JP5870369B2 - 血液脳関門障害改善剤 - Google Patents
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Description
NEVDEEEEE(配列番号30)
P+2N/-2C:
D NEVDEEEE(配列番号31)
あるいは、各臓器の虚血により血液臓器関門が脆弱化した場合であって、血栓溶解剤の適用対象外と判断されるような場合であっても、従来公知の血栓溶解剤と本発明の剤とを併用することによって、血栓溶解剤による血液臓器関門からの出血といった副作用を心配することなく虚血性疾患を治療することができる。
本発明の血液臓器関門障害改善剤の有効成分は、プロサイモシンαの51番目から56番目の6アミノ酸からなるペプチド(本明細書中、「ProTα6」や「P6」と記載する場合がある;配列番号1)等であり、従来知られているプロサイモシンα全長やプロサイモシンα由来のペプチドに比べて、製造・加工が容易であって、かつ同等以上の虚血改善効果を有している。したがって当該ペプチドは、血液臓器関門障害の改善剤や、血液臓器関門障害を伴う疾患の治療剤、また虚血性疾患の治療剤等の有効成分として、より有用である。
プロサイモシンα(以下、「ProTα」と記載する場合がある)とは、神経細胞死からの保護機能・神経細胞死抑制機能を有し、また「脳虚血性の血液脳関門脆弱化を顕著に抑制し、血液脳関門障害を改善する機能」をも有することが知られている公知のタンパク質である。
NEVDEEEEE(配列番号30)
P+2N/-2C:
D NEVDEEEE(配列番号31)
本発明の血液脳関門障害改善剤は,本発明のペプチドを有効成分として含有する。このため本発明の血液脳関門障害改善剤は,脳虚血により生じる血液脳関門の脆弱性を保護し,血液脳関門障害を改善することができる。従って本発明の血液脳関門障害改善剤は,それが有する神経保護作用によって血液脳関門を保護すると共に,脳血管障害により脆弱化した血液脳関門をも改善することができるので,脳虚血性の疾患全般,特に血液脳関門障害を伴う疾患の予防または治療に有用である。
代表的な血液臓器関門である血液脳関門を解剖学的に見ると、血液脳関門を構成する脳毛細血管内皮細胞がタイトジャンクションを形成し、細胞間隙への物質透過性を制限していることが理解できる。つまり血液脳関門の存在により、脳組織をはじめとする中枢神経系へ血管内の成分が流れ込まなくなるため、中枢神経系の生化学的恒常性が高度に維持されている。血液脳関門に異常を生じた場合、脳血管内と脳内の選択的な物質透過性に異常が生じ、これらの異常が結果的に中枢神経系に影響を及ぼすこととなる。
したがって血管梗塞治療に適用するか否か検討されるべきtPAなどの血栓溶解剤は、例えば脳梗塞の場合、梗塞後6時間(好ましくは3時間)以内にその病態が確認できた場合でしか使用できないために、ほとんどが適用外となってしまう。
それに対しProTαは、脳梗塞のような血栓の排除に急を要する一方で必ず出血を避けなければならないような疾患に対する治療に用いることができる。すなわち、梗塞部位周囲の神経細胞死を抑制して臓器の恒常性を維持し、梗塞部位の障害を改善することが可能であるだけでなく、後述するように、tPAなどの血栓溶解剤を併用することができるよう、血液脳関門などの血液臓器関門の脆弱性を改善する目的でも用いることが可能なものである。
本発明の血液臓器関門障害改善剤は、このような血液臓器関門障害を改善し、血液臓器関門を保護するものである。
例えば血液脳関門の異常を確認する場合、大脳皮質知覚領域における毛細血管の数量や長さを通常の状態と比較する。すなわち大脳皮質知覚領域における毛細血管が少なければ、脳梗塞に伴い血液脳関門の異常が発生していると判断することができるし、大脳皮質知覚領域における毛細血管が適量であれば、血液脳関門の異常は無いものと判断することができる。毛細血管の長さや量は自体公知の方法によって判別することができるが、そのような方法としては、「生体の科学;55(3)巻、266−272頁(森川俊一、江崎太一著)、2004年」に記載のレクチン(例、トマトレクチン)による血管内皮細胞の染色が挙げられる。
ペプチド末端の修飾方法としては、上述した本発明のペプチドが有する機能を阻害しないものであれば特に限定されないが、当該機能を向上させる、あるいは本発明のペプチドの体内での分解を抑制するといった観点から、アセチル化またはアミド化であることが望ましい。本発明のペプチドをペプチド末端でアセチル化またはアミド化することによって、本発明のペプチドの機能を向上させ、あるいは体内での分解を抑制することができる。
ペプチド末端におけるアセチル化またはアミド化は、当業者であれば適切な手法を適宜選択して行うことが可能である。例えば、本発明のペプチドは、N末端がアセチル化され、かつ/又はC末端がアミド化されたペプチドである。最も好ましい本発明のポリペ
プチドは、配列番号1のアミノ酸配列を有し、そのN末端がアセチル化され、C末端がアミド化されたペプチド(N−アセチル−P6−アミド;mP6やFペプチドともいう)である。
すなわち本発明の血液臓器関門障害改善剤は、本発明のペプチドが有する細胞保護作用によって、血液臓器関門周囲の神経組織を保護すると共に、血管障害により脆弱化した血液臓器関門をも改善し、血液臓器関門を保護することができる。したがって虚血性の疾患全般、血液臓器関門障害を伴う疾患、特に脳神経系組織における虚血性疾患、脳神経系臓器における血液臓器関門障害を伴う疾患の予防または治療に有用である。
