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JP6693790B2 - 開孔部を有する微細中空突起具の製造方法 - Google Patents

開孔部を有する微細中空突起具の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、開孔部を有する微細中空突起具の製造方法に関する。
近年、医療分野或いは美容分野において、マイクロニードルによる剤の供給が注目されている。マイクロニードルは、皮膚の浅い層に穿刺することで、痛みを伴わずに、注射器による剤の供給と同等の性能を得ることができる。マイクロニードルの中でも、特に開孔部を有するマイクロニードルは、マイクロニードルの内部に配される剤の選択肢を広げることができ有効である。しかし、開孔部を有するマイクロニードルは、特に医療分野或いは美容分野にて使用される場合に、マイクロニードルの形状の精度が求められ、開孔部を通して皮膚の内部に剤を安定的に供給する安定性が求められる。
開孔部を有するマイクロニードルは、例えば、特許文献1〜3に開示されている製造方法により製造することができる。特許文献1には、予め形成されている複数の凹部を備えた型と予め形成されている複数の凸部を備えた型とを用い、各凸部を各凹部内に挿入して、中空マイクロニードルアレイを射出成型により製造する方法が記載されている。
また、特許文献2には、熱インプリント法により基板上に複製された微細なマイクロニードルに、短パルスレーザー法によって開孔部を形成して、微細な開孔部を有する微細なマイクロニードルを製造する方法が記載されている。
また、特許文献3には、熱サイクル射出成形によって中実のマイクロニードルを作製した後、レーザードリルでチャネル孔を形成して、1mm未満の長さを有し且つ断面積が20〜50平方μmの平均チャネル孔を有する中空のマイクロニードルを製造する方法が記載されている。
特表2012−523270号公報 特開2011−72695号公報 特表2012−509106号公報
しかし、特許文献1に記載の製造方法は、射出成型により製造するため、使用する凹部の型と凸部の型との間に、温度のバラつき、或いは摩耗による型の変形が生じ易く、マイクロニードルの形状を精度良く製造することが難しく、開孔部を通して皮膚の内部に剤を安定的に供給することが難しい。
また、特許文献2及び特許文献3に記載の製造方法は、マイクロニードルの開孔部を、後加工でレーザー法を用いて形成しているので、先に形成されたマイクロニードルにダメージを与えてしまい、開孔部を有するマイクロニードルの形状を精度良く製造することが難しく、開孔部を通して皮膚の内部に剤を安定的に供給することが難しい。また、別工程でマイクロニードルを形成した後、後加工でレーザー法を用いて開孔部を形成しているので、別工程の成形型に形成されたマイクロニードルを該成形型から取り出す必要があり、位置合わせがリセットされてしまい、精度良くレーザー光を照射することが難しく、開孔部を有するマイクロニードルの形状を精度良く製造することが難しい。また、レーザー法を用いる製造方法は、装置が複雑で、コストアップに繋がり易い。
したがって本発明は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る開孔部を有する微細中空突起具の製造方法を提供することにある。
本発明は、開孔部を有する微細中空突起具の製造方法であって、熱可塑性樹脂を含基材シートの一面側から加熱手段を備える凸型部を当接させて、該基材シートにおける該凸型部との当接部分を熱により軟化させながら、該基材シートの他面側に向かって該凸型部を該基材シートに刺してゆき、該基材シートの他面側から突出する微細中空突起部を形成する突起部形成工程を備え、前記突起部形成工程は、前記基材シートの他面側に配された凹部を有する受け部材を用い、前記突起部形成工程においては、前記受け部材の前記凹部の周壁に前記凸型部が接触するまで該凸型部を移動させて、前記微細中空突起部の先端からずれた位置に前記開孔部を形成する、開孔部を有する微細中空突起具の製造方を提供するものである。
本発明によれば、開孔部を有する微細中空突起具の形状を精度良く製造することができ、皮膚に穿刺する際に潰れ難い開孔部を有する微細中空突起具を効率良く製造することができる。
図1は、本発明の開孔部を有する微細中空突起具の製造方法で製造される、開孔部を有する微細中空突起部がアレイ状に配された微細中空突起具の一例の模式斜視図である。 図2は、図1に示す1個の微細中空突起部に着目した微細中空突起具の斜視図である。 図3は、図2に示すIII−III線断面図である。 図4は、図1に示す微細中空突起具を製造する製造装置の本実施態様の全体構成を示す図である。 図5は、凸型部の凸型の先端径及び先端角度の測定方法を示す説明図である。 図6は、図4に示す製造装置の備える受け部材を基材シート側から視た斜視図である。 図7(a)〜(e)は、図4に示す製造装置を用いて開孔部を有する微細中空突起具を製造する工程を説明する図である。 図8(a)〜(h)は、図1に示す微細中空突起具を製造する第2実施態様の製造方法の工程を説明する図である。 図9は、図6に示す受け部材の有する凹部の他の形態を説明する図である。 図10は、図6に示す受け部材の有する凹部の別の形態を説明する図である。 図11は、図5に示す凸型部の凸型の他の形態を説明する図である。
以下、本発明を、その好ましい実施態様に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の製造方法は、開孔部を有する微細中空突起具の製造方法である。図1には、本実施態様の微細中空突起具の製造方法で製造される一実施態様の微細中空突起具1としてのマイクロニードルアレイ1Mの斜視図が示されている。本実施態様のマイクロニードルアレイ1Mは、先端側に開孔部3hを有し内部に開孔部3hに繋がる内部空間の形成された微細中空突起部3が、基底部材2から突出する形態となっている。本実施態様のマイクロニードルアレイ1Mは、シート状の基底部材2と複数の微細中空突起部3とを有している。
微細中空突起部3の数、微細中空突起部3の配置及び微細中空突起部3の形状には、特に制限はないが、本実施態様のマイクロニードルアレイ1Mは、好適には、図1に示すように、シート状の基底部材2の上面に、9個の円錐台状の微細中空突起部3が配列されている。配列された9個の微細中空突起部3は、後述する基材シート2Aを搬送する方向(基材シート2Aの縦方向)であるY方向に3行、搬送する方向と直交する方向及び搬送される基材シート2Aの横方向であるX方向に3列に配されている。尚、図2は、マイクロニードルアレイ1Mの有する微細中空突起部3の内の1個の微細中空突起部3に着目したマイクロニードルアレイ1Mの斜視図であり、図3は、図2に示すIII−III線断面図である。
