他の材料とで構成されてもよいし、誘電体以外の材料で構成されてもよい。反射部材90は、単層で構成されてもよいし、多層で構成されてもよい。反射部材90での第2光L2の透過率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。反射部材90が、第1光L1を反射し、第2光L2を透過させる光学フィルタである場合、反射部材90によって第2光L2の進行が邪魔されにくくなる。よって、集光面40に集光される第2光L2の光量をより大きくすることができる。
実施の形態9.
図22は本実施の形態に係る光変換装置1(光変換装置1I)の構成の一例を示す概略図である。光変換装置1Iは、実施の形態8に係る光変換装置1Hにおいて、入射部材4の光軸400の向きを特定したものである。
光変換装置1Iでは、波長変換部3の被照射面30に垂直な方向に沿って被照射面30の中心から出射される第2光L2の光線L2aが反射面50で反射する方向の延長線上に入射部材4の光軸400が位置している。これにより、被照射面30から四方に向かって広範囲に出射される第2光L2が集光面40に集光しやすくなる。なお、上述の光変換装置1A,1C,1D,1E,1F,1Gにおいて、光線L2aが反射面50で反射する方向の延長線上に入射部材4の光軸400が位置してもよい。
実施の形態10.
図23は本実施の形態に係る光変換装置(光変換装置1Jともいう)の構成の一例を示す概略図である。光変換装置1Jは、実施の形態1に係る光変換装置1Aにおいて、孔55が設けられておらず、第1光L1が透過する材料で反射部材5が構成されたものである。
光変換装置1Jでは、反射部材5は、例えば、基材58と、当該基材58に設けられた光学フィルタ59とで構成されている。光学フィルタ59は、例えば膜状に形成されている。光学フィルタ59は、例えば、基材58の表面にコーティング加工されることによって形成されてもよい。基材58は概ね直方体を成している。基材58の形状は、この限りではなく、概ね、円柱状であってもよいし、円錐台状であってもよいし、角柱状であってもよいし、角錐台状であってもよい。基材58の表面に含まれる一の平面には凹部が形成されている。この凹部の表面に光学フィルタ59が膜状に形成されている。反射面50は、光学フィルタ59の基材58側の主面とは反対側の主面で構成される。
基材58及び光学フィルタ59は、第1光L1が透過する材料で構成されている。基材58は、例えば、透明のガラスで構成されてもよいし、透明の樹脂で構成されてもよい。光学フィルタ59は、第1光L1を透過させるとともに、第2光L2を反射することが可能である。光学フィルタ59は、例えば、ガラス等の誘電体で構成されてもよいし、誘電体と他の材料とで構成されてもよいし、誘電体以外の材料で構成されてもよい。光学フィルタ59は、単層膜であってもおいし、多層膜であってもよい。
基材58での第1光L1の透過率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。また、光学フィルタ59での第1光L1の透過率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。また、光学フィルタ59での第2光L2の反射率は、例えば、80%以上であってもよいし、90%以上であってもよいし、95%以上であってもよい。
光変換装置1Jでは、第1光L1が通る孔55が反射部材5に設けられていない。出射部材2から出射された第1光L1は、反射部材5の材料を透過して波長変換部3に照射される。つまり、第1光L1は、基材58の材料及び光学フィルタ59の材料を透過して波長変換部3に照射される。
このように、光変換装置1Jでは、反射部材5が、第1光L1を透過させる材料で構成されている。これにより、図23に示されるように、波長変換部3で反射して反射面50に向かう第1光L1が、反射部材5の材料を透過して光変換装置1Jの外側に出射されやすくなる。これにより、上述の光変換装置1F,1Gと同様に、波長変換部3で反射した第1光L1が入射部材4に入射しにくくなる。
また、第1光L1が、反射部材5の材料を透過して波長変換部3に照射される場合には、上述の光変換装置1H,1Iと同様に、反射部材5に対して第1光L1が通る孔55を設ける必要がない。これにより、孔55がない分、反射面50を大きくすることができる。よって、集光面40に集光される第2光L2の光量を大きくすることができる。
なお、光変換装置1Jにおいて、反射部材5に、第1光L1が通る孔55が設けられてもよい。また、反射部材5は光学フィルタ59だけで構成されてもよい。また、光変換装置1B,1C,1D,1E,1F,1H,1Iにおいて、同様に、反射部材5が、第1光L1が透過する材料で構成されてもよい。
実施の形態11.
図24は本実施の形態に係る光変換装置1(光変換装置1Kともいう)の構成の一例を示す概略図である。光変換装置1Kは、例えば、実施の形態2に係る光変換装置1Bにおいて、波長変換部3及び入射部材4が固定される固定部材200が設けられたものである。
固定部材200は、例えば概ね直方体を成している。固定部材200の形状は、この限りではなく、概ね、円柱状であってもよいし、円錐台状であってもよいし、角柱状であってもよいし、角錐台状であってもよい。固定部材200は、例えば、金属で構成されてもよいし、ガラスで構成されてもよいし、樹脂で構成されてもよい。
固定部材200の表面に含まれる一の平面200aには凹部210が形成されている。波長変換部3は、被照射面30が凹部210の表面210a(例えば底面)から露出するように固定部材200に固定されている。図24の例のように、波長変換部3の大部分が固定部材200に埋め込まれてもよい。入射部材4は、集光面40が凹部210の表面210a(例えば底面)から露出するように固定部材200に固定されている。図24の例のように、入射部材4の一部が固定部材200に埋め込まれてもよい。入射部材4は、例えば、固定部材200の表面のうち、一の平面200aと対向する一の平面200bから、固定部材200の外側に延出してもよい。波長変換部3及び入射部材4は、例えば接着材等が使用されて固定部材200に固定されてもよい。
光変換装置1Kでは、例えば、反射部材5の表面に含まれる一の平面5aと、固定部材200の表面に含まれる一の平面200aとが接合される。平面5aと平面200aとは、接着剤等の接合部材が使用されて接合されてもよいし、直接接合されてもよい。平面5aと平面200aとが接合されることによって、反射面50と凹部210の表面210aとが向き合うようになり、反射面50と表面210aとで概ね閉じた空間250が形成されている。被照射面30及び集光面40は空間250に配置されている。
このように、光変換装置1Kでは、波長変換部3及び入射部材4が同じ固定部材200に固定されている。これにより、治具等を用いて反射部材5と固定部材200とを位置合わせすることによって、反射面50に対して波長変換部3及び入射部材4を簡単に位置合わせすることができる。例えば、回転楕円面500の2つの焦点F1及びF2に波長変換部3の被照射面30及び入射部材4の集光面40をそれぞれ簡単に配置することができる。
また、本例のように、反射面50と凹部210の表面210aとで構成された空間250に被照射面30及び集光面40が配置される場合であって、反射面50及び表面210aが第1光L1を反射することができる場合には、被照射面30で反射した第1光L1が空間250の外側に漏れにくくなる。
なお、反射部材5の表面と固定部材200の表面のそれぞれには、反射部材5と固定部材200とを位置合わせするための位置合わせ平面が含まれてもよい。反射部材5の位置合わせ平面と、固定部材200の位置合わせ平面とが面一とされることによって、反射部材5と固定部材200とが位置合わせされる。
図25は、反射部材5及び固定部材200のそれぞれが位置合わせ平面を備える場合の光変換装置1K(光変換装置1Kaともいう)の構成の一例を示す概略図である。図26は、図25に示される光変換装置1Kaを図25の上側から見た様子の一例を示す概略図である。図27は、図25に示される光変換装置1Kaを図25の下側から見た様子の一例を示す概略図である。図25には、図26に示される矢視A-Aでの反射部材5及び固定部材200の断面が示されている。
