JP6570301B2 - 4−フルオロイサチン誘導体の製造方法 - Google Patents
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Description
[1]下記一般式(1)に示す4−フルオロイサチン誘導体の製造プロセスにおいて、下記一般式(2)に示すトルエン誘導体を出発原料とし、該トルエン誘導体を、ジメチルホルムアミドジアルキルアセタール(以下、DMFジアルキルアセタール)及びピロリジンを用いて増炭した後、還元剤およびリン酸を用いて還元することで、下記一般式(3)に示すインドール誘導体を合成する工程(A)、および前記インドール誘導体を酸化する工程(B)を順次実施したことを特徴とする4−フルオロイサチン誘導体の製造方法。
[4]前記工程(B)で使用する反応停止剤がピリジン誘導体である[3]に記載の4−フルオロイサチン誘導体の製造方法。
また、本発明によれば、以下に示す医薬品の製造方法が提供される。
[5][1]乃至[4]に記載の製造方法により4−フルオロイサチン誘導体を製造し、続いて、当該4−フルオロイサチン誘導体を用いて医薬品を製造することを特徴とする医薬品の製造方法。
本発明の製造方法で製造される4−フルオロイサチン誘導体は、少なくとも4位にフルオロ基を有するイサチン誘導体であり、下記一般式(1)で示される化合物である。
なお、R1、R2は、最終的な医薬品の物性及び特性に関与するものであり、上記具体例に限定されるものではない。
なお、R3は、最終的な医薬品の物性及び特性に関与するものであり、上記具体例に限定されるものではない。
本発明の製造方法は、後述する一般式(2)で示されるニトロトルエン誘導体を出発原料として、後述する一般式(3)で示されるインドール誘導体を合成し(工程A)、得られたインドール誘導体を酸化する(工程B)ことで、4−フルオロイサチン誘導体を製造する。このような合成ルートを採ることで、6−フルオロイサチンを副生することなく、効率よく4−フルオロイサチンを合成することができる。以下に、2−ニトロ−6フルオロトルエンを出発原料として、4−フルオロイサチンを合成するスキームを例示するが、工程Aは合成スキーム(2a、2b)の2つのルートが存在する。
上記方法において、出発原料として用いるニトロトルエン誘導体は、下記一般式(2)で示される化合物である。
(式中、R1、R2は水素原子、分岐してもよい炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、シアノ基、水酸基、メトキシ基、またはハロゲン原子を示し、R3は水素原子、分岐してもよい炭素数2〜5のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、シアノ基、水酸基、メトキシ基、またはハロゲン原子を示す。)
本発明の製造方法における、上記した一般式(2)で示されるニトロトルエン誘導体から、後述する一般式(3)で示されるインドール誘導体を合成する工程Aは、一般に、レイングルーバー・バッチョインドール合成と呼ばれる合成方法である。以下、工程Aの反応について、詳述する。
具体的には、ニトロトルエン誘導体にDMFジアルキルアセタールを作用させて増炭することにより中間体を合成し、その後、還元剤および酸を用いて還元して環化をすることでインドール誘導体を合成する方法である。
本発明で用いるDMFジアルキルアセタールとしては、例えば、DMFジメチルアセタール、DMFジエチルアセタール、DMFジ−tert−ブチルアセタール等が挙げられる。沸点や反応性等の観点から、DMF−DMA(N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール)を用いるのが好ましい。以下に、ニトロトルエン誘導体である2−ニトロ−6フルオロトルエンを、DMF−DMAを用いて増炭してアミノメチレン化し、中間体を得るスキーム(2a)を記載する。
本発明で用いるDMFジアルキルアセタールの使用量としては、一般式(2)で示されるニトロトルエン誘導体に対して、1.0〜10.0当量の範囲が好ましく1.5〜2.0当量の範囲がより好ましい。
また、前記工程Aのレイングルーバー・バッチョインドール合成において、DMFジアルキルアセタールを用いてアミノメチレン化させた後に、ピロリジンと反応させることでより反応性が向上するため好ましい。以下に、ニトロトルエン誘導体である2−ニトロ−6フルオロトルエンを、DMF−DMAを用いて増炭してアミノメチレン化した後、ピロリジンと反応させて中間体を得るスキーム(2b)を記載する。
前記工程Aにおいて、ピロリジンを使用する場合、その使用量としては一般式(2)で示されるニトロトルエン誘導体に対して、1.0〜10.0当量の範囲が好ましく、1.5〜2.0当量の範囲がより好ましい。
また、本発明の製造方法の工程Aでは、反応に溶媒を用いることができる。溶媒としては、例えば、DMF、酢酸エチル、酢酸イソブチル等を用いることができ、DMFを用いるのが好ましい。