マイクロニードルアレイ1Mは、図2に示すように、開孔部3hを有している。本実施態様のマイクロニードルアレイ1Mは、開孔部3hが微細中空突起部3の先端からずれた位置に配されている。このように開孔部3hが微細中空突起部3の先端からずれた位置に配されていると、マイクロニードルアレイ1Mの微細中空突起部3を皮膚に穿刺する際に開孔部3hが潰れ難く、開孔部3hを通して皮膚の内部に剤を安定的に供給することができる。また、マイクロニードルアレイ1Mは、図3に示すように、各微細中空突起部3の内部に、基底部材2から開孔部3hに亘る空間が形成されている。各微細中空突起部3の内部の空間は、マイクロニードルアレイ1Mにおいては、微細中空突起部3の外形形状に対応した形状に形成されており、本実施態様では、円錐台状の微細中空突起部3の外形形状に対応した円錐台状に形成されている。尚、微細中空突起部3は、本実施態様においては、円錐台状であるが、円錐台状の形状以外に、角錐台状等であってもよい。
マイクロニードルアレイ1Mは、微細中空突起部3の頂点と開孔部3hの中心とを通る縦断面を視た際(図3参照)に、開孔部3hを有する側の一壁部3a凸型110を構成する、開孔部3hの下端部から下方側に位置する下方壁部分30bにおいて、頂点側の頂点側部位TBにおける肉厚T1(頂点側部位TBにおける内壁31と外壁32との間隔)が、頂点側部位TBよりも基底部材2側の下方側部位BPにおける肉厚T2(下方側部位BPにおける内壁31と外壁32との間隔)よりも薄くなっている。好適に、本実施態様のマイクロニードルアレイ1Mでは、図3に示すように、下方壁部分30bの内壁31及び外壁32が、それぞれ、直線状に形成されており、下方壁部分30bの肉厚(内壁31と外壁32との間隔)が、基底部材2側の根本から先端に向かって、漸次減少している。このように、下方壁部分30bにおいて、頂点側部位TBの肉厚T1が下方側部位BPの肉厚T2よりも薄ければ、マイクロニードルアレイ1Mの微細中空突起部3を皮膚に穿刺する際に開孔部3hが更に潰れ難い。また、内壁31が直線状に形成されているので、微細中空突起部3は開孔部3hを通して皮膚の内部に剤を更に安定的に供給することができる。
マイクロニードルアレイ1Mの各微細中空突起部3は、その突出高さH1(図3参照)が、その先端を最も浅いところでは角層まで、深くは真皮まで刺入するため、好ましくは0.01mm以上、更に好ましくは0.02mm以上であり、そして、好ましくは10mm以下であり、更に好ましくは5mm以下であり、具体的には、好ましくは0.01mm以上10mm以下であり、更に好ましくは0.02mm以上5mm以下である。
マイクロニードルアレイ1Mの各微細中空突起部3の先端径L(先端における外壁32、32どうしの間隔)は、その直径が、好ましくは1μm以上、更に好ましくは5μm以上であり、そして、好ましくは500μm以下であり、更に好ましくは300μm以下であり、具体的には、好ましくは1μm以上500μm以下であり、更に好ましくは5μm以上300μm以下である。微細中空突起具1の先端径Lは、微細中空突起部3の先端における最も広い位置での長さである。当該範囲であると、マイクロニードルアレイ1Mを皮膚に刺し入れた際の痛みが殆どない。前記先端径Lは、以下のようにして測定する。
〔マイクロニードルアレイ1Mの微細中空突起部3先端径の測定〕
微細中空突起部3の先端部を、走査型電子顕微鏡(SEM)もしくはマイクロスコープを用いて、図3(a)に示すように所定倍率拡大した状態で観察する。
次に、図3(a)に示すように、外壁32を形成する両側辺1a,1bの内の一側辺1aにおける直線部分に沿って仮想直線ILaを延ばし、他側辺1bにおける直線部分に沿って仮想直線ILbを延ばす。次に、先端側にて、一側辺1aが仮想直線ILaから離れる箇所を第1先端点1a1として求め、他側辺1bが仮想直線ILbから離れる箇所を第2先端 点1b1として求める。このようにして求めた第1先端点1a1と第2先端点1b1とを結ぶ直線の長さLを、走査型電子顕微鏡(SEM)又はマイクロスコープを用いて測定し、測定した該直線の長さを、微細中空突起部3の先端径とする。
微細中空突起具1は、図3に示すように、各微細中空突起部3の先端からずれた位置に配された開孔部3hと、各微細中空突起部3に対応する基底部材2の下面に位置する基底側開孔部2hとを有している。
開孔部3hは、その開孔面積S1が、好しくは0.7μm2以上、更に好ましくは20μm2以上であり、そして、好ましくは200000μm2以下であり、更に好ましくは70000μm2以下であり、具体的には、好ましくは0.7μm2以上200000μm2以下であり、更に好ましくは20μm2以上70000μm2以下である。
基底側開孔部2hは、その開孔面積S2が、好しくは0.007mm2以上、更に好ましくは0.03mm2以上であり、そして、好ましくは20mm2以下であり、更に好ましくは7mm2以下であり、具体的には、好ましくは0.007mm2以上20mm2以下であり、更に好ましくは0.03mm2mm以上7mm2以下である。
シート状の基底部材2の上面に配列された9個の微細中空突起部3は、縦方向(Y方向)の中心間距離が均一で、横方向(X方向)の中心間距離が均一であることが好ましく、縦方向(Y方向)の中心間距離と横方向(X方向)の中心間距離とが同じ距離であることが好ましい。好適には、微細中空突起部3の縦方向(Y方向)の中心間距離が、好ましくは0.01mm以上、更に好ましくは0.05mm以上であり、そして、好ましくは10mm以下であり、更に好ましくは5mm以下であり、具体的には、好ましくは0.01mm以上10mm以下であり、更に好ましくは0.05mm以上5mm以下である。また、微細中空突起部3の横方向(X方向)の中心間距離が、好ましくは0.01mm以上、更に好ましくは0.05mm以上であり、そして、好ましくは10mm以下であり、更に好ましくは5mm以下であり、具体的には、好ましくは0.01mm以上10mm以下であり、更に好ましくは0.05mm以上5mm以下である。
次に、本発明の微細中空突起具の製造方法を、前述した微細中空突起具1としてのマイクロニードルアレイ1Mの製造方法を例にとり図4〜図7を参照して説明する。図4には、本実施態様の製造方法の実施に用いる一実施態様の製造装置100の全体構成が示されている。尚、上述したように、マイクロニードルアレイ1Mの各微細中空突起部3は非常に小さなものであるが、説明の便宜上、図4においてはマイクロニードルアレイ1Mの各微細中空突起部3が非常に大きく描かれている。
図4に示す本実施態様の製造装置100は、基材シート2Aに微細中空突起部3を形成する突起部形成部10、冷却部20、後述する凸型部11を抜き出すリリース部30を備えている。
以下の説明では、基材シート2Aを搬送する方向(基材シート2Aの縦方向)をY方向、搬送する方向と直交する方向及び搬送される基材シート2Aの横方向をX方向、搬送される基材シート2Aの厚み方向をZ方向として説明する。
