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JP6947551B2 - 面の状態評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、面の色味に係る状態を評価する面の状態評価方法及び面の状態評価システムに関する。
現在、素肌または化粧品等の剤を塗布した状態の肌(以下、「化粧肌」と記す)の色味を評価することが剤の開発の現場等で要求されている。このような剤の評価方法として公知のものは、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の評価方法は、ファンデーションの分光反射スペクトルを取得することによって行われる。特許文献1に記載のファンデーションの分光反射スペクトルは、500nmから620nmの範囲において光の反射率が低下することによって窪みが生じている。また、特許文献1には、上記ファンデーションをモデルの顔に塗布して官能評価を行った場合、比較例のファンデーションよりも健康的に見えるとの結果が得られたことが記載されている。
特開平10−17437号公報
しかしながら、近年、剤の開発の現場においては、素肌または化粧肌の「透明感」や「くすみ」といった複雑な因子の評価が望まれている。つまり、特許文献1のように分光反射スペクトルにおいて表れる窪みの大きさによって肌を評価した場合、同じ評価値が得られる複数のモデルの肌の色味が官能評価の結果においては異なる場合がある。
本発明は、肌のくすみに係る因子を評価して官能評価の結果と整合性の高い面の状態評価方法及び面の状態評価システムに関する。
本発明の面の状態評価方法の一態様は、面の色に係る状態を評価する、面の状態評価方法であって、前記面上で反射される光の波長と、当該波長に対応する光の反射率と、の関係を示す評価パラメータを取得するパラメータ取得工程と、前記光の波長の第一範囲において表れる前記評価パラメータの変化の傾向を示す第一特徴量と、前記光の波長の第二範囲において表れる前記評価パラメータの変化の傾向を示す第二特徴量と、を取得する特徴量取得工程と、を含み、前記第一特徴量と前記第二特徴量との関係により、前記面の色に係る状態を評価する。
肌のくすみに係る因子を評価して官能評価の結果と整合性の高い面の状態評価方法及び面の状態評価システムを提供することができる。
本発明の一実施形態の肌状態の評価方法の各工程を示したフローチャートである。 図1のステップS101に示した評価パラメータ取得工程を説明するための図である。 図2(b)、図2(c)に示した評価曲線に含まれる光の成分を説明するための図である。 本発明の一実施形態の第一特徴量、第二特徴量を抽出する方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態の面の状態評価システムの外観を示す図である。 図5に示したパーソナルコンピュータの内部の評価部である制御部を説明するためのブロック図である。 本発明の一実施形態によって得られる効果を説明するための図である。 本発明の一実施形態によって得られる効果を説明するための他の図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
[面の状態評価方法]
本実施形態の面の状態評価方法は、面の色に係る状態を評価する、面の状態評価方法であって、面上で反射される光の波長と、この波長に対応する光の反射率と、の関係を示す評価パラメータを取得するパラメータ取得工程と、光の波長の第一範囲において表れる評価パラメータの変化の傾向を示す第一特徴量と、光の波長の第二範囲において表れる評価パラメータの変化の傾向を示す第二特徴量と、を取得する特徴量取得工程と、第一特徴量と第二特徴量との関係により、面の色に係る状態を評価する。
ここで、「面」は、生体の皮膚(肌)の面や皮膚を模したレプリカのいずれであってもよいし、マネキンやフィギュア等の人形の表面であってもよい。面が人の皮膚の面である場合、この面は剤を塗布していない状態の素肌であってもよいし、剤を塗布した状態の化粧肌であってもよい。
ここで、「剤」とは、人間の皮膚に塗布されて皮膚上に残り、皮膚の見え方に影響するものであればどのようなものであってもよい。このような剤としては、例えば、固体や液体のファンデーションクリームやサンスクリーン剤(日焼止め)がある。