前記工程Aで用いる溶媒の使用量は、一般式(2)で示されるニトロトルエン誘導体に対して、2wt倍〜20wt倍の範囲が好ましく、5wt倍〜10wt倍の範囲がより好ましい。
前記工程Aにおいて、反応温度は30℃〜150℃が好ましく、90℃〜110℃の範囲がさらに好ましい。また、反応時間は1〜30時間の範囲で任意に実施することができる。また、反応の際の雰囲気は特に限定はしないが、副生成物の生成を抑制する不活性ガス雰囲気において製造することが好ましい。
また、本発明の製造方法の工程Aの反応後には、精製を行うことができる。具体的な精製操作としては抽出や再結晶等を挙げることができるが、上記具体例に限定するものではない。
上記した工程Aのスキーム(2a、2b)により合成されたインドール中間体は、下記一般式(4)で示される化合物となる。
なお、R1、R2は、最終的な医薬品の物性及び特性に関与するものであり、上記具体例に限定されるものではない。
なお、R3は、最終的な医薬品の物性及び特性に関与するものであり、上記具体例に限定されるものではない。また、式中のR4及びR5はメチル基もしくは環を形成しているシクロペンチル基である。
上記一般式(4)に示された化合物の具体例を以下に示すが、本発明は、以下のものに限定されない。
また、上記工程Aのレイングルーバー・バッチョインドール合成において、インドール中間体を還元的に環化する反応は、一般にクレメンゼン還元と呼ばれる還元を用いており、使用する還元剤としては、例えば、亜鉛、鉄、ニッケル、ニッケル合金等の金属が使用できる。中でも、空気中での安定性から亜鉛、鉄を用いるのが好ましい。
上記還元剤の使用量としては、一般式(4)で示されるインドール中間体に対して、1.5〜15.0当量用いることができる。3.0〜12.0当量の範囲が好ましく、6.0〜9.0当量の範囲がより好ましい。
本発明の製造方法における工程Aでは、還元を行う際に還元剤として用いる金属を活性化させるために、酸を用いて還元を行うことを特徴とする。具体的には、酢酸、塩酸、硫酸、リン酸等を用いることができる。酸の強度としては、弱酸では活性化を行うと金属が凝集してしまい反応が進行しにくくなってしまうことがあり、また強酸を用いると中間体が分解してしまい反応が進行しない場合があるので、中程度の酸であるリン酸を用いることが好ましい。
上記酸の使用量としては、還元剤として用いる金属に対して、1wt倍量〜3wt倍量用いることができる。好ましくは1.5〜2.5wt倍量である。また酸は水溶液として用いることが好ましい。
インドール誘導体合成(還元環化)時の反応溶媒としては、水と任意の割合で混和する溶媒で尚且つ還元されない溶媒であれば従来公知のものを用いてよい。具体的には、メタノール、エタノール、ブタノール、t−ブタノール、DMF、THF、ジオキサン等を用いることができ、好ましくはアルコールであり、特にメタノール、エタノールが好ましい。
インドール誘導体合成(還元環化)時の反応溶媒の使用量としては、任意の割合で使用することができるが、好ましくは上記一般式(4)で示したインドール中間体に対して5wt倍〜50wt倍であり、更に好ましくは10〜20wt倍である。
インドール誘導体合成(還元環化)において、反応温度は0℃〜75℃が好ましく、70℃〜75℃の範囲がさらに好ましい。また、反応時間は1〜30時間の範囲で任意に実施することができる。また、反応の際の雰囲気は特に限定はしないが、生成したインドール誘導体の分解を抑え、更に副生成物の生成を抑制する不活性ガス雰囲気において製造することが好ましい。
上記工程Aを行うことで、一般式(3)で示されるインドール誘導体を合成することができるが、合成後さらに、純度を向上させるために精製を行うことができる。例えば、蒸留、抽出、分散洗浄、カラムクロマトグラフィ等で実施することができるが、上記具体例に限定するものではない。
以上のようにして工程Aにより合成されたインドール誘導体は、下記一般式(3)に示す化合物となる。
なお、R1、R2は、最終的な医薬品の物性及び特性に関与するものであり、上記具体例に限定されるものではない。
なお、R3は、最終的な医薬品の物性及び特性に関与するものであり、上記具体例に限定されるものではない。
上記一般式(3)に示された化合物の具体例を以下に示すが、本発明は、以下のものに限定されない。
上記の方法で合成した一般式(3)で示されるインドール誘導体は、1H−NMR及びGC−MSを用いて同定することができる。
前記した工程Aによって合成したインドール誘導体を酸化する工程Bを経ることによって、本発明の製造方法の目的化合物である、少なくとも4位にフルオロ基を有するイサチン誘導体を合成することができる。
