JP3666883B2 - 印字装置のロール状被印字媒体判別機構 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は印字装置のロール状被印字媒体判別機構にかかるもので、とくに被印字媒体装填時の装填ミスによる間違った印字発行を防止可能な印字装置のロール状被印字媒体判別機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からこの種印字装置の被印字媒体としては、帯状の台紙上に複数枚のラベル片を仮着したラベル連続体、あるいは粘着剤層を持たないタグ連続体などがある。
【0003】
こうした被印字媒体は、巻芯にロール状に巻回して印字装置の装填機構、たとえば回転可能な供給軸に装填されることが一般的である。
【0004】
しかして、一台の印字装置で、そのピッチや幅、あるいは被印字媒体の使用者の店名や印刷色など種類の異なる被印字媒体に印字を行うことができるものが一般的であり、この場合、正しい種類の被印字媒体を装填しないと、装填された被印字媒体の種類が印字内容に適合していないため、印字した被印字媒体が無駄となる場合があった。
【0005】
上記被印字媒体の種類のうち、ピッチについては被印字媒体のセンサーにより検出を行う印字装置が多く、ピッチ間違いの場合には印字操作前の判別が可能である。
【0006】
しかしながら、とくに被印字媒体の幅、店名印刷および印刷色については従来簡単に判別する機構がなかった。
【0007】
しかも、こうした装填ミスは、印字操作開始後ないしは終了後に判明する場合が多く、何らかの対策が望まれていた。
【0008】
もちろん、上述のような装填ミスを気がつかない場合には、間違った形式の被印字媒体に印字をしたままこれを使用することになるので、事後の処理における他の問題を引き起こしかねない問題である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、被印字媒体の装填操作において幅、店名、および印刷色など印字内容とは適合しない種類の異なる被印字媒体を装填した場合には、印字操作に先立ってその装填ミスを発見し、間違ったかつ無駄な印字操作を回避することができる印字装置のロール状被印字媒体判別機構を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、被印字媒体に何らかの識別コードを取り付けることに着目したので、巻芯に巻回されたロール状被印字媒体の装填機構と、該装填機構から繰り出される該被印字媒体に所定情報の印字を行う印字機構と、前記被印字媒体の種類に関する種類データを入力する被印字媒体種類データ入力機構と、
を有する印字装置のロール状被印字媒体判別機構であって、前記巻芯の内周面に形成した凹部に貼り付けられるとともに、前記被印字媒体の種類を表すバーコードを印刷した識別ラベルと、前記装填機構には固定供給軸と、該固定供給軸に設けられ、前記バーコードを読み取り可能な光学的読取り機と、を有し、
前記固定供給軸に対し前記巻芯の内周面を摺接しながら回転して、前記バーコードを前記光学的読取り機で読み取り、該光学的読取り機により読み取ったバーコードの内容と前記種類データの内容とを比較することによって、前記装填機構に装填された前記被印字媒体の適合性を判別する判別回路と、を設けたことを特徴とする印字装置のロール状被印字媒体判別機構である。
【0011】
上記識別ラベルに印刷したバーコードを読み取る、上記光学的読取り機としてバーコードリーダーを採用することができる。
【0012】
この識別ラベルの取付け部位としては、ロール状被印字媒体の巻芯の内周面に形成した凹部、これを繰り出す最先端部、あるいは印字終了後の最後端部などとすることができる。
上記被印字媒体種類データ入力機構としては、キーボード、パーソナルコンピューターなど、所定情報の印字内容を入力する印字内容入力機構によりこれを兼用することができるもので、被印字媒体装填操作に先立って、当該被印字媒体の種類に関する種類データを入力しておくものとする。
【0013】
【作用】
