JP3156082B2 - マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤ペプチド - Google Patents
マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤ペプチドInfo
- Publication number
- JP3156082B2 JP3156082B2 JP50552390A JP50552390A JP3156082B2 JP 3156082 B2 JP3156082 B2 JP 3156082B2 JP 50552390 A JP50552390 A JP 50552390A JP 50552390 A JP50552390 A JP 50552390A JP 3156082 B2 JP3156082 B2 JP 3156082B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metalloproteinase
- inhibitor
- protein
- timp
- csc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/81—Protease inhibitors
- C07K14/8107—Endopeptidase (E.C. 3.4.21-99) inhibitors
- C07K14/8146—Metalloprotease (E.C. 3.4.24) inhibitors, e.g. tissue inhibitor of metallo proteinase, TIMP
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Description
ために有用な単離されたタンパク質またはペプチドに関
する。より詳細には、本発明は高い親和性でマトリック
スメタロプロテイナーゼ酵素およびその類似体に結合す
る培養ヒト腫瘍細胞の調整培地から単離された新規タン
パク質に関する。天然のタンパク質は特定部位のシステ
イン残基を含む新規アミノ酸配列により規定される。本
発明はさらに、メタロプロテイナーゼアフィニティーク
ロマトグラフィーを用いてマトリックスメタロプロテイ
ナーゼ阻害剤を精製する新規手段に関する。
タロプロテイナーゼとしても知られる中性メタロプロテ
イナーゼの一群であり、酵素前駆体の形態で分泌され、
そして細胞外マトリックスのコラーゲン成分および非コ
ラーゲン成分の両方を分解する。全てが金属イオン(カ
ルシウムおよび/または亜鉛)を加水分解活性のために
必要とし、そして全てが潜在的プレ酵素の形態で分泌さ
れる。このコラーゲナーゼ遺伝子ファミリーのメンバー
は:コラーゲンI型、II型およびIII型を分解し、そし
て基質特異性および活性化のための必要条件に関して特
徴づけられてきた間質コラーゲナーゼ(Stricklin,G.
P.,Jeffrey,J.J.,Rosewit,W.T.およびEisen,A.Z.,1983,
Biochemistry 22,61−68;Goldberg,G.I.,Wilhelm,S.,Kr
onberger,A.,Bauer E.A.,Grant,G.A.およびEisen,A.Z.,
1986,J.Biol.Chem.261,6600−6605;Hasty,K.A.,Jeffre
y,J.J.,Hibbs,M.S.,およびWelgus,H.G.,1987,J.Biol.Ch
em.262,1048−1052;Fields,G.B.,Van Wart,H.E.およびB
irkedal−Hansen,H.,1987,J.Biol.Chem.262,6221−622
6;Grant,G.A.,Eisen,A.Z.,Marmer,B.L.,Rosweit,W.T.お
よびGoldberg,G.I.,1987,J.Biol.Chem.262,5886−588
9);プロテオグリカン、糖タンパク質およびコラーゲ
ン分子の非ヘリックス部分を分解するストロメリシン
(Wilhelm,S.M.,Collierm,I.E.,Kronberger,A.,Eisen,
A.Z.,Marmer,B.L.,Grant,G.A.,Bauer,E.A.およびGoldbe
rg,G.I.,1987,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.84,6725−672
9;Whitman,S.E.,Murphy,G.,Angel,P.,Rahmsfort,H.−
J.,Smith,B.J.,Lyons,A.,Harris,T.J.T.,Reynolds,J.
J.,Herrlich,P.およびDocherty,A.J.P.,1986,Biochem.
J.240,913−916);およびペプシン耐性三重らせんIV型
コラーゲンおよび間質コラーゲン(ゼラチン)を分解す
るIV型コラーゲナーゼを包含する。IV型コラーゲナーゼ
はヒト腫瘍細胞(Liotta,L.A.,Kleinerman,J.,Gatanzar
o,P.およびRynbrandt,D.,1977,J.Natl.Cancer Inst.58,
1427−1439;Turpeenniemi−Hujanen,T.およびTryggvaso
n,K.,1982,Int,J.Cancer 30p,669−673;Liotta,L.A.,Ab
e,S.,Gehron−Robey,P.およびMartin,G.R.,1979,Proc.N
atl.Acad.Sci.U.S.A.76,2268−2272;Liotta,L.A.,Trygg
vason,K.,Garbisa,S.,Hart,I.,Foltz,C.M.およびShafi
e,S,1980,Nature(London)284,67−68;Collier,I.E.,W
ilhelm,S.M.,Eisen,A.Z.,Marmer,B.L.,Grant,G.A.,Selt
zer,J.L.,Kronberger,A.,He.,C.,Bauer E.A.およびGold
berg,G.I.,1988,J.biol.Chem.263,6579−6587)、内皮
細胞(Kalebic,T.,Barbisa,S.,Glaser,B.およびLiotta,
L.A.,Science 221,281−283)、骨(Murphy,G.,McAlpin
e,C.G.,Poll,C.T.およびReynolds,J.J,1985,Biochem.Bi
ophys.Acta.831,49−58)、繊維芽細胞(Collier,I.E.,
Wilhelm,S.M.,Eisen,A.Z.,Marmer,B.L.,Grant,G.A.,Sel
tzer,J.L.,Kronberger,A.,He.,C.,Bauer E.A.およびGol
dberg,G.I.,1988,J.Biol.Chem.263,6579−6587)、多形
核白血球(Uitto,V.J.,Schwartz D.およびVeis,A.,198
0,Eur.J.Biochem.105,409−417)およびマクロファージ
(Garbidsa,S.,Ballin,M,Daga−Giordini,D.,Fastelli,
G.,Naturale,M.,Negro,A.,Semenzato,G.およびLiotta,
L.A.,1986,J.Biol.Chem.261,2369−2375)において同定
された。この酵素は酵素前駆体の形態で分泌される68な
いし72キロダルトンの中性メタロプロテイナーゼである
(Liotta,L.A.,Abe,S.,Gehron−Robey,P.およびMartin,
G.R.,1979,Proc.Natl.Acad.sci.U.S.A.76,2268−2272;L
iotta,L.A.,Tryggvason,K.,Garbisa,S.,Gehron−Robey,
P.およびAbe,S.,1981,Biochemistry 20,100−104;Salo,
T.,Liotta,L.A.およびTryggvason,K.,1983,J.Biol.Che
m.258,3058−3063)。さらに、このコラーゲナーゼ遺伝
子ファミリーの種々のその他のメンバーとしては、最
近、ストロメリシンの第2の型(ストロメリシン−
2)、IV型コラーゲナーゼの92キロダルトン体およびプ
ュータティブ・ユーテリン・メタロプロテイナーゼ(PU
MP)−1、低分子量ユーテリンコラーゲナーゼ(Wilhel
m,S.M.,Collier,I.E.,Marmer,B.L.,Eisen,A.Z.,Grant,
G.A.およびGoldberg,G.I.,1989,J.Biol.Chem.264,17213
−17221;Woessner,J.F.およびTalpin,C.J.,1988,J.Bio
l.Chem.263,16918−16925)等が記載されている。
クスの不適当な破壊により特徴づけられる疾病過程にお
いて重要な役割を果たしていると考えられている。疾病
は炎症の過程例えばリュウマチ性関節炎およびその他の
自己免疫異常、腫瘍細胞侵入および転移形成、心筋無酸
素症の局部後遺症および角膜潰瘍を包含する(Okada等,
1986,J.Biol.Chem.261,14245−14255;Harris等,1984,Co
llagen Relat.4,493−512;Werb等,1977,New Engl.J.Me
d.296,1017−1023;Liotta等,1980,Nature(London)28
4,67−68;Kalebic等,1983,Science 221,281−283)。多
くの組織はマトリックスメタロプロテイナーゼの中性阻
害剤を含む。いくつかの場合、この阻害活性は血漿中の
アンチプロテアーゼ、特にα2−マクログロブリンおよ
びβ1−アンチコラーゲナーゼから誘導される。α2−
マクログロブリンは血清中に存在する高分子量(725000
Da)阻害剤である。血清中に存在するコラーゲン分解阻
害活性の95%を説明すると考えられる。その巨大な大き
さのために、血管の透過障壁を通過することは通常不可
能である。高められた毛細管透過性が存在する極端な炎
症の状態において、α2−マクログロブリンは組織区画
に入り、そしてマトリックスメタロプロテイナーゼの調
節において役割を果たす。α2−マクログロブリンによ
るマトリックスメタロプロテイナーゼの阻害の機構は直
接研究されていない。しかしながら、α2−マクログロ
ブリンがその他のプロテアーゼの阻害を引き起こす機構
に類似であると考えられる。従って、この機構はマトリ
ックスメタロプロテイナーゼに特有であると考えられな
い。
きさである。それは血清のメタロプロテイナーゼ阻害活
性の約5%を説明する。この阻害剤は血管の透過障壁を
通過し、そして組織区画中に広く分配されると考えられ
る。β1−アンチコラーゲナーゼは、TIMP、すなわちメ
タロプロテイナーゼの組織阻害剤と呼ばれるメタロプロ
テイナーゼの天然阻害剤のもう1つの群と関係づけられ
得る。メタロプロテイナーゼコラーゲン分解およびタン
パク質分解の負の調節はTIMPを介して生じ得る。
ナーゼ、ストロメリシンおよび92kDaのIV型コターゲナ
ーゼと1:1化学量論の複合体を形成する明確な分子の大
きさ28.5kDaを有する糖タンパク質である(Welgusおよ
びStricklin,1983,J.Biol.Chem.253,12259−12264:Welg
us等,1985a,Collagen Rel.Res.5,167−179;Wilhelm等,1
989,J.Biol.Chem.264,17213−17221;欧州特許189784
