JP5780171B2 - 曲げ性に優れた高強度冷延鋼板、高強度亜鉛めっき鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 - Google Patents
曲げ性に優れた高強度冷延鋼板、高強度亜鉛めっき鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5780171B2 JP5780171B2 JP2012025947A JP2012025947A JP5780171B2 JP 5780171 B2 JP5780171 B2 JP 5780171B2 JP 2012025947 A JP2012025947 A JP 2012025947A JP 2012025947 A JP2012025947 A JP 2012025947A JP 5780171 B2 JP5780171 B2 JP 5780171B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- strength
- bendability
- cold
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
一方では、フェライト及びマルテンサイトよりなる鋼では、マルテンサイトの割れや界面でのボイド形成が原因で、曲げ性が劣位であることが知られていた。この結果、高強度化は伸びの劣化を齎すので曲げ性が悪い。加えて、高強度化は、マルテンサイト体積分率の増加を伴う場合があるので、高強度化は曲げ性の劣化を引き起こしやすい。
しかしながら、Cの添加量を0.12%以下と低い範囲に限定しているため、780MPa以下の鋼板には適用できるものの、更なる高強度鋼板への適用は難しいという課題を有していた。また、残留オーステナイトの面積率を3%未満としているため、延性が低いという課題も有していた。
その結果、本発明者らは、所定の化学成分を有し、鋼板組織を所定の組織へと制御した上で、脱炭処理を施すことで鋼板表層を軟化することが出来、引張最大強度900MPa以上高強度鋼板であっても、あたかも、低強度の鋼板であるかのような優れた曲げ性を得ることが出来ることを明らかにした。この効果は、鋼板表層の硬度と1/4厚の硬度の比「(表層の硬度)/(1/4厚の硬度)」が0.35〜0.90とすることで得られる。
本発明は、かかる知見に基づいて完成させたものであり、その要旨とするところは以下の通りである。
C:0.075〜0.300%、
Si:0.30〜2.50%、
Mn:1.30〜3.50%、
P:0.001〜0.050%、
S:0.0001〜0.0100%、
Al:0.001〜1.500%、
N:0.0001〜0.0100%、
O:0.0001〜0.0100%
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる化学成分を有し、引張最大強度が900MPa以上の高強度鋼板であって、その組織が、体積分率で、主相としてベイナイトを50%以上含有し、3〜30%の残留オーステナイトを含有するものであり、鋼板表層の硬度(Hvs)と鋼板の1/4厚の硬度(Hvb)の比(Hvs/Hvb)が0.35〜0.90であることを特徴とする曲げ性に優れた高強度冷延鋼板。
(3)前記母材鋼板がさらに、質量%で、Ti:0.005〜0.150%、Nb:0.005〜0.150%、V:0.005〜0.150%の1種または2種以上を含有することを特徴とする前記(1)または(2)に記載の曲げ性に優れた高強度冷延鋼板。
(4)前記母材鋼板がさらに、質量%で、B:0.0001〜0.0100%、Cr:0.01〜2.00%、Ni:0.01〜2.00%、Cu:0.01〜2.00%、Mo:0.01〜1.00%、W:0.01〜1.00%の1種または2種以上を含有することを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の曲げ性に優れた高強度冷延鋼板。
(5)前記母材鋼板がさらに、Ca、Ce、Mg、Zr,Hf、REMの1種または2種以上を合計で0.0001〜0.5000質量%含有することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の曲げ性に優れた高強度冷延鋼板。
(7)前記(1)〜(5)いずれかに記載の冷延鋼板の表面に、電気亜鉛めっき層を有することを特徴とする曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板。
(8)前記(1)〜(5)いずれかに記載の冷延鋼板の表面に、溶融亜鉛めっき層を有することを特徴とする曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板。
(9)前記(1)〜(5)いずれかに記載の冷延鋼板の表面に、合金化溶融亜鉛めっき層を有することを特徴とする曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板。
(10)前記亜鉛めっき層の表面に、リン酸化物および/またはリンを含む複合酸化物からなる皮膜が形成されていることを特徴とする前記(7)〜(9)いずれかに記載の曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板。
(14)前記(11)に記載の製造方法にしたがってスラブを熱間圧延し、冷間圧延し、焼鈍した後の冷却に続いて300〜500℃の温度範囲で、10〜1000秒間の保持を行った後、さらに、(亜鉛めっき浴温度―40)℃〜(亜鉛めっき浴温度+50)℃に加熱あるいは、冷却した後、亜鉛めっき浴に浸漬し、冷却することを特徴とする請求項8に記載の曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法。
(15)前記(11)に記載の製造方法にしたがってスラブを熱間圧延し、冷間圧延し、焼鈍した後の冷却に続いて300〜500℃の温度範囲で、10〜1000秒間の保持を行った後、さらに、(亜鉛めっき浴温度―40)℃〜(亜鉛めっき浴温度+50)℃に加熱あるいは、冷却した後、亜鉛めっき浴に浸漬し、さらに460℃以上の温度で合金化処理を施した後、冷却することを特徴とする請求項9に記載の曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法。
まず、本発明の冷延鋼板または亜鉛めっき鋼板を構成する鋼の化学成分(組成)について説明する。なお、以下の説明における%は、質量%を表す。
Cは、母材鋼板の強度を高めるために含有される。しかし、Cの含有量が0.300%を超えると溶接性が不十分となる。溶接性の観点から、Cの含有量は0.280%以下であることが好ましく、0.260%以下であることがより好ましい。一方、Cの含有量が0.075%未満であると強度が低下し、900MPa以上の引張最大強度を確保することが出来ない。強度を高めるため、Cの含有量は0.090%以上であることが好ましく、0.100%以上であることがより好ましい。