上記したインドール誘導体を酸化してイサチン誘導体とする工程Bを行うためには、酸素源を有している酸化剤が必要になるため、通常の金属系酸化剤は適さない。酸化剤として用いることができる金属酸化剤としては、例えば、クロロクロム酸ピリジニウム(以下、PCC)、二酸化セレン等を挙げることができる。また、非金属系の酸化剤としては、例えば、過ヨウ素酸を用いた酸化を挙げることができる。具体的なものとしては、デスマーチン試薬やその前駆体であるヨードキシ安息香酸(以下、IBX)である。更にはN−ブロモスクシンイミド(以下、NBS)−ジメチルスルホキシド(以下、DMSO)やNBS−t−ブチルアルコールを用いることができる。しかしながら、金属系酸化剤は、毒物や劇物といった危険な試薬を用いており、また過ヨウ素は潜在的な爆発性があるとされており危険であるから、NBSを用いた酸化反応を行うことが好ましい。
上記した工程Bで使用する酸化剤の使用量は、一般式(3)で示されるインドール誘導体に対して、2.0〜10.0当量で用いることが好ましい。例えば、前記工程Bを行う際に酸化剤としてNBSを用いる場合、一般式(3)で示されるインドール誘導体に対して、2.0当量〜4.0当量で用いることができる。好ましくは2.0当量〜2.5当量であり、使用量が多くなると酸化されたイサチン誘導体の芳香環が臭素化されてしまうことから、更に好ましくは2.0〜2.1当量である。
また、前記工程Bを行う際には溶媒を使用することができる。用いることができる溶媒としては、例えば、DMSO(特には、NBS−DMSO酸化)やt−ブチルアルコール(特には、NBS−t−ブチルアルコール酸化)等を挙げることができる。酸素源を有していることからDMSOを用いることが好ましい。
上記工程Bで使用する溶媒は、任意の割合で使用することができるが、一般式(3)で示されるインドール誘導体に対して、5〜50wt倍で用いることができ、好ましくは10〜20wt倍である。
前記工程Bを行う反応条件としては、反応温度は60℃〜100℃が好ましく、70℃〜80℃の範囲がさらに好ましい。また、反応時間は1〜30時間の範囲で任意に実施することができるが、反応時間が長すぎると反応後遊離した臭素によってイサチン誘導体が臭素化されてしまうために3〜6時間が好ましい。また、反応の際には、DMSOのHBrガスによる分解を防ぐため、減圧をすることが好ましい。減圧度としてはHBrガスを除去できる程度の微減圧が好ましく、具体的には800mmbar以下に減圧することでHBrガスを除去することができる。
前記工程Bを行うことで、目的とする一般式(1)で示される4−フルオロイサチン誘導体を合成するが、合成した4−フルオロイサチン誘導体を合成後、純度を向上させるために精製を行うことができる。例えば、抽出、分散洗浄、カラムクロマトグラフィ等で実施することができるが、上記具体例に限定するものではない。
上記の方法で合成した一般式(1)で示される4−フルオロイサチン誘導体は、1H−NMR及びGC−MSを用いて同定することができる。
<4−フルオロインドール中間体Aの合成>(スキーム2aによる合成)
攪拌装置、温度計および還流冷却管を備えた反応容器を窒素ガス雰囲気にした後、2−ニトロ−6−フルオロトルエンを20.0g(0.0124mol)投入し、DMF200mlを加えて溶解した。次に、DMF−DMA(N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール)を26.12g(0.0219mol)加え、40℃で30分攪拌した後、100℃に昇温して反応させた。反応の進行具合をGC−MS(島津社製、GC−MS2010PLUS)を用いてモニターしながら、原料によるピークが消失した時点(反応開始から約1時間後)で加熱を止めて室温まで冷却した。その後、反応液に酢酸エチルを加え、続いて水を加えて洗浄を行い、分取した有機層に硫酸マグネシウムを加えて脱水した後、ろ過、濃縮して4−フルオロインドール中間体Aを得た。
攪拌装置、温度計および還流冷却管を備えた反応容器を窒素ガス雰囲気にした後、亜鉛(粒状)を28.0g(0.428mol)、80%酢酸水溶液55mlに加えた懸濁液を投入し、氷浴を用いて10℃に冷却した。次に、上記で得た4−フルオロインドール中間体Aを11.4g(0.00524mol)、80%酢酸水溶液55mlに溶解させた溶液を滴下した後、85℃まで昇温して反応させた。反応の進行具合をGC−MS(島津社製、GC−MS2010PLUS)を用いてモニターしながら、4−フルオロインドール中間体Aによるピークが消失した時点(反応開始から約2時間後)で加熱を止めて室温まで冷却した。その後、亜鉛残渣をろ過して取り除き、ろ液側に酢酸エチル250ml、さらに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した。
攪拌装置、温度計および還流冷却管を備えた反応容器を窒素ガス雰囲気にした後、4−フルオロインドールAを10.0g(0.0723mol)投入し、DMSOを200ml加えて溶解した。次に、容器内を800mmbarまで減圧し、NBS(N−ブロモスクシンイミド)を26.5g(0.149mol)ゆっくり投入した後、80℃まで昇温して反応させた。反応の進行具合をLC(Agilent1200 Agilent Technology社製)及びGC−MS(島津社製、GC−MS2010PLUS)を用いてモニターしながら、モノBr体(4−フルオロ−3−ブロモインドール)によるピークが消失した時点(反応開始から約3時間後)で、反応停止剤として、ピリジンを29.3g(0.37mol)加え、更に2時間攪拌した。その後、室温まで放冷して酢酸エチルを500ml加え、続いて3%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて洗浄した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>(スキーム2bによる合成)