光変換装置1Kaでは、反射部材5は、概ね円錐台状となっている。円錐台状の反射部材5の底面及び上面がそれぞれ平面5a及び5bとなっている。反射部材5の側面5cは曲面となっている。反射部材5の側面5cには、位置合わせ平面551aを有する突起部550aと、位置合わせ平面551bを有する突起部550bとが設けられている。突起部550a及び550bは、例えば、側面5cでの平面5a側(言い換えれば底面側)の端部に設けられている。ここで、位置合わせ平面551aに平行な第1仮想平面と、位置合わせ平面551bに平行であり、かつ第1仮想平面に交わる第2仮想平面とを考える。本例では、第2仮想平面は第1仮想平面と垂直を成す。位置合わせ平面551a及び551bは、例えば、光変換装置1Kaの外表面に含まれる。
また、光変換装置1Kaでは、固定部材200の表面において、平面200a及び200bに垂直な一の平面200cに、位置合わせ平面251aを有する突起部250aが設けられている。また、固定部材200の表面において、平面200a及び200bに垂直な一の平面200dに、位置合わせ平面251bを有する突起部250bが設けられている。平面200cは平面200dと垂直を成している。平面200aを上面とし、平面200bを下面とすると、平面200c及び200dのそれぞれは、一の側面であると言える。
突起部250a及び250bは例えば板状である。例えば、板状の突起部250aの一の主面が位置合わせ平面251aを構成し、板状の突起部250bの一の主面が位置合わせ平面251bを構成する。突起部250aは、平面200cにおいて、例えば、平面200a側(言い換えれば上面側)の端から、平面200b側(言い換えれば下面側)の端まで存在する。また、突起部250bは、平面200dにおいて、例えば、平面200a側(言い換えれば上面側)の端から、平面200b側(言い換えれば下面側)の端まで存在する。ここで、位置合わせ平面251aに平行な第3仮想平面と、位置合わせ平面251bに平行であり、かつ第3仮想平面に交わる第4仮想平面とを考える。本例では、第3仮想平面は第4仮想平面と垂直を成す。位置合わせ平面251a及び251bは、例えば、光変換装置1Kaの外表面に含まれる。
以後、固定部材200の平面200a,200b,200cに平行な方向を第1方向DR1と呼ぶ(図26及び27参照)。また、固定部材200の平面200a,200b,200dに平行な方向を第2方向DR2と呼ぶ(図26及び27参照)。固定部材200の位置合わせ平面251aは、第2方向DR2に平行な方向と垂直を成し、かつ第1方向DR1に平行である。一方で、固定部材200の位置合わせ平面251bは、第1方向DR1に平行な方向と垂直を成し、かつ第2方向DR2に平行である。
光変換装置1Kaでは、反射部材5と固定部材200とが正しく位置合わせされた場合には、反射部材5の位置合わせ平面551aと固定部材200の位置合わせ平面251aとが面一となり、かつ、反射部材5の位置合わせ平面551bと固定部材200の位置合わせ平面251bとが面一となる。言い換えれば、反射部材5と固定部材200とが正しく位置合わせされた場合、位置合わせ平面551aと位置合わせ平面251aとが同一平面上に位置し、かつ、位置合わせ平面551bと位置合わせ平面251bとが同一平面上に位置する。したがって、光変換装置1Kaの製造時に、位置合わせ平面551aと位置合わせ平面251aとが面一となり、かつ、位置合わせ平面551bと位置合わせ平面251bとが面一となるように、反射部材5と固定部材200とが組み合わされることによって、反射部材5と固定部材200とを正しく位置合わせすることができる。例えば、位置合わせ用治具が有する第1の平面に対して位置合わせ平面551b及び位置合わせ平面251bをあてつけ、かつ、位置合わせ用治具が有する、第1の平面に垂直な第2の平面に対して位置合わせ平面551b及び位置合わせ平面251bをあてつけることにより、位置合わせ平面551aと位置合わせ平面251aとが面一となり、かつ、位置合わせ平面551bと位置合わせ平面251bとが面一となる状態を簡単に実現することができる。そして、位置合わせ平面551aと位置合わせ平面251aとが面一となり、かつ、位置合わせ平面551bと位置合わせ平面251bとが面一となっている状態で、反射部材5と固定部材200とを接合することによって、正しく位置合わせされた状態で組み合わされた反射部材5及び固定部材200を得ることができる。
