JP6614845B2 - メッキ部品の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)メッキ部品の製造方法
<成形体の成形>
図1に示すフローチャートに従って、本実施形態のメッキ部品の製造方法について説明する。まず、ポリアミド(PA)とポリオレフィン(PO)とのポリマーアロイ(以下、適宜、単に「PA/POポリマーアロイ」と記載する)を含む成形体を成形する(図1のステップS1)。PA/POポリマーアロイに含まれるポリアミドとしては、特に限定されず、ナイロン6(PA6)、ナイロン66(PA66)、ナイロン12(PA12)、ナイロン11(PA11)、ナイロン6T(PA6T)、ナイロンMXD6(PAMXD6:メタキシレンジアミン(MXDA)を用いたポリアミド)、ナイロン6・66共重合体等を用いることができる。中でも、吸水性が高く膨潤しやすいためメッキ反応性が高いナイロン6(PA6)が好ましい。ポリアミドとしては、1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
次に、成形体に無電解メッキ触媒を付与する(図1のステップS2)。本実施形態では、塩酸に塩化パラジウムを溶解させた無電解メッキ触媒液に成形体を接触させる。尚、本実施形態において、成形体に無電解メッキ触媒液を接触させる工程は、成形体にメッキ膜を形成するためのメッキ前処理に相当する。
次に、無電解メッキ触媒を付与した成形体に、50℃〜80℃の酸性の無電解ニッケルリンメッキ液を接触させて、成形体表面に無電解メッキ膜を形成する(図1のステップS3)。無電解メッキの処理温度(無電解メッキ液の温度)は、好ましくは、50℃〜70℃である。また、酸性の無電解ニッケルリンメッキ液のpHは、例えば、4.0〜6.0であり、好ましくは、4.5〜5.0である。
次に、以上説明した製造方法により製造されるメッキ部品について説明する。図2(a)に示すように、メッキ部品300は、ポリアミドとポリオレフィンとのPA/POポリマーアロイを含む成形体10と、無電解メッキ膜20とを有し、成形体10の内部には、ポリアミド領域11と、ポリオレフィン領域12とが混在している。即ち、PA/POポリマーアロイは、ポリアミドとポリオレフィンとが完全に相溶した1相の系ではなく、ポリアミド領域11と、ポリオレフィン領域12とが混在している2相系である。また、ポリアミド領域11とポリオレフィン領域12とは、海−島構造(マトリックス−ドメイン構造)を形成している。図2(a)に示すメッキ部品300では、ポリアミド領域11の海(マトリックス)の中に、ポリオレフィン領域12の島(ドメイン)が形成された構造であるが、本実施形態はこれに限られない。図2(a)に示す構造とは反対に、ポリオレフィン領域の海(マトリックス)の中に、ポリアミド領域の島(ドメイン)が形成された構造であってもよい。ポリアミド領域11と、ポリオレフィン領域12とのどちらが、海(マトリックス)になり、どちらが島(ドメイン)になるかは、PA/POポリマーアロイ中の各ポリマーの体積比率に大きく依存する。PA/POポリマーアロイ中の体積比率に大きいポリマーが主に海(マトリックス)となり、体積比率が小さいポリマーが主に島(ドメイン)となる。
本実施形態では、部分的にメッキ膜の形成されたメッキ部品及びその製造方法について説明する。図4に示すように、本実施形態で製造する成形体100は、表面に無電解メッキ膜103が形成されている第1の部位101と、表面に無電解メッキ膜が形成されていない第2の部位102とを有し、第1の部位101と第2の部位102とは一体に成形(一体成形)されている。即ち、成形体100は、第1の部位101と第2の部位102との一体成形体である。第1の部位101は、第1の実施形態で製造した成形体10と同様、PA/POポリマーアロイを含む。
<成形体の成形>
本実施形態では、図6(a)に示す汎用の二色成形機200を用いて二色成形方法により、第1の部位101及び第2の部位102を有する成形体を成形する。以下、図5に示すフローチャート及び図6に従って、本実施形態の製造方法について説明する。
以上の成形方法により得られた成形体の第1の部材101の表面のみにメッキ膜103を形成し、図4に示す成形体100が得られる。
図4に示すように、本実施形態で製造するメッキ部品100は、表面に無電解メッキ膜103が形成されている第1の部位101と、表面に無電解メッキ膜が形成されていない第2の部位102とを有し、第1の部位101と第2の部位102とは一体に成形(一体成形)されている。
