[go: up one dir, main page]

JP5430567B2 - 1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法 - Google Patents

1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5430567B2
JP5430567B2 JP2010519010A JP2010519010A JP5430567B2 JP 5430567 B2 JP5430567 B2 JP 5430567B2 JP 2010519010 A JP2010519010 A JP 2010519010A JP 2010519010 A JP2010519010 A JP 2010519010A JP 5430567 B2 JP5430567 B2 JP 5430567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tetrachlorohexafluorobutane
distillation column
distillation
reaction product
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010519010A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010001774A1 (ja
Inventor
博基 大野
敏夫 大井
孝美 大江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2010519010A priority Critical patent/JP5430567B2/ja
Publication of JPWO2010001774A1 publication Critical patent/JPWO2010001774A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5430567B2 publication Critical patent/JP5430567B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/38Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C17/383Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by distillation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C19/00Acyclic saturated compounds containing halogen atoms
    • C07C19/08Acyclic saturated compounds containing halogen atoms containing fluorine
    • C07C19/10Acyclic saturated compounds containing halogen atoms containing fluorine and chlorine

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法に関する。より詳しくは、半導体用エッチングガス等として注目されているヘキサフルオロ−1,3−ブタジエンの合成原料等として有用な高純度1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを効率的に製造する方法に関する。
1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンは、半導体用の微細加工に使用されるエッチングガスとして注目されているヘキサフルオロ−1,3−ブタジエンの合成原料等として重要な化合物である。
この1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法としては、たとえば、CClX12−CClX3−CClX4−CClX56(X1〜X6は、それぞれ独立に水素原子またはフッ素原子を示す。)で表される化合物を、液相中でフッ素と反応させる方法が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1には、溶媒としてペルフルオロアルカン類、ペルフルオロエ−テル類、ペルフルオロポリエ−テル類、塩素化炭化水素、およびペルフルオロアルキルアミン類などが記載され、また1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンをフッ素化反応の溶媒として用いたときには、溶媒と生成物の分離が不要になる利点があるので特に好ましいことが記載されている。しかしながら、反応原料を溶媒で希釈して低濃度でフッ素化反応を実施しており、工業的に経済的かつ効率よく目的物を高純度に製造するという点では課題が残されている。
特開2006−342059号公報
本発明は、1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを工業的に安価で効率よく高純度に製造する方法を提供することを目的としている。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、1,2,3,4−テトラクロロブタンを無触媒下でフッ素ガスと反応させて1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを製造する場合、目的物である1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン(C4Cl46)が、不純物である水素含有化合物、特に中間体である1,2,3,4−テトラクロロテトラフルオロブタン(C42Cl44)や1,2,3,4−テトラクロロペンタフルオロブタン(C4HCl45)と擬似共沸様混合物を形成し、分離精製が非常に困難となることを見出した。
このように擬似共沸様混合物が形成されると、例えば、これを原料として脱塩素化反応によりヘキサフルオロ−1,3−ブタジエンを製造した場合、上記水素含有化合物が脱塩素化反応によりテトラフルオロブタジエンやペンタフルオロブタジエン等を副生する。これらの化合物は、ヘキサフルオロ−1,3−ブタジエンとの分離が非常に困難である。