実施例1において、DMF−DMAを26.12g(0.0219mol)の代わりに、DMF−DMAを26.12g(0.0219mol)およびピロリジンを18.34g(0.0258mol)使用したこと以外は、実施例1と同様にして4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例1において使用した4−フルオロインドール中間体Aを、上記で得た4−フルオロインドール中間体Bに変更したこと以外は、実施例1と同様にして4−フルオロインドールBを合成した。得られた4−フルオロインドールBを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.65ppm(1H,dt)、δ6.80ppm(1H,dd)、δ7.09−7.25ppm(3H,m)、δ8.22ppm(1H,s)にシグナルが観測された。更に、GC−MS(DI法)を用いた測定から、分子量が135.1であることを確認した。
実施例1において使用した4−フルオロインドールAを、上記で得た4−フルオロインドールBに変更したこと以外は、実施例1と同様にして4−フルオロイサチンBを合成した。得られた4−フルオロイサチンBを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.76ppm(1H,d)、δ6.88ppm(1H,dd)、δ7.66ppm(1H,dt)、11.26ppm(1H,s)にシグナルが確認された。更に、GC−MSのDI法を用いた測定から、分子量が165.1であることを確認し、目的物であることを確認した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>
実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例2において、亜鉛(粒状)28.0g(0.428mol)を懸濁させる水溶液を、80%酢酸水溶液55mlに替えて飽和塩化アンモニウム水溶液55mlとし、また、4−フルオロインドール中間体B11.4g(0.00524mol)を溶解させる溶液を、80%酢酸水溶液55mlに替えてエタノール55mlとしたこと以外は、実施例2と同様にして4−フルオロインドールCを合成した。得られた4−フルオロインドールCを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.65ppm(1H,dt)、δ6.80ppm(1H,dd)、δ7.09−7.25ppm(3H,m)、δ8.22ppm(1H,s)にシグナルが観測された。更に、GC−MS(DI法)を用いた測定から、分子量が135.1であることを確認した。
実施例2において、4−フルオロインドールBを、上記で得た4−フルオロインドールCに変更した以外は、実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロイサチンCを合成した。得られた4−フルオロイサチンCを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.76ppm(1H,d)、δ6.88ppm(1H,dd)、δ7.66ppm(1H,dt)、11.26ppm(1H,s)にシグナルが確認された。更に、GC−MSのDI法を用いた測定から、分子量が165.1であることを確認し、目的物であることを確認した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>
実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例3において、亜鉛(粒状)28.0g(0.428mol)を懸濁させる水溶液を、飽和塩化アンモニウム水溶液55mlに替えて1N塩酸水溶液55mlとしたこと以外は、実施例3と同様にして4−フルオロインドールDを合成した。得られた4−フルオロインドールCを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.65ppm(1H,dt)、δ6.80ppm(1H,dd)、δ7.09−7.25ppm(3H,m)、δ8.22ppm(1H,s)にシグナルが観測された。更に、GC−MS(DI法)を用いた測定から、分子量が135.1であることを確認した。
