以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る電力変換装置を、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る電力変換装置200を含む電力変換システムの回路図である。本実施形態に係る電力変換装置200は、電源から入力される電力を変換し、変換された電力を負荷に供給する。電力変換装置は、例えば、車両に搭載された充電システムに用いられる。具体的な例を挙げると、電源を太陽電池とし、負荷を二次電池とした充電システムが挙げられる。なお、以下の説明では、電源を太陽電池とし、負荷を二次電池とした上で、実施形態を説明するが、電源は太陽電池に限らず他の電源であってもよい。また、負荷は二次電池に限らず、エアコンなどの装置であってもよい。また、電力変換装置は、必ずしも車両に搭載される必要はなく、車両以外の他の装置に搭載されていてもよい。
図1に示すように、本実施形態に係る電力変換装置200は、1次側回路1と2次側回路2とを備えている。1次側回路1はDCDCコンバータの1次側の回路であり、2次側回路2はDCDCコンバータの2次側回路である。1次側回路1は、入力端子11a、11bを備えており、入力端子11aには直流電源(図示しない)が接続される。2次側回路2は、出力端子21a、21bを備えており、出力端子21a、21bには負荷(図示しない)接続される。直流電源としては、例えば、太陽電池が挙げられ、負荷としては、例えば、二次電池が挙げられる。
1次側回路1は、電源から入力される直流電力を交流電力に変換する。そして、1次側回路1と2次側回路2との間には絶縁トランス3が設けられており、1次側回路1と2次側回路2との間は絶縁されている。また、絶縁トランス3が昇圧機能を発揮する。2次側回路2は、昇圧され交流を直流に整流し、出力端子21a、21bから直流電力を出力する。これにより、電力変換装置200は、入力される直流電力を変圧し、変圧後の電力を直流電力として出力する、いわゆるDC-DCコンバータとして動作することができる。
1次側回路1の回路構成について説明する。1次側回路1は、変換回路10と、平滑コンデンサ12と、1次巻線31を備えている。
変換回路10は、第1ハーフブリッジ回路10aと第2ハーフブリッジ回路10bを備えている。第1ハーフブリッジ回路10a及び第2ハーフブリッジ回路10bは、入力端子11a、11bに接続される電源ラインの間に接続されている。第1ハーフブリッジ回路10aは、第2ハーフブリッジ回路10bと並列に接続されている。変換回路10は、第1ハーフブリッジ回路10aに含まれるスイッチング素子S11、S12と、第2ハーフブリッジ回路10bに含まれるスイッチング素子S21、S22をフルブリッジ状に接続した回路構成であり、いわゆるフルブリッジ回路である。変換回路10は、入力端子11a、11bから入力される直流電力を交流電力に変換する。
第1ハーフブリッジ回路10aは、スイッチング素子S11、S12と、ダイオードD11、D12を有している。スイッチング素子S11、S12としては、制御端子の電圧を制御することで、高電位側端子と低電位側端子との間を接続又は遮断する素子が挙げられる。電圧を制御することでスイッチとして機能する素子としては、例えば、IGBT、MOSFETが挙げられる。なお、スイッチング素子S11、S12は、制御端子に流れる電流を制御することでスイッチとして機能する素子であってもよい。電流を制御することでスイッチとして機能する素子としては、例えば、バイポーラトランジスタが挙げられる。以降の説明では、スイッチング素子S11、S12、及び後述するスイッチング素子S21、S22として、Nch MOSFETを用いた場合を例に挙げて説明する。この場合、Nch MOSFETのゲート端子は、各スイッチング素子の制御端子に相当し、Nch MOSFETのドレイン端子は、各スイッチング素子の高電位側端子に相当し、Nch MOSFETのソース端子は、各スイッチング素子の低電位側端子に相当する。
図1に示すように、スイッチング素子S11のドレイン端子は、電源ラインを介して入力端子11aに接続され、スイッチング素子S11のソース端子は、スイッチング素子S12のドレイン端子と接続されている。また、スイッチング素子S12のソース端子は、電源ラインを介して入力端子11bに接続されている。スイッチング素子S11及びスイッチング素子S12のゲート端子には、後述する制御回路100から、それぞれ制御信号が入力される。スイッチング素子S11及びスイッチング素子S12は、それぞれの制御信号に応じて、ドレイン端子とソース端子の間を導通又は遮断し、スイッチとして機能する。また、スイッチング素子S11のソース端子とスイッチング素子S12のドレイン端子との接続点O1は、後述する1次巻線31の一端と電気的に接続されている。第1ハーフブリッジ回路10aは、スイッチング素子S11及びスイッチング素子S12のスイッチング動作により、入力端子11a、11bから入力される直流電圧を交流電圧に変換し、接続点O1から交流電圧を絶縁トランス3に対して出力する。
ダイオードD11は、スイッチング素子S11に流れる電流の向きに対して逆向きの方向に電流を流すように、スイッチング素子S11に並列に接続されている。また、ダイオードD12は、スイッチング素子S12に流れる電流の向きに対して逆向きの方向に電流を流すように、スイッチング素子S12に並列に接続されている。これにより、ダイオードD11及びダイオードD12は、それぞれ還流ダイオードとして機能する。例えば、スイッチング素子S11がオフ状態でも、電流がソース端子からドレイン端子の方向に流れると、ソース端子からドレイン端子の方向には、ダイオードD11を通って電流が流れる。ダイオードD11、D12としては、整流素子又はMOSFETの寄生ダイオードが挙げられる。
第2ハーフブリッジ回路10bは、スイッチング素子S21、S22と、ダイオードD21、D22を有している。第2ハーフブリッジ回路10bは、第1ハーフブリッジ回路10aと同様の回路構成であるため、第1ハーフブリッジ回路10aでの説明を適宜援用する。例えば、第1ハーフブリッジ回路10aにおけるスイッチング素子S11を、スイッチング素子S21に置き換え、第1ハーフブリッジ回路10aにおけるスイッチング素子S12を、スイッチング素子S21に置き換えると、第2ハーフブリッジ回路10bの回路構成となる。なお、第2ハーフブリッジ回路10bでは、第1ハーフブリッジ回路10aと異なり、スイッチング素子S21のソース端子とスイッチング素子S22のドレイン端子との接続点O2が、後述する1次巻線31の他端と電気的に接続されている。第2ハーフブリッジ回路10bは、スイッチング素子S21及びスイッチング素子S22のスイッチング動作により、入力端子11a、11bから入力される直流電圧を交流電圧に変換し、接続点O2から交流電圧を絶縁トランス3に対して出力する。
ダイオードD21は、スイッチング素子S21に流れる電流の向きに対して逆向きの方向に電流を流すように、スイッチング素子S21に並列に接続されている。また、ダイオードD22は、スイッチング素子S22に流れる電流の向きに対して逆向きの方向に電流を流すように、スイッチング素子S22に並列に接続されている。これにより、ダイオードD21及びダイオードD22は、それぞれ還流ダイオードとして機能する。ダイオードD21、D22はとしては、整流素子又はMOSFETの寄生ダイオードが挙げられる。
