JP6112003B2 - 冷却機能付き電子装置 - Google Patents
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Description
特許文献1の技術では、流路形成体に半導体ユニットを固定して半導体ユニットを冷却する技術が開示されている。流路形成体には上面が開放された冷媒通路が形成されており、流路形成体に半導体ユニットを固定すると、半導体ユニットによって冷媒通路が閉じられ、冷媒が半導体ユニットに接しながら流れる。
半導体ユニットは、モータ等の外部機器に電気的に接続する必要がある。特許文献1の技術では、半導体ユニットに端子を固定している。その端子は半導体ユニット内の半導体に接続されており、端子にはボルト穴が形成されている。そのボルト穴にボルトをねじ込むことによって、外部機器に向けて延びる導電体を端子に固定する。
インバータ装置等の耐久性・信頼性を向上させるためには、半導体ユニットをケース内に収容することが好ましい。半導体ユニットをケース内に収容する場合には、ケース内に冷媒通路を設ける必要がある。また、半導体ユニットと外部機器を接続するためには、ケースの壁を貫通してケースの内外に亘って延びる導電体(以下では外部出力用バスバという)を設ける必要があり、その外部出力用バスバを半導体ユニット側の導電体(以下ではバスバという)にケース内で連結する必要がある。
(1)ケース内で外部出力用バスバとバスバをボルトとナットで連結する際に金属粉が発生し、その金属粉がケース内を移動して短絡事故等を発生させることがある。
(2)ケース内に半導体ユニットを固定するとケースを基準にして半導体ユニットが位置決めされる。外部出力用バスバまでケースを基準にして位置決めすると、製造公差等によって半導体ユニットと外部出力用バスバの位置関係がずれることがあり、外部出力用バスバとバスバを連結した際に、外部出力用バスバとバスバの一方または双方に曲げ応力等が発生することがある。それを避けるためには、半導体ユニットを基準にして外部出力用バスバの位置を決める必要があるが、ケース内で連結しなければならず、実現することは難しい。
(3)ケースに小型化が要請させており、外部出力用バスバとバスバの連結部分と、冷媒通路の位置関係によって、スペース効率が大きく変化する。
ケースの底面には、上面が開放された略U字形状の冷媒通路が形成されている。また、ケースの側壁と冷媒通路によって囲まれた位置に、袋ナット収容用の凹部が形成されている。
半導体ユニットは、冷媒通路の開放された上面を塞ぐ位置と姿勢で、ケースに固定されている。半導体ユニットからは、バスバが延びている。
外部出力用バスバは、ケースの側壁を貫通しており、ケースの内外に亘って延びている。
袋ナット収容用の凹部に袋ナットが収容されており、ケース内で、連結ボルトがバスバと外部出力用バスバを貫通して袋ナットに螺合している。連結ボルトの頭部と袋ナットとによってバスバと外部出力用バスバを密着させている。
(1)外部出力用バスバとバスバをボルトとナットで連結する際に発生する金属粉は、袋ナット内に格納させ、ケース内を移動することがない。
(2)ケース内で待ち受けている袋ナットにボルトをねじ込んで外部出力用バスバとバスバを密着させるために、半導体ユニットを基準にして外部出力用バスバが位置決めされ、外部出力用バスバとバスバの一方または双方に曲げ応力が作用することがない。
(3)外部出力用バスバとバスバの連結部分が、略U字形状の冷媒通路の内側に配置されている。スペース使用効率が高く、ケースを小型化できる。
この場合、袋ナットが袋ナット収容用の凹部から連結ボルトの頭部に向けて引き寄せられて外部出力用バスバとバスバを連結していることが好ましい。
この場合、袋ナットが変位可能であり、ケース内に半導体ユニットを固定する際に、外部出力用バスバとバスバの一方または双方に曲げ応力等が作用することを防止できる。
半導体ユニットは一個の部品であってもよい。下面が冷媒通路を塞ぐ形状であれば、その部品自体で冷媒通路を塞ぐことができる。これに代えて、半導体モジュールと、半導体モジュールに固定されるプレートによって、冷媒通路を塞ぐ半導体ユニットを構成してもよい。
