JP6574360B2 - クロセチンの定量方法 - Google Patents
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Description
(1)以下の工程(A)〜(H)を順次行うことを特徴とするクロセチンの定量方法。
(A):クロセチンを含有する組成物をアルカリ性水溶液に溶解する工程
(B):工程(A)で得られた溶解液に含まれる不溶物を除去する工程
(C):工程(B)で不溶物が除去された溶解液を陰イオン交換樹脂に接触させる工程
(D):工程(C)後の陰イオン交換樹脂をアルカリ性水溶液で洗浄する工程
(E):工程(D)後の陰イオン交換樹脂を有機溶媒で洗浄する工程
(F):工程(E)後の陰イオン交換樹脂に吸着している成分を、酸剤を含有する高極性有機溶媒で溶出させ、溶出液を回収する工程
(G):工程(F)で回収した溶出液を陽イオン交換樹脂に接触させ、その非吸着画分を回収する工程
(H):工程(G)で得られた非吸着画分の回収液について、クロセチンに由来する吸光度を測定する工程
(2)アルカリ性水溶液が、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化カルシウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、四ホウ酸ナトリウム水溶液及びアンモニア水溶液から選ばれる1種以上であることを特徴とする前記(1)に記載のクロセチンの定量方法。
(3)酸剤が、ギ酸、リン酸、塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸及びクエン酸から選ばれる1種以上であることを特徴とする前記(1)に記載のクロセチンの定量方法。
(4)有機溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ピリジン、ジメチルスルホキシド及びジメチルホルムアミドから選ばれる1種以上であることを特徴とする前記(1)に記載のクロセチンの定量方法。
(5)高極性有機溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ピリジン及びアセトンから選ばれる1種以上であることを特徴とする前記(1)に記載のクロセチンの定量方法。
(6)クロセチンを含有する組成物が、飲食品又は医薬品である前記(1)〜(5)のいずれかに記載のクロセチンの定量方法。
工程(A)は、クロセチンを含有する組成物(以下、単に「試料」ともいう)をアルカリ性水溶液に溶解する工程である。アルカリ性水溶液としては、pH8.0以上の溶液であれば特に制限はないが、例えば、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化カルシウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、四ホウ酸ナトリウム水溶液及びアンモニア水溶液から選ばれる1種以上が挙げられる。溶解方法に特に制限はなく、例えば、攪拌による溶解、超音波照射による溶解、振とうによる溶解等種々の方法が使用可能であるが、超音波照射による溶解が好ましく使用される。尚、常温で固体の試料であって加熱により流動性を生じるもの(例えば、ゼリー等)の場合、溶解性を高めるため、予め該試料を適宜加熱しても良い。アルカリ性水溶液の濃度は、通常0.001〜2M、好ましくは0.05M〜1Mである。アルカリ性水溶液の使用量に特に制限はないが、試料100質量部に対し、通常200〜100000質量部、好ましくは500〜20000質量部である。また、溶解温度に特に制限はないが、通常10〜90℃、好ましくは20〜80℃である。
工程(B)は、工程(A)で得られた溶解液に含まれる不溶物〔即ち、試料中のクロセチン以外の成分(夾雑成分)であってアルカリ性水溶液に溶解しないもの〕を除去する工程である。該不溶物の除去方法に特に制限はなく、例えば、遠心分離、ろ過等、自体公知の固液分離方法が使用可能であるが、ろ過が好ましく使用される。ろ過方法に特に制限はないが、例えば、フィルターと慣用の装置とを用いて、常法によりろ過することができる。フィルターとしては、例えばシリンジフィルターを使用することが好ましく、より具体的には、Polyvinylidenedifluoride(PVDF)製やCellulose Acetate製等の親水性シリンジフィルターを用いることが好ましい。また、シリンジフィルターは、不溶物による目詰まり防止のため、二層構造からなるものの使用が好ましい。工程(B)で除去される不溶物は、試料の配合組成等により異なり一様ではないが、例えば、β−カロチン、リコピン、アスタキサンチン、ルテイン、β−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、カプサンチン等のカロテノイド類とそのエステル体、ユビキノン等が挙げられる。