本発明による印字装置のロール状被印字媒体判別機構においては、被印字媒体に取り付けたその種類を表すバーコードを光学的読取り機によって読み取り、バーコードの内容を判断して、装填機構に装填された被印字媒体の適合性を判別するようにしたので、印字開始に先立って、被印字媒体の種類とくにその幅、店名および印刷色などの判別を行うことができ、装填ミスによる印字不適合を防止することが可能である。
また、バーコードを印字した識別ラベルを、巻芯の内周面の凹部に貼り付けたので、内周面が固定供給軸に対し摺接されても、貼り付け位置からずれたり、はがれたりすることが防止され、確実に読み取り装填ミスによる印字不適合を防止することが可能である。
【0014】
【実施例】
つぎに本発明の第一の実施例による印字装置のロール状被印字媒体判別機構1を図1ないし図3にもとづき説明する。
【0015】
図1は、ロール状被印字媒体判別機構1を装備した印字装置2の全体概略図であって、この印字装置2は、装置フレーム3と、帯状の台紙4上に多数のラベル片5を仮着したラベル連続体6(被印字媒体)のラベル連続体供給軸7(装填機構)と、サーマル印字ヘッド8およびプラテン9を有する印字機構10と、剥離板11を有する剥離機構12と、台紙巻取り軸13と、熱転写用のカーボンリボン14のカーボンリボン供給軸15と、カーボンリボン巻取り軸16と、回転駆動モーター17と、ラベル連続体6のセンサー18と、カーボンリボン14のセンサー19と、バーコードリーダー20と、判別回路21と、ヘッド駆動回路22と、警報発生機23と、被印字媒体種類データ入力機構の機能を備えた印字内容入力機構24とを有する。
【0016】
当該ロール状被印字媒体判別機構1は、バーコードリーダー20と、判別回路21と、ヘッド駆動回路22と、警報発生機23と、印字内容入力機構24とからこれを構成する。
【0017】
印字内容入力機構24により所定の印字内容を入力するとともに、ラベル連続体6の種類に関する種類データ、とくにその幅、店名、あるいは印刷色などをあらかじめ入力しておく。
【0018】
こうした種類データを符号化しておくこともでき、その数などについては任意にこれを選択する。
【0019】
もちろん、この印字内容入力機構24として従来のキーボードを採用可能であり、あるいはこれをパーソナルコンピューターとして、所定の印字データとともに当該ラベル連続体6の種類データを伝送するようにしてもよい。
【0020】
回転駆動モーター17の駆動によって、ラベル連続体6のラベル連続体供給軸7からラベル連続体6が、カーボンリボン供給軸15から熱転写用のカーボンリボン14がそれぞれ供給され、さらにサーマル印字ヘッド8への印字信号の供給により台紙4のラベル片5上に所定の印字を施す。
【0021】
印字済みのラベル連続体6は、剥離板11の部分で台紙4のみが後方に転向し、ラベル片5が台紙4から剥離される。
【0022】
ラベル片5を剥離された台紙4は、台紙巻取り軸13により巻き取られるとともに、熱転写用のカーボンリボン14はカーボンリボン巻取り軸16に巻き取られる。
【0023】
図2は、ロール状のラベル連続体6の斜視図であって、その巻芯25の内周面には、バーコードによる識別コード26を印刷した識別ラベル27を貼り付けてある。
【0024】
識別コード26は、ラベル連続体6の種類、とくにその幅、店名、あるいは印刷色などを符号にしてあらかじめこれを印刷してある。
【0025】
ただし、そのバーコードの印刷方向は巻芯25の回転方向RLに沿ったものであるとする。
【0026】
図3はラベル連続体供給軸7の部分の要部斜視図であって、ラベル連続体供給軸7は装置フレーム3に設けた固定供給軸7Aと、この固定供給軸7Aに対して回転可能な回転供給軸7Bとからこれを構成し、バーコードリーダー20を固定供給軸7Aの部分に取り付けてある。
【0027】
この固定供給軸7Aおよび回転供給軸7B部分に巻芯25を挿入固定することによりロール状のラベル連続体6をラベル連続体供給軸7に装填することができるものである。
【0028】
バーコードリーダー20としては、任意のものを採用可能であるが、通常知られている構成の、照明系、読取り光学系、撮像系等からなり、照明系はLED(発行ダイオード)を、撮像系はCCD(電荷結合素子)を採用することができる。
【0029】