そこで、本発明者らは、1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタジエン中に前記水素含有化合物が極力含まれないようにするという観点から、さらに検討を行ったところ、1,2,3,4−テトラクロロブタンとフッ素ガスとの反応生成物を特定の条件で蒸留することにより、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、たとえば以下の[1]〜[9]に関する。
[1]1,2,3,4−テトラクロロブタンとフッ素ガスとを反応させることにより、1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンおよび不純物である水素含有化合物を含む反応生成物を得る工程(1)と、
前記反応生成物を単一または複数の蒸留塔に導入して蒸留することにより、前記反応生成物から前記水素含有化合物を分離し、精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを得る工程(2)と
を含み、前記蒸留塔の少なくとも1つが理論段数15段以上の蒸留塔であることを特徴とする1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
[2]前記蒸留塔の少なくとも1つが理論段数25段以上の蒸留塔であることを特徴とする項[1]に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
[3] 前記蒸留塔が、理論段数が15段以上の第一蒸留塔と、理論段数が25段以上の第二蒸留塔とを含み、かつ、
前記工程(2)が、前記反応生成物を前記第一蒸留塔に導入して蒸留することにより、前記反応生成物から前記水素含有化合物を分離し、前記第一蒸留塔の塔頂より主として1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを含む留出分を得る工程(2a)と、前記留出分を前記第二蒸留塔に導入して蒸留することにより、前記第二蒸留塔の塔底より精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを得る工程(2b)とを含む
ことを特徴とする項[1]に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
[4]前記水素含有化合物の少なくとも1種が、1,2,3,4−テトラクロロトリフルオロブタン、1,2,3,4−テトラクロロテトラフルオロブタンまたは1,2,3,4−テトラクロロペンタフルオロブタンであることを特徴とする項[1]に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
[5]前記工程(1)で得られる反応生成物中に含まれる1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの濃度が80質量%以上であることを特徴とする項[1]に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
[6]前記工程(1)で得られる反応生成物中に含まれる水素含有化合物の濃度が7.0質量%以下であることを特徴とする項[1]に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
[7]前記工程(2)で精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの純度が99.0質量%以上であることを特徴とする項[1]に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
[8]前記工程(2)で精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの純度が99.95質量%以上であることを特徴とする項[2]に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
[9]前記工程(2b)で精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの純度が99.99質量%以上であることを特徴とする項[3]に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
本発明によれば、1,2,3,4−テトラクロロブタンから1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを工業的に安価で効率よく高純度に製造することができる。
以下、本発明に係る1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法について詳細に説明する。
本発明の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法は、1,2,3,4−テトラクロロブタンとフッ素ガスとを反応させることにより、1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンおよび不純物である水素含有化合物を含む反応生成物を得る工程(1)と、前記反応生成物を単一または複数の蒸留塔に導入して蒸留することにより、前記反応生成物から前記水素含有化合物を分離し、精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを得る工程(2)とを含み、前記蒸留塔の少なくとも1つが理論段数15段以上の蒸留塔であることを特徴とする。
[工程(1)]
上記工程(1)において出発原料として使用される1,2,3,4−テトラクロロブタンは、例えば、下記反応式に示すように、工業的に生産されているクロロプレンゴムの製造段階で副生成物として得られる。
CH2=CH−CH=CH2+Cl2 → CH2=CH−CHCl−CH2Cl (I)
CH2=CH−CH=CH2+2Cl2 → CH2Cl−CHCl−CHCl−CH2Cl (II)
上記式(I)はクロロプレンゴムを製造する際の主反応を示す式であり、上記式(II)は式(I)で示す反応が進行する際に同時に進行する副反応の例を示す式である。従来、クロロプレンゴムを製造する際には、式(II)で示すような副反応により生成していた1,2,3,4−テトラクロロブタンは、他の副生物(塩素化物)と共に焼却処理等により無害化されて廃棄されている。
本発明では、例えば、上記のようにクロロプレンゴムの製造工程で副生物として生成し廃棄されていた1,2,3,4−テトラクロロブタンを分離して回収し、出発原料として使用することができる。
