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JP5060691B2 - 栄養組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大豆タンパク質、乳タンパク質、カルシウム及びイソフラボンを有効成分として含有する栄養組成物に関する。より詳しく言うと、本発明は、前記組成物中の乳タンパク質と大豆タンパク質との質量比を一定の比率とし、かつ組成物中の乳タンパク質と大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウム及びイソフラボンの質量比を特定の比率以上とした栄養組成物に関する。
本発明の栄養組成物は、脂質代謝改善用、血圧降下用及び骨強化用として用いることができる。本発明の栄養組成物は、脂質代謝改善効果、血圧降下効果及び骨強化効果を有するので、循環器疾患や骨粗鬆症の予防及び治療に適している。しかも、本発明の栄養組成物は風味が良好であるという特徴を有するので、毎日無理なく摂取することができる。
【0002】
【従来の技術】
近年、単に寿命を延ばすのではなく、自分の意志のもとに自分らしく生き続けるということ、すなわち、生活の質(QOL)を高めることに関心が集まっている。特に、脳卒中や心疾患などの循環器疾患や、骨粗鬆症は、寝たきり生活の主要な原因となり、QOLを著しく低下させる。よって、循環器疾患や骨粗鬆症の予防や治療は、超高齢化社会を迎えるにあたっては国を挙げて取り組む必要のある課題である。
こうした社会情勢を背景として、循環器疾患の予防に関する研究が盛んにおこなわれるようになり、循環器疾患を予防するいくつかの方法が提案されている。例えば、血清中のコレステロールレベルを下げるといったように食品成分により脂質代謝を改善する方法や、血圧を下げることが考えられている。
例えば、血中のコレステロール濃度を下げるタンパク質として、大豆タンパク質(Atherosclerosis,72,115,1988)、乳清タンパク質(Agric.Biol.Chem.,55,813,1991、特開平5−176713号公報)、大豆タンパク質加水分解物(J.Nutr.,120,977,1990)等が知られている。また、卵黄リン脂質が血中のコレステロール濃度を低下させることが知られている(Agric.Biol.Chem.,53,2469,1989)。さらに、ラクトアルブミン、コラーゲン、大豆タンパク質または小麦グルテンと、大豆レシチンとの組み合わせにより血中のコレステロール濃度を低下させる試みがなされている(Nutr.Rep.Int.,28,621,1983)。
しかしながら、これらは、風味の面で問題がある。また、飲料として調製した場合には、保存中に沈殿するなどの保存安定性にも問題があった。
【0003】
なお、高血圧症には原因がよくわかっていない本態性高血圧症と、腎、副腎、神経系の疾患に伴う二次性高血圧症とがあるが、近年は、前者が全体の90%を占めている。本態性高血圧の予防と治療には血圧降下剤がしばしば使われているが、従来の血圧降下剤は、いずれも何らかの副作用を示すという欠点があった。例えば、降圧利尿剤として知られているものは低カリウム血症や高酸血症を招きやすい。また、抹消血管拡張性降圧剤は赤血球減少、β−遮断剤は気管支喘息、α−メチルドーパはGOTやGPTの上昇および溶血性貧血など、それぞれ特有の副作用を示すから、これらの血圧降下剤の服用には慎重を要し、服用量および服用期間もおのずから制限される。したがって、副作用のない血圧降下作用のある食品の出現が強く望まれており、カゼインの酵素分解物、魚肉の酵素分解物等、ある種の蛋白質分解物が血圧降下作用を示すことも知られるようになった。しかしながら、これら蛋白質分解物は、苦味や魚臭など風味の面で問題があった。
【0004】
また、骨粗鬆症の予防に関しては、骨及びカルシウム代謝に関する研究が飛躍的に発展してきたが、未だ研究の余地を残している。骨粗鬆症等の骨疾患は、カルシウムの摂取不足、カルシウム吸収能力の低下、閉経後のホルモン・アンバランス等が原因であるとされている。そこで、このような高齢化に伴う骨粗鬆症や骨折、腰痛等の各種骨疾患を予防するためには、小児期から青年期にかけて、できるだけ多くの骨量を獲得し、最大骨量を増加させておくことが極めて重要であり、骨量を増加させるためには、カルシウムをより多く摂取することが重要である。また、各種骨疾患を予防及び治療するためには、カルシウムの摂取のみならず、ビタミンD等の他の栄養素をバランス良く摂取することが望ましいとされている。さらに、最近では、血液凝固因子として知られているビタミンKも骨代謝において重要な役割を果たしていることが明らかとなり、骨粗鬆症の治療薬として使用されている。このように、骨及びカルシウム代謝には、様々な物質が関与していることが明らかとなり、現在は骨及びカルシウム代謝との関係について言及されていない物質についても、今後の研究により、その関与が明らかとなることが大いにあり得ると考えられている。