本実施形態では、成形体がPA/POポリマーアロイに加えて、更に親水性セグメントを有するブロック共重合体と、金属微粒子とを含むメッキ部品の製造方法について説明する。
以下、図1に示すフローチャートに従って、本実施形態の製造方法について説明する。本実施形態では、まず、ブロック共重合体及び金属微粒子を含む樹脂ペレットを製造し、製造した樹脂ペレットとPA/POポリマーアロイから成形体を成形する(図1のステップS1)。
本明細書において、「樹脂ペレット」とは、樹脂を加工し易いように小さな塊(ペレット)としたものを意味し、サイズ及び形状はペレットの用途により様々であるが、例えば、3〜5mm程度の粒子状、円柱状の樹脂の小片である。また、本実施形態において、ブロック共重合体及び金属微粒子を含む樹脂ペレットは、マスターバッチに相当し、PA/POポリマーアロイは、マスターバッチが配合されるベース樹脂に相当する。マスターバッチとは、染料、顔料、その他の添加剤等の機能性材料を高濃度に含有した樹脂ペレットであり、機能性材料を含有しないベース樹脂に混合され、ベース樹脂と共に成形される。マスターバッチを用いると、機能性材料である金属微粒子を直接ベース樹脂に添加して成形することと比較して、材料の取り扱い性が容易で秤量精度も向上する。また、マスターバッチを用いると、汎用の成形機を用いて、金属微粒子を含有する成形体を製造できるという利点も有する。以下、本願明細書において、ブロック共重合体及び金属微粒子を含む樹脂ペレットを「マスターバッチペレット」と記載する。
次に、製造したマスターバッチペレットとPA/POポリマーアロイから成形体を成形する。PA/POポリマーアロイは、第1の実施形態で用いたものと同様のものを用いることができる。
無電解メッキは、第1の実施形態と同様に行う。まず、成形体に、塩酸と塩化パラジウムとを含む無電解メッキ触媒液を接触させるメッキ前処理を行い(図1のステップS2)、次に、50℃〜80℃の酸性の無電解ニッケルリンメッキ液を接触させる(同、ステップS3)。更に、第1の実施形態と同様に、成形体の用途及び意匠性向上等の目的から、無電解メッキにより形成したメッキ膜上に、更に、電解銅メッキ、電解ニッケルメッキ及び電解三価クロムメッキ等のメッキ膜を積層してもよい。
本実施形態で製造するメッキ部品の内部には、図2(a)に示す第1の実施形態のメッキ部品300と同様に、ポリアミド領域11と、ポリオレフィン領域12とが混在し、海−島構造(マトリックス−ドメイン構造)が形成されている。本実施形態では、無電解メッキを低温で行うことにより、ポリアミド領域11とポリオレフィン領域12との界面の空隙13の幅Wを例えば、1μm以下とすることができる。これにより、メッキ部品の品質の低下を抑制し、外観特性に優れ、且つ高い密着強度を有するメッキ膜を得られる。
本実施例では、まず、ナイロン、ポリオレフィン及び相溶化剤を含むPA/POポリマーアロイのペレットを製造し、PA/POポリマーアロイのペレットのみを用いて成形体を成形し、該成形体に無電解メッキ膜を形成した。
ポリアミドとして、非強化ナイロン6(宇部興産製、UBEナイロン 1013B)75重量部、ポリオレフィンとして、非強化ポリプロピレン(プライムポリマー製、プライムポリプロ J105G)20重量部、相溶化剤として、酸変性ポリプロピレン(三洋化成製、ユーメックス1001)5重量部を混合し、二軸混練押出機(井本製作所製)を用いて押出成形した後、粉砕してPA/POポリマーアロイのペレットを得た。得られたPA/POポリマーアロイのペレットを射出成形し、6cm×4cm×0.2mmの平板状の成形体を得た。
まず、メッキ前処理として、成形体を30℃の無電解メッキ触媒液に1分浸漬し、その後、70℃の純水に5分間浸漬させた。本実施例で用いた無電解メッキ触媒液は、2.7Nの塩酸中に塩化パラジウムが50重量ppm含まれた液であった。また、メッキ前処理後の成形体中のパラジウムの濃度をICP−MSにて測定したところ、パラジウム濃度は10重量ppm以下であった。
本実施例では、実施例1で製造したPA/POポリマーアロイのペレットにブロック共重合体を混合して成形体を成形し、該成形体に無電解メッキ膜を形成した。
実施例1で製造したPA/POポリマーアロイのペレット95重量部と、親水性セグメントを含むブロック共重合体(三洋化成製、ペレスタット PL1251)5重量部とを混合して射出成形し、実施例1と同様の大きさの成形体を成形した。
実施例1と同様の方法により、メッキ前処理及び無電解メッキを行い、本実施例のメッキ部品を得た。尚、メッキ前処理後の成形体中のパラジウムの濃度をICP−MSにて測定したところ、パラジウム濃度は10重量ppm以下であった。