工程(C)は、工程(B)で不溶物が除去された溶解液を陰イオン交換樹脂に接触させる工程である。工程(C)により、工程(B)で不溶物が除去された溶解液中に存在するクロセチンが陰イオン交換樹脂に吸着し、該溶解液からクロセチンが分離される。接触方法としては、工程(B)で不溶物が除去された溶解液中に存在するクロセチンを陰イオン交換樹脂に吸着させることができる方法であれば特に制限はなく、例えば、バッチ方式、カラム充填方式等が挙げられ、好ましくは、該溶解液を、陰イオン交換樹脂を充填した固相抽出カラムに通液し、該溶解液中のクロセチンを固相に吸着させる方法である。尚、この方法において、通液方法に特に制限はなく、自然落下法、加圧法、減圧法等の自体公知の通液手段を用いることができる。また、この方法において、工程(B)で不溶物が除去された溶解液を通液する前に、予め、陰イオン交換樹脂を充填したカラムに対し、メタノール及びアルカリ性水溶液の順に通液すること等によりコンディショニングをしておくのが好ましい。該コンディショニングに用いられるアルカリ水溶液としては、工程(A)に使用可能なアルカリ水溶液であればいずれも好ましく用いることができる。
工程(D)は、工程(C)後の陰イオン交換樹脂をアルカリ性水溶液で洗浄する工程である。工程(D)により、工程(C)において陰イオン交換樹脂に吸着した塩基性の高極性成分が主に除去される。洗浄方法としては、このような成分を除去できる方法であれば特に制限はなく、例えば、工程(C)後の陰イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムに対し、自然落下法、加圧法、減圧法等の自体公知の通液手段を用いてアルカリ性水溶液を通液し、通過液を廃棄する方法が挙げられる。
工程(E)は、工程(D)後の陰イオン交換樹脂を有機溶媒で洗浄する工程である。工程(E)により、工程(B)において十分に除去できなかった夾雑成分が除去される。洗浄方法としては、このような夾雑成分を除去できる方法であれば特に制限はなく、例えば、工程(D)後の陰イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムに有機溶媒を通液し、通過液を廃棄する方法が挙げられる。この方法において、通液方法に特に制限はなく、自然落下法、加圧法、減圧法等の自体公知の通液手段を用いることができる。
工程(F)は、工程(E)後の陰イオン交換樹脂に吸着している成分を、酸剤を含有する高極性有機溶媒で溶出させ、溶出液を回収する工程である。工程(F)により、陰イオン交換樹脂に吸着したクロセチンを溶出させ、回収することができる。溶出方法としては、陰イオン交換樹脂に吸着したクロセチンを溶出できる方法であれば特に制限はなく、例えば、工程(E)後の陰イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムに酸剤を含有する高極性有機溶媒を通液し、通過液を回収する方法が挙げられる。この方法において、通液方法に特に制限はなく、自然落下法、加圧法、減圧法等の自体公知の通液手段を用いることができる。
工程(G)は、工程(F)で回収した溶出液を陽イオン交換樹脂に接触させ、その非吸着画分を回収する工程である。工程(G)により、工程(D)において十分に除去されなかった成分(例えば、アントシアニン類やポリフェノール類等)は、陽イオン交換樹脂に吸着され、除去される。工程(F)で回収した溶出液を陽イオン交換樹脂に接触させ、その非吸着画分を回収する方法としては、工程(D)において十分に除去されなかった成分を除去できる方法であれば特に制限はないが、例えば、バッチ方式、カラム充填方式等が挙げられ、好ましくは、該溶出液を、陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムに通液し、通過液を回収する方法が挙げられる。この方法において、通液方法に特に制限はなく、自然落下法、加圧法、減圧法等の自体公知の通液手段を用いることができる。尚、この方法において、陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムに工程(F)で回収した溶出液を通液する前に、予め、該カラムに対し、工程(F)で用いられる「酸剤を含有する高極性有機溶媒」を通液すること等によりコンディショニングをしておくのが好ましい。また、この方法において、陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムに工程(F)で回収した溶出液を通液した後に、工程(F)で用いられる「酸剤を含有する高極性有機溶媒」を適量通液し、通過液を非吸着画分として更に回収することがクロセチンの回収率を高め、定量精度を高める観点から好ましい。
