JP5995769B2 - 積層フィルム、太陽電池モジュール用バックシート及び太陽電池モジュール - Google Patents
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Description
また、このような接着層として、2層構造の接着層を用いることも提案されている(例えば、特許文献2)。ここでも2層構造の接着層の合計の厚みは数十μm〜100μm程度のものが用いられている。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[2]前記第1の接着層は、第1の接着層形成用塗布液を塗布後に延伸して形成されることを特徴とする[1]に記載の積層フィルム。
[3]前記バインダーがポリオレフィンであることを特徴とする[1]又は[2]に記載の積層フィルム。
[4]前記架橋剤がオキサゾリン系架橋剤であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の積層フィルム。
[5]前記支持体はポリエステルフィルムであり、前記ポリエステルフィルムの平均カルボン酸価(AV)が22eq/ton以下であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の積層フィルム。
[6]バインダーと架橋剤を含む第1の接着層形成用塗布液を、支持体の少なくとも一方の面に塗布し、延伸して第1の接着層を形成する工程と、前記第1の接着層の上にバインダーと架橋剤を含む第2の接着層形成用塗布液を、塗布し、第2の接着層を形成する工程とを含み、前記第1の接着層と前記第2の接着層の平均膜厚の合計は、0.05〜3μmであることを特徴とする積層フィルムの製造方法。
[7][6]に記載の方法により製造された積層フィルム。
[8][1]〜[5]および[7]のいずれかに記載の積層フィルムを用いた太陽電池用バックシート。
[9][8]に記載の太陽電池量バックシートを用いた太陽電池用モジュール。
本発明は、支持体と、支持体の少なくとも一方の面に積層される第1の接着層と、第1の接着層を介して支持体とは反対側に積層される第2の接着層とを有する積層フィルムに関する。第1の接着層と第2の接着層は、各々、バインダーと架橋剤を含有し第1の接着層と第2の接着層の平均膜厚の合計は、0.05〜3μmである。また、第1の接着層と第2の接着層の平均膜厚の合計に対して、第1の接着層の平均膜厚が占める割合は、0.1〜20%である。さらに、本発明においては、第1の接着層と第2の接着層は無色透明層である。
インラインコート法とは、樹脂の押出し工程、延伸工程、塗布工程、延伸工程等の一連の製膜工程において、フィルムの巻き取りを行わずに連続して上記工程を行う製法である。インラインコート法は、製膜工程において、途中でフィルムを巻き取ってから別途塗布を行うオフラインコート法と区別される。オフラインコート法では、途中でフィルムを巻き取る工程が入るため、接着層形成用塗布液を塗布した後に延伸工程が設けられない。一方、インラインコート法では、塗布工程の後に、延伸工程が設けられる。延伸工程が複数工程設けられている場合、延伸工程は、塗布工程の前に延伸工程が設けられていても良い。ただし、インラインコート法では、塗布工程の後には、必ず1回は延伸工程が設けられる。例えば、塗布工程の後に縦延伸工程を設け、その後に横延伸工程を設けても良いz、縦延伸工程の後に塗布工程を設け、その後に横延伸工程を設けても良い。なお、縦延伸工程の前に横延伸工程を設けても良く、各々の延伸工程は複数工程ずつ設けられても良い。
本発明では、第1の接着層が薄膜化されており、かつ、塗布後に延伸工程が設けられているため、第1の接着層の強度が高まっている。これにより、積層フィルムをEVAフィルムから剥離する際に、第1の接着層内において層間が破壊され、第1の接着層の層内で剥離が起こることが抑制される。また、本発明では、第1の接着層をインラインコート法で形成することにより、支持体と第1の接着層間の密着性が高まっており、これにより、積層フィルムをEVAフィルムから剥離する際に、支持体と第1の接着層の間で剥離するのではなく、支持体の表層部分において表層内剥離を引き起こすことが可能となる。このように、本発明では、支持体の表層部分において表層内剥離を引き起こすことができるため、リワークする際の剥離性を高めることができる。
第1の接着層と第2の接着層に含有されるバインダーとしては、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂又はポリアミド樹脂等を挙げることができる。中でも、ポリオレフィン樹脂を用いることが好ましい。
