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JP6847751B2 - 固定体 - Google Patents

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Description

本発明は、固定下孔を通過させて前面側からビスを打ち込むことで被固定面に固定される固定基部を備えた固定体に関するものである。
例えば、壁面に沿って配線・配管材を配設する場合に、内部に当該配線・配管材を収容して保護する保護カバーは、特許文献1の図4及び図8に示されるように、当該壁面に固定される基台と、当該基台に覆蓋される蓋体とから成り、当該基台は、ビスを用いて壁面に固定される。このため、基台には、ビスを挿通するための複数の固定下孔が形成されているが、作業能率の向上のために、実際に使用されるのは、1箇所であることが多く、2箇所の固定下孔を使用すれば、理論上、被固定面に対する固定体の配置位置は、確定される。
このため、上記のように、複数の固定下孔のうち1箇所のみの固定基部がビス固定されていて、残りの固定下孔は、そのままになっていると、作業者本人以外の工事の監督権限を有する当該工事の施主、施工業者内の工事監督者、或いは当該工事の他の共同作業者等(以下、「工事関係者」という)は、ビス固定を忘れたものと認識する場合があり、当該認識は、作業者本人にとっては誤解であり、両者の間で問題を生じかねない。
特開2002−58138号公報の図4及び図8
本発明の第1の課題は、ビス固定されないまま残っている固定下孔が存在している場合に、当該固定下孔の存在は、作業者本人の意思に基づくことを他の工事関係者に知らしめることであり、第2の課題は、作業者の過誤により、固定下孔が閉塞部材により閉塞されたまま固定体が被固定面に固定された場合でも、当該固定体を取り外すことなく、閉塞された固定下孔を容易に開口可能にすることである。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、固定下孔を通過させて前面側からビスを打ち込むことで被固定面に固定される固定基部を備えた固定体であって、
前記固定下孔は、複数設けられて、複数のビスにより被固定面に前記固定基部を固定可能であり、
前記複数の固定下孔のうち少なくとも一つの固定下孔は、破断可能な連結部により当該固定下孔に連結された閉塞部材により閉塞されており、
前記閉塞部材の前面には、ドライバー等の工具を係止可能な係止凹部が形成され、
前記閉塞部材は、他の固定下孔により前記被固定面に前記固定基部を固定した状態で、前記係止凹部に前記工具を係止した状態から、当該工具を傾動させることで前記連結部を破断でき、しかも当該工具によって、前記閉塞部材の破断片を前面側に取り外し可能であり、
前記閉塞部材の裏面側には、前記係止凹部に係止した工具、及び当該工具により傾動された当該閉塞部材が入り込み可能な空間が設けられていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、固定体を被固定面に固定するために設けられた複数の固定下孔のうち、通常使用される一又は複数の固定下孔は、通常の固定下孔のように開口されたままであり、不使用に係る残りの固定下孔は、閉塞部材により閉塞されていて、開口された固定下孔をのみ用いて、当該固定体を被固定面にビス固定する。固定体がビス固定された状態で、ビス固定に使用されていない固定下孔は、閉塞部材で閉塞されているので、他の工事関係者は、閉塞部材で閉塞されている固定下孔は、作業者本人の意思による不使用であって、過誤により固定し忘れたのではないことが分かり、ビス固定されていない固定下孔に関して、作業者本人と他の工事関係者との間の誤解が生じなくなる。
また、例えば、被固定面に対する固定体の固定強度を高める等の事情により、閉塞部材で閉塞されている固定下孔までも使用する必要が生じた場合には、当該固定体の固定前において、工具により閉塞部材を除去すればよい。
一方、閉塞部材で閉塞された固体下孔を開口するのを忘れて、固定体を被固定面に固定した後に、前記忘れ又は勘違いに気付いた場合には、固定下孔を閉塞する閉塞部材の係止凹部に工具を係止させた状態で、当該工具を傾動させることで、当該閉塞部材を破断させると、傾動状態の当該工具の先端部と、当該工具と一体状態で傾動させられた前記閉塞部材は、破断前の閉塞部材の裏面側に設けられた固定下孔の空間に入り込み、傾動状態の工具、及び当該工具と一体状態の破断片を固定下孔の前面側に取り外すことで、被固定面に対して固定体を取り外すことなく、固定されたままで、閉塞部材で閉塞された固定下孔を開口できる。