臓器としては、脳神経系の臓器であることが好ましい。本発明の「血液臓器関門障害を伴う疾患の治療剤」に含まれる「本発明のペプチド」は、特に脳神経系の血液臓器関門の障害に対し有効に機能するので、当該剤は、脳神経系の血液臓器関門障害を伴う疾患の治療に有用である。
また血液臓器関門障害が、血液網膜関門障害である場合、血液網膜関門障害を伴う疾患として具体的には、緑内障、糖尿病性網膜症又は網膜剥離治療時の圧迫性障害などが挙げられる。
なおここでいう疾患の「治療」には、疾患を完治させる場合のみならず、病状を軽減させる場合や病状の悪化を阻止する場合なども含まれる。
虚血性疾患としては、脳神経系組織の虚血により生じる虚血性疾患(脳卒中、脳梗塞、脳血栓、一過性脳虚血発作など)、心臓組織の虚血により生じる虚血性疾患(虚血性心疾患;例えば心筋梗塞、狭心症など)、腸組織の虚血により生じる虚血性腸疾患(虚血性腸疾患;例えば急性腸間膜動脈閉塞症、虚血性大腸炎、腹部アンギナなど)が挙げられるが、好ましくは、脳神経系組織の虚血により生じる虚血性疾患である。
しかしながら、本発明の「虚血性疾患の治療剤」に含まれる本発明のペプチドは、梗塞部位周囲の神経細胞死を抑制して臓器の恒常性を維持し、梗塞部位の障害を改善するだけでなく、さらに虚血により生じる血液臓器関門の脆弱化を改善し、血液臓器関門を保護することができる。本発明のペプチドは出血を引き起こさないので、虚血性疾患等の治療において、出血の有無を確認することなく早期に投与することが可能である。したがって、本発明のペプチド、あるいは本発明の「虚血性疾患の治療剤」を用いることにより、血液臓器関門の構造が維持され、血栓溶解剤の副作用として考えられる脆弱血管から出血するリスクが極めて低くなる。
tPAは、市販されているものを用いてもよいし、また公知の方法で合成したものを用いてもよい。
併用される他の公知の血管障害治療剤の投与量は、用途や投与対象の年齢、体重、性別、疾患の程度等の要件によって適宜変更可能であるが、例えば、tPAの場合、虚血性疾患の治療に一般に使用される量を用いることができ、通常げっ歯類では約10mg/kg、ヒトでは約0.6mg/kgである。
よって本発明は、本発明のペプチドを有効成分として含有する、神経細胞死抑制剤を提供する。
適切な薬学的に許容される担体あるいは希釈剤としては特に限定されず、自体公知の担体あるいは希釈剤を適用することが可能であるが、例えばRemington’s Pharmaceutical Sciences等に記載されたものが挙げられる。
より具体的には、本発明のペプチドを、水、生理食塩水、等張化した緩衝液等の適当な溶媒に溶解することで注射剤とする。その際、ポリエチレングリコール、グルコース、各種アミノ酸、コラーゲン、アルブミン等を保護剤として添加して調製することが可能である。また、リボソーム等の封入体にペプチドを包埋させて投与することも可能である。
特許文献2で既に特定したペプチド9(=ProTα9)の誘導化を目指し、アミノ酸配列を前後させる、あるいはN末端およびC末端を欠損するなどした11種類のペプチドの効果を評価した。活性評価は網膜虚血モデルにおける一週間後のERGを指標とした。結果を図2に示す。図中のP1-9はペプチド9を示し、+1N/-1Cはペプチド9の配列のN末端側に1アミノ酸付加、C末端側を1アミノ酸削除したことを示す。
ラットプロサイモシンαの50番目〜58番目のアミノ酸からなる9アミノ酸のペプチド(P+2N/-2C)及び51番目〜57番目のアミノ酸からなる7アミノ酸のペプチド(P+1N/-3C)も、51番目〜56番目のアミノ酸からなるペプチド(P+1N/-4C)と同等の活性を有するが、51番目〜55番目のアミノ酸からなる5アミノ酸のペプチド(P+1N/-5C)及び49番目〜57番目のアミノ酸からなる9アミノ酸のペプチド(P+3N/-3C)では活性が低下した。従って、最短でかつ活性を維持しているペプチド配列として配列番号1で表されるアミノ酸配列を有するペプチドP6(P+1N/-4C;即ちProTα6)を見出した。
P+2N/−2Cは,配列番号9で示されるアミノ酸配列を有する全長ラットプロサイモンシンαにおいて50番目から58番目のアミノ酸配列)を有するペプチド(配列番号31で示されるペプチド)である。P+3N/−3Cは,配列番号9で示されるアミノ酸配列を有する全長ラットプロサイモンシンαにおいて49番目から57番目のアミノ酸配列)を有するペプチド(配列番号13で示されるペプチド)である。P+1N/−3Cは,配列番号9で示されるアミノ酸配列を有する全長ラットプロサイモンシンαにおいて51番目から57番目のアミノ酸配列)を有するペプチド(配列番号32で示されるP7ペプチド)である。P+1N/−4Cは,配列番号9で示されるアミノ酸配列を有する全長ラットプロサイモンシンαにおいて51番目から56番目のアミノ酸配列)を有するペプチド(P6ペプチド:配列番号1で示されるペプチド)である。P+1N/−5Cは,配列番号9で示されるアミノ酸配列を有する全長ラットプロサイモンシンαにおいて51番目から55番目のアミノ酸配列)を有するペプチドである。