号)。TIMP−1をコードする遺伝子はクローン化され、
配列決定され、そしてX染色体に対して地図作成された
(Carmichael等,1986,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.83,24
07−2411;Docherty等,1985,Nature(London),318,66−
69;Mullins等,1988,Genomics 3,187−194;Mahtani等,19
88,Genomics 2,294−301)。分泌されたタンパク質は18
4個のアミノ酸を有し、そして6個の分子内ジスルフィ
ド結合を有する。TIMP−1の還元およびアルキル化は全
阻害活性を消失させる。間質コラーゲナーゼを産生する
同様の細胞はTIMP−1を合成し、そして分泌することが
できる(Welgus等,1985b,J.Clin.Invest.76,219−224;H
erron等,1986,J.biol.Chem.261,2814−2818)。従っ
て、これらの細胞型に対する真のコラーゲン分解活性は
活性化された酵素量とTIMP−1量との均衡の結果であ
る。研究により、TIMP−1量とネズミとヒトの腫瘍細胞
の侵入能力との間の逆の相関関係が示された。TIMP−1
アンチセンスRNAの使用によるTIMP−1mRNA量の負の制御
により、元々非腫瘍形成性で非侵入性のスイス3T3細胞
が試験管内での侵入特性および生体内での転移能力を有
する腫瘍形成性細胞に変換した(Khokha等,1989,Scienc
e 243,947−950)。
類は軟骨、大動脈および歯から単離された低分子量(>
10000ダルトン)陽イオン性タンパク質からなるが、し
かし十分に特徴づけられていない。
プロテイナーゼファミリーの種々の新しいメンバーが同
定されている。これらはストロメリシン(ラットトラン
シンの相同体)、IV型コラーゲナーゼ(70kDaゼラチナ
ーゼ)および92kDaゼラチナーゼを包含する。通常の細
胞型中において同定されているが、これらの酵素の過発
現は多くの系において悪性転換および転移表現型に関係
づけられている。従って、これらのメタロプロテイナー
ゼの調節の分子的基礎を理解すること、および診断や治
療目的に利用され得る阻害剤を見つけることに対する要
求がある。
提供することが本発明の目的である。
誘導体を提供することが本発明の別の目的である。該阻
害剤は天然の供給源から得ることができ、また、合成手
段例えばメリフィールドペプチド合成法または遺伝子操
作有機体もしくは細胞系により製造することができる。
本発明の上記阻害剤はマトリックスメタロプロテイナー
ゼの活性から生じる疾病状態を処理するために使用され
得る。さらに、メタロプロテイナーゼ活性は接合体の着
床に必須であるから、これらの阻害剤は避妊薬として有
用である。
イナーゼ阻害剤に関する。今ではTIMP−2と表記される
(そのアミノ末端アミノ酸配列およびゲル電気泳動に基
づく明確な分子量に対して命名され、最初はCSC−21Kと
呼ばれる)新規タンパク質の単離および配列決定が本明
細書に記載されている。CSC−21KはIV型プロコラーゲナ
ーゼとIV型コラーゲナーゼとの1:1複合体を形成し、そ
して活性化されたIV型コラーゲナーゼを阻害する。活性
化されたIV型コラーゲナーゼへのCSC−21Kの結合はその
コラーゲン分解活性の阻害を生じる。この阻害剤は固相
に付着した精製マトリックスメタロプロテイナーゼ上で
のアフィニティークロマトグラフィーを用いて単離され
得る。CSC−21Kのアミノ酸配列分析は、CSC−21KがTIMP
様タンパク質ファミリーの最初の新規な別のメンバーで
あることを示すTIMP−1との顕著な相同性を明らかにす
る。
テイナーゼに結合し、そして固相の精製メタロプロテイ
ナーゼ上のアフィニティークロマトグラフィーを用いて
単離され得る約21600ダルトンのタンパク質である。こ
の単離されたタンパク質のアミノ酸配列は、該タンパク
質がこれまで発見されていない新しい遺伝子産物であ
り、そしてメタロプロテイナーゼの公知天然組織阻害剤
(TIMP−1)との配列相同性の領域を有することを示
す。この阻害剤の好ましい実施態様のタンパク質は下の
図5に示されるアミノ酸配列により特徴づけられる。
れ、そしてゼラチンアフィニティークロマトグラフィー
から溶離させた阻害剤とIV型コラーゲナーゼとの複合体
の陰イオン交換クロマトグラフィー。ゼラチンアフィニ
ティー精製材料15μgを陰イオン交換樹脂に注入した。
カラムをNaClの直線勾配(−)で溶離させた。0.18M N
aClで溶離する単一主要ピークからの物質は逆相カラム
上で再びクロマトグラフィーを行った(図中に挿入して
示す)。ピークAおよびBからの物質を直接配列決定し
た(図2B参照)。
ゼ複合体の15%ポリアクリルアミド−SDSゲル電気泳
動。列A:逆相HPLC精製に続くCSC−21K2μg(ピーク
A)。列B:ゼラチン−セファロースアフィニティークロ
マトグラフィーにより単離されたCSC−21K IV型コラー
ゲナーゼ複合体2μg。ゲルはラエムリ試料緩衝液系お
よびβ−メルカプトエタノール含有試料緩衝液を用いて
25ミリアンペアの一定電流で操作された。電気泳動前に
試料を95℃で2分間加熱した。B.逆相HPLCピークのアミ
ノ末端アミノ酸配列。ゼラチン−アフィニティーおよび
陰イオン交換クロマトグラフィーにより得られた複合体
をさらに逆相HPLCにより各成分に精製した。ピークAお
よびB(図1中に挿入)中に得られた物質を直接配列決
定した。
のCSC−21K阻害。A.精製されたpAPMA活性化IV型コラー
ゲナーゼの精製CSC−21阻害の投与量関係(上側の曲
線:還元およびアルキル化あり,下側の曲線:還元およ
びアルキル化なし)。CSC−21KはTIMP−2と命名され、
そしてモル/モルに基づいて示される。基質は天然IV型
コラーゲンである。B.精製されたpAPMA活性化IV型コラ
ーゲナーゼの精製CSC−21K(TIMP−2と命名)阻害の投
与量関係。基質はゼラチンである。
Lys−C、Arg−CおよびAsp−Nでの消化に続いて得ら
れたCSC−21Kタンパク質配列データ。消化に続いて得ら
れたペプチド配列は示されるように重複(下線領域)に
より並べられている。CSC−21Kの全配列はこれらの重複
するペプチドにより網羅されている。各ペプチドの起源
は図面の下半分に示されている。
(TIMP−2)の完全配列およびヒトTIMP−1に対する相
同性。バイオネット(BIONET)システムを用いる電算処
理された相同性検索がエンドプロテイナーゼLys−C、A
rg−CおよびAsp−Nでの消化に続いて得られた配列に
対して行われた。これらの相同性検索の結果が示されて
いる。
およびpSS18のcDNA配列および予測タンパク質配列。
び予想アミノ酸配列。クローンpSS38のcDNA挿入物がジ
デオキシ方法論を用いて両方向に配列決定された。予測
アミノ酸配列はDNA配列の下に示されている。予想ポリ
アデニル化シグナルには下線を付してある。
質の直接アミノ酸配列決定(上記図5参照)の比較。CS
C−21K一次構造はポートン・インストルメンツ2020気相
タンパク質シーケネーターおよび0.46×25cmベックマン
ODSカラムを備えたベックマン・システム・ゴールドHPL
Cユニット上でのフェニルヒダントイン誘導体の同定を
用いて直接決定された。比較はこれらの配列の96%同一
性を示す。星印は完全TIMP−2cDNAのDNA配列決定により
同定された配列における変化を示す。
およびヌクレオチドレベル(B)での相同性比較。A.TI
MP−2およびTIMP−1の推定アミノ酸配列はプステル・
スコアリング・マトリックスを用いて比較された。分析
は66%相同性のカットオフ値および8アミノ酸重複を用
いて行われた。線は、相同性がこれらの2種のタンパク
質の間で66%相同性の平均値を越える領域を示す。B.TI
MP−2とTIMP−1とのヌクレオチド配列の比較。分析は
プステル・スコアリング・マトリックスを用い、4のハ
ッシュ値および30のウィンドーで行われた。線は同一の
領域を示す。TIMP−1対TIMP−1またはTIMP−2対TIMP
−2が行われる場合、分析は対角線の実線が得られ、そ
れは完全な同一を示す。これは、TIMP−2がTIMP−1と
異なる特有の遺伝子産物であることを示す。
ンブロット分析。テキストの記載と同様に細胞から単離
されたような全体の細胞質RNAおよびオリゴ−dT選択さ
れたRNA。ナイトランフィルターへの移送の後にRNAをTI
MP−2に特異的な32P標識プローブとハイブリッド形成
させた。得られるオートラジオグラフが示されている。
A)A2058ヒト黒色腫細胞からのオリゴ−dT選択されたR
NA(1μg)。B)WI−38ヒト胚誘導繊維芽細胞(列
1)およびHT−1080ヒト繊維肉腫細胞(列2)からの全
体の細胞質RNA(5μg)。
(10ng/ml,列B)または形質転換性成長因子β1(5ng/
ml,列C)での48時間処理に続いてA2058ヒト黒色腫細胞
から単離された全体の細胞質RNAのノーザンブロット分
析。これらは未処理A2058細胞(列A)における基本的
レベルと比較される。等量のRNA(5μg)が注入さ
れ、そして臭化エチジウム染色ゲルが対照として示され
ている(図中の挿入部)。
ンブロット分析。各試料のRNA(5μg)をテキストに
記載のとおりに電気泳動し、そして移送した。列T1、T2
およびT3は侵入性肛門腫瘍からのRNAを含有する。列
N1、N2およびN3は相当する隣接正常粘膜からのRNAを含
有する。
がTIMPファミリーの第2のメンバー、最近報告されたよ
うな(Statler−Stevenson等,1989,J.Biol.Chem.264,17
374−17378)TIMP−2であることが示されるマトリック
スメタロプロテイナーゼの阻害剤に関する。TIMP−2は
72kDa IV型コラーゲナーゼの潜在的プロ酵素体と選択的
に複合体を形成する21kDaタンパク質である(Stetler−
stevenson等,1989,J.Biol.Chem.264,17374−17378;Gold
berg等,1989,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.86,8207−821
1)。分泌されたタンパク質は192個のアミノ酸残基を有
し、そしてグリコシル化されていない。TIMP−2はアミ
ノ酸配列レベルでTIMP−1に対して全体で71%の相同性
を示す。12個のシステイン残基の位置がTIMP−1に存在
する位置に関して保存されており、4個のトリプトファ
ン残基のうち3個が保存されている。TIMP−2は72kDa
の酵素と結合してIV型コラーゲン分解活性およびゼラチ
ン活性を阻害する。阻害研究は完全な酵素阻害がTIMP−
2:活性化72kDa IV型コラーゲナーゼ酵素の1:1モル比で
生じることを示した(Stetler−Stevenson等,1989,J.Bi
ol.Chem.264,17374−17378)。従って、TIMP−1と異な
りTIMP−2はIV型コラーゲナーゼの潜在的形態および活
性化形態の両方に結合し得る。種々のコラーゲナーゼフ
ァミリー酵素を産生する細胞系、ならびにTIMP−1およ
びTIMP−2の両方を用いた細胞培養研究はTIMP−2が72
kDa IV型コラーゲナーゼと優先的に相互作用することを
示唆する(Stetler−Stevenson等,1989,J.Biol.Chem.26
4,17374−17378;Goldberg等,1989,Proc.Natl.Acad.Sci.