ただし、本実施形態は、このような構成に限定されるものではない。例えば、本実施形態でいう剤は、ファンデーション等の顔全体に塗布されるものに限定されるものでなく、チーク、アイシャドー及びコンシーラーといったポイントメークに使用される化粧剤であってもよい。さらに、化粧下地等、ファンデーションと共に使用される剤であってもよい。
上記「面の色に係る状態」は、単に面の色素(色)ばかりでなく、面の表面の形状(凹凸等)や水分量や油脂の量に依存する見え方の因子も含んでいる。「面上で反射される光の波長と、この波長に対応する光の反射率」は、例えば、面で反射される反射光の分光スペクトルを測定することによって検出できる。
「光の波長の第一範囲、第二範囲」とは、波長の測定範囲を少なくとも二つの波長範囲に区切った波長範囲の各々いう。本実施形態では、第一範囲を波長が測定範囲中で相対的に短い「短波長領域」とし、第二範囲を波長が短波長領域よりも長い「中・長波長領域」とする。
「評価パラメータ」とは、光の波長と、この波長に対応する光の反射率との関係を示す因子である。本実施形態では、例えば、500nmの波長を有する光が30%面上で反射された場合、500nmと30%との対を評価パラメータの一つのデータとする。「評価パラメータの変化の傾向」とは、複数連続したこのようなデータ間の反射率の変化量や変化の比等、変化の仕方をいう。
図1は、上記塗布状態の評価方法の各工程を示したフローチャートである。図1に示すように、本実施形態の塗布状態評価方法は、評価パラメータ取得工程(ステップS101)、第一特徴量取得工程(ステップS102)、第二特徴量取得工程(ステップS103)を含んでいる。なお、本実施形態では、光を反射する面が生体の表面であって、特に人の顔の皮膚表面であるとする。以下、図1に示した上記各工程を順に説明する。
(パラメータ取得工程)
図2(a)、図2(b)及び図2(c)は、図1のステップS101に示した評価パラメータ取得工程を説明するための図である。図2(a)は、反射率の測定に使用される小領域Aを示した図である。小領域Aとしては、反射光を測定した被験者の顔の一部であって、剤の塗布状態の観察の外乱になり得るシワやシミ等の少ない部位が好ましい。また、特に皮膚のくすみに着目する場合には、全体にくすみが観察できる部位を小領域Aとすることが好ましい。
図2(b)、図2(c)は、いずれも本実施形態の評価パラメータを示す図であって、反射率と波長との関係の変化の傾向を直感的に示すため、皮膚表面で反射される光の波長と、この波長に対応する光の反射率との関係を曲線として示している。図2(a)、図2(c)に示した曲線を、本実施形態では、以降「評価曲線」と記す。
図2(b)及び図2(c)は、それぞれ異なる被験者のものである。図2(b)、図2(c)の縦軸はいずれも光の反射率である。横軸は光の波長(nm−1)であり、縦軸の反射率は分光反射率であって、横軸に示した光の波長成分ごとの反射率である。反射率は、表面反射、内部反射及び全光反射のいずれを用いるものであってもよい。図2(a)、図2(b)では横軸の波長を凡そ430nm以上、510nm未満の範囲の短波長領域と、凡そ510nm以上、710以下の範囲の中長波領域とに分けている。本実施形態では、第一情報及び第二情報を、予め定められた510nm以上、710以下の範囲の中長波領域の波長の光の反射率とした。
なお、本実施形態は、反射率の測定に関し、所定の範囲の連続する波長を全て走査するものに限定されず、複数の波長の反射光を不連続に測定するものであってもよい。
図2(b)、図2(c)において、波線は小領域Aが素肌であるときの評価曲線である。実線は、小領域Aにパウダーファンデーション(PFD)が塗布されているときの評価曲線である。パウダーファンデーションは、粉体を含む固形のファンデーションであって、顔料、紫外線散乱剤及び保湿剤等を含んでいる。粉体としては、例えば、ヒドロキシアパタイト、アクリレーツクロスポリマー、シリカ及び(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー等がある。顔料としては、例えば、タルク、マイカ、酸化チタン、合成金雲母、酸化亜鉛及び酸化(Li/K/チタン)等があり、このうち酸化チタン及び合成金雲母は紫外線散乱剤としても機能する。また、保湿剤や肌荒れ防止剤としては、例えば、パンテノール、ヒドロキシプロリン、ポリクオタニウム−61及びヒアルロン酸Na等がある。