工程(H)は、工程(G)で得られた非吸着画分の回収液について、クロセチンに由来する吸光度を測定する工程である。具体的には、例えば、紫外・可視分光光度計等の自体公知の吸光度測定手段を用いることにより、クロセチンに由来する吸光度(例えば、波長410〜430nmにおける吸光度、好ましくは波長420nmにおける吸光度)を測定することができる。尚、工程(H)では、吸光度の測定前に、予めアルカリ性水溶液を用いて、工程(G)で得られた非吸着画分の回収液を一定の容量に適宜調整することが好ましい。このような調整により、後述のクロセチン含有率の算出に用いられる測定吸光度を0.1〜1.0の範囲に入るように調整することができる。該アルカリ性水溶液としては、例えば、pH8以上のアルカリ性緩衝液を使用することが好ましく、中でもクロセチンのモル吸光係数及びクロセチン純品の色価が明らかとなっているKolthoff氏緩衝液(50mM Na2CO3−50mM Na2B4O7;pH10.0)の使用がより好ましい。
クロセチン含有率(質量%)=CV/36700×100
CV:試料の色価(E10% 1cm)=(10×A×F)/試料の採取量(g)
A:クロセチンに由来する吸光度
F:測定吸光度が0.1〜1.0の範囲に入るように調整するための希釈倍率
クロセチン含有率(質量%)=10×A×F/36700
A:クロセチンに由来する吸光度
F:測定吸光度が0.1〜1.0の範囲に入るように調整するための希釈倍率
(1)クロセチン含有錠剤の製造
L−アスコルビン酸(エーザイフード・ケミカル社製)1000g、L−アスコルビン酸ナトリウム(扶桑化学工業社製)200g、グレープフルーツ粉末果汁(小川香料社製)193g、粉末還元麦芽糖水あめ(商品名:アマルティMR−50;東和化成工業社製)4030g、クロセチン製剤(商品名:クロビットP;クロセチン含有量76.5質量%;理研ビタミン社製)37gを混合し、得られた混合物を40メッシュの篩を通した後、水をバインダーとして流動層造粒機にて造粒を行った。造粒条件は、ポンプ280g/分、乾燥10分、吸気温75℃、排気温40℃、冷却3分、流動時間50分とした。
得られた造粒物を、20メッシュ以下の粒子を除去してからポリエチレン製の袋に入れ、これにグリセリン脂肪酸エステル(商品名:ポエムTR−FB;理研ビタミン社製)240g、β−カロテン含有組成物(商品名:リケビーズβ−カロテン6CS;理研ビタミン社製)300gを加え、予備混合を行った。
その後、得られた混合物から30メッシュ以下の粒子を除去した後、ロッキングミキサーにて10分間混合した。混合物をロータリー打錠機を用いて打錠し、クロセチン含有錠剤を得た。打錠条件は、臼杵直径12mm、臼杵本数3本立て、回転速度20rpm、打錠圧0.7〜0.9kNとした。得られた錠剤は、重量が600.0mg/錠であり、クロセチン含有量の理論値が2.83mg/錠となった。
(1)で得たクロセチン含有錠剤1錠を100mL容メスフラスコに入れ、これに表1に記載のアルカリ性水溶液を約80mL加えた。これを45℃で加温しながら超音波処理を行って該錠剤を溶解させ、室温まで冷却した後、これに表1に記載のアルカリ性水溶液を加えて100mLに定容した。得られた溶解液を撹拌した後、該溶解液約10mLをPVDF製の親水性シリンジフィルター〔製品名:25mmGD/Xフィルター(PVDF0.45μm);GEヘルスケア・ジャパン社製〕にてろ過し、該溶解液に含まれる不溶物を除去した。ここで、ろ過初期に流出した約5mLのろ液は廃棄し、その後流出した約5mLのろ液を試験管に回収した。
一方、陰イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラム(商品名:Oasis MAX 3cc/60mg;日本ウォーターズ製社製)に対しメタノール1mL及び表1に記載のアルカリ性水溶液1mLの順に通液してコンディショニングした後、該固相抽出カラムに、試験管に回収した前記ろ液のうち2mLを通液した。尚、固相抽出カラム(後述の陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムを含む)に対する通液速度は、以下の工程を含み、全て1秒間に1〜2滴滴下する速度で行った。
次いで、上記陰イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムに対し表1に記載のアルカリ性水溶液2mL及びメタノール2mLの順で通液し、該カラムの固相を洗浄した後、これに表1に記載の酸剤を含有する高極性有機溶媒2.5mLを通液してクロセチンを溶出させた。得られた全ての溶出液は、陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラム(商品名:Oasis MCX 3cc/60mg;日本ウォーターズ製社製)に直接通液した。尚、該陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムは、使用前に予め表1に記載の酸剤を含有する高極性有機溶媒1mLを通液してコンディショニングした。