1次巻線31は、絶縁トランス3の1次側のコイルである。1次巻線31には、変換回路10から交流電力が入力される。1次巻線31は、入力された交流電力を2次側に供給するためのコイルである。1次巻線31の一端は、第1ハーフブリッジ回路10aの出力端子(接続点O1)に電気的に接続されており、1次巻線31の他端は、第2ハーフブリッジ回路10bの出力端子(接続点O2)に電気的に接続されている。なお、一般的には、絶縁トランス3の1次巻線31と2次巻線32とは磁気的に完全な結合をしておらず、絶縁トランス3の巻線の一部がインダクタンスとして働く。このようなインダクタンスは、漏れインダクタンスとなる。本実施形態では、図1に示すように、絶縁トランス3の一部として、漏れインダクタンス33を示している。漏れインダクタンス33は、1次巻線31と第1ハーフブリッジ回路10aの出力端子の間に直列接続されたものとして表される。
平滑コンデンサ12は、入力端子11a、11bから入力される電圧を平滑する。平滑コンデンサ12は、入力端子11a、11bに接続された1対の電源ラインの間に設けられ、変換回路10と並列接続されている。
次に、2次側回路2の回路構成について説明する。2次側回路2は、2次巻線32と、整流回路4、を備えている。
2次巻線32は、絶縁トランス3の2次側のコイルである。2次巻線32は、1次巻線31と磁気的に結合している。1次巻線31に電流が流れると、1次巻線31には磁束が発生し、2次巻線32には、この磁束により誘導起電力が発生する。その結果、2次巻線32には、1次巻線31から交流電力が入力される。2次巻線32の巻線比は、1次巻線31の巻線比よりも多い。この場合、2次巻線32には、巻線比に応じて昇圧された1次巻線31の電圧が発生する。2次巻線32の一端は、ダイオード5のアノード端子とダイオード6のカソード端子と接続されている。また、2次巻線32の他端は、フィルタインダクタ9の一端と接続されている。
整流回路4は、ダイオード5、6と、出力コンデンサ7、8と、フィルタインダクタ9を有している。本実施形態では、整流回路4は、いわゆる倍電圧整流回路と呼ばれる回路である。ダイオード5のアノード端子は、ダイオード6のカソード端子と、2次巻線32の一端と接続されている。ダイオード5のカソード端子は、出力コンデンサ7の一端と、出力端子21aと接続されている。また、ダイオード6のアノード端子は、出力コンデンサ8の他端と、出力端子21bと接続されている。出力コンデンサ7の他端と出力コンデンサ8の一端は、接続点O3で接続されている。また、接続点O3は、フィルタインダクタ9を介して、2次巻線32の他端と接続されている。
整流回路4の回路構成を図1に示すような回路構成にすることで、整流回路4に流れる電流は、2次巻線32の一端から、ダイオード5、出力コンデンサ7、フィルタインダクタ9の順で2次巻線の他端の方向に流れる電流(正側電流ともいう)と、2次巻線32の他端から、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ8、ダイオード6の順で2次巻線32の一端の方向に流れる電流(負側電流ともいう)に分けられる。これにより、正側電流はダイオード5により整流され、出力コンデンサ7では充電が行われる。また、負側電流はダイオード6により整流され、出力コンデンサ8では充電が行われる。正側電流と負側電流は、2次巻線32を流れる向きが逆方向の関係にある。このため、出力コンデンサ7で充電が行われている間、出力コンデンサ8では放電が行われる。反対に、出力コンデンサ8で充電が行われている間、出力コンデンサ7では放電が行われる。その結果、正側電流及び負側電流それぞれについて直流電圧が作り出される。出力端子21aと出力端子21bの間には、2次巻線32から出力される交流電圧の実効値に対して、2の平方根の2倍の直流電圧が発生する。
また、整流回路4は、ダイオード5の接合容量5aと、ダイオード6の接合容量6aとを有する。各接合容量5a、6aの容量値は、各出力コンデンサ7、8の容量値よりも十分に小さいものとする。
フィルタインダクタ9は、電流に含まれるノイズ成分を除去するためのコイルである。本実施形態では、フィルタインダクタ9は、2次巻線32の他端と接続点O3の間に直列接続されている。整流回路4を流れる正側電流及び負側電流は、それぞれフィルタインダクタ9を通過するため、正側電流及び負側電流に含まれるノイズは、フィルタインダクタ9により除去される。
フィルタインダクタ9は、接続点O3と接続されているため、本実施形態に係る電力変換装置200には、2つの共振回路が構成されている。具体的には、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ7、及びダイオード5の接合容量5aで構成される共振回路と、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ8、及びダイオード6の接合容量6aで構成される共振回路である。この2つの共振回路の動作については後述する。なお、本実施形態では、フィルタインダクタ9のインダクタンス値は、漏れインダクタンス33のインダクタンス値よりも十分に大きいものとする。
制御回路100について説明する。制御回路100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えるマイクロコンピュータやFPGA(Field-Programmable Gate Array)で構成される。
制御回路100は、変換回路10に含まれる各スイッチング素子S11、S12、S21、S22のスイッチング動作を制御する。具体的には、制御回路100は、スイッチング素子S11、S12、S21、S22をオン及びオフさせるための制御信号を生成して、スイッチング素子S11、S12、S21、S22のそれぞれのゲート端子に対して出力する。例えば、制御回路100は、基準クロックに基づいて、スイッチング周波数fswのパルス信号を生成し、当該パルス信号をドライブ回路(図示しない)にてスイッチング素子S11、S12、S21、S22が駆動可能なレベルに増幅して、制御信号としてスイッチング素子S11、S12、S21、S22のそれぞれのゲート端子に出力する。これにより、スイッチング素子S11、S12、S21、S22は、制御信号に応じてターンオン又はターンオフする。なお、ターンオンとは、スイッチング素子S11、S12、S21、S22がオフ状態からオン状態に切り替わる動作であり、ターンオフとは、スイッチング素子S11、S12、S21、S22がオン状態からオフ状態に切り替わる動作である。
本実施形態では、制御回路100は、電力変換装置200がいわゆる位相シフト方式のフルブリッジ型DC/DCコンバータとして動作するように、各スイッチング素子S11、S12、S21、S22のスイッチング動作を制御する。
具体的なスイッチング素子への制御について説明する。制御回路100は、各スイッチング素子S11、S12、S21、S22のオン期間が1周期の半分の期間となるように制御する。また、制御回路100は、スイッチング素子S11とスイッチング素子S12が互い違いにオン/オフするように制御する。すなわち、制御回路100は、スイッチング素子S11がオン状態のときにはスイッチング素子S12がオフ状態となるように、反対に、スイッチング素子S12オン状態のときにはスイッチング素子S11がオフ状態となるように制御する。同様に、制御回路100は、スイッチング素子S21とスイッチング素子S22が互い違いにオン/オフするように制御する。