図2(b)に示した被験者(以下、「被験者α」とする)の小領域Aにおいて測定された反射率を示す評価曲線は、小領域Aが素肌の状態にあっても、パウダーファンデーションが塗布された状態にあっても短波長領域で比較的緩やかな傾きを持って上昇し、530nmと630nmとの間で傾斜が緩やかになり、その後急峻な角度を持って上昇している。このため、評価曲線は、傾きが変わる箇所において下方に向かって僅かにカーブする部位(カーブ部)Cを有するようになる。このような反射率の特性は、図2(c)に示した被験者(以下、「被験者β」とする)の小領域Aにおいて測定された反射率においても同様である。
ただし、評価曲線の具体的な形状は、小領域Aの色が被験者αと被験者βとの間で相違している。この点は、被験者αと被験者βとの間で小領域Aの色が相違するために生じるものである。つまり、日本人の皮膚の色はメラニン、オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの総量またはその比によって決まる。短波長領域の評価曲線は皮膚の青みがかった成分の量を示し、中長波長領域の評価曲線は皮膚の赤みがかった成分の量を示す。
図2(b)の評価曲線と図2(c)の評価曲線とを比較すると、図2(b)に示した評価曲線は、カーブ部において、図2(c)に示した評価曲線よりもパウダーファンデーション塗布の前後で形状の変化が少ないことが分かる。この点は、被験者αは被験者βに比べてパウダーファンデーションの塗布(化粧)による顔色の印象の変化が少ないことを示している。このような化粧は、自然な仕上りの化粧等とも称されて好ましい化粧の一つの基準となっている。なお、化粧として好ましい基準は、自然な仕上りに限定されるものではない。例えば、目標とする反射率を好ましい基準としてもよいし、舞台化粧のように比較的遠距離から顔の造作がはっきり見える化粧を好ましい基準としてもよい。
図3は、図2(b)、図2(c)に示した評価曲線に含まれる光の成分を説明するための図である。図3の縦軸は光の反射率を示し、横軸は縦軸に示した反射率に対応する光の波長を示している。日本人の皮膚の色は、オキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビン及びメラニンの三要素からなっている。このため、評価曲線には、図3に示したように、オキシヘモグロビンを示す成分(図3において実線で示す)と、デオキシヘモグロビン(図3において波線で示す)を示す成分と、デオキシヘモグロビン(図3において波線で示す)を示す成分とが含まれている。このような成分のうち、オキシヘモグロビンの成分は赤色に関し、デオキシヘモグロビンの成分はオキシヘモグロビンが示す赤色よりもくすんだ赤色に関する。また、メラニンは黒色の成分に関する。
波長が図3中の約430nm以上、480nm以下の範囲においては、オキシヘモグロビンの成分とデオキシヘモグロビンの成分とが相対的に近い値をとり、反射光に占めるメラニンの成分も比較的大きい。この波長の範囲においてメラニンの成分が相対的に多いと、肌色が黄色がかって見えるようになる。また、メラニンの成分が相対的に少ないと、肌色が紫がかって見えるようになる。黄色がかって見える肌色を、本実施形態では「黄色のくすみがある」と評価する。
また、波長が図3中の約530nm以上、600nm以下の範囲においては、オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの反射率が低減している。このため、図2(b)、(c)に示したカーブ部Cの窪みの大きさは、オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの総量を反映している。オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの総量が相対的に多いと、肌色は鮮やかな赤色に見えるようになり、相対的に少ないと、肌色が青白く見えるようになる。青白く見える肌色を、本実施形態では「青白いくすみがある」と評価する。さらに、600nm以上の波長の範囲は、光が皮膚の表面より深い部位に達するようになり、評価曲線は皮膚表面よりも深い位置にある血管等により吸収または反射される。
(第一特徴量取得工程)
