JP6162535B2 - グラビア印刷方法 - Google Patents
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Description
しかし、帯電防止剤はインキ組成物の材料としては高価であるため、経済的に不利になることは否めない。さらに予め、帯電防止剤を含有させておくと、インキの貯蔵安定性が低下するという問題が発生する。
<条件1>イソプロピルアルコールトレランス
酢酸エチル6.0g、イソプロピルアルコール1.5gからなる混合有機溶剤中に、ポリウレタン樹脂2.5gを溶解させて得られる液温25℃のポリウレタン樹脂溶液に対して、さらに液温25℃のイソプロピルアルコールを添加して、上記ポリウレタン樹脂溶液が、透明から半透明に移行するまでのイソプロピルアルコールの添加量をX(g)とした時に、Xが25g以下であることを満たす。
また、本発明は、上記希釈溶剤が、エステル系有機溶剤、アルコール系有機溶剤及び水の混合溶剤であり、上記エステル系有機溶剤と上記アルコール系有機溶剤との混合割合が質量比で、エステル系有機溶剤/アルコール系有機溶剤=50/50〜95/5の範囲であることが好ましい。
以下、本発明のグラビア印刷方法について具体的に説明する。
有機溶剤系のインキ組成物は高絶縁性を有するために、インキ組成物が印刷される間に静電気が弱められる要因(空気中への放電等)がなく、そのままの影響を受けることになる。それに対して、インキ組成物中に適量の水が存在すると、インキ組成物自体の絶縁性を低下させる作用があり、それが静電気の影響を抑制する効果になると考えられる。さらにインキ組成物から水が蒸発して、印刷表面近傍に水蒸気を多く含む空気層が形成されると、放電性が高まって静電気の量(帯電量)を低減できると考えられる。そして、これらの相乗効果により、結果としてインキ組成物における静電気の影響を抑制することが可能になると推測される。
なお、有機溶剤性インキ組成物中に水を添加する技術については、特開平09−328646号公報等で開示されているが、本発明の発想はこの様な技術とまったく異なるものである。
まず、特開平09−328646号公報の技術は、あくまでも芳香族系溶剤を極力少なくするインキ系において、ハイライト部のセル再現性の向上を目的としたもので、静電気の影響を抑制するという発想はどこにも存在しない。
グラビア印刷ではインキ組成物を満たした容器にグラビア版を浸して回転させ、画像部以外に付着したインキ組成物をドクターブレードで掻き落し、画像部のインキ組成物のみを被印刷体に転移させ印刷する方式である。したがって、インキ組成物の容器から、あるいは余分なインキ組成物がドクターブレードで掻き落される間に有機溶剤が蒸発し、濃縮状態となったインキの粘度が上昇し、印刷条件に適さなくなる。そこで、蒸発した有機溶剤の分の希釈剤(濃縮状態のインキ組成物を希釈するための有機溶剤)を後から注ぎ足し、インキ組成物としての適正粘度を維持しながら印刷が行われる。
ちなみに、印刷を開始する際のインキ組成物中に多量の水を含んでいる場合であって、上記の効果を喪失させるだけの水が蒸発する前に、消費した分のインキ組成物が補充される、すなわち水も補充されるといった印刷条件であれば、長期の印刷でもインキ組成物における静電気の影響を抑制する効果が維持できる可能性はある。
しかし、インキ組成物がほとんど消費されず、希釈剤のみがずっと補充されていたような印刷図柄も多々ある。こういった印刷図柄に利用されるインキ組成物に適用できるほど、印刷を開始する段階からインキ組成物中に多量の水を含有させることは極めて困難である。
それに対して、本発明は、常時、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中に静電気の影響を抑制できる量の水を含有させる方法である。具体的には、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中の水の含有量を、常時、0.1〜5質量%に維持しながら印刷を行う方法であるため、上記のような印刷図柄であっても、どれだけ印刷が長時間に及んでも、さらには水が蒸発しても、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物に対する静電気の影響を抑制できることになる。
本発明のグラビア印刷方法に用いる有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物は、顔料、バインダー樹脂、及び、有機溶剤を含有する。
上記顔料としては、特に限定されず、通常、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物で使用できる有機、無機顔料あるいは体質顔料が使用できる。
