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JP6881984B2 - 過食抑制剤 - Google Patents

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Description

本発明は、過食抑制剤に関する。
肥満とは太っている状態であり、日本肥満学会ではBMI(Body Mass Index)25以上を肥満としている。食事で摂取したエネルギーが消費するエネルギーを上回るために起こる肥満を単純性肥満(原発性肥満)といい、肥満全体の95%がこの単純性肥満にあたるとされる。日本人ではBMI25を超えたあたりから耐糖能障害、脂質代謝異常、高血圧等の健康障害を合併しやすくなるといわれ、肥満を予防・改善することは動脈硬化性疾患や糖尿病の発症・病態の進展予防のためにも重要である。
単純性肥満に対する治療の原則は減量であり、なかでも食事制限、つまり食事量の調節、代替による摂取カロリーの制限を基本とする。しかし、食事制限の実施は満腹感や満足感に乏しく、また、空腹感が起こりやすく、生活の活力の減少、途中中止等の支障を来たす場合が多い。従来、食後の満腹感を持続させて空腹感を抑制する素材の提供等が提案されているが、食事時に制限を意識することなく、満腹感や満足感を得ながらも自然に適正なエネルギー量を摂取できるような素材がその実行に有効と考えられる。
一方、小麦の胚乳部には約10〜15%のタンパク質が含まれ、タンパク質組成の約11%を占めるアルブミン(水可溶性タンパク質)は、哺乳類の唾液及び膵α−アミラーゼ阻害活性を有し、食後血糖上昇抑制作用やインスリン抵抗性改善作用等の生理機能を有することが報告されている(非特許文献1、2)。なかでも、ポリアクリルアミドゲル電気泳動で移動度0.26の位置に単一のバンドを与えるタンパク質0.26AIと同電気泳動の移動度が0.19のタンパク質0.19AIは高いα−アミラーゼ阻害活性を有し、該0.26AIと0.19AIの合計含有量が20重量%以上で且つ0.26AIの含有量が0.26AIと0.19AIの合計重量に対して20重量%以上である生成物は、血糖値の上昇抑制及びインシュリン分泌の調節に高い効果を有すること、また、食後の満腹感を持続させて食欲抑制を容易にすることができることが報告されている(特許文献1)。
しかしながら、小麦アルブミンと発泡成分の組み合わせが、それを摂取した後の食事量へ与える影響に関しては報告がない。
特許第3504719号公報
「薬理と治療」、2008年、第36巻、第8号、p.761−765 「ヨーロピアンジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション(European Journal of Clinical Nutrition)」、2005年、第59巻、p.384−392
本発明は、摂食量を抑え、過食を抑制することができる医薬品、医薬部外品、食品又は飼料、或いはこれらに配合可能な素材又は製剤を提供することに関する。
本発明者は、自然に適正なエネルギー量を摂取できるような物質を求め鋭意研究を行ったところ、小麦アルブミンと発泡成分の組み合わせを摂取すれば満腹感が得られ、その組み合わせを摂取した後の食事の摂食量を抑えて、過食を抑制することができることを見出した。
すなわち、本発明は、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸を有効成分とする過食抑制剤を提供するものである。
また、本発明は、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸を有効成分とする過食抑制用食品を提供するものである。
また、本発明は、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸を含有する食品を摂取させる、過食抑制方法を提供するものである。
本発明によれば、摂食量を抑え、過食を抑制することができる。そして、過食を抑制することができれば、摂取エネルギーの適正化を図ることができ、食べ過ぎによる単純性肥満の予防又は改善が期待できる。
満腹感のVAS評価の結果を示すグラフ。 (A)摂取量の結果を示すグラフ。(B)摂取カロリーの結果を示すグラフ。