ERGでは、光照射から視神経(神経節細胞)に至る活動を評価することができる。角膜の後極に対する電位差は+2〜17mVであるが(網膜の静止電位)、光刺激後、15msecの潜時で内向きの電圧変化a−wave(a波)が生じ、その後外向きの電圧変化b−wave(b波)が生じる。a波は外顆粒層(視細胞)の働きを反映し、b波は内顆粒層から神経節細胞層までの機能を反映している。a波及びb波は、虚血処理の1週間後の時点ではほぼ完全に消失し、電位は平坦なものになる。a波及びb波の消失は、網膜虚血障害により網膜機能が低下したことを示す。神経保護タンパク質であるプロサイモシンα 1pmol(PBS溶液中)を虚血の24時間後に硝子体内に注入すると、その内向き、外向きの電流がほぼ完全に回復することが知られている(非特許文献4(Fujita et al.、Cell Death and Differ,2009))。
ERG(Electroretinogram;網膜電位図)を用いて、虚血処理後の網膜虚血障害に対する各プロサイモシンα由来ペプチド(即ち、ProTα30(ラットプロサイモシンαの49番目〜78番目のアミノ酸からなるペプチド;配列番号10)、ProTα9(ラットプロサイモシンαの52番目〜60番目のアミノ酸からなるペプチド;配列番号11)、ProTα6、及びProTα6のN末端をアセチル化しC末端をアミド化したペプチド(それぞれ、P30、P9、P6およびmP6と略記する)の効果を測定した。虚血処理は、マウス前眼房に130mmHgの水圧を45分間適用することにより行った。網膜電位の測定は、虚血処理の1週間後に行った。虚血処理の1週間後、マウスを3時間暗順応させた。その後光を短時間照射し、角膜に装置した電極を用いて静止電位の変化を測定した。
本実施例では、プロサイモシンαの部分ペプチドP30及びP9(特許文献2)、並びにP6及びP6の誘導体であるmP6(N−acetyl−P6−amide)を、虚血の24時間後に硝子体内に投与した。
結果を図3に示す(左図:a波;右図:b波)。縦軸は電圧の変化分を示し、横軸は各ペプチドの投与量(pmol)を示す。図3から明らかなように、P30とP6は、1〜10pmolの濃度範囲ではほぼ同等の優れた網膜虚血障害抑制効果を示した。P9の活性はP30及びP6よりむしろ弱く、同等の効果を得るのに6倍程度高い濃度が必要であった。さらに、P6ペプチドの末端修飾誘導体mP6は、P30やP6よりも高い効果を有しており、P6よりも4倍低い濃度でも同等の網膜虚血障害抑制効果を示した。
タイトジャンクションタンパク質オクルディンは、虚血により発現が上昇するメタロプロテアーゼ(MMP)によって分解されることが知られている(J Cereb Blood Flow Metab, 2007. 27(4): p. 697-709)。特にMMP−9は、虚血による血液臓器関門破綻において中心的な役割を担うと考えられている(J Cereb Blood Flow Metab, 2000. 20(12): p. 1681-9)。
MMP-9の発現レベルは通常低いが、虚血による様々な刺激により発現が誘導される。MMP-9の活性をゼラチンザイモグラフィーで評価したところ、網膜虚血により12時間後のproMMP-9の活性は著しく上昇するが、網膜虚血3時間後にP6 10 pmolを硝子体内投与した場合、虚血によるproMMP-9活性上昇を半分程度抑制した。
P6のC末端をアミド化したP6-NH2も同様に10 pmolでproMMP-9活性を半分以下に抑制した。また、P6のN末端をアセチル化、C末端をアミド化したmP6は1 pmolでP6と同等の効果を示した。
MMP-2は恒常的に発現しているが、網膜虚血により著しく活性が上昇した。MMP-2に関してもproMMP-9と同様にP6誘導体ペプチドを投与した場合、活性は抑制された(図4)。
C57BL/J6マウスの左中大脳動脈を梗塞して作成した脳虚血モデルマウスを1時間維持し、次いで再灌流した。再灌流の1時間後にP30(1mg/kg又は3mg/kg)又はP6(1mg/kg)を尾静脈内投与し、その後24時間毎にマウスの経過を観察して運動機能及び生存を評価した。運動障害を表す臨床スコアは以下の5段階で評価した:1:右前肢を完全に伸長することができない、2:右方向への旋回行動、3:体勢を保てず右方向に傾く、4:自発運動の消失、5:死。
図5から明らかなように、3mg/kgのP30投与では、有意な保護効果が観察され、臨床スコアは平均2程度に低下したが、1mg/kgでは保護効果が低く、8日目以降にはスコアが平均して4程度であった。これに対し、P6は1mg/kgでも臨床スコアが平均2程度に低下し、有意な保護効果を有することがわかる。1mg/kgのP6は、3mg/kgのP30とほぼ同等の有効性であった。
1時間のtMCAO、再灌流の2時間後は、実際の脳卒中発生の3時間後に相当する。つまりP6は、脳卒中で倒れてから3時間後に投与しても、脳卒中に対する十分な保護効果を奏すると言える。
C57BL/J6マウス(雄性、体重21〜26g)の左中大脳動脈を梗塞による脳虚血を1時間維持し、次いで再灌流した。再灌流の0.5時間後及び3時間後の2回、vehicleまたはP6(0.1mg/kg)を静脈内投与(i.v.)し、さらに再灌流24時間後にペントバルビタール50