基材シート2Aは、製造するマイクロニードルアレイ1Mの有する基底部材2となるシートであり、熱可塑性樹脂を含んでいる。基材シート2Aとしては、熱可塑性樹脂を主体とする、即ち50質量%以上含むものであることが好ましく、熱可塑性樹脂を90質量%以上含むものであることが更に好ましい。熱可塑性樹脂としては、ポリ脂肪酸エステル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート類、ポリ塩化ビニル、ナイロン樹脂、アクリル樹脂等又はこれらの組み合わせが挙げられ、生分解性の観点から、ポリ脂肪酸エステルが好ましく用いられる。ポリ脂肪酸エステルとしては、具体的に、ポリ乳酸、ポリグリコール酸又はこれらの組み合わせ等が挙げられる。尚、基材シート2Aは、熱可塑性樹脂以外に、ヒアルロン酸、コラーゲン、でんぷん、セルロース等を含んだ混合物で形成されていても良い。基材シート2Aの厚みは、製造するマイクロニードルアレイ1Mの有する基底部材2の厚みT2と同等である。
突起部形成部10は、図4に示すように、加熱手段(不図示)を有した凸型部11を備えている。凸型部11は、製造するマイクロニードルアレイ1Mの微細中空突起部3の個数、配置、各微細中空突起部3の略外形形状に対応した凸型110を有しており、本実施態様の製造装置100においては、9個の円錐台状の微細中空突起部3に対応して、9個の円錐状の凸型110を有している。本明細書において凸型部11とは基材シート2Aに刺さる部分である凸型110を備えた部材のことであり、凸型部11は、本実施態様の製造装置100では、円盤状の土台部分の上に配された構造となっている。ただし、これに限られず凸型110のみからなる凸型部であっても良いし、複数の凸型110を台状支持体の上に配した凸型部11であっても良い。
本実施態様の製造装置100では、図4に示すように、凸型部11に、9個の尖鋭な先端の円錐状の凸型110が、その先端を上方に向けて配置されており、凸型部11が、少なくとも厚み方向(Z方向)の上下に移動可能となっている。本実施態様の製造装置100では、凸型部11は、電動アクチュエータ(不図示)によって、厚み方向(Z方向)の上下に移動可能となっている。凸型部11の動作(電動アクチュエータ)の制御は、本実施態様の製造装置100に備えられた、制御手段(不図示)により制御されている。なお、凸型部11の加熱手段(不図示)の作動は、基材シート2Aに凸型部11が当接する直前から、後述する冷却工程に至る直前まで行われることが好ましい。
凸型部11の動作、凸型部11の加熱手段(不図示)の作動等の凸型部11の備える加熱手段(不図示)の加熱条件の制御は、本実施態様の製造装置100に備えられた、制御手段(不図示)により制御されている。
尚、本発明の微細中空突起具の製造方法に用いる製造装置においては、凸型部11の加熱手段(不図示)以外に加熱手段を設けていない。なお、本明細書で「凸型部11の加熱手段以外に加熱手段を設けていない」とは、他の加熱手段を一切排除する場合を指すだけではなく、基材シート2Aの軟化温度未満、好ましくはガラス転移温度未満に加熱する手段を備える場合も含む。但し、他の加熱手段を一切含まないことが好ましい。
本実施態様の製造装置100においては、凸型部11の加熱手段(不図示)は、超音波振動装置である。
凸型部11の凸型110は、その外形形状が、マイクロニードルアレイ1Mの有する微細中空突起部3の外形形状よりも尖鋭な形状である。凸型部11の凸型110は、その高さH2(図4参照)が、製造されるマイクロニードルアレイ1Mの高さH1に比べて高く形成されており、好ましくは0.01mm以上、更に好ましくは0.02mm以上であり、そして、好ましくは30mm以下であり、更に好ましくは20mm以下であり、具体的には、好ましくは0.01mm以上30mm以下であり、更に好ましくは0.02mm以上20mm以下である。
凸型部11の凸型110は、その先端径D1(図5参照)が、好ましくは0.001mm以上、更に好ましくは0.005mm以上であり、そして、好ましくは1mm以下であり、更に好ましくは0.5mm以下であり、具体的には、好ましくは0.001mm以上1mm以下であり、更に好ましくは0.005mm以上0.5mm以下である。凸型部11の凸型110の先端径D1は、以下のようにして測定する。
凸型部11の凸型110は、その根本径D2(図5参照)が、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、そして、好ましくは5mm以下であり、更に好ましくは3mm以下であり、具体的には、好ましくは0.1mm以上5mm以下であり、更に好ましくは0.2mm以上3mm以下である。
凸型部11の凸型110は、十分な強度が得られ易くなる観点から、その先端角度α(図5参照)が、好ましくは1度以上、更に好ましくは5度以上である。そして、先端角度αは、適度な角度を有する微細中空突起部3を得る観点から、好ましくは60度以下であり、更に好ましくは45度以下であり、具体的には、好ましくは1度以上60度以下であり、更に好ましくは5度以上45度以下である。凸型部11の凸型110の先端角度αは、以下のようにして測定する。
〔凸型部11の凸型110の先端径の測定〕
凸型部11の凸型110の先端部を、走査型電子顕微鏡(SEM)もしくはマイクロスコープを用いて所定倍率に拡大した状態で観察する。次に、図5に示すように、両側辺11a,11bの内の一側辺11aにおける直線部分に沿って仮想直線ILcを延ばし、他側辺11bにおける直線部分に沿って仮想直線ILdを延ばす。そして、先端側にて、一側辺11aが仮想直線ILcから離れる箇所を第1先端点11a1として求め、他側辺11bが仮想直線ILdから離れる箇所を第2先端点11b1として求める。このようにして求めた第1先端点11a1と第2先端点11b1とを結ぶ直線の長さD1を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて測定し、測定した該直線の長さを、凸型110の先端径とする。
〔凸型部11の凸型110の先端角度αの測定〕
凸型部11の凸型110の先端部を、走査型電子顕微鏡(SEM)もしくはマイクロスコープを用いて所定倍率に拡大した状態で観察する。次に、図5に示すように、両側辺11a,11bの内の一側辺11aにおける直線部分に沿って仮想直線ILcを延ばし、他側辺11bにおける直線部分に沿って仮想直線ILdを延ばす。そして、仮想直線ILcと仮想直線ILdとのなす角を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて測定し、測定した該なす角を、凸型部11の凸型110の先端角度αとする。
凸型部11は、折れ難い高強度の材質で形成されている。凸型部11の材質としては、鋼鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ニッケル合金、コバルト、コバルト合金、銅、銅合金、ベリリウム銅、ベリリウム銅合金等の金属、又はセラミック等が挙げられる。