【0005】
近年、骨及びカルシウム代謝の研究領域において、大豆に注目が集まり始めている。大豆と骨及びカルシウム代謝との関係については、大豆タンパク質が骨粗鬆症モデルラットの骨の損失を防ぐという報告(J.Nutr.,vol.126,pp.161−167,1996)、大豆イソフラボンが骨粗鬆症モデルラットの骨強度の低下を抑えるという報告(食品と開発,vol.31,pp.44−47,1996)、豆乳がカルシウムの吸収を促進するという報告(特開平6−46797号公報)、豆乳タンパク質高分子画分及び豆乳ペプチドがカルシウムの吸収を促進するという報告(特開平7−75525号公報)等が知られている。しかし、大豆製品は、乳製品に比べてカルシウム含量が多くないので、大豆製品のみを摂取しても骨粗鬆症等のカルシウム不足に起因する各種疾患に必ずしも有効とは言い難い面があり、さらに豆乳等の大豆製品は収斂味や不快臭等の問題も残っており、現状では必ずしも大豆製品が適しているとは言えない。
このように、脂質代謝、血圧、骨代謝などを考慮した食品成分は個別には開発され、また利用も行われている。しかし、例えば、高血圧気味の人が他の病気に罹患することも大いに考えられ、血清コレステロールレベルも気になる場合もあり得る。特に、中高年の人は、様々な疾病の予備軍である可能性が高いが、現代人が抱えるこれらの生活不安を広く考慮した食品の開発はまだ遅れている。さらに、こうした脂質代謝、血圧、骨代謝などの改善は、有効な食品を継続して長期間摂取して初めてなし得ることである。しかしながら、現在のところ、これらの食品は、風味の点で問題があるものが多く、長期間摂取するにふさわしい食品の開発は遅れているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、脂質代謝改善効果、血圧降下効果及び骨強化効果を有し、しかも、長期間摂取に適した風味の良好な栄養組成物を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を進めたところ、乳タンパク質と大豆タンパク質をバランス良く配合し、かつ組成物中のタンパク質に対してカルシウム及びイソフラボンを一定量以上配合することにより、脂質代謝改善効果、血圧降下効果及び骨強化効果を有し、しかも風味が良好な栄養組成物を得ることができることを見出した。
すなわち、本発明は、大豆タンパク質、乳タンパク質、カルシウム及びイソフラボンを有効成分として含有し、乳タンパク質と大豆タンパク質の質量比が30:70〜70:30であり、乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比が0.025以上であり、乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するイソフラボンの質量比が0.0015以上であることを特徴とする栄養組成物である。
本発明はまた、脂質代謝改善用、血圧降下用または骨強化用の前記栄養組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の栄養組成物について、詳しく説明する。
本発明の栄養組成物は、大豆タンパク質、乳タンパク質、カルシウム及びイソフラボンを必須の有効成分として含有するものである。
本発明の栄養組成物において使用することができる乳タンパク質としては、乳由来のタンパク質であれば特に制限はなく、例えば全乳、脱脂乳、全粉乳、脱脂粉乳、バターミルク粉、ホエータンパク質濃縮物(WPC)、ホエータンパク質分離物(WPI)、カゼイン、α−ラクトアルブミン、β−ラクトグロブリン等の乳タンパク質やこれらの乳タンパク質の分解物等を挙げることができる。
【0009】
また、本発明の栄養組成物において使用することができる大豆タンパク質としては、大豆由来のタンパク質であれば特に制限はなく、例えば全粒大豆粉、脱脂大豆粉、きな粉、おから、豆乳、分離大豆タンパク質やこれらの大豆タンパク質の分解物等を挙げることができる。
また、本発明の栄養組成物において使用することができるカルシウムとしては、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、リン酸カルシウム等のカルシウム塩や乳、サンゴ、ウニ、ウシの骨等に由来するカルシウム剤等の天然カルシウム剤を挙げることができる。
【0010】