請求項2の発明は、固定下孔を通過させて前面側からビスを打ち込むことで被固定面に固定される固定基部を備えた固定体であって、
前記固定下孔は、複数設けられて、複数のビスにより被固定面に前記固定基部を固定可能であり、
前記複数の固定下孔のうち少なくとも一つの固定下孔は、前面側から打撃力を加えることで、当該固定下孔から破断されるように連結された閉塞部材により閉塞されており、
前記閉塞部材は、前記固定下孔におけるビス打ち込み方向の前面側にずれた前記被固定面に当接しない位置に設けられ、
前記閉塞部材の前面には、ドライバー等の工具を係止可能な係止部が形成され、前記閉塞部材の裏面と前記被固定面との間の前記固定下孔の空間に入り込むような打撃力を加えて前記連結箇所を破断し、前記被固定面側に打ち抜いた閉塞部材を前面側に取り出し可能であることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、被固定面に固定体を固定した状態において、閉塞部材に打撃力を加えて、当該閉塞部材を固定基部との連結箇所破断した状態で、当該破断片が固定下孔の空間の内部に入り込んだ場合でも、例えば、別の専用工具の使用により、当該破断片を前面側に取り出すことで、閉塞部材で閉塞された固定下孔を開口させられる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記固定下孔の全てが前記閉塞部材で閉塞されていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、被固定面に固定体が固定された状態で、ビス固定のために不使用の固定下孔は、全て閉塞部材で閉塞されているために、固定下孔の使用数及び使用位置に関して、作業者本人と他の工事関係者の認識が一致するため、固定体のビス固定に係る箇所に関して、誤解が生じない。
本発明によれば、固定体がビス固定された状態で、ビス固定に使用されていない固定下孔は、閉塞部材で閉塞されているので、工事関係者は、閉塞部材で閉塞されている固定下孔は、作業者本人の意思による不使用であって、過誤により固定し忘れたのではないことが分かり、ビス固定されていない固定下孔に関して、作業者本人と他の工事関係者との間の誤解が生じなくなる。
また、本発明によれば、閉塞部材で閉塞された固定下孔を開口するのを忘れて、固定体を被固定面に固定した後に、前記忘れ又は勘違いに気付いた場合には、固定下孔を閉塞する閉塞部材の係止凹部に工具を係止させた状態で、当該工具を傾動させたり、或いは当該閉塞部材に打撃力を加えることで、当該閉塞部材を破断させて、破断片を固定下孔の前面側に取り外すことで、被固定面に対して固定体を取り外すことなく、固定されたままで、閉塞部材で閉塞された固定下孔を開口できる。
管体Pの曲げ部Paを収容保護する付属保護カバーC0 を構成していて、本発明を実施した基台V0 の平面図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ図1のX1 −X1 線,X2 −X2 線及びY−Y線の断面図である。 基台V0 の固定下孔Hを閉塞している閉塞板部SをマイナスドライバーT1 により破断している状態を示す斜視図である。 不使用の固定下孔Hが閉塞板部Sで閉塞されて、開口された固定下孔HのみにビスBを打ち込む状態を示す斜視図である。 建物壁Wに固定された基台V0 に対して直状保護カバーC1 の基台V1 が接続された状態の斜視図である。 一箇所の固定下孔Hのみで、建物壁Wの壁面Waに基台V0 をビス固定した後に、対角線上の他の固定下孔Hの閉塞板部SをマイナスドライバーT1 で破断して開口させる状態を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、図6に示されるビス固定済の基台V0 の固定下孔Hの開口順序を示す断面図である。 (a)〜(d)は、固定下孔Hの閉塞板部Sを破断する工具と、破断片S’を取り出す工具とが異なる場合において、ビス固定済の基台V0 の固定下孔Hの開口順序を示す断面図である。 一方の対角線方向に沿った一対の固定下孔Hのみが開口された状態で成形された基台V0 の平面図である。