また、制御回路100は、第1ハーフブリッジ回路10aの出力電圧と第2ハーフブリッジ回路10bの出力電圧の位相差に基づいて、電力変換装置200の出力電圧を制御する。出力電圧の位相差とは、第1ハーフブリッジ回路10aから1次巻線31に対して電圧が出力開始された時間を基準とした場合、この基準の時間に対して第2ハーフブリッジ回路10bが1次巻線31に対して電圧を出力開始するまでの時間の差分のことである。言い換えると、出力電圧の位相差とは、第1ハーフブリッジ回路10aに含まれるスイッチング素子S11がターンオンし、かつ、スイッチング素子S12がターンオフする時間と、第2ハーフブリッジ回路10bに含まれるスイッチング素子S21がターンオンし、かつ、スイッチング素子S22がターンオフする時間との差分でもある。
ここで、図2を用いて、電力変換装置200の動作を説明する際に用いる各パラメータについて説明する。図2は、電力変換装置200の動作説明に必要な各パラメータを説明するための図である。図2に示す電力変換装置は、図1に示す電力変換装置200と同様の構成であり、各構成には同じ符号を付している。このため、各構成の説明については、図1を用いて説明した内容を適宜援用する。また、図2では、説明の便宜上、図1に示す全ての符号が表していないが、図1と図2では同様の電力変換装置200を示しているため、図2に示されていない符号についても、図1に示す符号を用いて説明する。
本実施形態では、入力電圧Vinは、電力変換装置200に入力される直流電圧であって、入力端子11aと入力端子11bの間の電圧である。また、出力電圧Voutは、電力変換装置200から出力される直流電圧であって、出力端子21aと出力端子21bの間の電圧である。入力電流Iinは、電力変換装置200に入力される直流電流である。出力電流Ioutは、電力変換装置200から出力される直流電流である。
出力電圧VLは、第1ハーフブリッジ回路10aの接続点O1から1次巻線31に対して出力される電圧である。具体的には、出力電圧VLは、スイッチング素子S12のドレイン端子とソース端子の間の電圧である。例えば、スイッチング素子S11がターンオンし、かつ、スイッチング素子S12がターンオフすると、第1ハーフブリッジ回路10aは、入力端子11aから入力される電圧からスイッチング素子S11によるオン抵抗による電圧降下分を引いた電圧を、1次巻線31に対して出力する。反対に、例えば、スイッチング素子S11がターンオフし、かつ、スイッチング素子S12がターンオンすると、第1ハーフブリッジ回路10aから1次巻線31に対して電圧が出力されなくなる。
出力電圧VRは、第2ハーフブリッジ回路10bの接続点O2から1次巻線31に対して出力される電圧である。具体的には、出力電圧VRは、スイッチング素子S22のドレイン端子とソース端子の間の電圧である。スイッチング素子S21がターンオンし、かつ、スイッチング素子S22がターンオフする場合の第2ハーフブリッジ回路10bの動作と、スイッチング素子S21がターンオフし、かつ、スイッチング素子S22がターンオンする場合の第2ハーフブリッジ回路10bの動作は、それぞれ第1ハーフブリッジ回路10aの動作と同様のため、第1ハーフブリッジ回路10aの説明の内容を援用する。
印加電圧Vxは、1次巻線31に対して印加される電圧であって、1次巻線31の一端と1次巻線31の他端の間の電圧である。印加電圧Vxは、出力電圧VLと出力電圧VRとの差分の電圧で表される。本実施形態では、出力電圧VRが出力電圧VLよりも高い場合、印加電圧Vxは正の電圧とし、出力電圧VRが出力電圧VLよりも低い場合、印加電圧Vxは負の電圧とする。また、出力電圧VRと出力電圧VLが同一の場合、印加電圧Vxはゼロ電圧とする。
1次側電流Ipは、1次巻線31に入力される電流である。1次側電流Ipの正方向は、図2に示すように、接続点O1から漏れインダクタンス33、1次巻線31の順で接続点O2の方へ流れる方向とする。2次側電流ILfは、フィルタインダクタ9を流れる電流である。2次側電流ILfの正方向は、図2に示すように、接続点O3からフィルタインダクタ9を通って2次巻線32の他端の方へ流れる方向とする。
次に、図3~図6を用いて、電力変換装置200の動作について説明する。図3は、電力変換装置200の動作を説明するための図である。図3は、出力電圧VL、VRと、印加電圧Vxと、1次側電流Ipの時間tに対する特性を示す。図4~図6は、それぞれ図3に示す時間t1a~t3aにおいて、電力変換装置200に流れる電流の様子を示す。図4~図6に示す電力変換装置200は、図1、図2に示す電力変換装置200と同じため、図1、図2を用いて説明した内容を適宜援用する。また、図4~図6では、説明の便宜上、図1、図2に示す全ての符号が表していないが、図4~図6と図1及び図2では同様の電力変換装置200を示しているため、図4~図6に示されていない符号についても、図1及び図2に示す符号を用いて説明する。
図3に示すように、出力電圧VLは、1周期(1/fsw)に対して半分のオン期間(1/2fsw)となるパルス状の波形で表される。また、出力電圧VRも、1周期(1/fsw)に対して半分のオン期間(1/2fsw)となるパルス状の波形で表される。1周期とは、スイッチング素子S11、S12、S21、S22のオン期間とオフ期間を足し合わせた単位周期である。なお、以降の説明では、スイッチング素子S11、S12、S21、S22がスイッチング動作する周波数は、スイッチング周波数fswと称して説明する。
時間0~t1aにおいて、1次巻線31には負方向の電流が流れている(Ip<0)。また、1次巻線31には第1ハーフブリッジ回路10a及び第2ハーフブリッジ回路10bから電圧は入力されていない(VL=0、VR=0)。接続点O1と接続点O2との電位差はなく、印加電圧Vxはゼロ電圧となる(Vx=0)。なお、時間0~t1aにおいて、スイッチング素子S11、S21はオフ状態であり、スイッチング素子S12、S22はオン状態である。
時間t1aにおいて、1次巻線31には負方向の電流が流れている(Ip<0)。この際に、スイッチング素子S11はターンオンし、スイッチング素子S12はターンオフする。これにより、1次巻線31には第1ハーフブリッジ回路10aから所定の電圧が入力される(VL>0、VR=0)。接続点O1の電圧が接続点O2の電圧よりも高くなり、印加電圧Vxは所定の正の電圧となる(Vx>0)。
図4は、図3に示す時間t1aでの電力変換装置200の動作を説明するための図である。図4に示すように、時間t1aにおいて、2次側回路2には、出力コンデンサ7の放電動作により、出力コンデンサ7の一端から、ダイオード5の接合容量5a、2次巻線32、フィルタインダクタ9の順で、出力コンデンサ7の他端の方向に電流が流れている。この電流は、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ7、及びダイオード5の接合容量5aで構成される共振回路を流れる電流である。そして、2次側回路2の共振回路を流れる電流は、絶縁トランス3を介して、1次側回路1に流れる。1次側回路1では、1次巻線31に流れる電流の向きが、2次巻線32に流れる電流の向きと逆方向となるように、電流が流れる。1次側回路1では、1次巻線31の一端から、漏れインダクタンス33、ダイオードD11、スイッチング素子S21の順で、1次巻線31の他端の方向に電流が流れる。なお、時間t1aにおいて、スイッチング素子S21はオフ状態であるため、図4に示す電流は、スイッチング素子S21の出力容量(図示しない)を介して、ドレイン端子からソース端子へ流れている。