本発明で用いられる(A)小麦アルブミンは、小麦の胚乳部に由来するアルブミンファミリーに属する水可溶性タンパク質である。小麦アルブミンは、胃の中での泡立ちと泡の持続性が良好で、満腹感を得やすく、過食抑制効果に優れる点から、(a)電気泳動の移動度が0.19の小麦アルブミンを多く含有することが好ましい。
なお、ここでの電気泳動の移動度とは、試料をDavisの方法(Annals of the NewYork Academy of Science,121,404−427,1964)に従って、ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけた際の移動度をさす。本明細書において、電気泳動の移動度が0.19の小麦アルブミンを、以下「0.19小麦アルブミン」ともいう。
(A)小麦アルブミン中の(a)0.19小麦アルブミンの含有量は、胃の中での泡立ちと泡の持続性が良好で、満腹感を得やすく、過食抑制効果に優れる点から、10質量%以上、更に15質量%以上、更に20質量%以上、更に25質量%以上が好ましく、また、製造の容易性の点から、60質量%以下、更に40質量%以下、更に35質量%以下、更に31質量%以下であるのが好ましい。
0.19小麦アルブミンの分析は、HPLCにより行うことができる。例えば、特開平9−172999号公報に記載の0.19アミラーゼ阻害物質の含量の測定方法を用いることができる。
(A)小麦アルブミンは、小麦の胚乳部から抽出により得ることができる。小麦アルブミンの小麦からの抽出法としては、例えば、特開平9−172999号公報に記載のアミラーゼ阻害物質の調整法を用いることができる。
また、小麦アルブミンNA−1(日清ファルマ株式会社)等の市販品を用いてもよい。
本発明で用いられる(B)炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げられる。なかでも、良好な風味を与える点から、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムが好ましく、炭酸水素ナトリウムが更に好ましい。
(B)炭酸塩は、1種で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
炭酸塩の分析は、例えば、以下の方法により行うことができる。
炭酸塩の分析
サンプルを0.1〜0.2g採取し、水10mLと50%りん酸2mLを加え密栓する。10分間超音波処理を行った後、1時間放置しヘッドスペースガスをガスクロマトグラフに供してCO2量を求め、発生したCO2量から算出する。
<ガスクロマトグラフ操作条件>
機種:GC−14B[島津製作所]
検出器:TCD
カラム:Chromosorb101,80〜100mesh
ガラス管,φ3.2mm×2m
温度:カラム50℃,注入口及び検出器100℃
セル電流75mA
ガス圧力:ヘリウム(キャリヤーガス)100kPa
注入量:ヘッドスペースガス0.2mL
本発明で用いられる(C)有機酸としては、可食性の酸を使用することができる。例えば、クエン酸、コハク酸、アスコルビン酸、酢酸、グルコン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、アジピン酸等の有機酸が挙げられる。
なかでも、良好な風味を与える点から、クエン酸又はリンゴ酸が好ましく、更にクエン酸が好ましい。
(C)有機酸は、1種で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
有機酸の分析は、例えば、以下の方法により行うことができる。
有機酸の分析
サンプルを1g採取し5%過塩素酸20mLを加え、10分間振とうすることで抽出する。これを水で200mLに定容し10分間超音波処理を行なう。ろ過後高速液体クロマトグラフに供する。
<高速液体クロマトグラフ操作条件>
機種:LC−20AD[株式会社島津製作所]
検出器:紫外可視吸光光度計SPD−20AV[島津製作所]
カラム温度:40℃
移動相:3mmоl/L過塩素酸
反応液:0.2mmоl/Lブロムチモールブルー含有
15mmоl/Lりん酸水素二ナトリウム溶液
流量:移動相1.0mL/min、反応液1.4mL/min
測定波長:445nm
本発明において、過食抑制剤に含まれる(A)小麦アルブミンと(B)炭酸塩との質量比[(A)/(B)]は、胃の中での泡立ちと泡の持続性が良好で、満腹感を得やすく、過食抑制効果に優れる点から、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.5以上であり、また、好ましくは30以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは12以下、更に好ましくは8以下、更に好ましくは6以下である。
(A)小麦アルブミンと(B)炭酸塩との質量比[(A)/(B)]は、その値が小さいと酸味を感じやすくなり、他方、その値が大きいと苦味や小麦アルブミンによるタンパク質風味を感じやすくなる。そのため、過食抑制剤の風味も考慮して、当該質量比[(A)/(B)]は、好ましくは1.5以上、より好ましくは1.6以上、更に好ましくは2.5以上であり、更に好ましくは3.0以上であり、また、好ましくは8以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは5以下である。
本発明において、過食抑制剤に含まれる(a)0.19小麦アルブミンと(B)炭酸塩との質量比[(a)/(B)]は、胃の中での泡立ちと泡の持続性が良好で、満腹感を得やすく、過食抑制効果に優れる点から、好ましくは0.06以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.125以上であり、また、好ましくは6以下、より好ましくは4.0以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは2.0以下、更に好ましくは1.5以下である。
また、(a)0.19小麦アルブミンと(B)炭酸塩との質量比[(a)/(B)]は、その値が小さいと酸味を感じやすくなり、他方、その値が大きいと苦味や小麦アルブミンのタンパク質風味を感じやすくなる。そのため、過食抑制剤の風味も考慮して、当該質量比[(a)/(B)]は、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.4以上、更に好ましくは0.6以上であり、更に好ましくは0.75以上であり、また、好ましくは1.8以下、より好ましくは1.5以下、更に好ましくは1.25以下である。
また、本発明において、(C)有機酸と(B)炭酸塩の当量比[(C)の当量/(B)の当量]は、炭酸塩由来のえぐみや有機酸の酸味が突出せず、風味のバランスが良好となる点から、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.7以上、更に好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.3以上であり、また、好ましくは5以下、より好ましくは3.0以下、更に好ましくは2.0以下、更に好ましくは1.6以下である。
当該「当量比」とは、過食抑制剤に含まれる(C)有機酸の当量を(B)炭酸塩の当量で除した値である。
(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸の組み合わせは、口内の唾液又は水の存在下で炭酸ガスを発生する。とりわけ、後記実施例に示すように、経口摂取後、胃内の水分と反応して発泡し、胃の中での泡立ちと泡の持続性に優れる。そのため、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸の組み合わせの摂取によって満腹感が得られ、摂取後の食事量が減じて、過食を抑制することができる。また、満腹感が得られることで、その後の食事時に早食いを防ぎ、食物の摂取量をコントロールできる。ここで、「満腹感」は、個人の内臓(胃部)の感覚で、主に、胃部の容量、重量によって生じる感覚である。これは視覚的アナログスケール(VAS)による主観的な感覚を総合的に評価する方法により判断することができる。
すなわち、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸の組み合わせは、摂食量を抑え、過食を抑制する作用を有する。そして、摂食を抑え、過食を抑制することができれば、摂取エネルギーの適正化を図ることができ、食べ過ぎによる単純性肥満を予防又は改善することが可能となる。また、単純性肥満に起因する、例えば、耐糖能障害、脂質代謝異常、高血圧、高尿酸血症等の健康障害、ひいては動脈硬化性疾患や糖尿病等の疾患や症状の発症・病態の進展を予防、改善又は治療することが可能となる。