mg/kgを腹腔内投与することにより全身麻酔を施し、処置マウスを37℃に保温したベッドの上に静置し、PBSに溶解した1 mg/mLのビオチン化トマトレクチン(SIGMA、Lot番号048K3786)100μLを2〜3分かけてゆっくりと静脈内投与した。5分後パラホルムアルデヒド(PFA)により全身を灌流固定し、脳を取り出し、室温にてさらに3時間4%PFA処置した。その後25%蔗糖液に入れ4℃で一晩なじませた。脳はOCTコンパウンドにより凍結包埋し、大脳皮質知覚領S1(CS1)やS2(CS2)を含む面で50μmの厚さの切片を作製し、シランコーティングされたスライドガラス上で貼付し、一晩ヒーター上で乾燥させた。その後、Alexa Fluor488でラベルされたストレプトアビジン(2%BSA/PBST液にて300倍希釈)を用いてトマトレクチンの蛍光染色を行い、その後蛍光退色防止剤であるFluoromount(日本ターナー株式会社)で固定し、一晩暗所静置し、後に共焦点レーザー顕微鏡LSM5 PASCAL(Carl Zeiss)で観察した。蛍光シグナルはデコンボリューション法により、およそ30μmの範囲の蛍光全量を積算解析した。
対照群マウスでは、大脳皮質の虚血中心部コア(core)と線条体(striatum)の領域では、contraに比べipsiで血管密度が減少していたが、P6投与群では、core及びstriatumで血管密度の改善が見られ、ipsiでもcontraと同程度の染色結果が得られた。striatumでの血管保護作用が特に顕著であった。
4時間のtMCAOを行い、1日後の臨床スコアと死亡率を評価した(図8)。Vehicle、tPA 10 mg/kg、tPA+P6 1 mg/kgは再灌流直前に尾静脈投与した。4時間のtMCAOは、虚血性疾患の発症後3時間以降に相当する。tPA処置によりVehicle群と比較して運動障害は悪化したが、tPAとP6を併用すると有意に抑制された(左図)。
また、虚血1日後の死亡率を評価した結果、Vehicle投与群では8.3%しか死亡しないのに対し、tPA投与群では35.7%のマウスが死亡した。しかしながら、tPAとP6を併用すると全てのマウスが生存した。
脳梗塞治療薬
配列番号1で表わされるアミノ酸配列,又は配列番号1で表わされるアミノ酸配列から1個又は2個のアミノ酸が欠失,付加,置換,又は挿入されたアミノ酸配列からなるペプチドまたはその塩を公知の方法により合成した。得られたペプチドは,22種類であった。22種類のペプチドには,配列番号1〜6で表わされるアミノ酸配列からなるペプチド及びその塩が含まれていた。tPAは,協和発酵キリン株式会社(東京,日本)より購入した。配列番号1〜6で表わされるアミノ酸配列からなるペプチド及びその塩を,それぞれP6,Aペプチド,Bペプチド,Cペプチド,Dペプチド及びEペプチドとした。
本実験で使用したC57/BL6J系雄性マウス6〜9週齢(19〜28g)は,恒温(22±2℃)の部屋で12時間毎の昼夜自然管理下において飼育し,水道水及び一般動物用固形飼料(MF, オリエンタル酵母,東京,日本)を自由に摂取させた。以下に示す全ての実験は,長崎大学動物実験指針で定める方法に準じて行った。
ペントバルビタール75mg/kgをマウス腹腔内に投与し麻酔をかけた。37℃Cの恒温台の上にマウスを置き,体温を維持する。硝子体を1%の硫酸アトロピンで散瞳させ,無菌眼内潅流溶液(BSS PLUS dilution buffer; Alcon, Fort Worth, TX, USA)の容器を予め水面がマウスの眼より135.5 cm(100 mmHg)の高さになるようにつり上げておき,灌流溶液を小児用輸液セットに接続した33Gの注射針を針先から少し垂らしながら前眼房に刺入し固定した。前房に針を刺入した後,灌流系を解放することにより前眼房内に圧力(100 mmHg)を45分間負荷した(マウス正常眼圧は15 mmHg程度)。これらの操作は実体顕微鏡下で行い,眼圧の上昇により網膜虚血が惹起されていることを網膜内血流の遮断を指標に目視にて確認した。虚血負荷終了後に注射針を抜き,眼圧を低下させることにより網膜を再灌流させた。モデルは虚血-再灌流法を用いた一般的緑内障モデルであり,既存の緑内障治療薬であるアンジオテンシン変換酵素阻害薬の全身投与により神経保護効果を示すこと等が知られている。
標本作製:ペントバルビタール50 mg/kgをマウス腹腔内に投与し麻酔をかけた。心臓からK+ free PBS 40 mlを灌流して脱血し,4% PFA 30 mlを灌流して固定した。マウスから眼球を取り出し,室温で3時間,4% PFAで浸漬固定した。25%
スクロースに置換し,8時間以上組織が沈むまで4度Cでインキュベーションした。その後,組織表面の水分を拭き取った後,OCTコンパウンドで包埋した。凍結ミクロトームCM1900で10μM厚切り切片を作成し,シランコーティングしたスライドガラスに張り付けた。ヒーターの中で一晩乾燥させた。
マウスを暗室にて3時間暗順応させた後,ペントバルビタール50 mg/kgをマウス腹腔内に投与し麻酔をかけた。1% アトロピン点眼にて瞳孔を開かせた後,コンタクト電極(KE-S; Kyoto contact lenses, 京都,日本)を角膜先端に設置し,鉄電極を眼近傍に設置した。皮下プラチナ針電極は,腹部に設置した。ERGはSLS-3100 (日本光電,東京,日本)にて20Jの閃光にて誘発させ,MEB-9104
(日本光電) にて2分ごとに30分間計測した。バックグラウンド補正は,通常時の明時における反応を2分ごとに20分間計測したものを使用した。計測されるa波,b波の増幅は,Neuropack(日本光電)にて定量した。