ここで、スイッチング素子S11に注目すると、スイッチング素子S11はオフ状態であるが、ダイオードD11を介してソース端子からドレイン端子の方向には電流が流れている。すなわち、スイッチング素子S11では、ドレイン端子とソース端子間の電圧はゼロ電圧となっている。一般的には、スイッチング素子には、内部構造に起因してドレイン端子とソース端子間にはオン抵抗が存在する。このため、例えば、ドレイン端子とソース端子間に所定の電圧がある状態で、スイッチング素子がターンオンすると、ドレイン端子とソース端子間の電圧とオン抵抗に基づく消費電力が発生し、電力変換効率を低下させる(スイッチング損失ともいう)。
これに対して、ドレイン端子とソース端子間の電圧がゼロ電圧の状態で、スイッチング素子S11がターンオンすると、スイッチング素子S11で発生する消費電力は大幅に低減され、電力変換効率を向上させることができる。以降の説明では、説明の便宜上、このようなスイッチング素子の動作を、ZVS(Zero Voltage Switching)、ゼロ電圧スイッチング、又はソフトスイッチングと称する。なお、ZVS等の動作には、ドレイン端子とソース端子間の電圧がゼロ電圧の状態にて、スイッチング素子がターンオフする動作も含まれる。
本実施形態では、制御回路100は、2次側回路2に設けられた共振回路、すなわち、整流回路4の一部、及びフィルタインダクタ9で構成される共振回路を流れる電流が、絶縁トランス3を介して、スイッチング素子S11又はスイッチング素子S12のソース端子からドレイン端子の方向に流れている期間において、スイッチング素子S11又はスイッチング素子S12をターンオンさせる。これにより、スイッチング素子S11又はスイッチング素子S12がターンオンする際に、ソフトスイッチングを実現させることができる。
再び図3を用いて、電力変換装置200の動作を説明する。時間t1a~t2aにおいて、1次巻線31には正方向の電流が流れている(Ip>0)。また、1次巻線31には第1ハーフブリッジ回路10aから所定の電圧が入力されている(VL>0、VR=0)。印加電圧Vxは所定の正の電圧となる(Vx>0)。なお、時間t1a~t2aにおいて、スイッチング素子S12、S21はオフ状態であり、スイッチング素子S11、S22はオン状態である。
時間t2aにおいて、1次巻線31には正方向の電流が流れている(Ip>0)。この際に、スイッチング素子S21はターンオンし、スイッチング素子S22はターンオフする。これにより、1次巻線31には、第1ハーフブリッジ回路10aから所定の電圧が入力された状態から、さらに第2ハーフブリッジ回路10bから所定の電圧が入力される(VL>0、VR>0)。出力電圧VLと出力電圧VRが同一とすると、接続点O1と接続点O2との電位差がなくなり、印加電圧Vxはゼロ電圧となる(Vx=0)。
図5は、図3に示す時間t2aでの電力変換装置200の動作を説明するための図である。図5に示すように、時間t2aにおいて、2次側回路2には、出力コンデンサ8の放電動作により、出力コンデンサ8の一端から、フィルタインダクタ9、2次巻線32、ダイオード6の接合容量6a、出力コンデンサ8の他端の方向に電流が流れている。この電流は、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ8、及びダイオード6の接合容量6aで構成される共振回路を流れる電流である。そして、2次側回路2の共振回路を流れる電流は、絶縁トランス3を介して、1次側回路1に流れる。1次側回路1では、1次巻線31に流れる電流の向きが、2次巻線32に流れる電流の向きと逆方向となるように、電流が流れる。1次側回路1では、入力端子11aから、スイッチング素子S11、漏れインダクタンス33、1次巻線31、スイッチング素子S22の順で、入力端子11bの方向に電流が流れる。
ここで、スイッチング素子S22に注目すると、スイッチング素子S22がターンオフすると、スイッチング素子S22の出力容量(コンデンサC22)によって、電流の立下りに対して電圧の立ち上がりは遅れる。このため、ドレイン端子とソース端子間の電圧差が小さい状態で、スイッチング素子S22はターンオフする。その結果、スイッチング素子S22では、疑似的なソフトスイッチングが行われている。これにより、ターンオフの際にも、スイッチング損失を抑制し、電力変換効率を向上させることができる。
再び図3を用いて、電力変換装置200の動作を説明する。時間t2a~t3aにおいて、1次巻線31には正方向の電流が流れている(Ip>0)。また、1次巻線31には第1ハーフブリッジ回路10a及び第2ハーフブリッジ回路10bから所定の電圧が入力されている(VL>0、VR>0)。印加電圧Vxはゼロ電圧となる(Vx=0)。なお、時間t2a~t3aにおいて、スイッチング素子S12、S22はオフ状態であり、スイッチング素子S11、S21はオン状態である。
時間t3aにおいて、1次巻線31には正方向の電流が流れている(Ip>0)。この際に、スイッチング素子S12はターンオンし、スイッチング素子S11はターンオフする。これにより、1次巻線31には、第1ハーフブリッジ回路10aから電圧が入力されず、第2ハーフブリッジ回路10bから所定の電圧が入力される(VL=0、VR>0)。接続点O1の電圧が接続点O2の電圧よりも低くなり、印加電圧Vxは負の電圧となる(Vx<0)。
図6は、図3に示す時間t3aでの電力変換装置200の動作を説明するための図である。図6に示すように、時間t3aにおいて、2次側回路2には、出力コンデンサ8の放電動作により、出力コンデンサ8の一端から、フィルタインダクタ9、2次巻線32、ダイオード6の接合容量6a、出力コンデンサ8の他端の方向に電流が流れている。この電流は、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ8、及びダイオード6の接合容量6aで構成される共振回路を流れる電流である。そして、2次側回路2の共振回路を流れる電流は、絶縁トランス3を介して、1次側回路1に流れる。1次側回路1では、1次巻線31に流れる電流の向きが、2次巻線32に流れる電流の向きと逆方向となるように、電流が流れる。1次側回路1では、1次巻線31の他端からスイッチング素子S22、ダイオードD12、漏れインダクタンス33の順で、1次巻線31の一端の方向に電流が流れる。なお、時間t3aにおいて、スイッチング素子S22はオフ状態であるため、図6に示す電流は、スイッチング素子S22の出力容量(図示しない)を介して、ドレイン端子からソース端子へ流れている。
ここで、スイッチング素子S12に注目すると、スイッチング素子S12はオフ状態であるが、ダイオードD12を介してソース端子からドレイン端子の方向には、電流が流れている。すなわち、スイッチング素子S12では、ドレイン端子とソース端子間の電圧はゼロ電圧となっている。この状態で、スイッチング素子S12がターンオンすると、スイッチング素子S12では、ソフトスイッチングが行われ、スイッチング素子S12が発生する消費電力は大幅に低減され、電力変換効率を向上させることができる。
本実施形態では、制御回路100は、出力電圧VLと出力電圧VRの位相差D(時間比率Dともいう)が下記式(1)を満たす場合、図3に示すように、絶縁トランス3に連続的に電流を流すことが可能となる。以降では、説明の便宜上、このような電力変換装置200の動作を電流連続モードと称する。
ただし、Dは時間比率を、Nは1次巻線31と2次巻線32との巻線比を、V
inは電力変換装置200の入力電圧を、V
outは電力変換装置200の出力電圧を示す。