従って、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸の組み合わせは、摂食量を抑え、過食の抑制に有用な過食抑制剤となり得、また、該過食抑制剤を製造するために使用することができる。また、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸の組み合わせは、摂食量を抑え、過食を抑制するために使用することができる。
「使用」は、ヒトへの投与又は摂取であり得、また治療的使用であっても非治療的使用であってもよい。「非治療的」とは、医療行為を含まない概念、すなわち人間を手術、治療又は診断する方法を含まない概念、より具体的には医師又は医師の指示を受けた者が人間に対して手術、治療又は診断を実施する方法を含まない概念である。
本発明の過食抑制剤は、ヒトを含む動物に摂取又は投与した場合に過食抑制効果を発揮する医薬品、医薬部外品、食品又は飼料となり、また当該過食抑制剤は、当該医薬品、医薬部外品、食品又は飼料に配合して使用される素材又は製剤となり得る。
当該食品には、過食抑制を訴求し、必要に応じてその旨の表示が許可された食品(特定保健用食品、機能性表示食品)が含まれる。表示の例としては、『食事の前に摂取することで、満腹感が得られます。』『食事の前に摂取することで、満腹感が得られ、食事の量を適正に保つことで体重をコントロールします。』等がある。機能表示が許可された食品は、一般の食品と区別することができる。
上記医薬品(医薬部外品も含む、以下同じ)の投与形態としては、例えば錠剤(チュアブル錠、発泡錠等を含む)、カプセル剤、顆粒剤(発泡顆粒剤等を含む)、散剤、トローチ剤、シロップ剤等による経口投与が挙げられる。
このような種々の剤型の製剤は、本発明の(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸、又は他の薬学的に許容される担体、例えば、賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、担体、希釈剤等や、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸以外の薬効成分を適宜組み合わせて調製することができる。
なかでも、好ましい剤型は経口投与用の固形製剤であり、錠剤が好ましい。
上記食品の形態としては、好ましくは固形状又は半固形状であり、例えば、ゼリー、ウエハース、ビスケット、パン、麺、ソーセージ等の飲食品や栄養食等の各種食品組成物の他、さらには、上述した経口投与製剤と同様の形態(錠剤、カプセル剤、トローチ剤等の固形製剤)の栄養補給用組成物が挙げられる。なかでも、固形製剤が好ましく、錠剤がより好ましい。
種々の形態の食品は、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸、又は他の食品材料や、溶剤、軟化剤、油、乳化剤、防腐剤、酸味料、甘味料、苦味料、香科、安定剤、着色剤、酸化防止剤、保湿剤、増粘剤、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸以外の有効成分等を適宜組み合わせて調製することができる。
上記飼料の形態としては、好ましくはペレット状、フレーク状又はマッシュ状であり、例えば、牛、豚、鶏、羊、馬等に用いる家畜用飼料、ウサギ、ラット、マウス等に用いる小動物用飼料、犬、猫、小鳥等に用いるペットフード等が挙げられる。
飼料は、(A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸、又は他の飼料材料、例えば、肉類、蛋白質、穀物類、ぬか類、粕類、糖類、野菜、ビタミン類、ミネラル類、ゲル化剤、保型剤、pH調整剤、調味料、防腐剤、栄養補強剤等を適宜組み合わせて常法により調製することができる。
上記製剤における(A)小麦アルブミンの含有量は、胃の中での泡立ちと泡の持続性が良好で、満腹感を得やすく、過食抑制効果に優れる点から、5質量%以上、更に15質量%以上、更に30質量%以上、更に40質量%以上が好ましく、また、他の有効成分との含有量バランスの点から、70質量%以下、更に60質量%以下、更に46質量%以下が好ましい。
また、製剤全質量中の(a)0.19小麦アルブミンの含有量は、1質量%以上、更に3質量%以上、更に7質量%以上、更に10質量%以上が好ましく、また、20質量%以下、更に15質量%以下、更に12質量%以下であるのが好ましい。
