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JP6572765B2 - D級アンプ回路 - Google Patents

D級アンプ回路 Download PDF

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JP6572765B2
JP6572765B2 JP2015251469A JP2015251469A JP6572765B2 JP 6572765 B2 JP6572765 B2 JP 6572765B2 JP 2015251469 A JP2015251469 A JP 2015251469A JP 2015251469 A JP2015251469 A JP 2015251469A JP 6572765 B2 JP6572765 B2 JP 6572765B2
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Description

本発明は、D級アンプの出力段に適用されるD級アンプ回路に関する。
下記の特許文献1に、ブリッジドトランスレス(BTL)出力方式のD級アンプの出力段に適用されるローパスフィルタが開示されている。BTL出力方式のD級アンプでは、正極性出力及び負極性出力に対して、それぞれローパスフィルタが挿入される。このローパスフィルタは、パルス幅変調信号から、パルス幅変調のスイッチング周波数成分を除去することにより、オーディオ信号を抽出する。
特開2003−124029号公報
従来のローパスフィルタでは、D級アンプのスイッチング周波数程度の低周波数域において、十分なノイズ抑制効果が得られない。スイッチング周波数程度の低周波数域におけるノイズ抑制効果を高めるためには、ローパスフィルタのコンデンサの容量を大きくしなければならない。ところが、コンデンサの容量を大きくすると、過電流によってD級アンプの損傷が生じやすくなってしまう。
本発明の目的は、ローパスフィルタのコンデンサの容量増を抑制しつつ、スイッチング周波数域のノイズ抑制効果を高めることができるD級アンプ回路を提供することである。
本発明の第1の観点によるD級アンプ回路は、
ディファレンシャルモードの信号電流が流れる第1の信号線路及び第2の信号線路と、
前記第1の信号線路に挿入された第1のローパスフィルタと、
前記第2の信号線路に挿入された第2のローパスフィルタと、
第1のインダクタと第1のコンデンサとの直列回路からなり、前記第1の信号線路とグランドとの間に挿入された第1の分流回路と、
第2のインダクタと第2のコンデンサとの直列回路からなり、前記第2の信号線路とグランドとの間に挿入された第2の分流回路と
を有し、
前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとは、電流のコモンモード成分による磁束が弱め合うように結合しており、
前記第1の信号線路及び前記第2の信号線路の一端に入力されるディファレンシャルモードの前記信号電流は、パルス幅変調されており、
前記第1のローパスフィルタ、前記第2のローパスフィルタ、前記第1の分流回路、及び前記第2の分流回路の、コモンモード成分の電流に対する共振周波数と反共振周波数との平均値が、パルス幅変調された前記信号電流のスイッチング周波数以上である
第1のインダクタと第2のインダクタとが、電流のコモンモード成分による磁束が弱め合うように結合しているため、コモンモード成分の電流に対する第1の分流回路と第2の分流回路との合成インピーダンスが、ディファレンシャルモード成分の電流に対する合成インピーダンスより小さくなる。このため、ディファレンシャルモードの信号電流がグランドに流入することを抑制し、かつコモンモードノイズをグランドに流すことができる。これにより、スイッチング周波数程度の低周波域において、コモンモードのノイズの抑制効果を高めることができる。
特に、スイッチング周波数域におけるコモンモードノイズ抑制効果を高めることができる。
本発明の第の観点によるD級アンプ回路においては、第観点によるD級アンプ回路の構成に加えて、
前記第1のインダクタの自己インダクタンスと前記第2のインダクタの自己インダクタンスとが同一である。
コモンモードノイズ抑制効果を、より高めることができる。
本発明の第の観点によるD級アンプ回路においては、第1または第2の観点によるD級アンプ回路の構成に加えて、