U.S.A.86,8207−8211)。従って、活性化酵素とTIMP−
1との均衡である間質コラーゲナーゼ活性と同様に、真
の72kDa IV型コラーゲナーゼ活性は活性化酵素とTIMP−
2の量の間の均衡に依存し得る。
テインと同様の間隔でシステインを有するペプチドおよ
びタンパク質を製造することにより作成し得る。その他
のアミノ酸は、上記システインが適当な間隔で位置する
限り天然阻害剤のパターンと変化していてもよい。少な
くとも2個の適当に配置されたシステインが、ジスルフ
ィド架橋形成による阻害活性を確実にするために、ペプ
チド中に存在しなければならない。
なくとも50%の配列位置において図5の配列と同一なア
ミノ酸を有するペプチドは、所望の相対位置にシステイ
ンが保持されていれば、メタロプロテイナーゼ活性の有
用な阻害性を有する本発明の範囲内である。
原として使用された。CSC−21Kに特異的な抗体のための
免疫原または抗原として使用されるべきタンパク質の合
成ペプチド断片の場合において、当業者は、抗体結合部
位による認識に関するユニークアミノ酸配列が抗体が使
用されるべき環境(例えばヒト生物学的標本)において
別のタンパク質中に存在することが知られていない4な
いし6個のアミノ酸の配列からなるということを理解す
る。さらに、本明細書においてユニークヌクレオチド配
列は上で定義されたようなユニークアミノ酸配列をコー
ド化するヌクレオチド配列を意味し、そしてそれ故に4
ないし6個のアミノ酸をコード化するのに必要な4ない
し6コドン(12ないし18ヌクレオチド)からなる。その
ようなユニークタンパク質断片に対する抗体は天然阻害
剤を血清、組織およびその他の天然供給源中に検出する
ために使用され得る。
を有するものである。上記分子のアミノ末端から誘導さ
れる配列CSCSPVHPQQAFCNAを含むアミノ酸配列およびア
ミノ酸配列SLNHRYQQGCECKITRCPおよびMIPCYISSPDECLWTD
を含む断片が特に活性であると考えられる。CSC−21Kか
ら誘導されるペプチドの免疫原的および機能的応用はこ
れらのペプチドに限定されず、天然または合成で誘導さ
れた全体のタンパク質を包含し得る。
リペプチド”には、ヒトから単離されたポリペプチドだ
けでなく、ヒトから単離されたポリペプチドと同様な特
徴を有する、合成、遺伝子組換え等により得られたポリ
ペプチド、例えば、ヒトTIMP−2遺伝子を持つ組換えバ
クテリアから得られたポリペプチドをも含む。
ベッコ変形イーグル培地中に80%集密まで増殖させた。
培地を次に無血清ダルベッコ変形イーグル培地に置き換
え、そして培養をさらに24時間継続した。ヒト黒色腫細
胞(A2058)無血清調整培地約60をアミコンYM30限外
ろ過膜により300mlまで濃縮した。この濃縮調整培地
を、0.05MトリスHCl、0.5M NaCl、0.005M CaCl2、0.0
2%Brij35、pH7.6緩衝液で平衡化させた連続した2本の
1.0×10cmゼラチン−セファロース(シグマ・ケミカル
社)アフィニティーカラムに注入した。カラムを次に平
衡化緩衝液中の10.0%DMSOで溶離する前に平衡化緩衝液
で洗浄する。アミコンYM30膜を用いて溶離液を濃縮し、
そして0.05MトリスHCl、0.15M NaCl、0.005M CaCl2、
0.02%Brij35、pH7.6に交換する。試料を−80℃で貯蔵
する。陰イオン交換クロマトグラフィー用の試料を20%
エチレングリコール含有の0.01MトリスHCl、pH7.5中で
透析した。試料15μgを0.4×5.0cmディオネックス・プ
ロパック陰イオン交換カラムを備えたディオネックスAI
400HPLCシステム中に注入した。このカラムをゼロから
0.4M NaClの線状勾配で溶離した。単一の主要ピークの
物質を集め、そして一部を0.46×10cmPR300カラム(ピ
アース・ケミカル社)に注入した。このカラムを以前記
載されたように溶離した(Liotta等により1989年3月1
日出願された米国特許出願第07/317407号)。また、ゼ
ラチン−セファロースクロマトグラフィーから得られ、
そして−80℃で貯蔵した複合体もPR300カラムシステム
に直接注入し得る。
チンアフィニティークロマトグラフィーによりヒトIV型
コラーゲナーゼとの複合体として単離された。ゼラチン
アフィニティークロマトグラフィーから得られた材料の
陰イオン交換クロマトグラフィーは約0.18M NaClで溶
離する単一種を生じた(図1)。このイオン交換クロマ
トグラフィーから溶離した材料の逆相HPLC分析は、この
材料が2成分を含有することを示した(図1,挿入部)。
従って、ゼラチンアフィニティークロマトグラフィー段
階から得られた材料は陰イオン交換クロマトグラフィー
で見られるように分子間複合体であり、そしてゼラチン
アフィニティークロマトグラフィーでの2種の単純な共
精製物ではない。ゼラチンアフィニティークロマトグラ
フィーから得られた複合体のNaDodSO4−PAGEはまた2成
分を示した(図2A)。より大きい分子量の物質はMr7000
0を有する。それはイムノブロッティングおよびアミノ
末端配列決定(下記参照)によりIV型プロコラーゲナー
ゼと同定された。より小さい分子量の物質は、還元でMr
21000に高められるみかけのMr18000を有する。ゼラチン
アフィニティークロマトグラフィーから得られた複合体
の直接逆相HPLC分析は図1に挿入したチャートと同一の
2つのピークの分離を生じた。これらのピーク(ピーク
A:より短い保持時間の物質,ピークB:より長い保持時間
の物質)の各々から得られた物質をアミノ酸分析および
直接アミノ酸配列決定に供した。ピークAの物質は図2B
に示されるようなユニークアミノ末端アミノ酸配列を与
えた。ピークBの物質は潜在的IV型コラーゲナーゼ(す
なわちIV型プロコラーゲナーゼ)と同一なアミノ末端ア
ミノ酸配列を与えた(図2B)。
アルキル化した。還元およびアルキル化CSC−21K15μg
をエンドプロテイナーゼLys−C5μg、エンドプロテイ
ナーゼArg−C5μgまたはエンドプロテイナーゼAsp−N2
μgと0.1M NH4HCO3緩衝液中37℃で一晩保温する。次
に、消化物のPR300カラム上での逆相HPLCにより、各々
が集められて個々に配列決定される各成分ピークに分離
した。アミノ酸配列分析は、HPLC精製画分に関し、ポー
トン・インストルメンツ2020気相タンパク質シーケネー
ターにより標準プログラム39を用いて行われた。PTHア
ミノ酸同定は0.46×25cmベックマンODSカラムを備え、
そして酢酸ナトリウム/THF/アセトニトリル変形分離法
を用いて溶離されるベックマン・システム・ゴールドHP
LCユニット上で行われた。
る120℃で18時間蒸気相加水分解に続いて行われた。加
水分解物はPITC法(ピコタグ・システム,ウォーター
ズ)を用いて誘導され、そしてトリエチルアミン/酢酸
アンモニウムアセトニトリル変形溶離法を用いて上記の
ように同様のHPLCユニット中で分析された。
された複合体およびCSC−21Kのアミノ酸組成分析は表1
において比較されている。CSC−21Kのアミノ酸組成その
他のコラーゲナーゼ阻害剤と著しく異なり、そして異常
なLeu/Ile比により区別される。この特徴はゼラチンア
フィニティークロマトグラフィーにより単離された際の
複合体の化学量論を評価するために使用された。CSC−2
1(7Leu,18Ile;表1,図4の重複ペプチドからの直接アミ
ノ酸配列と一致する)の実験的に決定されたモルアミノ
酸組成およびIV型プロコラーゲナーゼの予測組成(39Le
u/25Ile)に基づいて、1:1モル複合体の理論的Leu/Ile
比が46Leu/42Ileまたは1.10であろうと計算された。こ
のことは、CSC−21K−IV型プロコラーゲナーゼ複合体の
アミノ酸組成分析から決定された1.03の比率とよく一致
する。このように、種々のメタロプロテイナーゼを分泌
することが知られているヒト黒色種細胞はまた、IV型コ
ラーゲナーゼの潜在型に特異的に結合しそして1:1のモ
ル化学量論で複合体を形成するタンパク質CSC−21Kを分
泌する。
ゼArg−CおよびエンドプロテイナーゼAsp−N消化によ
り得られた重複ペプチドの配列分析により決定されたヒ
トCSC−21Kの完全一次構造は図4に示されている。この
配列データから決定されたCSC−21Kのアミノ酸組成は精
製CSC−21Kの直接分析により得られたもの(表1)と一
致する。一次配列から計算されるCSC−21Kの分子量は21
600ダルトンであり、ゲル電気泳動データとよく一致す
る。相同性に対するコンピューター検索はバイオネット
タンパク質データベース(NBRF−PIRおよびSWISS−PTOT
タンパク質配列データバンクをアクセスする)で行われ
た。電算処理された相同性検索は全体のペプチド配列に
対して行われた。これにより、CSC−21K構造とヒトTIMP
との並列(図5)に対する基礎が得られた。191個のア
ミノ酸重複中に41.0%のアミノ酸同一性および29%の保
存置換がある。12個のシステイン残基の位置が保存さ
れ、そして4個のトリプトファン残基のうち3個の位置
もまた保存されている。これらの残基の相対位置の保存
は両方のタンパク質における機能的または構造的役割を
支持する。
行われた(Liotta等により1989年3月1日出願された米
国特許出願第07/317407号)。ゼラチナーゼアッセイは
熱変性ラット皮膚コラーゲン(NEN/デュポン)を利用し
て上記方法の適用により行われた。CSC−21−IV型コラ
ーゲナーゼプロ酵素複合体は1mM p−アミノフェニル
水銀アセテート(p−APMA)と1時間の予備保温により
活性化された。続いて、IV型コラーゲナーゼ活性のアッ
セイの前に精製CSC−21Kを添加した。
単離されたとき、CSC−21KとIV型プロコラーゲナーゼと
の間の複合体にはコラーゲン分解活性がなかった。有機
水銀化合物p−アミノフェニル水銀アセテート(p−AP
MA)での活性化に続いて、得られた達成可能な最大IV型
コラーゲン分解活性は分解IV型コラーゲン7.12μg/時間
/酵素複合体μgだった。有機水銀活性化に続いて、得
られた最大ゼラチン分解活性は26.4μg/時間/酵素複合
体μgだった。ジスルフィド結合の還元はTIMPと間質コ
ラーゲナーゼとの間に形成された複合体を破壊し、そし
てCSC−21KとIV型プロコラーゲナーゼとの間の複合体を
破壊する(図3A)。精製された天然CSC−21Kであって、
還元およびアルキル化されていないCSC−21Kのこのp−
APMA活性化複合体への添加はコラーゲン分解活性および
ゼラチン分解活性の両方の部分的阻害を生じた(図3Aお
よびB)。このデータから推論すると、CSC−21Kの活性
化酵素への結合がゼラチン−セファロースクロマトグラ
フィーにより単離された複合体に対して決定された1:1
モル比に一致する化学量論的様式で起こることが示され
た。これらの結果は、有機水銀化合物に晒されなかった
CSC−21Kが活性化IV型コラーゲナーゼに結合し、そして
阻害し得るが、しかしIV型コラーゲナーゼのp−APMA活
性化がCSC−21Kの有機水銀介在不活性化に伴って起こる
ことを示唆する。