実施例2において、4−フルオロインドールBを、上記で得た4−フルオロインドールDに変更したこと以外は、実施例2と同様にして4−フルオロイサチンDを合成した。得られた4−フルオロイサチンDを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.76ppm(1H,d)、δ6.88ppm(1H,dd)、δ7.66ppm(1H,dt)、11.26ppm(1H,s)にシグナルが確認された。更に、GC−MSのDI法を用いた測定から、分子量が165.1であることを確認し、目的物であることを確認した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>
実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例3において、飽和塩化アンモニウム水溶液55mlを42.5%リン酸水溶液55mlに変更したこと以外は、実施例3と同様にして4−フルオロインドールEを合成した。得られた4−フルオロインドールEを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.65ppm(1H,dt)、δ6.80ppm(1H,dd)、δ7.09−7.25ppm(3H,m)、δ8.22ppm(1H,s)にシグナルが観測された。更に、GC−MS(DI法)を用いた測定から、分子量が135.1であることを確認した。
実施例2において、4−フルオロインドールBを、上記で得た4−フルオロインドールEに変更したこと以外は、実施例2と同様にして4−フルオロイサチンEを合成した。得られた4−フルオロイサチンを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.76ppm(1H,d)、δ6.88ppm(1H,dd)、δ7.66ppm(1H,dt)、11.26ppm(1H,s)にシグナルが確認された。更に、GC−MSのDI法を用いた測定から、分子量が165.1であることを確認し、目的物であることを確認した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>
実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例5と同様にして4−フルオロインドールEを合成した。
実施例2において、4−フルオロインドールBを、上記で得た4−フルオロインドールEに変更し、更に反応停止剤のピリジン29.3g(0.37mol)をキノリン14.34g(0.11mol)に変更したこと以外は、実施例2と同様にして4−フルオロイサチンFを合成した。得られた4−フルオロイサチンFを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.76ppm(1H,d)、δ6.88ppm(1H,dd)、δ7.66ppm(1H,dt)、11.26ppm(1H,s)にシグナルが確認された。更に、GC−MSのDI法を用いた測定から、分子量が165.1であることを確認し、目的物であることを確認した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>
実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例5と同様にして4−フルオロインドールEを合成した。
上記で得た4−フルオロインドールEを用い、実施例5において、反応停止剤であるピリジンを投入しなかったこと以外は、実施例5と同様にして4−フルオロイサチンGを合成した。得られた4−フルオロイサチンGを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.76ppm(1H,d)、δ6.88ppm(1H,dd)、δ7.66ppm(1H,dt)、11.26ppm(1H,s)にシグナルが確認された。更に、GC−MSのDI法を用いた測定から、分子量が165.1であることを確認し、目的物であることを確認した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>
実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例5と同様にして4−フルオロインドールEを合成した。
攪拌装置、温度計および還流冷却管を備えた反応容器を窒素ガス雰囲気にした後、上記で得た4−フルオロインドールEを10.0g(0.0723mol)及び塩化インジウム(III)1.64g(0.0072mol)を投入し、90%アセトニトリル水溶液100mlを加えて溶解した。次に、2−ヨードキシ安息香酸(IBX)51.80g(0.185mol)をゆっくり投入した後、70℃まで昇温して反応させた。反応の進行具合をLC(Agilent1200 Agilent Technology社製)及びTLCを用いてモニターしながら、4−フルオロインドールのピークが消失した時点(反応開始から約4時間後)で反応を止めた。その後、室温まで放冷してセライト503を敷き詰めてろ過をし、ろ過器を酢酸エチル150mlで3回洗浄した。ろ液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和洗浄した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>