また、突起部形成部10は、図4に示すように、受け部材13を備えている。受け部材13は、基材シート2Aの他面2U側に配されている。受け部材13は、図6に示すように、凹部131を有し、該凹部131が凸型部11に対応する部分に配されている。本実施態様の製造装置100では、凸型部11の9個の円錐状の凸型110に対応して、9個の凹部131が受け部材13における凸型部11に対向する面(基材シート2Aの他面2Uに対向する面)に配されている。受け部材13は、その全体形状に、特に制限はないが、本実施態様の製造装置100においては、板状に形成されている。板状の受け部材13は、そのY方向の長さが、凸型部11のY方向の長さと略同じであり、そのX方向の長さが、凸型部11のX方向の長さと略同じである。このような板状の受け部材13が、少なくとも厚み方向(Z方向)の上下に移動可能となっている。本実施態様の製造装置100では、受け部材13は、電動アクチュエータ(不図示)によって、厚み方向(Z方向)の上下に移動可能となっている。受け部材13の動作(電動アクチュエータ)の制御は、本実施態様の製造装置100に備えられた、制御手段(不図示)により制御されている。
先端からずれた位置に配された開孔部3hを有する微細中空突起具1の形状を精度良く製造する観点から、受け部材13の凹部131の形状と凸型部11の凸型110の形状とが、相似様な関係にあることが好ましい。ここで、相似様な関係にあるとは、凹部131の形状を一様に拡大又は縮小すると、凸型110の形状と完全に一致する関係のみならず、互いの形状が類似している関係も含む意味である。また、ここで、類似している形状とは、両者の基本的な図形が同じであって、角の大きさ等、一部が異なっている場合を指す。例えば、両者が円錐形状の場合であれば、頂角が異なっている場合は類似している、という。相似様の関係の中でも、両者の形状が同一又は相似形であることが好ましい。本実施態様の製造装置100では、各凸型110が円錐状であるため、図6に示すように、各凹部131の形状も円錐状に形成されており、凹部131の形状を一様に拡大又は縮小すると、凸型110の形状と完全に一致する関係となっている。このような関係となっている場合、受け部材13の凹部131は、受け部材13の凹部131の窪み頂部の中心131tと凸型部11の先端部の中心11tとがずれた位置に配されていることが好ましく、本実施態様の製造装置100では、搬送方向(Y方向)にずれている。
尚、凹部131の形状と凸型110の形状とが、互いに類似している関係の場合には、先端からずれた位置に開孔部3hを有する微細中空突起部3を形成する観点から、開孔部3hの窪み頂部の角度β(図7(a)参照)が、凸型110の先端角度α(図5参照)よりも広いことが好ましい。
また、微細中空突起具1の形状を精度良く製造する観点から、受け部材13の凹部131の深さH3(図7(a)参照)が、製造される微細中空突起部3の突出高さH1(図3参照)よりも深いことが好ましい。ここで、深さH3とは、窪み頂部の中心131tから受け部材13における凸型部11に対向する面(基材シート2Aの他面2Uに対向する面)までの距離を意味する。深さH3は、受け部材13を、窪み頂部の中心131tを通るように切断して、切断面を走査型電子顕微鏡(SEM)もしくはマイクロスコープを用いて所定倍率に拡大した状態で観察して求める。
受け部材13は、その材質が、基材シート2Aに凸型部11が刺入されて受け部材13に接触するときの基材シート2Aの硬度よりも硬ければよく、ゴム等の弾性部材、合成樹脂、或いは凸型部11の材質と同じ材質等から形成されていてもよい。なお、受け部材13の材質の硬度は、基材シート2Aがその軟化温度以上に加熱され、軟化された基材シート2Aの硬度よりも硬いことが、加工の容易さの観点から好ましい。
上述した製造装置100を用いる本実施態様においては、先ず、熱可塑性樹脂を含む基材シート2Aの原反ロールから帯状の基材シート2Aを繰り出し、Y方向に搬送する。そして、基材シート2Aが所定位置まで送られたところで、基材シート2Aの搬送を止める。このように、本実施態様では、帯状の基材シート2Aの搬送を間欠的に行うようになっている。
次いで、本実施態様では、図7(a)に示すように、Y方向に搬送された帯状の基材シート2Aの他面2Uに対して所定間隔となる位置するまで、電動アクチュエータ(不図示)によって受け部材13を厚み方向(Z方向)の下方に移動させる。
次に、本実施態様では、図7(a)及び図7(b)に示すように、Y方向に搬送された帯状の基材シート2Aの一面2D側から凸型部11を当接させて、基材シート2Aにおける当接部分TPを熱により軟化させながら、基材シート2Aの他面2U側に向かって凸型部11を基材シート2Aに刺してゆき、基材シート2Aの他面2U側から突出する微細中空突起部3を形成する(突起部形成工程)。突起部形成工程は、基材シート2Aの他面2U側に配された凹部131を有する受け部材13を用いる。好適に、本実施態様の突起部形成工程においては、凸型部11によって基材シート2Aを受け部材13の凹部131内に押し込み、基材シート2Aを引き伸ばす。
本実施態様においては、図7(a)に示すように、各当接部分TPにおいて、超音波振動装置により凸型部11を超音波振動させ、当接部分TPに摩擦による熱を発生させて当接部分TPを軟化させる。そして、本実施態様の突起部形成工程においては、各当接部分TPを軟化させながら、図7(b)に示すように、基材シート2Aの一面2D側(下面側)から他面2U側(上面側)に向かって凸型部11を電動アクチュエータ(不図示)によって上昇させて基材シート2Aに凸型110の先端部を刺してゆく。
そして、本実施態様の突起部形成工程においては、受け部材13の凹部131の周壁131Wに凸型部11が接触するまで該凸型部11を移動させて、微細中空突起部3の先端からずれた位置に開孔部3hを形成する。好適に、本実施態様では、図7(c)に示すように、凸型部11によって引き伸ばされた基材シート2Aの一部が受け部材13の周壁131Wに接触するまで基材シート2Aを引き伸ばす。そして、引き伸ばされた基材シート2Aが凸型部11と受け部材13とで挟まれた状態から、基材シート2Aを貫通して、受け部材13の周壁131Wに接触するまで、凸型部11を電動アクチュエータ(不図示)によって厚み方向(Z方向)の上方に移動させる。このようにして、基材シート2Aを貫通する開孔部3hを先端からずれた位置に有し、且つ基材シート2Aの他面2U側から突出する微細中空突起部3が形成できる。
ここで、本実施態様の突起部形成工程においては、図7(a)に示すように、受け部材13の凹部131の窪み頂部の中心131tと凸型部11の先端部の中心11tとがずれた位置で、凹部131に凸型部11の先端を接触させて、開孔部3hを形成することが好ましい。このように、受け部材13の凹部131の中心131tと凸型部11の中心11tとがずれた位置における凹部131の周壁131Wに、凸型部11の先端を接触させれば、先端からずれた位置に開孔部3hを有する微細中空突起部3を更に形成し易くなる。