本明細書で開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明を実施するための形態、及び実施例にて詳しく説明する。
(特徴1)外部出力用バスバは、外部機器に接続されている機器側導電体とバスバを連結する中継板である。
(特徴2)外部出力用バスバとバスバには、連結ボルトの軸部が貫通する貫通孔が形成されている。
(特徴3)半導体モジュールとプレートには、固定ボルトの軸部が貫通する貫通孔が形成されている。
(特徴4)袋ナットの断面が多角形である。
(特徴5)プレートに、袋ナットが通過する開孔が形成されている。
(特徴6)開孔の縁を形成する2辺が袋ナットの回転を禁止する。
(特徴7)先に袋ナットを収容し、次いでプレートを被せる。プレートに形成されている開孔の縁の下側に、袋ナットをガイドにしてプレートの位置を変えるガイド用傾斜面が形成されている
(特徴8)先にプレートを被せ、次いで袋ナットを収容する。プレートに形成されている開孔の縁の上側に、プレートをガイドにして袋ナットの位置を変えるガイド用傾斜面が形成されている。
(特徴9)先に外部出力用バスバをセットし、次いで半導体モジュールを収容する。
(特徴10)先に半導体モジュールを収容し、次いで外部出力用バスバをセットする。
(特徴11)半導体モジュールの下面が、冷媒通路を塞ぐ形状である。半導体モジュール自体が、冷媒通路を塞ぐ半導体ユニットとなっている。
側壁12aの中間高さには、外部出力用バスバ60が通過する開孔29が形成されている。また底板14には、プレート40と半導体モジュール70を底板14に固定する固定ボルト群90をねじ込むねじ穴群28が形成されている。
その上に、プレート40が置かれる。プレート40には、袋ナット50が通過する開孔42が形成されている。開孔42の縁を形成する2辺はほぼ平行に延びており、断面が多角形の袋ナットの外周に当接し、袋ナット50の回転を禁止する。プレート40には、固定ボルト群90が貫通する貫通孔群48が形成されている。
プレート40を載置したら、次に袋ナット50をセットする。袋ナット50は、断面がほぼ正方形であり、開孔42を通過して収容用の凹部26に収容される。図2に示すように、プレート40の開孔42を形成する縁の上側には、プレート40をガイドにして袋ナット50の位置を変えるガイド用傾斜面44が形成されており、袋ナット50をセットしやすくしている。
図2は、連結ボルト80の頭部と袋ナット50の間に、バスバ72と外部出力用バスバ60を挟み込んで両者を密着させた状態を示す。外部出力用バスバ60は、バスバ72に対して位置決めされる。バスバ72と外部出力用バスバ60には、曲げ応力が作用しない。
図2に示すように、連結ボルト80を袋ナット50にねじ込んでいくと袋ナット50が引き上げられ、外部出力用バスバ60とプレート40の間には間隔L1が確保され、袋ナット50とケース10の間に間隔L2が形成されている。その後に半導体モジュール70ないしバスバ72が変位しても、バスバ72と外部出力用バスバ60に曲げ応力が作用しない。
バスバ72と外部出力用バスバ60は、略U字形状の冷媒流路19の中央部分を使って連結される。略U字形状の冷媒流路19の中央部分は、冷媒流路19を形成するのに不可欠な領域であり、その領域を使って連結する。バスバ72と外部出力用バスバ60を連結するためのスペースを余分に必要とすることがないので、ケース10を最小限の大きさに小型化することができる。
半導体モジュール70をケース10に固定する際に、半導体モジュール70ないし半導体ユニット100は位置を変える。外部出力用バスバ60は半導体モジュール70に連結されているために、半導体モジュール70が位置を変えても、バスバ60,72に曲げ応力が作用することはない。以上の終了後に、図示しない上部ケースをケース10に固定してケースを閉じる。
先に袋ナット50を凹部26に収容し、その後にプレート40を収容してもよい。この場合は、図3に示すように、プレート40に形成されている開孔42を形成する縁の下側に袋ナット50をガイドにしてプレート40の位置を変えるガイド用傾斜面46を形成しておくことが好ましい。