実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例5と同様にして4−フルオロインドールEを合成した。
攪拌装置、温度計および還流冷却管を備えた反応容器を窒素ガス雰囲気にした後、上記で得た4−フルオロインドールEを10.0g(0.0723mol)を投入し、1,2−ジクロロエタン150mlを加えて溶解した。次に、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)47.85g(0.222mol)をゆっくり投入した。次にタール成分の除去を行うためにモレキュラーシーブス4Aを50g投入した後、昇温して反応させた。反応の進行具合をLC(Agilent1200 Agilent Technology社製)及びTLCを用いてモニターしながら、4−フルオロインドールのピークが消失した時点(反応開始から約6時間後)で反応を止めた。その後、室温まで放冷してろ過をし、ろ過器を酢酸エチル150mlで3回洗浄した。ろ液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて洗浄した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>
実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例5において、亜鉛(粒状)28.0g(0.428mol)を鉄粉24.25g(0.434mol)に変更したこと以外は、実施例5と同様にして4−フルオロインドールFを合成した。得られた4−フルオロインドールFを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.65ppm(1H,dt)、δ6.80ppm(1H,dd)、δ7.09−7.25ppm(3H,m)、δ8.22ppm(1H,s)にシグナルが観測された。更に、GC−MS(DI法)を用いた測定から、分子量が135.1であることを確認した。
実施例5において、4−フルオロインドールEを、上記で得た4−フルオロインドールFに変更した以外は、実施例5と同様にして4−フルオロイサチンJを合成した。得られた4−フルオロイサチンJを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.76ppm(1H,d)、δ6.88ppm(1H,dd)、δ7.66ppm(1H,dt)、11.26ppm(1H,s)にシグナルが確認された。更に、GC−MSのDI法を用いた測定から、分子量が165.1であることを確認し、目的物であることを確認した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>
実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例10と同様にして4−フルオロインドールFを合成した。
実施例8において、4−フルオロインドールEを、上記で得た4−フルオロインドールFに変更した以外は、実施例8と同様にして4−フルオロイサチンKを合成した。得られた4−フルオロイサチンKを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.76ppm(1H,d)、δ6.88ppm(1H,dd)、δ7.66ppm(1H,dt)、11.26ppm(1H,s)にシグナルが確認された。更に、GC−MSのDI法を用いた測定から、分子量が165.1であることを確認し、目的物であることを確認した。
<4−フルオロインドール中間体Bの合成>
実施例2と同様の方法を用いて4−フルオロインドール中間体Bを合成した。
実施例10と同様にして4−フルオロインドールFを合成した。
実施例9において、4−フルオロインドールEを4−フルオロインドールFに変更した以外は、実施例9と同様にして4−フルオロイサチンLを合成した。得られた4−フルオロイサチンLを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、δ6.76ppm(1H,d)、δ6.88ppm(1H,dd)、δ7.66ppm(1H,dt)、11.26ppm(1H,s)にシグナルが確認された。更に、GC−MSのDI法を用いた測定から、分子量が165.1であることを確認し、目的物であることを確認した。
従来公知の合成方法(スキーム(1))に従い、4−フルオロイサチン中間体Aした後、4−フルオロイサチンMを合成した。
<4−フルオロイサチン中間体Aの合成>