本実施態様の突起部形成工程においては、凸型部11の超音波振動装置による超音波振動に関し、その周波数は、開孔部3hを有する微細中空突起部3の形成の観点から、好ましくは10kHz以上、更に好ましくは15kHz以上であり、そして、好ましくは50kHz以下であり、更に好ましくは40kHz以下であり、具体的には、好ましくは10kHz以上50kHz以下であり、更に好ましくは15kHz以上40kHz以下である。
また、凸型部11の超音波振動装置による超音波振動に関し、その振幅は、開孔部3hを有する微細中空突起部3の形成の観点から、好ましくは1μm以上、更に好ましくは5μm以上であり、そして、好ましくは60μm以下であり、更に好ましくは50μm以下であり、具体的には、好ましくは1μm以上60μm以下であり、更に好ましくは5μm以上50μm以下である。本実施態様のように超音波振動装置を用いる場合には、突起部形成工程においては、凸型部11の超音波振動の周波数及び振幅を上述した範囲で調整すればよい。
本実施態様の突起部形成工程においては、凸型部11を基材シート2Aに刺してゆく刺入速度は、開孔部3hを有する微細中空突起部3を効率的に形成する観点から、好ましくは0.1mm/秒以上、更に好ましくは1mm/秒以上であり、そして、好ましくは1000mm/秒以下であり、更に好ましくは800mm/秒以下であり、具体的には、好ましくは0.1mm/秒以上1000mm/秒以下であり、更に好ましくは1mm/秒以上800mm/秒以下である。
また、本実施態様の突起部形成工程においては、基材シート2Aに刺す凸型部11の刺入高さは、開孔部3hを有する微細中空突起部3を効率的に形成する観点から、製造されるマイクロニードルアレイ1Mの有する微細中空突起部3の突出高さH1よりも低く、好ましくは0.0005mm以上、更に好ましくは0.005mm以上であり、そして、好ましくは2mm以下であり、更に好ましくは1mm以下であり、具体的には、好ましくは0.005mm以上2mm以下であり、更に好ましくは0.005mm以上1mm以下である。ここで、「刺入高さ」とは、基材シート2Aに最も凸型部11の凸型110を刺し込んだ状態において、凸型部11の凸型110の頂点と、基材シート2Aの他面2U(上面)との間の距離を意味する。したがって、突起部形成工程における刺入高さとは、突起部形成工程で凸型110が最も深く刺し込まれて基材シート2Aの他面2Uから凸型110が出てきた状態における、該他面2Uから垂直方向に測定した凸型110頂点までの距離のことである。
次に、本実施態様の突起部形成工程においては、図7(d)に示すように、凸型部11によって引き伸ばされた基材シート2Aの一部が受け部材13の周壁131Wに接触した状態のまま、凸型部11を電動アクチュエータ(不図示)によって厚み方向(Z方向)の下方に移動させる。
ここで、凸型部11によって引き伸ばされた基材シート2Aの一部が受け部材13の周壁131Wに接触した状態のまま次工程(冷却工程)に移行するまでの時間である軟化時間は、長過ぎると、基材シート2Aにおける各当接部分TPが過剰に軟化してしまうが、軟化不足を補う観点から、好ましくは0秒以上、更に好ましくは0.1秒以上であり、そして、好ましくは10秒以下であり、更に好ましくは5秒以下であり、具体的には、好ましくは0秒以上10秒以下であり、更に好ましくは0.1秒以上5秒以下である。
次に、本実施態様の製造装置100では、図4に示すように、突起部形成部10の次に冷却部20が設置されている。冷却部20は、図4に示すように、冷風送風装置21を備えている。本実施態様では、微細中空突起部形成工程の後、冷風送風装置21を用いて、微細中空突起部3の内部に凸型部11を刺した状態で微細中空突起部3を冷却する(冷却工程)。本実施態様の製造装置100では、冷風送風装置21には、冷風送風する送風口22(図7(d)参照)が基材シート2Aの他面2U側(上面側)に配されており、送風口22から冷風を吹き付けて微細中空突起部3を冷却するようになっている。尚、冷風送風装置は、搬送される帯状の基材シート2Aの他面2U側(上面側)及び一面2D側(下面側)の全体を中空状に覆い、冷風送風装置の内部を帯状の基材シート2Aが搬送方向(Y方向)に搬送されるようにし、中空内に、例えば、冷風送風する送風口22を設けるようにしてもよい。冷風送風装置21の冷却温度、冷却時間の制御は、本実施態様の製造装置100に備えられた、制御手段(不図示)により制御されている。
本実施態様の冷却工程では、凸型部11の凸型110を微細中空突起部3の内部に刺し込んだ状態で、図7(d)に示すように、基材シート2Aの他面2U側(上面側)に配された送風口22から冷風を吹き付けて、微細中空突起部3の内部に凸型部11の凸型110を刺した状態のまま冷却する。尚、冷却する際には、凸型部11の超音波装置による超音波振動は、継続状態でも止められた状態でも良いが、微細中空突起部3の形状を過度な変形をさせず一定に保つ観点から、止められていることが好ましい。
吹き付ける冷風の温度は、開孔部3hを有する微細中空突起部3の形成の観点から、好ましくは−50℃以上、更に好ましくは−40℃以上であり、そして、好ましくは26℃以下であり、更に好ましくは10℃以下であり、具体的には、好ましくは−50℃以上26℃以下であり、更に好ましくは−40℃以上10℃以下である。
冷風を吹き付けて冷却する冷却時間は、成型性と加工時間の両立性の観点から、好ましくは0.01秒以上、更に好ましくは0.5秒以上であり、そして、好ましくは60秒以下であり、更に好ましくは30秒以下であり、具体的には、好ましくは0.01秒以上60秒以下であり、更に好ましくは0.5秒以上30秒以下である。
次に、本実施態様の製造装置100では、図4に示すように、冷却部20の次にリリース部30が設置されている。本実施態様では、冷却工程の後に、受け部材13の内部から凸型部11によって引き伸ばされた基材シート2Aを抜いてマイクロニードルアレイ1Mの前駆体1Aを形成する(リリース工程)。具体的に、本実施態様のリリース工程では、図7(e)に示すように、受け部材13を上昇させて、受け部材13の内部から凸型部11によって引き伸ばされた基材シート2Aを抜いて、開孔部3hを有し且つ内部が中空の微細中空突起部3が配列されたマイクロニードルアレイ1Mとなる帯状の微細中空突起具の前駆体1Aを形成する。
以上のように形成されたマイクロニードルアレイ1Mの前駆体1Aは、その後、搬送方向(Y方向)下流側に搬送される。その後、カット工程にて、所定の範囲でカットされ、図1に示すような、シート状の基底部材2と複数の微細中空突起部3とを有する実施態様の微細中空突起具1としてのマイクロニードルアレイ1Mが製造できる。以上の工程を繰り返すことによって、基材シート2Aの他面2U側(上面側)に微細中空突起具1を連続的に効率良く製造できる。
なお、上述したように製造されたマイクロニードルアレイ1Mは、その後の工程において更に所定の形状に形成されても良いし、凸型部11を刺し込む工程の前に所望の形状に基材シート2Aを予め調整しておいても良い。