本実施例では、まず、ブロック共重合体及び金属微粒子を含む樹脂ペレット(マスターバッチペレット)を製造し、製造した樹脂ペレットと実施例1で製造したPA/POポリマーアロイから成形体を成形し、該成形体に無電解メッキ膜を形成した。
本実施例では、高圧容器を用いたバッチ処理によりマスターバッチペレットを製造した。まず、40℃に温調した高圧容器の内部に、ペレット状のブロック共重合体(原料ペレット)として三洋化成工業製、ペレスタット(登録商標)PL1251と、金属錯体としてヘキサフルオロアセチルアセトナトパラジウム(II)錯体を収容した。ブロック共重合体(原料ペレット)に対する、金属錯体の割合は、2000重量ppmとした。ブロック共重合体(原料ペレット)に対する、金属錯体中のパラジウムの割合(濃度)は、約400重量ppmであった。
実施例1で製造したPA/POポリマーアロイのペレット95重量部と、本実施例で製造したマスターバッチペレット5重量部とを混合して射出成形し、実施例1と同様の大きさの成形体を成形した。
実施例1と同様の方法により、メッキ前処理及び無電解メッキを行い、本実施例のメッキ部品を得た。尚、メッキ前処理後の成形体中のパラジウムの濃度をICP−MSにて測定したところ、パラジウム濃度は20重量ppm以下であった。
本実施例では、市販のPA/POポリマーアロイのみを用いて成形体を成形し、該成形体に無電解メッキ膜を形成した。
ポリアミドとして、ナイロン6を、ポリオレフィンとして、反応性ポリオレフィンを含む市販のPA/POポリマーアロイ(東レ製、アミラン S133)を射出成形し、実施例1と同様の大きさの成形体を成形した。本実施例で用いた市販のPA/POポリマーアロイは、ポリアミド領域の海(マトリックス)の中に、ナノオーダーのドメインサイズを有する、微細化されたポリオレフィン領域の島(ドメイン)が形成された構造を有し、衝撃吸収特性が高い材料であることが知られている。
実施例1と同様の方法により、メッキ前処理及び無電解メッキを行い、本実施例のメッキ部品を得た。尚、メッキ前処理後の成形体中のパラジウムの濃度をICP−MSにて測定したところ、パラジウム濃度は10重量ppm以下であった。
本実施例では、実施例4で用いたものとは別の市販のPA/POポリマーアロイのみを用いて成形体を成形し、該成形体に無電解メッキ膜を形成した。
ポリアミドとして、ナイロン6を、ポリオレフィンとして、ポリオレフィン系のエラストマーを含む市販のPA/POポリマーアロイ(東レ製、アミラン U141)を射出成形し、実施例1と同様の大きさの成形体を成形した。本実施例で用いた市販のPA/POポリマーアロイは、ポリアミド領域の海(マトリックス)の中に、ポリオレフィン領域の島(ドメイン)が形成された構造を有し、実施例4で用いた市販のPA/POポリマーアロイとは異なりドメインサイズはナノオーダーではないが、柔軟性を有する材料である。
実施例1と同様の方法により、メッキ前処理及び無電解メッキを行い、本実施例のメッキ部品を得た。尚、メッキ前処理後の成形体中のパラジウムの濃度をICP−MSにて測定したところ、パラジウム濃度は10重量ppm以下であった。
本実施例では、図4に示す第1の部位101及び第2の部位102を有する成形体を成形し、該成形体の第1の部位101に無電解メッキ膜103を形成した。第1の部位101を形成する第1の熱可塑性樹脂としては、実施例1で製造したPA/POポリマーアロイを用い、第2の部位を形成する第2の熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレンを用いた。
日本製鋼所製の二色成形機、J180AD−2Mを用いて、先に説明した図6(a)〜(e)に示すコアバック法の二色成形方法により、第1の部位101及び第2の部位102を有する成形体を成形した。第1の部位101を形成する第1の熱可塑性樹脂としては、実施例1で製造したPA/POポリマーアロイを用いた。第2の部位を形成する第2の熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン(プライムポリマー製、プライムポリプロ J105G)80重量部と、タルクを80重量%含むポリプロピレン用マスターバッチ(出光ライオンコンポジット製、MP480-2)20重量部を混合して用いた。
実施例1と同様の方法により、メッキ前処理及び無電解メッキを行い、本実施例のメッキ部品を得た。尚、メッキ前処理後の成形体の第1の部位中のパラジウムの濃度をICP−MSにて測定したところ、パラジウム濃度は10重量ppm以下であった。