本実施形態の特徴量取得工程は、図1のステップS102、ステップS103に示したように、第一特徴量抽出工程(ステップS102)と、第二特徴量抽出工程(ステップS103)と、を含んでいる。本実施形態の第一特徴量は、短波長領域(波長の第一の範囲)における評価曲線の傾きから取得される。また、第二特徴量は、中・長波長領域(波長の第一の範囲)における評価曲線の曲がりの程度から取得する。本実施形態では、評価曲線の曲がりの程度を、図2(b)、図2(c)に示したカーブ部Cの曲がりの程度とする。
本実施形態では、第一特徴量と第二特徴量との組み合わせにより、被験者の皮膚のくすみ等を含む色を評価している。
図4は、第一特徴量、第二特徴量を抽出する方法を説明するための図であって、縦軸は光の反射率を示し、横軸は縦軸に示した反射率に対応する光の波長を示している。
(第一特徴量)
第一特徴量は、短波長領域における評価曲線Eの傾きから求められる。本実施形態では、例えば、短波長領域内の評価曲線Eを直線に近似し、近似によって得られる直線の傾きを第一特徴量とする。直線の近似は、短波長領域の全域で行ってもよいし、評価曲線Eの直線性が予め定められた許容範囲内にある波長の範囲において行ってもよい。また、本実施形態でいう「傾き」は、評価曲線Eから幾何学的に求めるものであってもよいし、対応する波長の範囲に対応する反射光のデータの変化分を算出して求めてもよい。
本実施形態の第一特徴量は、面が生体の皮膚面である場合には、少なくともメラニン色素、オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの色素の少なくともいずれか一つの量に関する指標となる。なお、ここでいう量とは、絶対量に限られるものでなく、相対値や比率等によって表されるものであってもよい。本実施形態では、第一特徴量が大きいほど被験者の皮膚の色においてはオキシヘモグロビンのデオキシヘモグロビンに対する比が大きいと評価される。
(第二特徴量)
第二特徴量は、例えば、図4に示したカーブ部Cの窪みと窪みの両端部を結ぶ直線に包囲される領域Rの面積として求められる。具体的には、評価曲線Eを示す関数をf(λ)とすると、関数f(λ)の二次導関数f''(λ)を求め、中・長波長領域の範囲内で、それぞれf''(λ)が最小となる波長λ1(nm)及び波長λ2(nm)を求め、このときの反射率を直線Sで結ぶ。そして、f(λ)と直線Sとの間の部分の面積(図4中の網掛けで示す部分)を求める。なお、f(λ)の二次導関数f''(λ)は、f(λ)の測定値が離散的な場合には、近似的に求めることもできる。
このような第二特徴量は、少なくともオキシヘモグロビンまたはデオキシヘモグロビンの色素の量に関する指標となる。なお、ここでいう量とは、絶対量に限られるものでなく、相対値や比率等によって表されるものであってもよい。本実施形態では、第二特徴量が大きいほどヘモグロビンの総量(オキシヘモグロビン+デオキシヘモグロビン)が多いと評価される。
本実施形態は、上記したように、ヘモグロビンの総量に起因する肌色の赤味(健康色)の他、オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの量(比は相対的に表される量に含まれる)とメラニンの色を使って肌色のくすみを評価することができる。このため、本実施形態は、ヘモグロビンの総量によって顔色を評価する特許文献1に記載の発明よりも顔色を高精度に評価することができる。
また、本実施形態の面の状態評価方法は、目標とする面の評価パラメータ(以下、「目標評価パラメータ」と記す)を取得することができる。
ここで、目標評価パラメータとは、例えば、被験者の皮膚として好ましい評価曲線を形成するデータの集合をいう。目標評価パラメータは、生体の面の反射光を測定して得たデータではなく、任意の評価曲線を形成するデータの集合であってもよい。このようなデータとしては、例えば、生体の面の反射光を測定して得た評価パラメータによって描かれる曲線の傾きやカーブ部Cの窪みの大きさを任意に加工して作成された評価パラメータであってもよい。また、目標評価パラメータは、目標とする人物、立体物あるいは画像等から測定または演算によって得るものであってもよい。