不飽和カルボン酸成分は、酸変性ポリオレフィン樹脂中に共重合されていればよく、その形態は限定されず、共重合の状態としては、例えば、ランダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合(グラフト変性)などが挙げられる。
また、(メタ)アクリル酸エステル成分としては、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜30のアルコールとのエステル化物が挙げられ、中でも入手のし易さの点から、(メタ)アクリル酸と炭素数1〜20のアルコールとのエステル化物が好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル成分の具体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられる。これらの混合物を用いてもよい。この中で、入手の容易さと接着性の点から、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチルがより好ましく、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチルがより好ましく、アクリル酸エチルが特に好ましい。なお、「(メタ)アクリル酸〜」とは、「アクリル酸〜またはメタクリル酸〜」を意味する。
不飽和カルボン酸エステルまたは(メタ)アクリル酸エステル成分は、酸変性ポリオレフィン樹脂中に共重合されていればよく、その形態は限定されず、共重合の状態としては、例えば、ランダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合(グラフト変性)等が挙げられる。中でも、酸変性ポリオレフィン樹脂は、エチレン−不飽和カルボン酸エステル−不飽和カルボン酸又はその無水物の三元共重合体であることが好ましく、特に、酸変性ポリオレフィン樹脂は、エチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸又はその無水物、又は、エチレン−メタアクリル酸エステル−アクリル酸又はその無水物の三元共重合体であることが好ましい。
また、各種性能面やコーティングする際の厚みを均一にしやすいなどの理由から、水性分散体中の酸変性ポリオレフィン樹脂の数平均粒子径は、1μm以下であることが好ましく、0.5μm以下であることがより好ましく、0.2μm以下であることがさらに好ましく、0.1μm以下であることが特に好ましい。
第1の接着層と第2の接着層に含有される架橋剤としては、エポキシ系、イソシアネート系、オキサゾリン系、カルボジイミド系等の架橋剤を挙げることができる。中でも、オキサゾリン系架橋剤は好ましく用いられる。オキサゾリン基を有する架橋剤として、エポクロスK2010E、同K2020E、同K2030E、同WS−500、同WS−700(いずれも日本触媒化学工業(株)製)等を利用することができる。このようなオキサゾリン系架橋剤を用いることにより、経時後においても接着性を良好に維持することができる。
第1の接着層及び/又は第2の接着層には、架橋剤に加えて、他のエポキシ基を有する化合物も含有させてもよい。これらの化合物の例としては、ソルビトトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアネート、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテルなどのポリエポキシ化合物、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテル等のジエポキシ化合物、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテルなどのモノエポキシ化合物を挙げることができる。
界面活性剤を添加する場合、その添加量は0.1〜10mg/m2が好ましく、より好ましくは0.5〜3mg/m2である。界面活性剤の添加量は、0.1mg/m2以上であると、ハジキの発生を抑えて良好な層形成が得られ、10mg/m2以下であると、層間の接着を良好に行なうことができる。
本発明の積層フィルムは支持体を含み、支持体としては、各種ポリマーフィルムを用いることができるが、中でもポリエステルフィルムを用いることが好ましい。