具体的には、上記無機顔料としては、酸化チタン、ベンガラ、アンチモンレッド、カドミウムイエロー、コバルトブルー、紺青、群青、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができる。上記有機顔料としては、溶性アゾ顔料、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料、縮合多環顔料等を挙げることができる。さらに、体質顔料としては、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、タルク等を挙げることができる。
これらの顔料の有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中での含有量は、通常1〜50質量%の範囲であることが好ましい。上記顔料の有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中での含有量が1質量%未満であると、充分な印刷濃度の印刷物を得られないことがある。一方、上記顔料の有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中での含有量が50質量%を超えると、粘度が高くなりすぎることがある。
上記バインダー樹脂としては、従来から有機使用されている溶剤性グラビア印刷インキ組成物に使用されているポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂、ニトロセルロース樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ロジン系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ケトン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、ブチラール樹脂、石油樹脂等で、単独で、または2種以上を併用して使用することができる。
<条件1>イソプロピルアルコールトレランス
酢酸エチル6.0g、イソプロピルアルコール1.5gからなる混合有機溶剤中に、ポリウレタン樹脂2.5gを溶解させて得られる液温25℃のポリウレタン樹脂溶液に対して、さらに液温25℃のイソプロピルアルコールを添加して、上記ポリウレタン樹脂溶液が、透明から半透明に移行するまでのイソプロピルアルコールの添加量をX(g)とした時に、Xが25g以下であることを満たす。
また、上記透明とは、ポリウレタン樹脂が完全に溶解していることを意味し、上記半透明とは、ポリウレタン樹脂が溶解していないことを意味する。
なお、上記ポリウレタン樹脂、及び、イソプロピルアルコールを添加しなくてもポリウレタン樹脂溶液が半透明の状態を呈するときのポリウレタン樹脂については、Aが0gとして条件1のイソプロピルアルコールトレランスの範疇に含まれる。
上記条件1を満足するポリウレタン樹脂の含有量が、バインダー樹脂中、30質量%未満であることで、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中に水を直接添加した時に、バインダー樹脂の溶解性の変化等が起こらなくなる。
上記有機ジイソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート化合物、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート化合物、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート化合物、及び、α,α,α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香脂肪族ジイソシアネート化合物を、単独又は2種以上混合して使用できる。
更に、ポリウレタン樹脂がゲル化しない範囲で、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等のポリアミン類を併用することができる。
上記条件1を満足するポリウレタン樹脂の重量平均分子量は1万〜7万である。
上記有機溶剤としては、例えば、ケトン系有機溶剤(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、エステル系有機溶剤(酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル等)、アルコール系有機溶剤(例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等)、炭化水素系有機溶剤(トルエン、メチルシクロヘキサン等)が利用できる。最近の環境問題への対応と、インキ組成物の印刷適性や乾燥性等を考慮して、エステル系有機溶剤とアルコール系有機溶剤を併用することが好ましい。さらに、印刷適性の点から、上記エステル系溶剤として、酢酸プロピルを5質量%以上含有させることが好ましい。
上記印刷時における水の含有量とは、印刷時における有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物に対する水の含有量を意味する。
上記印刷時の有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物の水の含有量が0.1質量%未満であると、静電気防止性が低下することがある。一方、上記印刷時の有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物の水の含有量が5質量%を超えると、樹脂や顔料の凝集や有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物の流動性の低下を招くことがある。
上記水を含有する希釈溶剤は、水と上記有機溶剤からなるもので、水の含有量は、0.2〜10質量%であることが好ましく、0.3〜5質量%であることがより好ましい。
有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物を印刷時に、印刷時の雰囲気温度において、印刷条件に応じて適切な粘度、具体的にはザーンカップ#3の流出秒数が12〜23秒となるように、水の含有量が0.1〜5質量%、好ましくは0.5〜5質量%となるように、希釈溶剤(この時の希釈溶剤には水が含有していても、含有していなくてもよい)で希釈する。
この希釈した有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物を一般的なグラビア印刷方法で印刷インキ組成物中の水の含有量が0.1〜5質量%となる範囲を、水を含有する希釈溶剤を加えて維持しながら印刷用基材に印刷する。印刷後に、ラミネートや収縮処理等の後加工も行うことができる。
また、使用する印刷版としては、従来から使用されている版胴(グラビア製版方式によって作られる凹版で、その製版方式は、彫刻グラビア等が例示できる)が使用できる。上記有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物が、顔料濃度が高い有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物である場合は、従来の版胴より浅いセルを形成(浅版化)したものを用いることが好ましい。
攪拌機、冷却管及び窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、平均分子量2000の3−メチル−1,5−ペンタンジオールアクリレート100質量部、平均分子量2000のポリプロピレングリコール100質量部、及びイソホロンジイソシアネート44.4質量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら100〜105℃で6時間反応させた。室温近くまで放冷し、酢酸エチル518質量部、イソプロピルアルコール91質量部を加えた後、イソホロンジアミン15.6質量部を加えて鎖伸長させ、更にモノエタノールアミン1.1質量部を加えて反応停止させてポリウレタン樹脂ワニスA(固形分30質量%)を得た。
攪拌機、冷却管及び窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、平均分子量2000の3−メチル−1,5−ペンタンジオールアクリレート200質量部、及びイソホロンジイソシアネート44.4質量部を仕込み、窒素ガスを導入しながら100〜105℃で6時間反応させた。室温近くまで放冷し、酢酸エチル518質量部、イソプロピルアルコール91質量部を加えた後、イソホロンジアミン15.6質量部を加えて鎖伸長させ、更にモノエタノールアミン1.1質量部を加えて反応停止させてポリウレタン樹脂ワニスB(固形分30質量%)を得た。
ポリウレタン樹脂ワニスA及びBのそれぞれ8.3gに、酢酸エチル1.04g、イソプロピルアルコール0.63gを加え、酢酸エチル:イソプロピルアルコールの質量比が8:2の混合有機溶剤中にポリウレタン樹脂を溶解させて得られる固形分濃度が25質量%のポリウレタン樹脂溶液A及びBを得た。
上記ポリウレタン樹脂溶液A、Bの各10gに対して、さらにイソプロピルアルコールを添加して、ポリウレタン樹脂溶液A、Bが透明から半透明に移行するまでのイソプロピルアルコールの添加量を測定し評価した(但し液温は25℃)。
A:イソプロピルアルコールの添加量が25g以下のもの
B:イソプロピルアルコールの添加量が25gを超えるのもの
酢酸エチル6.0g、イソプロピルアルコール1.5gからなる混合有機溶剤中にアクリル樹脂(n−ブチルメタクリレート/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メチルメタクリレート=66/10/24、Mw=60000、水酸基価=40)の1.85質量部及びニトロセルロース(製品名:LIG1/8、エスエヌピーイージャパン社製)の0.65質量部を溶解させ樹脂溶液Cを得た。さらに、イソプロピルアルコールを添加して、樹脂溶液Cが透明から半透明に移行するまでのイソプロピルアルコールの添加量を測定し評価した(但し液温は25℃)。
A:イソプロピルアルコールの添加量が25g以下のもの
B:イソプロピルアルコールの添加量が25gを超えるのもの
評価がAであるもの:ポリウレタン樹脂溶液B
評価がBであるもの:ポリウレタン樹脂溶液A、C
顔料(酸化チタン)の35質量部と、ポリウレタン樹脂ワニス(ポリウレタン樹脂ワニスA24質量部+ポリウレタン樹脂ワニスB6質量部)の30質量部を表1に示した混合溶剤(酢酸エチル/酢酸プロピル/イソプロピルアルコール=50/25/25)10質量部との混合物をペイントコンディショナーを用いて混練し、更に表1の配合となるように残余の溶剤、及び、水を添加混合し、希釈溶剤で希釈していない有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物1及び2を調製した。
有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物1、2及び3の各々をガラス瓶に採取し、40℃の雰囲気温度で14日間保存した時の顔料の沈降の有無から、貯蔵安定性を評価し、表1に示した。
A:沈降が見られず、インキの貯蔵安定性が良好である。
B:インキの沈降が見られ、インキの貯蔵安定性が不良である。
グラビア印刷をする際に用いた希釈溶剤は、以下の通りである。
希釈溶剤A:酢酸エチル/酢酸プロピル/イソプロピルアルコール=50/25/25
希釈溶剤B:酢酸エチル/酢酸プロピル/イソプロピルアルコール/水=47.5/23.75/23.75/5.0
希釈溶剤C:メチルシクロヘキサン/イソプロピルアルコール/酢酸エチル=26.1/46.4/27.5
希釈溶剤D:メチルシクロヘキサン/イソプロピルアルコール/酢酸エチル/水=24.8/44.1/26.1/5.0
有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物1に、印刷時に、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物1の100質量部に対して、希釈溶剤Bを25質量部加えて希釈し、水の含有量が1質量%、25℃においてザーンカップ#3で測定した粘度が15秒となるように調整した後、彫刻版(へリオ200線/inch、網点濃度10〜100%の諧調を有するグラビア印刷版)を備えたグラビア印刷機(東浜製作所社製)にて、片面にコロナ放電処理を施したポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製、E−5101、厚さ12μm、以降ペットフィルムと記載)の処理面に、25℃/30%、印刷速度100m/分で印刷時の有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中の水の含有量が0.5〜1.5質量%の範囲となるように希釈溶剤Bを加えながら15時間連続印刷を行った。
有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物2に、印刷時に、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物1の100質量部に対して、希釈溶剤Bを25質量部加えて希釈し、水の含有量が2.6質量%、25℃においてザーンカップ#3で測定した粘度が15秒となるように調整した後、彫刻版(へリオ200線/inch、網点濃度10〜100%の諧調を有するグラビア印刷版)を備えたグラビア印刷機(東浜製作所社製)にて、片面にコロナ放電処理を施したポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製、E−5101、厚さ12μm、以降ペットフィルムと記載)の処理面に、25℃/30%、印刷速度100m/分で印刷時の有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中の水の含有量が2.3〜3.3質量%の範囲となるように希釈溶剤Bを加えながら15時間連続印刷を行った。
有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物1に、印刷時に、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物1の100質量部に対して、希釈溶剤Aを25質量部加えて希釈し、25℃においてザーンカップ#3で測定した粘度が15秒となるように調整した後、彫刻版(へリオ200線/inch、網点濃度10〜100%の諧調を有するグラビア印刷版)を備えたグラビア印刷機(東浜製作所社製)にて、片面にコロナ放電処理を施したポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製、E−5101、厚さ12μm、以降ペットフィルムと記載)の処理面に、25℃/30%、印刷速度100m/分で希釈溶剤Aを加えながら15時間連続印刷を行った。