Siは、脱炭反応を促進させ、鋼板表層の軟化を招くことから最も重要な添加元素である。このことから、0.30以上添加する必要がある。しかし、Siの含有量が2.50%を超えると母材鋼板が脆化し、延性が劣化する。延性の観点から、Siの含有量は2.20%以下であることが好ましく、2.00%以下であることがより好ましい。一方、Siの含有量が0.30%未満では粗大な鉄系炭化物が多量に生成し、残留オーステナイトを3〜30%とすることが出来ず、伸びが低下してしまう。この観点から、Siの下限値は0.50%以上であることが好ましく、0.70%以上がより好ましい。加えて、Siは、母材鋼板における鉄系炭化物の粗大化を抑制し、強度と成形性を高めるために必要な元素である。また、固溶強化元素として、鋼板の高強度化に寄与するため添加する必要がある。
Mnは、母材鋼板の強度を高めるために含有される。しかし、Mnの含有量が3.50%を超えると母材鋼板の板厚中央部に粗大なMn濃化部が生じ、脆化が起こりやすくなり、鋳造したスラブが割れるなどのトラブルが起こりやすい。また、Mnの含有量が3.50%を超えると溶接性も劣化する。したがって、Mnの含有量は、3.50%以下とする必要がある。溶接性の観点から、Mnの含有量は3.20%以下であることが好ましく、3.00%以下であることがより好ましい。一方、Mnの含有量が1.30%未満であると、焼鈍後の冷却中に軟質な組織が多量に形成されるため、900MPa以上の引張最大強度を確保することが難しくなる。このことから、Mnの含有量を1.30%以上とする必要がある。Mnの含有量は、さらに強度を高めるために、1.50%以上であることが好ましく、1.70%以上であることがより好ましい。
Pは母材鋼板の板厚中央部に偏析する傾向があり、溶接部を脆化させる。Pの含有量が0.050%を超えると溶接部が大幅に脆化するため、Pの含有量を0.050%以下に限定した。Pの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Pの含有量を0.001%未満とすることは製造コストの大幅な増加を伴うことから、0.001%を下限値とする。
Sは、溶接性ならびに鋳造時および熱延時の製造性に悪影響を及ぼす。このことから、Sの含有量の上限値を0.0100%以下とした。また、SはMnと結びついて粗大なMnSを形成して延性や伸びフランジ性を低下させるため、0.0050%以下とすることが好ましく、0.0025%以下とすることがより好ましい。Sの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Sの含有量を0.0001%未満とすることは製造コストの大幅な増加を伴うため、0.0001%を下限値とする。
Alは、脱炭反応を促進させ、鋼板表層の軟化を招くことから重要な添加元素である。このことから、添加しても良い。しかし、Alの含有量が1.500%を超えると溶接性が悪化するため、Alの含有量の上限を1.500%とする。この観点から、Alの含有量は1.200%以下とすることが好ましく、0.900%以下とすることがより好ましい。また、Alは脱酸材としても有効な元素であるが、Alの含有量が0.001%未満では脱酸材としての効果が十分に得られないことから、Alの含有量の下限を0.001%以上とする。脱酸の効果を十分に得るにはAl量は0.003%以上とすることが好ましい。
Nは、粗大な窒化物を形成し、延性および伸びフランジ性を劣化させることから、添加量を抑える必要がある。Nの含有量が0.0100%を超えると、この傾向が顕著となることから、N含有量の範囲を0.0100%以下とした。また、Nは、溶接時のブローホール発生の原因になることから少ない方が良い。Nの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Nの含有量を0.0001%未満にすると、製造コストの大幅な増加を招くことから、0.0001%を下限値とする。
Oは、酸化物を形成し、延性および伸びフランジ性を劣化させることから、含有量を抑える必要がある。Oの含有量が0.0100%を超えると、伸びフランジ性の劣化が顕著となることから、O含有量の上限を0.0100%以下とした。Oの含有量は0.0080%以下であることが好ましく0.0060%以下であることがさらに好ましい。Oの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Oの含有量を0.0001%未満とすることは製造コストの大幅な増加を伴うため、0.0001%を下限とした。
Tiは、析出物強化、フェライト結晶粒の成長抑制による細粒強化および再結晶の抑制を通じた転位強化にて、母材鋼板の強度上昇に寄与する元素である。しかし、Tiの含有量が0.150%を超えると、炭窒化物の析出が多くなり成形性が劣化するため、Tiの含有量は0.150%以下であることが好ましい。成形性の観点から、Tiの含有量は0.120%以下であることがより好ましく、0.100%以下であることがさらに好ましい。Tiの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Tiによる強度上昇効果を十分に得るにはTiの含有量は0.005%以上であることが好ましい。母材鋼板の高強度化には、Tiの含有量は0.010%以上であることがより好ましく、0.015%以上であることがさらに好ましい。
Nbは、析出物強化、フェライト結晶粒の成長抑制による細粒強化および再結晶の抑制を通じた転位強化にて、母材鋼板の強度上昇に寄与する元素である。しかし、Nbの含有量が0.150%を超えると、炭窒化物の析出が多くなり成形性が劣化するため、Nbの含有量は0.150%以下であることが好ましい。成形性の観点から、Nbの含有量は0.120%以下であることがより好ましく、0.100%以下であることがさらに好ましい。Nbの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Nbによる強度上昇効果を十分に得るにはNbの含有量は0.005%以上であることが好ましい。母材鋼板の高強度化には、Nbの含有量は0.010%以上であることがより好ましく、0.015%以上であることがさらに好ましい。
Vは、析出物強化、フェライト結晶粒の成長抑制による細粒強化および再結晶の抑制を通じた転位強化にて、母材鋼板の強度上昇に寄与する元素である。しかし、Vの含有量が0.150%を超えると、炭窒化物の析出が多くなり成形性が劣化するため、Vの含有量は0.150%以下であることが好ましい。Vの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Vによる強度上昇効果を十分に得るにはVの含有量は0.005%以上であることが好ましい。