制御回路100は、電流連続モードにおいて、スイッチング素子S11のソース端子からドレイン端子へ電流が流れている状態で、スイッチング素子S11をターンオンさせる。同様に、制御回路100は、電流連続モードにおいて、スイッチング素子S12のソース端子からドレイン端子へ電流が流れている状態で、スイッチング素子S12をターンオンさせる。これにより、電力変換装置200ではソフトスイッチングが行われ、スイッチング損失を抑制することができる。
また、制御回路100は、電流連続モードにおいて、スイッチング素子S22がオンした状態であっても、スイッチング素子S22の出力容量により、電圧の立ち上がり速度を遅らせて、スイッチング素子S22をターンオフさせる。これにより、電力変換装置200では疑似的なソフトスイッチングが行われ、スイッチング損失を抑制することができる。
これまでは、電力変換装置200の電流連続モードについて説明をしてきたが、ここで、図7を用いて、電流不連続モードにおける電力変換装置200の動作について説明する。電流不連続モードとは、電流連続モードと対照関係にあるモードであり、時間比率Dが上記式(1)を満たさない場合の電力変換装置200の動作である。図7は、電流不連続モードにおける電力変換装置の動作の一例である。図7は、出力電圧VL、VRと、印加電圧Vxと、1次側電流Ipの時間tに対する特性を示す。
図7に示す時間比率D1’が上記式(1)を満たさない場合、1次巻線31に電流が流れない期間(ゼロ電流となる期間)が発生するため、絶縁トランス3には電流が連続的に流れない。例えば、時間t1bは、第1ハーフブリッジ回路10aから1次巻線31に所定の電圧が印加された時間であり(VL>0)、図3に示す時間t1aに対応する時間である。しかし、時間比率D1’が上記式(1)を満たさない場合、時間t1bにおいて、1次巻線31には電流が流れていない(Ip=0)。この場合、1次側回路1では、図3に示すような電流は流れていないため、オフ状態のスイッチング素子S11において、ドレイン端子とソース端子間には所定の電圧が発生する。この状態でスイッチング素子S11がターンオンすると、スイッチング素子S11には、ドレイン端子とソース端子間の電圧とオン抵抗に基づいて消費電力が発生し、スイッチング損失が発生する。ドレイン端子とソース端子間に所定の電圧が発生している状態で、スイッチング素子がターンオンする動作を、ソフトスイッチングと対照関係にある動作として、ハードスイッチングと称する。なお、図7では、時間t3bにおいても、1次巻線31には電流が流れていない(Ip=0)。このため、オフ状態のスイッチング素子S12において、ドレイン端子とソース端子間には所定の電圧が発生しており、スイッチング素子S12がターンオンすると、ハードスイッチングが行われる。
図7の例では、時間t2bから時間が経過するとともに、1次巻線31に流れる電流は減少している。そして、時間t2b~時間t3bのうち所定の時間において、1次巻線31には電流が流れなくなる(Ip=0)。このような特性は、絶縁トランス3の特性に起因する。時間t2b~時間t3bで示す期間では、印加電圧Vxがゼロ電圧であり、1次巻線31には電圧が印加されていない。電流不連続モードでは、1次巻線31に電圧が印加されていない期間(無効電力の期間ともいう)において、1次巻線31に流れる電流がゼロ電流となる。
そこで、本実施形態に係る制御回路100は、時間比率Dを制御することで、この1次巻線31に電圧が印加されていない期間に、2次側回路2に設けられた共振回路により共振電流を発生させて、電流不連続モードにおいても、電流連続モードと同様に、1次側回路1に電流を連続的に流す。これにより、電流不連続モードにおいても、電流連続モードと同様に、オフ状態のスイッチング素子において、還流ダイオードを介してソース端子からドレイン端子の方向に電流を流すことができる。そして、制御回路100は、ソース端子からドレイン端子に電流が流れている期間において、スイッチング素子をターンオンさせる。その結果、電流不連続モードにおいても、電流連続モードと同様に、ソフトスイッチング動作を実現させることができる。
具体的に、制御回路100は、時間比率Dが下記式(2)を満たすように、スイッチング素子S11、S12、S21、S22を制御する。
ただし、Dは時間比率を、Nは1次巻線31と2次巻線32との巻線比を、V
inは電力変換装置200の入力電圧を、V
outは電力変換装置200の出力電圧を、f
swはスイッチング素子のスイッチング周波数を、f
resは、2次側回路2に含まれる共振回路の共振周波数を、nは自然数を示す。
また、共振周波数fresは下記式(3)、(4)で示されるとともに、共振周波数fresとスイッチング周波数fswは下記式(5)の関係を満たす。
ただし、f
resは、2次側回路2に含まれる共振回路の共振周波数を、ω
resは共振角周波数を示す。また、C
jdは接合容量5a又は6aの容量値を、Nは1次巻線31と2次巻線32との巻線比を、L
sは漏れインダクタンス33のインダクタンス値を、L
fはフィルタインダクタ9のインダクタンス値を示す。また、f
swは各スイッチング素子S
11、S
12、S
21、S
22のスイッチング周波数を、f
resは、2次側回路2に設けられた共振回路の共振周波数を、nは自然数を示す。
上述のとおり、2次側回路2に設けられた共振回路は、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ7、及びダイオード5の接合容量5aで構成される共振回路と、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ8、及びダイオード6の接合容量6aで構成される共振回路である。本実施形態では、出力コンデンサ7の容量値と出力コンデンサ8の容量値は同一とし、ダイオード5の接合容量5aの容量値とダイオード6の接合容量6aの容量値は同一とする。このため、上記式(3)、(4)で示すように、一つの共振周波数で定められる。
また、共振回路を流れる電流は、絶縁トランス3を介して1次側回路1の漏れインダクタンス33を流れているが、本実施形態では、漏れインダクタンス33のインダクタンス値は、フィルタインダクタ9のインダクタンス値よりも十分に小さい。さらに、ダイオード5の接合容量5aの容量値とダイオード6の接合容量6aの容量値は、各出力コンデンサ7、8の容量値よりも十分に小さい。このため、上記式(4)で示すように、共振周波数は、ダイオード5の接合容量5aの容量値又はダイオード6の接合容量6aの容量値と、フィルタインダクタ9のインダクタンス値により定められる。
次に、図8及び図9を用いて、時間比率Dが上記式(2)を満たす場合と満たさない場合のそれぞれについて、電力変換装置200の動作を説明する。図8は、時間比率D2が上記式(2)を満たす場合の電力変換装置200の動作の一例である。図8は、出力電圧VL、VRと、印加電圧Vxと、1次側電流Ipの時間tに対する特性を示す。
図8と図7を比較すると、図7では1次巻線31に電流が流れていない期間が存在したが、図8では1次巻線31には連続的に所定の電流が流れている。例えば、時間t1cは、第1ハーフブリッジ回路10aから1次巻線31に所定の電圧が印加された時間であり(VL>0)、図3に示す時間t1a又は図7に示す時間t1bに対応する時間である。時間比率D2が上記式(2)を満たす場合、時間t1cにおいて、1次巻線31には負方向の電流が流れている(Ip<0)。オフ状態のスイッチング素子S11には、ダイオードD11を介してソース端子からドレインの方向に電流が流れており、スイッチング素子S11において、ドレイン端子とソース端子間の電圧はゼロ電圧となる。この状態でスイッチング素子S11がターンオンすると、図3に示す時間t1aでの動作と同様に、ソフトスイッチングが行われる。