製剤全質量中の(B)炭酸塩の含有量は、2質量%以上、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上であり、また、好ましくは40質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは16質量%以下である。
製剤全質量中の(C)有機酸の含有量は、2質量%以上、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは12質量%以上であり、また、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下である。
本発明の過食抑制剤の投与量又は摂取量は、投与又は摂取対象者の体重、性別、年齢、状態又はその他の要因に従って変動し得る。投与の用量、経路、間隔、及び摂取の量や間隔は、当業者によって適宜決定され得るが、通常、成人1人(60kg)に対して1日あたり、(A)小麦アルブミンとして、好ましくは0.25g以上であり、また、好ましくは7.5g以下である。
また、通常、成人1人(60kg)に対して1日あたり、(a)0.19小麦アルブミンとして、好ましくは0.06g以上であり、また、好ましくは2g以下である。
本発明では斯かる量を1日に1回〜複数回で投与又は摂取するのが好ましい。
上記製剤は、任意の計画に従って投与又は摂取され得る。
投与又は摂取期間は特に限定されないが、反復・連続して投与又は摂取することが好ましく、5日間以上連続して投与又は摂取することがより好ましく、15日間以上連続して投与又は摂取することが更に好ましい。
投与又は摂取対象者としては、摂食を抑え、過食の抑制を必要とする若しくは希望するヒト又は非ヒト動物等であれば特に限定されないが、単純性肥満者やその予備軍における投与又は摂取が有効である。
本発明の過食抑制剤は、効果を有効に発揮する点から、摂食(摂餌)時又は摂食(摂餌)前に投与又は摂取するのが好ましく、摂食(摂餌)前5分から30分以内に、更に摂食(摂餌)前5分以内に投与又は摂取するのがより好ましい。
試験例1 泡立ち評価
〔試験品〕
小麦アルブミンとして「小麦アルブミンNA−1」(日清ファルマ(株)製、0.19小麦アルブミン含有量25質量%)を用い(以下、同じ)、表1に記載の配合組成で原料成分を混合した。次に単発式打錠機(RIKEN社製)を用いて錠剤(1g/錠)を得た。
〔泡立ちの評価〕
(1)胃液モデル液
胃液モデル液として、第16版改正日本薬局方に準拠した崩壊試験第1液(pH1.2)(関東化学(株)製)を用いた。
(2)実測量(mL)の測定
泡の実測量(mL)は、50mLメスシリンダーにサンプル1gを入れ、上記胃液モデル液を2mL添加し、添加直後を0分とし、10分後の泡上部の目盛りを読み取った。
それぞれの実測量(mL)を表1に示す。
Figure 0006881984
表1より明らかなように、小麦アルブミンと炭酸塩と有機酸の組み合わせは、10分後の実測量(mL)が高く、胃の中でよく発泡し、且つ、生じた泡の持続性に優れることが確認された。
試験例2 風味評価
〔試験品〕
試験例1と同じ錠剤(1g/錠)を用いた。
〔酸味の評価〕
専門パネル3名による官能評価を行なった。評価は、サンプルを食べたときに感じる酸味の強さについて、下記に示す判断基準に従って行い、協議により評点を決定した。結果を表2に示す。
(酸味の強さ)
5:酸味が非常に弱い
4:酸味が弱い
3:酸味がやや強い
2:酸味が強い
1:酸味が非常に強い
Figure 0006881984
〔苦味の評価〕
サンプルを食べたときに感じる苦味の強さについて、下記に示す判断基準に従って官能評価を行い、酸味の評価と同様に専門パネルの協議により評点を決定した。結果を表3に示す。
(苦味の強さ)
5:苦味が非常に弱い
4:苦味が弱い
3:苦味がやや強い
2:苦味が強い
1:苦味が非常に強い
Figure 0006881984
表2及び表3より明らかなように、実施例1〜7及び9、特に実施例3、4及び9の錠剤は風味が良好であった。
試験例3 満腹感の評価
〔試験品〕
上記と同様にして、表4に示す組成の錠剤(1g/錠)を調製した。
Figure 0006881984
〔試験概要〕
(1)対象者及び方法
健常男女27名を対象に、クロスオーバーデザインを用いて試験を実施した。試験品は、小麦アルブミン発泡錠、発泡錠、小麦アルブミン錠、プラセボ錠の4種とし、対象者はすべての試験品を評価した。試験品の評価は昼食前に実施した。