Bは高温での相変態を抑制し、高強度化に有効な元素であり、Cおよび/またはMnの一部に代えて添加してもよい。Bの含有量が0.0100%を超えると、熱間での加工性が損なわれ、生産性が低下する。このことから、Bの含有量は0.0100%以下であることが好ましい。生産性の観点から、Bの含有量は0.0050%以下であることがより好ましく、0.0030%以下であることがさらに好ましい。Bの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Bによる高強度化の効果を十分に得るには、Bの含有量を0.0001%以上とすることが好ましい。高強度化には、Bの含有量が0.0003%以上であることがより好ましく、0.0005%以上であることがより好ましい。
Crは高温での相変態を抑制し、高強度化に有効な元素であり、Cおよび/またはMnの一部に代えて添加してもよい。Crの含有量が2.00%を超えると、熱間での加工性が損なわれ、生産性が低下することから、Crの含有量は2.00%以下であることが好ましい。Crの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Crによる高強度化の効果を十分に得るには、Crの含有量は0.01%以上であることが好ましい。
Niは高温での相変態を抑制し、高強度化に有効な元素であり、Cおよび/またはMnの一部に代えて添加してもよい。Niの含有量が2.00%を超えると、溶接性が損なわれることから、Niの含有量は2.00%以下であることが好ましい。Niの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Niによる高強度化の効果を十分に得るには、Niの含有量は0.01%以上であることが好ましい。
「Cu:0.01〜2.00%」
Cuは微細な粒子として鋼中に存在することで強度を高める元素であり、Cおよび/またはMnの一部に替えて添加することができる。Cuの含有量が2.00%を超えると、溶接性が損なわれることから、Cuの含有量は2.00%以下であることが好ましい。Cuの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Cuによる高強度化の効果を十分に得るには、Cuの含有量は0.01%以上であることが好ましい。
Moは高温での相変態を抑制し、高強度化に有効な元素であり、Cおよび/またはMnの一部に代えて添加してもよい。Moの含有量が1.00%を超えると、熱間での加工性が損なわれ、生産性が低下する。このことから、Moの含有量は1.00%以下であることが好ましい。Moの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Moによる高強度化の効果を十分に得るには、Moの含有量は0.01%以上であることが好ましい。
Wは高温での相変態を抑制し、高強度化に有効な元素であり、Cおよび/またはMnの一部に代えて添加してもよい。Wの含有量が1.00%を超えると、熱間での加工性が損なわれ、生産性が低下することから、Wの含有量は1.00%以下であることが好ましい。Wの含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、Wによる高強度化の効果を十分に得るには、Wの含有量は0.01%以上であることが好ましい。
Ca、Ce、Mg、Zr,Hf、REMは、成形性の改善に有効な元素であり、1種又は2種以上を添加することができる。しかし、Ca、Ce、Mg、Zr、Hf、REMの1種または2種以上の含有量の合計が0.5000%を超えると、却って延性を損なう恐れがある。このため、各元素の含有量の合計は0.5000%以下であることが好ましい。Ca、Ce、Mg、Zr,Hf、REMの1種または2種以上の含有量の下限は、特に定めることなく本発明の効果は発揮されるが、母材鋼板の成形性を改善する効果を十分に得るには、各元素の含有量の合計が0.0001%以上であることが好ましい。成形性の観点から、Ca、Ce、Mg、Zr,Hf、REMの1種または2種以上の含有量の合計が0.0005%以上であることがより好ましく、0.0010%以上であることがさらに好ましい。
なお、REMとは、Rare Earth Metalの略であり、ランタノイド系列に属する元素をさす。本発明において、REMやCeはミッシュメタルにて添加されることが多く、LaやCeの他にランタノイド系列の元素を複合で含有する場合がある。不可避不純物として、これらLaやCe以外のランタノイド系列の元素を含んだとしても本発明の効果は発揮される。また、金属LaやCeを添加したとしても本発明の効果は発揮される。
次に、鋼板組織を規定した理由について説明する。
ベイナイトは、強度と曲げ性のバランスに優れた組織であり、900MPa以上の引張最大強度を確保するためには、主相とするベイナイトの体積分率を50%以上とする必要がある。体積分率が50%未満では、900MPa以上の強度を確保するのが困難であるとともに、曲げ性が劣化することから好ましくない。更には、体積分率を60%以上とすることが、より好ましい。
鋼板の組織は、板厚の1/4を中心とした1/8厚〜3/8厚の範囲において、体積分率で3〜30%の残留オーステナイトを含有する。残留オーステナイトは、延性を大きく向上させることで、曲げ加工時に発生するネッキング抑制に効果がある。一方で、残留オーステナイトは、破壊の起点となって曲げ性を劣化させる。このため、亜鉛めっき鋼板では、母材鋼板の組織に含まれる残留オーステナイトを体積分率で3〜30%に制限する。
鋼板の組織は、上述の残留オーステナイトの他に、板厚の1/4を中心とした1/8厚〜3/8厚の範囲において、フレッシュマルテンサイトを15%以下に制限することが必要である。本発明の鋼板(亜鉛めっき鋼板の場合は母材鋼板)の組織がこのような組織を有するものである場合、900MPa以上の強度と優れた曲げ性を有する高強度鋼板となる。
フレッシュマルテンサイトは、引張強度を大きく向上させるが、一方で破壊の起点となって曲げ性を大きく劣化させるため、母材鋼板の組織に体積分率で15%以下に制限することが好ましい。曲げ性を高めるにはフレッシュマルテンサイトの体積分率を10%以下とすることがより好ましく、5%以下とすることが更に好ましい。 フレッシュマルテンサイトとは、鉄基炭化物を含まないマルテンサイトであり、非常に硬くて脆い。この結果、曲げ加工を行った場合、割れの起点となり曲げ性を大幅に劣化させてしまう。このことから、体積率は出来るだけ小さくすることが望ましい。
焼戻しマルテンサイトは、引張強度を大きく向上させる組織であり、母材鋼板の組織に体積分率で47%以下含まれていてもよい。焼き戻しマルテンサイトとは、マルテンサイトを200〜500℃で保持することで、θ、ε、η等の鉄基炭化物を析出させたマルテンサイトであり、フレッシュマルテンサイトに比べ、割れの発生の原因となり難い。このことから、焼き戻しマルテンサイトを含有しても良い。しかしながら、体積分率が47%超となると、過度に降伏応力が高くなりすぎてしまい形状凍結性が劣化するため、体積分率は47%以下とする必要がある。
フェライトは、延性の向上に有効な組織であり、母材鋼板の組織に体積分率で30%以下含まれても良い。また、フェライトは軟質な組織であるため、体積分率が30%を超えると十分な強度が得られない場合がある。このことから、フェライト体積分率は、30%以下とする必要がある。