こうした構成のロール状被印字媒体判別機構1において、ラベル連続体6の巻芯25をラベル連続体供給軸7に挿入固定したのち、回転駆動モーター17を回転することにより印字操作を開始させようとすると、固定状態のバーコードリーダー20と回転し始めた巻芯25の内周面にある識別ラベル27の識別コード26との相互運動によりこの識別コード26が読み取られ、判別回路21に入力される。
【0030】
このバーコードリーダー20による識別コード26の読み取り操作は、わずかの移送距離ですむため、ラベル連続体6のセンサー18によりラベル連続体6のピッチを検出する移送距離で十分に読み取り操作を完了することができる。
【0031】
判別回路21においては、印字内容入力機構24からあらかじめ入力した種類データの内容と、読み取った識別コードの内容とを比較し、いま装填されているラベル連続体6の幅、店名、あるいは印刷色などその種類が印字内容と適合するものであるか否かを判断する。
【0032】
この判断の結果、適合していれば、通常の印字操作を開始させ、適合していなければ、警報発生機23によりアラームを出すとともに、ヘッド駆動回路22を介して印字機構10における印字操作を停止させる。
【0033】
操作者はこの警報発生機23からのアラームにより、装填すべきラベル連続体6の種類が間違っていたことを確認し、正しい種類のラベル連続体6を装填し直すことができる。
【0034】
本発明においては、識別ラベル27における識別コード26の印刷方向ないしは取付け方向は任意である。
【0035】
たとえば、印刷方向ないしは取付け方向を、ラベル連続体6の巻芯25のラベル連続体供給軸7への挿入方向とすることもできる。
【0036】
すなわち、図4および図5は本発明の第二の実施例を示す斜視図であって、ラベル連続体6の巻芯25には、ラベル連続体6の挿入方向であるラベル連続体供給軸7の軸方向AXに沿って識別コード26を印刷してある。
【0037】
したがって、図5に示すように、バーコードリーダー20の電源が入力されていることが前提とはなるが、ラベル連続体6のラベル連続体供給軸7への挿入固定時に、識別ラベル27の識別コード26がバーコードリーダー20により読み取られることになる。
【0038】
この実施例の場合には、ラベル連続体供給軸7は固定供給軸7Aおよび回転供給軸7Bと分割して構成しておく必要はなく、また印字開始より完全に前にラベル連続体6の種類の判別、および装填ミスを発見可能である。
【0039】
なお、こうした巻芯25の内周面への識別ラベル27の取付けにあたっては、その取付け部分に凹部(図示せず)を形成し、識別ラベル27とラベル連続体供給軸7の周面との摺接により識別ラベル27がその取付け位置からずれたり、はがれたりすることを防止してもよい。
【0040】
さらに、図6は、本発明の第三の実施例によるロール状被印字媒体判別機構30を装備した印字装置31を示す全体概略図であって、図1ないし図5と同等の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略して以下説明する。
【0041】
このロール状被印字媒体判別機構30の場合には、印字機構10の前方部ないし剥離機構12の部分に前記バーコードリーダー20を設けてある。
【0042】
また、図7に示すように、ラベル連続体6の最先端部に識別ラベル27をラベル連続体6の長さ方向に平行に貼り付けておくものである。
【0043】
なお図7の仮想線で示すように、その識別コード26の貼付け方向はラベル連続体6の長さ方向に直角方向でもよい。
【0044】
こうした構成のロール状被印字媒体判別機構30においても、第一の実施例によるロール状被印字媒体判別機構1と同様に、ラベル連続体6を印字装置31にセットしたのち、剥離機構12の部分に位置する識別ラベル27の識別コード26をバーコードリーダー20が読み取り可能であり、上述と同様にしてラベル連続体6の種類を判別することができる。
【0045】
また本発明においては、図8に示すように、所定の印字内容の印字を開始したとき、あるいは印字を終了したときに、この識別コード26を印字機構10によりラベル連続体6自体に印字しておくこともできる。
【0046】
すなわち、図8の仮想線で示すように、印字の開始の一番先頭のラベル片5を識別ラベル27Aとしてここに識別コード26を印字しておき、印字終了後にこの識別ラベル27Aを図7に示すようにラベル連続体6の先端部に貼り付けておくものである。