マウスを3% イソフルラン(エスカイン(登録商標),マイラン製薬株式会社,東京,日本)で麻酔をかけた(Small animal anesthetizer MK-A100,室町機械株式会社,東京,日本)。摂氏37度の恒温台(池本理化学株式会社,東京,日本)の上で咽頭部位の皮膚を鋏で2 cmほど縦に切る。硬質絹糸(硬質8号,夏目製作所)で皮を右側に引っ張り,視野を確保した。実体顕微鏡を使い,結合組織,神経などを剥離しながら気管左に位置する左総頸動脈を硬質絹糸で確保する。総頸動脈を上方へ辿ると内頸動脈と外頸動脈に分かれるので,左手前側の外頸動脈を二か所,軟質絹糸で硬く結び,間を切る。内頸動脈から上部に伸びる細い血管を軟質絹糸で確保する。軟質絹糸と硬質絹糸を強く引っ張り血流を止めて,内頸動脈に鋏で切りこみを入れる。そこから塞栓子を1から1.5 cm挿入し,中大脳動脈を閉塞する。内頸動脈を塞栓子ごと軟質絹糸で結び,塞栓子を固定した。引っ張っている硬質絹糸の下に軟質絹糸を通し,硬質絹糸の手前で総頸動脈を結んでから硬質絹糸を外す。軟質絹糸で胸を2か所縫合する。本課題の一過性中大脳動脈閉塞モデル(tMCAO)の場合,1時間,または4時間後に再び摂氏37度の恒温台の上でマウスに3% イソフルランで麻酔をかけ,胸を縫合した軟質絹糸をほどき,胸を開ける。内頸動脈を結んでいた軟質絹糸を緩め,塞栓子を抜去し,すぐに再び内頸動脈を結んだ。
PIT)モデル
マウスを3% イソフルラン(エスカイン(登録商標),マイラン製薬株式会社,東京,日本)で麻酔をかけた(Small animal anesthetizer MK-A100,室町機械株式会社,東京,日本)。術中は、2.5% イソフルランで麻酔効果の維持を行った。摂氏37度の恒温台(池本理化学株式会社,東京,日本)の上で左耳と左眼の間の皮膚を5-6 mm切開した。側頭筋縁に沿って眼科用ハサミを入れ、頭蓋骨と側頭筋の付着部を切開し、側頭筋下の中大脳動脈領域の頭蓋骨を露出した。軟質絹糸で四方向に皮膚および側頭筋を引っ張ることで視野を確保した後,実体顕微鏡下にて中大脳動脈領域の頭蓋骨にドリルで約1.5 mm径の小孔を開けた。ローズベンガル(Wako)30 mg/kgを尾静脈内投与し,直後にUVスポット光源(L-4887-13;浜松ホトニクス,静岡,日本)に接続したライトガイド(A4888;浜松ホトニクス,静岡,日本)の先端部を,硬膜下に確認される遠位中大脳動脈に垂直に充て緑色光を10分間照射した。その後,中大脳動脈が変化(細くなる or 血赤色が薄くなる)していることを確認した後,側頭筋を戻し,皮膚を軟質絹糸にて縫合した。
脳虚血に伴う運動機能障害の程度を評価するため,以下の定義による神経学的スコア(Clinical
Scores)を用いた。また,1〜4の各数値は2段階評価とした(スコア1と2を示すなら,1.5とした)。
1:右前肢の運動機能障害,2:一方向性の行動をとる,3:体勢を保てず傾く,4:自発運動の消失,5:死亡
PBS(phosphate-bufferd saline)をビーカーに全脳が浸かる程度,また24穴プレートに500 μLずつ分注し氷冷する。2% TTC(2, 3, 5-triphenyltetrazolium chloride)溶液を作成する。脳組織を摘出し,ビーカー内で氷冷しておいたPBSで洗浄する。予め氷冷しておいたブレインスライサー(室町機械株式会社,東京,日本)上に脳組織を設置し,剃刀を用いて厚さ1mmの冠状断面の脳切片を6枚作成する。作成した脳切片の範囲はBregmaから前方に2mmから後方に3mmの位置までとする。脳切片は速やかに24穴プレートに氷冷したPBS内に1枚ずつ浸し,2% TTC溶液に置換する。その後遮光して室温で15〜20分間インキュベートした後,4% PFAで固定し観察を行った。
独立した2群間については,F-testによる分散分析後にStudent’s t-testを用いて有意差検定を行った。多群間解析については,One-factor ANOVA,repeated measure ANOVAによる分散分析後にDunnett’s testを用いて有意差検定を行った。
網膜虚血モデルにおける硝子体内投与処置における評価は,眼内という閉鎖系であることから網膜の厚みを測定する組織化学的解析,網膜電位図 (ERG)による機能解析は,高い再現性と高感度性を有する。このことから,研究責任者らは,実際in vivo解析である本モデルをin vitro類似解析と位置づけ,プロサイモシンαアミノ酸配列を基に活性ドメインの探索を行い,6アミノ酸(基本ペプチドP6)までの絞り込みに成功した。
図9は,基本ペプチドP6の網膜虚血障害保護効果を示すための染色された網膜を示す図面に替わる写真である。図10は,対照,DMSO投与,P6を1眼当たり1pmol,3pmol,及び10pmol投与した場合の網膜の厚さ及び網膜電位図である。図10Aは,網膜の厚さを示すグラフである。図10Bは,a−波を用いた網膜電位の値を示すグラフである。図10Cは,b−波を用いた網膜電位の値を示すグラフである。図9から,例えば,P6を3pmol/目以上投与した場合網膜虚血モデルにおいて組織障害を抑制し,P6に組織保護作用があることがわかる。なお,網膜虚血モデルにおいて,基本ペプチドP6(NEVDEE)は,10 pmol/eyeの硝子体内投与でほぼ完全な組織障害を抑制したERGによる機能解析においては3 pmol/eyeから用量依存的な保護効果を示すことが明らかとなった(図9,図10)。
