本発明を詳細に説明する。
本発明は、通常無色ないし淡色の発色性化合物と、上記一般式(1)で表される特定の化合物を用い、必要に応じて、以下に示すその他の顕色剤や増感剤、保存性向上剤、さらには結合剤や充填剤、その他の添加剤等を含有する感熱記録材料に関する。
上記一般式(1)におけるAは、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子等のヘテロ原子を含んでいてもよく、ヘテロ原子としては酸素原子が好ましい。Aの具体例を以下に挙げるが、これらに限定されるものではない。
すなわち、
ヘテロ原子を含まない炭素数6以下の2価の飽和炭化水素基Aの具体例としては、以下の構造のものが挙げられ、中でも炭素数3以下の2価の飽和炭化水素基が好ましい。
また、酸素原子を含む炭素数6以下の2価の飽和炭化水素基の具体例としては以下の構造のものが挙げられ、中でもC1~C3の2価の飽和炭化水素基が好ましい。
本発明に用いられる化合物の具体例を、下表1に挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
次に、本発明に用いられる化合物の製造方法について説明する。
上記一般式(1)で表される化合物の中でも、例えば上記表1に記載の化合物番号5(式(2))はイソシアン酸フェニル(100)と1-アミノ-2-プロパノール(101)を等モル比で反応させることにより容易に合成できる。
上記の製造工程における反応温度は一般に0℃~100℃であり、好ましくは0℃~30℃であり、副生成物の生成が少なく、円滑に反応が行われる。
上記の製造工程で用いられる溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に限定されない。例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、及びN-メチルピロリドン等のアミド化合物;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素化合物;ベンゼン、トルエン、及びキシレン等の芳香族炭化水素化合物;ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメチレングリコールジメチルエーテル、及びジエチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル化合物;スルホラン等のスルホン化合物;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド化合物等が挙げられ、これらは混合して使用してもよい。
本発明における感熱記録材料を形成するにあたり、発色性化合物は通常1~50質量%、好ましくは5~30質量%、上記式(1)で表される化合物は通常、1~70質量%、好ましくは10~50質量%、増感剤は通常1~80質量%、保存性向上剤は通常0~30質量%、結合剤は通常1~90質量%、充填剤は通常0~80質量%、その他の滑剤、界面活性剤、消泡剤、紫外線吸収剤は各々任意の割合で、例えば各々通常0~30質量%使用される(質量%は感熱記録材料中に占める各成分の質量比)。本発明の感熱記録材料においては、前記成分以外のそれ自身公知の顕色剤、増感剤又はその他の添加剤を併用しても良い。
本発明に用いられる発色性化合物は、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられるものであればよく、特に制限されない。用いられる発色性化合物としては、例えばフルオラン系化合物、トリアリールメタン系化合物、スピロ系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジン系化合物、ラクタム系化合物、フルオレン系化合物が挙げられ、フルオラン系化合物が好ましい。
フルオラン系化合物の具体例としては、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-メチル-N-シクロヘキシルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-イソペンチルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-イソブチルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-[N-エチル-N-(3-エトキシプロピル)アミノ]-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-ヘキシルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ジペンチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-メチル-N-プロピルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-(N-エチル-N-テトラヒドロフリルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(p-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(p-フルオロアニリノ)フルオラン、3-[N-エチル-N-(p-トリル)アミノ]-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(p-トルイジノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-7-(o-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジブチルアミノ-7-(o-クロロアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-7-(o-フルオロアニリノ)フルオラン、3-ジブチルアミノ-7-(o-フルオロアニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-7-(3,4-ジクロロアニリノ)フルオラン、3-ピロリジノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-クロロ-7-エトキシエチルアミノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-クロロ-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-7-クロロフルオラン、3-ジエチルアミノ-7-メチルフルオラン、3-ジエチルアミノ-7-オクチルフルオラン、3-[N-エチル-N-(p-トリル)アミノ]-6-メチル-7-フェネチルフルオラン等が挙げられ、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオランが好ましい。
トリアリールメタン系化合物の具体例としては、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)-6-ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタルバイオレットラクトン又はCVL)、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニル)フタリド、3-(p-ジメチルアミノフェニル)-3-(1,2-ジメチルアミノインドール-3-イル)フタリド、3-(p-ジメチルアミノフェニル)-3-(2-メチルインドール-3-イル)フタリド、3-(p-ジメチルアミノフェニル)-3-(2-フェニルインドール-3-イル)フタリド、3,3-ビス(1,2-ジメチルインドール-3-イル)-5-ジメチルアミノフタリド、3,3-ビス(1,2-ジメチルインドール-3-イル)-6-ジメチルアミノフタリド、3,3-ビス(9-エチルカルバゾール-3-イル)-5-ジメチルアミノフタリド、3,3-(2-フェニルインドール-3-イル)-5-ジメチルアミノフタリド、3-p-ジメチルアミノフェニル-3-(1-メチルピロール-2-イル)-6-ジメチルアミノフタリド等が挙げられる。
スピロ系化合物の具体例としては、3-メチルスピロジナフトピラン、3-エチルスピロジナフトピラン、3,3’-ジクロロスピロジナフトピラン、3-ベンジルスピロジナフトピラン、3-プロピルスピロベンゾピラン、3-メチルナフト-(3-メトキシベンゾ)スピロピラン、1,3,3-トリメチル-6-ニトロ-8’-メトキシスピロ(インドリン-2,2’-ベンゾピラン)等;ジフェニルメタン系化合物の具体例としては、例えばN-ハロフェニル-ロイコオーラミン、4,4-ビス-ジメチルアミノフェニルベンズヒドリルベンジルエーテル、N-2,4,5-トリクロロフェニルロイコオーラミン等;チアジン系化合物の具体例としては、例えばベンゾイルロイコメチレンブルー、p-ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等;ラクタム系化合物の具体例としては、例えばローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB-p-クロロアニリノラクタム等;フルオレン系化合物の具体例としては、例えば3,6-ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)-6’-ジメチルアミノフタリド、3,6-ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)-6’-ピロリジノフタリド、3-ジメチルアミノ-6-ジエチルアミノフルオレンスピロ(9,3’)-6’-ピロリジノフタリド等、が挙げられる。これらの発色性化合物は単独もしくは混合して用いられる。
本発明に用いられる顕色剤としては、特に制限されないが、一般に感圧記録紙や感熱記録紙に用いられているものであればよく、例えばα-ナフトール、β-ナフトール、p-オクチルフェノール、4-t-オクチルフェノール、p-t-ブチルフェノール、p-フェニルフェノール、1,1-ビス(p-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(p-ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:ビスフェノールA又はBPA)、2,2-ビス(p-ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1-ビス(p-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4’-チオビスフェノール、4,4’-シクロ-ヘキシリデンジフェノール、2,2’-ビス(2,5-ジブロム-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’-イソプロピリデンビス(2-t-ブチルフェノール)、2,2’-メチレンビス(4-クロロフェノール)、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン、4-ヒドロキシ-4’-メトキシジフェニルスルホン、2,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン、4-ヒドロキシ-4’-イソプロポキシジフェニルスルホン、4-ヒドロキシ-4’-エトキシジフェニルスルホン、4-ヒドロキシ-4’-ブトキシジフェニルスルホン、4-ヒドロキシ-4’-ベンジルオキシジフェニルスルホン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、2,4-ジヒドロキシ-2’-メトキシベンズアニリド等のフェノール性化合物、p-ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