さらに、本実施形態は、パラメータ取得工程において、面上で反射される光の波長と、この波長に対応する光の反射率と、を測定して評価パラメータを取得し、この評価パラメータの第一特徴量及び第二特徴量の関係と、目標評価パラメータの第一特徴量及び第二特徴量の関係との相違を示すようにしてもよい。相違は、単なる数値として示してもよいし(例えば第一特徴量xxx,第二特徴量yyy)、第一特徴量及び第二特徴量を軸とするベクトルとして示すものであってもよい。
評価パラメータを目標評価パラメータと比較することにより、本実施形態は、目標とする人物、造形物及び画像等と被験者の皮膚との相違を認識し、目標の皮膚等に近づけるには被験者の皮膚の色にメラニンの色素を加える、あるいは赤みを加える等の示唆を得ることができるようになる。
(剤選択工程)
さらに、本実施形態の面の状態評価方法では、面に塗布することにより、塗布の後の評価パラメータと目標評価パラメータとの相違が塗布の前の相違よりも小さくなる剤を選択する剤選択工程をさらに含むようにしてもよい。ここで、剤は、例えば皮膚の色味や質感を変えることが可能なファンデーションや化粧下地、ドーラン及びメークアップ剤等である。このような工程は、例えば、評価パラメータと目標評価パラメータとを一対とし、評価パラメータを目標評価パラメータに近づけることに有効な剤を評価パラメータ及び目標評価パラメータの対に予め対応付けておくことによって実現できる。また、本実施形態は、評価パラメータに代えて、評価パラメータから得られる第一特徴量及び第二特徴量と目標評価パラメータから得られる第一特徴量及び第二特徴量を対とし、この対に評価パラメータの第一特徴量及び第二特徴量を目標評価パラメータの第一特徴量及び第二特徴量に近づけることに有効な剤を予め対応付けておいてもよい。このような方法は、評価パラメータまたは第一特徴量及び第二特徴量と剤との対応関係を記憶しておくデータベースを構築することによって実現することができる。
[面の状態評価システム]
次に、以上説明した面の状態評価方法に使用される面の状態評価システムを説明する。図1のフローチャートに示した処理は、面の状態評価システムによって行われる。
図5、図6は、本実施形態の面の状態評価システムを説明するための図である。図5は、面の状態評価システムの外観を示す図であって、図6は図5に示したパーソナルコンピュータ(Personal Computer、以下「PC」)3の内部の評価部である制御部60を説明するためのブロック図である。本実施形態の面の状態評価システムは、皮膚の面上で反射される光の波長と、この波長に対応する光の反射率と、の関係を示す評価パラメータを取得するパラメータ取得部である分光スペクトル測定器1と、短波長領域において表れる評価パラメータの変化の傾向を示す第一特徴量、中・長波長領域において表れる評価パラメータの変化の傾向を示す第二特徴量と、を取得する特徴量取得部及び第一特徴量と第二特徴量との関係により、面の色に係る状態を評価する評価部として機能するPC3と、を備えている。PC3は、ユーザインターフェース32、表示部31及び図8に示した制御部60を備えている。
分光スペクトル測定器1は、素肌または化粧肌の小領域Aの入射光及び反射光を取得する。そして、反射光の反射率を評価パラメータPとしてPC3の入力インターフェース61に入力する。制御部60は、第一特徴量算出部63及び第二特徴量算出部65を備えている。第一特徴量算出部63は、評価パラメータPから第一特徴量を算出し、算出によって得られた第一特徴量を取得する。また、第二特徴量算出部65は、評価パラメータPから第二特徴量を算出し、算出によって得られた第二特徴量を取得する。
制御部60は、例えば、評価曲線や第一特徴量及び第二特徴量を必要に応じてグラフ化し、グラフの画像情報を図示しないメモリに展開する。展開されたグラフの画像情報は、表示部31に出力される。なお、表示部31は、ディスプレイ画面と、ディスプレイ画面に画像を表示するドライバとを含む概念である。なお、制御部60は、評価曲線や第一特徴量及び第二特徴量をグラフ化することなく、第一特徴量及び第二特徴量に応じて被験者の皮膚の状態のくすみや透明感の評価を図画やテキストで表示部31に表示させるものであってもよい。
[効果の検証]