また、下記反応式(III)に示すように、クロロプレンゴムの製造段階での中間体であり、上記式(I)の生成物である3,4−ジクロロブテン−1の塩素化反応により、1,2,3,4−テトラクロロブタンを得ることもできる。
CH2=CH−CHCl−CH2Cl+Cl2 → CH2Cl−CHCl−CHCl−CH2Cl (III)
上記1,2,3,4−テトラクロロブタンを出発原料として使用する場合、純度は95質量%以上であることが好ましく、98質量%以上であることがより好ましい。また、1,2,3,4−テトラクロロブタンには、光学異性体であるdl体とメソ体が存在する。dl体は融点(mp)が0℃以下、沸点(bp)が約213℃であり、室温では液体であるのに対して、メソ体は融点が約73℃、沸点が約213℃であり、室温では白色の固体である。そのため、この特性の差を利用して両者を分離することが可能である。
本発明では、出発原料である1,2,3,4−テトラクロロブタン中に含有されるdl体の含有率を40質量%以上にすることが好ましい。dl体の含有率が高いほど反応溶媒に溶解する際の温度および反応温度を低く設定することができるので、C−C開裂、過剰フッ素化が進行しにくくなり、目的物を高収率で得ることができる。
本発明の製造方法では、上記工程(1)の反応を、反応温度やフッ素供給濃度等の条件をマイルドに制御することにより無溶媒下でも行うことができるが、溶媒存在下で行うことが好ましい。本発明で使用できる溶媒としては、たとえば、パーフルオロカーボン類、パークロロカーボン類、クロロフルオロカーボン類などが挙げられる。
上記工程(1)における1,2,3,4−テトラクロロブタンとフッ素ガスとの反応は、溶媒に出発原料である1,2,3,4−テトラクロロブタンを仕込み、さらにフッ素ガスを溶媒中に供給する方法により行うことができる。反応温度は、好ましくは0〜100℃、より好ましくは10〜80℃、さらに好ましくは20〜50℃である。
上記工程(1)で得られた反応生成物中に溶媒が含まれる場合、まず溶媒を公知の方法、例えば蒸留により分離することが好ましい。溶媒分離後の反応生成物(以下「粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン」ともいう。)中に含まれる1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの濃度は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上である。反応生成物中の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの濃度を前記範囲にするためには、反応温度を低く抑えて、副生成物であるペンタクロロペンタフルオロブタンの生成を抑制することが重要である。
上記粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン中には、不純物として、
テトラクロロテトラフルオロブタン(C42Cl44)、テトラクロロペンタフルオロブタン(C4HCl45)、ペンタクロロテトラフルオロブタン(C4HCl54)、トリクロロペンタフルオロブタン(C42Cl35)、トリクロロヘキサフルオロブタン(C4HCl36)等の水素含有化合物類、
ペンタクロロペンタフルオロブタン(C4Cl55)、トリクロロへプタフルオロブタン(C4Cl37)等のクロロフルオロカーボン類などが含まれる。
本発明者らは、上記不純物と目的物である1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの蒸留分離や気液平衡の測定を行い、比揮発度を求めた。なお、比揮発度については、「化学大辞典:共立出版株式会社、昭和50年3月10日、第17版、P786」に、『液の揮発または蒸気の難易を表す尺度。純物質では蒸気圧に等しく、また溶液中の成分では、p/xをその成分の揮発度という。xはその成分のモル分率、pはその溶液と平衡にある気相中のその成分の分圧である。気相中のモル分率をyとするとy/xも揮発度とよんでもよいわけであるが、これは普通は平衡係数とよび、Kで表している。異なる成分の揮発度、または平衡係数の比を比揮発度とよび、普通はαで表す。理想溶液ではp/x=P(Pはその成分の純物質としての蒸気圧)であるので、A成分のB成分に対する比揮発度αABはPA/PBに等しい。』と説明されている。
上記比揮発度を求めた結果、上記不純物の中でも上記水素含有化合物類と目的物である1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンとの分離が困難であり、特にテトラクロロペンタフルオロブタンおよびテトラクロロテトラフルオロブタンが擬似共沸様混合物を形成するため、分離精製が非常に困難であることが判った。上記比揮発度で表せば、テトラクロロペンタフルオロブタンはα=約1.18であり、テトラクロロテトラフルオロブタンはα=約1.30であり、テトラクロロペンタフルオロブタンは特に難分離物質である。
また、上記水素含有化合物を含む1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを、例えば、半導体用微細加工エッチングガスとして有用なヘキサフルオロ−1,3−ブタジエン製造原料として用いた場合、脱塩素化反応によりペンタフルオロブタジエンやテトラフルオロブタジエン等が副生する。これらの副生物は、目的物であるヘキサフルオロ−1,3−ブタジエンとの分離が困難な物質である。したがって、1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン中に上記水素含有化合物が含まれないことが望ましい。
次の工程(2)で水素含有化合物を効率よく分離する観点から、上記工程(1)で得られた反応生成物(粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン)中に含まれる水素含有化合物の濃度は、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。反応生成物中の水素含有化合物の濃度を前記範囲にするためには、フッ素ガスとの反応をなるべく完結させることが重要である。
[工程(2)]
上記工程(2)では、上記工程(1)で得られた反応生成物(粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン)を蒸留塔に導入して蒸留することにより、該反応生成物から上記水素含有化合物を含む不純物を分離し、精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを得る。