続いて、前記陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムに対し表1に記載の酸剤を含有する高極性有機溶媒1mLを通液した。該固相抽出カラムの通過液(約3.5mL)は、全量50mL容のメスフラスコに回収した。これにKolthoff氏緩衝液(50mM Na2CO3−50mM Na2B4O7;pH10.0)を加えて50mLに定容した。得られた溶液を撹拌した後、該溶液について波長420nmにおける吸光度を紫外・可視分光光度計にて測定し、次式により錠剤1錠当りのクロセチン含有量(mg/錠)を求めた。
クロセチン含有量(mg/錠)=600×クロセチン含有率(質量%)/100
クロセチン含有率(質量%)=錠剤の色価(E10% 1cm)/36700×100
錠剤の色価(E10% 1cm)=10×吸光度×25/600×1000
(1)で得たクロセチン含有錠剤1錠を100mL容メスフラスコに入れ、これにKolthoff氏緩衝液(50mM Na2CO3−50mM Na2B4O7;pH10.0)を約80mL加えた。これを45℃で加温しながら超音波処理を行って錠剤を溶解させ、室温まで冷却した後、これに同Kolthoff氏緩衝液を加えて100mLに定容した。得られた溶解液を撹拌した後、該溶解液2mLを50mL容メスフラスコに分取し、これに同Kolthoff氏緩衝液を加えて50mLに定容した。得られた溶解液を撹拌した後、該溶解液について波長420nmにおける吸光度を紫外・可視分光光度計にて測定し、実施例1〜4で用いた上記式により錠剤1錠当りのクロセチン含有量(mg/錠)を求めた。
上記実施例1〜4及び比較例1により求められたクロセチン含有量(mg/錠)及び該含有量についてのクロセチンの理論含有量(2.83mg/錠)を基準とするクロセチン回収率(%)を表2に示す。
(1)クロセチン含有飲料の製造
クロセチン製剤(商品名:クロビット2.5WD;クロセチン含有量2.65質量%;理研ビタミン社製)33g、ビルベリーエキス(商品名:ビルベリーカンソウエキス;インデナジャパン社製)20g、ビタミンE(商品名:ビタミンE−α−50(A);理研ビタミン社製)20g、L−アスコルビン酸(エーザイフード・ケミカル社製)10g、ビタミン混合粉末(商品名:ビタミンエースミックスDR−300;理研ビタミン社製)3g、エリスリトール(三菱化学フーズ社製)300g、アセスルファムカリウム(商品名:サネット;MCフードスペシャリティーズ社製)0.5g、スクラロース(商品名:サンスイートSU−200;三栄源エフ・エフ・アイ社製)0.5g、精製無水クエン酸(扶桑化学工業社製)10g、精製クエン酸ナトリウム(扶桑化学工業社製)7g及びグレープフルーツ香料(商品名:グレープフルーツミクロンZD−4346;高砂香料社製)5gに水を加えて撹拌及び溶解し、全量5Lの溶解液とした。該溶解液を褐色瓶に充填し、80℃にて10分間の殺菌を行い、クロセチン含有飲料(内容量50mL/本)を作製した。得られた飲料は、クロセチン含有量の理論値が8.75mg/本となった。
(1)で得たクロセチン含有飲料5mLを25mL容メスフラスコに採取し、これに1M水酸化ナトリウム水溶液を加えて25mLに定容した。得られた溶液を撹拌した後、該溶液約10mLをPVDF製の親水性シリンジフィルター(製品名:25mmGD/Xフィルター(PVDF0.45μm);GEヘルスケア・ジャパン社製)にてろ過し、該溶液に含まれる不溶物を除去した。ここで、ろ過初期に流出した約5mLのろ液は廃棄し、その後流出した約5mLのろ液を試験管に回収した。
一方、陰イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラム(商品名:Oasis MAX 3cc/60mg;日本ウォーターズ製社製)に対しメタノール1mL及び表2に記載のアルカリ性水溶液1mLの順に通液してコンディショニングした後、該固相抽出カラムに、試験管に回収した前記ろ液のうち1mLを通液した。尚、固相抽出カラム(後述の陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムを含む)に対する通液速度は、以下の工程を含み、全て1秒間に1〜2滴滴下する速度で行った。