図7及び図8は、本実施形態の面の状態評価方法及び面の状態評価システムによって得られる効果を説明するための図である。図7及び図8の縦軸は第二特徴量、横軸は第一特徴量を示している。図7、図8においては、第一特徴量の値が小さいほど面の色においてメラニンの影響が大きく、大きいほど面の色に青白い成分の影響が大きくなる。また、第二特徴量の値が小さいほどオキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの総量が少なく、第二特徴量の値が大きいほどオキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの総量が多くなる。図7、図8に示した各プロットは、各々異なる被験者の皮膚で測定された第一特徴量及び第二特徴量を示すものである。
また、本実施形態では、図7、図8に示したプロットが得られた各被験者の顔色を専門評価者が官能評価することによって顔色を「黄色いくすみ」、「paleな仕上り」及び「血色の良い健康的な色」の3つに分類した。図7、図8においては、「黄色いくすみ」と評価された被験者のプロットを菱形で示し、「paleな仕上り」と評価された被験者のプロットを三角で示す。また、「血色の良い健康的な色」と評価された被験者のプロットを円で示す。なお、「血色の良い健康的な色」との評価は、換言すれば、くすみのない透明感のある肌色ともいえる。
図7に示すように、「黄色いくすみ」、「paleな仕上り」及び「血色の良い健康的な色」のいずれにおいても、各プロットはそれぞれ所定の範囲内に収まるように表示されている。つまり、官能評価において同じ評価を得る皮膚は、第一特徴量及び第二特徴量においても近い値を有し、官能評価の結果と相関を有していることが分かる。同じプロット同士を一つのグループとすると、図8に示すように、「黄色いくすみ」のグループI、「paleな仕上り」のグループII及び「血色の良い健康的な色」のグループIIIが形成できる。
以上のことから、本実施形態の面の状態評価方法及び面の状態評価システムは、被験者の素肌または化粧肌に光を照射することによって第一特徴量及び第二特徴量を取得し、第一特徴量及び第二特徴量から官能評価と相関性のある皮膚の状態の評価を行うことができる。
また、本実施形態は、第二特徴量と共に第一特徴量をも考慮して皮膚の色を評価しているので、くすみのパラメータについてさらに色を評価し、くすみをより高精度に評価することができる。このような本実施形態は、肌のくすみに係る因子を評価して官能評価の結果と整合性の高い面の状態評価方法及び面の状態評価システムを提供することができる。
皮膚の反射率を測定することによって第一特徴量、第二特徴量を得る本実施形態は、被験者の皮膚に触れない非浸襲性の測定方法であるから、被験者に負荷をかけずに行うことができる。また、本実施形態は、被験者が化粧をしている場合にも化粧を落とさずに第一特徴量、第二特徴量を得ることができるので、被験者が気軽に皮膚の状態の評価を受けることができる。
また、本実施形態は、分光スペクトル測定器1を使用する構成に限定されるものではない。例えば、本実施形態は、分光スペクトル測定器に代えて分光機能のないカメラに例えばR、G、Bの色に対応するフィルタを設けて反射光を波長ごとに分光してもよい。このようにすれば、分光スペクトル測定器よりも安価なカメラを使って本実施形態の面の状態評価システムを構築することができる。
上記実施形態および実施例は以下の技術思想を包含するものである。
<1> 面の色に係る状態を評価する、面の状態評価方法であって、前記面上で反射される光の波長と、当該波長に対応する光の反射率と、の関係を示す評価パラメータを取得するパラメータ取得工程と、前記光の波長の第一範囲において表れる前記評価パラメータの変化の傾向を示す第一特徴量と、前記光の波長の第二範囲において表れる前記評価パラメータの変化の傾向を示す第二特徴量と、を取得する特徴量取得工程と、を含み、前記第一特徴量と前記第二特徴量との関係により、前記面の色に係る状態を評価する、面の状態評価方法。
<2> 前記評価パラメータは、前記面に反射される光の波長と、当該波長に対応する光の反射率との関係を示す曲線である評価曲線であり、前記特徴量取得工程は、前記第一特徴量を、前記波長の第一の範囲における前記評価曲線の傾きから取得し、前記第二特徴量を前記波長の第二の範囲における前記評価曲線の曲がりの程度から取得する、<1>の面の状態評価方法。
<3> 前記面が生体の皮膚面であり、前記第一特徴量は、少なくともメラニン色素、オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの色素の少なくともいずれか一つの量に関する指標であり、前記第二特徴量は、少なくともオキシヘモグロビンまたはデオキシヘモグロビンの色素の量に関する指標である、<1>または<2>の面の状態評価方法。