前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、共通の巻芯に、相互に逆向きに巻かれたコイルで構成され、前記第1の信号線路及び前記第2の信号線路を流れる電流のコモンモード成分が、前記第1のインダクタのコイル及び前記第2のインダクタのコイルに流れることによって、相互に逆向きの磁界が発生する。
本発明の第の観点によるD級アンプ回路においては、第1または第2の観点によるD級アンプ回路の構成に加えて、
前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、共通の巻芯に、相互に同一の向きに巻かれたコイルで構成され、前記第1の信号線路及び前記第2の信号線路を流れる電流のコモンモード成分が、前記第1のインダクタのコイル及び前記第2のインダクタのコイルに流れることによって、相互に逆向きの磁界が発生する。
第4の観点または第5の観点による構成を採用することにより、電流のコモンモード成分による磁束が弱め合うように結合している第1のインダクタと第2のインダクタとを実現することができる。
第1のインダクタと第2のインダクタとが、電流のコモンモード成分による磁束が弱め合うように結合しているため、コモンモード成分の電流に対する第1の分流回路と第2の分流回路との合成インピーダンスが、ディファレンシャルモード成分の電流に対する合成インピーダンスより小さくなる。このため、ディファレンシャルモードの信号電流がグランドに流入することを抑制し、かつコモンモードノイズをグランドに流すことができる。これにより、スイッチング周波数程度の低周波域において、コモンモードノイズの抑制効果を高めることができる。
図1は、実施例1によるBTL出力方式のD級アンプ回路の等価回路図である。 図2は、実施例1によるD級アンプ回路に用いられる第1のインダクタ及び第2のインダクタを1パッケージに収めた回路部品の斜視図である。 図3Aは、D級アンプ回路におけるコモンモードノイズの透過率スペクトルのシミュレーション結果を示すグラフであり、図3B及び図3Cは、シミュレーション対象となる比較例によるD級アンプ回路の等価回路図であり、図3Dは、シミュレーション対象となる実施例1によるD級アンプ回路の等価回路図である。 図4Aは、D級アンプ回路におけるコモンモードノイズの透過率スペクトルのシミュレーション結果を示すグラフであり、図4B及び図4Cは、シミュレーション対象となる実施例1によるD級アンプ回路の等価回路図である。 図5は、実施例2によるD級アンプ回路の等価回路図である。 図6は、実施例2によるD級アンプ回路に用いられる第1のインダクタ及び第2のインダクタを1パッケージに収めた回路部品の斜視図である。
図1に、実施例1によるBTL出力方式のD級アンプ回路の等価回路図を示す。パルス幅変調回路10に音声信号Saが入力される。パルス幅変調回路10は、音声信号Saのレベルに応じたパルス幅を持つ2つのパルス幅変調信号(PWM信号)PWM1、PWM2を出力する。2つのPWM信号PWM1、PWM2は、互いに補完する形の波形を有する。
PWM信号PWM1、PWM2は、それぞれ第1のゲートドライバ11及び第2のゲートドライバ12を介して、第1のスイッチング回路13及び第2のスイッチング回路14の制御端子に入力される。第1のスイッチング回路13及び第2のスイッチング回路14の各々は、pチャネルMOSFETとnチャネルMOSFETとの直列回路を含む。この直列回路の一端に電源電圧VDDが印加され、他端がグランドGNDに接続される。第1のスイッチング回路13及び第2のスイッチング回路14のpチャネルMOSFETとnチャネルMOSFETとの相互接続点を、それぞれ第1の端子T1及び第2の端子T2ということとする。
第1の端子T1が、第1の信号線路20を介して第1の出力端子TO1に接続されており、第2の端子T2が、第2の信号線路30を介して第2の出力端子TO2に接続されている。第1の出力端子TO1と第2の出力端子TO2との間に負荷50が接続される。負荷50は、例えば電気信号を音波に変換するスピーカである。
第1の端子T1から出力された電気信号は、第1の信号線路20、第1の出力端子TO1、負荷50、第2の出力端子TO2、及び第2の信号線路30を通って第2の端子T2に戻る。第1の信号線路20と第2の信号線路30とには、ディファレンシャルモードの信号電流Idが流れる。
第1の信号線路20に第1のローパスフィルタ21が挿入されており、第2の信号線路30に第2のローパスフィルタ31が挿入されている。第1のローパスフィルタ21は、例えば第1の信号線路20に直列に挿入されたインダクタL3と、第1の信号線路20とグランドGNDとの間に挿入されたコンデンサC3とを含む。第2のローパスフィルタ31は、例えば第2の信号線路30に直列に挿入されたインダクタL4と、第2の信号線路30とグランドGNDとの間に挿入されたコンデンサC4とを含む。