対象者に試験品を1錠摂取させ、試験品の摂取時を基準(0分)として、摂取の1分前(−1分)と、摂取から1分、3分、5分、7分、10分経過後に満腹感を視覚的アナログスケール(VAS)により評価した。具体的には、100mmの直線の左端0mmを「全く満腹ではありません」(数値0)、右端100mmを「これ以上ないほど満腹です」(数値100)の表現を示し、満腹感の強度を直線の左右両端に示した表現を基準に100mmの直線上にマーキングさせた。
(2)結果
小麦アルブミン発泡錠、発泡錠、小麦アルブミン錠、プラセボ錠をそれぞれ別の日に摂取し、試験を完遂した27名を最終解析対象者とした。摂取の1分前(−1分)の数値を初期値として0に補正した。
最終解析対象者27名の1分、3分、5分、7分、10分経過後までの各数値(VAS値)について、各群、摂取の1分前(−1分)の数値との差(Δ値)を算出した。群間比較をWilcoxonの符号付順位和検定により有意差検定を行った。結果を図1に示す。
図1より明らかなように、小麦アルブミン発泡群では、プラセボ群、小麦アルブミン群に比べて統計学的に有意な満腹感の増加が認められた(★★0.05> ★>0.1:プラセボ群との比較、 **0.05> *>0.1:小麦アルブミン群との比較、 〇>0.05:発泡群との比較)。
試験例4 食事量への影響
〔試験品〕
表4に示す小麦アルブミン発泡錠と小麦アルブミン錠(1g/錠)を用いた。
〔試験食〕
検査食ミールテストC(サラヤ(株)製)を試験食とした。これは、糖代謝・脂質代謝・インスリン分泌能の評価に使用可能な負荷食である。麦茶は「六条麦茶」(アサヒ飲料(株)製、100mL)を3本使用し、自由摂取とした。
〔試験概要〕
(1)対象者及び方法
健常男女17名を対象とし、クロスオーバーデザインで試験を実施した。試験品は小麦アルブミン発泡錠、小麦アルブミン錠の2種類とし、対象者はすべての試験品を評価した。試験品の評価は昼食前に実施した。
対象者に試験品を1錠摂取させ、試験品の摂取時を基準(0分)として、摂取から5分後に試験食の摂取を開始し、快適な満腹感を感じた時点で試験食の摂取を終了させた。
摂取終了後、試験食の摂取量及び摂取カロリーを測定した。
(2)結果
対象者全員を最終解析対象者とし、各群の摂取量と摂取カロリーを図2に示した。数値は平均値±標準誤差として示し、群間比較をpaired t−検定により有意差検定を行った。
図2より明らかなように、小麦アルブミン発泡群では小麦アルブミン群に比べて摂取量及び摂取カロリーが抑制され、その結果、過食の抑制に有用であることが確認された。

Claims (12)

  1. (A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸を有効成分とする過食抑制剤。
  2. (A)小麦アルブミンが(a)0.19小麦アルブミンを10〜60質量%含有する請求項1記載の過食抑制剤。
  3. (A)小麦アルブミンと(B)炭酸塩との質量比[(A)/(B)]が0.3〜30である請求項1又は2記載の過食抑制剤。
  4. (a)0.19小麦アルブミンと(B)炭酸塩との質量比[(a)/(B)]が0.06〜6である請求項1〜3のいずれか1項記載の過食抑制剤。
  5. (C)有機酸と(B)炭酸塩の当量比[(C)の当量/(B)の当量]が0.3〜5である請求項1〜4のいずれか1項記載の過食抑制剤。
  6. 剤型が経口固形製剤である請求項1〜5のいずれか1項記載の過食抑制剤。
  7. (A)小麦アルブミン、(B)炭酸塩及び(C)有機酸を有効成分とする過食抑制用食品。
  8. (A)小麦アルブミンが(a)0.19小麦アルブミンを10〜60質量%含有する請求項7記載の過食抑制用食品。
  9. (A)小麦アルブミンと(B)炭酸塩との質量比[(A)/(B)]が0.3〜30である請求項7又は8記載の過食抑制用食品。
  10. (a)0.19小麦アルブミンと(B)炭酸塩との質量比[(a)/(B)]が0.06〜6である請求項7〜9のいずれか1項記載の過食抑制用食品。
  11. (C)有機酸と(B)炭酸塩の当量比[(C)の当量/(B)の当量]が0.3〜5である請求項7〜10のいずれか1項記載の過食抑制用食品。
  12. 剤型が経口固形製剤である請求項7〜11のいずれか1項記載の過食抑制用食品。
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