【0047】
あるいは、図8の実線で示すように、一群の印字を終了したのち、そのつぎのラベル片5を識別ラベル27Bとして識別コード26を印字するとともに、このままラベル連続体6の先端部に保持しておく。
【0048】
かくすることにより、所定の印字を終了したラベル連続体6をラベル連続体供給軸7から取り外し、つぎの印字操作の時に、この識別ラベル27Aあるいは識別ラベル27Bをバーコードリーダー20により読み取ることができ、間違いラベルの発行を事前に防止可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、巻芯に巻回されたラベル連続体などの被印字媒体に、巻芯の内周面に形成した凹部にバーコードを印刷した識別ラベルを貼り付けるとともに、これを光学的読取り機により光学的に読み取ることによって被印字媒体の種類を判別可能となる。これにより、操作者がラベル連続体などの被印字媒体を装填時に装填ミスを発見することができ、誤印字による被印字媒体の無駄を防止することができる。
また、内周面が固定供給軸に対し摺接されても、貼り付け位置からずれたり、はがれたりすることが防止され、確実に読み取り装填ミスによる印字不適合を防止することができる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例によるロール状被印字媒体判別機構1を装備した印字装置2の全体概略図である。
【図2】同、ロール状のラベル連続体6の斜視図である。
【図3】同、ラベル連続体供給軸7の部分の要部斜視図である。
【図4】本発明の第二の実施例を示すもので、ロール状のラベル連続体6の斜視図である。
【図5】同、ラベル連続体供給軸7の部分の要部斜視図である。
【図6】本発明の第三の実施例によるロール状被印字媒体判別機構30を装備した印字装置31を示す全体概略図である。
【図7】同、ラベル連続体6の斜視図である。
【図8】同、ラベル連続体6を用いた識別コード26の印字の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 印字装置2のロール状被印字媒体判別機構
2 印字装置
3 装置フレーム
4 帯状の台紙
5 ラベル片
6 ラベル連続体(被印字媒体)
7 ラベル連続体供給軸(装填機構)
7A ラベル連続体供給軸7の固定供給軸
7B ラベル連続体供給軸7の回転供給軸
8 サーマル印字ヘッド
9 プラテン
10 印字機構
11 剥離板
12 剥離機構
13 台紙巻取り軸
14 熱転写用のカーボンリボン
15 カーボンリボン供給軸
16 カーボンリボン巻取り軸
17 回転駆動モーター
18 ラベル連続体6のセンサー
19 カーボンリボン14のセンサー
20 バーコードリーダー(光学的読取り機)
21 判別回路
22 ヘッド駆動回路
23 警報発生機
24 印字内容入力機構(被印字媒体種類データ入力機構)
25 ラベル連続体6の巻芯
26 バーコードによる識別コード
27 識別ラベル
27A 識別ラベル
27B 識別ラベル
30 印字装置31のロール状被印字媒体判別機構
31 印字装置
RL 巻芯25の回転方向
AX ラベル連続体供給軸7の軸方向
Claims (1)
- 巻芯に巻回されたロール状被印字媒体の装填機構と、該装填機構から繰り出される該被印字媒体に所定情報の印字を行う印字機構と、前記被印字媒体の種類に関する種類データを入力する被印字媒体種類データ入力機構と、
を有する印字装置のロール状被印字媒体判別機構であって、
前記巻芯の内周面に形成した凹部に貼り付けられるとともに、前記被印字媒体の種類を表すバーコードを印刷した識別ラベルと、前記装填機構には固定供給軸と、該固定供給軸に設けられ、前記バーコードを読み取り可能な光学的読取り機と、を有し、
前記固定供給軸に対し前記巻芯の内周面を摺接しながら回転して、前記バーコードを前記光学的読取り機で読み取り、
該光学的読取り機により読み取ったバーコードの内容と前記種類データの内容とを比較することによって、前記装填機構に装填された前記被印字媒体の適合性を判別する判別回路と、
を設けたことを特徴とする印字装置のロール状被印字媒体判別機構。
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