第1の分流回路22が、第1の信号線路20とグランドGNDとの間に接続されている。第2の分流回路32が、第2の信号線路30とグランドGNDとの間に接続されている。第1の分流回路22は、一例として、第1のローパスフィルタ21と負荷50との間において、第1の信号線路20に接続されている。第2の分流回路32は、一例として、第2のローパスフィルタ31と負荷50との間において、第2の信号線路30に接続されている。
第1の分流回路22は、第1のインダクタL1と第1のコンデンサC1との直列回路からなる。第2の分流回路32は、第2のインダクタL2と第2のコンデンサC2との直列回路からなる。第1のインダクタL1と第2のインダクタL2とは、電流のコモンモード成分による磁束が相互に弱め合うように結合している。このような結合は、「負結合」と呼ばれる。第1の分流回路22及び第2の分流回路32を流れる電流のコモンモード成分に対する共振周波数が、D級アンプのスイッチング周波数とほぼ等しくなるように、第1のインダクタL1、第1のコンデンサC1、第2のインダクタL2、第2のコンデンサC2の素子定数、及び第1のインダクタL1と第2のインダクタL2との相互インダクタンスが設定されている。
ここで、電流のコモンモード成分とは、第1の分流回路22及び第2の分流回路32に流れる電流のうち、同一方向に流れる成分を意味する。例えば、第1の信号線路20からグランドGNDに向かって第1の分流回路22に流れる電流をI1と表し、第2の信号線路30からグランドGNDに向かって第2の分流回路32に流れる電流をI2と表す。第1の分流回路22及び第2の分流回路32を流れる電流のコモンモード成分をIcと表し、ディファレンシャルモード成分をIdと表すと、以下の関係式が成り立つ。
I1=Id+(1/2)Ic
I2=−Id+(1/2)Ic
上記関係式から、第1の分流回路22と第2の分流回路32とを流れる電流のコモンモード成分Icは、以下の式で表される。
Ic=I1+I2
図2に、第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2を1パッケージに収めた回路部品の斜視図を示す。巻芯35に巻き付けられた2本のワイヤにより、2つのコイル41、42が形成されている。図2では、一方のコイル41を実線で表し、他方のコイル42を破線で表している。一方のコイル41が第1のインダクタL1に対応し、他方のコイル42が第2のインダクタL2に対応する。2つのコイル41、42は、相互に逆向きに巻かれている。言い換えると、一方のコイル41が右手巻きであり、他方のコイル42が左手巻きである。巻芯35の両端に、それぞれ鍔部36が装着されている。鍔部36の各々に、外部電極37、38が形成されている。
一方の外部電極37が第1のインダクタL1の端子となり、他方の外部電極38が第2のインダクタL2の端子となる。図2では、第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2として巻線型のものを示したが、積層型または薄膜型のものを用いることも可能である。
次に、上記実施例1の優れた効果について説明する。第1のローパスフィルタ21のインダクタL3と第2のローパスフィルタ31のインダクタL3とのインダクタンスにばらつきがあると、ディファレンシャルモードとコモンモードとの間のモード変換によって、第1の信号線路20及び第2の信号線路30を流れる電流のコモンモード成分が増加する。特に、D級アンプのスイッチング周波数及びその高調波の周波数域のコモンモード成分が増加する。このコモンモード成分は、「コモンモードノイズ」と呼ばれる。コモンモードノイズが負荷50まで流入すると、負荷50までの配線を流れるコモンモードノイズに起因して電磁放射ノイズが発生する。
実施例1においては、第1のインダクタL1と第2のインダクタL2との結合が負結合であるため、第1の分流回路22及び第2の分流回路32を流れる電流のコモンモード成分に対するインピーダンスが、ディファレンシャルモード成分に対するインピーダンスより小さい。このため、第1の信号線路20及び第2の信号線路30を流れるコモンモードノイズ電流が、第1の分流回路22及び第2の分流回路32を経由してグランドGNDに流れ易い。この結果、負荷50に流入するコモンモードノイズ電流が小さくなることにより、電磁放射ノイズの発生を抑制することができる。
