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JP3264731B2 - 撥水撥油性組成物及びそれをコートした物品 - Google Patents

撥水撥油性組成物及びそれをコートした物品

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Publication number
JP3264731B2
JP3264731B2 JP13283193A JP13283193A JP3264731B2 JP 3264731 B2 JP3264731 B2 JP 3264731B2 JP 13283193 A JP13283193 A JP 13283193A JP 13283193 A JP13283193 A JP 13283193A JP 3264731 B2 JP3264731 B2 JP 3264731B2
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JP
Japan
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polymer
water
acrylate
meth
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Application number
JP13283193A
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JPH06322213A (ja
Inventor
徳英 杉山
隆茂 前川
秀 中村
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP13283193A priority Critical patent/JP3264731B2/ja
Publication of JPH06322213A publication Critical patent/JPH06322213A/ja
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフッ素系撥水撥油性組成
物及びそれをコートした物品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、撥水撥油加工が盛んに行われ、目
的に応じた種々の撥水撥油剤組成物が提供されている。
これらのうち衣料用の綿布に関してはポリフルオロアル
キル基としてCn2n+1(20≧n≧4の整数)を有す
るアクリレート又はメタクリレートに基づく単位を有効
成分とした含フッ素重合体が知られている。一方、イン
クジェットプリンター用ノズル、金型、プリント配線基
などを、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有するフッ素
樹脂でコートすることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリフルオロアルキル
を有する含フッ素重合体は撥水撥油性に優れている
が、製膜性が不十分で、耐摩耗性、耐久性が不十分であ
った。一方、含フッ素脂肪族環構造を有するフッ素樹脂
は、ポリフルオロアルキル基を有する含フッ素重合体に
比べ撥水撥油性が若干劣り、また製膜性が良いために綿
布の撥水撥油処理をした場合、風合いが劣っていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術が有
していた上記の欠点を解決するもので、2つの重合性二
重結合を有する含フッ素モノマーを環化重合して得られ
る主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有するフッ素樹脂1〜
95重量%と炭素数4〜20個のポリフルオロアルキ
ル基を有するアクリレート又はメタクリレートに基づく
単位を含有する含フッ素重合体99〜5重量%からなる
撥水撥油性組成物、及び、この組成物をコートした物
品、である。
【0005】
【0006】
【0007】つの重合性二重結合を有する含フッ素モ
ノマーを環化重合して得られる主鎖に環構造を有する重
合体は、特開昭63−238111号公報や特開昭63
−238115号公報等により知られている。即ち、パ
ーフルオロ(アリルビニルエーテル)やパーフルオロ
(ブテニルビニルエーテル)等のモノマーの環化重合、
又はそのモノマーをテトラフルオロエチレンなどのラジ
カル重合性モノマーと共重合することにより得られる。
【0008】また、パーフルオロ(2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソール)等の含フッ素環構造を有するモ
ノマーとパーフルオロ(アリルビニルエーテル)やパー