パーライトが多くなると、延性が劣化する。このことから、母材鋼板の組織に含まれるパーライトの体積分率は、5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましい。
その他の組織として、粗大なセメンタイトなど上記以外の組織が含まれていてもよい。しかし、母材鋼板の組織中に粗大なセメンタイトが多くなると、曲げ性が劣化する。このことから、母材鋼板の組織に含まれる粗大なセメンタイトの体積分率は、10%以下であることが好ましく、5%以下であることがより好ましい。粗大なセメンタイトとは、公称粒径で2μm以上のセメンタイトを意味する。セメンタイトは、鉄に比べてもろく、鉄とセメンタイトの界面強度も小さいことから、曲げ成形中に割れやボイド形成の起点となり、曲げ性を劣化させる。このことから、粗大なセメンタイトの体積率は小さくする必要がある。一方、ベイナイト組織や焼き戻しマルテンサイト中に含まれる微細な鉄基炭化物は、曲げ性を劣化させないことから含有しても良い。
残留オーステナイトの体積分率は、母材鋼板の板面に平行かつ1/4厚の面を観察面としてX線回折を行い、面積分率を算出し、それを持って体積分率と見なすことができる。
また、フェライト、パーライト、ベイナイト、セメンタイト、焼戻しマルテンサイトおよびフレッシュマルテンサイトの体積分率は、母材鋼板の圧延方向に平行な板厚断面を観察面として試料を採取し、観察面を研磨、ナイタールエッチングし、板厚の1/4を中心とした1/8厚〜3/8厚の範囲を電界放射型走査型電子顕微鏡(FE−SEM:Field Emission Scanning Electron Microscope)で観察して面積分率を測定し、それを持って体積分率と見なすことができる。
なお、各組織の体積分率の測定位置を、表面から1/4厚、1/8厚〜3/8厚としたのは、鋼板表層は脱炭が原因で鋼板組織が1/8厚〜3/8厚と異なっており、板厚中心もMn偏析が原因でマルテンサイトを多く含む組織となり、他の位置と鋼板組織が大きく異なるためである。
次に、鋼板表層の硬度と前記母材鋼板の1/4厚の硬度の比を規定した理由について説明する。
この硬度比を0.35以上としたのは、硬度比が0.35未満とすると鋼板が軟化しすぎてしまい900MPa以上の引張最大強度を確保することが難しくなるためである。一方、0.90超では、本発明の効果である曲げ性向上の効果が得られないためである。
軟化位置では、鋼板硬度がHv100〜400であり、圧痕サイズが8〜13μm程度となり、測定位置が鋼板表面に近すぎる場合は、正確な硬度測定が難しかった。一方、測定位置が鋼板表面から離れすぎると、軟化層が含まれないことから、曲げ性と鋼板表層の硬度の間の関係を正確に求めることが出来なかった。このことから、測定値を20μm位置とした。
なお、鋼板表層の硬度測定にあたっては、研磨時の鋼板表面のダレを防止するため、鋼板に当て板を行い樹脂埋め込みした後、研磨、硬度測定を行うとよい。
本発明の高強度鋼板は、鋼板表層の硬さが上記範囲を満たす限り、冷延鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板並びに電気亜鉛めっき鋼板のいずれであってもよい。
亜鉛めっき層としては、特に限定されず、例えば、溶融亜鉛めっき層としては、Feを7質量%未満含有し、残部がZn、Alおよび不可避的不純物からなるものなどが、合金化溶融亜鉛めっき層としては、Feを7〜15質量%含有し、残部がZn、Alおよび不可避的不純物からなるものなどが使用できる。
また、亜鉛めっき層は、Pb、Sb、Si、Sn、Mg、Mn、Ni、Cr、Co、Ca、Cu、Li、Ti、Be、Bi、Sr、I、Cs、REMの1種または2種以上を含有、あるいは混入するものであってもよい。合金化亜鉛めっき層が、上記の元素の1種または2種以上を含有、あるいは混入するものであっても、本発明の効果は損なわれず、その含有量によっては耐食性や加工性が改善される等好ましい場合もある。
リン酸化物および/またはリンを含む複合酸化物からなる皮膜は、鋼板を加工する際に潤滑剤として機能させることができ、鋼板の表面や合金化亜鉛めっき層を保護することができる。
次に、本発明の高強度鋼板を製造する方法について詳細に説明する。
鋼板を製造するには、まず、上述した化学成分(組成)を有するスラブを鋳造する。熱間圧延に供するスラブは、連続鋳造スラブや薄スラブキャスターなどで製造したものを用いることができる。されに、鋳造後に直ちに熱間圧延を行う連続鋳造−直接圧延(CC−DR)のようなプロセスを用いてもよい。
一方、仕上げ圧延温度の上限は特に定めることなく、本発明の効果は発揮されるが、仕上げ圧延温度を過度に高温とした場合、その温度を確保するためにスラブ加熱温度を過度に高温にしなければならない。このことから、仕上げ圧延温度の上限温度は、1100℃以下とすることが望ましい。
Ar3=901−325×C+33×Si−92×(Mn+Ni/2+Cr/2
+Cu/2+Mo/2)+52×Al
一方、巻き取り温度が400℃未満となると熱延鋼板の強度が過度に高まり、冷間圧延が困難となるため、巻き取り温度は400℃以上とすることが望ましい。冷間圧延の負荷を軽減するため、巻き取り温度は420℃以上とすることが好ましい。ただし、400℃未満で巻き取ったとしても、その後、箱型炉にて焼鈍を行い、熱延板の軟化処理を行うことで、冷間圧延が可能となることから、400℃未満で巻き取っても構わない。
なお、冷間圧延工程において、圧延パスの回数、各圧延パス毎の圧下率については特に規定することなく本発明の効果は発揮される。
水分圧と水素分圧の比の対数が−3.0未満であると、焼鈍を行うことによる冷延鋼板表層からの脱炭が不十分となる。脱炭を促進するために、水分圧と水素分圧の比の対数は、−2.5以上であることが好ましい。一方、水分圧と水素分圧の比の対数が0.0超であると、焼鈍を行うことによる冷延鋼板表層からの脱炭が過度に促進されて、鋼板の強度が不十分となる恐れがある。鋼板の強度を確保するために、水分圧と水素分圧の比の対数は、−0.3以下であることが好ましい。
また、焼鈍を行う際の雰囲気は、窒素と水蒸気と水素とを含み、窒素を主体とするものであることが好ましく、窒素と水蒸気と水素の他に、酸素が含まれていてもよい。
焼鈍温度が(Ac3変態点−20)℃未満では、焼鈍時に形成したオーステナイトの体積率が小さく、ベイナイトの体積分率を50%以上とすることが出来ず、強度と曲げ性のバランスに劣る。このことから、焼鈍温度の下限を(Ac3変態点−20)℃とした。一方で、焼鈍温度が過度に高温になりすぎると、経済的に好ましくないばかりでなく、ロールや製造設備の劣化が顕著となるので、焼鈍温度は、(Ac3変態点+100)℃以下とすることが望ましい。ただし、経済性を除く効果である優れた曲げ性を得ることができる。
Ac3=910−203×(C)0.5−15.2×Ni+44.7×Si+104×V
+31.5×Mo−30×Mn−11×Cr−20×Cu+700×P
+400×Al+400×Ti