コモンモードノイズの低減効果を高めるために、第1のインダクタL1の自己インダクタンスと、第2のインダクタL2の自己インダクタンスとを等しくし、第1のコンデンサC1のキャパシタンスと第2のコンデンサC2のキャパシタンスとを等しくすることが好ましい。
さらに、第1の分流回路22及び第2の分流回路32を流れる電流のコモンモード成分に対する共振周波数が、D級アンプのスイッチング周波数とほぼ等しいため、スイッチング周波数域のコモンモードノイズ電流に対するインピーダンスが特に小さくなる。このため、スイッチング周波数域において、特に高いノイズ抑制効果が得られる。
第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2を省略して、第1の分流回路22を第1のコンデンサC1のみで構成し、第2の分流回路32を第2のコンデンサC2のみで構成しても、負荷50に流入するコモンモードノイズを低減する効果が得られる。ところが、第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2を省略した構成では、ディファレンシャルモードの音声信号も、第1の分流回路22及び第2の分流回路32を介してグランドGNDに流れ易くなってしまう。
第1の分流回路22及び第2の分流回路32に、それぞれ第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2を配置しても、両者が結合していない場合には、第1の分流回路22及び第2の分流回路32の、ディファレンシャルモードの音声信号に対するインピーダンスが十分高くならない。このため、ディファレンシャルモードの音声信号が、第1の分流回路22及び第2の分流回路32を介してグランドGNDに流れ易くなってしまう。
実施例1では、第1の分流回路22及び第2の分流回路32を流れる電流のディファレンシャルモード成分に対して、第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2が正結合となる相互インダクタンスを有する。このため、第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2は、ディファレンシャルモード成分に対して高いインピーダンスを示す。高インピーダンスのため、第1の信号線路20及び第2の信号線路30を流れるディファレンシャルモードの音声信号は、第1の分流回路22及び第2の分流回路32を通ってグランドGNDに流れ難い。
音声信号がグランドGNDに流れると、過電流によるD級アンプの損傷が生じる懸念が高まる。実施例1では、第1の分流回路22及び第2の分流回路32が、ディファレンシャルモードの音声信号に対して高いインピーダンスを示すため、過電流に起因するD級アンプの損傷が抑制される。
次に、図3Aから図3Dまでの図面を参照して、実施例1によるD級アンプ回路、及び比較例によるD級アンプ回路のコモンモードノイズ抑制効果にシミュレーションを行った結果について説明する。
図3Aは、D級アンプ回路におけるコモンモードノイズの透過率のシミュレーション結果を示す。横軸は周波数を単位「MHz」で表し、縦軸は透過率を単位「dB」で表す。図3Aの破線3B、実線3C、及び実線3Dは、それぞれ図3Bに示した比較例、図3Cに示した比較例、及び図3Dに示した実施例1によるD級アンプ回路の透過率を示す。
図3B及び図3Cに示した比較例では、実施例1によるD級アンプ回路の第1の分流回路22及び第2の分流回路32(図1)が設けられていない。その他の回路構成は、実施例1によるD級アンプ回路の構成と同一である。図3Bに示した比較例では、インダクタL3、L4のインダクタンスが10μHであり、コンデンサC3、C4のキャパシタンスが1μFである。図3Cに示した比較例では、インダクタL3、L4のインダクタンスが2.7μHであり、コンデンサC3、C4のキャパシタンスが0.22μFである。
図3Dに示した実施例1においては、インダクタL3、L4のインダクタンス、及びコンデンサC3、C4のキャパシタンスが、それぞれ図3Cに示した比較例のインダクタL3、L4のインダクタンス、及びコンデンサC3、C4のキャパシタンスと同一である。第1のインダクタL1と第2のインダクタL2との、ディファレンシャルモード成分に対する合成インダクタンスLdが10μHであり、コモンモード成分に対する合成インダクタンスLcが0.25μHである。第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2のキャパシタンスは、0.22μFである。このとき、コモンモード成分に対して第1の分流回路22及び第2の分流回路32のインピーダンスが極小値を示す共振周波数は約480kHzである。