次いで、上記陰イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムに対し表2に記載のアルカリ性水溶液1mL及びメタノール1mLの順で通液し、該カラムの固相を洗浄した後、これに表2に記載の酸剤を含有する高極性有機溶媒2.5mLを通液してクロセチンを溶出させた。得られた全ての溶出液は、陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラム(商品名:Oasis MCX 3cc/60mg;日本ウォーターズ製社製)に直接通液した。尚、該陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムは、使用前に予め表2に記載の酸剤を含有する高極性有機溶媒1mLを通液してコンディショニングした。
続いて、前記陽イオン交換樹脂が充填された固相抽出カラムに対し表2に記載の酸剤を含有する高極性有機溶媒1mLを通液した。該固相抽出カラムの通過液(約3.5mL)は、全量50mL容のメスフラスコに回収した。これにKolthoff氏緩衝液(50mM Na2CO3−50mM Na2B4O7;pH10.0)を加えて50mLに定容した。得られた溶液を撹拌した後、該溶液について波長420nmにおける吸光度を紫外・可視分光光度計にて測定し、次式により飲料1本当りのクロセチン含有量(mg/本)を求めた。
クロセチン含有量(mg/本)=クロセチン含有率(質量%)×1000×内容量(mL/本)/100
クロセチン含有率(質量%)=10×吸光度×250/36700
(1)で得たクロセチン含有飲料5mLを25mL容メスフラスコに入れ、これにKolthoff氏緩衝液(50mM Na2CO3−50mM Na2B4O7;pH10.0)を加えて25mLに定容した。得られた溶液を撹拌した後、該溶液1mLを50mL容メスフラスコに分取し、これに同Kolthoff氏緩衝液を加えて50mLに定容した。得られた溶解液を撹拌した後、該溶解液について波長420nmにおける吸光度を紫外・可視分光光度計にて測定し、実施例5〜8で用いた上記式により飲料1本当りのクロセチン含有量(mg/本)を求めた。
上記実施例5〜8及び比較例2により求められたクロセチン含有量(mg/本)及び該含有量についてのクロセチンの理論含有量(8.75mg/本)を基準とするクロセチン回収率(%)を表4に示す。
Claims (6)
- 以下の工程(A)〜(H)を順次行うことを特徴とするクロセチンの定量方法。
(A):クロセチンを含有する組成物をアルカリ性水溶液に溶解する工程
(B):工程(A)で得られた溶解液に含まれる不溶物を除去する工程
(C):工程(B)で不溶物が除去された溶解液を陰イオン交換樹脂に接触させる工程
(D):工程(C)後の陰イオン交換樹脂をアルカリ性水溶液で洗浄する工程
(E):工程(D)後の陰イオン交換樹脂を有機溶媒で洗浄する工程
(F):工程(E)後の陰イオン交換樹脂に吸着している成分を、酸剤を含有する高極性有機溶媒で溶出させ、溶出液を回収する工程
(G):工程(F)で回収した溶出液を陽イオン交換樹脂に接触させ、その非吸着画分を回収する工程
(H):工程(G)で得られた非吸着画分の回収液について、クロセチンに由来する吸光度を測定する工程 - アルカリ性水溶液が、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化カルシウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、四ホウ酸ナトリウム水溶液及びアンモニア水溶液から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載のクロセチンの定量方法。
- 酸剤が、ギ酸、リン酸、塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸及びクエン酸から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載のクロセチンの定量方法。
- 有機溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ピリジン、ジメチルスルホキシド及びジメチルホルムアミドから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載のクロセチンの定量方法。
- 高極性有機溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ピリジン及びアセトンから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載のクロセチンの定量方法。
- クロセチンを含有する組成物が、飲食品又は医薬品である請求項1〜5のいずれかに記載のクロセチンの定量方法。
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