以下、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。図1〜図7に示される実施例は、管体Pの曲げ部Paを収容保護する付属保護カバーC0 を構成する基台V0 に対して本発明を実施したものである。付属保護カバーC0 は、建物壁Wの壁面Waに固定される基台V0 と、当該基台V0 に覆蓋される蓋体L0 とから成り、当該基台V0 及び蓋体L0 は、いずれも樹脂製である。基台V0 は、長方形状の基台板1を長手方向に沿って二分した一方の部分に、建物壁Wの壁貫通孔51から引き出された管体Pを挿通する管体挿通孔2が形成され、その他方の部分には、付属保護カバーC0 の基台V0 に対してサイズの異なる複数の直状保護カバーC1 の基台V1 の幅方向の位置決めを行うための幅の異なる複数の第2〜第4の各切欠き孔G2 〜G4 が連続して形成され、最も幅の広い第2切欠き孔G2 には、最大サイズの直状保護カバーC1 の蓋体L1 を収容可能な第1切欠き孔G1 が、当該直状保護カバーC1 の接続方向に沿って開口して形成されている。
前記基台板1の管体挿通孔2の周辺における当該管体Pの配置部と干渉する部分を除いて直状の立壁部3が形成されている。即ち、立壁部3は、基台板1の長辺の方向に沿った一対の第1直状立壁部3aと、当該基台板1の短辺に沿っていると共に、一対の第1直状立壁部3aの長手方向の一端部と連結される第2直状立壁部3bとで構成される。第1及び第2の各立壁部3a,3bの交差部の内側と、一対の第1直状立壁部3aの第1〜第4の各切欠き孔G1 〜G4 が形成された側の端部の内側との計4箇所の部分は、立壁部3と同様の肉厚に形成されて、固定基部4となっている。計4個の各固定基部4は、ほぼ長方形の各辺の交点の部分に配置され、各固定基部4には、直状保護カバーC1 の配置方向Q(図1及び図5参照)に沿って長孔状となった固定下孔Hがそれぞれ形成されている。
計4個の長孔状の固定下孔Hにおける前面側は、全て、当該固定下孔Hと同形状の閉塞板部Sで閉塞されている。当該閉塞板部Sは、その幅方向の中央部に、マイナスドライバーT1 の先端部を挿入可能な長溝状の工具係止溝11が形成可能な肉厚を有しており、固定下孔Hの内周面と閉塞板部Sとは、前記マイナスドライバーT1 により破断可能なように、全周に亘って薄肉連結部12で連結され、閉塞板部Sの周方向に沿った3箇所は、部分的に他の分よりも厚肉の連結補強部13となっている。計3個の連結補強部13は、工具係止溝11の両側に分散して配置されている。なお、図2(c)において、14は、工具係止溝11の底部の薄肉部を示す。
本実施例では、計4個の各固定下孔Hの全てが閉塞板部Sで閉塞されているため、計4個の固定下孔Hのうち、作業者本人の意思により、壁面Waに対して基台V0 の固定に必要な固定下孔Hのみを開口させる。例えば、一方の対角線方向に沿った2個の固定下孔HにビスBを打ち込むことで、当該基台V0 を壁面Waに固定可能と判断した場合には、図3に示されるように、マイナスドライバーT1 の先端部を閉塞板部Sの工具係止溝11に挿入して、衝撃を加えることで、当該閉塞板部Sを薄肉連結部12の部分で破断して、固定下孔Hを開口させられる。閉塞板部Sの破断は、基台V0 の裏面側から固定下孔HにマイナスドライバーT1 を挿入した状態で、打撃力を加えることで閉塞板部Sを破断させることも可能である。
次に、図4及び図5に示されるように、一方の対角線方向に沿って開口された2個の固定下孔Hを通過させてビスBを壁面Waに打ち込むことで、当該基台V0 を壁面Waに固定すると、ビス固定に使用されない固定下孔Hは、閉塞板部Sで閉塞されたままである。よって、作業者は、計4個の固定下孔Hのうち、一方の対角線方向に沿った2個の固定下孔Hを使用することで、壁面Waに対する基台V0 の固定は、十分であると考え、即ち、不使用に係る残りの2個の固定下孔Hの部分でビス固定する必要はないと考え、他の工事関係者に対しても、作業者がビス固定を忘れたのではないことが、外観上で明確に知らしめることができる。このため、基台V0 のビス固定に必要なビスの本数に関して、作業者本人と他の工事関係者との間で、誤解が生じなくなって、些細な紛争の発生が未然に防止できて、工事をスムーズに行える。