実施例1においては、図1に示したように、第1のローパスフィルタ21のコンデンサC3及び第2のローパスフィルタ31のコンデンサC4が、第1の分流回路22及び第2の分流回路32に並列に接続されている。コンデンサC3、C4、第1の分流回路22及び第2の分流回路32の並列接続回路のインピーダンスが極大値を示す反共振周波数は約679kHzである。
図3Cに示した比較例、及び図3Dに示した実施例1で用いられるインダクタL3、L4のインダクタンスは、図3Bに示した比較例で用いられるインダクタL3、L4のインダクタンスより小さい。さらに、図3Cに示した比較例、及び図3Dに示した実施例1で用いられるコンデンサC3、C4のキャパシタンスは、図3Bに示した比較例で用いられるコンデンサC3、C4のキャパシタンスより小さい。
図3Aに破線3Bで示すように、図3Bに示した比較例では、周波数0.1MHzから1GHzまでの範囲で、透過率が−20dB以下になっており、コモンモードノイズの十分な低減効果が得られることがわかる。ところが、図3Bに示した比較例では、図3Cに示した比較例及び図3Dに示した実施例1と比べて、高インダクタンスを持つコイルを用いる必要があることから、回路部品が大型になり、第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2の実装面積が大きくなってしまう。
図3Cに示した比較例では、インダクタL3、L4として、図3Bの比較例と比べて低インダクタンスのコイルが用いられている。ところが、図3Aに実線3Cで示すように、図3Bに示した比較例と比べて、透過率が大きいことがわかる。すなわち、コモンモードノイズの低減効果が低い。
図3Dに示した実施例1では、図3Aに実線3Dで示すように、第1の分流回路22及び第2の分流回路32のコモンモード成分に対する共振周波数480kHzの近傍で、透過率が極小値を示している(挿入損失が極大値を示している)。この共振周波数は、D級アンプのスイッチング周波数とほぼ等しく設定されている。このため、スイッチング周波数域のコモンモードノイズを効果的に抑制することができる。スイッチング周波数近傍におけるコモンモードノイズ抑制効果は、図3Bに示した比較例の場合と同等か、それ以上である。さらに、周波数100kHz以上480kHz未満の周波数域においても、図3Dに示した実施例1によるD級アンプ回路は、図3Bに示した比較例の場合とほぼ同等のコモンモードノイズ抑制効果を有することがわかる。
図3Dに示した実施例1によるD級アンプ回路の共振周波数480kHzと反共振周波数679kHzとの平均は、579.5kHzである。共振周波数と反共振周波数との平均値以下の周波数域において、図3Dに示した実施例1によるD級アンプ回路の透過率が、図3Cに示したD級アンプ回路の透過率を下回っている。これは、第1の分流回路22及び第2の分流回路32(図1)を挿入したことにより、コモンモードノイズ抑制効果が向上していることを意味する。
図3Dに示した実施例1では、図3Bの比較例のような高インダクタンスのコイルを用いることなく、スイッチング周波数以下の周波数域において、図3Bの比較例と同等のコモンモードノイズ抑制効果を得ることができる。インダクタL3、L4として高インダクタンスのコイルを用いる必要がないため、インダクタL3、L4の実装面積を小さくすることができる。
また、第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2として、図2に示したような1パッケージに収められた回路部品が用いられる。このため、第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2を実装することによる実装面積の拡大を抑制することができる。
次に、図4Aから図4Cまでの図面を参照して、実施例1によるD級アンプ回路の共振周波数及び反共振周波数を変化させた場合の透過率について説明する。
図4Aは、図3Aと同様に、D級アンプ回路におけるコモンモードノイズの透過率スペクトルのシミュレーション結果を示す。横軸は周波数を単位「MHz」で表し、縦軸は透過率を単位「dB」で表す。図4Aの破線3B及び実線3Cは、図3Aに示したものと同一である。すなわち、破線3B及び実線3Cは、それぞれ図3B及び図3Cに示した比較例によるD級アンプ回路の透過率を示す。