有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物2に、印刷時に、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物1の100質量部に対して、希釈溶剤Aを25質量部加えて希釈し、25℃においてザーンカップ#3で測定した粘度が15秒となるように調整した後、彫刻版(へリオ200線/inch、網点濃度10〜100%の諧調を有するグラビア印刷版)を備えたグラビア印刷機(東浜製作所社製)にて、片面にコロナ放電処理を施したポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製、E−5101、厚さ12μm、以降ペットフィルムと記載)の処理面に、25℃/30%、印刷速度100m/分で希釈溶剤Aを加えながら15時間連続印刷を行った。
有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物3に、印刷時に、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物1の100質量部に対して、希釈溶剤Dを50質量部加えて希釈し、水の含有量が1.7質量%、25℃においてザーンカップ#3で測定した粘度が15秒となるように調整した後、彫刻版(へリオ175線/inch、網点濃度10〜100%の諧調を有するグラビア印刷版)を備えたグラビア印刷機(東浜製作所社製)にて、収縮性PETフィルム(製品名:スペースクリーンS−7042、東洋紡社製)に、25℃/30%、印刷速度100m/分で印刷時の有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物3中の水の含有量が1.2〜2.2質量%の範囲となるように希釈溶剤Cを加えながら15時間連続印刷を行った。
有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物3に、印刷時に、有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物1の100質量部に対して、希釈溶剤Cを50質量部加えて希釈し、25℃においてザーンカップ#3で測定した粘度が15秒となるように調整した後、彫刻版(へリオ175線/inch、網点濃度10〜100%の諧調を有するグラビア印刷版)を備えたグラビア印刷機(東浜製作所社製)にて、収縮性PETフィルム(製品名:スペースクリーンS−7042、東洋紡社製)に、25℃/30%、印刷速度100m/分で希釈溶剤Cを加えながら15時間連続印刷を行った。
<静電適性>
得られた印刷部の印刷フィルムの静電気適性(ヒゲ、ミスチング)の発生状態を目視で確認し、評価した。その結果を表2に示した。
A:ヒゲ、ミスチングが発生しない。
B:ヒゲ、ミスチングが静電気障害により発生する。
<セル再現性>
印刷初期の印刷品質を標準として、目視で評価した。その結果を表2に示した。
A:全ての網点濃度部分において標準と比較して印刷品質が同等である。
B:全ての網点濃度部分において標準と比較して印刷品質が劣る。
<版かぶり防止性>
得られた印刷部の印刷フィルムの版かぶりの発生状態を目視で確認し、版かぶり防止性を以下の基準で評価した。その結果を表2に示した。
A:版かぶりが発生しない。
B:版かぶりが発生する。
一方、比較例1〜3に係る印刷フィルムでは、印刷時のインキ組成物の水の含有量が減少し続け、静電気障害が発生してしまった。
Claims (3)
- 顔料、バインダー樹脂、及び、有機溶剤を含有する有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物を用いたグラビア印刷方法であって、
前記バインダー樹脂は、下記の条件1のイソプロピルアルコールトレランスを満足するポリウレタン樹脂が30質量%未満であり、
前記有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中の水の含有量が0.1〜5質量%となる範囲を維持しながら印刷する
ことを特徴とするグラビア印刷方法。
<条件1>イソプロピルアルコールトレランス
酢酸エチル6.0g、イソプロピルアルコール1.5gからなる混合有機溶剤中に、ポリウレタン樹脂2.5gを溶解させて得られる液温25℃のポリウレタン樹脂溶液に対して、さらに液温25℃のイソプロピルアルコールを添加して、前記ポリウレタン樹脂溶液が、透明から半透明に移行するまでのイソプロピルアルコールの添加量をX(g)とした時に、Xが25g以下であることを満たす。 - 水を0.2〜10質量%含有する希釈溶剤を利用して有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物を希釈することにより、印刷時の前記有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中の水の含有量を0.1〜5質量%に維持する請求項1記載のグラビア印刷方法。
- 希釈溶剤は、エステル系有機溶剤、アルコール系有機溶剤及び水の混合溶剤であり、前記エステル系有機溶剤と前記アルコール系有機溶剤との混合割合が質量比でエステル系有機溶剤/アルコール系有機溶剤=50/50〜95/5の範囲である請求項2記載のグラビア印刷方法。
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