イン残基の保存部位に関して分散された相同性を共有す
るけれども、CSC−21Kペプチドの全てが公知のTIMP−1
の配列と明らかに異なることを示す。従って、本発明の
ペプチドはTIMPをコード化するものとは異なる遺伝子に
よりコード化される。このことはCSC−21Kが別の遺伝子
産物であることを示す。
配列を用いて製造された。これらは、標準法により抗ペ
プチド抗体生成において使用するためにウシ血清アルブ
ミンに結合された。抗体は以前記載されたように固相ペ
プチドアフィニティークロマトグラフィーを用いてアフ
ィニティー精製された(Stetler−Stevenson等,1989,J.
Biol.Chem.264,1353−1356)。これらの抗体は標準的な
ウエスタンおよびイムノブロット上で反応性である。
体はマトリックスメタロプロテイナーゼの非調節活性を
特徴とする疾病の治療に使用され得る。そのような疾病
には関節炎、糖尿病、ガン、粘膜および上皮組織の潰
瘍、自己免疫仲介炎症、肺障害、肉芽腫症が含まれる。
特に有用な適用は、心筋基底膜の破壊等のマトリックス
タンパク質分解は苦痛における有害な過程であるから心
筋梗塞の治療においてであろう。その他の治療効果はま
た、基底膜破壊を伴う疾病例えば狼瘡、自己免疫神経系
異常、筋肉異常例えば筋ジストロフィー、心筋梗塞およ
び糸球体症において得られる。CSC−21Kはまた、胚の胎
盤付着または着床を妨げることにより出産調節剤として
使用され得る。
カラムに流し、メッセンジャーRNA種を選択的に単離し
た。このmRNA調製物は次にLambdaGem−4ベクターおよ
び標準的方法論を用いてcDNAライブラリーを調製するた
めに使用された。精製mRNA1μgが市販のcDNA合成キッ
ト(アマルシャム)を用いて二本鎖cDNAを調製するため
に使用された。このcDNAはEco R Iメチラーゼ(プロメ
ガ)を用いてメチル化され、Eco R Iリンカー(プロメ
ガ)に連結され、Eco R Iで制限され、そしてEco R I消
化LambdaGem−4ベクター(プロメガ)に連結された。
結合物を包装し(ギガパック・ゴールド,ストラタジー
ン)、そして最適反応物を1.5×106組換え体を得るよう
に貯蔵した。7.5×105組換え体がオリゴヌクレオチド27
−40を用いてスクリーニングされた。オリゴヌクレオチ
ド27−40は45merで配列:5′−GAGAAGGAGGTGGACTCTGGCAA
TGACATCTATGGCAACAACATC−3′を有し、既に配列決定さ
れたTIMP−2タンパク質の残基27ないし40の逆翻訳に相
当する。オリゴヌクレオチド27−40はバイオサーチ8700
DNAシンセサイザーでβ−シアノエチルホスホルアミジ
ット化学により合成され、そしてγ−〔32P〕−ATP(ア
マルシャム)およびT4キナーゼ(ベセスダ・リサーチ・
ラボラトリーズ)を用いて標識された。スクリーニング
された全体で750000種のプラークから、239種の陽性の
ものが同定された。これらの陽性物の中で、最初に8種
のクローンが、親のLambdaGem−4クローンのSpe I消
化、Spe I消化物の結合および形質転換体のアンピシリ
ン耐性選択に続いて、さらに特徴づけられた。これらの
8種のクローンが、CSC−21Kに対するタンパク質配列デ
ータに基づいた4種の付加的な合成オリゴヌクレオチド
とのサザンブロットハイブリダイゼーションに続いて交
差スクリーニングされた。2種のクローンだけが4種全
ての付加的合成オリゴヌクレオチドプローブと陽性に反
応した。これらのクローンはpSS15およびpSS18と表記さ
れる。これらの2種のクローンのより大きいものが2.1k
b挿入物含有pGEM−1ベクターであるpSS15である。この
クローンはその5′末端からおよそ1.2kbに位置する内
部Hind III制限部位を含む。この挿入物はEco R Iおよ
びXba Iでの二重エンドヌクレアーゼ制限によりpGEM−
1ベクターから遊離され得る。
ローン化し、そしてジデオキシ法を用いて配列決定し
た。pSS15クローンを2つのHind III断片を用いてサブ
クローン化した。得られた部分的cDNA配列および予測さ
れたアミノ酸配列は図6に示されている。得られたアミ
ノ酸配列は、図5に示されたCSC−21Kの部分に対して得
られたものと実験誤差の範囲内で同一である。これらの
結果は、pSS15およびpSS18と表記されるこれらのクロー
ンがタンパク質CSC−21Kをコード化することを示す。種
間のコドン優位性における相違により、その他の種から
のクローンが機能的CSC−21Kタンパク質をコード化する
が、しかし異なるヌクレオチド配列を有することは明瞭
である。従って、CSC−21KcDNAのコドンあたり1個の塩
基変化は全体のヌクレオチド配列において33%の変化を
生じ、機能的CSC−21Kタンパク質をコード化するであろ
うcDNAを依然として生じ得る。従って、ヒトCSC−21Kに
対するこのクローンの存在により、その他の種からこの
タンパク質をコード化するcDNAを単離する操作を省略で
きる。
852メリーランド,ロックヴィレ,パークロウン・ドラ
イブ12301のアメリカン・タイプ・カルチャー・コレク
ション(ATCC)に1989年8月11日に行い、寄託番号は40
644である。寄託物は寄託日から30年間または寄託試料
の最後の請求日から5年のい長い方の間生存したまま保
管され、もし生存していない場合は再寄託するであろ
う。そして法律に特に制限のない場合一般に分譲され
る。特許および商標庁の長官は請求に応じて寄託物を利
用するであろう。
れ、そして最長のクローンpSS38におけるcDNA挿入物の
ヌクレオチド配列が図7に示されている。この挿入物は
730bpからなり、ポリ(AT)尾部がなく、そして194個の
アミノ酸の成熟TIMP−2タンパク質をコード化する。13
0ヌクレオチド長の3′非翻訳領域はRNAの3′末端から
下流に推定上のポリアデニル化シグナル30塩基を含む。
と重複性エンドプロテイナーゼ誘導化ペプチド断片の直
接アミノ酸配列決定により決定されたアミノ酸配列との
比較は優れた一致を示す。元の配列は192個だけのアミ
ノ酸を含有していた。これまで同定されていない残基は
92位のグリシル残基およびカルボキシル末端のプロリル
残基に相当する。その他の変化は図8に記載されてい
る。TIMP−2とTIMP−2との予測されたアミノ酸配列レ
ベルでの相同性は37.6%の同一性であり、そして65.6%
の全体の相同性である。66%相同性のカットオフ値およ
び8アミノ酸重複を用いたこれらの2つの予測されたタ
ンパク質配列間の相同性分配のプステル・マトリックス
分析は、相同性がこの平均値より下回る2つの領域があ
ることを示す。TIMP−2はその他の潜在的なメタロプロ
テイナーゼおよびTIMP−1の両方の存在下で72kDa IV型
コラーゲナーゼの潜在型に結合する明らかな傾向を示す
(Stetler−Stevenson等,1989,J.Biol.Chem.264,17374
−17378;Goldberg等,1989,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.8
6,8207−8211)。しかしながら、TIMPの両形態は活性化
IV型コラーゲナーゼを阻害するであろう。従って、これ
らのタンパク質の間に高度に保存されているアミノ酸の
領域、例えば66%の全体の相同性値を越える領域はこれ
らのタンパク質の公知の共有機能、すなわち個々のTIMP
分子に特有の活性化コラーゲナーゼファミリー酵素の阻
害に関連するであろう。従って、残基20ないし45の間の
低い相同性の領域およびTIMP−2のカルボキシル末端は
72kDa IV型コラーゲナーゼの潜在型へのTIMP−2の結合
に関連するであろう。
アミノ酸レベルで見られたものに匹敵する相同性をほと
んど示さない(図9b)。この結果は、これらの遺伝子が
この遺伝子ファミリーの進化において初期に分化したこ
とを意味する。cDNAレベルでの相同性の欠如はまた、TI
MP−2mRNA転写物がTIMP−1プローブを用いたノーザン
ブロット分析で検出されなかったこと、およびTIMP−1
プローブでのcDNAライブラリィのスクリーニングにより
TIMP−2クローンが得られなかったことを説明する。
ンブロット分析はTIMP−2cDNAを用いて行われた。HT−1
080ヒト繊維肉腫細胞、WI−38ヒト胚誘導肺繊維芽細
胞、およびA2058ヒト黒色腫細胞をダルベッコ変形イー
グル培地(DMEM,ギブコ)中80%集密まで増殖させた。
培地を次に0.5%ITS+(コラボラティブ・リサーチ社)
および25μg/mlゲンタマイシン補足DMEMに置き換えた。
培地を4時間後に換え、そして10ng/ml TPA(シグマ・
ケミカル社)または5ng/ml TGF−β1(アール・アン
ド・ディ・システムズ)の添加前に20時間培養を続け
た。
(Gough,1988,Anal.Biochem.173,93−95)。mRNAはFAST
−TRACK mRNA単離キット(インビトロゲン)を用いて
単離された。組織mRNAは凍結組織断片から単離された。
組織断片はワシントンにあるワシントン・ホスピタル・
センターのBarry Schmuckler博士からの手術の際の3種
の部分的結腸切除標本から得られた。3種全例の病理学
的診断は侵入性アデノカルシノーマだった。組織試料は
また隣接する正常粘膜からも得られた。凍結組織を液体
窒素中乳鉢と乳棒で粉々にした。次いで組織粉末を4Mグ
アニジンイソチオシアネート、3M酢酸ナトリウム、0.84
%β−メルカプトエタノール、pH6.0に溶解させた。全
体の細胞質RNAを5.7M塩化セシウム、3M酢酸ナトリウ
ム、pH6.0を介してペレット化することにより単離し
た。RNAの一部をホルムアルデヒド/1%w/vアガロースゲ
ルに注入し、そして電気泳動しナイトランフィルター
(シュライヒャー・アンド・シューエル)に移した。RN
Aをフィルターに紫外線架橋させ、そしてクローンpSS38
からの挿入物にハイブリッド形成させた。pSS38cDNAプ
ローブをα−〔32P〕−dCTPでランダムプライマーラベ
リングキット(ベセスダ・リサーチ・ラボラトリーズ)
により標識した。
および0.9kbのおおよその大きさを有する2種の特異的m
RNA種を表した(図10a)。これらのmRNA種はまた、ヒト
WI−38繊維芽細胞から単離されたRNA中に、TH−1080繊
維肉腫細胞からの等量のRNA中に検出可能な0.9kb種の非
常に低いレベルで検出された(図10b)。これらの2種
の特異的転写物の起源は決定されないままであるが、し
かし、大きさの相違はあまりにも大きく、3′ポリアデ
ニル化における相違によっては容易に説明できない。イ
ンシュリン様成長因子II mRNAに対して説明されたよう
に、別の5′非翻訳領域が異なる転写物の大きさを説明
することは可能である。
アセテート(TPA)(10ng/ml)での処理はTIMP−2転写
レベルを著しく変えなかった(図11)。これは、TPAに
応答して負の制御された72kDa IV型コラーゲナーゼに対
するmRNAとは対照的である。間質コラーゲナーゼmRNAは
A2058黒色腫細胞および繊維芽細胞系のTPA処理に続いて