また、先に半導体モジュール70を収容し、次いで外部出力用バスバ60を挿入してもよい。その場合は、図3に示すように、バスバ72の上に外部出力用バスバ60が重なる位置関係としてもよい。
また、先に半導体モジュール70とプレート40をケース10に固定し、その後に、バスバ72と外部出力用バスバ60を連結してもよい。
本実施例では、外部出力用バスバ60がケース10の内外に亘って延びるようにするために、開孔29を利用する。開孔29の上方が開放されていてもよい。図示しない上部ケースをケース10に固定してケースを閉じた状態で、外部出力用バスバ60がケースの壁を貫通してケースの内外に亘って延びるものであればよい。
本実施例では、ケース底面に直接に冷媒通路を画定する壁を形成している。これに代えて、冷媒通路を画定する壁が形成されている部材をケース本体に固定してもよい。その部材をケース本体に固定することで、底面に冷媒通路を画定する壁が形成されているケースを構成してもよい。
また、本実施例では、プレート40と半導体モジュール70で半導体ユニット100を構成しているが、両者を一体化してもよい。半導体モジュール70の底面の形状を、冷媒通路の開放された上面を塞ぐ形状とすることによって、プレート40と半導体モジュール70が一体化された半導体ユニット100を得ることができる。あるいは、ケース10の外側でプレート40と半導体モジュール70を結合して半導体ユニット100を構成し、その半導体ユニット100をケース10に固定してもよい。
本実施例では、固定ボルト群90が半導体モジュール70とプレート40を貫通する。半導体モジュール70とプレート40をケース10に固定する構造は様々に変形することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:側壁
14:底板
16:流路外壁
18:流路内壁
19:冷媒通路
20:基部壁
22:入口
24:出口
26:凹部
28:ねじ穴
29:開孔
30:オーリング
40:プレート
42:開孔
44:ガイド面
46:ガイド面
48:貫通孔
50:袋ナット
60:外部出力用バスバ
62:貫通孔
70:半導体モジュール
72:バスバ
74:貫通孔
78:貫通孔
80:連結ボルト
90:固定ボルト
100:半導体ユニット
Claims (3)
- ケースと半導体ユニットと外部出力用バスバと連結ボルトと袋ナットを備えており、
前記ケースの底面に、上面が開放された略U字形状の冷媒通路が形成されており、
前記ケースの側壁と前記冷媒通路によって囲まれた位置に、袋ナット収容用の凹部が形成されており、
前記半導体ユニットが、前記冷媒通路の開放された上面を塞ぐ位置と姿勢で前記ケースに固定されており、
前記半導体ユニットから、バスバが延びており、
前記外部出力用バスバは、前記ケースの側壁を貫通しており、
前記袋ナット収容用の凹部に前記袋ナットが収容されており、
前記ケース内で、前記連結ボルトが前記バスバと前記外部出力用バスバを貫通して前記袋ナットに螺合しており、前記連結ボルトの頭部と前記袋ナットによって前記バスバと前記外部出力用バスバを密着させている冷却機能付き電子装置。 - 前記ケースの底面と前記半導体ユニットの間に、オーリングが介在しており、
固定ボルトが、前記半導体ユニットを貫通して前記ケースの底面に形成されているねじ穴に螺合しており、
前記固定ボルトによって、前記半導体ユニットが前記ケースに固定され、前記オーリングが前記ケースと前記半導体ユニットの間で圧縮されており、
前記袋ナットが前記袋ナット収容用の凹部から前記連結ボルトの頭部に向けて引き寄せられていることを特徴とする請求項1に記載の冷却機能付き電子装置。 - 前記半導体ユニットが、半導体モジュールと、半導体モジュールに固定されるプレートで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却機能付き電子装置。
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