また、本発明の栄養組成物に使用することができるイソフラボンとしては、フジフラボンP40(フジッコ株式会社製)等の大豆由来のイソフラボン高含有素材、豆乳等を挙げることができる。
【0011】
本発明の栄養組成物では、組成物中の乳タンパク質と大豆タンパク質との質量比が30:70〜70:30となるように乳タンパク質及び大豆タンパク質を配合し、かつ組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対して、質量比でカルシウムが0.025以上、イソフラボンが0.0015以上となるように配合することにより、脂質代謝改善効果、血圧降下効果及び骨強化効果を得ることができる。
【0012】
なお、本発明の栄養組成物においては、乳タンパク質、大豆タンパク質、カルシウム及びイソフラボンの必須成分の他に、糖質、脂質、ミネラル類、ビタミン類等の栄養素を、必要に応じて配合してもよい。
本発明の栄養組成物に配合することができる他の栄養素として、例えば糖質として、デンプン、可溶性多糖、デキストリン、蔗糖、乳糖、麦芽糖、ぶどう糖やガラクトシルラクトース、フラクトオリゴ糖、ラクチュロース等のオリゴ糖等を挙げることができ、脂質として、乳脂肪、ラード、牛脂等の動物性油脂や大豆油、菜種油、コーン油、やし油、パーム油、パーム核油、サフラワー油等の植物性脂肪を挙げることができ、ミネラル類として、マグネシウム、亜鉛、鉄、銅等を挙げることができ、ビタミン類として、ビタミンA、ビタミンB類、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK類、葉酸、パントテン酸、β−カロチン、ニコチン酸アミド等を挙げることができる。また、果汁やコーヒー等を配合しても構わない。
【0013】
また、本発明の栄養組成物の使用形態としては、製剤としても、飲食品としても使用することができる。
本発明の栄養組成物を製剤として使用する場合は、製剤の分野において通常使用されている製剤成分、例えば増量剤、希釈剤、溶剤や充填剤等の賦形剤、溶解補助剤、可溶化剤、乳化剤、懸濁化剤、分散剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤や徐放化剤等の補助剤、抗酸化剤、保存剤、光沢剤、甘味剤、着色剤、着香剤等と本発明の栄養組成物を混合し、常法に従って、錠剤、カプセル剤、液剤等、種々の剤型の製剤として使用することができる。
また、本発明の栄養組成物は、例えば各種加工食品、乳飲料、発酵飲料、菓子類等の飲食品として使用することもできる。
【0014】
本発明の栄養組成物を製剤や飲食品の形態とする場合も、最終の製品中における乳タンパク質と大豆タンパク質との質量比が30:70〜70:30となるように乳タンパク質及び大豆タンパク質を配合し、かつ組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対して、質量比でカルシウムが0.025以上、イソフラボンが0.0015以上となるように配合すればよい。
なお、本発明の栄養組成物の摂取量については、特に限定はないが、成人一日当たり、200g以上摂取することが、脂質代謝改善効果、血圧降下効果及び骨強化効果を得る上で望ましい。
【0015】
【実施例】
以下、実施例及び試験例により本発明をさらに詳しく説明する。
(実施例1)
生乳6.5kg、豆乳3.5kg、炭酸カルシウム10g、乳化剤20g、水470gを混合し、攪拌した後、120℃で4秒の加熱殺菌を行って、脂質代謝改善、血圧降下及び骨強化のために用いることができる栄養組成物である乳飲料を製造した。
この乳飲料100g中には、乳タンパク質が2.1g、大豆タンパク質が1.1g、カルシウムが116mg、イソフラボンが10.7mg含まれていた。また、乳タンパク質と大豆タンパク質の質量比は66:34であり、乳タンパク質と大豆タンパク質を合計したタンパク質に対する質量比は、カルシウムが0.036、イソフラボンが0.0033であった。この乳飲料の風味は極めて良好であった。
【0016】
(実施例2)
生乳3.0kg、豆乳1.0kg、脱脂粉乳200g、カゼイン100g、大豆タンパク質100g、炭酸カルシウム15g、塩化カリウム10g、乳化剤20g、水5.555kgを混合し、攪拌した後、120℃で4秒の加熱殺菌を行って、脂質代謝改善、血圧降下及び骨強化用栄養組成物である乳飲料を製造した。
この乳飲料100g中には、乳タンパク質が2.5g、大豆タンパク質が1.2g、カルシウムが117.3mg、イソフラボンが5.6mg含まれていた。また、乳タンパク質と大豆タンパク質の質量比は68:32であり、乳タンパク質と大豆タンパク質を合計したタンパク質に対する質量比は、カルシウムが0.032、イソフラボンが0.0015であった。この乳飲料の風味は極めて良好であった。