P6のアミノ酸配列を基に,アミノ酸改変体,N末端のアセチル化,C末端のアミド化等の修飾体スクリーニングペプチドを21サンプル作製し,網膜虚血モデルにおけるERG解析にて評価を行った。P6の10倍活性の高い1
pmol/eyeを目標値と設定しており,本用量でスクリーニングを行ったところ,14サンプルがP6と比較して高活性を示しポジティブとした(図11)。図11は,様々なペプチドの網膜電位の値を示すグラフである。図11Aは,a−波を用いた網膜電位の値を示すグラフである。図中のアンダーラインを付けたペプチドは左からそれぞれ、基本ペプチドP6誘導体F,H,I, J, L, K, C, M, A, N, O, D, B, P,
Q, R, S, T, U, E, Gペプチドである。図11Bは,b−波を用いた網膜電位の値を示すグラフである。
ポジティブペプチドから,より高活性のペプチドを抽出するため,用量0.1
pmol/eyeにおける保護効果をERG機能解析にて評価した(図12)。図12は,様々なペプチドの網膜電位の値を示すグラフである。図中1−14はそれぞれ基本ペプチドP6誘導体(C, M, A, N, O, B, P, Q, E, G, U, D, T,
S)ペプチドに相当する。図12Aは,a−波を用いた網膜電位の値を示すグラフである。図12Bは,b−波を用いた網膜電位の値を示すグラフである。
tMCAOモデルにおける評価
基本ペプチドP6活性の運動障害保護効果
P6はtMCAOモデル(60 min虚血)において長急性期に相当する虚血1時間後静脈内投与で運動障害に対し保護効果を有することを評価した。図13Aは,tMCAOモデルにおける評価工程を示す。図13Bは,評価スコアを示す。図13Cは,60分のtMCAOを行った後の評価スコアの変遷を示す。図13Dは,対照,1時間のtMCAO後、それぞれさらに1,2,3時間後に1mg/kgのP6を投与し、1‐14日後の間の運動障害を評価したスコアを示す。虚血1時間後静脈内投与で運動障害に対し保護効果を有することは,例えばP6を1mg/kgで投与した場合について確認できた(図13)。
高活性プロトタイプペプチドの評価については,有効用量の低下,もしくは有効濃度域の拡大(用量依存性)について評価を行った。図14Aは,tMCAOモデルにおける評価工程を示す。図14Bは,Aペプチドを静脈内投与した場合のtMCAOモデルでの運動障害評価スコアの変遷を示す。図14Cは,Bペプチドを静脈内投与した場合のtMCAOモデルでの運動障害評価スコアの変遷を示す。Aペプチド及びBペプチドは,虚血後1時間後処置にて,濃度依存的な運動障害保護効果を示した(1-10 mg/kg)。
図15Aは,Aペプチド又はBペプチドを網膜虚血後24時間に10mg/kg静脈内したときのa−波を用いた網膜電位の値を示すグラフである。
図15Bは,Aペプチド又はBペプチドを網膜虚血後24時間に10mg/kg静脈内したときのb−波を用いた網膜電位の値を示すグラフである。図15A及び図15Bから,ERG機能解析にて評価したところ,予想通りAペプチドが高活性を有することが明らかとなった。
tPA副作用:脳出血に対する活性ペプチドの抑制効果
次に,P6の血管系に対する効果について着目した。脳梗塞治療薬として使用される血栓溶解剤tPAは,急性期における処置では梗塞自体を消失させることから有用である。しかし,副作用として脳出血を惹起することから,tPAを投与する際に画像診断が必要であり,更に虚血後3時間以内に投与する必要がある。そこで,P6,及びペプチド5サンプル(A-E)のtPA誘発性の副作用抑制効果の有無について解析を行った。tPAによる脳出血を有意に誘発させることを目的として,虚血4時間処置後に10 mg/kg tPAを処置し,再還流を行う系を用いた。
P6の結果を基に10mg/kg投与において,tPAの副作用を抑制するか否かをプロトタイプペプチド5サンプル(A〜Eペプチド)について解析を行った。図17Aは,tMCAO虚血4時間後にA,B,C,D,Eペプチド単独あるいはそれぞれとtPAの併用時の大脳皮質および線条体における出血作用を示す写真である。Dペプチド及びEペプチドを投与した場合はマウスが死亡した。これは,Dペプチド及びEペプチドの適正量が10mg/kgより小さな値であったことによると考えられる。
tPAのいずれの副作用も抑制したAペプチドについて,本抑制効果の用量依存性について検討を行った。4時間の中大脳動脈閉塞によるtMCAOモデルを作成し,再灌流直後にmodified
P6: A(Aペプチド)の溶媒であるPBSをi.v.投与したVehicle投与群、Aペプチドを1, 3, 10 mg/kg (i.v.)投与したAペプチド単独投与群、10 mg/kgのtPAをi.v.投与したtPA単独投与群、10 mg/kgのtPAとともにAペプチドを1, 3, 10 mg/kg (i.v.)投与した併用投与群の計8群におけるtMCAO処置24時間後の運動障害、ならびに虚血処置24時間後に凍り非やPBSを用いた還流により血液を序去し、灌流により除去できなかった脳組織内の血液を脳血管の破綻による出血とし、脳出血評価を実施した。