攪拌装置、温度計および還流冷却管を備えた反応容器を窒素ガス雰囲気にした後、抱水クロラール16.37g(0.099mol)及び無水硫酸ナトリウム115.04g(0.81mol)を投入し、イオン交換水230mlに35℃で溶解した。次に、3−フルオロアニリン10.0g(0.09mol)をイオン交換水70mlに懸濁させてからゆっくり投入した。その後、12N−濃塩酸12mlを滴下し、ヒドロキシルアミン塩酸塩20.01g(0.288mol)をイオン交換水91mlに溶解させてから投入し、88℃で2時間加熱還流を行った。反応終了後、50℃まで放冷した後、ろ過を行い、ろ過器上をイオン交換水50mlで4回洗浄した。得られた結晶を80℃で減圧乾燥を行い、4−フルオロイサチン中間体Aを合成した。
濃硫酸10mlに、上記で得た4−フルオロイサチン中間体Aを1.0g(0.0055mol)60℃でゆっくりと投入した。その後60℃で5時間反応を行った。反応終了後、氷水200gに反応液を投入し再沈殿を行った後、ろ過をしてろ過器上をイオン交換水20mlで4回洗浄を行った。得られた結晶を80℃減圧条件下で乾燥を行い、4−フルオロイサチンMを合成した。
上記で得られた4−フルオロイサチンMを1H−NMR(ECA400、日本電子社製)を用いて測定したところ、4−フルオロイサチン:6−フルオロイサチンの生成比率はおよそ15:85であり、精製を行うことは困難であった。
攪拌装置、温度計および還流冷却管を備えた反応容器を窒素ガス雰囲気にした後、オルト蟻酸トリエチルを14.39g(0.097mol)、p−トルエンスルホン酸一水和物を0.09g(0.000475mol)及び3−フルオロ−2−メチルアニリンを9.0g(0.072mol)順次投入した。その後、120℃に昇温し反応させた。反応の進行具合をGC−MS(島津社製、GC−MS2010PLUS)を用いてモニターしながら、3−フルオロ−2−メチルアニリンによるピークが消失した時点(反応開始から約1時間後)で反応を終了した。その後、95℃、20mmbarで減圧蒸留を行い4−フルオロインドール中間体Cを得た。
攪拌装置、温度計および還流冷却管を備えた反応容器を窒素ガス雰囲気にした後、上記で得た4−フルオロインドール中間体Cを1.0g(0.0055mol)を脱水DMSO4mlに溶解させた。カリウム−tert−ブトキシド0.93g(0.0083mol)及びシュウ酸ジエチル1.21g(0.0083mol)を脱水DMF4mlに溶解させてからゆっくりと滴下した。その後40℃まで昇温して反応を行い、更に100℃まで昇温して更に反応を行った。5時間反応を行ったが、4−フルオロインドール中間体Cが分解してしまい反応は進行しなかったため、4−フルオロインドールMの合成に至らなかった。
評価1:純度(純度判定)
製造した4−フルオロイサチン誘導体の純度をLC(Agilent 1200 Agilent社製)を用いて求めた。得られた結果を表1に示す。また純度は97.0%以上を最良品(○)、50.0%以上を良品(△)と判断した。
製造した4−フルオロイサチン誘導体の収率を表1に示す。また、生成した4−フルオロインドール中間体A、4−フルオロインドール中間体B、4−フルオロインドール中間体Cの構造式を以下に示す。
Claims (5)
- 下記一般式(1)に示す4−フルオロイサチン誘導体の製造プロセスにおいて、下記一般式(2)に示すニトロトルエン誘導体を出発原料とし、該ニトロトルエン誘導体を、ジメチルホルムアミドジアルキルアセタール及びピロリジンを用いて増炭した後、還元剤およびリン酸を用いて還元することで、下記一般式(3)に示すインドール誘導体を合成する工程(A)、および前記インドール誘導体を酸化する工程(B)を順次実施したことを特徴とする4−フルオロイサチン誘導体の製造方法。
(式中、R1、R2は水素原子、分岐してもよい炭素数1〜5のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、シアノ基、水酸基、メトキシ基、またはハロゲン原子を示し、R3は水素原子、分岐してもよい炭素数2〜5のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、シアノ基、水酸基、メトキシ基、またはハロゲン原子を示す。) - 前記工程(B)において、酸化剤としてN−ブロモスクシンイミドを使用することを特徴とする請求項1に記載の4−フルオロイサチン誘導体の製造方法。
- 前記工程(B)において、反応停止剤を使用することを特徴とする請求項1又は2に記載の4−フルオロイサチン誘導体の製造方法。
- 前記工程(B)で使用する反応停止剤がピリジン誘導体であることを特徴とする請求項3に記載の4−フルオロイサチン誘導体の製造方法。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の製造方法により4−フルオロイサチン誘導体を製造し、続いて、当該4−フルオロイサチン誘導体を用いて医薬品を製造することを特徴とする医薬品の製造方法。
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