保持温度が300℃未満では、ベイナイト変態の進行が遅く、オーステナイト中へのCの濃化が十分起こらないため、引き続く冷却過程でオーステナイトがマルテンサイトへと変態してしまう。この結果、残留オーステナイト体積率を3%以上とすることが出来ないばかりか、フレッシュマルテンサイト体積率が15%超となってしまう。この結果、曲げ性に劣る。
一方保持温度が500℃超では、ベイナイト変態の進行が遅く、その体積率を50%超とするのが難しいとともに、パーライト組織が形成し、強度を大幅に低下させることから好ましくない。このことから、冷却停止温度と保持温度は、300〜500℃とする。
めっき浴浸漬板温度は、溶融亜鉛めっき浴温度より40℃低い温度から溶融亜鉛めっき浴温度より50℃高い温度までの温度範囲とすることが望ましい。浴浸漬板温度が溶融亜鉛めっき浴温度−40)℃を下回ると、めっき浴浸漬進入時の抜熱が大きく、溶融亜鉛の一部が凝固してしまいめっき外観を劣化させる場合があることから、下限を(溶融亜鉛めっき浴温度−40)℃とする。
表1に示すA〜V、a〜dの化学成分(組成)を有するスラブを鋳造し、スラブ加熱温度1230℃に加熱した後、表2−1、2の条件で熱間圧延を行った。その後、熱延板を酸洗した後、表2−1〜3の冷延率で1.2mmまで冷間圧延を行い、冷延鋼板とした。その後、表2−1〜3の条件で焼鈍を行い脱炭処理を施した後、種々の温度に冷却を行い高強度冷延鋼板を製造した。なお、表2、3では、表1の鋼に試料番号を付けて鋼種としている。
溶融めっき鋼板及び合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造にあたっては、冷却-保持を施した鋼板を、亜鉛めっき浴に浸漬し、その後室温まで冷却した。めっき浴中のめっき浴中の有効Al濃度は、0.07〜0.17mass%の範囲とした。一部の鋼板については、亜鉛めっき浴に浸漬後、各条件にて合金化処理を行い、室温まで冷却した。その際の目付け量としては、両面とも約35g/m2とした。最後に、得られた鋼板について0.4%の圧下率でスキンパス圧延を行った。
また、得られた鋼板から試料を作成して、先述の方法で鋼板組織と硬度を測定した。また、引張り試験をJIS Z 2241に準拠して実施した。
本発明の条件を満たすものは、900MPa以上の引張最大強度と良好な曲げ性を両立している。強度(TS)−全伸び(El)のバランス(TS×El)も18000(MPa・%)以上と良好であった。
Claims (16)
- 質量%で、
C:0.075〜0.300%、
Si:0.30〜2.50%、
Mn:1.30〜3.50%、
P:0.001〜0.050%、
S:0.0001〜0.0100%、
Al:0.001〜1.500%、
N:0.0001〜0.0100%、
O:0.0001〜0.0100%
を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる化学成分を有し、引張最大強度が900MPa以上の高強度鋼板であって、その組織が、体積分率で、主相としてベイナイトを50%以上含有し、3〜30%の残留オーステナイトを含有するものであり、鋼板表層の硬度(Hvs)と鋼板の1/4厚の硬度(Hvb)の比(Hvs/Hvb)が0.35〜0.90であることを特徴とする曲げ性に優れた高強度冷延鋼板。 - 前記鋼板組織が、フレッシュマルテンサイトを15%以下に制限されるものであることを特徴とする請求項1に記載の曲げ性に優れた高強度冷延鋼板。
- 前記鋼板がさらに、質量%で、
Ti:0.005〜0.150%、
Nb:0.005〜0.150%、
V:0.005〜0.150%
の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の曲げ性に優れた高強度冷延鋼板。 - 前記鋼板がさらに、質量%で、
B:0.0001〜0.0100%、
Cr:0.01〜2.00%、
Ni:0.01〜2.00%、
Cu:0.01〜2.00%、
Mo:0.01〜1.00%、
W:0.01〜1.00%
の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の曲げ性に優れた高強度冷延鋼板。 - 前記鋼板がさらに、Ca、Ce、Mg、Zr,Hf、REMの1種または2種以上を合計で0.0001〜0.5000質量%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の曲げ性に優れた高強度冷延鋼板。
- 請求項1〜5いずれか1項に記載の冷延鋼板の表面に、リン酸化物および/またはリンを含む複合酸化物からなる皮膜が形成されていることを特徴とする曲げ性に優れた高強度冷延鋼板。
- 請求項1〜5いずれか1項に記載の冷延鋼板の表面に、電気亜鉛めっき層を有することを特徴とする曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板。
- 請求項1〜5いずれか1項に記載の冷延鋼板の表面に、溶融亜鉛めっき層を有することを特徴とする曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板。
- 請求項1〜5いずれか1項に記載の冷延鋼板の表面に、合金化溶融亜鉛めっき層を有することを特徴とする曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板。
- 前記亜鉛めっき層の表面に、リン酸化物および/またはリンを含む複合酸化物からなる皮膜が形成されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板。
- 請求項1、3〜5のいずれか1項に記載の化学成分を有するスラブを1050℃以上に加熱し、Ar3変態点以上の仕上げ熱延温度で熱間圧延を完了し、750℃以下の温度域にて巻き取る熱間圧延後に、30〜80%の圧下率で冷間圧延した後、(Ac3変態点−20)℃〜(Ac3変態点+100)℃の温度域で、かつ、水分圧と水素分圧の比の対数log(水分圧/水素分圧)が−3.0〜0.0の雰囲気で20秒〜600秒焼鈍を行った後、700〜500℃間を0.5〜500℃/秒の冷却速度にて、300〜500℃に冷却し、続いて300〜500℃の温度範囲で10〜1000秒間の保持を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の曲げ性に優れた高強度冷延鋼板の製造方法。
- 請求項11に記載の製造方法で製造した冷延鋼板の表面に、リン酸化物および/またはリンを含む複合酸化物からなる皮膜を付与する工程を行うことを特徴とする請求項6に記載の曲げ性に優れた高強度冷延鋼板の製造方法。
- 請求項11に記載の製造方法で製造した冷延鋼板の表面に電気亜鉛めっきを施すことを特徴とする請求項7に記載の曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法。