フルオロ(ブテニルビニルエーテル)等の2つの重合性
二重結合を有する含フッ素モノマーを共重合して得られ
る重合体でもよい。
【0009】含フッ素脂肪族環構造を有する重合体は、
主鎖に環構造を有する重合体が好適であるが、全モノマ
ー単位に対して環構造を有するモノマー単位を20モル
%以上含有するものが透明性、機械的特性等の面から好
ましい。
【0010】含フッ素脂肪族環構造を有する重合体の分
子量は固有粘度で表すと0.01〜3.0dl/gが好
適である。固有粘度が小さ過ぎると製膜性が劣り、大き
過ぎると溶媒への溶解性が悪くなる。
【0011】含フッ素脂肪族環構造を有する重合体のガ
ラス転移点Tg(℃)はコートする基材の耐熱温度T
(℃)に対し、Tg<T+40であることが好ましい。
【0012】含フッ素脂肪族環構造を有する重合体に
は、コートする基材と反応する末端基などが含まれるの
が好ましい。末端基としてはカルボン酸、カルボン酸エ
ステル、カルボン酸フルオリド、シリル変性されたカル
ボン酸などが例示されるが、これらに限定されない。
【0013】本発明におけるポリフルオロアルキル基を
有するアクリレート又はメタクリレート(以下(メタ)
アクリレートと略す)に基づく単位を含有する含フッ素
重合体はポリフルオロアルキル基(以下Rf基と略す)
含有の(メタ)アクリレートをラジカル重合した単独重
合体又は前記Rf基含有の(メタ)アクリレートとラジ
カル重合性の不飽和単量体(以下コモノマーと略す)と
の共重合体である。
【0014】該Rf基含有の(メタ)アクリレートはR
f基が直接に又は2価の結合基を介してアクリル基又は
メタクリル基(以下(メタ)アクリル基と略す)と結合
した構造を有する。Rf基の構造としては、通常の場合
直鎖状又は分岐状のアルキル基やアルケニル基等の炭化
水素基中の水素原子がフッ素原子に置換された構造が選
定されるが、炭素原子とエーテル結合した酸素原子を有
する構造であってもよい。本発明において、Rf基の炭
素数は4〜20個であり、好ましくは4〜16個であ
る。
【0015】該Rf基は2個以上のフッ素原子を有する
基であるが、炭素原子に結合した原子の80%以上がフ
ッ素原子である基が好ましい。またフッ素原子、水素原
子以外のその他の原子が炭素原子に結合していてもよ
い。その他の原子としては塩素原子が好ましい。
【0016】Rf基が炭素原子とエーテル結合した酸素
原子を有する基である場合には、オキシフルオロアルキ
レン部分を構造中に含む基が好ましい。またオキシフル
オロアルキレンが2個以上連なった構造を含む基であっ
てもよい。該オキシフルオロアルキレン部分の例として
は、オキシフルオロエチレン、オキシフルオロプロピレ
ンが挙げられる。
【0017】Rf基の末端部分の構造としてはトリフル
オロメチル基、ジフルオロメチル基、クロロジフルオロ
メチル基等が選定されるが、好ましい構造はトリフルオ
ロメチル基である。
【0018】最も好ましいRf基は、 n 2n+1 で表さ
れる、水素原子の全てがフッ素原子に置換されたRf基
(以下パーフルオロアルキル基と記す)である。パーフ
ルオロアルキル基は、直鎖状の構造が好ましく、炭素数
は4〜20個が、特に6〜12個が好ましい。
【0019】上記Rf基は、直接に又は2価の結合基を
介して(メタ)アクリル基と結合している。2価の結合
基の例としては、−R 2−、−R 2N(R3)SO2−、
2N(R3)CO−等が挙げられるがこれらの例に限定
されない。ここでR2はアルキレン基であり、通常の場
合炭素数が2〜6個、好ましくは2個のアルキレン基が
よい。またR2はエーテル結合した酸素やフェニレン基
等を含むアルキレン基であってもよい。該アルキレン基
にはアルキル基、ハロゲン原子等が結合していてもよ
い。R3はアルキル基を表し、炭素数が1〜4個の場合
が好ましい。
【0020】該Rf基含有の(メタ)アクリレートの具
体例を下記に示すが、これらの例に限定されない。下記
において、R1は水素原子又はメチル基、φはフェニレ
ン基を表す。Rf’は炭素数が4〜16個のパ−フルオ
ロアルキル基である。
【0021】C H2=C(R1)COOCH2CH2Rf' CH2=C(R1)COOCH(CH3)CH2Rf' CH2=C(R1)COOCH2CH2N(CH3)CORf' CH2=C(R1)COOCH2CH2N(C2H5)CORf' CH2=C(R1)COOCH2CH2N(C3H7)CORf' CH2=C(R1)COOCH2CH2N(CH3)SO2Rf' CH2=C(R1)COOCH2CH2N(C3H7)SO2Rf' CH2=C(R1)COOCH(CH2Cl)CH2OCH2CH2N(CH3)SO2Rf' CH2=C(R1)COOCH2CH2φCH2OCH2CH2CH2Rf'
【0022】モノマーとしては、公知のラジカル重合