上記蒸留塔の理論段数は15段以上、好ましくは25段以上、より好ましくは25段〜50段である。上記蒸留塔は1つでもよく、また2つ以上を用いてもよい。2以上の蒸留塔を用いる場合、理論段数が15段以上の蒸留塔を第一蒸留塔とし、理論段数が25段以上の蒸留塔を第二蒸留塔として用いることが特に好ましい。この場合、上記工程(2)は、上記工程(1)で得られた反応生成物を前記第一蒸留塔に導入して蒸留することにより、前記反応生成物から前記水素含有化合物を分離し、前記第一蒸留塔の塔頂より主として1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを含む留出分を得る工程(2a)と、前記留出分を前記第二蒸留塔に導入して蒸留することにより、前記第二蒸留塔の塔底より精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを得る工程(2b)とを含む。
蒸留塔の圧力は1kPa〜0.1MPa、好ましくは1kPa〜0.05MPaであり、温度は50〜150℃、好ましくは90〜145℃である。また、還流比は15〜20とすることが好ましい。2以上の蒸留塔を用いる場合、蒸留塔の操作条件は同じであっても異なっていてもよい。
上記工程(1)で得られた反応生成物(粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン)を上記理論段数以上の蒸留塔を用いて蒸留することにより、上記反応生成物から上記水素含有化合物などの不純物が分離され、精製された高純度の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンが得られる。精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの純度は、好ましくは99.0質量%以上、より好ましくは99.95質量%以上、さらに好ましくは99.99質量%以上であり、不純物である水素含有化合物の濃度は、好ましくは1.0質量%以下、より好ましくは0.05質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以下である。なお、不純物として分離された1,2,3,4−テトラクロロペンタフルオロブタンや1,2,3,4−テトラクロロテトラフルオロブタンなどの水素含有化合物は、工程(1)の反応器に再循環して再利用してもよい。
上記のようにして得られた高純度の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを脱塩素化反応させることにより、高純度のヘキサフルオロ−1,3−ブタジエンを得ることができる。脱塩素化反応は公知の方法により行うことができる。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
<製造例>
工業的に生産されている1,3−ブタジエンの塩素化反応を行い、3,4−ジクロロブテン−1を得た。この3,4−ジクロロブテン−1を無溶媒下で塩素ガスにより塩素化反応を行い、得られた混合物を蒸留により分離精製を行って1,2,3,4−テトラクロロブタンを得た。これをガスクロマトグラフィ−で分析したところ、純度は99.5質量%であり、dl体/メソ体の割合は約49/51であった。
参考例1〕
<工程(1)>
内容積10LのSUS304製(テフロン(登録商標)ライニング)反応器中に、溶媒としてテトラクロロメタン3800gを入れ、該溶媒にフッ化水素200gを溶解させ、これに上記製造例で得られた1,2,3,4−テトラクロロブタン1000gを仕込んだ。窒素ガスを圧力1.0MPaで導入して漏れテストを行った後、窒素パージを行い、撹拌しながら温度を35℃に保った。次いで、反応器内に装着されたガス導入管より液相部に、窒素ガスで希釈された50容量%フッ素ガスを圧力0.2MPa、1000ml/minで連続的に供給しながら反応を開始した。反応開始から約32時間後、反応器の排出ガス中のフッ素濃度が約49%となり、フッ素ガスがほとんど消費されなくなったところで、フッ素ガスの供給を停止して反応を終了した。溶媒を留去して得られた生成物である粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンをガスクロマトグラフィ−で分析した。分析結果を下記表1に示す。
Figure 0005430567
<工程(2)>
前記工程(1)で得られた粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを下記の条件および操作で蒸留操作を実施した。塔頂から得られた1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンをガスクロマトグラフィ−で分析した結果を下記表2に示す。
(蒸留条件および操作)
蒸留スケ−ル:粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン仕込み量 400g
蒸留塔 :精密蒸留装置(桐山製作所製) 充填塔 16mmφ×500mm
充填物 :ヘリパック No.2(東京特殊金網製) 約100ml
理論段数 :15段
操作条件 :圧力 4kPa;油浴温度 102〜142℃;還流比 20
Figure 0005430567
参考例2〕
参考例1の工程(1)で得られた粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを下記の条件および操作で蒸留操作を実施した。塔頂から得られた1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンをガスクロマトグラフィ−で分析した結果を下記表3に示す。
(蒸留条件および操作)
蒸留スケ−ル:粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン仕込み量 400g
蒸留塔 :精密蒸留装置(桐山製作所製) 充填塔 16mmφ×835mm
充填物 :ヘリパック No.2(東京特殊金網製) 約167ml
理論段数 :25段
操作条件 :圧力 4kPa;油浴温度 102〜142℃;還流比 20
Figure 0005430567
〔実施例3〕
参考例1の工程(1)で得られた粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタン400gを、第一蒸留塔として参考例1の理論段数15段の蒸留塔を用い、さらに第一蒸留塔の塔頂から得られた1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを含むガスを第二蒸留塔に導入し、第二蒸留塔として参考例2の理論段数25段の蒸留塔を用いて、同様の蒸留条件等で蒸留を行った(合計理論段数40段)。第二蒸留塔の塔底から得られた1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを含む留出分をガスクロマトグラフィ−で分析した結果を下記表4に示す。