- 請求項11に記載の製造方法にしたがってスラブを熱間圧延し、冷間圧延し、焼鈍した後の冷却に続いて300〜500℃の温度範囲で、10〜1000秒間の保持を行った後、さらに、(亜鉛めっき浴温度―40)℃〜(亜鉛めっき浴温度+50)℃に加熱あるいは、冷却した後、亜鉛めっき浴に浸漬し、冷却することを特徴とする請求項8に記載の曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法。
- 請求項11に記載の製造方法にしたがってスラブを熱間圧延し、冷間圧延し、焼鈍した後の冷却に続いて300〜500℃の温度範囲で、10〜1000秒間の保持を行った後、さらに、(亜鉛めっき浴温度―40)℃〜(亜鉛めっき浴温度+50)℃に加熱あるいは、冷却した後、亜鉛めっき浴に浸漬し、さらに460℃以上の温度で合金化処理を施した後、冷却することを特徴とする請求項9に記載の曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法。
- 請求項14または15に記載の製造方法で製造した亜鉛めっき鋼板の表面に、リン酸化物および/またはリンを含む複合酸化物からなる皮膜を付与する工程を行うことを特徴とする請求項10に記載の曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012025947A JP5780171B2 (ja) | 2012-02-09 | 2012-02-09 | 曲げ性に優れた高強度冷延鋼板、高強度亜鉛めっき鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012025947A JP5780171B2 (ja) | 2012-02-09 | 2012-02-09 | 曲げ性に優れた高強度冷延鋼板、高強度亜鉛めっき鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013163827A JP2013163827A (ja) | 2013-08-22 |
| JP5780171B2 true JP5780171B2 (ja) | 2015-09-16 |
Family
ID=49175371
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012025947A Active JP5780171B2 (ja) | 2012-02-09 | 2012-02-09 | 曲げ性に優れた高強度冷延鋼板、高強度亜鉛めっき鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5780171B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105798061A (zh) * | 2016-03-23 | 2016-07-27 | 天津炬坤金属科技有限公司 | 一种0.05~0.1mm超薄精密中宽镜面光马口铁基板冷轧方法 |
| CN107201482A (zh) * | 2017-04-19 | 2017-09-26 | 马鞍山市鑫龙特钢有限公司 | 一种风电用齿轮钢及其制备方法 |
| WO2021161679A1 (ja) | 2020-02-13 | 2021-08-19 | Jfeスチール株式会社 | 高強度鋼板およびその製造方法 |
Families Citing this family (30)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5857905B2 (ja) * | 2012-07-25 | 2016-02-10 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼材およびその製造方法 |
| CN103667921B (zh) * | 2013-12-18 | 2015-09-09 | 武汉钢铁(集团)公司 | 沿厚度方向性能均匀的高强韧性厚钢板及其生产方法 |
| KR101831544B1 (ko) | 2014-01-06 | 2018-02-22 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 열간 성형 부재 및 그 제조 방법 |
| EP3093358B1 (en) | 2014-01-06 | 2019-08-14 | Nippon Steel Corporation | Steel and method of manufacturing the same |
| JP6098537B2 (ja) * | 2014-02-03 | 2017-03-22 | Jfeスチール株式会社 | 高強度冷延鋼板およびその製造方法 |
| KR101561007B1 (ko) * | 2014-12-19 | 2015-10-16 | 주식회사 포스코 | 재질 불균일이 작고 성형성이 우수한 고강도 냉연강판, 용융아연도금강판, 및 그 제조 방법 |
| KR101561008B1 (ko) * | 2014-12-19 | 2015-10-16 | 주식회사 포스코 | 구멍확장능이 우수한 용융아연도금강판, 합금화 용융아연도금강판 및 그 제조방법 |
| MX392337B (es) * | 2015-01-30 | 2025-03-24 | Jfe Steel Corp | Lámina de acero recubierta de alta resistencia y método para la producción de la misma. |
| ES2769086T3 (es) | 2015-04-22 | 2020-06-24 | Nippon Steel Corp | Lámina de acero chapada |
| JP6358451B2 (ja) * | 2017-01-05 | 2018-07-18 | Jfeスチール株式会社 | 耐遅れ破壊特性に優れた鋼板 |
| CN108396237B (zh) * | 2017-02-05 | 2020-01-07 | 鞍钢股份有限公司 | 一种高塑性冷轧板及其生产方法 |
| KR102217100B1 (ko) * | 2017-04-28 | 2021-02-18 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 고강도 강판 및 그 제조 방법 |
| EP3663426B1 (en) * | 2017-07-31 | 2024-07-03 | Nippon Steel Corporation | Hot-dip galvanized steel sheet |
| KR102344787B1 (ko) * | 2017-07-31 | 2021-12-30 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 용융 아연 도금 강판 |
| WO2019092481A1 (en) * | 2017-11-10 | 2019-05-16 | Arcelormittal | Cold rolled steel sheet and a method of manufacturing thereof |