急速に誘導される(Chin等,1985,J.Biol.Chem.260,1236
7−12376;Werb等,1986,J.Cell Biol.102,697−702;Fris
ch等,1987,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.84,2600−260
4)、これはTIMP−1の場合と同様である(Edwards等,1
985,Mol.Cell.Biol.5,3280−3288;Murphy等,1985,J.Bio
l.Chem.260,3079−3083;Welgus等,1985b,J.Clin.Inves
t.76,219−224)。A2058黒色腫細胞の形質転換性成長因
子−ベータ1(TGF−β1)との48時間の処理はTIMP−2
mRNAレベルにおける明らかに検出可能な低下を生じた
(図11)。3.5および0.9kb転写物は安定状態レベルでの
同様の低下を示し、そして異なる発現の指示はなかっ
た。TGF−β1はヒト歯肉繊維芽細胞におけるTIMP−1mR
NAレベルの増加を示した(Overall等,1989,J.Biol.Che
m.264,1860−1869)。TGF−β1が72kDa IV型コラーゲ
ナーゼmRNAおよびタンパク質レベル、ならびに酵素活性
を誘導することは以前示された。その他の成長因子の存
在下、TGF−β1はまた、間質コラーゲナーゼおよびTIM
P−1発現に選択的な逆の作用を有する(Edwards等,198
7,EMBO.J.6,1899−1904)。TGF−β1は間質コラーゲナ
ーゼの誘導を選択的に抑制するが、TIMP−1を超誘導す
るように相乗的に相互作用する。これらのデータは、TI
MP−1とTIMP−2がTPA処理に異なって応答し、そしてT
GF−β1処理に逆に応答することを示す。さらに、TGF
−β1はヒト黒色腫細胞において、TIMP−2および72kD
a IV型コラーゲナーゼ転写レベルへの逆の作用を有す
る。従って、TIMP−2の転写調節がTIMP−1と無関係で
あることが明らかである。
正常粘膜からの組織のノーザンブロット分析はpSS38TIM
P−2プローブを用いて行われ、そして図12に示されて
いる。組合せた試料は、結腸腫瘍試料と隣接した通常の
粘膜との間のTIMP−2mRNA転写レベルに検出可能な変化
が見られなかった。従来の研究は、実際のヒト結腸腫瘍
組織が高められたIV型コラーゲナーゼmRNA転写物を含有
することを示した。これらのデータは、原発性腫瘍細胞
数におけるTIMP−2と72kDa IV型コラーゲナーゼの比率
が異なる転写による酵素種のために変更されることを示
唆する。しかしながら、原発性腫瘍細胞異形および侵入
性腫瘍試料中の正常細胞の可能な混入のために、侵入性
転移細胞数を正確に反映しないかもしれない。転移領域
の試験は腫瘍細胞侵入においてこれらのタンパク質の役
割のよりよい理解を可能にする。
ード化する単離されたヒトcDNAクローンは治療において
広い用途を有する。腫瘍、炎症性疾病、心臓血管病、中
枢神経系失調症、糖尿病ならびに成長および発育の異常
症を包含する疾病状態は、本発明の対象であるメタロプ
ロテイナーゼ阻害剤タンパク質の異常レベルに随伴する
か、またはそれが原因となっている。これらの疾病の経
過の全てが細胞外マトリックスタンパク質の異常な蓄積
または欠如を包含し得る。特に、これらの疾病状態の多
くは異常な基底膜を提示する。基底膜破壊の調節はメタ
ロプロテイナーゼ作用の阻害により制御され得るから、
本発明の対象である阻害剤タンパク質は基底膜の安定状
態レベルを決定する重要な役割を演じ得る。阻害剤タン
パク質CSC−21Kをコード化する本発明のcDNAクローン
は、実施例5(上記)に記載されたように、組織試料ま
たは培養細胞から単離されたRNA試料中の阻害剤のmRNA
レベルを測定するためのノーザンブロッティング分析に
使用され得る。いくつかの場合において、この方式で検
出された高められたCSC−21KmRNAレベルは高められた基
底膜蓄積を導く疾病状態、例えば真性糖尿病を反映し得
る。その他の場合において、例えば腫瘍および神経を取
り囲む基底膜を含む中枢神経系失調症において、阻害剤
タンパク質の欠如が重要であり得る。単離されたcDNAク
ローン(全体または一部)と単離されたRNAまたはDNAの
ハイブリダイゼーションの他に、組織または細胞試料を
用いるその場での(in situ)ハイブリダイゼーション
がこの分野で十分に公知の方法を用いて容易に操作され
得る。この目的およびその他の目的のために、クローン
は検出のために放射性マーカーで適当な酵素および放射
性前駆体を用いて標識され得る。
り、そしてそのようなものとして腫瘍抑制遺伝子であ
る。それ故に、ホモ接合の損失、対立遺伝子の損失また
は遺伝子調節領域の突然変異不活性化は阻害剤の発現を
抑制し、ガンの進展を助長する。これらの遺伝子欠陥の
全てが、この分野で十分に公知の方法および適当な制限
酵素を用い、所望により予め試料DNA配列のポリメラー
ゼ鎖反応増幅を行い、標準サザンブロッティング分析に
おいて、単離されたcDNAクローンにより検出され得る。
DNAの抽出およびそのような遺伝子欠陥の測定はガンの
診断およびガンを進展しやすくする遺伝欠陥を有する個
人の検出において有用であろう。
う。本発明の阻害剤タンパク質の発現の損失または負の
制御に関連した疾病は、CSC−21Kタンパク質の増大した
合成を可能にする、適当な発現ベクター中のcDNAクロー
ンで処置され得るであろう。適当なプロモーターを有す
る発現ベクターにおけるCSC−21KのためのcDNAクローン
をCSC−21K産生を欠く細胞中にトランスフェクションす
ると、CSC−21Kの高められた産生および異常表現型の訂
正を生じる。また、同様の発現ベクターを用いるが、し
かし逆配向のCSC−21KcDNA挿入物を含むアンチセンス構
築物はメタロプロテイナーゼ阻害剤タンパク質の過産生
を抑制するために使用され得る。これは異常調節の障害
やCSC−21K阻害剤タンパク質の不適当に高い産生におい
て有用であり得る。そのような遺伝子試薬の系および調
製方法はこの分野で公知であるが、しかし本発明の特定
の単離されたヌクレオチド配列を必要とする。本発明の
cDNAクローンがあらゆるその他のタンパク質をコード化
する遺伝子の隣にスプライシングされ、そしてハイブリ
ッドタンパク質を生じる。この方法論は高められた阻害
活性または腫瘍探索作用を有するハイブリッドタンパク
質を産生するために使用され得る。
発明のcDNAクローンまたはあらゆるその他のDNA断片
(普遍的遺伝コードに準拠)は阻害剤タンパク質CSC−2
1K(TIMP−2)の組換え産生に必要であり、そして正常
に有用である。組換えCSC−21Kはあらゆる適当な発現系
において原核細胞または真核細胞のいずれかにおいて作
成され得る。本発明の製造における顕著な利点は、タン
パク質がグリコシル化されておらず、そして機能的活性
のために翻訳後の修飾を必要としないことである。従っ
て、バクテリア発現系において作成された組換えタンパ
ク質は培養培地から得られた際にそのまま機能的に活性
であり得る。組換え阻害剤タンパク質は適当な担体タン
パク質、マーカータンパク質またはその活性を安定化す
るかまたは高めるその他の化合物に連結されてもよい。
全体または部分的な組換えタンパク質はメタロプロテイ
ナーゼ活性を阻害するための抗原または処置剤として使
用され得る。
阻害剤CSC−21Kをコード化する。遺伝子それ自体は新規
であり、そして新規なメタロプロテイナーゼ阻害剤CSC
−21Kをコード化することが明確である。遺伝子それ自
体は新規であり、そしてプロテイナーゼ阻害剤をコード
化するcDNAクローンを報告する全ての従来技術とは異な
る。実際、従来技術として存在するプロテイナーゼ阻害
剤のためのcDNAクローンのいずれかの、または全てのハ
イブリダイゼーションは、緊縮条件または減じられた緊
縮性の条件のいずれかの下で、本発明の遺伝子の検出が
全体的か、または部分的にできない。そのために、本発
明の遺伝子はけっしてこれまで検出されなかった。本発
明の遺伝子の単離を導く本発明のタンパク質のアフィニ
ティー精製、および本発明の新規アミノ酸配列の同定は
全体的に独創的なアプローチであり、従来の文献には記
載されていなかった。
するアミノ酸残基の100%の同一性に依存するものでは
ないことはタンパク質化学の分野ではよく知られてい
る。同一の電荷または疎水性を有し、そして同一の機能
を達成する個々のアミノ酸残基が置換され得る。さら
に、タンパク質の構造を決定するように特異的に作用す
るタンパク質分子内のその他のアミノ酸は、親タンパク
質分子の全体の生物学的活性が消失しなければ、電荷ま
たは疎水性の異なる残基で置換されてもよい。さらに一
般的には、構造的および機能的に関連する2つのポリペ
プチドのアミノ酸配列の進化的類似度がピアソンおよび
リップマンにより記載された配列並列および比較アルゴ
リズムにより規定された定量分析方法により決定される
(Pearson,W.R.& Lipman,D.J.,1988,Proc.Natl.Acad.S
ci.U.S.A.85,2444−48)。この定量比較により、アミノ
酸配列の正確な相同性だけでなく、保存機能を共有する
進化的に関連するタンパク質のフィミリー内に頻繁に起
こることが知られている1残基の別の残基への置換を推
察される。従って、この場合、本発明はまた、マトリッ
クスメタロプロテイナーゼを阻害し、そして図7に示さ
れた配列と少なくとも1つの部位が異なるアミノ酸配列
を有し、そして図7のアミノ酸配列またはそのユニーク
部分に対して、あらゆるその他のポリペプチドのアミノ
酸配列に対するより、より高い類似性を依然として有す
る単離されたポリペプチドに関する。
不適当な血管形成、関節炎、腫瘍増殖、侵入および転
移、および肉芽腫性炎症状態例えばサルコイドーシスお
よびその他の疾病状態の処置に使用される場合、産生さ
れた酵素の量および90%以上の活性酵素を阻害すること
が要求されるペプチド阻害剤の量を評価することが可能
である。あらゆる疾病状態の処置に使用するために、阻
害剤ペプチドの治療的投与量は1−250mg/kg/dの許容で
きる薬学的範囲であり、より好ましくは25−100mg/kg/d
の範囲である。投薬される患者の投与量は該患者におい
て産生される酵素の量、該患者の状態および体格に依存
するであろう。阻害剤は注射として、または血流中に速
やかに移行するあらゆる手段により投与され得る。凍結
乾燥粉末は「飲み込まれ」てもよい。経頬または舌下投
与のための調剤も与えられ得る。呼吸器に欠陥を有する
患者のために、ペプチドは吸入により投与され得る。エ
アロゾルがこの目的のために特に有用である。目の異常
に対して、ペプチドは点眼薬として投与されてもよい。
え、またはそれから誘導された活性ペプチドは静脈注射
で、経口で、経子宮で、吸入または局部適用により投与
され得る。例えば、局部適用は基底細胞ガンもしくは皮
膚の黒色腫、または角膜潰瘍の処置のための適当な担体
を用いて製造され得る。
のものからの精製、合成ペプチド化学方法または組換え
DNA法により製造され得る。後者の場合において、適当
な発現ベクター内のCSC−21のための適当なcDNAクロー