Figure 0005430567
〔比較例1〕
参考例1の工程(1)で得られた粗1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを下記の条件および操作で蒸留操作を実施した。塔頂から得られた1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンをガスクロマトグラフィ−で分析した結果を下記表5に示す。
(蒸留条件および操作)
蒸留スケ−ル:粗1,2,3,4-テトラクロロヘキサフルオロブタン仕込み量 400g
蒸留塔 :精密蒸留装置(桐山製作所) 充填塔 16mmφ×500mm
充填物 :ヘリパック NO.2(東京特殊金網製) 約66ml
理論段数 :10段
操作条件 :圧力 4kPa 油浴温度 102〜142℃;還流比20
Figure 0005430567
上記実施例および比較例から明らかなように、蒸留塔の理論段数が15段以上であれば、目的物である1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを99質量%以上という高純度で得ることができたが、理論段数が15段未満であると、1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを高純度で得ることができなかった。

Claims (5)

  1. 1,2,3,4−テトラクロロブタンとフッ素ガスとを反応させることにより、1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンおよび不純物である水素含有化合物を含む反応生成物を得る工程(1)と、
    前記反応生成物を複数の蒸留塔に導入して蒸留することにより、前記反応生成物から前記水素含有化合物を分離し、精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを得る工程(2)と
    を含み、
    前記蒸留塔が、理論段数が15段以上の第一蒸留塔と、理論段数が25段以上の第二蒸留塔とを含み、かつ、
    前記工程(2)が、前記反応生成物を前記第一蒸留塔に導入して蒸留することにより、前記反応生成物から前記水素含有化合物を分離し、前記第一蒸留塔の塔頂より主として1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを含む留出分を得る工程(2a)と、前記留出分を前記第二蒸留塔に導入して蒸留することにより、前記第二蒸留塔の塔底より精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンを得る工程(2b)とを含む
    ことを特徴とする1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
  2. 前記水素含有化合物の少なくとも1種が、1,2,3,4−テトラクロロトリフルオロブタン、1,2,3,4−テトラクロロテトラフルオロブタンまたは1,2,3,4−テトラクロロペンタフルオロブタンであることを特徴とする請求項1に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
  3. 前記工程(1)で得られる反応生成物中に含まれる1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの濃度が80質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
  4. 前記工程(1)で得られる反応生成物中に含まれる水素含有化合物の濃度が7.0質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
  5. 前記工程(2b)で精製された1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの純度が99.99質量%以上であることを特徴とする請求項に記載の1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法。
JP2010519010A 2008-07-01 2009-06-24 1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法 Active JP5430567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010519010A JP5430567B2 (ja) 2008-07-01 2009-06-24 1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008172540 2008-07-01
JP2008172540 2008-07-01
JP2010519010A JP5430567B2 (ja) 2008-07-01 2009-06-24 1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法
PCT/JP2009/061453 WO2010001774A1 (ja) 2008-07-01 2009-06-24 1,2,3,4-テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010001774A1 JPWO2010001774A1 (ja) 2011-12-22
JP5430567B2 true JP5430567B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=41465872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010519010A Active JP5430567B2 (ja) 2008-07-01 2009-06-24 1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8404906B2 (ja)
JP (1) JP5430567B2 (ja)
KR (1) KR101266609B1 (ja)
CN (1) CN102076644B (ja)
TW (1) TWI441799B (ja)