scoreの改善ならびに出血領域の縮小を示したことから(tPA + modifiedP6:A
1mg/kg:0.7±0.2mm2,tPA +
modifiedP6:A 3mg/kg:0.4±0.1mm2, tPA + modifiedP6:A10 mg/kg:
0.2±0.1mm2)、modifiedP6: AがtPA誘発性の脳出血を抑制することが示唆された。
PITモデルにおける評価
tPA治療時間の遅延による保護効果の減弱
生体内での脳梗塞発症原理に近似した血栓性脳梗塞PITモデルにおける評価を行った。第一にPITモデルに対するtPAの保護について検討したところ,血栓形成(梗塞)後,超急性期に相当する1時間後処置では,有意な梗塞領域の減少が確認された。この保護効果はtPA処置時間を遅延(2〜4時間)させることで減弱した。また,虚血6時間後にtPAを投与したものについては,保護効果が認められなかった。しかしながら,虚血6時間後にtPAを投与したものであっても,副作用といえる障害の増悪を認められなかったことから,より処置時間を遅延させた系で検討する必要もあると考えられる。運動障害を評価するクリニカルスコアについては,PITモデルは適さないことが明らかとなり,ローターロッド法等の行動学的手法で評価することとした。
tMCAOモデルにおいて,tPA副作用抑制効果を有したAペプチドを虚血後4時間後にtPAのPITモデルにおけるtPAとの併用効果について解析を行った。図19は,PITモデルにおけるAペプチド及びtPAの投与計画を示す。図20Aは,ローズベンガル投与後すぐに光照射し、中大脳動脈に血栓を生じさせ、その後5時間に対照あるいはAペプチド10,30mg/kgを静脈内投与、さらにその後1時間にtPAを投与し、最終的に光化学的血栓形成後24時間に認められる大脳皮質と線条体領域の脳梗塞を示した写真を示す。図20Aでは対照、tPA単独対照、10, 30mg/kg Aペプチド併用、30mg/kg Aペプチド単独による結果を示す。図20Bは,図20Aの梗塞領域を定量化したものである。図20Cは,ローズベンガル投与後すぐに光照射し、中大脳動脈に血栓を生じさせ、その後5時間に対照あるいはAペプチド10,30mg/kgを静脈内投与、さらにその後1時間にtPAを投与し、最終的に光化学的血栓形成後24時間に認められる運動障害評価スコアをもとめたものである。図20Cでは対照、tPA単独対照、110,30mg/kg Aペプチド併用、30mg/kg Aペプチド単独による結果を示す。図20A,図20B及び図20Cから,AペプチドをtPA投与の1時間前(虚血5hr後)に投与したところ,組織化学的解析において保護効果が認められた。また,そのAペプチドの効果は用量依存的であった(10mg/kg及び30mg/kg)。一方,Aペプチドの単独投与では保護効果が認められなかった。本保護効果はtPAとAペプチドの相乗効果であると考えられる。
以上の結果より,虚血後期でのtPA単独投与は運動機能障害の増悪,ならびに出血を誘導するものの脳障害領域の拡大には影響しないことが明らかになった。
tMCAOモデル(60分虚血-再還流)において,P6は虚血1時間後の1回1mg/kgの尾静脈投与で運動障害を抑制した。しかしながら,本保護効果は3mg/kg,10mg/kg投与といった高用量では,1回1mg/kgの投与ほどの抑制効果が認められなかった。本実施例では,目標値として用量0.1mg/kgと用量依存的な保護効果を示す活性ペプチドを見出すことを目的とした。高活性5ペプチドについて検討したところ,2種のペプチドがそれぞれ3mg/kg(Aペプチド) と10mg/kg(Bペプチド) で保護効果を示すと共に,用量依存性を有していることを明らかとした。活性差とその他3種のペプチドにおいて活性が認められなかったのは,静脈内投与による生体内安定性と脳移行性の問題であると考えられる。
プロトタイプペプチドの処置時間・濃度変更によるtPAとの相乗的保護効果解析(運動機能解析については,ローターロッド試験適用)
i.v.)処置したものをtPA単独群とし,5時間後に溶媒Aペプチド (100 μL/10g,
i.v.),6時間後にtPA (10 mg/kg, i.v.)処置したものをAペプチド+tPA処置群とした。
mg/kg) (n=6), Aペプチド (10 mg/kg) (n=6), Aペプチド (30 mg/kg) (n=6)の各群間をone-way ANOVA post hoc
Tukey-Kramer methodを用いて解析した。
cerebral ischemia in a mouse model.Surgical Neurology
67 (2007) 620〜625
P6: Aの併用投与した群では,modified P6: A 3 mg/kg投与では有意な改善傾向は認められなかったものの(132±15秒),10 mg/kgおよび30
mg/kg投与群では用量依存的な運動機能の改善効果を見出すことができた(10 mg/kg: 192±21秒, 30 mg/kg: 246±16秒)。以上の結果より,PIT処置6時間後にtPAを投与することで誘発される運動機能障害増悪が,modified P6: Aを前処置することで改善することから,modified P6:
AがtPA誘発性の運動障害抑制に有効であることが示唆された。
PEは,ピログルタミン酸を示し,
Ac−Nは,アセチルアスパラギンを示し,