本比較例では、アルカリ性の無電解ニッケルメッキ液を用いて無電解メッキを行った以外は実施例1と同様の方法により、メッキ部品を形成した。
本比較例では、実施例1とは異なる組成比のPA/POポリマーアロイのペレットを製造し、PA/POポリマーアロイのペレットのみを用いて成形体を成形し、該成形体に無電解メッキ膜を形成した。
PA/POポリマーアロイの材料として実施例1と同様の材料を用い、混合比を以下のように代えて実施例1と同様の方法によりPA/POポリマーアロイの樹脂ペレットを製造した。ポリアミド95重量部、ポリオレフィン4.5重量部、相溶化剤0.5重量部。得られたPA/POポリマーアロイのペレットを射出成形し、実施例1と同様の大きさの成形体を得た。
まず、メッキ前処理として、成形体を30℃の無電解メッキ触媒液に1分浸漬し、その後、95℃の純水に5分間浸漬させた。本比較例で用いた無電解メッキ触媒液は、5.0Nの塩酸中に塩化パラジウムが150重量ppm含まれた液であった。
本比較例では、図4に示す第1の部位101及び第2の部位102を有する成形体を成形し、該成形体の第1の部位101に無電解メッキ膜103を形成した。第1の部位101を形成する第1の熱可塑性樹脂としては、実施例1とは異なる組成比のPA/POポリマーアロイを用い、第2の部位を形成する第2の熱可塑性樹脂としては、ナイロン6(PA6)を用いた。
まず、PA/POポリマーアロイの材料として実施例1と同様の材料を用い、混合比を以下のように代えて実施例1と同様の方法によりPA/POポリマーアロイのペレットを製造した。ポリアミド19重量部、ポリオレフィン70重量部、相溶化剤11重量部。得られたPA/POポリマーアロイのペレットを第1の部位を形成する第1の熱可塑性樹脂として用いた。第2の部位を形成する第2の熱可塑性樹脂としては、非強化PA6樹脂(東洋紡製 グラマイド T−802)を用いた。以上説明した第1及び第2の熱可塑性樹脂を用いて、実施例6と同様の方法により、第1の部位101及び第2の部位102を有する成形体を成形した。
まず、メッキ前処理として、成形体を30℃の無電解メッキ触媒液に1分浸漬し、その後、95℃の純水に5分間浸漬させた。本比較例で用いた無電解メッキ触媒液は、5.0Nの塩酸中に塩化パラジウムが0.5重量ppm含まれた液であった。
実施例1〜6及び比較例1〜3で製造したメッキ部品について、以下の評価(1)〜(5)を行った。実施例1〜6及び比較例1〜3で用いた成形体材料及び無電解メッキ液を表1に、評価(1)〜(3)及び(5)の結果を表2に示す。尚、表1において、実施例6及び比較例3に関しては、成形体材料として、成形体の第1の部位を構成する材料を記載した。
メッキ部品のメッキ膜の外観を目視にて観察し、以下の評価基準に従って評価した。
メッキ膜の外観の評価基準:
○:無電解メッキ膜の膨れ、ひび割れ及び膜抜けのいずれも発生しなかった。
×:無電解メッキ膜の膨れ、ひび割れ又は膜抜けのいずれかが発生した。
無電解ニッケルリンメッキ膜上に、汎用の方法により電解銅メッキ膜を40μm形成して測定用試料を作製し、該測定用試料を用いてメッキ膜の密着強度を測定した。
無電解ニッケルリンメッキ液に成形体を浸漬させてから、無電解ニッケルリンメッキ膜が成形体全面を被覆するまでの時間を測定した。メッキ膜が成形体全面を被覆したかどうかは、目視により判断した。尚、実施例6及び比較例3においては、無電解ニッケルリンメッキ膜が第1の部位全面を被覆するまでの時間を測定した。
メッキ膜が形成される面に対して約90°(略垂直)の断面が得られるように、ダイヤモンドナイフを用いて、成形体の表面近傍(成形体表面から100μmまでの深さの領域)を含む5mm×5mm×2mmの立法体の断面観察用試料を成形体から切り出した。断面観察用試料を凍結超薄切片法にて加工し、四酸化ルテニウムを用いた重金属染色法にて染色した後、TEM(日立ハイテク製、H−7650)にて断面観察を行った。
メッキ部品の断面観察において、成形体の表面近傍(成形体表面から100μmまでの深さの領域)における10μm×10μmの領域内において、任意の10ヵ所のポリアミド領域とポリオレフィン領域との間の空隙の幅を測定して平均値を求め、以下の評価基準に従って評価した。
空隙(隙間)の幅の評価基準:
○:空隙(隙間)の幅の平均値が0〜1μm
×:空隙(隙間)の幅の平均値が1μmを超える
第1の部位101と同組成の第1の評価用成形体、第2の部位102と同組成の第2の評価用成形体を成形した。第1及び第2の評価用成形体の大きさは、8cm×8cm×0.2cmであった。次に、第1及び第2の評価用成形体を23℃の水中に24時間浸漬して、浸漬後の重量増加率を求め、これらをそれぞれ、23℃の水に24時間浸漬させたときの第1及び第2の部位の吸水率とした。