WO (1) WO2010001774A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024024871A1 (ja) 2022-07-28 2024-02-01 関東電化工業株式会社 1,2,3,4-テトラクロロ-1,1,2,3,4,4-ヘキサフルオロブタンの製造方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111212823B (zh) * 2017-11-30 2022-06-24 昭和电工株式会社 1,2,3,4-四氯丁烷的制造方法
EP3725759B1 (en) 2017-12-12 2024-06-12 Resonac Corporation Method for producing fluorine-containing organic compounds
JP7758480B2 (ja) 2020-07-01 2025-10-22 住友化学株式会社 塩、酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
US20230004084A1 (en) 2021-05-06 2023-01-05 Sumitomo Chemical Company, Limited Salt, acid generator, resist composition and method for producing resist pattern
KR20240073031A (ko) * 2021-09-30 2024-05-24 가부시끼가이샤 레조낙 (e)-1,1,1,4,4,4-헥사플루오로-2-부텐의 제조 방법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007125975A1 (ja) * 2006-04-28 2007-11-08 Showa Denko K.K. 1,2,3,4-テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342059A (ja) * 2003-09-02 2006-12-21 Asahi Glass Co Ltd クロロフルオロブタンの製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007125975A1 (ja) * 2006-04-28 2007-11-08 Showa Denko K.K. 1,2,3,4-テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024024871A1 (ja) 2022-07-28 2024-02-01 関東電化工業株式会社 1,2,3,4-テトラクロロ-1,1,2,3,4,4-ヘキサフルオロブタンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN102076644A (zh) 2011-05-25
WO2010001774A1 (ja) 2010-01-07
JPWO2010001774A1 (ja) 2011-12-22
US8404906B2 (en) 2013-03-26
US20110112341A1 (en) 2011-05-12
TW201004901A (en) 2010-02-01
KR20110038091A (ko) 2011-04-13
TWI441799B (zh) 2014-06-21
KR101266609B1 (ko) 2013-05-22
CN102076644B (zh) 2015-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8519201B2 (en) Process for separating hydrogen fluoride from organic feedstocks
US8877990B2 (en) Process of making a chlorinated hydrocarbon
US7468467B2 (en) Process for obtaining a purified hydrofluoroalkane
JP5430567B2 (ja) 1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法
US10427998B2 (en) Compositions based on 1,1,3,3-tetrachloropropene
US8415516B2 (en) Production process and purification process for 1,2,3,4-tetrachlorohexafluorobutane
CN103261136B (zh) 利用烯烃作为共沸剂从二氯异丙基醚废物流中分离1,3-二氯-2-丙醇的设备和方法
JP4896965B2 (ja) 1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法
JPWO2018216426A1 (ja) ヘキサフルオロ−1,3−ブタジエンの製造方法
KR101127293B1 (ko) 염소 함유 불소 함유 화합물의 제조 방법
JP5274449B2 (ja) 1,2,3,4−テトラクロロヘキサフルオロブタンの製造方法および精製方法
JP7011197B2 (ja) ヘキサフルオロブタジエンの製造方法
US8692038B2 (en) Fluorine-containing compound purification method
KR20220095380A (ko) 고순도 헥사플루오로이소부틸렌의 제조방법
JP7132523B2 (ja) 精製されたトランス-1,2-ジフルオロエチレン(hfo-1132(e))及び/又は1,1,2-トリフルオロエチレン(hfo-1123)の製造方法
CN119630629A (zh) 1,2,3,4-四氯-1,1,2,3,4,4-六氟丁烷的制造方法
JP2013112610A (ja) モノフルオロメタンの製造方法
JP2007161665A (ja) ヒドロキシ化合物および塩素の製造方法
JP2019156732A (ja) HCFC−224ca及び/又はCFO−1213yaの精製方法、HCFC−224caの製造方法、並びにCFO−1213yaの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5430567

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350