【0017】
(実施例3)
常法に従い、表1に示す組成の脂質代謝改善、血圧降下及び骨強化用の栄養組成物(錠剤)を製造した。
【0018】
【表1】
Figure 0005060691
【0019】
なお、この錠剤100g中には、乳タンパク質が17.0g、大豆タンパク質が17.0g、カルシウムが1,600mg、イソフラボンが200mg含まれていた。また、乳タンパク質と大豆タンパク質の質量比は68:32であり、乳タンパク質と大豆タンパク質を合計したタンパク質に対する質量比は、カルシウムが0.047、イソフラボンが0.0059であった。
この錠剤については、高脂血症、高血圧症や骨粗鬆症の予防又は治療のために、1日10〜30錠摂取することが望ましい。
【0020】
(試験例1)
(脂質代謝改善効果)
表2に示す組成の飼料(乳タンパク質と大豆タンパク質を合計したタンパク質に対する質量比を、カルシウムが0.025、イソフラボンが0.0015としたもの)を調製し、「A1群〜H1群」とした。
また、表2の「大豆由来イソフラボン素材」の代わりに「蔗糖」を添加し、乳タンパク質と大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比を、0.025とする飼料を調製し、「A2群〜H2群」とした。
さらに、表2の「大豆由来イソフラボン素材」と「炭酸カルシウム」の代わりに「蔗糖」を添加し、乳タンパク質と大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比を0.01とする飼料を調製し、「A3群〜H3群」とした。
これらの飼料を、各群5匹ずつ、4週齢のWistar系雄ラットに与え、4週間飼育した後、血清中総コレステロールおよび中性脂肪を測定した。結果を表3に示す。
【0021】
【表2】
Figure 0005060691
【0022】
【表3】
Figure 0005060691
【0023】
表3に示される結果から、大豆タンパク質と乳タンパク質の質量比が30:70〜70:30であり、カルシウムとイソフラボンを強化した「C1〜F1群」において、血清中総コレステロールと中性脂肪が顕著に低下し、脂質代謝改善効果を有することが明らかとなった。
【0024】
(試験例2)
(血圧降下効果)
表4に示す組成の飼料(乳タンパク質と大豆タンパク質を合計したタンパク質に対する質量比が、カルシウム0.025、イソフラボン0.0015としたもの)を調製し、「A1群からH1群」とした。
また、表4の「大豆由来イソフラボン素材」の代わりに、「蔗糖」を添加した飼料(乳タンパク質と大豆由来タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比が0.025)を調製し、「A2群〜H2群」とした。
さらに、表4の「大豆由来イソフラボン素材」と「炭酸カルシウム」の代わりに「蔗糖」を添加した飼料(乳タンパク質と大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比が0.01)を調製し、「A3群〜H3群」とした。
これらの飼料を、各群5匹ずつ、先天的に高血圧の遺伝的要素をもつ20週齢のSHR雄ラットに与え、8週間飼育した後、収縮期血圧を測定した。結果を表5に示す。
【0025】
【表4】
Figure 0005060691
【0026】
【表5】
Figure 0005060691
【0027】
表5に示される結果から、大豆タンパク質と乳タンパク質の質量比が30:70〜70:30で、カルシウムとイソフラボンを強化したC1〜F1群において、収縮期血圧は、顕著に低下し、血圧降下効果を有することが明らかとなった。
【0028】
(試験例3)
(骨強化効果)
試験例2で調製した飼料を、各群5匹ずつ、6ヶ月齢のWistar系雌ラットの卵巣を摘出した骨粗鬆症モデルラットに与え、8週間飼育した後、骨密度測定DXA装置(DCS−600A:Aloka社製)を用いて大腿骨骨密度を測定した。結果を表6に示す。
【0029】
【表6】
Figure 0005060691
【0030】
表6に示される結果から、大豆タンパク質と乳タンパク質の質量比が30:70〜70:30であり、カルシウムとイソフラボンを強化したC1〜F1群において、大腿骨骨密度は、顕著に増加し、骨強化効果を有することが明らかとなった。
【0031】
(試験例4)
栄養組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対する有効なカルシウムの質量比とイソフラボンの質量比をより詳細に検討した。