以上説明したように、マイクロニードルアレイ1Mを製造する本実施態様の製造方法によれば、突起部形成工程において、受け部材13の凹部131の周壁131Wに凸型部11が接触するまで該凸型部11を移動させて、微細中空突起部3の先端からずれた位置に開孔部3hを形成するので、開孔部3hを有するマイクロニードルアレイ1Mの形状を精度良く効率的に製造することができる。本実施態様の製造方法によれば、凹部131の周壁131Wに凸型部11を接触させるというシンプルな工程で位置合わせできるので、皮膚の内部に剤を安定的に供給可能なマイクロニードルアレイ1Mを効率良く製造することができ、低コスト化を図ることができる。
また、本実施態様の製造方法によれば、凸型部11の加熱手段(不図示)として超音波振動装置を用いているので、冷風送風装置21を必ず備える必要はなく、超音波振動装置の振動を切るだけで、冷却することもできる。この点で、超音波振動を加熱手段として用いると、装置の簡便化とともに、高速で、開孔部3hを有するマイクロニードルアレイ1Mを製造することができる。また、基材シート2Aの凸型部11と当接していない部分では、より熱が伝わり難く、また、超音波振動付与のオフによって冷却が効率的に行われるので、成形部分以外の変形が生じ難く、精度の良いマイクロニードルアレイ1Mを製造することができる。
また、上述したように、本実施態様においては、図7(a)に示すように、凸型部11を当接させた基材シート2Aの当接部分TPにおいてのみ、超音波振動装置により凸型部11Bを振動させ、当接部分TPを軟化させるので、省エネルギーで、効率的に連続して開孔部3hを有するマイクロニードルアレイ1Mを製造することができる。
また、上述したように、本実施態様の製造装置100は、制御手段(不図示)により、突起部形成部10における、凸型部11の動作、凸型部11の加熱手段(不図示)の加熱条件、基材シート2Aの当接部分TPの軟化時間、凸型部11の基材シート2Aへの刺入速度が調整できるようになっている。また、制御手段(不図示)により、冷却部20における、冷風送風装置21の冷却温度、冷却時間が制御されている。その為、制御手段(不図示)により、例えば突起部形成工程における凸型部11の刺入速度を制御すれば、製造されるマイクロニードルアレイ1Mの微細中空突起部3の肉厚T1をコントロールできる。また、突起部形成工程における凸型部11の刺入高さを制御すれば、凸型部11の基材シート2Aへの刺入量が容易に変更でき、製造されるマイクロニードルアレイ1Mの微細中空突起部3の突出高さH1をコントロールできる。従って、突起部形成工程にける、凸型部11の備える加熱手段の条件、凸型部11の基材シート2Aへの刺入高さ、基材シート2Aの当接部分TPの軟化時間、凸型部11の基材シート2Aへの刺入速度、冷却工程における冷却条件、及び凸型部11の形状の少なくとも1つを制御すれば、マイクロニードルアレイ1Mを構成する微細中空突起部3の突出高さH1等を自由にコントロールすることができ、開孔部3hを有するマイクロニードルアレイ1Mの形状を自由にコントロールすることができる。
次に、本発明を、第2実施態様の製造方法に基づき、図8を参照して説明する。図8(a)〜(h)は、図1に示す微細中空突起具を製造する第2実施態様の製造方法を説明する図である。なお、本説明においては、上述した図7に示す実施態様と異なる点をメインに説明する。
上述した実施態様に用いる図4及び図7に示す製造装置100においては、凸型部11の各凸型110に対応した凹部131が予め形成された受け部材13を用いているが、第2実施態様に用いる第2実施態様の製造装置100では、これに替えて、凸型部11の各凸型110により、凹部131が形成される受け部材13が用いられている。即ち、第2実施態様の製造方法は、突起部形成工程の前工程に、受け部材13に凹部131を形成する凹部形成工程を備えている。
第2実施態様の製造装置100の受け部材13は、全体形状に特に限定はないが、凸型部11に対向する面が当初フラットな形状に形成されている。そして、受け部材13は、そのY方向の長さが凸型部11のY方向の長さと略同じであり、そのX方向の長さが凸型部11のX方向の長さと略同じである。また、Z方向の長さが凸型部11の凸型110の高さH2よりも長くなっている。このような板状の受け部材13が、厚み方向(Z方向)及び横方向(X方向)に移動可能になっている。第2実施態様の製造装置100では、受け部材13は、電動アクチュエータ(不図示)によって、厚み方向(Z方向)及び横方向(X方向)に移動可能になっている。受け部材13の動作(電動アクチュエータ)の制御は、第2実施態様の製造装置100に備えられた制御手段(不図示)により制御されている。
第2実施態様の製造装置100では、受け部材13は、基材シート2Aの軟化温度では軟化せず、且つ凸型部11の凸型110により軟化された基材シート2Aの硬度よりも硬い材料により形成されることに加え、基材シート2Aの軟化温度よりも高い温度で軟化する材料により形成されている。第2実施態様の製造装置100では、基材シート2Aの軟化温度よりも高い温度で軟化する合成樹脂により形成されている。
第2実施態様の製造装置100を用いた製造方法では、突起部形成工程の前工程に、受け部材13のフラット面に凸型部11を先端から押し込んで、該受け部材13に凹部131を形成する(凹部形成工程)。好適には、まず、基材シート2Aの原反ロールから帯状の基材シート2Aを繰り出す前に、図8(a)に示すように、凸型110凸型部11の凸型110の先端を受け部材13のフラットな下面13Uに当接させて、超音波振動装置により凸型部11を超音波振動させる。そして、受け部材13と凸型110との当接部分を軟化させる。超音波振動している凸型部11を受け部材13の下面13Uに当接させると、凸型部11と受け部材13の下面13Uとの間に摩擦による熱が発生し、この摩擦熱が受け部材13の軟化温度を超えると受け部材13が軟化する。そして、受け部材13を軟化させながら、凸型部11を厚み方向(Z方向)の上方に移動させて、受け部材13の内部に凸型部11の凸型110を刺していく。このとき、受け部材13を厚み方向(Z方向)の下方に移動させて、受け部材13の内部に凸型部11の凸型110を刺していく構成であってもよい。
受け部材13の内部に凸型部11が所定量突き刺さると、凸型部の上方への移動及び超音波振動装置による凸型部の超音波振動を停止させ、図8(b)に示すように、受け部材13の内部に凸型110を突き刺した状態のまま、冷風送風装置21を用いて受け部材13を冷却する。なお、冷風送風装置21の冷却温度、冷却時間の制御は、第2実施態様の製造装置100に備えられた、制御手段(不図示)により制御されている。なお、これに代えて、冷風送風装置21を置かずに、自然冷却であっても良い。
受け部材13が冷却されると、図8(c)に示すように、凸型部11を厚み方向(Z方向)の下方に移動させる。このようにして、受け部材13における凸型部11に対向する面(基材シート2Aの他面2Uに対向する面)に凹部131が形成される。