図4Aの実線4B及び実線4Cは、それぞれ図4B及び図4Cに示した実施例1によるD級アンプ回路の透過率を示す。図4B及び図4Cに示したD級アンプ回路においては、インダクタL3、L4のインダクタンス、コンデンサC3、C4のキャパシタンス、第1の分流回路22及び第2の分流回路32のコモンモード成分に対する合成インダクタンスLcが、図3Dに示したこれらの値と同一である。図4Bに示したD級アンプ回路においては、第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2のキャパシタンスが共に0.6μFに設定されており、図4Cに示したD級アンプ回路においては、第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2のキャパシタンスが共に22000pFに設定されている。
図4Bに示したD級アンプ回路の共振周波数は約291kHzであり、反共振周波数は約561kHzである。図4Cに示したD級アンプ回路の共振周波数は約1.52MHzであり、反共振周波数は約1.59MHzである。
図4Bに示したD級アンプ回路においては、図3Dに示したD級アンプ回路と同様に、共振周波数と反共振周波数との平均値以下の周波数域において、図3Bに示したD級アンプ回路とほぼ同等のコモンモードノイズ抑制効果が得られることがわかる。
図3Dに示したD級アンプ回路のシミュレーション結果(図3Aの実線3D)及び図4Bに示したD級アンプ回路のシミュレーション結果(図4Aの実線4B)から、第1のローパスフィルタ21、第2のローパスフィルタ31、第1の分流回路22、及び第2の分流回路32の、コモンモード成分に対する共振周波数と反共振周波数との平均値を、D級アンプ回路のスイッチング周波数以上にすることにより、スイッチング周波数域及びそれよりも低い周波数域のコモンモードノイズの十分な抑制効果が得られることがわかる。
図4Cに示したD級アンプ回路においては、図4Aに実線4Cで示すように、共振周波数と反共振周波数との平均値以下の周波数域において、透過率が、図3Bに示したD級アンプ回路の透過率(破線3B)ほど低くないが、図3Cに示したD級アンプ回路の等価率(実線3C)よりは低い。すなわち、図3Cに示した比較例と比べて、コモンモードノイズが低減されている。図4CのD級アンプ回路は、図3CのD級アンプ回路に第1の分流回路22及び第2の分流回路32を追加したものであるから、第1の分流回路22及び第2の分流回路32の追加によって、一定のコモンモードノイズ低減効果が得られるということができる。
ただし、D級アンプの共振周波数よりも大幅に低い周波数域では、図4Cに示したD級アンプ回路の透過率と図3Cに示したD級アンプ回路の透過率との差が小さくなってしまう。言い換えると、D級アンプ回路の共振周波数が、スイッチング周波数に比べて高くなりすぎると、スイッチング周波数域におけるコモンモードノイズ低減効果が小さくなる。
図4Aに示したシミュレーション結果において、スイッチング周波数が480kHzのとき、約1.52MHzの共振周波数を有する図4CのD級アンプ回路を採用することにより、一定のコモンモードノイズ低減効果が得られることがわかる。D級アンプ回路のコモンモード成分に対する共振周波数がスイッチング周波数の3倍以下であるとき、一定のコモンモードノイズ低減効果が得られるということができる。
次に、図5及び図6を参照して、実施例2によるD級アンプ回路について説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図5に、実施例2によるD級アンプ回路の等価回路図を示す。実施例1では、第1の分流回路22の第1のインダクタL1(図1)と、第2の分流回路32の第2のインダクタL2(図1)とが負結合となる相互インダクタンスを有していた。実施例2では、第1のインダクタL1と第2のインダクタL2とが正結合となる相互インダクタンスを有している。
図6に、第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2を1パッケージに収めた回路部品の斜視図を示す。巻芯35に巻き付けられた2本のワイヤにより、2つのコイル41、42が形成されている。図6において、一方のコイル41を実線で表し、他方のコイル42を破線で表している。一方のコイル41が第1のインダクタL1に対応し、他方のコイル42が第2のインダクタL2に対応する。