<4> 前記パラメータ取得工程は、目標とする前記評価パラメータである目標評価パラメータを取得する、<1>から<3>のいずれか1つに記載の面の状態評価方法。
<5> 前記パラメータ取得工程は、前記面上で反射される光の波長と、当該波長に対応する光の反射率と、を測定して前記評価パラメータを取得し、前記評価パラメータの前記第一特徴量及び前記第二特徴量の関係と、前記目標評価パラメータの前記第一特徴量及び前記第二特徴量の関係との相違を示す、<4>の面の状態評価方法。
<6> 前記面に塗布することにより、前記塗布の後の前記相違が前記塗布の前の前記相違よりも小さくなる剤を選択する剤選択工程をさらに含む、<5>の面の状態評価方法。
<7> 面の色の状態を評価する、面の状態評価システムであって、前記面上で反射される光の波長と、当該波長に対応する光の反射率と、の関係を示す評価パラメータを取得するパラメータ取得部と、前記光の波長の第一範囲において表れる前記評価パラメータの変化の傾向を示す第一特徴量と、前記光の波長の第二範囲において表れる前記評価パラメータの変化の傾向を示す第二特徴量と、を取得する特徴量取得部と、前記第一特徴量と前記第二特徴量との関係により、前記面の色に係る状態を評価する評価部と、を含む、面の状態評価システム。
1・・・分光スペクトル測定器
31・・・表示部
32・・・ユーザインターフェース
60・・・制御部
61・・・入力インターフェース
63・・・第一特徴量生成部
65・・・第二特徴量生成部

Claims (6)

  1. 面の色に係る状態を評価する、面の状態評価方法であって、
    前記面上で反射される光の波長と、当該波長に対応する光の反射率と、の関係を示す評価パラメータを取得するパラメータ取得工程と、
    前記評価パラメータは、前記面に反射される光の波長と、当該波長に対応する光の反射率との関係を示す曲線である評価曲線であり、前記波長の第一の範囲における前記評価曲線の傾きから取得する第一特徴量と、前記波長の第二の範囲における前記評価曲線の曲がりの程度から取得する第二特徴量と、を取得する特徴量取得工程と
    前記第一特徴量と前記第二特徴量との関係により、前記面の色に係る状態を評価する、面の状態評価方法。
  2. 前記面が生体の皮膚面であり、前記第一特徴量は、少なくともメラニン色素、オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの色素の少なくともいずれか一つの量に関する指標であり、前記第二特徴量は、少なくともオキシヘモグロビンまたはデオキシヘモグロビンの色素の量に関する指標である、請求項1に記載の面の状態評価方法。
  3. 前記パラメータ取得工程は、目標とする前記評価パラメータである目標評価パラメータを取得する、請求項1または2に記載の面の状態評価方法。
  4. 前記パラメータ取得工程は、前記面上で反射される光の波長と、当該波長に対応する光の反射率と、を測定して前記評価パラメータを取得し、前記評価パラメータの前記第一特徴量及び前記第二特徴量の関係と、前記目標評価パラメータの前記第一特徴量及び前記第二特徴量の関係との相違を示す、請求項に記載の面の状態評価方法。
  5. 前記面に塗布することにより、前記塗布の後の前記相違が前記塗布の前の前記相違よりも小さくなる剤を選択する剤選択工程をさらに含む、請求項に記載の面の状態評価方法。
  6. 面の色の状態を評価する、面の状態評価システムであって、
    前記面上で反射される光の波長と、当該波長に対応する光の反射率と、の関係を示す評価パラメータを取得するパラメータ取得部と、
    前記評価パラメータは、前記面に反射される光の波長と、当該波長に対応する光の反射率との関係を示す曲線である評価曲線であり、前記波長の第一の範囲における前記評価曲線の傾きから取得する第一特徴量と、前記波長の第二の範囲における前記評価曲線の曲がりの程度から取得する第二特徴量と、を取得する特徴量取得部と
    前記第一特徴量と前記第二特徴量との関係により、前記面の色に係る状態を評価する評価部と、
    を含む、面の状態評価システム。
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