次に、第2実施態様の製造方法では、図8(d)に示すように、受け部材13を基材シート2Aの搬送方向(Y方向)に所定距離移動させる。即ち、凸型部11の凸型110の先端部の中心11tに対して、凹部131の窪み頂部の中心131tをずらす。凸型部11の凸型110の先端部の中心11tに対して、凹部131の窪み頂部の中心131tを搬送方向(Y方向)にずらすことで、凸型部11を上方に移動させた際に、凸型部11の凸型110の先端が、凹部131の窪み頂部の中心131tからずれた位置の周壁131Wに接触するようになり、凸型部11の凸型110の先端近傍の外壁32部分が、凹部131の周壁131Wに接触可能になる。この凸型110の先端部の中心11tと凹部131の窪み頂部の中心131tとのずれ量は、形成された凹部131が円錐状である場合、その開口周縁131aで形成される円の半径よりも小さくなる。ここで、凹部131の開口周縁131aの形状は、受け部材13の基材シート2A側の面に形成された凹部131を、基材シート2A側から平面視した際の凹部131の輪郭の形状を意味する。
また、図8(d)に示すように、受け部材13を搬送方向(Y方向)にずらした後に、基材シート2Aの原反ロールから帯状の基材シート2Aを繰り出す際、基材シート2Aと受け部材13との関係は、図8(d)に示すように、基材シート2Aの他面2Uと、受け部材13の下面13Dとの間に間隔を空けていることが好ましい。基材シート2Aの他面2Uと受け部材13の下面13Dとの間隔は、製造する微細中空突起部3の突出高さと、上述した凸型110の中心11tと凹部131の中心131tとのずれ量との関係から設定することが好ましい。
そして、図8(d)に示すように、凸型部11を基材シート2Aに当接させ、超音波振動装置により凸型部11を超音波振動させる。超音波振動した凸型部11を基材シート2Aに当接すると、凸型部11と基材シート2Aとの間に摩擦による熱が発生し、この摩擦熱が基材シート2Aの軟化温度を超えると、基材シート2Aが軟化する。基材シート2Aが軟化すると、図8(e)に示すように、凸型部11を上方に移動させて、基材シート2Aに凸型110の先端部を刺していく。そして、図8(f)に示すように、凸型110の先端が凹部131の周壁131Wに接触するまで凸型部11の凸型110を上方に移動させて、微細中空突起部3の先端からずれた位置に開孔部3hを形成する。
次に、微細中空突起部3の内部に凸型部11の凸型110が刺さった状態のまま、受け部材13を、製造された微細中空突起部3の突出高さH1よりも基材シート2Aの他面(上面)2Uから間隔を空けた位置まで上方に移動させ、図8(g)に示すように、冷風送風装置21により微細中空突起部3を冷却する(冷却工程)。冷却工程の後に、図8(h)に示すように、微細中空突起部3の内部から凸型部11を抜いてマイクロニードルアレイ1Mの前駆体1Aを形成する(リリース工程)。
以上説明したように、第2実施態様の製造方法では、共通の凸型部11を用いて受け部材13の凹部131を形成するため、コストダウンを図ることができる。
以上、本発明を、その好ましい本実施態様及び第2実施態様に基づき説明したが、本発明は前記実施態様に制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、上述した実施態様に用いる図4及び図7に示す製造装置100においては、受け部材13の凹部131の形状が円錐状であり、断面視して左右対称な円錐状であったが、図9に示すように、凹部131は左右非対称な形状であってもよい。受け部材13の凹部131が左右非対称な形状の場合においても、凸型部11の凸型110の先端を、凹部131の周壁131Wに接触させることで、微細中空突起部3の先端からずれた位置に開孔部3hを形成することができる。
また、上述した実施態様に用いる図4及び図7に示す製造装置100においては、受け部材13の凹部131の形状を、凸型110の形状と相似様な関係にある形状としたが、図10に示すように、受け部材13の凹部131の形状と凸型110の形状とが非相似様形状、つまり、凸型110の形状と異なる形状としてもよい。例えば、受け部材13の凹部131の形状を円柱形状にしてもよい。受け部材13の凹部131の形状を凸型110の形状と異なる形状にした場合においても、凸型部11の凸型110の先端を、凹部131の開口周縁131aに接触させることで、微細中空突起部3の先端からずれた位置に開孔部3hを形成することができる。
また、上述した実施態様に用いる図4及び図7に示す製造装置100においては、凸型部11の凸型110として、円錐状のものを使用したが、凸型部11の凸型110の形状は、円錐状以外に角錐状でもよく、更に、図11に示す、円錐状の外周面から上方に突出する突起部110aを有するような、複数の頂部を有する構成であってもよい。このような複数の頂部を有する構成であったとしても、図11に示すように、円錐形状の外周面から突出する突起部110aの先端を凹部131の周壁131Wに接触させることで、微細中空突起部3の先端からずれた位置に開孔部3hを形成することができる。
また、上術した実施態様のマイクロニードルアレイ1Mを製造する方法においては、凸型部11の加熱手段として超音波振動装置を用いて説明したが、凸型部11の加熱手段を加熱ヒーター装置としてもよい。加熱手段が加熱ヒーター装置である場合、凸型部11による基材シート2Aの加熱温度は、微細中空突起部3の形成の観点から、使用される基材シート2Aのガラス転移温度(Tg)以上溶融温度未満であることが好ましく、更には軟化温度以上溶融温度未満であることが好ましい。詳述すると前記加熱温度は、好ましくは30℃以上、更に好ましくは40℃以上であり、そして、好ましくは300℃以下であり、更に好ましくは250℃以下であり、具体的には、好ましくは30℃以上300℃以下であり、更に好ましくは40℃以上250℃以下である。なお、ガラス転移温度(Tg)の測定方法は、以下の方法によって測定され、軟化温度の測定方法は、JIS K-7196「熱可塑性プラスチックフィルム及びシートの熱機械分析による軟化温度試験方法」に従って行う。なお、「基材シートのガラス転移温度」、「基材シートの軟化温度」(以下、ガラス転移温度と軟化温度をまとめて各温度という)とは、基材シートを構成する樹脂の各温度のことであるが、基材シートが樹脂を2種以上含み其々の各温度が異なる場合には、加熱温度が少なくとも最も低い各温度以上であれば良い。しかしながら、加熱温度は、全ての樹脂について各温度以上であることが好ましいが、その場合、いずれの樹脂の融点よりも低い温度であることが好ましい。
〔ガラス転移温度(Tg)の測定方法〕
DSC測定器を使用して熱量の測定を行い、ガラス転移温度を求める。具体的に、測定器はPerkin Elmer社製の示差走査熱量測定装置(Diamond DSC)を使用する。基材シートから試験片10mgを採取する。測定条件は20℃を5分間等温した後に、20℃から320℃まで、5℃/分の速度で昇温させ、横軸温度、縦軸熱量のDSC曲線を得る。そして、このDSC曲線からガラス転移温度Tgを求める。