なお、反射部材5及び固定部材200のそれぞれは、一つの位置合わせ平面を備えてもよいし、3つ以上の位置合わせ平面を備えてもよい。図25~27の例において、例えば、位置合わせ平面551b及び251bが設けられていない場合であっても、位置合わせ平面551a及び251aを利用して、反射部材5と固定部材200との第2方向DR2の位置合わせを適切に行うことができる。また、図25~27の例において、例えば、位置合わせ平面551a及び251aが設けられていない場合であっても、位置合わせ平面551b及び251bを利用して、反射部材5と固定部材200との第1方向DR1の位置合わせを行うことができる。
このように、光変換装置1Kaでは、反射部材5の表面と固定部材200の表面のそれぞれには、反射部材5と固定部材200とを位置合わせするための位置合わせ平面が含まれている。これにより、位置合わせ平面を利用して、反射部材5と、波長変換部3及び入射部材4が固定された固定部材200とを精度よくかつ簡単に位置合わせすることができる。よって、反射部材5の反射面50に対して、固定部材200に固定された波長変換部3及び入射部材4を精度よくかつ簡単に位置合わせすることができる。
固定部材200は、波長変換部3が発する熱を外部に放出する放熱部材として機能してもよい。この場合、固定部材200は、例えば、波長変換部3よりも熱伝導率が高い材料で構成されてもよい。固定部材200は、例えば、アルミニウム等の金属で構成されてもよい。また、固定部材200は、放熱特性を向上させるために、放熱フィンを有してもよい。波長変換部3が固定された固定部材200が放熱部材として機能することによって、つまり、波長変換部3が固定された放熱部材を光変換装置1Kが備えることによって、波長変換部3の特性が発熱により劣化する可能性を低減することができる。なお、熱伝導率は、例えば、定常法と非定常法の2つの方法で測定できる。非定常法の中には、レーザフラッシュ法、ASTM E1530(準拠)の円板熱流計法、JIS R 2616(準拠)、ASTM D5930(準拠)の熱線(プローブ)法、ISO 22007-6の交流定常法等がある。以後、放熱部材として機能する固定部材200を放熱部材200と呼ぶことがある。
光変換装置1Kが放熱部材200を備える場合、放熱部として機能する反射部材5が放熱部材200と熱的に接続されてもよい。熱的に接続されているとは、反射部材5の熱の放熱経路に放熱部材200が位置することをいう。この場合、反射部材5のすべてあるいは大部分は、波長変換部3よりも熱伝導率が高い材料で構成されることによって、反射部材5が放熱部として機能してもよい。例えば、反射部材5の反射面50が鏡面で構成される場合、反射部材5のすべてがアルミニウム等の金属で構成されてもよい。また、反射部材5が、基材と、反射面50を構成する反射膜とが構成される場合、基材がアルミニウム等の金属で構成されてもよい。反射部材5のすべてあるいは大部分は、放熱部材200と同じ材料で構成されてもよいし、放熱部材200と異なる材料で構成されてもよい。
反射部材5の平面5aと固定部材200の平面200aとが直接接合されることによって、反射部材5が放熱部材200と熱的に接続されてもよい。また、平面5aと平面200aとの間に位置する熱伝導性の高い接合材によって平面5aと平面200aとを接合することによって、反射部材5が放熱部材200と熱的に接続されてもよい。熱伝導性の高い接合材としては、例えば、熱伝導性接着剤が採用されてもよいし、熱伝導性両面テープが採用されてもよい。熱伝導性接着剤としては、例えば、金属あるいはセラミックス等からなる熱伝導率が高いフィラーが充填された樹脂接着剤が採用されてもよい。