実施例1では、図2に示したように、2つのコイル41、42が相互に逆向きに巻かれていた。実施例2では、2つのコイル41、42が相互に同一の向きに巻かれている。言い換えると、一方のコイル41が右手巻きであれば、他方のコイル42も右手巻きであり、一方のコイル41が左手巻きであれば、他方のコイル42も左手巻きである。巻芯35の両端に装着された鍔部36の各々に、外部電極37、38が形成されている。
図5に示したように、第1の信号線路20からグランドGNDに、第1のインダクタL1を通って流れる電流I1は、巻芯35(図6)の第1の端(例えばドットが傍記された方の端)から第2の端に向かう。これに対し、第2の信号線路30からグランドGNDに、第2のインダクタL2を通って流れる電流I2は、巻芯35(図6)の第2の端(ドットが傍記されていない方の端)から第1の端に向かう。
このため、第1の信号線路20及び第2の信号線路30を流れる電流のコモンモード成分が、第1のインダクタL1及び第2のインダクタL2に流れることによって、実施例1の場合と同様に、相互に逆向きの磁界が発生する。従って、実施例1の場合と同様に、負荷50に流入するコモンモードノイズを低減する効果が得られる。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 パルス幅変調回路
11 第1のゲートドライバ
12 第2のゲートドライバ
13 第1のスイッチング回路
14 第2のスイッチング回路
20 第1の信号線路
21 第1のローパスフィルタ
22 第1の分流回路
30 第2の信号線路
31 第2のローパスフィルタ
32 第2の分流回路
35 巻芯
36 鍔部
37、38 外部電極
41、42 コイル
50 負荷
C1 第1のコンデンサ
C2 第2のコンデンサ
C3、C4 ローパスフィルタのコンデンサ
GND グランド
I1、I2 電流
Id ディファレンシャルモードの信号電流
L1 第1のインダクタ
L2 第2のインダクタ
L3、L4 ローパスフィルタのインダクタ
Lc コモンモード成分に対するインダクタンス
Ld ディファレンシャルモード成分に対するインダクタンス
Sa 音声信号
T1 第1の端子
T2 第2の端子
TO1 第1の出力端子
TO2 第2の出力端子
VDD 電源電圧

Claims (4)

  1. ディファレンシャルモードの信号電流が流れる第1の信号線路及び第2の信号線路と、
    前記第1の信号線路に挿入された第1のローパスフィルタと、
    前記第2の信号線路に挿入された第2のローパスフィルタと、
    第1のインダクタと第1のコンデンサとの直列回路からなり、前記第1の信号線路とグランドとの間に挿入された第1の分流回路と、
    第2のインダクタと第2のコンデンサとの直列回路からなり、前記第2の信号線路とグランドとの間に挿入された第2の分流回路と
    を有し、
    前記第1のインダクタと前記第2のインダクタとは、電流のコモンモード成分による磁束が弱め合うように結合しており、
    前記第1の信号線路及び前記第2の信号線路の一端に入力されるディファレンシャルモードの前記信号電流は、パルス幅変調されており、
    前記第1のローパスフィルタ、前記第2のローパスフィルタ、前記第1の分流回路、及び前記第2の分流回路の、コモンモード成分の電流に対する共振周波数と反共振周波数との平均値が、パルス幅変調された前記信号電流のスイッチング周波数以上であるD級アンプ回路。
  2. 前記第1のインダクタの自己インダクタンスと前記第2のインダクタの自己インダクタンスとが同一である請求項に記載のD級アンプ回路。
  3. 前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、共通の巻芯に、相互に逆向きに巻かれたコイルで構成され、前記第1の信号線路及び前記第2の信号線路を流れる電流のコモンモード成分が、前記第1のインダクタのコイル及び前記第2のインダクタのコイルに流れることによって、相互に逆向きの磁界が発生する請求項1または2に記載のD級アンプ回路。
  4. 前記第1のインダクタ及び前記第2のインダクタは、共通の巻芯に、相互に同一の向きに巻かれたコイルで構成され、前記第1の信号線路及び前記第2の信号線路を流れる電流のコモンモード成分が、前記第1のインダクタのコイル及び前記第2のインダクタのコイルに流れることによって、相互に逆向きの磁界が発生する請求項1または2に記載のD級アンプ回路。
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