また、上述した本実施態様の製造方法で製造される微細中空突起具1としてのマイクロニードルアレイ1Mは、シート状の基底部材2の上面に、9個の円錐台状の微細中空突起部3を配列しているが、1個の微細中空突起部3を有していてもよい。
また、上述した実施態様のマイクロニードルアレイ1Mを製造する方法においては、電動アクチュエータ(不図示)によって厚み方向(Z方向)の上下に凸型部11が移動可能となっているが、無限軌道を描くボックスモーション式の凸型部11を用いてもよい。
また、上記した実施態様のマイクロニードルアレイ1Mを製造する方法においては、図4に示すように、凸型部11が基材シート2Aを下方やら上方に向かって刺入しているが、基材シートに対する凸型部や支持部材の位置関係、刺入方向はこれに限定されず、上方から下方に向かってマイクロニードルアレイ1Mを成形してもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されない。
(1)製造装置の備える凸型部11の準備
凸型部11としては、その材質がステンレス鋼であるSUS304で形成されたものを用意した。凸型部11は、1個の円錐状の凸型110を有していた。凸型110は、その高さ(テーパー部の高さ)H2が2.5mmであり、その先端径D1が15μmであり、その根本径D2が0.5mmであり、その先端角度αが11度であった。
(2)基材シート2Aの準備
基材シート2Aとしては、ポリ乳酸(PLA;Tg55.8℃)で形成された厚み0.3mmの帯状のシートを用意した。
(3)受け部材13の準備
受け部材13としては、その材質がポリアセタール製の合成樹脂で形成されたものを用意した。受け部材13は、1個の円錐状の凹部131を有していた。凹部131の窪み頂部の角度βは、凸型110の先端角度αと同じ11度であった。また、凹部131の深さH3は0.2mmであった。そして、凹部131の窪み頂部の中心131tと凸型部11の中心11tとが10μmずれた位置に、凹部131を配した。
〔実施例1〕
図7に示す手順に従って、微細中空突起具1としてのマイクロニードルアレイ1Mを製造した。具体的には、凸型部11の加熱手段を超音波振動装置とし、製造条件としては、超音波振動の周波数が20kHzであり、超音波振動の振幅が40μmであり、刺入速度が10mm/秒であった。また、凸型部11の刺入高さが0.6mmであり、凸型部11が丁度、受け部材13の凹部131の周壁131Wに接触した。また、軟化時間は0.5秒であり、冷却時間は1秒であった。以上の製造条件で、実施例1の微細中空突起具を製造した。なお、刺入時の基材シートの温度は85℃であり、基材シートは軟化していた。
〔比較例1〕
凸型部11の刺入高さを0.5mmとし、凸型部11の先端を受け部材13の凹部131の周壁131Wに接触させない以外は、実施例1と同様の製造条件で、比較例1の微細中空突起具を製造した。
〔比較例2〕
凸型部11の刺入高さを0.65mmとし、凸型部11の先端を受け部材13の凹部131の周壁131Wに接触させて更に凸型部11の先端を周壁131Wに突き刺した以外は、実施例1と同様の製造条件で、比較例2の微細中空突起具を製造した。
〔評価〕
実施例1、比較例1及び比較例2の微細中空突起具について、開孔部を有しているか否かを、マイクロスコープを用いて観察した。それらの結果を下記表1に示す。また、製造された実施例1、比較例1及び比較例2の微細中空突起具の写真も併せて示す。
表1に示す結果から明らかなように、実施例1の微細中空突起具は、比較例1及び比較例2の微細中空突起具に比べて、開孔部が形成され、且つ該開孔部が先端からずれた位置に形成されており、微細中空突起部の高さ及び開孔部の大きさの精度が良好であった。一方、比較例1の微細中空突起具は開孔部が形成されておらず、また、比較例2の微細中空突起具は開孔部が潰れていた。従って、実施例1の微細中空突起具を製造する製造方法によれば、微細中空突起部の高さ及び開孔部の大きさの精度の良好な微細中空突起具を、効率的に連続して製造できることが期待できる。このように製造された実施例1の微細中空突起具は、開孔部が先端からずれた位置に形成されており、皮膚に穿刺する際に潰れ難く、開孔部を通して皮膚の内部に剤を安定的に供給できる。実施例1の微細中空突起具を製造する製造方法によれば、皮膚の内部に剤を安定的に供給できる微細中空突起具を効率良く製造することが期待できる。
1 微細中空突起具
2 基底部材
2A 基材シート
2D 一面
2U 他面
3 微細中空突起部
3h 開孔部
10 突起部形成部
11 凸型部
11t 先端部の中心
110 凸型
13 受け部材
13U 下面
131 凹部
131W 周壁
131t 窪み頂部の中心
TP 当接部分

Claims (5)

  1. 開孔部を有する微細中空突起具の製造方法であって、
    熱可塑性樹脂を含む基材シートの一面側から加熱手段を備える凸型部を当接させて、該基材シートにおける該凸型部との当接部分を熱により軟化させながら、該基材シートの他面側に向かって該凸型部を該基材シートに刺してゆき、該基材シートの他面側から突出する微細中空突起部を形成する突起部形成工程を備え、
    前記突起部形成工程は、前記基材シートの他面側に配された凹部を有する受け部材を用い、
    前記受け部材の前記凹部の深さが、製造される前記微細中空突起部の高さよりも深く、
    前記突起部形成工程においては、前記受け部材の前記凹部の窪み頂部の中心と前記凸型部の先端部の中心とがずれた位置となるように、該受け部材及び該凸型部を配しておき、前記受け部材の前記凹部の周壁に前記凸型部が接触するまで該凸型部を移動させて、前記微細中空突起部の先端からずれた位置に前記開孔部を形成する、開孔部を有する微細中空突起具の製造方法。
  2. 前記突起部形成工程においては、前記凹部に前記凸型部の先端を接触させて、前記開孔部を形成する請求項1に記載の開孔部を有する微細中空突起具の製造方法。
  3. 前記受け部材の前記凹部の形状と、前記凸型部の形状とが相似様な関係にある請求項1又は2に記載の開孔部を有する微細中空突起具の製造方法。
  4. 前記突起部形成工程の前工程に、前記受け部材のフラット面に前記凸型部を先端から押し込んで、該受け部材に前記凹部を形成する凹部形成工程を備えている請求項1〜の何れか1項に記載の開孔部を有する微細中空突起具の製造方法。
  5. 前記凸型部の備える前記加熱手段が超音波振動装置であり、該超音波振動装置により該凸型部を超音波振動させ、前記当接部分に摩擦による熱を発生させて該当接部分を軟化させる請求項1〜の何れか1項に記載の開孔部を有する微細中空突起具の製造方法。
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