また、時間t3cは、第1ハーフブリッジ回路10aから1次巻線31へ電圧が出力されなくなる時間であり(VL=0)、図3に示す時間t3a又は図7に示す時間t3bに対応する時間である。時間t3cにおいて、1次巻線31には正方向の電流が流れている(Ip>0)。このため、オフ状態のスイッチング素子S12には、ダイオードD12を介してソース端子からドレインの方向に電流が流れており、スイッチング素子S12において、ドレイン端子とソース端子間の電圧はゼロ電圧となる。この状態でスイッチング素子S12がターンオンすると、図3に示す時間t3aでの動作と同様に、ソフトスイッチングが行われる。
図9は、時間比率D2’が上記式(2)を満たさない場合の電力変換装置200の動作の一例である。図9は、出力電圧VL、VRと、印加電圧Vxと、1次側電流Ipの時間tに対する特性を示す。
図9と図8を比較すると、1次巻線31には常に所定の電流が流れている点では共通するが、スイッチング素子S11、S12がターンオンするタイミングにおいて1次巻線31に流れる電流の方向が異なる。例えば、図9に示す時間t1dは、第1ハーフブリッジ回路10aから1次巻線31に所定の電圧が印加された時間であり(VL>0)、図8に示す時間t1cに対応する時間である。時間比率D2’が上記式(2)を満たさない場合、時間t1dにおいて、1次巻線31には正方向の電流が流れている(Ip>0)。1次巻線31に流れる電流の向きは、図9に示す時間t1cにて1次巻線31に流れる電流の向きと反対方向の関係にある。このため、オフ状態のスイッチング素子S11には、少なくともダイオードD11を介してソース端子からドレインの方向に電流が流れていない。この場合、スイッチング素子S11において、ドレイン端子とソース端子間には所定の電圧が発生しており、スイッチング素子S11がターンオンすると、ハードスイッチングが行われる。
また、例えば、図9に示す時間t3dは、第1ハーフブリッジ回路10aから1次巻線31へ電圧が出力されなくなる時間であり(VL=0)、図8に示す時間t3cに対応する時間である。時間t3dにおいて、1次巻線31には負方向の電流が流れている(Ip<0)。1次巻線31に流れる電流の向きは、図9に示す時間t3cにて1次巻線31に流れる電流の向きと反対方向の関係にある。このため、オフ状態のスイッチング素子S12には、少なくともダイオードD12を介してソース端子からドレインの方向に電流が流れていない。この場合、スイッチング素子S12において、ドレイン端子とソース端子間には所定の電圧が発生しており、スイッチング素子S12がターンオンすると、ハードスイッチングが行われる。
図8及び図9を用いて説明したように、2次側回路2に設けられた共振回路により共振電流を発生させて、絶縁トランス3を介して共振電流を1次側回路に流した場合でも、時間比率Dが上記式(2)を満たすか否かに応じて、ソフトスイッチング又はハードスイッチングが行われる。時間比率Dが上記式(2)を満たす場合には、スイッチング素子がターンオンする際にソース端子からドレイン端子の方向へ電流が流れているため、ソフトスイッチングが行われる。反対に、時間比率Dが上記式(2)を満たさない場合には、スイッチング素子がターンオンする際にソース端子からドレイン端子の方向へ電流が流れず、ハードスイッチングが行われる。また、時間比率Dは、電力変換装置200の出力電力に影響を与えるパラメータである。このため、出力しなければならない電力の大きさ次第では、時間比率Dが上記式(2)を満たさず、ハードスイッチングが行われる。
次に、図10を用いて、時間比率Dと電力変換装置200の出力電力との関係について説明する。図10は、時間比率に対する出力電力の特性の一例である。図10では、横軸は時間比率(D)を示し、縦軸は電力変換装置200の出力電力(P)を示す。時間比率Dが0~D5の範囲では、電力変換装置200は電流不連続モードとして動作し、時間比率DがD5以降の範囲では、電力変換装置200は電流連続モードとして動作する。
図10に示すように、時間比率Dには、時間比率Dの増加に伴い出力電力Pが増加する範囲(第1範囲ともいう)と、時間比率Dの増加に伴い出力電力Pが減少する範囲(第2範囲ともいう)との2つの範囲が存在する。また、時間比率Dの増加とともに、第1範囲と第2範囲が交互に繰り返されている。
例えば、時間比率Dが0~D1、D2~D3、D4~D5の範囲では、時間比率Dを増加させると、出力電力Pが増加するため、これらの範囲は第1範囲に該当する。この範囲では、時間比率Dは上記式(2)を満たしていない。すなわち、第1範囲では、1次側回路1においてハードスイッチングが行われ、電力変換装置200のスイッチング損失を抑制することができない。反対に、例えば、時間比率DがD1~D2、D3~D4の範囲では、時間比率Dを増加させると、出力電力Pが減少するため、これらの範囲は第2範囲に該当する。この範囲では、時間比率Dは上記式(2)を満たしている。すなわち、第2範囲では、1次側回路1においてソフトスイッチングが行われ、電力変換装置200のスイッチング損失の抑制を図ることができる。
本実施形態に係る制御回路100は、比較的低い電力を出力させる必要がある場合には、図10に示すような時間比率に対する出力電力の特性を考慮して、時間比率の選択を行う。例えば、第1範囲内における時間比率を用いたときに出力される電力と、第2範囲内における時間比率を用いたときに出力される電力とが一致する場合、制御回路100は、第2範囲内における時間比率を選択する。言い換えると、制御回路100は、第2範囲内における時間比率を優先的に選択する。図10の例を用いると、例えば、出力電力P3を出力させる必要がある場合、選択できる時間比率としては、第1範囲(D2~D3)内における時間比率、又は第2範囲(D3~D4)内における時間比率の何れかである。制御回路100は、第1範囲(D2~D3)内における時間比率を用いたときの出力電力P3と、第2範囲(D3~D4)内における時間比率を用いたときの出力電力P3が一致する場合、第2範囲(D3~D4)内における時間比率を選択する。これにより、電流不連続モードにおいて、ハードスイッチングよりもソフトスイッチングが優先的に実行されることになり、スイッチング損失を抑制することができる。
しかし、使用する時間比率の範囲が制限されることで、出力可能な電力が制限されるという問題もある。例えば、図10の例において、制御回路100が第2範囲(D1~D2、D3~D4)内における時間比率Dを用いたとき、電力変換装置200が出力可能な出力電力Pは、P1~P2、P3~P4の範囲に制限される。言い換えると、この範囲の電力を出力させる必要がある場合には、ソフトスイッチングによりスイッチング損失を抑制することができる。反対に、図10の例において、P1~P2、P3~P4以外の範囲(0~P1、P2~P3、P4~P5)の電力を出力させる必要がある場合には、ハードスイッチングが行われる。このため、0~P1、P2~P3、P4~P5の範囲の電力を出力する必要がある場合には、スイッチング損失を抑制することができない。ソフトスイッチング可能な出力電力の範囲が制限されるのは、時間比率Dが上記式(2)を満たすか否かに起因している。
ここで、図11を用いて、2次側回路2に設けられた共振回路の共振周波数を高くした場合の時間比率Dと電力変換装置200の出力電力との関係について説明する。図11は、図10に示す出力電力特性の場合に比べて、共振周波数が高い場合の時間比率に対する出力電力の特性の一例である。図11では、横軸は時間比率(D)を示し、縦軸は電力変換装置200の出力電力(P)を示す。時間比率Dが0~D7’の範囲では、電力変換装置200は電流不連続モードとして動作し、時間比率DがD7’以降の範囲では、電力変換装置200は電流連続モードとして動作する。
図11と図10とを比較すると、共振周波数が高くなったことに起因して、電流不連続モードにおいて、第2範囲が拡大している。具体的には、図10では、D1~D2、D3~D4の2つの範囲が第2範囲に該当するのに対して、図11では、D1’~D2’、D3’~D4’、D5’~D6’の3つの範囲が第2範囲に該当する。つまり、共振周波数を高くすることで、ソフトスイッチングさせることが可能な時間比率の範囲を拡大させることができる。
また、ソフトスイッチングさせることが可能な時間比率の範囲が拡大することに伴い、ソフトスイッチングにより出力可能な電力の範囲も拡大する。図10では、制御回路100が第2範囲(D1~D2、D3~D4)における時間比率Dを用いたとき、電力変換装置200が出力可能な出力電力Pは、P1~P2とP3~P4の範囲であるのに対して、図11では、制御回路100が第2範囲(D1’~D2’、D3’~D4’、D5’~D6’)内における時間比率Dを用いたとき、電力変換装置200が出力可能な出力電力Pは、0~P1’、P1’~P3’、P2’~P4’の範囲に拡大する。具体的には、図10では、出力電力P2~P3の範囲はハードスイッチングにより出力されていたが、図11では、この出力電力の範囲が出力電力P1’~P2’の範囲に含まれており、ソフトスイッチングにより出力することができる。つまり、共振周波数を高くすることで、ソフトスイッチングにより出力可能な電力の範囲を拡大させることができる。これにより、広い出力電力の範囲で電力変換効率を向上させることができる。
共振周波数をどの程度高くするかの目安としては、例えば、共振周波数をスイッチング周波数の6倍以上にすることが好ましいとされている。なお、共振周波数の設定については、スイッチング周波数の6倍以上に設定することに限られず、共振周波数は、スイッチング素子の特性、フィルタインダクタの特性、ダイオード5、6の特性などに応じて、適宜変更することができる。
また、図11の例では、制御回路100が第2範囲(D3’~D4’)内における時間比率D34’を用いたとき、又は制御回路100が第2範囲(D5’~D6’)内における時間比率D6’を用いたときのいずれにおいても、電力変換装置200は出力電力P2’を出力することができる。この場合、制御回路100は、時間比率D34’と時間比率D6’とを比較し、値が小さいほうの時間比率を選択する。図11の例では、時間比率D34’が時間比率D6’よりも小さいため、制御回路100は、時間比率D34’を選択する。
図11の例において、時間比率D34’は、第2範囲(D3’~D4’)に含まれており、時間比率Dの増加に伴い緩やかに出力電力Pが減少している途中に位置する。一方、時間比率D6’は、第2範囲(D5’~D6’)のうち最大値であるとともに、第1範囲(D6’~D7’)との境界値でもある。このため、時間比率D6’は出力電力についての変曲点となる。時間比率の誤差(例えば、演算誤差や測定誤差)に対して変動する出力電力Pの大きさは、時間比率D34’を用いたときよりも、時間比率D6’を用いたときの方が大きくなる。本実施形態では、制御回路100は、特定の第2範囲内における時間比率を用いたときの出力電力と、その他の第2範囲(複数の範囲を含む)内における時間比率を用いたときの出力電力が一致する場合、それぞれの時間比率を比較し、値が最も小さい時間比率を選択する。これにより、変曲点付近の時間比率を用いることを防ぎ、出力電力の制御の安定性を図ることができる。
また、本実施形態では、出力電力Pを段階的に増加又は減少させる場合、制御回路100は、第1範囲内における時間比率に対して第2範囲内における時間比率を優先的に選択する。図11の例を用いて説明すると、例えば、出力電力Pを0~P4’まで段階的に増加させる必要があるとする。この場合、制御回路100は、出力電力Pを0~P1’まで増加させる際には、第1範囲(0~D1’)内における時間比率ではなく、第2範囲(D1’~D2’)内における時間比率を選択する。次に、制御回路100は、出力電力PをP1’~P3’まで増加させる際には、第2範囲(D1’~D2’)内における時間比率を用いたときの出力電力Pと、第2範囲(D3’~D4’)内における時間比率を用いたときの出力電力Pが出力電力P1’で一致する場合、時間比率を制御する範囲を、第2範囲(D1’~D2’)から第2範囲(D3’~D4’)へ変更する。そして、制御回路100は、第2範囲(D3’~D4’)内における時間比率を用いて出力電力PをP1’から増加させる。ここで、第2範囲(D3’~D4’)内における時間比率を用いたとき、出力電力PをP1’~P3’の範囲で出力させることができるが、制御回路100は、第2範囲(D3’~D4’)内における時間比率を用いたときの出力電力Pと、第2範囲(D5’~D6’)内における時間比率を用いたときの出力電力Pが出力電力P2’で一致する場合、時間比率を制御する範囲を、第2範囲(D3’~D4’)から第2範囲(D5’~D6’)へ変更する。制御回路100は、第2範囲(D5’~D6’)内における時間比率を用いて出力電力PをP2’からP4’まで段階的に増加させる。なお、上記の例において、各第2範囲で制御回路100が出力電力Pを増加させる制御は、時間比率Dを減少させる制御である。
次に、電流連続モードでの時間比率と出力電力との関係性について説明する。本実施形態では、制御回路100は、電力変換装置200が電流連続モードとして動作する場合、第1範囲において時間比率を制御する。図10及び図11の例では、電力変換装置200が電流連続モードで動作する時間比率の範囲では、時間比率の増加に伴い出力電力が増加している。その増加する割合は、電流不連続モードにおいて出力電力が増加する割合に比べて小さい。これは、2次側回路2にも設けられたフィルタインダクタ9によって、出力電流が制限されているためである。出力電流の大きさは、フィルタインダクタ9のインダクタンス値と反比例の関係にある。
本実施形態では、フィルタインダクタ9として、フィルタインダクタ9に流れる電流が増加するに伴い、インダクタンス値が減少する特性をもつものが用いられる。例えば、磁性体の磁気飽和の特性を利用することが挙げられる。このような特性を有するインダクタとしては、可飽和インダクタが挙げられる。これにより、特定の出力電流の範囲において高いインダクタンス値を維持するが、この範囲を超える出力電流ではインダクタンス値が減少するため、電流連続モードのような出力電流が増加する場合であっても、出力できる電力の範囲を拡大させることができる。
以上のように、本実施形態に係る電力変換装置200は、スイッチング素子S11、S12、S21、S22を有し、各スイッチング素子のスイッチング動作により直流電圧を交流電圧に変換する変換回路10と、入力側が変換回路10と接続される絶縁トランス3と、絶縁トランス3の出力側に接続される整流回路4とを備えている。また、電力変換装置200は、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ7、及びダイオード5の接合容量5aで構成される共振回路と、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ8、及びダイオード6の接合容量6aで構成される共振回路と、を備えている。制御回路100は、共振回路を流れる電流が絶縁トランス3を介してスイッチング素子S11又はスイッチング素子S12のソース端子からドレイン端子へ流れている期間において、スイッチング素子S11又はスイッチング素子S12をターンオンさせる。これにより、ソフトスイッチングを行うためのスイッチング素子を2次回路2に設けることなく、ソフトスイッチングを実現させることができるため、比較的簡易な制御によりソフトスイッチングを実現することができる。
また、本実施形態では、制御回路100は、変換回路10から1次巻線31に電圧が印加されていない期間中に、共振回路により共振するように、スイッチング素子S11又はスイッチング素子S12をターンオンさせる。電流不連続モードにおいて、無効電力の期間に共振電流を流すことで、電流連続モードと同様に、ソフトスイッチングを行うことができる。その結果、電流不連続モードとして動作するような比較的出力電力が低い範囲においても、スイッチング損失を抑制し、電力変換効率の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態では、変換回路10は、第1ハーフブリッジ回路10a及び第2ハーフブリッジ回路10bを含み、第1ハーフブリッジ回路10aは、高電位側にはスイッチング素子S11を、低電位側にはスイッチング素子S12を含み、第2ハーフブリッジ回路10bは、高電位側にはスイッチング素子S21を、低電位側にはスイッチング素子S22を含んでいる。制御回路100は、共振回路を流れる電流が1次巻線31からスイッチング素子S11のソース端子からドレイン端子の方向に流れる場合、スイッチング素子S11をターンオンさせる。また、制御回路100は、共振回路を流れる電流が1次巻線31からスイッチング素子S12のソース端子からドレイン端子の方向に流れる場合、スイッチング素子S12をターンオンさせる。これにより、変換回路10に流れる電流の向きに応じて、スイッチング素子S11又はスイッチング素子S12がターンオンする際に、ソフトスイッチングを実現することができる。その結果、電力変換効率の向上を図ることができる。
加えて、本実施形態では、制御回路100は、変換回路10に含まれるスイッチング素子S11又はスイッチング素子S12のソース端子からドレイン端子に流れる電流が発生するように、第1ハーフブリッジ回路10aから1次巻線31に電圧が出力される時間と、第2ハーフブリッジ回路10bから1次巻線31に電圧が出力される時間の時間比率を制御する。時間比率の制御によりソフトスイッチングを実現させることができるため、比較的簡易な制御で電力変換効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、第1範囲とは、時間比率の増加とともに出力電力が増加する時間比率の範囲であり、第2範囲とは、時間比率の増加とともに出力電力が減少する時間比率の範囲である。制御回路100は、第1範囲内における時間比率を用いたときの出力電力と、第2範囲内における時間比率を用いたときの出力電流とが一致する場合、第2範囲内における時間比率を選択する。これにより、ハードスイッチングよりもソフトスイッチングが優先的に実行されることになり、電力変換効率の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態では、制御回路100は、時間の経過とともに絶縁トランス3に電流が連続的に流れる場合、いわゆる電力変換装置200が電流連続モードとして動作する場合、第1範囲内において時間比率を制御する。これにより、高電力を出力する必要がある場合、適切に必要な電力を出力することができる。
加えて、本実施形態では、第1ハーフブリッジ回路10a及び第2ハーフブリッジ回路10bに含まれる各スイッチング素子S11、S12、S21、S22のオン期間は略同一である。また、第1ハーフブリッジ回路10aは、1次巻線31に対してパルス状の交流電圧を出力し、第2ハーフブリッジ回路10bは、1次巻線31に対してパルス状の交流電圧を出力する。制御回路100は、第1ハーフブリッジ回路10aから出力される電圧と、第2ハーフブリッジ回路10bから出力される電圧との位相差を制御することで、時間比率を制御する。2つの出力電圧の位相差を制御することで、時間比率を制御することができるため、比較的簡易な制御によりソフトスイッチングを実現することができる。
また、本実施形態では、時間比率を増加させると、図10又は図11に示すように、第1範囲と第2範囲が交互に繰り返される。制御回路100は、特定の第2範囲内における時間比率を用いたときの出力電力と、その他の第2範囲内における時間比率を用いたときの出力電力とが一致する場合、時間比率を制御する範囲を、特定の第2範囲からその他の第2範囲へ変更させる。これにより、例えば、出力電力を段階的に増加又は減少させる必要がある場合、出力電力の変化前後においてソフトスイッチングを維持させることができ、電力変換効率の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態では、制御回路100は、特定の第2範囲内における時間比率を用いたときの出力電力と、その他の第2範囲内における時間比率を用いたときの出力電力が一致する場合、値が最も小さい時間比率を選択する。これにより、変曲点付近の時間比率を用いることを防ぎ、出力電力の制御の安定性を図ることができる。
加えて、本実施形態では、共振周波数は、各スイッチング素子S11、S12、S21、S22のスイッチング周波数の6倍以上の周波数である。これにより、低電力を出力させる時間比率の範囲において、ソフトスイッチングが可能な第2範囲を発生させることができ、広い出力電力の範囲で電力変換効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、整流回路4は、フィルタインダクタ9を含んでいる。また、フィルタインダクタ9は、インダクタンスに流れる電流が増加するほど、インダクタンス値が減少する特性を有する。これにより、例えば、電力変換装置200を電流連続モードで動作させて、高電力を出力させる必要がある場合、フィルタインダクタ9により出力電流が制限されることを防ぎ、出力可能な電力の範囲を拡大させることができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、本明細書では、本発明に係る電力変換装置を、電力変換装置200を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本明細書では、本発明に係る変換回路を、変換回路10を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本明細書では、本発明に係る絶縁トランスを、絶縁トランス3を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本明細書では、本発明に係る整流回路を、整流回路4を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本明細書では、本発明に係る共振回路を、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ7、及びダイオード5の接合容量5aで構成される共振回路と、フィルタインダクタ9、出力コンデンサ8、及びダイオード6の接合容量6aで構成される共振回路を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本明細書では、本発明に係る制御回路を、制御回路100を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。