なお、ポリエステルフィルムのカルボン酸価(AV)は、後述する固相重合時間により調節することができる。固相重合時間を長くするとカルボン酸価は低下し、固相重合時間を短くするとカルボン酸価は増加する。
また、ポリエステルフィルムは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で他の添加剤を含んでいてもよく、酸化防止剤や紫外線防止剤が例示される。
本発明で用いるポリエステルが、芳香族二塩基酸又はそのエステル形成性誘導体と、ジオール又はそのエステル形成性誘導体とを主成分とする縮合反応により得られる重合体ないしは共重合体である場合には、芳香族二塩基酸又はそのエステル形成性誘導体とジオール又はそのエステル形成性誘導体とを、エステル化反応又はエステル交換反応させ、次いで重縮合反応させることによって製造することができる。また、原料物質や反応条件を選択することにより、ポリエステルのカルボン酸価や固有粘度を制御することができる。なお、エステル化反応又はエステル交換反応及び重縮合反応を効果的に進めるために、これらの反応時に重合触媒を添加することが好ましい。
本発明の積層フィルムの製造方法は、バインダーと架橋剤を含む第1の接着層形成用塗布液を、支持体の少なくとも一方の面に塗布し、延伸して第1の接着層を形成する工程と、第1の接着層の上にバインダーと架橋剤を含む第2の接着層形成用塗布液を、塗布し、第2の接着層を形成する工程を含む。なお、第1の接着層と第2の接着層の平均膜厚の合計は、0.05〜3μmとなるように形成される。
キャスティングロールの温度は0〜60℃が好ましく、より好ましくは5〜55℃、さらに好ましくは10〜50℃である。この時、メルトと冷却ドラムの密着を向上させ平面性を向上させるため、静電印加法、エアナイフ法、冷却ドラム上への水被覆等の等を用いることも好ましい。さらに冷却を効率的に行なうため、冷却ドラム上から冷風を吹きつけても良い。
例えば、縦および横に延伸する前に塗布工程を設ける場合は、塗布→縦→横、塗布→横→縦のように逐次で行なってもよく、塗布工程の後に同時に2方向に延伸しても良い。また、塗布→縦→縦(横)→横、縦→塗布→縦(横)→横、縦→縦(横)→塗布→横のように多段で延伸することも好ましい。
好ましい延伸温度は、Tg〜Tg+100℃、より好ましくはTg+10〜Tg+80℃、さらに好ましくはTg+20〜Tg+70℃である。延伸倍率は2〜5.5倍が好ましく、より好ましくは2.5〜5倍、さらに好ましくは3〜4.5倍である。
熱固定は、横延伸に引き続き、テンター内でチャックに把持した状態で行なうのが好ましく、この際チャック間隔は横延伸終了時の幅で行なっても、さらに拡げても、あるいは幅を縮めて行なっても良い。熱固定を施すことによって、微結晶を生成し、力学特性や耐久性を向上させることができる。
本発明の積層フィルムは、様々な用途に用いられるが、太陽電池モジュール用バックシート(太陽電池モジュールの保護シート)として好適に用いられる。本発明の積層フィルムは、EVAフィルム等の被着物に対して優れた密着性とリワーク性を有するため、太陽電池モジュール用バックシートとして用いた場合、太陽電池モジュールのセルの歩留まりを向上させることができる。すなわち、太陽電池モジュールの生産コストを抑制することができる。
本発明のバックシートは支持体の表面であって、第1の接着層が設けられた面とは反対側に、光の反射層を設けることとしてもよい。反射層を設けることにより太陽電池モジュールに入射した太陽光のうち、太陽電池セルをすり抜けてバックシートに到達した光を反射させて太陽電池セルに戻すことが可能になる。これにより、発電効率を向上させることができる。
反射層の厚みを3〜10μmの範囲にすることで、必要な反射率と接着性を両立することができる。
塗布溶媒にも制約はなく、メチルエチルケトン、トルエン、キシレンのような有機溶剤系の溶媒を用いても、水を溶媒として用いてもよい。しかし、環境負荷が小さいことを考えると水を溶媒とした塗布は特に好ましい。塗布溶媒は単独で用いても混合して用いてもよい。特に水系の塗布溶媒の場合、水に水混和性の有機溶剤を少量加えた混合溶媒として用いてもよい。
反射層の乾燥にも特に制限はないが、乾燥時間の短縮化の観点から120〜200℃程度の温度で1〜10分間程度乾燥させることが好ましい。乾燥温度が120℃未満の場合、乾燥時間が長くなり製造をする上で不利である。逆に200℃を超えると得られるバックシートの平面性が損なわれる場合がある。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートにおいては、反射層の上にオーバーコート層を設けてもよい。