性の不飽和基を有する単量体であれば、特に限定される
ことなく種々のものが挙げられ、例えば、アクリレート
類、メタアクリレート類(以下アクリレート類とメタア
クリレート類の両者を(メタ)アクリレート類と記す。
他の化合物についても同様である)、(メタ)アクリル
アミド類、(メタ)アクリロニトリル、オレフィン類等
の、ラジカル重合性の不飽和基を有する単量体が選定さ
れ得る。
【0023】コモノマーの具体例を以下に示すが、これ
らの例に限られない。2−エチルヘキシル(メタ)アク
リレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、ポ
リオキシアルキレン(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、イソシアナートエチル(メタ)アクリレート、アジ
リジニル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート、ポリシロキサン部分を有する
(メタ)アクリレート。
【0024】(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メ
タ)アクリルアミド、メチロール化(メタ)アクリルア
ミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、フッ化ビニル、ビニル
アルキルエーテル、ハロゲン化アルキルビニルエーテ
ル、ビニルアルキルケトン、N−ビニルカルバゾール、
エチレン、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、ス
チレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、無
水マレイン酸。上記コモノマーは2種以上併用できる。
【0025】これらのコモノマーのうち、ステアリル
メタ)アクリレート等のアルキルアクリレート類及び
/又は塩化ビニルが好ましい。
【0026】Rf基含有の(メタ)アクリレートとコモ
ノマーとの共重合においては、Rf基含有の(メタ)ア
クリレートの割合が60重量%以上、特に80重量%以
上である場合が好ましい。
【0027】上記Rf基含有の(メタ)アクリレート
単独重合又はコモノマーとの共重合はフッ素系溶媒中の
溶液重合、水性媒体中の乳化重合、水性媒体中の懸濁重
合で実施できる。
【0028】単独重合又は共重合は通常の場合、ラジカ
ル重合開始剤の存在下に実施される。ラジカル重合開始
剤としては公知の化合物を使用できる。ラジカル重合開
始剤は、1種又は2種以上を混合して使用できる。ラジ
カル重合開始剤の量は通常の場合全モノマー100重量
部に対して0.01〜3重量部、好ましくは0.1〜
1.5重量部がよい。
【0029】ポリフルオロアルキル基を有する含フッ素
重合体の数平均分子量は1,000〜1,000,00
0が好ましい。数平均分子量が1,000〜200,0
00であるのが溶媒への溶解性ないしは分散性から特に
好ましい。
【0030】本発明の主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有
するフッ素樹脂とポリフルオロアルキル基を有する含フ
ッ素重合体との割合は、通常の場合1対99から95対
5の間であるが、この割合は用途、目的、処理法等によ
り適宜変更し得る。通常の場合は本発明の組成物はコー
ト時に溶媒でさらに10〜1000倍に希釈して使用さ
れる。例えば本発明で製造された撥水撥油性組成物を繊
維織物、繊維編物に適用する場合には、組成物の割合が
0.2〜2重量%程度となるように調整して使用され
る。
【0031】上記組成物は、常法にしたがって有機溶媒
を用いたコート液、水性の乳濁液、エアゾールなどの任
意の形態に調製できる。
【0032】コート液の溶媒は主鎖に含フッ素脂肪族環
構造を有するフッ素樹脂及びポリフルオロアルキル基
する含フッ素重合体が共に溶解は分散するものが好
ましい。コート液の溶媒はフッ素系の溶媒が好ましい。
フッ素系の溶媒の例を以下に示すが、これらの例に限定
されない。
【0033】パーフルオロベンゼン、ヘキサフルオロメ
タキシレンなどのポリフルオロ芳香族化合物パーフル
オロトリブチルアミン、パーフルオロトリプロピルアミ
などのポリフルオロトリアルキルアミン化合物パー
フルオロヘキサン、パーフルオロオクタン、(パーフル
オロ−n−オクチル)エタン、パーフルオロ(2,3,
5−トリメチルヘキサン)などのポリフルオロアルカン
化合物(パーフルオロ−n−オクチル)エチレンなど
のポリフルオロオレフィン化合物パーフルオロシクロ
ヘキサン、パーフルオロデカリンなどのポリフルオロシ
クロアルカン化合物パーフルオロ(2−ブチルテトラ
ヒドロフラン)などのポリフルオロ環状エーテル化合
。トリクロロトリフルオロエタンなどのクロロフルオ
ロカーボン1,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−
ペンタフルオロプロパン、3,3−ジクロロ−1,1,
1,2,2−ペンタフルオロプロパンなどのクロロフル
オロハイドロカーボンフッ素含有低分子量ポリエーテ
ルなど。これら溶媒は単独又は混合して使用できる。
【0034】さらに上記組成物は、被処理物品の種類や
前記調製形態等に応じて任意の方法で被処理物品に適用
できる。例えば、コート液の場合には、塗布等の被覆加
工方法の既知の方法により被処理物の表面に付着させ乾
燥する方法が採用される。必要ならばキュアリングを行
って被処理物との密着性を向上させてもよい。
【0035】さらに上記組成物は、他の撥水剤や撥油
剤、は架橋剤、防虫剤、難燃剤、帯電防止剤、防シワ
剤等の添加剤を適宜含有することも可能である。
【0036】本発明の撥水撥油性組成物を適用し得る物
品としては、特に限定なく種々の例を挙げられる。例え
、繊維織物、繊維編物、ガラス、木、皮革、毛皮、石
綿、レンガ、セメント、金属、金属酸化物、窯業製品、
プラスチック等であるが、これらの例に限られない。繊
維織物、繊維編物の例としては綿、麻、羊毛、絹などの
動植物天然繊維、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリプロピレンなどの合成繊維、レーヨン、アセテ
ートなどの半合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の無機
繊維、はこれらの混合繊維の織物や編物が挙げられ
る。綿布、革製品に適用した場合には風合いを損なわな
いためにRf基を有する含フッ素重合体の割合が60
%以上あることが好ましい。物品が釣糸、インクジ
ェットプリンター等のノズル、プリント配線基である
場合にはRf基を有する含フッ素重合体の割合が70
%以下ると耐久性がよいので好ましい。
【0037】
【実施例】次に、本発明の実施例について更に具体的に
説明するが、この説明本発明限定されない
【0038】合成例1 パーフルオロブテニルビニルエーテル30g、イオ
ン交換水120g、メタノール4.8g及び重合開始剤
として((CH3)2CHOCOO)2の76mgを、内容積200m
lの耐圧ガラス製オートクレーブに入れた。系内を3回
窒素で置換した後、40℃で22時間懸濁重合を行っ
た。得られた重合物を単離後300℃で熱処理し、水洗
した。その結果、重合体Aを26g得た。この重合体の
固有粘度[η]は、パーフルオロ(2−ブチルテトラヒ
ドロフラン)中30℃で0.34dl/gであった。重
合体のガラス転移点は108℃であり、室温ではタフで
透明なガラス状の重合体であった。光線透過率は95%
以上と高かった。赤外分光でカルボン酸の吸収が認めら
れた。
【0039】合成例2 フルオロアクリレート(CH2=CHCOOCH2CH2CnF2n+1:nは
平均で9)5g、1,1,2−トリフルオロトリクロロ
エタン68g、及び重合開始剤としてアゾビスイソブチ
ロニトリル0.52gを耐圧ガラスアンプルに入れた。
系内を3回窒素で置換した後、60℃で15時間重合を
行った。その結果、重合体Bを2.2g得た。重合体B
の数平均分子量は10,000であった。
【0040】合成例3 フルオロアクリレート(CH2=CHCOOCH2CH2CnF2n+1:nは
平均で9)15g、ステアリルアクリレート0.13
g、1,1,2−トリフルオロトリクロロエタン39
g、ステアリルメルカプタン0.37g、及び重合開始
剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.26gを耐圧
ガラスアンプルに入れた。系内を3回窒素で置換した
後、60℃で15時間重合を行った。その結果、重合体
Cを12.3g得た。重合体Cの組成(重量比)はフル
オロアクリレート対ステアリルアクリレートで99:1
であり、数平均分子量は100,000であった。
【0041】合成例4 フルオロアクリレート(CH2=CHCOOCH2CH2CnF2n+1:nは
平均で9)15g、ステアリルアクリレート0.20
g、1,1,2−トリフルオロトリクロロエタン39
g、ステアリルメルカプタン0.66g、及び重合開始
剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.26gを耐圧
ガラスアンプルに入れた。系内を3回窒素で置換した
後、60℃で15時間重合を行った。その結果、重合体
Dを12.8g得た。重合体Dの組成(重量比)はフル
オロアクリレート対ステアリルアクリレートで99:1
であり、数平均分子量は80,000であった。
【0042】実施例1 合成例1で得た重合体Aの0.6部(重量部:以下同
様)と合成例2で得た重合体Bの0.4部をパーフルオ
ロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)50部に溶解し、
重合体を溶解した溶液を調製した。次に、超音波洗浄
機により洗浄したガラス板をこの溶液中に浸し、一定速
度で引き上げた。このガラス板を80℃1時間乾燥し
たところ、ガラス板上に重合体混合物の均一なコーティ
ング皮膜を形成することができた。
【0043】この皮膜の表面における液滴の接触角を測
定したところ、液滴として水を用いた場合111°、イ
ソプロピルアルコール(IPA)を用いた場合62°で
あり、優れた撥水撥油性を示すことがわかった。
【0044】また、皮膜の耐久性を表1に示す方法によ
り評価したところ、表2に示したとおり、耐久性も良好
であることがわかった。
【0045】
【表1】
【0046】実施例2 重合体Bのかわりに重合体Cを用いた他は、実施例1と
同様にして両重合体が溶解した溶液を調製して、ディッ
プコーティングを行ったところ、均一なコーティング皮
膜を形成できた。この皮膜表面の接触角を測定したとこ
ろ、水:115°、IPA:59°であった。皮膜の耐
久性試験を表1に示す方法により行った。
【0047】実施例3 重合体Bのかわりに重合体Dを用いた他は、実施例1と
同様にして両重合体が溶解した溶液を調製して、ディッ
プコーティングを行ったところ、均一なコーティング皮
膜を形成できた。この皮膜表面の接触角を測定したとこ
ろ、水:117°、IPA:59°であった。皮膜の耐
久性試験を表1に示す方法により行った。
【0048】実施例4 合成例1で得た重合体Aの0.4部、合成例2で得た重
合体Bの0.6部をパーフルオロ(2−ブチルテトラヒ
ドロフラン)50部に溶解し、両重合体が溶解した溶液
を調製した。次に、超音波洗浄機により洗浄したガラス
板をこの溶液中に浸し一定速度で引き上げた。このガラ
ス板を80℃1時間乾燥したところ、ガラス板上に
合体混合物の均一なコーティング皮膜を形成できた。
【0049】この皮膜の表面における液滴の接触角を測
定したところ、水:115°、IPA:61°であり、
優れた撥水撥油性を示すことがわかった。皮膜の耐久性
を表1に示す方法により評価したところ、表2に示した
とおり、耐久性も良好であることがわかった。
【0050】実施例5 合成例1で得た重合体Aの0.2部、合成例2で得た重
合体Bの0.8部をパーフルオロ(2−ブチルテトラヒ
ドロフラン)50部に溶解し、両重合体が溶解した溶液
を調製した。次に、超音波洗浄機により洗浄したガラス
板をこの溶液中に浸し、一定速度で引き上げた。このガ
ラス板を80℃、1時間乾燥したところ、ガラス板上に
重合体混合物のほぼ均一なコーティング皮膜を形成でき
た。
【0051】この皮膜の表面における液滴の接触角を測
定したところ、水:117°、IPA:62°であり、
優れた撥水撥油性を示すことがわかった。皮膜の耐久性
を表1に示す方法により評価したところ、表2に示した
とおり、耐久性も良好であることがわかった。
【0052】比較例1 重合体Aを用いずに重合体Bのみでガラス板上にコーテ
ィング皮膜を形成したところ、皮膜がやや不均一で粒子
状の細かい凹凸が見られた。接触角は水:108°、I
PA:56°であったが測定値のばらつきが大きかっ
た。次に、実施例1と同様な方法で耐久性評価を行った
ところ、皮膜の剥がれが観察された。
【0053】比較例2 重合体Cのみでガラス板上にコーティング皮膜を形成し
たところ、皮膜がやや不均一で粒子状の細かい凹凸が見
られた。接触角は水:112°、IPA:60°であっ
た。次に、実施例1と同様な方法で耐久性評価を行った
ところ、皮膜の剥がれが観察された。
【0054】比較例3 重合体Dのみでガラス板上にコーティング皮膜を形成し
たところ、皮膜がやや不均一で粒子状の細かい凹凸が見
られた。接触角は水:103°、IPA:59°であっ
た。次に、実施例1と同様な方法で耐久性評価を行った
ところ、皮膜の剥がれが観察された。
【0055】比較例4 重合体Aのみでガラス板上にコーティング皮膜を形成し
た。皮膜は均一であった。接触角は水:103°、IP
A:55°であった。次に、実施例1と同様な方法で耐
久性評価を行った。以上の実施例1〜5及び比較例1〜
4における塗膜表面状態と耐久性評価結果を表2に示
す。
【0056】
【表2】
【0057】実施例6 合成例1で得た重合体Aの0.1部、合成例3で得た重
合体Cの0.9部をパーフルオロ(2−ブチルテトラヒ
ドロフラン)100部に溶解し、両重合体が溶解した
液を調製した。次に、綿布にこの溶液をスプレイし、1
50℃で乾燥した。その結果綿布は優れた撥水撥油性を
示し、耐久性も優れていた。
【0058】実施例7 合成例1で得た重合体Aの3.5部、合成例3で得た重
合体Cの1.5部をパーフルオロ(2−ブチルテトラヒ
ドロフラン)95部に溶解し、両重合体が溶解した溶液
を調製した。次に、アルミニウム製金型にこの溶液を塗
布し、50℃2時間つづいて100℃1時間乾燥
した。
【0059】レタン樹脂をよく混合して金型に注入
し、65℃3分間加熱して硬化させ成形体を得た。
この成形における離型持続性(型が汚染される前に、連
続何回の成形が可能か)及び得られた成形体の塗装性
や接着性等の二次加工性を評価した。その結果、持続性
32回、二次加工性は良好で、成形体表面の洗浄は不溶
であった。
【0060】実施例8 合成例1で得た重合体Aの0.1部、合成例3で得た重
合体Cの0.1部をパーフルオロ(2−ブチルテトラヒ
ドロフラン)95部に溶解し、両重合体が溶解した溶液
を調製した。次に、この溶液にナイロン製の釣糸を浸漬
し、取り出したのち風乾した。さらに、70℃で1時間
乾燥した。この釣糸の水切れは良く、その水切れの良さ
は100時間水中に保存した後でも損なわれなかった。
【0061】実施例9 合成例1で得た重合体Aの0.1部、合成例3で得た重
合体Cの0.1部をパーフルオロ(2−ブチルテトラヒ
ドロフラン)95部に溶解し、両重合体が溶解した溶液
を調製した。次に、UVオゾン処理及びシランカップリ
ング剤処理したポリスルン板上にこの溶液を塗布しコ
ーティング皮膜を形成した。この皮膜上においてインク
ジェットプリンター用インクの接触角を測定したとこ
ろ、優れた撥液性を示した。また、この板をインク中に
60℃、7日間浸漬したのち接触角を再度測定したとこ
ろ変化なかった。
【0062】
【発明の効果】本発明の撥水撥油性組成物は驚くべきこ
とに、主鎖に含フッ素脂肪族環構造を有するフッ素樹脂
単独又はポリフルオロアルキル基を有するアクリレート
又はメタクリレートに基づく単位を含有する含フッ素重
合体単独の撥水撥油性能よりも優れた撥水撥油性能を安
定して示す。さらにコートした場合の製膜性が優れてい
て耐久性が付与されている。
【0063】本発明の撥水撥油性組成物は綿布に適応し
た場合、優れた撥水撥油性を示し、耐久性も優れてい
る。本発明の撥水撥油性組成物は金型に適応した場合、
成形樹脂の離型持続性(型が汚染される前に、連続何回
の成形が可能か)及び、塗装性や接着性等の二次加工性
が良好である。本発明の撥水撥油性組成物は釣糸に適応
した場合、釣糸の水切れは良く、その水切れの耐久性は
良好である。
【0064】本発明の撥水撥油性組成物はインクジェッ
トプリンターのノズルに適応した場合、インクジェット
プリンター用インクの切れが良好で、印字が美しい。本
発明の撥水撥油性組成物はプリント配線基板に適応した
場合、プリント配線基のフラックス這い上がりが良好
に防止できる。本発明の撥水撥油性組成物靴、カバン
などの革製品に適応した場合、靴、カバンなどの革製品
優れた撥水撥油性を示し、雨の日の水の進入を防ぎ、
その耐久性も優れている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 137/00 C09D 137/00 C09K 3/18 102 C09K 3/18 102 (56)参考文献 特開 平4−204504(JP,A) 特開 平2−292349(JP,A) 特開 平5−1197(JP,A) 特開 平2−129254(JP,A) 特開 平4−189862(JP,A) 特表 平7−502944(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/12 - 27/20 C08L 33/16 C08L 37/00 C09D 127/12 - 127/20 C09D 133/16 C09D 137/00 C09K 3/18 102 - 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの重合性二重結合を有する含フッ素モ
    ノマーを環化重合して得られる主鎖に含フッ素脂肪族環
    構造を有するフッ素樹脂1〜95重量%と炭素数4〜
    20個のポリフルオロアルキル基を有するアクリレート
    又はメタクリレートに基づく単位を含有する含フッ素重
    合体99〜5重量%からなる撥水撥油性組成物。
  2. 【請求項2】ポリフルオロアルキル基を有する前記含フ
    ッ素重合体がポリフルオロアルキル基としてCn
    2n+1(20≧n≧4の整数)を有するアクリレート又は
    メタクリレートに基づく単位を80重量%以上含有する
    含フッ素重合体である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の組成物をコートし
    た物品。
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