上記例は、計4個の固定下孔Hのうち、一方の対角線方向に沿った2個の固定下孔Hを開口させてビス固定する例であるが、単に1個の固定下孔Hのみを使用する場合、特定の1個の固定下孔Hを除いて残りの3個の固定下孔Hを使用する場合、或いは全ての固定下孔Hを使用する場合には、全く同様にして、必要な固定下孔Hの閉塞板部Sのみを破断して使用すればよい。特定の固定下孔Hを使用しない場合には、閉塞板部Sの存在により、その不使用が作業者本人の意思であることを、他の工事関係者に対して外観で知らしめることができる。
なお、本施工例では、図5に示されるように、壁面Waに対して基台V0 をビス固定した後には、当該基台V0 の第2切欠き孔G2 の部分に、直状保護カバーC1 の基台V1 の先端部を入り込ませて、付属保護カバーC0 の基台V0 に対する直状保護カバーC1 の基台V1 の幅方向の位置決めを行った状態で、当該基台V1 を壁面Waにビス固定する。その後に、各基台V0 ,V1 の上に、壁裏から引き出された管体Pを配管して、直状保護カバーC1 の基台V1 に蓋体L1 を覆蓋し、最後に、付属保護カバーC0 の基台V0 に対して蓋体L0 を覆蓋させると、管体Pの曲げ部Pa及び直状部Pbが、それぞれ付属保護カバーC0 及び直状保護カバーC1 に収容保護される。
一方、作業者の忘れ又は勘違いが原因で、特定の固定下孔Hの閉塞板部Sを破断することで開口された当該固定下孔HにビスBを打ち込んで、基台V0 を壁面Waに固定した後において、閉塞板部Sで閉塞されている別の固定下孔Hの部分に、ビスBを打ち込む必要が生ずることがある。例えば、図6に示される例は、本来は、一方の対角線方向に沿った2個の固定下孔Hを使用して、基台V0 を壁面Waにビス固定する予定であったが、勘違い、忘却等により、閉塞板部Sの破断対象である2個の固定下孔Hのうち、一方のみの閉塞板部Sを破断して、当該基台V0 を壁面Waに1本のみのビスBで固定した場合である。
上記の場合には、図6及び図7(a)〜(c)に示されるように、基台V0 を壁面Waから取り外すことなく固定したままで、図7(a)に示されるように、配管に係る作業者が常備しているマイナスドライバーT1 の先端部を、破断対象の固定下孔Hの閉塞板部Sの工具係止溝11に挿入して、当該工具挿入溝11の底部の薄肉部14を突き破って、当該工具係止溝11に圧入されることで、当該ドライバーT1 の先端部が閉塞板部Sに係止される。この状態で、図7(b)に示されるように、当該ドライバーT1 を所定の方向に傾動させることで、薄肉連結部12を破断させて、当該破断途中で、或いは破断させた後に、固定下孔Hの内周面から分離されて、当該ドライバーT1 の先端部に係止している閉塞板部Sの破断片S’を掬い上げて、当該固定下孔Hの内部から取り出す〔図7(c)〕。なお、図7において、14’は、薄肉部14の破断片を示す。このため、閉塞板部Sを固定下孔Hの内周面に連結している薄肉連結部12と、工具係止溝11の底部の薄肉部14との関係は、前記ドライバーT1 の先端部で工具係止溝11の底部の薄肉部14を突き破る状態で、当該薄肉連結部12は、連結状態を保っていて破断されない関係にあることが望ましい。その後に、基台V0 を壁面Waに固定したままで、開口された固定下孔HにビスBを打ち込むことで、当該基台V0 は、一方の対角線方向に沿った2箇所で壁面Waに対してビス固定される。
このため、閉塞板部Sの工具係止溝11は、その底部を貫通させて、係止孔状に形成することも可能である。なお、閉塞板部Sの破断と、その破断片S’の固定下孔Hからの取り出しは、ドライバーT1 の先端部を工具係止溝11に挿入して係止させるのみで、その底部の薄肉部14を突き破らない状態で、当該ドライバーT1 を傾動させることで、閉塞板部Sの破断と、その破断片S’の取出しが可能である場合には、この方法であってもよい。
また、基台V0 を壁面Waに固定したままで、未開口の固定下孔Hの閉塞板部Sを破断して手前側に取り出すのに、上記では、閉塞板部Sの破断と、破断片S’の手前側への取出しとを同じ工具であるマイナスドライバーT1 で行う例を示したが、固定下孔Hが小さい(狭い)ために、マイナスドライバーT1 により、閉塞板部Sの破断と、その破断片S’の取り出しとの異なる二つの作業を行えない場合もあり、更に、作業者がマイナスドライバーT1 を持参していない場合もあり得る。
作業者がブラスドライバーT2 しか持参していない場合には、図8に示されるように、閉塞板部Sの破断のためのプラスドライバーT2 と、破断片S’の取り出しのための突刺工具T3 との併用で行う。まず、図8(a),(b)に示されるように、作業者が持参しているプラスドライバーT2 の先端部を、閉塞板部Sの工具係止溝12に挿入して打撃力を加えることで、薄肉連結部11の部分で閉塞板部Sを破断し、その後に、図8(c),(d)に示されるように、先端が先鋭となったキリ状の突刺工具T3 の先端部を、破断片S’の肉部に突刺させて、そのまま手前側に引き出すことにより、当該破断片S’を確実に取り出すことができる。
また、上記した実施例では、基台V0 の計4個の固定下孔Hの全てが閉塞板部Sで閉塞された状態で成形されているが、壁面Waに対する基台V0 のビス固定には、少なくとも1個の固定下孔Hは、必要であり、壁面Waに対する基台V0 の配置位置の確定には、2個の固定下孔Hが必要となる。そこで、図9に示されるように、方形の各辺の交差部に配置された計4個の固定下孔Hのうち一方の対角線方向に沿った2個の固定下孔Hは、そのまま開口させておき、他方の対角線方向に沿った残りの2個の固定下孔Hは、閉塞板部Sで閉塞させた形態で成形することで、閉塞板部Sの破断の必要をなくして、不使用の固定下孔Hは、閉塞板部Sで閉塞させることも可能である。
また、上記実施例では、被固定面に対してビス固定される固定体の例として、管体の付属保護カバーC0 の基台V0 を挙げたが、被固定面に対してビス固定するために、予め複数の固定下孔が形成されている固定体は、多数存在し、本発明は、ビス固定により被固定面に固定されるいかなる固定体に対しても実施可能である。
また、不使用の固定下孔Hが存在している付属保護カバーC0 の基台V0 は、蓋体L0 により完全に覆われるので、不使用の固定下孔Hは、露出しない構造の固定体であるが、固定体の使用状態において、不使用の固定下孔Hが露出する構造の固定体においては、閉塞板部Sで覆われている不使用の固定下孔Hは、当該不使用が作業者本人の意思に基づくものであることを、当該固定体の使用中において他の工事関係者に外観上認識させられるという利点がある。
B:ビス
0 :付属保護カバー
H:固定下孔
S:閉塞板部
S’:閉塞板部の破断片
1 :マイナスドライバー(工具)
2 :プラスドライバー(工具)
3 :突刺工具
0 :付属保護カバーの基台(固定体)
W:建物壁
Wa:壁面(被固定面)
4:基台の固定基部
11:閉塞板部の工具係止溝(係止凹部)
12:閉塞板部の薄肉連結部(連結部)

Claims (3)

  1. 固定下孔を通過させて前面側からビスを打ち込むことで被固定面に固定される固定基部を備えた固定体であって、
    前記固定下孔は、複数設けられて、複数のビスにより被固定面に前記固定基部を固定可能であり、
    前記複数の固定下孔のうち少なくとも一つの固定下孔は、破断可能な連結部により当該固定下孔に連結された閉塞部材により閉塞されており、
    前記閉塞部材の前面には、ドライバー等の工具を係止可能な係止凹部が形成され、
    前記閉塞部材は、他の固定下孔により前記被固定面に前記固定基部を固定した状態で、前記係止凹部に前記工具を係止した状態から、当該工具を傾動させることで前記連結部を破断でき、しかも当該工具によって、前記閉塞部材の破断片を前面側に取り外し可能であり、
    前記閉塞部材の裏面側には、前記係止凹部に係止した工具、及び当該工具により傾動された当該閉塞部材が入り込み可能な空間が設けられていることを特徴とする固定体。
  2. 固定下孔を通過させて前面側からビスを打ち込むことで被固定面に固定される固定基部を備えた固定体であって、
    前記固定下孔は、複数設けられて、複数のビスにより被固定面に前記固定基部を固定可能であり、
    前記複数の固定下孔のうち少なくとも一つの固定下孔は、前面側から打撃力を加えることで、当該固定下孔から破断されるように連結された閉塞部材により閉塞されており、
    前記閉塞部材は、前記固定下孔におけるビス打ち込み方向の前面側にずれた前記被固定面に当接しない位置に設けられ、
    前記閉塞部材の前面には、ドライバー等の工具を係止可能な係止部が形成され、前記閉塞部材の裏面と前記被固定面との間の前記固定下孔の空間に入り込むような打撃力を加えて前記連結箇所を破断し、前記被固定面側に打ち抜いた閉塞部材を前面側に取り出し可能であることを特徴とする固定体。
  3. 前記固定下孔の全てが前記閉塞部材で閉塞されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定体。
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