オーバーコート層のバインダーとしては反射層のところで述べたものを好ましく用いることができる。また、オーバーコート層の架橋剤種としては反射層のところで述べたものを好ましく用いることができる。オーバーコート層の架橋剤の含有量としては、オーバーコート層を構成するバインダーに対して、5質量%〜40質量%が好ましく、10質量%〜30質量%がより好ましい。架橋剤の含有量が、5質量%以上であると、ポリマー層の強度及び接着性を保持しながら充分な架橋効果が得られ、40質量%以下とすると塗布液のポットライフをより長く保つことができる。
本発明の太陽電池モジュール用バックシートは外側面(太陽電池セルの反対側の面)に支持体を保護するための裏面層を設けることが好ましい。
本発明のシリコーン系複合ポリマーは水系のポリマーをラテックスの形態とする場合、カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、アミド基などの水親和性の官能基を持つものであることが好ましい。本発明のシリコーン系複合ポリマーがカルボキシル基を持つ場合、カルボキシル基はナトリウム、アンモニウム、アミンなどで中和されていてもよい。また、ラテックスの形態で使用する場合、安定性を向上させるために界面活性剤(例:アニオン系やノニオン系界面活性剤)、ポリマー(例:ポリビニルアルコール)等の乳化安定剤を含有させてもよい。さらに、必要に応じてpH調整剤(例:アンモニア、トリエチルアミン、炭酸水素ナトリウム等)、防腐剤(例:1、3、5−ヘキサヒドロ―(2−ヒドロキシエチル)―s―トリアジン、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等)、増粘剤(例:ポリアクリル酸ナトリウム、メチルセルロース等)、造膜助剤(例:ブチルカルビトールアセテート等)等のラテックスの添加剤として公知の化合物を添加してもよい。
架橋剤の含有量としては、裏面層を構成するバインダーに対して、5質量%〜40質量%が好ましく、10質量%〜30質量%がより好ましい。架橋剤の含有量が、5質量%以上であると、支持体との接着性を保持しながら充分な架橋効果が得られ、40質量%以下とすると塗布液のポットライフをより長く保つことができる。
また、無機系の紫外線吸収剤としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、などの金属酸化物や、カーボン、フラーレン、カーボンファイバー、カーボンナノチューブなどの炭素系成分等が挙げられる。 これらの中でコストと耐久性の観点から酸化チタンは特に好ましい。
裏面層の紫外線吸収剤添加量は紫外線吸収剤の種類によっても異なるが、0.2〜5g/m2、より好ましくは0.3〜3g/m2の範囲が好ましい。
裏面層の白色顔料の添加量は0.3〜10g/m2、より好ましくは4〜9g/m2の範囲が好ましい。添加量を0.3〜10g/m2とすることで良好な接着性と反射率向上を両立できる。なお、白色顔料として酸化チタンを用いる場合は顔料と紫外線吸収剤を兼ねることができる。裏面層のその他の添加剤の種類と添加量としては反射層のところで述べたものを好ましく用いることができる。
裏面層の厚みを3〜12μmの範囲にすることで、必要な耐久性と接着性を両立することができる。
本発明のバックシートでは、耐久性をさらに向上させる目的で裏面層の上に裏面保護層を設けてもよい。
本発明で好ましく用いることができるフッ素系ポリマーは、主鎖又は側鎖にフッ素含有モノマーを含むポリマーである。フッ素含有モノマーは主鎖、側鎖のどちらに含まれていてもよいが、耐久性の観点から主鎖に含まれている事が好ましい。
すべり剤としては、例えば、合成ワックス系化合物、天然ワックス系化合物、界面活性剤系化合物、無機系化合物、有機樹脂系化合物などが挙げられる。中でも、ポリマー層の表面強度の点で、合成ワックス系化合物、天然ワックス系化合物、及び界面活性剤系化合物から選ばれる化合物が好ましい。
本発明で使用できるコロイダルシリカは、ケイ素酸化物を主成分とする微粒子が水または単価のアルコール類またはジオール類またはこれらの混合物を分散媒として微粒子状態で存在するものである。
本発明の太陽電池モジュールは、本発明の積層フィルムまたは本発明の太陽電池モジュール用バックシートを含むことを特徴とする。
本発明の太陽電池モジュールは、太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池素子を、太陽光が入射する透明性の基板と既述の本発明のポリエステルフィルム(太陽電池用バックシート)との間に配置して構成されている。基板とポリエステルフィルムとの間は、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体等の樹脂(いわゆる封止剤)で封止して構成することができる。
(ポリエステル樹脂の重合)
特開2011−208125の実施例1に従い、ポリエステル樹脂を重合し、積層ポリエステルフィルムの原料ペレットとして用いた。
・オレフィン水分散体 … 24.12質量部
(アローベースSE−1013N、ユニチカ(株)製、濃度20質量%)
・フッ素系界面活性剤 … 0.19質量部
(W−AHE、富士フイルムファインケミカルズ(株)製、濃度1質量%)
・オキサゾリン系架橋剤 … 3.90質量部
(エポクロスWS−700、日本触媒(株)製、濃度25質量%)
・蒸留水 … 71.80質量部
・オレフィン水分散体 … 21.09質量部
(アローベースSE−1013N、ユニチカ(株)製、濃度20質量%)
・フッ素系界面活性剤 … 0.48質量部
(W−AHE、富士フイルムファインケミカルズ(株)製、濃度1質量%)
・ノニオン系界面活性剤 … 0.96質量部
(ナロアクティーCL95、三洋化成(株)製、濃度1質量%)
・オキサゾリン系架橋剤 … 4.33質量部
(エポクロスWS−700、日本触媒(株)製、濃度25質量%)
・蒸留水 … 73.13質量部
積層フィルムは、ポリエステルフィルムの少なくとも一方の面に、第1の接着層の形成用水性塗布液を塗布して、延伸し、第1の接着層を形成し、その後、第1の接着層の上に第2の接着層を積層することによって得た。
上記ポリエステル樹脂のペレットを、含水率20ppm以下に乾燥させた後、直径50mmの2軸混練押出し機のホッパーに投入し、270℃で溶融して押出した。この溶融体(メルト)をギアポンプ、濾過器(孔径20μm)を通した後、ダイから20℃の冷却ロールに押出し、非晶性シートを得た。なお、押出されたメルトは、静電印加法を用い冷却ロールに密着させた。
上記方法で冷却ロール上に押出し、固化した未延伸フィルムに対し、以下の方法で逐次2軸延伸を施し、厚み250μmのポリエステルフィルムを得た。
<延伸方法>
(a)縦延伸
未延伸フィルムを周速の異なる2対のニップロールの間に通し、縦方向(搬送方向)に延伸した。なお、予熱温度を75℃、延伸温度を90℃、延伸倍率を3.4倍、延伸速度を3000%/秒として実施した。
(b)第1の接着層形成用塗布液の塗布
縦延伸したベースの上に、第1の接着層の形成用水性塗布液を、0.65g/m2となるように、バーコーターで塗布した。
(c)横延伸
縦延伸と塗布を行った、上記のフィルムに対し、テンターを用いて下記条件にて横延伸を行った。
<条件>
予熱温度:110℃
延伸温度:120℃
延伸倍率:4.2倍
延伸速度:70%/秒
続いて、縦延伸及び横延伸を終えた後の延伸フィルムを下記条件で熱固定した。さらに、熱固定した後、テンター幅を縮め下記条件で熱緩和した。
<熱工程条件>
熱固定温度:215℃
熱固定時間:2秒
<熱緩和条件>
熱緩和温度:210℃
熱緩和率:2%
熱固定及び熱緩和の後、両端を10cmずつトリミングした。その後、両端に幅10mmで押出し加工(ナーリング)を行なった後、張力25kg/mで巻き取った。なお、幅は1.5m、巻長は2000mであった。
上記で作成したベースの上に、第2の接着層の形成用水性塗布液を、1.10g/m2となるように、バーコーターで塗布し、170℃で2分間乾燥させて、第2の接着層を形成した。
表1に記載の構成とした以外は、実施例1と同様の方法で、支持体の上に第1の接着層と第2の接着層を積層し、実施例2〜5の積層フィルムを作製した。実施例5では、ポリエステルフィルムの固相重合時間を25時間としてカルボン酸価(AV)が22eq/tonの支持体を得た。実施例6では、カルボン酸価(AV)が24eq/tonの支持体を得た。また、実施例7では、ダイセルファインケム(株)社製のAS−563A(アクリル樹脂)を用いた以外は、実施例3と同じように作製した。
比較例1及び2では、第1の接着層をオフラインコート法で形成し、積層フィルムを得た。各層の構成は表1の通りとした。
比較例3では、第1の接着層をインラインコート方で形成し、第1の接着層と第2の接着層の膜厚の合計が7μmとなるように接着層を形成した。
比較例4では、無機粒子(着色顔料)として石原産業(株)社製のタイペークCR−95を11質量%用いたこと以外は、実施例3と同じように作製した。
<密着性>
実施例及び比較例として得られた積層フィルムのサンプルフィルム(MD20cm、TD3cm)を2枚用意し、各々のフィルムの接着層塗布側に厚み2mm、幅3cm、長さ10cmのEVAフィルムをサンドイッチした。この時ポリエステルフィルムを揃え、両フィルムの片端にEVAフィルムを置いた。すなわち、ポリエステルフィルムは同じ側に10cmずつEVAフィルムからはみ出している構成となる。
EVAフィルムは、両方のポリエステルフィルムの、1気圧の圧力をかけながら140℃で5分加熱処理した後、室温で一日放置した。その後、両端のポリエステルフィルムを引張り試験機に掛け、30mm/分で両端を180度方向に引張り、最大応力を測定し、単位幅あたりに直し(サンプルが3cmのため30で割り1mmあたりの力に変換)表1に示した。
太陽電池モジュールから太陽電池からバックシートを剥がす操作(リワーク)を行った。太陽電池からバックシートを剥がす際には、バックシート側から、加熱温度が150℃となるように熱をかけた。その後、手で剥がす操作を行った。剥離に伴い、モジュール上に粘着剤及び着色接着層が剥げ残ったものを剥離不良品とし、その個数を百分率で示したものを「剥離不良率」とし、以下の通りの評価基準で評価を行った。なお、ここでは、A〜Cが実用可能なレベルである。
A:剥離不良率が0%、或いは剥離抵抗が極めて軽い
B:剥離不良率が0〜20%、或いは剥離抵抗が軽い
C:剥離不良率が20〜40%、或いは剥離抵抗がやや軽い
D:剥離不良率が40〜60%、或いは剥離抵抗がやや重い
E:剥離不良率が60%を超える、或いは剥離抵抗が重い
一方、比較例1及び2では、第1の接着層をオフラインコート法により形成しているため、第1の接着層の膜厚の割合(対接着層の合計膜厚)が20質量%を超えており、密着性が著しく悪化している。また、比較例3では、支第1の接着層と第2の接着層の合計膜厚が3μmを超えており、リワーク性が劣ることが分かる。比較例4では、第2の接着層が無機粒子(着色顔料)を含んでおり、リワーク性が劣ることが分かる。
4 第1の接着層
6 第3の接着層
10 積層フィルム
Claims (8)
- 支持体と、前記支持体の少なくとも一方の面に積層される第1の接着層と、前記第1の接着層を介して前記支持体とは反対側に積層される第2の接着層とを有し、
前記第1の接着層と前記第2の接着層は、各々、バインダーと架橋剤を含有し
前記第1の接着層と前記第2の接着層の平均膜厚の合計は、0.05〜3μmであり、
前記第1の接着層と前記第2の接着層の平均膜厚の合計に対して、前記第1の接着層の平均膜厚が占める割合が、0.1〜20%であり、
前記第1の接着層と前記第2の接着層が無色透明であることを特徴とする積層フィルム。 - 前記第1の接着層は、延伸薄膜層である請求項1に記載の積層フィルム。
- 前記バインダーがポリオレフィンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層フィルム。
- 前記架橋剤がオキサゾリン系架橋剤であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 前記支持体はポリエステルフィルムであり、前記ポリエステルフィルムの平均カルボン酸価(AV)が22eq/ton以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- バインダーと架橋剤を含む第1の接着層形成用塗布液を、支持体の少なくとも一方の面に塗布し、延伸して第1の接着層を形成する工程と、
前記第1の接着層の上にバインダーと架橋剤を含む第2の接着層形成用塗布液を、塗布し、第2の接着層を形成する工程とを含み、
前記第1の接着層と前記第2の接着層の平均膜厚の合計は、0.05〜3μmであり、
前記第1の接着層と前記第2の接着層が無色透明層であることを特徴とする積層フィルムの製造方法。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層フィルムを用いた太陽電池用バックシート。
- 請求項7に記載の太陽電池量バックシートを用いた太陽電池用モジュール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013071358A JP5995769B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 積層フィルム、太陽電池モジュール用バックシート及び太陽電池モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
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