| EP3748029B1 (en) | 2018-03-30 | 2022-05-04 | JFE Steel Corporation | High-strength galvanized steel sheet, high-strength member, and manufacturing methods therefor |
| WO2019189849A1 (ja) | 2018-03-30 | 2019-10-03 | Jfeスチール株式会社 | 高強度亜鉛めっき鋼板、高強度部材およびそれらの製造方法 |
| US11560614B2 (en) | 2018-03-30 | 2023-01-24 | Jfe Steel Corporation | High-strength galvanized steel sheet, high strength member, and method for manufacturing the same |
| CN110144522B (zh) * | 2019-06-04 | 2021-12-14 | 河北科技大学 | 一种氧化物细晶型螺纹钢筋及其生产工艺 |
| WO2021200578A1 (ja) | 2020-03-31 | 2021-10-07 | Jfeスチール株式会社 | 鋼板、部材及びそれらの製造方法 |
| KR102490313B1 (ko) * | 2020-08-10 | 2023-01-19 | 주식회사 포스코 | 우수한 강도와 성형성을 갖는 냉연강판 및 그 제조방법 |
| CN112375973B (zh) * | 2020-10-26 | 2022-12-20 | 佛山科学技术学院 | 一种用于建筑幕墙工程的高强钢结构件及其热处理工艺 |
| CN113528978B (zh) * | 2021-06-21 | 2022-08-19 | 首钢集团有限公司 | 一种980MPa级镀锌复相钢及其制备方法 |
| US12497677B2 (en) * | 2021-08-02 | 2025-12-16 | Nippon Steel Corporation | High strength steel sheet |
| KR20230043353A (ko) * | 2021-09-24 | 2023-03-31 | 주식회사 포스코 | 표면 품질이 우수하고 재질 편차가 적은 고강도 냉연강판 및 이의 제조 방법 |
| EP4453264A1 (en) * | 2021-12-24 | 2024-10-30 | Tata Steel Nederland Technology B.V. | High strength steel strip or sheet excellent in ductility and bendability, manufacturing method thereof, car or truck component |
| CN115305386A (zh) * | 2022-09-29 | 2022-11-08 | 北京科技大学 | 高耐蚀热浸锌铝镁合金、具有zam镀层的材料及其制备方法 |
| JP7616490B1 (ja) * | 2023-03-31 | 2025-01-17 | Jfeスチール株式会社 | 鋼板、部材およびそれらの製造方法 |
| WO2025075095A1 (ja) * | 2023-10-04 | 2025-04-10 | Jfeスチール株式会社 | 鋼板、部材およびそれらの製造方法 |
| CN119640153B (zh) * | 2024-12-13 | 2025-08-26 | 燕山大学 | 一种高强高韧抗氧化热成形钢及其力学冶金制备方法 |
Family Cites Families (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000282175A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-10 | Kawasaki Steel Corp | 加工性に優れた超高強度熱延鋼板およびその製造方法 |
| JP4254663B2 (ja) * | 2004-09-02 | 2009-04-15 | 住友金属工業株式会社 | 高強度薄鋼板およびその製造方法 |
| JP4437972B2 (ja) * | 2005-04-22 | 2010-03-24 | 株式会社神戸製鋼所 | 音響異方性の少ない母材靭性に優れた厚鋼板およびその製造方法 |
| JP5162836B2 (ja) * | 2006-03-01 | 2013-03-13 | 新日鐵住金株式会社 | 溶接部の耐水素脆性に優れる高強度冷延鋼板及びその製造方法 |
| JP5136182B2 (ja) * | 2008-04-22 | 2013-02-06 | 新日鐵住金株式会社 | 切断後の特性劣化の少ない高強度鋼板及びその製造方法 |
| JP5342902B2 (ja) * | 2009-03-11 | 2013-11-13 | 株式会社神戸製鋼所 | 溶接熱影響部の靭性および母材疲労特性に優れた鋼材およびその製造方法 |
| JP2010236062A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Jfe Steel Corp | 機械構造用部品の製造方法 |
| JP5609383B2 (ja) * | 2009-08-06 | 2014-10-22 | Jfeスチール株式会社 | 低温靭性に優れた高強度熱延鋼板およびその製造方法 |
| CA2775043C (en) * | 2009-09-30 | 2015-03-24 | Jfe Steel Corporation | Low yield ratio, high strength and high toughness steel plate and method for manufacturing the same |
| RU2502820C1 (ru) * | 2009-09-30 | 2013-12-27 | ДжФЕ СТИЛ КОРПОРЕЙШН | Толстолистовая сталь, характеризующаяся низким соотношением между пределом текучести и пределом прочности, высокой прочностью и высоким равномерным относительным удлинением, и способ ее изготовления |
| JP5644095B2 (ja) * | 2009-11-30 | 2014-12-24 | 新日鐵住金株式会社 | 延性及び耐遅れ破壊特性の良好な引張最大強度900MPa以上を有する高強度鋼板および高強度冷延鋼板の製造方法、高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