E-NH2は,グルタミン酸アミド(イソグルタミン)を示し,
Nvaは,ノルバリンを示し,
Nleは,ノルロイシンを示す。
PITモデルにおけるAペプチド以外のペプチド効果の検討(Clinical scoreとTTC染色による脳障害領域の評価)
また、Clinical scoreについては、PIT処置単独では1.5±0.1、PIT処置6時間後にtPAを単独投与した群で1.4±0.1を示した。また、modified P6をtPAと併用した場合においても変化は見られなかった(tPA + B: 1±0, tPA + C: 1.5±0.4, tPA + D: 1±0, tPA + E: 1.2±0.2, tPA + F: 1.2±0.2, tPA + G: 1.2±0.2)。
P6をtPAと併用した場合においてもClinical
scoreの変化は見られなかった(tPA + H: 1.3±0.2,
tPA + I: 1.3±0.3, tPA + J: 1.3±0.3,
tPA + K: 1.1±0.2, tPA + L: 1.3±0.2)。
配列番号2:P6の誘導体ペプチド(Aペプチド)
配列番号3:P6の誘導体ペプチド(Bペプチド)
配列番号4:P6の誘導体ペプチド(Cペプチド)
配列番号5:P6の誘導体ペプチド(Dペプチド)
配列番号6:P6の誘導体ペプチド(Eペプチド)
配列番号7:全長ヒトプロサイモシンα
配列番号8:全長マウスプロサイモシンα
配列番号9:全長ラットプロサイモシンα
配列番号10:ProTα30
配列番号11:ProTα9
配列番号12:ラット及びマウスプロサイモシンαの50番目〜56番目の7アミノ酸からなるペプチド
配列番号13:ラット及びマウスプロサイモシンαの51番目〜57番目の7アミノ酸からなるペプチド
配列番号14:P6の誘導体ペプチド(Fペプチド)
配列番号15:P6の誘導体ペプチド(Gペプチド)
配列番号16:P6の誘導体ペプチド(Hペプチド)
配列番号17:P6の誘導体ペプチド(Iペプチド)
配列番号18:P6の誘導体ペプチド(Jペプチド)
配列番号19:P6の誘導体ペプチド(Kペプチド)
配列番号20:P6の誘導体ペプチド(Lペプチド)
配列番号21:P6の誘導体ペプチド(Mペプチド)
配列番号22:P6の誘導体ペプチド(Nペプチド)
配列番号23:P6の誘導体ペプチド(Oペプチド)
配列番号24:P6の誘導体ペプチド(Pペプチド)
配列番号25:P6の誘導体ペプチド(Qペプチド)
配列番号26:P6の誘導体ペプチド(Rペプチド)
配列番号27:P6の誘導体ペプチド(Sペプチド)
配列番号28:P6の誘導体ペプチド(Tペプチド)
配列番号29:P6の誘導体ペプチド(Uペプチド)
配列番号30:P+1N/-1C
配列番号31:P+2N/-2C
配列番号32:ProTα7
Claims (15)
- 配列番号1〜6及び配列番号12〜配列番号32のいずれかで表わされるアミノ酸配列からなるペプチドまたはその塩。
- 請求項1に記載のペプチドまたはその塩であって,
配列番号1,配列番号2,配列番号3,配列番号4,配列番号5,配列番号6,配列番号12又は配列番号13で表わされるアミノ酸配列からなるペプチドまたはその塩。 - 請求項1に記載のペプチドまたはその塩であって,
配列番号2で表わされるアミノ酸配列からなる,ペプチドまたはその塩。 - 請求項1に記載のペプチドまたはその塩を有効成分として含む血液臓器関門障害を伴う疾患の治療剤。
- 請求項1に記載のペプチドまたはその塩を有効成分として含む血液脳関門障害を伴う疾患の治療剤。
- 請求項5に記載の血液脳関門障害を伴う疾患の治療剤であって,
前記血液脳関門障害を伴う疾患が,アテローム性動脈硬化または高血圧による二次性の血管障害,一過性血流障害,高血圧性脳障害,頭蓋内外の動脈の塞栓症,血栓症に起因する梗塞,動脈瘤,動静脈奇形,脳動脈狭窄性病変,硬膜動静脈瘻,血管外傷,血管性腫瘍,ウィルス感染性脳炎,脳梗塞後の脆弱性血管新生による浮腫,又は脳梗塞後の脆弱性血管新生による出血疾患である,
血液脳関門障害を伴う疾患の治療剤。 - 請求項1に記載のペプチドまたはその塩を有効成分として含む虚血性疾患の治療剤。
- 請求項1に記載のペプチドまたはその塩を有効成分として含む脳梗塞の治療剤。
- 請求項1に記載のペプチドまたはその塩を有効成分として含む,
血栓溶解剤により惹起される運動障害又は脳出血の治療剤又は予防剤。 - 請求項1に記載のペプチドまたはその塩を有効成分として含む神経細胞死抑制剤。
- 請求項1に記載のペプチドまたはその塩,及び血栓溶解剤を有効成分として含む,
脳虚血性疾患用治療剤。 - 請求項11に記載の脳虚血性疾患用治療剤であって,前記血栓溶解剤が,プラスミノーゲンアクチベータである,治療剤。
- 請求項11に記載の脳虚血性疾患用治療剤であって,
脳虚血性疾患が脳梗塞である,治療剤。 - 請求項11に記載の脳虚血性疾患用治療剤であって,
前記請求項1に記載のペプチドまたはその塩が対象に投与された後,30分から5時間以内に前記血栓溶解剤が投与される,治療剤。 - 請求項11に記載の脳虚血性疾患用治療剤であって,
前記請求項1に記載のペプチドまたはその塩が対象に投与された後,1時間から3時間以内に前記血栓溶解剤が投与される,治療剤。
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