製造した成形体100を40℃の水に200時間浸漬させた。浸漬後の成形体100を目視で観察し、以下の評価基準に基づき評価した。
温水試験評価基準:
○:第1の部位101と第2の部位102の間で剥離なし。
×:第1の部位101と第2の部位102の間で剥離あり。
製造した成形体100を−40℃の雰囲気と80℃の雰囲気に交互に曝すヒートショック試験を50サイクル実施した。熱衝撃試験の後の成形体100を目視で観察し、以下の評価基準に基づき評価した。
熱衝撃試験評価基準:
○:メッキ膜103に、膨れ、割れ及び剥離等がいずれも生じていない。
×:メッキ膜103に、膨れ、割れ又は剥離等がいずれか生じている。
11 ポリアミド領域
12 ポリオレフィン領域
13 空隙(隙間)
101 第1の部位
102 第2の部位
103 メッキ膜
100、300 メッキ部品
Claims (12)
- メッキ部品の製造方法であって、
ポリアミドを20重量%〜90重量%含み、ポリオレフィンを10重量%〜80重量%含むポリマーアロイを成形して、成形体を得ることと、
前記成形体に、無電解メッキ触媒を付与することと、
前記無電解メッキ触媒を付与した前記成形体に、50℃〜80℃の酸性の無電解ニッケルリンメッキ液を接触させて、前記成形体表面に無電解メッキ膜を形成することとを含むメッキ部品の製造方法。 - 前記無電解メッキ触媒が塩化パラジウムであり、
前記成形体に、塩酸と塩化パラジウムとを含む無電解メッキ触媒液を接触させることによって、塩化パラジウムを前記成形体に付与することを特徴とする請求項1に記載のメッキ部品の製造方法。 - 前記ポリマーアロイが、ポリアミドを40重量%〜70重量%含み、ポリオレフィンを30重量%〜60重量%含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のメッキ部品の製造方法。
- 前記ポリマーアロイが、更に相溶化剤を1重量%〜10重量%含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のメッキ部品の製造方法。
- 前記ポリアミドが、ナイロン6であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のメッキ部品の製造方法。
- 前記ポリオレフィンが、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のメッキ部品の製造方法。
- 前記無電解ニッケルリンメッキ液の温度が、50℃〜70℃であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のメッキ部品の製造方法。
- 前記無電解ニッケルリンメッキ液のpHが4.0〜6.0であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のメッキ部品の製造方法。
- 前記無電解メッキ触媒液中の塩酸の濃度が、1.0N〜4.0Nであることを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載のメッキ部品の製造方法。
- 前記メッキ部品が、表面に前記無電解メッキ膜が形成されている第1の部位と、表面に前記無電解メッキ膜が形成されていない第2の部位とを有し、
前記成形体を成形することが、
前記ポリマーアロイを含む第1の熱可塑性樹脂を可塑化溶融して、第1の溶融樹脂とすることと、
第2の熱可塑性樹脂を可塑化溶融して第2の溶融樹脂とすることと、
第1の溶融樹脂と、第2の溶融樹脂を用いて、第1の溶融樹脂からなる第1の部位と、第2の溶融樹脂からなる第2の部位とを有する前記成形体を成形することを含み、
前記成形体の第1の部位の表面に前記無電解メッキ膜を形成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のメッキ部品の製造方法。 - 前記成形体を二色成形により成形することを特徴とする請求項10に記載のメッキ部品の製造方法。
- 前記成形体が、親水性セグメントを有するブロック共重合体を更に含み、
前記ポリマーアロイと、前記ブロック共重合体とを成形して、前記成形体を得ることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のメッキ部品の製造方法。
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