| JP5370104B2 (ja) * | 2009-11-30 | 2013-12-18 | 新日鐵住金株式会社 | 耐水素脆化特性に優れた引張最大強度900MPa以上の高強度鋼板および高強度冷延鋼板の製造方法、高強度亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
| JP5883211B2 (ja) * | 2010-01-29 | 2016-03-09 | 株式会社神戸製鋼所 | 加工性に優れた高強度冷延鋼板およびその製造方法 |
-
2012
- 2012-02-09 JP JP2012025947A patent/JP5780171B2/ja active Active
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105798061A (zh) * | 2016-03-23 | 2016-07-27 | 天津炬坤金属科技有限公司 | 一种0.05~0.1mm超薄精密中宽镜面光马口铁基板冷轧方法 |
| CN107201482A (zh) * | 2017-04-19 | 2017-09-26 | 马鞍山市鑫龙特钢有限公司 | 一种风电用齿轮钢及其制备方法 |
| CN107201482B (zh) * | 2017-04-19 | 2019-01-25 | 马鞍山市鑫龙特钢有限公司 | 一种风电用齿轮钢及其制备方法 |
| WO2021161679A1 (ja) | 2020-02-13 | 2021-08-19 | Jfeスチール株式会社 | 高強度鋼板およびその製造方法 |
| US12378626B2 (en) | 2020-02-13 | 2025-08-05 | Jfe Steel Corporation | High-strength steel sheet and method for manufacturing the same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2013163827A (ja) | 2013-08-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5780171B2 (ja) | 曲げ性に優れた高強度冷延鋼板、高強度亜鉛めっき鋼板及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 | |
| JP5454746B2 (ja) | 高強度冷延鋼板及びその製造方法 | |
| JP5273324B1 (ja) | 曲げ性に優れた高強度亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
| CN103703157B (zh) | 形状保持性优异的高强度钢板、高强度镀锌钢板及它们的制造方法 | |
| CN111511945B (zh) | 高强度冷轧钢板及其制造方法 | |
| JP6112211B2 (ja) | ホットスタンプ成形体及びその製造方法 | |
| KR101570629B1 (ko) | 내충격 특성이 우수한 고강도 용융 아연 도금 강판 및 그 제조 방법, 및, 고강도 합금화 용융 아연 도금 강판 및 그 제조 방법 | |
| JP5252142B1 (ja) | 成形性に優れた高強度鋼板、高強度亜鉛めっき鋼板及びそれらの製造方法 | |
| JP6503584B2 (ja) | 熱延鋼板の製造方法、冷延フルハード鋼板の製造方法および熱処理板の製造方法 | |
| KR101601566B1 (ko) | 성형성이 우수한 고강도 강판, 고강도 아연 도금 강판 및 그들의 제조 방법 | |
| US11447841B2 (en) | High-strength steel sheet and method for producing same | |
| CN101939456A (zh) | 加工性优良的高强度热镀锌钢板及其制造方法 | |
| JP2017048412A (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板、およびそれらの製造方法 | |
| US11447840B2 (en) | High-strength steel sheet and method for producing same | |
| US11230744B2 (en) | Steel sheet, plated steel sheet, method for producing hot-rolled steel sheet, method for producing cold-rolled full hard steel sheet, method for producing steel sheet, and method for producing plated steel sheet | |
| CN110475892B (zh) | 高强度冷轧钢板及其制造方法 | |
| CN111527223A (zh) | 高强度冷轧钢板及其制造方法 | |
| CN114585765B (zh) | 高强度钢板及其制造方法 | |
| JP6384623B2 (ja) | 高強度鋼板およびその製造方法 | |
| JPWO2021020439A1 (ja) | 高強度鋼板、高強度部材及びそれらの製造方法 | |
| JP7417169B2 (ja) | 鋼板およびその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140212 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141222 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150113 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150223 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150310 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150520 |
|
| A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20150527 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150616 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150629 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5780171 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |