JP6875091B2 - 電力貯蔵装置の製造方法、電力貯蔵装置及び電力貯蔵設備 - Google Patents
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Description
LIBでは一般的に、電極を構成する活物質層の導電性を確保するために、バインダを添加して活物質粉末を集電体上に固定している。活物質層を厚くし過ぎると活物質層の剥離や脱落の原因となるため、単一セルの大きさを容易に大きくできないという事情があった。そこで、LIBを大型の電力貯蔵設備として使用する場合には、特許文献1に記載されているように、多数の小型のLIBを集合させて使用する方法が採用されているが、各セル毎の電位のバラツキや充放電の管理が煩雑であるという問題があった。さらに、多数の小型LIBを集合させた蓄電池設備の場合、メンテナンス用の通路や、単電池同士を接続するための配線を敷設する空間が必要となることから、体積当たり(面積当たり)に貯蔵できるエネルギー量(電力貯蔵密度)を改良する余地があった。
すなわち、本発明は、電力貯蔵槽を施工する電力貯蔵槽施工工程と、上記電力貯蔵槽内に、互いに結着されていない正極活物質を含んでなる正極活物質層、セパレータ層及び互いに結着されていない負極活物質を含んでなる負極活物質層がこの順で配置されたセルユニットを1つ以上備えた蓄電層を配置する蓄電層配置工程とからなる電力貯蔵装置の製造方法であって、上記蓄電層配置工程が、上記正極活物質層、上記セパレータ層及び上記負極活物質層を上記電力貯蔵槽内に直接配置する工程を備え、上記蓄電層配置工程において配置される上記セルユニットの電気容量のうち少なくとも1つを5kWh以上とすることを特徴とする電力貯蔵装置の製造方法;正極活物質層、セパレータ層及び負極活物質層がこの順で配置されたセルユニットを1つ以上備えた蓄電層が電力貯蔵槽内に格納されてなる電力貯蔵装置であって、上記正極活物質層は、互いに結着されていない正極活物質を含んでなり、上記負極活物質層は、互いに結着されていない負極活物質を含んでなり、上記セルユニットの電気容量のうち少なくとも1つが、5kWh以上であることを特徴とする電力貯蔵装置;この電力貯蔵装置を1つ以上備えることを特徴とする電力貯蔵設備に関する。
なお、本明細書において、正極活物質層が、互いに結着されていない正極活物質を含んでなるとは、正極活物質層を構成する正極活物質同士が結着剤(バインダともいう)により互いの位置を固定されていないこと、及び、正極活物質層中の正極活物質は全て、互いに結着していないことを意味する。
従来のリチウムイオン電池における正極活物質層は、正極活物質及び結着剤を溶媒中に分散させたスラリーを正極集電体等の表面に塗布し、加熱・乾燥させることにより製造されるため、正極活物質層は結着剤により固められた状態となっている。このとき、正極活物質は結着剤により互いに結着されており、正極活物質同士の位置が固定されている。
一方、本発明の電力貯蔵装置を構成する正極活物質層では、正極活物質層中の正極活物質は互いに結着されておらず、正極活物質同士の位置も固定されていない。そのため、リチウムイオン電池から正極活物質層を取り出した場合、正極活物質層に含まれる正極活物質は容易に手でほぐすことができ、その状態を確認することができる。
負極活物質層が、互いに結着されていない負極活物質層を含んでなることについても、正極活物質層の場合と同様である。
本発明は、正極活物質層、セパレータ層及び負極活物質層がこの順で配置されたセルユニットを1つ以上備えた蓄電層が電力貯蔵槽内に格納されてなる電力貯蔵装置であって、上記正極活物質層は、互いに結着されていない正極活物質を含んでなり、上記負極活物質層は、互いに結着されていない負極活物質を含んでなり、上記セルユニットの電気容量のうち少なくとも1つが、5kWh以上であることを特徴とする電力貯蔵装置である。
一方、本発明の電力貯蔵装置は、正極活物質層及び負極活物質層を構成する活物質が互いに結着されていないため、結着の破壊による活物質層の剥離やクラックが起こらず、従来よりも活物質層の厚さを厚くすることができる。
以上より、本発明の電力貯蔵装置は、正極活物質層及び負極活物質層がそれぞれ、互いに結着されていない活物質を含んでなるため、従来のリチウムイオン電池を構成する活物質層よりも、セルユニットの電気容量を大きくし、少なくとも1つのセルユニットの電気容量を5kWh以上とすることができる。
図1(a)は、本発明の電力貯蔵装置の一例を模式的に示す断面図であり、図1(b)は本発明の電力貯蔵装置を構成する蓄電層の一例を模式的に示す断面図である。なお、図1(a)及び図1(b)においては、蓄電層を鉛直方向に積層したものについて説明しているが、本発明の電力貯蔵装置において複数個の蓄電層を積層する場合、蓄電層を積層する方向は鉛直方向に限定されるものではない。
そして、セルユニット20の電気容量の少なくとも1つは、5kWh以上となっている。なお、電力貯蔵槽10の底部には、電力貯蔵槽10外へ伸びる強電部50が設けられ、強電部50と集電体層30とは接触している。
図1(b)に示すように、セルユニット20は正極活物質層21、セパレータ層22及び負極活物質層23がこの順で配置されている。
本発明の電力貯蔵装置を構成するセルユニットは、正極活物質層、セパレータ層及び負極活物質層がこの順で配置されており、本発明の電力貯蔵装置は上記セルユニットを少なくとも1つ以上備えている。
なお、正極活物質層21と負極活物質層23の位置は逆であってもよい。
なお、図1(a)及び図1(b)には示す電力貯蔵装置1では、セルユニット20は、正極活物質層21及び負極活物質層23が互いに接触しないようにセパレータ層22により互いに分離されているが、必要に応じて、正極活物質層21及び負極活物質層23の周縁部にシール部を設けてもよい。シール部を設ける場合、図1(a)及び図1(b)に示すような断面図において、正極活物質層及び負極活物質層の両端部にシール部が配置されており、集電体層及びセパレータ層の両端部は上記シール部まで到達していることが望ましい。
本発明の電力貯蔵装置は、上記セルユニットを1つ以上備えた蓄電層が、電力貯蔵槽内に格納されてなる。
一方、3つのセルユニットが並列で接続されているが、スイッチ機構等により一のセルユニットのみを個別に充放電することができるよう構成されている場合、当該一のセルユニットだけで蓄電層とよぶ。
強電部は、電力貯蔵槽内において電気を移動させるための配線のうち集電体層以外のもの(セルユニット間の配線)と、電力貯蔵槽内と外部とで電気を移動させるための配線(電力貯蔵槽から電力を外部に供給するための配線等)を含む。
強電部と集電体層とは一体化していてもよく、集電体層と強電部が接触していてもよい。
強電部を構成する材料は特に限定されないが、銅、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、ニッケルのいずれかで構成されていることが望ましい。
防浸層を構成する材料は、電解液が浸透しにくく、電気伝導性の低いものであればよく、絶縁性樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等)からなるフィルム、及び、上記絶縁性樹脂と金属箔との積層体が好ましい。中でも絶縁性樹脂と金属箔との積層体がさらに好ましく、絶縁性樹脂と金属箔との積層体としては、上記絶縁性樹脂からなるフィルムとアルミ箔を積層してなるアルミラミネートフィルムが挙げられる。
電力貯蔵槽の上部に電力貯蔵槽を封止する蓋が設けられていると、電力貯蔵槽の外部からの塵、埃等の異物の混入を防止しやすくなる。
なお、電力貯蔵装置が蓋を備える場合、必要に応じて、電力貯蔵槽内部の圧力を逃がすための圧力逃がし弁、ベント等が電力貯蔵槽及び/又は蓋に設けられていてもよい。
電力貯蔵槽及び蓋に防水層が設けられていると、電力貯蔵槽の内部に水分が侵入することを防止することができ、耐久性が向上する。
防水層は電力貯蔵槽及び蓋のいずれの箇所に設けられていてもよいが、電力貯蔵槽の内側(内壁面)及び蓋の内面に設けられていることが望ましい。
ただし、電力貯蔵槽の内面に電解液の浸透を防ぐための防浸層が設けられている場合、当該防浸層よりも外側に防水層を設けることが望ましい。
防水層が上記箇所に設けられていると、電力貯蔵槽及び蓋を構成する材料が含有する水分が電力貯蔵槽内に侵入することを抑制することができる。
なお、防水層は2層以上設けられていてもよい。
蓄電層において、集電体層を介して正極活物質層と負極活物質層が対向するように積層されていると、複数個のセルユニットが集電体層を介して接続されていることなる。すなわち、セルユニット同士を直列で接続していることとなり、蓄電層から取り出すことのできる電圧が上昇する。
さらに、セルユニット同士が鉛直方向に積層されていると、セルユニットの自重により集電体層に圧力が加わるため、セルユニットの集電体層との接触性が向上し、内部抵抗を低減させやすくなる。
蓄電層が鉛直方向下側に加圧されていると、セルユニット同士の接触性が向上し、内部抵抗を低減させることができる。
蓄電層を鉛直方向下側に向かって加圧する方法は特に限定されないが、例えば、レンガ、石材等の重量物を電力貯蔵槽の最上部(蓋がある場合はその下側)に載置して加圧する方法や、電力貯蔵装置の最上部(蓋がある場合はその下側)に液体を格納可能な袋状物を配置しておき、該袋状物の内部に液体を流入させることによって電力貯蔵槽の最上部から液体の重量による荷重を掛ける方法などが挙げられる。
重量物を用いて蓄電層を加圧する場合には、蓄電層と重量物の間に板状物を配置し、蓄電層全体に重量物の圧力が分散されるようにすることが望ましい。また袋状物の内部に液体を流入させることによって蓄電層を加圧する場合には、該袋状物の内部に流入させる液体は、水を含まないことが望ましい。
上記袋状物は複数個に分かれていてもよく、例えば、各セルユニット又は各蓄電層の表面に複数個の圧力センサを配置しておき、各圧力センサの数値が好ましい範囲となるように、各袋状物に流入させる液体の量(重量)を変化させることによって、加圧の程度を適宜調整してもよい。
このことを、図2を用いて説明する。
図2に示す電力貯蔵装置2は、電力貯蔵槽10の内部寸法が、鉛直方向に積層されたセルユニット20a、20b、20cの水平方向の面積の変化に追従しており、上側に配置されているセルユニット20aの水平方向の面積が、鉛直方向下側に配置されている他のセルユニット20bの水平方向の面積よりも大きい。
電力貯蔵装置10の内部寸法が、セルユニット20a、20b、20cの水平方向の面積に追従していると、各セルユニットが、電力貯蔵槽の内部に過不足なく収納されるため、振動等により容易にずれたりすることがない。そして、上側に配置されているセルユニット20aの鉛直方向下側に、セルユニット20aと略同一の面積を有する支持板31aが配置されていると、セルユニット20aの重量は支持板31aにより支えられ、支持板31aはセルユニット20bの周囲に配置された電力貯蔵槽10により支えられるから、セルユニット20bに荷重が加わることがない。なお、支持板31aは導電性を有しており、集電体層としても機能する。さらに、セルユニット20aは支持板31aによってその全面が支えられているから、セルユニット20aの端部が垂れ下がったり、変形したりすることを抑制することができる。
セルユニット20bと支持板31bとの関係も、セルユニット20aと支持板31aの関係と同様である。
支持板には、上側に配置されたセルユニットの荷重を下側に配置されたセルユニットに伝えず、電力貯蔵槽に分散させることができる程度の剛性があればよく、支持板の材質及び厚さは特に限定されない。
なお、正極活物質を被覆する被覆層を正極被覆層、負極活物質を被覆する被覆層を負極被覆層といい、正極被覆層により被覆された正極活物質を被覆正極活物質、負極被覆層により被覆された負極活物質を被覆負極活物質ともいう。
正極活物質層は、互いに結着されていない正極活物質を含んでなり、必要に応じて、導電助剤を含んでいてもよい。
すなわち、本発明の電力貯蔵装置を構成する正極活物質層は、正極活物質層を構成する正極活物質同士が結着剤等により互いに結着されていない。
なお、リチウム含有遷移金属リン酸塩は、遷移金属サイトの一部を他の遷移金属で置換したものであってもよい。
導電助剤は、導電性を有する材料から選択される。
具体的には、金属[ニッケル、アルミニウム、ステンレス(SUS)、銀、銅及びチタン等]、カーボン[グラファイト及びカーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルランプブラック等)等]、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
これらの導電助剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。また、これらの合金又は金属酸化物を用いてもよい。電気的安定性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン、銀、銅、チタン及びこれらの混合物であり、より好ましくは銀、アルミニウム、ステンレス及びカーボンであり、さらに好ましくはカーボンである。またこれらの導電助剤としては、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに導電性材料(上記した導電助剤の材料のうち金属のもの)をめっき等でコーティングしたものでもよい。
導電性繊維としては、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維等の炭素繊維、合成繊維の中に導電性のよい金属や黒鉛を均一に分散させてなる導電性繊維、ステンレス鋼のような金属を繊維化した金属繊維、有機物繊維の表面を金属で被覆した導電性繊維、有機物繊維の表面を導電性物質を含む樹脂で被覆した導電性繊維等が挙げられる。これらの導電性繊維の中では炭素繊維が好ましい。また、グラフェンを練りこんだポリプロピレン樹脂も好ましい。
導電助剤が導電性繊維である場合、その平均繊維径は0.1〜20μmであることが好ましい。
正極被覆層は、高分子化合物を含んでなり、必要に応じてさらに導電材料を含んでいてもよい。
なお、被覆正極活物質は、正極活物質の表面の一部又は全部が、高分子化合物を含んでなる正極被覆層によって被覆されたものであるが、正極活物質層中において、例え被覆正極活物質同士が接触したとしても、接触面において正極被覆層同士が不可逆的に接着されることはなく、接着は一時的なもので、容易に手でほぐすことができるものであるから、被覆正極活物質同士が正極被覆層によって固定されることはない。従って、被覆正極活物質を含んでなる正極活物質層は、正極活物質が互いに結着されているものではない。
これらの中では、電解液に浸漬した際の吸液率が10%以上であり、飽和吸液状態での引張破断伸び率が10%以上である高分子化合物がより好ましい。
吸液率(%)=[(電解液浸漬後の高分子化合物の重量−電解液浸漬前の高分子化合物の重量)/電解液浸漬前の高分子化合物の重量]×100
吸液率を求めるための電解液としては、好ましくはエチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)を体積割合でEC:DEC=3:7で混合した混合溶媒に、電解質としてLiPF6を1mol/Lの濃度になるように溶解した電解液を用いる。
吸液率を求める際の電解液への浸漬は、50℃、3日間行う。50℃、3日間の浸漬を行うことにより高分子化合物が飽和吸液状態となる。なお、飽和吸液状態とは、それ以上電解液に浸漬しても高分子化合物の重量が増えない状態をいう。
なお、リチウムイオン電池を製造する際に使用する電解液は、上記電解液に限定されるものではなく、他の電解液を使用してもよい。
吸液率は20%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましい。
また、吸液率の好ましい上限値としては、400%であり、より好ましい上限値としては300%である。
引張破断伸び率(%)=[(破断時試験片長さ−試験前試験片長さ)/試験前試験片長さ]×100
引張破断伸び率は20%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましい。
また、引張破断伸び率の好ましい上限値としては、400%であり、より好ましい上限値としては300%である。
正極被覆層の導電率は、四端子法によって求めることができる。
正極被覆層の導電率が0.001mS/cm以上であることで、正極活物質への電気抵抗が高くなく、充放電が可能となる。
負極活物質層は、互いに結着されていない負極活物質を含んでなり、必要に応じて、導電助剤を含んでいてもよい。
すなわち、本発明の電力貯蔵装置を構成する負極活物質層は、負極活物質層を構成する負極活物質同士が互いに結着されていない。
上記負極活物質のうち、内部にリチウム又はリチウムイオンを含まないものについては、予め活物質の一部又は全部にリチウム又はリチウムイオンを含ませるプレドープ処理を施してもよい。
負極被覆層は、高分子化合物を含んでなり、必要に応じて、さらに導電材料を含んでいてもよい。
なお、被覆負極活物質は、負極活物質の表面の一部又は全部が、高分子化合物を含んでなる負極被覆層によって被覆されたものであるが、負極活物質層中において、例え被覆負極活物質同士が接触したとしても、接触面において負極被覆層同士が不可逆的に接着することはなく、接着は一時的なもので、容易に手でほぐすことができるものであるから、被覆負極活物質同士が負極被覆層によって固定されることはない。従って、被覆負極活物質を含んでなる負極活物質層は、負極活物質が互いに結着されているものではない。
なお、負極被覆層を構成する高分子化合物及び導電材料は、正極被覆層を構成する高分子化合物及び導電材料と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質の重量に対する導電材料の重量の割合は、特に限定されないが、1〜10重量%であることが好ましい。
負極被覆層の導電率は、四端子法によって求めることができる。
負極被覆層の導電率が0.0001mS/cm以上であることで、負極活物質への電気抵抗が高くなく、充放電が可能となる。
セパレータ層を構成する材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン製フィルムの微多孔膜、多孔性のポリエチレンフィルムとポリプロピレンとの多層フィルム、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等からなる不織布、及びそれらの表面にシリカ、アルミナ、チタニア等のセラミック微粒子を付着させたもの、並びに、シリカ、アルミナ、チタニア等の無機粒子により形成された所定の厚さを有する層等が挙げられる。
集電体層は、電力貯蔵槽内において電力を移動させるための配線のうち、正極活物質層及び/又は負極活物質層に直接接触している部分である。
集電体層を構成する材料は、銅、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル、焼成炭素、導電性高分子及び導電性ガラス等の導電性を有する材料が挙げられ、導電剤と樹脂からなる樹脂集電体であってもよい。
集電体層は、正極活物質層及び/又は負極活物質層が有する面であって集電体層と隣接する面の全てを覆うことができれば、その形状等に制限はなく、上記の導電性を有する材料からなるシート状の集電体及び上記の導電性を有する材料で構成された微粒子からなる堆積層であってもよい。
集電体層の厚さは、特に限定されないが、50〜2000μmであることが望ましい。
樹脂集電体を構成する樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリシクロオレフィン(PCO)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂又はこれらの混合物等が挙げられる。
電気的安定性の観点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)及びポリシクロオレフィン(PCO)が好ましく、さらに好ましくはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリメチルペンテン(PMP)である。
電解液としては、リチウムイオン電池の製造に用いられる、電解質及び非水溶媒を含有するものを使用することができる。また、電解液に代えて、リチウムイオン伝導性を有する公知の固体電解質を用いることができる。
鎖状炭酸エステルとしては、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチル−n−プロピルカーボネート、エチル−n−プロピルカーボネート及びジ−n−プロピルカーボネート等が挙げられる。
環状エーテルとしては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,3−ジオキソラン及び1,4−ジオキサン等が挙げられる。
鎖状エーテルとしては、ジメトキシメタン及び1,2−ジメトキシエタン等が挙げられる。
ニトリル化合物としては、アセトニトリル等が挙げられる。アミド化合物としては、DMF等が挙げられる。スルホンとしては、ジメチルスルホン及びジエチルスルホン等の鎖状スルホン及びスルホラン等の環状スルホン等が挙げられる。
非水溶媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、金属を用いる場合、正極活物質層と負極活物質層との間やセルユニット間を電気的に接続(短絡ともいう)しないようにする必要がある。例えば、金属製の電力貯蔵槽の場合、内面の全域に非導電性の防浸層を設けておくことが望ましい。
また、蓋は電力貯蔵槽よりも必要な機械的強度が低いため、プラスチック等を材料としてもよい。なお、蓋は複数個で電力貯蔵槽の上部を覆っていてもよい。
センサ類を搭載することで、セルユニットの状態を把握しやすくなり、温度調整機器と併用することで、セルユニットの状態を、充放電に最適化することができる。
本発明の電力貯蔵装置を設置する空間は、温度及び湿度が管理されていることが望ましい。
電力制御装置は、電力貯蔵槽内にあってもよく、電力貯蔵槽外にあってもよい。
本発明の電力貯蔵装置が、電力貯蔵槽内に圧力センサ、温度センサ等のセンサ類、及び、加熱素子、冷却素子等の温度調整機器を備えている場合、センサ類及び温度調整機器は該電力制御装置に接続されていてもよい。
本発明の電力貯蔵装置は、蓄電層の大きさ、数及び接続方法(直列又は並列)、並びに、電力貯蔵槽の大きさを調整することによって、総電気容量及び出力特性を容易にコントロールすることができる。
また、無停電電源装置として、安定的な電力供給が必須となる医療施設、データセンター、半導体工場等で使用するのに適している。
さらに、顧客の要求に応じて電気自動車、電気推進船等に電力を供給する電気ステーション(充電スタンド、充電スポット等ともいう)等においても好適に使用することができる。本発明の電力貯蔵装置を電気ステーション等に用いることで、電気ステーションを電力会社の送電網から切り離すことができるため、送電網への過負荷を回避することができる。
本発明の電力貯蔵装置の製造方法は、電力貯蔵槽を施工する電力貯蔵槽施工工程と、上記電力貯蔵槽内に、互いに結着されていない正極活物質を含んでなる正極活物質層、セパレータ層及び互いに結着されていない負極活物質を含んでなる負極活物質層がこの順で配置されたセルユニットを1つ以上備えた蓄電層を配置する蓄電層配置工程とからなる電力貯蔵装置の製造方法であって、上記蓄電層配置工程が、上記正極活物質層、上記セパレータ層及び上記負極活物質層を上記電力貯蔵槽内に直接配置する工程を備え、上記蓄電層配置工程において配置される上記セルユニットの電気容量のうち少なくとも1つを5kWh以上とすることを特徴とする。
本発明の電力貯蔵装置の製造方法において、電力貯蔵槽施工工程では、電力貯蔵槽を施工する。
電力貯蔵槽を施工する方法は、特に限定されないが、一般的に構造体の施工方法として採用されている方法を用いることができ、例えば、木材等で型枠を作製し、その型枠内に硬化前のコンクリート等を流し込み、硬化させる方法が挙げられる。
また、電力貯蔵槽内には後の蓄電層配置工程により、順次、蓄電層が配置されるため、電力貯蔵槽内の最底部には、あらかじめ強電部を配置しておくことが望ましい。
さらに、電力貯蔵槽には、必要に応じて、強電部、センサ類、温度調整機器等を制御するための配線等を敷設するための空間を設けてもよい。
防水層は、電力貯蔵槽の表面に設けられていてもよく、内部に設けられていてもよい。
従って、電力貯蔵槽施工工程において電力貯蔵槽の内部に防水層を設けてもよいし、電力貯蔵槽施工工程が完了した後に、電力貯蔵槽の内面及び/又は外面に防水層を設ける防水層配置工程を別途行ってもよい。
防浸層は、防水層よりも内側(蓄電層側)に設けられることが望ましく、防浸層を設ける工程は、上記防水層を設ける工程よりも後に行われることが望ましい。
蓄電層配置工程では、上記電力貯蔵槽施工工程により施工された電力貯蔵槽内に、互いに結着されていない正極活物質を含んでなる正極活物質層、セパレータ層及び互いに結着されていない負極活物質を含んでなる負極活物質層を直接配置する。電力貯蔵装置を大型化し易い等の観点から、上記正極活物質層、上記セパレータ層及び上記負極活物質層を上記電力貯蔵槽内に直接配置する工程において、上記正極活物質層となる材料及び上記負極活物質層となる材料を上記セパレータ層を介して順次、上記電力貯蔵槽内に投入することが望ましい。
さらに、正極活物質層及び負極活物質層は活物質を結着剤等により結着させる必要がないため、従来のリチウムイオン電池の製造において必須の工程となっていた、結着剤を含むスラリーを集電体の表面に塗布し、乾燥又は焼成するという工程を経る必要がない。そのため、正極活物質層となる材料及び負極活物質層となる材料をそれぞれ、セパレータを介するように順次、電力貯蔵槽内に投入し、層状に積層するという方法で蓄電デバイス(本発明の電力貯蔵装置の製造方法におけるセルユニット)を製造することができる。このとき、スラリーを乾燥・焼成するための乾燥装置又は焼成装置が不要となるため、正極活物質層及び負極活物質層を製造することができる限界サイズが、上述した乾燥装置、焼成装置等の制限を受けることがない。従って、従来よりも平面視サイズが大きい活物質層を製造することができる。以上より、本発明の電力貯蔵装置の製造方法では、セルユニットの電気容量のうち少なくとも1つを、5kWh以上とすることができる。
まず、図3(a)及び図3(b)を用いて、正極活物質層を電力貯蔵槽内に直接配置する工程について説明する。
図3(a)に示すように、電力貯蔵槽10の底部には、電力貯蔵槽10から外部に電流を移動させるための強電部50が形成され、その上部に集電体層30が設けられている。そして、集電体層30の上面に、正極活物質層となる材料21aを直接投入し、集電体層30上でこれを展開し、均一な厚さとする。正極活物質層となる材料21aは、結着剤を含まず、正極活物質と、必要に応じて導電助剤を含んでいればよい。
正極活物質層となる材料21aに結着剤を含まないことで、互いに結着されていない正極活物質を含んでなる正極活物質層が得られる。
なお、結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルピロリドン(PVP)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等が挙げられ、これらは正極活物質層となる材料及び正極活物質層に含まないことが望ましい。
図3(a)に示す工程を経ることで、図3(b)に示すように、集電体層30の上面に正極活物質層21が形成される。
なお、図3(a)において、正極活物質層となる材料21aは液滴のような形状で示しているが、正極活物質層となる材料21aは液体状のものに限定されず、粉末であってもよい。
図4(a)及び図4(b)は、本発明の電力貯蔵装置の製造方法を構成する、セパレータ層を電力貯蔵装置内に直接配置する工程の一例を模式的に示す斜視断面図である。
図4(a)に示すように、電力貯蔵槽10内には、強電部50、集電体層30、正極活物質層21がこの順で下側から形成されている。そして、正極活物質層21の上面に、セパレータ層となる材料22aを直接投入し、必要に応じて、正極活物質層21上でこれを展開し、均一な厚さとする。セパレータ層となる材料22aは、ポリエチレンやポリプロピレン製の多孔質フィルムをロールに巻きとったものであってもよく、アルミナ等の無機粒子を必要に応じて非水溶媒と混合したものであってもよい。
図4(a)に示す工程を経ることで、図4(b)に示すように、正極集電体層21の上面にセパレータ層22が形成される。
なお、図4(a)において、セパレータ層となる材料22aは液滴のような形状で示しているが、セパレータ層となる材料22aは液体状のものに限定されず、粉末であってもよい。
図5(a)及び図5(b)は、本発明の電力貯蔵装置の製造方法を構成する、負極活物質層を電力貯蔵装置内に直接配置する工程の一例を模式的に示す斜視断面図である。
図5(a)に示すように、電力貯蔵槽10内には、強電部50、集電体層30、正極活物質層21、セパレータ層22がこの順で下側から形成されている。そして、セパレータ層22の上面に、負極活物質層となる材料23aを直接投入し、セパレータ層22上でこれを展開し、均一な厚さとする。負極活物質層となる材料23aは、結着剤を含まず、負極活物質と、必要に応じて導電助剤を含んでいればよい。
負極活物質層となる材料23aに結着剤を含まないことで、互いに結着されていない負極活物質を含んでなる負極活物質層が得られる。
図5(a)に示す工程を経ることで、図5(b)に示すように、セパレータ層22の上面に負極活物質層23が形成され、電力貯蔵槽10内に、正極活物質層21、セパレータ層22及び負極活物質層23がこの順で配置されたセルユニット30が形成されることとなる。
なお、図5(a)において、負極活物質層となる材料23aは液滴のような形状で示しているが、負極活物質層となる材料23aは液体状のものに限定されず、粉末であってもよい。
このように構成すると、図2に示すように、略階段状となった電力貯蔵槽10の底面上に、電力貯蔵槽の水平方向の面積と略同一の面積を有する支持板31aが配置されることとなり、支持板31a上に配置されるセルユニット20aの重量を、電力貯蔵槽10を構成する壁面又は底面に分散させることができる。また、支持板31bが配置されることにより、支持板31b上に配置されるセルユニット20bの重量を、電力貯蔵槽10を構成する壁面又は底面に分散させることができる。
従って、セルユニットが多数積層された場合であっても、鉛直方向下側に配置されたセルユニットが鉛直方向上側に配置されたセルユニットからの荷重が加わりすぎることを抑制することができる。
正極活物質層、セパレータ層及び負極活物質層を電力貯蔵槽内に直接配置する方法としては、配置したい層となる材料を必要に応じて非水溶媒等と混合して電力貯蔵槽内に投入すればよいが、具体的には、電力貯蔵槽上に設置されたアームや台車等を使用することができる。
図6は、本発明の電力貯蔵装置の製造方法を構成する蓄電層配置工程の一例を模式的に示す斜視断面図である。
図6に示すように、電力貯蔵槽10上に設置されたアーム60には、正極活物質層となる材料21aを貯蔵するタンク(図示しない)から伸びる輸送管61が接続されており、アーム60が電力貯蔵槽10内を自在に移動しながら正極活物質層となる材料21aを直接、電力貯蔵槽10内に投入している。この時、アーム60の下面に備えられた測距器62により、アーム60から電力貯蔵槽10内に投入された正極活物質層となる材料21aまでの距離を測定することにより、投入する正極活物質層となる材料21aの量を調整し、正極活物質層21の厚さを制御することができる。
なお測距器の種類は特に限定されないが、測定精度の観点からレーザー式が望ましい。
図7は、本発明の電力貯蔵装置の製造方法を構成する蓄電層配置工程の別の一例を模式的に示す斜視断面図である。
図7に示すように、電力貯蔵槽10上には平行な2本のレール80が敷設されており、2本のレール80の間に跨って台車70が設置されている。台車70はレール80の長手方向に沿って自在に移動することができる。さらに、台車70は材料タンク(図示しない)から供給される正極活物質層となる材料21aを電力貯蔵槽10内に噴射することができる噴射口71を備え、さらにアーム72により、噴射口71から電力貯蔵槽10内の、原料を噴射する対象となる面までの距離を調整可能としている。
さらに、噴射口71付近には測距器73が設けられており、噴射口71から噴射された材料が、電力貯蔵槽10内にどれだけの厚さになっているかを把握することができる。
従って、図7に示す台車70を用いることで、正極活物質層、セパレータ層及び負極活物質層を任意の厚さで電力貯蔵槽10内に配置することができる。
なお、測距器の種類は特に限定されないが、測定精度の観点からレーザー式が望ましい。
セパレータ層として機能するシート状物としては、高分子化合物を押出成形後に延伸処理した多孔質フィルム等が挙げられる。
なお、アルミナ等の無機粉末及び固体電解質をセパレータ層とする場合、セパレータ層中を負極活物質及び/又は正極活物質が移動しないよう、無機粒子を密に充填することが望ましい。
例えば、1回目の電力貯蔵槽施工工程において、1回目の蓄電層配置工程で配置する蓄電層の大きさに対応した電力貯蔵槽を施工し、続いて2回目の電力貯蔵槽施工工程において、2回目の蓄電層配置工程で配置する蓄電層の大きさに対応した電力貯蔵槽を施工することにより、一度施工した電力貯蔵槽を破壊することなく、2回目の電力貯蔵槽施工工程で施工される電力貯蔵槽の内部に強電部や、各種センサ、温度調整機器等を配置する配線を設けることができる。
電力貯蔵槽内に投入する電解液としては、本発明の電力貯蔵装置を構成する電解液と同様のものを好適に用いることができる。
集電体層を電力貯蔵槽内に直接配置する工程を備えることにより、蓄電層配置工程によって配置された蓄電層同士を直列で接続することができるため、放電電圧の高い電力貯蔵装置を製造することができる。
このとき、集電体層を介して正極活物質層と負極活物質層とが対向するように、複数個のセルユニットを鉛直方向に積層して蓄電層を配置することが望ましい。
高温樹脂を電力貯蔵槽内に投入すると、冷却が進むに従って導電剤と樹脂からなる樹脂集電体を形成する。このとき、冷却物である樹脂集電体の厚みを均一にするために、電力貯蔵槽内に投入される高温樹脂に対して、スキージ等を当てて水平方向にスライドさせることにより、高温樹脂の状態で厚みを調整してもよい。
高温樹脂を電力貯蔵槽内に直接投入する方法としては、蓄電層配置工程において、正極活物質層となる材料、セパレータ層となる材料、負極活物質層となる材料を電力貯蔵槽内に直接投入する方法と同様の方法を好適に用いることができる。
強電部を設けることにより、蓄電層から外部に電流を取り出すことができる。また、必要に応じて、複数個のセルユニットや複数個の蓄電層を並列で接続することができる。
強電部を電力貯蔵槽内に直接配置する方法としては、強電部を集電体層に接続する方法や、集電体層の一部を正極集電体及び負極集電体と接触しないようにし、該接触していない部分を強電部とする方法等が挙げられる。集電体層に強電部を接続する方法としては、集電体層の表面に別途用意した強電部を接着、溶接等の手段によって固定する方法が挙げられる。
集電体層の表面に強電部を固定する方法は特に限定されず、導電性接着剤を用いて接着してもよいし、溶接等により接触させてもよい。また、集電体層の導電性が十分でない場合には、集電体層の強電部と接触する領域にニッケル蒸着等を施して導電率を高めてもよい。
蓄電層配置工程を露点が−40℃以下の雰囲気で行う方法としては、電力貯蔵槽を配置する前に、露点を−40℃以下に保つことができる乾気室を建設し、乾気室の内部で電力貯蔵槽施工工程及び蓄電層配置工程を行う方法や、電力貯蔵槽の周囲を透湿性の低い材料からなるテント状の構造物で覆い、内部に露点が−40℃以下の気体を流入させ、該テント状の構造物の内部を陽圧に維持する方法等が挙げられる。
本発明の電力貯蔵設備は、本発明の電力貯蔵装置を備えるため、電力貯蔵効率及び電力貯蔵密度に優れる。
例えば、本発明の電力貯蔵装置をその内部に格納する部屋及び建造物は本発明の電力貯蔵設備であり、医療施設、半導体工場、データセンター等に隣接してこれを建設することで、予備電源や無停電電源装置として機能させることができる。
10 電力貯蔵槽
20、20a、20b、20c セルユニット
21 正極活物質層
22 セパレータ層
23 負極活物質層
30 集電体層
31a、31b 支持板
40 蓄電層
50 強電部
60、72 アーム
61 輸送管
62、73 測距器
70 台車
71 噴射口
80 レール
Claims (12)
- 電力貯蔵槽を施工する電力貯蔵槽施工工程と、
前記電力貯蔵槽内に、互いに結着されていない正極活物質を含んでなる正極活物質層、セパレータ層及び互いに結着されていない負極活物質を含んでなる負極活物質層がこの順で配置されたセルユニットを1つ以上備えた蓄電層を配置する蓄電層配置工程とからなる電力貯蔵装置の製造方法であって、
前記正極活物質及び前記負極活物質は、リチウムイオンの挿入と脱離が可能な化合物であり、
前記蓄電層配置工程が、前記正極活物質層、前記セパレータ層及び前記負極活物質層を前記電力貯蔵槽内に直接配置する工程を備え、
前記蓄電層配置工程において配置される前記セルユニットの電気容量のうち少なくとも1つを5kWh以上とすることを特徴とする電力貯蔵装置の製造方法。 - 前記正極活物質層、前記セパレータ層及び前記負極活物質層を前記電力貯蔵槽内に直接配置する工程において、前記正極活物質層となる材料及び前記負極活物質層となる材料を、前記セパレータ層を介して順次、前記電力貯蔵槽内に投入する請求項1に記載の電力貯蔵装置の製造方法。
- 前記蓄電層配置工程は、集電体層を前記電力貯蔵槽内に直接配置する工程をさらに備え、
前記蓄電層配置工程では、前記集電体層を介して前記セルユニットの前記正極活物質層と他のセルユニットの前記負極活物質層とが対向するように、複数個の前記セルユニットを鉛直方向に積層して前記蓄電層を配置する請求項1又は2に記載の電力貯蔵装置の製造方法。 - 前記集電体層は、導電剤と樹脂からなる樹脂集電体である請求項3に記載の電力貯蔵装置の製造方法。
- 前記正極活物質及び前記負極活物質の少なくとも一方は、その表面の一部又は全部が高分子化合物を含んでなる被覆層により被覆された被覆活物質である請求項1〜4のいずれかに記載の電力貯蔵装置の製造方法。
- 正極活物質層、セパレータ層及び負極活物質層がこの順で配置されたセルユニットを1つ以上備えた蓄電層が電力貯蔵槽内に格納されてなる電力貯蔵装置であって、
前記正極活物質層は、互いに結着されていない正極活物質を含んでなり、
前記負極活物質層は、互いに結着されていない負極活物質を含んでなり、
前記正極活物質及び前記負極活物質は、リチウムイオンの挿入と脱離が可能な化合物であり、
前記セルユニットの電気容量のうち少なくとも1つが、5kWh以上であることを特徴とする電力貯蔵装置。 - 前記正極活物質及び前記負極活物質の少なくとも一方は、その表面の一部又は全部が前記高分子化合物を含んでなる被覆層により被覆された被覆活物質である請求項6に記載の電力貯蔵装置。
- 前記電力貯蔵槽には、防水層が設けられている請求項6又は7に記載の電力貯蔵装置。
- 一のセルユニットの前記正極活物質層と他のセルユニットの前記負極活物質層とが集電体層を介して対向するように、複数個の前記セルユニットが、鉛直方向に積層されて前記蓄電層を構成している請求項6〜8のいずれかに記載の電力貯蔵装置。
- 前記集電体層は、導電剤と樹脂からなる樹脂集電体で構成されている請求項9に記載の電力貯蔵装置。
- 前記電力貯蔵槽の内部寸法が複数個の前記セルユニットの水平方向の面積の変化に追従しており、
一のセルユニットの水平方向の面積が、鉛直方向下側に配置されている他のセルユニットの水平方向の面積よりも大きく、
前記一のセルユニットの鉛直方向下側に、前記一のセルユニットの水平方向の面積と略同一の面積を有する支持板が配置されている請求項9又は10に記載の電力貯蔵装置。 - 請求項6〜11のいずれかに記載の電力貯蔵装置を1つ以上備えることを特徴とする電力貯蔵設備。
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