このように、放熱部として機能する反射部材5が、波長変換部3が固定された放熱部材200と熱的に接続される場合、波長変換部3が発する熱の放熱特性を向上させることができる。よって、波長変換部3の特性が発熱により劣化する可能性をさらに低減することができる。
なお、入射部材4は固定部材200に固定されなくてもよい。また、反射部材5の平面5aと固定部材200の平面200aとが、熱伝導性の低い接合材で接合されてもよい。例えば、平面5aと平面200aとの間に、波長変換部3よりも熱伝導性の低い接合材が設けられ、当該接合材によって平面5aと平面200aとが接合されてもよい。これにより、波長変換部3が発する熱が反射部材5に伝わりにくくなる。したがって、熱に弱い材料が反射部材5に含まれる場合、波長変換部3の発熱により反射部材5の特性が劣化する可能性が低減する。例えば、反射部材5に低融点ガラスが含まれる場合、反射部材5と固定部材200とが熱伝導性の低い接合材で接合されてもよい。また、反射部材5が備える、反射面50を構成する反射膜(例えばコーティング膜)が熱に弱い場合、反射部材5と固定部材200とが熱伝導性の低い接合材で接合されてもよい。反射部材5と固定部材200は、エポキシ樹脂などの断熱性接着剤で接合されてもよいし、他の材料で接合されてもよい。
以上のような光変換装置1は様々なシステムにおいて利用されることができる。以下に、光変換装置1を備えるシステムの構成例について説明する。
図28は、光変換装置1を備えるシステム900Aの構成の一例を示す概略図である。図28に示されるシステム900Aは、例えば、光変換装置1の波長変換部3が発する第2光L2を照明光L5として放射する照明システムである。システム900Aが放射する照明光L5は、室内で利用されてもよい、屋外で利用されてもよい。システム500Aでは、光変換装置1の入射部材4が出射する第2光L2がそのまま照明光L5として照明空間に放射される。
図29は、光変換装置1を備える他のシステム900Bの構成の一例を示す概略図である。システム900Bは、システム900Aと同様に、光変換装置1の波長変換部3が発する第2光L2を照明光L5として放射する照明システムである。
システム900Bは、光変換装置1と、照明光L5を照明空間に放射する放射部950とを備える。放射部950には、光変換装置1の入射部材4が出射する第2光L2が入射される。放射部950は、入射される第2光L2を照明光L5として外部に放射する。光変換装置1の入射部材4が例えば光ケーブルである場合、入射部材4が放射部950に接続されてもよい。また、入射部材4から出射される第2光L2を放射部950まで伝送する光伝送部材(例えば光ファイバ)を、入射部材4とは別に設けてもよい。放射部950は、第2光L2が入射する光学系を備えてもよい。この光学系には、レンズ、拡散板及びリフレクタの少なくとも一つが含まれてもよい。放射部950が光学系を備える場合には、放射部950は、照明光L5の配光を調整する機能を有してもよい。
光変換装置1を備えるシステムは、上記の例に限られない。例えば、光変換装置1は、内視鏡システムにおいて使用されてもよい。この場合、波長変換部3が発する第2光L2は、胃腸内等の体内を照らす照明光として利用される。また、光変換装置1は、照明光L5を放射する照明システム以外で使用されてもよい。例えば、光変換装置1はプロジェクタで使用されてもよい。この場合、波長変換部3が発する第2光L2が、プロジェクタの光源の光として利用されてもよい。また、出射部材2は光変換装置1に含まれなくてもよい。
以上のように、光変換装置及びそれを備えるシステムは詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この開示がそれに限定されるものではない。また、上述した各種例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の例が、この開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。