試験例1〜3で有効性が確認された試験群のうち、大豆タンパク質と乳タンパク質が30:70の場合において、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比を、炭酸カルシウムを用いて0.01、0.02、0.025、0.04とし、さらにそれぞれにおいて、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するイソフラボンの質量比を、大豆由来イソフラボン高含有素材(フジフラボンP40:フジッコ社製)を用いて、0、0.001、0.0015、0.003とした合計16群の試験群にて試験を行った。
動物実験の条件等は試験例1〜3と同様に行った。測定した血清中総コレステロール、中性脂肪、収縮期血圧、大腿骨骨密度の結果を表7に示す。
【0032】
【表7】
Figure 0005060691
【0033】
表7に示された結果から、血清中総コレステロールと中性脂肪は、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比が0.025以上であり、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するイソフラボンの質量比が0.0015以上である試験群において、顕著に低下し、脂質代謝が改善することが明らかとなった。
収縮期血圧は、イソフラボンの量にかかわらず、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比が0.04以上で若干低下するが、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比が0.025以上であり、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するイソフラボンの質量比が0.0015以上である試験群において、顕著に低下し、血圧を調整することが明らかとなった。
さらに、大腿骨骨密度は、イソフラボンの量にかかわらず、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比が0.04以上で若干増加するが、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比が0.025以上であり、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するイソフラボンの質量比が0.0015以上である試験群において、顕著に増加した。
【0034】
以上の試験例から判断して、組成物中の乳タンパク質と大豆タンパク質の質量比が30:70〜70:30であり、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比が0.025以上であり、組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するイソフラボンの質量比が0.0015以上である場合において、本発明の栄養組成物は顕著に脂質代謝を改善し、血圧を調整し、骨代謝効果を改善することが明らかとなり、循環器疾患や骨粗鬆症など寝たきりにつながる疾病を総合的に予防する食品であることが示された。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、栄養組成物中の乳タンパク質と大豆タンパク質との質量比を70:30〜30:70とし、かつ栄養組成物中の乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対して、質量比でカルシウムを0.025以上、イソフラボンを0.0015以上配合することにより、脂質代謝改善効果、血圧降下効果及び骨強化効果を有し、かつ風味の良好な栄養組成物を提供することが可能となる。従って、本発明の栄養組成物は、循環器疾患や骨粗鬆症などの予防に有効であり、しかも、風味が良好なので、長期間の継続的摂取にも適している。

Claims (1)

  1. 大豆タンパク質、乳タンパク質、カルシウム及びイソフラボンを有効成分として含有し、乳タンパク質と大豆タンパク質の質量比が30:70〜70:30であり、乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するカルシウムの質量比が0.025以上であり、乳タンパク質及び大豆タンパク質を合計したタンパク質に対するイソフラボンの質量比が0.0015以上であることを特徴とする脂質代謝改善用栄養組成物。
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