p-ヒドロキシ安息香酸エチル、4-ヒドロキシフタル酸ジベンジル、4-ヒドロキシフタル酸ジメチル、5-ヒドロキシイソフタル酸エチル、3,5-ジ-t-ブチルサリチル酸、3,5-ジ-α-メチルベンジルサリチル酸等の芳香族カルボン酸誘導体、芳香族カルボン酸又はその多価金属塩、ベンゾトリアゾール、5-メチル-1H-ベンゾトリアゾール、4-メチル-1H-ベンゾトリアゾール、フェニル-6ベンゾトリアゾール、フェニル-5ベンゾトリアゾール、クロロ-5ベンゾトリアゾール、クロロ-5メチルベンゾトリアゾール、クロロ-5イソプロピル-7メチル-4ベンゾトリアゾール、ブロモ-5ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール誘導体、サッカリン、1-ブロモサッカリン、1-ニトロサッカリン、1-アミノサッカリン等のサッカリン誘導体、メタニルアニリド、N-フェニル-4-アミノベンゼンスルホンアミド、ネオウリロン、N-フェニル-3-ニトロベンゼンスルホンアミド、N-(4-メチル-2-ニトロフェニル)ベンゼンスルホンアミド、N-(2-メトキシフェニル)-p-トルエンスルホンアミド、N-(2-(3-フェニルウレイド)フェニル)ベンゼンスルホンアミド等のスルホンアミド誘導体、N-(p-トルエンスルホニル)‐N’-(3-n-ブチルアミノスルホニルフェニル)尿素、N-(p-トルエンスルホニル)-N’-(4-トリメチルアセトフェニル)尿素、N-(ベンゼンスルホニル)-N’-(3-p-トルエンスルホニルオキシフェニル)尿素、N-(p-トルエンスルホニル)-N’-(3-p-トルエンスルホニルフェニル)尿素、N-(p-トルエンスルホニル)-N’-(3-フェニルスルホニルオキシフェニル)尿素、トルブタミド、クロルプロパミド等のスルホニルウレア誘導体等が挙げられる。
本発明に用いられる増感剤(熱可融性化合物)の具体例としては、例えば木ろう、カルナウバろう、シェラック、パラフィン、モンタンろう、酸化パラフィン、ポリエチレンワックス、アミドワックス、酸化ポリエチレン、ステアリン酸、ベヘン酸、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、N-メチルステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、メチロールベヘン酸アミド、メチロールステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ステアリン酸アニリド、リノール酸アニリド、1-ベンジルオキシナフタレン、2-ベンジルオキシナフタレン、1-ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,4-ジエトキシナフタレン、2,6-ジイソプロピルナフタレン、1,2-ジフェノキシエタン、1,4-ジフェノキシブタン、1,2-ビス(3-メチルフェノキシ)エタン、1,2-ビス(4-メトキシフェノキシ)エタン、1,2-ビス(3,4-ジメチルフェニル)エタン、1-フェノキシ-2-(4-クロロフェノキシ)エタン、1-フェノキシ-2-(4-メトキシフェノキシ)エタン、1,2-ジフェノキシメチルベンゼン、o-キシリレンビス(フェニルエーテル)、ジフェニルグリコール、p-ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル、p-ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエステル、テレフタル酸ジベンジルエステル、フタル酸ジメチル、イソフタル酸ジベンジル、p-トルエンスルホン酸フェニルエステル、フェニルメシチレンスルホナート、4-メチルフェニルメシチレンスルホナート、4-トリルメシチレンスルホナート、炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4-クロロベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4-メチルベンジル)エステル、p-ベンジルビフェニル、4-メトキシビフェニル、4-メチルフェニルビフェニルエーテル、p-アリルオキシビフェニル、4-(m-メチルフェノキシメチル)ビフェニル、m-ターフェニル、p-トルエンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアニリド、p-トルエンスルホンアニリド、4,4’-ジアリルオキシジフェニルスルホン、ジフェニルスルホン、4,4’-ジメチルベンゾフェノン、ジベンゾイルメタン、p-アセトトルイジン、セシルビフェニル化合物、1,4-ジアセトキシベンゼン、1,4-ジプロピオンオキシベンゼン、2-フェノキシエチル-N-フェニルカルバメート、1,4-ジグリシジルオキシベンゼン、4,4‘-ジグリシジルオキシジフェニルスルホン、4-ベンジルオキシ-4’-(2-メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、2,2’-メチレンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)ホスフェート、2,2’-メチレンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)ホスフェートの金属塩、アンモニウム塩及び多価金属塩、p-ニトロ安息香酸の金属塩、フタル酸モノベンジルエステルの金属塩、けい皮酸の金属塩、p-ヒドロキシアセトアニリド、p-ヒドロキシブチラニド、p-ヒドロキシノナリニド、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)、4,4’-ブチリデン-ビス(3-メチル-6-t-ブチルフェノール)、4,4‘-チオビス(2-t-ブチル-5-メチルフェノール)、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-t-ブチルフェニル)ブタン、ビス(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-6-メチルフェニル)スルホン、ビス(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシフェニル)スルホン、4,4’-スルホニルビス(2-t-ブチル-5-メチルフェノール)、4-[α-(ヒドロキシメチル)ベンジルオキシ]-4-ヒドロキシジフェニルスルホン、パルミチン酸アミド、エチレンビスアミド、o-トルエンスルホンアミド、モンタン酸ワックス、ジ-p-トリルカーボネート、フェニル-α-ナフチルカーボネート、4,4’-エチレンジオキシ-ビス安息香酸ジベンジルエステル、p-ニトロ安息香酸メチル、ジベンゾイルオキシメタン、ビス[2-(4-メトキシフェノキシ)エチル]エーテル、メトキシカルボニル-N-ステアリン酸ベンズアミド、N-ベンゾイルステアリン酸アミド、N-エイコ酸アミド、ベヘン酸アミド、p-アセトトルイジド、p-アセトフェネチジド、N-アセトアセチル-p-トルイジン、テレフタル酸ジメチル、p-メチルチオフェニルベンジルエーテル、ジ(β-ビフェニルエトキシ)ベンゼン、p-ジ(ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1-イソプロピルフェニル-2-フェニルエタン、1,4-ジ(フェニルチオ)ブタン、N-ステアリルステアリン酸アミド、N-ステアリル尿素、アセト酢酸アニリド化合物、脂肪酸アニリド化合物、2,2’-ビス(4-メトキシフェニル)ジエチルエーテル、ビス(4-メトキシフェニル)エーテル、アジピン酸ジフェニル、ベンゼンスルホン酸フェニルエステル、4-アセチルアセトフェノン、ベンズアミド、チオアセトアニリドアクリル酸アミド、イソフタル酸ジエチル、シュウ酸ジベンジルとシュウ酸ジ(4-クロロベンジル)の等量混合物、シュウ酸ジ(4-メチルベンジル)とシュウ酸ジ(4-クロロベンジル)の等量混合物、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)、4,4’-メチレンビス(2,6-ジ-t-ブチルフェノール)、4,4’-ジメトキシジフェニルスルホン、2,4’-ジメトキシジフェニルスルホン、1,2-ビス(4-メトキシフェニルチオ)エタン、1,2-ビス(4-メトキシフェノキシ)プロパン、1,3-フェノキシ-2-プロパノール、1,4-ジフェニルチオ-2-ブテン、1,4-ジフェニルチオブタン、1,4-ジフェノキシ―2-ブテン、1,5-ビス(4-メトキシフェノキシ)-3-オキサペンタン、1,3-ジベンゾイルオキシプロパン、4,4’-エチレンジオキシ-2-ビス安息香酸ジベンジルエステル、1,3-ビス(2-ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1,4-ジベンジルオキシナフタレン、1,4-ジメトキシナフタレン、1,4-ビス(2-ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p-(2-ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p-プロパルギルオキシビフェニル、p-ベンジルオキシベンジルアルコール、ジ-β-ナフチルフェニレンジアミン、ジフェニルアミン、カルバゾール、2,3-ジ-m-トリルブタン、4,4’-ジメチルビフェニル、2,3,5,6-テトラメチル-4’-メチルジフェニルメタン、4-アセチルビフェニル、トリフェニルメタン、1-ヒドロキシ-2-ナフト工酸フェニル、1-ヒドロキシ-2-ナフト工酸メチル、N-オクタデシル-カルバモイル-p-メトキシカルボニルベンゼン、β-ナフト工酸フェニル、グアイアコールカーボネート、ジ-p-トリルカーボネート、フェニル-α-ナフチルカーボネート、1,1-ジフェニルプロパノール、1,1-ジフェニルエタノール、N-オクタデシルカルバモイルベンゼン、ジベンジルスルフィド、アマイドAP-1、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛、等が挙げられる。
本発明に用いられる保存性向上剤の具体例としては、2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)、2,2’-メチレンビス(4-エチル-6-t-ブチルフェノール)、2,2’-エチリデンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェノール)、4,4’-チオビス(2-メチル-6-t-ブチルフェノール)、4,4’-ブチリデンビス(6-t-ブチル-m-クレゾール)、1-〔α-メチル-α-(4’-ヒドロキシフェニル)エチル〕-4-〔α’,α’-ビス(4’-ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-t-ブチルフェニル)ブタン、トリス(2,6-ジメチル-4-t-ブチル-3-ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、4,4’-チオビス(3-メチルフェノール)、4,4’-ジヒドロキシ-3,3’,5,5’-テトラブロモジフェニルスルホン、4,4’-ジヒドロキシ-3,3’,5,5’-テトラメチルジフェニルスルホン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジクロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)プロパン等のヒンダードフェノール化合物、1,4-ジグリシジルオキシベンゼン、4,4’-ジグリシジルオキシジフェニルスルホン、4-ベンジルオキシ-4’-(2-メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、テレフタル酸ジグリシジル、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ化合物、N,N’-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミン、2,2’-メチレンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)ホスフェイトのナトリウム又は多価金属塩、ビス(4-エチレンイミノカルボニルアミノフェニル)メタン等が挙げられる。例えば2,2’-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール)、2,2’-メチレンビス(4-エチル-6-t-ブチルフェノール)、2,2’-エチリデンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェノール)、4,4’-チオビス(2-メチル-6-t-ブチルフェノール)、4,4’-ブチリデンビス(6-t-ブチル-m-クレゾール)、1-〔α-メチル-α-(4’-ヒドロキシフェニル)エチル〕-4-〔α’,α’-ビス(4’-ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-t-ブチルフェニル)ブタン、トリス(2,6-ジメチル-4-t-ブチル-3-ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、4,4’-チオビス(3-メチルフェノール)、4,4’-ジヒドロキシ-3,3’,5,5’-テトラブロモジフェニルスルホン、4,4’-ジヒドロキシ-3,3’,5,5’-テトラメチルジフェニルスルホン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジクロロフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)プロパン等のヒンダードフェノール化合物、1,4-ジグリシジルオキシベンゼン、4,4’-ジグリシジルオキシジフェニルスルホン、4-ベンジルオキシ-4’-(2-メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、テレフタル酸ジグリシジル、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ化合物、N,N’-ジ-2-ナフチル-p-フェニレンジアミン、2,2’-メチレンビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)ホスフェイトのナトリウム又は多価金属塩、ビス(4-エチレンイミノカルボニルアミノフェニル)メタン、ウレアウレタン化合物(ケミプロ化成株式会社製顕色剤UU等)、及び下記式(4)で表されるジフェニルスルホン架橋型化合物もしくはそれらの混合物等が挙げられる。
(式(4)中、aは0~6の整数である。)
本発明に用いられる結合剤の具体例としては、メチルセルロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、セルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、スルホン酸基変性ポリビニルアルコール、シリル基変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン及びその誘導体、カゼイン、ゼラチン、水溶性イソプレンゴム、スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、イソ(又はジイソ)ブチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性のもの或は(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、カルボキシル化スチレン/ブタジエン(SB)共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル酸系共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン(NB)共重合体、カルボキシル化アクリロニトリル/ブタジエン(NB)共重合体、コロイダルシリカと(メタ)アクリル樹脂の複合体粒子等の疎水性高分子エマルジョン等が挙げられる。
本発明に用いられる充填剤の具体例としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、クレー、アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ポリスチレン樹脂、尿素-ホルマリン樹脂等が挙げられる。
更に本発明においては上記以外の種々の添加剤を使用することができ、例えばサーマルヘッド磨耗防止、スティッキング防止等の目的でのステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、酸化防止あるいは老化防止効果を付与する為のフェノール誘導体、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物等の紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤、等が挙げられる。
次に、本発明の感熱記録材料の調製方法を説明する。本発明に用いられる、顕色剤、増感剤を、それぞれ別々に結合剤あるいは必要に応じてその他の添加剤等と共にボールミル、アトライター、サンドミル等の分散機にて粉砕、分散化し分散液とした後(通常、粉砕や分散を湿式で行うときは水を媒体として用いる)、分散液を混合して感熱記録層塗布液を調製し、紙(普通紙、上質紙、コート紙等が使用出来る)、プラスチックシート、合成紙等の支持体上に通常乾燥質量で1~20g/m2になるようにバーコーター、ブレードコーター等により塗布、乾燥して本発明の感熱記録材料を作製する。
また、必要に応じて感熱記録層と支持体の間に中間層を設けたり、感熱記録層上にオーバーコート層(保護層)を設けても良い。中間層、オーバーコート層(保護層)は、例えば前記の結合剤あるいは必要に応じてその他の添加物と共に、感熱記録層塗布液の調製におけるのと同様に必要に応じて粉砕、分散して中間層用塗布液又はオーバーコート層(保護層)用塗布液とした後、乾燥時の質量で通常0.1~10g/m2程度となるように塗布し、乾燥することにより設けられる。
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。実施例中「部」は質量部、「%」は質量%である。
[実施例1]表1に記載の化合物番号5(式(2))の合成
トルエン75部に1-アミノ-2-プロパノール9.5部を室温下で加え、均一に溶解したところで液温を10℃以下に冷却した。同温度を保持しながらトルエン30部に溶解したイソシアン酸フェニル15部を30分かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。反応液より析出した固形分を濾過し、得られた白色固体をトルエン100部で十分に洗浄し、加温乾燥することで表1に記載の化合物番号5で表される化合物を22.1部得た。
MS(ESI):[M-H]-:cal.:181.1,found:181.1
[実施例2]表1に記載の化合物番号10(式(3))の合成
トルエン40部に2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール4.1部を室温下で加え、均一に溶解したところで液温を10℃以下に冷却した。同温度を保持しながらトルエン20部に溶解したイソシアン酸フェニル5.0部を30分かけて滴下し、そのまま1時間撹拌した。反応液より析出した固形分を濾過し、得られた白色固体をトルエン80部で十分に洗浄し、加温乾燥することで表1に記載の化合物番号10で表される化合物を9.1部得た。
MS(ESI):[M-H]-:cal.:209.1,found:209.1
[実施例3]感熱記録材料の作製
実施例1で得られた、表1に記載の化合物番号5で表される化合物(式(2))を、以下の組成で安井器械(株)製のマルチビーズショッカー(型式:PV1001(S))を用いて1時間粉砕、分散化して[A]液を調製した。
[A]液:表1の化合物番号5 15部
25%PVA水溶液 20部
水 65部
下記組成の混合物をサンドグラインダーによりレーザー回析/散乱式粒子径分布測定装置LA-950(株式会社堀場製作所社製)によるメディアン粒子径が1μmになるように粉砕、分散化して発色性化合物の分散液[B]を調製した。
[B]液:3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン 35部
15%PVA水溶液 40部
水 25部
次いで、上記で得られた各液及び下記する薬剤を以下の組成で混合して感熱記録層塗布液を調製し、坪量50g/m2の上質紙上に乾燥時の質量が5g/m2となるように塗布、乾燥して本発明の感熱記録材料を作製した。
[A]液 40.0部
[B]液 8.6部
67%炭酸カルシウム水分散液 9.0部
48%変性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス 6.3部
水 36.1部
(保護層の形成)
次に、下記の組成からなる保護層塗布液を前記の感熱記録層上に乾燥時の質量が2g/m2となるように塗布、乾燥して保護層付きの感熱記録材料を作製した。
40%スチレン/アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 115部
5%ベントナイト水分散液 17部
45%スチレン・アクリル共重合体水性エマルジョン 44部
39%ステアリン酸亜鉛水分散液 103部
67%炭酸カルシウム水分散液 15部
[実施例4]
表1の化合物番号5で表される化合物(式(2))の代わりに表1の化合物番号10で表される化合物(式(3))を用いた以外は、実施例3と同様にして本発明の感熱記録材料を得た。
[比較例1]
下記組成の混合物をサンドグラインダーによりレーザー回析/散乱式粒子径分布測定装置LA-950(株式会社堀場製作所社製)によるメディアン粒子径が1μmになるように粉砕、分散化して[C]液を調製し、上記実施例3に記載の感熱記録層塗布液の組成のうち、[A]液を[C]液に変更した以外は実施例3と同様にして比較用の感熱記録材料を得た。
[C]液:ビスフェノールS 25部
25%PVA水溶液 20部
水 55部
[発色性試験]
上記の実施例3及び4、比較例1で得られた各感熱記録材料を、オオクラエンジニアリング株式会社製のサーマルプリンター(TH-M2/PP)を用いてパルス幅1.0msecで印字したものの発色部のマクベス反射濃度をX-Rite社製の測色機、商品名「eXact」を用いて測定した。測色する際は、いずれも光源にイルミナントC、濃度基準にANSI A、視野角2度の条件で行った。結果を下表2に示す。なお、マクベス反射濃度が高い程、発色性に優れていることがわかる。
表2より明らかなように、一般式(1)に表される化合物を顕色剤に用いた実施例3及び4は、特許文献2に記載の顕色剤であるビスフェノールSを用いた比較例1に比べて印字部のマクベス反射濃度が高く、発色性に優れている。
[地肌の耐熱性]
実施例3及び4、比較例1で得られた各感熱記録材料を、ヤマト科学株式会社社製の送風定温恒温器、商品名 DKN402を用いて90℃下で1時間保持した。試験前後の地肌のISO白色度を、X-Rite社製の測色機、商品名「eXact」を用いて測色した。測色する際は、いずれも光源にイルミナントC、濃度基準にANSI A、視野角2度の条件で行った。結果を下表3に示す。なお、試験前後のISO白色度の変化量が小さい程、地肌が耐熱性に優れていることが分かる。
上記表3より明らかなように、一般式(1)に表される化合物を顕色剤に用いた実施例3及び4は、耐熱性試験前後のISO白色度の変化量が小さいことから、特許文献2に記載の顕色剤であるビスフェノールSを用いた比較例1に比べ、地肌が熱に対し極めて高い安定性を示している。