ンはCSC−21活性を有するペプチドを製造するために使
用され得る。
マトリックスメタロプロテイナーゼと結合阻害剤の異常
な均衡により特徴づけられる疾病の診断に有用である。
精製CSC−21は、メタロプロテイナーゼを結合する性質
により、あらゆる天然の供給源からメタロプロテイナー
ゼを精製および/または検出する手段として使用され得
る。CSC−21のための適当なイムノアッセイは抗CSC−21
抗体、参照CSC−21抗原および固相または液相反応体を
包含し得る。精製CSC−21またはCSC−21のペプチドドメ
インは適当な酵素、蛍光または放射性ラベルで当分野で
よく知られた方法により印を付してもよい。
するペプチドはメタロプロテイナーゼを検出するための
アッセイにおいて、およびメタロプロテイナーゼを精製
する手段として有用であることが見出され、そしてこれ
は本発明の一部でもある。3種のそのような構造は以下
のアミノ酸配列: を有するペプチドだった。
ロプロテイナーゼに対する抗体を有するかもしれない体
液中のメタロプロテイナーゼを検定する試験に使用され
てもよい。ペプチドはまた、メタロプロテイナーゼの検
出に使用するための抗体を誘導するために使用され得
る。
通常の1文字表示で示される: A=アラニン C=システイン D=アスパラギン酸 E=グルタミン酸 F=フェニルアラニン H=ヒスチジン I=イソロイシン K=リジン L=ロイシン M=メチオニン N=アスパラギン P=プロリン Q=グルタミン R=アルギニン S=セリン T=トレオニン V=バリン W=トリプトファン X=チロシン Y=ピログルタミン酸 *** 背景の記載および発明の開示を完全にするために、本
明細書にこれまで示された刊行物、特許および特許出願
は本明細書内への参照により本明細書に編入される。
Claims (16)
- 【請求項1】マトリックスメタロプロテイナーゼを阻害
し、そしてIV型コラーゲナーゼとIV型プロコラーゲナー
ゼの両方に1:1の化学量論比で結合する、ヒトより誘導
されたポリペプチドであって、以下のアミノ酸配列: からなるポリペプチド、または、該アミノ酸配列におい
て1ないし数個のアミノ酸が欠失、置換または追加され
たアミノ酸配列からなりかつ該ポリペプチドと同等の活
性を示す該ポリペプチドの変異体。 - 【請求項2】以下のアミノ酸配列: からなる請求項1記載のポリペプチド。
- 【請求項3】ヒトTIMP−2である、請求項1記載のポリ
ペプチド。 - 【請求項4】ゼラチン分解活性またはコラーゲン分解活
性を有するメタロプロテイナーゼのタンパク質阻害剤を
精製する方法であって、 (1)上記メタロプロテイナーゼの基質を固相に付着さ
せ、 (2)上記阻害剤および上記メタロプロテイナーゼを含
むタンパク質混合物を上記固定化基質に、上記阻害剤お
よび上記メタロプロテイナーゼの複合体が上記基質に結
合するような条件下で暴露し、そして (3)請求項1記載のポリペプチドを単離するための適
当な手段で上記複合体を溶離する、 段階からなる上記方法。 - 【請求項5】ゼラチン分解活性またはコラーゲン分解活
性を有するメタロプロテイナーゼのタンパク質阻害剤を
精製する方法であって、 (1)上記メタロプロテイナーゼを固相に付着させ、 (2)上記阻害剤を含むタンパク質混合物を上記固定化
メタロプロテイナーゼに、上記阻害剤が上記メタロプロ
テイナーゼと複合体を形成するような条件下で暴露し、
そして (3)請求項1記載のポリペプチドを単離するための適
当な手段で上記阻害剤を溶離する、 段階からなる上記方法。 - 【請求項6】請求項1ないし3に記載のポリペプチド
を、マトリックスメタロプロテイナーゼと上記ポリペプ
チドとの間の結合親和性によりマトリックスメタロプロ
テイナーゼを捕獲または検出する手段として含有する、
動物もしくはヒト組織または体液中のマトリックスメタ
ロプロテイナーゼを検定するためのキット。 - 【請求項7】ゼラチン分解活性またはコラーゲン分解活
性を有するメタロプロテイナーゼのプロ酵素の阻害剤で
ある請求項1記載のポリペプチドを精製する方法であっ
て、 (1)上記メタロプロテイナーゼのプロ酵素の基質を固
相に付着させ、 (2)上記阻害剤および上記メタロプロテイナーゼのプ
ロ酵素体を含むタンパク質混合物を上記固定化基質に、
上記阻害剤および上記プロ酵素の複合体が上記基質に結
合するような条件下で暴露し、そして (3)適当な手段で上記複合体を溶離する、 段階からなる上記方法。 - 【請求項8】以下のアミノ酸配列: からなるペプチドをコード化するDNA断片。
- 【請求項9】以下のヌクレオチド配列: またはその相同体を有する請求項8記載のDNA断片。
- 【請求項10】請求項8記載のDNA断片およびベクター
からなる組換えDNA分子。 - 【請求項11】請求項10記載の組換えDNA分子で形質転
換された細胞の培養体。 - 【請求項12】以下の段階: (1)細胞または組織からRNAまたはDNAを遊離させ、 (2)段階1の調製物中のRNAまたはDNAを請求項9記載
のDNA断片に、該DNA断片が上記細胞または組織からのRN
AまたはDNAとハイブリッド二本鎖を形成するような条件
下で暴露し、そして (3)段階2から生じたハイブリッド二本鎖の量を測定
する、 からなるマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤活性
を測定する方法。 - 【請求項13】DNA断片が標識され、それにより該DNAの
検出が促進される請求項12記載の方法。 - 【請求項14】RNAまたはDNAの暴露が組織の調製物上で
直接行われる請求項12記載の方法。 - 【請求項15】組織阻害剤メタロプロテイナーゼ1より
も72kDa IV型コラーゲナーゼと優先的に相互作用する請
求項1記載の単離されたペプチド。 - 【請求項16】形質転換性成長因子−ベータ1(TGF−
β1)の存在下で減少する請求項1記載の単離されたペ
プチド。
Applications Claiming Priority (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US32633489A | 1989-03-21 | 1989-03-21 | |
| US326,334 | 1989-03-21 | ||
| US38043189A | 1989-07-17 | 1989-07-17 | |
| US380,431 | 1989-07-17 | ||
| US39545389A | 1989-08-18 | 1989-08-18 | |
| US395,453 | 1989-08-18 | ||
| US49479690A | 1990-03-13 | 1990-03-13 | |
| US494,796 | 1990-03-13 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04504418A JPH04504418A (ja) | 1992-08-06 |
| JP3156082B2 true JP3156082B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=27502330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50552390A Expired - Lifetime JP3156082B2 (ja) | 1989-03-21 | 1990-03-21 | マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤ペプチド |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5595885A (ja) |
| EP (1) | EP0464147B1 (ja) |
| JP (1) | JP3156082B2 (ja) |
| AT (1) | ATE219776T1 (ja) |
| AU (1) | AU634533B2 (ja) |
| DE (1) | DE69033982T2 (ja) |
| WO (1) | WO1990011287A1 (ja) |
Families Citing this family (51)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5714465A (en) | 1989-05-19 | 1998-02-03 | Amgen Inc. | Method of inhibiting tumor cell dissemination with a metalloproteinase inhibitor |
| WO1990014363A1 (en) * | 1989-05-19 | 1990-11-29 | Amgen Inc. | Metalloproteinase inhibitor |
| JP3017591B2 (ja) | 1992-01-17 | 2000-03-13 | 富士薬品工業株式会社 | 抗ヒトtimp−2モノクローナル抗体の製法およびその利用 |
| AU3968193A (en) * | 1992-03-26 | 1993-10-21 | Gensia, Inc. | In vivo peptide therapy |
| DE4304309A1 (de) * | 1993-02-12 | 1994-08-18 | Hoechst Ag | Biegsame Cycloolefincopolymer-Folie |
| DE4304310A1 (de) * | 1993-02-12 | 1994-08-18 | Hoechst Ag | Teilkristalline Cycloolefin-Copolymer-Folie |
| JP3809656B2 (ja) * | 1993-04-26 | 2006-08-16 | オリエンタル酵母工業株式会社 | ゼラチナーゼa活性阻害剤 |
| WO1995005478A1 (en) * | 1993-08-12 | 1995-02-23 | The Regents Of The University Of California | Human timp-3 |
| US6562596B1 (en) * | 1993-10-06 | 2003-05-13 | Amgen Inc. | Tissue inhibitor of metalloproteinase type three (TIMP-3) composition and methods |
| GB9414157D0 (en) * | 1994-07-13 | 1994-08-31 | Smithkline Beecham Plc | Medical use |
| GB9601042D0 (en) * | 1996-01-17 | 1996-03-20 | Smithkline Beecham Plc | Medical use |
| CN1129666C (zh) * | 1994-12-13 | 2003-12-03 | 人体基因组科学有限公司 | 金属蛋白酶-4的人组织抑制剂 |
| US6544761B2 (en) | 1994-12-13 | 2003-04-08 | Human Genome Sciences, Inc. | Human tissue inhibitor of metalloproteinase-4 |
| EP0815202B1 (en) * | 1994-12-13 | 2007-02-21 | Human Genome Sciences, Inc. | Human tissue inhibitor of metalloproteinase-4 |
| JP2864219B2 (ja) * | 1995-02-20 | 1999-03-03 | 富士薬品工業株式会社 | 遊離の活性型マトリックスメタロプロテアーゼ類の分別定量法 |
| WO1996033733A1 (fr) * | 1995-04-25 | 1996-10-31 | Fuji Yakuhin Kogyo Kabushiki Kaisha | Nouveau remede pour affections cutanees |
| GB9607287D0 (en) * | 1996-04-09 | 1996-06-12 | British Biotech Pharm | Diagnosis method |
| US5786146A (en) * | 1996-06-03 | 1998-07-28 | The Johns Hopkins University School Of Medicine | Method of detection of methylated nucleic acid using agents which modify unmethylated cytosine and distinguishing modified methylated and non-methylated nucleic acids |
| US6017704A (en) * | 1996-06-03 | 2000-01-25 | The Johns Hopkins University School Of Medicine | Method of detection of methylated nucleic acid using agents which modify unmethylated cytosine and distinguishing modified methylated and non-methylated nucleic acids |
| US6022948A (en) * | 1996-09-17 | 2000-02-08 | Washington University | Method of cell surface activation and inhibition |
| JP2001508648A (ja) | 1996-11-06 | 2001-07-03 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア | 腫瘍壊死因子レセプター放出酵素、酵素を含む組成物、およびその使用方法 |
| EP1181031A4 (en) * | 1999-03-18 | 2005-07-20 | Childrens Medical Center | NOVEL ANTIANGIOGENIC PEPTIDES |
| DE19957065B4 (de) | 1999-11-26 | 2005-01-05 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Screening-Verfahren für Arzneistoffe |
| JP4074043B2 (ja) | 2000-03-27 | 2008-04-09 | 株式会社資生堂 | 皮膚基底膜形成促進剤、人工皮膚形成促進剤及び人工皮膚の製造方法 |
| ATE270110T1 (de) * | 2000-04-05 | 2004-07-15 | Ipf Pharmaceuticals Gmbh | Arzneimittel enthaltend tissue inhibitor of metalloproteinases-2 (timp-2) als osteoanabol wirksame substanz |
| GB0015761D0 (en) * | 2000-06-27 | 2000-08-16 | Univ Bristol | Polypeptide |
| US6673623B1 (en) | 2000-09-12 | 2004-01-06 | Novocure, Inc. | Methods and compositions that control lipid production |
| US20020073441A1 (en) | 2000-12-13 | 2002-06-13 | Ross Brian D. | Compositions and methods for detecting proteolytic activity |
| US7247704B2 (en) * | 2000-12-18 | 2007-07-24 | Arriva Pharmaceuticals, Inc. | Multifunctional protease inhibitors and their use in treatment of disease |
| US6600057B2 (en) | 2000-12-29 | 2003-07-29 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Matrix metalloproteinase inhibitors |
| US7041787B2 (en) * | 2000-12-29 | 2006-05-09 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Design and use of advanced zinc chelating peptides to regulate matrix metalloproteinases |
| DE10102784A1 (de) * | 2001-01-22 | 2002-08-01 | Henkel Kgaa | Kosmetische oder pharmazeutische Zubereitungen zur Behandlung epithelialen Deckgewebes |
| US20050019743A1 (en) * | 2001-05-03 | 2005-01-27 | Center For Blood Research, Inc. | Compounds and methods for improving platelet recovery and function |
| US20040072750A1 (en) * | 2001-05-03 | 2004-04-15 | David Phillips | Compounds and methods for the modulation of CD154 |
| US6861504B2 (en) * | 2001-05-03 | 2005-03-01 | Cbr, Inc. | Compounds and methods for the modulation of CD154 |
| US20030119073A1 (en) * | 2001-12-21 | 2003-06-26 | Stephen Quirk | Sensors and methods of detection for proteinase enzymes |
| KR100441384B1 (ko) * | 2002-01-08 | 2004-07-21 | 주식회사 안지오랩 | 인간 혈청 알부민-팀프-2 융합 단백질 발현시스템 및재조합 인간 혈청 알부민-팀프-2 융합 단백질 |
| KR20050086949A (ko) * | 2002-12-27 | 2005-08-30 | 안지오테크 인터내셔날 아게 | 콜라졸리를 사용한 조성물 및 방법 |
| DE60331367D1 (de) | 2002-12-30 | 2010-04-01 | Angiotech Int Ag | Wirkstofffreisetzung von schnell gelierender polymerzusammensetzung |
| WO2006013114A1 (en) * | 2004-08-06 | 2006-02-09 | Develogen Aktiengesellschaft | Use of a timp-2 secreted protein product for preventing and treating pancreatic diseases and/or obesity and/or metabolic syndrome |
| WO2007048100A2 (en) * | 2005-10-18 | 2007-04-26 | The Government Of The United States, As Represented By The Secretary Of Health & Human Services | Angio-inhibitory peptides derived from human timp-2 |
| EP2341138B1 (en) * | 2008-10-09 | 2017-11-22 | Oriental Yeast Co., Ltd. | FUSION PROTEIN COMPOSED OF MATRIX METALLOPROTEINASE-2 INHIBITOR PEPTIDE DERIVED FROM AMYLOID-beta PRECURSOR PROTEIN AND TISSUE INHIBITOR OF METALLOPROTEINASE-2 |
| WO2017120461A1 (en) | 2016-01-08 | 2017-07-13 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Ccr3 modulation in the treatment of aging-associated impairments, and compositions for practicing the same |
| US20160208011A1 (en) | 2010-01-28 | 2016-07-21 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Ccr3 modulation in the treatment of aging-associated impairments, and compositions for practicing the same |
| US10487148B2 (en) | 2010-01-28 | 2019-11-26 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Methods and compositions for treating aging-associated impairments |
| US9161968B2 (en) | 2011-04-08 | 2015-10-20 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Methods of neuroprotection involving macrophage colony stimulating factor receptor agonists |
| KR101363455B1 (ko) * | 2011-09-09 | 2014-02-21 | (주)케어젠 | 매트릭스 메탈로프로테아제 활성 억제 펩타이드 및 이의 용도 |
| WO2015088915A1 (en) | 2013-12-09 | 2015-06-18 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Methods and compositions for treating aging-associated conditions |
| US10905779B2 (en) | 2013-12-09 | 2021-02-02 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Methods for screening human blood products comprising plasma using immunocompromised rodent models |
| EP3307296B1 (en) | 2015-06-15 | 2021-10-20 | The Board of Trustees of the Leland Stanford Junior University | Timp2 for use in treating aging-associated conditions |
| EP3606554A4 (en) * | 2017-04-05 | 2020-12-09 | Astute Medical, Inc. | ASSAYS FOR TIMP2 WITH IMPROVED EFFICIENCY IN BIOLOGICAL SAMPLES |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB8500341D0 (en) * | 1985-01-07 | 1985-02-13 | Celltech Ltd | Production of protein |
| EP0404750B1 (en) * | 1989-05-26 | 1994-08-10 | Washington University | Tissue inhibitor of metalloproteases (TIMP-2) |
-
1990
- 1990-03-21 DE DE69033982T patent/DE69033982T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1990-03-21 WO PCT/US1990/001526 patent/WO1990011287A1/en active IP Right Grant
- 1990-03-21 AT AT90905905T patent/ATE219776T1/de not_active IP Right Cessation
- 1990-03-21 JP JP50552390A patent/JP3156082B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1990-03-21 EP EP90905905A patent/EP0464147B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-03-21 AU AU53591/90A patent/AU634533B2/en not_active Expired
-
1993
- 1993-03-29 US US08/039,525 patent/US5595885A/en not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (6)
| Title |
|---|
| FEBS Letters Vol.382,p.285−288 |
| Journal of Biological Chemistry Vol.261,no.9,P.4154−4159 |
| Journal of Biological Chemistry Vol.263,no.3,P.1439−1443 |
| Journal of Biological Chemistry Vol.264,no.29,p.17213−17221 |
| Journal of Biological Chemistry Vol.272,no.47,P.29975−29983 |
| Proc.Natl.Acad.Sci.USA Vol.86,p.8207−8211 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE69033982T2 (de) | 2002-10-24 |
| AU634533B2 (en) | 1993-02-25 |
| AU5359190A (en) | 1990-10-22 |
| ATE219776T1 (de) | 2002-07-15 |
| US5595885A (en) | 1997-01-21 |
| EP0464147A1 (en) | 1992-01-08 |
| EP0464147A4 (en) | 1992-08-19 |
| JPH04504418A (ja) | 1992-08-06 |
| WO1990011287A1 (en) | 1990-10-04 |
| DE69033982D1 (de) | 2002-08-01 |
| EP0464147B1 (en) | 2002-06-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3156082B2 (ja) | マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤ペプチド | |
| AU697535B2 (en) | Haemopoietic maturation factor | |
| US5607918A (en) | Vascular endothelial growth factor-B and DNA coding therefor | |
| EP0815202B1 (en) | Human tissue inhibitor of metalloproteinase-4 | |
| JPH09249700A (ja) | マトリックスメタロプロテイナーゼペプチド | |
| JPH11505418A (ja) | 膵臓由来セルピン | |
| US8058396B2 (en) | Cystatin C as an antagonist of TGF-β and methods related thereto | |
| JPH10501962A (ja) | マトリックス金属プロテアーゼのdna配列、その調製および使用 | |
| US5698671A (en) | Metalloproteinase peptides | |
| JPH11507823A (ja) | 新規なヒト視床下部由来セルピン | |
| US5484711A (en) | DNA sequences, recombinant DNA molecules and processes for producing lipocortins III, IV, V & VI | |
| WO2000052173A2 (en) | Cloned human sphingosine kinase homologues | |
| DK172400B1 (da) | Fremgangsmåde til fremstilling af renset minactivin, minactivinkodende DNA-molekyle, rekombinant DNA-molekyle, sammensmeltet gen, vært, reagent til lokalisering og definering af grænserne for tumorer i histologiske prøver, samt anvendelse af det rekombinante DNA-molekyle, minactivinet og peptider deraf | |
| US6667388B2 (en) | Peptide inhibitor of MMP activity and angiogenesis | |
| CA2046649C (en) | Matrix metalloproteinase inhibitor peptides | |
| WO2001032699A1 (fr) | Nouveau polypeptide, nouvelle udp glucose-glycoproteine glucosyltransferase (« biohugtr »), et polynucleotide codant pour ce polypeptide | |
| JPH07255476A (ja) | 免疫応答ヒトプロテアソームサブユニット | |
| WO2001031023A1 (fr) | Nouveau polypeptide, proteine precurseur humaine 25 de la nucleoproteine ii, et polynucleotide codant pour ce polypeptide | |
| Vallee et al. | Center for Biochemical and Biophysical | |
| JPWO2003066089A1 (ja) | メグシンリガンド | |
| WO2001002432A1 (en) | Sh3-containing protein, dna and uses thereof | |
| JP2003033193A (ja) | ヒトシスタチンe | |
| JP2002247982A (ja) | メタロプロテイナーゼ−4のヒト組織インヒビター | |
| CA2206669A1 (en) | Human tissue inhibitor of metalloproteinase-4 | |
| JPH05968A (ja) | プロテアソーム阻害剤 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090209 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090209 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209 Year of fee payment: 10 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209 Year of fee payment: 10 |